JP2014062614A - 遮断弁 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】流体が流通する流通路13と、流通路13を閉塞して流通路13における流体の流通を遮断する弁体30と、流通路13の鉛直方向上方に上下方向に移動可能に配置され、弁体を支持する弁棒40と、弁棒40をロックして流通路13を流体が流通可能な状態に維持するロック機構50と、圧縮ガスの加圧を受けて弁棒40を鉛直方向下方に押圧する加圧室24と、加圧室24に圧縮ガスを供給するガス供給路60と、加圧室24とガス供給路60との連通状態を制御する連通部61とを備える。連通部61は、ロック機構50により弁棒40がロックされているときには加圧室24とガス供給路60とを遮断する一方、ロック機構50による弁棒40のロックが解除された後に、加圧室24とガス供給路60とを連通する。
【選択図】図2
Description
隔壁111の連通孔には、弁座112が設けられており、弁座112には、弁座ガイド115が設けられている。また、弁棒130の先端側には、弁体114が設けられており、弁体114には、弁体棒足ガイド116が設けられている。
弁座ガイド115および弁体棒足ガイド116は、弁体114が弁座112に確実に着座するよう弁体114をガイドする。
ところで、ロックピンは、弁棒の移動方向に対して直交する方向に移動するように配設されている。このため、圧縮空気の押圧力は、ロックピンの移動方向に対して直交する方向に作用することとなる。したがって、ロックピンに作用する摩擦力が増大し、ロックピンが解除されなくなってしまうという不具合がロック機構に発生するおそれがあった。
本実施形態では、平常時には、タンク4と遮断弁1とは遮断している。そして、緊急時には、作業者が制御室5における制御によりタンク4と遮断弁1とを連通させることで、タンク4に貯蔵される圧縮ガスを遮断弁1に供給して遮断弁1を作動させ、燃料油の流通を遮断する。
弁体30は、ボールベアリング32を介して弁棒40に設けられている。すなわち、弁体30は、弁棒40の軸芯を回転軸として回転可能に弁棒40に支持されている。
弁棒40の先端側には、緩衝部材33が設けられている。緩衝部材33は、高硬度焼入鋼であるSKDまたはSNCM等の硬質金属部材から形成されている。
緩衝部材33の先端側は、平坦面状に形成されている。このように、先端側が平坦面状に形成されているため、緩衝部材33と弁体30とは面接触する。閉弁状態に移行する際、緩衝部材33と弁体30とは面接触するため、緩衝部材33との衝突により弁体30に発生する応力を分散することができる。
弁蓋11の貫通孔19の内周面には、周方向にわたって溝部82,83(溝部82は、本発明の「第二溝部」に相当、溝部83は本発明の「第一溝部」に相当)が形成されている。溝部82にはOリング46が配設され、溝部83にはパッキン42(本発明の「密封部材」に相当)が配設されている。いずれも、弁蓋11と弁棒40と間の液密性を高めるために配設されている。また、溝部83には、パッキン42に加えて、パッキン42を弁蓋11に押圧するパッキン押さえ41が配設されている。
同図4(a)には、開弁状態時のパッキン42の模式図を示し、同図4(b)には、閉弁状態に移行して弁箱10の油圧が上昇し、弁棒40と弁蓋11との隙間に油が侵入した場合のパッキン42の模式図を示す。同図4(a)および(b)に示されるように、パッキン42は、油が流入可能な間隙42a(本発明の「流入凹部」に相当)と、半円状の凸部43bを備える一対の密封部43とを含んで構成される。
弁蓋11には、支柱73がボルト留めされている。
支柱73には、第一シリンダ20がボルト留めされているとともに、弁棒40に一端が固定された開閉支持器44が支柱73を上下動可能に取り付けられている。開閉支持器44は、弁棒40の上下動に伴って支柱73を上下動する。支柱73には、遮断弁1が開弁状態もしくは閉弁状態のいずれにあるかを示す弁棒位置表示73a,73bが付されている。開閉支持器44が弁棒位置表示73aに位置している場合は、遮断弁1は開弁状態にある一方、開閉支持器44が弁棒位置表示73bに位置している場合は、遮断弁1は閉弁状態にある。
すなわち、第一ピストン21の内壁には雌ねじが形成されており、弁棒40の外周面とハンドル伝動軸70の外周面とには雄ねじが形成されている。ハンドル車71が時計回りに回転すると、弁棒40は第一ピストン21に対して下方に移動する一方、ハンドル伝動軸70は第一ピストン21に対して上方に移動する。また、ハンドル車71を反時計回りに回転すると、弁棒40は第一ピストン21に対して上方に移動する一方、ハンドル伝動軸70は第一ピストン21に対して下方に移動する。
第一ピストン21の外周面には、周方向にわたってロック溝23が形成されている。なお、ロック溝23は、以下で詳述するロック機構50の一部を構成する。
ロック機構50は、上述したロック溝23、ロック溝23に挿入可能なロックピン51、第一シリンダ20の外面に設けられ、ロックピン51の少なくとも一部を収容する第二シリンダ53、および弁棒40をロックする方向にロックピン51を付勢する第二弾性部材52を含んで構成される。
さらに、ガス供給路60には、開閉弁63が閉弁しているときに、加圧室24の圧縮ガスを排出することができる開閉可能な排出弁62(本発明の「排出口」に相当)が設けられている。なお、本実施形態では、排出弁62は、逆止弁として構成されている。
同図2に示されるように、平常時、すなわち開弁状態にある時は、ロックピン51が第二弾性部材52の付勢力を受けてロック溝23に押圧されている。また、排出弁62は閉弁しており、開閉弁63は開弁している。
ところで、パッキン42を弁棒40に密着させると、液密性を高めることはできるものの、緊急時に弁棒40が移動する際、パッキン42と弁棒40との間で摩擦力が発生して、弁棒40の鉛直方向下方への移動が抑制されてしまうおそれがある。しかしながら、本実施形態によれば、上述したように、遮断弁1が開弁状態にあるときには、パッキン42と弁棒40との接触面積が少なくなるように、パッキン42を形成しているため、パッキン42と弁棒40との間で摩擦が発生することを抑制することができる。
まず、作業者は、開閉弁63を閉弁して配管80とガス供給路60とを遮断した後、排出弁62を開弁し、ガス供給路60および加圧室24の圧縮ガスを排出弁62から排出する。これにより、ガス供給路60および加圧室24は常圧となる。
この後、作業者は、排出弁62を閉弁して開閉弁63を開弁する。
(1)本実施形態では、ロックピン51がロック溝23から解除された後に、加圧室24へ圧縮ガスが流入し始める。このため、弁棒40を鉛直方向下方に向けて押圧する圧縮ガスの押圧力は、ロックピン51が解除された後に作用することとなる。したがって、ロックピン51に作用する摩擦によりロックピン51がロック溝23から解除されなくなってしまうことを抑制することができる。
なお、この発明にかかる遮断弁1は、上記実施形態にて例示した構成に限定されるものではなく、同実施の形態を適宜変更した例えば次のような形態として実施することもできる。また以下の各変形例は、上記実施形態についてのみ適用されるものではなく、異なる変形例同士を互いに組み合わせて実施することもできる。
2…燃料貯蔵部
3…エンジン
4…タンク
5…制御室
10…弁箱
11…弁蓋
12…隔壁
13…流通路
14…緩衝シート
15…Oリング
16…ガスケットシート
17…開口部
18…フランジ
19…貫通孔
20…第一シリンダ
21…第一ピストン
22…第一弾性部材
23…ロック溝
24…加圧室
30…弁体
31…案内翼
32…ボールベアリング
33…緩衝部材
34…緩衝シート
40…弁棒
41…パッキン押さえ
42…パッキン
43…密封部
44…開閉支持器
43b…凸部
46…Oリング
50…ロック機構
51…ロックピン
52…第二弾性部材
53…第二シリンダ
60…ガス供給路
61…連通部
62…排出弁
63…開閉弁
70…ハンドル伝動軸
71…ハンドル車
73…支柱
73a…弁棒位置表示
73b…弁棒位置表示
80…配管
81…溝部
82…溝部
83…溝部
110…弁箱
111…隔壁
112…弁座
113…流通路
114…弁体
115…弁座ガイド
116…弁体棒足ガイド
117…密封パッキン
118…パッキン
120…弁蓋
130…弁棒
140…ばね
150…ロックピン
Claims (5)
- 流体が流通する流通部を備えた弁本体と、前記流通部を閉塞して前記流通部における流体の流通を遮断することができる弁体と、前記流通部の鉛直方向上方に上下方向に移動可能に配置され、前記弁体を支持する弁棒と、前記弁棒をロックして前記流通部を流体が流通することができるよう維持するロック機構と、圧縮ガスを用いて前記弁棒を鉛直方向下方に押圧する加圧部と、前記加圧部に圧縮ガスを供給するガス供給部と、前記加圧部と前記ガス供給部との連通状態を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記ロック機構により前記弁棒がロックされているときには前記加圧部と前記ガス供給部とを遮断する一方、前記ロック機構による前記弁棒のロックが解除された後に、前記加圧部と前記ガス供給部とを連通する
ことを特徴とする遮断弁。 - 請求項1に記載の遮断弁であって、
前記ガス供給部には、前記ロック機構が解除されたときに前記制御部に流入する圧縮ガスの流通する部位を開閉可能な開閉部と、前記開閉部が前記制御部に流入する圧縮ガスの流通する部位を閉塞した状態にあるときに、前記加圧部の圧縮ガスを排出することができる開閉可能な排出口とが設けられる
ことを特徴とする遮断弁。 - 流体が流通する流通部を形成する隔壁を備えた弁本体と、前記流通部を閉塞して前記流通部における流体の流通を遮断することができる弁体と、前記流通部の鉛直方向上方に上下方向に移動可能に配置され、前記弁体を支持する弁棒と、前記弁棒をロックして前記流通部を流体が流通可能な状態に維持するロック機構とを備え、
前記弁体は、当該弁体の縦幅が当該弁体の横幅の125〜200%であり、
前記ロック機構によるロックが解除されると、前記弁棒に設けられた前記弁体が、前記隔壁に直接着座することにより前記流通部を閉塞する
ことを特徴とする遮断弁。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の遮断弁であって、
前記弁本体には、前記弁棒が貫通する貫通孔が形成されており、
前記貫通孔には、第一溝部および第二溝部が当該貫通孔の周方向に形成されており、
前記第一溝部には密封部材が設けられるとともに、前記第二溝部にはOリングが設けられており、
前記密封部材は、前記第一溝部に流入した流体が流入可能な流入凹部と、前記流入凹部を形成する一対の密封部とを備え、前記密封部の外周には半円状の凸部が設けられており、
前記流入凹部に流体が流入していないときには前記密封部のうち前記凸部のみが前記弁棒に接触する一方、前記流入凹部に流体が流入すると、前記密封部が前記貫通孔と前記弁棒とにそれぞれ密着して前記貫通孔と前記弁棒との隙間を密封する
ことを特徴とする遮断弁。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の遮断弁であって、
前記弁体には比翼が設けられており、
前記弁体は、前記比翼が受ける前記流体の流圧によって回転可能となるように前記弁棒に設けられている
ことを特徴とする遮断弁。
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JP3130751U (ja) * | 2007-01-26 | 2007-04-05 | ミキバルブ工業株式会社 | 遮断弁 |
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