JP2014062614A - 遮断弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロック機構における不具合の発生を抑制するとともに、小型化した遮断弁を提供する。
【解決手段】流体が流通する流通路13と、流通路13を閉塞して流通路13における流体の流通を遮断する弁体30と、流通路13の鉛直方向上方に上下方向に移動可能に配置され、弁体を支持する弁棒40と、弁棒40をロックして流通路13を流体が流通可能な状態に維持するロック機構50と、圧縮ガスの加圧を受けて弁棒40を鉛直方向下方に押圧する加圧室24と、加圧室24に圧縮ガスを供給するガス供給路60と、加圧室24とガス供給路60との連通状態を制御する連通部61とを備える。連通部61は、ロック機構50により弁棒40がロックされているときには加圧室24とガス供給路60とを遮断する一方、ロック機構50による弁棒40のロックが解除された後に、加圧室24とガス供給路60とを連通する。
【選択図】図2

Description

本発明は、緊急時に流通路における流体の流通を遮断する船用油タンク非常遮断弁に関する。
従来、船用油タンク非常遮断弁としては、JIS F7399:2002の付図1に規定されているものが一般に用いられている。この船用油タンク非常遮断弁(以下、「遮断弁」)の断面図を図6に示す。同図6に示されるように、この遮断弁は、内部に隔壁111が形成される弁箱110と、弁箱110の開口部を覆う弁蓋120と、弁蓋120を貫通し、鉛直方向に移動可能に支持されている弁棒130と、弁棒130を鉛直方向下方に付勢するばね140と、弁棒130をロックするロックピン150とを備えている。また、油の流通経路を一点鎖線にて示す。
同図6に示されるように、隔壁111は、弁箱110における油の流路を上流側と下流側とに区画する。上流側と下流側とは、流通路113を介して連通している。隔壁111には、流通路113を形成するための連通孔が設けられている。
隔壁111の連通孔には、弁座112が設けられており、弁座112には、弁座ガイド115が設けられている。また、弁棒130の先端側には、弁体114が設けられており、弁体114には、弁体棒足ガイド116が設けられている。
このような遮断弁によれば、緊急時には、ロックピン150が解除され、弁体114がばね140の付勢力によって鉛直方向下方に移動し、弁体114が弁座112に着座することにより、流通路113は遮断される。
弁座ガイド115および弁体棒足ガイド116は、弁体114が弁座112に確実に着座するよう弁体114をガイドする。
ところで、弁体114が弁座112に着座すると、弁箱110の油圧が急激に上昇し、弁蓋120と弁棒130との間の隙間から弁箱110を流通する油が漏れてしまうおそれがある。そこで、弁蓋120と弁棒130との間の液密性を高めるため、弁蓋120と弁棒130との間を密封する密封パッキン117を弁箱110内に配設するとともに、複数のパッキン118を弁蓋120に設けている。このように、パッキンを複数配設しているため、従来の遮断弁は、パッキンの配設箇所が増大し、大型化してしまっていた。
また、このような従来の遮断弁は、パッキンの数が多いため、弁棒130とパッキンとの間に大きな摩擦力が発生してしまう。そこで、強力なばね140が必要となっていた。強力なばね140を採用すると、弁全体がさらに大型化してしまうという問題があった。
そこで、特許文献1には、弁棒をシリンダに収容し、当該シリンダ内部と弁棒の基端側とによって形成される加圧部に圧縮ガスを導入し、この圧縮ガスの押圧力を、弁棒が鉛直方向下方に移動するための駆動力として使用する遮断弁が開示されている。
実用新案登録第3130751号公報
上述したように、特許文献1に記載の遮断弁は、圧縮空気の押圧力により弁棒を下方に向けて駆動する。この圧縮空気の押圧力は、弁棒がロックされた状態にあるときに当該弁棒に作用するため、ロックされた状態のロックピンに、弁棒を介して作用する。
ところで、ロックピンは、弁棒の移動方向に対して直交する方向に移動するように配設されている。このため、圧縮空気の押圧力は、ロックピンの移動方向に対して直交する方向に作用することとなる。したがって、ロックピンに作用する摩擦力が増大し、ロックピンが解除されなくなってしまうという不具合がロック機構に発生するおそれがあった。
本発明は、上記従来技術の問題を解決するためになされたものであって、ロック機構における不具合の発生を抑制するとともに、小型化した遮断弁を提供することを課題とする。
本発明の第一態様は、流体が流通する流通部を備えた弁本体と、前記流通部を閉塞して前記流通部における流体の流通を遮断することができる弁体と、前記流通部の鉛直方向上方に上下方向に移動可能に配置され、前記弁体を支持する弁棒と、前記弁棒をロックして前記流通部を流体が流通することができるよう維持するロック機構と、圧縮ガスを用いて前記弁棒を鉛直方向下方に押圧する加圧部と、前記加圧部に圧縮ガスを供給するガス供給部と、前記加圧部と前記ガス供給部との連通状態を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記ロック機構により前記弁棒がロックされているときには前記加圧部と前記ガス供給部とを遮断する一方、前記ロック機構による前記弁棒のロックが解除された後に、前記加圧部と前記ガス供給部とを連通することを特徴とする。
同構成によれば、ロック機構が解除された後に、加圧部に圧縮ガスが流入し始める。このため、弁棒を鉛直方向下方に向けて押圧する圧縮ガスの押圧力は、ロック機構が解除された後に、弁棒に作用することとなる。したがって、圧縮ガスの押圧力によりロック機構に作用する摩擦力が増大し、ロック機構が解除されなくなってしまう不具合の発生を抑制することができる。なお、「弁本体」とは、以下で説明する弁箱および弁蓋を用いて構成される。
本発明の第二態様は、第一態様にかかる遮断弁であって、前記ガス供給部には、前記ロック機構が解除されたときに前記制御部に流入する圧縮ガスの流通する部位を開閉可能な開閉部と、前記開閉部が前記制御部に流入する圧縮ガスの流通する部位を閉塞した状態にあるときに、前記加圧部の圧縮ガスを排出することができる開閉可能な排出口とが設けられることを特徴とする。
閉弁状態にある遮断弁を開弁状態に復旧するときには、弁棒を元の位置に戻すために、圧縮ガスによって高圧になった加圧部を常圧にする必要がある。しかしながら、従来の遮断弁は、加圧部が、配管やタンクと直接連通しているため、加圧部を常圧にしようとすると、配管やタンクのガス圧も同時に低下させなければならなかった。配管やタンクのガス圧が低下すると、圧縮ガスを利用する他の機器に不具合が発生したり、配管やタンクのガス圧を再び高めるためのエネルギーが別途必要となってしまう。
この点、同構成では、遮断弁を復旧するときには、まず、開閉部によってガス供給部を閉塞した後、排出口を開いて加圧部の圧縮ガスを排出させ、加圧部を常圧とすることができる。このように、ガス供給部において、制御部に流入する圧縮ガスの流通する部位、すなわち、制御部と配管とを連通する部位を閉塞した状態で、加圧部を常圧とすることができるため、遮断弁を開弁状態に復旧させる際、配管のガス圧が低下することを抑制することができる。
なお、「前記ロック機構が解除されたときに、前記制御部を通じて前記加圧部に流入する圧縮ガスが流通する部分」とは、換言すると、ガス供給部において配管と制御部とを連通する部分を示す。
本発明の第三態様は、流体が流通する流通部を形成する隔壁を備えた弁本体と、前記流通部を閉塞して前記流通部における流体の流通を遮断することができる弁体と、前記流通部の鉛直方向上方に上下方向に移動可能に配置され、前記弁体を支持する弁棒と、前記弁棒をロックして前記流通部を流体が流通可能な状態に維持するロック機構とを備え、前記弁体は、当該弁体の縦幅(弁体の軸方向の大きさ)が当該弁体の横幅(弁体の軸方向と垂直な方向の大きさ)の125〜200%であり、前記ロック機構によるロックが解除されると、前記弁棒に設けられた前記弁体が、前記隔壁に直接着座することにより前記流通部を閉塞することを特徴とする。
従来の弁体は、当該弁体の縦幅(弁体の軸方向の大きさ)が当該弁体の横幅(弁体の軸方向と垂直な方向の大きさ)の100〜125%程度となるように形成されていた。このような弁体を備える弁本体では、弁体を流通する流体の流圧により弁体が傾くこと(弁体の偏倚)を防ぐため、弁体の移動を案内するガイド部が隔壁に設けられていた。しかしながら、このようなガイド部は、乱流の原因となる等、円滑な流体の流通を妨げるおそれがある。
この点、同構成では、弁体の縦幅(弁体の軸方向の大きさ)が当該弁体の横幅(弁体の軸方向と垂直な方向の大きさ)の125〜200%となるように設定されている。このように、同構成にかかる弁体は、当該弁体の横幅に対する縦幅の比率が従来の弁体よりも大きくなるように形成されている。このため、弁棒と接触する弁体の面積が弁体全体に対して占める比率は、従来よりも大きくなる。したがって、弁体は、流圧によって傾くことが抑制された状態で弁棒に支持されることとなる。このため、ガイド部等を隔壁に設けることなく、弁体が流圧によって傾くことを抑制することができる。したがって、ガイド部等を設けることにより流通部における円滑な流体の流通を妨げてしまうことを抑制するとともに、遮断弁を小型化することができる。
本発明の第四態様は、第一態様〜第三態様のいずれかにかかる遮断弁であって、前記弁本体には、前記弁棒が貫通する貫通孔が形成されており、前記貫通孔には、第一溝部および第二溝部が当該貫通孔の周方向に形成されており、前記第一溝部には密封部材が設けられるとともに、前記第二溝部にはOリングが設けられており、前記密封部材は、前記第一溝部に流入した流体が流入可能な流入凹部と、前記流入凹部を形成する一対の密封部とを備え、前記密封部の外周には半円状(断面半円状)の凸部が設けられており、前記流入凹部に流体が流入していないときには前記密封部のうち前記凸部のみが前記弁棒に接触する一方、前記流入凹部に流体が流入すると、前記密封部が前記貫通孔と前記弁棒とにそれぞれ密着して前記貫通孔と前記弁棒との隙間を密封することを特徴とする。
従来、弁本体と弁棒との間の液密性を高めるために、弁本体と弁棒との間には、複数のパッキンが配設されていた。しかしながら、このように複数のパッキンが弁本体と弁棒との間に配設されていると、弁棒とパッキンとの間に発生する強い摩擦力によって、弁棒が移動し難くなり、閉弁状態への移行が妨げられるおそれがあった。
この点、同構成の密封部材によれば、平常時、すなわち流入凹部に流体が流入していないときには、半円状の凸部のみが弁棒に接触しているため、密封部材と弁棒との間に強い摩擦力が発生することを抑制することができる。また、遮断弁が閉弁状態に移行した後、すなわち流入する流体によって弁本体に高い圧力が発生し、弁本体と弁棒との隙間を通じて流体が第一溝部に侵入してくるときには、流体は、まず流入凹部に流入する。このように流入凹部に流体が流入すると、密封部が貫通孔と弁棒とにそれぞれ密着して、この侵入した流体が、さらに上部へ侵入することを抑制することができる。したがって、同構成によれば、液密性の向上と、密封部材と弁棒との間の強い摩擦力の発生の抑制とを両立することができる。
また、同構成では、密封部材を用いることで、弁本体と弁棒との間の液密性を高めることができるため、複数のパッキンを用いる必要がない。したがって、遮断弁を小型化することができる。
本発明の第五態様は、第一態様〜第四態様のいずれかにかかる遮断弁であって、前記弁体には比翼が設けられており、前記弁体は、前記比翼が受ける前記流体の流圧によって回転可能となるように前記弁棒に設けられていることを特徴とする。
同構成によれば、弁体の回転によって、弁本体における流圧の変化を緩和し、キャビテーションや脈動の発生を抑制することができる。また、流体の流圧が高い場合であっても、弁体は、回転することで、流圧によって傾いてしまうことを抑制することができる。
本発明によれば、ロック機構における不具合の発生を抑制するとともに、小型化した遮断弁を提供することができる。
本発明の一実施形態にかかる遮断弁を含む船舶の燃料油および圧縮ガス供給システムの概略構成図。 同実施形態にかかる遮断弁の開弁状態を示す一部切欠断面図。 同実施形態にかかる弁体を示す模式図。 (a)および(b)は、同実施形態にかかるパッキンの概略構成図。 同実施形態にかかる遮断弁の閉弁状態を示す一部切欠断面図。 従来の遮断弁の開弁状態を示す断面図。
以下、本発明を船舶の燃料油の貯蔵部とエンジンとの間に設けられる船用油タンク非常遮断弁(以下、「遮断弁」)1に具体化した一実施形態を図1〜図5を参照しながら説明する。まず、図1を参照しながら、本発明の一実施形態にかかる船舶の燃料油および圧縮ガス供給システムの概略構成を説明する。
同図1に示されるように、船舶の燃料油を貯蔵する燃料貯蔵部2とエンジン3との間には、緊急時に燃料油の流通を遮断する遮断弁1が配設されている。本実施形態における遮断弁1は、圧縮ガスによって作動する。この圧縮ガスは、コンプレッサPから供給される圧縮ガスを一時的に貯蔵するタンク4に貯蔵されている。なお、タンク4は、通常、0.98Mpaに保たれている。
遮断弁1は、配管80を介してタンク4に連通している。配管80には、タンク4と圧縮ガスにて作動する各種機器(図1にNo.1〜No.9と表示)との間の連通状態を、電子的手法を用いて制御する制御室5が設けられている。
本実施形態では、平常時には、タンク4と遮断弁1とは遮断している。そして、緊急時には、作業者が制御室5における制御によりタンク4と遮断弁1とを連通させることで、タンク4に貯蔵される圧縮ガスを遮断弁1に供給して遮断弁1を作動させ、燃料油の流通を遮断する。
次に、図2を参照しながら、本発明の一実施形態にかかる遮断弁1の概略構成を説明する。同図2に示されるように、本実施形態にかかる遮断弁1は、弁箱10、鉛直方向に上下移動可能な弁棒40、弁棒40に配設される弁体30、弁棒40をロックするロック機構50、弁棒40の一部を収容する第一シリンダ20、第一シリンダ20に形成される加圧室24(本発明の「加圧部」に相当)に圧縮空気を供給するガス供給路60(本発明の「ガス供給部」に相当)を含んで構成される。以下、各構成について詳細に説明する。
弁箱10は、上部に開口部17が形成されており、船舶用の燃料油(本発明の「流体」に相当、以下、「油」)が、内部を流通する。開口部17は、中心部分に貫通孔19が形成された弁蓋11によって覆われている。弁箱10には、開口部17の外周を囲むようにフランジ18が形成されている。弁蓋11は、フランジ18にボルト留めされている。
弁箱10の内部には、油の流路を上流側と下流側とに区画する隔壁12が形成されており、隔壁12には、油の流路の上流側と下流側とを連通する流通路13(本発明の「流通部」に相当)が形成されている。同図2に一点鎖線にて示されるように、弁箱10に流入した油は、上流側、流通路13、下流側の順に流通して、エンジン3に供給される。
開口部17の内周面には、周方向にわたって溝部81が形成されている。溝部81には、弁蓋11との間で液密性を高めるためのOリング15が配設されている。また、フランジ18と弁蓋11との間には、液密性を高めるためのガスケットシート16が配設されている。ガスケットシート16はフランジ18の全周にわたって配設されている。
流通路13の鉛直方向上方には、弁体30が設けられている。緊急時には、弁体30が鉛直方向下方に移動して流通路13を閉塞し、流通路13における油の流通を遮断する。なお、以降では、遮断弁1が作動した状態、すなわち弁体30が流通路13を閉塞する位置にある状態を「閉弁状態」とし、遮断弁1が作動していない状態、すなわち弁体30が流通路13から離れた位置にある状態を「開弁状態」とする。
閉弁状態にあるときには、弁体30の下端部が隔壁12の一部と接触する。隔壁12において、閉弁状態にあるときに弁体30と接触する部分には、緩衝シート14が貼り付けられている。また、弁体30において、閉弁状態にあるときに隔壁12と接触する部分には、緩衝シート34が貼り付けられている。
弁体30は、当該弁体30の縦幅(弁体30の軸方向の大きさ、図2に示す弁体縦幅30bの大きさ)が、当該弁体30の横幅(弁体30の軸方向と垂直な方向の大きさ、図2に示す弁体横幅30aの大きさ)の125〜200%の範囲にあることが好ましく、150〜200%の範囲にあることがより好ましく、165〜200%の範囲にあることがさらに好ましい。また、弁体30は、ステンレス鋼(SUS)等の金属部材により形成されている。
弁体30は、弁棒40の先端側に設けられている。なお、以降では、弁棒40の下端側を先端側とし、上端側を基端側とする。
弁体30は、ボールベアリング32を介して弁棒40に設けられている。すなわち、弁体30は、弁棒40の軸芯を回転軸として回転可能に弁棒40に支持されている。
次に、弁体30の模式図を示す図3を参照しながら、案内翼31について説明する。同図3に示されるように、弁体30の側面には、案内翼31が形成されている。弁体30には、一対の案内翼31が、弁体30の軸方向に対して所定角度θ傾斜して形成されている。所定角度θは、30°〜60°の範囲にあることが好ましく、45°〜60°の範囲にあることがより好ましい。
案内翼31が、弁箱10を流通する油の流圧を受けることで、弁体30は回転する。弁体30が回転することで、弁箱10における流圧の変動は緩和され、脈動やキャビテーションの発生は抑制される。また、弁体30が回転することで、油の流圧によって弁棒40が偏倚することも抑制される。さらに、弁体30の回転によって、油を流通路13へ導くことができる。
次に、図2を参照しながら、弁棒40の構成について詳細に説明する。
弁棒40の先端側には、緩衝部材33が設けられている。緩衝部材33は、高硬度焼入鋼であるSKDまたはSNCM等の硬質金属部材から形成されている。
緩衝部材33の先端側は、平坦面状に形成されている。このように、先端側が平坦面状に形成されているため、緩衝部材33と弁体30とは面接触する。閉弁状態に移行する際、緩衝部材33と弁体30とは面接触するため、緩衝部材33との衝突により弁体30に発生する応力を分散することができる。
さらに、上述したように、弁体30は、ステンレス鋼(SUS)等の金属部材により形成される一方、緩衝部材33はSKDまたはSNCM等の硬質金属部材により形成されている。このように、弁体30と緩衝部材33とは、異なる素材により形成されているため、金属間焼付きの発生は抑制される。すなわち、弁体30と緩衝部材33との材質が同質である場合、弁体30と緩衝部材33との間に金属間焼付きが発生するおそれがある。この点、本実施形態によれば、弁体30と緩衝部材33とは、異なる材質により形成されているため、金属間焼付きの発生は抑制される。なお、弁体30を形成するステンレス鋼と、緩衝部材33を形成する硬質金属部材との硬度差は50以上であることが好ましい。
また、弁棒40は、貫通孔19を通じて弁蓋11を貫通している。
弁蓋11の貫通孔19の内周面には、周方向にわたって溝部82,83(溝部82は、本発明の「第二溝部」に相当、溝部83は本発明の「第一溝部」に相当)が形成されている。溝部82にはOリング46が配設され、溝部83にはパッキン42(本発明の「密封部材」に相当)が配設されている。いずれも、弁蓋11と弁棒40と間の液密性を高めるために配設されている。また、溝部83には、パッキン42に加えて、パッキン42を弁蓋11に押圧するパッキン押さえ41が配設されている。
遮断弁1が閉弁状態に移行すると、流入する油によって弁箱10の油圧が急激に上昇し、弁棒40と弁蓋11との隙間を通じて弁箱10の油が外部に漏れるおそれがある。そこで、本実施形態では、上述したように、弁棒40と弁蓋11との液密性を高めるため、Oリング46およびパッキン42を配設している。
パッキン42について、図4(a)および(b)を参照しながら詳細に説明する。
同図4(a)には、開弁状態時のパッキン42の模式図を示し、同図4(b)には、閉弁状態に移行して弁箱10の油圧が上昇し、弁棒40と弁蓋11との隙間に油が侵入した場合のパッキン42の模式図を示す。同図4(a)および(b)に示されるように、パッキン42は、油が流入可能な間隙42a(本発明の「流入凹部」に相当)と、半円状の凸部43bを備える一対の密封部43とを含んで構成される。
同図4(a)に示されるように、パッキン42は、開弁状態にある時、すなわち間隙42aに油が流入していないときには、凸部43bのみが弁棒40に接触している。このため、遮断弁1が開弁状態から閉弁状態に移行する際、弁棒40とパッキン42との間に大きな摩擦力が発生することを抑制することができる。
一方、同図4(b)に矢印Aにて示されるように、遮断弁1が閉弁状態に移行して弁棒40と弁蓋11との隙間から油が侵入した場合、この油は、間隙42aに流入する。この間隙42aに流入した油によって、パッキン42は、間隙42aから上方に向かって押圧される。上述したように、パッキン42は、パッキン押さえ41によって弁蓋11に押圧されているため、間隙42aから上方に向かって押圧されると、同図4(b)に示されるように拡張する。これにより、一対の密封部43が、弁棒40と弁蓋11にそれぞれ密着する。すなわち密封部43と弁棒40との接触面積、および密封部43と弁蓋11との接触面積が増大する。これにより、弁棒40と弁蓋11との隙間をパッキン42が密閉し、油が溝部83を通ってさらに上昇することを抑制することができる。
次に、図2を参照しながら、遮断弁1についてさらに説明する。
弁蓋11には、支柱73がボルト留めされている。
支柱73には、第一シリンダ20がボルト留めされているとともに、弁棒40に一端が固定された開閉支持器44が支柱73を上下動可能に取り付けられている。開閉支持器44は、弁棒40の上下動に伴って支柱73を上下動する。支柱73には、遮断弁1が開弁状態もしくは閉弁状態のいずれにあるかを示す弁棒位置表示73a,73bが付されている。開閉支持器44が弁棒位置表示73aに位置している場合は、遮断弁1は開弁状態にある一方、開閉支持器44が弁棒位置表示73bに位置している場合は、遮断弁1は閉弁状態にある。
弁棒40の基端側には、弁棒40に対して相対回転可能なハンドル伝動軸70が設けられている。ハンドル伝動軸70の一端には、ハンドル伝動軸70と一体的に回転するハンドル車71が設けられている。
第一シリンダ20には、第一ピストン21が上下方向に移動可能に収容されている。弁棒40と、ハンドル伝動軸70とは、この第一ピストン21に螺設されている。
すなわち、第一ピストン21の内壁には雌ねじが形成されており、弁棒40の外周面とハンドル伝動軸70の外周面とには雄ねじが形成されている。ハンドル車71が時計回りに回転すると、弁棒40は第一ピストン21に対して下方に移動する一方、ハンドル伝動軸70は第一ピストン21に対して上方に移動する。また、ハンドル車71を反時計回りに回転すると、弁棒40は第一ピストン21に対して上方に移動する一方、ハンドル伝動軸70は第一ピストン21に対して下方に移動する。
第一シリンダ20には、第一シリンダ20の内壁と、第一ピストン21の一面とによって、加圧室24が形成されている。加圧室24には、第一ピストン21を鉛直方向下方に付勢する第一弾性部材22が設けられている。
第一ピストン21の外周面には、周方向にわたってロック溝23が形成されている。なお、ロック溝23は、以下で詳述するロック機構50の一部を構成する。
次に、ロック機構50について、詳細に説明する。
ロック機構50は、上述したロック溝23、ロック溝23に挿入可能なロックピン51、第一シリンダ20の外面に設けられ、ロックピン51の少なくとも一部を収容する第二シリンダ53、および弁棒40をロックする方向にロックピン51を付勢する第二弾性部材52を含んで構成される。
ロックピン51は、ロック溝23に挿入可能となるよう、略水平に配設されている。ロック機構50では、ロックピン51が第二弾性部材52の付勢力によってロック溝23に押しつけられることにより、弁棒40をロックし、開弁状態を維持している。
第二シリンダ53には、ガス供給路60が形成されている。ガス供給路60は、配管80に連通している。このガス供給路60は、ガス供給路60と、加圧室24との連通状態を制御する連通部61(本発明の「制御部」に相当)に連通している。弁棒40がロックピン51によりロックされているとき、すなわち遮断弁1が開弁状態にあるときには、連通部61は、ガス供給路60と加圧室24との間を遮断する。これに対して、弁棒40のロックが解除されたとき、すなわち遮断弁1が閉弁状態にあるときには、連通部61は、ガス供給路60と加圧室24とを連通させる。
また、ガス供給路60には、ガス供給路60を開閉可能な開閉弁63(本発明の「開閉部」に相当)が、配管80と連通部61との間、換言すると、配管80から供給された圧縮ガスが連通部61に流入する際に流通する部位(本発明の「制御部に流入する圧縮ガスの流通する部位」に相当)に設けられている。
さらに、ガス供給路60には、開閉弁63が閉弁しているときに、加圧室24の圧縮ガスを排出することができる開閉可能な排出弁62(本発明の「排出口」に相当)が設けられている。なお、本実施形態では、排出弁62は、逆止弁として構成されている。
つぎに、図2と図5を参照しながら、遮断弁1の動作、および上述したガス供給路60と加圧室24との連通状態について詳細に説明する。なお、図5には、閉弁状態に移行したときの遮断弁1の一部切欠断面図を示す。
同図2に示されるように、平常時、すなわち開弁状態にある時は、ロックピン51が第二弾性部材52の付勢力を受けてロック溝23に押圧されている。また、排出弁62は閉弁しており、開閉弁63は開弁している。
緊急時は、作業者が制御室5を操作することで、タンク4と遮断弁1とを連通させる。このとき、開閉弁63は開弁状態にあるため、配管80を通じてガス供給路60に圧縮ガスが供給される。ガス供給路60に供給された圧縮ガスの圧力が第二弾性部材52の付勢力を上回ると、ロックピン51が、ロック溝23から解除される方向に押圧される。
ロックピン51がロック溝23から解除されると、図5に示されるように、弁棒40が、第一弾性部材22の付勢力と自重とによって鉛直方向下方に移動する。そして、弁体30が流通路13を閉塞し(遮断弁1が閉弁状態に移行し)、弁箱10における油の流通が遮断される。
このように、遮断弁1が閉弁状態に移行すると、同図5に示されるように、加圧室24とガス供給路60とが連通部61により連通される。これにより、ガス供給路60の圧縮ガスが加圧室24に流入し、第一ピストン21が鉛直方向下方に押圧される。すなわち、弁体30が、隔壁12に押圧される。これにより、弁箱10における油の流通をさらに好適に遮断することができる。
ところで、遮断弁1が閉弁状態に移行すると、弁箱10に流入する油によって弁箱10の油圧が急激に上昇し、弁箱10と弁蓋11との隙間、および弁蓋11と弁棒40との隙間から油が漏れるおそれがある。この点、本実施形態によれば、弁箱10のフランジ18と弁蓋11との間に、Oリング15とガスケットシート16とが設けられているため、弁箱10と弁蓋11との間から油が漏れることを抑制することができる。
また、弁蓋11と弁棒40との間には、Oリング46およびパッキン42が設けられているため、上述したように、弁蓋11と弁棒40との間から油が漏れることを抑制することができる。
ところで、パッキン42を弁棒40に密着させると、液密性を高めることはできるものの、緊急時に弁棒40が移動する際、パッキン42と弁棒40との間で摩擦力が発生して、弁棒40の鉛直方向下方への移動が抑制されてしまうおそれがある。しかしながら、本実施形態によれば、上述したように、遮断弁1が開弁状態にあるときには、パッキン42と弁棒40との接触面積が少なくなるように、パッキン42を形成しているため、パッキン42と弁棒40との間で摩擦が発生することを抑制することができる。
次に、遮断弁1を開弁状態に復旧する手順を説明する。
まず、作業者は、開閉弁63を閉弁して配管80とガス供給路60とを遮断した後、排出弁62を開弁し、ガス供給路60および加圧室24の圧縮ガスを排出弁62から排出する。これにより、ガス供給路60および加圧室24は常圧となる。
次に、作業者は、ハンドル車71を時計回り方向に回転させる。これにより、第一ピストン21とハンドル伝動軸70とが、弁棒40を残して上昇する。第一ピストン21が、所定の位置まで上昇すると、第二弾性部材52の付勢力によって、ロックピン51がロック溝23に挿入される。これにより、第一ピストン21の上下方向の位置が固定される。
ロックピン51がロック溝23に挿入されると、作業者は、ハンドル車71を反時計回り方向に回転させる。これにより、弁棒40が上昇する。この時、第一ピストン21は、ロックピン51によってロックされているため、その位置は動かない。作業者は、開閉指示器44が弁棒位置表示73aに位置するまで、ハンドル車71を反時計回り方向に回転させる。
この後、作業者は、排出弁62を閉弁して開閉弁63を開弁する。
上述した本実施形態によれば、以下に示す作用効果を奏することができるようになる。
(1)本実施形態では、ロックピン51がロック溝23から解除された後に、加圧室24へ圧縮ガスが流入し始める。このため、弁棒40を鉛直方向下方に向けて押圧する圧縮ガスの押圧力は、ロックピン51が解除された後に作用することとなる。したがって、ロックピン51に作用する摩擦によりロックピン51がロック溝23から解除されなくなってしまうことを抑制することができる。
(2)また、弁体30が隔壁12に着座した後、弁体30は、加圧室24に供給される圧縮ガスにより隔壁12に押圧されるため、流通路13を好適に遮断することができる。
(3)また、特許文献1等に記載されている従来の遮断弁1では、開弁状態に復旧させる際、遮断弁1内部を常圧にするために、遮断弁1内部のみならず、配管80およびタンク4のガス圧を低下させなければならなかった。このように、配管80およびタンク4のガス圧が低下すると、圧縮ガスを利用する他の機器に悪影響を与えたり、配管80およびタンク4のガス圧を再び上昇させるためにエネルギーを消費してしまう。この点、本実施形態では、ガス供給路60に排出弁62および開閉弁63を設けたため、配管80とガス供給路60とを遮断した状態で排出弁62を開弁して加圧室24から圧縮ガスを排出することができる。このため、配管80およびタンク4のガス圧を低下させることなく、加圧室24を常圧にすることができる。
(4)また、弁体30が隔壁12に直接着座するように構成しているため、ガイド部等を隔壁12に設ける必要がない。このため、弁箱10において、油を円滑に流通させることができる。さらに、弁箱10の小型化することができる。
(5)従来、弁蓋11と弁棒40との間の液密性を高めるため、弁蓋11と弁棒40との間には、密封パッキン117および複数のパッキン118が介装されていた(図6参照)。しかしながら、このように密封パッキン117および複数のパッキン118が弁蓋11と弁棒40との間に介装されていると、弁棒40とパッキンとの間に発生する強い摩擦力によって、弁棒40が移動し難くなり、閉弁状態への移行が妨げられるおそれがあった。この点、本実施形態によれば、平常時、すなわち間隙42aに油が流入していないときには、凸部43bのみが弁棒40に接触しているため、パッキン42と弁棒40との間に強い摩擦力が発生することを抑制することができる。また、遮断弁1が閉弁状態に移行した後、弁蓋11と弁棒40との隙間に油が侵入してくるときには、油は、まず間隙42aに流入する。このように間隙42aに油が流入すると、密封部43が弁蓋11と弁棒40とにそれぞれ密着して、この侵入した油がさらに上部へ侵入することを抑制することができる。したがって、液密性の向上と、パッキン42と弁棒40との間の強い摩擦力の発生の抑制とを両立することができる。
(6)また、液密性の高いパッキン42を用いているため、弁蓋11と弁棒40との間に密封パッキン117や、複数のパッキン118を配設する必要がない。したがって、遮断弁1を小型化することができる。
(7)また、従来のように複数のパッキンを配設する必要がないため、弁蓋11を小型化し、その分、弁体縦幅30bを長くすることができる。したがって、弁体30と弁棒40との接触面積が弁体30全体に対して占める割合を増大させ、弁体30の偏倚を好適に抑制することができるようになる。
(8)また、弁体30が回転可能に支持されているため、弁箱10における流圧の変化を緩和し、キャビテーションや脈動の発生を抑制することができる。さらに、流圧が高い場合であっても、弁体30の偏倚を抑制することができる。
(9)また、第一弾性部材22が弁棒40を鉛直方向下方に付勢しているため、緊急時に遮断弁1を速やかに閉弁状態に移行させることができる。また、遮断弁1が閉弁状態にあるときには、第一弾性部材22の付勢力が、弁体30を隔壁12に押圧するため、弁箱10における油の流通を好適に遮断することができる。
(10)また、第一弾性部材22を第一シリンダ20に収容している。このため、第一弾性部材22にホコリや油汚れが付着することを抑制することができる。また、遮断弁1が作動する際、第一弾性部材22に起因する騒音の発生を抑制することができる。さらに、第一弾性部材22が外部に露出していた場合、作業者が誤って触れるおそれがあったが、本実施形態によれば、第一弾性部材22は第一シリンダ20に収容されているため、作業者が誤って触れてしまうことを抑制することができる。
(11)また、弁体30と緩衝部材33とを異なる素材から形成しているため、これらの間に金属間焼付きが発生することを抑制することができる。
(12)また、フランジ18と弁蓋11との間にガスケットシート16とOリング15とを配設することで、弁箱10と弁蓋11との間の液密性を向上させているため、フランジ18の外径を従来よりも小さくし、小型化することができる。
(その他の実施形態)
なお、この発明にかかる遮断弁1は、上記実施形態にて例示した構成に限定されるものではなく、同実施の形態を適宜変更した例えば次のような形態として実施することもできる。また以下の各変形例は、上記実施形態についてのみ適用されるものではなく、異なる変形例同士を互いに組み合わせて実施することもできる。
・上記実施形態では、弁体30が閉弁状態となるまで、ガス供給路60と加圧室24とは連通しないようにしたが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、図2に二点鎖線にて示す連通部61aのように、ロックピン51が解除され、ピストン21が鉛直方向下方に移動し始めた後、弁体30が閉弁状態となる前に、ガス供給路60と加圧室24とを連通する位置に設けてもよい。本発明によれば、ロックピン51が解除された後に加圧室24に供給される圧縮ガスの押圧力によって、第一ピストン21をすみやかに鉛直方向下方へ移動させることができる。
・上記実施形態および上記変形例では、連通部61によって、加圧室24とガス供給路60との連通状態を制御するようにしたが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、加圧室24とガス供給路60との間に、作業者が手動で開閉することができる開閉弁を設けてもよい。
・上記実施形態では、弁体30に案内翼31が形成されることとしたが、本発明はこれに限られるものではなく、弁体30から案内翼31を省略してもよい。本変形例においても、上記作用効果(1)〜(7)、(9)、(10)を奏することはできる。
・上記実施形態では、弁体横幅30aが弁体縦幅30bの125〜200%となるように設定し、弁体30が直接隔壁12に着座するようにしたが、本発明はこれに限られるものではない。弁体30の縦横比を従来の弁体と同様の値に設定するとともに、従来と同様に、弁座112および弁座ガイド115を隔壁111に設けるようにしてもよい。本変形例においても、上記作用効果(1)〜(3)、(5)、(6)、(8)〜(10)を奏することはできる。
・上記実施形態では、第一弾性部材22を第一シリンダ20に収容するようにしたが、本発明はこれに限られるものではなく、第一弾性部材22を外部に露出してもよい。本変形例においても、上記作用効果(1)〜(8)、(10)を奏することはできる。
・上記実施形態では、第一弾性部材22を第一シリンダ20に設けるようにしたが、本発明はこれに限られるものではなく、第一弾性部材22を省略してもよい。本変形例によれば、遮断弁1をさらに小型化することができる。なお、このように第一弾性部材22を省略しても、パッキン42と弁棒40との間に発生する摩擦力が小さいため、ロックピン51が解除されると、遮断弁1は、弁棒40の自重で閉弁状態に移行することができる。
・上記実施形態では、パッキン42を使用するようにしたが、本発明はこれに限られるものではなく、従来のように、パッキンを複数配設するようにしてもよい。この場合は、第一弾性部材22を省略することなく、第一ピストン21に配設することが望ましい。
・上記実施形態では、燃料油の流通を遮断する遮断弁1について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、潤滑油、またはその他の流体の流通を遮断するための遮断弁に応用してもよい。
・上記実施形態では、排出口を排出弁62として構成し、開閉部を開閉弁63として構成するようにしたが、本発明における排出口および開閉部は弁に限られるものではなく、開閉可能なものであればよい。
1…遮断弁
2…燃料貯蔵部
3…エンジン
4…タンク
5…制御室
10…弁箱
11…弁蓋
12…隔壁
13…流通路
14…緩衝シート
15…Oリング
16…ガスケットシート
17…開口部
18…フランジ
19…貫通孔
20…第一シリンダ
21…第一ピストン
22…第一弾性部材
23…ロック溝
24…加圧室
30…弁体
31…案内翼
32…ボールベアリング
33…緩衝部材
34…緩衝シート
40…弁棒
41…パッキン押さえ
42…パッキン
43…密封部
44…開閉支持器
43b…凸部
46…Oリング
50…ロック機構
51…ロックピン
52…第二弾性部材
53…第二シリンダ
60…ガス供給路
61…連通部
62…排出弁
63…開閉弁
70…ハンドル伝動軸
71…ハンドル車
73…支柱
73a…弁棒位置表示
73b…弁棒位置表示
80…配管
81…溝部
82…溝部
83…溝部
110…弁箱
111…隔壁
112…弁座
113…流通路
114…弁体
115…弁座ガイド
116…弁体棒足ガイド
117…密封パッキン
118…パッキン
120…弁蓋
130…弁棒
140…ばね
150…ロックピン

Claims (5)

  1. 流体が流通する流通部を備えた弁本体と、前記流通部を閉塞して前記流通部における流体の流通を遮断することができる弁体と、前記流通部の鉛直方向上方に上下方向に移動可能に配置され、前記弁体を支持する弁棒と、前記弁棒をロックして前記流通部を流体が流通することができるよう維持するロック機構と、圧縮ガスを用いて前記弁棒を鉛直方向下方に押圧する加圧部と、前記加圧部に圧縮ガスを供給するガス供給部と、前記加圧部と前記ガス供給部との連通状態を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記ロック機構により前記弁棒がロックされているときには前記加圧部と前記ガス供給部とを遮断する一方、前記ロック機構による前記弁棒のロックが解除された後に、前記加圧部と前記ガス供給部とを連通する
    ことを特徴とする遮断弁。
  2. 請求項1に記載の遮断弁であって、
    前記ガス供給部には、前記ロック機構が解除されたときに前記制御部に流入する圧縮ガスの流通する部位を開閉可能な開閉部と、前記開閉部が前記制御部に流入する圧縮ガスの流通する部位を閉塞した状態にあるときに、前記加圧部の圧縮ガスを排出することができる開閉可能な排出口とが設けられる
    ことを特徴とする遮断弁。
  3. 流体が流通する流通部を形成する隔壁を備えた弁本体と、前記流通部を閉塞して前記流通部における流体の流通を遮断することができる弁体と、前記流通部の鉛直方向上方に上下方向に移動可能に配置され、前記弁体を支持する弁棒と、前記弁棒をロックして前記流通部を流体が流通可能な状態に維持するロック機構とを備え、
    前記弁体は、当該弁体の縦幅が当該弁体の横幅の125〜200%であり、
    前記ロック機構によるロックが解除されると、前記弁棒に設けられた前記弁体が、前記隔壁に直接着座することにより前記流通部を閉塞する
    ことを特徴とする遮断弁。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の遮断弁であって、
    前記弁本体には、前記弁棒が貫通する貫通孔が形成されており、
    前記貫通孔には、第一溝部および第二溝部が当該貫通孔の周方向に形成されており、
    前記第一溝部には密封部材が設けられるとともに、前記第二溝部にはOリングが設けられており、
    前記密封部材は、前記第一溝部に流入した流体が流入可能な流入凹部と、前記流入凹部を形成する一対の密封部とを備え、前記密封部の外周には半円状の凸部が設けられており、
    前記流入凹部に流体が流入していないときには前記密封部のうち前記凸部のみが前記弁棒に接触する一方、前記流入凹部に流体が流入すると、前記密封部が前記貫通孔と前記弁棒とにそれぞれ密着して前記貫通孔と前記弁棒との隙間を密封する
    ことを特徴とする遮断弁。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の遮断弁であって、
    前記弁体には比翼が設けられており、
    前記弁体は、前記比翼が受ける前記流体の流圧によって回転可能となるように前記弁棒に設けられている
    ことを特徴とする遮断弁。
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