JP2014061814A - ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ナックルの折れ変形を防止可能なステアリング装置を提供する。
【解決手段】ステアリング装置は、アクスル部材(11)と、一方側からアクスル部材の端部を内空領域に受け入れる筒状部(14)および筒状部の他方側に固定されるスピンドル部(15)を有し、筒状部の上側部分からアクスル部材の端部を貫通して筒状部の下側部分まで延びるキングピンを中心として転舵可能にアクスル部材の端部に連結されるナックル(13)と、ナックルに設けられるストッパ部材(31,32)と、アクスル部材に設けられてストッパ部材と対向するストッパ受け(33,34)とを有し、ナックルの最大切れ角を規制する構造とを備える。そしてストッパ部材(31,32)およびストッパ受け(33,34)は、ナックルの内空領域(16)に配置されることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、車輪を操舵するステアリング装置に関し、特に最大操舵角を規制するストッパに関する。
自動車や建設機械車両等において、車輪の最大切れ角を規制する技術としては従来、例えば、特開2003−011843号公報(特許文献1)に記載のごときものが知られている。特許文献1に記載のステアリング装置は、フロントアクスルと、フロントアクスルの両端にキングピンを介して回動自在に設けられた左右のナックルと、これら左右のナックルを接続するタイロッドとを備える装置において、一方のナックルの車両後方側と車両前方側に第1のストッパボルトと第2のストッパボルトをそれぞれ突設し、フロントアクスルの端部に第1ストッパボルトに対向して第1ストッパ受けと第2ストッパボルトに対向して第2ストッパ受けをそれぞれ設けたものである。そしてストッパボルトがストッパ受けに当接することによって車輪の最大切れ角を超える切れ増しを抑制し、ステアリング装置のリンク部材同士間の干渉の防止および隙間の確保を図るものである。
特開2003−011843号公報
しかし、上記従来のような技術にあっては、以下に説明するような問題を生ずる。つまりナックルの外側部分にストッパボルトを支持するためのストッパボルト取付座を設ける必要があり、ナックルの破損防止およびストッパボルト取付座の形成のためにナックルの外側部分の厚みを大きくしなければならず、付肉による重量増大、コスト増加の原因となっていた。
特に、一般車両と比較して輪重が大きい建設機械車両や産業機械車両では、車輪の据え切り能力確保のため、一般車両と比較してナックルに大きな操舵力を入力する油圧シリンダを備える。かかるステアリング装置の場合、ナックルが油圧シリンダから大きな操舵力を受けることから、ストッパボルトがストッパボルト受けに当接する間、ナックルが油圧シリンダによって、キングピンを中心として大きな曲げモーメント荷重を受ける。このためナックルの外周部分に作用する曲げモーメント荷重によって、ナックルが上下方向にみて折れ変形するという問題がある。
図7を参照して、従来のナックルに発生する折れ変形につき説明する。図7は従来のナックルおよびアクスル部材を上方からみた様子を一部断面にして示す図である。従来のナックル113は軸部118を介してアクスル部材111の端部と連結し、キングピンを構成する軸部118回りに転舵可能である。ナックル113は、内空領域116を画成する筒状部114と、筒状部114の車幅方向外側端を閉塞して車幅方向外側に突出するスピンドル部115と、筒状部114から外径方向へ突出するナックルアーム121およびタイロッドアーム122とを有する。内空領域116の車幅方向内側端は開口端にされ、アクスル部材111の端部は筒状部114の開口端から内空領域116に受け入れられ、軸部118は内空領域116に配設されている。
従来のナックル113およびアクスル部材111は、ナックル113の最大切れ角を規制するストッパボルト132およびストッパ受け134をさらに有する。筒状部114から外径方向へ突出して形成されたボルト穴にはストッパボルト132が螺合し、かかるストッパボルト132はナット132nによって筒状部114に固定されている。また、内空領域116の外に位置するアクスル部材111の部位には、ストッパボルト132の頭部と対向する平面であえるストッパ受け134が形成される。
かかる従来のナックル113において、図7に矢印で示すようにナックルアーム121に大きな操舵力が入力されてストッパボルト132がストッパ受け134に当接する場合、一点鎖線で示すように筒状部114の開口端が開くようにナックル113が折れ変形してしまうという問題があった。
かかる折れ変形はナックルの中心領域が開くような変形であり、このような変形を防止すべくナックルの外周部分を構成する筒状部114の厚みを増やすとなると、ナックルの重量増およびコスト増という問題が生じる。また、ナックルの外周部分にストッパボルト132を取り付けるためのストッパボルト取付座132sについて強度を確保するため付肉しなければならず、付肉によるナックル113の重量増およびコスト増という問題が生じる。
上述した問題は、以下に説明するようなステアリング装置において顕著となる。図8に示すように、左右対称に配置された左輪(以下に添え字Lで示す)および右輪(以下に添え字Rで示す)を有する従来のステアリング装置では、左側ナックル113Lと右側ナックル113Rをリンクするタイロッド126と、各ナックル113にそれぞれ操舵力を付与する左右一対の操舵力付与装置123L,123Rとを備え、各ナックル113はストッパボルト132を1本ずつ有する。
ナックル113を最大転舵角で転舵する場合、左側操舵力付与装置123Lは操舵力Flをナックルアーム121Lに入力するとともに、右側操舵力付与装置123Rは操舵力Frをナックルアーム121Rに入力して、両方のナックル113を同時に転舵させる。そうすると右側のストッパボルト132Rがストッパ受け134Rに当接する一方で、左側のストッパボルト132Lがストッパ受け134Lから離れるため、操舵力Flがそのままタイロッド126上の張力Flとなってしまい、右側ナックル113Rに操舵力Frおよび張力Flが同時に作用してしまう。この結果、上述した右側ナックル113Rの折れ変形が益々進んでしまう。
本発明は、上述の実情に鑑み、ナックルの重量増を招くことなく折れ変形を防止することができるステアリング装置を提供することを目的とする。
この目的のため本発明によるステアリング装置は、車幅方向に延びるアクスル部材と、一方側からアクスル部材の端部を内空領域に受け入れる筒状部および筒状部の他方側に固定されるスピンドル部を有し、筒状部の上側部分からアクスル部材の端部を貫通して筒状部の下側部分まで延びるキングピンを中心として転舵可能にアクスル部材の端部に連結されるナックルと、アクスル部材およびナックルのいずれか一方に設けられるストッパ部材と、アクスル部材およびナックルの残る他方に設けられてストッパ部材と対向するストッパ受けとを有し、ナックルの最大切れ角を規制する構造とを備える装置において、ストッパ部材およびストッパ受けは、ナックルの内空領域に配置されることを特徴とする。
かかる本発明によれば、ストッパ部材およびストッパ受けは、ナックルの内空領域に配置されることから、ストッパ部材がストッパ受けに当接する場合にナックルに作用する曲げモーメント荷重はナックルの中心部分に集約される。したがって、ナックルの外周部分に作用する曲げモーメント荷重を小さくすることができ、従来と比較してナックルの外周部分の軽量化を図ることができる。一実施形態としてストッパ部材はナックルに設けられるとともにストッパ受けはアクスル部材に設けられる。他の実施形態としてストッパ部材はアクスル部材に設けられるとともにストッパ受けはナックルに設けられる。またストッパ部材はボルトのように相手材に螺合するものであってもよいし、相手材に一体結合する突起であってもよい。
ストッパ部材およびストッパ受けは、ナックルの内空領域に配置されればよくその取付方法はとくに限定されない。本発明の一実施形態として、ナックルは筒状部およびスピンドル部を互いに固定するボルトをさらに有し、ボルトの一方端はナックルの内空領域に突出してストッパ部材を構成する。かかる実施形態によれば、既設のボルトを利用してナックルにストッパ部材を設けることが可能となり、部品点数の削減とナックルの軽量化に寄与する。他の実施形態として、ストッパ部材のみに利用されるストッパボルトをナックルに取付固定してもよい。
本発明の好ましい実施形態として、ストッパ部材およびストッパ受けは、一個のナックルにつきスピンドル部の回転軸よりも車両前方および車両後方にそれぞれ配置される。かかる実施形態によれば、ナックルが左方向最大切れ角まで転舵する場合および右方向最大切れ角まで転舵する場合の双方で、ナックルの折れ変形を防止することができる。したがって特許文献1のように一対のナックルが最大切れ角まで転舵しても左右いずれかのナックルのストッパボルト1本のみがストッパ受けに当接する従来のステアリング装置よりもストッパ部材の剛性を小さくしてストッパ部材の軽量化を図ることができる。他の実施形態として、ストッパ部材およびストッパ受けは一個のナックルにつきスピンドル部の回転軸よりも車両前方あるいは車両後方に配置されてもよい。
本発明の一実施形態として、ナックルはアクスル部材の両端にそれぞれ連結されて対をなし、一対のナックルを互いに連結するタイロッドをさらに備える。かかる実施形態によれば、各ナックルの前方側および後方側にストッパ部材およびストッパ受けが設けられることから、一対のナックルを左方向に転舵する場合において、各ナックルに設けられたストッパ部材またはストッパ受けが、アクスル部材の各端部に設けられたストッパ受けまたはストッパ部材にそれぞれ当接して最大切れ角が規制される。これにより、各ナックルの折れ変形を防止することができる。したがって特許文献1のように片方のナックルのみにストッパボルトを設けておき一対のナックルが最大切れ角まで転舵しても左右いずれかのナックルのストッパボルト1本のみがストッパ受けに当接する従来のステアリング装置よりも耐久性に優れる。他の実施形態として、タイロッドとステアリング装置を別々に作製しておき、後で両者を組み立てるものであってもよい。
ナックルを転舵させる操舵機構は特に限定されない。本発明の一実施形態として、ナックルに形成されたナックルアームと連結してナックルに操舵力を与える油圧シリンダをさらに備えてもよい。かかる実施形態によれば、ストッパ部材がストッパ受けに当接して油圧シリンダからナックルに強力な操舵力が入力され続ける場合であっても、ナックルの折れ変形を防止することができる。他の実施形態として、ラックアンドピニオン式の操舵機構でナックルに車幅方向の操舵力を入力するものであってもよい。
このように本発明は、ナックル外周部分の曲げモーメント荷重を従来よりも小さくすることができる。したがって、ナックル外周部分の厚みを小さく軽くすることが可能となり、ステアリング装置の軽量化およびコスト低減に資する。
本発明の一実施形態になるステアリング装置を示す平面図である。 同実施形態のステアリング装置を示す背面図である。 ステアリング装置の端部を示す断面図である。 ナックルの内空領域を示す図である。 左方向操舵時の最大切れ角を示す平面図である。 右方向操舵時の最大切れ角を示す平面図である。 従来のステアリング装置の端部を示す断面図である。 従来のステアリング装置の端部を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態になるステアリング装置を示す平面図である。図2は同実施形態のステアリング装置を示す背面図であり、車両前方又は後方からみた状態を示す。図3は同実施形態のステアリング装置を示す断面図であり、図1に対応する。このステアリング装置は主な構成部品として、アクスル部材およびナックルを備えた建設機械車両用のステアリング装置であり、図示しない車体の底面に取付固定される。
アクスル部材の外郭を構成するアクスルハウジング11は車両幅方向に延び、その両端に一対のステアリングナックル13がそれぞれ転舵可能に連結される。またアクスルハウジング11の中央部にはブラケット12が形成される。ブラケット12はアクスルハウジング11の外周から車両前方又は後方へ突出して、一対の油圧シリンダ23を支持する。
ステアリングナックル13は、転舵可能なナックルであって、筒状部14およびスピンドル部15を有する。図3の断面図に示すように、筒状部14は車幅方向内側が開口して内空領域16を形成する。そして筒状部14は車幅方向内側からアクスルハウジング11の端部を内空領域16に受け入れる。筒状部14の車幅方向外側にはスピンドル部15が固定される。これによりステアリグナックル13は一方側が開口し他方側が閉じた有底の筒状体に形成される。車幅方向にみて筒状部14は略円形状あるいは略八角形状である。
スピンドル部15の一方側にはフランジ部15fが形成されており、フランジ部15fの外縁が複数のボルト17(図1,図2)によって筒状部14の他方側に固定される。スピンドル部15の他方側には、転がり軸受(図示せず)を介して車輪のハブ(図示せず)が取り付けられる。
アクスルハウジング11の端部には上下方向に延びる軸部18が設けられる。軸部18はアクスルハウジング11の端部を上側から下側まで貫通し、筒状部14の上側部分および下側部分は軸部18でアクスルハウジング11と回動可能に連結する。これによりステアリングナックル13は、図2に仮想線で表され筒状部14の上側部分から軸部18に沿って延び筒状部14の下側部分まで至るキングピンKを中心として転舵することができる。
図4はステアリングナックル13の内空領域を示す図であって、車幅方向内側からみた様子を示す。図4に示すように、ボルト17は周方向に間隔を空けて複数本設けられる。そして全てのボルト17が筒状部14よりも内側に配置されてスピンドル部17の軸線と平行に延びる。詳しくは後述するが、複数のボルト17のうち車両前方側のボルト171および車両後方側のボルト172の先端部は、後述するストッパ部材を兼用する。
各ステアリングナックル13は、ナックルアーム21およびタイロッドアーム22をさらに有する。ナックルアーム21は筒状部14の外径部分と一体結合し、筒状部14の外周から車両前方又は後方へ突出する。ナックルアーム21の先端部は枢軸21aを介して油圧シリンダ23のロッド先端と回動可能に連結する。油圧シリンダ23は略車幅方向に延び、その幅方向外側端から上述のロッドを進出および引き込むことができる。油圧シリンダ23の幅方向内側端は、枢軸25を介して、アクスルハウジング11のブラケット12と連結する。
各油圧シリンダ23は、ラックアンドピニオン式の操舵機構よりも強力な操舵力を各ステアリングナックル13に与えることができることから建設機械車両や産業機械車両のステアリング装置に採用され、不整地を走行する場合や据え切りの場合において輪重の大きな大径の車輪を確実に転舵させることができる。なお本実施形態では2本1対の油圧シリンダ23を備えるが、この他にも図示はしなかったが1本の油圧シリンダのみを備え、かかる1本の油圧シリンダで一対のナックルアーム21を回動させてもよい。
ステアリングナックル13のタイロッドアーム22は、筒状部14の下側部分と一体結合し、筒状部14の外周から車両前方又は後方へ突出する。タイロッドアーム22の先端部は枢軸24を介してタイロッド26の端部と連結する。このようにタイロッド26は一対のステアリングナックル13を互いに接続し、一方のステアリングナックル13の転舵角(切れ角ともいう)合わせて他方のステアリングナックル13の転舵角を適正にする役目を果たす。なお本実施形態ではタイロッドアーム22が筒状部14の下側部分と結合するが、この他にも図示はしなかったがタイロッドアーム22が筒状部14の上側部分と結合してもよい。
本実施形態のステアリング装置は、ステアリングナックル13の最大切れ角を規制する構造としてストッパ部材およびストッパ受けをさらに備える。ボルト171はその頭部を車幅方向外側としその先端部を車幅方向内側とし、ナックル13に形成されたボルト孔を貫通する。ボルト171の先端部は筒状部14の対応する部分に形成されたボルト孔と螺合し、内空領域16へ突出する。内空領域16へ突出するボルト171の先端部はストッパ部材31を構成する。同様に内空領域16へ突出するボルト172の先端部はストッパ部材32を構成する。ストッパ部材31はスピンドル部15の回転軸よりも車両前方又は後方に配置される。ストッパ部材32はスピンドル部15の回転軸よりも車両前方又は後方に配置される。
内空領域16に受け入れられるアクスルハウジング11の端部にはストッパ受け33,34が形成される。ストッパ受け33は、軸部18を中心として回動するストッパ部材31の円弧軌道上にあってスピンドル部15の回転軸よりも車両前方又は後方に配置され、ストッパ部材31と対向する。ストッパ受け34は、軸部18を中心として回動するストッパ部材32の円弧軌道上にあってスピンドル部15の回転軸よりも車両前方又は後方に配置され、ストッパ部材32と対向する。
このようにストッパ部材31,32およびストッパ受け33,34は、ステアリングナックル13の内空領域16に配置される。そして図3に示すように車幅方向一方側のステアリングナックル13につきスピンドル部15の回転軸よりも車両前方又は後方にはストッパ部材31およびストッパ受け33が配置され、車両前方又は後方にはストッパ部材32およびストッパ受け34が配置される。ストッパ部材31,32およびストッパ受け33,34は、車幅方向他方側のステアリングナックル13にも同様に配置される。
図5は本実施形態において左方向操舵時の最大切れ角を示す平面図であり、図3に対応する。また図6は本実施形態において右方向操舵時の最大切れ角を示す平面図であり、図3に対応する。
図5を参照して、一対のステアリングナックル13を左方向へ操舵する場合について説明する。図5中、車幅方向左側に配置された左側ステアリングナックル13が、左側の油圧シリンダ23から操舵力(押し荷重)を入力されて左方向へ転舵する。そして旋回内輪である左側ステアリングナックル13が左方向最大切れ角まで転舵するとストッパ部材32がストッパ受け34と当接する。これにより左側ステアリングナックル13の左方向最大切れ角が規制される。
また図5中、車幅方向右側に配置された右側ステアリングナックル13が、右側の油圧シリンダ23から操舵力(引き荷重)を入力されるとともにタイロッド26から操舵力を入力されて左方向へ転舵し、左側ステアリングナックル13とともに転舵する。そして旋回外輪である右側ステアリングナックル13が左方向最大切れ角まで転舵するとストッパ部材31がストッパ受け33と当接する。これにより右側ステアリングナックル13の左方向最大切れ角が規制される。
なお、左側ステアリングナックル13のストッパ部材32が左側ステアリングナックル13の左方向最大切れ角を規制する間、左側ステアリングナックル13のストッパ部材31はストッパ受け33から離隔すること勿論である。また、右側ステアリングナックル13のストッパ部材31が右側ステアリングナックル13の左方向最大切れ角を規制する間、右側ステアリングナックル13のストッパ部材32はストッパ受け34から離隔すること勿論である。
図6を参照して、一対のステアリングナックル13を右方向へ操舵する場合について説明する。図6中、右側ステアリングナックル13が、右側の油圧シリンダ23から操舵力(押し荷重)を入力されて右方向へ転舵する。そして旋回内輪である右側ステアリングナックル13が右方向最大切れ角まで転舵するとストッパ部材32がストッパ受け34と当接する。これにより右側ステアリングナックル13の右方向最大切れ角が規制される。
また図6中、左側ステアリングナックル13が、左側の油圧シリンダ23から操舵力(引き荷重)を入力されるとともにタイロッド26から操舵力を入力されて右方向へ転舵し、右側ステアリングナックル13とともに転舵する。そして旋回外輪である左側ステアリングナックル13が右方向最大切れ角まで転舵するとストッパ部材31がストッパ受け33と当接する。これにより左側ステアリングナックル13の右方向最大切れ角が規制される。
なお、左側ステアリングナックル13のストッパ部材31が左側ステアリングナックル13の右方向最大切れ角を規制する間、左側ステアリングナックル13のストッパ部材32はストッパ受け34から離隔すること勿論である。また、右側ステアリングナックル13のストッパ部材32が右側ステアリングナックル13の右方向最大切れ角を規制する間、右側ステアリングナックル13のストッパ部材31はストッパ受け33から離隔すること勿論である。
このように本実施形態によれば、各ステアリングナックル13に設けたストッパ部材31,32およびストッパ受け33,34が、一対のステアリングナックル13の最大切れ角を同時に規制することから、油圧シリンダ23からステアリングナックル13に強力な操舵力を入力しても、2つのストッパ受け33,34が共同してこの操舵力を受け止めることができる。したがってステアリング装置の最大切れ角を好適に規制することができる。
また油圧シリンダ23からステアリングナックル13に大きな操舵力を与え続けてストッパ部材31,32がストッパ受け33,34に当接する間、ストッパ部材31,32は操舵力をボルト171,172の長手方向軸力として受け止めることができる。したがってボルト171,172にせん断力および曲げモーメントが作用せず、ボルト171,172の耐久性が向上する。
以上、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明したが、この発明は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明になるステアリング装置は、建設機械車両、産業機械車両、および自動車において有利に利用される。
11 アクスルハウジング、12 ブラケット、13 ステアリングナックル、14 筒状部、15 スピンドル部、16 内空領域、17,171,172 ボルト、18 軸部、21 ナックルアーム、22 タイロッドアーム、23 油圧シリンダ、26 タイロッド、31,32 ストッパ部材、33,34 ストッパ受け。

Claims (5)

  1. 車幅方向に延びるアクスル部材と、
    一方側から前記アクスル部材の端部を内空領域に受け入れる筒状部および前記筒状部の他方側に固定されるスピンドル部を有し、前記筒状部の上側部分から前記アクスル部材の端部を貫通して前記筒状部の下側部分まで延びるキングピンを中心として転舵可能にアクスル部材の端部に連結されるナックルと、
    前記アクスル部材および前記ナックルのいずれか一方に設けられるストッパ部材と、前記アクスル部材および前記ナックルの残る他方に設けられて前記ストッパ部材と対向するストッパ受けとを有し、前記ナックルの最大切れ角を規制する構造とを備える装置において、
    前記ストッパ部材および前記ストッパ受けは、前記ナックルの内空領域に配置されることを特徴とする、ステアリング装置。
  2. 前記ナックルは前記筒状部および前記スピンドル部を互いに固定するボルトをさらに有し、前記ボルトの一方端は前記ナックルの内空領域に突出して前記ストッパ部材を構成する、請求項1に記載のステアリング装置。
  3. 前記ストッパ部材および前記ストッパ受けは、一個の前記ナックルにつき前記スピンドル部の回転軸よりも車両前方および車両後方にそれぞれ配置される、請求項1または2に記載のステアリング装置。
  4. 前記ナックルは前記アクスル部材の両端にそれぞれ連結されて対をなし、前記一対のナックルを互いに連結するタイロッドをさらに備える、請求項3に記載のステアリング装置。
  5. 前記ナックルに形成されたナックルアームと連結してナックルに操舵力を与える油圧シリンダをさらに備える、請求項1〜4のいずれかに記載のステアリング装置。
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