JP2014061722A - ハイブリッド車両用駆動装置 - Google Patents

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英明 駒田
Yosuke Suzuki
陽介 鈴木
Hirotatsu Kitahata
弘達 北畠
Takemasa Hata
建正 畑
Seitaro Nobuyasu
清太郎 信安
Yuji Iwase
雄二 岩瀬
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Abstract

【課題】燃費を向上できるハイブリッド車両用駆動装置を提供する。
【解決手段】ハイブリッド車両用駆動装置1−1は、エンジン1と、エンジン1と接続される第一回転機MG1と、駆動輪22と接続される第二回転機MG2と、エンジン1及び第一回転機MG1と、第二回転機MG2との間の動力伝達を断接するクラッチK0と、を備える。ハイブリッド車両用駆動装置1−1は、クラッチK0を係合してエンジン1及び第一回転機MG1と第二回転機MG2及び駆動輪22との間で動力伝達が可能なパラレルハイブリッド走行時に、高車速のとき、第二回転機MG2を駆動停止すると共に、第一回転機MG1により発電を行ない充電制御を行うパラレルHV2走行モードと、低車速のとき、第一回転機MG1を駆動停止すると共に、第二回転機MG2により発電を行ない充電制御を行うパラレルHV1走行モードと、を実施する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ハイブリッド車両用駆動装置に関する。
従来、回転機とエンジンとを動力源として備えるハイブリッド車両において、エンジンを発電用動力源として使い、回転機のみを駆動源として使うシリーズ方式と、回転機及びエンジンの両方を駆動源として使うパラレル方式とが知られている。そして、例えば特許文献1に記載されるように、シリーズ方式のハイブリッド走行(以下「シリーズHV走行」とも記載する)と、パラレル方式のハイブリッド走行(以下「パラレルHV走行」とも記載する)とを切替可能なハイブリッド車両が知られている。特許文献1に記載されるハイブリッド車両は、エンジン、エンジンと連結される第一回転機、クラッチ、出力側と連結される第二回転機を備え、クラッチの係合/開放に応じてシリーズHV走行とパラレルHV走行とが切り替わる。
特開2007−320388号公報
しかしながら、特許文献1に記載される従来のハイブリッド車両では、パラレルHV走行時において、燃費を向上させることについてさらなる改善の余地があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、燃費を向上できるハイブリッド車両用駆動装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るハイブリッド車両用駆動装置は、機関と、前記機関と接続される第一回転機と、駆動輪と接続される第二回転機と、前記機関及び前記第一回転機と、前記第二回転機との間の動力伝達を断接するクラッチと、を備え、前記クラッチを係合して前記機関及び前記第一回転機と前記第二回転機及び前記駆動輪との間で動力伝達が可能なパラレルハイブリッド走行時に、高車速のとき、前記第二回転機を駆動停止すると共に、前記第一回転機により発電を行なうモードと、低車速のとき、前記第一回転機を駆動停止すると共に、前記第二回転機により発電を行なうモードと、を実施することを特徴とする。
また、上記のハイブリッド車両用駆動装置において、パラレルハイブリッド走行時に、前記機関が高負荷のとき、前記第一回転機及び前記第二回転機を共に駆動停止するモードを実施することが好ましい。
また、上記のハイブリッド車両用駆動装置において、パラレルハイブリッド走行時に、前記第一回転機と前記第二回転機との間で電気パスを発生させることが好ましい。
また、上記のハイブリッド車両用駆動装置において、前記機関のトルク変動と逆位相のトルク変動を前記第一回転機または前記第二回転機により付与する制振制御を実施することが好ましい。
本発明に係るハイブリッド車両用駆動装置は、機関と、発電を行う回転機とを高効率領域で使用でき、さらに回転機による引き摺り損失を低減できるので、駆動装置全体の運転効率を向上でき、燃費を向上できるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施形態に係るハイブリッド車両用駆動装置が適用される車両のスケルトン図である。 図2は、車両において実行可能な走行モードの作動係合表を示す図である。 図3は、図2に示す各走行モードの車速と駆動力に基づく実施領域を示す図である。 図4は、パラレルHVモードにおいて充電制御を実施することによるエンジン動作点の推移を示す図である。 図5は、パラレルHV2走行モードにおける第一回転機MG1及び第二回転機MG2の動作点の推移を示す図である。 図6は、パラレルHV1走行モードにおける第一回転機MG1及び第二回転機MG2の動作点の推移を示す図である。 図7は、本実施形態の制振制御を説明するための図である。
以下に、本発明に係るハイブリッド車両用駆動装置の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
まず図1を参照して、本実施形態に係るハイブリッド車両用駆動装置の構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係るハイブリッド車両用駆動装置が適用される車両のスケルトン図である。
図1に示すように、本実施形態のハイブリッド車両用駆動装置1−1は、車両100に搭載される。車両100は、シリーズHV走行、パラレルHV走行、EV走行が可能なハイブリッド車両である。ハイブリッド車両用駆動装置1−1は、エンジン1、クラッチK0、遊星歯車機構10、第一回転機MG1、第二回転機MG2およびECU50を含んで構成されている。
エンジン1は、燃料の燃焼エネルギーを回転軸1aの回転運動に変換して出力する。エンジン1の回転軸1aは、入力軸2と接続されている。エンジン1の回転軸1aと入力軸2とは同軸上に配置されている。入力軸2は、遊星歯車機構10、各ギヤ15,16,17、作動装置20等を含んで構成される動力伝達装置の入力軸である。
入力軸2は、遊星歯車機構10のリングギヤ13と接続されている。遊星歯車機構10は、サンギヤ11、ピニオンギヤ12、リングギヤ13およびキャリア14を有する差動機構である。サンギヤ11は、入力軸2の径方向外側に配置されている。サンギヤ11は、入力軸2と同軸上に回転自在に配置されている。リングギヤ13は、サンギヤ11の径方向外側でかつサンギヤ11と同軸上に回転自在に配置されている。ピニオンギヤ12は、サンギヤ11とリングギヤ13との間に配置されており、サンギヤ11およびリングギヤ13とそれぞれ噛み合っている。
サンギヤ11には、第一回転機MG1が接続されている。第一回転機MG1の回転軸30は、入力軸2と同軸上に配置されており、サンギヤ11と接続されている。従って、第一回転機MG1のロータは、サンギヤ11と一体回転する。サンギヤ11は、第一回転機MG1が接続された第一回転要素である。
リングギヤ13は、入力軸2を介してエンジン1と接続されており、遊星歯車機構10におけるエンジン1に対応する第二回転要素である。リングギヤ13は、エンジン1からの動力を出力側と第一回転機MG1とに分割する動力分割機構としての機能を有する遊星歯車機構10におけるエンジン入力要素である。
ピニオンギヤ12は、入力軸2と同軸上に配置されたキャリア14によって支持されている。キャリア14は、車体側に固定され、回転が規制されている。従って、ピニオンギヤ12は、ピニオンギヤ12の中心軸線を回転中心として回転(自転)可能に設置され、一方で、入力軸2の中心軸線を回転中心としての回転(公転)は規制されている。
また、リングギヤ13には、カウンタドライブギヤ15が接続されている。カウンタドライブギヤ15は、クラッチK0の係合時にはリングギヤ13と一体回転する出力ギヤである。つまりリングギヤ13は、第一回転機MG1またはエンジン1から入力された回転を駆動輪22側に出力することができる出力要素でもある。
カウンタドライブギヤ15は、カウンタドリブンギヤ16と噛み合っている。カウンタドリブンギヤ16には、第二回転機MG2のリダクションギヤ19が噛み合っている。リダクションギヤ19は、第二回転機MG2の回転軸31に配置されており、回転軸31と一体回転する。第二回転機MG2の出力するトルクは、リダクションギヤ19を介してカウンタドリブンギヤ16に伝達される。リダクションギヤ19は、カウンタドリブンギヤ16よりも小径であり、第二回転機MG2の回転を減速してカウンタドリブンギヤ16に伝達する。
第一回転機MG1および第二回転機MG2は、インバータを介してバッテリと接続されている。第一回転機MG1および第二回転機MG2は、バッテリから供給される電力を機械的な動力に変換して出力する電動機として機能することができると共に、入力される動力によって駆動されて機械的な動力を電力に変換する発電機として機能することができる。第一回転機MG1および第二回転機MG2によって発電された電力は、バッテリに蓄電可能である。第一回転機MG1および第二回転機MG2としては、例えば、交流同期型のモータジェネレータを用いることができる。
カウンタドリブンギヤ16には、ドライブピニオンギヤ17が接続されている。ドライブピニオンギヤ17は、カウンタドリブンギヤ16と同軸上に配置されており、カウンタドリブンギヤ16と一体回転する。ドライブピニオンギヤ17は、作動装置20のデフリングギヤ18と噛み合っている。作動装置20は、左右の駆動軸21を介して駆動輪22と接続されている。つまり、リングギヤ13は、カウンタドライブギヤ15、カウンタドリブンギヤ16、ドライブピニオンギヤ17、作動装置20および駆動軸21を介して駆動輪22と接続されている。また、第二回転機MG2は、リングギヤ13よりも駆動輪22側に配置され、リングギヤ13よりも駆動輪22側の動力伝達経路に対してトルクを出力可能に接続されている。リングギヤ13は、第二回転機MG2および駆動輪22が接続された第三回転要素である。
入力軸2及びリングギヤ13と、カウンタドライブギヤ15との間には、両者間の動力伝達を断接するクラッチK0が設けられている。クラッチK0は、摩擦係合式のクラッチ装置であり、完全係合状態、半係合状態、あるいは開放状態に切り替え可能である。完全係合状態のクラッチK0は、入力軸2及びリングギヤ13に連結された入力側係合要素と、カウンタドライブギヤ15に連結された出力側係合要素とが係合して一体回転する。つまり、クラッチK0が完全係合状態のとき、遊星歯車機構10のリングギヤ13と、カウンタドライブギヤ15とは一体回転し、エンジン1の動力が駆動輪22側に伝達される。半係合状態のクラッチK0は、入力側係合要素と出力側係合要素とが係合し、かつ両者が相対回転しつつ回転する。
開放状態のクラッチK0は、入力側係合要素と出力側係合要素とが完全にあるいは実質的に切り離され、動力の伝達が不能な状態である。つまり、クラッチK0が解放状態のとき、遊星歯車機構10のリングギヤ13と、カウンタドライブギヤ15との接続は切り離され、エンジン1側から駆動輪22側への動力伝達は遮断される。
クラッチK0は、例えば、供給される油圧によって完全係合状態、半係合状態、あるいは開放状態に切り替えられる。クラッチK0は、更に、供給される油圧によって半係合状態における係合の度合い、例えばスリップ率やスリップ量が制御可能である。
車両100には、ECU50が搭載されている。ECU50は、コンピュータを有する電子制御ユニットである。ECU50は、車両100の各部を制御する制御装置としての機能を有する。例えば、ECU50は、エンジン1、クラッチK0、第一回転機MG1および第二回転機MG2とそれぞれ接続されており、エンジン1、クラッチK0、第一回転機MG1および第二回転機MG2を制御することができる。また、入力軸2のエンジン1と反対側にはオイルポンプ4が接続されている。オイルポンプ4は、エンジン1を動力源として作動し、遊星歯車機構10に潤滑用オイルを供給したり、クラッチK0に作動用オイルを供給することができる。
次に図2,3を参照して、本実施形態に係るハイブリッド車両用駆動装置の動作について説明する。図2は、車両100において実行可能な走行モードの作動係合表を示す図であり、図3は、図2に示す各走行モードの車速と駆動力に基づく実施領域を示す図である。図3では、横軸が車両100の車速を示し、縦軸が車両100の駆動力を示す。
車両100は、ハイブリッド車両であり、ECU50によりエンジン1、第一回転機MG1および第二回転機MG2を制御することで、EV走行あるいはHV走行を選択的に実行することができる。EV走行モードは、エンジン1の動力によらずに、第一回転機MG1あるいは第二回転機MG2の少なくともいずれか一方を動力源として車両100を走行させる走行モードである。HV走行モードは、エンジン1を動力源として車両100を走行させる走行モードである。HV走行モードでは、エンジン1に加えて、第二回転機MG2にアシストトルクを出力させて走行することが可能である。また、HV走行モードでは、第一回転機MG1および第二回転機MG2を適宜発電機として機能させることや、空転状態とすることも可能である。
さらに本実施形態の車両100は、ECU50によりクラッチK0の係合/解放を制御することで、シリーズHV走行及びパラレルHV走行を選択的に実行することができる。シリーズHV走行モードでは、クラッチK0が解放されてエンジン1側から駆動輪22側への動力伝達が遮断され、エンジン1は第一回転機MG1の発電用動力源として用いられる。第一回転機MG1で発電された電力によって第二回転機MG2が駆動され、第二回転機MG2のみを動力源として車両100を走行させる。
一方、パラレルHV走行モードでは、クラッチK0が係合されてエンジン1側から駆動輪22側へ動力が伝達され、エンジン1を動力源として車両100を走行させる。特に本実施形態では、パラレルHV走行モードにおいて、第一回転機MG1及び第二回転機MG2は、発電機として機能して充電制御及び制振制御を実行するか、またはシャットダウン状態となるよう制御される。
ここで、「充電制御」とは、回転機により発電してバッテリの充電を行うべく、この充電のためにエンジン1の出力をアップする制御のことをいう。充電制御を実施することにより、エンジン動作点を高効率領域に移動することができる。なお本明細書ではこの充電制御を「Pチャージ」とも記載する。「制振制御」とは、回転機により、エンジン1のトルク変動と逆位相のトルクを発生させることで、トルク変動を抑制する制御のこという。「シャットダウン」とは、回転機を駆動させるMG駆動回路を停止する制御のことをいう。シャットダウンを実施することによって、該当回転機による電気損失を低減できる。
本実施形態の車両100において実行可能な走行モードの作動係合表を図2に示す。図2の作動係合表において、符号MG1,MG2の欄は、第一回転機MG1、第二回転機MG2の動作を示し、EV走行モードでは、第一回転機MG1、第二回転機MG2の欄の○印は、動力源であることを示し、×印は動力源でないことを示す。シリーズHV走行モードでは、第一回転機MG1、第二回転機MG2の欄の○印は、それぞれ発電機及び電動機として動作することを示す。一方、パラレルHVモードでは、第一回転機MG1、第二回転機MG2の欄の○印は、当該回転機が発電機として動作し、「発電制御」及び「制振制御」を実行することを示し、×印は、「シャットダウン」の状態とされることを示す。また、符号K0の欄は、クラッチK0の動作を示し、○印は係合状態、×印は解放状態を示す。
図2,3に示すように、本実施形態の車両100は、EV走行モード、シリーズHV走行モード、及びパラレルHV走行モードを実行することが可能であり、特にパラレルHV走行モードとして、各種実施条件に応じてパラレルHV1走行モード、パラレルHV2走行モード、パラレルHV3走行モード、及びパラレルHV4走行モードの4種類の走行モードを実行可能である。
EV走行モードは、第二回転機MG2を単独の動力源として走行するモードである。EV走行モードは、図3に示すように低車速かつ低負荷状態の場合に選択される。シリーズHV走行モードは、クラッチK0を解放してエンジン1から駆動輪22への動力伝達を遮断し、第二回転機MG2を動力源として走行するモードである。第一回転機MG1は発電機として機能し、エンジン1の動力によって発電する。第二回転機MG2は第一回転機MG1が発電した電力によって駆動する。シリーズHV走行モードは、図3に示すように低車速または高負荷の場合に選択される。
パラレルHV1走行モードは、第二回転機MG2が発電機として機能して、充電制御及び制振制御を実行し、第一回転機MG1がシャットダウン状態となるよう制御され、エンジン1を動力源として走行するモードである。パラレルHV1走行モードは、図3に示すように、車両100の車速が低中車速であり、かつ車両100の駆動力が低負荷である状態において選択される。一方、パラレルHV2走行モードは、パラレルHV1走行モードと逆に、第一回転機MG1が発電機として機能して、充電制御及び制振制御を実行し、第二回転機MG2がシャットダウン状態となるよう制御され、エンジン1を動力源として走行するモードである。パラレルHV2走行モードは、図3に示すように、車両100の車速が高車速であり、かつ車両100の駆動力が低負荷である状態において選択される。図3に示すように、パラレルHV1走行モードとパラレルHV2走行モードは、車両100の駆動力が低負荷領域の同一範囲にあるときに、車速に応じて切り分けて選択されるよう構成され、低速側でパラレルHV1走行モードが選択され、高速側でパラレルHV走行2走行モードが選択される。
パラレルHV3走行モードは、第一回転機MG1及び第二回転機MG2が共にシャットダウン状態となるよう制御され、エンジン1を動力源として走行するモードである。パラレルHV3走行モードは、図3に示すように、車両100の駆動力が、パラレルHV1走行モード及びパラレルHV2走行モードが選択される駆動力範囲より高負荷となり、かつ、パラレルHV1走行モードまたはパラレルHV2走行モードが選択される車速と同様の車速範囲において選択される。エンジン1が高負荷状態では、回転機に対して充電制御のための十分なトルク分配が見込めないので、充電制御を行ったとしてもバッテリの充電量は小さい。そこでこの場合には、パラレルHV3走行モードを選択して第一回転機MG1及び第二回転機MG2を共にシャットダウン状態として充電制御を行わない。
パラレルHV4走行モードは、第一回転機MG1及び第二回転機MG2が共に発電機として機能し、充電制御及び制振制御を実行するよう制御され、エンジン1を動力源として走行するモードである。パラレルHV4走行モードは、図3に示すように、車両100の駆動力が、パラレルHV1走行モード及びパラレルHV2走行モードが選択される駆動力範囲より低負荷となり、かつ、パラレルHV2走行モードが選択される高速側の車速範囲からやや低速側に延びる車速範囲において選択される。
次に、図4〜7を参照して、本実施形態に係るハイブリッド車両用駆動装置の作用及び効果について説明する。
本実施形態のハイブリッド車両用駆動装置1−1は、エンジン1と、エンジン1と接続される第一回転機MG1と、駆動輪22と接続される第二回転機MG2と、エンジン1及び第一回転機MG1と、第二回転機MG2との間の動力伝達を断接するクラッチK0と、を備える。ハイブリッド車両用駆動装置1−1は、クラッチK0を係合してエンジン1及び第一回転機MG1と第二回転機MG2及び駆動輪22との間で動力伝達が可能なパラレルハイブリッド走行時に、高車速のとき、第二回転機MG2を駆動停止(駆動回路をシャットダウンする)すると共に、第一回転機MG1により発電を行なう充電制御を実行するパラレルHV2走行モードと、低車速のとき、第一回転機MG1を駆動停止すると共に、第二回転機MG2により発電を行なう充電制御を実行するパラレルHV1走行モードと、を実施する。
図4〜6を参照してこの構成による効果を説明する。図4は、パラレルHVモードにおいて充電制御を実施することによるエンジン動作点の推移を示す図であり、図5は、パラレルHV2走行モードにおける第一回転機MG1及び第二回転機MG2の動作点の推移を示す図であり、図6は、パラレルHV1走行モードにおける第一回転機MG1及び第二回転機MG2の動作点の推移を示す図である。図4では、横軸がエンジン1の回転数を示し、縦軸がエンジン1の出力トルクを示す。図5,6では、横軸が第一回転機MG1及び第二回転機MG2の回転数を示し、縦軸が第一回転機MG1及び第二回転機MG2の回生トルクを示す。
パラレルHV1走行モード及びパラレルHV2走行モードでは、第一回転機MG1または第二回転機MG2の一方を用いて充電制御が実行される。この充電制御によって一方の回転機が発電するので、エンジン1の出力トルクのうちから回生トルクが該当回転機に分担される。駆動輪22の駆動トルクを維持するため、エンジン1は、充電制御に必要な回生トルクの分だけ出力トルクを増加させる。これにより、図4に示すエンジン1の燃費マップにおいて、エンジン1の動作点は充電制御前の動作点Aから、トルク軸の正方向(図4の上方向)へ移動し、より高効率な領域の点Bへ遷移することとなる。したがって、第一回転機MG1または第二回転機MG2により充電制御を実施するパラレルHV1走行モード及びパラレルHV2走行モードでは、エンジン効率を向上させることができる。なお、第一回転機MG1及び第二回転機MG2で共に充電制御を実施するパラレルHV4走行モードでも、同様にエンジン効率を向上させることができる。
パラレルHV2走行モードでは、第一回転機MG1により発電制御を行い、第二回転機MG2をシャットダウン状態とする。MG効率マップ上において、パラレルHV2走行モードの実施条件である高車速かつ低負荷の場合の第一回転機MG1及び第二回転機MG2の動作点は、例えば図5の効率マップに示すように、第一回転機MG1の動作点(MG1動作点)Cが高効率領域より低トルク側(図5の下側)、第二回転機MG2の動作点(MG2動作点)Eが高効率領域より高速側(図5の右側)に位置する。このとき、第一回転機MG1により充電制御を実施することで、第一回転機MG1は回生トルクを増加させる。これにより、図5に示すように、MG1動作点は、充電制御前の動作点Cからトルク軸の正方向(図5の上方向)へ移動し、高効率領域内の動作点Dへ遷移することとなる。一方、第二回転機MG2はシャットダウン状態とされるので、トルクの出力は0となる。これによりMG2動作点は、シャットダウン前の動作点Eからトルク軸の負方向(図5の下方向)へ移動し、回転数軸上の動作点Fへ遷移する。したがって、パラレルHV2走行モードでは、第一回転機MG1の効率を向上でき、かつ第二回転機MG2の電気損失を低減できる。
パラレルHV1走行モードでは、第二回転機MG2により発電制御を行い、第一回転機MG1をシャットダウン状態とする。MG効率マップ上において、パラレルHV1走行モードの実施条件である低車速かつ低負荷の場合の第一回転機MG1及び第二回転機MG2の動作点は、例えば図6の効率マップに示すように、MG1動作点Gが高効率領域より低速側(図6の左側)、MG2動作点Iが高効率領域より低トルク側(図6の下側)に位置する。このとき、第二回転機MG2により充電制御を実施することで、第二回転機MG2は回生トルクを増加させる。これにより、図6に示すように、MG2動作点は、充電制御前の動作点Iからトルク軸の正方向(図6の上方向)へ移動し、高効率領域内の動作点Jへ遷移することとなる。一方、第一回転機MG1はシャットダウン状態とされるので、トルクの出力は0となる。これによりMG1動作点は、シャットダウン前の動作点Gからトルク軸の負方向(図6の下方向)へ移動し、回転数軸上の動作点Hへ遷移する。したがって、パラレルHV2走行モードでは、第二回転機MG2の効率を向上でき、かつ第一回転機MG1の電気損失を低減できる。
このように、パラレルHV1走行モード及びパラレルHV2走行モードでは、エンジン1と充電制御を行う回転機とを高効率領域で使用でき、さらに充電制御を行わない回転機による引き摺り損失を低減できるので、ハイブリッド車両用駆動装置1−1全体の運転効率を向上でき、燃費を向上できる。
また、ハイブリッド車両用駆動装置1−1では、パラレルハイブリッド走行時に、エンジン1が高負荷のとき、第一回転機MG1及び第二回転機MG2を共に駆動停止するパラレルHV3走行モードを実施する。
エンジン1が高負荷状態では、充電制御のための十分なトルク分配が見込めない。また、エンジン1が高負荷状態では、エンジン動作点は例えば図4の点Bのように元々高効率領域に位置している。そこで本実施形態では、エンジン1が高負荷状態のときにパラレルHV3走行モードを実施し、回転機による充電制御を実施せず、第一回転機MG1及び第二回転機MG2を共にシャットダウンさせる。これにより、システム損失を低減し、燃費をさらに向上できる。
また、ハイブリッド車両用駆動装置1−1では、パラレルハイブリッド走行時に、第一回転機MG1と第二回転機MG2との間で電気パスを発生させることができる。
回転機をシャットダウンする場合、イナーシャ遊離により振動伝達特性が悪化すると共にイナーシャ遊離した回転機のガタ打ち等により、NV(ガラ音、こもり音)が悪化する虞がある。本実施形態では、第一回転機MG1と第二回転機MG2との間で電気パスを発生させることにより、回転機のイナーシャの遊離を防止でき、NV悪化を抑制できる。
なお、動力伝達経路上の上流の第一回転機MG1で回生、下流の第二回転機MG2で力行をすることにより、動力循環を防止し、伝達効率を向上できるよう構成することが好ましい。また、電気パスが発生するようにPチャージ/ディスチャージ量を変更してもよい。
また、ハイブリッド車両用駆動装置1−1では、エンジン1のトルク変動の逆位相のトルク変動を第一回転機MG1または第二回転機MG2により付与する制振制御を実施することができる。
図7は、制振制御を説明するための図である。図7に示すように、本実施形態では、エンジン1のトルク変動に対して、第一回転機MG1または第二回転機MG2により、逆位相となるトルク変動を出力する。これにより、エンジン1のトルク変動を相殺することができ、この結果NVを低減できる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
上記実施形態では、エンジン1と第一回転機MG1との間に動力分割機構としての機能を有する遊星歯車機構10を配置する構成を例示したが、本発明は遊星歯車機構10を備えないハイブリッド車両用駆動装置にも適用可能である。
1−1 ハイブリッド車両用駆動装置
1 エンジン(機関)
22 駆動輪
50 ECU
100 車両
MG1 第一回転機
MG2 第二回転機
K0 クラッチ

Claims (4)

  1. 機関と、
    前記機関と接続される第一回転機と、
    駆動輪と接続される第二回転機と、
    前記機関及び前記第一回転機と、前記第二回転機との間の動力伝達を断接するクラッチと、を備え、
    前記クラッチを係合して前記機関及び前記第一回転機と前記第二回転機及び前記駆動輪との間で動力伝達が可能なパラレルハイブリッド走行時に、
    高車速のとき、前記第二回転機を駆動停止すると共に、前記第一回転機により発電を行なうモードと、
    低車速のとき、前記第一回転機を駆動停止すると共に、前記第二回転機により発電を行なうモードと、
    を実施する
    ことを特徴とするハイブリッド車両用駆動装置。
  2. パラレルハイブリッド走行時に、前記機関が高負荷のとき、前記第一回転機及び前記第二回転機を共に駆動停止するモードを実施することを特徴とする、請求項1に記載のハイブリッド車両用駆動装置。
  3. パラレルハイブリッド走行時に、前記第一回転機と前記第二回転機との間で電気パスを発生させる
    ことを特徴とする、請求項1または2に記載のハイブリッド車両用駆動装置。
  4. 前記機関のトルク変動と逆位相のトルク変動を前記第一回転機または前記第二回転機により付与する制振制御を実施することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のハイブリッド車両用駆動装置。
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