JP2014061547A - 揚げカス処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ホッパーから投入された揚げカスを圧縮して油を搾り出す搾油機構を備えており、搾油機構は、ホッパーから投入された揚げカスを受け入れる開口部と、開口部と連通する内部空間とを有する筒状体と、筒状体の内部空間において筒状体の軸方向に向けて延びるように配設され、回転することによって開口部から受け入れた揚げカスを筒状体前方へと連続的に移送するスクリューと、スクリューにより移送されてきた揚げカスを搾って油分と固形分とを分離する分離機構と、を備えており、ホッパーの下方部分及び搾油機構からなる主要ユニット部がケーシング内部に収容され、主要ユニット部をケーシング内部から一体的に引き出し可能とする引き出し機構を備えている。
【選択図】図8
Description
これら特許文献1乃至3に記載の装置は、筒状体内に供給した揚げカスを、筒状体内で往復移動するピストン等の押圧部材を用いて圧縮することにより、揚げカスから搾油するように構成されているものである。
また、これらの装置では、食品衛生上の観点から、筒状体内部等に詰まった搾りカスを除去するためのメンテナンスを定期的に行うことが必要であるが、特許文献1及び2に記載の装置では圧搾機構の主要部がケーシング内に収容されているため、メンテナンスを行うことが困難であった。尚、特許文献3記載の装置では、圧搾機構の主要部がケーシング内に収容されていないため、メンテナンス性の点では特許文献1,2記載の装置より優れているものの、搾られた油が飛散して室内を汚してしまうおそれがあり衛生上好ましくない。油飛散を防ぐために特許文献3記載の装置の圧搾機構の主要部をケーシング内に収容すると、結局、特許文献1,2記載の発明と同様にメンテナンスが困難となるという問題が生じることとなる。つまり、特許文献1乃至3記載の装置は、衛生的な状態を維持するためのメンテナンス性の点で問題があった。
また、エンドキャップが筒状体に対して着脱自在であることから、筒状体内部に溜まった搾りカス等を除去することや、筒状体からスクリューを取り出すことが容易となり、メンテナンス性に優れている。加えて、エンドキャップを交換することが可能であるため、固形分排出穴の大きさや数が異なる複数種類のエンドキャップを用意しておけば、揚げカスの性質(油分含有量、油の粘度等)に応じてエンドキャップを最適なものに交換して使用することができ、処理効率を最大限に高めることが可能となる。
また、スクリューが筒状体に対して着脱自在であることから、筒状体内部に溜まった搾りカス等を除去したり、スクリューに付着した搾りカス等を除去したりすることが容易となり、メンテナンス性に非常に優れている。
更に、スクリューに設けられた羽根のピッチが、開口部付近において大きく、油排出穴付近において小さくなるように設定されていることから、開口部から筒状体の内部空間に取り入れられた揚げカスの量が多い場合でも、これを隣り合う羽根の間に確実に取り入れて円滑に前方へと移送することができるとともに、移送した揚げカスを油排出穴付近において確実に圧縮して搾ることができるため、大量の揚げカスを短時間で効率良く処理することが可能となる。
加えて、ホッパーの下方部分及び搾油機構からなる主要ユニット部がケーシング内部に収容されているため、搾られた油が飛散して室内を汚してしまうおそれがなく衛生的である。加えて、主要ユニット部をケーシング内部から一体的に引き出し可能とする引き出し機構を備えていることから、主要ユニット部の清掃や部品交換等のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
図1は本発明に係る揚げカス処理装置の内部構造を示す側面図、図2(a)は本発明に係る揚げカス処理装置の正面(前面)図、図2(b)は本発明に係る揚げカス処理装置の内部構造を一部示す正面(前面)図、図3は本発明に係る揚げカス処理装置の内部構造を示す背面(後面)図、図4は図1のA−A線断面図、図5は図1のB−B線断面図、図6は図1のC−C線断面図、図7は本発明に係る揚げカス処理装置の外観斜視図、図8は本発明に係る揚げカス処理装置の内部構造を示す外観斜視図である。
図9は本発明に係る揚げカス処理装置の要部の一部断面側面図、図10は図9のA−A線断面図である。
本発明においては、図1の右側を前方側、図1の左側を後方側と定義する。
大ホッパー(2a)は上方の開口部から揚げ物の揚げカスを受け入れて下方にある小ホッパー(2b)へと導き、小ホッパー(2b)は大ホッパー(2a)から導かれてきた揚げカスを更に下方にある搾油機構(3)へと導く。
ホッパー(2)の下方部分を構成する小ホッパー(2b)は、後述する筒状体(7)の開口部(71)(図9等参照)に対して着脱自在に取り付けられている。
ホッパー(2)の上方部分を構成する大ホッパー(2a)は、小ホッパー(2b)上方に位置するようにケーシング(6)内に固定されており、大ホッパー(2a)と小ホッパー(2b)とは単管(2c)で繋がれている。しかし、大ホッパー(2a)と小ホッパー(2b)と単管(2c)は、近接しているが互いに連結されてはいない。
後述する主要ユニット部の引き出しの際には、大ホッパー(2a)及び単管(2c)を図9に示す位置に残した状態で小ホッパー(2b)を含む主要ユニット部を引き出し(図8参照)、その後、小ホッパー(2b)を筒状体(7)の開口部(71)から取り外してから、筒状体(7)を取り外す。
但し、本発明においては、小ホッパー(2b)を筒状体(7)の開口部(71)に対して、溶接等により着脱不能に固定してもよい。この場合、主要ユニット部を引き出した後、小ホッパー(2b)と筒状体(7)とを一体的に取り外す。
尚、スクリュー(8)は、後述するエンドキャップ(16)により筒状体(7)の定位置に保持されているため(図9参照)、エンドキャップ(16)を取り付けた状態で筒状体(7)を外すと、スクリュー(8)も筒状体(7)と一緒に外れる。逆に、取り付ける際には、最初に筒状体(7)を取り付けてから、スクリュー(8)を筒状体(7)内に挿入し、最後にエンドキャップ(16)を嵌めることにより、スクリュー(8)を筒状体(7)の定位置に保持する。
本発明に係る揚げカス処理装置(1)は、後述する通り、バッチ式のフライヤと併用して使用することもできるし、連続式のフライヤと併用して使用することもできる。連続式のフライヤと併用して使用する場合、図8に示す連続式フライヤのシュートフレーム(105)が邪魔になって大ホッパー(2a)を上方に抜き取ることはできないが、バッチ式のフライヤと併用して使用する場合には、シュートフレーム(105)が不要であるため、大ホッパー(2a)を上部ケーシング(6a)と共に上方に抜き取り、その後で単管(2c)を上方に抜き取ることができる。
小穴は、開口部(71)の下方且つ後方寄りの位置に設けられた後方穴(11)と、開口部(71)よりも前方位置に設けられた前方穴(12)とからなる。後方穴(11)と前方穴(12)の間には、小穴が全く無い無穴部分(13)が存在している。
前方穴(12)は、後述する分離機構の油排出穴として機能する。従って、以下の記載では油排出穴(12)と称する場合がある。
スクリュー(8)は、その後端部がギア機構(15)を介してモータからなる駆動機構(9)と連結されており、駆動機構(9)の駆動に伴って軸回りに回転し、この回転によって、開口部(71)から内部空間(72)に受け入れた揚げカスを筒状体(7)の前方へと連続的に移送することができる。
スクリュー(8)の周面には螺旋状の羽根(81)が形成されており、羽根(81)のピッチ(軸方向における羽根同士の間隔)は、後方において大きく前方において小さくなるように設定されている。より具体的には、開口部(72)付近において大きく、前方穴(油排出穴)(12)付近において小さくなるように設定されている。このピッチの大小は、後方から前方にかけてピッチを連続的に或いは段階的に小さくすることにより形成する。
スクリュー(8)は、筒状体(7)に対して着脱自在である。スクリュー(8)の前端部には、後述するエンドキャップ(16)が嵌められており、これによりスクリュー(8)が筒状体(7)内の定位置に保持されている。スクリュー(8)は、エンドキャップ(16)が嵌まった状態で前方に引くと、後端部のギア機構(15)との連結が外れて、筒状体(7)と共にケーシング(6)から取り出される。筒状体(7)を取り出した後、筒状体(7)からスクリュー(8)を抜き取ることができ、筒状体(7)からエンドキャップ(16)を取り外すことができる。
分離機構(10)は、筒状体(7)の前方端面に着脱自在に取り付けられたエンドキャップ(16)と、筒状体(7)の周面に形成されて圧搾により揚げカスから分離された油を排出する油排出穴(12)を備えている。この油排出穴(12)は、上述した前方穴(12)と同じである。
固形分排出穴(16a2)は、図示例では円形穴が6個形成されているが、その大きさ、数、形状は特に限定されず、揚げカスの性質(油分含有量、油の粘度等)に応じて適宜変更することができる。
エンドキャップ(16)は筒状体(7)に対して着脱自在であることから、固形分排出穴(16a2)の大きさや数が異なる複数種類のエンドキャップ(16)を用意しておけば、揚げカスの性質に応じてエンドキャップ(16)を最適なものに交換して使用することができ、処理効率を最大限に高めることが可能となる。
また、エンドキャップ(16)は筒状体(7)に対して着脱自在であることにより、筒状体(7)の内部に溜まった搾りカス等を除去することや、筒状体(7)からスクリュー(8)を取り出すことが容易となり、メンテナンス性に優れたものとなる。
ここで、スクリュー(8)の羽根(81)のピッチが、開口部(71)付近において大きくなっていることから、開口部(71)から落下してきた揚げカスの量が多い場合でも、揚げカスはスクリュー(8)の軸方向に隣り合う羽根(81)の間に確実に入り込んで移送されることとなり、大量の揚げカスを連続的に円滑に移送することが可能となる。
ここで、スクリュー(8)の羽根(81)のピッチが、油排出穴(12)付近において小さくなっていることから、移送されてきた揚げカスを油排出穴(12)付近において効率良く圧縮することが可能となる。
更に、後方穴(11)と前方穴(12)(油排出穴(12))の間には、小穴が全く無い無穴部分(13)が存在していることから、揚げカスを前方へと円滑に移送することが可能となる。
油流下用部材(41)は、装置前方から後方に向けて下がるように傾斜して配設されており、後方穴(11)及び前方穴(12)(油排出穴(12))から排出される油を受け止めて傾斜に沿って流下させる。
油回収タンク(42)は、油流下用部材(41)から流下して、フィルタ部(53)を通過して落下した油を受け入れて回収する。
搾りカス落下用部材(51)は、装置前方から後方に向かうにつれて下がるように傾斜して配設されており、固形分排出穴(16a2)から排出される搾りカスを受け止めて傾斜に沿って滑り落とす。固形分排出穴(16a2)から排出される搾りカスは、搾りカス落下用部材(51)を通過して、搾りカス回収タンク(52)に回収される。
図1に示すように油回収タンク(42)がケーシング(6)の最下部に配置されている場合、フィルタ部(53)は、搾りカス回収タンク(52)の後部に設けられている。フィルタ部(53)は、フィルタ及びフィルタホルダからなり、フィルタは底面が平面の四角錐台の形状を有しており、フィルタホルダにより搾りカス回収タンク(52)の後部に着脱可能に取り付けられている(図3参照)。
4つの区画は上下方向に並んでおり、最上部の区画(第一区画)には大ホッパー(2a)が収容されている。上から2番目の区画(第二区画)には、小ホッパー(2b)、搾油機構(3)、油流下用部材(41)、搾りカス落下用部材(51)が収容されている。上から3番目の区画(第三区画)には、搾りカス回収タンク(52)及びフィルタ部(53)が、最下部の区画(第四区画)には油回収タンク(42)が収容されている。
具体的には、第一区画の前面に取り付けられた持ち手(61)を前方に引くことにより、第一区画を構成する上部ケーシング(6a)を、その下方の区画を構成する下部ケーシング(6b)から分離して前方に引き出すことが可能である。
ケーシング(6)の第二区画の前面には、開閉可能な扉(62)が取り付けられており、この扉(62)を開くことによって、第二区画に収容された構成要素をケーシング(6)から前方に引き出すことができるようになっている。
ストッパー(63)は、タンク係止部(63a)と、タンク係止部(63a)の一端を固定して他端を回動可能とするピン(63b)からなる。タンク係止部(63a)は、長方形状のプレートであり、ピン(63b)を支点として回動可能である。図1に示される配置の場合、ストッパー(63)は油回収タンク(42)と搾りカス回収タンク(52)の中間部に設けられ、タンク係止部(63a)の長辺を装置底面に対して垂直とすることで、油回収タンク(42)と搾りカス回収タンク(52)を第三区画及び第四区画から不用意に引き出されることを防いでいる。また、タンク係止部(63a)の長辺が装置底面に対して水平方向に回動されることで、油回収タンク(42)と搾りカス回収タンク(52)を引き出すことができる。
スライドレール(19)は、ベースプレート(18)の前方から後方に向けて延びるように固定された直線状のレールであり、可動プレート(20)をスライド移動させる際のガイドの役割を果たす。
可動プレート(20)には、小ホッパー(2b)及び搾油機構(3)からなる主要ユニット部が固定されている。具体的には、主要ユニット部の搾油機構(3)が可動プレート(20)に対して固定されており、小ホッパー(2b)は上述した通り搾油機構(3)の筒状体(7)に着脱可能に取り付けられている。可動プレート(20)は、主要ユニット部と共にスライドレール(19)に沿ってスライド移動可能とされている。
操作レバー(22)は、ケーシング(6)の前方に向けて延びる棒状の操作部(22b)と、可動プレート(20)に対して係止可能となるように上方に突出した係止部(22a)を有している。
操作部(22b)の先端は、ケーシング(6)の前面に設けられた扉(62)の方形穴から突出している(図7等参照)。これにより、扉(62)を開かないと、操作部(22b)を操作する(押し下げる)ことができないため、誤って操作部(22b)が操作されることが防がれる。
第一被係止部(20a)は可動プレート(20)の前方下部の角であり、第二被係止部(20b)は可動プレート(20)の後方下辺に設けられた切り欠きである。
尚、側面から見たとき、実際には、第二被係止部(20b)はモータからなる駆動機構(9)とギア機構(15)を覆うモータカバー(14)により隠れるが、図14及び図17では説明の理解を容易にするためにモータカバー(14)を仮想線(二点鎖線)で示して第二被係止部(20b)が見えるように描いている。
尚、側面から見たとき、実際には図15に破線で示すように、ガイド溝(20c)は可動プレート(20)の裏面にあるために見えないが、図17では説明の理解を容易にするためにガイド溝(20c)が見えるように描いている。また、同じく図17(c)(d)では説明の理解を容易にするために、プランジャ(24)の先端(24a)が見えるように描いている
先ず、主要ユニット部がケーシング(b)内に収容されたホーム位置にある状態(通常状態)では、操作レバー(22)は付勢手段(23)により付勢されて回動前位置にあり、操作レバー(22)の係止部(22a)は、可動プレート(20)の第一被係止部(20a)に係止されている(図17(a)参照)。これにより、可動プレート(20)がホーム位置から前方に移動することが阻止されている。
このように二段階の引き出しが可能であることにより、清掃等の通常のメンテナンスを行う場合に主要ユニット部全体をケーシングから取り出す必要がなくなり、メンテナンスの効率を高めることが可能となるとともに、大規模なメンテナンスも必要に応じて行うことができる。
図18は、本発明に係る揚げカス処理装置(1)を、連続式フライヤ(100)の側方に取り付けた状態を示す図である。
連続式フライヤ(100)は、油を収容する油槽(101)と、油槽(101)内の油を加熱するヒータからなる加熱装置(102)と、油槽(101)の入口側から出口側に向けて食材(S)を移送する移送コンベア(103)と、食材(S)が浮き上がることを防止するための押さえコンベア(104)とを備えている。
但し、本発明に係る揚げカス処理装置(1)と併用される連続式フライヤ(100)の具体的構成は図示例のものに限定されない。
連続式フライヤ(100)においては、揚げカスの供給は、移送コンベア(103)の駆動に伴って連続的に行われるため、処理能力の低い揚げカス処理装置(1)では処理が追いつかない場合がある。しかし、本発明に係る装置によれば、揚げカスを連続的に効率よく処理することができるため、連続式フライヤ(100)に併設して問題なく使用することが可能である。
図19は、本発明に係る揚げカス処理装置の第二実施形態の内部構造を示す側面図、図20の(a)は図19のa部の拡大図であり、(b)は図19のb部の拡大図、図21は、本発明に係る揚げカス処理装置の第二実施形態の正面(前面)図、図22の(a)は図19のA−A線断面図、(b)は図19のB−B線断面図である。
上の2つの区画は上下方向に並んでおり、最上部の区画(第一区画)には大ホッパー(2a)が収容されている。上から2番目の区画(第二区画)には、小ホッパー(2b)、搾油機構(3)、油流下用部材(41)、搾りカス落下用部材(51)が収容されている。
下の2つの区画は前後方向に並んでおり、装置の前方の区画(第三区画)には、搾りカス回収タンク(52)が、後方の区画(第四区画)には、油回収タンク(42)及びフィルタ部(53)が収容されている(図22参照)。
ストッパー(63)は、タンク係止部(63a)と、タンク係止部(63a)の一端を固定して他端を回動可能とするピン(63b)からなる。タンク係止部(63a)は長方形状のプレートであり、ピン(63b)を支点として回動可能である。ストッパー(63)は、搾りカス回収タンク(52)の上部に設けられ、タンク係止部(63a)の長辺を装置底面に対して垂直とすることで、搾りカス回収タンク(52)が第三区画から不用意に引き出されることを防いでいる(図21参照)。また、タンク係止部(63a)の長辺が装置底面に対して水平方向に回動されることで、搾りカス回収タンク(52)をケーシング(6)から引き出すことができる。
搾りカス回収タンク(52)に回収される、搾りカスS(図19参照)は搾りカス回収タンク(52)内で、円錐状に堆積するため、堆積量の割に高さが高くなる。そのため、搾りカス回収タンク(52)の高さが低い(横長状)と、タンク容量に対して少量の搾りカスしか回収できないが、タンクの高さが高い(縦長状)ことで、タンク容量に対して多量の搾りカスを回収することができる。これにより、溜まった搾りカスを取り出して廃棄処理する作業サイクルを長くすることができる。
搾りカス回収タンク(52)の後方部の上部と下部にL字状の係合部(55)が設けられている。油回収タンク(42)の前方部の上部と下部には、係合部(55)と係合可能な、溝を有する被係合部(44)が設けられている(図20参照)。係合部(55)と被係合部(44)を互いに係合することで、搾りカス回収タンク(52)の位置を固定する。これにより、油回収タンク(42)と搾りカス回収タンク(52)が装置内で不用意に動くことによる油と揚げカスの漏出が防止され、装置の安全性を高めることができる。
2 ホッパー
3 搾油機構
4 油回収機構
5 固形分回収機構
6 ケーシング
7 筒状体
71 開口部
72 内部空間
8 スクリュー
81 羽根
9 駆動機構
10 分離機構
11 後方穴
12 前方穴(油排出穴)
13 無穴部分
16 エンドキャップ
16a1 壁部
16a2 固形分排出穴
18 ベースプレート
19 スライドレール
20 可動プレート
20a 第一被係止部
20b 第二被係止部
20c ガイド溝
22 操作レバー
22a 係止部
23 付勢手段
24 プランジャ
41 油流下用部材
42 油回収タンク
44 被係合部
51 搾りカス落下用部材
52 搾りカス回収タンク
53 フィルタ部
55 係合部
Claims (8)
- 揚げ物の揚げカスが投入されるホッパーと、前記ホッパーから投入された揚げカスを圧縮して揚げカスに含まれる油を搾り出す搾油機構と、を備えており、
前記搾油機構は、
前記ホッパーから投入された揚げカスを受け入れる開口部と、前記開口部と連通する内部空間とを有する筒状体と、
前記筒状体の内部空間において該筒状体の軸方向に向けて延びるように配設され、回転することによって前記開口部から受け入れた揚げカスを筒状体前方へと連続的に移送するスクリューと、
前記スクリューを回転駆動させる駆動機構と、
前記筒状体の前記開口部より前方に設けられて、前記スクリューにより移送されてきた揚げカスを搾って油分と固形分とを分離する分離機構と、を備えており、
前記分離機構は、
前記筒状体の前方端面に着脱自在に取り付けられるとともに、前記スクリューにより移送されてきた揚げカスを受け止めて圧搾するための壁部と、圧搾後の揚げカスを排出するための固形分排出穴とを有するエンドキャップと、
前記筒状体の周面に形成されて、前記圧搾により揚げカスから分離された油を排出する油排出穴と、を備えており、
前記スクリューは、前記筒状体に対して着脱自在であるとともに、その外周に設けられた羽根のピッチは、前記開口部付近において大きく、前記油排出穴付近において小さくなるように設定されており、
前記ホッパーの下方部分及び前記搾油機構からなる主要ユニット部がケーシング内部に収容されているとともに、前記主要ユニット部を前記ケーシング内部から一体的に引き出し可能とする引き出し機構を備えていることを特徴とする揚げカス処理装置。 - 前記ホッパーの下方部分は、前記開口部に対して着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の揚げカス処理装置。
- 前記引き出し機構が、
前記主要ユニット部を、前記搾油機構の前記駆動機構を除く部分までが前記ケーシング外部に引き出された状態となる第一位置まで引き出し可能とする第一機構と、前記主要ユニット部の全体が前記ケーシング外部に引き出された状態となる第二位置まで引き出し可能とする第二機構と、を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の揚げカス処理装置。 - 前記第一機構が、前記ケーシングに固定されたベースプレートと、前記ベースプレートに固定されたスライドレールと、前記主要ユニット部が固定されるとともに前記スライドレールに沿ってスライド移動可能な可動プレートと、前記可動プレートに対して係止可能な係止部を有するとともに係止状態と非係止状態とを切替え可能な操作レバーと、前記操作レバーを前記係止状態とする方向に向けて付勢する付勢手段と、を備えており、
前記可動プレートは、前記係止部が係止される被係止部として、スライド方向の前方側に設けられた第一被係止部と、スライド方向の後方側に設けられた第二被係止部とを有しており、
前記係止部は、前記主要ユニット部が前記ケーシング内に収容されたホーム位置にある状態では前記第一被係止部に係止され、前記主要ユニット部が前記第一位置にある状態では前記第二被係止部に係止されることにより、それぞれの位置で前記可動プレートのスライド移動を阻止する、ことを特徴とする請求項3記載の揚げカス処理装置。 - 前記第二機構が、前記ベースプレートと、前記スライドレールと、前記可動プレートと、前記ベースプレートに取り付けられて前記可動プレートの裏面に向けて先端が突出するように付勢されたプランジャと、を備えており、
前記可動プレートの裏面には、前記突出したプランジャの先端が入ることができる幅を有するガイド溝が、前記スライド方向に沿って形成されており、
前記プランジャの先端は前記突出状態において、前記可動プレートのスライド移動に伴って前記ガイド溝に入ってガイド溝内を移動し、前記可動プレートが前記第一位置にあるときに前記ガイド溝の終端部に当たることにより前記可動プレートのスライド移動を阻止する、ことを特徴とする請求項4記載の揚げカス処理装置。 - 前記搾油機構により絞り出された油を回収する油回収機構と、搾油された後の揚げカスの固形分を回収する固形分回収機構とを備えており、
前記油回収機構は、
前記油排出穴から排出されて下方へと落下してきた油を受け止めて流下させる油流下用部材と、
前記油流下用部材から流下してきた油を濾すフィルター部と、
前記フィルター部を通過した油を回収する油回収タンクとを有し、
前記固形分回収機構は、
前記固形分排出穴から押し出された搾りカスを下方へと落下させる搾りカス落下用部材と、
前記搾りカス落下用部材から落下した搾りカスを回収する搾りカス回収タンクとを有する、
ことを特徴とする、請求項1に記載の揚げカス処理装置。 - 前記油回収タンクは、前記ケーシングの最下部に配置され、
前記搾りカス回収タンクは、前記油回収タンクの上方に配置され、
前記フィルター部は前記搾りカス回収タンクの後方に配置されており、
前記搾りカス回収タンクと前記フィルター部は、一体的に引き出し可能である、
ことを特徴とする、請求項6に記載の揚げカス処理装置。 - 前記油回収タンクは、前記ケーシングの下方後方部に配置され、
前記フィルター部は、前記油回収タンクの上部開口部を覆うように配置され、
前記搾りカス回収タンクは、前記ケーシングの下方前方部に配置されており、
前記油回収タンクの被係止部と前記搾りカス回収タンクの係止部とが互いに係合する、
ことを特徴とする、請求項6に記載の揚げカス処理装置。
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