JPH08229425A

JPH08229425A - 厨芥処理装置

Info

Publication number: JPH08229425A
Application number: JP7037428A
Authority: JP
Inventors: Koichi Shibata; 浩一芝田
Original assignee: Yokogawa Denshikiki Co Ltd
Current assignee: Yokogawa Denshikiki Co Ltd
Priority date: 1995-02-24
Filing date: 1995-02-24
Publication date: 1996-09-10

Abstract

(57)【要約】【目的】小型軽量で内部清掃も容易であり悪臭防止効
果が極めて優れた厨芥処理装置を実現する。【構成】ホッパー１１内に厨芥が投入されると、オゾ
ンを水に吹き込んで生成されたオゾン水ＯＷがホッパー
１１内に配置された噴射ノズル１１ａより散布され、脱
臭処理される。さらに厨芥はホッパー１１の下方に配置
されかつカッターが内蔵された粉砕処理室１２に導かれ
て粉砕処理される。粉砕された厨芥は、下方から上方へ
搬送するスクリューコンベア１６に供給されて脱水処理
される。脱水された水分はこのスクリューコンベア１６
の下方に配置された排水口１９ａより排出され、固形分
はこのスクリューコンベア１６の上端部から厨芥収容袋
２１に排出される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、飲食店などの厨房にお
いて生じる残飯、残菜のごとき厨芥を脱水、脱臭処理す
るための厨芥処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】厨芥を粉砕し、遠心脱水する方式の厨芥
処理装置は公知であり、ゴミ収集に供する厨芥の軽量化
に貢献しているが、内部に付着した生ゴミが腐敗して悪
臭を発し、特に夏期において不都合が著しいという欠点
がある。この対策としては内部清掃が容易な構造のもの
が提案されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の厨芥処理装置においては、頻繁な清掃作業を必
要とするため実用的ではなく、しかも完全な悪臭防止対
策を施すことが困難であるという問題点があった。本発
明は、このような問題を解決する目的でなされたもの
で、小型軽量で内部清掃も容易であり、かつ悪臭防止効
果の極めて高い厨芥処理装置の提供を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の厨芥処理装置の
構成上の特徴は、厨芥が投入されるホッパーと、オゾン
発生手段と、発生オゾンを水に吹き込むオゾン水生成手
段と、生成オゾン水を前記ホッパー内の厨芥に散布する
噴射ノズル手段と、前記ホッパーの下方に配置され、か
つカッターが内蔵された粉砕処理室と、粉砕された厨芥
が供給され、かつ厨芥を下方から上方へ搬送するスクリ
ューコンベア手段と、前記スクリューコンベア手段の下
方に配置された排水口と、前記スクリューコンベア手段
の上端部から排出された厨芥を収容する厨芥収容手段と
を具備した点にある。

【０００５】

【作用】本発明の厨芥処理装置によれば、厨芥がホッパ
ー内に投入されると、オゾンを水に吹き込んで生成され
たオゾン水が、ホッパー内に配置された噴射ノズル手段
より散布されることによって、厨芥は脱臭処理される。
さらに厨芥はホッパーの下方に配置され、かつカッター
が内蔵された粉砕処理室に導かれて粉砕処理される。粉
砕された厨芥は、下方から上方へ搬送するスクリューコ
ンベア手段に供給されて脱水処理される。脱水された水
分は、このスクリューコンベア手段の下方に配置された
排水口より排出され、厨芥の固形分は、このスクリュー
コンベア手段の上端部から厨芥収容手段に排出される。

【０００６】

【実施例】以下、図面に基づき、本発明の実施例につい
て更に詳しく説明する。本発明の一実施例による厨芥処
理装置の構成例を図１および図２に示す。図１は、本発
明の一実施例による厨芥処理装置の構成例を示す外観斜
視図であり、この図において、１はほぼ箱形の本体であ
り、その下端面の四隅にはキャスター付の脚部２が付設
されている。

【０００７】本体１の側面上端部には、後述する厨芥排
出管２０が内蔵され、かつ電源スイッチ３が取り付けら
れてなるカバー４が付設され、このカバー４の下方は開
口されている。そして、カバー４の下方は本体１との間
に凹所をなし、この凹所に乾燥粉体化した厨芥を収容す
るための厨芥収容袋２１が配置されるようになってい
る。５は、この厨芥収容袋２１を取り付けるための取付
枠である。

【０００８】フレーム６によって囲まれた本体１の上面
板１ａには、本体１に内蔵されたホッパー１１の開口部
が厨芥投入口１１ｂとして露出され、この厨芥投入口１
１ｂを開閉する蓋８が本体１の上面に取付けられてい
る。さらに、厨芥投入口１１ｂの側方には後述するスク
リューコンベア１６の取出口９が配設され、これにはね
じ込み式の蓋部９ａが装着されている。１０は着脱可能
なストレーナを示す。

【０００９】次いで、図２（イ）は図１に示す本体１の
内部構造を示す縦断面図であり、この図において、上面
板１ａの下方にはホッパー１１が配設されていると共
に、このホッパー１１の内周面には後述するオゾン水生
成装置２３からのオゾン水ＯＷを噴出する複数の噴射ノ
ズル１１ａが設けられている。また、蓋８の内面一端部
とホッパー１１の厨芥投入口１１ｂの一端部とには、蓋
８の開閉により接離可能な接片８ａ、１１ｃがそれぞれ
配設されてドアスイッチを構成している。

【００１０】ホッパー１１の下方にはホッパー１１に連
通する厨芥の粉砕処理室１２が形成されており、粉砕処
理室１２の内部にはカッター１２ａが配設されている。
１３はカッター１２ａ駆動用のモータであり、その出力
軸はカッター１２ａ中央のホルダー（図示せず）に固着
されると共に、スプロケットまたはプーリ１４に固着さ
れている。

【００１１】また、粉砕処理室１２の側端部には、連結
管１５の一端部が接続されており、その他端部は上下方
向に配設されたスクリューコンベア１６の下端部に連通
される。このスクリューコンベア１６は、蓋９ａの内面
に軸支されたスクリューシャフト１６ａおよびこのスク
リューシャフト１６ａを取巻くスクリュー１６ｂによっ
て構成されるスクリューコンベア本体と、ケーシング１
６ｃとを備え、スクリューシャフト１６ａの下端部はケ
ーシング１６ｃの下端部に配設されたストレーナ１６ｄ
内においてジョイント１６ｅに接続され、ケーシング１
６ｃの下方に設けられたスプロケットまたはプーリ１７
に連結されている。

【００１２】なお、スプロケットまたはプーリ１７、１
４はベルト１８にて連結されている。更に、ケーシング
１６ｃの下端部はストレーナ１６ｄの側方において配水
管１６ｆに連通しており、この配水管１６ｆの他端部は
着脱可能なストレーナ１０の上方に達している。なお、
ストレーナ１０は保持枠１９により保持され、保持枠１
９の下端部には排水口１９ａが設けられている。

【００１３】一方、ケーシング１６ｃの内面上端部に
は、要部の拡大平面図である図２（ロ）に示すようにス
クリューシャフト１６ａ方向に延設された排出ガイド１
６ｇが付設され、この排出ガイド１６ｇ近傍から導出さ
れた厨芥排出管２０がカバー４内において下方に開口さ
れている。２１は取付枠５にあらかじめ取り付けられて
いる厨芥収容袋であり、厨芥排出管２０から下方に排出
される脱水された厨芥が収容される。

【００１４】２２は本体１内の底部に配設されたオゾン
発生装置、２３はオゾン水生成装置である。オゾンは、
気相または水に溶かしたオゾン水の形態で強力な殺菌、
脱臭、漂白手段として広く用いられている。オゾンの発
生手段としては、電解法（大規模）、紫外線照射法（簡
単であるがランプのコストやメンテナンスが問題）、放
電法（最近の主流）があり、個体電子部品と昇圧トラン
ス等で小型安価に構成できる放電法が実用的である。

【００１５】オゾン水生成装置２３は、単純なタンク構
造であり、給水管２５より電磁弁２６を介して供給され
る水道水Ｗにノズル手段よりオゾン発生装置２２からフ
ァン手段（図示略）で供給される気相オゾンＯＺを吹込
んでオゾン水ＯＷを生成し、水道水の水圧を利用して管
路２４を介してホッパー１１の噴射ノズル１１ａに圧送
する。

【００１６】次に、本発明の一実施例による厨芥処理装
置の動作を図２を参照しつつ説明する。まず、厨芥収容
袋２１を取付枠５に予め取付けておき、電源スイッチ３
を投入する。そして蓋８を開けて厨芥を厨芥投入口１１
ｂを介しホッパー１１内に投入してから蓋８を閉じる
と、接片８ａ、１１ｃの接触によってドアスイッチがオ
ンとなり、モータ１３およびカッター１２ａが回転す
る。

【００１７】上記動作と同時に、オゾン発生装置２２に
給電されると共に給水管２５に挿入された電磁弁２６が
開き、水道水Ｗがオゾン水生成装置２３に供給される。
オゾン発生装置２２よりファン手段で供給される気相オ
ゾンＯＺがオゾン水生成装置２３内で水道水Ｗに吹込ま
れて溶け込み、オゾン水ＯＷが生成される。生成された
オゾン水ＯＷは、管路２４を介して圧送され、噴射ノズ
ル１１ａよりホッパー１１内の厨芥に散布され、厨芥を
粉砕処理室１２へ流し落とす。この段階で強力な脱臭処
理が行われる。

【００１８】粉砕処理室１２の内部では、カッター１２
ａの回転により粉砕された厨芥が、遠心力により連結管
１５を介してスクリューコンベア１６の下端部に移送さ
れる。この際、厨芥の粉砕時に分離された水分はストレ
ーナ１６ｄ、配水管１６ｆおよびストレーナ１０を経て
排水口１９ａから排水される。

【００１９】一方、モータ１３の回転はスプロケットま
たはプーリ１４、１７およびチェーンまたはベルト１８
によりスクリューシャフト１６ａに伝達されているた
め、スクリュー１６ｂの回転につれて厨芥はスクリュー
コンベア１６の上方へと搬送される。そして、スクリュ
ーコンベア１６の終端部で排出ガイド１６ｇに沿って厨
芥排出管２０から排出された厨芥は、下方の厨芥収容袋
２１内に収容される。

【００２０】なお、スクリューコンベア１６による厨芥
の搬送中に厨芥にはある程度の押圧力が加わっているた
め、粉砕された厨芥に含まれている水分がほぼ完全に除
去され、落下して配水管１６ｆないし排水口１９ａから
排出される。

【００２１】上述した本発明の一実施例による厨芥処理
装置によれば、スクリューシャフト１６ａおよびスクリ
ュー１６ｂからなるスクリューコンベア本体は、取出口
９の蓋部９ａを開けて排出ガイド１６ｇを適宜待避させ
ればストレーナ１６ｄ等と一緒に上方へ取出すことがで
きるため、スクリュー１６ｂやケーシング１６ｃの内面
などに付着した厨芥を除去すべく各部の清掃を容易に行
うことができる。更に、保持枠１９に保持されたストレ
ーナ１０の清掃も簡単に行うことができる。

【００２２】上述した厨芥処理装置に適用されるオゾン
発生装置２２は、半導体および昇圧トランスなどの個体
電子部品要素で構成されるため、メンテナンスは必要と
しない。さらにオゾン水生成装置２３の構成もタンクお
よびオゾン吹出しノズルの極めて単純な構成であり、同
様にメンテナンスを必要としない。

【００２３】

【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、メ
ンテナンス性が優れ、脱臭効果の極めて高い厨芥処理装
置を容易に実現することができる。また、スクリューコ
ンベア手段を垂直配置することにより床面積を小さくで
き、装置のコンパクト化に貢献できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例による厨芥処理装置の構成例
を示す外観斜視図である。

【図２】（イ）は図１に示す本体１の内部構造を示す縦
断面図、（ロ）は要部の構成例を示す拡大平面図であ
る。

【符号の説明】

１本体８蓋１１ホッパー１１ａ噴射ノズル１２粉砕処理室１２ａカッター１３モータ１６スクリューコンベア１９ａ排水口２１厨芥収容袋２２オゾン発生装置２３オゾン水生成装置

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】厨芥が投入されるホッパーと、オゾン発生手段と、発生オゾンを水に吹き込むオゾン水生成手段と、生成オゾン水を前記ホッパー内の厨芥に散布する噴射ノ
ズル手段と、前記ホッパーの下方に配置され、かつカッターが内蔵さ
れた粉砕処理室と、粉砕された厨芥が供給され、かつ厨芥を下方から上方へ
搬送するスクリューコンベア手段と、前記スクリューコンベア手段の下方に配置された排水口
と、前記スクリューコンベア手段の上端部から排出された厨
芥を収容する厨芥収容手段と、を具備した厨芥処理装置。