JP2014061539A - ダブルブランクセパレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】マグネットベルトに保持された2枚重なったブランクを1枚ずつに分離するダブルブランクセパレータを提案する。
【解決手段】ダブルブランクセパレータ12は、回転駆動される円柱状の回転体14と、該回転体14の周面に形成されていて、該回転体14の軸線方向に配列された複数の係合溝16,17より成る第1及び第2の溝群18,19とを有し、該第1の溝群18と第2の溝群19は回転体14の周方向に互いに離間して配置され、当該第1の溝群18の係合溝16と第2の溝群19の係合溝17は互いに逆方向に傾斜していて、各係合溝16,17は分離されるブランクの端縁が係合できるようにV字形の横断面形状を有している。
【選択図】図3

Description

本発明は、薄板状のブランクを保持して搬送するブランク保持搬送装置に保持された2枚重なったブランクを互いに分離するダブルブランクセパレータに関するものである。
例えば、薄鋼板又は樹脂シートなどの薄板状のブランクをプレス機械などの加工機に搬送する装置は従来より周知である(例えば、特許文献1及び2参照)。このような装置は、通常、薄板状のブランクを保持して搬送するブランク保持搬送装置を有しており、かかる装置として、例えばマグネットコンベアが使用されている。このようなブランク保持搬送装置によって、ブランクを1枚ずつ搬送して、そのブランクを加工機に送り込むのである。
ところが、薄板状のブランクには、油が塗布されているので、その油の粘性によってブランク同士が付着して、2枚のブランクが重なった状態に密着してしまうことがある。このようにして2枚重なったブランクは、ダブルブランクとも称せられている。
上述のように2枚重なったブランクが前述のブランク保持搬送装置に保持されたまま加工機に搬送されてしまったとすれば、各ブランクを所定の形状に加工することはできないだけでなく、加工機を破損させるおそれもある。例えば、加工機がプレス機械であるときは、その金型を破損させてしまうのである。そこで、従来は、ブランク保持搬送装置に2枚重なったブランクが保持されたときは、ブランクの搬送作業を一旦中断して、その2枚のブランクをブランク保持搬送装置から分離していた。ところが、このようにブランクの搬送作業を一旦中断すれば、その作業効率が著しく低下する欠点を免れない。
特開昭60−97146号公報 特開2008−200744号公報
本発明は、上述した新規な認識に基づきなされたものであって、その目的とするところは、ブランク保持搬送装置に保持された2枚重なったブランクを自動的に分離することのできるダブルブランクセパレータを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、薄板状のブランクを保持して搬送するブランク保持搬送装置に保持された2枚重なったブランクを互いに分離するダブルブランクセパレータにおいて、回転駆動される円柱状の回転体と、該回転体の周面に形成されていて、該回転体の軸線方向に配列された複数の係合溝より成る第1及び第2の溝群とを有し、該第1の溝群と第2の溝群は前記回転体の周方向に互いに離間して配置され、当該第1の溝群の係合溝と第2の溝群の係合溝は互いに逆方向に傾斜していて、各係合溝は、分離されるブランクの端縁が係合できるようにV字形の横断面形状を有し、該係合溝の最大幅は、1枚のブランクの厚さよりも大きく、かつ2枚重なったブランクの厚さよりも小さく設定され、ブランクが前記第1及び第2の溝群の係合溝に同時に係合することがないように、該係合溝の形状が設定されていると共に、当該第1及び第2の溝群の間の回転体の周面部分の周方向長さが設定されていることを特徴とするダブルブランクセパレータを提案する(請求項1)。
また、上記請求項1に記載のダブルブランクセパレータにおいて、前記回転体が1回転する間に、前記第1の溝群の係合溝と、前記第2の溝群の係合溝が、分離すべきブランクの端縁に必ず対向するように、該第1及び第2の溝群の係合溝が形成されていると有利である(請求項2)。
本発明によれば、簡単な構成で、ブランク保持搬送装置に保持された2枚重なったブランクを分離することができる。
ダブルブランクセパレータを有するディスタックフィーダの概略図である。 図1に示したディスタックフィーダのブランク保持搬送装置によって2枚のブランクが搬送されたときの状態を示す概略図である。 周面に係合溝が形成された回転体の正面図である。 周面に係合溝が形成された回転体の斜視図である。 図3に示した回転体の平面図であって、その回転体の周面に形成された係合溝と分離すべきダブルブランクの位置関係を示す図である。 係合溝とブランクの端縁との関連を説明する断面図である。 マグネットベルトにより搬送された2枚のブランクの重なり状態を説明すると共に、そのブランクの端縁と係合溝の関係を示す説明図である。 マグネットベルトにより搬送された2枚のブランクの重なり状態を説明すると共に、そのブランクの端縁と係合溝の関係を示す説明図である。 回転体の周面を展開して示すと共に、各係合溝を直線で表わした説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明し、併せて従来の欠点を図面に即してより具体的に明らかにする。
図1及び図2は、薄鋼板より成るブランクをプレス機械に搬送するディスタックフィーダに、本発明に係るダブルブランクセパレータを採用した具体例を示す概略説明図である。このディスタックフィーダは、例えば自動車の製造工場に採用される装置である。
図1において、昇降可能なテーブル1上に、板厚が例えば1mm程度の薄鋼板より成る多数のブランク2がスタックされている。テーブル1の上方には、ブランク保持搬送装置3が配置され、図示した例では、このブランク保持搬送装置3が、駆動ローラ4と従動ローラ5とに巻き掛けられたマグネットベルト6によって構成されている。かかるマグネットベルト6は、図1の紙面に対して垂直な方向に複数配設されていて、各マグネットベルト6の間にバキュームカップ7が設けられている。なお、図1においては、テーブル1上にスタックされたブランク2のうち、最上位のブランクには特に符号2Aを付し、その下に位置するブランクには特に符号2Bを付してある。
テーブル1上に載置されたブランク2に隣接して、それ自体周知なマグネットフロータ8が配置され、そのマグネットフロータ8によって、テーブル1上にスタックされたブランク2が1枚ずつ分離される。
上述したバキュームカップ7は、図1に破線で示した待機位置から、実線で示した位置まで下降して、テーブル1上にスタックされたブランク2のうちの最上位のブランク2Aを吸着保持し、次いでそのバキュームカップ7が破線で示した位置まで上昇して、ブランク2Aを上方に持ち上げる。このとき、マグネットベルト6の図示していないマグネット、すなわち電磁石への通電がオンされているので、図1に破線で示したように持ち上げられたブランク2Aは、マグネットベルト6に磁力によって吸着保持される。
次いで、マグネットベルト6が走行駆動されることにより、そのマグネットベルト6に保持された1枚のブランク2Aが矢印A方向に搬送される。そして、そのブランク2Aが図1に一点鎖線で示した終端位置まで搬送されたところで、マグネットベルト6が停止すると共に、マグネットベルト6のマグネットへの通電がオフされる。これによりブランク2Aに対する磁力の作用が遮断されるので、当該ブランク2Aはその自重によって搬送ベルト9上に落下し、その搬送ベルト9によって、矢印Bで示すように、加工機の一例である図示していないプレス機械に搬送される。搬送されたブランク2Aは、そのプレス機械によってプレス成形される。
ここで、テーブル1上にスタックされたブランク2には、油が塗布されていて、その油の粘性によってブランク同士が付着している。このため、テーブル1上のブランク2がマグネットフロータ8によって分離されたにもかかわらず、バキュームカップ7によって最上位のブランク2Aを吸着保持したとき、その下のブランク2Bも一緒に持ち上げられ、2枚重なったブランク2A,2Bが、マグネットベルト6によって矢印A方向に搬送されてしまうことがある。このような場合、2枚重なったブランク2A,2B、すなわちダブルブランクは、ダブルブランクセンサ10によって検知される。その際、従来は、その検知信号によってマグネットベルト6の駆動方向が逆転され、2枚重なったブランクが矢印Aと反対の矢印C方向に搬送され、符号11で示した位置で、マグネットベルト6のマグネットへの通電がオフされて2枚のブランクがその自重によって下方に落下し、下方に位置する廃棄ボックス(図示せず)に収容されるように構成されていた。ところが、かかる構成によると、ブランクの搬送作業が一旦中断されるので、その作業効率が大きく低下する欠点を免れない。
そこで、図1に示したディスタックフィーダには、本発明に係るダブルブランクセパレータ12が設けられている。図2は、前述のように、2枚重なったブランク2A,2Bが、マグネットベルト6に保持されて矢印A方向に搬送され、該ブランク2A,2Bが終端位置に至り、マグネットベルト6が停止したときの様子を示している。このとき、マグネットベルト6のマグネットへの通電は未だオフされておらず、従って上側に位置する1枚目のブランク2Aは磁力によってマグネットベルト6に保持され、その下の2枚目のブランク2Bが、油の粘性によって、1枚目のブランク2Aに密着して保持されている。
本発明に係るダブルブランクセパレータ12は、薄板状のブランクを保持して搬送するブランク保持搬送装置3に保持された2枚重なったブランク2A,2Bを、後述するように互いに分離する装置である。
図に一例として示したダブルブランクセパレータ12は、図1乃至図5に示すように、中心軸13に固定保持された円柱状の回転体14を有している。中心軸13は、図2に示すモータ15によって回転駆動され、これによって回転体14は、その中心軸線Xのまわりに、図2乃至図5に矢印Dで示した方向に回転駆動される。
また、図3乃至図5に示すように、回転体14の周面には、その回転体14の軸線方向に配列された複数の係合溝16より成る第1の溝群18と、同じく回転体14の軸線方向に配列された複数の係合溝17より成る第2の溝群19が形成されている。第1及び第2の溝群18,19は、少なくとも1つずつ設けられるものであるが、図示したダブルブランクセパレータ12においては、3つの第1の溝群18と、同じく3つの第2の溝群19がそれぞれ設けられ、第1の溝群18と第2の溝群19が回転体4の周方向に交互に配置されている。
図3乃至図5から判るように、第1の溝群18と第2の溝群19は、回転体14の周方向に離間して配置され、しかも第1の溝群18の係合溝16と、第2の溝群19の係合溝17は、互いに逆方向に傾斜している。回転体14の周面を示した正面図である図3において、第1の溝群18の係合溝16は、右上がりに傾斜し、第2の溝群19の係合溝17は、右下がりに傾斜しているのである。
図6の(a)は、係合溝16,17の拡大断面図であるが、この図と図3から判るように、回転体14の周面には、三角形の横断面形状を有する複数の突条20がそれぞれ形成され、回転体14の軸線方向に隣り合う突条20の間に、V字形の横断面形状を有する係合溝16,17がそれぞれ形成されている。
図2に示したように、マグネットベルト6に保持されて終端位置まで搬送されて停止した2枚のブランク2A,2Bは、その端縁22A,22Bが回転体14に対向してその回転体14に突き当たる。
図7の(a),(b)及び図8の(a),(b)は、このときの2枚のブランク2A,2Bの重なり状態を示す説明図である。図7の(a)は、2枚のブランク2A,2Bの端縁22A,22Bが揃っている状態を示し、図7の(b)は、上側に位置する1枚目のブランク2Aの端縁22Aが、その下側に位置する2枚目のブランク2Bの端縁22Bよりも外方に突出している状態を示している。同様に図8の(a)は、下側のブランク2Bの端縁22Bが上側のブランク2Aの端縁22Aよりも外方に突出している状態を示し、図8の(b)は、2枚のブランク2A,2Bの端縁22A,22Bが下方に垂れ下がった状態を示している。図2に示した終端位置に至った2枚のブランク2A,2Bは、図7及び図8に示したいずれかの状態で重なっている。
ここで、2枚のブランク2A,2Bの端縁22A,22Bが図7の(a)に示したように揃っているときは、その端縁22A,22Bが、回転駆動された回転体14に突き当たったとき、その周面に形成された第1の溝群18又は第2の溝群19の上下に隣り合った2つの係合溝16,17のそれぞれに図7の(a)に示したように係合する。このため、密着していた2枚のブランク2A,2Bの端縁22A,22Bの間に隙間Gが形成され、これによって2枚のブランク2A,2Bが分離される。
このとき、図2に示したマグネットベルト6のマグネットへの通電はオンされたままであるが、下側のブランク2Bが上側のブランク2Aに対して分離されることにより、下側のブランク2Bがその自重によって落下し、搬送ベルト9上に載置される。このため、そのブランク2Bは、搬送ベルト9によって矢印B方向に搬送されて、プレス機械にもたらされ、ここでそのブランク2Bがプレス成形される。
次いで、マグネットベルト6のマグネットへの通電がオフされるので、それまでマグネットベルト6に磁力によって保持されていたブランク2Aが、搬送ベルト9上に落下して、そのブランク2Aもプレス機械に搬送されてプレス成形される。
上述のように、マグネットベルト6に保持された2枚のブランク2A,2Bの端縁22A,22Bが揃っているときは、その各端縁22A,22Bが、第1及び第2の溝群18,19の回転体軸線方向に隣り合ったいずれかの2つの係合溝16,17にそれぞれ係合することによって、その2枚のブランク2A,2Bが1枚ずつに分離される。このような動作が得られるように、第1及び第2の溝群18,19の各係合溝16,17は、分離されるブランク2A,2Bの端縁22A,22Bが係合できるようにV字形の横断面形状を有していると共に、図6の(a)に示したように、各係合溝16,17の最大幅Wが、1枚のブランク2A又は2Bの厚さtよりも大きく設定されている(W>t)。しかも、1つの係合溝16又は17に、2枚のブランク2A,2Bの端縁22A,22Bが共に係合することがないように、各係合溝16,17の最大幅Wは、2枚重なったブランク22A,22Bの厚さ2tよりも小さく設定されている(W<2t)。例えば、ブランク2A,2Bの厚さtが1mmであるとき、係合溝16,17の最大幅Wは、例えば1.5mmに設定される。
また、図2に示した終端位置に至った2枚のブランク2A,2Bの端縁22A,22Bが、図7の(b)に示した状態にあるときは、その両ブランク2A,2Bの端縁22A,22Bが、回転する回転体14の周面に形成された第1の溝群18に対向したとき、外方に突出した上側のブランク2Aの端縁22Aが、その第1の溝群18の係合溝16に係合する。このとき、その係合溝16は、図3に示したように右上がりに傾斜しているので、回転体14が図3に矢印Dで示した方向に回転するのに伴って、その係合溝16に係合した上側のブランク2Aの端縁22Aは、図7の(b)に矢印Eで示したようにわずかに上方に移動する。
これに対して、図7の(b)に示した下側のブランク2Bの端縁22Bは、上側のブランク2Aの端縁22Aよりも引っ込んでいるので、第1の溝群18の係合溝16に係合することはない。このため、下側のブランク2Bの端縁22Bは、上方にも下方にも移動することはない。このように、上側のブランク2Aの端縁22Aだけが上方に移動するので、互いに密着していた両ブランク2A,2Bの端縁22A,22Bの間に隙間Gが形成され、これによって両ブランク2A,2Bが互いに分離される。このため、先ず下側のブランク2Bがその自重によって図2に示した搬送ベルト9上に落下して、これがプレス機械に搬送されてプレス成形される。次いで、マグネットベルト6のマグネットへの通電がオフされることにより、上側のブランク2Aがその自重によって搬送ベルト9上に落下し、これがプレス機械に搬送されてプレス成形される。
また、図2に示した終端位置に至った2枚のブランク2A,2Bの端縁22A,22Bが、図8の(a)に示した状態にあるときは、両ブランク2A,2Bの端縁22A,22Bが、回転する回転体14に形成された第2の溝群19に対向したとき、外方に突出した下側のブランク2Bの端縁22Bが、その第2の溝群19の係合溝17に係合する。このとき、その係合溝17は、図3に示したように右下がりに傾斜しているので、回転体14が図3に矢印Dで示した方向に回転するのに伴って、その係合溝17に係合した下側のブランク2Bの端縁22Bは、図8の(a)に矢印Fで示したようにわずかに下方に移動する。
これに対して、図8の(a)に示した上側のブランク2Aの端縁22Aは、下側のブランク2Bの端縁22Bよりも引っ込んでいるので、第2の溝群19の係合溝17に係合することはない。このため、上側のブランク2Aの端縁22Aは、上方にも下方にも移動することはない。このように、下側のブランク2Bの端縁22Bだけが下方に移動するので、互いに密着していた両ブランク2A,2Bの端縁22A,22Bの間に隙間Gが形成され、これによって両ブランク2A,2Bが互いに分離される。このため、先ず下側のブランク2Bが、その自重によって図2に示した搬送ベルト9上に落下して、これがプレス機械に搬送されてプレス成形される。次いで、マグネットベルト6のマグネットへの通電がオフされることにより、上側のブランク2Aが、その自重によって搬送ベルト9上に落下し、これがプレス機械に搬送されてプレス成形される。
なお、図7の(b)に示したように上下に重なった両ブランク2A,2Bが、回転する回転体14の周面に形成された第2の溝群19に対向して、上側のブランク2Aの端縁22Aだけが、その第2の溝群19の係合溝17に係合したときは、上側のブランク2Aの端縁22Aが、下側のブランク2Bの端縁22Bを下方に加圧しながら、わずかに下方に移動するだけであるため、両ブランク2A,2Bが分離されることはない。
同様に、図8の(a)に示したように上下に重なった両ブランク2A,2Bが、回転する回転体14の周面に形成された第1の溝群18に対向して、下側のブランク2Bの端縁22Bだけが、その第1の溝群18の係合溝16に係合したときは、下側のブランク2Bの端縁22Bが、上側のブランク2Aの端縁22Aを上方に加圧しながら、わずかに上方に移動するだけであるため、両ブランク2A,2Bが分離されることはない。
また、図2に示した終端位置に至った2枚のブランク2A,2Bの端縁22A,22Bが図8の(b)に示したように下方に垂れているときは、図7の(a)で示した場合と全く同様にして、端縁22A,22Bが、第1の溝群18又は第2の溝群19の隣り合った2つの係合溝16,17に、図8の(b)に示したように係合する。このため、密着していた2枚のブランク2A,2Bの端縁22A,22Bの間に隙間Gが形成され、これによって2枚のブランク2A,2Bが互いに分離され、その各ブランク2A,2Bが搬送ベルト9によって順次プレス機械に搬送されてプレス成形される。
上述のように、マグネットベルト6に保持されて重なった2枚のブランク2A,2Bの端縁22A,22Bの状態がいかなるときも、回転する回転体14に形成された係合溝16,17によって、両ブランク2A,2Bを自動的に分離することができる。このため、ブランクの搬送作業を中断することなく、連続してそのブランクをプレス機械に搬送して、その各ブランクを順次プレス成形することができる。
ところで、図7の(b)に示したように、第1の溝群18の係合溝16に係合したブランク2Aの端縁22Aは上方に持ち上げられ、図8の(a)に示したように、第2の溝群19の係合溝17に係合したブランク2Bの端縁22Bは下方に下げられる。従って、1枚のブランク2A又は2Bが第1の溝群18の係合溝16と、第2の溝群19の係合溝17に同時に係合してはならない。そこで、図5に示したように、ブランク2A又は2Bの端縁22Aまたは22Bが、第1及び第2の溝群18,19の係合溝16,17に同時に係合することがないように、係合溝16,17の形状、すなわちその深さや開き角α〔図6の(a)参照〕が設定されていると共に、第1及び第2の溝群18,19の間の回転体14の周面部分23の周方向長さLが設定されている。これにより、確実に、重なり合った2枚のブランク2A,2Bを1枚ずつに分離することができる。
ところで、図6の(b),(c),(d)は、重なり合った2枚のブランク2A,2Bが、図2に示した終端位置に至り、少なくとも一方のブランク2A,2Bの端縁22A,22Bが回転体14に突き当たったときの様子を示している。図6の(b)は、2枚のブランク2A,2Bの端縁22A,22Bが、図7の(a)と同様に揃っている状態を示し、図6の(c)は、図7の(b)と同様に、上側のブランク2Aの端縁22Aの方が、下側のブランク2Bの端縁22Bよりも外方に突出している状態を示している。また、図6の(d)は、図8の(a)と同様に、下側のブランク2Bの端縁22Bが上側のブランク2Aの端縁22Aよりも外方に突出した状態を示している。
図6の(b),(c),(d)は、そのいずれも、終端位置に至って、回転体14に突き当たったブランク2A,2Bの高さ位置が、係合溝16,17の高さ位置と異なっていて、ブランク2A,2Bの端縁22A,22Bがいずれの係合溝16,17にも係合していない状態を示している。図6の(b)は、上下のブランク2A,2Bの端縁22A,22Bが、隣り合う突条20の先端にそれぞれ突き当たり、図6の(c)は、上側のブランク2Aの端縁22Aが突条20の先端に突き当たり、図6の(d)は、下側のブランク2Bの端縁22Bが突条20の先端に突き当たった状態をそれぞれ示している。
上述のように、ブランク2A,2Bの端縁22A,22Bがいずれの係合溝16,17にも係合していない状態で、回転体14が前述のように回転した場合、いずれの係合溝16,17も図3に示したように傾斜しているので、通常は、その回転体14の回転に伴って、ブランク2A,2Bの端縁22A,22Bは図7の(a),(b)及び図8の(a)に示したように、係合溝16,17に係合する。終端位置に至ったブランク2A,2Bの端縁22A,22Bが、図8の(b)に示したように下方に垂れた状態で、いずれの係合溝16,17に係合していないときも、通常は、回転体14の回転に伴って、図8の(b)に示したように、ブランク2A,2Bの端縁22A,22Bは係合溝16,17に係合する。
ところが、ブランク2A,2Bの板厚が特に厚かったり、係合溝16,17の長さが特に短く設定されていたような場合には、回転体14が回転しても、ブランク2A,2Bの端縁22A,22Bが係合溝16,17に係合しないおそれがある。このように端縁22A,22Bが、いずれの係合溝16,17にも係合しないとすれば、回転体14がいくら回転しても2枚のブランク2A,2Bを分離することはできない。
そこで、本例のブランクセパレータ12には次の構成が採用されている。
図9は、回転体14の周面を展開すると共に、第1及び第2の溝群18,19の各係合溝16,17を単なる線分で模式的に示した説明図である。図9は説明図であるため、図9における係合溝16,17の上下方向のピッチなどは、図3乃至図5に示したところとは必ずしも一致していない。
図9からも判るように、本例の回転体14の周面には、3つの第1の溝群18と、同じく3つの第2の溝群19がそれぞれ形成されている。その際、図9には、回転体14の周方向に配置された各第1の溝群18に対して符号18A,18B,18Cを付して、その各第1の溝群を識別し、同じく回転体14の周方向に配列された各第2の溝群19に対して、符号19A,19B,19Cを付して、その各第2の溝群を識別してある。回転体14は、図3に矢印Dで示した方向に回転するので、図9に示した回転体14の周面は、同図に矢印Dで示した方向に移動する。また、図9においては、回転体14の周面を、その回転体14の軸線方向に21等分し、その各区分に〈1〉から〈21〉の符号をそれぞれ付してある。図9における上下方向が、回転体14の軸線方向である。
ここで、図9における一番左側に位置している第2の溝群19Aの最上位の係合溝17は、最上位の区分〈1〉に位置する。また、この第2の溝群19Aの右隣りに位置する第2の溝群19Bの最上位の係合溝17は上から3番目の区分〈3〉に位置する。同様に、この第2の溝群19Bの右隣りの第2の溝群19Cの最上位の係合溝17は、上から2番目の区分〈2〉に位置している。このように、複数の第2の溝群19A,19B,19Cの各最上位の係合溝17は、上から連続して位置する区分〈1〉乃至〈3〉のいずれかに位置している。
同様に、第2の溝群19Aの上から2番目の係合溝17は区分〈4〉に位置し、その隣りの第2の溝群19Bの上から2番目の係合溝17は区分〈6〉に位置し、さらに、その右隣りの第2の溝群19Cの上から2番目の係合溝17は、上から5番目の区分〈5〉に位置している。このように、この場合も、複数の第2の溝群19A,19B,19Cの上から2番目の係合溝17は、上下方向に連続して位置する区分〈4〉乃至〈6〉のいずれかに位置している。
以下、同様に、複数の第2の溝群19A,19B,19Cの上から3番目の係合溝17も、上下方向に連続して位置する区分〈7〉乃至〈9〉のいずれかに位置し、上から4番目の係合溝17も、上下方向に連続して位置する区分〈10〉乃至〈12〉のいずれかに位置しており、以下、同様に各係合溝17がそれぞれ位置している。
また、図9における一番左側に位置している第1の溝群18Aの最上位の係合溝16は、上から2番目の区分〈2〉に位置する。この第1の溝群18Aの右隣りに位置する第1の溝群18Bの最上位の係合溝16は最上位の区分〈1〉に位置する。同様に、この第1の溝群18Bの右隣りの第1の溝群18Cの最上位の係合溝16は、上から3番目の区分〈3〉に位置している。このように、複数の第1の溝群18A,18B,18Cの各最上位の係合溝16は、上から連続して位置する区分〈1〉乃至〈3〉のいずれかに位置している。
同様に、第1の溝群18Aの上から2番目の係合溝16は区分〈5〉に位置し、その隣りの第1の溝群18Bの上から2番目の係合溝16は区分〈4〉に位置し、さらに、その右隣りの第1の溝群18Cの上から2番目の係合溝16は上から6番目の区分〈6〉に位置している。このように、この場合も複数の第1の溝群18A,18B,18Cの上から2番目の係合溝16も、上下方向に連続して位置する区分〈4〉乃至〈6〉のいずれかに位置している。
以下、同様に、複数の第1の溝群18A,18B,18Cの上から3番目の係合溝16も、上下方向に連続して位置する区分〈7〉乃至〈9〉のいずれかに位置し、上から4番目の係合溝16も、上下方向に連続して位置する区分〈10〉乃至〈12〉のいずれかに位置しており、以下、同様に各係合溝16がそれぞれ位置している。
第1の溝群18と第2の溝群19の係合溝16,17が上述のように配置されているので、図2に示した終端位置に至ったブランク2A,2Bの端縁22A,22Bが、図6の(b)乃至(d)に関連して先に説明したように、いずれの係合溝16,17にも係合していない場合でも、ブランク2A,2Bが終端位置に至ってから、回転体14が1回転する間に、第1の溝群18の係合溝16と、第2の溝群19の係合溝17が、分離すべきブランク2A,2Bの端縁22A,22Bに必ず対向して、その端縁22A,22Bが、図7及び図8に示したように係合溝16,17に係合する。すなわち、重なり合った2枚のブランク2A,2Bの端縁22A,22Bが回転体14に当たったとき、その端縁22A,22Bがいずれの係合溝16,17に係合していないときも、回転体14が1回転する間に、ブランク2A,2Bの端縁22A,22Bが、図7の(a)及び(b)と、図8の(a)及び(b)に示したように係合溝16,17に係合して、その端縁22A,22Bの間に隙間Gが形成され、両ブランク2A,2Bが分離されるのである。
図示した例では、第1及び第2の溝群18,19が回転体14の周方向に3つずつ設けられている場合を示したが、第1及び第2の溝群18,19が、回転体14の周方向に1つずつ設けられ、或いは回転体14の周方向に4つずつ以上設けられている場合も、回転体14が1回転する間に、第1の溝群18の係合溝16と、第2の溝群19の係合溝17が、分離すべきブランク2A,2Bの端縁22A,22Bに必ず対向するように、第1及び第2の溝群18,19の係合溝16,17を形成することによって、上述した作用を奏することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこの実施形態に限定されずに各種改変して構成できるものである。
2,2A,2B ブランク
3 ブランク保持搬送装置
12 ダブルブランクセパレータ
14 回転体
16,17 係合溝
18,18A,18B,18C 第1の溝群
19,19A,19B,19C 第2の溝群
23 周面部分
L 長さ
t 厚さ
W 最大幅

Claims (2)

  1. 薄板状のブランクを保持して搬送するブランク保持搬送装置に保持された2枚重なったブランクを互いに分離するダブルブランクセパレータにおいて、
    回転駆動される円柱状の回転体と、該回転体の周面に形成されていて、該回転体の軸線方向に配列された複数の係合溝より成る第1及び第2の溝群とを有し、該第1の溝群と第2の溝群は前記回転体の周方向に互いに離間して配置され、当該第1の溝群の係合溝と第2の溝群の係合溝は互いに逆方向に傾斜していて、各係合溝は、分離されるブランクの端縁が係合できるようにV字形の横断面形状を有し、該係合溝の最大幅は、1枚のブランクの厚さよりも大きく、かつ2枚重なったブランクの厚さよりも小さく設定され、ブランクが前記第1及び第2の溝群の係合溝に同時に係合することがないように、該係合溝の形状が設定されていると共に、当該第1及び第2の溝群の間の回転体の周面部分の周方向長さが設定されていることを特徴とするダブルブランクセパレータ。
  2. 前記回転体が1回転する間に、前記第1の溝群の係合溝と、前記第2の溝群の係合溝が、分離すべきブランクの端縁に必ず対向するように、該第1及び第2の溝群の係合溝が形成されている請求項1に記載のダブルブランクセパレータ。
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