JP2014061176A - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】RFコイルユニットの設置の向きに因らず複数信号の中から高SNRの信号を選択することができる磁気共鳴イメージング装置を提供する。
【解決手段】実施形態の磁気共鳴イメージング装置は、複数のコイル要素が静磁場と直交する方向に配列されると共に、前記コイル要素の各出力とは異なる複数の合成信号を生成し、生成した前記複数の合成信号を複数の出力ポートの夫々から出力するコイルアセンブリと、複数の前記コイルアセンブリが静磁場方向に配列されて構成されるRFコイルユニットと、静磁場方向に対する前記RFコイルユニットの設置方向を検出する方向検出手段と、検出された前記RFコイルユニットの設置方向に応じて、前記複数の出力ポートから所望の出力ポートを選択する選択部と、選択された前記出力ポートから出力される信号を用いて磁気共鳴画像を生成する画像生成部と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図5
【解決手段】実施形態の磁気共鳴イメージング装置は、複数のコイル要素が静磁場と直交する方向に配列されると共に、前記コイル要素の各出力とは異なる複数の合成信号を生成し、生成した前記複数の合成信号を複数の出力ポートの夫々から出力するコイルアセンブリと、複数の前記コイルアセンブリが静磁場方向に配列されて構成されるRFコイルユニットと、静磁場方向に対する前記RFコイルユニットの設置方向を検出する方向検出手段と、検出された前記RFコイルユニットの設置方向に応じて、前記複数の出力ポートから所望の出力ポートを選択する選択部と、選択された前記出力ポートから出力される信号を用いて磁気共鳴画像を生成する画像生成部と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図5
Description
本発明の実施形態は磁気共鳴イメージング装置に関する。
複数のコイル要素から構成されるRFコイルユニットによって被検体からの磁気共鳴信号を受信する磁気共鳴イメージング装置(MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置)が従来から知られている(例えば、特許文献1等)。
また、この種のRFコイルユニットの中には、異種パタン・複数出力型のRFコイルユニットとして構成したものがある。異種パタン・複数出力型のRFコイルユニットでは、複数のコイル要素の出力に対して同相合成、逆相合成、或いは90度移相合成等の各種の合成を行い、異なった感度分布をもった合成信号を複数の出力ポートからそれぞれ出力することができる。また、複数のコイル要素出力の合成の方法によっては、静磁場と直交する面内において互いに直交する2つの磁場を90度シフトさせて合成することもできる。この場合、異種パタン・複数出力型のRFコイルユニットの少なくとも1つの出力は、所謂QDコイルの出力と等価となる(例えば、特許文献2、3等参照)。
QDコイルの出力と等価な信号をQD信号と呼び、QD信号を出力するRFコイルユニットの出力ポートを、QDポートと呼ぶものとする。QD信号は、静磁場と直交する面内において互いに直交する2つの磁場の一方を90度シフトさせ、2つの磁場を同相にして合成した信号である。このため、2つの磁場が互いに加算されて強め合う。その結果、RFコイルユニットのQDポートから出力される信号のSNR(Signal to Noise Ratio)は高くなる。
しかしながら、特許文献3が開示するように、RFコイルユニットの配置方向を静磁場方向に対して反転させると、SNRは逆に低下する。つまり、RFコイルユニットの向きが静磁場に対して180度反転することにより、90度シフトによって同相となっていた2つの磁場が反対に逆相となり、2つの磁場は減算される。その結果、RFコイルユニットの同じQDポートから出力される信号は、所望の高SNR信号ではなく低SNRの信号となり、RFコイルユニットの後段では意図しない信号に対する処理が行われることになってしまう。
そこで、RFコイルユニットの設置の向きに関わらず、所望の高SNR信号に対する処理が可能な磁気共鳴イメージング装置が要望されている。
実施形態の磁気共鳴イメージング装置は、複数のコイル要素が静磁場と直交する方向に配列されると共に、前記複数のコイル要素から出力される各磁気共鳴信号を合成して前記コイル要素の各出力とは異なる複数の合成信号を生成し、生成した前記複数の合成信号を複数の出力ポートの夫々から出力するコイルアセンブリと、複数の前記コイルアセンブリが静磁場方向に配列されて構成されるRFコイルユニットと、静磁場方向に対する前記RFコイルユニットの設置方向を検出する方向検出手段と、検出された前記RFコイルユニットの設置方向に応じて、前記複数の出力ポートから所望の出力ポートを選択する選択部と、選択された前記出力ポートから出力される信号を用いて磁気共鳴画像を生成する画像生成部と、を備えたことを特徴とする。
以下、実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置1を添付図面に基づいて説明する。
(1)磁気共鳴イメージング装置
図1は、本実施形態における磁気共鳴イメージング装置1の全体構成を示すブロック図である。図1に示すように、磁気共鳴イメージング装置1は、静磁場を形成する筒状の静磁場用磁石22、静磁場用磁石22の内側において軸を同じにして設けられた筒状のシムコイル24、傾斜磁場コイル26、送受兼用の全身用RFコイル28、受信用のRFコイルユニット100、制御系30、被検体(患者)Pが載せられる天板32等を備える。さらに、制御系30は、静磁場電源40、シムコイル電源42、傾斜磁場増幅ユニット44、RF送信器46、選択部200、RF受信器48、シーケンスコントローラ56、コンピュータ58等を備えている。また、コンピュータ58は、その内部構成として、演算装置60、入力装置62、表示装置64、記憶装置66等を有している。
図1は、本実施形態における磁気共鳴イメージング装置1の全体構成を示すブロック図である。図1に示すように、磁気共鳴イメージング装置1は、静磁場を形成する筒状の静磁場用磁石22、静磁場用磁石22の内側において軸を同じにして設けられた筒状のシムコイル24、傾斜磁場コイル26、送受兼用の全身用RFコイル28、受信用のRFコイルユニット100、制御系30、被検体(患者)Pが載せられる天板32等を備える。さらに、制御系30は、静磁場電源40、シムコイル電源42、傾斜磁場増幅ユニット44、RF送信器46、選択部200、RF受信器48、シーケンスコントローラ56、コンピュータ58等を備えている。また、コンピュータ58は、その内部構成として、演算装置60、入力装置62、表示装置64、記憶装置66等を有している。
静磁場用磁石22は静磁場電源40に接続され、静磁場電源40から供給される電流により撮像空間に静磁場を形成させる。シムコイル24はシムコイル電源42に接続され、シムコイル電源42から供給される電流により静磁場を均一化する。静磁場用磁石22は、超伝導コイルで構成される場合が多く、励磁の際に静磁場電源40に接続されて電流が供給されるが、一旦励磁された後は非接続状態とされるのが一般的である。なお、静磁場電源40を設けずに、静磁場用磁石22を永久磁石で構成してもよい。
傾斜磁場増幅ユニット44は、X軸傾斜磁場増幅ユニット44x、Y軸傾斜磁場増幅ユニット44y、およびZ軸傾斜磁場増幅ユニット44zとで構成されている。なお、図1においては、静磁場用磁石22およびシムコイル24の軸方向をZ軸方向、鉛直方向をY軸方向、これらに直交する方向をX軸方向としている。
傾斜磁場コイル26は、X軸傾斜磁場コイル26x、Y軸傾斜磁場コイル26y、およびZ軸傾斜磁場コイル26zを有し、静磁場用磁石22の内側で筒状に形成されている。X軸傾斜磁場コイル26x、Y軸傾斜磁場コイル26y、およびZ軸傾斜磁場コイル26zはそれぞれ、X軸傾斜磁場増幅ユニット44x、Y軸傾斜磁場増幅ユニット44y、Z軸傾斜磁場増幅ユニット44zに接続されている。
各傾斜磁場増幅ユニット44x、44y、44zから傾斜磁場コイル26x、26y、26zにそれぞれ供給される電流により、X軸、Y軸、およびZ軸方向の傾斜磁場Gx、Gy、Gzが撮像空間にそれぞれ形成される。
装置座標系の3軸方向の傾斜磁場Gx、Gy、Gzを合成して、論理軸としてのスライス方向傾斜磁場Gss、位相エンコード方向傾斜磁場Gpe、および、リードアウト方向(周波数エンコード方向)傾斜磁場Groの各方向を任意に設定できる。各傾斜磁場は、静磁場に重畳される。
RF送信器46は、シーケンスコントローラ56から入力される制御情報に基づいて、核磁気共鳴を起こすためのラーモア周波数のRFパルスを生成し、これを送信用のRFコイル28に送信する。全身用RFコイル28は、RFパルスを送信すると共に被検体からの磁気共鳴信号(MR信号)を受信する。RFコイルユニット100は、被検体Pの腹部、背部、下肢部等、被検体Pに近接して設置される受信用のコイルである。全身用RFコイル28やRFコイルユニット100で受信したMR信号は、選択部200を介してRF受信機48に入力される。RFコイルユニット100は、ループコイル等の多数のコイル要素を備えており、これに応じてRFコイルユニット100は多数の出力ポートを有している。一方、RF受信器48の受信チャネル数は必ずしもRFコイルユニット100の出力ポート数に一致しておらず、通常、RF受信器48の受信チャネル数のほうがRFコイルユニット100の出力ポート数よりも少ない。そこで、選択部200では、RFコイルユニット100の出力ポートに優先順位をつけて出力ポート数を絞り込み、後段のRF受信器48に受信したMR信号を受け渡している。RFコイルユニット100の細部構成及び選択部200の動作については後述する。
RF受信器48は、受信したMR信号に対して、前置増幅、中間周波変換、位相検波、低周波増幅、フィルタリングなどの各種の信号処理を施した後、A/D(analog to digital)変換を施すことで、デジタル化された複素データである生データ(raw data)を生成する。RF受信器48は、生成したMR信号の生データをシーケンスコントローラ56に出力する。
シーケンスコントローラ56は、コンピュータ58の演算装置60の制御に従って、設定されたパルスシーケンスを含む撮像条件に対応する傾斜磁場Gx、Gy,GzおよびRFパルスを発生させるためのデータ列や制御情報を生成し、これらを各傾斜磁場増幅ユニット44x、44y、44zやRF送信器46に出力する。
また、シーケンスコントローラ56は、これらの傾斜磁場Gx、Gy,GzおよびRFパルスに応答して受信されたMR信号を、生データ(raw data)としてRF受信器48から入力し、演算装置60に出力する。
演算装置60は、磁気共鳴イメージング装置1全体の制御を行う他、ユーザ操作によって入力装置62に入力された種々の設定情報に基づいて、各種のパルスシーケンスを含む撮像条件の設定や変更を行い、設定或いは変更された撮像条件に基づいてシーケンスコントローラ56を制御する。
また、演算装置60は、シーケンスコントローラ56から入力した生データに対して逆フーリエ変換等を含む再構成処理を行って画像データを生成する。即ち、演算装置60は画像生成部300として機能する。生成された画像データは表示装置64に表示される。
コンピュータ58の演算装置60はプロセッサ等を備えて構成され、記憶装置66に保存されるプログラムコードを実行することによって、上述した各機能を実現する。
(2)RFコイルユニット
図2は、本実施形態のRFコイルユニット100の内部構成の一例を示す図である。RFコイルユニット100は、複数の列状のコイルアセンブリ110が静磁場方向(Z方向)に配列されて構成される。図2に示す例では、4列のコイルアセンブリ110が静磁場方向に配列されている。各コイルアセンブリ110の内部では、さらに複数のループコイル、即ち、複数のコイル要素が静磁場方向と直交する方向(X方向)に配列されている。図2に示す例では、4つループコイルA、B、C、DがX方向に配列されている。コイルアセンブリ110の数やループコイルの数は図2に示す数に限定されるものではないが、以下では、コイルアセンブリ110が4つのループコイルA、B、C、Dで構成され、RFコイルユニット100が4列のコイルアセンブリ110で構成されるものとして説明する。
図2は、本実施形態のRFコイルユニット100の内部構成の一例を示す図である。RFコイルユニット100は、複数の列状のコイルアセンブリ110が静磁場方向(Z方向)に配列されて構成される。図2に示す例では、4列のコイルアセンブリ110が静磁場方向に配列されている。各コイルアセンブリ110の内部では、さらに複数のループコイル、即ち、複数のコイル要素が静磁場方向と直交する方向(X方向)に配列されている。図2に示す例では、4つループコイルA、B、C、DがX方向に配列されている。コイルアセンブリ110の数やループコイルの数は図2に示す数に限定されるものではないが、以下では、コイルアセンブリ110が4つのループコイルA、B、C、Dで構成され、RFコイルユニット100が4列のコイルアセンブリ110で構成されるものとして説明する。
夫々のコイルアセンブリ110は、ループコイルA、B、C、Dから出力される信号(MR信号)を合成し、ループコイルA〜Dの各出力とは異なる複数の合成信号を生成する合成回路120を有している。
図3は、1つのコイルアセンブリ110を構成するループコイルA〜D、合成回路120の細部構成、及びこれらの接続例を示した図である。合成回路120は、第1、第2の180°分配合成器121a、121bと、第1、第2の90°分配合成器122a、122bを有している。
第1の180°分配合成器121aは、ループコイルAとループコイルDの出力を同相で合成(即ち加算)した出力(A+D)と、逆相で合成(即ち減算)した出力(A―D)とを出力する。一方、第2の180°分配合成器121bは、ループコイルBとループコイルCの出力を同相で合成(即ち加算)した出力(B+C)と、逆相で合成(即ち減算)した出力(B―C)とを出力する。
第1の90°分配合成器122aは、一方の入力(B−C)の位相をプラス90°シフトさせつつもう一方の入力(A+D)と加算した(A+D)+j(B−C)を出力ポート(以下、単にポートと呼ぶ)1に出力すると共に、一方の入力(B−C)の位相をマイナス90°シフトさせつつもう一方の入力(A+D)と加算した(A+D)−j(B−C)をポート2に出力する。
また、第2の90°分配合成器122bは、一方の入力(A−D)の位相をプラス90°シフトさせつつもう一方の入力(B+C)と加算した(B+C)+j(A−D)をポート3に出力すると共に、一方の入力(A−D)の位相をマイナス90°シフトさせつつもう一方の入力(B+C)と加算した(B+C)−j(A−D)をポート2に出力する。
上記の構成の合成回路120とループコイルA〜Dの接続により、コイルアセンブリ110は、所謂QDコイルとして機能する。即ち、実施形態のコイルアセンブリ110は、静磁場と直交する面内において互いに直交する2つの磁場の一方を90度シフトさせ、2つの磁場を同相にして合成したQD信号を、ポート1とポート3から出力することができる。また、実施形態のコイルアセンブリ110からは、上記の2つの磁場を逆相にして合成したAnti−QD信号も、ポート2とポート4から出力される。
図4は、実施形態のコイルアセンブリ110がQDコイルとして機能することを説明する図である。第1の180°分配合成器121aの加算出力(A+D)は、図4の上段両端に示すようにY方向に平行な磁場となる。一方、第2の180°分配合成器121bの減算出力(B−C)は、図4の上段中央に示すようにX方向に平行な磁場となる。即ち、(A+D)と(B−C)は、静磁場と直交する面内において互いに直交する2つの磁場である。したがって、直交する2つの磁場を第1の90°分配合成器122aで合成すれば、一方のポート(ポート1)からは同相合成されたSNRの高いQD1信号(MR信号)が出力され、他方のポート(ポート2)からは、逆相で合成されたSNRの低いAnti−QD1信号が出力される。
同様にして、第2の180°分配合成器121bの加算出力(B+C)は、図4の下段中央に示すようにY方向に平行な磁場となり、第1の180°分配合成器121aの減算出力(A−D)はX方向に平行な磁場となる。つまり、(B+C)と(A−D)も、静磁場と直交する面内において互いに直交する2つの磁場である。したがって、これら直交する2つの磁場を第2の90°分配合成器122bで合成すれば、一方のポート(ポート3)からは同相合成されたSNRの高いQD2信号(MR信号)が出力され、他方のポート(ポート4)からは、逆相で合成されたSNRの低いAnti−QD2信号が出力される。なお、ポート1から出力されるQD1信号とポート3から出力されるQD2信号は、いずれもSNRの高いQD信号ではあるが、異なった感度分布をもつQD信号である。
上述したように、1つのコイルアセンブリ110は、ポート1〜ポート4の4つの出力ポートを有し、ポート1〜ポート4からは、QD1、Anti−QD1、QD2、及びAnti−QD2の4つの信号が夫々出力される。
図2に示したように、RFコイルユニット100は4列のコイルアセンブリ110から構成されており、各コイルアセンブリ110はいずれも上記と同様に4つの出力ポートを有しており、夫々がQD1、Anti−QD1、QD2、及びAnti−QD2の4つの信号を出力する。つまり、RFコイルユニット100と全体としては、4列×4信号の16の信号を出力する。
前述したように、RF受信器48の受信チャネル数は必ずしもRFコイルユニット100の出力ポート数に一致しておらず、通常、RF受信器48の受信チャネル数のほうがRFコイルユニット100の出力ポート数よりも少ない。そこで、RFコイルユニット100とRF受信器48の間に選択部200を設け、RFコイルユニット100の出力ポートに優先順位をつけて出力ポート数を絞り込み、後段のRF受信器48に受信したMR信号を受け渡している。
図5は、RFコイルユニット100が16個の出力ポートを有し、これらから4つの出力ポートを選択部200が選択する例を示した図である。なお、RFコイルユニット100の1列目のコイルアセンブリ110の出力ポートをポート1〜4、2列目のコイルアセンブリ110の出力ポートをポート5〜8、3列目のコイルアセンブリ110の出力ポートをポート9〜12、4列目のコイルアセンブリ110の出力ポートをポート13〜16としている。
本実施形態の選択部200では、受信チャネル数に制限がある場合に選択する出力ポートとして、各コイルアセンブリ110からSNRの高いQD信号を出力するポートを1つ選択し、SNRの低いAnti−QD信号を出力するポートは選択しないようにしている。
また、本実施形態の選択部200では、静磁場方向に対するRFコイルユニット100の設置方向を検出する方向検出手段220を設け、RFコイルユニット100の設置方向が、静磁場方向に対して順方向(第1の設置方向)及び逆方向(第2の設置方向)のいずれの設置方向であるのかを検出し、この検出結果を用いて出力ポートを選択するようにしている。この理由を、図6を用いて説明する。
RFコイルユニット100は、概略薄い板状の形状をなしており、患者(被検体P)の胸部や腹部等を覆うように設置されるものの、胸部、腹部、下肢部等の撮像対象部位に応じて体軸方向に設置場所を変更することができる。また、RFコイルユニット100の設置の向きは、コイルアセンブリ110内のループコイルの配列方向が静磁場方向に直交する向きにする必要があるが、この条件の下で、RFコイルユニット100は、順方向と逆方向の2通りの設置方向を取り得る。順方向と逆方向は静磁場方向に対する相対的な方向を規定するものであり、一方を順方向としたとき、RFコイルユニット100を静磁場に対して反転させた方向が逆方向である。ただし、以下の説明では、RFコイルユニット100のポート1から出力される信号がQD信号となるような向きを順方向と呼ぶものとする。
図6(a)に示すように、RFコイルユニット100の設置方向が順方向である場合は、当然ながらポート1からはQD1信号が出力される。このとき、図4と同様に、ポート2からはAnti−QD1が、ポート3からはQD2が、そしてポート4からはAnti−QD2が出力される。
これに対して、RFコイルユニット100を逆方向に設置すると、同じポートからQD信号とAnti−QDとが入れ替わって出力される。つまり、図6(b)に示すように、ポート1からはAnti−QD1が、ポート2からはQD1が、ポート3からはAnti−QD2が、そしてポート4からはQD2が出力される。これは、QD信号とAnti−QDとが合成される前のXY面内のMR信号の磁場回転の向きが、静磁場との相対的な向きによって正逆反転することによる。
この結果、順方向の設置状態では、高いSNRのQD信号を得るためにポート1を選択していたにもかかわらず、同じ選択状態でRFコイルユニット100の向きを反転させると、同じポート1から低いSNRのAnti−QD信号が出力されることになる。これははなはだ不都合である。
そこで、本実施形態の磁気共鳴イメージング装置1では、方向検出手段220によってRFコイルユニット100の向き(順方向或いは逆方向)を自動的に検出している。そして、この検出結果に基づいて、RFコイルユニット100がいずれの設置方向であっても、常にSNRの高いQD信号がRF受信器48に出力されるように、選択部200が出力ポートを切り替えるようにしている。
図7は、選択部200による切り替え動作の一例を示す図である。RFコイルユニット100が順方向に設置されているとき、RFコイルユニット100のポート1、ポート5、ポート9、及びポート13からQD1信号が出力され、ポート2、ポート6、ポート10、及びポート14からAnti−QD1信号が出力される。また、RFコイルユニット100のポート3、ポート7、ポート11、及びポート15からはQD2信号が出力され、ポート4、ポート8、ポート12、及びポート16からはAnti−QD2信号が出力される。
ここで、RFコイルユニット100の出力ポートの数が16であるのに対して、受信チャネルの数が4に制限されているものとする。そうすると、選択部200は、RFコイルユニット100の出力ポートの数16の中から4つのポートを選択しなければならない。さらに、選択部200は、SNRの高いQD1信号を優先的に選択するものとする。
その結果、方向検出手段220が、RFコイルユニット100の向きが順方向であることを検出すると、選択部200は、図7(a)に示すように、16個の出力ポートのうちから、SNRの高いQD1信号が出力されるポート1、ポート5、ポート9、及びポート13の4つの出力ポートを選択し、RF受信器48に出力することになる。
一方、RFコイルユニット100が逆方向に設置されると、QD1信号とAnti−QD1信号の出力ポートが入れ替わる。そこで、方向検出手段220が、RFコイルユニット100の向きが逆方向であることを検出すると、図7(b)に示すように、選択部200は、16個の出力ポートのうちから、QD1信号が出力されるポート2、ポート6、ポート10、及びポート14の4つの出力ポートを選択し、RF受信器48に出力する。
上記のように、本実施形態の磁気共鳴イメージング装置1によれば、RFコイルユニット100の設置方向が順方向であっても逆方向であっても、常にSNRの高いQD信号(QD1信号)をRF受信器48に出力することができる。
なお、ここまでは、合成回路120がコイルアセンブリ110に含まれるものとして説明してきたが、合成回路120の配設位置はコイルアセンブリ110内に限定されるものではない。例えばRFコイルユニット100内のコイルアセンブリ110を複数のループコイルのみで構成し、上述した合成回路120をシステム側(制御系30の内部)の、例えば選択部200の前段に設ける構成としてもよい。
次に、方向検出手段220の具体的な実施形態について説明する。
(3)方向検出手段(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る方向検出手段220は、1)リードアウト方向を前記静磁場方向とするプレスキャンを実施し、2)静磁場方向(Z方向)に配列された各コイルアセンブリ110の所定の1つの出力ポートから出力される磁気共鳴信号を収集し、3)プレスキャンで収集したコイルアセンブリ110毎の磁気共鳴信号から、静磁場方向(Z方向)におけるコイルアセンブリ110の夫々の位置を算出し、4)算出されたコイルアセンブリ110の夫々の位置関係から、RFコイルユニット100の設置方向が順方向(第1の設置方向)であるのか逆方向(第2の設置方)であるのかを検出する。第1の実施形態に係る方向検出手段220は、例えば、演算装置60の処理によって実現される手段である。
第1の実施形態に係る方向検出手段220は、1)リードアウト方向を前記静磁場方向とするプレスキャンを実施し、2)静磁場方向(Z方向)に配列された各コイルアセンブリ110の所定の1つの出力ポートから出力される磁気共鳴信号を収集し、3)プレスキャンで収集したコイルアセンブリ110毎の磁気共鳴信号から、静磁場方向(Z方向)におけるコイルアセンブリ110の夫々の位置を算出し、4)算出されたコイルアセンブリ110の夫々の位置関係から、RFコイルユニット100の設置方向が順方向(第1の設置方向)であるのか逆方向(第2の設置方)であるのかを検出する。第1の実施形態に係る方向検出手段220は、例えば、演算装置60の処理によって実現される手段である。
図8及び図9は、第1の実施形態に係る方向検出手段220の概念を説明する図である。手順としては、まず、本撮像の準備として患者(被検体P)の撮像部位に合わせてRFコイルユニット100を設置する。図8左側に示す例では、患者の腹部近傍にRFコイルユニット100を設置している。そして、本撮像の前に、RFコイルユニット100の設置方向を検出するためのプレスキャンを行う。
図8右側にプレスキャンのパルスシーケンスの一例を示す。このパルスシーケンスでは、スライス選択用傾斜磁場GXをX方向に印加しつつRFパルスを被検体Pに送信する。スライス幅は患者の腹部全体をカバーする程度に大きく設定する。その後、位相エンコード用傾斜磁場の印加を行うことなく、リードアウト用傾斜磁場GZを静磁場方向(Z方向)に印加して被検体PからのMR信号を収集する。MR信号の収集は、列ごとに、各コイルアセンブリ110の所定の1つのポートから出力されるMR信号を収集する。次に、収集したMR信号に対して1次元逆フーリエ変換を行って、静磁場方向(Z方向)の実空間信号を得る。
図9(a)、(b)の右側に示す図は、各列のコイルアセンブリ110の特定のポートから収集されたMR信号から求めた実空間信号を模式的に示したものである。図9に示す例では、列番号1、2、3、4の各コイルアセンブリ110から、ポート1、ポート5、ポート9、ポート13のMR信号を収集し、収集した夫々のMR信号からZ軸方向の1次元の実空間信号を求めている。
図9(a)、(b)からわかるように、各ポートの実空間信号は、夫々のコイルアセンブリ110の静磁場方向(Z方向)の位置を反映した信号となる。したがって、各実空間信号のピーク位置や重心位置は、対応するコイルアセンブリ110のZ方向の中心位置に概ね一致する。したがって、各ポートから出力されるMR信号のピーク位置、或いは重心位置から対応するコイルアセンブリ110のZ方向の中心位置を算出することができる。
それぞれのコイルアセンブリ110の位置が算出できれば、それらの位置関係からRFコイルユニット100の設置方向は容易に判定することができる。
たとえば、各ポートに対応する実空間信号が図9(a)右側に示す位置関係であれば、列番号1のコイルアセンブリ110の位置は、列番号4のコイルアセンブリ110の位置よりもZ方向においてマイナス側にあることがわかる。つまり、RFコイルユニット100の設置方向が順方向であることがわかる。
逆に、各ポートに対応する実空間信号が図9(b)右側に示す位置関係であれば、列番号1のコイルアセンブリ110の位置は、列番号4のコイルアセンブリ110の位置よりもZ方向においてプラス側にあることがわかる。まり、RFコイルユニット100の設置方向が逆方向であることがわかる。
このように、プレスキャンによって得られたMR信号から、夫々のコイルアセンブリ110の静磁場方向における位置関係を求めることができ、RFコイルユニット100の向きを判定することが可能となる。
上記の説明では、各コイルアセンブリ110から特定の1つのポート、例えば、列番号1のコイルアセンブリ110からはポート1のMR信号を用いるものとした。この方法だと、RFコイルユニット100が順方向に設置されている場合にはSNRの高いQD信号が得られるものの、RFコイルユニット100が逆方向に設置されている場合には、同じポート1からSNRの低いAnti−QD信号が出力されることになる。
このような場合には、各コイルアセンブリ110から2つのポート、具体的には、QD信号とこれに対応するAnti−QD信号の2つの信号をそれぞれ出力する2つのポートのMR信号を収集し、振幅の大きな方のMR信号から各コイルアセンブリ110の位置を算出すればよい。或いは、QD信号とこれに対応するAnti−QD信号の2つのMR信号を合成して合成MR信号を生成し、この合成MR信号から各コイルアセンブリ110の位置を算出してもよい。この結果、常にSNRの高い信号から各コイルアセンブリ110の位置精度良く算出することができる。なお、振幅の大小判定は、k空間領域で行ってもよいし、実空間領域で行ってもよい。
(4)方向検出手段(第2の実施形態)
第2の実施形態に係る方向検出手段220は、RFコイルユニット100に方向検出用のソレノイドコイル130を固定し、ソレノイドコイル130に流れる電流の向きと、天板32の移動方向とからRFコイルユニット100の設置方向を検出する。
第2の実施形態に係る方向検出手段220は、RFコイルユニット100に方向検出用のソレノイドコイル130を固定し、ソレノイドコイル130に流れる電流の向きと、天板32の移動方向とからRFコイルユニット100の設置方向を検出する。
図10(a)、(b)は、第2の実施形態体に係る方向検出手段220の動作概念を説明する図である。天板32が移動すると、RFコイルユニット100に固定されたソレノイドコイル130が静磁場中を移動するため、ソレノイドコイル130には電流が流れる。天板32の移動方向が同じであるとすると、RFコイルユニット100の設置方向によって、ソレノイドコイル130に流れる電流の向きが変わる。
たとえば、天板32の移動方向が順方向であるとすると、RFコイルユニット100の設置方向が順方向の場合には、ソレノイドコイル130には順方向に電流が流れ、RFコイルユニット100の設置方向が逆方向の場合には、ソレノイドコイル130には逆方向に電流が流れる。
一方、天板32の移動方向が逆方向であるとすると、RFコイルユニット100の設置方向が順方向の場合には、ソレノイドコイル130には逆方向に電流が流れ、RFコイルユニット100の設置方向が逆方向の場合には、ソレノイドコイル130には順方向に電流が流れる。
上記のとおり、天板32の移動方向とソレノイドコイル130の電流方向が定まれば、RFコイルユニット100の設置方向が一意に定まる。したがって、天板32の移動方向とソレノイドコイル130の電流方向を方向検出手段220が検出することで、RFコイルユニット100の設置方向を判定することができる。
なお、図11に示すように、ソレノイドコイル130を、第1のソレノイドコイル130aと第2のソレノイドコイル130bとで構成し、第1及び第2のソレノイドコイル130a、130bの夫々の中心軸を互いに直交させ、各中心軸を静磁場方向に対して夫々45度傾斜させた状態で配置する構成としてもよい。この構成により、磁束の検知能力を高めることができる。
(5)方向検出手段(第3、第4の実施形態)
第3の実施形態に係る方向検出手段220は、RFコイルユニット100の出力ケーブルのコネクタ(送り側コネクタ)が、天板32に複数設けられている受け側コネクタのうち、どの受け側コネクタに接続されたかを検出することにより、RFコイルユニット100の設置方向を判定するものである。なお、接続すべき受け側コネクタと、RFコイルユニット100の設置方向との対応関係は予め定められているものとする。
第3の実施形態に係る方向検出手段220は、RFコイルユニット100の出力ケーブルのコネクタ(送り側コネクタ)が、天板32に複数設けられている受け側コネクタのうち、どの受け側コネクタに接続されたかを検出することにより、RFコイルユニット100の設置方向を判定するものである。なお、接続すべき受け側コネクタと、RFコイルユニット100の設置方向との対応関係は予め定められているものとする。
図12は、第3の実施形態に係る方向検出手段220の概念を説明する図である。図12に示す例では、天板32に受け側コネクタA、Bを設けている。そして、RFコイルユニット100を順方向に設置する場合はRFコイルユニット100を受け側コネクタAに接続し、RFコイルユニット100を逆方向に設置する場合はRFコイルユニット100を受け側コネクタBに接続することが予め定められているものとする。
第3の実施形態に係る方向検出手段220は、例えば、受け側コネクタAとBとで異なる位置(ピン番号等)に制御ピンを持たせ、RFコイルユニット100に接続された受け側コネクタがコネクタAであるのかコネクタBであるのかを検出する。そして、RFコイルユニット100が受け側コネクタAに接続された場合は、RFコイルユニット100の設置方向が順方向であると判定する。一方、RFコイルユニット100が受け側コネクタBに接続された場合は、RFコイルユニット100の設置方向が逆方向であると判定する。受け側コネクタの数は、夫々のコネクタとRFコイルユニット100の設置方向との対応関係が定まっていれば、3以上であってもよい。
第4の実施形態に係る方向検出手段220は、RFコイルユニット100の設置方向を入力するユーザインタフェースを備えるものであり、ユーザインタフェースを介して入力された方向をRFコイルユニット100の設置方向とする。
(6)設置方向の表示
方向検出手段220で検出されたRFコイルユニット100の設置方向を表示するグラフィック・ユーザインタフェースをさらに備えた構成としてもよい。
方向検出手段220で検出されたRFコイルユニット100の設置方向を表示するグラフィック・ユーザインタフェースをさらに備えた構成としてもよい。
図13(a)、(b)は、グラフィック・ユーザインタフェースの一例を示す図である。グラフィック・ユーザインタフェースは、例えば、本装置1の表示装置64の画面W1に表示される。
グラフィック・ユーザインタフェースは、RFコイルユニット100が接続されて、その後RFコイルユニット100の設置方向が判定されると、被検体Pのグラフィック画像の上にRFコイルユニット100のグラフィック画像を表示すると共に、RFコイルユニット100の設置方向が「順方向」であるのか、「逆方向」であるのかを表示する。さらに、図13(a)、(b)に示すように、RFコイルユニット100内のコイルアセンブリ110の配列順序を、列番号等で表示するようにしても良い。
これらのグラフィック・ユーザインタフェースの表示により、ユーザはRFコイルユニット100の向きを容易に確認することができる。
以上説明してきたように、本実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置1によれば、RFコイルユニットの設置の向きに関わらず、RFコイルユニットから出力される複数信号の中から、高SNRの信号を選択することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 磁気共鳴イメージング装置
48 RF受信器
100 RFコイルユニット
110 コイルアセンブリ
120 合成回路
130 ソレノイドコイル
220 方向検出手段
300 画像生成部
48 RF受信器
100 RFコイルユニット
110 コイルアセンブリ
120 合成回路
130 ソレノイドコイル
220 方向検出手段
300 画像生成部
Claims (11)
- 複数のコイル要素が静磁場と直交する方向に配列されると共に、前記複数のコイル要素から出力される各磁気共鳴信号を合成して前記コイル要素の各出力とは異なる複数の合成信号を生成し、生成した前記複数の合成信号を複数の出力ポートの夫々から出力するコイルアセンブリと、
複数の前記コイルアセンブリが静磁場方向に配列されて構成されるRFコイルユニットと、
静磁場方向に対する前記RFコイルユニットの設置方向を検出する方向検出手段と、
検出された前記RFコイルユニットの設置方向に応じて、前記複数の出力ポートから所望の出力ポートを選択する選択部と、
選択された前記出力ポートから出力される信号を用いて磁気共鳴画像を生成する画像生成部と、
を備えたことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。 - 前記コイルアセンブリは、
静磁場と直交する面内において互いに直交する2つの磁場の一方を90度シフトさせ、前記2つの磁場を同相にして合成したQD信号及び前記2つの磁場を逆相にして合成したAnti−QD信号を生成し、
前記RFコイルユニットの設置方向が前記静磁場方向に対する第1の設置方向のときには、前記複数の出力ポートのうちの第1の出力ポートから前記QD信号を出力する一方、前記複数の出力ポートのうちの第2の出力ポートから前記Anti−QD信号を出力し、
前記RFコイルユニットの設置方向が前記第1の設置方向を前記静磁場方向に対して反転させた第2の設置方向のときには、前記第1の出力ポートから前記Anti−QD信号を出力する一方、前記第2の出力ポートから前記QD信号を出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。 - 複数のコイル要素が静磁場と直交する方向に配列されるコイルアセンブリと、
複数の前記コイルアセンブリが静磁場方向に配列されて構成されるRFコイルユニットと、
前記コイルアセンブリの複数のコイル要素から出力される各磁気共鳴信号を合成して前記コイル要素の各出力とは異なる複数の合成信号を生成し、生成した前記複数の合成信号を複数の出力ポートの夫々から出力する合成回路と、
静磁場方向に対する前記RFコイルユニットの設置方向を検出する方向検出手段と、
検出された前記RFコイルユニットの設置方向に応じて、前記合成回路の複数の出力ポートから所望の出力ポートを選択する選択部と、
選択された前記出力ポートから出力される信号を用いて磁気共鳴画像を生成する画像生成部と、を備え、
前記合成回路は、
静磁場と直交する面内において互いに直交する2つの磁場の一方を90度シフトさせ、前記2つの磁場を同相にして合成したQD信号及び前記2つの磁場を逆相にして合成したAnti−QD信号を生成し、
前記RFコイルユニットの設置方向が前記静磁場方向に対する第1の設置方向のときには、前記複数の出力ポートのうちの第1の出力ポートから前記QD信号を出力する一方、前記複数の出力ポートのうちの第2の出力ポートから前記Anti−QD信号を出力し、
前記RFコイルユニットの設置方向が前記第1の設置方向を前記静磁場方向に対して反転させた第2の設置方向のときには、前記第1の出力ポートから前記Anti−QD信号を出力する一方、前記第2の出力ポートから前記QD信号を出力する、
ことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。 - 前記方向検出手段は、
前記RFコイルユニットの設置方向が、前記第1の設置方向、及び前記第2の設置方向のいずれの設置方向であるのかを検出し、
前記選択部は、
検出された前記設置方向が前記第1の設置方向のときには、前記第1の出力ポートから出力される前記QD信号を選択して前記画像生成部に出力し、
検出された前記設置方向が前記第2の設置方向のときには、前記第2の出力ポートから出力される前記QD信号を選択して前記画像生成部に出力する、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の磁気共鳴イメージング装置。 - 前記方向検出手段は、
リードアウト方向を前記静磁場方向とするプレスキャンを実施し、
前記静磁場方向に配列された各コイルアセンブリの所定の1つの出力ポートから出力される磁気共鳴信号を収集し、
前記プレスキャンで収集した前記コイルアセンブリ毎の前記磁気共鳴信号から、前記静磁場方向における前記コイルアセンブリの夫々の位置を算出し、
算出された前記コイルアセンブリの夫々の位置関係から、前記RFコイルユニットの設置方向が前記第1の設置方向であるのか第2の設置方向であるのかを検出する、
ことを特徴とする請求項4に記載の磁気共鳴イメージング装置。 - 前記方向検出手段は、
リードアウト方向を前記静磁場方向とするプレスキャンを実施し、
前記静磁場方向に配列された各コイルアセンブリの前記第1の出力ポート及び前記第2の出力ポートから出力される磁気共鳴信号を収集し、
前記プレスキャンで収集した前記コイルアセンブリ毎の前記第1及び第2の出力ポートから出力される前記磁気共鳴信号のうち振幅の大きな方の磁気共鳴信号から、又は、前記第1及び第2の出力ポートから出力される前記磁気共鳴信号を合成した合成磁気共鳴信号から、前記静磁場方向における前記コイルアセンブリの夫々の位置を算出し、
算出された前記コイルアセンブリの夫々の位置関係から、前記RFコイルユニットの設置方向が前記第1の設置方向であるのか第2の設置方向であるのかを検出する、
ことを特徴とする請求項4に記載の磁気共鳴イメージング装置。 - 前記RFコイルユニットの一部の領域に固定されるソレノイドコイル、
をさらに備え、
前記方向検出手段は、
前記静磁場に対する前記RFコイルユニットの移動方向と、前記RFコイルユニットの移動によって前記ソレノイドコイルに発生する電流の向きとから、前記RFコイルユニットの設置方向が前記第1の設置方向であるのか第2の設置方向であるのかを検出する、
ことを特徴とする請求項4に記載の磁気共鳴イメージング装置。 - 前記ソレノイドコイルは第1及び第2のソレノイドコイルから構成され、第1及び第2のソレノイドコイルの夫々の中心軸は互いに直交し、かつ各中心軸は前記静磁場方向に対して夫々45度傾斜させた状態で配置される、
ことを特徴とする請求項7に記載の磁気共鳴イメージング装置。 - 前記RFコイルユニットの信号を、ケーブルを介して出力する送り側コネクタと、
前記送り側コネクタと接続する受け側コネクタが複数個所に設けられた天板であって、前記複数の受け側コネクタと前記RFコイルユニットの設置方向とが予め定められた天板と、
をさらに備え、
前記方向検出手段は、前記送り側コネクタがどの受け側コネクタと接続したかを検出することにより、前記RFコイルユニットの設置方向を検出する、
ことを特徴とする請求項4に記載の磁気共鳴イメージング装置。 - 前記RFコイルユニットの設置方向を入力するユーザインタフェース、
をさらに備え、
前記方向検出手段は、前記ユーザインタフェースを介して入力された方向を前記RFコイルユニットの設置方向とする、
ことを特徴とする請求項4に記載の磁気共鳴イメージング装置。 - 前記方向検出手段にて検出された前記RFコイルユニットの設置方向を表示するグラフィック・ユーザインタフェース、
をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012208659A JP2014061176A (ja) | 2012-09-21 | 2012-09-21 | 磁気共鳴イメージング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2012208659A JP2014061176A (ja) | 2012-09-21 | 2012-09-21 | 磁気共鳴イメージング装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2014061176A true JP2014061176A (ja) | 2014-04-10 |
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Family Applications (1)
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JP2012208659A Pending JP2014061176A (ja) | 2012-09-21 | 2012-09-21 | 磁気共鳴イメージング装置 |
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JP (1) | JP2014061176A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN111096747A (zh) * | 2018-10-25 | 2020-05-05 | 西门子医疗有限公司 | 在磁共振成像中选择测量线圈的方法和磁共振设施 |
US10845439B2 (en) | 2018-03-28 | 2020-11-24 | Canon Medical Systems Corporation | Magnetic resonance imaging apparatus using positional information based on an image obtained by reconstructing a magnetic resonance signal |
CN116520224A (zh) * | 2023-05-09 | 2023-08-01 | 江苏力磁医疗设备有限公司 | 一种用于磁共振成像的螺线管正交线圈 |
-
2012
- 2012-09-21 JP JP2012208659A patent/JP2014061176A/ja active Pending
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