JP2014061148A - 車両用乗員移乗装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車体に特別の改造を施すことなく乗員移乗装置を取付可能にする。
【解決手段】 乗員移乗装置14は、車体に固定されたフレーム22と、フレーム22に昇降可能に支持されたスライドユニット24と、スライドユニット24に折り畳み可能に支持された移乗ボード25とを備える。フロントフレーム28は、シート前脚部12aを固定するためのフロアパネル21の前部取付孔21aにフロントブラケット32を介して固定され、リヤフレーム29は、シート後脚部12bを固定するためのフロアパネル21の後部取付部21bにリヤブラケット33を介して固定されるので、車体に特別の改造を施すことなく、既存の前部取付孔21aおよび後部取付孔21bを利用してフレーム22を固定することができる。これにより、乗員移乗装置14を備える車両と備えない車両とを共通化し、乗員移乗装置14を装備するためのコストを削減することができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、車体に固定されたフレームと、前記フレームに昇降可能に支持されたスライドユニットと、前記スライドユニットに折り畳み可能に支持された移乗ボードとを備える車両用乗員移乗装置に関する。
車両シートとドアとの間に配置された鉛直レールと、モータの駆動力で鉛直レールに沿って昇降する昇降基台と、水平外方向および鉛直上方向の間で回動可能に昇降基台に枢支された補助シートとを備え、被介助者が座る補助シートを車椅子の高さと車両シートの高さとの間で昇降させることで、被介助者が車椅子から車両シートに移乗したり、被介助者が車両シートから車椅子に移乗したりするのを補助するものが、下記特許文献1により公知である。
特開2009−82568号公報
ところで、上記特許文献1に記載されたものは、乗員移乗装置を車体に搭載する際に、フロアパネルに取付孔を形成してモータ等を固定する必要がある。そのために、通常の車両に乗員移乗装置を搭載するには、車両の改造申請を行った上で乗員移乗装置を搭載する作業を行う必要があり、時間的な負担や費用的な負担が大きくなる問題があった。よって、通常の車両を改造することなく乗員移乗装置を搭載することができれば、ユーザの負担を大幅に軽減することができる。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、車体に特別の改造を施すことなく乗員移乗装置を取付可能にすることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、車体に固定されたフレームと、前記フレームに昇降可能に支持されたスライドユニットと、前記スライドユニットに折り畳み可能に支持された移乗ボードとを備える車両用乗員移乗装置において、前記フレームは、前記スライドユニットを支持してシートの車幅方向外側に配置されるベースフレームと、前記ベースフレームに連結されて前記シートの前方に配置されるフロントフレームと、前記ベースフレームに連結されて前記シートの後方に配置されるリヤフレームとからなり、前記フロントフレームは、シート前脚部を固定するためのフロアパネルの前部取付孔にフロントブラケットを介して固定され、前記リヤフレームは、シート後脚部を固定するための前記フロアパネルの後部取付孔にリヤブラケットを介して固定されることを特徴とする車両用乗員移乗装置が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記ベースフレームは、車体部品を固定するための前記フロアパネルの部品取付孔にセンターブラケットを介して固定されることを特徴とする車両用乗員移乗装置が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記フロントフレームは、車幅方向外側に位置する前記前部取付孔に前記フロントブラケットを介して固定されることを特徴とする車両用乗員移乗装置が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記リヤフレームは、車幅方向内側に位置する前記後部取付孔に前記リヤブラケットを介して固定されることを特徴とする車両用乗員移乗装置が提案される。
尚、実施の形態の第1センターブラケット34、第2センターブラケット35および第3センターブラケット36は本発明のセンターブラケットに対応する。
請求項1の構成によれば、乗員移乗装置は、車体に固定されたフレームと、フレームに昇降可能に支持されたスライドユニットと、スライドユニットに折り畳み可能に支持された移乗ボードとを備える。フレームは、スライドユニットを支持してシートの車幅方向外側に配置されるベースフレームと、ベースフレームに連結されてシートの前方に配置されるフロントフレームと、ベースフレームに連結されてシートの後方に配置されるリヤフレームとからなる。フロントフレームは、シート前脚部を固定するためのフロアパネルの前部取付孔にフロントブラケットを介して固定され、リヤフレームは、シート後脚部を固定するためのフロアパネルの後部取付孔にリヤブラケットを介して固定されるので、車体に特別の改造を施すことなく、既存の前部取付孔および後部取付孔を利用してフレームを固定することができる。これにより、乗員移乗装置を備える車両と備えない車両とを共通化し、乗員移乗装置を装備するためのコストを削減することができる。しかもフレームをフロアパネルに固定することで、被介助者の乗降の妨げになったりシートの機能を損なったりすることがない。
また請求項2の構成によれば、ベースフレームは、車体部品を固定するためのフロアパネルの部品取付孔にセンターブラケットを介して固定されるので、車体に特別の改造を施すことなくフレームを一層強固にフロアパネルに固定することができる。
また請求項3の構成によれば、フロントフレームは、車幅方向外側に位置する前部取付孔にフロントブラケットを介して固定されるので、シートの前側に位置するフロントフレームの長さを短くして乗員の邪魔になるのを防止することができる。
また請求項4の構成によれば、リヤフレームは、車幅方向内側に位置する後部取付孔に前記リヤブラケットを介して固定されるので、移乗ボードに座った被介助者の重量によりフレームを車幅方向外側に倒そうとするモーメントが作用しても、そのモーメントをリヤフレームの長いモーメントアームで効果的に支持することで、フレームの傾きを防止することができる。リヤフレームが車幅方向内側に長く延びても、リヤフレームはシートの後側に位置するために乗員の邪魔になることはない。
乗員移乗装置を備える車両の右側面図。 図1の要部拡大図(移乗ボードの上昇状態)。 図2の3方向矢視図(移乗ボードの上昇状態)。 図2に対応する図(移乗ボードの下降状態)。 図4の5方向矢視図。 フロアパネルの平面図。 図2の7部拡大図(移乗ボードの上昇状態)。 図4の8部拡大図(移乗ボードの下降状態)。 ロック機構の斜視図。 スライドドアの内装材を示す図。 移乗の作用説明図。
以下、図1〜図11に基づいて本発明の実施の形態を説明する。尚、本明細書において、前後方向、左右方向(車幅方向)および上下方向とは、運転席に着座した乗員を基準として定義される。
図1に示すように、車両11の前から2列目の右側のシート12の右側面に後方にスライド可能なドア13が対峙する。右側のシート12の車幅方向外側面とドア13の車幅方向内側面とに挟まれた空間に、車椅子と右側のシート12との間で被介助者が移乗するのを補助する乗員移乗装置14が配置される。
図2〜図6および図9に示すように、乗員移乗装置14は、車体のフロアパネル21に固定されるフレーム22と、フレーム22に上下方向に固定された一対のガイドレール23,23と、ガイドレール23,23に昇降可能に支持されたスライドユニット24と、スライドユニット24に折り畳み可能に支持された移乗ボード25と、スライドユニット24およびフロアパネル21を接続するガスダンパー26とを備える。
フレーム22は、ベースフレーム27と、フロントフレーム28と、リヤフレーム29とから構成される。ベースフレーム27は前後方向および上下方向に延びる板状の本体部27aと、本体部27aの前後縁に沿って上下方向に延びる前後一対の補強パイプ27b,27cとを備える。パイプ材からなるフロントフレーム28は、ベースフレーム27の前側の補強パイプ27bの上下方向中間部に結合された一端側から前方に延びた後に、車幅方向内側かつ下方に延び、その他端側に下方に延びる固定部28aを備える。パイプ材からなるリヤフレーム29は、ベースフレーム27の後側の補強パイプ27cの上端部に結合された一端側から後方に延びた後に、車幅方向内側かつ下方に延び、その他端側に下方に延びる固定部29aを備える。
シート12は、前部に左右一対のシート前脚部12a,12a(図2および図6(A)参照)を備えるとともに、後部に左右一対のシート後脚部12b,12bを備えており(図2および図6(A)参照)、フロアパネル21には、シート前脚部12a,12aをボルト30,30で固定するための左右一対の前部取付孔21a,21aと、シート後脚部12b,12bをボルト31,31で固定するための左右一対の後部取付孔21b,21bとが形成される(図6(B)参照)。またドア13の内面に沿うフロアパネル21の車幅方向外端部には、ワイヤーハーネスの固定具等の車両部品を固定するための複数の部品取付孔21c…が形成される(図6(B)参照)。
フロアパネル21の前部取付孔21a,21aにシート前脚部12a,12aをボルト30,30で固定する際に、シート前脚部12a,12aの上面に車幅方向に延びる棒状のフロントブラケット32の両端の取付部32a,32aが重ね合わされて共締めされる。またフロアパネル21の後部取付孔21b,21bにシートシート後脚部12b,12bをボルト31,31で固定する際に、シート後脚部12b,12bの上面に車幅方向に延びる棒状のリヤブラケット33の両端の取付部33a,33aが重ね合わされて共締めされる。更にフロアパネル21の部品取付孔21c…に第1〜第3センターブラケット34,35,36がボルト37…で固定される。
フロントブラケット32の車幅方向外端にはパイプ状のフロントフレーム支持部32bが設けられており、このフロントフレーム支持部32bにフロントフレーム28の固定部28aが嵌合して固定される。またリヤブラケット33の車幅方向内端にはパイプ状のリヤフレーム支持部33bが設けられており、このリヤフレーム支持部33bにリヤフレーム29の固定部29aが嵌合して固定される。
更に前側の第1センターブラケット34に設けたパイプ状の補強パイプ支持部34aにベースフレーム27の前側の補強パイプ27bの下端が嵌合して固定されるとともに、第1センターブラケット34に設けた板状の固定部34bにベースフレーム27の本体部27aの下端部がボルト38で固定される。また第2センターブラケット35に設けた板状の固定部35aにベースフレーム27の本体部27aの下端部がボルト39で固定され、第3センターブラケット36に設けたパイプ状の補強パイプ支持部36aにベースフレーム27の後側の補強パイプ27cの下端が嵌合して固定される。
このようにして、乗員移乗装置14のフレーム22が、フロアパネル21に設けられた既存の前部取付孔21a,21a、後部取付孔21b,21bおよび部品取付孔21c…を利用して着脱自在に固定される。
ベースフレーム27の本体部27aの車幅方向外面には上下方向に延びる一対のガイドレール23,23が固定されており、スライドユニット24の矩形板状の側壁部24aの前後端に設けた一対のスライダ40,40(図9参照)が一対のガイドレール23,23に摺動可能に係合する。スライドユニット24の側壁部24aの車幅方向外面から三角形状の上壁部24bが張り出しており、側壁部24aの上部にヒンジ41(図3および図5参照)を介して移乗ボード25が枢支される。移乗ボード25は、車幅方向外側に水平姿勢で張り出して上壁部24bの上面に支持される張出位置(図5の実線参照)と、上方に起立してベースフレーム27の本体部27aの車幅方向外面に沿う収納位置(図5の鎖線参照)との間を手動により揺動可能である。
ガスダンパー26の上端は上部ジョイント42を介してスライドユニット24の上壁部24bの下面に固定され、またガスダンパー26の下端は下部ジョイント43を介して第3センターブラケット36の後端に固定される。正面視においてガスダンパー26の上端は下端に対して車幅方向外側に偏倚し(図3参照)、側面視においてガスダンパー26の上端は下端に対して前側に偏倚する(図2参照)。上部ジョイント42の位置は、スライドユニット24の上壁部24bの前後方向に離間した2か所の何れかに変更可能である(図2参照)。
フロアパネル21に設けたスプリング支持部材21dに、コイルスプリング44の下端が支持される。コイルスプリング44の上端はスライドユニット24の上壁部24bの下面に当接可能に対向し、スライドユニット24が下降したときに下向きに圧縮される。
図7〜図9に示すように、スライドユニット24の前端にブラケット45を介して半円状の第1揺動プレート46が枢軸47により枢支されており、第1揺動プレート46から操作レバー48が前方に突出する。またスライドユニット24の側壁部24aに半円状の第2揺動プレート50が枢軸51により枢支されており、第1揺動プレート46と第2揺動プレート50とがリンク52を介して連結される。第2揺動プレート50は捩じりばね53によって時計方向に付勢される。
第2揺動プレート50の枢軸51にはS字状のフック54の中央部が固定されており、フック54の下側の第1係合部54aが係合可能な下部ストライカ55がベースフレーム27の本体部27aの下部に固定されるとともに、フック54の上側の第2係合部54bが係合可能な上部ストライカ56がベースフレーム27の本体部27aの上部に固定される。フック54の第1係合部54aの近傍に第1カム面54cが形成され、フック54の第2係合部54bの近傍に第2カム面54dが形成される。
図11に示すように、乗員移乗装置14を備えていない車両11のドア13のドアライニング13a′は、カップホルダ13b′等の突起物が車室内に突出しているが、乗員移乗装置14を備える車両11のドア13のドアライニング13aは、前記カップホルダ13b′等の突起物が車室内に突出しないものに交換される。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
車椅子に乗った被介助者を車両11のシート12に移乗させるには、図10(A)の状態から、先ず介助者がドア13を開き、下降位置にロックされたスライドユニット24の移乗ボード25を収納位置から車幅方向外側に水平方向に張り出す張出位置へと倒した後、車椅子の被介助者を移乗ボード25に移動させる。
続いて、図8(B)に示すように、操作レバー48を捩じりばね53の弾発力に抗して上方に引き上げることで第1揺動プレート46を反時計方向に揺動させると、リンク52を介して第2揺動プレート50が反時計方向に揺動し、第2揺動プレート50と一体のフック54が反時計方向に回転して第1係合部54aが下部ストライカ55から離脱し、移乗ボード25がスライドユニット24と共に上昇可能な状態となる。
このとき、ガスダンパー26およびコイルスプリング44の弾発力は被介助者の体重よりも僅かに小さく設定されているため、介助者が移乗ボード25を上向きに持ち上げたり、被介助者が地面を蹴ったりすることで、図10(B)に示すように、移乗ボード25はスライドユニット24と共にガイドレール23,23に沿って上昇する。スライドユニット24が上昇すると、フック54の第2係合部54bの第2カム面54dが上部ストライカ56に当接することで、フック54が捩じりばね53の弾発力に抗して反時計方向に回動し、第2係合部54bが上部ストライカ56を乗り越えた後に捩じりばね53の弾発力で上部ストライカ56に自動的に係合し、図7(A)に示すように、スライドユニット24は上昇位置にロックされる。スライドユニット24が上昇位置に達すると移乗ボード25はシート12の座面と略同じ高さになるため、図10(B)に示すように、被介助者は移乗ボード25から車室内に移動することでシート12に移乗することができる。
このようにして被介助者がシート12に移乗すると、図7(B)に示すように、介助者は操作レバー48を引き上げてフック54の第2係合部54bを上部ストイライカ56から離脱させた後、ガスダンパー26およびコイルスプリング44の弾発力に抗して移乗ボード25を押し下げると、図8(A)に示すように、フック54の第1係合部54aが第1カム面54cの作用で下部ストライカ55に自動的に係合し、スライドユニット24は下降位置にロックされる。よって、図10(A)に示すように、移乗ボード25を張出位置から収納位置へと上方に折り畳むことで、ドア13を移乗ボード25と干渉することなく閉じることができる。
被介助者をシート12から車椅子に移乗させるのには、上述した手順と逆に、ドア13を開いて移乗ボード25を張出位置へと倒してから、スライドユニット24を下降位置から上昇位置へと上昇させてロックした後、被介助者をシート12から移乗ボード25に移動させる。続いて、操作レバー48を操作してフック54の第2係合部54bを上部ストライカ56から離脱させると、被介助者の体重はガスダンパー26の弾発力よりも大きいため、移乗ボード25をガスダンパー26を圧縮しながら下降し、更に下降の途中からコイルスプリング44を圧縮しながら下降位置に達し、フック54の第1係合部54aが下部ストライカ55に自動的に係合して移乗ボード25がロックされる。続いて、被介助者を移乗ボード25から車椅子に移動させ、移乗ボード25を張出位置から格納位置へと上方に折り畳むことで、ドア13を移乗ボード25と干渉することなく閉じることが可能となる。
以上のように、フロアパネル21とスライドユニット24とをガスダンパー26で接続し、ガスダンパー26の弾発力でスライドユニット24を上方に付勢するので、被介助者の体重とガスダンパー26の弾発力とを釣り合わせることで、ごく僅かな力で被介助者を昇降させることができる。しかもモータのような特別の駆動源を必要としないので低コストで実現可能であるだけでなく、コンパクトな構造であるので車室空間を圧迫したり健常者の乗降に対して邪魔になったりすることがない。
また体重の異なる被介助者に対しては、スライドユニット24に対するガスダンパー26の上部ジョイント42の位置を前後に変更することで(図2参照)、ガスダンパー26自体を交換することなく対応することができる。即ち、上部ジョイント42の位置を前方に移動すると、ガスダンパー26の上下方向に対する傾斜角が大きくなるため、ガスダンパー26の弾発力の上下方向の成分が減少して体重の小さい被介助者に適した弾発力を得ることができ、逆に上部ジョイント42の位置を後方に移動すると、ガスダンパー26の上下方向に対する傾斜角が小さくなるため、ガスダンパー26の弾発力の上下方向の成分が増加して体重の大きい被介助者に適した弾発力を得ることができる。
またスライドユニット24が下降位置にあるとき、ガスダンパー26は最も倒伏した姿勢にあるために弾発力の上下方向の成分が小さくなり、被介助者を乗せた移乗ボード25が上昇を開始するときの弾発力が不足する傾向になる。しかしながら、移乗ボード25が上昇を開始するときにコイルスプリング44の弾発力でガスダンパー26の弾発力を補助することで、僅かな力を加えるだけで移乗ボード25の上昇をスムーズに開始することができる。
またガスダンパー26の上端部を下端部に対して車幅方向外側にオフセットしたので(図3参照)、移乗ボード25に座った被介助者の重量が加わるスライドユニット24をガスダンパー26により効率的に支持し、移乗ボード25の車幅方向外端が下向きに垂れ下がってスムーズな昇降が妨げられるのを防止することができる。
また図2および図6に示すように、乗員移乗装置14のフレーム22を車体に組み付けるとき、フロントフレーム28は、シート前脚部12a,12aを固定するためのフロアパネル21の前部取付孔21a,21aにフロントブラケット32を介して固定され、リヤフレーム29は、シート後脚部12b,12bを固定するためのフロアパネル21の後部取付孔21b,21bにリヤブラケット33を介して固定され、ベースフレーム27は車載部品を固定するためのフロアパネル21の部品取付孔21c…に第1〜第3センターブラケット34,35,36を介して固定されるので、車体に特別の改造を施すことなく、既存の前部取付孔21a,21a、後部取付孔21b,21bおよび部品取付孔21c…を利用して固定することができる。これにより、乗員移乗装置14を備える車両11と備えない車両11とを共通化し、乗員移乗装置14を装備するためのコストを削減することができる。また乗員移乗装置14を車室の内壁面やシート12自体に固定すると、乗員の乗降の妨げになったりシート12の機能を損なったりする虞があるが、それをフロアパネル21に固定することで上記問題を解決することができる。
またフロントフレーム28は、車幅方向外側に位置する前部取付孔21aの近傍にフロントブラケット32を介して固定されるので、シート12の前側に位置するフロントフレーム28の長さを短くして乗員の邪魔になるのを防止することができる。
またリヤフレーム29は、車幅方向内側に位置する後部取付孔21bの近傍にリヤブラケット33を介して固定されるので、移乗ボード25に座った被介助者の重量によりフレーム22を車幅方向外側に倒そうとするモーメントが作用しても、そのモーメントをリヤフレーム29の長いモーメントアームで効果的に支持することで、フレーム22の傾きを防止することができる。リヤフレーム29が車幅方向内側に長く延びても、リヤフレーム29はシート12の後側に位置するために乗員の邪魔になることはない。
また乗員移乗装置14に臨むドア13はスライドドアであるので、ヒンジで枢支された通常のドアよりも厚さを小さくすることができ、シート12との間に乗員移乗装置14を配置するスペースを容易に確保することができるだけでなく、ドア開口を広く確保して被介助者の乗降を一層容易に行わせることができる。またドアライニング13aの車室側の面は略平坦であるので(図11(B)参照)、ドア13を開閉する際にドアライニング13aが乗員移乗装置14と干渉することがない。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態の乗員移乗装置14はモータ等の駆動源を備えていないが、本発明の乗員移乗装置はモータ等の駆動源を備えるものであっても良い。
また実施の形態では乗員移乗装置14を車体右側のシート12に設けているが、それを車体左側のシートに設けても良い。
12 シート
12a シート前脚部
12b シート後脚部
21 フロアパネル
21a 前部取付孔
21b 後部取付孔
21c 部品取付孔
22 フレーム
24 スライドユニット
25 移乗ボード
27 ベースフレーム
28 フロントフレーム
29 リヤフレーム
32 フロントブラケット
33 リヤブラケット
34 第1センターブラケット(センターブラケット)
35 第2センターブラケット(センターブラケット)
36 第3センターブラケット(センターブラケット)

Claims (4)

  1. 車体に固定されたフレーム(22)と、前記フレーム(22)に昇降可能に支持されたスライドユニット(24)と、前記スライドユニット(24)に折り畳み可能に支持された移乗ボード(25)とを備える車両用乗員移乗装置において、
    前記フレーム(22)は、前記スライドユニット(24)を支持してシート(12)の車幅方向外側に配置されるベースフレーム(27)と、前記ベースフレーム(27)に連結されて前記シート(12)の前方に配置されるフロントフレーム(28)と、前記ベースフレーム(27)に連結されて前記シート(12)の後方に配置されるリヤフレーム(29)とからなり、
    前記フロントフレーム(28)は、シート前脚部(12a)を固定するためのフロアパネル(21)の前部取付孔(21a)にフロントブラケット(32)を介して固定され、前記リヤフレーム(29)は、シート後脚部(12b)を固定するための前記フロアパネル(21)の後部取付孔(21b)にリヤブラケット(33)を介して固定されることを特徴とする車両用乗員移乗装置。
  2. 前記ベースフレーム(27)は、車体部品を固定するための前記フロアパネル(21)の部品取付孔(21c)にセンターブラケット(34,35,36)を介して固定されることを特徴とする、請求項1に記載の車両用乗員移乗装置。
  3. 前記フロントフレーム(28)は、車幅方向外側に位置する前記前部取付孔(21a)に前記フロントブラケット(32)を介して固定されることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の車両用乗員移乗装置。
  4. 前記リヤフレーム(29)は、車幅方向内側に位置する前記後部取付孔(21b)に前記リヤブラケット(33)を介して固定されることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の車両用乗員移乗装置。
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