JP2014060890A - 電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 大電流供給は電気二重層コンデンサを用いることで、鉛電池の寿命を飛躍的に延ばすことができ、更に、充電を効率化し、電気二重層コンデンサの寿命を監視できる電源装置を提供する。
【解決手段】 鉛電池1、キャパシタ4、コイル15、第1のスイッチ素子11、第2のスイッチ素子12、制御部16、電流センサー17を備え、制御部16が鉛電池1の電圧(入力電圧)とキャパシタ4の電圧(出力電圧)を測定し、その電圧比率を演算し、鉛電池1からの入力電流を測定し、目標電流との電流比率を演算し、第1又は第2のスイッチ素子11,12を電流比率/電圧比率でオン/オフ制御することで、出力電圧と入力電圧の大小と差に応じて、単純降圧動作、降圧促進動作、単純昇圧動作、昇圧促進動作を行い、LED6がキャパシタ4の寿命を報知する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両のエンジン始動時のスタータや大電力を要する電装系システム用の電源装置に係り、特に、電気二重層コンデンサを搭載し、鉛電池の過負荷を軽減して、電気二重層コンデンサへの充電を効率的に行う電源装置に関する。
[従来の技術]
従来、車両のアイドリングストップシステムのエンジン始動用には鉛電池が一般的には用いられる。具体的には、鉛電池から自動車のエンジンを始動する起動装置(スタータモータ)に電流を供給(放電)し、エンジンが始動した後は、そのエンジンの回転力によって作動する発電機から鉛電池に電流が必要に応じて常時供給(充電)されるようになっている。
また、トラック搭載型のリフターやクレーンやウィングなどの大電流を要する電装系の電源としても安価な鉛電池が用いられる。
[関連技術]
尚、関連する先行技術として、特開2001−313082号公報「走行車両用電源システム」(新神戸電機株式会社)[特許文献1]、特開平10−184506号公報「電気二重層コンデンサを用いた車両用電源装置」(富士重工株式会社)[特許文献2]、特開平07−305672号公報「エンジン始動装置」(いすゞ自動車株式会社)[特許文献3]、特開平08−240171号公報「車両エンジン始動用電源装置」(澤藤電機株式会社)[特許文献4]がある。
特許文献1には、自動車等に使用される走行車両用電源システムが記載され、非水系二次電池群と水溶液系二次電池群とを組み合わせ、非水系二次電池群の充電状態を基準にして水溶液系二次電池群の充電状態を制御するバッテリコントローラ5を備えて、自動車等の走行車輌の減速時におけるエネルギーを回生エネルギーとして充分に受け入れることができることが示されている。
特許文献2には、車両用電源装置において、エンジン始動時にオルタネータが高電圧による発電を行うと共に、鉛蓄電池をオルタネータから切り離して電気二重層コンデンサのみへの高電圧充電が為され、始動完了時にはオルタネータが通常電圧による発電を行うと共に鉛蓄電池に通常電圧の充電を行うことが示されている、
特許文献3には、エンジン始動装置において、エンジンの温度、始動用コンデンサの電圧及び温度に応じて、始動用コンデンサ単独で始動させてエンジンを始動させるか、バッテリと始動用コンデンサを併用してエンジンを始動させるかを判断して制御することが示されている。
特許文献4には、車両エンジン始動用電源装置において、バッテリと、そのバッテリの電圧を変換する昇圧チョッパと、変換された電圧を充放電する大静電容量の電気二重層コンデンサとを備え、その電気二重層コンデンサをスタータの電源としたことが示されている。
特開2001−313082号公報 特開平10−184506号公報 特開平07−305672号公報 特開平08−240171号公報
しかしながら、従来の電源装置として用いられる鉛電池は、エンジン始動時や車載電装系が必要とする大電流を供給することは可能であるが、大電流を流すことで鉛電池の寿命に大きく影響を及ぼすという問題点があった。
具体的には、アイドリングストップシステムにおいては、その機能を搭載していないものと比較し、エンジン始動の回数は圧倒的に多くなるため、鉛電池への負荷は大きくなり、鉛電池の寿命は短くなり、そのため、鉛電池の交換が頻繁に行われる必要があった。
尚、特許文献1〜4には、鉛電池の負荷を軽減し、電気二重層コンデンサの充電を効率的に行うことについて記載されていない。
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、エンジン始動時や車載電装系への大電流供給は電気二重層コンデンサを用いることで、鉛電池の寿命を飛躍的に延ばすことができ、更に、充電を効率化し、電気二重層コンデンサの寿命を監視できる電源装置を提供することを目的とする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、鉛電池と電気二重層コンデンサを備える電源装置であって、鉛電池と電気二重層コンデンサとを接続し、電力を蓄えて放出するコイルと、鉛電池からの電流を測定する電流センサーと、鉛電池とコイルとの間の接続をオン/オフし、オンにより鉛電池からの電流をコイルに流す第1のスイッチ素子と、コイルと電気二重層コンデンサとの間に接続し、オンによりコイルに電流を流し、オフによりコイルの電力を電気二重層コンデンサに放出する第2のスイッチ素子と、第1のスイッチ素子と第2のスイッチ素子のオン/オフを制御する制御部とを備え、制御部が、鉛電池の電圧を入力電圧として測定し、電気二重層コンデンサの電圧を出力電圧として測定し、電流センサーからの入力により入力電流を測定し、出力電圧が入力電圧より低く、且つ、出力電圧と入力電圧の差が第1の電圧より大きい場合に、第2のスイッチ素子をオフとし、入力電流が一定となるように入力電流と目標電流の第1の比率に応じて第1のスイッチ素子のオンとオフの時間を決定し、第1のスイッチ素子のオン/オフ動作を繰り返す第1の降圧処理を実行し、出力電圧が入力電圧より高く、且つ、出力電圧と入力電圧の差が第2の電圧より大きい場合に、第1のスイッチ素子をオンとし、出力電圧に対する入力電圧の第2の比率に応じて第2のスイッチ素子のオンとオフの時間を決定し、第2のスイッチ素子のオン/オフ動作を繰り返す第1の昇圧処理を実行し、出力電圧が入力電圧より低く、且つ、出力電圧と入力電圧の差が第1の電圧以下の場合に、第1の比率に応じて第1のスイッチ素子のオンとオフの時間を決定し、第1のスイッチ素子のオン/オフ動作を繰り返すと共に、第1のスイッチ素子のオンに同期して第2のスイッチ素子をオンする第2の降圧処理を実行し、出力電圧が入力電圧より高く、且つ、出力電圧と入力電圧の差が第2の電圧以下の場合に、第2の比率に応じて第2のスイッチ素子のオンとオフの時間を決定し、第2のスイッチ素子のオン/オフ動作を繰り返すと共に、第2のスイッチ素子のオンに同期して第1のスイッチ素子をオンする第2の昇圧処理を実行することを特徴とする。
本発明は、上記電源装置において、制御部が、出力電圧が入力電圧より低く、且つ、出力電圧と入力電圧の差が第1の電圧以下の場合に、第1のスイッチ素子のオフに同期して第2のスイッチ素子をオフする第2の降圧処理を実行し、出力電圧が入力電圧より高く、且つ、出力電圧と入力電圧の差が第2の電圧以下の場合に、第2のスイッチ素子のオフに同期して第1のスイッチ素子をオフする第2の昇圧処理を実行することを特徴とする。
本発明は、上記電源装置において、制御部が、第2の降圧処理において、第2のスイッチ素子のオンとオフの時間を第1の比率に応じて決定し、第1のスイッチ素子のオンに同期して第2のスイッチ素子をオンし、第1のスイッチ素子のオフとは異なるタイミングで第2のスイッチ素子をオフする制御を行うことを特徴とする。
本発明は、上記電源装置において、制御部が、第2の昇圧処理において、第1のスイッチ素子のオンとオフの時間を第2の比率に応じて決定し、第2のスイッチ素子のオンに同期して第1のスイッチ素子をオンし、第2のスイッチ素子のオフとは異なるタイミングで第1のスイッチ素子をオフする制御を行うことを特徴とする。
本発明は、上記電源装置において、制御部が、出力電圧が入力電圧より低く、且つ、出力電圧と入力電圧の差が第1の電圧以下で第3の電圧より大きい場合に、例外区間として、第1のスイッチ素子をオンにし、第2のスイッチ素子をオフにする例外動作処理を実行することを特徴とする。
本発明は、上記電源装置において、電気二重層コンデンサの寿命を報知する報知部を有し、制御部が、電気二重層コンデンサの充電開始時に予想充電時間を演算し、充電開始から充電完了までの実充電時間を計測し、予想充電時間と実充電時間の比率を演算し、当該比率が特定の範囲を超えていれば、電気二重層コンデンサの寿命が近づいたことを報知部に出力することを特徴とする。
本発明は、上記電源装置において、電気二重層コンデンサの電圧を監視し、電気二重層コンデンサの電圧が特定値を下回ったことを検出すると、制御部に起動信号を出力する電圧監視部を有し、制御部が、電気二重層コンデンサの充電終了を検出すると、自らスリープスリープ状態に移行し、起動信号により起動して電気二重層コンデンサの充電を行うことを特徴とする。
本発明によれば、制御部が、鉛電池の電圧を入力電圧として測定し、電気二重層コンデンサの電圧を出力電圧として測定し、電流センサーからの入力により入力電流を測定し、出力電圧が入力電圧より低く、且つ、出力電圧と入力電圧の差が第1の電圧より大きい場合に、第2のスイッチ素子をオフとし、入力電流が一定となるように入力電流と目標電流の第1の比率に応じて第1のスイッチ素子のオンとオフの時間を決定し、第1のスイッチ素子のオン/オフ動作を繰り返す第1の降圧処理を実行し、出力電圧が入力電圧より高く、且つ、出力電圧と入力電圧の差が第2の電圧より大きい場合に、第1のスイッチ素子をオンとし、出力電圧に対する入力電圧の第2の比率に応じて第2のスイッチ素子のオンとオフの時間を決定し、第2のスイッチ素子のオン/オフ動作を繰り返す第1の昇圧処理を実行し、出力電圧が入力電圧より低く、且つ、出力電圧と入力電圧の差が第1の電圧以下の場合に、第1の比率に応じて第1のスイッチ素子のオンとオフの時間を決定し、第1のスイッチ素子のオン/オフ動作を繰り返すと共に、第1のスイッチ素子のオンに同期して第2のスイッチ素子をオンする第2の降圧処理を実行し、出力電圧が入力電圧より高く、且つ、出力電圧と入力電圧の差が第2の電圧以下の場合に、第2の比率に応じて第2のスイッチ素子のオンとオフの時間を決定し、第2のスイッチ素子のオン/オフ動作を繰り返すと共に、第2のスイッチ素子のオンに同期して第1のスイッチ素子をオンする第2の昇圧処理を実行する電源装置としているので、鉛電池の寿命を飛躍的に延ばすことができ、更に、損失を少なくし、電気二重層コンデンサの充電を効率よく行うことができる効果がある。
本発明の実施の形態に係る電源装置の構成ブロック図である。 コントローラを中心とした具体的な構成を示す図である。 制御部におけるスイッチ制御処理(1)を示す概略図である。 制御部におけるスイッチ制御処理(2)を示す概略図である。 制御部におけるスイッチ制御フローチャートである。 別のスイッチ制御のタイミングチャートである。 キャパシタ電圧監視部の制御フローチャートである。 制御部でのキャパシタ寿命表示処理のフローチャートである。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[実施の形態の概要]
本発明の実施の形態に係る電源装置(本電源装置)は、鉛電池と、電気二重層コンデンサと、コイルと、第1のスイッチ素子と、第2のスイッチ素子と、電流センサーと、制御部とを備え、制御部が、鉛電池の電圧を入力電圧として測定し、電気二重層コンデンサの電圧を出力電圧として測定し、鉛電池からの入力電流を電流センサーにより測定し、出力電圧が入力電圧より低く、且つ、出力電圧と入力電圧の差が第1の電圧より大きい場合に、第2のスイッチ素子をオフとし、入力電流が一定となるように入力電流と目標電流の第1の比率(R1 )に応じて第1のスイッチ素子のオンとオフの時間を決定し、第1のスイッチ素子のオン/オフ動作を繰り返す第1の降圧処理を実行し、出力電圧が入力電圧より高く、且つ、出力電圧と入力電圧の差が第2の電圧より大きい場合に、第1のスイッチ素子をオンとし、出力電圧に対する入力電圧の第2の比率(R2 )に応じて第2のスイッチ素子のオンとオフの時間を決定し、第2のスイッチ素子のオン/オフ動作を繰り返す第1の昇圧処理を実行し、出力電圧が入力電圧より低く、且つ、出力電圧と入力電圧の差が第1の電圧以下の場合に、第1の比率(R1 )に応じて第1のスイッチ素子のオンとオフの時間を決定し、第1のスイッチ素子のオン/オフ動作を繰り返すと共に、第1のスイッチ素子のオンに同期して第2のスイッチ素子をオンする第2の降圧処理を実行し、出力電圧が入力電圧より高く、且つ、出力電圧と入力電圧の差が第2の電圧以下の場合に、第2の比率(R2 )に応じて第2のスイッチ素子のオンとオフの時間を決定し、第2のスイッチ素子のオン/オフ動作を繰り返すと共に、第2のスイッチ素子のオンに同期して第1のスイッチ素子をオンする第2の昇圧処理を実行するものであり、鉛電池の寿命を飛躍的に延ばすことができ、更に、損失を少なくし、電気二重層コンデンサの充電を効率よく行うことができるものである。
更に、本電源装置は、電気二重層コンデンサの寿命を報知する報知部を備え、電気二重層コンデンサの電圧を監視する電圧監視部によって制御部をスリープ状態から起動状態に移行でき、電気二重層コンデンサの電圧低下によって制御部を起動して電気二重層コンデンサの充電を行わせるものである。
尚、電源装置において、鉛電池を入力とした充電回路で、出力先が電気二重層コンデンサである場合に、電気二重層コンデンサは、電力(エネルギー)の供給量に比例して電圧が降下し、鉛電池は放電深度により電圧の降下はあるが、電気二重層コンデンサと比較すると電圧降下は大きくない。
このため、電気二重層コンデンサのエネルギー放出量により、鉛電池の充電回路は降圧動作、昇圧動作の切り替えを行わなくてはならない。しかしながら、一般的な降圧動作や昇圧動作では、入力電圧と出力電圧の比率によってスイッチング素子のオン若しくはオフの時間を変動させて動作する。このため、入力電圧と出力電圧との差が少ない場合、スイッチング素子は、90数パーセントの割合でオン若しくはオフの状態となるため、回路上のダイオードやトランジスタの損失により、充電が効率よく行われないことになる。
そこで、本電源装置では、鉛電池と電気二重層コンデンサを備え、効率よく短時間で目標の電圧まで充電できるようにしたものである。
[本電源装置の構成:図1]
本発明の実施の形態に係る電源装置について図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る電源装置の構成ブロック図である。
本発明の実施の形態に係る電源装置(本電源装置)は、図1に示すように、鉛電池1と、スタータ2と、電装系システム3と、電気二重層コンデンサ(U−CAP:ウルトラキャパシタ)4と、コントローラ5と、インジケータとしてのLED(Light Emitting Diode)6と、キャパシタ電圧監視部7と、発電機8とを基本的に有している。
[本電源装置の各部]
本電源装置の各部について具体的に説明する。
鉛電池1は、発電機8からの電流が供給されて電気が蓄積され、蓄積された電気によってコントローラ5に駆動電圧を供給している。
スタータ2は、電気二重層コンデンサ4から供給される電力によってモータを始動させ、エンジンを動作させる。
電装系システム3は、電気二重層コンデンサ4から供給される電力によって電装系の機器を動作させる。
電気二重層コンデンサ(EDLC:Electric Double Layer Capacitor)4は、数十ファラッドから数千ファラッド以上の非常に大きな静電容量を有し、急速充放電に優れ、寿命が長い蓄電デバイスで、ウルトラキャパシタ(U−CAP)と呼ばれる。以下、電気二重層コンデンサ4を単に「キャパシタ」と称することがある。
コントローラ5は、特徴的な制御を行うものであり、鉛電池1から入力される入力電圧と電気二重層コンデンサ4に出力する出力電圧の電圧値と鉛電池1から入力される入力電流を測定し、入力電流及び入力電圧と出力電圧の比率(電圧比率)により演算を行い、当該比率の値に応じて電気二重層コンデンサ4への降圧動作と昇圧動作の充電動作を制御するもので、最適な充電を実現するものである。
尚、コントローラ5における充電動作の詳細な制御について後述する。
LED6は、外部インジケータ(報知部)であり、電気二重層コンデンサ4が寿命になったとコントローラ5で判断された場合に、その寿命を知らせる(報知する)ために表示する。
電気二重層コンデンサ4は、鉛電池1と比較して圧倒的に寿命が長いが、寿命が半永久ではない。本電源装置は、業務用車両への適用が考えられるため、電気二重層コンデンサ4の状態を外部から容易に確認するための手段(報知手段)が必要で、LED6がその手段となっている。
キャパシタ電圧監視部7は、キャパシタ4の充電電圧を監視し、特定の電圧値を下回った場合に、コントローラ5に再起動トリガ(起動信号)を出力してキャパシタ4の充電を行わせる。
発電機8は、エンジンの回転力によって作動し、発生させた電流を鉛電池1に供給して、鉛電池1の充電を行う。
[本電源装置の動作概略]
本電源装置の動作概略について説明する。
発電機8で発生した電気を鉛電池1が蓄積し、鉛電池1からコントローラ5に電源が供給され、コントローラ5が鉛電池1の電圧(入力電圧)とキャパシタ4の電圧(出力電圧)と入力電流に基づいてキャパシタ4の降圧と昇圧の充電の制御を行い、また、キャパシタ4の寿命を判断してLED6に寿命である旨の表示を行わせる。
キャパシタ4は、スタータ2及び電装系システム3への電源を供給し、キャパシタ電圧監視部7は、キャパシタ4の電圧を監視し、キャパシタ4の電圧が降下すると、コントローラ5にキャパシタ4の充電を行わせる。
このキャパシタ電圧監視部7の動作は、コントローラ5がスリープ状態のときに特に有効である。
[コントローラを中心とした具体的な構成:図2]
次に、本電源装置におけるコントローラを中心とした具体的な構成について図2を参照しながら説明する。図2は、コントローラを中心とした具体的な構成を示す図である。
図2に示すように、コントローラ5に含まれない構成としては、鉛電池1と、電気二重層コンデンサ(キャパシタ)4と、キャパシタ電圧監視部7があり、その他の構成部分がコントローラ5に含まれるものである。
コントローラ5内の構成としては、第1のスイッチ素子11と、第2のスイッチ素子12と、第1のダイオード13と、第2のダイオード14と、コイル15と、制御部16と、電流センサー17とを備えている。
第1のスイッチ素子11は、PNP型トランジスタである。第2のスイッチ素子12は、NPN型トランジスタである。
尚、第1のスイッチ素子11をPチャネル型電界効果トランジスタ若しくはIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)とし、第2のスイッチ素子12をNチャネル型電界効果トランジスタ若しくはIGBTとしてもよい。
鉛電池1の一端が電流センサー17を経由して第1のスイッチ素子11のエミッタに接続し、そのコレクタがコイル15の一端に接続し、そのゲートが制御部16に接続している。
また、コイル15の一端には第1のダイオード13のカソードが接続し、第1のダイオード13のアノードが鉛電池1の他端(グランド側)に接続している。
コイル15の他端は、第2のスイッチ素子12のコレクタに接続し、そのエミッタがグランド側に接続し、そのゲートは制御部16に接続している。
また、コイル15の他端は、第2のダイオード14のアノードに接続し、第2のダイオード14のカソードはキャパシタ4の一端に接続している。そして、キャパシタ4の他端はグランド側に接続している。
更に、キャパシタ4には、並列にキャパシタ電圧監視部7が接続されている。
また、鉛電池1の一端側の電圧(入力電圧Vin )を制御部16が検出するために、鉛電池1の一端と第1のスイッチ素子11のエミッタとの間の点が制御部16に接続している。
また、キャパシタ4の一端側の電圧(出力電圧Vout )を制御部16が検出するために、キャパシタ4の一端と第2のダイオード14カソードとの間の点が制御部16に接続している。
ここで、「入力電圧」とは、鉛電池1からコントローラ5に対する入力電圧であり、「出力電圧」とは、コントローラ5からキャパシタ4への出力電圧である。
そして、鉛電池1と、電流センサー17と、第1のスイッチ素子11と、第1のダイオード13と、コイル15とでキャパシタ4に対する降圧回路を構成し、鉛電池1と、コイル15と、第2のスイッチ素子12と、第2のダイオード14とでキャパシタ4に対する昇圧回路を構成している。
従って、第2のスイッチ素子12がオフで第1のスイッチ素子11がオン/オフを繰り返すことにより、通常、降圧回路として動作して、コイル15への電力(エネルギー)の蓄積と放出を繰り返して、キャパシタ4に対して降圧動作を行い、第1のスイッチ素子11がオフで第2のスイッチ素子12がオン/オフを繰り返すことにより、通常、昇圧回路として動作して、コイル15への電力の蓄積と放出を繰り返してキャパシタ4に対する昇圧動作を行う。
尚、本電源装置では、通常の降圧回路と昇圧回路としての動作に加えて、入力電圧と出力電圧の比率等に応じて特殊な降圧及び昇圧の処理を行うものである。
[スイッチ制御の概略:図3、図4]
次に、本電源装置の制御部16におけるスイッチ制御の概略について図3を参照しながら説明する。図3は、制御部におけるスイッチ制御処理(1)を示す概略図であり、図4は、制御部におけるスイッチ制御処理(2)を示す概略図である。
尚、図3、図4における電圧V2 〜Vout の範囲及びVout 〜V1 の範囲は、入力電圧Vinと出力電圧Vout の差が少ない領域であり、出力電圧と入力電圧の比率によってオン/オフの時間を変動させた場合に、第1のスイッチ素子11で90%以上がオンとなり、第2のスイッチ素子12で90%以上がオンになり、コイル15に電力が蓄えられるものの、コイル15に蓄えられた電力をキャパシタ4に放出され難くなり、回路上のダイオードやトランジスタの損失により充電が効率的に行われない領域(範囲)である。
よって、降圧動作で、第1のスイッチ素子11を例えば85%オンするポイントを電圧V1 とし、昇圧動作で第2のスイッチ素子12を例えば25%オンするポイントを電圧V2 としている。
また、電圧V3 は、入力電圧と出力電圧との差がほとんどなくなった場合で、降圧動作で、第1のスイッチ素子11を例えば95%オンするポイントを電圧V3 としている。
尚、上記の根拠に基づかず、電圧V1 ,V2 ,V3 を任意に決定してもよい。
図3に示すように、出力電圧Vout が入力電圧Vin より低く、且つ、出力電圧Vout に対して入力電圧Vin の差が電圧V1 より大きい場合は、本電源装置は、単純な降圧回路として動作(単純降圧動作)する。
また、出力電圧Vout が入力電圧Vin より高く、且つ、出力電圧Vout に対して入力電圧Vin の差が電圧V2 より大きい場合は、本電源装置は、単純な昇圧回路として動作(単純昇圧動作)する。
また、出力電圧Vout が入力電圧Vin より低く、且つ、出力電圧Voutに対して入力電圧Vin の差が電圧V1 以下で電圧V3 より大きい場合には、本電源装置は、降圧を促進する動作(降圧促進動作)を行う。
また、出力電圧Vout が入力電圧Vin より高く、且つ、出力電圧Vout に対して入力電圧Vin の差が電圧V2 以下である場合には、昇圧を促進する動作(昇圧促進動作)を行う。
尚、出力電圧Vout が入力電圧Vin より低く、且つ、出力電圧Voutと入力電圧Vinの差が電圧V3 未満の場合には、例外動作を行うようにしてもよい。
[単純降圧動作]
単純な降圧回路としての動作とは、第2のスイッチ素子12をオフの状態に固定にして、入力電流の値により、入力電流と目標電流の比率R1を演算し、その比率R1 に応じて第1のスイッチ素子11をオンの状態にする時間t1と、第1のスイッチ素子11をオフの状態にする時間t2 を調整し、時間t1 と時間t2 を繰り返して、コイル15に電力を蓄えて放出する処理を繰り返して降圧処理を行うものである。
[単純昇圧動作]
また、単純な昇圧回路としての動作とは、第1のスイッチ素子11をオンの状態に固定にして、入力電圧Vinに対する出力電圧Vout の比率R2 を演算し、その比率R2 に応じて第2のスイッチ素子12をオンの状態にする時間t3 と、第2のスイッチ素子12をオフの状態にする時間t4を調整し、時間t3 と時間t4 を繰り返して、コイル15に電力を蓄えて放出する処理を繰り返して昇圧処理を行うものである。
[降圧促進動作]
降圧促進動作とは、第2のスイッチ素子12を特定割合でオン/オフさせた状態で、入力電流値により演算された入力電流と目標電流との比率R1 に応じて、第1のスイッチ素子11をオンの状態にする時間t1と、第1のスイッチ素子11をオフの状態にする時間t2 を調整し、時間t1 と時間t2 を繰り返して、コイル15に電力を蓄えて放出する処理を繰り返して降圧処理を促進するものである。
具体的には、入力電流が目標電流に近づく程に、比率R1 は大きくなり、時間t1 を長くして時間t2 を短くする。
ここで、第2のスイッチ素子12は、第1のスイッチ素子11におけるオンのタイミングに同期してオンし、第1のスイッチ素子11におけるオフのタイミングに同期してオフにする同時オン/オフの動作を繰り返すものとする。
また、上記同時オン/オフの動作に代えて、第2のスイッチ素子12は、第1のスイッチ素子11におけるオンのタイミングに同期してオンし、第1のスイッチ素子11におけるオフのタイミングとは異なるタイミング(早いタイミング)でオフするオン/オフ動作を繰り返してもよい。ここで、第2のスイッチ素子12のオン時間とオフ時間を上記比率R1 に応じて決定して変更するようにしてもよい。
例えば、第2のスイッチ素子12を25%オンとし、75%オフとする割合でオン/オフを繰り返している状態(時間t3 <時間t4 )において、比率R1 に応じて、第1のスイッチ素子11を70〜85%オンとし、30〜15%オフとする割合に変化させる。比率R1 によって変化するが、時間t1 >時間t2 の関係は保たれる。
[昇圧促進動作]
昇圧促進動作とは、第1のスイッチ素子11を特定割合でオン/オフさせた状態で、入力電圧Vinに対する出力電圧Voutの比率R2 を演算し、その比率R2 に応じて、第2のスイッチ素子12をオンの状態にする時間t3と、第2のスイッチ素子12をオフの状態にする時間t4 を調整し、時間t3 と時間t4 を繰り返して、コイル15に電力を蓄えて放出する処理を繰り返して昇圧処理を促進するものである。
具体的には、入力電圧Vinが出力電圧Vout に近づく程に、比率R2 は大きくなり、時間t3 を長くして時間t4 を短くする。
ここで、第1のスイッチ素子11は、第2のスイッチ素子12におけるオンのタイミングに同期してオンし、第2のスイッチ素子12におけるオフのタイミングに同期してオフにする同時オン/オフの動作を繰り返すものとする。
また、上記同時オン/オフの動作に代えて、第1のスイッチ素子11は、第2のスイッチ素子12におけるオンのタイミングに同期してオンし、第2のスイッチ素子12におけるオフのタイミングとは異なるタイミング(遅いタイミング)でオフするオン/オフ動作を繰り返してもよい。ここで、第1のスイッチ素子11のオン時間とオフ時間を上記比率R2 に応じて決定して変更するようにしてもよい。
例えば、第1のスイッチ素子11を85%オンとし、15%オフとする割合でオン/オフを繰り返している状態(時間t1 >時間t2 )において、比率R2 (Vin/Vout)に応じて、第2のスイッチ素子12を15〜25%オンとし、85〜75%オフとする割合に変化させる。比率R2 によって変化するが、時間t3 <時間t4 の関係は保たれる。
[例外区間の動作]
例外区間の動作とは、入力電圧Vinが出力電圧Vout 以上で電圧V3 以下の場合に、すなわち、入力電圧と出力電圧との差がほとんどなくなった場合の区間では、電力の放出が少なくなるため、第1のスイッチ素子11をオンにし、第2のスイッチ素子12をオフの状態にして、第1のスイッチ素子11が抵抗を持つため、そのデバイスの損失を利用して電流制限を行い、コイル15からの電力の放出を行う。
本実施の形態では、例外区間での動作を行うようにしているが、例外区間を設けず、降圧促進動作を行ってもよい。
[制御部のスイッチ制御:図5]
次に、本電源装置における制御部16の第1のスイッチ素子11と第2のスイッチ素子12に対するスイッチ制御の処理について図5を参照しながら説明する。図5は、制御部におけるスイッチ制御フローチャートである。
図5に示すように、制御部16は、入力電圧(Vin:鉛電池1の一端側の電圧)と出力電圧(Vout:キャパシタ4の一端側の電圧)を入力して測定し(S1)、そして、出力電圧Vout より入力電圧Vinの値が小さいか否か(Vout >Vin)を判定する(S2)。
判定処理S2で、Vout ≦Vinの場合は「降圧動作」を行い、Vout >Vinの場合は「昇圧動作」を行う。
「降圧動作」と判定された場合に、電流センサー17からの入力電流を測定し、測定した入力電流Iinと目標電流値Ie の比率(R1 )を演算し(S3)、更に、出力電圧Vout と入力電圧Vinの差D1 が特定の値x1 より大きいか否かを判定する(S4)。
判定処理S4でD1 >x1 の場合(Yesの場合)には、降圧動作1の処理として、図3の「単純降圧動作」を行う。
また、判定処理S4でD1 ≦x1 の場合(Noの場合)には、電圧差D1 が特定の値x1 以下で特定の値x2 より大きいか否か(x2 <D1 ≦x1 )を判定する(S6)。
判定処理S6で、x2 <D1 ≦x1 の場合(Yesの場合)には、降圧動作2の処理として、図3の「降圧促進動作」を行う。
また、D1 ≦x2 の場合(Noの場合)には、降圧動作3の処理として、図3の「例外動作」を行うようにしてもよい。
その後、入力電圧と出力電圧に変動があるので、処理S1に戻る。
また、判定処理S2で「昇圧動作」と判定された場合には、入力電圧Vin/出力電圧Voutの比率(R2 )を演算し(S9)、その比率R2 が特定の値x3 より大きいか否かを判定する(S10)。
判定処理S10でR2 >x3 の場合(Yesの場合)には、昇圧動作1の処理として、図4の「単純昇圧動作」を行う。
また、R2 ≦x3 の場合(Noの場合)には、昇圧動作2の処理として、図4の「昇圧促進動作」を行う。
[スイッチ制御のタイミング]
次に、制御部16による第1のスイッチ素子11と第2のスイッチ素子12におけるオン/オフの制御タイミングについて説明する。
[単純降圧動作のスイッチ制御]
単純降圧動作では、第2のスイッチ素子12はオフに固定で、第1のスイッチ素子11のオン期間(時間t1 )とオフ期間(時間t2 )は、入力電流Iinと目標電流Ie との比率R1 の値によって決定される。また、比率R1 が変更になれば、その値に応じてオン/オフの時間配分も変更になる。
[単純昇圧動作のスイッチ制御]
単純昇圧動作では、第1のスイッチ素子11はオンに固定で、第2のスイッチ素子12のオン期間(時間t3 )とオフ期間(時間t4 )は、比率R2 (Vin/Vout)の値によって決定される。また、比率R2 が変更になれば、その値に応じてオン/オフの時間配分も変更になる。
[降圧促進動作のスイッチ制御]
降圧促進動作では、第1のスイッチ素子11のオン期間(時間t1 )とオフ期間(時間t2 )は、比率R1 によって決定され、比率R1 の変更によりオン/オフの時間配分も変更になる。また、第2のスイッチ素子12は、第1のスイッチ素子11のオン/オフのタイミングに同期してオン/オフを繰り返す。
[昇圧促進動作のスイッチ制御]
昇圧促進動作では、第2のスイッチ素子12のオン期間(時間t3 )とオフ期間(時間t4 )は、比率R2 によって決定され、比率R2 の変更によりオン/オフの時間配分も変更になる。また、第1のスイッチ素子11は、第2のスイッチ素子12のオン/オフのタイミングに同期してオン/オフを繰り返す。
[例外動作のスイッチ制御]
例外動作では、制御部16は、第1のスイッチ素子11をオンにし、第2のスイッチ素子12をオフにする制御を行う。
[降圧促進動作の別のスイッチ制御:図6]
降圧促進動作における別のスイッチ制御について図6を参照しながら説明する。図6は、別のスイッチ制御のタイミングチャートである。
図6に示すように、降圧促進動作の別のスイッチ制御として、第1のスイッチ素子11のオン時間t1 とオフ時間t2 は、入力電流Iinと目標電流値Ie の比率R1 によって決まるものであり、第2のスイッチ素子12のオンを第1のスイッチ素子11のオンに同期させ、第2のスイッチ素子12のオフを第1のスイッチ素子11のオフより早いタイミングで行うようにしてもよい。
この場合、第2のスイッチ素子12でのオン時間t3 とオフ時間t4 は、比率R1 の値によって決定し、変更するようにしてもよい。
第1のスイッチ素子11と第2のスイッチ素子12の同時オン/オフの制御と比較して、鉛電池1から入力される電流を制御して、鉛電池1及びデバイスへの負荷を軽減することができる。
[昇圧促進動作の別のスイッチ制御]
昇圧促進動作における別のスイッチ制御について説明する。
昇圧促進動作の別のスイッチ制御として、第2のスイッチ素子12のオン時間t3 とオフ時間t4 は、出力電圧に対する入力電圧の比率R2 によって決まるものであり、第1のスイッチ素子11のオンを第2のスイッチ素子12のオンに同期させ、第1のスイッチ素子11のオフを第2のスイッチ素子12のオフより早いタイミングで行うようにしてもよい。
この場合、第1のスイッチ素子11でのオン時間t1 とオフ時間t2 は、比率R2 の値によって決定し、変更するようにしてもよい。
第1のスイッチ素子11と第2のスイッチ素子12の同時オン/オフの制御と比較して、コイル15に効率よく電力を蓄えて放出する昇圧動作をよりスムーズに行うことができる。
[鉛電池の負荷を考慮した制御]
また、制御部16が、入力電圧の変動を監視して、鉛電池1の負荷にならないように、キャパシタ4への充電電流の入力を抑制する制御を行うようにしてもよい。
具体的には、充電電流が多く流れることになり、入力電圧が低下することで、鉛電池1に負荷が掛かり、鉛電池1の寿命が短くなってしまう。
そこで、第1のスイッチ素子11のオン時間t1 を短くし、オフ時間t2 を長くしてオン/オフ動作を繰り返すようにすれば、コイル15にエネルギーをゆっくり蓄積できるので、鉛電池1の負荷を軽減できる効果がある。
[制御部のスリープ]
キャパシタ電圧監視部7は、キャパシタ4の電圧を監視し、充電完了の電圧を検出した場合には、制御部16にスリープ指示信号を出力し、制御部16をスリープ状態に遷移させ、制御部16における消費電力を抑制するようにしてもよい。この場合、コントローラ5の全体がスリープ状態となる。
尚、制御部16がキャパシタ4の電圧を監視し、充電完了の電圧を検出すると、自ら(自動的に)スリープ状態に遷移してもよい。
また、キャパシタ電圧監視部7は、キャパシタ4の電圧を監視し、決められた一定の電圧値を下回った時に、制御部16に対して再起動トリガ信号(起動信号)を出力し、制御部16を再起動して充電状態に戻すようにしてもよい。
キャパシタ電圧監視部7の処理については後述する。
尚、スリープ状態にある制御部16は、内部に用意されたタイマーにより定期的に起動され、充電状態に戻すようにしてもよい。この場合、タイマーだけはスリープにならないよう設計しておく。また、タイマーをキャパシタ電圧監視部7に内蔵させ、タイムアップで起動信号を制御部16に出力して、制御部16を再起動させ、充電状態に戻してもよい。
また、スリープ状態にある制御部16は、例えばスイッチ等の外部からの信号を受けて起動し、充電状態に戻るようにしてもよい。
[キャパシタ電圧監視部の制御処理:図7]
次に、本電源装置のキャパシタ電圧監視部7の制御処理について図7を参照しながら説明する。図7は、キャパシタ電圧監視部の制御フローチャートである。
キャパシタ電圧監視部7は、図7に示すように、電気二重層コンデンサ(キャパシタ)4の電圧を測定し(S31)、次に、キャパシタ4への充電が完了したか否かを判定する(S32)。
そして、キャパシタ4への充電が完了していなければ(Noの場合)、処理S31に戻り、キャパシタ4への充電が完了していれば(Yesの場合)、制御部16にスリープ指示信号を出力して制御部16をスリープ状態にする(S33)。
更に、キャパシタ電圧監視部7は、キャパシタ4の電圧が一定の電圧を下回ったか否かを判定し(S34)、下回っていなければ(Noの場合)、当該判定処理S34を繰り返す(S34)。
そして、キャパシタ4の電圧が一定の電圧を下回った場合(Yesの場合)、制御部16に再起動トリガを出力し(S35)、処理S31に戻る。
このようにして、キャパシタ電圧監視部7は、キャパシタ4の電圧を監視して、充電状態になると制御部16をスリープ状態に移行させ、キャパシタ4の電圧が一定値を下回れば制御部16を起動してキャパシタ4の充電を行わせるようにしているので、制御部16の省電力を図ることができると共にキャパシタ4の充電を効率的に行うことができる。
[キャパシタ寿命表示処理:図8]
次に、本電源装置の制御部16でのキャパシタ寿命表示処理について図8を参照しながら説明する。図8は、制御部でのキャパシタ寿命表示処理のフローチャートである。
図8に示すように、制御部16は、キャパシタ4の充電開始時の出力電圧を測定し(S41)、エネルギー量を演算する(S42)。
次に、制御部16は、予想充電時間を算出し(S43)、定電力充電処理を開始する(S44)。
そして、制御部16は、充電開始から充電完了までの時間(実充電時間)をカウントする(S45)。
更に、制御部16は、処理S45でカウントした実充電時間と処理S43で算出した予想充電時間とを比較し、実充電時間/予想充電時間の比率を演算する(S46)。
次に、制御部16は、実充電時間/予想充電時間の比率が特定の範囲を超えたか否かを判定し(S47)、特定の範囲を超えていれば(Yesの場合)、外部インジケータに表示出力して(S48)キャパシタ4の寿命(キャパシタ4が寿命に近づきつつあること)を報知し、処理を終了する。また、特定の範囲を超えていなければ(Noの場合)、そのまま処理を終了する。
このように、制御部16は、実充電時間/予想充電時間の比率を演算し、その比率に基づいてキャパシタ4の寿命が近いことをLED6の外部インジケータ(報知部)に報知するようにしているので、ユーザはキャパシタ4の寿命を容易に認識することができる。
[実施の形態の効果]
本電源装置によれば、制御部16が、鉛電池1の電圧を入力電圧として測定し、電気二重層コンデンサ(キャパシタ)4の電圧を出力電圧として測定し、鉛電池1からの入力電流を電流センサー17により測定し、出力電圧が入力電圧より低く、且つ、出力電圧と入力電圧の差が第1の電圧V1 より大きい場合に、第2のスイッチ素子をオフとし、入力電流が一定となるように入力電流と目標電流の第1の比率R1 に応じて第1のスイッチ素子11のオンとオフの時間を決定し、第1のスイッチ素子11のオン/オフ動作を繰り返す単純降圧処理を実行し、出力電圧が入力電圧より高く、且つ、出力電圧と入力電圧の差が第2の電圧V2 より大きい場合に、第1のスイッチ素子をオンとし、出力電圧に対する入力電圧の第2の比率R2 に応じて第2のスイッチ素子12のオンとオフの時間を決定し、第2のスイッチ素子12のオン/オフ動作を繰り返す単純昇圧処理を実行し、出力電圧が入力電圧より低く、且つ、出力電圧と入力電圧の差が第1の電圧V1 以下の場合に、第1の比率R1 に応じて第1のスイッチ素子11のオンとオフの時間を決定し、第1のスイッチ素子11のオン/オフ動作を繰り返すと共に、第1のスイッチ素子11のオンに同期して第2のスイッチ素子12をオンする降圧促進処理を実行し、出力電圧が入力電圧より高く、且つ、出力電圧と入力電圧の差が第2の電圧V2 以下の場合に、第2の比率R2 に応じて第2のスイッチ素子12のオンとオフの時間を決定し、第2のスイッチ素子12のオン/オフ動作を繰り返すと共に、第2のスイッチ素子12のオンに同期して第1のスイッチ素子11をオンする昇圧促進処理を実行するものであり、鉛電池1の寿命を飛躍的に延ばすことができ、更に、損失を少なくし、キャパシタ4の充電を効率よく行うことができる効果がある。
また、本電源装置によれば、電圧監視部がキャパシタ4の電圧を監視し、キャパシタ4の充電終了を検出すると、制御部16にスリープ指示信号を出力し、キャパシタ4の電圧が特定値を下回ったことを検出すると、制御部16に起動信号を出力し、制御部16がスリープ指示信号によりスリープ状態に移行し、起動信号により起動してキャパシタ4の充電を行うようにしているので、制御部16の省電力を図り、キャパシタ4の充電を効率的に行うことができる効果がある。
また、本電源装置によれば、制御部16が実充電時間/予想充電時間の比率を演算し、その比率に基づいてキャパシタ4の寿命が近いことをLED6の外部インジケータに報知するようにしているので、ユーザはキャパシタ4の寿命を容易に認識することができる効果がある。
本発明は、エンジン始動時や車載電装系への大電流供給は電気二重層コンデンサを用いることで、鉛電池の寿命を飛躍的に延ばすことができ、更に、充電を効率化し、電気二重層コンデンサの寿命を監視できる電源装置に好適である。
1...鉛電池、 2...スタータ、 3...電装系システム、 4...電気二重層コンデンサ(U−CAP)、 5...コントローラ、 6...LED、 7...キャパシタ電圧監視部、 8...発電機、 11...第1のスイッチ素子、 12...第2のスイッチ素子、 13...第1のダイオード、 14...第2のダイオード、 15...コイル、 16...制御部、 17...電流センサー

Claims (7)

  1. 鉛電池と電気二重層コンデンサを備える電源装置であって、
    前記鉛電池と前記電気二重層コンデンサとを接続し、電力を蓄えて放出するコイルと、
    前記鉛電池からの電流を測定する電流センサーと、
    前記鉛電池と前記コイルとの間の接続をオン/オフし、オンにより前記鉛電池からの電流を前記コイルに流す第1のスイッチ素子と、
    前記コイルと前記電気二重層コンデンサとの間に接続し、オンにより前記コイルに電流を流し、オフにより前記コイルの電力を前記電気二重層コンデンサに放出する第2のスイッチ素子と、
    前記第1のスイッチ素子と前記第2のスイッチ素子のオン/オフを制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記鉛電池の電圧を入力電圧として測定し、前記電気二重層コンデンサの電圧を出力電圧として測定し、前記電流センサーからの入力により入力電流を測定し、
    前記出力電圧が前記入力電圧より低く、且つ、前記出力電圧と前記入力電圧の差が第1の電圧より大きい場合に、第2のスイッチ素子をオフとし、入力電流が一定となるように入力電流と目標電流の第1の比率に応じて前記第1のスイッチ素子のオンとオフの時間を決定し、前記第1のスイッチ素子のオン/オフ動作を繰り返す第1の降圧処理を実行し、
    前記出力電圧が前記入力電圧より高く、且つ、前記出力電圧と前記入力電圧の差が第2の電圧より大きい場合に、前記第1のスイッチ素子をオンとし、前記出力電圧に対する前記入力電圧の第2の比率に応じて前記第2のスイッチ素子のオンとオフの時間を決定し、前記第2のスイッチ素子のオン/オフ動作を繰り返す第1の昇圧処理を実行し、
    前記出力電圧が前記入力電圧より低く、且つ、前記出力電圧と前記入力電圧の差が前記第1の電圧以下の場合に、前記第1の比率に応じて前記第1のスイッチ素子のオンとオフの時間を決定し、前記第1のスイッチ素子のオン/オフ動作を繰り返すと共に、前記第1のスイッチ素子のオンに同期して前記第2のスイッチ素子をオンする第2の降圧処理を実行し、
    前記出力電圧が前記入力電圧より高く、且つ、前記出力電圧と前記入力電圧の差が前記第2の電圧以下の場合に、前記第2の比率に応じて前記第2のスイッチ素子のオンとオフの時間を決定し、前記第2のスイッチ素子のオン/オフ動作を繰り返すと共に、前記第2のスイッチ素子のオンに同期して前記第1のスイッチ素子をオンする第2の昇圧処理を実行することを特徴とする電源装置。
  2. 制御部は、
    出力電圧が入力電圧より低く、且つ、前記出力電圧と前記入力電圧の差が第1の電圧以下の場合に、前記第1のスイッチ素子のオフに同期して第2のスイッチ素子をオフする第2の降圧処理を実行し、
    前記出力電圧が前記入力電圧より高く、且つ、前記出力電圧と前記入力電圧の差が第2の電圧以下の場合に、前記第2のスイッチ素子のオフに同期して前記第1のスイッチ素子をオフする第2の昇圧処理を実行することを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  3. 制御部は、第2の降圧処理において、第2のスイッチ素子のオンとオフの時間を第1の比率に応じて決定し、第1のスイッチ素子のオンに同期して前記第2のスイッチ素子をオンし、前記第1のスイッチ素子のオフとは異なるタイミングで前記第2のスイッチ素子をオフする制御を行うことを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  4. 制御部は、第2の昇圧処理において、第1のスイッチ素子のオンとオフの時間を第2の比率に応じて決定し、第2のスイッチ素子のオンに同期して前記第1のスイッチ素子をオンし、前記第2のスイッチ素子のオフとは異なるタイミングで前記第1のスイッチ素子をオフする制御を行うことを特徴とする請求項1又は3記載の電源装置。
  5. 制御部は、出力電圧が入力電圧より低く、且つ、前記出力電圧と前記入力電圧の差が第1の電圧以下で第3の電圧より大きい場合に、例外区間として、第1のスイッチ素子をオンにし、第2のスイッチ素子をオフにする例外動作処理を実行することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の電源装置。
  6. 電気二重層コンデンサの寿命を報知する報知部を有し、
    制御部は、前記電気二重層コンデンサの充電開始時に予想充電時間を演算し、充電開始から充電完了までの実充電時間を計測し、前記予想充電時間と前記実充電時間の比率を演算し、当該比率が特定の範囲を超えていれば、前記電気二重層コンデンサの寿命が近づいたことを前記報知部に出力することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載の電源装置。
  7. 電気二重層コンデンサの電圧を監視し、前記電気二重層コンデンサの電圧が特定値を下回ったことを検出すると、前記制御部に起動信号を出力する電圧監視部を有し、
    前記制御部は、前記電気二重層コンデンサの充電終了を検出すると、自らスリープ状態に移行し、前記起動信号により起動して前記電気二重層コンデンサの充電を行うことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか記載の電源装置。
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