JP2014057747A - 放射線撮影システム、放射線発生装置、放射線発生装置の制御方法、およびプログラム - Google Patents

放射線撮影システム、放射線発生装置、放射線発生装置の制御方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】屋外使用が制限されている無線帯域を使用する場合において、使用者の作業負担を軽減する放射線撮影システムを提供する。
【解決手段】放射線源3を有する回診車1と、放射線源3から照射された放射線を検出する放射線撮影装置2とを備える放射線撮影システム30であって、回診車1は、屋内使用に制限された周波数を含む周波数で放射線撮影装置2と通信する無線送受信機6と、回診車の移動を検知する移動検知部と、移動が検知された場合に無線送受信機の動作を停止する無線通信制御部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、放射線撮影システム、放射線発生装置、放射線発生装置の制御方法、およびプログラムに関する。
近年、蛍光体と大画面用の固体撮像素子とを密着させて形成された放射線センサ、いわゆる、フラットパネルディテクタ(FPD)を用いて、放射線像を直接デジタル化して放射線画像を生成する放射線撮影装置が実用化されてきている。このようなデジタル方式を採用した放射線撮影装置は、従来のアナログ方式の放射線撮影装置に置き換わって広く用いられている。
放射線撮影装置の例として、X線撮影装置は、一般撮影室など所定の場所に設置される据置型と、自由に持ち運べる可搬型とに分類される。近年では可搬型のX線撮影装置(以下「電子カセッテ」、或いは、略して「カセッテ」と称する)のニーズが高まっている。電子カセッテは有線または無線により制御部と電気的に接続されるが、利便性の観点からワイヤレス型の電子カセッテが広く用いられている。
ここで、無線電波の利用は、国ごとに電波法によって電波周波数、電波強度、屋内外の仕様限定が決められており適切な運用が求められている。病院内放射線室内で使用される電子カセッテであれば、出荷時または設置時に設定を最適化すればよい。
しかしながら、移動型の放射線撮影装置では、屋外使用が制限されている無線帯域を使用する場合、使用者に大きな負担をかけてしまうことがある。一例として、医療回診車は、院内の医局間、病室間を自由に移動し放射線撮影を行うことができる。そのため移動中に屋外に出てしまうことがある。例えば、四方が壁に囲われない渡り廊下等の場所がこれに相当する。このような場合、使用者は事前に屋外へ出ることを認識し、無線設定を変更する必要がある。これらの作業は使用者の大きな負担となってしまう。
この手間を省くため、特許文献1では、屋内/屋外を自動検知し無線設定を変更する方法として、電波、赤外線、超音波の反射波で天井を検知する方法が提案されている。また、特許文献2では、屋内用の電波が検知できたと場合に、屋内使用に制限された電波を利用する方法が提案されている。
特開平2001−136117号公報 特開2004−153394号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法では天井の高低、形状、素材などにより屋内外の判定について正しい検出結果を得られないことが多く、判定精度が低いという課題がある。また特許文献2に記載の方法は、無線基地局が移動体に内蔵されている場合には有効ではない。例えば、回診車に無線基地局を、ワイヤレスカセッテに無線子機を搭載した場合、無線基地局は容易に屋外へ移動できるため、判定を誤ることがある。また、屋内使用に制限された無線帯域を使用した回診車を使う場合、事前に屋外へ出ることを認識し、無線設定を変更する必要があるため、使用者の大きな負担となっている。
上記の課題に鑑み、本発明は、屋外使用が制限されている無線帯域を使用する場合において、使用者の作業負担を軽減することを目的とする。
上記の目的を達成する本発明に係る放射線撮影システムは、
放射線源を有する回診車と、前記放射線源から照射された放射線を検出する放射線撮影装置とを備える放射線撮影システムであって、
前記回診車は、
屋内使用に制限された周波数を含む周波数で前記放射線撮影装置と通信する無線送受信機と、
前記回診車の移動を検知する移動検知手段と、
前記移動が検知された場合に前記無線送受信機の動作を停止する無線通信制御手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、屋外使用が制限されている無線帯域を使用する場合において、使用者の作業負担を軽減することができる。
第1実施形態に係る放射線撮影システムの構成の一例を示す図。 第1実施形態に係る検知装置・制御装置の構成の一例を示す図。 第1実施形態に係る検知装置の一例を示す図。 第1実施形態に係る検知装置・制御装置の構成の一例を示す図。 第1実施形態に係る放射線撮影システムの動作の一例を示すフローチャート。 第1実施形態に係る放射線撮影システムの動作の一例を示すフローチャート。 第1実施形態に係る放射線撮影システムの動作の一例を示すフローチャート。 第2実施形態に係る放射線撮影システムの構成の一例を示す図。 第2実施形態に係る検知装置・制御装置の構成の一例を示す図。 第2実施形態に係る放射線撮影システムの動作の一例を示すフローチャート。 第3実施形態に係る放射線撮影システムの構成の一例を示す図。 第3実施形態に係る放射線撮影システムの動作の一例を示すフローチャート。 第4実施形態に係る放射線撮影システムの構成の一例を示す図。 第4実施形態に係る放射線撮影システムの構成の一例を示す図。 第5実施形態に係る検知装置・制御装置の構成の一例を示す図。 第5実施形態に係る検知装置・制御装置の構成の一例を示す図。 第5実施形態に係る放射線撮影システムの動作の一例を示すフローチャート。 第6実施形態に係る放射線撮影システムの構成の一例を示す図。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態について説明する。なお、以下に示す実施形態では、粒子線及び電磁放射線を含んだ放射線を用いた場合について説明する。ここでは、粒子線の例としては、α線、β線、中性子線などが挙げられる。また、電磁放射線としては、γ線、X線などが挙げられる。但し、通常の単純撮影ではX線が用いられており、以下の実施形態では、X線のみを用いた撮影装置も含むものとする。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る放射線撮影システムの概略構成の一例を示す模式図である。
放射線撮影システム30は、回診車1(放射線発生装置)と、放射線撮影装置2とを備えている。放射線源3と放射線撮影装置2との間に被写体21を配置し、被写体21を透過した放射線20を放射線撮影装置2で受像することにより撮影を行うことができる。
まず回診車1について説明する。回診車1は、放射線源3と、少なくとも1組の車輪4(本実施形態では4つの車輪)を備える台車22と、回診車筺体25と、台車22に起立して設けられた支柱23と、放射線源3と支柱23をつなぐ支持アーム24とを具備している。
回診車1は、放射線源3を照射する機能と、放射線源3を移動する機能と、放射線撮影装置2と無線通信する機能と、回診車1の移動を検知する機能と、無線通信を制御する機能とを有している。
回診車筺体25は、検知装置5と、無線送受信機6と、制御装置7と、アンテナ8とを収納している。また、ハンドル10を具備している。
無線送受信機6は、放射線撮影装置2と通信する機能と、屋内使用に制限された周波数帯を含んだ無線で通信を行う機能とを有する。また、放射線源3と放射線撮影装置2との間の制御信号(管電圧、撮影時間等)の授受、撮影同期制御信号の授受、および/または、放射線撮影装置2で取得した撮影画像の授受を行う機能を有する。ハンドル10は、検知装置5に接続されており、回診車1を移動操作するハンドルの機能を有している。車輪4は、台車22に具備され、検知装置5に接続されており、回診車1を移送させるために用いられる円形外周を有する機械部品である。
以下図2、図3(a)および図3(b)を参照して、回診車筺体25が備える検知装置5、制御装置7、およびハンドル10の詳細を説明する。図2において、検知装置5は、ハンドル握り検知部31と、車輪回転検知部32とを具備しており、回診車1の移動開始を検知する機能と、検知内容を制御装置7へ通知する機能を有している。
ハンドル握り検知部31は、使用者がハンドル10を握る力を検知する。図3は、ハンドル10の握り検知機構を示す模式図である。ここで図3(a)は、握る前のハンドル10の状態を示し、図3(b)は、握っているハンドル10の状態を示している。ハンドル10は、握りによって移動するボタン37とバネ38とバネベース基台39とを具備する。ハンドルを握るとボタン37は押し込まれハンドル内部方向(バネベース基台39側)に移動する。ハンドルの握り検知は、バネの伸縮距離、もしくはボタン位置の変化量、もしくはバネの抵抗変化量等によって行うことができる。また車輪回転検知部32は、車輪4の回転を検知する機構を具備する。車輪4の回転検知は、車輪の軸回転量、もしくは車輪4の回転量等によって行うことができる。
図2において、制御装置7は、放射線制御部33と、車輪ロック制御部34と、無線通信制御部35とを具備している。放射線制御部33は、放射線撮影条件(「管電圧、管電流」から決定される放射線線量、線量の特定放射線周波数、放射線出力時間、放射照射野、放射照射角度、線量の周波数特性、放射線の出力周波数または放射線の繰り返し出力周波数、等のうち少なくとも何れか1つを含む)を制御する機能と、放射線源3と撮影同期制御する機能とを有する。不図時の操作卓(コンソール)を用いて放射線撮影条件を設定することができる。
車輪ロック制御部34は、ハンドル握り検知部31の検知データに基づいて、車輪4の回転を制御する機能を有している。また車輪ロック部36は、車輪ロック制御部34の制御信号に基づいて車輪4の回転を制限する機能を有している。
例えば、ハンドル10が握られていない場合は、回診車1が停止状態・撮影準備状態であるため、車輪4の回転をロックし、回診車1の移動を制限する。一方、ハンドル10が握られた場合は、操作者が回診車1を移動させようとしているため、車輪4の回転のロックを解除し、移動できるようにする。これにより回診車の移動を検知してもよい。
無線通信制御部35は、ハンドル握り検知部31の検知データ、および/または、車輪回転検知部32の検知データに基づいて、無線通信を制御する機能を有している。無線送受信機6は、無線通信制御部35からの制御信号に基づいて、送受信機能を制限する機能を有している。この無線通信制御部35は、屋内使用に制限された(屋外使用禁止の)無線周波数帯域を使用している場合のみ機能する。
例えば、使用者が回診車1を移動させる場合、ハンドル握り、車輪のロック解除、もしくは、車輪回転が検知装置5により検知される。回診車1が移動して屋外へ持ち出される可能性があるため、無線通信制御部35は、屋内使用に限定された無線周波数帯域の通信を停止するように無線送受信機6を制御する。この制御により、作業者は簡便に無線通信を切断することができる。
次に、放射線撮影装置2について説明する。図1において、放射線撮影装置2は、検知装置15と、無線送受信機16(第2の無線送受信機)と、制御装置17と、アンテナ18と、放射線センサ19とを具備している。
放射線撮影装置2は、放射線像を撮像する機能(放射線検出)と、回診車1と無線通信する機能と、放射線撮影装置2の移動を検出する機能と、無線通信を制御する機能を有する。
検知装置15は、放射線撮影装置2が使用者によって運搬されていることを検知する機能を有する。無線送受信機16は、アンテナ18を介して、回診車1と通信する機能、屋内使用に制限された周波数帯を含んだ無線で通信を行う機能を有する。また、放射線源3と放射線撮影装置2との間の制御信号(管電圧、撮影時間等)の授受、撮影同期制御信号の授受、もしくは及び、放射線撮影装置2で取得した撮影画像の授受を行う撮影同期制御機能を有する。
ここで撮影同期制御機能について詳細に説明する。撮影同期は正確な検出信号を取り出すため用いられる。デジタル方式の放射線センサ19の光電素子は放置すると暗電流により無効な電荷蓄積が発生する。正確な検出信号取り出しには、放射線撮影直前に無効電荷の吐き出し処理が必要となる。そのため、放射線照射タイミングと無効電荷吐き出し処理、検出処理のタイミング調整が必要となる。具体的には、放射線源3と放射線撮影装置2との間での同期通信が必要となる。本実施形態では、無線通信で同期制御を行っている。
制御装置17は、検知装置15での検知結果に基づいて、放射線センサ19および無線送受信機6の動作を制御する。
放射線センサ19は、放射線源3から照射されて、被写体21を透過した放射線に基づく電荷を蓄積する。これにより、放射線センサ19は、被写体21の放射線画像を検出(取得)する。
以下、図4を参照して、第1実施形態に係る放射線撮影装置2が備える検知装置15および制御装置17の詳細を説明する。検知装置15は、運搬検知部41を具備しており、放射線撮影装置2が使用者によって運搬されていることを検知する機能と、検知内容を制御装置17へ通知する機能を有している。
運搬検知部41は、放射線撮影装置2の振動を検出する運搬検知センサを具備している。運搬検知センサは、例えば加速度センサであり、放射線撮影装置2にかかる加速度が所定値以上の振れ幅で変化したことで運搬が開始されたことを検知する機能を有する。また、運搬検知センサにタイマ部及びメモリ部を設け、内部の振動の累積数を記憶しておき、一定時間内に一定の振動数が発生した場合に運搬が開始したと検知してもよい。
より正確に運搬検知を行うため、過去のデータベースを参照して運搬か否かを判定検知してもよい。一般に、放射線撮影装置2を使用者が手持ちで搬送する場合は規則的な振動となる。一方、使用者のキー操作や姿勢変更などは不規則な振動が含まれる。そこで、正確な検知を行うために、まず、一定時間当たりの振動数と振幅について過去のデータとの差分を算出する。差分が所定値以内であり一定時間継続した場合は規則的な振動と判定する。つまり運搬していると判定する。一方、差分が所定値に入らない場合は不規則な振動と判定し運搬していないと判定する。
また図4において、制御装置17は、撮影制御部42と、無線通信制御部43(第2の無線通信制御部)とを具備している。撮影制御部42は、撮影条件(撮影時間、放射線照射野等の少なくとも1つを含む)を放射線センサ19に設定する機能と、放射線源3と撮影同期制御する機能と、放射線検出像を不図時のメモリに保存する機能とを有している。
無線通信制御部43は、運搬検知部41の検知データに基づき、無線通信を制御する機能を有している。送受信機16は、無線通信制御部43からの制御信号に基づき、送受信機能を制限する機能を有している。この無線通信制御部43は、屋内使用に制限された無線周波数帯域を使用している場合のみ機能する。
例えば、放射線撮影装置2を使用者が運搬する場合、放射線撮影装置2で運搬検知が働く。放射線撮影装置2が移動して屋外へ持ち出される可能性があるため、屋内使用に限定された無線周波数帯域の通信を停止する。この制御により、作業者は簡便に装置を使用することができる。
次に、図5、図6および図7のフローチャートを参照して、第1実施形態に係る放射線撮影システムの動作の一例を説明する。ここでは、屋内使用に限定された無線周波数通信の使用を停止する動作について説明する。
図5は、ハンドル握り検知処理の手順を示すフローチャートである。S501において、ハンドル握り検知部31は、使用者がハンドル10を握る力を検知する処理を実行する。S502において、ハンドル握り検知部31は、ハンドル10の握りがあったか否かを判定する。握りがあったと判定された場合(S502;YES)、S503へ進む。一方、握りがなかったと判定された場合(S502;NO)、S501に戻る。S503において、ハンドル握り検知部31は、無線通信制御部35へ信号を送信する。S504において、無線通信制御部35は、屋内使用に限定された無線周波数帯域の通信停止を無線送受信機6へ指示する。
なお、ここでは1度だけ終了処理をする場合について記述したが、再度S501に戻り、繰り返し判定処理を行ってもよい。
図6は、車輪回転検知処理の手順を示すフローチャートである。S601において、車輪回転検知部32は、車輪4の回転を検知する処理を実行する。S602において、車輪回転検知部32は、車輪4の回転があったか否かを判定する。車輪4の回転があったと判定された場合(S602;YES)、S603へ進む。一方、車輪4の回転がなかったと判定された場合(S602;NO)、S601に戻る。S603において、車輪回転検知部32は、無線通信制御部35へ信号を送信する。S604において、無線通信制御部35は、屋内使用に限定された無線周波数帯域の通信停止を無線送受信機6へ指示する。
なお、ここでは1度だけ終了処理をする場合について記述したが、再度S601に戻り、繰り返し判定処理を行ってもよい。
図7は、放射線撮影装置の運搬検知処理の手順を示すフローチャートである。S701において、運搬検知部41は、放射線撮影装置2の振動を検出することにより、放射線撮影装置2の運搬を検知する処理を実行する。S702において、運搬検知部41は、運搬が行われたか否かを判定する。運搬が行われたと判定された場合(S702;YES)、S703へ進む。一方、運搬が行われなかったと判定された場合(S702;NO)、S701に戻る。S703において、運搬検知部41は、無線通信制御部43へ信号を送信する。S704において、無線通信制御部43は、屋内使用に限定された無線周波数帯域の通信停止を送受信機16へ指示する。
なお、ここでは1度だけ終了処理をする場合について記述したが、再度S701に戻り、繰り返し判定処理を行ってもよい。
なお、ここでは回診車移動を検知する方法として、ハンドル握りを検知する方法、車輪の回転を検知する方法を例示したが、これらの方法に限定されるものではない。別途、作業者が回診車移動の意図を提示するボタンを設け、そのボタン信号検知を行ってもよい。車輪の回転ロック機構がある場合、このロック機構を解除したことを検知してもよい。
ここでは、無線通信を放射線撮影装置と回診車との間で用いる場合について述べてきたが、これに限定されるものではない。院内無線ネットワークと通信し、医療画像データベースや撮影オーダーの送受信する場合にも適用されるものである。
以上説明したように、本実施形態では、車輪の回転検知、ハンドルの握り検知、車輪のロック解除検知等のイベントにより回診車移動を検知した場合に、あるいは、放射線撮影装置の運搬を検知した場合に、屋内使用に限定された無線周波数帯域の通信を停止するように制御する。これにより、屋外使用が制限されている無線帯域を使用する場合において、屋外使用の可能性を事前に把握して自動的に通信が停止されるため、使用者の作業負担を軽減することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では、回診車1内に放射線撮影装置2を保管する箱を設け、この箱に放射線撮影装置2が設置された場合、屋内使用に限定された無線周波数を用いた通信を停止する構成について説明する。以下では、主に第1実施形態と異なる点について説明していく。
図8は、第2実施形態に係る放射線撮影システムの概略構成の一例を示す模式図である。第1実施形態と異なる点は、回診車1に放射線撮影装置2を保管する保管箱81を付与したことである。また、検知装置5が保管箱81の状態を検知することである。第1実施形態と同一の構成要素については同一の参照符号を付している。
以下、図9を参照して、第2実施形態に係る回診車筺体25が備える検知装置5、制御装置7の詳細を説明する。
検知装置5は、ハンドル握り検知部31と、車輪回転検知部32と、挿入検知部92とを具備しており、回診車1の移動開始を検知する機能と、放射線撮影装置2を回診車に挿入したことを検知する機能と、検知内容を制御装置7へ通知する機能とを有している。
挿入検知部92は、放射線撮影装置2が回診車1の保管箱81に挿入されたことを検知する機能を有している。挿入検知は、例えば、放射線撮影装置2と保管箱81の其々に電気的接続部を設け、電気的接続の有無で判断してもよい。また、放射線撮影装置2と保管箱81の其々にNFC(近接場型の無線通信装置)を設け、通信の可否により判断してもよい。また、距離計測装置(光学式、超音波式、レーザー光線式など)で放射線撮影装置2と保管箱81との距離を測定し、距離により判定してもよい。
次に図10のフローチャートを参照して、第2実施形態に係る放射線撮影システムの動作(放射線撮影装置の挿入検知動作)の一例を説明する。
S1001において、挿入検知部92は、放射線撮影装置2の保管箱81への挿入を検知する処理を実行する。S1002において、挿入検知部92は、挿入が行われたか否かを判定する。挿入が行われたと判定された場合(S1002;YES)、S1003へ進む。一方、挿入が行われなかったと判定された場合(S1002;NO)、S1001に戻る。
S1003において、挿入検知部92は、無線通信制御部35へ信号を送信する。S1004において、無線通信制御部35は、屋内使用に限定された無線周波数帯域の通信停止を無線送受信機6へ指示する。
なお、ここでは1度だけ終了処理をする場合について記述したが、再度S701に戻り、繰り返し判定処理を行ってもよい。
以上説明したように、本実施形態では、回診車1内に放射線撮影装置2を保管する箱を設け、この箱に放射線撮影装置2が設置された場合、屋内使用に限定された無線周波数を用いた通信を停止する。これにより、屋外使用が制限されている無線帯域を使用する場合において、屋外使用の可能性(移動の可能性)を事前に把握して自動的に通信が停止されるため、使用者の作業負担を軽減することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態では、回診車1内に無線暗箱を形成することにある。これにより、回診車1が屋外に出ても、回診車内で回診車1と放射線撮影装置2とが無線通信を続けることができる。
通常、回診車には撮影画像の保存装置が設けられている。そのため、撮影後、放射線撮影装置から回診車に画像を送信保存しており、放射線照射が終了していても通信が続いている。有線接続の通信を使用した放射線撮影システムでは、この時点で移動可能である。
しかし、無線通信に屋内使用に限定された周波数帯域を使ってしまうと、通信が終了するまで移動できなかったり、別の通信周波数に切り替える必要があったりするため、使用者には大きな負荷となる。この点に鑑み、本実施形態では、回診車1が屋外に出ても、回診車内で回診車1と放射線撮影装置2とが無線通信を継続可能な構成を説明する。なお、ここでは、重複説明を避けるため、第1、第2の実施形態と異なる点について重点的に説明する。
図11は、第3実施形態に係る放射線撮影システムの概略構成の一例を示す模式図である。第1、第2の実施形態と異なる点は、回診車1内に電波暗箱を形成し、暗箱内で通信を継続できることである。
まず電波暗箱について説明する。電波暗箱は、筺体125と保管箱181とを有する。電波暗箱を形成するために、内壁を隙間なく電波遮蔽体で被っている。電波遮蔽体の例として、例えばメッシュ基板が挙げられる。例えば、無線通信に5GHzの電波を20dB以上減衰したい場合は、メッシュ開口1cmφ以下、板厚100nm以上の基板を利用すればよい。電波暗箱は、電波暗箱外への電波放出強度を減ずる機能を有する。電波暗箱により電波内で放射された電波は外部へ伝達しない、もしくは、十分減衰する。適宜減衰量により電波遮蔽体の構造は変えられるものとする。
次に無線送受信機106について説明する。筺体125に設けられた無線送受信機106は、電波暗箱内に配置されたアンテナ118と、電波暗箱外に配置されたアンテナ119と、電波暗箱外に配置されたアンテナ119および無線送受信機106を接続する無線アンテナ接続スイッチ116と接続されている。無線送受信機106は、電波暗箱内に電波を送受信する機能と、電波暗箱外に電波を送受信する機能と、電波暗箱外の電波送受信を切断する機能とを有している。
次に、図12のフローチャートを参照して、第3実施形態に係る放射線撮影システムの動作(検知装置5に設けられた挿入検知部92の動作)について説明する。挿入検知部92の構成及び機能は第2実施形態と同様なので説明を省略する。
なお無線送受信機106は、暗箱内外と無線送受信していることを前提とする。つまり、無線アンテナ接続スイッチ116は、無線送受信機106とアンテナ119を接続していることを前提とする。
S1201において、挿入検知部92は、放射線撮影装置2の保管箱181への挿入を検知する処理を実行する。S1202において、挿入検知部92は、挿入が行われたか否かを判定する。挿入が行われたと判定された場合(S1202;YES)、S1203へ進む。一方、挿入が行われなかったと判定された場合(S1202;NO)、S1201に戻る。
S1203において、挿入検知部92は、無線通信制御部35へ信号を送信する。S1204において、無線通信制御部35は、無線アンテナ接続スイッチ116をOFFとし、無線送受信機106とアンテナ119との接続を切断する。これにより、暗箱外への無線通信は切断される。一方、アンテナ118と無線送受信機106との接続は継続されるため、暗箱内での通信は継続することができる。
なお、ここでは1度だけ終了処理をする場合について記述したが、再度S701に戻り、繰り返し判定処理を行ってもよい。
以上説明したように、本実施形態では、回診車1内に無線暗箱を形成することにより、回診車が屋外に出ても、回診車内で回診車と放射線撮影装置とが無線通信を続けることができる。したがって、無線通信に屋内使用に限定された周波数帯域を使用した場合に、通信が終了していなくても移動可能となり、別の通信周波数に切り替える必要もなくなるため、使用者の負担を軽減することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態では、放射線撮影装置2と筺体125と保管箱182の内壁とで無線暗箱を構成する例を説明する。また、保管箱182に電波開口部183があり、電波を回診車外部へ取り出すことができる例を説明する。第3実施形態では、暗箱外への送受信のため別途アンテナが必要であったが、本実施形態では暗箱内のアンテナで暗箱外との通信を可能としており、簡便な構成が実現できる。なお、ここでは、重複説明を避けるため、第3実施形態と異なる点について重点的に説明する。
図13、図14は、本発明の第4実施形態に係る放射線撮影システムの概略構成の一例を示す模式図である。まず図13を参照して、電波暗箱について説明する。電波暗箱は、筺体125と、保管箱182と、保管箱に挿入した放射線撮影装置2の内壁とにより構成される。内壁は、第3実施形態と同様の電波遮蔽体を設ける。ただし、保管箱182には、電波開口部183を設ける。放射線撮影装置2を保管箱182に挿入した際は(図13)、電波は電波暗箱外へ放出されない。一方、放射線撮影装置2を保管箱182から取り出した際は(図14)、電波開口部183から電波を放出することができる。
次に、無線送受信機117について説明する。筺体125に設けられた無線送受信機117は、電波暗箱内に配置されたアンテナ118を具備する。無線送受信機107は電波を送受信する機能を有している。
以上の構成により、第3実施形態で必要であった暗箱外部との通信のためのアンテナ119及び、無線アンテナ接続スイッチ116を除去した簡便な構成で、同様の機能を実現することができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について説明する。本実施形態では、撮影時に撮影装置が移動しても、屋内使用に限定された無線通信を切断しない例を説明する。ここで移動とは、上述した「回診車の移動」、「放射線撮影装置の移動」、「放射線撮影装置の収納」を指す。
無線通信を切断しないのは以下の理由による。放射線撮影は基本的に屋内で行われる。つまり、放射線撮影中は屋内に装置があり、無線通信を切断する必要がないためである。また、複数個所を連続的に撮影する場合(スタディ撮影)、例えば、手の撮影後、足を撮影するような場合に無線通信を切断すると問題となるためである。この撮影を行う際、撮影位置調整の為、回診車1及び放射線撮影装置2を移動させる必要があるが、装置は放射線管理区域外を出ることはない。つまり屋内に装置が留まる。以上の理由から、放射線撮影時には、屋内使用に限定された無線通信を切断する必要がないことがわかる。
本実施形態では、撮影時の撮影装置移動は無視して無線通信を継続する方法を説明する。ここでは、重複説明を避けるため、第1、第2、第3、第4の実施形態と異なる点について重点的に説明する。
図15、図16を参照して、第5実施形態に係る検知装置5,15、制御装置7,17について説明する。
図15において、回診車1の検知装置5は、ハンドル握り検知部31と、放射線撮影動作検知部151と、車輪回転検知部32と、挿入検知部92とを具備している。また、回診車1の移動開始を検知する機能と、放射線撮影動作を検知する機能と、放射線撮影装置2を回診車1に挿入したことを検知する機能と、検知内容を制御装置7へ通知する機能とを有している。
回診車1の制御装置7は、放射線制御部33と、車輪ロック制御部34と、無線通信制御部35とを具備している。また、無線通信制御部35は、ハンドル握り検知部31及び放射線撮影動作検知部151及び車輪回転検知部32及び挿入検知部92が検知した情報に基づき、無線通信制御を判断する機能と、無線送受信機6を制御する機能とを有している。放射線制御部33は、不図時の操作卓(コンソール)から入力された撮影条件に基づき放射線源3を制御する機能を有している。
一方、図16において、放射線撮影装置2の検知装置15は、運搬検知部41と、放射線撮影動作検知部161とを具備している。また、放射線撮影装置2の運搬を検知する機能と、放射線撮影動作を検知する機能と、検知内容を制御装置17へ通知する機能とを有している。
放射線撮影装置2の制御装置17は、撮影制御部42と、無線通信制御部43とを具備している。また、無線通信制御部43は、放射線撮影動作検知部161及び運搬検知部41が検知した情報に基づき、無線通信制御を判断する機能と、送受信機16を制御する機能とを有している。撮影制御部42は、不図時の操作卓(コンソール)から入力された撮影条件に基づき放射線センサ19を制御する機能を有している。
次に図17(a)および図17(b)のフローチャートを参照して、第5実施形態に係る放射線撮影システムにおける動作の一例を説明する。まず、図17(a)のフローチャートを参照して、放射線の撮影動作について説明する。
S1701において、回診車1の制御装置7及び、放射線撮影装置2の制御装置17は、不図時の操作卓を介して使用者から撮影条件の設定を受け付ける。撮影条件とは、放射線照射強度、放射線照射時間等である。なお不図時の操作卓からの撮影条件の設定は無線を利用してもよい。
S1702において、使用者が不図時の曝射ボタンを押下すると曝射動作が開始する。制御装置7は放射線源3に対して曝射開始を、また制御装置17は放射線センサ19に対して撮像開始を指示する。撮影条件は、S1701での設定値を利用する。放射線源3は放射線を照射し、放射線撮影装置2は放射線像を検知する。放射線源3と放射線撮影装置2とは正確な検出信号を取り出すため同期通信を行っている。
S1703において、放射線撮影装置2は、S1702における放射線照射が終了すると、放射線撮影装置2が取得した画像を、回診車1に設置された不図時の画像保存部へ無線通信により転送する。画像保存部への画像転送が終了すると、放射線撮影動作は終了する。
S1701−S1703の放射線撮影を行っている間、装置が屋外に出ていく可能性は低い。そこで本実施形態に係る無線通信制御部35,43は、撮影動作時は無線通信の切断を行わない制御を行う。
次に、図17(b)のフローチャートを参照して、放射線撮影動作検知部151,161、無線通信制御部35,43の動作の一例を説明する。放射線撮影動作中に、「ハンドル握り検知」、「車輪回転検知」、「挿入検知」、「放射線撮影装置の移動検知」のいずれかが検知されても、屋内使用に限定された無線通信を切断しないようにしている。
S1711において、放射線撮影動作検知部151,161が放射線撮影状態の監視を開始し、状態を無線通信制御部35,43へ伝達する。伝達情報は、以下の3つの情報である。第1の伝達情報は、S1701の撮影条件設定が実施されているか否かを示す情報である。第2の伝達情報は、S1702の曝射動作が実施されているか否かを示す情報である。第3の伝達情報は、S1703の撮影画像転送が実施されているか否かを示す情報である。
S1712において、無線通信制御部35,43は、放射線撮影が行われているか否かを判定する。放射線撮影動作が行われているか否かの判定は、S1711で伝達された3つの情報のうち少なくとも何れか1つが実施されているか否かに基づいて行う。何れか1つでも実施されていれば放射線撮影動作中であると判定する。
ここで、放射線撮影動作が行われていると判定された場合(S1712;YES)、S1713へ進む。一方、放射線撮影動作が行われていないと判定された場合(S1712;NO)、S1711の処理に戻る。
S1713において、無線通信制御部35は、移動検知結果を無視するように動作する。つまり、「ハンドル握り検知」、「車輪回転検知」、「挿入検知」、「放射線撮影装置の移動検知」のうち少なくとも何れか1つが検知されたとしても、放射線撮影中であるので屋内使用に限定された無線通信を継続する。
本実施形態では、放射線撮影状態の監視は第1、第2、第3の伝達情報いずれの場合でも、無線通信を継続する場合について述べてきたが、これに限定されない。撮影条件によっては、いずれかの伝達情報を無視して無線通信を切断する場合もある。
以上説明したように、本実施形態では、撮影装置が移動しても、撮影時には屋内使用に限定された無線通信を切断しない。これにより、無線通信を不用意に切断することがなく、有効な放射線撮影を行うことができる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態について説明する。図18は、第6実施形態に係る放射線撮影システム(例えばデジタル放射線撮影システム)の概略構成の一例を示す模式図である。
図18において、放射線撮影室910は、放射線爆射による放射線撮影を行う部屋である。制御室920は、放射線撮影室910の近傍に設置される部屋である。
放射線撮影装置911は、放射線に反応してデジタル放射線画像データを生成する装置である。放射線制御装置912は、放射線撮影装置911から受信したデジタル放射線画像データを画像処理装置921へ送信すると共に、放射線発生装置913からの放射線の発生を制御する。また、放射線発生装置913及びその放射線制御装置912は、複数存在してもよい。
ここで、放射線撮影は、放射線撮影装置911を架台や臥台に固定設置して行うことが一般的であるが、より自由度の高い放射線撮影を行うために、放射線撮影装置911を機械的に固定せずフリーポジション状態で撮影する場合がある。このようなニーズのために、放射線撮影装置911と放射線制御装置912との間の接続を無線化し、放射線撮影装置911の設置自由度を改良したタイプのデジタル放射線撮影装置も製品化されている。
ここで、識別光線照射部914は、放射線制御装置912と無線通信するための情報を含む無線パラメータを重畳した光を、放射線発生装置913の放射線の照射範囲に照射する。なお、識別光線照射部914は、コリメータ光そのものを使用することもできる。
画像処理装置921は、画像処理を行うPC等の装置である。表示装置922は、画像処理装置921で画像処理が施されたデジタル放射線画像データに基づく放射線画像の表示を行う。基幹ネットワーク923は、画像処理装置921を接続する院内LAN等のネットワークである。
アクセスポイント915は、無線通信部911bと対向して無線通信を行うと共に、放射線制御装置912や画像処理装置921とも通信を行う。また、放射線撮影装置911内には、バッテリー911aと、アクセスポイント915とIEEE802.11規格等を用いた無線通信を行う無線通信部911bとが必要となる。
放射線撮影装置911内のセンサ制御部(不図示)は、放射線撮影装置911内の光受光部(不図示)で受光した放射線撮影装置911の照射範囲に照射される識別光線に重畳した無線パラメータに応じて無線通信部911bの設定を行う。これにより、放射線撮影装置911は、新たな無線通信によって、アクセスポイント915を介して放射線制御装置912と無線通信を確立する。
ここで、放射線撮影装置911は、バッテリー911aから供給される電力で動作し、搭載された無線通信部911bとアクセスポイント915との間で無線通信を行うことにより、撮影した放射線画像データの送信や制御情報の授受を行う。有線接続部930は、識別光線照射部914と画像処理装置921とを接続するUSB等の有線の接続部である。また、有線接続部916は、放射線制御装置912とアクセスポイント915とを接続する有線の接続部である。
これにより、無線通信で放射線撮影装置911の照射範囲にある放射線撮影装置911と放射線制御装置912との無線通信を確立し同期をとることが可能になる。また、無線通信に必要な情報を放射線撮影装置911の照射範囲にしか送らないようにするため、複数の放射線撮影装置が存在しても、放射線撮影装置911の照射範囲にある放射線撮影装置911としか通信を確立しない。
このように、放射線撮影装置911内のセンサ制御部(不図示)は、放射線撮影装置911内の光受光部(不図示)で受光した放射線撮影装置911の照射範囲に照射される識別光線に重畳した情報に応じて、放射線制御装置912と通信をする。
以上、第1実施形態から第6実施形態では、屋内使用に限定された無線通信を屋外で使用させない方法を提示してきたが、これらの方法に限定されるものではない。
例えば、放射線撮影システムの移動が検知された場合、通信周波数を屋外使用可能な周辺数に変更し通信を継続してもよい。例えば、屋外使用可能な無線通信し(WIFI規格2.4GHz、赤外線通信等)への切り替えを行ってもよい。この場合、回診車1の無線の送受信機6と、放射線撮影装置2の送受信機16とは、IEEE802.11b、IEEE802.11g、IEEE802.11a及びIEEE802.11nなど複数の規格に基づく通信に対応している。
上述の例では、回診車1の送受信機6は主に可搬型の放射線撮影装置2との通信に用いられているが、これに限らず、撮影対象の被検者情報や、撮影部位などの情報を含むオーダ情報を管理するRIS(Radiology Information System)からオーダ情報を無線で受信したり、撮影の実施情報やDICOM画像データを外部の管理サーバに送信したりするために用いることができる。ここで被検者情報とは、被検者の氏名、年齢、性別、体格の情報のほか、入院病棟である場合には病室番号等被検者の居場所を特定するための情報が含まれうる。このほかオーダ情報には、発生装置における完電流、管電圧、蓄積時間の情報も含まれうる。
この様な状況で、回診車1の送受信機6がIEEE802.11b、IEEE802.11g、IEEE802.11a及びIEEE802.11nなど複数の規格に基づく通信に対応している場合、送受信機6の制御装置7は、検知装置5により回診車1の移動が検知されたことに応じて5GHz帯での通信を禁止し、2.4GHzでの通信に切り替える。この通信切り替えは、例えばIEEE802.11aからIEEE802.11bまたはgによる通信に切り替えることを意味する。なお、IEEE802.11nでの通信が行われている場合には、利用される通信周波数帯が2.4GHzのみに制限されるように制御がされる。このようにすることで、移動中も無線でオーダ情報を受信しつつ、屋外での無線が利用されてしまう可能性を減らすことができる。
更に、回診車が停止した場合、または単位時間当たりの移動距離が特定の閾値よりも小さい範囲に収まる移動が行われる場合には、制御装置7は2.4GHzだけでの通信から5GHzを利用した通信に変更する際に回診車1に内蔵される不図示の表示部に警告表示をさせることができる。例えば5GHzを利用した通信を開始するに当たり、屋外等使用制限がある環境下ではないか否かの確認を示す情報を表示することが考えられる。例えば確認に対して了承を示す第一のボタンと、通信の変更を認めないことを示す第二のボタンとを有するダイアログウィンドウに当該警告表示を表示させるとともに第一のボタンが押下されることに応じて通信の変更を開始させるようにする。この機能は、屋外での不適切な無線の利用をより減らすことに貢献しうる。あるいは、上記第二のボタンのみを表示させ第一のボタンを表示させず、一定期間第二のボタンの押下操作がない場合にはダイアログウィンドウを消去するとともに通信を切り替えるよう制御することができる。これにより、頻繁に移動と停止を繰り返す場合に利用者の作業負担を抑えることができる。
当該警告表示およびダイアログウィンドウの表示遷移処理は、不図示の表示部と制御装置7の表示制御部により行われる。なお、上述の警告表示及びダイアログウィンドウの表示遷移処理は、RIS等外部のサーバとの通信に2.4GHzと5GHzを使い分ける点についての表示に限らず、放射線撮影装置2との通信に上記通信周波数を使い分ける点についての表示にも適用することができる。
上記例で開示されるように、複数の通信周波数を状況に応じて使い分ける点だけでなく、複数の通信規格に基づく通信方式を適応的に使い分ける点についても本発明の実施形態に含まれる。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (13)

  1. 放射線源を有する回診車と、前記放射線源から照射された放射線を検出する放射線撮影装置とを備える放射線撮影システムであって、
    前記回診車は、
    屋内使用に制限された周波数を含む周波数で前記放射線撮影装置と通信する無線送受信機と、
    前記回診車の移動を検知する移動検知手段と、
    前記移動が検知された場合に前記無線送受信機の動作を停止する無線通信制御手段と、
    を備えることを特徴とする放射線撮影システム。
  2. 前記放射線撮影装置は、
    屋内使用に制限された周波数を含む周波数で前記回診車と通信する第2の無線送受信機と、
    前記放射線撮影装置の運搬を検知する運搬検知手段と、
    前記運搬が検知された場合に前記第2の無線送受信機の動作を停止する第2の無線通信制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影システム。
  3. 前記回診車は、前記放射線撮影装置により撮影されて転送された放射線画像を保存する画像保存部をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の放射線撮影システム。
  4. 前記回診車は、前記放射線源または前記放射線撮影装置に対して撮影条件を設定する設定手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の放射線撮影システム。
  5. 前記放射線源の前記撮影条件は、放射線線量、放射線出力時間、放射照射野、放射照射角度、線量の周波数特性、または放射線の出力周波数のうち少なくとも何れか1つを含むことを特徴とする請求項4に記載の放射線撮影システム。
  6. 前記放射線撮影装置の前記撮影条件は、撮影時間または放射線照射野のうち少なくとも何れか1つを含むことを特徴とする請求項4または5に記載の放射線撮影システム。
  7. 前記回診車は、前記回診車が有する車輪の回転のロックを制御する車輪ロック制御手段をさらに備え、
    前記移動検知手段は、前記車輪ロック制御手段により前記車輪の回転のロックが解除されたことに応じて、前記回診車の移動を検知することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の放射線撮影システム。
  8. 前記回診車は、前記回診車が有する車輪の回転を検知する車輪回転検知手段をさらに備え、
    前記移動検知手段は、前記車輪回転検知手段により前記車輪の回転が検知されたことに応じて、前記回診車の移動を検知することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の放射線撮影システム。
  9. 前記回診車は、前記回診車が有するハンドルの握りを検知するハンドル握り検知手段をさらに備え、
    前記移動検知手段は、前記ハンドル握り検知手段により前記ハンドルの握りが検知されたことに応じて、前記回診車の移動を検知することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の放射線撮影システム。
  10. 前記回診車は、前記放射線撮影装置を収納するための保管箱をさらに備え、
    前記移動検知手段は、前記保管箱に前記放射線撮影装置が収納されたことに応じて、前記回診車の移動を検知することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の放射線撮影システム。
  11. 放射線源を有する放射線発生装置であって、
    屋内使用に制限された周波数を含む周波数で、前記放射線源から照射された放射線を検出する放射線撮影装置と通信する無線送受信機と、
    前記放射線発生装置の移動を検知する移動検知手段と、
    前記移動が検知された場合に前記無線送受信機の動作を停止する無線通信制御手段と、
    を備えることを特徴とする放射線発生装置。
  12. 放射線源を有する放射線発生装置の制御方法であって、
    無線送受信機が、屋内使用に制限された周波数を含む周波数で、前記放射線源から照射された放射線を検出する放射線撮影装置と通信する無線送受信工程と、
    移動検知手段が、前記放射線発生装置の移動を検知する移動検知工程と、
    無線通信制御手段が、前記移動が検知された場合に前記無線送受信機の動作を停止する無線通信制御工程と、
    を有することを特徴とする放射線発生装置の制御方法。
  13. 請求項12に記載の放射線発生装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018027260A (ja) * 2016-08-19 2018-02-22 株式会社アイ・エス・ビー 通信システム

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