JP2014056798A - 双極型二次電池の製造方法 - Google Patents

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武司 山田
Hiroaki Kaneda
紘明 金田
Kenji Sasaki
憲司 佐々木
Hajime Yui
元 由井
Norihisa Waki
憲尚 脇
Yuji Muroya
祐二 室屋
Kazuki Miyatake
一希 宮竹
Gentaro Kano
巌大郎 狩野
Shiho Inoue
志保 井上
Yasuyuki Tanaka
康行 田中
Yoshio Shimoida
良雄 下井田
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Abstract

【課題】スタック構成部品を積層するときに生じる平面上の位置ズレ誤差を可及的に小さくすることができる双極型二次電池の製造方法を提供する。
【解決手段】双極型電極の正極側に貼り合わせる第1のシール材および負極側に貼り合わせる第2のシール材は少なくとも一方が位置決め穴を有し、かつ双極型電極はシール材を貼り合わせる位置に位置決め穴を有し、シール材と双極型電極を積層する際に、それぞれの位置決め穴を合わせて積層する。複数の双極型電極を積層する際に、位置決め穴同士を合わせて積層する。また、積層順が初めとなる第1の双極型電極の位置決め穴を常に基準にして第2以降の双極型電極を積層する。
【選択図】図7

Description

本発明は、双極型二次電池の製造方法に関する。本発明の双極型二次電池は例えば、電気自動車における走行用駆動源モータを駆動するために用いられる。
近年、電気自動車の普及に伴って様々な車載用電池が開発されており、例えば下記特許文献1では、片面のみに正極材層を配した電子伝導性を有する基板と、少なくとも一枚の、片面に正極材層、他の面に負極材層を配した電子伝導性を有する基板と、片面のみに負極材層を配した電子伝導性を有する基板とを、リチウムイオン伝導性電解質層を介して全ての正極材層が負極材層と対向し、且つそれぞれの基板同士及び正極材層と負極材層が直接接触しないよう積層した積層体を備え、前記積層体の少なくとも正極材層、負極材層、電解質層を外気から遮断する双極型二次電池が提案されている。
特開平9−232003号公報
車載用電池に求められる特性のひとつとして、電池の小型軽量化がある。車載用電池が小型軽量化されれば、電池搭載量が増え、これに伴って走行可能距離が延びる。
その中にあって双極型二次電池は、多数のスタック構成部品を積層する構造であるため、電池を小型軽量化しようとすると、構成部品同士を平面上正確に位置合わせしなければならず、正確な位置合わせが不足すると、構成部品同士が寸法対比で大きく位置ズレすることになる。
本発明は以上の点に鑑みて、スタック構成部品を積層するときに生じる平面上の位置ズレ誤差を可及的に小さくすることができる双極型二次電池の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1による双極型二次電池の製造方法は、双極型電極の正極側に貼り合わせる第1のシール材および負極側に貼り合わせる第2のシール材は少なくとも一方が位置決め穴を有し、かつ前記双極型電極は前記シール材を貼り合わせる位置に位置決め穴を有し、前記シール材と前記双極型電極を積層する際に、それぞれの位置決め穴を合わせて積層することを特徴とする。
また、本発明の請求項2による双極型二次電池の製造方法は、上記した請求項1記載の双極型二次電池の製造方法において、前記第1および第2のシール材は共に位置決め穴を有し、前記第1および第2のシール材と前記双極型電極を積層する際に、前記双極型電極の位置決め穴を基準にして前記第1および第2のシール材を積層することを特徴とする。
また、本発明の請求項3による双極型二次電池の製造方法は、上記した請求項1または2記載の双極型二次電池の製造方法において、複数の双極型電極を積層する際に、位置決め穴同士を合わせて積層することを特徴とする。
また、本発明の請求項4による双極型二次電池の製造方法は、上記した請求項3記載の双極型二次電池の製造方法の製造方法において、積層順が初めとなる第1の双極型電極の位置決め穴を常に基準にして第2以降の双極型電極を積層することを特徴とする。
また、本発明の請求項5による双極型二次電池の製造方法は、上記した請求項1または2記載の双極型二次電池の製造方法において、前記双極型二次電池の位置決め穴を検知し、前記第1および第2のシール材を貼り合わせた後の前記双極型電極の寸法変化を計測することを特徴とする。
更にまた、本発明の請求項6による双極型二次電池の製造方法は、上記した請求項3または4記載の双極型二次電池の製造方法において、前記双極型二次電池の位置決め穴を検知し、前記複数の双極型電極を積層した後の積層品の寸法変化を計測することを特徴とする。
上記構成を備える本発明の製造方法においては、双極型電極の正極側に第1のシール材を貼り合わせるとともに負極側に第2のシール材を貼り合わせるときに、あらかじめこれらの部品に位置決め穴を設けておき、これらの位置決め穴を合わせることにより部品相互の位置決め手段とする。位置決めの基準としては3層積層構造の中央の部品である双極型電極の位置決め穴を基準にすると位置合わせを行いやすい。
また、この位置決め穴は、複数の双極型電極を積層するときにも位置決め手段として用いることができ、この場合には、積層順が初めとなる第1の双極型電極の位置決め穴を常に基準にして第2以降の双極型電極を積層するのが好ましい。理由は以下のとおりである。
すなわち、今、仮に、積層順に第1の双極型電極の上に第2の双極型電極を重ね、第2の双極型電極の上に第3の双極型電極を重ね、第3の双極型電極の上に第4の双極型電極を重ねることにする。この場合、第1の双極型電極の上に第2の双極型電極を重ねるときに第2の双極型電極に設けた位置決め穴を第1の双極型電極に設けた位置決め穴に対して位置合わせし、第2の双極型電極の上に第3の双極型電極を重ねるときに第3の双極型電極に設けた位置決め穴を第2の双極型電極に設けた位置決め穴に対して位置合わせし、第3の双極型電極の上に第4の双極型電極を重ねるときに第4の双極型電極に設けた位置決め穴を第3の双極型電極に設けた位置決め穴に対して位置合わせすると、位置合わせのたびに発生する誤差が順々に積算されるため、積層数が増えるのに伴って累積最大誤差が大きくなってゆく(累積最大誤差=積層誤差×積層数)。
これに対し、本発明では、第1の双極型電極の上に第2の双極型電極を重ねるときに第2の双極型電極に設けた位置決め穴を第1の双極型電極に設けた位置決め穴に対して位置合わせすることは同じであるが、第2の双極型電極の上に第3の双極型電極を重ねるときに第3の双極型電極に設けた位置決め穴を第2ではなく第1の双極型電極に設けた位置決め穴に対して位置合わせし、第3の双極型電極の上に第4の双極型電極を重ねるときにも第4の双極型電極に設けた位置決め穴を第1の双極型電極に設けた位置決め穴に対して位置合わせするように設定してなり、これによれば、位置合わせのたびに発生する誤差が第4の双極型電極の位置合わせ以降、積算されなくなる(累積最大誤差=積層誤差×2)。したがって双極型電極を4枚以上に亙って重ねるときに発生する平面上の位置ズレ誤差を可及的に小さくすることが可能とされる。
上記方法は、第1の双極型電極に設けた位置決め穴を唯一の基準点として、双極型電極を4枚以上重ねてゆくものである。方法の実施に用いる自動化設備としては例えば、CCDカメラ等を備える光学読取り装置によって第1の双極型電極に設けた位置決め穴(唯一の基準点)や第2以降の双極型電極に設けた位置決め穴の位置を順次確認し、その位置データに基づいて制御装置が貼り合わせ機を稼動させ、位置合わせのうえ、これらを貼り合わせる。
また、上記位置決め穴は、双極型二次電池の位置決め穴を検知し、第1および第2のシール材を貼り合わせた後の双極型電極の寸法変化を計測することにも利用することができ、また、双極型二次電池の位置決め穴を検知し、複数の双極型電極を積層した後の積層品の寸法変化を計測することにも利用することができる。
本発明は、以下の効果を奏する。
すなわち本発明においては上記したように、スタック構成部品にあらかじめ設けた位置決め穴を用いてスタック構成部品同士を位置合わせするようにしたものであって、スタック構成部品を積層するときに生じる平面上の位置ズレ誤差を可及的に小さくすることができる。
本発明の実施例に係る製造方法によって製造する双極型二次電池における双極型電極、第1シール材および第2シール材の平面図、ならびにこれらを組み合わせた電極シートの平面図 電極シートの断面図 双極型二次電池の積層構造を示す断面図 双極型二次電池の平面図 双極型電極の製造工程説明図 双極型電極の製造工程説明図 (A)は電極シートの断面図、(B)は比較例に係る積層品の断面図、(C)は実施例に係る積層品の断面図
本発明には、以下の実施形態が含まれる。
(1)双極型電極(電極付き集電体)の厚み方向両面にシール材を貼り合わせて電極シートとし、複数の前記電極シートをセパレータを挟んだ状態で重ね合わせて積層品とし、前記積層品における電解液注入口以外の周縁部を熱プレス溶着して積層品スタックとする双極型二次電池(リチウムイオン電池)の製造方法において、前記電極シートを4枚以上に亙って重ねるときに、各電極シートに予め設けた位置決め穴同士を重ねることをもって位置合わせの基準とし、積層順に第1の電極シートに第2の電極シートを重ねるときに前記第2の電極シートに設けた位置決め穴を前記第1の電極シートに設けた位置決め穴に対して位置合わせし、前記第2の電極シートに第3の電極シートを重ねるときに前記第3の電極シートに設けた位置決め穴を前記第1の電極シートに設けた位置決め穴に対して位置合わせし、前記第3以降の電極シートに第4以降の電極シートを重ねるときにも前記第4以降の電極シートに設けた位置決め穴を前記第1の電極シートに設けた位置決め穴に対して位置合わせすることを特徴とする双極型二次電池(リチウムイオン電池)の製造方法。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
当該実施例は、双極型二次電池の一種であるリチウムイオン電池の製造方法に係る。当該リチウムイオン電池は以下のように構成されている。
全体構成・・・・
すなわち図1および図2に示すように、双極型電極(電極付き集電体)12の厚み方向両面にそれぞれ枠状のシール材16,17が貼り合わされることにより電極シート11が構成されており、図3に示すように、複数の電極シート11が間にセパレータ18を挟んだ状態で重ねられることにより電極シート11の積層品21Aが構成されており、図4に示すように、積層品21Aにおける電解液注入口23以外の周縁部が熱プレス溶着(圧着)されることにより電極シート11の積層品スタック21Bが構成されている。積層品21Aは熱プレス溶着する前の双極型二次電池であり、積層品スタック21Bは熱プレス溶着した後の双極型二次電池である。単電池としては図3に示すように、互いに重ねられる2組の電極シート(例えば11Dと11C)における一方の電極シート11Dの正極14、他方の電極シート11Cの負極15および両極14,15間のセパレータ18Cによって1つの単電池が構成されている。また図4に示すように、熱プレス溶着された積層品スタック21Bの周縁部に、積層品スタック21Bの内部に注入する電解液(図示せず)の漏れをシールするための高圧着部位(シールライン)24が形成されている。
電極シート11の構成・・・
図1および図2に示す双極型電極12は、集電体(集電箔)13の厚み方向一方の面に正極14を配置するとともに他方の面に負極15を配置したものである。集電体13は、導電性ポリイミドに金属薄膜(Cu等)を被着した素材によって平面四角形(長方形)のフィルム状(約300×350×0.05mm)に成形され、その厚み方向一方の面の平面中央に正極14が固定されるとともに他方の面の平面中央に負極15が固定されている。
一方のシール材16は、熱硬化性樹脂および熱可塑性樹脂によって集電体13より一回り大きな平面四角形(長方形)のフィルム状に成形され、平面中央に厚み方向に貫通する中空部16bが形成されて枠状とされ、正極14の周りを囲むようにして集電体13の厚み方向一方の面に固定されている。他方のシール材17は、熱可塑性樹脂によって集電体13より一回り大きな平面四角形(長方形)のフィルム状に成形され、平面中央に厚み方向に貫通する中空部17bが形成されて枠状とされ、負極15の周りを囲むようにして集電体13の厚み方向他方の面に固定されている。これら枠状のシール材16,17は単電池の周囲を取り囲むとともに集電体13の間に溶着される。
双極型電極12およびシール材16,17の平面上にはそれぞれ、これらを互いに重ねるときに平面上の位置合わせをするための、厚み方向に貫通する円形小穴状の位置決め穴12a,16a,17aが複数個所(2箇所)に亙って設けられており、双極型電極12およびシール材16,17はこの位置決め穴12a,16a,17aで位置を合わせて重ねられている。双極型電極12に対するシール材16,17の固定は例えば、複数個所におけるピンポイント溶着によって仮止め式に行なわれる。
積層品(溶着前の積層品)21Aの構成・・・
図3に示す積層品21Aは、4枚の電極シート11および3枚のセパレータ18が交互に重ねられることにより3層に亙る積層品として構成されている。電極シート11の平面上にはそれぞれ上記位置決め穴12a,16a,17aが重ねられたことによる電極シート11としての位置決め穴11a(図1参照)が設けられているので、電極シート11同士はこの位置決め穴11aで位置を合わせて重ねられている。一方、セパレータ18は平面積が比較的小さいので、電極シート11の平面上中央位置に配置されることにより位置合わせされており、位置決め穴による位置合わせには加えられていない。尚、積層数について上記3層としたのは単なる例示であって、4層以上例えば8層であっても良い。電極シート11には重ね合わせに先立ってそれぞれ、電圧監視用端子(FPC)25が取り付けられている。
積層品スタック(溶着後の積層品)21Bの構成・・・
図4に示す積層品スタック21Bは、図3の積層品21Aを熱プレス溶着することによって作製されている。上記したように電極シート11およびこれを複数重ね合わせた積層品21Aは平面四角形(長方形)であって、その周縁部の4辺のうちの1辺は電解液注入口23とされ開口したままとされるので、積層品21Aは残りの3辺において熱プレス溶着され、図4では、この熱プレス溶着された領域を点々を付して示している。溶着領域内におけるシール材17は、双極型電極12と重なる部分において双極型電極12の集電体13に溶着され、双極型電極12と重ならない部分においてシール材16に溶着されている。
また、図4では、高圧着部位24を黒太線をもって示しており、その配置から明らかなように高圧着部位24は、熱プレス溶着された周縁部の3辺に亙って連続する1本のライン状(帯状)に形成されている。高圧着部位24はシール材16,17の枠形状に沿ってシール材16,17の平面上に設けられ、単電池の周囲を取り囲むとともにその一部(単電池の周囲全周の一部、電解液注入口23に対応する部位)が分断された平面形状とされている。
また、この高圧着部位24は、熱プレス溶着時におけるプレス圧力が他の部位より大きく設定されることにより、他の部位より厚みを減じられた立体形状として形成されている。したがって高圧着部位24は、積層品スタック21Bの厚み方向一方の面で溝状に凹んだ形状とされ、または積層品スタック21Bの厚み方向一方の面で溝状に凹むとともに他方の面で畝状に隆起した形状とされ、または積層品スタック21Bの厚み方向一方および他方の面双方で溝状に凹んだ形状とされている。
つぎに、上記リチウムイオン電池の製造方法を説明する。
図5(A)に示すように、所定の大きさの平面形状(四角形)にカットした集電体13を用意し、この集電体13の厚み方向一方の面に正極14を塗工するとともに他方の面に負極15を塗工して双極型電極12を作製する(図5(B))。その一方で、図5(C)に示すように、所定の大きさの平面形状(四角形)にカットしたシール材16,17を用意し、このシール材16,17を打ち抜きプレスして枠状に加工する(図5(D))。
次いで、図5(E)に示すように、上記双極型電極12と2枚のシール材16,17を重ね合わせ、熱プレス溶着で仮止めして電極シート11を作製する(図5(F))。重ね合わせ時にはその位置精度を確保して位置ズレ誤差を可及的に小さくするため、画像処理による位置合わせ手段を用いる。位置合わせには上記位置決め穴12a,16a,17aを用いる。位置合わせは、双極型電極12の位置決め穴12aを基準にして行なう。
次いで、図5(G)に示すように、複数の電極シート11を間にセパレータ18を挟んだ状態で重ね合わせて積層品21Aとし、積層品21Aにおける電解液注入口23以外の周縁部3辺を金型で熱プレス溶着して積層品スタック21Bを作製し(図5(H))、このとき同時に高圧着部位24を形成する。重ね合わせ時にはその位置精度を確保して位置ズレ誤差を可及的に小さくするため、画像処理による位置合わせ手段を用いる。位置合わせには上記位置決め穴11aを用いる。次いで、図示はしないが、積層品スタック21Bの各層内に電解液を注入し、注入口23を閉塞し、完成に至る。
上記図5(G)における複数の電極シート11の重ね合わせ工程は、以下のように行なう。重ね合わせの順序としては図3に示したように、下から順に、第1の電極シート11A、第1のセパレータ18A、第2の電極シート11B、第2のセパレータ18B、第3の電極シート11C、第3のセパレータ18Cおよび第4の電極シート11Dを重ねる。
当該実施例に係る方法の実施に用いる自動化の設備としては、図6に示すように、CCDカメラ31を備える光学読取り装置によって第1の電極シート11Aに設けた位置決め穴(唯一の基準点)11aや第2の電極シート11B以降の電極シート11に設けた位置決め穴11aの位置を順次確認し、その位置データを精密位置合わせ機の制御装置32のメモリに記録し、この位置データに基づいて制御装置32が貼り合わせ機33を稼動させる。また、位置決め穴11aを光学読取り装置で読み取り、形状判定の解析を実施して、重心を割り出し、その重心を重ねる、あるいは重心をもとにシート中心を計算し位置合わせすることにより貼り合わせを行なう。
貼り合わせ機33は、供給ポジションP1、中間ポジションP2および位置合わせポジションP3を移動可能な移送手段として第1ないし第3移動テーブル34,35,36を備えるとともに、位置合わせポジションP3に面して吸着手段として吸着テーブル37を備えている。
第1移動テーブル34はその上で電極シート11およびセパレータ18を重ねてゆくもの、第2移動テーブル35は電極シート11を供給するもの、第3移動テーブル36はセパレータ18を供給するものであって、それぞれ制御装置32の指示を受け、アクチュエータ等の駆動源によってガイドレール等に沿って移動する。
吸着テーブル37は、電極シート11およびセパレータ18を順次重ねるべくこれらを一時的に保持するものであって、このため真空引き等による釈放自在な吸着機構を備えており、また、吸着した状態の電極シート11またはセパレータ18を位置を合わせたうえで釈放するように制御装置32の指示を受けて平面上縦方向(x方向)および横方向(y方向)ならびに回転方向(θ方向)へ動作可能とされている。
また、吸着テーブル37に吸着された状態の電極シート11の位置(位置決め穴の位置)やセパレータ18の位置、位置合わせポジションP3に位置する各移動テーブル34,35,36上の積層品21A、電極シート11、セパレータ18の位置(位置決め穴の位置)などを確認するため、CCDカメラ31が反射鏡38を介してこれらを直角度方向から観測・撮影する。
手順は、以下のようになる。
(0)初動位置として移動テーブル34,35,36は中間ポジションP2に位置している。
(1)第2移動テーブル35が供給ポジションP1へ移動し、第2移動テーブル35上に第1の電極シート11Aをセットする。
(2)第2移動テーブル35が位置合わせポジションP3へ移動し、吸着テーブル37が第1の電極シート11Aを吸着する。
(3)第2移動テーブル35は中間ポジションP2へ戻り、第1移動テーブル34が位置合わせポジションP3へ移動する。
(4)吸着テーブル37が第1の電極シート11Aを釈放し、第1移動テーブル34上の暫定位置に貼り付ける(これも吸引による)。
(5)第1移動テーブル34上の第1の電極シート11Aの位置(位置決め穴11aの位置)をCCDカメラ31で確認し、メモリに記憶して「唯一の基準点」を設定する。
(6)第1移動テーブル34は中間ポジションP2へ戻り、第3移動テーブル36が供給ポジションP1へ移動する。
(7)第3移動テーブル36上に第1のセパレータ18Aをセットする。
(8)第3移動テーブル36が位置合わせポジションP3へ移動し、吸着テーブル37が第1のセパレータ18Aを吸着する。
(9)第3移動テーブル36は中間ポジションP2へ戻り、第1移動テーブル34が位置合わせポジションP3へ移動する。
(10)第1のセパレータ18AをCCDカメラ31で外形確認のうえ、吸着テーブル37が第1のセパレータ18Aを釈放し、第1移動テーブル34上の積層品(この段階では第1の電極シート11Aのみよりなる)上に貼り付ける。
(11)第1移動テーブル34は中間ポジションP2へ戻り、第2移動テーブル35が供給ポジションP1へ移動する。
(12)第2移動テーブル35上に第2の電極シート11Bをセットする。
(13)第2移動テーブル35が位置合わせポジションP3へ移動し、吸着テーブル37が第2の電極シート11Bを吸着する。
(14)第2移動テーブル35は中間ポジションP2へ戻り、第1移動テーブル34が位置合わせポジションP3へ移動する。
(15)吸着テーブル37に吸着された第2の電極シート11Bの位置(位置決め穴11aの位置)をCCDカメラ31で確認する。
(16)上記「唯一の基準点」に位置合わせしたうえ、吸着テーブル37が第2の電極シート11Bを釈放し、第1移動テーブル34上の積層品(この段階では第1の電極シート11Aおよび第1のセパレータ18Aよりなる)上に貼り付ける。
(17)第1移動テーブル34上の積層品(この段階では第1の電極シート11A、第1のセパレータ18Aおよび第2の電極シート11Bよりなる)をピンポイント式の熱溶着手段(図示せず)で仮止めする。
(18)第1移動テーブル34は中間ポジションP2へ戻り、第3移動テーブル36が供給ポジションP1へ移動する。
(19)これで上記(6)へ戻るので、以後積層数回(6)〜(18)を繰り返す。
(20)最後の対象物すなわち第4の電極シート11Dを貼り付け後、第1移動テーブル34が供給ポジションP1へ移動し、積層品21Aを取り出す。
上記手順によれば、以下の効果が発揮される。
すなわち上記図3に示したように、下から順に、第1の電極シート11A、第1のセパレータ18A、第2の電極シート11B、第2のセパレータ18B、第3の電極シート11C、第3のセパレータ18Cおよび第4の電極シート11Dをこの順序で重ねる場合、比較例として図7(B)に示すように、第1の電極シート11Aの上に第2の電極シート11Bを重ねるときに第2の電極シート11Bに設けた位置決め穴11aを第1の電極シート11Aに設けた位置決め穴11aに対して位置合わせし、第2の電極シート11Bの上に第3の電極シート11Cを重ねるときに第3の電極シート11Cに設けた位置決め穴11aを第2の電極シート11Bに設けた位置決め穴11aに対して位置合わせし、第3の電極シート11Cの上に第4の電極シート11Dを重ねるときに第4の電極シート11Dに設けた位置決め穴11aを第3の電極シート11Cに設けた位置決め穴11aに対して位置合わせすると、位置合わせのたびに発生する誤差が順々に積算されるため、積層数が増えるのに伴って累積最大誤差が大きくなる(累積最大誤差G=積層誤差G×積層数S(ただし、S≧3))。
これに対し、上記手順では図7(C)に示すように、第1の電極シート11Aの上に第2の電極シート11Bを重ねるときに第2の電極シート11Bに設けた位置決め穴11aを第1の電極シート11Aに設けた位置決め穴11aに対して位置合わせし、第2の電極シート11Bの上に第3の電極シート11Cを重ねるときに第3の電極シート11Cに設けた位置決め穴11aを第2の電極シート11Bではなく第1の電極シート11Aに設けた位置決め穴11aに対して位置合わせし、第3の電極シート11Cの上に第4の電極シート11Dを重ねるときにも第4の電極シート11Dに設けた位置決め穴11aを第1の電極シート11Aに設けた位置決め穴11aに対して位置合わせするように設定したために、位置合わせのたびに発生する誤差が第4の電極シート11Dの位置合わせ以降、積算されなくなる(累積最大誤差G=積層誤差G×2)。したがって、電極シート11を4枚以上に亙って重ねるときに発生する平面上の位置ズレ誤差を可及的に小さくすることができる(G>G)。
また、上記位置決め穴11aは、双極型二次電池の位置決め穴11aを検知し、第1および第2のシール材16,17を貼り合わせた後の双極型電極12の寸法変化を計測することにも利用することができ、また、双極型二次電池の位置決め穴11aを検知し、複数の双極型電極12を積層した後の積層品の寸法変化を計測することにも利用することができる。
11 電極シート
11a,12a,16a,17a 位置決め穴
12 双極型電極
13 集電体
14 正極
15 負極
16,17 シール材
16b,17b 中空部
18 セパレータ
21A 積層品
21B 積層品スタック
23 電解液注入口
24 高圧着部位
25 端子
31 CCDカメラ
32 制御装置
33 貼り合わせ機
34,35,36 移動テーブル
37 吸着テーブル
38 反射鏡

Claims (6)

  1. 双極型電極の正極側に貼り合わせる第1のシール材および負極側に貼り合わせる第2のシール材は少なくとも一方が位置決め穴を有し、かつ前記双極型電極は前記シール材を貼り合わせる位置に位置決め穴を有し、
    前記シール材と前記双極型電極を積層する際に、それぞれの位置決め穴を合わせて積層することを特徴とする双極型二次電池の製造方法。
  2. 前記第1および第2のシール材は共に位置決め穴を有し、
    前記第1および第2のシール材と前記双極型電極を積層する際に、前記双極型電極の位置決め穴を基準にして前記第1および第2のシール材を積層することを特徴とする請求項1記載の双極型二次電池の製造方法。
  3. 複数の双極型電極を積層する際に、位置決め穴同士を合わせて積層することを特徴とする請求項1または2記載の双極型二次電池の製造方法。
  4. 積層順が初めとなる第1の双極型電極の位置決め穴を常に基準にして第2以降の双極型電極を積層することを特徴とする請求項3記載の双極型二次電池の製造方法。
  5. 前記双極型二次電池の位置決め穴を検知し、前記第1および第2のシール材を貼り合わせた後の前記双極型電極の寸法変化を計測することを特徴とする請求項1または2記載の双極型二次電池の製造方法。
  6. 前記双極型二次電池の位置決め穴を検知し、前記複数の双極型電極を積層した後の積層品の寸法変化を計測することを特徴とする請求項3または4記載の双極型二次電池の製造方法。
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