JP2014056262A - 打撃検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】支持フレームからの微振動が遮断されるようにして、外乱遮断効果を高めた打撃検出装置を提供する。
【解決手段】パッド体は、パッド部の裏側にベース部12が固定されて構成され、ベース部12の裏側に打撃センサが配設される。パッド体は、シリコンゴムでなる介在部材30を介してフレーム20によって支持される。介在部材30のフランジ部31の上面31aには突設高さの異なる垂直突起部33B、33Sが突設され、介在部材30の貫通穴32aの内周面には水平突起部34が突設形成されている。非打撃状態において、パッド体が、介在部材30に対して垂直突起部33Bと水平突起部34にのみ接するように、介在部材30がパッド体とフレーム20との間に介在する。
【選択図】図2

Description

本発明は、パッドへの打撃による振動を検出し、その検出信号を、楽音を発生させるための信号として出力する打撃検出装置に関する。
従来、電子ドラム等の電子打楽器において、パッドの被打撃面に対する打撃により生じる振動をセンサで検出し、その検出信号に基づいて楽音を発生させるものが知られている。この種の電子打楽器では、上記検出信号を得て出力する打撃検出装置が適用され、打撃検出装置は、通常、パッド体が、支持フレームに、何らかの態様によって支持されてドラム型の体裁で構成される。
例えば、下記特許文献1の楽器は、硬質なゴムにより構成されている底の浅い皿の形をした本体と、本体の底部に鉄板によって構成されたベースプレートとを備え、本体とベースプレートとがベースによって支持されている。被打撃面を有するパッドラバーの内部に埋め込まれたパッドプレートが、ドーナツ状のクッション材を介してベースプレートによって支持されている。パッドプレートの裏面には、パッド用センサが固着されている。
本体の周辺部内側には、リムプレートが埋め込まれており、リムプレートの内周にはリム用センサが固着されている。演奏者がパッドを打撃すると、パッドプレートが振動してその振動がパッド用センサにより検出される。また、演奏者がリムショットを行う場合は、演奏者がリムを打撃することによりリムプレートが振動して、リム用センサによりその振動が検出される。
ここで、パッドプレートはリムと直接接触しておらず、パッドラバーを介して接触しており、パッドラバーはリムのゴムに比べて軟質なゴムから構成されるため、リムからの振動を減衰させる。従ってリムプレー卜の振動はパッド用センサには伝わらない。パッド用センサ及びリム用センサは各々振動を電気信号として検出し、電気信号は電気回路を経てアンプ、スピーカ等によって電気的に増幅されて楽音として発音される。
また、下記特許文献2の楽器では、パッド体、センサ部及びセンサ支持体が、円盤状に形成された薄膜弾性体のみを介して上ケースに支持され、上ケースから浮設された状態となっている。
すなわち、打撃検出のためのセンサ部が配設されているセンサ支持体が、有膜弾性体と共にブリッジ体によってパッド体と結合されている。有膜弾性体は、弾性を有し振動を伝達しにくい合成樹脂で円盤状に形成され、肉厚部から半径方向外側部分は薄膜部となっている。薄膜部は発光ユニットのステイと上ケースとに挟まれるようにして固定される。非打撃時において、パッド体、センサ部、センサ支持体等が薄膜部だけを介して上ケースに結合され、上ケースに対して浮設された形となる。これにより、振動伝達に関し上ケースから独立した作用をする。すなわち、ケース体からの振動は薄膜部でほぼ遮断され、センサ部ヘの振動伝達が効果的に抑えられるので、他パッドの打撃やケース体自身の打撃に起因する飛び付きが防止される。
特開平6−175651号公報 特開平2002−169546号公報
上記特許文献1の楽器では、当該パッド体以外の外部からの振動、例えば、床の振動、他パッドやケース体自身の打撃に起因する振動がベースに伝わる場合がある。その際に、外部からの縦方向の振動についてはクッション材により振動が吸収される。しかし、振動が、変位が小さい微振動である場合には、クッション材で有効に吸収されずに、感度の高いパッド用センサではそれを検出してしまい、楽音発生上において外乱となる(いわゆる飛び付き)という問題があった。
しかも、リムがパッドプレートの動きを制限していることから、横方向の振動を吸収することができず、横方向の振動についてもパッド用センサが検出してそれが外乱となる場合があった。
また、上記特許文献2の楽器では、床等から支持フレームの一部である上ケースに振動が伝わった場合に、縦方向の振動については薄膜部により吸収されるが、薄腹部は平面状に横方向に展伸されていることから、横方向の振動が吸収されにくく、特に横方向の振動をセンサ部が検出してそれが外乱となる場合があった。
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、支持フレームからの微振動が遮断されるようにして、外乱遮断効果を高めることができる打撃検出装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の請求項1の打撃検出装置は、打撃される被打撃面(11a)が表側に設けられたパッド体(10)と、前記パッド体に対する打撃による振動を検出する打撃センサ(13)と、基面(31a、32a、230b、230d、430a)と該基面から突設された弾性のある突起部(33、34、35)とを有する介在部材(30、130、230、330、430)と、前記介在部材を介して前記パッド体を支持する支持フレーム(20)とを有し、非打撃状態において、前記パッド体及び前記支持フレームの少なくとも一方が、前記介在部材に対して前記突起部にのみ接した状態となるように、前記介在部材が前記パッド体と前記支持フレームとの間に介在し、前記介在部材の前記基面には、前記突起部として、前記パッド体の前記被打撃面に対して垂直な方向の成分を有した突起部と、前記被打撃面に対して平行な方向の成分を有した突起部とが突設されていることを特徴とする。
なお、上記括弧内の符号は例示である。
本発明の請求項1によれば、支持フレームからの微振動が遮断されるようにして、外乱遮断効果を高めることができる。
請求項2によれば、打撃力が支持フレームにしっかりと受け止められるようにして、良好な演奏性を確保することができる。
請求項3によれば、パッド体への変位力の増加に対して複数段階に変化する反力で抗するようにして、演奏性を向上させることができる。
請求項4によれば、パッド体への変位力の増加に対して滑らかな反力増加で抗するようにして、演奏性を向上させることができる。
請求項5によれば、被打撃面に垂直な方向及び平行な方向の双方における微振動の検出を抑制すると共に、介在部材の構成を簡単にすることができる。
本発明の一実施の形態に係る打撃検出装置が適用される電子打楽器における1つのパッド体の周りの模式的な縦断面図(図(a))、フレームにおける1つのパッド体を支持する部分の底面図(図(b))である。 1つの固着部材の周りの縦断面図(図(a))、1つの介在部材の斜視図(図(b))、平面図(図(c))である。 第1、第2変形例の介在部材の縦断面図(図(a)、(b))である。 第3、第4変形例の介在部材の縦断面図(図(a)、(b))である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1(a)は、本発明の一実施の形態に係る打撃検出装置が適用される電子打楽器における1つのパッド体の周りの模式的な縦断面図である。本電子打楽器は、電子的に楽音を発生させる電子ドラムとして構成される。不図示のドラムラックに複数のフレーム20が支持され、各フレーム20にパッド体10が支持されるが、図1(a)ではそのうちの1つのパッド体10が示されている。パッド体10の種類としては、例えば、スネアドラムやタム用に構成されたものであるが、これらに限られない。従って、パッド体10の種類に応じて、パッド体10のサイズや形状が異なるが、以降に説明する本発明に関わる基本的な構成は同じである。
図1(b)は、フレーム20における1つのパッド体10を支持する部分の底面図である。図1(a)は、図1(b)のA−A線に沿う断面図に相当している。
パッド体10は、円形のパッド部11と、パッド部11の裏側に固定された円形のベース部12とを有する。パッド部11の表側の面である上面が、打撃される被打撃面11aを提供する。パッド体10は、必ずしも被打撃面11aが水平となるように設置されるとは限らないが、以降、被打撃面11aが水平であるとして、上下方向や左右方向を呼称する。
ベース部12の裏側に、打撃センサ13が配設される。打撃センサ13は、圧電素子等を有し、ベース部12の振動を電気信号に変換し、その信号を打撃の有無や強さとして検出するものである。ただし、振動により打撃を検出するものであればよく、構成や配設位置は問わない。被打撃面11aが打撃されるとベース部12が振動し、それが打撃センサ13により検出される。その検出信号に基づいて、図示しない楽音発生部によってドラム音が発生する。楽音発生部は、本打撃検出装置とは別体であってもよい。
フレーム20は、樹脂等で構成され、1つのパッド体10に対応する円形の底部21を有する。底部21の周りにおける複数箇所(例えば、6箇所)に環状リブ23がフレーム20に一体に形成される。各環状リブ23は上方に延設され、各々に板状部22が一体に形成されている。
パッド体10には、環状リブ23に対応して、6箇所に固着部材40が設けられる。パッド体10は、介在部材30を介してフレーム20によって支持される。板状部22の下面22bにおける、環状リブ23の内側に相当する位置には、環状のゴムワッシャ44が固着されている。
図2(a)は、1つの固着部材40の周りの縦断面図である。図2(b)、(c)は、それぞれ、1つの介在部材30の斜視図、平面図である。
図2(a)に示すように、固着部材40は、上側フランジ部41と円筒部42とが一体に形成され、さらに、円筒部42の下側に下側フランジ部43が固着されて構成される。固着部材40の上側フランジ部41及び円筒部42にかけて、上下方向全長に亘って取り付け穴40aが形成されている。下側フランジ部43はワッシャの形をしており、取り付け穴40aに連通する貫通穴を有する。
板状部22において、環状リブ23の内側に相当する位置には、貫通穴22cが形成されている。固着部材40の円筒部42は貫通穴22cを貫通している。貫通穴22cの内径は円筒部42の外径よりも大きい。
上側フランジ部41がベース部12の裏面12aに当接した状態で、下側フランジ部43を介して下方からネジ45がベース部12のネジ穴12bに螺合されることで、上側フランジ部41及び円筒部42と共に下側フランジ部43がベース部12に固定される。これにより、固着部材40がパッド体10に螺着固定され、パッド体10と一体的となってパッド体10の一部となる。
固着部材40は、パッド体10に固定的にされていればその固定の態様は問わない。あるいは、固着部材40は、ベース部12と一体に形成されていてもよい。固着部材40は、金属等の剛性の高い材料で構成される。固着部材40は、上側フランジ部41及び円筒部42だけでなく、下側フランジ部43も一体に形成されていてもよい。
介在部材30は、フレーム20とパッド体10との間の振動の伝達を遮断乃至抑制するインシュレータとしての機能を果たす。介在部材30は、弾性を有する材料であれば種類は問わない。例えば、シリコンゴムのほか、ブチルゴム、天然ゴム、ウレタンゴム等であってもよい。本実施の形態では、温度による依存性が小さく、永久変形が少ないという利点があるシリコンゴムが採用される。介在部材30は、例えば、金型射出成形によって成形される。
図2(a)〜(c)に示すように、介在部材30は、フランジ部31と円筒部32とが一体に形成されてなる。フランジ部31の上面31aには垂直突起部33(33B、33S)が一体に突設形成されている。垂直突起部33Bは、垂直突起部33Sよりも突設高さが高く、フランジ部31の円周方向に沿った位置に、両者が1個おきに、計4個ずつが等間隔に配置されている。
介在部材30には、固着部材40の円筒部42の外径より大きい貫通穴32aが上下方向に形成され、貫通穴32aの内周面には、水平突起部34が一体に突設形成されている。水平突起部34は、図2(c)に示すように、フランジ部31の円周方向に沿って、計6個が等間隔に配置される。
介在部材30の垂直突起部33B、33S、水平突起部34はいずれも、先端部の断面が先端ほど縮径した凸曲面となっている。フランジ部31の上面31aは水平で且つ平坦な面であり、これを基面として、垂直突起部33B、33Sは、該基面に対して垂直に真っ直ぐ上方に突設されている。一方、水平突起部34は、貫通穴32aの中心点の方向に向かって突設されている。従って、貫通穴32aの内周面のうち、水平突起部34の基部に対応する部分を基面と考えると、該基面に対して垂直に、水平方向に突設されていることになる。
フランジ部31の円周方向に沿って、水平突起部34の各先端を通る円の直径は、自由状態において介在部材30の円筒部42の外径よりもやや小さい。従って、介在部材30が固着部材40に装着された状態では、水平突起部34の各先端が円筒部42の外周面42aに当接し、水平突起部34の先端が少し弾性変形した状態となる。また、これにより、非打撃状態におけるパッド体10の水平方向における位置が規制される。
図2(a)に示すように、介在部材30がフレーム20とパッド体10との間に介在するように配設された状態では、介在部材30のフランジ部31の下面31bがフレーム20の環状リブ23の上端面23aに当接すると共に、円筒部32の下端面32bが板状部22の上面22aに当接する。さらに、円筒部32の外周面32cが環状リブ23の内周面23bに対して当接する。
また、垂直突起部33Bには、初期状態であるパッド体10の非打撃状態において、パッド体10の自重分の荷重がかかっている。そのため、垂直突起部33Bの先端に固着部材40の上側フランジ部41の下面41aが当接し、垂直突起部33Bの先端が少し弾性変形した状態となる。しかし、非打撃状態のままでは、下面41aが垂直突起部33Sに当接するには至らないように、垂直突起部33Sの高さが設定されているので、垂直突起部33Sは弾性変形していない。この状態にて、非打撃状態におけるパッド体10の鉛直方向における位置が規制される。
なお、図2(a)においては、垂直突起部33Bや水平突起部34の弾性変形の状態は表現されていないが、実際には先端がつぶれた状態となる。このように、フレーム20は、固着部材40を含むパッド体10を、介在部材30を介してのみ支持する、特に、固着部材40に対しては、介在部材30は、垂直突起部33B、33S、水平突起部34でのみ接する。
ところで、ゴムワッシャ44の内径は、板状部22の貫通穴22cの内径とほぼ同じで、介在部材30の円筒部42の外径よりも大きい。また、非打撃状態においては、ゴムワッシャ44の下面44aと固着部材40の下側フランジ部43の上面43aとの間には間隙が生じている。従って、非打撃状態においては、固着部材40はゴムワッシャ44に全く係合しない。一方、パッド体10の打撃演奏等によって、垂直突起部33が押圧されると、その反動で、固着部材40を含むパッド体10が一時的に浮き上がる場合がある。そのような場合において、パッド体10の、一時的に浮き上がった部分に位置する固着部材40の下側フランジ部43の上面43aが、ゴムワッシャ44の下面44aと当接する。これにより、パッド体10の上方への過剰な変位が規制されると共に、その部分の上下動が速やかに減衰する。
パッド体10をフレーム20に支持させて本電子打楽器を組み立てる際には、まず、フレーム20の板状部22の下面22bにゴムワッシャ44を接着等によって固着する。なお、ゴムワッシャ44は必ずしも固着する必要はなく、自由に動ける状態に介装してもよい。一方、パッド部11にベース部12を固定する。そして、固着部材40の円筒部42に介在部材30を嵌め込んだ状態で、上方から、フレーム20の環状リブ23及び板状部22の貫通穴22cに円筒部42を挿通する。さらに、環状リブ23とベース部12のネジ穴12bとの6箇所の位置を合わせ、各箇所において、下方から円筒部42に下側フランジ部43を当接させる。そして、上側フランジ部41及び円筒部42と下側フランジ部43とを、共締め状態でネジ45にてベース部12に固定する。
かかる構成において、非打撃状態では、上述のように、パッド体10の一部である固着部材40が、垂直突起部33Bと水平突起部34とにのみ当接している。すなわち、上下方向については、1つの介在部材30当たり4点支持でパッド体10を支える。水平方向については、1つの介在部材30当たり6点支持である。これらにより、非打撃状態におけるパッド体10の鉛直方向及び水平方向における位置が規制される。
非打撃状態においても、床の振動や、他のパッド体10の打撃に起因する振動がフレーム20に伝わってくる場合がある。しかし、垂直突起部33B及び水平突起部34は、弾性を有するので、変位(振幅)が小さい振動(微振動)が効果的に遮断され、当該パッド体10に配設された打撃センサ13が検出してしまうことが回避される。
特に、水平方向については、介在部材30における6個の水平突起部34の突設方向が互いに異なっているので、あらゆる方向に対しても防振効果が均一に発揮される。しかも、外部から外乱として伝わる微振動は、水平方向の方が多いため、水平突起部34の効果は大きい。
次に、パッド体10が打撃された場合において、打撃力が演奏時に頻繁に生じ得る中荷重であるときは、上側フランジ部41が垂直突起部33Bだけでなく垂直突起部33Sにも当接する。さらに、打撃力が演奏時に生じ得る大荷重であるときは、垂直突起部33Bだけでなく垂直突起部33Sも弾性変形によりつぶれて、上側フランジ部41が介在部材30のフランジ部31の上面31aに面当たり状態で当接する。これにより、鉛直方向の大荷重に対しても打撃力がしっかりと受け止められる。特に、垂直突起部33Bと垂直突起部33Sとによる段階的な反力の増加によって、演奏性が良好である。
一方、パッド体10の打撃の態様や、外部から伝わる振動の方向によっては、水平方向においても大きな荷重となる場合がある。そのような場合でも、介在部材30において、荷重の方向に対応する水平突起部34が弾性変形によりつぶれて、介在部材30の貫通穴32aの内周面に固着部材40の円筒部42の外周面42aが当接する。従って、水平方向の大荷重や大変位の動きもしっかりと受け止められる。
また、パッド体10が強く打撃されると、上側フランジ部41が介在部材30のフランジ部に当接した直後、パッド体10が浮き上がろうとするが、下側フランジ部43がゴムワッシャ44に当接するので、パッド体10の上限位置が規制されると共に、パッド体10が初期状態に速やかに復帰しやすい。
本実施の形態によれば、非打撃状態において、パッド体10が、介在部材30に対して垂直突起部33Bと水平突起部34にのみ接するように、介在部材30がパッド体10とフレーム20との間に介在するので、フレーム20からの、被打撃面11aに垂直な方向及び平行な方向の双方における微振動を遮断することができる。これにより、外乱となるような微振動の検出が抑制されるようにして、外乱遮断効果を高めることができ、正確な検出が行え、外乱による不適切な楽音の発生(飛びつき)を回避することができる。
しかも、大荷重がかかったときは、垂直突起部33、水平突起部34がつぶれて、それぞれ基面である介在部材30の上面31a、貫通穴32aの内周面に、固着部材40が当接するので、大きな打撃力や予期せぬ荷重がかかっても、それらがフレーム20にしっかりと受け止められるようにして、良好な演奏性を確保することができる。
また、介在部材30の上面31aには、突設高さの異なる垂直突起部33B、33Sを設けたので、加わる変位の大きさによって発生する反力の特性が変わる。これにより、パッド体10への変位力の増加に対して複数段階に変化する反力で抗するようにして、演奏性を向上させることができる。さらに、複数の垂直突起部33及び水平突起部34のすべてを含めて介在部材30が一体に形成されるので、介在部材30の構成を簡単にすることができる。
なお、1つのパッド体10当たりの介在部材30の配設数や配設位置は問わないし、1つの介在部材30当たりの垂直突起部33及び水平突起部34の突設数や突設位置も問わない。ただし、垂直方向の防振を適切に行うためには、介在部材30を、パッド体10の円周方向において離間した少なくとも3箇所に設けるのが望ましい。また、水平方向に関し、防振をあらゆる方向において適切に行うためには、すべての介在部材30の複数の水平突起部34のうち、水平方向における少なくとも互いに異なる3方向を向くものが存在するように介在部材30を構成するのが望ましい。
なお、突起部33、34が、インシュレータとしての機能を適切に果たすことに限って言えば、それらの少なくとも先端部の断面積が、先端にいくほど小さくなるように形成されていればよい。ただし、基部から先端にかけて面積がほぼ一定の形状であっても、ある程度の効果は得られる。また、打撃力が大きくなるにつれて突起部33、34の圧縮の度合いが高まると、弾性変形によりそれらの接触面積が大きくなるような構成であれば、上記の機能は十分に果たされる。
また、突起部33、34は、介在部材30においてフランジ部31乃至円筒部32と一体に形成されていることは必須でなく、別体として形成されて固着されたものでもよい。従って、介在部材30のうち少なくとも突起部33、34が弾性を有すればよい。
なお、垂直方向に関する防振を図ることに限って言えば、水平突起部34を設ける代わりに、円筒部42の外径と介在部材30の貫通穴32aの内径とを略等しくして、外周面42aと貫通穴32aの内周面とが当接するように構成してもよい。
なお、介在部材30の構成については、各種の変形例が考えられる。図3(a)、(b)、図4(a)、(b)は、第1〜第4変形例の介在部材の縦断面図である。いずれも、非打撃状態を示す。図3(a)、(b)、図4(a)においては、介在部材の軸中心を挟んだ片側のみが示されている。
図1、図2の例では、垂直突起部33について突設高さを2種類設けたが、これを、図3(a)に示すように、水平突起部34にも適用してもよい。すなわち、第1変形例の介在部材130の貫通穴32aの内周面には、突設高さの異なる水平突起部34B、34Sが突設形成されている。高さに関し、水平突起部34B、34Sが、垂直突起部33B、33Sに対応する。従って、非打撃状態であって外部から何ら外力を受けない状態では、水平突起部34Bのみに円筒部42の外周面42aが当接しているが、水平方向における中荷重以上の外力が変位力としてパッド体10に加わると、水平突起部34Sにも外周面42aが当接する。
このような、突設高さの段階数は、2段階に限られない。垂直突起部33、水平突起部34のいずれについても、3段階以上としてもよい。
ところで、図1、図2の例では、介在部材30の垂直突起部33、水平突起部34は、パッド体10における固定的な部分である固着部材40に対して接する構成であった。しかしながら、介在部材30は、パッド体10またはフレーム20の少なくとも一方に対して垂直突起部33、水平突起部34でのみ接した状態となるようにパッド体10とフレーム20との間に介在すればよい。
例えば、図3(b)に第2変形例の介在部材230を示すように、垂直突起部33は、上方でなく、介在部材230の下面230bにおいて下方に向けて突設される。介在部材230の上面230aが固着部材40の上側フランジ部41に当接している。さらに、水平突起部34は、固着部材40の貫通穴の内周面230cではなく、外周面230dに、円周方向において複数設ける。内周面230cは、円筒部42の外周面42aに当接している。
水平突起部34は、環状リブ23の内周面23bに当接し、垂直突起部33は、板状部22の上面22aに当接する。
このような構成でも、図1、図2の例と同様の防振効果を発揮する。なお、介在部材230において、上側と下側の双方に垂直突起部33を設け、パッド体10及びフレーム20の双方に上側/下側の垂直突起部33が当接するように構成してもよい。同様に、水平突起部34についても、内周面230cと外周面230dの双方に設け、パッド体10及びフレーム20の双方に内側/外側の水平突起部34が当接するように構成してもよい。
また、高さの異なる垂直突起部33を複数種類設ける代わりに、1種類の垂直突起部33で反力増加を無段階で増加させるようにしてもよい。例えば、図4(a)に第3変形例の介在部材330を示すように、垂直突起部33を、裾広がりの形状とし、その突設方向に垂直な断面における断面積が、垂直突起部33の先端にいくほど小さくなるように形成する。水平突起部34についても同様である。これにより、パッド体10への変位力の増加に対して滑らかな反力増加で抗するようにして、演奏性を向上させることができる。なお、先端にいくほど断面積が小さくなればよく、断面形状は問わない。
また、図1、図2の例では、鉛直方向と水平方向とに振動抑制の担当を分けるように、垂直突起部33、水平突起部34を設けた。しかしながら、突起部の突設方向はこれら例示したものに限られない。
例えば、図4(b)に示す第4変形例の介在部材430においては、下方ほど縮径する斜面430aが形成されている。この斜面430aを基面として、該基面に対して垂直方向に突起部35が突設されている。突起部35は、斜面430aの円周方向に沿って複数箇所(例えば8箇所)に設けられ、突設箇所における基面の角度に応じて突設方向が異なっている。
一方、固着部材40に相当する固着部材140においては、斜面430aに対向する斜面である対向面140aが形成されている。非打撃状態においては、パッド体10の自重により、対向面140aが突起部35の先端に当接している。
かかる構成において、パッド体10が打撃されて下方への荷重を受けた場合は、対向面140aが突起部35を下方に押圧し、それが大荷重であれば、突起部35が下方向につぶれて対向面140aが斜面430aに当接する。また、パッド体10が水平方向への荷重を受けた場合は、対向面140aが突起部35を水平方向に押圧し、それが大荷重であれば、突起部35が当該水平方向につぶれて対向面140aが斜面430aに当接する。
このように、斜面430aが、図1、図2の例でいう介在部材30の上面31a及び貫通穴32aの内周面に相当する役割を果たし、突起部35が、垂直突起部33及び水平突起部34の双方に相当する役割を果たす。そして、被打撃面11aに垂直な方向及び平行な方向の双方における微振動の防振効果が発揮される。なお、図4(b)の例においても、突設高さが異なる2種類以上の突起部35を設けてもよい。
また、斜面430aは斜め上方を向く基面であったが、これとは逆に斜め下を向く基面とし、該基面に対して垂直方向に突起部35を突設してもよい。その場合、該基面に対向する面をフレーム20に設ける。すなわち、図3(b)の構成を応用し、垂直突起部33と同様に、突起部35を固着部材40の方向ではなくフレーム20の方向に突設し、上記対向する面に突起部35の先端が当接する構成であってもよい。
上記、各種の変形例を説明したように、打撃等による大きな荷重(変位が大きい振動)を受け止めて良好な演奏性を確保しつつも、鉛直及び水平方向における微振動を遮断できるようにするためには、次のようにすればよい。
まず、鉛直方向に関しては、介在部材30に、被打撃面11aに対して平行な成分を有した部分を「基面」として設けると共に、当該基面に、被打撃面11aに対して垂直な方向の成分を有した突起部を設ける。そして、この突起部によって、非打撃状態における、被打撃面11aに垂直な方向におけるパッド体10の位置が規制されるようにする。
また、水平方向に関しては、1つのパッド体10に対応する1つ以上の介在部材30において、被打撃面11aに対して垂直な方向の成分で且つ互いに異なる方向の成分を有した複数の部分を「基面」として設けると共に、これらの基面に、被打撃面11aに対して平行な成分で且つ互いに異なる方向の成分を有した複数の突起部を設ける。そして、これら複数の突起部によって、非打撃状態における、被打撃面11aに平行な方向におけるパッド体10の位置が規制されるようにする。
これらの場合、上記した2つの「基面」は、同一の面が該当してもよく、その場合は、被打撃面11aに対して垂直な方向の成分を有した突起部と平行な成分を有した突起部とは同一の突起部が該当してもよい。また、突起部の突設方向は、必ずしも基面に対して垂直でなくてもよい。さらに、突起部が突設される基面は、平坦面に限られない。
なお、上記の実施の形態や変形例では、突起部33、34、35は、パッド体10及びフレーム20に対して直接的に接する必要はなく、介在物を介して間接的に接するように構成してもよい。その場合、介在物は、必ずしもパッド体10またはフレーム20に固定的にされている必要はない。
10 パッド体、 11a 被打撃面、 13 打撃センサ、 20 フレーム(支持フレーム)、 30、130、230、330、430 介在部材、 31a 上面(基面、平行成分部分)、 32a 貫通穴(基面)、 33 垂直突起部(突起部)、 34 水平突起部(突起部)、 35 突起部、 40、140 固着部材、 230b 下面(基面、平行成分部分)、 230d 外周面(基面)、 430a 斜面(基面、平行成分部分、斜面部分)

Claims (5)

  1. 打撃される被打撃面が表側に設けられたパッド体と、
    前記パッド体に対する打撃による振動を検出する打撃センサと、
    基面と該基面から突設された弾性のある突起部とを有する介在部材と、
    前記介在部材を介して前記パッド体を支持する支持フレームとを有し、
    非打撃状態において、前記パッド体及び前記支持フレームの少なくとも一方が、前記介在部材に対して前記突起部にのみ接した状態となるように、前記介在部材が前記パッド体と前記支持フレームとの間に介在し、
    前記介在部材の前記基面には、前記突起部として、前記パッド体の前記被打撃面に対して垂直な方向の成分を有した突起部と、前記被打撃面に対して平行な方向の成分を有した突起部とが突設されていることを特徴とする打撃検出装置。
  2. 前記介在部材の前記基面には、前記被打撃面に対して平行な成分を有した平行成分部分が含まれ、
    前記被打撃面が打撃されたとき、前記平行成分部分に突設された前記突起部が、前記パッド体及び前記支持フレームの前記少なくとも一方によって押しつぶされて、前記平行成分部分と前記少なくとも一方とが当接し得るように構成されたことを特徴とする請求項1記載の打撃検出装置。
  3. 前記介在部材の前記基面には、突設方向が同じで突設高さが異なる複数の突起部が突設され、前記パッド体及び前記支持フレームの前記少なくとも一方は、非打撃状態においては、前記複数の突起部のうち最も高い突起部にのみ接する一方、前記パッド体が変位力を受けたときは、前記最も高い突起部よりも低い突起部にも接し得るように構成されたことを特徴とする請求項1または2記載の打撃検出装置。
  4. 前記突起部は、当該突起部の突設方向に垂直な断面における断面積が、先端にいくほど小さくなっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の打撃検出装置。
  5. 1つの前記介在部材に突設された前記突起部には、その突設方向が、前記被打撃面に対して平行な成分を有した方向の突起部と、前記被打撃面に対して垂直な方向の成分を有した突起部とが存在し、これらすべての突起部を含めて前記介在部材が一体に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の打撃検出装置。
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