JP2014055526A - オイルポンプ - Google Patents

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Toshifumi Shioya
敏史 塩谷
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Abstract

【課題】この発明は、エンジンのオイルポンプにおいて、オイルシール室に溜まるオイルをクランク室側に排出し、オイルシールからのオイル漏れを防止する。
【解決手段】ハウジング11と、駆動軸4と、外歯車23を有し、駆動軸により回転駆動されるインナーロータと、外歯車に係合する内歯車26を有し、ポンプ室内に回転可能に収容されるアウターロータ21と、ハウジングと駆動軸との間に配置され、オイルシール室を形成するオイルシールと、駆動軸とインナーロータとの間に軸方向に形成され、オイルシール室とクランク室との間を連通する連通溝32と、を備えたオイルポンプにおいて、連通溝はオイルシール室側の開口縁部とクランク室側の開口縁部とを接続する内周面を有し、内周面は連通溝の内部空間の周方向幅及び径方向深さがオイルシール室側からクランク室側に向かって大きくなるように傾斜させた。
【選択図】図1

Description

この発明はオイルポンプに係り、特に、オイルシール室に溜まったオイルをクランク室に効率的に排出することができるオイルポンプに関する。
エンジンのオイルポンプには、シリンダブロックの端壁にクランクシャフトと同軸上にハウジングを配置し、クランクシャフトを駆動軸としてハウジングのポンプ室に収容したインナーロータ及びアウターロータを回転駆動し、オイルパン内のオイルを吸い込んで運動部分に供給するものがある。
このオイルポンプは、ポンプ室に対して軸方向の一側においてハウジングと駆動軸との間にオイルシールを配置し、オイルシール室を形成している。オイルポンプは、ハウジングとインナーロータとの間から漏れたオイルがオイルシール室に溜まることにより、オイルシール室の圧力が高くなる。オイルシール室の圧力が過剰に高くなった場合、オイル漏れやオイルシール抜けを引き起こす等の問題が発生する。
そこで、オイルポンプには、実用新案登録第2573717号公報のように、ハウジングにオイルシール室のオイルを逃がすためのオイル排出通路を設け、また、インナーロータの孔部内にオイルシール室のオイルを逃がすための連通溝を形成することにより、オイル漏れやオイルシール抜けの対策を実施していた。
実用新案登録第2573717号公報
しかし、ハウジングにオイル排出通路を形成したオイルポンプは、オイル排出通路を形成するためのボスが必要となるため、レイアウト上の制約となる問題がある。また、図5に示すように、インナーロータ101の孔部102内にオイルを逃がす連通溝103を形成したオイルポンプは、インナーロータ101の高回転時にオイルの排出性能が低下してしまうという問題がある。
これは、連通溝103に進入したオイルが、インナーロータ101の回転方向の力を受けて、連通溝103の内周面104に向かう動きをするからである。図6に示すように、高圧のオイルシール室側から連通溝103に進入したオイルは、低圧のクランク室側に向かう方向の初速V1を有しているが、インナーロータ101の回転数が高くなると、回転方向の力(白抜き矢印)が抵抗になって終速V2が減衰する(V2<V1)ことになり、排出性能が低下する。
このように、高回転では、オイルポンプの発生する油圧が高圧状態となるため、オイルポンプからのオイル漏れ量も増加する。このため、連通溝103から排出されるオイル量は多くなるものの、インナーロータ101の回転速度が上がり、回転方向の力が高くなっているため、排出性能が低回転時に比べ低下することになる。
この発明は、エンジンのオイルポンプにおいて、オイルシール室に溜まるオイルをクランク室側に排出し、オイルシールからのオイル漏れを防止することを目的とする。
この発明は、ポンプ室を有するハウジングと、前記ポンプ室を貫通する駆動軸と、前記駆動軸と係合する孔部を有するとともに外歯車を有し、前記孔部に係合した駆動軸により回転駆動されるインナーロータと、前記インナーロータの外歯車に係合する内歯車を有し、前記ポンプ室内に回転可能に収容されるアウターロータと、前記ハウジングと前記駆動軸との間に配置され、前記ポンプ室に対して軸方向の一側にオイルシール室を形成するオイルシールと、前記駆動軸と前記インナーロータとの間に軸方向に形成され、前記オイルシール室と前記ポンプ室に対して軸方向の他側のクランク室との間を連通する連通溝と、を備えたオイルポンプにおいて、前記連通溝は前記オイルシール室側の開口縁部と前記クランク室側の開口縁部とを接続する内周面を有し、前記内周面は前記連通溝の内部空間の周方向幅及び径方向深さが前記オイルシール室側から前記クランク室側に向かって大きくなるように傾斜させたことを特徴とする。
従来のオイルポンプは、オイルシール室に溜まるオイルを、高圧のオイルシール室と低圧のクランク室との圧力差で、クランク室側に流していた。
この発明は、連通溝の内周面に、オイルシール室側からクランク室側に向かって内部空間が大きくなるように傾斜を付けている。連通溝を通過するオイルは、インナーロータが回転すると、遠心力を受けて連通溝の内周面に向かう動きをする。
このとき、連通溝の内周面に向かうオイルは、内周面に傾斜を付けているため、傾斜に沿ってクランク室側に向かって流れるようになる。
これにより、この発明は、インナーロータの回転力を利用して、連通溝からオイルをクランク室側に排出する能力を高めることができ、連通溝からクランク室に確実にオイルを排出することができる。
このため、この発明は、オイルシール室にオイルが溜まることを防止し、オイルシール室の圧力を下げ、オイルシールからのオイル漏れを防止することができる。
また、この発明は、連通溝から確実にオイルを排出できることにより、従来のオイル排出のためにオイルシール室に貫通したオイル排出通路をハウジングに設けなくて済み、オイル排出通路の加工が不要となり、生産性が向上するとともに、コストを低下できる。
図1はオイルポンプを備えたエンジンの部分断面図である。(実施例) 図2は図1のA−A線による拡大断面図である。(実施例) 図3(A)はインナーロータの背面図、図3(B)は図3(A)のB−B線による断面図である。(実施例) 図4は図3(B)の矢印C部分の拡大断面図である。(実施例) 図5(A)はインナーロータの背面図、図5(B)は図5(A)のD−D線による断面図である。(従来例) 図6は図5(B)の矢印E部分の拡大断面図である。(従来例)
以下、図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。
図1〜図4は、この発明の実施例を示すものである。図1において、1はエンジン、2はシリンダブロック、3はオイルパン、4はクランク軸、5はオイルポンプである。オイルポンプ5は、シリンダブロック2の端壁6に設けられ、クランク軸4を駆動軸として駆動される。オイルポンプ5は、図1に矢印で示すように、オイルパン3に溜められたオイルをオイルストレーナ7を介して吸い込み、吐出通路8に吐出する。吐出通路8のオイルは、オイルフィルタ9により濾過されてメイン通路10に供給される。メイン通路10のオイルは、エンジン1の各運動部分に供給され、潤滑した後にオイルパン3に戻される。
前記オイルポンプ5は、前記シリンダブロック2の端壁6にハウジング11を設けている。ハウジング11は、ポンプ室12と吸込室13と吐出室14とを有している。ポンプ室12は、図2に示すように、クランク軸4の軸方向の一側(端壁6の左側)に窪み、軸方向の他側(端壁6の右側)に開放するように形成される。ハウジング11は、ポンプ室12の軸心にクランク軸4を貫通する貫通孔15を有している。ハウジング11の貫通孔15を貫通して突出されたクランク軸4の先端には、係合部16を設けている。係合部16には、クランクプーリ17のボス部18を係合し、取付ボルト19で固定している。吸込室13は、ポンプ室12を前記オイルストレーナ7に接続している。吐出室14は、ポンプ室12を前記吐出通路8に接続している。
前記オイルポンプ5は、ポンプ室12に収容されるインナーロータ20とアウターロータ21とを備えている。
前記インナーロータ20は、図3に示すように、駆動軸であるクランク軸4と係合する孔部22を有し、外周に外歯車23を有している。孔部22には、径方向で平行に対向する一対のロータ側係合部24を備えている。クランク軸4には、図1に示すように、ロータ側係合部24に係合する一対の軸側係合部25を備えている。インナーロータ20は、ポンプ室12に回転可能に収容され、孔部22のロータ側係合部24に軸側係合部25を係合したクランク軸4により回転駆動される。
前記アウターロータ21は、インナーロータ20の外歯車23に係合する内歯車26を内周に有している。アウターロータ21は、軸心をインナーロータ20の軸心に対して偏心し、且つ外歯車23に内歯車26を係合させた状態で、ポンプ室12内に回転可能に収容される。ポンプ室12内に収容されたインナーロータ20とアウターロータ21とは、図2に示すように、ハウジング11の開放側に取り付けられたカバー27により回転可能に保持される。カバー27には、クランク軸4を貫通する貫通孔28を有している。
オイルポンプ5は、ハウジング11の軸方向の一側に筒状の突縁部29を形成している。突縁部29に対向するクランク軸4に取り付けられたクランクプーリ17のボス部18には、ハウジング11とクランク軸4との間をシールするオイルシール30を装着している。オイルシール30は、ポンプ室12に対して軸方向の一側にオイルシール室31を形成している。
前記クランク軸4とインナーロータ20との間には、図3・図4に示すように、軸方向に連通溝32が形成されている。この実施例の連通溝32は、インナーロータ20の孔部22内の一対のロータ側係合部24に、それぞれ軸方向に形成している。連通溝32は、ポンプ室12に対して軸方向の一側に設けたオイルシール室31と、ポンプ室12に対して軸方向の他側に設けたクランク室33との間を連通する。
前記インナーロータ20の孔部22内のロータ側係合部24に形成した連通溝32は、オイルシール室31側の開口縁部34とクランク室33側の開口縁部35とを接続する内周面36を有している。内周面36は、連通溝32の内部空間37の周方向幅W及び径方向深さDが、オイルシール室31側からクランク室33側に向かって大きくなるように、クランク軸4の軸方向に対して角度θだけ傾斜させている。
前記オイルポンプ5は、クランク軸4を駆動軸としてポンプ室12内でインナーロータ20とアウターロータ21とを回転駆動され、オイルパン3のオイルを吸い込んで、吐出通路8に吐出する。吐出通路8のオイルは、オイルフィルタ9により濾過された後にエンジン1の各運動部分に供給され、潤滑した後にオイルパン3に戻される。
オイルポンプ5は、ハウジング11とインナーロータ20との間から漏れたオイルがオイルシール室31に溜まることにより、オイルシール室31の圧力が高くなる。従来の図5・図6に示すオイルポンプにおいては、オイルシール室に溜まるオイルを、高圧のオイルシール室と低圧のクランク室との圧力差で、クランク室側に流していた。
このオイルポンプ5は、連通溝32の内周面36に、オイルシール室31側からクランク室33側に向かって内部空間37が大きくなるように傾斜を付けている。連通溝32を通過するオイルは、インナーロータ20が回転すると、遠心力を受けて連通溝32の内周面36に向かう動きをする。
このとき、連通溝32の内周面36に向かうオイルは、内周面36に角度θの傾斜を付けているため、図4に示すように、インナーロータ20の回転方向の力(白抜き矢印)の角度θによる軸方向成分αが加わることから、傾斜に沿ってクランク室33側に向かって流れるようになる。すなわち、高圧のオイルシール室31側から連通溝32に進入した初速V1のオイルは、インナーロータ20の回転方向の力の軸方向成分αが加わることで、終速V2が増大する(V2=V1+α)ことになる。
これにより、このオイルポンプ5は、インナーロータ20の回転力を利用して、オイルを連通溝32からクランク室33側に排出する能力を高めることができ、連通溝32からクランク室33に確実にオイルを排出することができる。
このため、このオイルポンプ5は、オイルシール室31にオイルが溜まることを防止し、オイルシール室31の圧力を下げ、オイルシール30からのオイル漏れを防止することができる。
また、このオイルポンプ5は、連通溝32から確実にオイルを排出できることにより、従来のオイル排出のためにオイルシール室に貫通したオイル排出通路をハウジングに設けなくて済み、オイル排出通路の加工が不要となり、生産性が向上するとともに、コストを低下できる。
この発明は、エンジンのオイルポンプにおいて、オイルシール室に溜まるオイルをクランク室側に排出し、オイルシールからのオイル漏れを防止するものであり、エンジンの潤滑系に限らず、油圧駆動源としても利用することができる。
1 エンジン
2 シリンダブロック
3 オイルパン
4 クランク軸
5 オイルポンプ
11 ハウジング
12 ポンプ室
20 インナロータ
21 アウターロータ
22 孔部
23 外歯車
24 ロータ側係合部
25 軸側係合部
26 内歯車
30 オイルシール
31 オイルシール室
32 連通溝
33 クランク室
34 開口縁部
35 開口縁部
36 内周面
37 内部空間

Claims (1)

  1. ポンプ室を有するハウジングと、前記ポンプ室を貫通する駆動軸と、前記駆動軸と係合する孔部を有するとともに外歯車を有し、前記孔部に係合した駆動軸により回転駆動されるインナーロータと、前記インナーロータの外歯車に係合する内歯車を有し、前記ポンプ室内に回転可能に収容されるアウターロータと、前記ハウジングと前記駆動軸との間に配置され、前記ポンプ室に対して軸方向の一側にオイルシール室を形成するオイルシールと、前記駆動軸と前記インナーロータとの間に軸方向に形成され、前記オイルシール室と前記ポンプ室に対して軸方向の他側のクランク室との間を連通する連通溝と、を備えたオイルポンプにおいて、前記連通溝は前記オイルシール室側の開口縁部と前記クランク室側の開口縁部とを接続する内周面を有し、前記内周面は前記連通溝の内部空間の周方向幅及び径方向深さが前記オイルシール室側から前記クランク室側に向かって大きくなるように傾斜させたことを特徴とするオイルポンプ。
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