JP2014055465A - 地下構造物用蓋のロック金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】地下構造物用蓋のロック金具10において、簡単な構成で、解錠時の鍵穴にシリンダ錠を差し込むという誤操作を防ぐ。
【解決手段】ロック金具10は、蓋に取り付けられるブラケット11と、ブラケットに回動可能に取り付けられている鍵部品12と、鍵部品12を覆い、開閉鍵を差し込むための鍵穴を形成するケーシング13と、を有している。鍵部品12は、開閉鍵との連結部12dを頭部に有したシャフト12aと、連結部を囲む円筒状のシャッター部品12bと、シャフトを回動することによって施錠又は解錠を行う施錠部材12cとを有している。ケーシングの鍵穴を形成するケーシング開口及びシャッター部品の内周面に形成されている溝12g、13dが、施錠部材が施錠状態にある時にのみ形状整合して、シリンダ錠を鍵穴に差し込めるようにする。これにより解錠状態にある時に、鍵穴にシリンダ錠が誤って差し込まれることが防止される。
【選択図】図5

Description

本発明は、地下構造物用蓋のロック金具に関する。
受枠及び該受枠に開閉可能に取り付けられている丸型又は矩形の地下構造物用蓋のロック金具には、地下構造物用蓋が路面に配設されることに起因して、泥及び砂の侵入を防ぎ、又は、それらのものが多少侵入してきても正常に動作する耐性を有することが求められる。また、ロック金具には、故障の少ない簡単な構成で、かつ、不正解錠又はテロ行為のために安易に開けられたりしない高いセキュリティ性能が求められている。
一般に知られているロック金具(第1の鍵ユニットという)は、開閉鍵によって蓋の施錠及び解錠を行うものであり、開閉鍵用の鍵穴を有している。前記鍵穴は、誤操作防止用に円柱状のシリンダ錠(第2の鍵ユニットという)を差し込むことができるようになっている。シリンダ錠は、鍵穴に差し込んだ状態で施錠することによって、固定できるようになっている。作業者は、第1の鍵ユニットの施錠後、その鍵穴に第2の鍵ユニットを差し込んで施錠し、固定した後、その上に1又は複数のキャップを被せる。この様な構成を採用することによって、ロック金具は、ロック金具の鍵穴への泥及び砂の侵入を防ぐと同時に路上から鍵穴の内部、特に開閉鍵に連結する部分が直接目視されないようにしている。
蓋の解錠は、鍵穴に被せてあるキャップを外し、第2の鍵ユニットを外し、開閉鍵を鍵穴に差し込んで連結し、開閉鍵を回動することによって行う。このようなロック金具では、第1の鍵ユニットが解錠しているにもかかわらず、第2の鍵ユニットが誤って鍵穴に差し込まれる虞がある。このような誤操作を防ぐため、第1の鍵ユニットが解錠しているときには、第2の鍵ユニットを鍵穴に差し込めないようにしたロック金具が種々提案されている(例えば、下記特許文献1を参照))。
なお、地下構造物用蓋とは、光ファイバーケーブル等の通信線、電線、ガス管、水道管、地下通路、及び地下水路等の地下構造物が有している地上の路面との連結管の開口を塞ぐための蓋、並びに、前記地下構造物に関する計器、制御弁及び制御盤等を覆う蓋のことをいう。
特許第4323491号公報
特許文献1に記載のロック金具は、第1の鍵ユニットの施錠又は解錠に伴い回動する部材と、この部材の回動動作に連動して上下に摺動動作し、解錠時には第2の鍵ユニットを鍵穴の予定の深さまで差し込めないように第2の鍵ユニットを押し上げる軸部材と、を備えている。作業者は、第2の鍵ユニットが予定の深さまで差し込めない場合、蓋の鍵が開いていることに気づく。これによって前記誤操作が防止される。
前述したように、路上に配設される地下構造物用蓋は泥や砂に晒されるため、前記摺動作する軸部材は、目詰りを起こし、動作不良を起こす虞がある。この場合、実際には施錠されているのに軸部材が下がらず、第2の鍵ユニットを収納できなくなる。なお、地下構造物用蓋は、路面に配設され泥及び砂に晒される蓋であって前記課題を有する種々の称呼の蓋、例えばマンホールの蓋を含む。
本発明は、簡単な構成で、前記誤操作を防ぐことのできる地下構造物用蓋のロック金具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、受枠及び該受枠に開閉可能に取り付けられている蓋で構成される地下構造物用蓋のロック金具であって、前記蓋に取り付けられるブラケットと、前記ブラケットを貫通して軸回りに回動可能に取り付けられている鍵部品と、前記ブラケットに前記鍵部品を覆うように取り付けられて前記蓋の開閉鍵を差し込むための鍵穴を形成するケーシングと、を有しており、前記鍵部品は、前記開閉鍵と連結する連結部を頭部に有したシャフトと、前記シャフトの連結部を囲むように取り付けられた円筒状のシャッター部品と、前記シャフトの下端部にあって、シャフトを回動することによって前記蓋を施錠又は解錠する施錠部材とを有し、円柱状の外周面に突起又は溝を有するシリンダ錠を前記シャッター部品内に収納して前記連結部を塞ぐため、前記ケーシングの鍵穴を形成するケーシング開口及び前記シャッター部品の内周面は、前記施錠部材が施錠状態のときにのみ形状整合して、前記シリンダ錠を差し込めるようにする溝又は突起を有していることを特徴とする。
前記シャッター部品は、前記シリンダ錠を差し込むためのシャッター開口と、前記シリンダ錠の突起又は溝に対応する溝又は突起とを内周面に有しており、前記ケーシング開口は、前記施錠部材が施錠状態のときに、前記シャッター部品の溝又は突起と形状整合することによって、前記シリンダ錠を差し込めるようにする溝又は突起を内周面に備えていることが好ましい。
前記シリンダ錠は、シリンダ錠用鍵によって外周面から突出又は収納される可動突起を有しており、前記シャッター部品は、前記可動突起が嵌る凹部を内周面に有していることが好ましい。
前記シャッター部品の凹部は、予め定めた範囲の幅を有している筒状の凹部であり、前記シャッター部品に差し込んだときの前記可動突起の位置が前記予め定めた範囲内にあるシリンダ錠を収納できることが好ましい。
前記シリンダ錠は外周面頂部に1の突起を有しており、前記シャッター部品は、前記1の突起に対応する溝を内周面に有しており、前記ケーシングは、前記施錠部材が施錠状態のときにのみ、前記シャッター部品の溝と形状整合して、前記シリンダ錠を差し込めるようにする溝を前記ケーシング開口の内周面に有していることが好ましい。
本発明によれば、ケーシング開口及びシャッター部品の内周面は、シリンダ錠を、施錠部材が施錠状態にある時にのみ差し込めるようにする鍵として機能する。これにより蓋が解錠されている時に、ケーシングの鍵穴に、シリンダ錠が誤って差し込まれることを防ぐことができる。
(a)は本発明の一実施の形態に係るロック金具を備えた地下構造物用蓋の斜視図、(b)は蓋を開けた状態を示す斜視図。 (a)は同ロック金具解錠時の地下構造物用蓋の断面図、(b)は(a)に示すB矢視図、(c)は(a)に示すC矢視図。 (a)は同ロック金具施錠時の地下構造物用蓋の断面図、(b)は(a)においてキャップを外した状態のD矢視図、(c)は(a)に示すE矢視図。 同ロック金具の分解斜視図。 (a)〜(e)は同ロック金具の組み立て手順を示す斜視図。 (a)は施錠時のケーシング開口及びシャッター部品に設けられている溝の位置関係を示す斜視図、(b)は解錠時のケーシング開口及びシャッター部品に設けられている溝の位置関係を示す斜視図。 (a)は施錠後にケーシングの鍵穴にシリンダ錠を差し込む際の斜視図、(b)はシリンダ錠を差し込んだ後、シリンダ用の鍵をかけた後の斜視図、(c)は解錠時にはシリンダ錠が差し込めないことを表す斜視図。 シリンダ錠と、互換性のあるシリンダ錠との側面図。 (a)、(b)は互換性のあるシリンダ錠を差し込んだ状態のロック金具の断面図。
本発明の地下構造物用蓋のロック金具(第1の鍵ユニット)は、蓋に取り付けられるブラケットを貫通し、該貫通する軸回りに回動可能に取り付けられている鍵部品と、ブラケットに前記鍵部品を覆うように取り付けられて開閉鍵の鍵穴を形成するケーシングと、を有している。鍵部品は、開閉鍵と連結する連結部を頭部に有したシャフトと、連結部を囲むように取り付けられた円筒状のシャッター部品と、シャフトの下端部に蓋の解錠及び施錠を行う施錠部材とを有し、ケーシングの鍵穴を形成するケーシング開口及びシャッター部品の内周面は、施錠部材が施錠状態にある時にのみ、側面に突起又は溝を有しているシリンダ錠(第2の鍵ユニット)を収納可能な状態に形状整合する溝又は突起を有していることを特徴とする。上記のような極めて簡単な構成を採用することによって、ケーシング開口及びシャッター部品の内周面は、シリンダ錠を、施錠部材が施錠状態にある時にのみ差し込めるようにする鍵(第3の鍵ユニット)として機能する。そして施錠部材が解錠状態又は完全に施錠できていないときに、第2の鍵ユニットであるシリンダ錠がシャッター部品に差し込まれるのを防ぐ。
図1(a)は、本発明の一実施の形態に係るロック金具を備えた地下構造物用蓋の鍵穴に開閉鍵を差し込んで解錠している様子を示し、(b)は解錠した蓋を開けた状態を示す。地下構造物1は、地中に埋設されている受枠2と、受枠2に蝶番で開閉可能に取り付けられている蓋3と、で構成されている。蓋3には、第1の鍵ユニットであるロック金具10の鍵穴4用の孔3aが設けられている。ロック金具10は、その鍵穴4が孔3aの直下に位置するように、蓋3に取り付けられている。ロック金具10の施錠時、鍵穴4には、路上の泥や砂が詰らないように2つのキャップ5、6が被され、かつ、その中には、誤操作防止用の第2の鍵ユニットであるシリンダ錠7が差し込まれている。キャップ5は、孔3aとほぼ同径を有しているゴム製のキャップである。キャップ6は、鉄製の鍵穴4の開口部分とほぼ同径を有しているキャップで、鍵穴4の開口部分を塞ぎ、鍵穴4への泥及び砂の侵入を防ぐ。ロック金具10を解錠する際には、図1(a)に示すように、キャップ5、6を外し、鍵穴4からシリンダ錠7を取り外す。
図1(a)は、キャップ5、6を外し、更に、シリンダ錠7を取り外した鍵穴4に、開閉鍵8を連結させた状態を示している。本図において、開閉鍵8を反時計回りに90度回転することによって、ロック金具10の解錠が行われる。この後、例えば、蓋3の凹部9にレバー(図示せず)を差し込み、蓋3を開ける。
図2(a)は、図1(a)において、開閉鍵8を反時計回りに90度回転させてロック金具10を解錠した時のA−A'断面を矢印方向に見た図を示す。図2(b)は、図2(a)に示すB矢視図、図2(c)は、図2(a)に示すC矢視図を示す。図3(a)は、図1(a)において、鍵穴4に開閉鍵8を連結する前の状態、即ち、鍵穴4内にシリンダ錠7が挿入され、その上にキャップ5、6が被されている施錠状態の時のA−A'断面を示す。図3(b)は、図3(a)に示すD矢視図、図3(c)は、図3(a)に示すE矢視図を示す。なお、図3(b)は、説明の便宜上、キャップ6を外した状態のものを示す。
図2(a)、図3(a)に示すロック金具10は、大きく分けて、3つの部分、即ち、蓋3に取り付けるための台座であるブラケット11と、ブラケット11を貫通して軸60の回りに回動可能に取り付けられている鍵部品12と、鍵部品12を覆うようにブラケット11上に取り付けられて蓋3の開閉鍵8を差し込むための鍵穴4を形成するケーシング13と、で構成されている。鍵部品12は、開閉鍵8と連結する連結部を頭部に有したシャフト12aと、シャフト12aの連結部を囲むように取り付けられた円筒状のシャッター部品12bと、シャフト12aの下端部にあって、シャフト12aを回動することによって蓋3を施錠又は解錠する板状の施錠部材12cとを有している。図2(a)、図3(a)では、鍵部品12は、一体として前記回動動作を行う1つの部品として同一の斜線を付して示す。
受枠2の内周面には、中心方向に向かって突出している環状の突起2aが設けられている。鍵部品12の施錠部材12cは、解錠時には図2(b)、(c)に示す向きにあり、蓋3を開ける際に突起2aと干渉しない位置にある。施錠部材12cは、施錠時には図3(b)、(c)に示す向きにあり、蓋3を開ける際に突起2aに当たり、蓋3を開かなくする位置にある。
図4は、ロック金具10の分解斜視図、シリンダ錠7、及び、キャップ5、6を示す。鍵穴4を形成しているケーシング13は、中空の円筒形状を有しており、上部にケーシング開口13a、下部に略矩形状の嵌め込み部13bを有している。ケーシング開口13aは、キャップ6が嵌るサイズの直径を有しており、かつ、その内周面にはキャップ6を支持する環状の突起13cを有している。環状の突起13cは、その一部分に上下に貫通している溝13dが形成されている。
シャフト12aは、頭部に開閉鍵8(図1(a)又は図2(a)を参照)と連結する連結部12dを有しており、下部に施錠部材12cを取り付けるためのネジ12eを有している。一例として、開閉鍵8は、端部が6角柱の形状となっており、連結部12dは、対応するサイズの6角穴s1を有し、下側に切り欠きs2を有している。なお、6角穴s1に砂又は泥水等が溜まって開閉鍵8が差し込めなくなることを防ぐため、シャフト12aには、6角穴s1の底面からネジ12eの軸部分を貫通する孔s3が設けてある。
シャッター部品12bは、中空の円筒形状を有しており、上部開口12fに定められた深さD1の溝12gを有しており、下部に、シャフト12aのネジ12eを通してシャフト12aの連結部12dの切り欠きs2を系止する嵌合部分12hを有している。また、シャッター部品12bの内周面には、シリンダ錠7用の鍵の操作によってシリンダ錠7の外周面から突出する可動突起7dと係合する深さD2〜D3の幅の環状の凹部12iが設けられている。
ブラケット11は、厚み板状部材で、ケーシング13の嵌め込み部13bを嵌め込むための略矩形状の凹部11aと、シャッター部品12bを嵌め込むための円筒状の凹部11bと、凹部11b内にあり、シャフト12aを通すための貫通孔11cと、2組の取り付けボルト11d、11e及びワッシャー11f、11gによって蓋3に取り付けるための孔11h、11iと、鍵部品12の施錠部材12cの回動可能範囲を定める棒状部材11jと、を備えている。嵌め込み部13b及びこれに対応する凹部11aは、略矩形の形状をしているが、4つの角の内の1つは、他の3つの角とは異なる形状となるようにR面取りが施されている。具体的には、1つの角は、他の3つの角と違いが目視確認できるほど、例えば3〜5倍程大きな値でR面取りされている。この構成を採用することで、ケーシング13を所望の向きで正確に取り付けることができる。貫通孔11cの直径は、シャフト12aよりも大きく、シャッター部品12bよりも小さい。ブラケット11の下側、凹部11bに向かい合う個所には、スプリング12nを収納する円筒状の凹部11nが設けられている。
施錠部材12cは、施錠、解錠を行うために用いられる直方体の部材で、シャフト12aのネジ12e用のネジ穴12jと、シャフト固定ネジ12kを差し込むためのネジ穴12mとを有している。貫通孔11cを通したシャフト12aのネジ12eは、スプリング12nが取り付けられた後、施錠部材12cのネジ穴12jにねじ込まれる。スプリング12nは、ブラケット11の凹部11nに収納され、施錠部材12cを下方に押さえることによって、位置調節時に施錠部材12cが不用意に動かないようにしている。施錠部材12cは、シャフト12aにねじ込む量によって上下位置を調節した後に、シャフト固定ネジ12kによって固定される。
図5(a)〜(e)は、ロック金具10の組み立て手順を示す図である。先ず、図5(a)に示すように、シャフト12aを、シャッター部品12bの筒状部分に差し込み、連結部12dの切り欠きs2をシャッター部品12bの嵌合部分12hに嵌めて固定する。次に、図5(b)に示すように、ブラケット11の貫通孔11cにシャフト12aを挿入し、シャフトのネジ12e部分にスプリング12nを取り付けた後に施錠部材12cをねじ込む。詳しくは、施錠部材12cは、凹部11nに当接せず、自由に回動できる所望位置にねじ止めする。この後、シャフト固定ネジ12kをネジ穴12mに差し込んで、施錠部材12cを固定する。図5(c)に斜線を付して示すように、シャフト12a、シャッター部品12b、施錠部材12cで構成される鍵部品12は、ブラケット11に対してシャフト12aの軸回りに回動できるように取り付けられる。図5(d)に示すように、シャッター部品12bを覆うようにケーシング13を取り付ける。取り付けボルト11d、11eをワッシャー11f、11gを介して孔11h、11iに差し込み、蓋3にロック金具10を取り付ける。図5(e)は、組み立て後のロック金具10を示す斜視図である。図示するように、施錠部材12cが施錠位置(図3(a)を参照)にある時、溝12gと溝13dとは形状整合する位置にある。
図6(a)は、施錠部材12cが施錠位置(図3(a)を参照)にあるときに、シャッター部品12bの溝12gと、ケーシング開口13a内にある環状の突起13cに設けた溝13dとが形状整合の位置にある場合を、理解の容易のため、その他の部品を省略して示す。溝13dは固定されているため、施錠部材12cの回動に伴ってシャッター部品12bが反時計回りに回動されると、この形状整合状態が解除される。図6(b)は、施錠部材12cが解錠位置(図2(a)を参照)にあるときに、溝12gと溝13dとが90度ずれた位置にあることを示している。
図7(a)は、施錠状態のロック金具10にシリンダ錠7を差し込む様子を示し、(b)は、シリンダ錠7を差し込んだ位置に固定した様子を示し、(c)は、解錠状態のロック金具10にシリンダ錠7を差し込もうとしている様子を示す。図7(a)に示すように、シリンダ錠7は、円柱状の形状を有しており、その外周面頂部に突起7aを有する部品である。シリンダ錠7は、その頂部に鍵穴7bを有しており、専用の鍵7cを差し込み回すことによって、外周面から突出又は収納される可動突起7dを有している。
図7(a)に示すように、施錠部材12cが施錠状態にあるとき、溝12gと溝13dとは形状整合の位置にある(図6(a)を参照)。この場合において、図示するようにシリンダ錠7を回転させて突起7aの位置を溝13dのある位置に合わした後に、鍵穴4に差し込めば、突起7aは、溝13dを通り抜け、溝12gに嵌る。これによりシリンダ錠7をシャッター部品12bの所望の位置にセットすることができる。図7(b)に示すように、シリンダ錠7を差し込んだ後、専用の鍵7cを回して可動突起7dを突出させてシャッター部品12bの凹部12iに嵌めることによって、シリンダ錠7は、シャッター部品12b内に固定される。他方、図7(c)に示すように、施錠部材12cが解錠状態にあるとき、溝12gと溝13dとは90度ずれた位置にある(図6(b)を参照)。この場合、突起7aが溝13dを通り抜けることができないため、シリンダ錠7は、シャッター部品12bの開口12fに差し込むことはできない。
ケーシング開口13a及びシャッター部品12bの内周面は、施錠部材12cが施錠状態にあるときにのみシリンダ錠7を差し込み可能にする第3の鍵ユニットとして機能する。即ち、ケーシング開口13aの環状の突起13cに形成されている溝13dと、シャッター部品12bの内周面に形成されている溝12gとは、施錠部材12cが施錠状態にある時にのみ形状整合することによって、シリンダ錠7を差し込めるようにする鍵を構成する。これにより蓋3の第1の鍵ユニットを構成している施錠部材12cが解錠状態にある時に、その鍵穴4に、第2の鍵ユニットであるシリンダ錠7が誤って差し込まれることを防ぐことができる。
第3の鍵ユニットの変形例として、例えば、シリンダ錠7の外周面に、突起7aに加えて、又は突起7aの代わりに、上下方向沿って伸びる縦溝を設けてもよい。この場合、ケーシング開口13aの環状の突起13c及びシャッター部品12bの開口12fの内周部分に、シリンダ錠7に設けた縦溝に対応する位置に突起を形成する。鍵部品12の施錠部材12cが施錠状態のときにのみ、シャッター部品12b及びケーシング開口13aに設けた2つの突起が形状整合して1つの縦長の突起を形成し、変形例に係る縦溝を有するシリンダ錠の差し込みが可能になる。
図8は、シリンダ錠7と、該シリンダ錠7の他に用いられている2種類のシリンダ錠71、72の側面図を示す。シリンダ錠71、72は、シリンダ錠7と同様に、外周面に1つの突起71a、72aを有し、かつ、専用の鍵71c、72cによって外周面から突出又は収納される可動突起71d、72dを有している。ケーシング開口13aの環状の突起13cからの、シャッター部品12bの溝12gの下端までの深さD4、凹部12iの上端までの深さD5、及び、下端までの深さD6は、シリンダ錠7、71、72をシャッター部品12bに収納した場合に、可動突起7d、71d、72dが全て凹部12iに収まる値に設定する。図9(a)、(b)は、ロック金具10に、シリンダ錠71、72をそれぞれ収納した場合の断面図を示す。ロック金具10にシリンダ錠7を収納した場合の断面図は図3(a)を参照。
図8において、シリンダ錠7、71は、突起13cよりも大きな直径のフランジ7e,71eをその頂部に有している。シリンダ錠7、71は、シャッター部品12bに差し込んだ時、フランジ7eが環状の突起13cに当接する位置で止まる。この場合において、深さD4は、フランジ7e、71eから突起7a、71aの下端までの距離D7、D10よりも大きく、深さD5はフランジ7e、71eから可動突起7d、71dの上端までの距離D8、D11よりも小さく、深さD6は、フランジ7e、71eから可動突起7d、71dの下端までの距離D9、D12よりも大きな値に設定する。
シリンダ錠72は、フランジを有しておらず、外周面に1つの突起72aと、専用の鍵72cで外周面から突出又は収納される可動突起72dとを有している。シリンダ錠72をシャッター部品12bに差し込んだ場合、外周面に位置している突起72aの下端が、シャッター部品12bの溝12gの下端に当接する位置で止まる。シリンダ錠72の場合、この止まった位置において、可動突起72dがシャッター部品12bの凹部12iのある位置に収まるようにD5、D6を設定する。
上記の構成を採用することでシリンダ錠7以外の複数のシリンダ錠を用いることが可能になる。例えば、深さD4がD5よりも小さいという条件を満たす、即ち溝12gと凹部12iが不連続であるという条件を満たす限りにおいて、凹部12iの幅(D5とD6との差)を広くすることによって、可動突起の位置変動に対する許容度を高めることができる。
本発明は、第1の鍵ユニットであるロック金具の鍵穴に第2の鍵ユニットであるシリンダ錠を差し込んで鍵穴を埋めるようになっているロック金具において、シリンダ錠の外表面に設けてある突起又は溝に対して、鍵穴の内周面に、第1の鍵ユニットの施錠時にのみ形状整合してシリンダ錠を差し込み可能とする溝又は突起を設けた第3の鍵ユニットを追加したことを特徴とする。本発明の構成は、上記実施形態に示す構成に限られず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、直方体状の施錠部材12cの形状及び厚み等は、回動することによって施錠及び解錠を確実に行えるものであれば、種々変更することができる。また、シャッター部品12b上に被せるキャップ5、6の形状は、嵌め込み式以外にねじ込み式であっても良い。
本発明のロック金具は、第1の鍵ユニットの鍵穴に第2の鍵ユニットであるシリンダ錠を差し込む形態を採用するロック金具全般に用いることができる。
1 地下構造物
2 受枠
3 蓋
7 シリンダ錠
7a 突起
7d 可動突起
8 開閉鍵
10 ロック金具
11 ブラケット
12 鍵部品
12a シャフト
12b シャッター部品
12c 施錠部材
12d 連結部
12f シャッター開口
12g、13d 溝
12i 凹部
13 ケーシング
13a ケーシング開口

Claims (5)

  1. 受枠及び該受枠に開閉可能に取り付けられている蓋で構成される地下構造物用蓋のロック金具であって、
    前記蓋に取り付けられるブラケットと、前記ブラケットを貫通して軸回りに回動可能に取り付けられている鍵部品と、前記ブラケットに前記鍵部品を覆うように取り付けられて前記蓋の開閉鍵を差し込むための鍵穴を形成するケーシングと、を有しており、
    前記鍵部品は、前記開閉鍵と連結する連結部を頭部に有したシャフトと、前記シャフトの連結部を囲むように取り付けられた円筒状のシャッター部品と、前記シャフトの下端部にあって、シャフトを回動することによって前記蓋を施錠又は解錠する施錠部材とを有し、
    円柱状の外周面に突起又は溝を有するシリンダ錠を前記シャッター部品内に収納して前記連結部を塞ぐため、前記ケーシングの鍵穴を形成するケーシング開口及び前記シャッター部品の内周面は、前記施錠部材が施錠状態のときにのみ形状整合して、前記シリンダ錠を差し込めるようにする溝又は突起を有していることを特徴とする地下構造物用蓋のロック金具。
  2. 前記シャッター部品は、前記シリンダ錠を差し込むためのシャッター開口と、前記シリンダ錠の突起又は溝に対応する溝又は突起とを内周面に有しており、
    前記ケーシング開口は、前記施錠部材が施錠状態のときに、前記シャッター部品の溝又は突起と形状整合することによって、前記シリンダ錠を差し込めるようにする溝又は突起を内周面に備えていることを特徴とする請求項1に記載の地下構造物用蓋のロック金具。
  3. 前記シリンダ錠は、シリンダ錠用鍵によって外周面から突出又は収納される可動突起を有しており、
    前記シャッター部品は、前記可動突起が嵌る凹部を内周面に有していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の地下構造物用蓋のロック金具。
  4. 前記シャッター部品の凹部は、予め定めた範囲の幅を有している筒状の凹部であり、前記シャッター部品に差し込んだときの前記可動突起の位置が前記予め定めた範囲内にあるシリンダ錠を収納できることを特徴とする請求項3に記載の地下構造物用蓋のロック金具。
  5. 前記シリンダ錠は外周面頂部に1の突起を有しており、
    前記シャッター部品は、前記1の突起に対応する溝を内周面に有しており、
    前記ケーシングは、前記施錠部材が施錠状態のときにのみ、前記シャッター部品の溝と形状整合して、前記シリンダ錠を差し込めるようにする溝を前記ケーシング開口の内周面に有していることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の地下構造物用蓋のロック金具。
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