JP2014054159A - 充電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】蓄電池の放電を適切な時期に行わせることで、システム全体の効率を向上させること。
【解決手段】充電システムK内に蓄電池19を有する蓄電ユニット15を設ける。充電制御ユニット14の制御部18は、車載電池10を充電するために要求される要求充電電力量が、電力系統17から供給可能な最大電力供給量を超えるか否かを判定する。そして、制御部18は、要求充電電力量が最大電力供給量を越える場合、要求充電電力量から最大電力供給量を減算した減算電力量分の電力を蓄電池19から放電させる。これにより、制御部18は、充電スタンドA〜Dが供給する充電電力量を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気車両の車載電池を充電する充電システムに関する。
EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug in Hybrid Vehicle)などの電気車両の車載電池を充電する充電システムは、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1の充電システムでは、車載電池を充電する充電電力の供給源として、電力系統と、自然エネルギーを利用して発電する発電機(太陽電池モジュール)と、発電機の電力を蓄電する蓄電池と、を備えている。そして、特許文献1の充電システムでは、充電電力を供給する供給源を選択し、その選択した供給源から充電電力を車載電池に供給している。
特開2012−90382号公報
特許文献1の充電システムでは、電力を供給する供給源として、主に発電機と蓄電池とを選択している。しかしながら、蓄電池は、一般的に満充電に近い状態で充電と放電を繰り返すと、蓄電池の寿命低下に繋がることが知られている。このため、充電システムに蓄電池を設ける場合は、蓄電池の放電を行う時期を考慮する必要がある。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、蓄電池の放電を適切な時期に行わせることで、システム全体の効率を向上し得る充電システムを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、車載電池を充電する充電システムにおいて、前記車載電池に充電電力を供給する充電部と、前記充電電力用の電力を蓄電する蓄電池と、電力系統から供給される電力量が予め定めた最大電力供給量を超えないように前記充電部が供給する充電電力量を制御する充電制御部と、を備え、前記充電制御部は、前記車載電池を充電するために要求される要求充電電力量が前記最大電力供給量を超える場合、前記要求充電電力量から前記最大電力供給量を減算した減算電力量分の電力を前記蓄電池から放電させることにより、前記充電電力量を制御することを要旨とする。
これによれば、充電制御部は、要求充電電力量が最大電力供給量を超える場合に、蓄電池を放電させて、充電電力量を要求充電電力量に一致させるように制御する。このような蓄電池の放電制御によれば、充電システムからの主の電力供給源は電力系統となり、蓄電池による電力供給は補助的な扱いとすることができる。このため、蓄電池が満充電に近い状態で充放電が頻繁に繰り返されることなく、蓄電池の放電を適切な時期に行わせることができる。そして、電力系統による電力供給に併せて蓄電池の電力供給により、充電電力量を要求充電電力量に一致させるように制御することで、システム全体の効率を向上させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の充電システムにおいて、前記充電制御部は、前記蓄電池が放電可能な電力量の最大値である蓄電池放電電力量を算出し、前記要求充電電力量が前記最大電力供給量と前記蓄電池放電電力量の合算電力量を超える場合、前記充電部に供給させる前記充電電力量を前記合算電力量とすることを要旨とする。これによれば、充電システムが供給可能な電力量を超えないように制御できる。その結果、電力系統が供給可能な最大電力供給量を超えないように充電電力を供給させることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の充電システムにおいて、前記充電制御部は、前記要求充電電力量が前記最大電力供給量と前記蓄電池放電電力量の合算電力量を超える場合、前記充電部から車両に供給される充電電力量を前記合算電力量以下の電力量に減少させることを要旨とする。これによれば、電力系統が供給可能な最大電力供給量を超えないように充電電力を供給させることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の充電システムにおいて、前記充電制御部は、前記要求充電電力量が前記最大電力供給量未満の場合、前記最大電力供給量から前記要求充電電力量を減算した減算電力量分の電力を用いて前記蓄電池を充電させることを要旨とする。これによれば、要求充電電力量が最大電力供給量未満の場合、すなわち電力系統からの電力供給に余裕があるときに蓄電池を充電させるので、蓄電池の充電によって充電電力量が減少してしまうことがない。したがって、システム全体の効率を向上させることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の充電システムにおいて、前記充電制御部は、前記蓄電池が充電可能な電力量の最大値である蓄電池充電電力量を算出し、前記蓄電池充電電力量以下の電力量を前記電力系統から供給させて前記蓄電池の充電を行うことを要旨とする。これによれば、充電部が供給する電力量と蓄電池へ供給する電力量の合計量が、電力系統が供給可能な最大電力供給量を超えないように制御できる。
本発明によれば、蓄電池の放電を適切な時期に行わせることで、システム全体の効率を向上させることができる。
第1の実施形態の充電システムの構成を示すブロック図。 初期設定処理を示すフローチャート。 車両状態処理を示すフローチャート。 充電制御処理を示すフローチャート。 充電電力量の変遷の具体例を説明する説明図。 第2の実施形態の充電システムの構成を示すブロック図。 充電制御処理を示すフローチャート。 (a)〜(c)は充電電力量の変遷の具体例を説明する説明図。 第3の実施形態の制御処理を示すフローチャート。 制御処理による判定式とその判定結果に基づく各種設定値を説明する説明図。 別例を説明する説明図。
(第1の実施形態)
以下、充電システムを具体化した第1の実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。
図1に示すように、EVやPHVなどの電気車両K1,K2,K3,K4には、当該電気車両K1〜K4の原動機となる図示しない電動機(モータ)への供給電力を蓄える車載電池10が搭載されている。また、電気車両K1〜K4には、車載電池10への充電を制御する制御部11が搭載されている。また、電気車両K1〜K4には、電力変換器12が搭載されている。また、電気車両K1〜K4には、情報の受信部、及び情報の送信部となる通信部13が搭載されている。そして、車載電池10は、車両用の充電システムKから供給される電力が電力変換器12で充電に適した形態に変換され、その変換後の電力によって充電される。なお、図1では、各電気車両K1〜K4の構成が同一構成であるため、電気車両K1のみに具体的な構成を図示している。
以下、充電システムKの具体的な構成を図1にしたがって説明する。
本実施形態の充電システムKは、電気車両K1〜K4への充電を制御する充電制御ユニット14と、蓄電ユニット15と、充電時に充電プラグPを介して電気車両K1〜K4に接続される充電スタンドA,B,C,Dから構成されている。本実施形態の充電システムKには、システム内に1つの蓄電ユニット15が設けられている。充電スタンドA〜Dは、電気車両K1〜K4の車載電池10を充電する充電電力を電気車両K1〜K4に対して直接的に供給する充電部となる。なお、図1には、4台の充電スタンドA〜Dを有する充電システムKを図示している。
充電システムKは、送電線L1を介して電力系統17と接続されている。そして、充電システムK内には、送電線L1により、電力系統17からの電力を各充電スタンドA〜Dや蓄電ユニット15に送電する送電路や、蓄電ユニット15から充電スタンドA〜Dに送電する送電路が構築されている。このように充電システムK内に構築した送電路により、電力系統17、及び蓄電ユニット15のそれぞれが各充電スタンドA〜Dから供給する充電電力の供給源となる。なお、電力系統とは、電力を送電するための送電システムであって、電力会社が保有する。
充電制御ユニット14は、蓄電ユニット15、及び各充電スタンドA〜Dに制御信号を送信する信号線L2で接続されている。また、充電プラグPには、充電電力を送電するための電力線と、充電スタンドA〜Dと電気車両K1〜K4の間で信号を送受信するための信号線とが内蔵されている。
充電制御ユニット14は、各充電スタンドA〜Dに分配する充電電力量を制御する制御部18を有する。また、蓄電ユニット15は、電力系統17から送電された電力を蓄電池19の充電に適した形態に変換する電力変換器20を有する。また、各充電スタンドA〜Dは、電気車両K1〜K4の充電を制御する制御部21と、情報の受信部、及び情報の送信部となる通信部22を有する。なお、図1では、各充電スタンドA〜Dの構成が同一構成であるため、充電スタンドAのみに具体的な構成を図示している。
各充電スタンドA〜Dの制御部21は、充電プラグPに内蔵される信号線を介して電気車両K1〜K4側から送信される情報に基づき、充電対象とする車両が存在するか否か、すなわち充電プラグPが車両に接続されているか否かを検出する。この検出に際して本実施形態の充電システムKは、CPLT(コントロールパイロット)機能を用いて、電気車両K1〜K4側との接続などを確認する。各電気車両K1〜K4の制御部11は、信号電圧が初期電圧に立ち上がることで起動し、起動後に信号電圧を初期電圧から所定電圧に下げる。各充電スタンドA〜Dの制御部21は、初期電圧からの信号電圧の変動を確認すると、充電プラグPが車両に接続されていることを検出する。そして、各充電スタンドA〜Dの制御部21は、接続を検出すると、車両接続信号を充電制御ユニット14の制御部18に送信する。本実施形態において充電制御ユニット14の制御部18は、車両接続信号を受信することにより、充電スタンドA〜Dが電気車両K1〜K4に対して充電可能な状態であるか否かを判定する。そして、信号電圧を所定電圧に下げた電気車両K1〜K4の制御部11は充電の準備を開始し、準備後に信号電圧をさらに下げる。そして、この信号電圧の変化をさらに検出すると、充電制御ユニット14の制御部18及び充電スタンドA〜Dの制御部21は、充電を開始させる。
このように構成した本実施形態の充電システムKでは、以下のような充電制御が行われる。本実施形態では、以下に説明する充電制御を実行する充電制御ユニット14の制御部18が、充電制御部として機能する。そして、制御部18は、電力系統17や蓄電池19から供給する充電電力量を、各充電スタンドA〜Dに接続された電気車両K1〜K4の車載電池10を充電するために必要な要求充電電力量を満たすように制御する。なお、要求充電電力量は、充電対象とする電気車両K1〜K4の車載電池10を充電させるために要求される電力量の合計量である。
図2に示すように、制御部18は、初期設定処理を実行する。初期設定処理は、充電システムKの初期導入時、又はシステム構成の変更時などに行われる。
初期設定処理において制御部18は、充電システムKの保有者による外部入力操作によって電力系統17から需用可能な需給契約上の電力量である最大電力供給量Ppを設定する(ステップS10)。また、制御部18は、各充電スタンドA〜Dから当該充電スタンドA〜Dの仕様を取得する(ステップS11)。各充電スタンドA〜Dの仕様は、例えば充電スタンドA〜Dが供給する電力量の可変制御ができるか否かや、充電可能な電力量(耐電力容量)などである。また、制御部18は、蓄電ユニット15から当該蓄電ユニット15の仕様を取得する(ステップS12)。蓄電ユニット15の仕様とは、蓄電池19から放電可能な電力量の最大値である蓄電池放電電力量Pbomaxや、蓄電池19へ充電可能な電力量の最大値である蓄電池充電電力量Pbimaxなどである。なお、蓄電池放電電力量Pbomaxや蓄電池充電電力量Pbimaxは、電力変換器20の処理能力によって規定される。
また、図3に示すように、制御部18は、車両状態処理を実行する。車両状態処理は、充電システムKの稼動中、所定の周期毎に行われる。
車両状態処理において制御部18は、充電対象とする電気車両K1〜K4があるか否かを判定する(ステップS20)。このステップS20の判定には、前述したようにCPLT機能を用いる。ステップS20の判定結果が否定の場合、制御部18は、車両状態処理を終了し、所定の周期後に再び車両状態処理を行う。そして、制御部18は、充電スタンドA〜Dの何れかに充電対象とする電気車両K1〜K4がある場合、すなわち1台でも充電対象とする電気車両がある場合、ステップS20を肯定判定する。
ステップS20の判定結果が肯定の場合、制御部18は、充電対象とする電気車両K1〜K4の仕様を確認する(ステップS21)。電気車両K1〜K4の仕様は、充電時に電力量を可変制御できるか否かや、車両モードなどである。また、制御部18は、蓄電ユニット15の状態を取得する(ステップS22)。蓄電ユニット15の状態は、蓄電池19の充電量(SOC)などである。本実施形態では、蓄電ユニット15の状態として蓄電池19の電圧を検出する。
また、図4に示すように、制御部18は、充電制御処理を実行する。充電制御処理は、充電対象とする電気車両K1〜K4がある場合に行う。
充電制御処理において制御部18は、充電情報として要求充電電力量Pcを算出する(ステップ30)。そして、制御部18は、要求充電電力量Pcと最大電力供給量Ppを比較する(ステップS31)。ステップS31において制御部18は、要求充電電力量Pcが、最大電力供給量Pp未満であるか否かを判定する。
この判定結果が肯定の場合、制御部18は、充電システムK側からの電力供給に余裕があるため、蓄電ユニット15の蓄電池19を充電させる充電制御を行う。充電制御において制御部18は、ステップS32に移行して蓄電ユニット15に充電を要求する。このとき、制御部18は、最大電力供給量Ppから要求充電電力量Pcを減算した減算電力量を、電力系統17から蓄電池19へ供給する蓄電池実充電電力量Pbiとする。これにより、蓄電ユニット15の蓄電池19は、蓄電池実充電電力量Pbi分の電力を用いて充電が行われる。なお、蓄電池実充電電力量Pbiが蓄電池充電電力量Pbimaxを越える場合、蓄電池19は、蓄電池充電電力量Pbimax分の電力を用いて充電が行われる。
次に、制御部18は、蓄電池19の状態を取得し、その取得情報をもとに蓄電池19が満充電状態であるか否かを判定する(ステップS33)。満充電状態であるか否かの判定は、蓄電池19の電圧が予め定めた上限電圧に到達しているか否かによって行われる。ステップS33の判定結果が肯定の場合、制御部18は、蓄電ユニット15に充電の停止を要求し、蓄電池19の充電を停止させる。そして、制御部18は、ステップS30に戻り、ステップS30からの処理を繰り返す。一方、ステップS33の判定結果が否定の場合、制御部18は、ステップS30に戻り、ステップS30からの処理を繰り返すとともに、蓄電池19の充電を継続させる。
また、制御部18は、ステップS31の判定結果が否定、すなわち要求充電電力量Pcが最大電力供給量Ppを越えている場合、充電システムK側からの電力供給に余裕がないため、蓄電池19を放電させる放電制御を行う。放電制御において制御部18は、蓄電池放電電力量Pbomaxと、要求充電電力量Pcから最大電力供給量Ppを減算した減算電力量を比較する(ステップS35)。なお、要求充電電力量Pcと最大電力供給量Ppの減算結果である減算電力量は、要求充電電力量Pcを満たすために不足している充電電力量となる。そして、ステップS35において制御部18は、減算電力量が、蓄電池放電電力量Pbomaxよりも大きいか否かを判定する。
ステップS35の判定結果が肯定の場合は、蓄電池19から放電可能な電力量の最大量を超えていることになる。このため、制御部18は、要求充電電力量Pcと最大電力供給量Ppの差が、蓄電池放電電力量Pbomaxと一致するように充電電力量を制御する(ステップS36)。つまり、制御部18は、エネルギーマネジメント(ピーク電力制御)を行う。例えば、制御部18は、充電対象の電気車両K1〜K4の中に充電電流値を可変制御できる車両が存在する場合は、当該車両を充電する充電スタンドへの充電電力の分配量を可変させ、充電システムK全体として充電電力量が最大電力供給量Ppと蓄電池放電電力量Pbomaxの合算電力量を越えないように制御する。そして、制御部18は、ステップS37に移行する。また、制御部18は、ステップS35の判定結果が否定の場合、ステップS37に移行する。
ステップS37に移行した制御部18は、蓄電ユニット15に放電を要求する。このとき、制御部18は、蓄電池19から放電させる電力量を、要求充電電力量Pcから最大電力供給量Ppを減算した蓄電池実放電電力量Pboとする。なお、蓄電池実放電電力量Pboは、ステップS36を経由している場合、蓄電池放電電力量Pbomaxとなる。一方、蓄電池実放電電力量Pboは、ステップS36を経由していない場合、要求充電電力量Pcから最大電力供給量Ppを減算した減算電力量となる。これにより、蓄電ユニット15の蓄電池19からは、蓄電池実放電電力量Pbo分の電力の放電が行われる。
次に、制御部18は、蓄電池19の状態を取得し、その取得情報をもとに蓄電池19が空状態であるか否かを判定する(ステップS38)。空状態であるか否かの判定は、蓄電池19の電圧が予め定めた下限電圧に到達しているか否かによって行われる。ステップS38の判定結果が肯定の場合、制御部18は、蓄電ユニット15に放電の停止を要求し、蓄電池19の放電を停止させる(ステップS39)。そして、制御部18は、蓄電池19の放電による充電電力量の増加分を見込めないので、要求充電電力量Pcと最大電力供給量Ppとが一致するように充電電力量を制御する(ステップS40)。つまり、制御部18は、ステップS36と同様に、エネルギーマネジメント(ピーク電力制御)を行う。そして、制御部18は、ステップS30に戻り、ステップS30からの処理を繰り返す。一方、ステップS38の判定結果が否定の場合、制御部18は、ステップS30に戻り、ステップS30からの処理を繰り返すとともに、蓄電池19の放電を継続させる。
以下、本実施形態の作用を説明する。
図5に例示するように、制御部18は、要求充電電力量Pcを満たすように充電電力量を制御する。例えば、図5に示す期間a,b,eにおいて制御部18は、要求充電電力量Pcが最大電力供給量Ppを越えていないので、充電対象とする電気車両K1,K2の要求通りの充電電力量を供給させる。また、期間a,b,eにおいて制御部18は、充電システムK側からの電力供給に余裕があるので、満充電状態でなければ蓄電池19を充電させる。
また、図5に示す期間cにおいて制御部18は、要求充電電力量Pcが最大電力供給量Ppを越えているので、蓄電池19を放電させて充電電力量を増加させる。このとき、期間cでは、要求充電電力量Pcが、最大電力供給量Ppと蓄電池放電電力量Pbomaxの合算電力量を超えていない。このため、制御部18は、要求充電電力量Pcから最大電力供給量Ppを減算した減算電力量を蓄電池実放電電力量Pboとし、蓄電池19を放電させる。これにより、期間cにおいて制御部18は、充電対象とする電気車両K1,K2,K3の車載電池10を充電させるために要求される充電電力量を供給させる。なお、期間cでは、充電システムK側からの電力供給に余裕がないので、充電は行われず、放電が行われる。
また、図5に示す期間dにおいて制御部18は、要求充電電力量Pcが最大電力供給量Ppを越えているので、蓄電池19を放電させて充電電力量を増加させる。このとき、期間dでは、要求充電電力量Pcが、最大電力供給量Ppと蓄電池放電電力量Pbomaxの合算電力量を超えている。このため、制御部18は、ピーク電力制御を行って、要求充電電力量Pcが、最大電力供給量Ppと蓄電池放電電力量Pbomaxの合算電力量と一致するように制御する。これにより、充電システムKから供給される充電電力量が減少する。そして、制御部18は、蓄電池放電電力量Pbomaxを蓄電池実放電電力量Pboとし、蓄電池19を放電させる。これにより、期間dにおいて制御部18は、充電対象とする電気車両K1,K2,K3,K4にピーク電力制御後の充電電力量を供給させる。なお、期間dでは、充電システムK側からの電力供給に余裕がないので、充電は行われず、放電が行われる。
したがって、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)充電制御ユニット14の制御部18は、要求充電電力量Pcが最大電力供給量Ppを超える場合に、蓄電池19を放電させて、充電電力量を要求充電電力量Pcに一致させるように制御する。このような蓄電池19の放電制御によれば、充電システムKからの主の電力供給源は電力系統17となり、蓄電池19による電力供給は補助的な扱いとすることができる。このため、蓄電池19が満充電に近い状態で充放電が頻繁に繰り返されることなく、蓄電池19の放電を適切な時期に行わせることができる。そして、電力系統17による電力供給に併せて蓄電池19の電力供給により、充電電力量を要求充電電力量Pcに一致させるように制御することで、システム全体の効率を向上させることができる。
(2)また、上記のような蓄電池19の放電制御により、蓄電池19の寿命延伸を図ることができる。
(3)充電システムKに蓄電池19を設け、蓄電池19からも電力を供給させるので、電力系統17から需用可能な電力量の最大量を抑えることができる。つまり、契約電力を極端に大きくしなくても、複数の充電スタンドA〜Dで充電を行わせることができる。したがって、契約電力を抑えることで、充電システムKの保有者のコストを抑制することができる。
(4)充電制御ユニット14の制御部18は、要求充電電力量Pcが最大電力供給量Pp未満の場合、すなわち電力系統17からの電力供給に余裕があるときに蓄電池19を充電させるので、蓄電池19の充電によって充電電力量が減少してしまうことがない。したがって、システム全体の効率を向上させることができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態を図6〜図8にしたがって説明する。
なお、以下に説明する実施形態において既に説明した実施形態と同一構成については同一符号を付すなどして、その重複する説明を省略又は簡略する。
図6に示すように、本実施形態の充電システムKは、複数(本実施形態では3つ)の蓄電ユニット15を備えている。これらの各蓄電ユニット15は、送電線L1に接続されている。これにより、本実施形態の充電システムKでは、送電線L1により、各蓄電ユニット15から充電スタンドA〜Cに送電する送電路が構築されている。図6には、3台の充電スタンドA〜Cを有する充電システムKを図示している。
そして、本実施形態の充電システムKは、以下のような充電制御が行われる。なお、第1の実施形態で説明した初期設定処理(図2)及び車両状態処理(図3)は、本実施形態の充電システムKでも同様に行う。本実施形態では、以下に説明する充電制御を実行する充電制御ユニット14の制御部18が、充電制御部として機能する。
図7に示すように、制御部18は、充電制御処理を実行する。充電制御処理は、充電対象とする電気車両K1〜K3がある場合に行う。
充電制御処理において制御部18は、要求充電電力量Pcに基づき充電システムK側から供給すべき充電電力量PN1と最大電力供給量Ppを比較する(ステップS50)。ステップS50において制御部18は、充電電力量PN1が、最大電力供給量Ppを越えているか否かを判定する。この判定結果が否定の場合、制御部18は、ステップS50の処理を繰り返す。つまり、この場合の制御部18は、要求充電電力量Pcに対してピーク電力制御を行っていない状態の充電電力量PN1を供給させる。また、この場合の充電電力量PN1は、電力系統17から供給されており、蓄電池19は放電していない。
一方、ステップS50の判定結果が肯定の場合、制御部18は、充電電力量PN1が最大電力供給量Ppを越えているので、ピーク電力制御によって充電電力量PN1を最大電力供給量Ppと一致させるように低減させる(ステップS51)。次に、制御部18は、蓄電ユニット15に放電を要求する(ステップS52)。このとき、制御部18は、蓄電池19から放電させる電力量を、ステップS51で低減させる前の充電電力量PN1から最大電力供給量Ppを減算した放電要求電力量PB1とする。
そして、制御部18は、ステップS52で算出した放電要求電力量PB1を蓄電池19から放電可能か否かを判定する(ステップS53)。ステップS53において制御部18は、各蓄電ユニット15の蓄電池19の状態を取得し、その取得情報をもとに蓄電池19から放電可能な放電可能電力量を算出する。この放電可能電力量は、各蓄電池19の放電可能電力量を合算した電力量である。そして、制御部18は、放電要求電力量PB1と放電可能電力量を比較し、放電要求電力量PB1が放電可能電力量以下であるか否かを判定する。制御部18は、放電要求電力量PB1が放電可能電力量以下である場合、ステップS53を肯定判定する一方で、放電要求電力量PB1が放電可能電力量を越えている場合、ステップS53を否定判定する。
そして、ステップS53の判定結果が肯定の場合、制御部18は、充電電力量PN1をステップS51で低減させる前の充電電力量PN1に戻す(ステップS54)。つまり、この場合は、蓄電池19が放電要求電力量PB1分の電力を放電させることで、最大電力供給量Ppに対してステップS51で低減させる前の充電電力量PN1の不足分を補完することができる。したがって、制御部18は、電力系統17からの最大電力供給量Pp分の電力と蓄電池19からの放電要求電力量PB1分の電力を充電電力量PN1として供給させる。なお、制御部18は、要求充電電力量Pcが変化した場合は、充電制御処理を実行する。
一方、ステップS53の判定結果が否定の場合、制御部18は、放電要求電力量PB1分の電力を蓄電池19から放電させることができないので、ステップS50に戻り、ステップS50からの処理を繰り返す。つまり、制御部18は、ステップS51で低減させた充電電力量PN1を供給させる。
以下、本実施形態の作用を説明する。
制御部18は、図8(a)に示す期間a,b,dのように、要求充電電力量Pcに基づく充電電力量PN1が最大電力供給量Ppを越えない場合、最大電力供給量Ppの範囲で充電を行わせることができる。一方、図8(a)に示す期間cのように、要求充電電力量Pcに基づく充電電力量PN1が最大電力供給量Ppを越える場合、最大電力供給量Ppの範囲で充電を行うことができない。
このため、制御部18は、図8(b)に示すように、期間cにおいてピーク電力制御を行って充電電力量PN1を最大電力供給量Ppに一致させるように制御すれば、最大電力供給量Ppの範囲で充電を行わせることができる。しかし、この場合は、期間cにおける各電気車両K1〜K3へ分配される充電電力量が、他の期間a,b,dに比して低減してしまうことになる。
そこで、本実施形態の充電システムKは蓄電ユニット15を設けるとともに、制御部18が図7に示す充電制御処理を実行することにより、要求充電電力量Pcに基づく充電電力量PN1が最大電力供給量Ppを越える場合でも、ピーク電力制御を行わずに最大電力供給量Ppの範囲で充電を行わせることができる。つまり、制御部18は、要求充電電力量Pcに基づく充電電力量PN1から最大電力供給量Ppを減算した減算電力量分、すなわち放電要求電力量PB1分の電力を蓄電池19に放電させる。この制御によれば、図8(c)に示す期間cのように、充電電力量PN1は、最大電力供給量Ppに放電要求電力量PB1を上乗せした量となる。その結果、要求充電電力量Pcに基づく充電電力量PN1が最大電力供給量Ppを越える場合であっても、充電電力量PN1を各電気車両K1〜K3へ分配して充電を行わせることができる。
したがって、本実施形態によれば、第1の実施形態の効果(1)〜(3)に加えて、以下に示す効果を得ることができる。
(5)複数の蓄電池19を設けることで、最大電力供給量Ppに対して上積み可能な電力量を増加させることができる。したがって、電力系統17との契約電力を大きくしなくても、充電システムKから供給可能な充電電力量を大きくすることができる。
(6)また、複数の蓄電池19を設けることで、個々の蓄電池19の充電容量は小さくすることができる。したがって、蓄電池19の充電に係る時間を短縮させることができる。したがって、充電システムKにおける充電効率の低下を抑制することができる。
(第3の実施形態)
以下、第3の実施形態を図9及び図10にしたがって説明する。
図9に示すように、充電対象とする電気車両に対して充電システムKから供給可能な充電電力量を各電気車両に分配する制御処理において、制御部18は、まず、電気車両の仕様を取得する(ステップS60)。この実施形態において制御部18は、電気車両の仕様として、当該電気車両の最大充電電力量を取得する。最大充電電力量は、電気車両が車載電池10を充電させる際に扱うことが可能な充電電力量の最大値を示す。この最大充電電力量は、電気車両に搭載された電力変換器12の変換能力によって決定される。次に、制御部18は、ステップS60で取得した充電対象とする各電気車両の最大充電電力量をもとに、充電システムKが供給可能な電力の分配量を判定する(ステップS61)。
図10に示すように、ステップS61の判定において制御部18は、まず、充電対象とする電気車両の最大充電電力量を合算した合計電力量を算出する。この実施形態において合計電力量が、車載電池10を充電するために要求される要求充電電力量(図中の符号「Px」)となる。例えば、制御部18は、現在の充電対象となる電気車両が3台であり、これらの電気車両の最大充電電力量を、X[kW]、Y[kW]、Z[kW]とした時、要求充電電力量PxをX+Y+Z[kW]と算出する。そして、制御部18は、算出した要求充電電力量Pxと、充電システムKが充電電力量として供給可能な電力系統17の電力量である最大電力供給量Ppと、を比較する。
上記比較において、制御部18は、図10に示すように、要求充電電力量Pxが最大電力供給量Pp未満の場合(要求充電電力量Px<最大電力供給量Pp)、充電システムK側からの電力供給に余裕があるため、蓄電ユニット15への指示として「蓄電」を決定する。つまり、この場合は、電力系統17からの供給電力を使って蓄電池19の充電を行わせることが可能である。
一方、上記比較において、制御部18は、要求充電電力量Pxが最大電力供給量Ppよりも大きい場合(要求充電電力量Px>最大電力供給量Pp)、要求充電電力量Pxと合算電力量Pp2をさらに比較する。この合算電力量Pp2は、最大電力供給量Ppと、蓄電ユニット15(蓄電池19)が放電可能な最大量である蓄電池放電電力量Pbomaxとの合算量である。そして、制御部18は、図10に示すように、要求充電電力量Pxが合算電力量Pp2未満の場合(要求充電電力量Px<合算電力量Pp2)、充電システムKから供給する充電電力量として電力系統17の供給電力量のみでは不足するため、蓄電ユニット15への指示として「放電」を決定する。
一方、上記比較において、制御部18は、要求充電電力量Pxが合算電力量Pp2よりも大きい場合(合算電力量Pp2<要求充電電力量Px)、充電システムKから供給する充電電力量として電力系統17の供給電力量のみでは不足するため、蓄電ユニット15への指示として「放電」を決定する。なお、この場合は、充電システムKが供給可能な最大充電電力量である合算電力量Pp2よりも大きい電力量が要求充電電力量Pxとして要求されていることになる。
次に、図9のステップS61の処理後、制御部18は、現在、蓄電池19が利用可能な状態であるか否かの可否判定を行う。この可否判定は、ステップS61の判定結果をもとに行う。つまり、制御部18は、ステップS61の指示内容を「蓄電」として判定している場合、蓄電池19が充電可能な状態であるか否かを判定する。この判定において制御部18は、蓄電池19が満充電状態であれば充電不能な状態として可否判定の判定結果を利用不可とし、満充電状態でなければ充電可能な状態として可否判定の判定結果を利用可とする。
一方、制御部18は、ステップS61の指示内容を「放電」として判定している場合、蓄電池19が放電可能な状態であるか否かを判定する。この判定において制御部18は、蓄電池19の充電量が所定の充電量に達している場合は放電可能な状態として可否判定の判定結果を利用可とし、所定の充電量に達していない場合は放電不能な状態として可否判定の判定結果を利用不可とする。所定の充電量とは、例えば満充電状態に相当する充電量である。なお、このステップS63の処理において蓄電池19を利用不可に判定した場合、制御部18は、ステップS63,S64の処理を実行せずにステップS65からの処理を実行する。
次に、制御部18は、蓄電池19の電力量を算出するとともにその算出した電力量を蓄電ユニット15に指示する(ステップS63)。ステップS63において制御部18は、ステップS61の指示内容を「蓄電」としている場合、電力量の設定値を、図10に示すように、最大電力供給量Ppから要求充電電力量Pxを減算した値(Pp−Px)とし、指示する。この場合の設定値が、蓄電池19へ供給される電力量となる。なお、制御部18が指示する設定値の最大値は、蓄電ユニット15の電力変換器20の変換能力によって定まる最大設定電力値Ppwであり、蓄電池19へ充電可能な電力量の最大値である蓄電池充電電力量となる。
また、ステップS63において制御部18は、ステップS61の指示内容を「放電」とし、かつ要求充電電力量Pxが合算電力量Pp2よりも小さい場合、電力量の設定値を、図10に示すように、要求充電電力量Pxから最大電力供給量Ppを減算した値(Px−Pp)とし、指示する。この場合の設定値が、蓄電池19から放電される電力量(蓄電池実放電電力量Pbo)となる。なお、制御部18が指示する設定値の最大値は、蓄電ユニット15の電力変換器20の変換能力によって定まる最大設定電力値Ppwである。また、ステップS63において制御部18は、ステップS61の指示内容を「放電」とし、かつ要求充電電力量Pxが合算電力量Pp2よりも大きい場合、電力量の設定値を、図10に示すように、最大設定電力値Ppwとし、指示する。そして、制御部18は、ステップS64においてステップS63で算出した電力量の結果を確認する。
次に、制御部18は、ステップS61〜S64の処理結果を踏まえて、充電対象とする電気車両が接続されている充電スタンドに対する充電電力量の分配量を算出し、指示する(ステップS65)。ステップS65において制御部18は、ステップS61の指示内容を「蓄電」としている場合、ピーク電力指示値を最大電力供給量Ppに定める。このピーク電力指示値は、充電システムK側から供給される充電電力量の最大量を示す。そして、制御部18は、要求充電電力量Pxをもとに充電対象が接続されている充電スタンドへの充電電力量の分配量を算出し、指示する。この場合、要求充電電力量Pxが最大電力供給量Ppを越えていないので、制御部18は、充電スタンドへの分配量を当該充電スタンドが充電対象とする電気車両の最大充電電力量とする。
また、ステップS65において制御部18は、ステップS61の指示内容を「放電」とし、かつ要求充電電力量Pxが合算電力量Pp2よりも小さい場合、ピーク電力指示値を要求充電電力量Pxに定める。そして、制御部18は、要求充電電力量Pxをもとに充電対象が接続されている充電スタンドへの充電電力量の分配量を算出し、指示する。この場合、要求充電電力量Pxが合算電力量Pp2を越えていないので、制御部18は、充電スタンドへの分配量を当該充電スタンドが充電対象とする電気車両の最大充電電力量とする。
一方、ステップS65において制御部18は、ステップS61の指示内容を「放電」とし、かつ要求充電電力量Pxが合算電力量Pp2よりも大きい場合、ピーク電力指示値を合算電力量Pp2に定める。そして、制御部18は、合算電力量Pp2をもとに充電対象が接続されている充電スタンドへの充電電力量の分配量を算出し、指示する。この場合、要求充電電力量Pxが合算電力量Pp2を越えているので、制御部18は、充電スタンドへの分配量を、その合算量が合算電力量Pp2を越えないようにする。例えば、制御部18は、充電対象とする電気車両の中に充電電流値を可変制御できる電気車両が存在する場合、当該電気車両が接続された充電スタンドへの電力分配量を当該電気車両の最大充電電力量よりも小さい電力量で指示する。また、例えば、制御部18は、充電対象とする電気車両に優先順位を付与し、その優先順位にしたがって充電スタンドへの電力分配量として最大充電電力量を指示し、最大充電電力量に対して電力量が不足する充電スタンドには分配電力量を指示せずに待機させる。この場合、制御部18は、充電を完了した充電スタンドが発生し、最大充電電力量を確保できた場合に待機させた充電スタンドに電力分配量を付与する。このような制御により、充電システムKから供給される充電電力量が減少する。
なお、制御部18は、ステップS62の処理において蓄電池19を利用不可と判定している場合、ステップS65の処理において充電スタンドへの分配量を、その合算値が最大電力供給量Ppを越えないようにする。そして、ステップS65の処理後、制御部18は、ステップS66においてステップS65で算出した分配電力量の結果を確認する。
この実施形態によれば、第1の実施形態と同様の作用を有する。
また、この実施形態によれば、第1の実施形態の効果(1)〜(4)と同様の効果を有する。
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 充電システムK内に設ける蓄電ユニット15の数を変更しても良い。例えば、2つでも良いし、4つ以上でも良い。
○ 充電システムKを構成する充電スタンドA〜Cの数を変更しても良い。例えば、単数の充電スタンドを設けた充電システムKに具体化しても良い。また、充電スタンドを2台や5台以上設けた充電システムKに具体化しても良い。
○ 蓄電ユニット15の蓄電池19は、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池など、充放電電池であれば、種々の構成を適用することができる。
○ 実施形態において充電制御ユニット14の制御部18は電力量によって制御を行っているが、電流量によって制御を行っても良い。
○ 充電システムKは、公共施設(教育機関、公民館など)、商業施設(宿泊施設、ショッピング施設、充電ステーションなど)又は家庭用の設備として具体化しても良い。
○ 実施形態は、充電プラグPを電気車両K1〜K4に機械的に接続して充電を行う充電システムKに具体化したが、充電プラグPを使用せずに、電気車両と充電部(地上側設備)を電気的に接続して充電を行う非接触式の充電システムに具体化しても良い。図11に示すように、非接触式の充電システムでは、電気車両34側に取り付けられた受電側コイル35と、充電ステーションの床に埋設された地上側設備36の送電側コイル37と、を整合させるようにして電気車両34を停車させる。このとき、受電側コイル35と送電側コイル37は、離間して非接触の状態とされる。そして、非接触式の充電システムでは、送電側コイル37からの電力を受電側コイル35で受電することにより、電気車両34の車載電池に充電が行われる。このような非接触式の充電システムの方式には、共鳴方式や電磁誘導方式がある。また、非接触式の充電システムでは、電気車両34に搭載される車両側コントローラ38と、地上側設備36に設置される電源側コントローラ39とが、無線にて通信できるようになっている。なお、非接触式の充電システムにおいては、地上側設備36が実施形態において充電部となる充電スタンドA〜Dに相当し、充電制御ユニット14は充電ステーション内に設けられている。
○ 第2の実施形態において、第1の実施形態と同様に蓄電池19の充電を行わせても良い。また、第2の実施形態において、蓄電池19の充電は、例えば太陽光発電システムや風力発電システムなどの自然エネルギーを利用した発電システムで行っても良い。
○ 第3の実施形態において電気車両から最大充電電流値を取得し、この最大充電電流値をもとに図9の処理を実行しても良い。
○ 分配電力量を優先順位にしたがって決定する場合、その優先順位としては、例えば充電スタンドの利用が早いほど優先的に充電させることでも良いし、充電電流値を可変制御できる電気車両を優先的に充電させることでも良い。また、車載電池10の充電量が多いほど優先的に充電させることでも良いし、少ないほど優先的に充電させることでも良い。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)要求充電電力量は、充電対象とする電気車両の最大充電電力量の合算量である。
(ロ)充電制御部は、システムから供給させる充電電力量を充電対象の電気車両が存在する充電部に対して分配供給させる。
(ハ)充電制御部は、分配電力量を予め定めた優先順位にしたがって決定する。
10…車載電池、14…充電制御ユニット、15…蓄電ユニット、17…電力系統、18…制御部、19…蓄電池、A〜D…充電スタンド、K…充電システム、Pc,Px…要求充電電力量、Pp…最大電力供給量、PN1…充電電力量、Pbimax…蓄電池充電電力量、Pbomax…蓄電池放電電力量、Pp2…合算電力量。

Claims (5)

  1. 車載電池を充電する充電システムにおいて、
    前記車載電池に充電電力を供給する充電部と、
    前記充電電力用の電力を蓄電する蓄電池と、
    電力系統から供給される電力量が予め定めた最大電力供給量を超えないように前記充電部が供給する充電電力量を制御する充電制御部と、を備え、
    前記充電制御部は、前記車載電池を充電するために要求される要求充電電力量が前記最大電力供給量を超える場合、前記要求充電電力量から前記最大電力供給量を減算した減算電力量分の電力を前記蓄電池から放電させることにより、前記充電電力量を制御することを特徴とする充電システム。
  2. 前記充電制御部は、前記蓄電池が放電可能な電力量の最大値である蓄電池放電電力量を算出し、前記要求充電電力量が前記最大電力供給量と前記蓄電池放電電力量の合算電力量を超える場合、前記充電部に供給させる前記充電電力量を前記合算電力量とする請求項1に記載の充電システム。
  3. 前記充電制御部は、前記要求充電電力量が前記最大電力供給量と前記蓄電池放電電力量の合算電力量を超える場合、前記充電部から車両に供給される充電電力量を前記合算電力量以下の電力量に減少させる請求項2に記載の充電システム。
  4. 前記充電制御部は、前記要求充電電力量が前記最大電力供給量未満の場合、前記最大電力供給量から前記要求充電電力量を減算した減算電力量分の電力を用いて前記蓄電池を充電させる請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の充電システム。
  5. 前記充電制御部は、前記蓄電池が充電可能な電力量の最大値である蓄電池充電電力量を算出し、前記蓄電池充電電力量以下の電力量を前記電力系統から供給させて前記蓄電池の充電を行う請求項4に記載の充電システム。
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