JP2014053779A - 光受信装置、帯域制御方法および帯域制御プログラム - Google Patents

光受信装置、帯域制御方法および帯域制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の周波数帯域ごとの増幅回路を備えている場合、遠隔からの帯域制御指示により低コストで帯域制御を実現することが可能な光受信装置を提供する。
【解決手段】光受信装置4は、光ファイバ20を介して受信した周波数帯域ごとの映像信号を処理して映像端末に出力する映像信号処理部8を備え、映像信号処理部4には、周波数帯域ごとの増幅回路として例えばCATV帯増幅回路81、BS−IF帯増幅回路82、CS−IF帯増幅回路83を内蔵し、かつ、周波数帯域ごとの増幅回路に電源を供給する電源ラインとして、独立にON/OFF制御が可能な電源供給部811、電源供給部821および電源供給部831を備え、かつ、光ファイバ20を介して遠隔からの帯域制御指示を受信した際に、制御部9は、電源供給部811、電源供給部821および電源供給部831のうち、受信した該帯域制御指示に応じて、対応する電源供給部のON/OFFを制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光受信装置、帯域制御方法および帯域制御プログラムに関し、特に、遠隔からの帯域制御を可能とする映像信号処理部およびデータ信号処理部を一体化した光受信装置、該光受信装置における帯域制御方法および帯域制御プログラムに関する。
近年、FTTH(Fiber to the Home)等の光ファイバ回線網を用いて、テレビの有線放送や電話サービス、高速のインターネット接続サービス等を行う光通信サービスが普及してきている。この種の光通信サービスを行う光ネットワークにおいては、光ファイバケーブルを介して伝送された光信号を電気信号に変換する光終端装置がユーザ側のノードに接続されており、該光終端装置はユーザの家屋等やその近傍の屋外等に設置される。そして、該光終端装置にはモデムや端末等が接続されて、サービス提供者との間で映像配信やデータ通信が行われる。
この種の光終端装置は、通常、映像配信用、データ通信用など、各種用途別に構成されたONU(Optical Network Unit:回線終端装置)を備えている。かくのごとく、従来は、用途別にONUや光終端装置を設置する必要があったため、光通信サービスの普及や用途の広がりとともに、複数の用途に1個のみで対応することが可能な光終端装置の実現が強く望まれている。
また、従来の放送用の光伝送システムにおいては、遠隔制御機能を有していないV−ONU(Visual Optical Network Unit:映像用回線終端装置)が用いられてきた。遠隔制御機能を有していないV−ONUを用いている放送用の光伝送システムの場合は、料金未払いなどによる放送サービス提供の停止事由が発生したときには、放送サービス事業者の担当者が該当する加入者宅を訪問し、当該加入者宅において、放送用のRF(Radio Frequency)信号のV−ONUからの出力を抑止する作業をV−ONUに対して行い、V−ONUからのRF信号の出力を物理的にカットするようにしている。
一方、近年、社団法人日本ケーブルラボがV−ONU遠隔制御運用仕様(JCL SPEC−014 1.0版)を制定したことから、今後、例えば、特許文献1の特開2010−016527号公報「光受信装置」にも記載されているように、遠隔制御機能を有しているV−ONUの普及が進むものと考えられる。遠隔制御機能を有するV−ONUを用いる光伝送システムの場合は、加入者の料金未払いなどによる放送サービス提供の停止事由が発生したときには、遠隔地にある光伝送システムのセンタ側にて、該当する加入者宅のV−ONUの放送サービスの停止・再開を遠隔制御することができる。したがって、放送サービス事業者の担当者による加入者宅への訪問が不要になり、放送サービス事業者の人的・時間的負担が軽減されるとともに、放送サービス事業者の担当者が顧客(加入者)と対峙しなくても良いので、放送サービス事業者の担当者と顧客(加入者)との間のトラブルを防止することができるというメリットがある。
特開2010−016527号公報(第4−6頁)
しかしながら、前記特許文献1に記載されているような従来の映像配信システムにおいては、加入者宅のV−ONUの放送サービスの停止・再開を遠隔制御するための帯域制御の実現手段として、遠隔制御によりOFF/ONの切り替えが可能なATT(Attenuator:減衰器)を映像信号処理部に実装する形態を採用している。このため、各周波数帯域ごとに増幅回路が複数存在している場合やRF出力レベルを十分に落とし切れない場合には、映像信号処理部として、ATT(減衰器)を複数個実装することが必要になる。その結果、光伝送システムを構成する光受信装置のコスト上昇が大きくなるという問題がある。
(本発明の目的)
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、複数の周波数帯域ごとの増幅回路を備えている場合であっても、遠隔からの帯域制御指示により低コストで帯域制御を実現することが可能な光受信装置、該光受信装置における帯域制御方法および帯域制御プログラムを提供することを、その目的としている。
前述の課題を解決するため、本発明による光受信装置、帯域制御方法および帯域制御プログラムは、主に、次のような特徴的な構成を採用している。
(1)本発明による光受信装置は、光ファイバ回線網を用いた光通信システムを構成する光受信装置であって、光ファイバを介して受信した周波数帯域ごとの映像信号を処理して映像端末に出力する映像信号処理部を備え、前記映像信号処理部には、各周波数帯域ごとにそれぞれの映像信号を増幅する増幅回路を内蔵し、かつ、各周波数帯域ごとの前記増幅回路それぞれに対して電源を供給する電源ラインとして、各周波数帯域ごとに分離して互いに独立にON/OFF制御を可能にする電源供給部を備え、かつ、前記光ファイバを介して遠隔からの帯域制御指示を受信した際に、受信した該帯域制御指示に応じて、対応する前記電源供給部のON/OFFを制御する制御部を備えていることを特徴とする。
(2)本発明による帯域制御方法は、光ファイバ回線網を用いた光通信システムを構成する光受信装置における帯域制御方法であって、前記光受信装置は、光ファイバを介して受信した周波数帯域ごとの映像信号を処理して映像端末に出力する映像信号処理部を備え、前記映像信号処理部には、各周波数帯域ごとにそれぞれの映像信号を増幅する増幅回路を内蔵し、かつ、各周波数帯域ごとの前記増幅回路それぞれに対して電源を供給する電源ラインとして、各周波数帯域ごとに分離して互いに独立にON/OFF制御を可能にする電源供給部を備えて、前記光ファイバを介して遠隔からの帯域制御指示を受信した際に、受信した該帯域制御指示に応じて、対応する前記電源供給部のON/OFFを制御することによって帯域制御を行うことを特徴とする。
(3)本発明による帯域制御プログラムは、前記(2)に記載の帯域制御方法を、コンピュータによって実行可能なプログラムとして実施していることを特徴とする。
本発明の光受信装置、帯域制御方法および帯域制御プログラムによれば、以下のような効果を奏することができる。
第1の効果は、映像信号処理部に複数の周波数帯域ごとの増幅回路を備え、かつ、それぞれには分離して互いに独立にON/OFF制御が可能な電源供給部を内蔵しているので、遠隔からの帯域制御の指示に応じて、各電源供給部のうち任意の電源供給部をON/OFF制御することによって、遠隔からの帯域制御機能の実現が可能であり、かつ、帯域制御機能の実現に必要な部品数を削減することができ、低コスト化が可能となる。
第2の効果は、前述のように、各周波数帯域ごとの増幅回路それぞれに電源を供給する電源ラインを分離して、各電源ラインごとにON/OFFを制御する構成とすることによって、各周波数帯域ごとに独立に帯域制御を実施することができるので、サービス形態を変更する際にも、柔軟に対応することができる。
本発明に係る光受信装置の第1の実施形態の構成例を示すブロック構成図である。 本発明に係る光受信装置の第2の実施形態の構成例を示すブロック構成図である。
以下、本発明による光受信装置、帯域制御方法および帯域制御プログラムの好適な実施形態について添付図を参照して説明する。なお、以下の説明においては、本発明による光受信装置および帯域制御方法について説明するが、かかる帯域制御方法をコンピュータにより実行可能な帯域制御プログラムとして実施するようにしても良いし、あるいは、帯域制御プログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録するようにしても良いことは言うまでもない。
(本発明の特徴)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。従来の映像配信システムにおいては、遠隔からの帯域制御の実現手段として、光受信装置内の映像信号処理部にOFF/ONの切り替えが可能なATT(減衰器)を実装する構成としており、複数の周波数帯域ごとの増幅回路を使用する場合、映像信号処理部の追加ユニットとして、各周波数帯域ごとのATT(減衰器)を備えることが必要になり、コストアップの要因になっていた。これに対して、本発明に係る光受信装置は、複数の周波数帯域ごとの増幅回路を使用する場合、遠隔からの帯域制御の実現手段として、映像信号処理部内の各周波数帯域ごとの増幅回路それぞれの電源を独立に遠隔からの制御によってOFF/ONすることを可能にし、各周波数帯域ごとの追加ユニットを不要にすることを特徴としており、而して、複数の周波数帯域ごとの増幅回路を備えている場合であっても、低コストで、遠隔からの帯域制御を実現することができる。
また、本発明に係る光受信装置においては、映像信号処理部は、PIN(p-intrinsic−n)ダイオードを用いたPIN−ATTを実装して構成することも可能であり、遠隔操作により、RF(Radio Frequency)信号の出力レベルを任意の値に変更することができる。例えば、帯域制御時には、PIN-ATTをMAXLOSS(最大損失量)に設定することによって、RF信号の出力レベルに関し十分な抑圧量を確保することが可能である。
この結果、本発明に係る光受信装置においては使用する部品点数を削減することができるため、コストアップを抑えて、帯域制御機能を実現することができる。また、各周波数帯域ごとに電源ラインを分割しているため、個別に帯域制御を行うことができ、柔軟なサービス展開が可能である。
(第1の実施形態の構成例)
次に、本発明に係る光受信装置の第1の実施形態の構成例について図1を参照して説明する。図1は、本発明に係る光受信装置の第1の実施形態の構成例を示すブロック構成図であり、光伝送システムに用いる光受信装置として遠隔からの帯域制御が可能な光受信装置の一構成例を示している。
図1に示す光受信装置4は、対向する相手側の装置内に設置されているOLT(Optical Line Terminal:光回線終端装置)と光送信機2とにWDM(Wavelength Division Multiplexing:波長分割多重装置)フィルタ3および光ファイバ20を経由して接続されており、内部は、光トランシーバ5、データ信号処理部6、記憶部7、映像信号処理部8、制御部9、および、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)ランプ10を少なくとも含んで構成されている。
映像信号処理部8は、複数の異なる周波数帯域ごとに映像信号を増幅する増幅回路を備えており、本実施形態においては、CATV(Cable Television:ケーブルテレビ)帯増幅回路81、BS−IF(BS Intermediate Frequency:BS中間周波数)帯増幅回路82およびCS−IF(CS Intermediate Frequency:CS中間周波数)帯増幅回路83の少なくとも3種類の増幅回路を備えている場合を示している。また、CATV帯増幅回路81、BS−IF帯増幅回路82およびCS−IF帯増幅回路83のそれぞれは、電源を供給する電源ラインを互いに分離するように、電源供給部811、電源供給部821、電源供給部831を内蔵し、かつ、電源供給部811、電源供給部821、電源供給部831それぞれを制御部9からの制御に従って互いに独立にON/OFFの制御が可能な状態に構成することにより、遠隔からの帯域制御指示に基づいて周波数帯域ごとのON/OFF制御を可能にしている。
図1に示す光受信装置4に光ファイバ20を介して対向する相手側の装置内に配置されているOLT1は、データ信号の送受信および遠隔からの帯域制御指示に関する信号の送受信を行う部位であり、光送信機2は、映像信号を光信号に変換する部位である。WDMフィルタ3は、OLT1からの下り方向のデータ信号および遠隔からの帯域制御指示に関する信号と光送信機2からの映像信号とを合波して、光ファイバ20を介して光受信装置4側へ伝送する部位であり、かつ、光受信装置4から光ファイバ20を介して受け取った上り方向のデータ信号をOLT1側へ伝送する部位である。
図1に示す光受信装置4は、信号処理用に、データ信号処理部6および映像信号処理部8を内部に備えており、光ファイバ20を介して送受信されるデータ信号(例えば、インターネット等との間で送受信されるデータ等)や帯域制御指示に関する信号を処理して出力するとともに、光ファイバ20を介して受け取った映像信号を処理して後段の映像処理部(例えば、テレビジョン等の映像機器)に出力する部位である。光受信装置4内の光トランシーバ5は、WDMフィルタ3にて合波された光信号を映像信号と下りデータ信号および帯域制御指示に関する信号とに分離する部位であり、分離した映像信号を電気信号に変換して、映像信号処理部8へ送信し、分離した下りデータ信号および帯域制御指示に関する信号を電気信号に変換して、データ信号処理部6へ送信する。また、光受信装置4内の光トランシーバ5は、データ信号処理部6から送られてきた上りデータ信号を光信号に変換して、WDMフィルタ3へ送信する。さらに、光トランシーバ5は、RF(Radio Frequency)信号の受光レベルの正常/異常を感知することも可能である。
光受信装置4内のデータ信号処理部6は、下り/上りのデータ信号を伝送する部位であり、光トランシーバ5から遠隔からの帯域制御指示に関する信号を受け取った場合には、受け取った帯域制御指示に関する信号を処理して、帯域制御を指示する帯域制御情報に編集して、該帯域制御情報をGPIO(General Purpose Input/Output:汎用入出力)に設定して、制御部9や記憶部7に対して通知する。記憶部7は、データ信号処理部6からGPIOを介して通知されてきた帯域制御情報を保持する。
映像信号処理部8は、CATV帯増幅回路81、BS−IF帯増幅回路82およびCS−IF帯増幅回路83の3つの周波数帯域ごとの増幅回路を少なくとも内蔵して、それぞれの周波数帯域の映像信号を出力する。また、CATV帯増幅回路81、BS−IF帯増幅回路82およびCS−IF帯増幅回路83それぞれに電源を供給する電源供給部811、電源供給部821および電源供給部831は、GPIOを介して通知されてきた帯域制御情報を受け取った制御部9からの制御に従い、それぞれ、互いに独立に、電源の供給をON/OFFすることによって、遠隔からの帯域制御指示に応じた周波数帯域の制御を行うことを可能にしている。
制御部9は、遠隔からの帯域制御指示等に基づいてデータ信号処理部6からGPIOに設定して通知されてくる帯域制御情報、すなわち、記憶部7に保存される帯域制御情報に従い、電源供給部811、電源供給部821および電源供給部831のうち指定された電源供給部からの電源供給のON/OFFを制御することによって、遠隔からの帯域制御指示に応じて、帯域制御のON/OFFを切り替え、さらに、遠隔からの帯域制御指示等に応じて実施された帯域制御の実施状況を示す帯域制御状況および光トランシーバ5が感知したRF受信レベルの正常/異常に基づいて、LEDランプ10の点灯/消灯を制御する。つまり、LEDランプ10は、制御部9からの制御に従い、点灯/消灯し、光トランシーバ5が感知したRF受光レベルが正常で、かつ、帯域制御の実施なしの場合には、点灯し、RF受光レベルが異常か、または、帯域制御の実施ありの少なくともいずれかが発生した場合には、消灯する。なお、制御部9は、遠隔からの帯域制御指示を帯域制御情報として通知された場合のみならず、光受信装置4の装置電源をOFF/ONした場合やリセットを実施した場合においても、帯域制御を実施する。帯域制御を実施した結果は、帯域制御状況として、LEDランプ10の点灯状態に反映するとともに、GPIOを設定して、記憶部7の帯域制御情報を最新の情報に維持するようにしている。
(第1の実施形態の動作の説明)
次に、図1に示した本発明の第1の実施形態における光受信装置4の動作について詳細に説明する。
図1において、光受信装置4は、WDMフィルタ3から光ファイバ20を介して光信号を受信すると、光トランシーバ5により、映像信号は映像信号処理部8へ、一方、(下り)データ信号および遠隔からの帯域制御指示に関する信号はデータ信号処理部6へ伝送する。映像信号処理部8は、光トランシーバ5から映像信号を受け取ると、CATV帯、BS−IF帯、CS−IF帯それぞれの周波数帯域の映像信号に分離する。それぞれの周波数帯域ごとの各映像信号はCATV帯増幅回路81、BS−IF帯増幅回路82、CS−IF帯増幅回路83によって増幅された後に合波して、後段の映像処理部(例えば、テレビジョン等の映像機器)へ出力される。
ここで、映像信号処理部8のCATV帯増幅回路81、BS−IF帯増幅回路82、CS−IF帯増幅回路83は、それぞれの電源供給用の電源ラインに分離して互いに独立にON/OFF制御が可能な電源供給部811、電源供給部821、電源供給部831を内蔵しており、電源供給部811、電源供給部821、電源供給部831のうち任意の電源供給部を制御部9から独立に制御することによって、CATV帯増幅回路81、BS−IF帯増幅回路82、CS−IF帯増幅回路83のうち、任意の増幅回路の電源をOFFし、該当する周波数帯域の映像信号の出力を停止することができる。
つまり、制御部8は、遠隔からの帯域制御指示等に基づいて記憶部7に保持される帯域制御情報に従って、電源供給部811、電源供給部821、電源供給部831のON/OFF状態を互いに独立に制御する制御信号を出力しており、映像信号処理部8の帯域が互いに異なるCATV帯増幅回路81、BS−IF帯増幅回路82、CS−IF帯増幅回路83のそれぞれからの周波数帯域の映像信号を増幅して出力する動作を有効にしたり、無効にしたりすることによって、光受信装置4の帯域制御を行うことが可能である。なお、記憶部7に保持されている帯域制御情報は、前述したように、遠隔から送信されてくる帯域制御に関する情報をOLT1、WDMフィルタ3を介して受信した結果を、データ信号処理部6において判別して、GPIOに設定することにより、記憶部7に取り込まれるものであり、したがって、制御部8は、遠隔からの帯域制御指示に基づいて映像信号処理部8に内蔵された複数の増幅回路の電源供給のON/OFFを制御することになる。ただし、制御部9は、遠隔からの帯域制御指示を受け取った場合のみでなく、光受信装置4の装置電源のOFF/ON(再投入)やリセット実施時においても、帯域制御を実施して初期化し、帯域制御情報を最新の初期状態に更新して記憶部7に設定し直す動作も行っている。
映像信号処理部8のCATV帯増幅回路81、BS−IF帯増幅回路82、CS−IF帯増幅回路83のそれぞれを、出力レベルの制御が可能なPIN(p-intrinsic−n)ダイオードを用いたPIN−ATTを含む構成としても良く、PIN−ATTを含む構成とした場合には、遠隔制御により、PIN−ATTから出力される出力レベルを制御して、CATV帯増幅回路81、BS−IF帯増幅回路82、CS−IF帯増幅回路83のそれぞれから出力されるRF(Radio Frequency)信号の出力レベルを任意の値に変更することができる。例えば、帯域制御時には、PIN-ATTをMAXLOSS(最大損失量)に設定することによって、RF信号の出力レベルの抑圧量を最大限に設定することが可能である。
また、LEDランプ10は、RF受光レベル状態、帯域制御の実施状況を示す帯域制御状況に従い、制御部9からの指示を受けて、点灯もしくは消灯する。データ信号処理部6は、光トランシーバ5からの下りデータ信号をデジタル処理した後に、後段のデータ処理部(例えば、PC(Personal Computer)等の情報処理機器)へ出力する。また、データ信号処理部6は、光トランシーバ5から受け取った遠隔からの帯域制御指示を処理した結果については、帯域制御情報として、GPIOに設定して制御部9や記憶部7に通知する。制御部9は、通知された帯域制御情報に基づいて、帯域制御を実施して、帯域制御の結果を帯域制御状況としてデータ信号処理部6に通知する。データ信号処理部6は、制御部9から受け取った帯域制御状況もGPIOにさらに設定する。一方、上りデータ信号については、データ信号処理部6は、デジタル処理した後に光トランシーバ5へ伝送する。光トランシーバ5は、データ信号処理部6から上りデータ信号を受け取ると、光信号に変換して、光ファイバ20を介してWDMフィルタ3へ送信する。記憶部7は、データ信号処理部6がGPIOに設定した帯域制御情報に変化が生じた場合、旧帯域制御情報を更新して、変化した帯域制御情報を新たに保持する。
以上に詳細に説明したように、本発明に係る光受信装置の一実施形態として図1に示した光受信装置4においては、次のような特徴を有している。従来の映像配信システムにおいて、遠隔からの帯域制御の実現手段として、光受信装置内にOFF/ONの切り替えが可能なATT(減衰器)を映像信号処理部に実装する構成にしていて、複数の周波数帯域ごとの増幅回路を使用する場合、映像信号処理部の追加ユニットとして、各周波数帯域ごとのATT(減衰器)を備えることが必要になり、コストアップの要因になっていた。
これに対して、本発明の一実施形態として図1に示した光受信装置4は、CATV帯増幅回路81、BS−IF帯増幅回路82、CS−IF帯増幅回路83のように、複数の周波数帯域ごとの増幅回路を使用する場合、遠隔からの帯域制御の実現手段として、映像信号処理部8にある各周波数帯域ごとの増幅回路それぞれの電源を、それぞれの電源ラインに分離して独立にON/OFF制御が可能な電源供給部811、電源供給部821、電源供給部831をそれぞれの増幅回路に内蔵し、かつ、内蔵した電源供給部811、電源供給部821、電源供給部831において、遠隔からの帯域制御指示を帯域制御情報として受け取った制御部9からの制御によって、独立にOFF/ONすることを可能にしており、各周波数帯域ごとの追加ユニットを不要とし、コストアップを抑止することを可能にしている。
また、本発明に係る光受信装置の一実施形態として図1に示した光受信装置4においては、映像信号処理部8は、各周波数帯域ごとの増幅回路それぞれについて、PIN(p-intrinsic−n)ダイオードを用いたPIN−ATTを実装することも可能にしており、かかる場合には、遠隔制御により、PIN−ATTの減衰量を制御して、RF(Radio Frequency)信号の出力レベルを任意の値に変更することができる。例えば、帯域制御時には、PIN-ATTをMAXLOSS(最大損失量)に設定することによって、RF信号の出力レベルに関し十分な抑圧量を確保することが可能である。
以上のように、本発明に係る光受信装置においては、使用する部品点数を削減することができるため、コストを抑えて、帯域制御機能を実現することができる。また、各周波数帯域ごとに電源ラインを分割しているため、個別に帯域制御を行うことができ、柔軟なサービス展開が可能である。
(第2の実施形態の構成例)
次に、第1の実施形態として図1に示した光受信装置を、FTTH等の光ファイバ回線網のユーザ側に設置される光終端装置に適用した場合について、第2の実施形態の構成例として図2を用いて説明する。図2は、本発明に係る光受信装置の第2の実施形態の構成例を示すブロック構成図であって、第1の実施形態として図1に示した光受信装置4をFTTH等の光ファイバ回線網のユーザ側の光終端装置として適用した場合の構成例を示している。
光通信サービスの光終端装置として当該光通信サービスのユーザの家屋等のユーザ宅内に設置される光受信装置は、光ファイバ回線網に接続された光ファイバの一方の終端を収納するものであり、その内部構成は、図1に示した光受信装置4と全く同一の回路構成からなっている。なお、光通信サービスの光終端装置として光受信装置4が設置されるユーザの家屋等のユーザ宅内としては、一般住宅の家屋だけでなく、共同住宅、店舗、工場、その他の各種施設を含んでいる。
ユーザ宅に光終端装置として設置される図1の光受信装置4において、光トランシーバ5は、光ファイバ20を介して伝送されてきた光信号を受け取って、WDMフィルタ3によって合波されていた光信号の波長分離を行って、映像信号と下りデータ信号とに分離し、しかる後、それぞれを電気信号に変換して、映像信号処理部8とデータ信号処理部6とにそれぞれ伝送する。データ信号処理部6は、下り/上りのデータ信号を処理して、後段のデータ処理部すなわちPC(Personal Computer)等の情報処理機器12/光トランシーバ5へ伝送する。記憶部7は、帯域制御情報を保持する。
また、映像信号処理部8は、光トランシーバ5から受け取った映像信号の信号処理を行うとともに、異なる複数の周波数帯域の増幅回路として、例えば、CATV帯増幅回路81、BS−IF帯増幅回路82およびCS−IF帯増幅回路83を備えて、信号処理した映像信号をそれぞれの映像信号の周波数帯域に該当する増幅回路で増幅して後段の映像処理部すなわち映像端末11へ伝送する。なお、CATV帯増幅回路81、BS−IF帯増幅回路82およびCS−IF帯増幅回路83それぞれは、電源を互いに独立にON/OFF制御することが可能な電源供給部811、電源供給部821および電源供給部831を備えている。制御部9は、遠隔からの帯域制御指示等に従って、すなわち、記憶部7に保持される帯域制御情報に従って、帯域制御のON/OFFを切り替え、かつ、帯域制御状況および光トランシーバ5が感知したRF受信レベルに応じて、LEDランプ10の点灯/消灯を制御する。LEDランプ10は、制御部9からの制御に従い、RF受光レベルが正常であり、かつ、遠隔からの帯域制御指示や光受信装置4の装置電源のOFF/ONやリセットがなく、帯域制御の実施なしの場合には、点灯し、それ以外の場合は消灯する。
図2に示す光受信装置4は、ユーザ宅内のイーサネット(登録商標)等のデータ通信用のネットワークと接続され、光ファイバ20を介して伝送されてきた光信号を電気信号に変換して復調処理し、データ信号としてユーザ宅内のデータ通信用ネットワークに対して入出力する。該データ通信用ネットワークにはパーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)等の情報処理機器12が接続され、情報処理機器12とデータ信号処理部6との間でデータのやり取りが行われる。また、光受信装置4は、ユーザ宅内のビデオ回線と接続され、光ファイバ20を介して伝送されてきた光信号が映像信号であった場合には、該光信号を電気信号に変換して復調処理し、復調後の映像信号としてユーザ宅内のビデオ回線に対して出力する。該ビデオ回線にはセットトップボックス(STB)やテレビジョン等の映像端末11が接続され、映像信号処理部8からは、復調後の映像信号がビデオ信号A、ビデオ信号Bとして映像端末11のそれぞれに対して出力される。
ここで、光受信装置4は、例えば、GE−ONU(Gigabit Ethernet-Optical Network Unit)機能を実現するデータ信号処理部6とV−ONU(Video-Optical Network Unit)機能を実現する映像信号処理部8とを搭載して構成しても良い(”Ethernet”は登録商標)。かかる機能を搭載している場合には、データ信号処理部6は、GE−PON(Gigabit Ethernet-Passive Optical Network)システムによるデータ通信サービスに対応する信号処理を行う処理部であり、GE−ONU機能を用いて、ギガビット・イーサネットを介して、ユーザ宅内に設置されたパーソナルコンピュータ(PC)等の情報処理機器12との間でデータのやり取りが行われる。
一方、映像信号処理部8は、TV放送や動画配信等のビデオ配信サービスに対応する信号処理を行う処理部であり、V−ONU機能を用いて、ビデオ回線を介して、ユーザ宅内に設置されたセットトップボックス(STB)やテレビジョン等の映像端末11に対してビデオ信号を出力する。
なお、OLT1/光送信機2と光受信装置4との間に配置されるWDMフィルタ3は、光ファイバ20を介して伝送される光信号の波長分離/合波を行う部位であり、各種光学素子として、フィルタ、導波路、ミラー等を備えて構成されている。
以上のように構成された光受信装置4をユーザ宅内に設置する場合、該光受信装置4の筐体本体を所望の場所に設置すれば良く、設置した光受信装置4により、ユーザは所望するインターネットサービスおよびビデオ配信サービスを受けることができる。例えば、ビデオ配信サービスを利用する場合は、光受信装置4の映像信号処理部8をユーザ宅内のビデオ回線と接続すれば良く、また、データ通信サービスを利用する場合は、光受信装置4のデータ信号処理部6をユーザ宅内のデータ通信用のネットワークと接続すれば良い。
さらに、光受信装置4においては、データ信号処理部6と映像信号処理部8とを同一筐体内に一体化して収納する構造としているので、省スペースの光受信装置として構成することが可能であり、ユーザ宅内に設置する光終端装置として好適に用いることが可能である。
また、光受信装置4を設置した後に、利用するビデオ配信サービスの変更や追加が発生した場合は、遠隔からの帯域制御により、映像配信の範囲を制御することができる。したがって、光受信装置4をユーザ宅内に設置した後に、サービスの変更や拡張を行う際には、担当者が各ユーザ宅まで出向く必要はなく、遠隔から制御するだけで対応することが可能である。
さらに、光受信装置4の異常時には、異常発生部位に対応するLEDランプ10が消灯するので、異常発生部位の切り分けを容易に行うことができる。したがって、異常発生部位の特定を容易にかつ短時間で行うことができ、異常となった部位を迅速に修理して修復することが可能である。つまり、機能復帰や修理の対応が容易になる。
(第2の実施形態の動作の説明)
次に、図2に示した本発明の第2の実施形態における光受信装置4の動作について詳細に説明する。
図2において、ユーザ宅内に光終端装置として設置した光受信装置4に対して光ファイバ20を介して対向する相手側の装置内に配置したOLT1は、光受信装置4に向かう下りデータ信号(電気信号)を光信号に変換して、WDMフィルタ3へ送信する。また、ユーザ宅内に設置された光受信装置4から光ファイバ20を介して送られてくる上りデータ信号(光信号)を電気信号に変換して、相手側の装置内の上位装置へ出力する。さらに、OLT1は、光受信装置4に向かう信号として、下りデータ信号の他に、各光受信装置4の管理用として遠隔地に配置された管理装置から送信されてくる光受信装置4に対する帯域制御に関する指示信号(電気信号)も光信号に変換して、WDMフィルタ3へ送信している。また、光受信装置4に対して光ファイバ20を介して対向する相手側の装置内に配置した光送信機2は、CATV事業者やBS放送事業者、CS放送事業者等から送られてくる映像信号を変調した後、さらに、光信号に変換して、WDMフィルタ3へ送信する。
また、光受信装置4に対して光ファイバ20を介して対向する相手側の装置内に配置したWDMフィルタ3は、例えば波長が1490nmの下りデータ信号と波長が1550nmの映像信号とを合波して、光ファイバ20を介して光受信装置4へ送信する。また、光受信装置4から光ファイバ20を介して送信されてきた例えば波長が1310nmの上りデータ信号(光信号)をOLT1側に対して送信する。
また、光受信装置4内の光トランシーバ5は、対向する相手側の装置から光ファイバ20を介して光信号が送られてきた際に、相手側の装置のWDMフィルタ3によって合波された光信号を、映像信号とデータ信号および帯域制御に関する指示信号とに分離した後に、それぞれを電気信号に変換して、映像信号は映像信号処理部8へ、下りデータ信号および帯域制御に関する指示信号はデータ信号処理部6へ送信する。また、光トランシーバ5は、データ信号処理部6から送られてきた上りデータ信号(電気信号)を光信号に変換して、光ファイバ20を介して、対向する相手側の装置のWDMフィルタ3へ送信する。さらに、光トランシーバ5は、RF受光レベル監視機能とPON受光レベル監視機能とを具備しており、受信した映像信号またはデータ信号に異常が生じた場合には、直ちに、その異常を検出し、GPIOに設定して、制御部9に通知することによって、迅速な処置を行うことができる。
データ信号処理部6は、下り/上りのデータ信号をそれぞれデジタル処理し、下りデータ信号は、直接エンドユーザが使用する情報処理機器12へ、または、該情報処理機器12が接続されているデータ通信用のネットワークを介して該情報処理機器12へ送信し、一方、上りデータ信号は、光トランシーバ5へ送信する。また、データ信号処理部6は、下りデータ信号とは別に、光トランシーバ5を介して受け取ったOLT1からの帯域制御指示信号をデジタル処理して、当該光受信装置4の周波数帯域を制御するための帯域制御情報を作成し、作成した帯域制御情報をGPIOに設定して、制御部9や記憶部7に通知する。さらに、制御部9からの指示により、光受信装置4の帯域制御状況(遠隔からの帯域制御指示に基づいて帯域制御を実施した結果や光受信装置4の電源のOFF/ONやリセット時に帯域制御を実施した結果を示す情報)をGPIOに設定する。
GPIOに設定された帯域制御情報が今まで設定されていた帯域制御情報から変更された場合には、記憶部7に今まで保持していた帯域制御情報を、変更後の新たな帯域制御情報に更新して記憶部7に保持させる。記憶部7が保持している帯域制御情報は、光受信装置4の装置電源のOFF/ONやリセットを行った場合も変更後の新たな帯域制御情報に更新して保持される。そのため、遠隔からの帯域制御指示の受信時のみならず、装置電源OFF/ONやリセットを実行した場合においても、帯域制御が実施され、実施した結果を示す光受信装置4の帯域制御状況は、最新の状況に維持される。
制御部9は、データ信号処理部6からの帯域制御情報をGPIOに設定した内容等に従い、すなわち、記憶部7に保持される帯域制御情報に従い、電源供給部811、電源供給部821、電源供給部831の各電源ラインを互いに独立にON/OFFさせて、映像信号処理部8のCATV帯増幅回路81、BS−IF帯増幅回路82、CS−IF帯増幅回路83それぞれの動作を独立に稼働/停止制御させることにより、帯域制御をかけることができる。
映像信号処理部8の或る周波数帯域の映像信号に帯域制御をかける場合は、該当する周波数帯域の映像信号に関する増幅回路の電源をOFFする(例えばCATV帯増幅回路81からの映像信号の出力を抑止するような帯域制御をかける場合には、電源供給部811の電源ラインをOFFする)が、独立に帯域制御をかけられるようにするために、各増幅回路の電源供給部811、電源供給部821、電源供給部831の電源ラインは互いに分離して配線されており、制御部9からの制御により、電源OFF/ONをそれぞれに独立に切り替えることができる。
なお、各周波数帯域ごとに独立した映像配信サービスを利用しない場合は、CATV帯増幅回路81、BS−IF帯増幅回路82、CS−IF帯増幅回路83を一つの電源ラインに纏めた電源供給部として構成したり、さらには、場合によっては、各周波数帯域ごとの増幅回路を設置するのではなく、対象とする周波数帯域全体をカバーする一つの増幅回路として構成したりすることもできる。
また、制御部9は、帯域制御状況とRF受光レベルの正常/異常判定結果とに従い、LEDランプ10の点灯/消灯を制御する。この結果、LEDランプ10は、CATV帯、BS−IF帯、CS−IF帯の3つのRF信号に関する帯域制御状況とRF受光レベルとにより、8パターン(帯域制御状況として帯域制御の実施がなく、かつ、光トランシーバ5が感知したRF受光レベルが正常な状態にある場合には、点灯し、帯域制御の実施があるかまたはRF受光レベルが異常な状態にあるかの少なくともいずれかが発生した場合には、消灯するという制御を行う場合)または32パターン(帯域制御状況とRF受光レベルの正常異常とをさらに区別して点灯/消灯する制御を行う場合)の点灯状態が存在する。
なお、ユーザ宅内に設置されている映像端末11は、光受信装置4の映像信号処理部8からRF信号(ビデオ信号)を受け取って、当該ユーザが加入しているサービスに応じたチャネルのRF信号(ビデオ信号)のみを視聴することができる。したがって、ユーザごとのサービス加入状況に応じた帯域制御指示を遠隔からそれぞれのユーザ宅の光受信装置4に送信して、柔軟な帯域制御を実施することにより、ユーザは、多彩なサービスを受けることができる。
一方、ユーザ宅に設置される情報処理機器12は、光受信装置4を介して、対向する相手側の装置のOLT1とデータ信号のやり取りを柔軟に行うことが可能であるので、例えばインターネットサービス等を効果的に利用することができる。
以上のように、前記第1、第2の実施形態に示した光受信装置4においては、遠隔からの帯域制御を、コストアップさせることなく、柔軟に実施することが可能であり、データ通信やビデオ配信など、ユーザが利用するサービスに容易かつ柔軟に対応することができ、サービスの拡張等も容易に行うことができるため、使い勝手を向上させることができる。
(第1、第2の実施形態の効果の説明)
以上に詳細に説明したように、本発明の第1、第2の実施形態においては、以下に記載するような効果を奏することができる。
第1の効果は、映像信号処理部8にCATV帯増幅回路81、BS−IF帯増幅回路82、CS−IF帯増幅回路83のような複数の周波数帯域ごとの増幅回路を備え、それぞれには分離して互いに独立にON/OFF制御が可能な電源供給部811、電源供給部821、電源供給部831を内蔵しているので、遠隔からの帯域制御の指示に応じて、電源供給部811、電源供給部821、電源供給部831のうち任意の電源供給部をON/OFF制御することによって、遠隔からの帯域制御機能の実現が可能であり、かつ、帯域制御機能の実現に必要な部品数を削減することができ、低コスト化が可能となる。
第2の効果は、前述のように、CATV帯増幅回路81、BS−IF帯増幅回路82、CS−IF帯増幅回路83それぞれの各周波数帯域ごとの増幅回路それぞれに電源を供給する電源ラインを分離して、電源供給部811、電源供給部821、電源供給部831の各電源ラインごとにON/OFFを制御する構成とすることによって、各周波数帯域ごとに独立に帯域制御を実施することができるので、サービス形態を変更する際にも、柔軟に対応することができる。
本発明は、ユーザが利用するサービスに応じて容易かつ柔軟に対応することができ、サービスの拡張等も容易に行うことが可能となる効果を有し、また、低コスト化が可能であるので、FTTH等の光ファイバ回線網を用いた光通信システムの光終端装置等に適用する光受信装置として有効に利用することができる。
以上、本発明の好適な実施形態の構成を説明した。しかし、かかる実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。
1 OLT(Optical Line Terminal:光回線終端装置)
2 光送信機
3 WDM(Wavelength Division Multiplexing:波長分割多重装置)フィルタ
4 光受信装置
5 光トランシーバ
6 データ信号処理部
7 記憶部
8 映像信号処理部
9 制御部
10 LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)ランプ
11 映像端末
12 情報処理機器
20 光ファイバ
81 CATV帯増幅回路
82 BS−IF帯増幅回路
83 CS−IF帯増幅回路
811 電源供給部
821 電源供給部
831 電源供給部

Claims (10)

  1. 光ファイバ回線網を用いた光通信システムを構成する光受信装置であって、光ファイバを介して受信した周波数帯域ごとの映像信号を処理して映像端末に出力する映像信号処理部を備え、前記映像信号処理部には、各周波数帯域ごとにそれぞれの映像信号を増幅する増幅回路を内蔵し、かつ、各周波数帯域ごとの前記増幅回路それぞれに対して電源を供給する電源ラインとして、各周波数帯域ごとに分離して互いに独立にON/OFF制御を可能にする電源供給部を備え、かつ、前記光ファイバを介して遠隔からの帯域制御指示を受信した際に、受信した該帯域制御指示に応じて、対応する前記電源供給部のON/OFFを制御する制御部を備えていることを特徴とする光受信装置。
  2. 前記映像信号処理部が内蔵する各周波数帯域ごとの前記増幅回路として、CATV帯増幅回路、BS−IF帯増幅回路およびCS−IF帯増幅回路の3つの増幅回路を少なくとも備え、前記制御部からの制御に基づいて、各周波数帯域ごとに独立にON/OFF制御する前記電源供給部を、前記CATV帯増幅回路、前記BS−IF帯増幅回路および前記CS−IF帯増幅回路それぞれに備えていることを特徴とする請求項1に記載の光受信装置。
  3. 前記光ファイバとの間で送受信する光信号と電気信号との相互変換を行う光トランシーバと前記光ファイバとの間で送受信するデータ信号および遠隔からの前記帯域制御指示を処理するデータ信号処理部とをさらに備え、映像信号とデータ信号とが合波された光信号を前記光ファイバを介して受け取った際に、前記光トランシーバは、合波された前記映像信号と前記データ信号および遠隔からの前記帯域制御指示とを分離して、電気信号に変換した前記映像信号を前記映像信号処理部に送信し、電気信号に変換した前記データ信号および遠隔からの前記帯域制御指示を前記データ信号処理部に送信することを特徴とする請求項2に記載の光受信装置。
  4. 前記データ信号処理部は、遠隔からの前記帯域制御指示を受信した際に、受信した該帯域制御指示を処理して帯域制御情報として前記制御部に通知することを特徴とする請求項3に記載の光受信装置。
  5. 前記データ信号処理部は、作成した前記帯域制御情報を、GPIO(General Purpose Input/Output)に設定することにより、前記制御部に通知し、かつ、前記制御部は、前記データ信号処理部から通知されてきた該帯域制御情報に従って実施した帯域制御の結果を示す帯域制御状況または装置電源のOFF/ONやリセット時に実施した帯域制御の結果を示す帯域制御状況を前記GPIOに設定することを特徴とする請求項4に記載の光受信装置。
  6. 前記帯域制御情報を保存する記憶部をさらに備え、前記GPIOに設定された前記帯域制御情報が、前記記憶部に保存されていた内容とは異なる情報であった場合には、前記記憶部に保存されていた内容を前記GPIOに設定された前記帯域制御情報によって更新して記憶し直すことを特徴とする請求項5に記載の光受信装置。
  7. 前記光トランシーバは、前記光ファイバを介して受け取った光信号に関するRF(Radio Frequency)受光レベルの正常異常を感知する監視機能を備え、感知した前記RF受光レベルの正常異常を前記GPIOに設定して、前記制御部に通知することを特徴とする請求項3ないし6にいずれかに記載の光受信装置。
  8. 前記制御部は、帯域制御の実施の有無および前記光トランシーバから通知されてくる前記RF受信レベルの正常異常を判別し、前記帯域制御の実施がなく、かつ、前記RF受信レベルが正常であった場合には、LED(Light Emitting Diode)ランプを点灯させ、前記帯域制御の実施があるか、前記RF受信レベルが異常であるかの少なくともいずれかが発生していた場合には、前記LEDランプを消灯させることを特徴とする請求項7に記載の光受信装置。
  9. 光ファイバ回線網を用いた光通信システムを構成する光受信装置における帯域制御方法であって、前記光受信装置は、光ファイバを介して受信した周波数帯域ごとの映像信号を処理して映像端末に出力する映像信号処理部を備え、前記映像信号処理部には、各周波数帯域ごとにそれぞれの映像信号を増幅する増幅回路を内蔵し、かつ、各周波数帯域ごとの前記増幅回路それぞれに対して電源を供給する電源ラインとして、各周波数帯域ごとに分離して互いに独立にON/OFF制御を可能にする電源供給部を備えて、前記光ファイバを介して遠隔からの帯域制御指示を受信した際に、受信した該帯域制御指示に応じて、対応する前記電源供給部のON/OFFを制御することによって帯域制御を行うことを特徴とする帯域制御方法。
  10. 請求項9に記載の帯域制御方法を、コンピュータによって実行可能なプログラムとして実施していることを特徴とする帯域制御プログラム。
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