JP2014052909A5 - - Google Patents
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第1の発明に係る情報処理装置は、虚数単位である2つの数ε1、ε2であって、ε1、ε2のそれぞれを2乗すると0となり、互いに乗算に関して交換可能な数として定義されたε1、ε2を用いて、関数に対するテンソルの方向微分を行う情報処理装置であって、テンソルの(ij)成分毎に、入力されたテンソル量Fの関数W(F)及びテンソル量Fの値(F=F^)に基づいて、ε1を用いたΔF1 (ij)を表わす式を計算する第1増分量計算手段と、テンソルの(kl)成分毎に、前記テンソル量Fの値(F=F^)に基づいて、ε1及びε2を用いた~ΔF2 (kl)を表わす式を計算する第2増分量計算手段と、テンソルの(ij)成分と(kl)成分との組み合わせ毎に、前記計算されたΔF1 (ij)を表わす式、前記計算された~ΔF2 (kl)を表わす式を用いて、関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))を計算する関数計算手段と、テンソルの(ij)成分毎に、前記関数計算手段によって計算された関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))におけるε1の係数を取り出して、関数W(F)の前記テンソル量Fによる1階微分に基づく第1物理量を計算する第1物理量計算手段と、テンソルの(ij)成分と(kl)成分との組み合わせ毎に、前記関数計算手段によって計算された関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))におけるε1・ε2の係数を取り出して、前記関数W(F)の前記テンソル量Fによる2階微分に基づく前記第2物理量を計算する第2物理量計算手段と、を含み、前記ΔF1 (ij)を表わす式は、関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))におけるε1の係数が、前記第1物理量となるように予め定められ、前記~ΔF2 (kl)を表わす式は、関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))におけるε1・ε2の係数が、前記第2物理量となるように予め定められている。
第2の発明に係るプログラムは、虚数単位である2つの数ε1、ε2であって、ε1、ε2のそれぞれを2乗すると0となり、互いに乗算に関して交換可能な数として定義されたε1、ε2を用いて、関数に対するテンソルの方向微分を行うためのプログラムであって、コンピュータを、テンソルの(ij)成分毎に、入力されたテンソル量Fの関数W(F)及びテンソル量Fの値(F=F^)に基づいて、ε1を用いたΔF1 (ij)を表わす式を計算する第1増分量計算手段、テンソルのkl成分毎に、前記テンソル量Fの値(F=F^)に基づいて、ε1及びε2を用いた~ΔF2 (kl)を表わす式を計算する第2増分量計算手段、テンソルの(ij)成分と(kl)成分との組み合わせ毎に、前記計算されたΔF1 (ij)を表わす式、前記計算された~ΔF2 (kl)を表わす式を用いて、関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))を計算する関数計算手段、テンソルの(ij)成分毎に、前記関数計算手段によって計算された関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))におけるε1の係数を取り出して、関数W(F)の前記テンソル量Fによる1階微分に基づく第1物理量を計算する第1物理量計算手段、及びテンソルの(ij)成分と(kl)成分との組み合わせ毎に、前記関数計算手段によって計算された関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))におけるε1・ε2の係数を取り出して、前記関数W(F)の前記テンソル量Fによる2階微分に基づく前記第2物理量を計算する第2物理量計算手段として機能させるためのプログラムであって、前記ΔF1 (ij)を表わす式は、関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))におけるε1の係数が、前記第1物理量となるように予め定められ、前記~ΔF2 (kl)を表わす式は、関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))におけるε1・ε2の係数が、前記第2物理量となるように予め定められたプログラムである。
第1の発明及び第2の発明によれば、第1増分量計算手段によって、テンソルのij成分毎に、入力されたテンソル量Fの関数W(F)及びテンソル量Fの値(F=F^)に基づいて、ε1を用いたΔF1 (ij)を表わす式を計算する。第2増分量計算手段によって、テンソルのkl成分毎に、前記テンソル量Fの値(F=F^)に基づいて、ε1及びε2を用いた~ΔF2 (kl)を表わす式を計算する。
そして、関数計算手段によって、テンソルのij成分とkl成分との組み合わせ毎に、前記計算されたΔF1 (ij)を表わす式、前記計算された~ΔF2 (kl)を表わす式を用いて、関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))を計算する。第1物理量計算手段によって、テンソルのij成分毎に、前記関数計算手段によって計算された関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))におけるε1の係数を取り出して、関数W(F)の前記テンソル量Fによる1階微分に基づく第1物理量を計算する。第2物理量計算手段によって、テンソルのij成分とkl成分との組み合わせ毎に、前記関数計算手段によって計算された関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))におけるε1・ε2の係数を取り出して、前記関数W(F)の前記テンソル量Fによる2階微分に基づく前記第2物理量を計算する。
このように、関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))におけるε1の係数を取り出して、関数W(F)のテンソル量Fによる1階微分に基づく第1物理量を計算し、関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))におけるε1・ε2の係数を取り出して、関数W(F)のテンソル量Fによる2階微分に基づく第2物理量を計算することにより、誤差の発生を抑制して、関数の1階微分に基づく物理量、2階微分に基づく物理量を計算することができる。
上記の第1の発明において、前記関数は、シミュレーション対象に関する関数であって、前記第1物理量計算手段は、シミュレーションに用いられる前記第1物理量を計算し、前記第2物理量計算手段は、シミュレーションに用いられる前記第2物理量を計算するようにすることができる。
また、上記の第1の発明に係る情報処理装置は、有限要素法(FEM)を用いたシミュレーションを行うシミュレーション手段を更に含み、入力されるテンソル量は、ひずみを示す変形勾配テンソルであって、前記シミュレーションは、材料の挙動に関するシミュレーションであって、前記第1物理量計算手段は、前記第1物理量として、応力テンソルを計算し、前記第2物理量計算手段は、前記第2物理量として、材料ヤコビアンを計算し、前記シミュレーション手段は、前記第1物理量計算手段によって計算された応力テンソル、及び前記第2物理量計算手段によって計算された材料ヤコビアンを用いて、シミュレーションを行うようにすることができる。
図1に示すように、第1の参考例に係る情報処理装置10は、CPU12、ROM14、RAM16、HDD18、通信インタフェース20、及びこれらを相互に接続するためのバス22を備えている。
第1の参考例における情報処理装置10による微分計算方法では、後述するMulti dual numberを用いて、1変数の関数の1階微分値および2階微分値を計算する。
次に、第1の参考例に係る情報処理装置10による微分計算を行う際の動作について説明する。
以上説明したように、第1の参考例に係る情報処理装置によれば、Multi dual numberを用いて、関数f(a+ε1+ε2)を計算し、関数f(a+ε1+ε2)におけるε1またはε2の係数を、関数をスカラー量で微分したときの1階微分値f’(a)として取り出すと共に、関数f(a+ε1+ε2)におけるε1・ε2の係数を、2階微分値f’’(a)として取り出すことにより、誤差の発生を抑制して、関数の1階微分値、2階微分値を計算することができる。
なお、上記の参考例では、四則演算の定義を説明したが、Multi dual numberを引数にとった初等関数の計算も可能となる。以下にいくつかのMulti dual numberによる初等関数の計算例を示す。
次に、第2の参考例について説明する。なお、第2の参考例に係る情報処理装置は、第1の参考例と同様の構成となるため、同一符号を付して説明を省略する。
第2の参考例では、2変数の関数の偏微分値を計算している点が、第1の参考例と異なっている。
次に、第2の参考例に係る情報処理装置10による微分計算を行う際の動作について説明する。
以上説明したように、第2の参考例に係る情報処理装置によれば、Multi dual numberを用いて、g(a+ε1、b+ε2)を計算し、関数g(a+ε1、b+ε2)におけるε1の係数を、1階偏微分値∂g(a、b)/∂xとして取り出し、関数g(a+ε1、b+ε2)におけるε2の係数を、1階偏微分値∂g(a、b)/∂yとして取り出し、関数g(a+ε1、b+ε2)におけるε1・ε2の係数を、2階偏微分値∂2g(a、b)/∂x∂yとして取り出すことにより、誤差の発生を抑制して、関数の1階偏微分値、2階偏微分値を計算することができる。
次に、第1の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態に係る情報処理装置は、第1の参考例と同様の構成となるため、同一符号を付して説明を省略する。
第1の実施の形態では、FEMを用いたシミュレーションを行っている点と、テンソル方向微分による微分値を計算している点が、第1の参考例と異なっている。
第1の実施の形態における情報処理装置10による微分計算方法では、Multi dual numberを用いて、エネルギー関数のテンソル方向微分による1階微分値および2階微分値を計算する。また、情報処理装置10による材料のシミュレーション方法では、上記の微分計算方法により計算される1階微分値および2階微分値を用いて、FEM計算を行い、入力されるひずみ(テンソル量)に対する応力を、シミュレーション結果として計算する。
また、増分量ΔF1 (ij)、~ΔF2 (kl)の求め方について説明する。
以下に示すように、ΔF1 (ij)を、Cauchy応力テンソルσを導くように設定し、~ΔF2 (kl)を、材料ヤコビアンC∇MJを導くように設定している.
次に、材料ヤコビアンC▽MJを導くための~ΔF2 (kl)の設定方法を以下に示す。上記(9)式のようにC ▽MJはτ ▽J とDの間の係数として定義される。まず、上記(8)式、(9)式を、以下の(31)式、(32)式のように増分形にする。
ΔF1 (ij)は応力の計算(エネルギー関数Wを1階微分)のために使われ、ΔF2 (kl)は材料ヤコビアンの計算(エネルギー関数Wを2階微分)のために使われていることを考えると、ε1の係数に応力の成分を、ε1ε2の係数に材料ヤコビアンの成分が現れるように設定するのが自然である。そのため、ΔF2 (kl)の代わりに、上記(21)式の~ΔF2 (kl)を使用すると、この目的がうまく果たされる。実際に上記(20)式、(22)式を計算して確かめてみる。
次に、第1の実施の形態に係る情報処理装置10によるFEMを用いたシミュレーションを行う際の動作について説明する。
まず、情報処理装置10に、材料のシミュレーションで用いる、材料科学の分野で提案された複数種類のエネルギー関数W(F)が入力される。また、エネルギー関数W(F)から、Cauchy応力テンソルσを導くためのΔF1 (ij)の式と、材料ヤコビアンC∇MJを導くための~ΔF2 (kl)の式を、予め計算しておき、情報処理装置10に入力する。そして、情報処理装置10によって、図3に示すシミュレーション処理ルーチンが実行される。
ステップ310において、情報処理装置10に、ひずみのテンソル量(変形勾配テンソル)F^が入力されたか否かを判定する。そして、ステップ312において、エネルギー関数WからCauchy応力を計算するように予め設定され、かつ、入力されたΔF1 (ij)の式を、上記ステップ310で入力された変形勾配F^に基づいて、(ij)成分毎に計算する。このとき、MDN(Multi dual Numbers)であるε1を用いて上記(14)式のようにΔF1 (ij)が計算される。
次のステップ314では、エネルギー関数Wから材料ヤコビアンC∇MJを計算するように予め設定され、かつ、入力された~ΔF2 (kl)の式を、上記ステップ310で入力された変形勾配F^に基づいて、(kl)成分毎に計算する。このとき、MDNであるε1、ε2を用いて上記(21)式のように~ΔF2 (kl)が計算される。
そして、ステップ316において、上記ステップ312の計算結果及び上記ステップ314の計算結果に基づいて、(ij)成分,(kl)成分の組み合わせ毎に、エネルギー関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))の計算を行う。
次のステップ318では、後述するFEM計算におけるCauchy応力の成分σijの計算を、上記ステップ316で計算したエネルギー関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))のε1の係数を取り出す処理に置き換える。
また、ステップ320において、後述するFEM計算における材料ヤコビアンの成分(C∇MJ)ijklの計算を、上記ステップ316で計算したエネルギー関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))のε1ε2の係数を取り出す処理に置き換えて、当該処理ルーチンを終了する。
以上説明したように、第1の実施の形態に係る情報処理装置は、Multi dual numberを用いて、エネルギー関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))を計算し、エネルギー関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))におけるε1の係数を取り出して、エネルギー関数W(F)のテンソル量Fによる1階微分に基づく応力を計算し、エネルギー関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))におけるε1・ε2の係数を取り出して、エネルギー関数W(F)のテンソル量Fによる2階微分に基づく材料ヤコビアンを計算することにより、誤差の発生を抑制して、応力及び材料ヤコビアンを計算することができる。
なお、上記の第1の実施の形態では、材料シミュレーションで用いるエネルギー関数を入力する場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、他のシミュレーションで用いる他の関数を入力するようにしてもよい。たとえば、高分子、金属、非鉄金属、半導体、セラミックス、土質、レオロジー物質、圧電材料、磁性材料、超電導物質、またはこれらを組み合わせた複合材料に対して、様々な応力場における変形量のシミュレーションを行うようにし、当該シミュレーションで用いる関数を入力するようにしてもよい。
Claims (7)
- 虚数単位である2つの数ε1、ε2であって、ε1、ε2のそれぞれを2乗すると0となり、互いに乗算に関して交換可能な数として定義されたε1、ε2を用いて、関数に対するテンソルの方向微分を行う情報処理装置であって、
テンソルの(ij)成分毎に、入力されたテンソル量Fの関数W(F)及びテンソル量Fの値(F=F^)に基づいて、ε1を用いたΔF1 (ij)を表わす式を計算する第1増分量計算手段と、
テンソルの(kl)成分毎に、前記テンソル量Fの値(F=F^)に基づいて、ε1及びε2を用いた~ΔF2 (kl)を表わす式を計算する第2増分量計算手段と、
テンソルの(ij)成分と(kl)成分との組み合わせ毎に、前記計算されたΔF1 (ij)を表わす式、前記計算された~ΔF2 (kl)を表わす式を用いて、関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))を計算する関数計算手段と、
テンソルの(ij)成分毎に、前記関数計算手段によって計算された関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))におけるε1の係数を取り出して、関数W(F)の前記テンソル量Fによる1階微分に基づく第1物理量を計算する第1物理量計算手段と、
テンソルの(ij)成分と(kl)成分との組み合わせ毎に、前記関数計算手段によって計算された関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))におけるε1・ε2の係数を取り出して、前記関数W(F)の前記テンソル量Fによる2階微分に基づく第2物理量を計算する第2物理量計算手段と、を含み、
前記ΔF1 (ij)を表わす式は、関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))におけるε1の係数が、前記第1物理量となるように予め定められ、
前記~ΔF2 (kl)を表わす式は、関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))におけるε1・ε2の係数が、前記第2物理量となるように予め定められた
情報処理装置。 - 前記ΔF1 (ij)を表わす式は、前記第1物理量と関数W(X)との関係式と、テンソル方向微分とε1による微分との関係とに基づいて予め定められ、
前記~ΔF2 (kl)を表わす式は、(A)前記第1物理量の増分と前記第2物理量との関係式、及びテンソルの方向微分とε2による微分との関係に基づいて定められた、ε2を用いたΔF2 (kl)を表わす式と、(B)前記第2物理量と前記第1物理量との関係式と、前記第1物理量と前記関数W(X)との関係式とから得られる、第2物理量と関数W(X)との関係式とに基づいて予め定められた、ΔF2とε1とを用いた式である請求項1記載の情報処理装置。 - 前記関数は、シミュレーション対象に関する関数であって、
前記第1物理量計算手段は、シミュレーションに用いられる前記第1物理量を計算し、
前記第2物理量計算手段は、シミュレーションに用いられる前記第2物理量を計算する請求項1記載の情報処理装置。 - 有限要素法(FEM)を用いたシミュレーションを行うシミュレーション手段を更に含み、
入力されるテンソル量は、ひずみを示す変形勾配テンソルであって、
前記シミュレーションは、材料の挙動に関するシミュレーションであって、
前記第1物理量計算手段は、前記第1物理量として、応力テンソルを計算し、
前記第2物理量計算手段は、前記第2物理量として、材料ヤコビアンを計算し、
前記シミュレーション手段は、前記第1物理量計算手段によって計算された応力テンソル、及び前記第2物理量計算手段によって計算された材料ヤコビアンを用いて、シミュレーションを行う請求項3記載の情報処理装置。 - 虚数単位である2つの数ε1、ε2であって、ε1、ε2のそれぞれを2乗すると0となり、互いに乗算に関して交換可能な数として定義されたε1、ε2を用いて、関数に対するテンソルの方向微分を行うためのプログラムであって、
コンピュータを、
テンソルの(ij)成分毎に、入力されたテンソル量Fの関数W(F)及びテンソル量Fの値(F=F^)に基づいて、ε1を用いたΔF1 (ij)を表わす式を計算する第1増分量計算手段、
テンソルのkl成分毎に、前記テンソル量Fの値(F=F^)に基づいて、ε1及びε2を用いた~ΔF2 (kl)を表わす式を計算する第2増分量計算手段、
テンソルの(ij)成分と(kl)成分との組み合わせ毎に、前記計算されたΔF1 (ij)を表わす式、前記計算された~ΔF2 (kl)を表わす式を用いて、関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))を計算する関数計算手段、
テンソルの(ij)成分毎に、前記関数計算手段によって計算された関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))におけるε1の係数を取り出して、関数W(F)の前記テンソル量Fによる1階微分に基づく第1物理量を計算する第1物理量計算手段、及び
テンソルの(ij)成分と(kl)成分との組み合わせ毎に、前記関数計算手段によって計算された関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))におけるε1・ε2の係数を取り出して、前記関数W(F)の前記テンソル量Fによる2階微分に基づく第2物理量を計算する第2物理量計算手段
として機能させるためのプログラムであって、
前記ΔF1 (ij)を表わす式は、関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))におけるε1の係数が、前記第1物理量となるように予め定められ、
前記~ΔF2 (kl)を表わす式は、関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))におけるε1・ε2の係数が、前記第2物理量となるように予め定められた
プログラム。 - 虚数単位である2つの数ε1、ε2であって、ε1、ε2のそれぞれを2乗すると0となり、互いに乗算に関して交換可能な数として定義されたε1、ε2を用いて、シミュレーション対象である材料に関する関数に対するテンソルの方向微分を行う情報処理装置であって、
テンソルの(ij)成分毎に、ひずみを示す変形勾配テンソルとして入力されたテンソル量Fの関数W(F)及びテンソル量Fの値(F=F^)に基づいて、ε1を用いたΔF1 (ij)を表わす式を計算する第1増分量計算手段と、
テンソルの(kl)成分毎に、前記テンソル量Fの値(F=F^)に基づいて、ε1及びε2を用いた~ΔF2 (kl)を表わす式を計算する第2増分量計算手段と、
テンソルの(ij)成分と(kl)成分との組み合わせ毎に、前記計算されたΔF1 (ij)を表わす式、前記計算された~ΔF2 (kl)を表わす式を用いて、関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))を計算する関数計算手段と、
テンソルの(ij)成分毎に、前記関数計算手段によって計算された関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))におけるε1の係数を取り出して、関数W(F)の前記テンソル量Fによる1階微分に基づく応力テンソルを計算する第1物理量計算手段と、
テンソルの(ij)成分と(kl)成分との組み合わせ毎に、前記関数計算手段によって計算された関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))におけるε1・ε2の係数を取り出して、前記関数W(F)の前記テンソル量Fによる2階微分に基づく材料ヤコビアンを計算する第2物理量計算手段と、
前記第1物理量計算手段によって計算された応力テンソル、及び前記第2物理量計算手段によって計算された材料ヤコビアンを用いて、有限要素法(FEM)を用いた、前記材料の挙動に関するシミュレーションを行うシミュレーション手段と、
を含み、
前記ΔF1 (ij)を表わす式は、関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))におけるε1の係数が、前記応力テンソルとなるように予め定められ、
前記~ΔF2 (kl)を表わす式は、関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))におけるε1・ε2の係数が、前記材料ヤコビアンとなるように予め定められた、
情報処理装置。 - 虚数単位である2つの数ε1、ε2であって、ε1、ε2のそれぞれを2乗すると0となり、互いに乗算に関して交換可能な数として定義されたε1、ε2を用いて、シミュレーション対象である材料に関する関数に対するテンソルの方向微分を行うためのプログラムであって、
コンピュータを、
テンソルの(ij)成分毎に、ひずみを示す変形勾配テンソルとして入力されたテンソル量Fの関数W(F)及びテンソル量Fの値(F=F^)に基づいて、ε1を用いたΔF1 (ij)を表わす式を計算する第1増分量計算手段、
テンソルの(kl)成分毎に、前記テンソル量Fの値(F=F^)に基づいて、ε1及びε2を用いた~ΔF2 (kl)を表わす式を計算する第2増分量計算手段、
テンソルの(ij)成分と(kl)成分との組み合わせ毎に、前記計算されたΔF1 (ij)を表わす式、前記計算された~ΔF2 (kl)を表わす式を用いて、関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))を計算する関数計算手段、
テンソルの(ij)成分毎に、前記関数計算手段によって計算された関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))におけるε1の係数を取り出して、関数W(F)の前記テンソル量Fによる1階微分に基づく応力テンソルを計算する第1物理量計算手段、
テンソルの(ij)成分と(kl)成分との組み合わせ毎に、前記関数計算手段によって計算された関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))におけるε1・ε2の係数を取り出して、前記関数W(F)の前記テンソル量Fによる2階微分に基づく材料ヤコビアンを計算する第2物理量計算手段、及び
前記第1物理量計算手段によって計算された応力テンソル、及び前記第2物理量計算手段によって計算された材料ヤコビアンを用いて、有限要素法(FEM)を用いた、前記材料の挙動に関するシミュレーションを行うシミュレーション手段
として機能させるためのプログラムであって、
前記ΔF1 (ij)を表わす式は、関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))におけるε1の係数が、前記応力テンソルとなるように予め定められ、
前記~ΔF2 (kl)を表わす式は、関数W(F^+ΔF1 (ij)+~ΔF2 (kl))におけるε1・ε2の係数が、前記材料ヤコビアンとなるように予め定められた、
プログラム。
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