以下に、本発明にかかる帳表処理装置、帳表処理システム、画面切替方法および画面切替プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
以下の実施例では、実施例1に係る帳表処理装置の構成および処理の流れを順に説明し、最後に実施例1による効果を説明する。
[帳表処理装置の構成]
まず、図1を用いて、本発明にかかる画面切替方法を実現するための帳表処理装置10の構成を説明する。図1は、実施例1に係る帳表処理装置10の構成例を示す図である。この帳表処理装置10は、入力部11、出力部12、制御部13および記憶部14を備える。
入力部11は、たとえばキーボードやマウスなどで構成され、帳表処理装置10のユーザーが、各種情報の入力を行うために使用される。出力部12は、モニタ(若しくはディスプレイ、タッチパネル)やスピーカなどで構成され、作成した帳表画面などを出力する。
記憶部14は、制御部13による各種処理に必要なデータおよびプログラムを格納するが、特に本発明に密接に関連するものとしては、仕訳データDB(Data Base)14a、残高データDB14b、テーブル領域14c、作業用領域14dおよび帳表画面DB14eを有する。
仕訳データDB14aは、年度ごとの各種仕訳データを記憶する。例えば、仕訳データDB14aに記憶される仕訳データは、図2(1)に例示するように、「仕訳コード」、「日付」、「伝票番号」、「行番号」、「借方科目」、「借方金額」、「摘要」、「貸方科目」、「貸方金額」、訂正が行われたことを示すフラグである「訂正フラグ」、仕訳内容のチェックが行われたことを示すフラグである「仕訳チェック済フラグ」の項目のデータを含んでいる。
また、ユーザーにより仕訳データの訂正が行われ、「訂正フラグ」および「仕訳チェック済フラグ」が更新された仕訳データの例を図2の(2)に例示する。図2の(2)に例示するように、仕訳データの内容が訂正された場合には、その仕訳データに対応する訂正フラグが「1」に更新され、さらに、その訂正された仕訳データの内容のチェックがユーザーにより行われると、仕訳チェック済フラグが「1」に更新される。
残高データDB14bは、年度ごとの残高に関するデータを記憶する。例えば、残高データDB14bに記憶される残高データは、図3に例示するように、取引にかかる科目(取引内容)を一意に識別する「科目コード」、所定範囲内の集計期間を一意に識別する「集計期間コード」、「前残高」の項目のデータを含んでいる。
テーブル領域14cは、帳表画面を作成するために必要なデータである表示用データテーブルの構造を規定するテーブルと、帳表画面の種別ごとに帳表画面の構造を規定する表示設定テーブルとを記憶する。具体的には、テーブル領域14cは、集計設定テーブル、科目設定テーブル、集計期間テーブルおよび帳表表示設定テーブルを記憶する。集計設定テーブル、科目設定テーブル、集計期間テーブルおよび帳表表示設定テーブルは、予めテーブル領域14cに記憶されたテーブルである。
ここで、各テーブルのデータ構造を説明する前に、各テーブルを参照して表示用データテーブルを作成する処理について簡単に説明する。帳表処理装置10は、テーブル領域14cに記憶された集計設定テーブル(図4参照)、科目設定テーブル(図5参照)および集計期間テーブル(図6参照)に基づいて、表示用データテーブルの構造を作成する。また、帳表処理装置10は、仕訳データDB14aから仕訳データを読み出し、また残高データDB14bから残高データを読み出し、読み出した仕訳データと残高データから集計設定テーブル(図4参照)に基づいて集計データを作成し、仕訳データと該集計データに基づいて、表示用データテーブル(図8参照)を作成する。以下では、図4〜図7の例を用いて、上記の各テーブルのデータ構成について説明する。
集計設定テーブルは、後述する表示用データテーブルを作成するための構造と集計方法を規定する情報が設定されている。例えば、集計設定テーブルは、図4に例示するように、「表示コード」、「借方科目」、「貸方科目」、データを並べる際に基準となる項目である「第1〜第3ソートキー」、仕訳データをそのまま使用するか集計して使用するかを示す「開始仕訳残高区分」および「終了仕訳残高区分」、諸口を表示するか空白で表示するかを示す「諸口表示フラグ」、金額を表示するか否かを示す「金額表示フラグ」、科目名を合計として表示するか否かを示す「合計表示フラグ」、残高処理を行うか否かを示す「残高処理フラグ」の項目のデータを含んでいる。なお、仕訳残高区分(開始仕訳残高区分、終了仕訳残高区分)、諸口表示フラグ、金額表示フラグ、合計表示フラグ、残高処理フラグについては、後に図11および図13を用いて説明する。
また、後述の表示用データテーブル作成処理において説明するが、この集計設定テーブルにおける「借方科目」、「貸方科目」、「開始仕訳残高区分」、「終了仕訳残高区分」の項目は、表示用データテーブルの列項目として追加される。
科目設定テーブルは、明細及び集計データの制御管理を行う複数の管理テーブルの1つで科目に関する情報が設定されている。例えば、科目設定テーブルは、図5に例示するように、「科目コード」、科目の名称を示す「科目名」、仕訳、明細集計、分類集計のうちのどこで使用する科目であるかを示す「科目区分」、科目を仕訳や集計で使用するか否かを示す「存在フラグ」、集計する範囲を示す「集計範囲」、借方金額または貸方金額のいずれをプラスとして表示するかを示す「貸借」の項目データを含んでいる。図5の例を挙げて具体的に説明すると、例えば、科目設定テーブルは、科目コード「1000」と、科目名「流動資産」と、科目区分「3」と、存在フラグ「TRUE」と、集計範囲「1001〜1010」と、貸借「借」とを対応付けて記憶する。なお、科目区分、存在フラグについては、後に図11および図13を用いて説明する。
集計期間テーブルは、明細及び集計データの制御管理を行う複数の管理テーブルの1つで集計期間に関する情報が設定されている。例えば、集計期間テーブルは、図6に例示するように、「集計期間コード」、「集計期間」、「集計期間開始日」、「集計期間終了日」、「前残高」、借方金額の集計を表示するか否かを示す「借方金額(集計)」、貸方金額の集計を表示するか否かを示す「貸方金額(集計)」、残高を表示するか否かを示す「残高」の項目のデータを含んでいる。図6の例を挙げて具体的に説明すると、例えば、科目設定テーブルは、集計期間コード「201112」と、集計期間「20111201〜20111231」と、集計期間開始日「20111201」と、集計期間終了日「20111231」と、前残高「NULL」と、借方金額(集計)「NULL」と、貸方金額(集計)「NULL」と、残高「NULL」とを対応付けて記憶する。
帳表表示設定テーブルは、帳表の種別ごとの帳表画面の構造を規定する表示設定テーブルに関するデータを記憶する。例えば、帳表表示設定テーブルは、図7に例示するように、「帳表コード」、「帳表名」、「表示コード」、「第1ソートキー」、「第2ソートキー」、「第3ソートキー」、「借方科目」、「貸方科目」、「集計期間コード」、「集計期間」、「開始仕訳残高区分」、「終了仕訳残高区分」、「開始科目区分」、「終了科目区分」、「残高処理フラグ」、「集計範囲」、「貸借」、「自科目」、「諸口表示フラグ」、「金額表示フラグ」、「仕訳コード」、「日付」、「伝票番号」、「行番号」、「摘要」、「科目名」、「相手科目名」、「借方科目名」、「貸方科目名」、「借方金額」、「貸方金額」、「訂正フラグ」、「仕訳チェック済フラグ」、「前残高」、「借方金額(集計)」、「貸方金額(集計)」、「残高」、「帳表画面データ」の項目のデータを含んでいる。
帳表表示設定テーブルは、帳表の画面表示を整形する帳表整形処理の際に、参照されるデータであり、例えば、諸口の科目をそのまま表示するか否か、金額をそのまま表示するか否かなどが設定されている。なお、帳表表示設定テーブルを用いた帳表整形処理の詳しい説明は、後に図21および図22を用いて帳表画面切替処理で説明する。
作業用領域14dは、後述する制御部13の各部が各処理を行う際に使用するワーク用メモリ領域であり、制御部13の各部は、必要に応じて作業用領域14dの全部または一部を使用して後述する処理を実行する。作業用領域14dは、画面切替処理を行うための各種テーブルを記憶する。具体的には、作業用領域14dは、表示用データテーブル、メモリデータ、テンポラリデータ、区分データ(科目区分、仕訳残高区分)、選択項目、各種フラグデータを記憶する。
ここで、作業用領域14dに記憶された各テーブルおよび各データについて説明する前に、各テーブルおよび各データを用いて切替先の帳表画面データを作成する処理について簡単に説明する。帳表処理装置10は、指定指示を受け付けた所定の項目、切替先の帳表画面の種別、および集計期間に基づいて、表示用データテーブル(図8参照)から切替先の帳表画面を作成するために必要なデータを検索し、該検索されたデータと帳表設定テーブルに基づいて、帳表画面テーブルを作成し、該帳表画面テーブルに基づいて、切替先の帳表画面データを作成する。以下では、図8〜図13の例を用いて、各テーブルのデータ構成について説明する。
表示用データテーブルは、試算表、元帳、仕訳帳等の各種の帳表画面を作成するために必要となる仕訳データの情報、科目毎の集計情報、月毎の集計情報等の各種の帳表画面表示に必要な明細及び集計情報を持つ帳表画面を表示するために必要な各種データである。例えば、表示用データテーブルは、図8に例示するように、「借方科目」、「貸方科目」、「集計期間コード」、「集計期間」、「開始仕訳残高区分」、「終了仕訳残高区分」、「開始科目区分」、「終了科目区分」、「集計範囲」、「貸借」、「仕訳コード」、「日付」、「伝票番号」、「行番号」、「摘要」、「借方金額」、「貸方金額」、「訂正フラグ」、「仕訳チェック済フラグ」、「前残高」、「借方金額(集計)」、「貸方金額(集計)」、「残高」の項目のデータを含んでいる。
表示用データテーブルは、帳表画面生成時に制御部によって参照され、ユーザーにより指定された帳表画面上の項目と、画面切替先の帳表種別と、集計期間とに基づいて、表示用データテーブルの各データのうち、帳表画面生成に必要なデータが検索され、抽出されたデータから表示用のテンポラリデータが生成される。なお、表示用データテーブルを用いた表示用のテンポラリデータを処理の詳しい説明は、後に図21および図22を用いて帳表画面切替処理で説明する。
メモリデータは、ユーザーにより指定された帳表画面上の項目に関するデータや、画面切替先の帳表種別に関するデータなどであり、表示用データテーブルから帳表画面生成に必要なデータを検索するために参照されるデータである。例えば、メモリデータは、図9に例示するように、「集計期間コード」、「仕訳コード」、「貸借」、「科目名」、「相手科目名」、「残高」、「前月残高」、「借方金額(集計)」、「貸方金額(集計)」、「繰越残高」、「日付」、「伝票番号」、「行番号」、「借方科目名」、「借方金額」、「摘要」、「貸方科目名」、「貸方金額」、「自科目」、「選択項目」、現在画面に表示されている切替元の帳表の帳表コードである「画面表示帳表コード」、画面切替先の帳表の帳表コードである「選択帳表コード」の項目のデータを含んでいる。
ここで、「選択項目」とは、ユーザーにより指定された帳表画面上の項目の内容を示すデータである。例えば、科目名の「現金」の項目が指定された場合には、メモリデータの「選択項目」として、「科目名」に対応する「4」が設定される。なお、選択項目に記憶される値と選択内容との対応関係を示すデータである「選択項目」については、後に図12を用いて説明する。
また、メモリデータは、表示用データテーブルから帳表画面生成に必要なデータを検索するための検索条件として参照される。例えば、メモリデータの集計期間コード「201207」と、選択項目「4」に対応する選択内容である科目名「現金」とを検索条件として、表示用データテーブルから帳表画面生成に必要なデータが検索される。
テンポラリデータは、帳表画面生成に必要なデータである。テンポラリデータは、検索条件や、切替先の帳表の種別に応じて、作成されるデータ構成が異なる。図10の(1)の例は、切替先の帳表種別が「総勘定元帳」である場合のテンポラリデータであり、図10の(2)の例は、切替先の帳表種別が「試算表」である場合のテンポラリデータである。なお、図10の(3)の例は、後述する検索処理を行う前のテンポラリデータである。
例えば、切替先の帳表種別が「試算表」である場合のテンポラリデータは、図10の(1)〜(3)に例示するように、「表示コード」、「借方科目」、「貸方科目」、「集計期間コード」、「集計期間」、「開始仕訳残高区分」、「終了仕訳残高区分」、「開始科目区分」、「終了科目区分」、「集計範囲」、「貸借」、「自科目」、「諸口表示フラグ」、「金額表示フラグ」、「残高処理フラグ」、「仕訳コード」、「日付」、「伝票番号」、「行番号」、「摘要」、「借方金額」、「貸方金額」、「訂正フラグ」、「仕訳チェック済フラグ」、「前残高」、「借方金額(集計)」、「貸方金額(集計)」、「残高」の項目データを含んでいる。このようなテンポラリデータが、後に図15、図17を用いて説明する帳表設定テーブルに適用されることで、帳表画面が生成される。
ここで、科目区分とは、仕訳、明細集計、分類集計のうちのどこで使用する科目であるかを示すデータ項目である。具体的には、図11の(1)に示すように、科目区分が「1」である場合には、仕訳で使用する科目であること示し、科目区分が「2」である場合には、明細集計で使用する科目であることを示し、科目区分が「3」である場合には、分類集計で使用する科目であることを示している。
また、仕訳残高区分とは、仕訳データをそのまま使用するか集計して使用するかを示すデータ項目である。具体的には、図11の(2)に示すように、仕訳残高区分が「1」である場合には、仕訳データをそのまま使用することを示し、仕訳残高区分が「2」である場合には、仕訳データを集計して使用することを示している。
選択項目とは、ユーザーが帳表画面上で選択した項目であり、該選択項目の値に対応する選択項目の内容である「選択内容」が規定されている。具体的には、図12に示すように、選択項目の値「00」〜「20」それぞれに対応する選択内容が規定されている。例えば、図12の例を挙げて説明すると、選択項目の値「04」と、選択内容「科目名」とが対応付けられている。
作業用領域14dは、図13の(1)〜(6)に示すように、各種フラグデータとして、諸口表示フラグ、金額表示フラグ、残高処理フラグ、存在フラグ、訂正フラグおよび仕訳チェック済フラグを記憶する。
諸口表示フラグは、諸口を表示するか空白で表示するかを示すフラグである。具体的には、図13の(1)に示すように、諸口表示フラグが「TRUE」であれば、仕訳の科目が「諸口」の場合は「諸口」の科目をそのまま表示し、諸口表示フラグが「FALSE」であれば、仕訳の科目が「諸口」の場合は「諸口」の科目を空白で表示する。
金額表示フラグは、金額を表示するか否かを示すフラグである。具体的には、図13の(2)に示すように、金額表示フラグが「TRUE」であれば、仕訳残高区分が「1」で、仕訳の科目が「諸口」又は自科目と一致する場合は、金額をそのまま表示し、金額表示フラグが「FALSE」であれば、仕訳残高区分が「1」で、仕訳の科目が「諸口」又は自科目と一致する場合は、金額を表示せず、空白を表示する。
残高処理フラグは、残高処理を行うか否かを示すフラグである。具体的には、図13の(3)に示すように、残高処理フラグが「TRUE」であれば、抽出処理時に残高処理を行い、残高処理フラグが「FALSE」であれば、抽出処理時に残高処理を行わない。
存在フラグは、科目を仕訳や集計で使用するか否かを示すフラグである。具体的には、図13の(4)に示すように、存在フラグが「TRUE」であれば、科目を仕訳や集計で使用し、存在フラグが「FALSE」であれば、科目を仕訳や集計で使用しない。
訂正フラグは、訂正が行われたことを示すフラグである。具体的には、図13の(5)に示すように、訂正フラグが「TRUE」であれば、仕訳内容を訂正したことを示し、訂正フラグが「FALSE」であれば、仕訳内容を訂正していないことを示す。
仕訳チェック済フラグは、仕訳内容のチェックが行われたことを示すフラグである。具体的には、図13の(6)に示すように、仕訳チェック済フラグが「TRUE」であれば、仕訳内容をチェックしたことを示し、仕訳チェック済フラグが「FALSE」であれば、仕訳内容をチェックしていないことを示す。
帳表画面DB14eは、表示される帳表画面に関するデータを記憶する。具体的には、帳表画面DB14eは、帳表画面の元となるデータである帳表管理テーブルと、帳表管理テーブルおよび表示設定テーブルに基づいて帳表整形された各種帳表(仕訳帳、振替伝票、総勘定元帳、試算表)の画面に関するデータとを記憶する。以下では、図14〜図18の例を用いて、帳表画面に関するデータのデータ構成について説明する。
帳表管理テーブルは、帳表画面の元となるデータであり、表示設定テーブルに規定されている「仕訳コード」、「日付」、「伝票番号」、「行番号」、「摘要」、「科目名」、「相手科目名」、「借方科目名」、「貸方科目名」、「借方金額」、「貸方金額」、「訂正フラグ」、「仕訳チェック済フラグ」、「前残高」、「借方金額(集計)」、「貸方金額(集計)」、「残高」に基づいて、図15、図17に例示する帳表画面が整形される。例えば、「仕訳コード」、「日付」、「伝票番号」、「行番号」、「摘要」、「科目名」、「相手科目名」、「借方科目名」、「貸方科目名」、「借方金額」、「貸方金額」、「訂正フラグ」、「仕訳チェック済フラグ」、「前残高」、「借方金額(集計)」、「貸方金額(集計)」、「残高」について、「TRUE」である項目については、帳表画面のデータに含められ、「FALSE」である項目については、帳表画面のデータから削除される。
具体的には、帳表管理テーブルは、図14に例示するように、上部に「帳表コード」、「自科目」、「伝票番号」、「自集計期間開始日 至集計期間終了日」、「集計期間コード」それぞれのデータが適用される項目を含む。また、帳表管理テーブルは、「表示コード」、「仕訳コード」、「伝票番号」、「行番号」、「日付」、「相手科目名」、「科目名」、「借方科目名」、「借方金額」、「摘要」、「貸方科目名」、「貸方金額」、「前月残高」、「借方金額(集計)」、「貸方金額(集計)」、「繰越残高」および「残高」の列には、それぞれ適用されるデータの項目が設定されている。例えば、相手科目名の列には、「貸方科目名+諸口表示フラグ」のデータが適用されることが設定されている。
以下に、帳表管理テーブルが整形されることによる作成された各種帳表(仕訳帳、振替伝票、総勘定元帳、試算表)の画面について説明する。例えば、仕訳帳の画面には、図15の(1)に例示するように、仕訳帳の画面は、「日付」、「借方科目名」、「借方金額」、「摘要」、「貸方科目名」および「貸方金額」の列があり、各列に適用されるべきデータが設定されている。例えば、借方科目名の列には、「借方科目名+諸口表示フラグ」のデータが適用されることが設定されている。
また、振替伝票の帳表設定テーブルには、図15の(2)に例示するように、「行番号」、「日付」、「借方科目名」、「借方金額」、「摘要」、「貸方科目名」および「貸方金額」の列があり、各列に適用されるべきデータが設定されている。例えば、貸方科目名の列には、「貸方科目名+諸口表示フラグ」のデータが適用されることが設定されている。
上記の図15の(1)に示した仕訳帳の帳表設定テーブルにテンポラリデータを適用して生成され、表示される仕訳帳の帳表画面テーブルの例を図16の(1)に示す。図16の(1)に例示するように、仕訳帳における「日付」、「借方科目名」、「借方金額」、「摘要」、「貸方科目名」および「貸方金額」の列には、それぞれデータが適用されている。例えば、借方科目名として、「現金」、「諸口」、「交通費」などのデータが適用されている。その後、仕訳帳の帳表画面テーブルから金額表示フラグ等の表示条件を適用して、仕訳帳の帳表画面データが作成される。
上記の図15の(2)に示した振替伝票の帳表設定テーブルにテンポラリデータを適用して生成され、表示される振替伝票の帳表画面テーブルの例を図16の(2)に示す。図16の(2)に例示するように、振替伝票における「行番号」、「日付」、「借方科目名」、「借方金額」、「摘要」、「貸方科目名」および「貸方金額」の列には、それぞれデータが適用されている。例えば、貸方科目名として、「当座預金」、「現金」などのデータが適用されている。その後、振替伝票の帳表画面テーブルから金額表示フラグ等の表示条件を適用して、振替伝票の帳表画面データが作成される。
また、上記の図16の(1)に示した仕訳帳の帳表設定テーブルから作成された帳表画面データに対して訂正が加えられた仕訳帳の例を図16の(3)に示す。図16の(3)に例示するように、交通費「2400」が交通費「2300」に訂正され、同行の現金「2400」が現金「2300」に訂正される。ここで、訂正が行われた訂正箇所「2300」については、帳表を再表示した時に色を変えて表示される。これにより、ユーザーは訂正箇所を容易に判別することができる。
また、例えば、総勘定元帳の帳表設定テーブルには、図17の(1)に例示するように、「日付」、「相手科目名」、「摘要」、「借方金額」、「貸方金額」および「残高」の列があり、各列に適用されるべきデータが設定されている。
例えば、全科目試算表の帳表設定テーブルには、図17の(2)に例示するように、「科目名」、「前月残高」、「借方金額(集計)」、「貸方金額(集計)」および「繰越残高」の列があり、各列に適用されるべきデータが設定されている。
上記の図17の(1)に示した総勘定元帳の帳表設定テーブルにテンポラリデータを適用して生成され、表示される総勘定元帳の帳表画面テーブルの例を図18の(1)に示す。図18の(1)に例示するように、総勘定元帳における「日付」、「相手科目名」、「摘要」、「借方金額」、「貸方金額」および「残高」の列には、それぞれデータが適用されている。例えば、摘要として、「○○銀行××支店」などのデータが適用されている。その後、総勘定元帳の帳表画面テーブルから金額表示フラグ等の表示条件を適用して、総勘定元帳の帳表画面データが作成される。具体的には、総勘定元帳の帳表画面テーブルに対して、諸口表示フラグおよび金額表示フラグに基づいて、借方金額および貸方金額を非表示にして空白にして、総勘定元帳の帳表画面データが作成される。例えば、図18の(2)に例示するように、借方金額および貸方金額の一部が空白で表示されている。
また、上記の図18の(2)に示した総勘定元帳に対して訂正が加えられた総勘定元帳の例を図18の(3)に示す。図18の(3)に例示するように、訂正が行われた訂正箇所については、帳表を再表示した時に色を変えて表示される。なお、図18の(3)の太字で記された「9,000」の数字等には、色が付されているものとする。
また、上記の図17の(2)に示した全科目試算表の画面にテンポラリデータを適用して生成され、表示される全科目試算表の帳表画面テーブルの例を図18の(4)に示す。図18の(4)に例示するように、全科目試算表における「科目名」、「前月残高」、「借方金額(集計)」、「貸方金額(集計)」および「繰越残高」の列には、それぞれデータが適用されている。例えば、科目名として、「現金」、「当座預金」などのデータが適用されている。その後、全科目試算表の帳表画面テーブルから金額表示フラグ等の表示条件を適用して、全科目試算表の帳表画面データが作成される。
また、上記の図18の(4)の帳表設定テーブルから作成された帳表画面データに示した全科目試算表に対して訂正が加えられた全科目試算表の例を図18の(5)に示す。図18の(5)に例示するように、訂正が行われた訂正箇所については、帳表を再表示した時に色を変えて表示される。なお、図18の(5)の太字で記された「2,840」の数字等には、色が付されているものとする。
上述したテーブルおよびデータを用いた帳表処理装置10による切替処理の一連の流れについて、図19を用いて説明する。図19は、帳表処理装置10による帳表切替処理の一連の流れを説明する図である。図19に示すように、帳表処理装置10は、テーブル領域14cに記憶された集計設定テーブル(1)および管理テーブル(2)に基づいて、表示用データテーブル(3)の構造を作成する。また、帳表処理装置10は、仕訳データDB14aから仕訳データ(11)を読み出し、また残高データDB14bから残高データ(12)を読み出し、読み出した仕訳データと残高データから集計設定テーブル(1)に基づいて、集計、検索、ソートを行って集計データを作成し、仕訳データと該集計データに基づいて、表示用データテーブル(3)を作成する。
その後、帳表処理装置10は、所定の項目、切替先の帳表画面の種別、および集計期間の指定指示を受け付けると、指定指示を受け付けた所定の項目、切替先の帳表画面の種別、および集計期間に基づいて、表示用データテーブルから切替先の帳表画面を作成するために必要なデータを検索する。
また、帳表処理装置10は、ユーザーから受け付けた切替先の帳表画面の種別(9)に対応する表示設定テーブルを帳表表示設定テーブル(10)のなかから選択し、選択した表示設定テーブルをテーブル領域14cから読み出して、該表示設定テーブルと帳表管理テーブルに基づいて特定の帳表設定テーブルを自動的に整形する。そして、帳表処理装置10は、整形された帳表設定テーブルの各項目に対して検索されたデータを配置し((3)+(6))て、帳表画面テーブル(7)を作成し、帳表画面テーブルに基づいて、切替先の帳表画面データ(8)を作成する。このように、帳表設定テーブルとは、表示設定テーブルと帳表管理テーブルに基づいて生成され、各帳表の帳表画面作成に必要な構造を示すテーブルとして位置づけられる。
制御部13は、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行するが、特に本発明に密接に関連するものとしては、指示受付部13a、表示用データテーブル作成部13b、テンポラリデータ作成部13c、テーブル整形部13d、帳表画面作成部13e、および表示制御部13fを有する。
指示受付部13aは、切替元の帳表画面における所定の項目、切替先の帳表画面の種別、および集計期間の指定指示を受け付ける。例えば、指示受付部13aは、集計期間の指定指示として、「2012年7月1日〜2012月7月31日」をユーザーの入力操作により受け付ける。ここで、指示受付部13aは、集計期間「2012年7月1日〜2012月7月31日」を受け付けると、受け付けた集計期間に対応する集計期間コード「201207」を作業用領域14dのメモリデータ(図9参照)の集計期間の項目に設定する。
また、例えば、指示受付部13aは、切替先の帳表画面の種別として、「総勘定元帳」をユーザーの入力操作により受け付ける。ここで、指示受付部13aは、切替先の帳表画面の種別「総勘定元帳」に対応する帳表コード「21002」を作業用領域14dのメモリデータ(図9参照)の選択帳表コードの項目に設定する。
また、例えば、指示受付部13aは、切替元の帳表画面における所定の項目として、科目「現金」の指定をユーザーの入力操作により受け付ける。ここで、指示受付部13aは、科目「現金」が指定された場合には、科目名「現金」を作業用領域14dのメモリデータ(図9参照)の科目名の項目に設定するとともに、指定された科目「現金」に対応するデータとして、前月残高「13,000」や、借方金額(集計)「49,000」、貸方金額(集計)「23,400」、繰越残高「25,600」を作業用領域14dのメモリデータに設定する。なお、指示受付部13aは、科目の代わりに摘要や金額等の科目以外の項目の指定を受け付けてもよく、科目以外の項目が選択された場合でも、画面切替ができる。
表示用データテーブル作成部13bは、アプリケーション起動時に、テーブル記憶領域14cに記憶された集計設定テーブルと集計設定テーブル、科目設定テーブル、集計期間テーブル(以下、3つのテーブルをまとめて管理テーブルという)に基づいて、表示用データテーブルの構造を作成するとともに、全ての仕訳データを記憶する仕訳データDB14aから仕訳データを読み出し、また科目毎の残高データを記憶する残高データDB14bから残高データを読み出し、読み出した仕訳データと残高データから集計設定テーブルに基づいて集計データを作成し、仕訳データと該集計データに基づいて、表示用データテーブルを作成し、該表示用データテーブルをメモリ内の作業用領域14dに格納する。
ここで、図20の例を用いて、表示用データテーブル作成処理について説明する。図20は、表示用データテーブルを作成する作成処理を説明する図である。また、図20の例では、表示用データテーブル作成処理を行う前に、帳表選択処理として、ユーザーから表示する帳表の選択指示として「帳表選択:XXX表」を受け付け、また、集計期間の設定指示として「集計期間設定:2012年○月○日〜2012年×月×日」を受け付けて、メモリデータに設定している(図20の(1)参照)。
そして、表示用データテーブル作成部13bは、アプリケーション起動時に、図20に示すように、管理テーブル(集計設定テーブル、科目設定テーブル、集計期間テーブル)から情報を取得し、表示用データテーブルの表構造を作成する。具体的には、表示用データテーブル作成部13bは、表示用データテーブルを作成するために、仕訳データに集計設定テーブルから「開始仕訳残高区分、終了仕訳残高区分」、科目設定テーブルから「開始科目区分、終了科目区分、集計範囲、貸借」、集計期間テーブルから「集計期間コード、集計期間、前残高、借方(集計)金額、貸方(集計)金額、残高」を列項目として追加する。
また、表示用データテーブル作成部13bは、仕訳データDB14aおよび残高データDB14bから、該当年度(図20の例では、「2012年度」)の仕訳データおよび残高データ(以下、2つのデータをまとめて管理データという)を読み出す。そして、表示用データテーブル作成部13bは、作成した表示用データテーブルの表構造に対して、管理データを適用し、表示用データテーブルを作成する処理を行う(図20の(2)参照)。そして、表示用データテーブル作成部13bは、作成した表示用データテーブルを作業用領域14dに格納する。
このように、表示用データテーブル作成部13bは、アプリケーション起動時や訂正処理が入った場合に、管理テーブルと管理データから、帳表画面を作成するために必要なデータである表示用データテーブルを作成し、作業用領域14dに事前に記憶させる。このため、後述の帳表画面切替処理において、仕訳データDB14aおよび残高データDB14bからデータを読み出して、再度、集計、検索、ソート等の処理をすることなく、帳表画面の切り替えを行うことが可能となることに加え、切替え対象となる帳表画面の生成までは行わずに,必要最小限の情報量で中間的かつ汎用性の高い表示用データテーブルを作成する段階に留めることで、事前に、切替え対象となる帳表画面の生成まで行うと前処理が重くなりすぎるのを防止することが出来る。
テンポラリデータ作成部13cは、指示受付部13aによって指定指示を受け付けた所定の項目、切替先の帳表画面の種別、および集計期間に基づいて、表示用データテーブルから切替先の帳表画面を作成するために必要なデータを検索し、該検索されたデータからテンポラリデータを作成し、該テンポラリデータを作業用領域14dに格納する。
また、テンポラリデータ作成部13cは、表示用データテーブルから切替先の帳表画面を作成するために必要なデータを検索するとともに、切替先の帳表画面の種別に応じて残高を計算する必要があるか否かを判定し、残高を計算する必要があると判定した場合には、残高を計算し、計算した残高をテンポラリデータに追加する。
テーブル整形部13dは、ユーザーによって指示される切替先を含む全ての帳表画面の種別に対応する表示設定テーブルをテーブル領域14cから読み出し、該表示設定テーブルと帳表管理テーブルに基づいて全ての種別の帳表画面テーブルを生成する。具体的には、テーブル整形部13dは、ユーザーから切替先の帳表画面の種別の指定指示を受け付けると、受け付けた切替先の帳表画面の種別に対応する表示設定テーブルを帳表表示設定テーブルのなかから選択し、選択した表示設定テーブルをテーブル領域14cから読み出して、該表示設定テーブルと帳表管理テーブルに基づいて特定の帳表設定テーブルを整形する。
帳表画面作成部13eは、指示受付部13aによって指定指示を受け付けた所定の項目、切替先の帳表画面の種別、および集計期間に基づいて、表示用データテーブルから切替先の帳表画面を作成するために必要なデータを検索し、該検索されたデータと帳表設定テーブルに基づいて、帳表画面テーブルを作成し、該帳表画面テーブルに基づいて、切替先の帳表画面を作成する。具体的には、帳表画面作成部13eは、テーブル整形部13dによって整形された帳表設定テーブルに対して作業用領域14dに記憶されたテンポラリデータを適用して、切替先の帳表画面テーブルを作成し、作成された帳表画面テーブルに、表示設定(金額表示フラグ、諸口表示フラグ)を反映させた上で表示画面用の帳表画面データを生成する。
ここで、図21および図22の例を用いて、帳表画面切替処理を説明する。図21は、総勘定元帳から全科目試算表に画面を切り替える帳表画面切替処理を説明する図である。図22は、全科目試算表から総勘定元帳に画面を切り替える帳表画面切替処理を説明する図である。
まず、図21の例を用いて、帳表画面切替処理を説明する。図21の例では、総勘定元帳から全科目試算表に画面を切り替える際に、総勘定元帳内の「交通費」の科目が選択され、また、画面下部の切替先帳表の種別として「全科目試算表」が選択されているものとする。
図21の(1)に示すように、帳表処理装置10は、テンポラリデータを作成するために、表示用データテーブルからデータを検索する処理と、データ列(自科目、諸口表示フラグ、金額表示フラグ、残高処理フラグ)を追加する処理を行う。具体的には、まず、帳表処理装置10は、切替先の帳表画面に対応する帳表表示設定テーブルを、表示設定テーブルとして取得する。図21の例では、帳表処理装置10は、切替先の全科目試算表に対応する帳表コード「21003」に対応する帳表表示設定テーブルの選択行を、表示設定テーブルとして取得する。
続いて、帳表処理装置10は、全科目試算表が切り替え先である場合には、仕訳残高区分と科目区分と集計期間コードとを検索条件として、表示用データテーブルからデータを検索する。具体的には、帳表処理装置10は、表示設定テーブルに設定された「開始仕訳残高区分」および「終了仕訳残高区分」が一致するデータを表示用データテーブルから検索する。さらに、帳表処理装置10は、表示設定テーブルに設定された「開始科目区分」が一致するデータを表示用データテーブルから検索する。さらに、帳表処理装置10は、集計期間テーブルを参照し、メモリデータの集計期間コードが一致するデータを表示用データテーブルから検索する。このように全ての検索条件を満たしたデータをテンポラリデータに挿入して、テンポラリデータを作成する。
また、帳表処理装置10は、図21の(2)に示すように、帳表画面の元となるデータである帳表管理テーブルを、表示設定テーブルに設定されたデータに基づいて帳表整形し、帳表設定テーブルを作成する。具体的には、帳表処理装置10は、表示設定テーブルに規定された帳表管理テーブル(帳表1)に対して、表示設定テーブルに設定された表示条件(「仕訳コード」、「日付」、「伝票番号」、「行番号」、「摘要」、「科目名」、「相手科目名」、「借方科目名」、「貸方科目名」、「借方金額」、「貸方金額」、「訂正フラグ」、「仕訳チェック済フラグ」、「前残高」、「借方金額(集計)」、「貸方金額(集計)」、「残高」)について、「TRUE」である項目については、帳表画面のデータに含め、「FALSE」である項目については、帳表画面のデータから削除して、帳表画面の構造を規定する帳表設定テーブルを生成する。
続いて、帳表処理装置10は、図21の(3)に示すように、生成した帳表設定テーブルに対してテンポラリデータを適用して全科目試算表の帳表画面テーブルを生成する。例えば、帳表処理装置10は、生成した帳表設定テーブルに対して、前残高、借方(集計)金額、貸方(集計)金額、残高の数値を挿入して全科目試算表の帳表画面テーブルを生成する。その後、帳表処理装置10は、該帳表画面テーブルに金額表示フラグ等の表示条件を適用して全科目試算表の帳表画面データが作成され、図21の(4)に示すように、表示コード順にデータを表示することで、総勘定元帳から全科目試算表への画面切替を実現する。
次に、図22の例を用いて、帳表画面切替処理を説明する。図22の例では、全科目試算表から総勘定元帳に画面を切り替える際に、全科目試算表内の「現金」の科目が選択され、また、画面下部の切替先帳表の種別として「総勘定元帳」が選択されているものとする。
図22の(1)に示すように、帳表処理装置10は、表示用データテーブルからデータを検索する処理と、テンポラリデータを作成するために、データ列(自科目、諸口表示フラグ、金額表示フラグ、残高処理フラグ)を追加する処理を行う。具体的には、まず、帳表処理装置10は、切替先の帳表画面に対応する帳表表示設定テーブルを、表示設定テーブルとして取得する。図22の例では、帳表処理装置10は、切替先の総勘定元帳に対応する帳表コード「21002」の帳表表示設定テーブルを、表示設定テーブルとして取得する。
続いて、帳表処理装置10は、総勘定元帳が切り替え先である場合には、仕訳残高区分と科目区分と集計期間コードと科目コードを検索条件として、表示用データテーブルからデータを検索する。具体的には、帳表処理装置10は、表示設定テーブルに設定された「開始仕訳残高区分」および「終了仕訳残高区分」が一致するデータを表示用データテーブルから検索する。さらに、帳表処理装置10は、表示設定テーブルに設定された「開始科目区分」が一致するデータを表示用データテーブルから検索する。さらに、帳表処理装置10は、集計期間テーブルを参照し、メモリデータの集計期間コードが一致するデータを表示用データテーブルから検索する。このような検索条件に全て一致するデータを表示用データテーブルから検索し、検索条件を満たすデータをテンポラリデータに挿入して、テンポラリデータを作成する。
また、帳表処理装置10は、図22の(2)に示すように、帳表画面の元となるデータである帳表管理テーブルを、表示設定テーブルに設定されたデータに基づいて帳表整形し、総勘定元帳の帳表設定テーブルを作成する。具体的には、帳表処理装置10は、表示設定テーブルに規定された帳表管理テーブル(帳表1)に対して、表示設定テーブルに設定された表示条件について、「TRUE」である項目については、帳表画面のデータに含め、「FALSE」でる項目については、帳表画面のデータから削除して、帳表設定テーブルを生成する。
続いて、帳表処理装置10は、図22の(3)に示すように、生成した帳表設定テーブルに対してテンポラリデータを適用する。例えば、帳表処理装置10は、生成した帳表設定テーブルに対して、日付、貸方科目名、摘要、借方金額、貸方金額、残高のデータを挿入して総勘定元帳の帳表画面テーブルを生成する。そして、帳表処理装置10は、図22の(4)に示すように、表示コード順にデータを表示する。そして、帳表処理装置10は、該帳表画面テーブルに金額表示フラグ等の表示条件を適用して総勘定元帳の帳表画面データが作成され、図22の(5)に示すように、総勘定元帳の画面表示整形を行っている。具体的には、帳表処理装置10は、画面表示整形として、総勘定元帳の場合には、表示画面に自科目の金額を表示せずに、空白を表示して、総勘定元帳の帳表画面データが作成される。その後、帳表処理装置10は、画面表示整形が終了すると、整形した画面を表示することで、全科目試算表から総勘定元帳への画面切替を実現する。
表示制御部13fは、帳表画面作成部13dによって作成された切替先の帳表画面を表示する。また、表示制御部13fは、テンポラリデータの訂正フラグが「1」である場合には、訂正フラグが「1」であるデータについては色を変化させて表示する。さらに、表示制御部13fは、テンポラリデータの仕訳チェック済フラグが「1」である場合には、仕訳チェック済フラグが「1」であるデータについても色を変化させて表示する。
ここで、図23を用いて、訂正を行った場合の帳表画面表示例を説明する。図23は、訂正を行った場合の帳表画面表示例を説明する図である。図23に示すように、試算表に金額の不一致が見つかったので、ユーザーが、目視で原因を調査し、試算表の繰越残高と帳簿の実残高の金額が不一致であることを特定する(図23の(1)参照)。
そして、ユーザーが、「総勘定元帳」ボタンをクリックし(図23の(2)参照)、誤りのある仕訳を目視でチェックし(図23の(3)参照)、バス代の金額が間違っていることが判明する(図23の(4)参照)。
続いて、ユーザーが、「仕訳帳」ボタンをクリックし(図23の(5)参照)、間違いのある仕訳の金額を「¥2,400」から「¥2,300」に修正する(図23の(6)参照)。この場合、修正された「¥2,300」の数字の色を変化させて表示させる。
その後、ユーザーが、「総勘定元帳」ボタンをクリックし(図23の(7)参照)、仕訳の修正によって残高も修正(再集計)されていることを確認し(図23の(8)参照)、総勘定元帳(現金)についても同様に修正されていることを確認する(図23の(10)参照)。そして、ユーザーが、「試算表」ボタンをクリックし、仕訳の修正によって試算表が修正(再集計)されていることを確認する(図23の(9)参照)。
なお、このように仕訳の修正が確認された場合には、修正の確認された箇所につて、色を変えて表示するようにしてもよい。これにより、修正後のチェックした箇所を、ユーザーが判別しやすくすることが可能である。
[帳表処理装置による処理]
次に、図24〜図32を用いて、実施例1に係る帳表処理装置10による処理を説明する。まず、図23を用いて、帳表処理装置10による全体の処理を説明する。図24は、実施例1に係る帳表処理装置の処理手順を説明するためのフローチャートである。
図24に示すように、帳表処理装置10は、アプリを起動すると(ステップS101)、後に図24を用いて詳述する帳表選択処理を行う(ステップS102)。そして、帳表処理装置10は、ユーザーにより仕訳の訂正がされたか判定する(ステップS103)。この結果、帳表処理装置10は、ユーザーにより仕訳の訂正がされたと判定された場合には(ステップS103肯定)、表示用データテーブルを再作成するために、ステップS106の処理に進む。
また、帳表処理装置10は、ユーザーにより仕訳の訂正がされたと判定されなかった場合には(ステップS103否定)、会計年度が変更されたか判定する(ステップS104)。この結果、帳表処理装置10は、会計年度が変更された場合には(ステップS104肯定)、ステップS106の処理に進む。
また、帳表処理装置10は、会計年度が変更されなかった場合には(ステップS104否定)、表示用データテーブルが存在するか否かを判定する(ステップS105)。この結果、帳表処理装置10は、表示用データテーブルが存在しない場合には(ステップS105否定)、表示用データテーブルを新たに作成するために、ステップS106の処理に進む。ステップS106では、後に図26を用いて詳述する表示用データテーブル作成処理を実行する。
また、帳表処理装置10は、表示用データテーブルが存在する場合には(ステップS105肯定)、表示用データテーブルを作業用領域14dから読み込む(ステップS107)。続いて、帳表処理装置10は、ステップS106の処理またはステップS107の処理が行われた後、図29を用いて後に詳述する検索処理を行う(ステップS108)。
そして、帳表処理装置10は、表示用のテンポラリデータを第1ソートキー、第2ソートキー、第3ソートキーの順でソートし(ステップS109)、表示用のテンポラリデータの行数を取得する(ステップS110)。そして、帳表処理装置10は、表示用のテンポラリデータの昇順に基づいて連続番号を「表示コード」の列の値に設定する(ステップS111)。続いて、帳表処理装置10は、次の行へ移動する(ステップS112)。
そして、帳表処理装置10は、全ての行について、連続番号を「表示コード」の列の値に設定する処理を行ったか判定し(ステップS113)、全ての行について、連続番号を「表示コード」の列の値に設定する処理を行っていないと判定した場合には(ステップS113否定)、ステップS111に戻り、全ての行について処理が完了するまで、ステップS111〜S113の処理を繰り返す。
そして、帳表処理装置10は、全ての行について、連続番号を「表示コード」の列の値に設定する処理を行ったと判定した場合には(ステップS113肯定)、後に図31を用いて詳述する帳表作成処理を行う(ステップS114)。その後、帳表処理装置10は、帳表作成処理に作成された帳表を表示する(ステップS115)。
そして、帳表処理装置10は、表示した帳表が訂正可能な帳表であるか判定し(ステップS116)、訂正可能な帳表でないと判定した場合には(ステップS116否定)、ステップS102の処理に戻る。また、帳表処理装置10は、訂正可能な帳表であると判定した場合には(ステップS116肯定)、表示した帳表に対してユーザーによる訂正の操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS117)。
この結果、帳表処理装置10は、表示した帳表に対してユーザーによる訂正の操作を受け付けた場合には(ステップS117肯定)、訂正箇所に対応する仕訳データDB14aの仕訳データを訂正し(ステップS118)、該当行の訂正フラグを「1」に設定して(ステップS119)、ステップS120の処理に進む。一方、帳表処理装置10は、表示した帳表に対してユーザーによる訂正の操作を受け付けなかった場合には(ステップS117否定)、直ちにステップS120の処理に進む。
ステップS120では、帳表処理装置10は、ユーザーにより訂正された仕訳データのチェック要求を受け付けたか否かを判定し(ステップS120)、ユーザーにより訂正された仕訳データのチェック要求を受け付けたと判定された場合には(ステップS120肯定)、ユーザーが仕訳内容のチェックを行い(ステップS121)、該当行の仕訳チェック済みフラグを「1」に設定し(ステップS122)、ステップS102に戻る。つまり、訂正された仕訳データの内容のチェックがユーザーにより行われると、仕訳チェック済フラグが「1」に更新される。一方、帳表処理装置10は、ユーザーにより訂正された仕訳データのチェック要求を受け付けたと判定された場合には(ステップS120否定)、直ちにステップS102に戻る。
次に、図25を用いて、帳表処理装置10による帳表選択処理を説明する。図25は、実施例1に係る帳表処理装置の帳表選択処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。
図25に示すように、帳表処理装置10は、ユーザーにより表示する帳表の種別(例えば、仕訳帳、振替伝票など)が選択され(ステップS201)、ユーザーにより集計期間(例えば、2012年7月1日〜2012年7月31日)が選択されると(ステップS202)、帳表が表示されているか否かを判定する(ステップS203)。
この結果、帳表処理装置10は、帳表が表示されていないと判定した場合には(ステップS203否定)、科目選択が必要な帳表であるかを判定する(ステップS204)。例えば、表示する帳表の種別が、「全科目試算表」である場合には、科目選択の有無に関わらず、全ての科目について表示するので、科目選択が必要な帳表ではないと判定する。
この結果、帳表処理装置10は、科目選択が必要な帳表であると判定された場合には(ステップS204肯定)、ユーザーからの科目選択を受け付けて(ステップS205)、ステップS217の処理に進む。また、帳表処理装置10は、科目選択が必要な帳表であると判定されなかった場合には(ステップS204否定)、直ちにステップS217の処理に進む。
また、ステップS203において、帳表処理装置10は、帳表が表示されていると判定した場合には(ステップS203肯定)、ユーザーからの項目選択を受け付けて、作業用領域14dにおけるメモリデータの借方科目にデータがあるか判定する(ステップS207)。つまり、仕訳帳や振替伝票等の借方科目、貸方科目がある帳表であるか判定する。
この結果、帳表処理装置10は、メモリデータの借方科目にデータがないと判定された場合には(ステップS207否定)、ステップS217の処理に進む。また、帳表処理装置10は、メモリデータの借方科目にデータがあると判定された場合には(ステップS207肯定)、項目選択が借方科目または貸方科目であるかを判定する(ステップS208)。
この結果、帳表処理装置10は、項目選択が借方科目または貸方科目である場合には(ステップS208肯定)、ステップS216の処理に進む。また、帳表処理装置10は、項目選択が借方科目または貸方科目でない場合には(ステップS208否定)、貸方科目が諸口であるか否かを判定する(ステップS209)。この結果、帳表処理装置10は、貸方科目が諸口であると判定した場合には(ステップS209肯定)、借方科目を選択して(ステップS210)、ステップS216の処理に進む。つまり、借方科目または貸方科目の項目がある帳表画面を表示している際に、ユーザーが科目を選択していない状態であっても、貸方科目が諸口である場合には、借方科目を選択する。
また、帳表処理装置10は、貸方科目が諸口でないと判定した場合には(ステップS209否定)、借方科目が諸口か否かを判定する(ステップS211)。この結果、帳表処理装置10は、借方科目が諸口であると判別した場合には(ステップS211肯定)、貸方科目を選択し(ステップS212)、ステップS216の処理に進む。つまり、借方科目または貸方科目の項目がある帳表画面を表示している際に、ユーザーが科目を選択していない状態でも、借方科目が諸口である場合には、貸方科目を選択する。
また、帳表処理装置10は、借方科目が諸口でないと判別した場合には(ステップS211否定)、借方科目または貸方科目のどちらかを項目として再選択したか判定する(ステップS213)。この結果、帳表処理装置10は、借方科目または貸方科目のどちらかを項目として再選択しなかったと判定した場合には(ステップS213否定)、帳表切り替えを中止し(ステップS214)、処理を終了する。また、帳表処理装置10は、借方科目または貸方科目のどちらかを項目として再選択したと判定した場合には(ステップS213肯定)、借方科目または貸方科目のどちらかの項目を再選択し(ステップS215)、ステップS216の処理に進む。
ステップS216では、帳表処理装置10は、メモリデータから仕訳コード、伝票番号、行番号の項目のデータを取得する。そして、帳表処理装置10は、選択箇所を選択項目として取得し(ステップS217)、メモリデータから科目名、自科目、集計期間コードと選択帳表コードの項目のデータを取得して(ステップS218)、処理を終了する。
次に、図26を用いて、帳表処理装置10による表示用データテーブル作成処理を説明する。図26は、実施例1に係る帳表処理装置の表示用データテーブル作成処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。
図26に示すように、帳表処理装置10は、メモリデータから「集計コード」を取得し、該当集計コードから該当年度を取得し(ステップS301)、仕訳データDB14aから該当年度の仕訳データを取得する(ステップS302)。そして、帳表処理装置10は、表示用データテーブルを作成するために、仕訳データに集計設定テーブルから「開始仕訳残高区分、終了仕訳残高区分」、科目設定テーブルから「開始科目区分、終了科目区分、集計範囲、貸借」、集計期間テーブルから「集計期間コード、集計期間、前残高、借方(集計)金額、貸方(集計)金額、残高」を列項目として追加する(ステップS303)。
そして、帳表処理装置10は、集計期間テーブルから該当年度の各月(1月〜12月)の「集計期間」を取得し(ステップS304)、仕訳データから行数を取得する(ステップS305)。続いて、帳表処理装置10は、仕訳データの該当行データの「開始仕訳残高区分」、「終了仕訳残高区分」、「開始科目設定」、「終了科目設定」の列の値を「1」に設定し(ステップS306)、該当年度の各月の「集計期間内」に「日付」年月日が存在するか判定する(ステップS307)。
そして、帳表処理装置10は、該当年度の各月の「集計期間」内に「日付」年月日が存在すると判定した場合には(ステップS307肯定)、集計期間テーブルから該当年月の集計期間の「集計コード」を取得し(ステップS308)、当該行データの「集計コード」、「集計期間」の列の値に、該当年月の集計期間の「集計コード」、「集計期間」を設定して(ステップS309)、ステップS310の処理に進む。また、帳表処理装置10は、該当年度の各月の「集計期間」内に「日付」年月日が存在しないと判定した場合には(ステップS307否定)、直ちにステップS310の処理に進む。
ステップS310では、帳表処理装置10は、上記の処理が完了した行から次の行へ移動する。そして、帳表処理装置10は、全ての行について処理を行ったか否かを判定し(ステップS311)、全ての行について処理を行っていないと判定した場合には(ステップS311否定)、ステップS306に戻って、全ての行について処理を行うまでステップS306〜ステップS311の処理を繰り返す。
また、帳表処理装置10は、全ての行について処理を行ったと判定した場合には(ステップS311肯定)、「集計期間コード」を昇順にソートし(ステップS312)、後に図27を用いて詳述する集計処理を行う(ステップS313)。そして、帳表処理装置10は、表示用データテーブルの集計処理部分のデータに表示用データテーブルの仕訳処理部分のデータを挿入し(ステップS314)、処理を終了する。
次に、図27を用いて、帳表処理装置10による集計処理を説明する。図27は、実施例1に係る帳表処理装置の集計処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。
図27に示すように、帳表処理装置10は、表示用データテーブルを作成するために、科目設定テーブルに集計設定テーブルから「借方科目(科目コードの借方)、貸方科目(科目コードの貸方)、開始仕訳残高区分、終了仕訳残高区分」、集計期間テーブルから「集計期間コード、集計期間、前残高、借方(集計)金額、貸方(集計)金額、残高」、仕訳データから「仕訳コード、日付、伝票番号、行番号、借方金額、貸方金額、摘要、訂正フラグ、仕訳チェック済フラグ」を列項目として追加する(ステップS401)。
そして、帳表処理装置10は、科目設定テーブルから科目コード数を取得する(ステップS402)。続いて、帳表処理装置10は、メモリデータから「集計コード」を取得し、該当集計コードから該当年度を取得する(ステップS403)。集計期間テーブルから該当年度の1年分(1月〜12月までの各合計+1年分の合計の13行)の情報を取得する(ステップS404)。
その後、帳表処理装置10は、科目設定テーブルの各行において、科目を仕訳や集計で使用するか否かを示す存在フラグが有効であるか判定し(ステップS405)、存在フラグが有効であると判定された場合には(ステップS405肯定)、後に図28を用いて詳述する集計内部処理を行い(ステップS406)、また、存在フラグが有効でないと判定された場合には(ステップS405否定)、該当する行を削除し(ステップS407)、次の行へ移動する(ステップS408)。
その後、帳表処理装置10は、全ての行について処理を行ったかを判定し(ステップS409)、全ての行について処理を行っていないと判定した場合には(ステップS409否定)、ステップS405に戻って、ステップS405〜ステップS409の処理を繰り返す。一方、帳表処理装置10は、全ての行について処理を行ったと判定した場合には(ステップS409肯定)、処理を終了する。
次に、図28を用いて、帳表処理装置10による集計内部処理を説明する。図28は、実施例1に係る帳表処理装置の集計内部処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。
図28に示すように、帳表処理装置10は、現在処理中の該当行データにおいて、該当科目コードの「貸借」が「NULL」であるか否か判定し(ステップS501)、該当科目コードの「貸借」が「NULL」であると判定した場合には(ステップS501肯定)、「借方科目」の列の値を、科目設定テーブルから該当科目コードの「科目コード」に設定し(ステップS502)、「貸方科目」の列の値を、科目設定テーブルから該当科目コードの「科目コード」に設定し(ステップS503)、ステップS507の処理に進む。
また、帳表処理装置10は、該当科目コードの「貸借」が「NULL」でないと判定した場合には(ステップS501否定)、該当科目コードの「貸借」が「借」であるか否か判定する(ステップS504)。この結果、帳表処理装置10は、該当科目コードの「貸借」が「借」である場合には(ステップS504肯定)、「借方科目」の列の値を、科目設定テーブルから該当科目コードの「科目コード」に設定し(ステップS505)、該当科目コードの「貸借」が「借」でない場合、すなわち科目コードの「貸借」が「貸」である場合には(ステップS504否定)、「貸方科目」の列の値を、科目設定テーブルから該当科目コードの「科目コード」に設定し(ステップS506)、ステップS507の処理に進む。
ステップS507では、帳表処理装置10は、「開始仕訳残高区分」、「終了仕訳残高区分」の列の値を「2」に設定する。続いて、帳表処理装置10は、1科目毎に毎月と年間の集計データを作成するために、該当年度の1月〜12月と1年の13回分、以下の繰り返し処理を開始する。まず、帳表処理装置10は、繰り返しの最後(13行目)であるか判定し(ステップS508)、繰り返しの最後(13行目)でない場合には(ステップS508否定)、現在の行データのコピーを次の行に挿入して(ステップS509)、ステップS510の処理に進み、一方、繰り返しの最後(13行目)である場合には(ステップS508肯定)、直ちにステップS510の処理に進む。
ステップS510では、帳表処理装置10は、「集計期間コード」、「集計期間」の列の値を、該当する集計期間の「集計期間コード」「集計期間」に設定する。そして、帳表処理装置10は、残高データから該当科目コード、該当集計期間の「前残高」のデータを「前残高」の列の値に設定し(ステップS511)、該当科目コード、該当集計期間の「開始仕訳残高区分」が「1」のデータを表示テーブルデータから取得する(ステップS512)。
続いて、帳表処理装置10は、取得データから借方の該当科目コード、該当集計期間の「借方金額」のデータを集計し、「借方金額(集計)」の列の値に設定する(ステップS513)。そして、帳表処理装置10は、取得データから貸方の該当科目コード、該当集計期間の「貸方金額」のデータを集計し、「貸方金額(集計)」の列の値に設定する(ステップS514)。
そして、帳表処理装置10は、「前残高」、「借方金額(集計)」、「貸方金額(集計)」から「残高」を計算し、「残高」の列の値に設定し(ステップS515)、次の行へ移動する(ステップS516)。そして、帳表処理装置10は、該当年度の1月〜12月と1年の13回処理を行ったか判定し(ステップS517)、該当年度の1月〜12月と1年の13回処理を行っていないと判定した場合には(ステップS517否定)、ステップS508に戻って、ステップS508〜ステップS517の処理を繰り返す。一方、帳表処理装置10は、該当年度の1月〜12月と1年の13回処理を行ったと判定した場合には(ステップS517肯定)、集計内部処理を終了する。
次に、図29を用いて、帳表処理装置10による検索処理を説明する。図29は、実施例1に係る帳表処理装置の検索処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。
図29に示すように、帳表処理装置10は、表示用のテンポラリデータ作成のために、集計設定テーブルの表示コード、自科目、残高処理フラグ、諸口表示フラグ、金額表示フラグの列を、表示用データテーブルに追加する(ステップS601)。そして、帳表処理装置10は、表示用データテーブルの行数を取得する(ステップS602)。
続いて、帳表処理装置10は、帳表表示設定テーブルから表示設定テーブルの借方科目、貸方科目、開始仕訳残高区分、終了仕訳残高区分、開始科目区分、終了科目区分のデータを取得する(ステップS603)。そして、帳表処理装置10は、表示用データテーブルの各行のデータを順次取得して以下の繰り返し処理を行う。
まず、帳表処理装置10は、後に図30を用いて説明する検索判定処理を行う(ステップS604)。そして、帳表処理装置10は、表示設定テーブルの「残高処理フラグ」のデータを「残高処理フラグ」の列の値に設定する(ステップS605)。
そして、帳表処理装置10は、残高処理フラグはON(「TRUE」)であるか否かを判定し(ステップS606)、残高処理フラグはONである場合には(ステップS606肯定)、仕訳残高区分が「1」であれば、表示用テーブルテータの当該行データの残高を計算し(ステップS607)、ステップS608の処理を進む。具体的には、帳表処理装置10は、残高の計算処理として、「残高=前日の残高+当日の借方金額−当日の貸方金額」を計算する。また、帳表処理装置10は、残高処理フラグはONでない場合には(ステップS606肯定)、直ちにステップS608の処理を進む。
ステップS608では、帳表処理装置10は、表示設定テーブルの「諸口表示フラグ」のデータを「諸口表示フラグ」の列の値に設定する。そして、帳表処理装置10は、表示設定テーブルの「金額表示フラグ」のデータを「金額表示フラグ」の列の値に設定し(ステップS609)、当該行データを検索し表示用のテンポラリデータに挿入する(ステップS610)。
そして、帳表処理装置10は、表示用データテーブルにおける次の行へ移動し(ステップS611)、表示用データテーブルにおける全ての行について処理を行ったかを判定する(ステップS612)。この結果、帳表処理装置10は、全ての行について処理を行っていないと判定した場合には(ステップS612否定)、ステップS604に戻り、ステップS604〜ステップS612の処理を繰り返す。このように、ステップS604〜ステップS612の処理を繰り返すことで、表示用データテーブルからテンポラリデータにデータが挿入されて、テンポラリデータにデータ列が順次追加され、テンポラリデータが生成される。また、帳表処理装置10は、全ての行について処理を行ったと判定した場合には(ステップS612肯定)、検索処理を終了する。
次に、図30を用いて、帳表処理装置10による検索判定処処理を説明する。図30は、実施例1に係る帳表処理装置の検索判定処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。
図30に示すように、帳表処理装置10は、表示用テーブルテータと表示設定テーブルの「開始仕訳残高区分」データは一致するか判定する(ステップS701)。この結果、帳表処理装置10は、表示用テーブルテータと表示設定テーブルの「開始仕訳残高区分」データは一致しないと判定した場合には、該当行データが検索でヒットしなかったものとして図29のステップS611へ移行する。
また、帳表処理装置10は、表示設定テーブルの「開始仕訳残高区分」データと「終了仕訳残高区分」データとが同じであるか否かを判定する(ステップS702)。この結果、帳表処理装置10は、表示設定テーブルの「開始仕訳残高区分」データと「終了仕訳残高区分」データとが同じであると判定した場合には(ステップS702肯定)、ステップS704の処理に進む。また、帳表処理装置10は、表示設定テーブルの「開始仕訳残高区分」データと「終了仕訳残高区分」データとが同じでない場合には(ステップS702否定)、表示用テーブルテータと表示設定テーブルの「終了仕訳残高区分」データが一致するか否かを判定する(ステップS703)。
この結果、帳表処理装置10は、表示用テーブルテータと表示設定テーブルの「終了仕訳残高区分」データが一致する場合には(ステップS703肯定)、ステップS704の処理に進み、表示用テーブルテータと表示設定テーブルの「終了仕訳残高区分」データが一致しない場合には(ステップS703否定)、該当行データが検索でヒットしなかったものとして図29のステップS611へ移行する。
ステップS704では、帳表処理装置10は、表示用テーブルテータと表示設定テーブルの「開始科目区分」データは一致するか判定し、一致しない場合には(ステップS704否定)、該当行データが検索でヒットしなかったものとして図29のステップS611へ移行する。また、帳表処理装置10は、表示用テーブルテータと表示設定テーブルの「開始科目区分」データが一致する場合には(ステップS704肯定)、表示用データテーブルとメモリデータの「該当集計期間コード」データが一致するか判定する(ステップS705)。
この結果、帳表処理装置10は、表示用データテーブルとメモリデータの「該当集計期間コード」データが一致しないと判定した場合には(ステップS705否定)、該当行データが検索でヒットしなかったものとして図29のステップS611へ移行する。また、帳表処理装置10は、表示用データテーブルとメモリデータの「該当集計期間コード」データが一致すると判定した場合には(ステップS705肯定)、表示設定テーブルの「借方科目」データ値が「True」であるか判定する(ステップS706)。
この結果、帳表処理装置10は、表示設定テーブルの「借方科目」データ値が「True」でない場合には(ステップS706否定)、表示設定テーブルの「貸方科目」データ値が「True」であるか判定する(ステップS707)。この結果、帳表処理装置10は、表示設定テーブルの「貸方科目」データ値が「True」でないと判定した場合には(ステップS707否定)、該当行データが検索でヒットしなかったものとして図29のステップS611へ移行する。また、帳表処理装置10は、表示設定テーブルの「貸方科目」データ値が「True」であると判定した場合には(ステップS707肯定)、表示用データテーブルと表示設定テーブルの「貸方科目」データが一致するか判定する(ステップS708)。
この結果、帳表処理装置10は、表示用データテーブルと表示設定テーブルの「貸方科目」データが一致しないと判定した場合には(ステップS708否定)、該当行データが検索でヒットしなかったものとして図29のステップS611へ移行する。また、帳表処理装置10は、表示用データテーブルと表示設定テーブルの「貸方科目」データが一致すると判定した場合には(ステップS708肯定)、ステップS710の処理に進む。
一方、ステップS706において、帳表処理装置10は、表示設定テーブルの「借方科目」データ値が「True」であると判定した場合には(ステップS706肯定)、表示用データテーブルと表示設定テーブルの「借方科目」データは一致するか否かを判定する(ステップS709)。この結果、帳表処理装置10は、表示用データテーブルと表示設定テーブルの「借方科目」データが一致しないと判定した場合には(ステップS709否定)、該当行データが検索でヒットしなかったものとして図29のステップS611へ移行する。また、帳表処理装置10は、表示用データテーブルと表示設定テーブルの「借方科目」データが一致すると判定した場合には(ステップS709肯定)、ステップS710の処理に進む。
ステップS710では、帳表処理装置10は、表示設定テーブルの「開始仕訳残高区分」データと「終了仕訳残高区分」データとが同じであるか判定する。この結果、帳表処理装置10は、表示設定テーブルの「開始仕訳残高区分」データと「終了仕訳残高区分」データとが同じでない場合には(ステップS710否定)、メモリデータから取得した科目コードを自科目に設定して(ステップS711)、検索判定処理を終了する。また、帳表処理装置10は、表示設定テーブルの「開始仕訳残高区分」データと「終了仕訳残高区分」データとが同じである場合には(ステップS710肯定)、そのまま検索判定処理を終了する。
次に、図31を用いて、帳表処理装置10による帳表作成処処理を説明する。図31は、実施例1に係る帳表処理装置の帳表作成処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。
図31に示すように、帳表処理装置10は、メモリデータの選択帳表コードに対応する帳表表示設定テーブルの選択行を表示設定テーブルとして取得する(ステップS801)。そして、帳表処理装置10は、表示設定テーブルの「開始仕訳残高区分」データが「1」であるか否かを判定する(ステップS802)。この結果、帳表処理装置10は、表示設定テーブルの「開始仕訳残高区分」データが「1」でない場合には(ステップS802否定)、メモリデータ選択項目が「科目名、相手科目、自科目、借方科目、貸方科目」のいずれかであるか判定する(ステップS803)。
この結果、帳表処理装置10は、メモリデータ選択項目が「科目名、相手科目、自科目、借方科目、貸方科目」のいずれかでない場合には(ステップS803否定)、科目名、相手科目名、自科目の全てのデータがNULLであるか判定する(ステップS804)。この結果、帳表処理装置10は、科目名、相手科目名、自科目の全てのデータがNULLでない場合には(ステップS804否定)、科目設定テーブルから科目名、相手科目名、自科目いずれかの科目コードの「科目区分」データを取得し(ステップS805)、ステップS806の処理に進む。
また、帳表処理装置10は、科目名、相手科目名、自科目の全てのデータがNULLである場合には(ステップS804肯定)、当帳表表示設定テーブルの「開始仕訳残高区分」データと「終了仕訳残高区分」データとが同じであるか判定する(ステップS807)。この結果、帳表処理装置10は、当帳表表示設定テーブルの「開始仕訳残高区分」データと「終了仕訳残高区分」データとが同じであると判定した場合には(ステップS807肯定)、ステップS811の処理に進み、一方、当帳表表示設定テーブルの「開始仕訳残高区分」データと「終了仕訳残高区分」データとが同じでない場合には(ステップS807否定)、帳表作成を中止し(ステップS810)、帳表作成処理を終了する。
また、ステップS802において、帳表処理装置10は、表示設定テーブルの「開始仕訳残高区分」データが「1」であると判定した場合(ステップS802肯定)、および、メモリデータ選択項目が「科目名、相手科目、自科目、借方科目、貸方科目」のいずれかであると判定した場合には(ステップS803肯定)、科目設定テーブルから選択項目の科目コードの「科目区分」データを取得し(ステップS808)、ステップS806の処理に進む。
ステップS806では、帳表処理装置10は、科目区分が「3」であるか、すなわち、分類集計で使用する科目であるか判定する。この結果、帳表処理装置10は、科目区分が「3」である場合には(ステップS806肯定)、総勘定元帳では分類科目で表示できないことから、帳表作成を中止し(ステップS809)、帳表作成処理を終了する。一方、帳表処理装置10は、科目区分が「3」でない場合には(ステップS806否定)、ステップS811の処理に進む。
ステップS811では、帳表処理装置10は、帳表画面DB14eから帳表表示設定テーブルの「帳表画面データ」の該当帳表管理テーブルを取得する(ステップS811)。そして、帳表処理装置10は、帳表表示設定テーブルの設定に基づいて、各帳表コードの帳表画面を作成する(ステップS812)。
続いて、帳表処理装置10は、テンポラリデータの行数を取得する(ステップS813)。そして、帳表処理装置10は、テンポラリデータの各行のデータを順次取得して以下の繰り返し処理を行う。
まず、帳表処理装置10は、帳表画面に行データを各項目の表示先を設定し(ステップS814)、後に図32を用いて詳述する帳表整形処理を行う(ステップS815)。そして、帳表処理装置10は、テンポラリデータにおける次の行へ移動し(ステップS816)、テンポラリデータにおける全ての行について処理を行ったかを判定する(ステップS817)。
この結果、帳表処理装置10は、全ての行について処理を行っていないと判定した場合には(ステップS817否定)、ステップS814に戻り、ステップS814〜ステップS817の処理を繰り返す。このように、ステップS814〜ステップS817の処理を繰り返すことで、テンポラリデータに基づいて、切替先の帳表画面を作成する。また、帳表処理装置10は、全ての行について処理を行ったと判定した場合には(ステップS817肯定)、帳表作成処理を終了する。
次に、図32を用いて、帳表処理装置10による帳表整形処理を説明する。図32は、実施例1に係る帳表処理装置の帳表整形処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。
図32に示すように、帳表処理装置10は、表示用のテンポラリデータの「開始仕訳残高区分」データが「1」であるか否か、すなわち、仕訳データ表示か集計データ表示であるか判定する(ステップS901)。この結果、帳表処理装置10は、表示用のテンポラリデータの「開始仕訳残高区分」データが「1」でない場合には(ステップS901否定)、ステップS910の処理に進む。また、帳表処理装置10は、表示用のテンポラリデータの「開始仕訳残高区分」データが「1」である場合には(ステップS901肯定)、表示される仕訳データに科目「諸口」があるか判定する(ステップS902)。
この結果、帳表処理装置10は、表示される仕訳データに科目「諸口」がある場合には(ステップS902肯定)、諸口表示フラグがONであるか判定する(ステップS903)。この結果、帳表処理装置10は、諸口表示フラグがONであると判定した場合には(ステップS903肯定)、表示画面に科目「諸口」を表示せずに、空白を表示し(ステップS904)、ステップS905の処理に進む。また、帳表処理装置10は、諸口表示フラグがONでないと判定した場合には(ステップS903否定)、直ちにステップS905の処理に進む。
ステップS905では、帳表処理装置10は、金額表示フラグがONであるか否かを判定する。この結果、帳表処理装置10は、金額表示フラグがONである場合には(ステップS905肯定)、表示画面に科目「諸口」の金額を表示せずに、空白を表示して(ステップS906)、ステップS910の処理に進む。例えば、振替伝票を表示する場合には、表示画面に科目「諸口」を表示せず、科目「諸口」の金額も表示しない。
また、ステップS907において、帳表処理装置10は、表示される仕訳データに科目「諸口」がない場合には(ステップS902否定)、表示される仕訳データに自科目があるのか否かを判定する(ステップS907)。この結果、帳表処理装置10は、表示される仕訳データに自科目がない場合には(ステップS907否定)、ステップS910の処理に進む。また、帳表処理装置10は、表示される仕訳データに自科目がある場合には(ステップS907肯定)、金額表示フラグがONであるか否かを判別する(ステップS908)。
この結果、帳表処理装置10は、金額表示フラグがONである場合には(ステップS908肯定)、ステップS910の処理に進み、金額表示フラグがONでない場合には(ステップS908否定)、表示画面に自科目の金額を表示せずに、空白を表示し(ステップS909)、ステップS910の処理に進む。例えば、総勘定元帳を表示する場合には、自科目の金額を表示しない。
ステップS910では、帳表処理装置10は、表示設定テーブルの「開始仕訳残高区分」データが「1」であるか判定する。この結果、帳表処理装置10は、表示設定テーブルの「開始仕訳残高区分」データが「1」でない場合には(ステップS910否定)、帳表整形処理を終了する。また、帳表処理装置10は、表示設定テーブルの「開始仕訳残高区分」データが「1」である場合には(ステップS910肯定)、表示設定テーブルの「終了仕訳残高区分」データが「2」であるか判定する(ステップS911)。
この結果、帳表処理装置10は、表示設定テーブルの「終了仕訳残高区分」データが「2」でない場合には(ステップS911否定)、帳表整形処理を終了する。また、帳表処理装置10は、表示設定テーブルの「終了仕訳残高区分」データが「2」である場合には(ステップS911肯定)、「前残高」の値の表示先を帳表画面の「前残高2」へ変更する(ステップS912)。
そして、帳表処理装置10は、「借方金額(集計)」の値の表示先を帳表画面の「借方金額(集計)2」へ変更し(ステップS913)、「貸方金額(集計)」の値の表示先を帳表画面の「貸方金額(集計)2」へ変更し(ステップS914)、「残高」の表示先値を帳表画面の「残高2」へ変更し(ステップS915)、帳表整形処理を終了する。例えば、総勘定元帳を表示する場合には、「借方金額」、「貸方金額」および「残高」の列の最下部に借方金額の合計、貸方金額の合計および残高の合計を表示する。
[実施例1の効果]
上述してきたように、帳表処理装置10は、切替元の帳表画面における所定の項目、切替先の帳表画面の種別、および集計期間の指定指示を受け付ける。また、帳表処理装置10は、全ての仕訳データを記憶する仕訳データDB14aから仕訳データを読み出し、読み出した仕訳データとまた科目毎の残高データを記憶する残高データデータベースから残高データを読み出し、読み出した残高データと管理テーブルに基づいて、表示用データテーブルを作成し、該表示用データテーブルをメモリ内の作業用領域14dに格納する。そして、帳表処理装置10は、指定指示を受け付けた所定の項目、切替先の帳表画面の種別、および集計期間に基づいて、表示用データテーブルから切替先の帳表画面を作成するために必要なデータを検索し、該検索されたデータからテンポラリデータを作成し、該テンポラリデータを作業用領域14dに格納する。続いて、帳表処理装置10は、指示された切替先の帳表画面の種別に対応する表示設定テーブルをテーブル領域14cから読み出し、該表示設定テーブルに規定された帳表管理テーブルに基づいて帳表画面を整形した帳表設定テーブルを生成し、該帳表画面に対して作業用領域14dに記憶されたテンポラリデータを適用して、切替先の帳表画面テーブルを作成する。その後、帳表処理装置10は、帳表画面テーブルから金額表示フラグ等の表示条件を適用して、切替先の帳表画面データを作成し、作成された切替先の帳表画面を表示する。
このように、帳表処理装置10は、事前に帳表画面を作成するために必要なデータである表示用データテーブルを、仕訳データと残高データを読みこみ、集計して作成した集計データと仕訳データを、ソートして一度生成することで、データ更新が無い限り、該表示用データテーブルをメモリ内の作業用領域に格納し、事前に作成しておくことで、集計のたびに表示用データの生成を省き、帳表を表示するための処理負荷を軽減し、処理時間を短縮することが可能である。とりわけ、帳表を切替ながら大量の金額等の数値のチェックを行う、会計業務において有用である。
また、実施例1によれば、帳表処理装置10は、帳表画面に表示されたデータについて訂正が行われた場合には、訂正されたデータの色を変化させて表示させる。このため、ユーザーが訂正した箇所を容易に特定することが可能である。
また、実施例1によれば、帳表画面に表示されたデータについて訂正が行われ、訂正されたデータがユーザーにより確認された場合には、確認されたデータの色を変化させて表示させる。これにより、ユーザーが訂正箇所を確認したか否かを容易に識別することが可能である。
また、実施例1によれば、帳表処理装置10は、借方科目または貸方科目の項目がある帳表画面を表示している際に、切替元の帳表画面における科目の指定を受け付けてない状態であっても、貸方科目が諸口である場合には、借方科目を受け付けたものとし、借方科目が諸口である場合には、貸方科目を受け付けたものとする。このため、借方科目、貸方科目の項目が表示されている状態で、どちらかの科目が諸口の場合は、科目が選択されていないでも画面を切り替えることが可能である。
また、実施例1によれば、帳表処理装置10は、表示用データテーブルから切替先の帳表画面を作成するために必要なデータを検索するとともに、切替先の帳表画面の種別ごとに設定された残高処理フラグに応じて残高を計算する必要があるか否かを判定し、残高を計算する必要があると判定した場合には、残高を計算し、計算した残高をテンポラリデータに追加する。このため、帳表処理装置10は、切替先の帳表画面において残高を表示する場合には、作業用領域14dの表示用データテーブルからデータを取得して、迅速に残高を計算することが可能である。
また、実施例1によれば、帳表処理装置10は、切替先の帳表画面の種別ごとに設定された諸口表示フラグに応じて、切替先の帳表画面に諸口を表示するか否かを判定し、切替先の帳表画面に諸口を表示しないと判定した場合には、切替先の帳表画面に諸口を表示せずに、空白を表示する。このため、振替伝票を表示する場合などには、諸口を表示しないようにすることが可能である。
また、実施例1によれば、帳表処理装置10は、切替先の帳表画面の種別ごとに設定された金額表示フラグに応じて、切替先の帳表画面に諸口の金額を表示するか否かを金額表示フラグから判定し、切替先の帳表画面に諸口の金額を表示しないと判定した場合には、切替先の帳表画面に諸口の金額を表示せずに、空白を表示する。このため、振替伝票を表示する場合などには、諸口金額を表示しないようにすることが可能である。
また、実施例1によれば、帳表処理装置10は、切替先の帳表画面の種別ごとに設定された金額表示フラグに応じて、切替先の帳表画面に自科目の金額を表示するか否かを判定し、切替先の帳表画面に自科目の金額を表示しないと判定した場合には、切替先の帳表画面に自科目の金額を表示せずに、空白を表示する。このため、総勘定元帳等を表示する場合には、自科目の金額を表示しないようにすることが可能である。