JP2014052596A - 集光機能フィルム並びにこれを用いた偏光板及び液晶表示装置 - Google Patents
集光機能フィルム並びにこれを用いた偏光板及び液晶表示装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014052596A JP2014052596A JP2012198501A JP2012198501A JP2014052596A JP 2014052596 A JP2014052596 A JP 2014052596A JP 2012198501 A JP2012198501 A JP 2012198501A JP 2012198501 A JP2012198501 A JP 2012198501A JP 2014052596 A JP2014052596 A JP 2014052596A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- liquid crystal
- retardation
- condensing
- light
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Polarising Elements (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
Abstract
【解決手段】リタデーションが3000〜30000nmであるポリエステルフィルムの少なくとも片面に集光機能層が積層された、白色発光ダイオードをバックライト光源とする液晶表示装置用集光機能フィルム。
【選択図】なし
Description
項1.リタデーションが3000〜30000nmであるポリエステルフィルムの片面に、集光機能層が積層された、白色発光ダイオードをバックライト光源とする液晶表示装置用集光機能フィルム。
項2.前記ポリエステルフィルムが集光機能層との易接着層を有する、項1に記載の集光機能フィルム。
項3.前記易接着層が、脂肪族系ポリカーボネートポリオールを構成成分とするウレタン樹脂及び架橋剤を主成分とする塗布層である、項2に記載の集光機能フィルム。
項4.ポリエステルフィルムのリタデーションと厚さ方向リタデーションの比(Re/Rth)が0.2以上である、項1〜3のいずれに記載の集光機能フィルム。
項5.偏光子の少なくとも片面に、項1〜4のいずれかに記載の集光機能フィルムが偏光子保護フィルムとして積層された、白色発光ダイオードをバックライト光源とする液晶表示装置用偏光板。
項6.バックライト光源が白色発光ダイオードであり、項5に記載の偏光板を有する、液晶表示装置。
項7.液晶に対して入射光側に配される偏光板が項5に記載の偏光板であり、集光機能層が入射光側に位置するように配置された、項6に記載の液晶表示装置。
本発明の集光機能フィルムの基材フィルムとして用いられるポリエステルフィルムは、3000〜30000nmのリタデーションを有する配向ポリエステルフィルムであることが好ましい。リタデーションが3000nm未満では、斜め方向から観察した時に強い干渉色を呈するため、良好な視認性を確保することができない。好ましいリタデーションの下限値は4500nm、次に好ましい下限値は5000nm、より好ましい下限値は6000nm、更に好ましい下限値は8000nm、より更に好ましい下限値は10000nmである。一方、リタデーションの上限は30000nmである。それ以上のリタデーションを有するポリエステルフィルムを用いたとしても更なる視認性の改善効果は実質的に得られないばかりか、フィルムの厚みも相当に厚くなり、工業材料としての取り扱い性が低下するので好ましくない。
一般に、液晶パネルは、バックライト光源に対向する側から画像を表示する側(視認側)に向かう順に、後面モジュール、液晶セルおよび前面モジュールから構成されている。後面モジュールおよび前面モジュールは、一般に、透明基板と、その液晶セル側表面に形成された透明導電膜と、その反対側に配置された偏光板とから構成されている。ここで、偏光板は、後面モジュールでは、バックライト光源に対向する側に配置され、前面モジュールでは、画像を表示する側(視認側)に配置されている。
バックライトの構成としては、導光板や反射板などを構成部材とするエッジライト方式であっても、直下型方式であっても構わないが、本発明では、液晶表示装置のバックライト光源として白色発光ダイオード(白色LED)を用いることが必要である。本発明において、白色LEDとは、蛍光体方式、すなわち化合物半導体を使用した青色光、もしくは紫外光を発する発光ダイオードと蛍光体を組み合わせることにより白色を発する素子や、有機発光ダイオード(Organic light−emitting diode: OLED)のことである。蛍光体としては、イットリウム・アルミニウム・ガーネット系の黄色蛍光体やテルビウム・アルミニウム・ガーネット系の黄色蛍光体等がある。なかでも、化合物半導体を使用した青色発光ダイオードとイットリウム・アルミニウム・ガーネット系黄色蛍光体とを組み合わせた発光素子からなる白色発光ダイオードは、連続的で幅広い発光スペクトルを有しているとともに発光効率にも優れるため、本発明のバックライト光源として好適である。また、有機発光ダイオードも連続的で幅広い発光スペクトルを有するので好適である。なお、ここで発光スペクトルが連続的であるとは、少なくとも、好ましくは450nm〜650nmの波長領域、より好ましくは可視光の領域において光の強度がゼロとなる波長が存在しないことをいう。また、本発明の方法により消費電力の小さい白色LEDを広汎に利用可能になるので、省エネルギー化の効果も奏することが可能となる。
偏光子の片側に複屈折性を有するポリエステルフィルムを配した場合、偏光子から出射した直線偏光はポリエステルフィルムを通過する際に乱れが生じる。透過した光はポリエステルフィルムの複屈折と厚さの積であるリタデーションに特有の干渉色を示す。そのため、光源として冷陰極管や熱陰極管など不連続な発光スペクトルを用いると、波長によって異なる透過光強度を示し、虹状の色斑となる(参照:第15回マイクロオプティカルカンファレンス予稿集、第30〜31項)。
本発明の集光機能フィルムの基材フィルムとして用いられるポリエステルフィルムは、3000〜30000nmのリタデーションを有する配向ポリエステルフィルムであることが好ましい。リタデーションが3000nm未満では、斜め方向から観察した時に強い干渉色を呈するため、包絡線形状が光源の発光スペクトルと相違し、良好な視認性を確保することができない。好ましいリタデーションの下限値は4500nm、次に好ましい下限値は5000nm、より好ましい下限値は6000nm、更に好ましい下限値は8000nm、より更に好ましい下限値は10000nmである。
本発明の集光機能フィルムのポリエステルフィルムの少なくとも片面に易接着層を設けても良い。易接着層の塗布層としては、特に限定するものではないが、集光機能フィルムを偏光子保護フィルムとして使用する場合には、偏光子接着側と集光機能を積層側(プリズム状やレンズ状の塗布層を積層する側)で異なる易接着層を形成されるのが望ましい。
本発明においては、ポリエステルフィルムの偏光子接着面と反対面に集光機能層を形成する。集光機能層としては、従来公知の集光機能層を用いることができる。好ましくは、液晶セルに対して偏光子を貼着する以前の工程で、該ポリエステルフィルムの一面に以下に記載するような集光機能層形成手段を講じるようにする。
本発明の集光機能フィルムの基材であるポリエステルフィルムは、一般的なポリエステルフィルムの製造方法に従って製造することができる。例えば、ポリエステル樹脂を溶融し、シート状に押出し成形された無配向ポリエステルをガラス転移温度以上の温度において、ロールの速度差を利用して縦方向に延伸した後、テンターにより横方向に延伸し、熱処理を施す方法が挙げられる。
リタデーションとは、フィルム上の直交する二軸の屈折率の異方性(△Nxy=|Nx−Ny|)とフィルム厚みd(nm)との積(△Nxy×d)で定義されるパラメーターであり、光学的等方性、異方性を示す尺度である。二軸の屈折率の異方性(△Nxy)は、以下の方法により求めた。二枚の偏光板を用いて、フィルムの配向軸方向を求め、配向軸方向が直交するように4cm×2cmの長方形を切り出し、測定用サンプルとした。このサンプルについて、直交する二軸の屈折率(Nx,Ny)、及び厚さ方向の屈折率(Nz)をアッベ屈折率計(アタゴ社製、NAR−4T、測定波長589nm)によって求め、前記二軸の屈折率差の絶対値(|Nx−Ny|)を屈折率の異方性(△Nxy)とした。フィルムの厚みd(nm)は電気マイクロメータ(ファインリューフ社製、ミリトロン1245D)を用いて測定し、単位をnmに換算した。屈折率の異方性(△Nxy)とフィルムの厚みd(nm)の積(△Nxy×d)より、リタデーション(Re)を求めた。
厚さ方向リタデーションとは、フィルム厚さ方向断面から見たときの2つの複屈折△Nxz(=|Nx−Nz|)、△Nyz(=|Ny−Nz|)にそれぞれフィルム厚さdを掛けて得られるリタデーションの平均を示すパラメーターである。リタデーションの測定と同様の方法でNx、Ny、Nzとフィルム厚みd(nm)を求め、(△Nxz×d)と(△Nyz×d)との平均値を算出して厚さ方向リタデーション(Rth)を求めた。
PVAとヨウ素からなる偏光子の片側に後述する方法で作成した集光機能フィルムを偏光子の吸収軸とフィルムの配向主軸が垂直になるように貼り付け、その反対の面にTACフィルム(富士フイルム(株)社製、厚み80μm)を貼り付けて偏光板を作成した。虹斑観察に使用する液晶表示装置のバックライトユニットは、青色発光ダイオードとイットリウム・アルミニウム・ガーネット系黄色蛍光体とを組み合わせた発光素子からなる白色LEDを光源(日亜化学、NSPW500CS)とし、導光板及び拡散フィルムを有する。得られた偏光板を、上記液晶表示装置の入射光側に集光機能フィルムが入射光側(光源側)になるように設置した。この液晶表示装置は、液晶セルの出射光側に2枚のTACフィルムを偏光子保護フィルムとする偏光板を有する。液晶表示装置の偏光板の正面、及び斜め方向から目視観察し、虹斑の発生有無について、以下のように判定した。
なお、比較例5では白色LEDの代わりに冷陰極管を光源とするバックライト光源を用いた。
◎ : いずれの方向からも虹斑の発生無し。
○ : 斜め方向から観察した時に、一部極薄い虹斑が観察できる。
× : 斜め方向から観察した時に、明確に虹斑が観察できる。
上記虹斑観察で作製した液晶表示装置を用いて、30mm×50mm角(50mm側が液晶表示装置の横方向)の切り抜き部分を設けた黒色の遮光紙を切り抜き部分の中心が評価サンプルの中心部になるように設置して、暗室で輝度を測定した。黒色の遮光紙は液晶表示装置の全体が覆われる大きさとして固定して光が漏れないようにして測定した。また、液晶表示装置は水平に設置して測定した。 該輝度は(株)トプコンテクノハウス社製のトプコン分光放射計SR−3Aを用いて、測定角度2度で、液晶表示装置表面との距離が40cmで評価用サンプルの中心が直下になる位置で測定した。
東洋精機製作所製エレメンドルフ引裂試験機を用いて、JIS P−8116に従い、各フィルムの引裂き強度を測定した。引裂き方向はフィルムの配向軸方向と平行となるように行ない、以下のように判定した。なお、配向軸方向の測定は分子配向計(王子計測器株式会社製、MOA−6004型分子配向計)で測定した。
○:引裂き強度が50mN以上
×:引裂き強度が50mN未満
JIS K 7367−5に準拠し、溶媒としてフェノール(60質量%)と1,1,2,2−テトラクロロエタン(40質量%)の混合溶媒を用い、30℃で測定した。
JIS K7121に準拠し、示差走査熱量計(セイコーインスツルメンツ株式会社製
、DSC6200)を使用して、DSC曲線からガラス転移開始温度を求めた。
得られた集光機能フィルムの集光機能層側に、隙間間隔2mmのカッターガイドを用いて、集光機能層を貫通して基材フィルムに達する100個のマス目状の切り傷をつける。次いで、セロハン粘着テープ(ニチバン社製、405番;24mm幅)をマス目状の切り傷面に貼り付け、消しゴムでこすって完全に密着させた。その後、垂直にセロハン粘着テープを集光機能フィルムの集光機能層面から引き剥がす作業を5回行った後、集光機能フィルムの集光機能層面から剥がれたマス目の数を目視で数え、下記の式から集光機能層と基材フィルムとの密着性を求めた。なお、マス目の中で部分的に剥離しているものも剥がれたマス目として数え、下記の基準でランク分けをした。
密着性(%)=(1−剥がれたマス目の数/100)×100
◎:100%、または、集光機能層の材破
○:99〜90%
△:89〜70%
×:69〜0%
得られた集光機能フィルムを、水で煮沸処理を1時間行なった。次いで、集光機能フィルムを取りだし、水分を拭取った後、すぐに接着性評価を行った。接着性評価は、前記(8)と同様の方法で集光機能層とポリエステルフィルムの密着性を求め、下記の基準でランク分けをした。
◎:100%、または、集光機能層の材破
○:99〜90%
△:89〜70%
×:69〜0%
エステル化反応缶を昇温し200℃に到達した時点で、テレフタル酸を86.4質量部およびエチレングリコール64.6質量部を仕込み、撹拌しながら触媒として三酸化アンチモンを0.017質量部、酢酸マグネシウム4水和物を0.064質量部、トリエチルアミン0.16質量部を仕込んだ。ついで、加圧昇温を行いゲージ圧0.34MPa、240℃の条件で加圧エステル化反応を行った後、エステル化反応缶を常圧に戻し、リン酸0.014質量部を添加した。さらに、15分かけて260℃に昇温し、リン酸トリメチル0.012質量部を添加した。次いで15分後に、高圧分散機で分散処理を行い、15分後、得られたエステル化反応生成物を重縮合反応缶に移送し、280℃で減圧下重縮合反応を行った。
常法によりエステル交換反応および重縮合反応を行って、ジカルボン酸成分として(ジカルボン酸成分全体に対して)テレフタル酸46モル%、イソフタル酸46モル%および5−スルホナトイソフタル酸ナトリウム8モル%、グリコール成分として(グリコール成分全体に対して)エチレングリコール50モル%およびネオペンチルグリコール50モル%の組成の水分散性スルホン酸金属塩基含有共重合ポリエステル樹脂を調製した。次いで、水51.4質量部、イソプロピルアルコール38質量部、n−ブチルセルソルブ5質量部、ノニオン系界面活性剤0.06質量部を混合した後、加熱撹拌し、77℃に達したら、上記水分散性スルホン酸金属塩基含有共重合ポリエステル樹脂5質量部を加え、樹脂の固まりが無くなるまで撹拌し続けた後、樹脂水分散液を常温まで冷却して、固形分濃度5.0質量%の均一な水分散性共重合ポリエステル樹脂液を得た。さらに、凝集体シリカ粒子(富士シリシア(株)社製、サイリシア310)3質量部を水50質量部に分散させた後、上記水分散性共重合ポリエステル樹脂液99.46質量部にサイリシア310の水分散液0.54質量部を加えて、撹拌しながら水20質量部を加えて、偏光子との易接着層形成用塗布液(B)を得た。
脂肪族系ポリカーボネートポリオールを構成成分とするウレタン樹脂を次の手順で作製した。撹拌機、ジムロート冷却器、窒素導入管、シリカゲル乾燥管、及び温度計を備えた4つ口フラスコに、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート43.75質量部、ジメチロールブタン酸12.85質量部、数平均分子量2000のポリヘキサメチレンカーボネートジオール153.41質量部、ジブチルスズジラウレート0.03質量部、及び溶剤としてアセトン84.00質量部を投入し、窒素雰囲気下、75℃において3時間撹拌し、反応液が所定のアミン当量に達したことを確認した。次に、この反応液を40℃にまで降温した後、トリエチルアミン8.77質量部を添加し、ポリウレタンプレポリマー溶液を得た。次に、高速攪拌可能なホモディスパーを備えた反応容器に、水450gを添加して、25℃に調整して、2000min−1で攪拌混合しながら、ポリウレタンプレポリマー溶液を添加して水分散した。その後、減圧下で、アセトンおよび水の一部を除去することにより、固形分35%の水溶性ポリウレタン樹脂を調製した。
撹拌機、温度計、還流冷却管を備えたフラスコにヘキサメチレンジイソシアネートを原料としたイソシアヌレート構造を有するポリイソシアネート化合物(旭化成ケミカルズ製、デュラネートTPA)100質量部、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート55質量部、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル(平均分子量 750)30質量部を仕込み、窒素雰囲気下、70℃で4時間保持した。その後、反応液温度を50℃に下げ、メチルエチルケトオキシム47質量部を滴下した。反応液の赤外スペクトルを測定し、イソシアネート基の吸収が消失したことを確認し、固形分75質量%のブロックポリイソシアネート水分散液を得た。
上記で得られた塗剤及び市販の塗剤を用いて下記質量比で混合し、集光機能層との易接着層形成用塗布液(C)を作成した。なお、製造例3で製造したポリウレタン樹脂、製造例4で製造したブロックイソシアネート水分散液を用いた。
水 55.62質量%
イソプロパノール 30.00質量%
ポリウレタン樹脂 11.29質量%
ブロックポリイソシアネート水分散液 2.26質量%
粒子 0.71質量%
(平均粒径40nmのシリカゾル、固形分濃度40質量%)
粒子 0.07質量%
(平均粒径450nmのシリカゾル、固形分濃度40質量%)
界面活性剤 0.05質量%
(シリコーン系、固形分濃度100質量%)
基材フィルム原料として粒子を含有しないPET(A)を常法により乾燥して押出機に供給し、285℃で溶解した。ステンレス焼結体の濾材(公称濾過精度10μm粒子95%カット)で濾過し、単層ブロックにて口金よりシート状にして押し出した後、静電印加キャスト法を用いて表面温度30℃のキャスティングドラムに巻きつけて冷却固化し、未延伸フィルムを作った。
光硬化型ウレタン/アクリル系塗布液(D)
光硬化型アクリル樹脂 67.00質量%
(新中村化学製A−BPE−4)
光硬化型アクリル樹脂 15.00質量%
(新中村化学製AMP−10G)
光硬化型ウレタン/アクリル樹脂 15.00質量%
(新中村化学製U−6HA)
光重合開始剤 3.00質量%
(チバスペシャリティーケミカルズ社製イルガキュア184)
未延伸フィルムの厚みを変更することにより、厚み約100μmとすること以外は実施例1と同様にして一軸配向PETフィルムを得た。実施例1と同様に集光機能層を積層し、集光機能フィルムを得た。
集光機能層側易接着形成用塗布液を偏光子側易接着塗布液と同一に変更した以外は実施例2と同様にして一軸配向PETフィルムを得た。その後、実施例2と同様に集光機能層を積層し、集光機能フィルムを得た。集光機能層の湿熱接着性が僅かに劣っていた。
実施例1と同様の方法により作製された未延伸フィルムを、加熱されたロール群及び赤外線ヒーターを用いて105℃に加熱し、その後周速差のあるロール群で走行方向に1.5倍延伸した後、実施例1と同様の方法で幅方向に4.0倍延伸して、フィルム厚み約50μmの二軸配向PETフィルムを得た。その後、実施例1と同様に集光機能層を積層し、集光機能フィルムを得た。
実施例4と同様の方法で、走行方向に2.0倍、幅方向に4.0倍延伸して、フィルム厚み約50μmの二軸配向PETフィルムを得た。その後、実施例4と同様に集光機能層を積層し、集光機能フィルムを得た。
実施例4と同様の方法で、走行方向に3.3倍、幅方向に4.0倍延伸して、フィルム厚み約75μmの二軸配向PETフィルムを得た。その後、実施例4と同様に集光機能層を積層し、集光機能フィルムを得た。
実施例4と同様の方法で、走行方向に4.0倍、幅方向に1.0倍延伸して、フィルム厚み約100μmの一軸配向PETフィルムを得た。その後、実施例4と同様に集光機能層を積層し、集光機能フィルムを得た。得られたフィルムはReが3000nm以上で視認性は良好であるが、機械強度はやや劣っていた。
実施例4と同様の方法で、走行方向に3.5倍、幅方向に3.7倍延伸して、フィルム厚み約250μmの二軸配向PETフィルムを得た。その後、実施例4と同様に集光機能層を積層し、集光機能フィルムを得た。得られたフィルムはReが4500nm以上であるが、Re/Rth比が0.2を下回ったため、斜め方向での極薄い虹斑が認められた。
実施例1と同様の方法で、走行方向に1.0倍、幅方向に3.5倍延伸して、フィルム厚み約75μmの一軸配向PETフィルムを得た。その後、実施例1と同様に集光機能層を積層し、集光機能フィルムを得た。
集光機能層を積層しないこと以外は実施例1と同様の方法で、フィルム厚み約50μmの一軸配向PETフィルムを得た。得られたフィルムは輝度が劣っていた。
輝度測定時に拡散フィルム上にレンズフィルムを挿入して測定したこと以外は、比較例1と同様に行なった。輝度向上は見られたが、バックライトユニットの厚みが増す結果となった。
実施例4と同様の方法で、走行方向に3.6倍、幅方向に4.0倍延伸して、フィルム厚み約38μmの二軸配向PETフィルムを得た。その後、実施例4と同様に集光機能層を積層し、集光機能フィルムを得た。得られたフィルムはリタデーションが低く、斜め方向から観察した時に虹状の色斑が観察された。
液晶表示装置の光源を冷陰極管として虹斑観察を行った以外は、実施例1と同様にした。
偏光子保護フィルムとして、ポリエステルフィルムの代わりにTACフィルム(富士フイルム(株)社製、厚み80μm)用いて、比較例2と同様にプリズムシートを拡散フィルム上に挿入して測定を実施した。虹斑、輝度等良好であるがバックライトユニットの厚みは変わらなかった。
偏光子保護フィルムとして、ポリエステルフィルムの代わりにTACフィルム(富士フイルム(株)社製、厚み80μm)用いて、集光層を積層し実施例1と同様に測定を実施した。虹斑,輝度等良好であるが、集光機能層の密着に劣るものとなった。
Claims (7)
- リタデーションが3000〜30000nmであるポリエステルフィルムの片面に集光機能層が積層された、白色発光ダイオードをバックライト光源とする液晶表示装置用集光機能フィルム。
- 前記ポリエステルフィルムが集光機能層との易接着層を有する、請求項1に記載の集光機能フィルム。
- 前記易接着層が、脂肪族系ポリカーボネートポリオールを構成成分とするウレタン樹脂及び架橋剤を主成分とする塗布層である、請求項2に記載の集光機能フィルム。
- ポリエステルフィルムのリタデーションと厚さ方向リタデーションの比(Re/Rth)が0.2以上である、請求項1〜3のいずれに記載の集光機能フィルム。
- 偏光子の少なくとも片面に、請求項1〜4のいずれかに記載の集光機能フィルムが偏光子保護フィルムとして積層された、白色発光ダイオードをバックライト光源とする液晶表示装置用偏光板。
- バックライト光源が白色発光ダイオードであり、請求項5に記載の偏光板を有する、液晶表示装置。
- 液晶に対して入射光側に配される偏光板が請求項5に記載の偏光板であり、集光機能層が入射光側に位置するように配置された、請求項6に記載の液晶表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012198501A JP2014052596A (ja) | 2012-09-10 | 2012-09-10 | 集光機能フィルム並びにこれを用いた偏光板及び液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012198501A JP2014052596A (ja) | 2012-09-10 | 2012-09-10 | 集光機能フィルム並びにこれを用いた偏光板及び液晶表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014052596A true JP2014052596A (ja) | 2014-03-20 |
Family
ID=50611102
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012198501A Pending JP2014052596A (ja) | 2012-09-10 | 2012-09-10 | 集光機能フィルム並びにこれを用いた偏光板及び液晶表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014052596A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016157117A (ja) * | 2015-02-23 | 2016-09-01 | 東洋紡株式会社 | 液晶表示装置 |
JP2017182040A (ja) * | 2016-03-29 | 2017-10-05 | 三菱ケミカル株式会社 | 積層ポリエステルフィルムおよびその製造方法 |
JP2019124909A (ja) * | 2018-01-11 | 2019-07-25 | 東洋紡株式会社 | 積層フィルム及びそれを用いた偏光板 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011013402A (ja) * | 2009-07-01 | 2011-01-20 | Toyobo Co Ltd | レンズシート用ベースフィルム |
WO2011162198A1 (ja) * | 2010-06-22 | 2011-12-29 | 東洋紡績株式会社 | 液晶表示装置、偏光板および偏光子保護フィルム |
JP2012103470A (ja) * | 2010-11-10 | 2012-05-31 | Dainippon Printing Co Ltd | 偏光板、液晶表示パネルおよび表示装置 |
-
2012
- 2012-09-10 JP JP2012198501A patent/JP2014052596A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011013402A (ja) * | 2009-07-01 | 2011-01-20 | Toyobo Co Ltd | レンズシート用ベースフィルム |
WO2011162198A1 (ja) * | 2010-06-22 | 2011-12-29 | 東洋紡績株式会社 | 液晶表示装置、偏光板および偏光子保護フィルム |
JP2012103470A (ja) * | 2010-11-10 | 2012-05-31 | Dainippon Printing Co Ltd | 偏光板、液晶表示パネルおよび表示装置 |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016157117A (ja) * | 2015-02-23 | 2016-09-01 | 東洋紡株式会社 | 液晶表示装置 |
JP2017182040A (ja) * | 2016-03-29 | 2017-10-05 | 三菱ケミカル株式会社 | 積層ポリエステルフィルムおよびその製造方法 |
JP2019124909A (ja) * | 2018-01-11 | 2019-07-25 | 東洋紡株式会社 | 積層フィルム及びそれを用いた偏光板 |
JP2019124910A (ja) * | 2018-01-11 | 2019-07-25 | 東洋紡株式会社 | 積層フィルム及びそれを用いた偏光板 |
JP2019124908A (ja) * | 2018-01-11 | 2019-07-25 | 東洋紡株式会社 | 積層フィルム及びそれを用いた偏光板 |
JP2019124914A (ja) * | 2018-01-11 | 2019-07-25 | 東洋紡株式会社 | 光源側用偏光子保護フィルム及びそれを用いた偏光板並びに液晶表示装置 |
JP2019124915A (ja) * | 2018-01-11 | 2019-07-25 | 東洋紡株式会社 | 複合偏光板及びこれを用いた液晶表示装置 |
JP7238322B2 (ja) | 2018-01-11 | 2023-03-14 | 東洋紡株式会社 | 光源側用偏光子保護フィルム及びそれを用いた偏光板並びに液晶表示装置 |
JP7238323B2 (ja) | 2018-01-11 | 2023-03-14 | 東洋紡株式会社 | 複合偏光板及びこれを用いた液晶表示装置 |
JP7293601B2 (ja) | 2018-01-11 | 2023-06-20 | 東洋紡株式会社 | 積層フィルム及びそれを用いた偏光板 |
JP7293600B2 (ja) | 2018-01-11 | 2023-06-20 | 東洋紡株式会社 | 積層フィルム及びそれを用いた偏光板 |
JP7293602B2 (ja) | 2018-01-11 | 2023-06-20 | 東洋紡株式会社 | 積層フィルム及びそれを用いた偏光板 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6658954B1 (ja) | 液晶表示装置、偏光板及び偏光子保護フィルム | |
JP7323564B2 (ja) | 液晶表示装置及び偏光板 | |
CN111565923B (zh) | 层叠薄膜和使用其的偏光板以及图像显示装置 | |
JP5130497B2 (ja) | 液晶表示装置、偏光板および偏光子保護フィルム | |
JP6169530B2 (ja) | 液晶表示装置 | |
JP2017201417A (ja) | 液晶表示装置、偏光板および偏光子保護フィルム | |
TWI833932B (zh) | 抗反射用圓偏光板及使用其之影像顯示裝置 | |
JP2018060230A (ja) | 液晶表示装置、偏光板および偏光子保護フィルム | |
JP6232702B2 (ja) | 液晶表示装置、偏光板および偏光子保護フィルム | |
JP6035964B2 (ja) | 液晶表示装置、偏光板及び偏光子保護フィルム | |
JPWO2017170211A1 (ja) | 液晶表示装置 | |
KR20160053955A (ko) | 액정표시장치, 편광판 및 편광자 보호 필름 | |
KR102300768B1 (ko) | 액정표시장치, 편광판 및 편광자 보호 필름 | |
CN112805603B (zh) | 液晶显示装置、偏光板和偏振片保护薄膜 | |
JP2014052596A (ja) | 集光機能フィルム並びにこれを用いた偏光板及び液晶表示装置 | |
TWI737637B (zh) | 液晶顯示裝置及偏光板 | |
JP6459176B2 (ja) | 液晶表示装置及び偏光板 | |
JP2014052595A (ja) | 光拡散シート | |
KR20210039327A (ko) | 편광자 보호용 폴리에스테르 필름 및 액정 표시 장치 | |
JP2016099553A (ja) | 液晶表示装置及び偏光板 | |
JP2012014861A (ja) | 照明装置およびこれを備える液晶表示装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150722 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160323 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160329 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20160523 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160720 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20160906 |