JP2014052314A - 充放電検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】無駄なスイッチング損失を低減する。
【解決手段】2次電池1の充放電検査装置2が提供される。昇降圧コンバータ8は、直流電圧VDCを受け、2次電池1を充電する充電状態と、電池電圧VBATを受け、2次電池1を放電する放電状態と、が切りかえ可能に構成される。第2コントローラ9は、昇降圧コンバータ8を制御する。第2コントローラ9は、昇降圧コンバータ8のスイッチング周波数を、2次電池1の検査中に外部からの制御データに応じて設定可能に構成される。
【選択図】図3

Description

本発明は、2次電池を充放電する充放電装置に関する。
リチウムイオン電池、ニッケル水素電池をはじめとする繰り返し充電可能な2次電池が広く利用されている。2次電池はその出荷前に、充放電検査装置を用いて正常に機能するかが検査される。
充放電検査装置は、その出力段に昇降圧コンバータを備える。図1は、昇降圧コンバータ8の構成例を示す回路図である。昇降圧コンバータ8は、いわゆるスイッチングレギュレータ(DC/DCコンバータ)と同じ構成を有しており、具体的には、第1スイッチングトランジスタM1、第2スイッチングトランジスタM2、リアクトル(インダクタ)L1を備える。
昇降圧コンバータ8は、充電時において、2次電池1に対する充電電流を目標値に保つ定電流(CC:Constant Current)充電、または電池電圧VBATを目標値に保つ定電圧(CV:Constant Voltage)充電を行う。昇降圧コンバータ8は、放電時には、2次電池1からの放電電流を目標値に保つCC放電を行う。
第2コントローラ9には、電池電圧VBAT、充放電電流Iがフィードバックされる。第2コントローラ9は、電池電圧VBATあるいは充放電電流が目標値に近づくように、第1スイッチングトランジスタM1および第2スイッチングトランジスタM2をスイッチングする。
図2は、昇降圧コンバータの電流波形を示す図である。昇降圧コンバータのスイッチングに応じて、その出力電流、すなわち充電電流あるいは放電電流はリップルを有する。リップルの振幅ΔIは、式(1)で与えられる。
ΔI=VDC/(L×f) …(1)
ここで、VDCは昇降圧コンバータ8の入力電圧を、LはインダクタL1のインダクタンスを、fはトランジスタM1、M2のスイッチング周波数である。
特開平10−215569号公報 特開2005−137172号公報 特開2008−259309号公報
2次電池の検査時には、深い充放電を繰り返すことによる2次電池への悪影響に対する配慮が必要である。特に、CC充電あるいはCC放電時において充放電電流が目標値から大きく逸脱すると、2次電池の寿命や性能に悪影響を及ぼす恐れがある。
この問題を解決するためには、電流リップルΔIが十分小さくなるように、スイッチング周波数fを高い値に設定すればよい。従来の充放電検査装置は、その設計段階で、電流リップルのスペックが規定され、そのスペックを満たすようにスイッチング周波数fが設定され、動作時にスイッチング周波数fが変更されることはなかった。この場合、スイッチング周波数fは、電流リップルに対する要求が最も厳しいケースを想定して定めなければならない。昇降圧コンバータのスイッチング損失はスイッチング周波数fに比例するところ、最も要求が厳しいケースを基準としてスイッチング周波数を定めると、要求が厳しくないケースでは、無駄なスイッチング損失が生ずることになる。
なお、以上の考察を、本発明の分野における共通の一般知識の範囲として捉えてはならない。
本発明は係る状況に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、スイッチング損失を低減可能な充放電検査装置の提供にある。
本発明のある態様は、2次電池の充放電検査装置に関する。充放電検査装置は、2次電池を充放電可能に構成された昇降圧コンバータと、昇降圧コンバータを制御するコントローラと、を備える。コントローラは、昇降圧コンバータのスイッチング周波数を、2次電池の検査中に外部からの制御データに応じて設定可能に構成される。
電流リップルの許容値は、検査対象の2次電池の種類や充放電の方式、2次電池の電圧範囲などに応じて異なる。この態様によると、そのときどきで要求される電流リップルの許容値に応じて適応的にスイッチング周波数を変更できるため、不要にスイッチング周波数を高くする必要がなくなり、無駄なスイッチング損失を低減できる。
制御データは、2次電池の充放電電流のリップルの許容値を示すデータを含んでもよい。コントローラは、許容値に応じてスイッチング周波数を計算してもよい。
昇降圧コンバータは、2次電池の検査シーケンスを記述するレシピファイルにもとづいて、2次電池を充放電するよう構成されてもよい。制御データは、レシピファイルに記述されてもよい。
この場合、検査シーケンスと同期して、たとえば、CC充電、CV充電、CC放電などの充放電モードや、2次電池の電圧の範囲、2次電池の種類等に応じて、スイッチング周波数を適切に変更できる。
昇降圧コンバータは、2次電池の検査シーケンスを記述するレシピファイルにもとづいて、2次電池を充放電するよう構成されてもよい。制御データは、レシピファイルとは別の制御ファイルに記述されてもよい。
本発明の別の態様もまた、充放電検査装置である。充放電検査装置は、2次電池を充放電可能に構成された昇降圧コンバータと、昇降圧コンバータを制御するコントローラと、を備える。コントローラは、昇降圧コンバータのスイッチング周波数を、2次電池の検査中に、充放電検査装置および2次電池の少なくとも一方の現在の状態に応じて適応的に設定可能に構成される。
電流リップルの許容値は、検査対象の2次電池の種類や充放電の方式、2次電池の電圧範囲などに応じて異なる。充放電検査装置は、2次電池の種類、充放電モード、電池電圧などの情報を取得可能であるため、それらの情報にもとづいて、そのときどきで要求される電流リップルの許容値を推定し、許容値に応じて適応的にスイッチング周波数を変更できるため、不要にスイッチング周波数を高くする必要がなくなり、無駄なスイッチング損失を低減できる。
2次電池の状態は、2次電池の種類を含んでもよい。2次電池の状態は、電池電圧を含んでもよい。充放電検査装置の状態は、現在の充放電モードを含んでもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、無駄なスイッチング損失を低減できる。
昇降圧コンバータの構成例を示す回路図である。 昇降圧コンバータの電流波形を示す図である。 第1の実施の形態に係る充放電検査装置を示すブロック図である。 2次電池の検査時の、電池電圧および充放電電流、電流リップルの許容値、スイッチング周波数の一例を示すタイムチャートである。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
(第1の実施の形態)
図3は、第1の実施の形態に係る充放電検査装置2を示すブロック図である。充放電検査装置2は、検査対象の2次電池1を充電し、あるいは放電することにより、2次電池1の電気的特性が仕様を満たしているかを検査する。2次電池1は、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池などが例示されるが、特に限定されない。
充放電検査装置2は、Nチャンネル(Nは整数)で構成され、最大でN個の2次電池1を同時並列的に検査可能に構成される。充放電検査装置2は、主としてフィルタ3、回生コンバータ4、双方向コンバータ6、第1コントローラ7、複数の昇降圧コンバータ8、第2コントローラ9、電流検出部10、管理サーバ12を備える。
フィルタ3はたとえばリアクトルであり、EMC対策のために商用交流電源と回生コンバータ4の間に設けられ、ノイズを除去する。
商用交流電源からのエネルギーを用いて2次電池1を充電する場合と、2次電池1に蓄えられたエネルギーを商用交流電源に放電する場合と、を想定し、回生コンバータ4は、入力側(1次側)と出力側(2次側)で双方向にエネルギーを授受できるように構成される。回生コンバータ4の構成は特に限定されず、公知技術を用いればよい。
たとえば回生コンバータ4は、整流回路と平滑用コンデンサを含む。充電時には回生コンバータ4によって、その1次側(p)に接続される商用交流電源PSからの商用三相交流電圧が、整流・平滑化される。その結果、2次側(s)に接続される第1直流バスペアB1P/Nの間に第1直流リンク電圧V1が発生する。200Vの商用交流電圧が供給される場合、第1直流リンク電圧V1は300V程度となる。
また放電時には回生コンバータ4の内部の複数のスイッチを適切な周波数および位相でスイッチングさせることにより、第1直流バスペアB1P/Nの間に生ずる第1直流リンク電圧V1が三相交流電圧に変換され、電力が商用交流電源PS側に回収される。
双方向コンバータ6もまた、1次側(P)と2次側(S)との間で双方向にエネルギーを授受できるように構成される。双方向コンバータ6の構成も特に限定されず、公知技術を用いればよい。双方向コンバータ6の1次側は、第1直流バスペアB1P/Nと接続され、その2次側は、第2直流バスペアB2P/Nと接続される。
第2直流バスペアB2P/Nの間の第2直流リンク電圧V2は、第1直流リンク電圧V1の数分の1倍〜1/10倍程度となる。たとえば、V2=25V〜50V程度に設定される。
第1コントローラ7は、ネットワークバス14を介して管理サーバ12と接続される。管理サーバ12には、ユーザによってあらかじめ作成されたレシピファイルが格納される。レシピファイルは、各チャンネルの2次電池1の検査シーケンスを記述したファイルであり、具体的には、充電、放電の順序、サイクル数、充放電の方式(CC充電、CV充電、CC放電など)、CC充電、CC充電時の目標電流、CV充電時の目標電圧などが記述される。
管理サーバ12と第1コントローラ7の間は双方向でデータ伝送が可能となっている。管理サーバ12は、レシピファイルにもとづいて、第1コントローラ7に対して制御指令を送信する。また第1コントローラ7は、現在の充放電検査装置2の状態、および各2次電池1の状態を、管理サーバ12に送信する。
第1コントローラ7は、管理サーバ12からの制御指令に応じて、回生コンバータ4および双方向コンバータ6を制御する。具体的には、第1コントローラ7は、複数の2次電池1に供給される電力が、2次電池1から放出される電力より大きいとき、回生コンバータ4および双方向コンバータ6によって、商用交流電源PSからの電力を複数の昇降圧コンバータ8に供給する。反対に、複数の2次電池1に供給される電力が、2次電池1から放出される電力より小さいとき、回生コンバータ4および双方向コンバータ6によって、昇降圧コンバータ8からの電力を、商用交流電源PSに回収する。
N個の昇降圧コンバータ8_1〜8_Nはそれぞれ、チャンネルごとに設けられる。
i番目(1≦i≦N)の昇降圧コンバータ8_iは、第2直流リンク電圧V2を受け、それを降圧して対応する2次電池1_iを充電する充電状態と、対応する2次電池1_iの電池電圧VBAT_iを受け、それを昇圧して第2直流バスペアB2P/Nの間に供給する放電状態が切りかえ可能となっている。
各昇降圧コンバータ8は、第1スイッチングトランジスタM1、第2スイッチングトランジスタM2、インダクタL1を備える。そのほか、過電流保護のために電流検出用の抵抗などが設けられるが、本発明とは直接関係ないため省略している。
第1スイッチングトランジスタM1および第2スイッチングトランジスタM2は、第2直流バスペアB2P/Nの間に直列に設けられる。インダクタL1は、第1スイッチングトランジスタM1と第2スイッチングトランジスタM2の接続点N1と2次電池1の間に設けられる。
第1スイッチングトランジスタM1および第2スイッチングトランジスタM2は、第2コントローラ9により制御される。充電状態において昇降圧コンバータ8は、第2直流バスペアB2P/N側を入力、2次電池1側を出力とし、第1スイッチングトランジスタM1をスイッチングトランジスタ、第2スイッチングトランジスタM2を同期整流トランジスタとする同期整流型の降圧コンバータとして動作する。放電状態において昇降圧コンバータ8は、2次電池1側を入力、第2直流バスペアB2P/Nを出力とし、第2スイッチングトランジスタM2をスイッチングトランジスタ、第1スイッチングトランジスタM1を同期整流トランジスタとする同期整流型の昇圧コンバータとして動作する。
電流検出部10は、複数のチャンネルそれぞれの充放電電流I〜Iを検出し、チャンネルごとのフィードバック信号を生成し、第2コントローラ9に供給する。また、第2コントローラ9には、各チャンネルの電池電圧VBAT1〜VBATNがフィードバックされる。
第2コントローラ9と第1コントローラ7は、制御バス16を介して接続され、双方向でデータの送受信が可能に構成される。第2コントローラ9は、第1コントローラ7からの制御指令にもとづき、各チャンネルの昇降圧コンバータ8を制御する。当然のことながら、第1コントローラ7からの制御指令は、管理サーバ12に格納されるレシピファイルにもとづいている。
k番目のチャンネルにおいてCC充電が指示されると、第2コントローラ9はそのチャンネルの昇降圧コンバータ8_kを充電状態とする。このとき第2コントローラ9には、第1コントローラ7からCC充電の目標電流IREFkが与えられる。第2コントローラ9は、k番目のチャンネルの充電電流Iが目標電流IREFkと一致するように、昇降圧コンバータ8_kのトランジスタM1、M2のデューティ比を調節する。
k番目のチャンネルにおいてCV充電が指示されると、第2コントローラ9はそのチャンネルの昇降圧コンバータ8_kを充電状態とする。このとき第2コントローラ9には、第1コントローラ7からCC充電の目標電圧VREFkが与えられる。第2コントローラ9は、k番目のチャンネルの電池電圧VBATkが目標電圧VREFkと一致するように、昇降圧コンバータ8_kのトランジスタM1、M2のデューティ比を調節する。
k番目のチャンネルにおいてCC放電が指示されると、第2コントローラ9はそのチャンネルの昇降圧コンバータ8_kを放電状態とする。このとき第2コントローラ9には、第1コントローラ7からCC放電の目標電流IREFkが与えられる。第2コントローラ9は、k番目のチャンネルの放電電流Iが目標電流IREFkと一致するように、昇降圧コンバータ8_kのトランジスタM1、M2のデューティ比を調節する。
以上が図3の充放電検査装置2の基本構成である。
本実施の形態において、第2コントローラ9は、チャンネルごとに、昇降圧コンバータ8のスイッチング周波数を独立に、外部からの制御データに応じて設定可能に構成される。たとえば管理サーバ12には、各チャンネルの昇降圧コンバータ8のスイッチング周波数を設定する制御データが格納される。制御データは、ユーザによって指定可能となっている。本実施の形態では、制御データは、レシピファイル内に検査シーケンスとともに記述されるものとする。
好ましくは制御データは、各チャンネルの2次電池1の充放電電流のリップルの許容値を示す。許容値は、絶対量として指定されてもよいし、充放電電流の目標値に対する割合として指定されてもよい。また許容値は、チャンネルごとに異なっていてもよいし、すべてのチャンネルで同じであってもよい。第2コントローラ9は、その電流リップルの許容値に応じて、式(2)にもとづいてスイッチング周波数fを計算する。
f=VDC/(L×ΔI) …(2)
DCは、第2直流リンク電圧V2の電圧値であり、LはインダクタL1のインダクタンス値である。なお計算式は昇降圧コンバータ8のトポロジーに応じて定めればよく、式(2)には限定されない。
なお、スイッチング周波数fの計算は第2コントローラ9ではなく第1コントローラ7において行ってもよいし、管理サーバ12において行ってもよい。この場合、管理サーバ12あるいは第1コントローラ7で計算されたスイッチング周波数fが第2コントローラ9に制御指令として与えられる。
以上が充放電検査装置2の構成である。続いてその動作を説明する。
(第1の動作例)
第1の動作例では、ひとつの2次電池1を検査中に、スイッチング周波数を変化させる。図4は、2次電池1の検査時の、電池電圧および充放電電流、電流リップルの許容値、スイッチング周波数の一例を示すタイムチャートである(実線)。
充放電の検査は、充電と放電を1サイクルとして行われる。図4では、CC充電、CV充電、CC放電を1サイクルとし、2サイクル分の制御が示される。
検査開始直後は、2次電池1の残量はゼロであり、電池電圧VBATはゼロ付近まで低下している。充放電検査装置2は、第1期間T1において、初期充電を行う。初期充電は、電池電圧VBATが第1しきい値VTH1に達するまで、充電電流を第1電流値IREF1に保ちつつ、CC充電モードで行われる。この状態において充電電流が変動すると、2次電池1に悪影響を及ぼす恐れがある。そこでレシピファイルには、期間T1の電流リップルの許容量として非常に小さな値が記述される。したがってスイッチング周波数fは高くなる。
第2期間T2においては、急速充電を行う。急速充電は、電池電圧VBATが第2しきい値VTH2に達するまで、充電電流を第2電流値IREF2に保ちつつ、CC充電モードで行われる。第2期間T2では、ある程度電流リップルが大きくなっても2次電池1に及ぼす影響は少ない場合がある。この場合レシピファイルには、期間T2の電流リップルの許容量として、第1期間T1より大きな値が記述される。したがって第2期間T2のスイッチング周波数fは第1期間T1のそれよりも低くなる。
第3期間T3においては、CV充電が行われる。CV充電は、電池電圧VBATを一定に保ち、充電電流が目標値ITHに達するまで行われる。CV充電時の充電電流は大きく変化するため、電流リップルも大きくてかまわない。したがって、第3期間T3のスイッチング周波数はさらに低く設定される。
第4期間T4においては、CC放電が行われる。CC充電は、電池電圧VBATが第3しきい値VTH3に達するまで行われる。放電電流には、充電電流よりも大きなリップルが許容されるため、第4期間T4のスイッチング周波数も低く設定される。
第5期間T5〜第8期間T8は、第1期間T1〜第4期間T4と同様である。
以上が充放電検査装置2の動作である。
従来の充放電検査装置では、一旦定めたスイッチング周波数は変更できなかったため、スイッチング周波数は、図4に一点鎖線で示すように、最も厳しい電流リップルの許容量にもとづいて定める必要があった。これにより、従来では昇降圧コンバータ8が常に高いスイッチング周波数で動作するため、無駄な電力損失が生じていた。
これに対して本実施の形態に係る充放電検査装置2によれば、充放電検査装置2および2次電池1の状態に応じて、電流リップルが許容値を超えない範囲でスイッチング周波数を変動させることにより、無駄な電力損失を低減することができる。
本実施の形態に係る充放電検査装置2には以下の変形例が存在し、それらも本発明の範囲に含まれる。
(第1の変形例)
実施の形態では、図4に示すように、第1〜第4期間T1〜T4ごとに、電流リップルの許容値ΔIを設定する場合を説明したが本発明はそれには限定されない。
たとえば各期間T1、T2、T3、T4それぞれを、さらに細かいサブ期間に分割し、サブ期間ごとに電流リップルの許容値ΔIを設定してもよい。たとえば、第1期間T1を、電池電圧VBATの範囲に応じて複数のサブ期間に分割してもよい。この場合、実施の形態よりもさらに無駄な電力を削減できる。
反対に、CC充電を行う期間T1、T2において、同じ許容値ΔIを設定してもよい。あるいは、充電を行う期間T1〜T3において同じ許容値ΔIを設定してもよい。この場合であっても、従来技術と比べれば、無駄な電力損失を低減できる。
(第2の変形例)
実施の形態では、ひとつの2次電池1の検査中に、スイッチング周波数を細かく制御する場合を説明したが、本発明はそれに限定されない。たとえば2次電池1ごとに電流リップルの許容値を設定し、新たな2次電池1が搬入されるたびに、スイッチング周波数を更新してもよい。
(第3の変形例)
実施の形態では、レシピファイルには、電流リップルの許容値が書き込まれる場合を説明したが、本発明はそれに限定されない。ユーザが電圧VDCおよびインダクタンス値Lを知っている場合、ユーザによってスイッチング周波数を計算することができる。この場合、レシピファイルにスイッチング周波数が直接書き込まれてもよい。
(第4の変形例)
スイッチング周波数もしくは電流リップルを指定する制御データは、ユーザによってあらかじめ作成された、レシピファイルとは異なる設定ファイルに記述しておいてもよい。
(第5の変形例)
制御データは、管理サーバ12のユーザが、キーボードから入力し、その都度更新されるようにしてもよい。これを補助するために、管理サーバ12は、複数の異なるスイッチング周波数ごとに、想定される電流リップル量と、想定される電力損失を計算し、それをユーザに提示してもよい。ユーザはこの情報にもとづき、スイッチング周波数を選択してもよい。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、ユーザの設定にもとづいて電流リップルの許容値、すなわちスイッチング周波数を制御する場合を説明した。第2の実施の形態では、ユーザの設定に加えて、あるいはそれに代えて、充放電検査装置2が自律的にスイッチング周波数を制御する。
第2の実施の形態に係る充放電検査装置2の基本構成は、第1の実施の形態に係るそれと同様である。第2の実施の形態において、第2コントローラ9は、トランジスタM1、M2のスイッチング周波数を、2次電池1の検査中に、充放電検査装置2および2次電池1の少なくとも一方の現在の状態に応じて適応的に設定可能に構成される。以下、いくつかの設定方法を説明する。
(2次電池の状態にもとづく制御)
電流リップルの許容値は、2次電池の種類に応じて異なる場合がある。「種類」は、2次電池の構造、品番、製造ロットなどよって分類されうる。レシピファイルには、2次電池の種類に関する情報が記述される。第2コントローラ9は、その情報にもとづいて、2次電池の種類を判定し、その結果に応じて、スイッチング周波数を設定する。
また、電流リップルの許容値は、2次電池の電圧レベル(電池電圧)に応じて異なる場合がある。たとえば深く放電した状態(電池電圧が低い状態)では、充電電流あるいは放電電流のリップルを極力小さくする必要がある。この場合、第2コントローラ9は、電池電圧VBATを監視し、電池電圧VBATにもとづいてスイッチング周波数を制御する。
(充放電検査装置の状態にもとづく制御)
また、電流リップルの許容値は、CC充電、CV充電、CC放電をはじめとする充放電モードに応じても異なる。たとえば第1の実施の形態で説明したように、CV充電では大きな電流リップルが許容され、CC充電では、電流リップルを抑制することが望まれる。そこで第2コントローラ9は、充放電検査装置2の現在の充放電モードにもとづいて、スイッチング周波数を制御してもよい。
そのほか、充放電検査装置の状態とは、累積の動作時間、同時に動作しているチャンネル数などが例示される。
なお、第2の実施の形態において、充放電検査装置2や2次電池1の状態に応じたスイッチング周波数の計算は、第2コントローラ9に代えて、第1コントローラ7あるいは管理サーバ12で行ってもよい。
第1の実施の形態と第2の実施の形態は、互いに組み合わせることが可能である。
以上、本発明を実施例にもとづいて説明した。本発明は上記実施形態に限定されず、種々の設計変更が可能であり、様々な変形例が可能であること、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは、当業者に理解されるところである。
PS…商用交流電源、1…2次電池、2…充放電検査装置、3…フィルタ、4…回生コンバータ、6…双方向コンバータ、7…第1コントローラ、8…昇降圧コンバータ、9…第2コントローラ、10…電流検出部、12…管理サーバ、V1…第1直流リンク電圧、V2…第2直流リンク電圧、M1…第1スイッチングトランジスタ、M2…第2スイッチングトランジスタ、L1…インダクタ。

Claims (8)

  1. 2次電池の充放電検査装置であって、
    前記2次電池を充放電可能に構成された昇降圧コンバータと、
    前記昇降圧コンバータを制御するコントローラであって、前記昇降圧コンバータのスイッチング周波数を、前記2次電池の検査中に外部からの制御データに応じて設定可能に構成されたコントローラと、
    を備えることを特徴とする充放電検査装置。
  2. 前記制御データは、2次電池の充放電電流のリップルの許容値を示すデータを含み、前記コントローラは、前記許容値に応じて前記スイッチング周波数を計算することを特徴とする請求項1に記載の充放電検査装置。
  3. 前記昇降圧コンバータは、前記2次電池の検査シーケンスを記述するレシピファイルにもとづいて、前記2次電池を充放電するよう構成され、
    前記制御データは、前記レシピファイルに記述されることを特徴とする請求項1または2に記載の充放電検査装置。
  4. 前記昇降圧コンバータは、前記2次電池の検査シーケンスを記述するレシピファイルにもとづいて、前記2次電池を充放電するよう構成され、
    前記制御データは、前記レシピファイルとは別の制御ファイルに記述されることを特徴とする請求項1または2に記載の充放電検査装置。
  5. 2次電池の充放電検査装置であって、
    前記2次電池を充放電可能に構成された昇降圧コンバータと、
    前記昇降圧コンバータを制御するコントローラであって、前記昇降圧コンバータのスイッチング周波数を、前記2次電池の検査中に、前記充放電検査装置および前記2次電池の少なくとも一方の現在の状態に応じて適応的に設定可能に構成されたコントローラと、
    を備えることを特徴とする充放電検査装置。
  6. 前記2次電池の状態は、前記2次電池の種類を含むことを特徴とする請求項5に記載の充放電検査装置。
  7. 前記2次電池の状態は、電池電圧を含むことを特徴とする請求項5または6に記載の充放電検査装置。
  8. 前記充放電検査装置の状態は、充放電モードを含むことを特徴とする請求項5から7のいずれかに記載の充放電検査装置。
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