JP2014051789A - 電気錠用通信ユニットの取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】扉への加工を少なくできる電気錠用通信ユニットの取付構造を提供する。
【解決手段】電気錠用通信ユニット11の取付構造において、扉23を貫通して形成されるスリット状の通信ユニット貫通穴43と、通信ユニット貫通穴43に重ねられて扉室内面19に設けられ固定用孔及び配線用穴を有する底板75と、通信ユニット貫通穴43に挿通され扉室内側から固定用孔を貫通した固定ビスに基端側が固定され先端側のアンテナ部85が扉室外面から突出される通信ユニット39と、扉室内面19に垂直な方向で通信ユニット39に収容され、配線用穴を介して扉室内面19側へ電気接続される回路基板61と、を設けた。
【選択図】 図7

Description

本発明は、非電気錠を電気錠化する際に用いて好適な電気錠用通信ユニットの取付構造に関する。
施解錠装置として、モーターにより施解錠を行うようにした電気錠タイプのものが知られている。従来、非電気錠タイプの施解錠装置を、電気錠タイプの施解錠装置へ変更するには、錠箱がモーターを内蔵したものへと交換される。これに伴って一般的には既存室外側ユニット及び既存室内側ユニットも新規のものへと交換される。また、室外側の自動施解錠を可能とするためのリーダーユニットを扉室外面に取り付けたり、閉扉状態を検知する被検知部材や閉扉検知センサを扉枠や扉に取り付けたりする工事が行われる。さらに、上記リーダーユニット、閉扉検知センサを錠箱内の制御盤に接続する配線工事が行われていた。
特開2012−87495号公報
しかしながら、非電気錠タイプの施解錠装置において、サムターンに対して電動の構成を組み付ける場合、扉室外面に施解錠の信号を受けるアンテナ部を設けるが、一般的にこのアンテナ部は広い面積を表出させる。このため、非電気錠を電気錠化する際には、扉に対して大きな貫通穴が必要となり、扉に対する加工数が多くなる問題があった。
また、大きな貫通穴を形成させることで、扉自体の防火性能、防水性能、さらには気密性を損ねることになる虞があり、また、アンテナ部が嵌挿され固定されているものの、そのアンテナ部を損壊されることで防犯性を低下させる虞もあり、そして、扉自体を加工することからデザイン性が低下した。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、扉への加工を小さくし、防火性能、防水性能、気密性の低下を小さくして、防犯性の低下を防ぐことのできる電気錠用通信ユニットの取付構造を提供することにある。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の電気錠用通信ユニットの取付構造は、扉23を貫通して形成されるスリット状の通信ユニット貫通穴43と、
前記通信ユニット貫通穴43に重ねられて扉室内面19に設けられ固定用孔77及び配線用穴79を有する底板75と、
前記通信ユニット貫通穴43に挿通され扉室内側から前記固定用孔77を貫通した固定ビス83に基端側が固定され先端側のアンテナ部85が扉室外面41から突出される通信ユニット39と、
前記扉室内面19に垂直な方向で前記通信ユニット39に収容され、前記アンテナ部85に接続されるとともに、前記配線用穴79を介して扉室内面19側へ電気接続される回路基板61と、
を具備することを特徴とする。
この電気錠用通信ユニットの取付構造では、扉室外面41に露出させるアンテナ部85を備えた通信ユニット39が、扉23に貫通形成される通信ユニット貫通穴43に挿入される。通信ユニット39は、収容しなければならない回路基板61が、扉室内面19と垂直な方向で配置されることで、厚さの薄い薄型化が実現されている。これにより、通信ユニット貫通穴43は、スリット状に形成可能となっている。アンテナ部85は、断面形状が通信ユニット貫通穴43と相似する細長の小面積であっても、扉室外面41から突出、例えばこの扉室外面41に沿う拍子木形状に突出されることで、表出面積が増大され、表出面が多方向となり、アンテナ性能が良好に確保される。つまり、アンテナ性能を低下させずに、通信ユニット貫通穴43が細長に形成可能となっている。その結果、通信ユニット貫通穴43から工具や手指を挿入し難くできる。また、通信ユニット貫通穴43は、スリット状に小さく形成され、扉室内面19に取り付けられる上記の底板75によって覆われるので、防火性能が確保される。
本発明の請求項2記載の電気錠用通信ユニットの取付構造は、請求項1記載の電気錠用通信ユニットの取付構造であって、
前記扉室外面41に配置されて前記通信ユニット貫通穴43と前記通信ユニット39との間隙を塞ぐ隠しプレート103が、前記底板75に固定されることを特徴とする。
この電気錠用通信ユニットの取付構造では、例えばダイカスト製の隠しプレート103が、扉室内面19に設けられる底板75とで、扉23を挟んで扉室外面41に固定される。この隠しプレート103が、通信ユニット貫通穴43と通信ユニット39との間隙を塞ぐことで、防犯強度が高められる。
本発明の請求項3記載の電気錠用通信ユニットの取付構造は、請求項1または2記載の電気錠用通信ユニットの取付構造であって、
前記扉23の厚みに応じて前記底板75と前記通信ユニット39との間に挟み入れられ前記通信ユニット39を嵩上げ可能とするスペーサー121を具備することを特徴とする。
この電気錠用通信ユニットの取付構造では、スペーサー121を底板75と通信ユニット39との間に挟入しない場合と、挟入する場合とで、底板75、即ち、扉室内面19からアンテナ部85突出先端までの距離が可変可能となる。これにより、厚みの異なる厚さのある扉23Aに同一の通信ユニット39が取り付けられる場合であっても、スペーサー121を適宜使用することで、常にアンテナ部85を扉室外面41から所定の突出量で取り付けることが可能となる。
本発明の請求項4記載の電気錠用通信ユニットの取付構造は、請求項1,2,3のいずれか1つに記載の電気錠用通信ユニットの取付構造であって、
電源である電池45が扉室内面19に固定される台座25の内方に収容されることを特徴とする。
この電気錠用通信ユニットの取付構造では、電池45が台座25に収容され、電池45が扉23の外に配置される。台座25が扉23に取り付けられると同時に、電池45の装備も完了し、扉23に新たな電池収容スペースを確保する必要がない。
本発明に係る請求項1記載の電気錠用通信ユニットの取付構造によれば、扉室外面に露出させるアンテナ部を備えた通信ユニットは、回路基板が扉室内面と垂直な方向で収容され、薄型に構成されており、扉に貫通形成される通信ユニット貫通穴に挿入されることから、この通信ユニット貫通穴をスリット状に形成可能となっている。アンテナ部は、断面形状が通信ユニット貫通穴と相似する細長の小面積であり、扉室外面から突出する構成としたことで、表出面積が確保され、表出面が多方向となり、アンテナ性能が良好となる。すなわち、アンテナ性能を低下させずに、通信ユニット貫通穴が細長に形成可能となっている。その結果、通信ユニット貫通穴から工具や手指を挿入し難くでき、防犯性を向上できる効果が得られる。また、通信ユニット貫通穴は、スリット状に小さく形成されるので、扉自体の防火性能、防水性能、さらには気密性を大きく低下させることがないという効果を得られる。さらに、扉室内面に取り付けられる底板によって通信ユニット貫通穴が覆われることからも、防火性能、防水性能及び気密性の低下を小さいものとすることが可能となる。そして、通信ユニット貫通穴が小さい形状であることから、扉への加工が小さく少なくなり、加工作業を少なくして、デザイン性の低下を小さくすることが可能となる。
本発明に係る請求項2記載の電気錠用通信ユニットの取付構造によれば、通信ユニット貫通穴と通信ユニットとの間隙を塞いで、防火性能の低下を抑え、防犯性を高めることができる。
本発明に係る請求項3記載の電気錠用通信ユニットの取付構造によれば、異なる厚みの扉に対してもスペーサーを挟み入れることで、アンテナ部の突出長を一定にして、アンテナ性能を安定させることができる。
本発明に係る請求項4記載の電気錠用通信ユニットの取付構造によれば、電池ボックス等を扉室内面に凹設するための扉への穴開け加工をなくすことができる。
本発明に係る電気錠用通信ユニットを備える電動サムターンユニットを室内側から見た斜視図である。 図1に示した電動サムターンユニットを室外側から見た斜視図である。 図1に示した電動サムターンユニットを下方から見た下面図である。 図1に示した電動サムターンユニットの分解斜視図である。 図4に示した通信ユニットの分解斜視図である。 図4に示した台座の背面図である。 図1に示した電動サムターンユニットの扉への組み付けを説明する分解斜視図である。 (a)は厚みの小さい扉に取り付けられた通信ユニットの斜視図、(b)は厚みの大きい扉に取り付けられた通信ユニットの斜視図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る電気錠用通信ユニットを備える電動サムターンユニットを室内側から見た斜視図、図2は図1に示した電動サムターンユニットを室外側から見た斜視図、図3は図1に示した電動サムターンユニットを下方から見た下面図、図4は図1に示した電動サムターンユニットの分解斜視図、図5は図4に示した通信ユニットの分解斜視図、図6は図4に示した台座の背面図である。
本発明に係る電気錠用通信ユニットの取付構造では、例えば、非電気錠タイプのプッシュプル錠を、電気錠タイプのプッシュプル錠へ変更し電動サムターンを具備する際に好適となる。本実施形態の電気錠用通信ユニットを具備する電動サムターンユニット11を用いた場合、既存室外側グリップユニット13はそのまま使用が可能となる。つまり、本実施形態の電気錠用通信ユニットは、図示しない既存室内側グリップユニットと交換が可能となる。既存室外側グリップユニット13にはシリンダー錠である図4に示す上側シリンダー錠15、下側シリンダー錠17が設けられ、これらは錠箱である不図示の上側錠箱、下側錠箱にそれぞれ接続されている。
電動サムターンユニット11は、本体として扉室内面19(図3参照)に取り付けられるグリップサムターンユニット21を有する。グリップサムターンユニット21は、室内側から扉23を開放する際、台座25に対しグリップ27が押し込み方向に可動されることで、図6に示すプッシュプル機構部29が作動される。プッシュプル機構部29は、扉23に内蔵された上側錠箱、下側錠箱のラッチボルト(図示せず)を錠箱内へ後退可能とさせ、扉23を開放可能にする。これにより、扉23の開放方向とグリップ27の操作によるラッチボルトの後退操作を一致させ、扉23の良好な開放操作性を実現している。また、グリップサムターンユニット21にはサムターンである上側サムターン31、下側サムターン33が設けられている。このように、グリップサムターンユニット21は、上側サムターン31、下側サムターン33及びグリップ27を備えて、上側シリンダー錠15、下側シリンダー錠17が接続されている既存の上側錠箱、下側錠箱に対して上側サムターン31、下側サムターン33からの施解錠操作力及びグリップ27からのラッチ操作力を入力するようになっている。
グリップサムターンユニット21の上下には、駆動ユニットである上側駆動ユニット35と、下側駆動ユニット37が一体に取り付けられている。ここで一方の上側駆動ユニット35には通信ユニット39が一体に固定され、通信ユニット39は扉23を貫通して、扉室外面41(図8参照)に表出する。このため、扉室外面41には、通信ユニット39を表出させるためのスリット状の通信ユニット貫通穴43(図7参照)が現地工事にて扉23を貫通して形成される。
グリップサムターンユニット21の台座25には電池45(図4参照)を収容する電池ボックス47が一体に取り付けられる。電池ボックス47は、扉室内面19の外側、すなわち、台座25の内方に収容される。このため、扉室内面19には、電池ボックス47を凹設するための加工が不要となっている。電池45を収容した電池ボックス47は蓋49によって塞がれる。
上側サムターン31と上側錠箱、下側サムターン33と下側錠箱とは、それぞれが図6に示すサムターン軸51によって接続されている。上側駆動ユニット35及び下側駆動ユニット37にはそれぞれのサムターン軸51を回転させるモーターである上側モーター53(図5参照)、下側モーター(図示せず)が装備されている。
それぞれのサムターン軸51には噛合部材55(図6参照)が固定される。これに対し、上側駆動ユニット35と下側駆動ユニット37とには、噛合部材55と噛合可能となり、上側モーター53、下側モーターによって回転される図5に示す出力歯車57がそれぞれの上側駆動ユニット35、下側駆動ユニット37から露出されている。なお、上側モーター53と出力歯車57との間、下側モーターと出力歯車57との間には、ギア列59(図5参照)やクラッチが介装される。クラッチは、施解錠の電気的動作と、手動動作とで、空回りを許容して、施錠状態または解錠状態の姿勢、例えば解錠状態で垂直縦姿勢、施錠状態で水平横姿勢等を保つ。
電動サムターンユニット11では、サムターンが、上側サムターン31と下側サムターン33との上下で設けられる。モーターは、上側サムターン31を作動する上側モーター53と下側サムターン33を作動する下側モーターとの上下で設けられ、図4に示す回路基板としての制御基板61によって上側モーター53及び下側モーターの双方が駆動制御されて上側サムターン31及び下側サムターン33が施解錠動作される。このように、グリップサムターンユニット21に対して、上側駆動ユニット35、下側駆動ユニット37を取り付けることで、上側サムターン31が上側モーター53によって、下側サムターン33が下側モーターによって容易に電動駆動できるようになっている。
図4に示すように、グリップサムターンユニット21を扉室内面19に取り付けるには、扉室内面19に上下一対の取付板63が固定される。取付板63には上側シリンダー錠15、下側シリンダー錠17の作動軸(テールピース)を貫通させる透孔65が穿設される。また、取付板63には既存室外側グリップユニット13に突設された固定ネジ筒67と一致する複数のネジ筒固定孔69が穿設される。既存室外側グリップユニット13は、扉室内面側からネジ筒固定孔69に通された室外側グリップ固定ネジ71(図7参照)が固定ネジ筒67に螺合されることで扉室外面41に固定される。一方、グリップサムターンユニット21は、取付板63に起立するユニット固定片73にネジ固定されて、扉室内面19に固定される。
ところで、通信ユニット貫通穴43(図7参照)には、扉室内面19に設けられる底板75(図5参照)が重ねられ、通信ユニット貫通穴43を覆う。底板75には、固定用孔77及び配線用穴79が穿設される。これら固定用孔77及び配線用穴79は通信ユニット貫通穴43よりも小さい。底板75の扉側の面にはリーダーカバー81が、底板75の室内側の面から挿入される固定ビス83によって固定される。リーダーカバー81の内方には制御基板61が扉室内面19に垂直な方向で収容される。制御基板61には、アンテナ部85を備えた通信用基板(図示せず)が統合されている。制御基板61には制御用配線が電気接続され、制御用配線は配線用穴79から扉室内面19側に導出される。なお、リーダーカバー81の室外側の面には図2に示す室外側施解錠ボタン87、LED標示部89(図8参照)が設けられている。従って、通信ユニット39は、通信ユニット貫通穴43に挿通され、扉室内側から固定用孔77を貫通した固定ビス83に基端側が固定され、先端側のアンテナ部85が扉室外面41から突出される。アンテナ部85の突出状態は、扉室外面41に沿う形状とされ、例えば細長い拍子木形状となる。
底板75の室内側の面には、出力歯車57やギア列59を支持するための複数のギア軸91(図5参照)が立設される。また、底板75の室内側の面には、操作用基板93が固定され、操作用基板93は室内側施解錠ボタン95(図1参照)に応じたマイクロスイッチ97やLED標示部89に応じたLED99が実装される。これら、上側モーター53、ギア列59、操作用基板93は、駆動カバー101によって覆われる。
扉室外面41には例えばダイカスト製の隠しプレート103(図5参照)が配置され、隠しプレート103はアンテナ表出穴105からアンテナ部85を表出させることで通信ユニット貫通穴43と通信ユニット39との間隙を塞ぐ。隠しプレート103の背面にはプレート固定筒107が突出され、プレート固定筒107は室内側から駆動カバー101と底板75とを貫通するプレート固定ビス109によって底板75に固定される。つまり、隠しプレート103は、底板75とで扉23を挟んで固定される。駆動カバー101は、更にユニットカバー111によって覆われる。このユニットカバー111は、底板75とグリップサムターンユニット21との双方に螺着される。従って、底板75は、上側駆動ユニット35と螺着され、破壊時に変形はするものの脱落し難い構造となり、サムターンへのアプローチの障壁となる。なお、下側駆動ユニット37は、底板75によらず、扉室内面19またはグリップサムターンユニット21に直接螺着される。
このように、上側駆動ユニット35は、底板75を介して扉室内面19に取り付けられ、制御基板61によって動作制御されてサムターン軸51を回転させる上側モーター53を内設している。
上側駆動ユニット35には上記の制御基板61が収容され、制御基板61は通信ユニット39、上側モーター53、下側モーターに接続される。また、上側駆動ユニット35には制御基板61に接続される室内側施解錠ボタン95が室内側に表出して設けられる。制御基板61は、室内側施解錠ボタン95の押下に応じ、上側モーター53、下側モーターを回転させ、サムターン軸51を施錠または解錠方向へ回転可能としている。なお、室内側施解錠ボタン95の近傍のLED標示部89は、制御基板61に接続され、施解錠状態を発光色等によって明示する。
グリップサムターンユニット21には電池ボックス47の側方に図6に示す配線空間113が確保されている。この配線空間113には給電用配線が配索される。電動サムターンユニット11では、電池ボックス47と制御基板61とが給電用配線(図示せず)によって接続され、制御基板61と下側モーターとが制御用配線(図示せず)によって接続されることで、現地での電気配線工事が不要となっている。
電動サムターンユニット11では、扉23の設けられた図3に示す扉枠115に、グリップサムターンユニット21と近接して被検知部材117が取り付けられる。一方、グリップサムターンユニット21に固定されて一体となった下側駆動ユニット37には、被検知部材117を検知することで閉扉を検知する図2に示す閉扉検知センサ119が収容されている。この閉扉検知センサ119は、制御用配線によって制御基板61と接続される。なお、本実施形態では、閉扉検知センサ119が下側駆動ユニット37に設けられるが、閉扉検知センサ119は、上側駆動ユニット35またはグリップサムターンユニット21に収容されてもよい。
また、底板75とユニットカバー111との間に、図8(b)に示すスペーサー121が挟入可能に備えられる。スペーサー121は、扉23の厚みに応じて底板75と通信ユニット39との間に挟み入れられ、通信ユニット39を嵩上げ可能とする。
次に、上記構成を有する電動サムターンユニット11の作用を説明する。
図7は図1に示した電動サムターンユニット11の扉23への組み付けを説明する分解斜視図、図8(a)は厚みの小さい扉23に取り付けられた通信ユニット39の斜視図、(b)は厚みの大きい扉23に取り付けられた通信ユニット39の斜視図である。
電動サムターンユニット11では、非電気錠を電気錠へ交換したい場合、既存室内側グリップユニットが取り外される。扉室内面19及び扉室外面41には通信ユニット39を取り付けるための図7に示す通信ユニット貫通穴43をスリット状に開ける。扉23への加工はこれで終了する。
扉室内面19には、通信ユニット39が一体となったグリップサムターンユニット21が取り付けられる。扉室外面41に露出させるアンテナ部85を備えた通信ユニット39は、扉23に貫通形成される通信ユニット貫通穴43に挿入される。通信ユニット39は、収容しなければならない制御基板61が、扉室内面19と垂直な方向で配置されることで、薄型化が実現されている。これにより、通信ユニット貫通穴43は、縦長なスリット状に形成可能となっている。
アンテナ部85は、断面形状が通信ユニット貫通穴43と相似する細長の小面積であっても、扉室外面41から突出されることで、表出面積が増大され、表出面が多方向となり、アンテナ性能が良好に確保される。つまり、アンテナ性能を低下させずに、通信ユニット貫通穴43が細長に形成可能となっている。その結果、通信ユニット貫通穴43を介した室外側から工具や手指を挿入し難くできる。また、通信ユニット貫通穴43は、扉室内面19に取り付けられる上記の底板75によって覆われるので、防火性能が確保される。
隠しプレート103は、扉室内面19に設けられる底板75とで、扉23を挟んで扉室外面41に固定される。この隠しプレート103が、通信ユニット貫通穴43と通信ユニット39との間隙を塞ぐことで、防犯強度が高められる。
グリップサムターンユニット21から突出されている施解錠操作力入力用のサムターン軸51、ラッチ操作力入力用の作動片(図示せず)は、既存室内側グリップユニットと同様に錠箱と接続される。基本的にここまでで電気錠への変更が完了する。
錠箱に接続される新規のサムターン軸51は、噛合部材55と出力歯車57が噛合されることで、モーター(53)によって回転可能となる。モーターは、通信ユニット39または室内側施解錠ボタン95、室外側施解錠ボタン87から施解錠信号の入力された制御基板61によって回転が制御される。グリップサムターンユニット21には電池ボックス47が収容され、電池ボックス47は制御基板61、通信ユニット39、モーターと、予めグリップサムターンユニット21の内方に配索される給電用配線によって接続が完了されているので、現地での配線工事は一切不要となる。
そして、電池45は、電動サムターンユニット11の台座25に収容され、扉23の外に配置される。台座25が扉23に取り付けられると同時に、電池45の装備も完了し、扉23に新たな電池収容スペースを確保する必要がない。これにより、電池ボックス47等を扉室内面19に凹設するための扉23への穴開け加工をなくすことができる。すなわち、扉23の強度を低下させることがない。
また、電動サムターンユニット11では、非電気錠と同様の構造部分であるサムターン軸51に噛合部材55を設け、この噛合部材55に噛合する出力歯車57を駆動ユニットに露出させて設けたので、既存錠箱をそのまま使用できる。従って、既存錠箱からモーター内蔵錠箱への交換を不要にして、簡単に電気錠化が可能となる。このようにして、従来、錠箱に設けられていたモーターを、錠箱外で容易に設けることができるようになっている。
また、本実施形態の電動サムターンユニット11では、サムターンが複数の上側サムターン31や下側サムターン33となって増えても、グリップサムターンユニット21に上側モーター53、下側モーターが増設され、これらが給電用配線で予め接続される。これにより、防犯性を高めた複数シリンダー、複数サムターンを備える構造に対しても電気錠化を容易にできる。従って、上下にシリンダー錠及びサムターンが設けられる防犯性を高めた構成に対しても容易に対応できる。
また、閉扉検知センサ119をグリップサムターンユニット21に予め内蔵させておくことで、現地での閉扉検知センサ119の取付工事、配線工事は、被検知部材117の取り付け工事のみに半減する。これにより扉23への閉扉検知センサ119の取付工事及び閉扉検知センサ119と制御基板61との配線工事を省略することができる。
さらに、図8(a)に示すようにスペーサー121を底板75と通信ユニット39との間に挟入しない場合と、図8(b)に示すようにスペーサー121を挟入する場合とで、底板75、すなわち、扉室内面19からアンテナ部85突出先端までの距離が可変可能となる。これにより、厚みの異なる厚い扉23Aに同一の通信ユニット39が取り付けられる場合であっても、スペーサー121を適宜使用することで、常にアンテナ部85を扉室外面41から所定の突出量dで取り付けることが可能となる。このように、電気錠用通信ユニットでは、異なる厚みの扉23Aに対してもスペーサー121を挟み入れることで、アンテナ部85の突出長を一定にして、アンテナ性能を安定させることができる。
従って、本実施形態に係る電気錠用通信ユニットの取付構造によれば、アンテナ部85を備えた通信ユニット39が貫通可能な通信ユニット貫通穴43がスリット形状であることから、扉23への加工を少なくすることが可能となる。そして、この通信ユニット貫通穴43が小さい貫通穴であることで、扉23自体の防火性能、防水性能を大きく損ねず、さらには気密性の低下を抑えることが可能となる。また、アンテナ部の破壊されることがあっても、その貫通穴である通信ユニット貫通穴43がスリット状で小さいことから、防犯性を低下させることがない。また、扉23への加工が小さくデザイン性を低下させることもないものである。
なお、上述した実施形態では、サムターンを電気的に作動させる電動サムターンユニット11を主構成とした電気錠に通信ユニット39を具備する構成としたが、上述した電動サムターンに限らず、扉に内設される錠箱にモーターが内蔵される施解錠錠装置や、扉面に配設される面付錠などの所謂電気錠において、通信ユニット39を備える構成であれば上記同様の効果を得られるもので、扉23への加工を小さくできるものである。
11…電動サムターンユニット
19…扉室内面
23…扉
25…台座
35…駆動ユニット(上側駆動ユニット)
39…通信ユニット
41…扉室外面
43…通信ユニット貫通穴
45…電池
61…回路基板(制御基板)
75…底板
77…固定用孔
79…配線用穴
83…固定ビス
85…アンテナ部
103…隠しプレート
121…スペーサー

Claims (4)

  1. 扉を貫通して形成されるスリット状の通信ユニット貫通穴と、
    前記通信ユニット貫通穴に重ねられて扉室内面に設けられ固定用孔及び配線用穴を有する底板と、
    前記通信ユニット貫通穴に挿通され扉室内側から前記固定用孔を貫通した固定ビスに基端側が固定され先端側のアンテナ部が扉室外面から突出される通信ユニットと、
    前記扉室内面に垂直な方向で前記通信ユニットに収容され、前記アンテナ部に接続されるとともに、前記配線用穴を介して扉室内面側に電気接続される回路基板と、
    を具備することを特徴とする電気錠用通信ユニットの取付構造。
  2. 請求項1記載の電気錠用通信ユニットの取付構造であって、
    前記扉室外面に配置されて前記通信ユニット貫通穴と前記通信ユニットとの間隙を塞ぐ隠しプレートが、前記底板に固定されることを特徴とする電気錠用通信ユニットの取付構造。
  3. 請求項1または2記載の電気錠用通信ユニットの取付構造であって、
    前記扉の厚みに応じて前記底板と前記通信ユニットとの間に挟み入れられ前記通信ユニットを嵩上げ可能とするスペーサーを具備することを特徴とする電気錠用通信ユニットの取付構造。
  4. 請求項1,2,3のいずれか1つに記載の電気錠用通信ユニットの取付構造であって、
    電源である電池が扉室内面に固定される台座の内方に収容されることを特徴とする電気錠用通信ユニットの取付構造。
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