JP2014051678A - 樹脂組成物からなるフィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ポリビニルアセタール樹脂(A)、可塑剤(B)および非晶性ポリマー(C)を含有する樹脂組成物からなるフィルムであって、該樹脂組成物におけるポリビニルアセタール樹脂(A)と非晶性ポリマー(C)との質量比が、70:30〜35:65であり、25℃における貯蔵弾性率(E’@25℃)と100℃における貯蔵弾性率(E’@100℃)の比(E’@25℃/E’@100℃)が、75以下であることを特徴とするフィルム。
【選択図】 なし
Description
貯蔵弾性率は、長さ20mm×幅3mm×厚さ0.7mmの試験片を用いて、正弦振動数10Hz、測定温度−50〜200℃、昇温速度3℃/minの条件で動的粘弾性測定を行った際の値である。
押出し時の樹脂温度は150〜250℃が好ましく、180〜230℃がより好ましい。樹脂温度が高すぎるとポリビニルアセタール樹脂(A)が分解を起こし、揮発性物質の含有量が多くなるおそれがある。逆に温度が低すぎると、やはり揮発性物質の含有量は多くなる。揮発性物質を効率的に除去するためには、押出機のベント口から減圧により、揮発性物質を除去することが好ましい。
攪拌機を取り付けた2m3反応器に、PVA(重合度1700、けん化度99モル%)の7.5質量%水溶液1700kgと、ブチルアルデヒド74.6kgとを投入し、全体を14℃に冷却した。これに、濃度20質量%の塩酸160.1Lを添加して、PVAのブチラール化を開始した。添加終了後から10分後に昇温を開始し、90分かけて65℃まで昇温し、さらに120分反応を行った。その後、室温まで冷却して析出した樹脂をろ過後、樹脂に対して10倍量のイオン交換水で10回洗浄した。その後、0.3質量%水酸化ナトリウム溶液を用いて充分に中和を行い、さらに10倍量のイオン交換水で10回洗浄し、脱水した後、乾燥してPVB樹脂(PVB−1)を得た。
得られたPVB−1のアセタール化度は70モル%、ビニルアルコール単位量は29.1モル%、酢酸ビニル単位量は0.9モル%であった。また、塩化物イオン濃度は50ppmであった。
製造例1において、ブチルアルデヒドの量を85.3kgに変更した以外は、製造例1と同様の方法でPVB樹脂(PVB−2)を得た。PVB−2のアセタール化度は78モル%、ビニルアルコール単位量は21.1モル%、酢酸ビニル単位量は0.9モル%であった。また、塩化物イオン濃度は50ppmであった。
製造例1と同様にして主分散の損失正接(tanδ)のピーク温度を求めたところ、88℃であった。結果を表1に示す。
株式会社島津製作所製オートグラフAG−5000Bを用い、JIS K7113記載の2号形ダンベル(厚さ0.7mm)について、JIS K7162に従って引張速度5mm/minで測定した。
レオロジー製FTレオスペクトラーDVE−V4を用い、長さ20mm×幅3mm×厚さ0.7mmの試験片について、正弦振動数10Hz、測定温度−50〜200℃、昇温速度3℃/minの測定条件で、貯蔵弾性率E’を測定した。25℃における貯蔵弾性率(E’@25℃)と、100℃における貯蔵弾性率(E’@100℃)との比(E’@25℃/E’@100℃)を、フィルムの耐熱性(フィルム強度の温度依存性)とした。
あらかじめ25℃、1週間の真空乾燥を行い、完全に水を除去した長さ50mm×幅50mm×厚さ0.7mmの試験片を用いて、23℃、80%RH(デシケータ調湿)および、23℃、水浸漬の条件で、フィルムの吸水率を測定した。
あらかじめ25℃、1週間の真空乾燥を行い、完全に水を除去した長さ30mm×幅10mm×厚さ0.7mmの試験片を用いて、110℃に設定したオーブンの中にサンプルをセットし、3.14gの荷重をかけた状態で、17分後のサンプルの伸び(mm)を測定した。
DIN53735に準じて、120℃で10kg荷重をかける条件で、10分間に溶出する樹脂量を測定した。
長さ200mm×幅200mm×厚さ0.7mmのシートを、1.3mm厚のガラス2枚を用いて挟んだ後、減圧下、140℃で90分保持して、合わせガラスサンプルを調製した。このサンプルを、日本電色工業株式会社製ヘーズメーターNDH5000型を用い、JIS K 7105に準じて測定を行い、全光線透過率TLを算出した。
PVB−1:72.5質量部、可塑剤として3GO:27.5質量部を使用し、非晶性ポリマー(C)を使用しなかった以外は実施例1と同様にして樹脂組成物を得、さらに、フィルム(F−5)を作製して各種物性を評価した。結果を表2に示す。
PVB−1の代わりに、PVB−2を使用した以外は比較例1と同様にして樹脂組成物を得、さらに、フィルム(F−6)を作製して各種物性を評価した。結果を表2に示す。
PVB−1:60質量部、可塑剤として3GO:40質量部を使用し、非晶性ポリマー(C)を使用しなかった以外は実施例1と同様にして樹脂組成物を得、さらに、フィルム(F−7)を作製して各種物性を評価した。結果を表2に示す。
PVB−2:85質量部、可塑剤として3GO:15質量部を使用し、非晶性ポリマー(C)を使用しなかった以外は実施例1と同様にして樹脂組成物を得、さらに、フィルム(F−8)を作製して各種物性を評価した。結果を表2に示す。
PVB−1:54質量部、可塑剤として3GO:27.5質量部、PMMA−1:18.5質量部を使用した以外は実施例1と同様にして樹脂組成物を得、さらに、フィルム(F−9)を作製して各種物性を評価した。結果を表2に示す。
PVB−1:10質量部、可塑剤として3GO:27.5質量部、PMMA−1:62.5質量部を使用した以外は実施例1と同様にして樹脂組成物を得、さらに、フィルム(F−10)を作製して各種物性を評価した。結果を表2に示す。
PVB−1の代わりに、PVB−2を使用した以外は比較例5と同様にして樹脂組成物を得、さらに、フィルム(F−11)を作製して各種物性を評価した。結果を表2に示す。
PVB−1の代わりに、PVB−2を使用した以外は比較例6と同様にして樹脂組成物を得、さらに、フィルム(F−12)を作製して各種物性を評価した。結果を表2に示す。
Claims (7)
- ポリビニルアセタール樹脂(A)、可塑剤(B)および非晶性ポリマー(C)を含有する樹脂組成物からなるフィルムであって、該樹脂組成物におけるポリビニルアセタール樹脂(A)と非晶性ポリマー(C)との質量比が、70:30〜35:65であり、25℃における貯蔵弾性率(E’@25℃)と100℃における貯蔵弾性率(E’@100℃)の比(E’@25℃/E’@100℃)が、75以下であることを特徴とするフィルム。
貯蔵弾性率は、長さ20mm×幅3mm×厚さ0.7mmの試験片を用いて、正弦振動数10Hz、測定温度−50〜200℃、昇温速度3℃/minの条件で動的粘弾性測定を行った際の値である。 - 前記非晶性ポリマー(C)のガラス転移温度(Tgc)が、前記ポリビニルアセタール樹脂(A)のガラス転移温度(Tga)より、5℃以上高いことを特徴とする請求項1記載のフィルム。
ガラス転移温度は、長さ20mm×幅3mm×厚さ0.7mmの試験片を用いて、正弦振動数10Hz、測定温度−50〜200℃、昇温速度3℃/minの条件で動的粘弾性測定を行った際の、主分散の損失正接(tanδ)のピーク温度(Tα)である。 - 厚さ0.7mmの試験片を1.3mm厚のガラス2枚を用いて挟んだ合わせガラスにおいて、JIS K7105に準じた全光線透過率が80%以上であることを特徴とする請求項1または2記載のフィルム。
- 前記非晶性ポリマー(C)がアルキル(メタ)アクリレートを含む単量体を重合して得られる重合体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のフィルム。
- 表面にメルトフラクチャー構造を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のフィルム。
- 表面にエンボス構造を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のフィルム。
- フィルムの厚みが0.38mm〜2.28mmであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のフィルム。
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