JP2014051324A - 包装紙および包装容器 - Google Patents

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Hiroko Aoki
裕子 青木
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

【課題】本発明は包装紙や紙容器としての使い勝手を損なうことなく、内容物の匂いが外部へ発散することを防止し、外部からの匂いの移行も遮断することのできる包装紙および紙容器を提供することを課題とする。
【解決手段】紙を基材として一方の面に、表面に無機化合物からなるバリア層を有するバリアフィルムが貼り合わせてあり、基材のもう一方の面には熱可塑性樹脂層を設けてあることを特徴とする包装紙である。また請求項1に記載の包装紙を用いて得られることを特徴とする包装容器である。
【選択図】図1

Description

本発明は包装紙に関するものであり、さらに詳しくは匂いを遮断する機能を持つ包装紙および包装容器に関するものである。
百貨店をはじめ、あらゆる商業施設では物品の売買に際して、自社のロゴマークやデザインを施した包装紙を使用してさまざまな商品を包装することが行われている。
デパートの食品売り場などでは、生鮮食品や加工食品を取り扱っており、多くの人が利用している。
購入した商品は包装紙で包まれていることが多いが、内容物が匂いの強いものである場合にはその匂いが漏れ出ることがある。
購入した商品を持ち帰るに際して、公共交通機関である電車やバスを利用する場合には、漏れ出た匂いが周囲の迷惑になることもある。
一方で花などの芳香を有する商品あるいはタバコやコーヒーなどの嗜好品の場合には、その芳香を閉じ込めておくことが望まれる場合が多い。
あるいは、石鹸などの場合には、一定期間保管する際に保管場所にこもる匂いが気になるということもあり、長時間にわたって内容物の匂いが外部へ移行することが問題視される場合もある。
反対に商品が匂いの強い環境下に保管される場合においては、外部の匂いが内容物に移行してしまうことが問題とされる場合もある。
どのような匂いが好感をもたれ、どのような匂いが嫌われるかという問題は個人差もあり一概には断ずることはできないが共通していえることは、匂いに関しては多くの場合、遮断性がある包装材料が望まれるといっても良い。
従来はそのような匂いの発散・移行に関しては、金属缶やガラス容器などが使われてきた。
しかし近年では環境意識の高まりから、廃棄物が多く出る包装材料は採用されなくなりつつある。
それに加えて焼却時の有害性や残渣の問題に関してもより安全なものが求められており、とくに食品の包装容器の分野ではプラスチックの利用や、食品用耐水紙、耐油紙への置き換えも盛んに行われている。
特許第2790054号公報
本発明は包装紙や紙容器としての使い勝手を損なうことなく、内容物の匂いが外部へ発散することを防止し、外部からの匂いの移行も遮断することのできる包装紙および紙容器を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、紙を基材として一方の面に、無機化合物からなるバリア層を有するバリアフィルムが貼り合わせてあり、基材のもう一方の面には熱可塑性樹脂層を設けてあることを特徴とする包装紙である。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の包装紙を用いて得られることを特徴とする包装容器である。
本発明による包装紙及び包装容器は、基材の片面にバリア層を有するフィルムを貼り付けてあり、機材のもう一方の面には熱可塑性樹脂層を設けてあるため、耐水、耐油性も備えていて従来の包装紙と同様にとり扱うことができ、内容物の匂いの発散、移行を遮断することに効果を有する。
また匂いの遮断効果は外部環境からの匂いの内容物への移行を遮断することにも効果を有する。
本発明に係る包装紙の一実施態様を示した模式図である。
以下図面を参照しながら、本発明に関して詳細に説明する。
図1は本発明に係る包装紙の一実施態様を示した模式図である。
(紙基材)
紙基材(7)には薄紙を用いる。
包装紙の場合には坪量は50g〜80gの薄紙が適切である。紙容器に用いる場合には用途に応じてそれ以上の坪量のものを用いる。
紙の表面には、包装紙として必要に応じてロゴマークや美粧性のための印刷を施しても良い。
(バリアフィルム)
バリアフィルム(5)はフィルム層(1)、バリア層(4)からなり、さらにバリア層(4)は蒸着層(2)、コート層(3)からなる。
フィルム層(1)は高分子樹脂組成物からなるフィルムであって、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン等)、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリアミド(ナイロンー6、ナイロンー66等)、ポリイミドなどが使用でき、用途に応じて適宜選択される。
特にポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートを基材フィルムとする場合は、フィルム強度と価格においてより好ましい。
蒸着層(2)を形成する方法としては,SiOやAlOなどの無機化合物を蒸着法を用いて基材フィルム上に蒸着層(2)を形成することができる。
また水溶性高分子と、(a)一種以上のアルコキシドまたはその加水分解物、または両者、あるいは(b)塩化錫の、少なくともいずれかひとつを含む水溶液あるいは水/アルコール混合水溶液を主剤とするコーティング剤をフィルム上に塗布し、加熱乾燥してコート層(3)を蒸着層(2)に重ねて形成しバリア層(4)とすることができる。
バリアフィルムとしてアルミニウム箔を用いることも考えられるが、廃棄焼却後の残渣が残るという問題や、通常の包装紙とはコシが異なっており、紙と同様の使い勝手が得られないうえ、コスト面でも高いものとなる。
(接着層)
接着層(6)はバリアフィルム(5)と紙基材(7)との貼り合わせに用いる。
貼り合わせには接着剤を用いたドライラミネート法やエクストルーダーによる樹脂の押し出し法などを用いることができる。
バリアフィルム(5)の貼り合わせにおいては、バリア層(4)の面と紙基材(7)を貼り合わせることが、バリア層を衝撃や摩擦あるいは折り曲げのストレスから保護することができるため望ましい。
これは本発明による包装紙、包装容器いずれの場合においても同様である。
(熱可塑性樹脂)
熱可塑性樹脂層(8)は耐水性、耐油性を付与するために包装紙、包装容器の内容物に接する側に設ける。
また包装紙を包装容器に用いる場合には、シーラント層としても必要な層である。
熱可塑性樹脂層(8)の形成にはポリエチレン樹脂を用いてエクストルーダーの押し出し法を用いることができるが、ポリエチレンフィルムを貼り合わせる方法でもかまわない。
(フィルム層)
フィルムはポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ12μm)を用いた。
(バリア層)
バリア層としてSiOを蒸着源として電子加熱方式による真空蒸着法により膜厚400Åの蒸着層を形成し、さらに下記組成のコーティング剤を塗布し乾燥させコート層を完成させバリア層とした。
(コーティング剤の成分)
(A)テトラエトキシシラン、〔Si(OC:以下TEOSとする〕10.4gに塩酸(0.1N)89.6gを加え、30分間攪拌し加水分解させた固形分3wt%(SiO換算)の加水分解溶液。
(B)ポリビニールアルコールの3.0wt%の水/イソプロピルアルコール溶液(水:イソプロピルアルコール重量比で90:10)
(A):(B)=(配合比wt%)60:40
こうして出来上がったバリアフィルムのバリア層を紙基材の一方の面と、ウレタン樹脂系の二液反応接着剤を用いてドライラミネート法で貼りあわせた。
さらに紙基材の反対側の面に、ポリエチレン樹脂をエクストルーダーを用いて押し出し15μmの厚さで積層し包装紙を作成した。
<比較例>
フィルムはポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ12μm)を用いた。
このフィルムにはバリア層を設けずに、紙基材の一方の面とウレタン樹脂系の二液反応接着剤を用いてドライラミネート法を用いて貼り合わせた。
さらに紙基材の反対側の面に、ポリエチレン樹脂をエクストルーダーを用いて押し出し15μmの厚さで積層し包装紙を作成した。
すなわちフィルムにバリア層がないこと以外は、実施例と同様にして包装紙を作成した。
(評価)
実施例および比較例で作成した包装紙を用いて、揚げたてのファースト・フードのフライドポテトを梱包し、匂いの程度をパネラー10人による官能評価で実施した。
結果を表1に示す。
なお表中の記号は、○が匂い無しを表し、△が若干の匂い有りを表し、×が匂い有りを表す。
表1の結果より、8割の人が実施例1において匂いを感じないと回答し、比較例の場合と比べて明らかな差が出る結果となった。
また各パネラーの個々の評価結果においても、実施例と比較例はすべて実施例のほうが、比較例に比べて、匂いが無いか、あるいは少ない結果となっている。
この結果によれば、本発明による匂いの遮断効果は明らかである。
1・・・フィルム層
2・・・蒸着層
3・・・コート層
4・・・バリア層
5・・・バリアフィルム
6・・・接着層
7・・・紙基材
8・・・熱可塑性樹脂層

Claims (2)

  1. 紙を基材として一方の面に、
    無機化合物からなるバリア層を有するバリアフィルムが貼り合わせてあり、
    基材のもう一方の面には熱可塑性樹脂層を設けてあることを特徴とする包装紙。
  2. 請求項1に記載の包装紙を用いて得られることを特徴とする包装容器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018000149A (ja) * 2016-07-06 2018-01-11 日本製紙株式会社 組立式燻製ボックス

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