JP2014051245A - パーキングブレーキ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】アクチュエータの出力を抑え、構成部材の弾性変形を抑制すること。
【解決手段】パーキングロッド3を進退動させる、自身の回転中心からオフセットした位置に突起部61を有する第1の円盤6と、第1の円盤6の厚さ方向に突出し、第1の円盤6の回転中心と同芯上で回転する円形の円周上にギアを設けたピニオン71と、回転中心からオフセットした位置にパーキングロッド3との連結部72とを有する第2の円盤7と、第1の円盤6と前記第2の円盤7とを連結するリンク8と、第1の円盤6を回転させるアクチュエータ9と、を有し、リンク8は、一側に突起部61と接続する長孔81と、他側にリンク8の回転中心となる支軸82とを有するパーキングブレーキ装置P。
【選択図】図1
【解決手段】パーキングロッド3を進退動させる、自身の回転中心からオフセットした位置に突起部61を有する第1の円盤6と、第1の円盤6の厚さ方向に突出し、第1の円盤6の回転中心と同芯上で回転する円形の円周上にギアを設けたピニオン71と、回転中心からオフセットした位置にパーキングロッド3との連結部72とを有する第2の円盤7と、第1の円盤6と前記第2の円盤7とを連結するリンク8と、第1の円盤6を回転させるアクチュエータ9と、を有し、リンク8は、一側に突起部61と接続する長孔81と、他側にリンク8の回転中心となる支軸82とを有するパーキングブレーキ装置P。
【選択図】図1
Description
本発明は、パーキングブレーキ装置に関するものである。
従来、複数の凹部と凸部とからなる嵌合歯を有し車両の駆動軸と連動して回転するパーキングギアと、嵌合歯と噛み合う嵌合部を有し嵌合部が嵌合歯に嵌合することで駆動軸を固定するパーキングポールと、パーキングポールと当接する偏心カムと、偏心カムを駆動するアクチュエータとを備え、偏心カムが回転することでパーキングポールの位置を変位させ、凹部と係止部とを嵌合させたり離間させたりするパーキングブレーキ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、複数の凹部と凸部とからなる嵌合歯を有し車両の駆動軸と連動して回転するパーキングギアと、嵌合歯と噛み合う嵌合部を有し嵌合部が嵌合歯に嵌合することで駆動軸を固定するパーキングポールと、パーキングポールの嵌合及び離間に合わせて自身の軸方向に進退動するパーキングロッドと、パーキングポールと摺接する傾斜面部を有し、パーキングロッドの軸方向に進退動可能に設けられパーキングポールを押圧するパーキングカムと、ATのシフトレバーの動きに合わせて回転するパーキングシャフトとパーキングロッドとを接続するリンク部とを備え、ATのシフトレバーを動かしてパーキングシャフトが回転することでリンク部が回転しパーキングロッド及びパーキングカムをパーキングポール側に付勢することでパーキングポールの位置を変位させ、凹部と係止部とを嵌合させたり離間させたりするパーキングブレーキ装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献1に示されるパーキングブレーキ装置では、パーキングポールと偏心カムが面接触をしてパーキングポールを変位させるため、パーキングポールに掛かるトルクが大きくなり、パーキングブレーキ解除時にアクチュエータに求められる出力トルクが大きくなる虞がある。
また、特許文献2に示されるパーキングブレーキ装置では、リンク部を動かす際、パーキングシャフトが、凹部と係止部との位相差に応じてパーキングポール側に向けて弾性変形するため、パーキングブレーキ解除時にアクチュエータに求められる出力トルクが大きくなる虞がある。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みて成されたものであり、従来よりも小さなアクチュエータの出力にてパーキングブレーキを解除することを課題とする。
本発明の課題解決手段は、複数の嵌合歯を有し車両の駆動軸と連動して回転するパーキングギアと、前記嵌合歯と噛み合う嵌合部を有し前記嵌合部が前記嵌合歯に嵌合することで駆動軸を固定するパーキングポールと、前記パーキングポールの嵌合及び離間に合わせて進退動するパーキングロッドと、前記パーキングポールと摺接する傾斜面部を有し、前記パーキングロッドの軸方向に進退動可能に設けられ前記パーキングポールを前記パーキングギア方向に押圧して前記パーキングポールと前記パーキングギアとを嵌合させるパーキングカムと、前記パーキングロッドに伸縮自在に設けられ前記パーキングカムを前記パーキングポール側に付勢するカムスプリングと、を備えたパーキングブレーキ装置であって、自身の回転中心からオフセットした位置に接続部を有する第1の平板と、自身の回転中心と同芯上で回転するピニオンと、回転中心からオフセットした位置に前記パーキングロッドとの連結部と、を有する第2の平板と、前記第1の平板と前記第2の平板とを連結するリンクと、前記第1の平板を回転させるアクチュエータと、を有し、前記リンクは、一側に前記接続部と接続する被接続部と、他側に前記リンクの回転中心となる支持部と、前記ピニオンと噛合し前記支持部の回転中心と同芯上で回転するラックと、を有する構成となる。
本発明のパーキングブレーキ装置によれば、アクチュエータにより第1の平板を回転させてリンクと第2の平板とを介して、接続部から被接続部、被接続部からラック、ラックからピニオン、ピニオンから連結部、連結部からパーキングロッドに力を伝達することで減速を行い、アクチュエータは小さなトルクでパーキングロッドを軸方向に移動させることができる。
また、支持部と被接続部との距離が、支持部とラックとの距離より大きいため、被接続部を力点、支持部を支点、ラックを作用点とした、てこの原理により、アクチュエータは小さなトルクでパーキングロッドを軸方向に移動させることができる。
また、パーキングロッドと第1の平板とが直接連結されないため、第1の平板の形状の制限が抑制され、第1の平板の回転中心から接続部のオフセット量を大きくすることで、アクチュエータの負荷を低減することができる。
また、パーキングロッドと第1の平板とが直接連結されないため、リンクの形状の制限が抑制され、リンクを長手方向に長くすることで、支持部と被接続部との距離を長くし、アクチュエータの負荷を低減することができる。
また、パーキングロッドと第1の平板とが直接連結されないため、パーキングロッドと第1の平板との配置の制限が少なくなり、所望のタイミング、例えばパーキングロッドを下降させるタイミングで第1の平板の回転方向とリンクへ印加する荷重の方向を直角とすることで、アクチュエータの負荷を低減することができる。
また、リンクを用いて部材毎に回動させることで、構成部材を弾性変形させることを抑制し、アクチュエータの出力を抑えることができる。
また、前記接続部と前記被接続部とが接触する部分を接触部とし、パーキングブレーキを掛ける時よりも解除する時の方が前記支持部と前記接触部との距離が大きい構成となる。
本発明のパーキングブレーキ装置によれば、パーキングブレーキを掛ける時よりも、解除する時の方が、支持部と被接続部との距離が大きいため、被接続部を力点、支持部を支点、ラックを作用点とした、てこの原理により、パーキングブレーキ装置を掛ける時よりも解除する時の方が大きなトルクを発生させることができる。
また、パーキングロッドと第1の平板とが直接連結されないため、第1の平板の形状の制限を抑制し、第1の平板を大きくすることで、アクチュエータの負荷を低減することができる。
また、前記ピニオンは、円形の円周上若しくは扇形の円弧上にギアを設けた形状であって、前記ラックは、円形の円周上若しくは扇形の円弧上にギアを設けた形状となる。
本発明のパーキングブレーキ装置によれば、ピニオンの構造を円形に限定しないことでピニオンの小型化、ギアの歯数の低減によりピニオンの簡略化ができる。
また、ラックを一般的な平面にギアを設けた形状としないことでラックの小型化ができる。
図1〜7は、自動車における、ATやAMT、DCTなどのトランスミッションでパーキングポジションとするときに、トランスミッションを固定させるパーキングブレーキ装置Pを示す。
以下、本発明の実施形態の構成について説明する。
パーキングブレーキ装置Pは、複数の凹部12と凸部13とからなる嵌合歯11を有し車両の駆動軸Sと連動して回転するパーキングギア1と、嵌合歯11と噛み合う嵌合部21を有し嵌合部21が嵌合歯11に嵌合することで駆動軸Sを固定するパーキングポール2とを有する。
言い換えると、嵌合歯11の凹部12とパーキングポール2から突出する嵌合部21とが嵌合してパーキングギア1及び駆動軸Sを固定する。また、凹部12と嵌合部21との嵌合が外れるとパーキングギア1及び駆動軸Sを回転可能となる。
パーキングブレーキ装置Pは、パーキングポール2とパーキングギア1との嵌合及び離間に合わせて図1、3、5における上下方向に進退動するパーキングロッド3と、パーキングポール2と摺接する傾斜面部41を有し図1、3、5における上下方向(パーキングロッド3の軸方向)に進退動可能に設けられパーキングポール2をパーキングギア1方向に押圧してパーキングポール2とパーキングギア1とを嵌合させるパーキングカム4と、パーキングロッド3に伸縮自在に設けられパーキングカム4をパーキングポール2側に付勢するカムスプリング5と、パーキングカム4が上方向に動くとパーキングポール2を押し出し、パーキングカム4が下方向に動くとパーキングポール2から離間するようガイドする湾曲した筒状のスリーブGと、を有する。カムスプリング5は、パーキングポール2をパーキングギア1方向に動かす際、パーキングギア1と嵌合できない場合、例えば車両が走行中で駆動軸Sが一定速度以上で回転している場合に強制的にパーキングポール2をパーキングギア1に嵌合させることなく、パーキングカム4を下方向に押し戻すためのスプリングである。また、スリーブGは側方からパーキングポール2が挿入される穴部G1を有する。
言い換えると、パーキングロッド3が図1、3、5における上方向(パーキングロッド3の軸方向)に進むと、パーキングロッド3と連動して円錐台形状のパーキングカム4がスリーブG内部で動いて、パーキングカム4の摺動面部41とパーキングポール2とが摺接し、穴部G1からパーキングポール2をパーキングギア1方向に動かし、凹部12と嵌合部21とが嵌合する。一方、パーキングロッド3が図1、3、5における下方向(パーキングロッド3の軸方向)に退くと、パーキングロッド3と連動してパーキングカム4がスリーブG内部で動いて、パーキングカム4の摺動面部41とパーキングポール2とが摺接し、穴部G1からパーキングポール2をスリーブG内部に挿入するように動かし、凹部12と嵌合部21との嵌合が外れる。なお、パーキングカム4はパーキングロッド3に設けられるパーキングカム係止部31に向けて、カムスプリング5に付勢されて保持されている。また、カムスプリング5は、パーキングロッド3に設けられるカムスプリング係止部32に固定され、パーキングカム4をパーキングカム底面42からパーキングカム係止部31方向へ付勢している。
そして、パーキングブレーキ装置Pは、パーキングロッド3を進退動させる、自身の回転中心からオフセットした位置に突起部61(接続部)を有する第1の円盤6(第1の平板)と、第1の円盤6の厚さ方向に突出し、第1の円盤6の回転中心と同芯上で回転する円形の円周上にギアを設けたピニオン71と、回転中心からオフセットした位置にパーキングロッド3との連結部72とを有する第2の円盤7(第2の平板)と、第1の円盤6と前記第2の円盤7とを連結するリンク8と、第1の円盤6を回転させるアクチュエータ9と、を有する。
リンク8は、一側に突起部61と接続する長孔81と、他側にリンク8の回転中心となる支軸82(支持部)と、ピニオン71と噛合し、リンク8の厚さ方向に突出し、支軸82の回転中心と同芯上で回転する扇形の円弧上にギアを設けたラック83と、突起部61と長孔81との接触部84とを備える。
また、パーキングブレーキを掛ける時(図5、6の状態から図1、2の状態になる時)よりも解除する時(図1、2の状態から図3、4の状態になる時)の方が支軸82と接触部84との距離が大きい構成とする。
言い換えると、アクチュエータ9により回転される第1の円盤6は、回転中心からオフセットした位置に突起部61を有し、その突起部61はリンク8の第1の円盤6側の一側に有するリンク8長手方向に長くなる長孔81と連結される。なお、突起部61は、長孔81内を移動可能であり、摺接しながら接触部84の位置を変えることができる。リンク8は、長孔81に対して他側にパーキングブレーキ装置Pに固定される支軸82と連結され、支軸82はリンク8の回動中心となる。また、リンク8は、支軸82に近いところでリンク8の厚さ方向に突出し、支軸82を中心としてピニオン71と嵌合するよう扇形の円弧上にギアを設けたラックを備える。第2の円盤7は、第2の円盤7の厚さ方向に円周上にギアを設けたピニオン71を備え、第2の円盤7の回転中心からオフセットした位置でパーキングロッド3のL字形状の接合部33と回動自在に連結する連結部72を備える。
本発明の実施形態の動作について説明する。
パーキングブレーキ装置Pにおいて図1、2の状態から第1の円盤6が反時計回りすることで、第1の円盤6の最下点にあった突起部61が上方に移動し、長孔81の支軸82から遠ざかるように移動した位置に接触部84を取り、支軸82を中心としてリンク8が反時計回りに回転して、ラック83が反時計回りする。ラック83が反時計回りするとラック83と噛合するピニオン71を介して第2の円盤7が時計回りし、連結部72が下方に移動し、接合部33を介してパーキングロッド3及びパーキングカム4が下方に引っ張られ、パーキングカム4がスリーブG内部で下方に移動し、パーキングカム4の摺動面部41とパーキングポール2とが摺接して下方に移動することで、穴部G1からパーキングポール2をスリーブG内部に挿入されるように動かし、パーキングポール2の嵌合部21とパーキングギア1の凹部12との嵌合が外れて図3、4の状態となる。
パーキングブレーキ装置Pにおいて図3、4の状態から第1の円盤6が反時計回りすることで、突起部61が上方に移動し、長孔81の支軸82から遠ざかり支軸82から一番遠い位置を経由して再び支軸82に近付くように移動した位置に接触部84を取り、支軸82を中心としてリンク8が反時計回りに回転して、ラック83が反時計回りする。ラック83が反時計回りするとラック83と噛合するピニオン71を介して第2の円盤7が時計回りし、連結部72が下方に移動し、接合部33を介してパーキングロッド3及びパーキングカム4が下方に引っ張られ、パーキングポール2とパーキングギア1とが離間して図5、6の状態となる。なお、図5、6の状態では突起部61は円盤6の最上点に位置する。
パーキングブレーキ装置Pにおいて図5、6の状態から第1の円盤6が反時計回りすることで、突起部61が下方に移動し、長孔81の支軸82に近付き一番近い位置を経由して再び支軸82から遠ざかるように移動した位置に接触部84を取り、支軸82を中心としてリンク8が回転して、ラック83が時計回りする。ラック83が時計回りするとラック83と噛合するピニオン71を介して第2の円盤7が反時計回りし、連結部72が上方に移動し、接合部33を介してパーキングロッド3及びパーキングカム4が上方に引っ張られ、パーキングカム4がスリーブG内部で上方に移動し、パーキングカム4の摺動面部41とパーキングポール2とが摺接してパーキングポール2をパーキングギア1側に移動することで、穴部G1からパーキングポール2をパーキングギア1方向に動かし、パーキングポール2の嵌合部21とパーキングギア1の凹部12とが嵌合して図1、2の状態となる。
本発明の実施形態の効果について説明する。本発明のパーキングブレーキ装置Pによれば、アクチュエータ9により第1の円盤6を回転させてリンク8と第2の円盤7とを介して、突起部61から長孔81、長孔81からラック83、ラック83からピニオン71、ピニオン71から連結部72、連結部72からパーキングロッド3に力を伝達することで減速を行い、アクチュエータ9は小さなトルクでパーキングロッド3を軸方向に移動させることができる。
また、支軸72と長孔81との距離が、支軸72とラック83との距離より大きいため、長孔81を力点、支軸72を支点、ラック83を作用点とした、てこの原理により、アクチュエータ9は小さなトルクでパーキングロッド3を軸方向に移動させることができる。
また、パーキングロッド3と第1の円盤6とが直接連結されないため、第1の円盤6の形状の制限を抑制し、第1の円盤6の回転中心から突起部61のオフセット量を大きくすることで、アクチュエータ9の負荷を低減することができる。
また、パーキングロッド3と第1の円盤6とが直接連結されないため、リンク8の形状の制限を抑制し、リンク8を長手方向に長くすることで、支軸72と長孔81との距離を長くし、アクチュエータ9の負荷を低減することができる。
また、パーキングロッド3と第1の円盤6とが直接連結されないため、パーキングロッド3と第1の円盤6との配置の制限が少なくなり、所望のタイミング、例えばパーキングロッド3を下降させるタイミングで第1の円盤6の回転方向とリンク8へ印加する荷重の方向を直角とすることで、アクチュエータ9の負荷を低減することができる。
また、リンク8を用いて部材毎に回動させることで、構成部材を弾性変形させることを抑制し、アクチュエータ9の出力を抑えることができる。
また、パーキングロッド3と第1の円盤6とが直接連結されないため、第1の円盤6の形状の制限を抑制し、第1の円盤6を大きくすることで、アクチュエータ9の負荷を低減することができる。
本発明の変形例について説明する。
図8、9、10は本発明の変形例であるパーキングブレーキ装置PAを示す。
実施形態と変形例との構成の違いは、長孔81がリンク8の長手方向に短くなり長孔81Aとなり、長孔81Aの市軸82側端部を左端部81Lとし、反時計回りに回転するアクチュエータ9が反時計回りと時計回りの両方に回転するアクチュエータ9Aとなる点である。
本発明の実施形態の動作について説明する。
パーキングブレーキ装置PAにおいて図8の状態から第1の円盤6が反時計回りすることで、第1の円盤6の最下点にあった突起部61が上方に移動して、同時に突起部61が左端部81Lと当接した状態から遠ざかるように移動した位置に接触部84を取り、支軸82を中心としてリンク8が反時計回りに回転して、ラック83が反時計回りする。ラック83が反時計回りするとラック83と噛合するピニオン71を介して第2の円盤7が時計回りし、連結部72が下方に移動し、接合部33を介してパーキングロッド3及びパーキングカム4が下方に引っ張られ、パーキングカム4がスリーブG内部で下方に移動し、パーキングカム4の摺動面部41とパーキングポール2とが摺接して下方に移動することで、穴部G1からパーキングポール2をスリーブG内部に挿入されるように動かし、パーキングポール2の嵌合部21とパーキングギア1の凹部12との嵌合が外れて図9の状態となる。
パーキングブレーキ装置PAにおいて図9の状態から第1の円盤6が反時計回りすることで、突起部61が上方に移動し、長孔81Aの支軸82から遠ざかり支軸82から一番遠い位置を経由して再び支軸82に近付くように移動して再び長孔81Aの支持軸側端部である左端部81Lと当接した位置に接触部84を取り、支軸82を中心としてリンク8が反時計回りに回転して、ラック83が反時計回りする。ラック83が反時計回りするとラック83と噛合するピニオン71を介して第2の円盤7が時計回りし、連結部72が下方に移動し、接合部33を介してパーキングロッド3及びパーキングカム4が下方に引っ張られ、パーキングポール2とパーキングギア1とが離間して図10の状態となる。なお、図10の状態では突起部61は円盤6の最上点に位置する。
パーキングブレーキ装置PAにおいて、図10の状態から第1の円盤6が時計回りすることで、第1の円盤6の最上点にあった突起部61が下方に移動して左端部81Lと当接した状態から遠ざかるように移動した位置に接触部84を取り、再び突起部61が左端部81Lと当接する位置に接触部84を取り、支軸82を中心としてリンク8が時計回りに回転して、ラック83が時計回りする。ラック83が時計回りするとラック83と噛合するピニオン71を介して第2の円盤7が反時計回りし、連結部72が上方に移動し、接合部33を介してパーキングロッド3及びパーキングカム4が上方に引っ張られ、パーキングカム4がスリーブG内部で上方に移動し、パーキングカム4の摺動面部41とパーキングポール2とが摺接してパーキングポール2をパーキングギア1側に移動することで、穴部G1からパーキングポール2をパーキングギア1方向に動かし、パーキングポール2の嵌合部21とパーキングギア1の凹部12とが嵌合して図8の状態となる。
本発明の変形例の効果について説明する。本発明のパーキングブレーキ装置PAによれば、突起部61が第1の円盤6の最下点と最上点において、突起部61と左端部81Lとが当接することで、突起部61の位置決め、さらにはリンク8、第2の円盤7を介して連結部33の位置決めを容易とすることができる。
また、本発明のパーキングブレーキ装置PAによれば、パーキングブレーキ装置PAを動作させる際にアクチュエータ9Aへ通電させて、突起部61と左端部81Lとが当接するところでアクチュエータ9Aへ通電を止めれば良いため、アクチュエータ9Aの制御を容易とすることができる。
さらに、本発明のパーキングブレーキ装置PAによれば、リンク8の回動範囲が小さくなり、パーキングブレーキ装置PAをコンパクトに設計できる。
なお、本発明ではピニオン71は円形の円周上にギアを設けているが、扇形の円弧状にギアを設けても良く、その場合、ピニオン71の小型化、ギアの歯数の低減によりピニオンの構造の簡略化ができる。
なお、本発明ではラック83は扇形の円弧上にギアを設けているが、円形の円周上にギアを設けても良く、その場合、一般的な平面にギアを設けた形状としないことでラックの小型化ができる。
なお、本発明では長孔81、連結部72は孔形状であり、突起部61、支軸82、接合部33は棒形状となっているが、この形状に限るものではなく、例えば突起部61、支軸82、接合部33は棒形状が先端に外れ防止の拡大部を有したり、フックを有しても良く、長孔81、連結部72が棒形状となり突起部61、支軸82、接合部33が孔形状となる等しても良い。
なお、本発明では第1の円盤6が突起部61を有する円盤形状となっているが、回転中心とオフセットした位置に接続する部位を有せば、円盤形状ではなくとも例えば長方形などの平板形状でも良い。
なお、本発明では第2の円盤7が連結部72を有する円盤形状となっているが、回転中心とオフセットした位置に連結する部位を有せば、円盤形状ではなくとも例えば長方形などの平板形状でも良い。
P パーキングブレーキ装置
S 駆動軸
1 パーキングギア
2 パーキングポール
3 パーキングロッド
4 パーキングカム
5 カムスプリング
6 第1の円盤(第1の平板)
7 第2の円盤(第2の平板)
8 リンク
9 アクチュエータ
11 嵌合歯
12 凹部
13 凸部
21 嵌合部
41 傾斜面部
61 突起部(接続部)
71 ピニオン
72 連結部
81 長孔(被接続部)
82 支軸(支持部)
83 ラック
84 接触部
S 駆動軸
1 パーキングギア
2 パーキングポール
3 パーキングロッド
4 パーキングカム
5 カムスプリング
6 第1の円盤(第1の平板)
7 第2の円盤(第2の平板)
8 リンク
9 アクチュエータ
11 嵌合歯
12 凹部
13 凸部
21 嵌合部
41 傾斜面部
61 突起部(接続部)
71 ピニオン
72 連結部
81 長孔(被接続部)
82 支軸(支持部)
83 ラック
84 接触部
Claims (3)
- 複数の嵌合歯を有し車両の駆動軸と連動して回転するパーキングギアと、
前記嵌合歯と噛み合う嵌合部を有し前記嵌合部が前記嵌合歯に嵌合することで駆動軸を固定するパーキングポールと、
前記パーキングポールの嵌合及び離間に合わせて進退動するパーキングロッドと、
前記パーキングポールと摺接する傾斜面部を有し、前記パーキングロッドの軸方向に進退動可能に設けられ前記パーキングポールを前記パーキングギア方向に押圧して前記パーキングポールと前記パーキングギアとを嵌合させるパーキングカムと、
前記パーキングロッドに伸縮自在に設けられ前記パーキングカムを前記パーキングポール側に付勢するカムスプリングと、を備えたパーキングブレーキ装置であって、
自身の回転中心からオフセットした位置に接続部を有する第1の平板と、
自身の回転中心と同芯上で回転するピニオンと、回転中心からオフセットした位置に前記パーキングロッドとの連結部と、を有する第2の平板と、
前記第1の平板と前記第2の平板とを連結するリンクと、
前記第1の平板を回転させるアクチュエータと、を有し、
前記リンクは、一側に前記接続部と接続する被接続部と、他側に前記リンクの回転中心となる支持部と、前記ピニオンと噛合し前記支持部の回転中心と同芯上で回転するラックと、を有するパーキングブレーキ装置。 - 前記接続部と前記被接続部とが接触する部分を接触部とし、
パーキングブレーキを掛ける時よりも解除する時の方が前記支持部と前記接触部との距離が大きい構成となる請求項1に記載のパーキングブレーキ装置。 - 前記ピニオンは、円形の円周上若しくは扇形の円弧上にギアを設けた形状であって、
前記ラックは、円形の円周上若しくは扇形の円弧上にギアを設けた形状である、請求項1または2に記載のパーキングブレーキ装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012198620A JP2014051245A (ja) | 2012-09-10 | 2012-09-10 | パーキングブレーキ装置 |
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---|---|---|---|
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113371120A (zh) * | 2021-07-09 | 2021-09-10 | 重庆宗申创新技术研究院有限公司 | 一种驻车制动机构 |
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2012
- 2012-09-10 JP JP2012198620A patent/JP2014051245A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113371120A (zh) * | 2021-07-09 | 2021-09-10 | 重庆宗申创新技术研究院有限公司 | 一种驻车制动机构 |
CN113371120B (zh) * | 2021-07-09 | 2022-10-25 | 重庆宗申创新技术研究院有限公司 | 一种驻车制动机构 |
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