JP2014051226A - 車両用ミラー - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数の増加を招くことなく、隣接する二つの鏡体をともに加熱できるようにして、製品コストの低減と組付け作業性の向上を図ることのできる車両用ミラーを提供する。
【解決手段】ミラーホルダ6に第1の鏡体7と第2の鏡体8を保持させ、ミラーホルダ6と、第1の鏡体7と第2の鏡体8の間に、一体のヒーターパッド9を介装する。ヒーターパッド9は第1の鏡体7を加熱する第1加熱領域9Aと第2の鏡体8を加熱する第2加熱領域9Bを有する。両加熱領域9A,9Bのヒーター配線19は共通の電気配線16によって通電する。
【選択図】図2

Description

この発明は、鏡体面の曇りや水滴等を除去するためのヒーターを備えた車両用ミラーに関するものである。
車両の外部に設置される車両用ミラーとして、鏡体面の曇りや水滴等を除去するために、鏡体の背部にヒーターパッドを配置したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、車両の外部に設置される車両用ミラーとして、ミラーホルダに別体の鏡体を複数配置したものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特許文献2に記載の車両用ミラーは、車両の側部後方を映すサイドミラーであり、車体に近接する側に大型の第1の鏡体が配置されるとともに、車体から離間する側に小型の第2の鏡体が配置され、両鏡体の間が帯状の仕切り部材によって仕切られている。
特開平8−244569号公報 実開平1−180340号公報
ところで、現在、特許文献2に記載のような複数の鏡体を備えた車両用ミラーにおいて、特許文献1に記載のもののように、鏡体の背部にヒーターパッドを設置することを検討している。
この場合、複数の鏡体と各鏡体を加熱するヒーターパッドとがミラーホルダ内に配置されることになるが、ミラーホルダ内に各鏡体に対応するヒーターパッドをそれぞれ配置すると、各ヒーターパッドに通電するための構造が複雑化してしまう。このため、部品点数の大幅な増加によって製品コストが高騰するとともに、組付け作業が煩雑になることが懸念される。
そこでこの発明は、部品点数の増加を招くことなく、隣接する二つの鏡体をともに加熱できるようにして、製品コストの低減と組付け作業性の向上を図ることのできる車両用ミラーを提供しようとするものである。
この発明に係る車両用ミラーでは、上記課題を解決するために以下の構成を採用した。
請求項1に係る発明は、車両の外部に設置する車両用ミラーであって、隣り合って配置される第1の鏡体(例えば、実施形態の第1の鏡体7)と第2の鏡体(例えば、実施形態の第2の鏡体8)と、前記第1の鏡体と第2の鏡体を保持するミラーホルダ(例えば、実施形態のミラーホルダ6)と、前記第1の鏡体と前記第2の鏡体とともに前記ミラーホルダに保持され、前記第1の鏡体と前記第2の鏡体のそれぞれを加熱するヒーターパッド(例えば、実施形態のヒーターパッド9)と、を備え、前記第1の鏡体と前記第2の鏡体を加熱するヒーターパッドが一体に形成されるとともに、同一の通電線(例えば、実施形態のヒーター配線19,電気配線16)を用いて加熱されることを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る車両用ミラーにおいて、前記第1の鏡体と前記第2の鏡体の間には仕切り手段(例えば、実施形態の仕切り部材13)の少なくとも一部が介装され、前記ヒーターパッドは、少なくとも一部が前記仕切り手段の背面側に回り込んで配置されていることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る車両用ミラーにおいて、前記仕切り手段は、前記ヒーターパッドの前面に沿って延在して当該前面に当接する保持壁部(例えば、実施形態の保持壁部21)と、前記保持壁部から略直角方向に突出して前記第1の鏡体と前記第2の鏡体の間に介装される仕切り壁部(例えば、実施形態の仕切り壁部22)と、を有することを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項3に係る車両用ミラーにおいて、前記仕切り手段は、前記ミラーホルダと別体の部材によって構成され、前記ミラーホルダのうちの、前記保持壁部の背面側を前記ヒーターパッドが回り込む部位には、前記ヒーターパッドの前記保持壁部によって凸状に曲げられる領域を受容する凹部(例えば、実施形態の凹部18)、若しくは、切欠き部が設けられていることを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、請求項2〜4のいずれか1項に係る車両用ミラーにおいて、前記仕切り手段は、前記ミラーホルダと別体の部材によって構成され、前記ミラーホルダの内部に形成された位置決め突起(例えば、実施形態の仕切り突起12)によって位置決めされることを特徴とするものである。
請求項6に係る発明は、請求項2に係る車両用ミラーにおいて、前記仕切り手段は、前記ミラーホルダに一体に形成されて、前記第1の鏡体と前記第2の鏡体の境界部に沿って延出する凸部(例えば、実施形態の凸部30)を有し、前記ヒーターパッドには、前記凸部の延出方向の一部を前記境界部方向に突出させるスリット(例えば、実施形態のスリット33)が形成されていることを特徴とするものである。
請求項7に係る発明は、請求項6に係る車両用ミラーにおいて、前記ヒーターパッドには、前記スリットが前記凸部の延出方向の一端部から他端部に向かって形成されるとともに、前記スリットの前記他端部側の延長上に前記スリットを挟む左右の領域を連結する連結領域(例えば、実施形態の連結領域209D)が設けられ、前記ミラーホルダ上の前記凸部の延出方向の他端部側には、前記連結領域が前記凸部の背面側を潜り抜け可能な切欠き部(例えば、実施形態の切欠き部31)または凹部が設けられていることを特徴とするものである。
請求項8に係る発明は、請求項7に係る車両用ミラーにおいて、前記ヒーターパッドの前記スリットの一端側の開口縁には、前記スリットを挟む左右の領域を接続するタブ部(例えば、実施形態のタブ部34)が切り離し可能に設けられていることを特徴とするものである。
請求項1に係る発明によれば、第1の鏡体と第2の鏡体を加熱するヒーターパッドが一体に形成され、同一の通電線を用いて加熱されるようにしたため、部品点数の増加を招くことなく、隣接する第1の鏡体と第2の鏡体をともに加熱することができる。したがって、この発明によれば、製造コストの低減と組付け作業性の向上を図ることができる。
請求項2に係る発明によれば、ヒーターパッドの少なくとも一部が、第1の鏡体と第2の鏡体を仕切る仕切り手段の背面側に回り込んで配置されるため、仕切り手段によって第1の鏡体と第2の鏡体の境界を明確にする構成であっても、一つのヒーターパッドによって第1の鏡体と第2の鏡体をともに加熱することができる。
請求項3に係る発明によれば、ヒーターパッドの前面に沿って延在する保持壁部が、ヒーターパッド上に広い面積で支持されるため、仕切り手段の保持を安定させることができる。
請求項4に係る発明によれば、仕切り手段がミラーホルダと別体の部材によって構成されることから、仕切り手段の形状の自由度を高めることができ、しかも、ミラーホルダのうちの、仕切り手段の保持壁部の背面側をヒーターパッドが回り込む部位には、ヒーターパッドの保持壁部によって凸状に曲げられる領域を受容する凹部、若しくは、切欠き部が設けられているため、保持壁部の前面をヒーターパッドの一般面とほぼ面一にして第1の鏡体と第2の鏡体に当接させ、ミラーホルダと別体の部材である仕切り手段を安定的に保持することができる。
請求項5に係る発明によれば、仕切り手段がミラーホルダと別体の部材によって構成されることから、仕切り手段の形状の自由度を高めることができ、しかも、仕切り手段がミラーホルダの内部の位置決め突起によって位置決めされることから、仕切り手段の組付け精度を高めることができる。
請求項6に係る発明によれば、仕切り手段がミラーホルダと一体に形成され、仕切り手段の凸部の延出方向の一部がヒーターパッドのスリットを通して、第1の鏡体と第2の鏡体の境界部方向に突出する構造であるため、部品点数をより削減し、製造コストの低減を図ることができる。
請求項7に係る発明によれば、ヒーターパッドのスリットの他端部側の延長上に、スリットを挟む左右の領域を連結する連結領域が設けられ、ミラーホルダ上の凸部の延出方向の他端部側に、その凸部の背面側を連結領域が潜り抜け可能な切欠き部または凹部が設けられているため、ヒーターパッドの連結領域を、ヒーターパッド上の切欠き部または凹部を利用して仕切り手段の凸部の背面側を潜らせて配置し、凸部のほぼ全域を第1の鏡体と第2の鏡体の境界部に方向に突出させることができる。したがって、これにより仕切り手段の凸部を充分な延出長さに設定したまま、ヒーターパッド上のスリットを挟む左右の領域を連結状態に維持することができる。
請求項8に係る発明によれば、ヒーターパッドのスリットの一端側の開口縁に、スリットを挟む左右の領域を接続するタブ部が切り離し可能に設けられているため、ヒーターパッドの組み付け前に、スリットの左右の領域をタブ部によって連結した状態にしておくことにより、ヒーターパッドの形状を安定させ、ヒーターパッドの取り扱いを容易にすることができる。
この発明の第1の実施形態の車両用ミラーの分解斜視図である。 この発明の第1の実施形態の車両用ミラーの要部の分解斜視図である。 この発明の第1の実施形態の車両用ミラーの図2のA−A断面に対応する断面図である。 この発明の第2の実施形態の車両用ミラーの一部の部分断面斜視図である。 この発明の第3の実施形態の車両用ミラーの要部の分解斜視図である。 この発明の第3の実施形態の車両用ミラーのヒーターパッドの平面図である。 この発明の第3の実施形態の車両用ミラーの図5のB矢視に対応する側面図である。
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
最初に、図1〜図3に示す第1の実施形態について説明する。
図1は、この実施形態の車両用ミラーであるドアミラー1を分解して示した図である。ドアミラー1は、樹脂製のミラーハウジング2の開口3内に回動調整機構4が設置され、その回動調整機構4に鏡体ユニット5が取り付けられている。
鏡体ユニット5は、ミラーハウジング2の開口3の内面形状と略合致する外面形状のミラーホルダ6に、第1の鏡体7と第2の鏡体8がヒーターパッド9とともに組み付けられている。第1の鏡体7は、車体に近接する側に配置される大型の鏡体であり、車両の後部側方の車体に近接する領域を映すものである。また、第2の鏡体8は、車体から側方に離反する側に配置される小型の鏡体であり、車両の後部側方の車体から離反した範囲を映すものである。
図2〜図3は、鏡体ユニット5の詳細を示す図である。
図1,図2に示すように、ミラーホルダ6は、略矩形状のベース壁10に浅い周壁11が一体に設けられ、周壁11のベース壁10と逆側の端部が開口している。以下では、説明の都合上、図2に示すミラーホルダ6の開口する側を「上」と呼び、それと逆側を「下」と呼ぶものとする。また、略矩形状のベース壁10の長尺な辺が延出する方向を「車幅方向」と呼ぶものとする。他の実施形態の説明についても同様とする。
ミラーホルダ6の周壁11のうちの、車幅方向に延出する長尺な二つの側壁部11a,11bの対向面には、後に説明する位置決め突起の機能を兼ねる仕切り突起12が突設されている。この仕切り突起12,12の間には、後に詳述する仕切り部材13(仕切り手段)が配置される。ミラーホルダ6の内部は、仕切り突起12,12と仕切り部材13とにより、第1の鏡体7の収納される第1収納部14と、第2の鏡体8の収納される第2収納部15とに隔成される。
ミラーホルダ6のベース壁10のうちの、第1収納部14に臨む位置にはヒーターパッド9の電気配線16を外部に引き出すための配線孔17が形成されている。また、ベース壁10のうちの、仕切り突起12,12間に位置される領域には下方に凹状に窪む平面視が略矩形状の凹部18が形成されている。
ヒーターパッド9は、耐熱性を有する軟質の樹脂パッド内にヒーター配線19が埋設された周知の構造のものであり、ヒーター配線19には電気配線16が接続されるようになっている。この実施形態においては、ヒーター配線19と電気配線16とが通電線を構成している。
また、ヒーターパッド9は、ミラーホルダ6の周壁11の内面形状に略沿う形状に形成され、略平行な長尺な二辺には、ミラーホルダ6側の仕切り突起12,12と係合される係合溝20,20がそれぞれ形成されている。以下、ヒーターパッド9のうちの第1収納部14に収納される領域を第1加熱領域9Aと呼び、第2収納部15に収納される領域を第2加熱領域9Bと呼び、第1加熱領域9Aと第2加熱領域9Bを接続する領域を接続領域9Cと呼ぶものとする。
仕切り部材13は、略T状の断面が直線状に延出する樹脂製の部材であり、長手方向がミラーホルダ6の仕切り突起12,12を結ぶ方向に沿うように、両仕切り突起12,12間に配置されるようになっている。仕切り部材13は、ヒーターパッド9をミラーホルダ6内に収容した状態において、ヒーターパッド9の上面側に配置される。
仕切り部材13は、さらに詳細には、図3の断面に示すように、ヒーターパッド9の上面(前面)に沿って延在してその上面に当接する保持壁部21と、保持壁部21の幅方向の中央から直角方向に突出して、第1の鏡体7と第2の鏡体8の間に介装される仕切り壁部22と、を備え、これらが略T字状断面を構成している。
仕切り部材13は、ミラーホルダ6内にヒーターパッド9が配置された状態において、保持壁部21をヒーターパッド9の接続領域9C上に押し付けるようにしてミラーホルダ6内に配置される。このとき、仕切り部材13は仕切り突起12,12間に係合されることにより、ミラーホルダ6に対して位置決めされる。この場合、仕切り突起12,12は、仕切り部材13を位置決めする位置決め突起として機能する。また、仕切り部材13は、仕切り壁部22の上面が仕切り突起12,12の上面と同一高さになるまで、ヒーターパッド9の上面に押し付けられるが、こうして仕切り部材13が下方に押し付けられると、ヒーターパッド9上の保持壁部21が押圧されている部分が、図3に示すように、下方に凸に屈曲して、ミラーホルダ6のベース壁10上の凹部18内に受容される。
第1の鏡体7と第2の鏡体8は、上述のようにミラーホルダ6内にヒーターパッド9と仕切り部材13がセットされた後に、ミラーホルダ6内の第1収納部14と第2収納部15とにそれぞれ挿入され固定される。
以上のように、このドアミラー1においては、第1加熱領域9Aと第2加熱領域9Bを有する一体のヒーターパッド9が第1の鏡体7と第2の鏡体8の背面側に跨って設けられ、両加熱領域9A,9Bのヒーター配線19が共通の電気配線16によって通電される構造とされているため、部品点数の増加を招くことなく、第1の鏡体7と第2の鏡体8をともに加熱することができる。したがって、この構造を採用することにより、製造コストの低減と組付け作業性の向上を図ることができる。
また、このドアミラー1においては、ヒーターパッド9が仕切り部材13の背面側に回り込んで配置されているため、第1の鏡体7と第2の鏡体8の境界部を仕切り部材13によって明確に仕切る構造であるにも拘らず、一つのヒーターパッド9で第1の鏡体7と第2の鏡体8をともに加熱することができる。
また、この実施形態のドアミラー1では、仕切り部材13が、ヒーターパッド9の上面に広い幅で当接する保持壁部21と、保持壁部21の幅方向の中央から直角に突出して第1の鏡体7と第2の鏡体8の間に介装される仕切り壁部22と、を備えた構造とされているため、仕切り部材13の保持壁部21がヒーターパッド9の上面と第1,第2の鏡体7,8とに挟み込まれた状態でミラーホルダ6に固定される。したがって、この構造により、仕切り部材13をミラーホルダ6に安定状態で固定することができ、また、組付け位置のばらつきを防止することができる。
また、外気温の変化に伴って第1,第2の鏡体7,8と仕切り部材13とに膨張量の変化が生じても、各部材の膨張量の差による干渉を防止することができる。
さらに、この実施形態のドアミラー1においては、ミラーホルダ6のベース壁10上の、ヒーターパッド9の接続領域9Cが配置される部位(仕切り部材13の保持壁部21の下方部位)に、凹部18が形成されているため、ヒーターパッド9上の保持壁部21によって下方に凸状に曲げられる領域を凹部18によって受容することができる。このため、保持壁部21の上面をヒーターパッド9の一般面(下方窪んでいない面)とほぼ面一にして、保持壁部21の上面をヒーターパッド9の一般面とともに第1の鏡体7と第2の鏡体8に当接させることができる。したがって、このドアミラー1の場合、この状態で第1の鏡体7と第2の鏡体8をミラーホルダ6に固定することにより、仕切り部材13をミラーホルダ6により安定して保持させることができる。
また、この実施形態のドアミラー1は、第1の鏡体7と第2の鏡体8の間を仕切る仕切り手段として、ミラーホルダ6と別体の仕切り部材13を用いるようにしているため、仕切り手段の形状の自由度を高めることができる、という利点がある。そして、この実施形態の場合、仕切り手段がミラーホルダ6と別体の仕切り部材13によって構成されているものの、仕切り部材13は、ミラーホルダ6に突設された一対の仕切り突起12,12によって位置決めされるため、高い精度でミラーホルダ6に組み付けることができる。
つづいて、図4に示す第2の実施形態について説明する。なお、以下で説明する各実施形態においては、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付し、重複する部分については説明を省略するものとする。
この実施形態のドアミラー101(車両用ミラー)は、基本部分は第1の実施形態のものと同様とされているが、ミラーホルダ6に突設される仕切り突起12に略L字状の一対の規制片25,25が延設されている点が第1の実施形態のものと異なっている。
一対の規制片25,25は、仕切り部材13の保持壁部21の幅とほぼ合致する離間幅とされ、保持壁部21の端縁が両規制片25,25に嵌合状態で係止されるようになっている。
したがって、この実施形態においては、ヒーターパッド9上に配置される仕切り部材13が仕切り突起12と規制片25,25とによって位置決めされ、特に、規制片25,25によって仕切り部材13の車幅方向と直交する方向のずれが確実に規制される。
次に、図5〜図7に示す第3の実施形態について説明する。
図5は、ドアミラー201(車両用ミラー)の鏡体ユニット205の詳細を示す図である。
この実施形態のドアミラー201は、第1の実施形態と同様に、鏡体ユニット205が、ミラーホルダ206と、第1の鏡体7及び第2の鏡体8と、第1の鏡体7と第2の鏡体8とともにミラーホルダ206内に配置されるヒーターパッド209と、を備えている。
図6は、ヒーターパッド209の単品を示す図であり、図7は、第1の鏡体7と第2の鏡体8を取り付ける前の鏡体ユニット205の図5のB矢視に対応する側面を示す図である。
図5,図7に示すように、ミラーホルダ206は、ベース壁10上の第1収納部14と第2収納部15とを隔成される部分に、仕切り手段である断面矩形状の凸部30が一体に形成されている。この凸部30は、直線状に長手方向に延出し、長手方向の一端が周壁11の一方の側壁部11aに接続されている。凸部30の長手方向の他端側では、他方の側壁部11bの一部とベース壁10の一部が連続的に切り欠かれている。ベース壁10上の切欠き部31には、凸部30の長手方向の他端側の領域が所定長さ突出している。凸部30の長手方向の他端側の突出領域30aでは、ベース壁10の一部が切り残され、第1の実施形態の仕切り部材13と同様のT字断面とされている。即ち、凸部30の長手方向の突出領域30aは、凸部30の基本断面によって仕切り壁部222が構成され、ベース壁10が切り残された部分によって保持壁部221が構成されている。
なお、他方の側壁部11bの切欠き部32は、ベース壁10の切欠き部31と切残し部である保持壁部221の幅を合わせた範囲に亙って、他方の側壁部11bが切り欠かれている。
ヒーターパッド209は、ミラーホルダ206の一方の側壁部11aに対応する側から他方の側壁部11b側に向かって所定長さ凹状に切除されたスリット33を備えている。このスリット33は、ミラーホルダ206上の凸部30の延出する位置に対応して設けられ、凸部30の一部がこのスリット33を通して上方に突出するようになっている。また、ヒーターパッド209上のスリット33の底部領域には、スリット33を間に挟む両側に、スリット33と直交する方向に延出する切り込み部40が形成されている。ヒーターパッド209は、スリット33によって第1収納部14に収納される第1加熱領域209Aと、第2収納部15に収納される第2加熱領域209Bとに分離されるとともに、スリット33の延長領域(切り残された領域)が、第1加熱領域209Aと第2加熱領域209Bとを連結する連結領域209Dとされている。
また、ヒーターパッド209は、出荷時には、連結領域209Dと逆側のスリット33の開口縁に、第1加熱領域209Aと第2加熱領域209Bを接続するタブ部34が切り離し可能に設けられている。このタブ部34は、ヒーターパッド209をミラーホルダ206に組み付ける前に、第1加熱領域209Aと第2加熱領域209Bから切除される。
ヒーターパッド209の内部には、第1加熱領域209Aと第2加熱領域209Bに連続するヒーター配線19が埋設され、そのヒーター配線19が第1加熱領域209Aにおいて電気配線16に接続されている。第1加熱領域209Aのヒーター配線19と第2加熱領域209Bのヒーター配線19は連結領域209Dを経由して接続されている。
ところで、ヒーターパッド209は、ミラーホルダ206の他方の側壁部11b側から傾斜姿勢にしてスリット33に凸部30を徐々に嵌め込み、その一方で連結領域209Dを、他方の側壁部11bの切欠き部32とベース壁10の切欠き部31を通して、凸部30の突出領域30aの下方側(背面側)に潜らせる。これにより、ヒーターパッド209の第1加熱領域209Aと第2加熱領域209Bは、ミラーホルダ206上の第1収納部14と第2収納部15とに収納され、ヒーターパッド209の連結領域209Dは、図7に示すように、凸部30の延出方向の端部領域で保持壁部221の下方を潜り抜けて配置されることとなる。このとき、ヒーターパッド209のスリット33の底部領域には切り込み部40が設けられているため、連結領域209Dをミラーホルダ206の凸部30の下方側に潜らせても、ヒーターパッド209のスリット33の両縁部は連結領域209Dに引き込まれることなく、ベース壁10の上面に追従する。
また、このとき凸部30の上端の全域は、ヒーターパッド209の上方側に突出することになる。
こうして、ミラーホルダ206内にヒーターパッド209がセットされた後には、第1の鏡体7と第2の鏡体8が、ミラーホルダ206内の第1収納部14と第2収納部15とにそれぞれ挿入され固定される。
以上のように、この実施形態のドアミラー201の場合も、ヒーターパッド209が第1の鏡体7と第2の鏡体8の背面側に跨って設けられ、第1加熱領域209Aと第2加熱領域209Bのヒーター配線19が共通の電気配線16によって通電されるため、部品点数の増加を招くことなく、第1の鏡体7と第2の鏡体8をともに加熱することができる。
また、このドアミラー201では、仕切り手段である凸部30がミラーホルダ206に一体に形成され、その凸部30がヒーターパッド209のスリット33を通して第1の鏡体7と第2の鏡体8の間に突出する構造とされているため、部品点数をより削減し、製造コストの低減を図ることができる。
さらに、この実施形態のドアミラー201においては、ヒーターパッド209に、スリット33の両側の第1加熱領域209Aと第2加熱領域209Bを連結する連結領域209Dが設けられ、ミラーホルダ206上の凸部30の長手方向の端部の下方で、ヒーターパッド209の連結領域209Dが潜り抜ける切欠き部31が設けられているため、凸部30の上端側の全域を第1の鏡体7と第2の鏡体8の境界部方向に突出させることができる。したがって、このドアミラー201は、第1の鏡体7と第2の鏡体8の境界部を凸部30によって明確に仕切る構造であるにも拘らず、一つのヒーターパッド209で第1の鏡体7と第2の鏡体8をともに加熱することができる。
また、このドアミラー201では、ミラーホルダ206の凸部30の長手方向の端部領域に、連結領域209Dの上面に広い幅で当接する保持壁部221と、保持壁部221の幅方向の中央から上方に直角に突出する仕切り壁部222が設けられているため、保持壁部221がヒーターパッド209の連結領域209Dの上面に広い面積でもって支持される。したがって、この構造により、切欠き部31に囲まれた凸部30の長手方向の端部領域を安定状態で保持することができる。
さらに、この実施形態では、ヒーターパッド209の出荷時における連結領域209Dと逆側のスリット33の開口縁には、第1加熱領域209Aと第2加熱領域209Bを接続するタブ部34が切り離し可能に設けられているため、搬送時におけるヒーターパッド209の形状を安定させ、ヒーターパッド209の取り扱いを容易にすることができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
1,101,201 ドアミラー(車両用ミラー)
6,206 ミラーホルダ
7 第1の鏡体
8 第2の鏡体
9,209 ヒーターパッド
209D 連結領域
12 仕切り突起(位置決め突起)
13 仕切り部材(仕切り手段)
16 電気配線(通電線)
18 凹部
19 ヒーター配線(通電線)
21,221 保持壁部
22,222 仕切り壁部
25 規制片(位置決め突起)
30 凸部
31 切欠き部
33 スリット
34 タブ部

Claims (8)

  1. 車両の外部に設置する車両用ミラーであって、
    隣り合って配置される第1の鏡体と第2の鏡体と、
    前記第1の鏡体と第2の鏡体を保持するミラーホルダと、
    前記第1の鏡体と前記第2の鏡体とともに前記ミラーホルダに保持され、
    前記第1の鏡体と前記第2の鏡体のそれぞれを加熱するヒーターパッドと、を備え、
    前記第1の鏡体と前記第2の鏡体を加熱するヒーターパッドが一体に形成されるとともに、同一の通電線を用いて加熱されることを特徴とする車両用ミラー。
  2. 前記第1の鏡体と前記第2の鏡体の間には仕切り手段の少なくとも一部が介装され、
    前記ヒーターパッドは、少なくとも一部が前記仕切り手段の背面側に回り込んで配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ミラー。
  3. 前記仕切り手段は、前記ヒーターパッドの前面に沿って延在して当該前面に当接する保持壁部と、前記保持壁部から略直角方向に突出して前記第1の鏡体と前記第2の鏡体の間に介装される仕切り壁部と、を有することを特徴とする請求項2に記載の車両用ミラー。
  4. 前記仕切り手段は、前記ミラーホルダと別体の部材によって構成され、
    前記ミラーホルダのうちの、前記保持壁部の背面側を前記ヒーターパッドが回り込む部位には、前記ヒーターパッドの前記保持壁部によって凸状に曲げられる領域を受容する凹部、若しくは、切欠き部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の車両用ミラー。
  5. 前記仕切り手段は、前記ミラーホルダと別体の部材によって構成され、前記ミラーホルダの内部に形成された位置決め突起によって位置決めされることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の車両用ミラー。
  6. 前記仕切り手段は、前記ミラーホルダに一体に形成されて、前記第1の鏡体と前記第2の鏡体の境界部に沿って延出する凸部を有し、
    前記ヒーターパッドには、前記凸部の延出方向の一部を前記境界部方向に突出させるスリットが形成されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用ミラー。
  7. 前記ヒーターパッドには、前記スリットが前記凸部の延出方向の一端部から他端部に向かって形成されるとともに、前記スリットの前記他端部側の延長上に前記スリットを挟む左右の領域を連結する連結領域が設けられ、
    前記ミラーホルダ上の前記凸部の延出方向の他端部側には、前記連結領域が前記凸部の背面側を潜り抜け可能な切欠き部または凹部が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の車両用ミラー。
  8. 前記ヒーターパッドの前記スリットの一端側の開口縁には、前記スリットを挟む左右の領域を接続するタブ部が切り離し可能に設けられていることを特徴とする請求項7に記載の車両用ミラー。
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