JP2014049717A - 半導体装置の製造方法および半導体装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法および半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】容易に製造できかつ高い電流駆動能力が得られるFin型FETを提供する。
【解決手段】本実施形態による半導体装置の製造方法では、半導体基板にアクティブエリアおよび素子分離領域を形成する。素子分離領域の上面がアクティブエリアの上面よりも低くなるようにアクティブエリアおよび素子分離領域をエッチングすることによって、アクティブエリアを横切るゲートトレンチを形成する。ゲートトレンチの内側面に沿って絶縁性の側壁膜を形成する。ゲートトレンチ内の側壁膜間にゲート電極の材料を埋め込む。ゲート電極上にハードマスクを形成する。ハードマスクおよび側壁膜をマスクとして用いてゲートトレンチの外側にある素子分離領域を選択的にエッチングしてゲートトレンチの外側にあるアクティブエリアの側面を露出させる。ゲートトレンチの外側にあるアクティブエリアの上面および側面に不純物を導入してソース層およびドレイン層を形成する。
【選択図】図11

Description

本発明による実施形態は、半導体装置の製造方法および半導体装置に関する。
サドル型FinFET(Field Effect Transistor)は、チャネル部がソース層およびドレイン層よりも低く、サドル型に形成されており、ゲート電極がチャネル部の表面からFinの底部まで延びている。しかし、ソース層およびドレイン層はアクティブエリアの上部のみに設けられているため、Finの表面のみがチャネルとして機能し、Finの下部は実質的に電導に寄与していなかった。従って、従来のサドル型FinFETは、実効チャネル幅が狭く、電流駆動能力が低かった。
一方、スタンダードFinFETでは、ソース層およびドレイン層がFinの表面から底部まで設けられているため、Fin全体がチャネルとして機能し、高い電流駆動能力が得られる。しかし、スタンダードFinFETは、Finの形成、ソース層およびドレイン層の形成、および、シリサイドの形成等において製造工程が難しかった。
Makoto Yoshida,"Recessed Channel Fin Field Effect Transistor Cell technology for future generation dynamic random access memories", Japanese Journal of Applied Physics 2008, pp. 2672-2675
容易に製造することができ、かつ、高い電流駆動能力が得られるFin型FETおよびその製造方法を提供することである。
本実施形態による半導体装置の製造方法では、半導体基板にアクティブエリアおよび素子分離領域を形成する。素子分離領域の上面がアクティブエリアの上面よりも低くなるように該アクティブエリアおよび該素子分離領域をエッチングすることによって、アクティブエリアを横切るゲートトレンチを形成する。ゲートトレンチの内側面に沿って絶縁性の側壁膜を形成する。ゲートトレンチ内の側壁膜間にゲート電極の材料を埋め込む。ゲート電極上にハードマスクを形成する。ハードマスクおよび側壁膜をマスクとして用いてゲートトレンチの外側にある素子分離領域を選択的にエッチングしてゲートトレンチの外側にあるアクティブエリアの側面を露出させる。ゲートトレンチの外側にあるアクティブエリアの上面および側面に不純物を導入してソース層およびドレイン層を形成する。
本実施形態によるサドル型FinFETの製造方法を示す斜視断面図。 図1に続く、製造方法を示す斜視断面図。 図2に続く、製造方法を示す斜視断面図。 図3に続く、製造方法を示す斜視断面図。 図4に続く、製造方法を示す斜視断面図。 図5に続く、製造方法を示す斜視断面図。 図6に続く、製造方法を示す斜視断面図。 図7に続く、製造方法を示す斜視断面図。 図8に続く、製造方法を示す斜視断面図。 図9に続く、製造方法を示す斜視断面図。 本実施形態による半導体装置の構成を示す斜視断面図。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。
図1〜図10は、本実施形態によるサドル型FinFETの製造方法を示す斜視断面図である。図1〜図3、図7〜図10のそれぞれの左側には、周辺回路領域PRIの平面型(planar-type)トランジスタが示され、図1〜図3、図7〜図10のそれぞれの右側には、メモリ領域MRのセルトランジスタとしてサドル型FinFETが示されている。図4は、図3に続くFinFETの製造工程を示す斜視断面図であり、図5および図6は、それぞれ図4および図5に続く製造工程を示す斜視断面図である。
本実施形態は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)等のようにメモリセルアレイにセルトランジスタを含むメモリに適用され得る。以下、セルトランジスタは、N型FinFETで形成されるものとする。
まず、半導体基板としてのバルクシリコン基板10を準備する。シリコン基板10の表面に薄い酸化膜を形成した後、シリコン基板10上にハードマスク(図示せず)を形成する。ハードマスクは、例えば、シリコン窒化膜等である。次に、アクティブエリアAAを被覆するようにそのハードマスクを加工する。
次に、ハードマスクをマスクとして用いて、RIE(Reactive Ion Etching)法を用いてシリコン基板10をエッチングし、素子分離領域STI(Shallow Trench Isolation)に用いられるトレンチ(図示せず)を形成する。このトレンチにポリシラザン等の酸化膜を埋め込む。熱処理後、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法を用いてアクティブエリアAA上のハードマスクの表面が露出されるまで埋込み酸化膜を研磨する。ハードマスクをウェットエッチングで除去する。これにより、図1に示すようにアクティブエリアAAおよび素子分離領域STIが形成される。メモリ領域MRのアクティブエリアAAのサイズは、例えば、幅30ナノメートル、長さ100ナノメートルである。尚、アクティブエリアAAは、トランジスタ等の半導体素子を形成する領域であり、素子分離領域STIは、隣接するアクティブエリアAA間を電気的に分離する領域である。
次に、リソグラフィ技術およびRIE法を用いて、図2に示すように、メモリ領域MRのアクティブエリアAAを横切るゲートトレンチ30を形成する。この工程におけるRIE法は、素子分離領域STIのエッチング速度がアクティブエリアAAのそれよりも速い条件で実行される。よって、ゲートトレンチ30内において、素子分離領域STIの上面は、アクティブエリアAAの上面よりも低くなり、アクティブエリアAAの上面だけでなく、その両側面が露出される。即ち、アクティブエリアAAは、サドル形状に形成されるとともに、ゲートトレンチ30内において素子分離領域STIから突出し、Fin40として形成される。ゲートトレンチ30は、ワード線(ゲート電極)の延伸方向に延びている。
次に、Fin40の下部にパンチスルーストッパを形成する。例えば、セルトランジスタがN型FinFETである場合、P型不純物がパンチスルーストッパとしてイオン注入される(図2の矢印参照)。このとき、P型不純物は、素子分離領域STIの底部にイオン注入されるが、横方向への反跳または横方向への拡散によってFin40の下部にも導入される。これにより、Fin40の下部にパンチスルーストッパが自己整合的に形成される。
次に、図3に示すように、側壁膜50を形成する。側壁膜50は、例えば、シリコン窒化膜等の絶縁膜からなり、ゲートトレンチ30を埋め込まないように薄く形成される。尚、側壁膜50は、素子分離領域STIに対して選択的にエッチング可能なように、素子分離領域STIとは異なる材料で形成される。
次に、RIE法等の異方性エッチングを用いて、ゲートトレンチ30の内側面にある側壁膜50を残置させたまま、Fin40の上面42および側面44にある側壁膜50を除去する。Fin40の側面44から側壁膜50を除去するためには、側壁膜50のエッチングの深さa2は、Fin40の高さa1以上である必要がある。即ち、図4および式1に示すように、ゲートトレンチ30の外側のアクティブエリアAAの上面12から側壁膜50の上面52までの深さa2は、ゲートトレンチ30内のアクティブエリアAAの上面42の高さa1以上となる。
a2≧a1 (式1)
式1を満たすことにより、ゲートトレンチ30の内側面を被覆する側壁膜50が深さa2だけエッチングされる間に、Fin40の側面44にある側壁膜50は全てエッチングされ得る。これにより、図4に示すように、ゲートトレンチ30の内側面に沿って側壁膜50を形成することができる。
尚、“高さ”は、ゲートトレンチ30の底面を基準とした高さでよい。“深さ”は、ゲートトレンチ30の外側のアクティブエリアAAの上面12(または素子分離領域STIの上面)を基準とした深さでよい。また、“高さ”および“深さ”の比較は、それらの大きさ(長さ)を比較している。
側壁膜50の上面52は、Fin40の上面42よりも高く、かつ、ゲートトレンチ30の外側のアクティブエリアAAの上面12よりも低い位置にある。この条件は、式2のように表すことができる。
a1<c<d (式2)
ここで、dは、素子分離領域STIにおけるゲートトレンチ30の深さである。
式2を満たすことより、図6に示すように、側壁膜50は、ゲート電極60の側面全体を被覆し、ゲート電極60がソース層またはドレイン層に短絡することを抑制することができる。
また、Fin40の高さa1と側壁膜50の深さa2との和がゲートトレンチ30の深さd以上である場合、側壁膜50の上面52は、必然的にFin40の上面42よりも低くなってしまう。即ち、側壁膜50の高さcが、Fin40の高さa1以下になってしまう。従って、式2のa1<cが成立するためには、式3が成立する必要がある。
d>a1+a2 (式3)
さらに、式1および式3からa1<d/2が自明となる。即ち、Fin40の高さa1は、ゲートトレンチ30の深さdの半分未満である必要がある。逆に、Fin40の上面42からゲートトレンチ30の外側のアクティブエリアAAの上面12までの高さ(即ち、サドルの深さ)をeとすると、サドルの深さeは、ゲートトレンチ30の深さdの半分以上であると換言することもできる(e≧d/2)。
式1〜式3を満たすことによって、Fin40の側面44にある側壁膜50を全て除去し、かつ、側壁膜50の上面52をFin40の上面42とゲートトレンチ30の外側のアクティブエリアAAの上面12との間に位置づけることができる。
次に、図5に示すように、Fin40の上面42および側面44にゲート絶縁膜90を形成する。ゲート絶縁膜90は、例えば、シリコン酸化膜あるいはシリコン酸化膜よりも比誘電率の高い高誘電体材料(例えば、SiON、HfO等)を用いて形成される。
次に、図6に示すように、ゲート電極60をゲートトレンチ30内に埋め込む。ゲート電極60は、例えば、TiN、WおよびTiNの積層膜、あるいは、AlおよびTiNの積層膜等の低抵抗金属を用いて形成される。
ゲート電極60は、CMPで平坦化された後、エッチングバックされる。これにより、図6に示すように、ゲート電極60の上面62は、Fin40の上面42よりも高く、かつ、側壁膜50の上面52よりも低い位置に位置づけられる。この条件は、式4のように表される。
a1<b<c (式4)
ここで、bは、素子分離領域STIにおけるゲート電極60の高さ(厚み)である。側壁膜50の高さcはゲート電極60の高さbよりも高い(b<c)ので、図6に示すように、側壁膜50は、ゲート電極60の側面全体を被覆し、ゲート電極60がソース層またはドレイン層に短絡することを抑制できる。また、ゲート電極60の高さbはFin40の高さa1よりも高い(a1<b)ので、ゲート電極60は、ゲートトレンチ30内においてFin40によって分断されることなく、連続したワード線WLとして機能することができる。さらに、ゲート電極60は、Fin40の上面42および側面44の全体を被覆することができる。
式1から、サドルの深さeは、側壁膜50の高さc以上であるので、式4は、式5のように表すことができる。
a1<b<c≦e (式5)
即ち、サドルの深さeは、ゲートトレンチ30内の素子分離領域STIにおいて、ゲート電極60の高さbより大きく、かつ、側壁膜50の高さc以上である。サドルの高さeは、ゲートトレンチ30内のアクティブエリアAAにおいて、Fin40の高さa1とFin40上のゲート電極60の高さ(厚み)との和よりも大きく、かつ、Fin40の高さa1とFin40上の側壁膜50の高さとの和以上である。
式5を満たすことによって、ゲート電極60は、ソース層またはドレイン層に短絡しない。さらに、ゲート電極60は、Fin40の上面42および側面44の全体を被覆しつつ、連続したワード線WLとして機能することができる。
次に、図7に示すようにハードマスクHMをゲート電極60上に堆積する。ハードマスクHMは、側壁膜50と同じ材料、例えば、シリコン窒化膜等を用いて形成される。次に、CMP法を用いて、アクティブエリアAAの上面が露出されるまでハードマスクHMを研磨する。必要であればウェットエッチングやRIEを併用しても良い。これにより、図7に示す構造が得られる。このように、ゲート電極60の両側面は、側壁膜50によって被覆され、ゲート電極60の上面は、ハードマスクHMによって被覆される。また、ゲートトレンチ30内において、ゲート電極60は、ゲート絶縁膜を介してFin40の上面および両側面に面する。これにより、ゲート電極60は、埋込みゲート電極60として完成する。
次に、図8に示すように、周辺回路領域PRIにおいて、リソグラフィ技術およびRIE法を用いて、ゲート電極70を形成する。このとき、図8に示すように、メモリ領域MRは、ハードマスクHMにより被覆されており、平坦である。従って、周辺回路領域PRIでは、通常の平面型トランジスタの製造工程を用いることができる。
例えば、ゲート絶縁膜95をアクティブエリアAA上に形成し、ゲート電極70およびハードマスクHMの材料をゲート絶縁膜95上に順次堆積する。次に、リソグラフィ技術およびRIE法を用いてハードマスクHMを加工する。次に、ハードマスクHMをマスクとして用いて、RIE法でゲート電極70をエッチングする。これにより、ゲート電極70が形成される。
次に、図9に示すように、周辺回路領域PRIのトランジスタのゲート電極70の側面に側壁膜80を形成する。側壁膜80は、例えば、シリコン窒化膜等である。周辺回路領域PRIをフォトレジスト(図示せず)で被覆した後に、リソグラフィ技術およびRIE法を用いて、メモリ領域MRの素子分離領域STIをエッチング(リセス)する。メモリ領域MRでは、シリコンからなるアクティブエリアAAおよびシリコン窒化膜で被覆された埋込みゲート電極60はエッチングされず、素子分離領域STIのみが自己整合的にエッチングされる。即ち、ハードマスクHMおよび側壁膜50をマスクとして用いて素子分離領域STIを選択的にエッチングすることによって、アクティブエリアAAの側面を露出させる。
次に、アクティブエリアAAの上面12および側面14にN型不純物を導入してソース層Sおよびドレイン層Dを形成する。N型不純物は、例えば、砒素または燐である。不純物は、例えば、斜めイオン注入またはプラズマドーピングを用いて、アクティブエリアAAの側面14から導入することができる。不純物は、アクティブエリアAAの上面12からだけでなく、側面14からも導入されるので、不純物は、アクティブエリアAAの上面12から底部まで拡散され得る。これにより、ソース層Sおよびドレイン層DがアクティブエリアAAの深い位置まで形成される。ソース層Sおよびドレイン層Dの深さは、例えば、ゲート電極60の底面(ゲートトレンチ30の底面)とほぼ同じ深さでよい。
次に、図10に示すように、ソース層Sおよびドレイン層Dの上面12および側面14にシリサイド110を形成する。このとき、ゲート電極60は、側壁膜50およびハードマスクHMによって被覆されているため、シリサイド工程のフッ酸処理等において保護される。これにより、ゲート電極60とソース層Sまたはドレイン層Dとの短絡を防止できる。
次に、図11に示すように、層間絶縁膜ILD、コンタクト100を形成する。層間絶縁膜ILDは、例えば、シリコン酸化膜等を用いて形成され、コンタクト100は、例えば、タングステン等の金属を用いて形成される。このとき、ゲート電極60は、ゲートトレンチ30内に埋め込まれており、ハードマスクHMおよび側壁膜50によって被覆されている。従って、コンタクト100は、ゲート電極60に短絡することなく、容易に形成され得る。
その後、メモリ素子、配線等を形成することによって、本実施形態による半導体装置が完成する。
このように、本実施形態による製造方法によれば、埋込みゲート電極60を側壁膜50およびハードマスクHMで保護しつつ、アクティブエリアAAの深い位置までソース層Sおよびドレイン層Dを形成することができる。これにより、本実施形態による製造方法は、埋込みゲート電極60をソース層Sおよびドレイン層Dに短絡させることなく、電流駆動能力の高いサドル型FinFETを製造することができる。
本実施形態による製造方法は、ゲートトレンチ30内の側壁膜50を素子分離領域STIおよびゲート絶縁膜90とは異なる工程で形成している。従って、側壁膜50は、素子分離領域STIおよびゲート絶縁膜90とは異なる材料および厚みで形成することができる。例えば、ゲート絶縁膜90のEOT(Equivalent Oxide Thickness)を可及的に薄くしながら、側壁膜50のEOTを厚くすることができる。これにより、FInFETの電流駆動能力をさら増大させながら、ゲート電極60とソース層S(またはドレイン層D)との間の寄生容量およびゲート電極60とコンタクト100との寄生容量を低減させることができる。
さらに、ゲート電極60は、埋込みゲート電極であり、ハードマスクHMおよび側壁膜50によって保護されている。よって、コンタクト100のアライメントが多少ずれたとしても、コンタクト100は、ゲート電極60に短絡することなく、ソース層Sまたはドレイン層Dに容易に接続し得る。
スタンダードFinFETの製造方法では、基板上に高アスペクト比を有するFinを形成するため、Finが倒壊する可能性があった。また、STIをリセスすることによって、Finの高さを調節していたので、Finの高さがばらつく可能性があった。さらに、コンタクト抵抗を低減するために、Finのうちソースおよびドレイン領域にシリコンをエピタキシャル成長させていた。
本実施形態による製造方法は、ゲートトレンチ30内にFin40を形成しているので、Finは倒壊する可能性が少ない。さらに、本実施形態では、ソース層Sおよびドレイン層Dのコンタクト面積は、Fin40の上面の面積に依存しないので、エピタキシャル工程は不要である。このように、本実施形態による製造方法は、スタンダードFinFETの製造方法に比べて容易となる。
図11は、本実施形態による半導体装置の構成を示す斜視断面図である。半導体装置は、例えば、DRAM、MRAM等のメモリである。図11では、周辺回路領域PRIのトランジスタおよびメモリ領域MRのセルトランジスタのみを表示し、メモリ素子等の図示を省略している。
半導体装置は、半導体基板としてバルクシリコン基板10を含む。アクティブエリアAAおよび素子分離領域STIがシリコン基板10に形成されている。ゲート電極60(ワード線WL)がアクティブエリアAAを横切るように設けられており、ゲートトレンチ30内に埋め込まれている。ゲート電極60は、ゲートトレンチ30内の両側面に沿って設けられた2つの側壁膜50の間に埋め込まれている。
ゲート電極60とアクティブエリアAAとの交差部分においては、図4に示したように、アクティブエリアAAはサドル状に形成されており、ゲートトランジスタ30内にFin40が形成されている。Fin40は、ゲートトレンチ30内において、素子分離領域STIから突出するアクティブエリアAAによって形成されている。ゲート電極60は、ゲートトレンチ30内において、Fin40を跨ぐように形成されており、ワード線WLの延伸方向に連続的に延びている。
ゲート電極60上には、ハードマスクHMが形成されている。ハードマスクHMは、側壁膜50とともにゲート電極60を保護している。
メモリ領域MRにおいて、ゲートトレンチ30の外側のアクティブエリアAAには、ソース層Sおよびドレイン層Dが設けられている。ソース層Sおよびドレイン層Dは、アクティブエリアAAの上面から底部までほぼ均一の不純物濃度を有する。即ち、ソース層Sおよびドレイン層Dは、ゲートトレンチ30およびゲート電極60の深さと同程度に、アクティブエリアAAの深い位置まで形成されている。さらに、ソース層Sおよびドレイン層Dの上面および側面の全体にシリサイド110が形成されている。
コンタクト100は、ソース層Sおよびドレイン層Dに接続するように層間絶縁膜ILD内に形成されている。コンタクト100および層間絶縁膜ILDより上層にあるメモリ素子および配線層の図示は省略されている。
図4を参照して上述したように、側壁膜50の上面52は、ゲートトレンチ30内のアクティブエリアAAの上面(Fin40の上面42)よりも高く、かつ、ゲートトレンチ30の外側のアクティブエリアAAの上面12よりも低い。また、ゲート電極60の上面62は、Fin40の上面42よりも高く、かつ、側壁膜50の上面52よりも低い。さらに、本実施形態による半導体装置は、上述の式1〜式5を満たす。
周辺回路領域PRIにおいては、平面型トランジスタが形成されている。
本実施形態による半導体装置では、セルトランジスタがサドル型FinFETであり、かつ、ソース層Sおよびドレイン層DがアクティブエリアAAの深い位置まで形成されている。よって、セルトランジスタにおいて、Fin40の全体にチャネルが形成され、かつ、Fin40の全体が電導に寄与することができる。その結果、セルトランジスタの電流駆動能力が高くなる。
また、ゲート電極60が埋込み型であり、かつ、ハードマスクHMおよび側壁膜50によって保護されているので、ゲート電極60は、ソース層S、ドレイン層D、コンタクト100と短絡し難い。
尚、上記実施形態では、N型FinFETの形成について説明した。しかし、拡散層の導電型を変更することによって、P型FinFETも容易に形成することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10・・・バルクシリコン基板、AA・・・アクティブエリア、STI・・・素子分離領域、MR・・・メモリ領域、PRI・・・周辺回路領域、30・・・ゲートトレンチ、40・・・Fin、50・・・側壁膜、60・・・ゲート電極、90・・・ゲート絶縁膜、100・・・コンタクト、HM・・・ハードマスク、110・・・シリサイド、S・・・ソース層、D・・・ドレイン層、ILD・・・層間絶縁膜

Claims (9)

  1. 半導体基板にアクティブエリアおよび素子分離領域を形成し、
    前記素子分離領域の上面が前記アクティブエリアの上面よりも低くなるように該アクティブエリアおよび該素子分離領域をエッチングすることによって、前記アクティブエリアを横切るゲートトレンチを形成し、
    前記ゲートトレンチの内側面に沿って絶縁性の側壁膜を形成し、
    前記ゲートトレンチ内の前記側壁膜間にゲート電極の材料を埋め込み、
    前記ゲート電極上にハードマスクを形成し、
    前記ハードマスクおよび前記側壁膜をマスクとして用いて前記ゲートトレンチの外側にある前記素子分離領域を選択的にエッチングして前記ゲートトレンチの外側にある前記アクティブエリアの側面を露出させ、
    前記ゲートトレンチの外側にある前記アクティブエリアの上面および側面に不純物を導入してソース層およびドレイン層を形成することを具備し、
    前記側壁膜の上面は、前記ゲートトレンチ内の前記アクティブエリアの上面よりも高く、かつ、前記ゲートトレンチの外側の前記アクティブエリアの上面よりも低い位置にあり、
    前記ゲート電極の上面は、前記ゲートトレンチ内の前記アクティブエリアの上面よりも高く、かつ、前記側壁膜の上面よりも低い位置にあることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 半導体基板にアクティブエリアおよび素子分離領域を形成し、
    前記素子分離領域の上面が前記アクティブエリアの上面よりも低くなるように該アクティブエリアおよび該素子分離領域をエッチングすることによって、前記アクティブエリアを横切るゲートトレンチを形成し、
    前記ゲートトレンチの内側面に沿って絶縁性の側壁膜を形成し、
    前記ゲートトレンチ内の前記側壁膜間にゲート電極の材料を埋め込み、
    前記ゲート電極上にハードマスクを形成し、
    前記ハードマスクおよび前記側壁膜をマスクとして用いて前記ゲートトレンチの外側にある前記素子分離領域を選択的にエッチングして前記ゲートトレンチの外側にある前記アクティブエリアの側面を露出させ、
    前記ゲートトレンチの外側にある前記アクティブエリアの上面および側面に不純物を導入してソース層およびドレイン層を形成することを具備した半導体装置の製造方法。
  3. 前記ゲートトレンチ内の前記アクティブエリアはFin状に形成され、
    前記ゲート電極は、Fin状の前記アクティブエリアの上面および側面に面するように形成されることを特徴とする請求項2に記載の半導体基板の製造方法。
  4. 前記ソース層および前記ドレイン層の形成後、前記アクティブエリアの上面および側面にシリサイドを形成することをさらに具備したことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記ゲートトレンチの外側の前記アクティブエリアの上面から前記側壁膜の上面までの深さは、前記ゲートトレンチ内の前記アクティブエリアの高さ以上であることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記側壁膜の上面は、前記ゲートトレンチ内の前記アクティブエリアの上面よりも高く、かつ、前記ゲートトレンチの外側の前記アクティブエリアの上面よりも低い位置にあり、
    前記ゲート電極の上面は、前記ゲートトレンチ内の前記アクティブエリアの上面よりも高く、かつ、前記側壁膜の上面よりも低い位置にあることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記ゲートトレンチ内の前記アクティブエリアの高さをa1とし、前記ゲートトレンチの外側の前記アクティブエリアの上面から前記側壁膜の上面までの深さをa2とし、前記アクティブエリア上の前記ゲート電極の高さをbとし、前記側壁膜の高さをcとし、前記ゲートトレンチの深さをdとすると、
    a2≧a1 (式1)
    a1<c<d (式2)
    d>a1+a2 (式3)
    a1<b<c (式4)
    式1〜式4が成り立つことを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 半導体基板と、
    前記半導体基板に形成されたアクティブエリアおよび素子分離領域と、
    前記アクティブエリアを横切るゲートトレンチ内において、前記素子分離領域よりも突出する前記アクティブエリアによって形成されたFin部と、
    前記ゲートトレンチの内側面に沿って設けられた絶縁性の側壁膜と、
    前記ゲートトレンチ内の前記側壁膜間に埋め込まれたゲート電極と、
    前記ゲートトレンチの外側にある前記アクティブエリアに設けられたソース層およびドレイン層とを備え、
    前記側壁膜の上面は、前記ゲートトレンチ内の前記アクティブエリアの上面よりも高く、かつ、前記ゲートトレンチの外側の前記アクティブエリアの上面よりも低い位置にあり、
    前記ゲート電極の上面は、前記ゲートトレンチ内の前記アクティブエリアの上面よりも高く、かつ、前記側壁膜の上面よりも低い位置にあることを特徴とする半導体装置。
  9. 前記ゲートトレンチ内の前記アクティブエリアの高さをa1とし、前記ゲートトレンチの外側の前記アクティブエリアの上面から前記側壁膜の上面までの深さをa2とし、前記アクティブエリア上の前記ゲート電極の高さをbとし、前記側壁膜の高さをcとし、前記ゲートトレンチの深さをdとすると、
    a2≧a1 (式1)
    a1<c<d (式2)
    d>a1+a2 (式3)
    a1<b<c (式4)
    式1〜式4が成り立つことを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
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