JP2014049291A - スイッチ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】傾動式の操作ノブを備えるものにあって、操作ノブの回転操作をも可能として操作の種類を増やす。
【解決手段】上ケース3の円形開口部3a内に、上面を操作面5bとした円環状の操作ノブ5を傾動操作及び回転操作可能に設ける。回路基板7上に、90度間隔で4個のスイッチ部9を設ける。操作ノブ5と一体的に傾動する傾動操作部材13の傾動により、プッシャ12を介して各スイッチ部9を動作させる。制御回路は、スイッチ部9のいずれかからオン信号が入力された場合には、その信号に基づいて、操作ノブ5の操作面5bの押圧操作位置を検出(判定)する。制御回路は、スイッチ部9のいずれかがオン動作し、時間経過に伴い、オン動作するスイッチ部9が円周方向に隣り合うものに順次変動していったときに、操作ノブ5が回転操作されたことを判定する。
【選択図】図1
【解決手段】上ケース3の円形開口部3a内に、上面を操作面5bとした円環状の操作ノブ5を傾動操作及び回転操作可能に設ける。回路基板7上に、90度間隔で4個のスイッチ部9を設ける。操作ノブ5と一体的に傾動する傾動操作部材13の傾動により、プッシャ12を介して各スイッチ部9を動作させる。制御回路は、スイッチ部9のいずれかからオン信号が入力された場合には、その信号に基づいて、操作ノブ5の操作面5bの押圧操作位置を検出(判定)する。制御回路は、スイッチ部9のいずれかがオン動作し、時間経過に伴い、オン動作するスイッチ部9が円周方向に隣り合うものに順次変動していったときに、操作ノブ5が回転操作されたことを判定する。
【選択図】図1
Description
本発明は、押圧操作により傾動する操作ノブを有するスイッチ装置に関する。
例えば自動車に設けられる電動ドアミラーの角度調整用の操作装置として、上下左右の4方向に操作ノブを傾動させて4個のスイッチ要素を操作する構成の4方向の傾動式のスイッチ装置が知られている(例えば特許文献1参照)。このスイッチ装置は、スイッチケースの開口部の内側に、操作ノブを、中央部を支点にして上下左右の4方向に傾動可能に備えて構成されている。操作ノブは、通常時(操作されていない状態)には中立位置に位置される。操作ノブの表面には、外周部の上下左右の4箇所に操作部が設けられ、各操作部の裏面側には、半球状をなす合計4個の凸部が一体的に設けられている。
そして、スイッチケース内には、4個のスイッチ要素が設けられ、各スイッチ要素のロッドが、凸部の先端に夫々当接している。これにて、例えば、ユーザが、操作ノブのうち右の操作部を押圧して操作ノブを右側に傾動させれば、右側の凸部が右側のスイッチ要素のロッドを押圧して該スイッチ要素をオン動作させるようになっている。
ところで、この種のスイッチ装置においては、操作ノブの操作部を押圧操作して単純に4方向を指示する(4個のいずれかのスイッチ要素をオン・オフする)といった使い方だけでなく、ユーザが、操作ノブの表面外周を押しながら回転操作を行い、その際の複数のスイッチ要素のオン・オフの状態の変動から回転検出(回転方向の検出も含む)ができる構成とすれば、1つのスイッチ装置で、できる操作の種類(数)が増えることになる。
具体例をあげると、例えば自動車の分野では、カーナビゲーション装置の画面表示の指示操作に、この種の傾動式のスイッチ装置を採用することができ、このとき、操作ノブの4方向の傾動操作を地図のスクロール方向の指示に用い、操作ノブの回転操作を、表示態様の変更(縮尺の変更)等の指示に用いるといった使い方をすることが可能となる。このように、この種のスイッチ装置において、押圧操作に加えて、上記のような回転操作を可能とすることができれば、1つのスイッチ装置でできる操作の種類(数)が増え、有用性や便宜性をより高めることが可能となる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、傾動式の操作ノブを備えるものにあって、操作ノブの回転操作をも可能として操作の種類を増やすことができるスイッチ装置を提供するにある。
本発明のスイッチ装置は、スイッチケースと、表面側外周部に操作面を有する円形または円環状をなし、前記スイッチケースに、同軸回転可能且つその回転軸を中心として傾動可能に設けられ、前記操作面が押圧操作されることにより当該押圧操作部分が該スイッチケースの内方に押込まれるように傾動する操作ノブと、前記スイッチケース内に、前記操作ノブの操作面に対応して複数個が円周方向に並んで設けられ、該スイッチケースに対する該操作ノブの絶対的な押圧操作位置に応じてオン動作するスイッチ素子と、前記複数個のスイッチ素子のうちオン動作したスイッチ素子の位置から前記操作ノブの前記スイッチケースに対する絶対的な押圧操作位置を判定する第1の判定手段と、前記複数個のスイッチ素子のうちオン動作したスイッチ素子が時間経過に伴い円周方向に隣り合うものに順次変動したときに、前記操作ノブが回転操作されたことを判定する第2の判定手段とを備えるところに特徴を有する。
本発明のスイッチ装置によれば、操作ノブの操作面のいずれかの位置がユーザによって押圧操作されると、操作ノブが傾動し、その傾動位置に応じたいずれかのスイッチ素子がオン動作する。従って、第1の判定手段により、操作ノブのスイッチケースに対する絶対的な押圧操作位置を判定(検出)することができる。そして、ユーザが、操作ノブの外周を押しながら回転操作を行った場合には、傾動位置の回転方向への移動に伴い、オン動作するスイッチ素子が円周方向に順に変動していくようになる。従って、第2の判定手段により、そのようなスイッチ素子のオン動作位置の変動を検出することに基づいて、操作ノブが回転操作されていること、及びその回転方向を検出することができる。この結果、傾動式の操作ノブにおける回転操作の検出をも可能とすることができる。
以下、本発明を具体化した一実施例について、図面を参照しながら説明する。本実施例では、スイッチ装置1は、例えば、自動車のステアリングホイールやセンターコンソール部分に組込まれ、カーナビゲーション装置やカーオーディオ装置、車載電話機等の車載機器2(図5参照)の操作用として設けられている。以下、本実施例に係るスイッチ装置1の構成について述べる。尚、図面においては、便宜上、スイッチ装置1を、操作ノブの表面側を上方に向けた状態で示しており、以下の説明で、上下、左右、前後といった方向をいう場合には、図1等の状態を基準(縦断正面図)とし、操作ノブの操作面が上方から押圧されるものとして説明する。
図1に示すように、スイッチ装置1は、上ケース3と下ケース4とを結合して構成される合成樹脂製のスイッチケースを備えている。図2、図3にも示すように、そのうち上ケース3は、上面部が丸みを帯びたほぼ円筒状をなし、その上面には、中心軸Oを中心とした円形開口部3aが形成されている。前記下ケース4は、前記上ケース3の下面開口部を塞ぐ円板状をなしている。詳しくは後述するが、前記上ケース3の円形開口部3a部分に、中央部に円形穴5aを有する円環状(リング板状)をなす合成樹脂製の操作ノブ5、及び、円形穴5a内に押圧操作可能に配置される円板状の押しボタン6が設けられる。尚、押しボタン6の中心を上下方向に延びる仮想的な軸を中心軸Oとする。
図1に示すように、前記下ケース4の上面部には、回路基板7が設けられ、この回路基板7の中央部に、センタスイッチ部8が設けられている。更に、回路基板7上には、図3にも示すように、複数個例えば4個のスイッチ素子としてのスイッチ部9が、前後左右に位置して、つまり90度間隔で円周方向に並んで設けられている。本実施例では、前記センタスイッチ部8並びにスイッチ部9として、周知のラバースイッチが採用されている。詳しく図示はしないが、これらラバースイッチは、円筒キャップ状のラバー10と、回路基板7側に固定的に設けられた一対の固定接点と、ラバー10の内面(上部の裏面)に設けられた可動接点とを備えて構成されている。
前記上ケース3内には、前記回路基板7の上方に位置して、ボデー11が固定的に設けられる。このボデー11は、中央部に前記センタスイッチ部8に対応して図で上下方向に貫通する貫通孔11aを有するリング状に構成されている。このボデー11の前後左右の4箇所には、前記各スイッチ部9に対応して上下に貫通するプッシャ孔11b(左右2箇所のみ図示)が形成されている。そして、このボデー11には、前記各プッシャ孔11bを上下に貫通するようにして、プッシャ12が夫々上下方向に変位可能に支持されている。これらプッシャ12は、基端部(下端部)に鍔状の径大部を有する丸棒状に構成され、上端部がボデー11の上面から突出している。
これにて、各プッシャ12が上方からの押圧力を受けて下方に変位すると、前記スイッチ部9のラバー10が下方へ押圧され、該ラバー10がつぶれる方向に弾性的に変形して各スイッチ部9がオン動作する。また、プッシャ11の押圧操作力が解除されると、ラバー10が自らの復元力により元の状態に復帰してスイッチ部9がオフすると共に、プッシャ12を上方に変位させて元の位置に戻すようになっている。
尚、図1及び図3等に示すように、4つのスイッチ部9を区別する場合には、符号9の後に、上から見て時計回り方向に順に(A)、(B)、(C)、(D)を付して区別することとする。即ち、ここでは、正面から見て、左側のものがスイッチ部9(A)、後部のものがスイッチ部9(B)、右側のものがスイッチ部9(C)、手前のものがスイッチ部9(D)とされている。また、同様に、4本のプッシャ12を区別する場合にも、符号12の後に、(A)、(B)、(C)、(D)を付して区別することとする。
図1に示すように、前記上ケース3内には、前記ボデー11の上部に位置して、傾動操作部材13が設けられている。この傾動操作部材13は、前記ボデー11の貫通孔11aの上部に上方から差込まれた形態とされる中央部の円筒部13aと、その円筒部13aの上端から外周方向に延びるリング板部13bとを一体に有して構成されている。リング板部13bの下面部には、前記各プッシャ12の上端に載置状に当接する押圧部13cが設けられている。このとき、前記円筒部13aの外周には、揺動部材14が嵌合固定され、この揺動部材14が、前記ボデー11の貫通孔11aの内壁面上端部に設けられた支持部15に揺動可能に支持されている。これにて、傾動操作部材13は、中心軸Oを中心として全周方向に傾動可能に支持されている。
前記傾動操作部材13の円筒部13a内には、軸部材16が上下動可能に挿入支持されている。この軸部材16は、円筒部13aから上方に突出し、その上端部に前記押しボタン6が取付けられている。この軸部材16の下端部には、円筒部13aから下方に突出し下端部が球面状をなすガイド軸部16aが設けられている。そして、この軸部材16(ガイド軸部16a)と前記センタスイッチ部8との間には、伝達部材17が設けられている。この伝達部材17は、厚みをもった円板状をなすと共に、その上面には、前記ガイド軸部16aを受ける凹状の曲面部17aが設けられている。伝達部材17の下面が前記センタスイッチ部8のラバー10上に配置されている。
これにて、押しボタン6が押圧操作されて軸部材16が傾動操作部材13の円筒部13a内を下方に変位すると、伝達部材17を介してセンタスイッチ部8のラバー10が下方へ押圧され、該ラバー10がつぶれる方向に弾性的に変形してセンタスイッチ部8がオン動作する。また、押しボタン6の押圧操作力が解除されると、ラバー10が自らの復元力により元の状態に復帰してセンタスイッチ部8がオフすると共に、軸部材16を上方に変位させて元の位置に戻すようになっている。
尚、このとき、前記傾動操作部材13が後述するように傾動操作された際には、円筒部13aが中心軸Oから傾動し、軸部材16(及び押しボタン6)が傾動操作部材13と一体的に傾動する。ところが、軸部材16のガイド軸部16aの先端が、伝達部材17の曲面部17aで受けられているため、軸部材16の傾動状態でも、押しボタン6が操作されることにより、センタスイッチ部8がオン・オフ動作するようになっている。
そして、図1に示すように、前記操作ノブ5は、上記したように円環状の薄板状をなし、その表面側外周部である上面全域が、ユーザが手の指T(図4参照)にて任意の位置を押圧操作可能な操作面5bとされる。この操作ノブ5は、前記傾動操作部材13のリング板部13bの上面に載置状とされ、前記上ケース3の円形開口部3aの内周部に配置され該リング板部13bの外周部に連結されるリング部材18により、上方への抜止め状態に設けられる。
これにて、通常時(ユーザによる押圧操作が無い状態)では、操作ノブ5は、図1に示す中立位置(図でほぼ水平な状態)に保持され、操作面5bのいずれかが押圧操作されることにより、上ケース3の内方に押込まれるようにして、傾動操作部材13と一体に傾動するようになっている。このとき、傾動操作部材13のリング板部13bの傾動によって、押圧操作位置に応じたいずれかのプッシャ12が上方からの押圧力を受けて下方に変位し、スイッチ部9を動作させるようになっている。これと共に、操作ノブ5は、リング板部13bの上面を摺動することにより、傾動操作部材13に対し前記中心軸Oを中心として回転操作(同軸回転)が可能に設けられている。
ここで、図5は、上記スイッチ装置1部分の電気的構成を概略的に示している。ここで、スイッチ装置1のセンタスイッチ部8及び4個のスイッチ部9(A)〜9(D)のオン動作信号が、CPU(コンピュータ)を主体として構成される制御回路19の5個の入力端子に夫々入力されるようになっている。そして、制御回路19は、センタスイッチ部8及びスイッチ部9(A)〜9(D)からの入力信号に応じて、車載機器2(例えば、カーナビゲーションシステムの表示装置の表示画面)を制御するようになっている。
このとき、本実施例では、スイッチ装置1に対し、ユーザは、操作ノブ5の操作面5bの円周方向のいずれかの位置(例えば前後左右及び斜めの8方向のいずれか)を下方に押圧して傾動させる押圧操作を行うことができる。更に、それに加えて、ユーザは、操作ノブ5の回転操作を行うことができる。この回転操作とは、操作ノブ5の操作面5bの任意の位置を指Tで押圧して、その押圧操作力を加えたままで、傾動操作部材13に対して操作ノブ5を回転方向に摺動させていく操作である。右回り(時計回り)方向、左回り(反時計回り)方向の両方の回転操作が可能である。
前記制御回路19は、センタスイッチ部8及びスイッチ部9(A)〜9(D)からの入力信号を常に監視する。そして、スイッチ部9(A)〜9(D)のいずれかからオン信号が入力された場合には、操作ノブ5の押圧操作がなされたと判断する。この場合、1個のスイッチ部9からオン信号が入力される、又は隣り合う2個のスイッチ部9から同時にオン信号が入力された場合には、その信号に基づいて、操作ノブ5の操作面5bの上ケース3に対する絶対的な押圧操作位置(例えば前後左右及び斜めの8方向)を検出(判定)する。
具体例をあげると、ユーザが上ケース3に対し、操作ノブ5の操作面5bの左側部位を押圧操作すると、左側のスイッチ部9(A)がオン動作するので、押圧操作位置が左であると判定できる。また、ユーザが上ケース3に対し、操作ノブ5の操作面5bの右斜め後方部位を押圧操作すると、後部のスイッチ部9(B)と右側のスイッチ部9(C)とが同時にオン動作するので、押圧操作位置が右後部であると判定できる。
更に、制御回路19は、スイッチ部9のいずれかがオン動作した後に、時間経過に伴い、オン動作するスイッチ部9が円周方向に隣り合うものに順次変動していったときに、操作ノブ5が回転操作されたこと(回転方向及び回転操作量)を判定する。この場合、制御回路19は、スイッチ部9(A)、9(B)、9(C)、9(D)、9(A)の順にオン動作した場合(間に隣り合う2個のスイッチ部9が同時にオンする期間を含む)には、右回り(時計回り)方向と判断する。また、スイッチ部9(A)、9(D)、9(C)、9(B)、9(A)の順にオン動作した場合(間に隣り合う2個のスイッチ部9が同時にオンする期間を含む)には、左回り(反時計回り)方向と判断する。
従って、前記制御回路19が、第1の判定手段として機能すると共に、第2の判定手段として機能する。尚、ユーザが押しボタン6を押圧操作するとセンタスイッチ部8がオン動作することは勿論である。この押しボタン6は、操作ノブ5(傾動操作部材13)が傾動している場合でもオン操作できる。制御回路19は、センタスイッチ部8がオン動作した場合に、押しボタン6が押圧操作されたと判断する。この押しボタン6は、例えば「決定」キーとして機能させることができる。
さて、本実施例では、前記操作ノブ5の操作面5bは、ユーザが指Tで該操作面5bを押圧操作していずれかのスイッチ部9がオン動作するまで該操作ノブ5(傾動操作部材13)を傾動させた状態で、該指Tが滑ることなく前記操作ノブ5を回転操作できる程度の摩擦力が得られるように構成されている。
より具体的には、図4に示すように、前記操作ノブ5の操作面5bの表面の摩擦係数をμs、ユーザの指Tによる操作ノブ5の押圧方向の力をF1、指Tによる操作ノブ5の回転方向の力をF2、前記操作ノブ5を回転移動させるために必要な力をFknob、操作ノブ5を押圧して前記スイッチ部9をオン動作させるために必要な力をFonとすると、以下の式が成立する。
即ち、指Tが操作面5b上を滑らない条件は、
μs・F1>F2 ‥(1)
となり、操作ノブ5が回転する条件は、
F2>Fknob ‥(2)
となる。また、スイッチ部9がオン動作する条件は、
F1=Fon ‥(3)
である。
μs・F1>F2 ‥(1)
となり、操作ノブ5が回転する条件は、
F2>Fknob ‥(2)
となる。また、スイッチ部9がオン動作する条件は、
F1=Fon ‥(3)
である。
上記(1)、(2)式より、指Tが滑らずに操作ノブ5が回転する条件は、
μs・F1>Fknob
μs>Fknob/F1 ‥(4)
となる。従って、(3)、(4)式より、操作面5b表面の摩擦係数μsは、
μs=Fknob/Fon ‥(5)
とされているのである。尚、この摩擦係数μsを得るためには、操作ノブ5自体の材料の選定、操作面5bに対する所定の滑り性を得るための塗料の塗布、操作面5bの凹凸形状の設定など、様々な手法を採用することが可能である。
μs・F1>Fknob
μs>Fknob/F1 ‥(4)
となる。従って、(3)、(4)式より、操作面5b表面の摩擦係数μsは、
μs=Fknob/Fon ‥(5)
とされているのである。尚、この摩擦係数μsを得るためには、操作ノブ5自体の材料の選定、操作面5bに対する所定の滑り性を得るための塗料の塗布、操作面5bの凹凸形状の設定など、様々な手法を採用することが可能である。
上記構成のスイッチ装置1においては、ユーザにより操作ノブ5の操作面5bのいずれかの位置(上ケース3に対する前後左右並びに斜めの8方向のいずれか)が押圧操作されると、操作ノブ5ひいては傾動操作部材13が中立位置から上ケース3に対して傾動し、リング板部13bの下面部の押圧部13cがいずれかのプッシャ12を下方に押圧して対応するスイッチ部9をオン動作させる。この結果、スイッチ部9のオン動作信号が制御回路19に入力され、制御回路19は、上ケース3に対する絶対的な押圧操作位置を判定(検出)し、それに基づいて車載機器2(例えばカーナビゲーションシステムの表示装置)を制御する。ユーザが操作ノブ5に対する押圧操作力を解除すると、操作ノブ5が中立位置に戻り、スイッチ部9がオフされる。
そして、上記したように、本実施例のスイッチ装置1では、ユーザが、操作ノブ5の操作面5bを押しながら、該操作ノブ5を上ケース3に対して回転させる回転操作を行うことができる。この場合には、制御回路19に、スイッチ部9からのオン動作信号が、回転方向に応じて順次入力されるので、制御回路19は、操作ノブ5が回転操作されていること、及びその回転方向を検出(判定)することができ、それに応じて車載機器2を制御することができる。尚、ユーザが、押しボタン6を押圧操作すると、センタスイッチ部8がオン動作してその信号が制御回路19に入力されるので、制御回路19は、押しボタン6が押圧操作されたことを判断することができる。
上記構成のスイッチ装置1の使用の一具体例をあげると、例えば、カーナビゲーションシステム(表示装置)の地図表示画面において、操作ノブ5の押圧操作位置によって表示地図のスクロール方向(8方向のいずれか)を指示し、操作ノブ5の回転操作によって縮尺の変更(回転方向に応じて拡大、縮小)を指示するといった使い方をしたり、或いは、目的地等の項目選択画面において、操作ノブ5の押圧操作位置によって項目選択用のカーソルの移動方向を指示し、操作ノブ5の回転操作によってページスクロール(回転方向に応じて送り、戻り)指示するといった使い方をしたりすることができる。
このように本実施例によれば、傾動式の操作ノブ5を備えるスイッチ装置1にあって、操作ノブ5の操作面5bの押圧操作位置の検出(判定)に加えて、操作ノブ5の回転操作をも検出可能とすることができた。従って、1つのスイッチ装置1において検出可能な操作の種類(数)を増やすという要望に応えることができ、ひいては、有用性や便宜性をより高めることができるという優れた効果を得ることができる。
ところで、上記構成のスイッチ装置1にあって、操作ノブ5の回転検出を行うためには、スイッチ部9がオン動作する程度の力で、操作面5bを押圧操作して傾動させ、そのままの押圧状態で、操作面5bを指Tが滑ることなく操作ノブ5を回転させる必要がある。つまり、操作面5bの摩擦係数が大きすぎて、いずれのスイッチ部9もオン動作していない状態(傾動していない状態)で操作ノブ5を回転させても意味がなく、また、操作面5bの摩擦係数が小さすぎて操作面5bで指Tが滑って空回りしてしまってもいけない。よって、操作面5bを指Tで少し押した状態で、滑らずに操作ノブ5を回転操作できることが望ましい。
本実施例では、操作ノブ5の操作面5bの摩擦係数μsの設定により、ユーザが指Tで該操作面5bを押圧操作していずれかのスイッチ部9がオン動作するまで該操作ノブ5(傾動操作部材13)を傾動させた状態で、該指Tが滑ることなく前記操作ノブ5を回転操作できる。この結果、ユーザは操作ノブ5の回転操作を確実に行うことができ、制御回路19が誤検出することなく回転操作を判定することができる。
尚、上記実施例では、操作ノブ5を円環状に設けて、その中心部に押しボタン6を設ける構成としたが、押しボタン6及びセンタスイッチ部8を省略した構成としても良い。この場合、円形(円板状)の操作ノブを採用し、その表面の外周寄り部分を押圧操作して操作ノブを傾動させる構成とすることもできる。また、上記実施例では、4個のスイッチ部9を設ける構成としたが、スイッチ素子を、3個或いは5個以上設けるように構成しても良い。
その他、上下のケース(スイッチケース)の形状や、操作ノブ、操作面の形状、操作ノブの支持構造、スイッチ素子の構成(ラバースイッチ以外のスイッチ素子の採用)等の具体的構造についても、様々な変形が可能である。また、上記実施例では、本発明のスイッチ装置を自動車のナビゲーションシステム等の車載機器の操作用に適用したが、それ以外にも各種の用途に適用することが可能である等、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
図面中、1はスイッチ装置、3は上ケース(スイッチケース)、5は操作ノブ、5bは操作面、6は押しボタン、7は伝達部、8はセンタスイッチ部、9はスイッチ部(スイッチ素子)、12はプッシャ、13は傾動操作部材、19は制御回路(第1の判定手段、第2の判定手段)を示す。
Claims (3)
- スイッチケースと、
表面側外周部に操作面を有する円形または円環状をなし、前記スイッチケースに、同軸回転可能且つその回転軸を中心として傾動可能に設けられ、前記操作面が押圧操作されることにより当該押圧操作部分が該スイッチケースの内方に押込まれるように傾動する操作ノブと、
前記スイッチケース内に、前記操作ノブの操作面に対応して複数個が円周方向に並んで設けられ、該スイッチケースに対する該操作ノブの絶対的な押圧操作位置に応じてオン動作するスイッチ素子と、
前記複数個のスイッチ素子のうちオン動作したスイッチ素子の位置から前記操作ノブの前記スイッチケースに対する絶対的な押圧操作位置を判定する第1の判定手段と、
前記複数個のスイッチ素子のうちオン動作したスイッチ素子が時間経過に伴い円周方向に隣り合うものに順次変動したときに、前記操作ノブが回転操作されたことを判定する第2の判定手段とを備えることを特徴とするスイッチ装置。 - 前記操作ノブの操作面は、ユーザが指で該操作面を押圧操作して前記いずれかのスイッチ素子がオン動作するまで該操作ノブを傾動させた状態で、該指が滑ることなく前記操作ノブを回転操作できる程度の摩擦力が得られるように構成されていることを特徴とする請求項1記載のスイッチ装置。
- 前記操作面の表面の摩擦係数μsは、ユーザの指により前記操作ノブを回転移動させるために必要な力をFknob、ユーザの指により前記操作ノブを押圧して前記スイッチ素子をオン動作させるために必要な力をFonとすると、
μs=Fknob/Fon
とされていることを特徴とする請求項2記載のスイッチ装置。
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