JP2014048791A - タッチパネル用電極積層体、及びタッチパネル、並びに画像表示装置 - Google Patents

タッチパネル用電極積層体、及びタッチパネル、並びに画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】画像のコントラストを向上させる遮光メッシュと導電体のメッシュを用いていながら、それらメッシュ間およびディスプレイパネルの画素との干渉によるモアレが視認され難いタッチパネル用電極積層体、タッチパネル、画像表示装置を提供する。
【解決手段】タッチパネル用電極積層体100は、多数の開口領域を画成する導電体メッシュを備えた電極部材と、多数の開口領域を画成する遮光性メッシュを備えた光学部材とを備え、両者のメッシュパターンが、二つの分岐点Bの間を延びて多数の開口領域を画成する多数の境界線分から形成され、(a)一の分岐点から延びる境界線分の数の平均値Nが3.0<N<4.0、(b)5本または6本または7本の境界線分によって周囲を取り囲まれた開口領域のうち、6本の境界線分での開口領域を含む二種類以上の開口領域を含む、(c)6本の境界線分で囲まれた開口領域が最多、の3条件を満たすメッシュパターンである。
【選択図】図1

Description

本発明は、遮光性メッシュと導電体メッシュとを含むタッチパネル用電極積層体と、これを用いたタッチパネル、並びに該タッチパネルを用いた画像表示裝置に関する。特に、ディスプレイパネルの画素の周期的配列との干渉によるモアレが視認され難いタッチパネル用電極積層体とタッチパネル、並びに画像表示装置に関する。
近年、各種電子機器の入力装置としてタッチパネルが普及してきている。タッチパネルは抵抗膜方式など各種方式のものが実用化されているが、なかでも最近注目されているのは、マルチタッチ(多点同時入力)が可能な静電容量方式のタッチパネルである。
タッチパネルは、一般的には、図27の断面図で示すように、タッチパネル用電極部材40として、ガラス板やポリエチレンテレフタレートフィルム等からなる透明基材41の片方の面上に、ITO(インジウム錫酸化物)薄膜からなる透明導電膜42aを形成したものが使用されている(特許文献1)。
ただ、ITO薄膜からなる透明導電膜42aは、インジウムというレアメタル(希土類元素)が使用されるために高価である点、及び、抵抗(表面抵抗率)がタッチパネルの大面積化を図るには高抵抗である点で、低コスト化及び大画面化への要求に対応し難い。
そこで、ITO薄膜の透明導電膜42aに代えて、図28(A)の断面図、及び図28(B)の平面図で示すタッチパネル用電極部材40のように、透明基材41に、金属細線パターンからなる金属メッシュ42bを形成したものが提案されている(特許文献2)。金属メッシュ42bによれば、ITO薄膜に比べて低コストかつ低抵抗にできる。
しかしながら、上記金属メッシュ42bは、細い細線から構成されるために不可視ではあるが、図28(B)のように、正方格子状の周期的パターンであるために、ディスプレイパネルの画素の周期的配列と干渉して、モアレ(縞模様)が視認され、これを回避することは一般的に困難である。
また、一般に、画像表示装置の前面側には、種々の機能をそれぞれ有する複数枚のシート状の部材からなる積層体が配置されるが、このような積層体に含まれ得る部材の一つとして、透光性を有し画像光を透過させ得る一方で不要光を吸収し得る光学部材が挙げられる。一例として、特許文献3には、画像を形成する画像形成装置の画面上に配置される光学部材が示されている。特許文献3における光学部材は、ストライプ状に交互に配列された遮光部およびプリズム部から成る微小ルーバ構造を有している。プリズム部によって、画像をなす画像光の透過を可能としつつ、遮光部によって、太陽光や照明光等の環境光からなる外光を不要光として吸収し得るようになっている。このような光学部材によれば、不要光を吸収することによって、画像のコントラスト(白画像輝度の黒画像輝度に対する比)を効果的に高めることができる。
タッチパネルにおいても、かかる光学部材を使用することで、不要光を吸収して、画像のコントラストを高めることが考えられるが、遮光部が繰り返し配列された光学部材と、正方格子状の周期的パターンである金属メッシュとを重ねた場合、遮光部の周期性と金属メッシュの周期性との干渉に起因した縞状の模様、すなわちモアレ(干渉縞)が視認されることがある。
加えて、ディスプレイパネルは、繰返し周期を持った画素配列を有しているため、ディスプレイパネル上に、光学部材および金属メッシュが配置されると、画素配列の周期性と、遮光部の周期性および金属メッシュの周期性との干渉に起因したより複雑なモアレが視認され得る。このようなモアレは、タッチパネルをディスプレイパネルの表示面側に配置した画像表示装置における画像の画質を著しく劣化させることになる。
なお、タッチパネル用電極部材と類似の構成(材料、積層構成、メッシュ形状)を有する部材として、導電性メッシュを含む電磁波遮蔽材が知られている。斯かる電磁波遮蔽材が含まれる画像表示装置の前面側に配置される積層体に関し、モアレの発生を防止するため、導電性メッシュのメッシュパターンを改良し、メッシュ配列周期を不規則化(ランダム化)することが提案されている(特許文献4および特許文献5)。
これらの配列周期を不規則化した電磁波遮蔽材用の導電メッシュ形状をタッチパネル用電極に流用することも考え得る。しかしながら、現実に試みた結果、以下の如き理由から、タッチパネル用電極(の導電体パターン)として不十分なものであることが判明した。
すなわち、特許文献4では、有機溶剤処理と酸処理とを組み合わせた化学処理によって導電性メッシュを作製することが提案されている。この導電性メッシュは完全にランダム化したパターンを有しており、モアレの解消には有効である。しかしながら、特許文献4に開示された導電性メッシュのパターンは、必然的にパターン自体に粗密を含むようになり、その粗密による濃淡の外観ムラが発生する。そして、特許文献4の導電性メッシュを画像形成装置上に配置すると、明度の濃淡ムラが視認され、画質を著しく劣化させることになる。また、特許文献4に開示された導電性メッシュのパターンは、断線した箇所を含むようになり、当該部分は、電磁波遮蔽の目的に有効に機能しないだけでなく、透明性を低下させるといった不具合をも来す。
一方、特許文献5に開示された電磁波遮蔽材の導電体メッシュのパターンは、断線箇所を含んでいないものの、完全にランダム化されておらず部分的に周期性を残している。特許文献5に開示された電磁波遮蔽材を用いた場合、十分な電磁波遮蔽性を確保しつつ濃淡ムラの発生を抑制することもできるが、モアレを十分に目立たなくさせることができない。
特開2008−310551号公報 特開2011−134311号公報 特開2008−170975号公報 WO2007/114076号公報 特開平11−121974号公報
本発明は、このような状況下になされたものであり、画像のコントラストを向上させる遮光メッシュと金属に代表される導電体のメッシュを用いていながら、それらメッシュ間およびディスプレイパネルの画素の周期的配列との干渉によるモアレが視認され難いタッチパネル用電極積層体と、これを用いたタッチパネル及び画像表示装置を提供することである。
そこで、本発明では、次のような構成のタッチパネル用電極積層体及びタッチパネル、並びに画像表示装置とした。
(1)多数の開口領域を画成する導電体メッシュを備えた電極部材と、多数の開口領域を画成する遮光性メッシュを備えた光学部材とを備え、
前記導電体メッシュ及び前記遮光性メッシュの平面視形状であるメッシュパターンが、二つの分岐点の間を延びて前記開口領域を画成する多数の境界線分から形成され、
前記メッシュパターンは、前記分岐点、前記境界線分及び前記開口領域について、下記3条件を満たすメッシュパターンである、
タッチパネル用電極積層体。
(条件a)一つの分岐点から延びる境界線分の数の平均値Nが、3.0<N<4.0である。
(条件b)5本の境界線分によって周囲を取り囲まれた開口領域、6本の境界線分によって周囲を取り囲まれた開口領域、及び、7本の境界線分によって周囲を取り囲まれた開口領域のうち、6本の境界線分によって周囲を取り囲まれた開口領域を含む二種類以上の開口領域が含まれている。
(条件c)6本の境界線分によって周囲を取り囲まれた開口領域が、最も多く含まれている。
(2)前記3条件を満たす前記メッシュパターンは、さらに、下記条件も満たすメッシュパターンである、上記(1)のタッチパネル用電極積層体。
(条件d)周囲を取り囲む境界線分の数が同一の開口領域の形状は一定でない。
(3)上記(1)又は(2)のタッチパネル用電極積層体を含んでなる、タッチパネル。
(4)上記(3)のタッチパネルをディスプレイパネルの表示面側に配置してなる、画像表示装置。
本発明によれば、導電体メッシュが透明導電膜として機能してタッチパネルに必要な透明性及び導電性が確保され、遮光メッシュが画像のコントラストを向上させた上で、この導電体メッシュのメッシュパターン、遮光メッシュのメッシュパターンと、ディスプレイパネルの画素の周期的配列との間の干渉によるモアレを視認され難くすることができる。
本発明によるタッチパネル用電極積層体を含んでなるタッチパネルを、ディスプレイパネルと組み合わせた、本発明による画像表示装置の一実施形態を示す断面図。 本発明に用いる電極部材の一実施形態を説明する断面図(A)と平面図(B)。 本発明に用いる電極部材の別の実施形態(両面形成)を説明する断面図。 図1の画像表示装置および積層体に組み込まれ得る光学部材を、その法線方向に沿った断面で示す、断面図。 図4と同様の断面において、図4に示された光学部材の遮光性メッシュを含んだ光学機能層の一部を拡大して示す図。 図5と同様の断面において、図5に示された態様とは異なる光学部材の光学機能層(遮光性メッシュ)の一態様を示す断面図。 本発明によるタッチパネル用電極積層体に組み込まれる電極部材の導電体メッシュのパターンを示す平面図。 メッシュパターンで画成される開口領域の配置に、周期性を有する方向が存在しないことを説明する平面図。 メッシュパターンを設計する方法において、母点を決定する方法を示す図。 メッシュパターンを設計する方法において、母点を決定する方法を示す図。 メッシュパターンを設計する方法において、母点を決定する方法を示す図。 決定された母点群の分散の程度を絶対座標系と相対座標系で説明する図。 決定された母点からボロノイ図を作成してメッシュパターンを決定する方法を示す図。 本発明によるタッチパネル用電極積層体に組み込まれる光学部材の遮光性メッシュのパターンを示す平面図。 ディスプレイパネルの画素配列を示す平面図。 従来の導電体メッシュの周期的メッシュパターンを示す平面図。 従来技術の光学部材の遮光部のパターンを示す平面図。 図16に示された導電体メッシュと図17に示された光学部材とを重ねた状態を示す平面図。 図17に示された光学部材と図15に示された画像形成装置とを重ねた状態を示す平面図。 図16に示された導電体メッシュと図15に示された画像形成装置とを重ねた状態を示す平面図。 図16に示された導電体メッシュと図17に示された光学部材と図15に示された画像形成装置とを重ねた状態を示す平面図。 図7に示された導電体メッシュと図14に示された光学部材とを重ねた状態を示す平面図。 図7に示された導電体メッシュと図14に示された光学部材と図15に示された画像形成装置とを重ねた状態を示す平面図。 本発明によるタッチパネルの一実施形態(表面型静電容量方式)を模式的に説明する平面図。 本発明によるタッチパネルの別の実施形態(投影型静電容量方式)を模式的に説明する平面図。 図25で第1の電極パターンの形状(A)と第2の電極パターンの形状(B)を説明する平面図。 従来のタッチパネル用電極部材の一例を示す断面図。 従来のタッチパネル用電極部材の別の一例を示す断面図(A)と平面図(B)。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面は概念図であり、説明上の都合に応じて適宜、構成要素の縮尺関係、縦横比等は誇張されていることがある。
図1は、本発明の一実施形態であるタッチパネル用電極積層体100を含むタッチパネル20、画像表示装置200を示す。
すなわち、透明基材1(400μm厚のガラス板)の両面に導電体メッシュ2を設けた電極部材10と、遮光性メッシュ60と透明樹脂部56(95μm厚)を透明基材51(100μm厚)の上に設けた光学部材50とを粘着樹脂層12(40μm)を用いて積層し、該導電体メッシュ2及び該遮光性メッシュ60の平面視形状であるメッシュパターンが特定の条件を満たすものである、タッチパネル用電極積層体100上に粘着樹脂層12(40μm)を介して600μm厚の表面保護ガラス板11を設けたタッチパネル20と、これを液晶表示パネルであるディスプレイパネル30の表示面側に配置してなる、画像表示装置200である(タッチパネルと液晶表示パネルの間隙は500μm)。
本発明のタッチパネル用電極積層体100は、特定のメッシュパターンの導電体メッシュを備えた電極部材と、特定のメッシュパターンの遮光性メッシュを備えた光学部材とを含むことを特徴とする。
〔タッチパネル用電極積層体〕:
(電極部材)
図2は、本発明によるタッチパネル用電極積層体100に含まれる電極部材10の一実施形態であり、図2(A)は断面図、図2(B)は平面図である。
図2に示す実施形態の電極部材10は、透明基材1の片面に導電体メッシュ2を有し、この導電体メッシュ2は多数の開口領域Aを画成することで、タッチパネルに必要な透明性と導電性とを確保している。さらに、この導電体メッシュ2の平面視形状であるメッシュパターンが、後述する本発明特有のパターンとなっている。
図2に示す実施形態では、導電体メッシュ2が透明基材1の片面に形成された形態であるが、本発明における電極部材10は、図3の断面図で示す実施形態例のように、導電体メッシュ2が透明基材1の両面に形成された形態もあり得る。
透明基材1は、透明な基材であれば特に制限はなく、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、トリアセチルセルロース(三酢酸セルロース)等のセルロース系樹脂、ポリカーボネート樹脂などからなる樹脂シート、及びガラス、セラミックス等からなる無機板を用いることができる。
なお、一般に、タッチパネル用の電極部材或いはこれを用いたタッチパネルを液晶表示パネルの表示面上に配置する場合、透明基材1として通常の2軸延伸ポリエチレンテレフタレートのフィルムを用いると、当該シートの光学異方性による液晶表示パネル出射光の偏光面の回転効果と当該シートの有する偏光フィルタ効果(透過光中にはP偏光成分が、また反射光中にはS偏光成分が増えることによる)との複合効果によって、干渉縞乃至は虹色のムラが視認され画像視認性が阻害されることが知られている(特許第3947950号公報、特許第4888853号公報等参照)。本発明のタッチパネル用電極積層体乃至はタッチパネルにおいても斯かる問題は生じ得る。このような干渉縞乃至は虹色のムラを解消するためには、透明基材1として、以下のいずれかのものを使うことが有効である。(1)トリアセチルセルロースフィルムのような屈折率異方性の小さい材料を使うこと。(2)特許第3947950号公報、特許第4888853号公報等に開示される如くの、面内位相差値Reが通常のポリエチレンテレフタレートのフィルムよりも十分大な値、具体的には、Re≧3000nm、より好ましくはRe≧8000nm以上の高延伸倍率(3〜7倍程度)で延伸したポリエチレンテレフタレート等のポリエステルフィルムを用いる。ここで、面内位相差値Reは、該フィルムのフィルム面内の遅相軸方向屈折率nx、進相軸方向屈折率ny、及び厚みdから、(nx−ny)×dとして定義される。
導電体メッシュ2は、導電体材料が所定のメッシュパターンで形成されてなる。導電体材料としては、銅、金、銀、白金、錫、アルミニウム、ニッケル等の高導電性金属(これらの合金も含む)を用いることができる。特にこれらの高導電性金属は、ITO薄膜等の金属酸化物薄膜に比べて、導電体メッシュ2を形成した面の表面抵抗率を低くできる利点がある。高導電性金属を用いた導電体メッシュ2は、金属箔、金属蒸着層などの金属層のエッチングによるパターンニング、或いは、金属粉末とバインダー樹脂を含む導電ペースト等を用いた印刷法など、公知の形成法で形成することができる。
バインダー樹脂として、熱硬化性樹脂、電離放射線硬化性樹脂、熱可塑性樹脂などを用いることができる。なかでも、アクリレート系の電離放射線硬化性樹脂は、硬化が迅速で且つ導電体メッシュ2の強度にも優れ、好ましい樹脂の一種である。
導電体メッシュ2は、許容されるならば、表面抵抗率は高導電性金属からなる場合に比べて高くなるが、ITO薄膜、IZO(インジウム亜鉛酸化物)薄膜のような、完全に透明ではなく注視すればパターンが視認できる透明導電膜で形成されたものでもよい。
導電体メッシュ2の線幅は、導電体メッシュ2が金属からなる不透明な場合は、透明性が要求される位置検知領域内については、視認距離に応じた不可視性及び要求される面積抵抗率により適宜設定する。例えば、線幅は50μm以下、好ましくは30μm以下、より好ましくは15μm以下、さらに好ましくは10μm以下とするとよい。下限は、例えば、断線を回避するために1μm以上、好ましくは3μm以上とする。
(光学部材)
光学部材50は、画像形成装置30からの画像光を透過させることが可能であるとともに、その一方で、画像表示装置200内に入射した照明光や太陽光等の環境光に代表される不要光(外光)を適切に遮蔽する機能を有している。画像表示装置200が明るい環境内に配置されると、画像表示装置200内に入射する環境光によって、表示画像のコントラストが低下する。光学部材50は、画像表示装置200内に入射した環境光を吸収することにより、表示画像のコントラスト向上に寄与することができる。
なお、図1に示す例では、光学部材50が電極部材10よりも出光側に位置している。ただし、これに限られず、電極部材10が光学部材50よりも出光側に配置されていてもよい。
光学部材50は、図4に示すように、シート状の透明基材51と、透明基材51上に設けられた光学機能層55とを有している。
透明基材51は、光学機能層55を支持する層であり、適度な強度および適度な透明性を有するように、適宜構成される。一例として、透明基材51の厚さを20μm〜200μmとすることができ、このような透明基材51として、例えば、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用いることができる。二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムは、適度な透明性と、紫外線照射処理や加熱処理等に対する耐久性とを有している点で、透明基材51としての適用に好適である。
光学機能層55は、多数の開口領域72を画成する遮光性メッシュ60と、開口領域72内に充填された透明な樹脂からなる透明樹脂部(光透過部)56と、を有している。遮光性メッシュ60は、多数の開口領域72を画成する網状に形成されたライン部74として形成されている。そして、遮光性メッシュ60は、シート状の光学部材50のシート面への法線方向から観察した場合、二つの分岐点の間を延びて開口領域72を画成する多数の境界線分78から形成されたパターンを有している。したがって、図4および図5に示すように、光学部材50のシート面への法線方向(図では左右方向)に沿った断面において、遮光性メッシュ60および透明樹脂部56は、光学部材50のシート面に沿って交互に位置するようになる。ここで図5は、図4に示した光学機能層55に含まれる二つの透明樹脂部56と、その間に位置する遮光性メッシュ60の境界線分78と、を示す図4の部分拡大図である。
透明樹脂部56は、光を透過させる機能を有した部位であり、図4に示すように、画像形成装置30から出射され、出光面30aの法線方向乃至はその近傍の方向に向かって進行する画像光L31が透過し得るようになっている。観察者は、透明樹脂部56を介して、画像形成装置30で形成される画像を観察し得るようになる。遮光性メッシュ60は、光を吸収する機能を有した部位であり、図4に示すように、光学部材50のシート面への法線方向から傾斜した光L36、典型的には観察者側から積層体100に入射した照明光や太陽光等の環境光、さらには、画像表示装置200内の迷光を吸収し得るようになっている。このように、画像表示装置200内に観察者側から入射した画像光以外の不要光L36を遮光性メッシュ60が吸収することにより、画像表示装置200によって表示される表示画像のコントラストを効果的に向上させることができる。
図示された遮光性メッシュ60は、母材(バインダー部)61と、母材61中に分散された光吸収粒子62と、を有している。光吸収粒子62は、可視光を吸収する機能を有した粒子である。これにより、光学機能層55において、透明樹脂部56と遮光性メッシュ60との界面で反射せずに遮光性メッシュ60内に入射した光を光吸収粒子62で吸収することができる。ここで説明した光学機能層55では、このような光吸収粒子62の可視光吸収機能によって、光学部材50の法線方向から傾斜した方向に進む光、典型的には、環境光や迷光等の不要光が効果的に吸収されるようになり、表示画像のコントラストを向上させることができる。
このような光吸収粒子62としては、カーボンブラック等の光吸収性の着色粒子が好ましく用いられるが、これらに限定されるものではなく、画像形成装置30からの光の特性に合わせて特定の波長を選択的に吸収する着色粒子を使用してもよい。具体的には、カーボンブラック、グラファイト等の炭素、黒色酸化鉄、酸化銅等の金属酸化物等の顔料、アニリンブラック等の染料、或いは、これら顔料或いは染料等で着色した樹脂微粒子や着色したガラスビーズ等を挙げることができる。特に、着色した樹脂微粒子が、コスト面、品質面、入手の容易さ等の観点から好ましく用いられ、より具体的には、カーボンブラックを含有した架橋アクリル微粒子や、カーボンブラックを含有した架橋ウレタン微粒子等が好ましく用いられる。こうした光吸収粒子は、通常、遮光性メッシュ60をなすようになる組成物中に3質量%以上30質量%以下の範囲で含まれ得る。
なお、遮光性メッシュ60に可視光吸収機能を発現させるための手段は、光吸収粒子62による方法に限定されるものではない。例えば、顔料や染料によって、金属や樹脂からなる遮光性メッシュ60の表面全体を着色し、遮光性メッシュ60が全体として光吸収機能を発揮するようにしてもよい。
図6に示された例において、透明樹脂部56は、光学部材50のシート面の法線方向に沿った断面にて、台形形状となっている。そして、図6の断面において、透明樹脂部56をなす台形形状における短い上底及び長い下底は、光学部材50のシート面に沿うようになっており、台形断面における長い下底が透明基材51の側に位置している。一方、図4および図5に示された例において、遮光性メッシュ60の境界線分78は、光学部材50のシート面の法線方向に沿った断面にて、三角形形状となっている。そして、遮光性メッシュ60の境界線分78をなす三角形形状断面における底辺と、透明樹脂部56をなす台形形状における短い上底とによって光学機能層55の透明基材51に対面しない側の面が形成されている。
また、図4および図5に示された例では、光学機能層55は、シート状に形成された透明なランド部(land部、連通部)57を有しており、このランド部57上に、遮光性メッシュ60および透明樹脂部56が支持されている。このようなランド部57は、例えば後述する光学機能層55の製造方法に起因して、透明樹脂部56と同一の材料から一体的に形成され得る。ただし、光学機能層55において、このランド部57は必須ではない。したがって、ランド部57が省略されて、光学機能層55が、遮光性メッシュ60および透明樹脂部56のみから形成されてもよい。
なお、光学部材50のシート面の法線方向に沿った断面における、遮光性メッシュ60の境界線分78および透明樹脂部56の断面形状は、図4及び図5に示された例に限られず、例えば図6に示すように、種々の変更が可能である。
図6に示された態様では、遮光性メッシュ60の境界線分78の断面形状が台形形状となっている。詳しくは、遮光性メッシュ60の境界線分78の断面形状が平行な上底及び下底と、上底及び下底を結ぶ2つの斜辺とを有する台形、とりわけ等脚台形となっている。
このような透明樹脂部56および遮光性メッシュ60の具体例として、光学部材50のシート面の法線方向に沿った断面における各寸法(図4〜図6参照)を、一例として、次のように設定することができる。まず、遮光性メッシュ60の境界線分78の最大幅Wmax、より厳密には、当該境界線分78の長手方向に直交する断面での最大幅Wmaxを5μm以上100μm以下とすることができる。また、遮光性メッシュ60の境界線分78の高さH(透明樹脂部56の高さ)を20μm以上200μm以下とすることができる。光学機能層55がランド部57を有する場合には、光学機能層55の総厚みTと、遮光性メッシュ60の境界線分78の高さHとが、0.6T≦H<Tの関係を満たすようにしてもよい。また、開口領域72の大きさは、直径が5μm以上1000μm以下の円と同面積となるように決定することが好ましい。
また、遮光性メッシュ60による不要光吸収機能をある程度確保するだけでなく、画像形成装置30からの画像光を透過させるため、遮光性メッシュ60(光学部材50)はある程度の高い可視光透過率を確保する必要がある。具体的には、平面視(出光面30aの法線方向から見た場合)において、多数の開口領域72が閉めている領域の総割合(以下において「開口率」とも呼ぶ)が50%以上90%以下となるように、境界線分78の幅、各開口領域72の大きさ乃至面積を調節することが好ましい。
さらに、透明樹脂部56をなす材料の屈折率や、遮光性メッシュ60をなす材料の屈折率は、適宜選択され得る。ただし、図4に示された形態のように、遮光性メッシュ60の境界線分78の幅が観察者側に向けて広がっていく形態においては、遮光性メッシュ60の母材61の屈折率Nb及び透明樹脂部56をなす材料の屈折率Npは適宜の値に設計される。まず、遮光性メッシュ60の母材61の屈折率Nbと透明樹脂部56をなす材料の屈折率Npとを;
Nb<Np
と設定した場合には、次の作用効果を期待することができる。図4に示されているように、画像形成装置30から出射する画像光のうち、観察者に観察されて画像として認識される成分は、主として、光学材料50のシート面の法線と平行乃至略平行な光L31及びL32である。遮光性メッシュ60に当たることなく透明樹脂部56を通過するL31は、吸収されることなく光学機能層55を透過することができる。一方、遮光性メッシュ60へ向けて進む画像光L32は、その進行方向が遮光性メッシュ60の境界線分78を画成する斜面の法線に対してなす角度、すなわち遮光性メッシュ60への入射角度が臨界角超過となり、透明樹脂部56と遮光性メッシュ60との界面で吸収されることなく全反射し得る。この全反射した画像光L32は、画像光の出射角度範囲を拡大することになり、画像表示装置200に適切な視野角を付与することが可能となる。
一方、日光等の不要光L36は、光学部材50のシート面の法線に対して斜方向から入射する。そのため、不要光L36は該斜面の法線に対する入射角が臨界角未満となり、全反射することなく、入射光の殆ど(通常、入射光の95%程度)が遮光性メッシュ60の内部に侵入し、光吸収粒子62に吸収され得る。
以上の結果、遮光性メッシュ60の母材61の屈折率Nbを、透明樹脂部56をなす材料の屈折率Npに対して、Nb<Npとした場合、視野角拡大効果及び外光存在下における画像コントラスト向上効果の両効果を奏することができる。なお、この観点において、透明樹脂部56と遮光性メッシュ60との界面が光学部材50のシート面への法線方向に対してなす角度θa,θa1,θa2は、0°より大きく10°以下となっていることが好ましく、0°より大きく6°以下となっていることが更に好ましい。なお、この場合、遮光性メッシュ60の母材61の屈折率Nbは、透明樹脂部56をなす材料の屈折率Npよりも0.12〜0.5だけ小さく設定することが好ましい。
次に、遮光性メッシュ60の母材61の屈折率Nbと透明樹脂部56をなす材料の屈折率Npとを;
Nb>Np
と設定した場合について説明する。画像光のうち、透明樹脂部56を通過するL31は、前記態様と同様に、そのまま吸収なしで透過する。一方、遮光性メッシュ60の境界線分78を画成する斜面に入射するL32は、図4の場合と異なり、透明樹脂部56と遮光性メッシュ60との界面で全反射することがなく、殆ど(通常、入射光の95%程度)吸収される。そのため、画像光の出射角度範囲を縮小し(狭め)、画像表示装置200の視野角を制限することが可能となる。一方、日光等の不要光L36は該斜面の法線に対する入射角如何によらず、全反射なしで殆どは遮光性メッシュ60の内部に侵入し、光吸収粒子62に吸収される。その結果、視野角抑制効果及び外光存在下における画像コントラスト向上効果の両効果を奏する。この形態は、個人用途や秘密情報表示用の画像表示装置における覗き見防止用途に好適である。
なお、以上の如き光学機能層の作用効果は、図17の様な平行線群からなる従来の遮光性パターンにおいては、平行線群の延在方向と直交する面内に存在する入射光に対してのみ奏されるものであった。一方、本発明の光学機能層55の遮光性メッシュ60のパターンにおいては、図14の平面図の如く、遮光性の境界線分78の延在方向には上下方向、左右方向、斜め方向等の各種の方向を向いたものが存在する。そのため、本発明の光学機能層55は、あらゆる方向から入射する光に対して、上述の効果を奏する。
ここで、以上のような光学部材50を作製する方法の一例について説明する。以下の説明では、まず透明樹脂部56を形成し、その後に遮光性メッシュ60を形成することによって、光学部材50を作製している。
まず、透明樹脂部56は、硬化することによって透明樹脂部56を構成するようになる光透過部構成組成物、例えば、電子線、紫外線等の電離放射線により硬化する特徴を有したエポキシアクリレートプレポリマー等を用いて、作製され得る。具体的には、遮光性メッシュ60の構成(配置、形状等)に対応した凸部を有した型ロール、言い換えると、透明樹脂部56の構成(配置、形状等)に対応した凹部を有した型ロールを準備する。当該型ロールとニップロールとの間に透明基材51となるシートを送り込み、該シートの送り込みに合わせて、光透過部構成組成物を型ロールと透明基材51との間に供給する。その後、透明基材51上に供給された未硬化状態で液状の光透過部構成組成物が型ロールの凹部に充填されるように、型ロールおよびニップロールで該光透過部構成組成物を押圧する。このとき、型ロールの凹部の深さより厚くなるように、すなわち、型ロールと透明基材51とが接触しないように、光透過部構成組成物を透明基材51上に供給しておくことによって、上述したランド部57が、透明樹脂部51と一体的に光透過部構成組成物から形成されるようになる。このようにして透明基材51と型ロールとの間に未硬化で液状の光透過部構成組成物を充填した後、電離放射線を照射して該光透過部構成組成物を硬化(固化)させることによって透明樹脂部56及びランド部57を形成することができる。
次に、遮光性メッシュ60は、硬化することによって母材61をなすようになる電離放射線により硬化する特徴を有したウレタンアクリレートプレポリマー等と、カーボンブラックを含む平均粒径1.5μmの光吸収粒子62とを含んだ未硬化で液状の光吸収部構成組成物を用いて、作製され得る。まず、先に形成された透明樹脂部56上に光吸収部構成組成物を供給する。その後、隣り合う透明樹脂部56の間の形成された溝、すなわち、型ロールの凸部に対応していた部分の内部に、ドクターブレードを用いながら、光吸収部構成組成物を充填しつつ、該溝外に溢出した余剰分の光吸収部構成組成物を掻き落としていく。その後、透明樹脂部56の間の光吸収部構成組成物に電離放射線を照射して硬化させることにより、遮光性メッシュ60が形成される。これにより、透明基材51、並びに、透明基材51上に設けられたランド部57と、ランド部57上に設けられた透明樹脂部56および遮光性メッシュ60とを有した光学機能層55を含む光学部材50が作製される。
(積層体の構成)
本発明のタッチパネル用電極積層体100は、電極部材10および光学部材50を含むことを特徴とするが、両部材の積層順序は、光学部材50が電極部材10より上側にきても下側にきてもよい。
そして、タッチパネル用電極積層体100は、電極部材10および光学部材50の他に種々の機能層を含み得る。タッチパネル用電極積層体100に含まれるその他機能層は、画像形成装置30に対応して適宜選択され、例えば、プラズマディスプレイパネルからなる画像形成装置30から放射される特定波長域の放射線等を遮蔽するフィルタ機能を有した層や、光学機能を付与された層や、保護機能等のその他の機能を付与された層とすることができる。
より具体的には、フィルタ機能を有した層としては、近赤外線を吸収する機能を有した層、ネオン光を吸収する機能を有した層、紫外線(UV)を吸収する機能を有した層、可視光線中の特定波長域の中に吸収スペクトルを持つ着色フィルタ機能を有した層等が挙げられる。また、光学機能を有した層としては、弗化マグネシウム、中空シリカ粒子添加した弗素樹脂等の低屈折率材料層からなる反射防止層、シリカ粒子添加したアクリル系樹脂塗膜等からなる防眩層等が挙げられ、保護機能等を有した層としては、ハードコート層、耐衝撃層、防汚染層、帯電防止等が挙げられる。
ところで、タッチパネル用電極積層体100に含まれる各層は、粘接着剤を用いて、互いに接合されていてもよい。また、この粘接着剤に、近赤外線を吸収する機能、ネオン光を吸収する機能、紫外線(UV)を吸収する機能等の種々の機能の一以上を付与するようにしてもよい。
以下、本発明に特徴的な、導電体メッシュ2および遮光性メッシュ60のメッシュパターンについて説明する。
(導電体メッシュおよび遮光性メッシュのメッシュパターン)
本発明のタッチパネル用電極積層体100中の導電体メッシュ2および遮光性メッシュ60の平面視形状は、パターン設計ルール上は同じ構成条件のもとで、それぞれ作成される、本発明固有のメッシュパターンを有するものである。ただし、導電体メッシュ2及び遮光性メッシュ60とはパターン設計ルール上は同様の範疇のパターンから選択されたものからなるが、導電体メッシュ2と遮光性メッシュ60の平面視形状は、両者全く同一パターン(境界線分の形状、長さ、及び線幅、並びに開口領域の形状、面積、及び大きさ等の平面視形状の幾何学的特性が同一)であってもよいし、別個のパターンであってもよい。また、両メッシュの平面視形状が同一の場合でも、その厚み(乃至高さ)、厚み(乃至高さ)方向及び境界線分の延在方向を含む断面(主切断面)の形状、及び構成材料は、通常は、異なる。
以下、まず、導電体メッシュ2を、シート面の法線方向から観察した場合における、導電体メッシュ2の平面視形状であるメッシュパターンについて、図7及び図13を主として参照しながら説明する。
図7及び図13に示すように、平面視形状におけるメッシュパターン(以下、単にメッシュパターンとも呼称する。)は、二つの分岐点Bの間を延びて開口領域Aを画成する多数の境界線分Lから形成される。
メッシュパターンのライン部Ltは、多数の分岐点Bを含んでいる。メッシュパターンのライン部Ltは、両端において分岐点Bを形成する多数の境界線分Lから構成されている。すなわち、メッシュパターンのライン部Ltは、二つの分岐点Bの間を延びる多数の境界線分Lの集合体から構成されている。そして、分岐点Bにおいて、境界線分Lが接続されていくことにより、開口領域Aが画成されている。言葉を換えて言うと、境界線分Lで周囲を取り囲まれ、区画されて1つの閉領域としての開口領域Aが画成されている。
なお、本実施形態におけるメッシュパターンは、図7及び図13に示すように、ライン部Ltが境界線分Lのみから構成されているため、ライン部Ltを構成する境界線分Lは全て相互に電気的に接続された閉回路を構成するため、特許文献4のメッシュパターンの如く開口領域Aの内部に延び入って行き止まりとなる導電性には寄与せず透明性を低下させるだけの境界線分Lは存在しない。このような態様によれば、導電体メッシュ2に十分な低抵抗と高い透明性とを同時に付与することを効果的に実現することできる。
メッシュパターンは、分岐点B、境界線分L、及び開口領域Aについて、下記3条件を満たすメッシュパターンである。
(条件a)一つの分岐点から延びる境界線分の数の平均値Nが、3.0<N<4.0である。
(条件b)5本の境界線分によって周囲を取り囲まれた開口領域、6本の境界線分によって周囲を取り囲まれた開口領域、及び、7本の境界線分によって周囲を取り囲まれた開口領域のうち、6本の境界線分によって周囲を取り囲まれた開口領域を含む二種類以上の開口領域が含まれている。
(条件c)6本の境界線分によって周囲を取り囲まれた開口領域が、最も多く含まれている。
・(条件a);一つの分岐点Bから延びる境界線分Lの数
メッシュパターンは、一つの分岐点Bから延びる境界線分Lの数の平均値Nが3.0<N<4.0となるメッシュパターンを含んでいる。このように一つの分岐点Bから延びる境界線分Lの数の平均値Nが3.0<N<4.0となっている場合、メッシュパターンの配列パターンを、図16に示された正方格子パターン(N=4.0)から大きく異なるパターンとすることができる。また、一つの分岐点Bから延びる境界線分Lの数の平均値Nが3.0<N<4.0となっている場合には、ハニカム配列(N=3.0)からも大きく異なるパターンとすることができる。
なお、一つの分岐点Bから延びる境界線分Lの数の平均値Nは、厳密には、メッシュパターン内に含まれる全ての分岐点Bについて、延びる境界線分Lの数を調べてその平均値を算出することになる。ただし、実際的には、ライン部Ltによって画成された一つ当たりの開口領域Aの大きさ等を考慮した上で、一つの分岐点Bから延びる境界線分Lの数の全体的な傾向を反映し得ると期待される面積を持つ一区画(例えば、後述の寸法例で開口領域Aが形成されているメッシュパターンにおいては、10mm×10mmの部分)に含まれる分岐点Bについて延びる境界線分Lの数を調べてその平均値を算出し、算出された値を当該メッシュパターンについての一つの分岐点Bから延びる境界線分Lの数の平均値Nとして取り扱うようにしてもよい。
実際に、図7に示された導電体メッシュ2のメッシュパターンでは、一つの分岐点Bから延びる境界線分Lの数の平均値Nが3.0<N<4.0となっている。一例を挙げると、図7のメッシュパターンの場合、合計387個の分岐点Bについて計測したところ、境界線分Lが3本の分岐点Bが373個、境界線分Lが4本の分岐点Bが14個であり(分岐する境界線分Lの数が5個以上の分岐点は0個)、分岐点Bから出る境界線分Lの平均本数(平均分岐数)は3.04個であった。
・(条件b)及び(条件c);開口領域Aの周囲を取り囲む境界線分Lの数
(条件b)5本の境界線分Lによって周囲を取り囲まれた開口領域A、6本の境界線分Lによって周囲を取り囲まれた開口領域A、及び、7本の境界線分Lによって周囲を取り囲まれた開口領域Aのうち、6本の境界線分Lによって周囲を取り囲まれた開口領域を含む二種類の開口領域Aが含まれている。
(条件c)6本の境界線分Lによって周囲を取り囲まれた開口領域Aが、最も多く含まれている。
これら2条件において、周囲を取り囲む境界線分Lの数とは、開口領域Aが多角形である場合は、その多角形の角数(或いは辺数)と一致する。
すなわち、各開口領域Aを構成する境界線分Lが全て直線のみからなる場合は、5本の境界線分Lによって周囲を取り囲まれた開口領域Aは、5角形となり、6本の境界線分Lによって周囲を取り囲まれた開口領域Aは6角形となり、7本の境界線分Lによって周囲を取り囲まれた開口領域Aは、7角形となる。
また、(条件c)において、6本の境界線分Lによって周囲を取り囲まれた開口領域Aの数は、導電体メッシュ2中の全開口領域の数の50%以上であることが好ましく、特に、50〜70%であることが好ましい。
なお、境界線分Lは、後述するように、直線、折れ線、曲線など、他の境界線分Lと接触しなければ、いずれでもよい。
また、図7に示された導電体メッシュ2の開口領域Aについて、周囲を取り囲む境界線分の数(本数)と、当該境界線分の数毎の開口領域Aの個数とを計測したところ、周囲を取り囲む境界線分の数が、5本、6本、及び7本の開口領域を全て含み、且つ6本の開口領域の数が最多であった。
すなわち、図7に示された導電体メッシュ2は、上記(条件a)に加えて、(条件b)及び(条件c)の3条件を満たしている。また、図7に示された導電体メッシュ2は、上記(条件d)も満たすメッシュパターンである。
モアレ防止効果が、導電体メッシュ2の全域に亘って得られるようにするには、そのメッシュパターンの全領域が、上記(条件a)、(条件b)及び(条件c)の3条件を満たすメッシュパターンのみから構成されていることが好ましい。本実施形態においては、このようなメッシュパターンとなっている。
・(条件d);開口領域Aの形状
メッシュパターンは、上記(条件a)、(条件b)及び(条件c)の3条件に加えて、さらに、下記条件も満たした、合計4条件を満たすメッシュパターンであることが好ましい。
(条件d)周囲を取り囲む境界線分の数が同一の開口領域の形状は一定でない。
このとき、「周囲を取り囲む境界線分Lの数が同一の開口領域Aの形状は一定でない。」とは周囲を取り囲む境界線分の数が同一の開口領域Aの全部が互いに同一形状ではなく、少なくとも1つは残りの開口領域と異なる形状のものを含むと云う意味である。なお、好ましくは、周囲を取り囲む境界線分Lの数が同一の開口領域Aの50%以上が、互いにその形状が異なるようにするのが好ましい。
ここで、2つの開口領域A同士が互いに合同な図形であって且つその向きが異なる場合も、その2つの開口領域Aの形状は互いに異なると見なす。
周囲を取り囲む境界線分Lの数が同一の開口領域Aは、その形状が一定でないことに加えて、更にその面積も一定でないことが、より好ましい。これは、言い換えると、メッシュパターンに含まれる開口領域Aのうち、周囲を取り囲む境界線分Lの数が同一となる開口領域Aのうち、その形状及び面積がすべての開口領域Aで同一ではなく、少なくとも一部の開口領域Aは他と異なるものになるということを意味する。本実施形態におけるメッシュパターンは、こうしたメッシュパターンからなる。
・4条件での効果
導電体メッシュ2のメッシュパターンが、前記(条件a)、(条件b)及び(条件c)の3条件に加えて、さらに上記(条件d)の条件も満たすメッシュパターンを含むようにすることにより、金属メッシュ42bが周期的パターンである構成の従来のタッチパネル用電極積層体40と、周期的画素配列を有するディスプレイパネルとを重ねた際に生じ得るモアレを、極めて効果的に且つ安定的に視認され難くすることができる。
こうしたモアレ防止効果が、導電体メッシュ2の全域に亘って得られるようにするには、そのメッシュパターンの全領域が、上記(条件a)、(条件b)、(条件c)及び(条件d)の4条件を満たすメッシュパターンのみから構成されていることが好ましい。本実施形態においては、このようなメッシュパターンとなっている。
・繰返周期の不存在
本実施形態におけるメッシュパターンは、開口領域Aの配置に周期性を有する方向が存在しないようになっている。
図8は、メッシュパターンに対するXY平面に平行なシート面における平面図である。同図では、メッシュパターンで画成される多数の開口領域Aが、周囲を取り囲む境界線分Lの数が同一の開口領域Aの面積及び形状は一定でない。そして、開口領域Aに一定の周期で配置されている領域が存在せず、繰返周期が存在しない、言い換えると、開口領域Aの配置に周期性を有する方向が存在しない。同図では、任意の位置で任意の方向を向く一本の仮想的な直線diが選ばれている。
この一本の直線diが、ライン部Ltの境界線分Lと交差し交差点が形成される。この交差点を、図面では図面左下から順に、交差点c1,c2,c3,・・・・・,c9として図示してある。隣接する交差点、例えば、交差点c1と交差点c2との距離が、前記或る一つの開口領域Aの直線di上での寸法t1である。次に、寸法t1の開口領域Aに対して直線di上で隣接する別の開口領域Aについても、同様に、直線di上での寸法t2が定まる。そして、任意位置で任意方向の直線diについて、直線diと交差する境界線分Lとから、任意位置で任意方向の直線diと遭遇する多数の開口領域Aについて、該直線di上における寸法として、t1,t2,t3,・・・・・・,t8が定まる。そして、t1,t2,t3,・・・・・・,t8の数値の並びには、周期性が存在しない。
図8では、このt1,t2,t3,・・・・・・,t8は、わかり易いように図面下方に、直線diと共にメッシュパターンとは分離して描いてある。
この直線diを図8で図示のものから任意の位置で任意の角度回転させて別の方向について各開口領域Aの寸法t1,t2,・・を求めると、やはり図8の場合と同様、直線di方向に対して周期性は見られない。
すなわち、このt1,t2,t3,・・・・・・,t8の数値の並びの様に、境界線分Lで画成された開口領域Aには繰返周期を持つ方向が存在しない。
言い換えると、開口領域Aの配置において、任意位置を通る任意方向の仮想的線分di上での開口領域Aの寸法tiの並びの数列が非周期関数となる。すなわち、t(i)=t(i+M)となるMが存在しない(i,Mはそれぞれ独立な正の整数)。
このように、開口領域Aの配置に周期性を有する方向が存在しないことを、開口領域Aが一定の繰返周期で並べられている方向が存在しない、とも表現する。
このように、開口領域Aの配置に周期性を有する方向が存在しないことが、モアレを視認され難くすることに寄与している。
次に、図14を主として参照しながら、光学部材50のシート面の法線方向から観察した場合における、遮光性メッシュ60の平面視形状であるメッシュパターンについて説明する。
上述したように、導電体メッシュおよび遮光性メッシュの平面視形状は、同じ設計ルールに基づく幾何学的特性の構成条件のもとで、それぞれ作成される、本発明固有のメッシュパターンを有するものである。すなわち、図14に示すように、遮光性メッシュ60のライン部74は、多数の分岐点76を含んでいる。そして、遮光性メッシュ60のライン部74は、両端において分岐点76を形成する多数の境界線分78から構成されている。すなわち、遮光性メッシュ60のライン部74は、二つの分岐点76の間を延びる多数の境界線分78の集合体から構成されている。そして、分岐点76において、境界線分78が接続されていくことにより、開口領域72が画成されている。
図14に示すように、ライン部74が境界線分78のみから構成されているため、開口領域72の内部に延び入るライン部74は存在しない。このような態様によれば、光学部材50に十分な不要光吸収機能と高い可視光透過率とを同時に付与することを効果的に実現することできる。
図14に示された光学部材50の遮光性メッシュ60について調査したところ、一つの分岐点における境界線分の平均分岐数は3.08となっていた。すなわち、上記(条件a)一つの分岐点から延びる境界線分の数の平均値Nが、3.0<N<4.0を満たす。
また、図14に示された光学部材50の遮光性メッシュ60につき、合計4631個の開口領域72について、周囲を取り囲む境界線分78の数(本数)と、境界線分78の数毎の開口領域72の個数とを計測したところ、
〔境界線分Lの個数〕 〔開口領域の個数〕
3本 0個
4本 79個
5本 1141個
6本 2382個
7本 927個
8本 94個
9本 8個
10本以上 0個
であり、周囲を取り囲む境界線分78の数が、5本、6本、及び7本の開口領域72を全て含み、且つ6本の開口領域72の数が最多であり、全開口領域72中の51%を占めるものであった。
遮光性メッシュ60においても、6本の境界線分78によって周囲を取り囲まれた開口領域72の数は、遮光性メッシュ60中の全開口領域の数の50%以上であることが好ましく、特に、上記の実測例の如く50〜70%であることが好ましい。
すなわち、図14に示された遮光性メッシュ60は、上記(条件a)に加えて、(条件b)及び(条件c)の3条件を満たしている。また、図14に示された遮光性メッシュ60は、上記(条件d)も満たすメッシュパターンである。
(メッシュパターンのパターン形状の作成方法)
ここで、本発明固有の上記導電体メッシュ2及び遮光性メッシュ60のメッシュパターンの平面視形状パターンを作成する方法の一例を以下に説明する。
ここで説明する方法は、母点を決定する工程と、決定された母点からボロノイ図を作成する工程と、ボロノイ図における一つのボロノイ境界によって結ばれる二つのボロノイ点の間を延びる境界線分Lの経路を決定する工程と、決定された経路の太さを決定して各境界線分Lを画定してメッシュパターン(ライン部Lt)のパターンを決定する工程と、を有している。以下、各工程について順に説明していく。なお、上述した図7に示されたパターンは、実際に以下に説明する方法で決定されたパターンである。
まず、母点を決定する工程について説明する。最初に、図9に示すように、絶対座標系O−X−Y(この座標系O−X−Yは普通の2次元平面であるが、後述の相対座標系と区別するため、頭に「絶対」を付記する)の任意の位置に一つ目の母点(以下、「第1の母点」と呼ぶ)BP1を配置する。次に、図10に示すように、第1の母点BP1から距離rだけ離れた任意の位置に第2の母点BP2を配置する。言い換えると、第1の母点BP1を中心として絶対座標系O−X−Y上に位置する半径rの円の円周(以下、「第1の円周」と呼ぶ)上の任意の位置に、第2の母点BP2を配置する。次に、図11に示すように、第1の母点BP1から距離rだけ離れ且つ第2の母点BP2から距離r以上離れた任意の位置に、第3の母点BP3を配置する。その後、第1の母点BP1から距離rだけ離れ且つその他の母点BP2,BP3から距離r以上離れた任意の位置に、第4の母点を配置する。
このようにして、次の母点を配置することができなくなるまで、第1の母点BP1から距離rだけ離れ且つその他の母点から距離r以上離れた任意の位置に母点を配置していく。その後、第2の母点BP2を基準にしてこの作業を続けていく。すなわち、第2の母点BP2から距離rだけ離れ且つその他の母点から距離r以上離れた任意の位置に、次の母点を配置する。第2の母点BP2を基準にして、次の母点を配置することができなくなるまで、第2の母点BP2から距離rだけ離れ且つその他の母点から距離r以上離れた任意の位置に母点を配置していく。その後、基準となる母点を順に変更して、同様の手順で母点を形成していく。
以上の手順で、メッシュパターンが形成されるべき領域内に母点を配置することができなくなるまで、母点を配置していく。メッシュパターンが形成されるべき領域内に母点を配置することができなくなった際に、母点を作製する工程が終了する。ここまでの処理により、2次元平面(XY平面)において不規則的に配置された母点群が、メッシュパターンが形成されるべき領域内に一様に分散した状態となる。
このような工程で2次元平面(XY平面)内に分布された母点群BP1、BP2、・・、BP6(図12(A)参照)について、個々の母点間の距離は一定ではなく分布を有する。但し、任意の隣接する2母点間の距離Rの分布は完全なランダム分布(一様分布)でもなく、平均値RAVGを挾んで上限値RMAXと下限値RMINとの間の範囲ΔR=RMAX−RMINの中で分布している。なお、ここで、隣接する2母点であるが、母点群BP1、BP2、・・からボロノイ図を作成した後、2つのボロノイ領域XAが隣接していた場合に、その2つのボロノイ領域XAの母点同士が隣接していると定義する。
なお、図12(A)において、これら母点群から得られるボロノイ境界(図13参照)を参考までに破線で図示してある。この図から、例えば、BP3とBP1の両母点は互いに隣接するが、BP3とBP6の両母点は互いに隣接しないことがわかる。
すなわち、ここで説明した母点群について、各母点を原点とする座標系(相対座標系o−x−yと呼称し、一方、現実の2次元平面を規定する座標系を絶対座標系O−X−Yと呼称する)上に、原点に置いた母点と隣接する全母点をプロットした図12(B)、図12(C)、・・等のグラフを全母点について求める。そして、これら全部の相対座標系上の隣接母点群のグラフを、各相対座標系の原点oを重ね合わせて表示すると、図12(D)の如きグラフが得られる。この相対座標系上での隣接母点群の分布パターンは、母点群を構成する任意の隣接する2母点間の距離が0から無限大迄の一様分布では無く、原点oからの距離がRAVG−ΔRからRAVG+ΔR迄の有限の範囲(半径RMINからRMAX迄のドーナツ形領域)内に分布していることを意味する。
以上の様にして、各母点間の距離を設定することによって、該母点群から以下に説明する方法で得られるボロノイ領域XA、更には、これから得られる開口領域Aの大きさ(乃至は開口領域Aの面積)の分布についても、一様分布(完全ランダム)ではなく、有限の範囲内に分布したものとなる。
なお、図12(D)からわかる様に、任意の1母点BPから見た他の母点BPの方位(角度)分布は等方的(乃至は略等方的)である。このことが、こうした母点(群)BPから生成されるメッシュパターンにおける開口領域Aの方位(角度)分布が等方的(乃至は略等方的)となることに対応する。
このように構成することにより、開口領域Aの面分布がより均一化して、メッシュパターンの粗密がより均一化し、導電体メッシュ2を目視した際の透明性の均一性が不足すると生じる明暗ムラを、より一層効果的に目立たなくさせることができる。
モアレを防止しつつ、明暗ムラをより目立ち難くさせるためには、開口領域Aの大きさDの分布を、
AVG−3σ≦D≦DAVG+3σ
としたときに(但し、DAVGは大きさDの平均値、σは大きさDの分布の標準偏差)、
3σ=0.1DAVG〜0.5DAVG
とするのが好ましい。
ここで、開口領域Aの大きさDは、全ての開口領域Aについて、以下の定義とする。
(1)或る一つの開口領域Aに属する全ての分岐点B(多角形の場合は全頂点)を通る円が描ける場合は、この開口領域Aの外接円直径を以って、大きさDとする。
(2)或る一つの開口領域Aに属する全ての分岐点B(多角形の場合は全頂点)を通る円が描けない場合は、この開口領域Aに属する2分岐点B間の距離の最大値(多角形の場合は最長の対角線長)を以って、大きさDとする。
なお、以上の母点を決定する工程において、距離rの大きさを変化させることにより、一つあたりの開口領域Aの大きさDを調節することができる。具体的には、距離rの大きさを小さくすることにより、一つあたりの開口領域Aの大きさDを小さくすることができ、逆に距離rの大きさを大きくすることにより、一つあたりの開口領域Aの大きさDを大きくすることができる。
次に、図13に示すように、配置された母点を基準にして、ボロノイ図を作成する。図13に示すように、ボロノイ図とは、隣接する2つの母点BP、BP間に垂直二等分線を引き、その各垂直二等分線同士の交点で結ばれた線分で構成される図である。ここで、垂直二等分線からなる線分をボロノイ境界XBと呼び、ボロノイ境界XBの端部をなすボロノイ境界XB同士の交点をボロノイ点XPと呼び、ボロノイ境界XBに囲まれた領域をボロノイ領域XAと呼ぶ。
図13のように作成されたボロノイ図において、各ボロノイ点XPが、メッシュパターンの分岐点Bをなすようにする。そして、一つのボロノイ境界XBの端部をなす二つのボロノイ点XPの間に、一つの境界線分Lを設ける。
境界線分Lは、同図のように二つのボロノイ点XPの間を直線状に延びるように決定してもよいし、あるいは、他の境界線分Lと接触しない範囲で二つのボロノイ点XPの間を種々の経路(例えば、円(弧)、楕円(弧)、抛物線、双曲線、正弦曲線、双曲線正弦曲線、楕円函数曲線、ベッセル関数曲線等の曲線状、折れ線状等の経路)で延びるようにしてもよい。
境界線分Lは、同図のように二つのボロノイ点XPの間を直線状に延びるように決定した場合、各ボロノイ境界XBが、境界線分Lを画成するようになる。
各境界線分Lの経路を決定した後、各境界線分Lの線幅(太さ)を決定する。境界線分Lの線幅は、作成されたメッシュパターンを呈する導電体メッシュ2によって得られる表面抵抗率と透明性とを勘案して、決定される。以上のようにして、メッシュパターンを決定することができる。
なお、メッシュパターンの代表的な寸法パラメータとしては、例えば、境界線分Lの線幅を1〜100μm、開口領域Aの大きさDの平均値DAVGを50〜1000μmとすることができる。
〔タッチパネル用電極積層体を画像形成装置上に配置したときのモアレ発生状況〕:
前記したように、正方格子状の導電性メッシュを有した従来の電極部材を画像形成装置上に配置すると、画素配列の周期性と導電性メッシュの周期性との干渉に起因した縞状の模様、すなわちモアレ(干渉縞)が視認されることがある。さらに、遮光部がストライプ状に繰り返し配列された従来の光学部材とともに上記従来の電極部材を画像形成装置上に配置すると、画素配列の周期性と、遮光部の周期性および導電性メッシュの周期性との干渉に起因したより複雑なモアレが視認されやすくなる。モアレが視認されると、画像表示装置に表示される画像の画質を著しく劣化させることになる。
図15には、画像形成装置(ディスプレイパネル)30の画素配列の一例が開示されている。図15に示すように、一つの画素Pは、赤色に発光する副画素(サブピクセル)RPと、緑色に発光する副画素GPと、青色に発光する副画素BPと、から構成されている。すなわち、画像形成装置30はカラーで画像を形成することができるようになっている。図15に示された例は、いわゆるストライプ配列として、画素Pが形成されている。すなわち、赤色に発光する副画素RP、緑色に発光する副画素GPおよび青色に発光する副画素BPは、それぞれ、一つの方向(図15では縦方向)に連続して並べられている。一方、赤色に発光する副画素RP、緑色に発光する副画素GPおよび青色に発光する副画素BPは、当該一つの方向に直交する方向(図15では横方向)に、一つずつ順に繰り返して並べられている。なお、図15は、画像形成装置30の画像形成面(出光面)30aへの法線方向、言い換えると、画像形成装置30をなすディスプレイパネルのパネル面への法線方向から当該画像形成装置30を観察した状態で、画素Pの配列を示している。
図16には、正方格子状パターンで形成された導電体メッシュ102を有した従来の電極部材110が示されている。また、図18には、図16に示された従来の導電体メッシュ102を有した電極部材110を、図17に示されたストライプ状パターンで配列された遮光部160を有した従来の光学部材150と重ねた状態が示されている。
また、図19には図17で示された従来のストライプ状パターンの遮光部からなる光学部材150を図15に示された典型的な画素配列の画像形成裝置30上に配置した状態が示されている。
また、図20には、図16の電極部材110を、図15に示された典型的な画素配列の画像形成装置30上に配置した状態が示されている。さらに、図21には、図16に示された従来の電極部材110を、図17に示された従来の光学部材150とともに、図15に示された画像形成装置30上に配置した状態が示されている。
図18および図20に示されているように、正方格子状パターンで形成された導電体メッシュ102が、ストライプ状パターンで配列された従来の光学部材150の遮光部160または画像形成装置30の画素配列と重ねられると、導電体メッシュ102の規則的(周期的)パターンと、遮光部160の規則的(周期的)パターンまたは画素Pの規則的(周期的)パターンとの干渉によって、明暗の筋が視認されるようになる。
さらに、図19に示すように、バイアス角設定によって、ストライプ状パターンの遮光部160と画像形成装置30の画素配列との間ではモアレがわずかにしか視認されない場合においても、正方格子状パターンの導電体メッシュ102が、ストライプ状パターンの遮光部160および画素配列の両方と重なることにより、図21に示すように、モアレがより明確に視認されるようになった。このように図21の状態において、より明確にモアレが視認されるようになるのは、導電体メッシュ102の規則性(周期性)、遮光部160の規則性(周期性)および画素Pの規則性(周期性)だけでなく、さらに、導電体メッシュ102と遮光部160との干渉により生じる縞状模様(モアレ)の規則性(周期性)および導電体メッシュ102と画素Pとの干渉により生じる縞状模様(モアレ)の規則性(周期性)が加わって、新たな干渉を引き起こすためであると考えられる。
なお、図16、図18〜図21に示された例では、導電体メッシュ102によって形成された正方格子の配列方向が、画素Pの配列方向および遮光部160の配列方向に対して、それぞれ数度ずつ傾斜している。上述したように、このような傾斜は、一般的に、モアレを目立たなくさせるものとして広く用いられている手法である。しかしながら、図18〜図21においても、なお残留した縞状模様が視認されることから理解され得るように、モアレ発生の程度は単にバイアス角のみで決まる訳ではなく、その他、画素P、遮光部160及び導電体メッシュ102間の繰返周期の比、導電体メッシュ102や遮光部160の線幅等の要因にも依存する。とりわけ、規則的パターンで配列された要素が三以上重ねられる場合には、もはや、バイアス角のみでモアレを解消することが事実上困難となる。
一方、図22には、図7に示された導電体メッシュ2を有した電極部材10を、図14に示された遮光性メッシュ60を有した光学部材50と重ねた状態が示されている。また、図23には、図7の電極部材10を、図14に示された光学部材50とともに、図15に示された画像形成装置30上に配置した状態が示されている。
図22からも理解され得るように、図7に示された導電体メッシュ2を有する電極部材10を実際に作製して、図14に示された遮光性メッシュ60を有する光学部材50と組み合わせて、電極部材10および光学部材50を含んでなる積層体100を作製した場合、当該積層体100には視認され得る程度の縞状の模様、すなわちモアレ(干渉縞)は発生しなかった。また、図23から理解され得るように、図7に示された導電体メッシュ2および図14に示された遮光性メッシュ60を含む積層体100を実際に画像形成装置30の画素配列上に配置した場合、視認され得る程度の縞状の模様、すなわちモアレ(干渉縞)は発生しなかった。
以上のように本実施形態のタッチパネル用電極積層体100によれば、周期的配列された画素Pを有するディスプレイパネル30に重ねたときに、モアレが視認され得る程度に生じることを効果的に防止することができる。
(着色フィルタの追加)
本発明のタッチパネル用電極積層体100は、実質上、ディスプレイパネルの画素の周期的配列との干渉によるモアレが生じないとともに、明暗ムラも生じない。しかしながら、原因は現在不明であるが、タッチパネル用電極積層体100を用いたタッチパネルを、ディスプレイパネルの表示面側に設置した場合、条件如何によっては、画像に微細な虹色の彩色パターンからなるチラツキ(モアレや濃淡ムラとは別種のもの)が生じる場合がある。このチラツキを目立ち難くするために、本発明のタッチパネル用電極積層体100は、その表面上、裏面上、或いは構成層間中の適宜位置に、可視光線中の特定波長域の中に吸収スペクトルを持つ着色フィルタを積層することが有効である。すなわち、本発明のタッチパネル用電極積層体100は、前記着色フィルタを構成層として含むことができる。前記着色フィルタとしては、無彩色(黒色乃至灰色)、有彩色(青、茶、緑等)の何れでもよいが、画像の色彩に影響が少ない点で無彩色の方が好ましい。
〔タッチパネル〕:
本発明によるタッチパネルは、上記したタッチパネル用電極積層体100を含んでなる入力装置である。
上記タッチパネル用電極積層体100は、その導電体メッシュ2の必要な部分を残し、不必要な部分は除去して、必要な電極パターンを形成した形で、タッチパネルに組み込まれる。あるいは、上記タッチパネル用電極積層体100は、その導電体メッシュ2の形成時から必要な電極パターンで形成しておいてもよい。タッチパネルに組み込まれたタッチパネル用電極積層体100は、電極パターン以外の配線等その他の導電層で形成されてなるパターンも、その一部又は全部を導電体メッシュ2で形成されたものとしてもよい。
図24及び図25は、本発明のタッチパネル20の実施形態例である。図24は表面型静電容量方式のタッチパネル20を模式的に示す。図25は投影型静電容量方式のタッチパネル20を模式的に示す。
なお、投影型静電容量方式はマルチタッチ(多点同時入力)が可能な点でも注目されている方式であるが、他の方式でもマルチタッチを可能にする技術が提案されている。
図24の表面型静電容量方式のタッチパネル20は、透明基材1の片面に一様に導電体メッシュ2からなる長方形形状の電極パターン3を有する。この電極パターン3の外周部に接続された複数の配線5から、透明基材1の外部に設けた制御回路6に、図示しないフレキシブル配線基板を介して接続され、この制御回路6により、駆動及び入力位置検知が行われる。
図25の投影型静電容量方式のタッチパネル20は、図26(A)に示すような第1の方向に延びる第1の電極パターン3aと、図26(B)に示すような第2の方向に延びる第2の電極パターン3bとを有する。第1の電極パターン3aと第2の電極パターン3bとは互いに電気的に絶縁されている。
第1の方向と第2の方向とは互いに交差し、本実施形態例では互いに直交する。複数の第1の電極パターン3aのそれぞれは、四角形状乃至は菱形形状の単位電極4aを、その角部分で複数連ねて形成される。同様に、第2の電極パターン3bのそれぞれも、四角形状乃至は菱形形状の単位電極4bを、その角部分で複数連ねて形成される。
図25の図中右下で示すように、単位電極4aは、本発明特有のメッシュパターンを有する。複数の単位電極4aは、全て同一パターンのメッシュパターンにしてもよい。つまり、単位パターン領域が、単位電極4aに該当する。複数の単位電極4bも同様にして良く、複数の単位電極4aと複数の単位電極4bにおけるメッシュパターンを全てを同一パターンとしてもよい。
第1の電極パターン3aと第2の電極パターン3bとの形成面は、透明基材1の同一面に形成される態様と、それぞれを異なる面に形成する態様とがある。後者の異なる面に形成する態様ではさらに、1枚の同じ透明基材1の表裏両面に分けて形成される態様と、2枚の異なる透明基材1のそれぞれの片面に分けて形成される態様とがある。
第1の電極パターン3aと第2の電極パターン3bとが同一面に形成される態様の場合は、図示はしないが、従来と同様に、第1の電極パターン3aと第2の電極パターン3bとは、互いの交差部分(それぞれの単位電極4a同士、或いは単位電極4b同士を接続する部分)に絶縁層と導通層等を設けることで、第1の電極パターン3aと第2の電極パターン3bとが互いに電気的に絶縁されて形成される。
複数の第1の電極パターン3aと複数の第2の電極パターン3bとは、それぞれ配線5a,配線5bを介して、透明基材1の外部に設けた制御回路6に、図示しないフレキシブル配線基板を介して接続され、この制御回路6により、駆動及び入力位置検知が行われる。
以上、図24及び図25を参照して、静電容量方式のタッチパネル20の基本的な構成を説明したが、上記した構成要素以外に、製品仕様に応じて設ける、コネクタ、保護ガラス、保護膜など、公知の部材を含み得る。
また、位置検知方式として、表面型と投影型の静電容量方式のタッチパネルを例に挙げて説明したが、本発明のタッチパネル用電極積層体100、乃至はこれを用いたタッチパネル20は、その位置検知方式は、これに限定されるものではない。
また、電極パターンの形状は、例えば同じ投影型静電容量方式のタッチパネルであっても、上記で説明した以外に、各種あり得る。
(着色フィルタの追加)
本発明によるタッチパネル20は、上記したタッチパネル用電極積層体100の変形形態として説明したのと同様の理由から、タッチパネル20をディスプレイパネルの表示面側に設置したとき、画像に微細なチラツキが生じる場合は、このチラツキを目立ち難くするために、着色フィルタを構成層として含むことが好ましい。
〔画像表示装置〕:
本発明による画像表示装置200は、図1に例示するように、上記したタッチパネル20をディスプレイパネルの表示面側に配置してなる構成の画像表示装置である。
ディスプレイパネル30としては、液晶表示パネル、プラズマディスプレイパネル、EL(電界発光)パネル、電子ペーパーなどの各種ディスプレイパネルの他、ブラウン管でもよい。
(着色フィルタの追加)
本発明による画像表示装置200は、上記したタッチパネル用電極積層体100の変形形態として説明したのと同様の理由から、画像に微細なチラツキが生じる場合は、このチラツキを目立ち難くするために、タッチパネル20が前記着色フィルタを含まないか又は含んでいても、ディスプレイパネル30の表示面30a側の適宜位置に、着色フィルタを含むことが好ましい。
〔用途〕:
本発明によるタッチパネル用電極積層体100、及びタッチパネル20の用途は、特に限定されない。ただし、特にモアレが生じ得る周期的パターンを有する物と組み合わせる用途が好適である。例えば、ディスプレイパネル、或いは網点で表現された白黒乃至はカラーの印刷物である。
本発明の画像表示装置200は、テレビジョン受像裝置、電算機器、電話機、計測器、医療用機器、遊戯(game)機器、事務用機器、現金自動支払機、電子黒板、電子書籍端末、電子看板、自販機等の、入力手段を表示部等に備えた画像表示装置に広く適用できる。
1 透明基材
2 導電体メッシュ
3,3a,3b 電極パターン
4a,4b 単位電極
5,5a,5b 配線
6 制御回路
10 (タッチパネル用)電極部材
11 表面保護ガラス板
12 粘着樹脂層
20 タッチパネル
30 ディスプレイパネル、画像形成装置
30a 表示面、出光面
40 従来のタッチパネル用電極部材
41 透明基材
42a 透明導電膜
42b 金属メッシュ
50 光学部材、光学シート
51 基材、透明基材
55 光学機能層
56 透明樹脂部、光透過部
57 ランド部、連通部
60 遮光性メッシュ
61 母材、バインダー部
62 光吸収粒子
72 開口領域
74 ライン部
76 分岐点
78 境界線分
100 タッチパネル用電極積層体、積層体
200 画像表示装置
A 開口領域
B 分岐点
BP 母点
L 境界線分
Lt ライン部(境界線分の集合)
XA ボロノイ領域
XB ボロノイ境界
XP ボロノイ点

Claims (4)

  1. 多数の開口領域を画成する導電体メッシュを備えた電極部材と、多数の開口領域を画成する遮光性メッシュを備えた光学部材とを備え、
    前記導電体メッシュ及び前記遮光性メッシュの平面視形状であるメッシュパターンが、二つの分岐点の間を延びて前記開口領域を画成する多数の境界線分から形成され、
    前記メッシュパターンは、前記分岐点、前記境界線分及び前記開口領域について、下記3条件を満たすメッシュパターンである、
    タッチパネル用電極積層体。
    (条件a)一つの分岐点から延びる境界線分の数の平均値Nが、3.0<N<4.0である。
    (条件b)5本の境界線分によって周囲を取り囲まれた開口領域、6本の境界線分によって周囲を取り囲まれた開口領域、及び、7本の境界線分によって周囲を取り囲まれた開口領域のうち、6本の境界線分によって周囲を取り囲まれた開口領域を含む二種類以上の開口領域が含まれている。
    (条件c)6本の境界線分によって周囲を取り囲まれた開口領域が、最も多く含まれている。
  2. 前記3条件を満たす前記メッシュパターンは、さらに、下記条件も満たすメッシュパターンである、請求項1に記載のタッチパネル用電極積層体。
    (条件d)周囲を取り囲む境界線分の数が同一の開口領域の形状は一定でない。
  3. 請求項1又は2に記載のタッチパネル用電極積層体を含んでなる、タッチパネル。
  4. 請求項3に記載のタッチパネルをディスプレイパネルの表示面側に配置してなる、画像表示装置。
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