JP2014048590A - ワイドコンバータレンズ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ワイドコンバータレンズは、主レンズの物体側に着脱可能に装着されるワイドコンバータレンズであって、物体側から順に、物体側に凸面を向けたメニスカス状の負の第1レンズと、物体側に凸面を向けたメニスカス状の負の第2レンズと、物体側に凸面を向けた正の第3レンズを配してなり、物体側から第i番目のレンズ面の曲率半径:Ri、第1レンズの像側面と第2レンズの物体側面との間の光軸上の距離:d2、第1レンズの物体側面と第3レンズの像側面との間の光軸上の距離:Dが、条件:
(1) -3.5 < (R2+R1) / (R2-R1) < -2.5
(2) 0.40 < d2 / D < 0.55
を満足することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
(1) -3.5 < (R2+R1) / (R2-R1) < -2.5
(2) 0.40 < d2 / D < 0.55
を満足することを特徴とする。
図1〜図4に、実施の形態を4例示す。
これら図1〜図4に示す実施の形態は、この順序で、後述の実施例1〜4に相当する。
また、固体撮像素子の受光面は「カバーガラス」で保護されている。
実施例中においては「フィルタ等」と表記している。
ワイドコンバータレンズを「負・正の2枚のレンズ」で構成すると、光学系の大型化を防ぐために「負・正のレンズの主点間隔」を小さくする必要がある。
このため、負・正それぞれのレンズの屈折力を強める必要があるが、屈折力を強めると収差が多く発生し、良好な収差補正を得ることが困難となる。
また、大口径で広角な主レンズに装着すると、良好な収差補正がより困難となり、結像性能が低下し易い。
収差の良好な補正を実現するためには、ワイドコンバータレンズを4枚以上のレンズで構成することが考えられるが、小型化やコストの面から好ましくない。
特に「主レンズが大口径・広角である」と、レンズ径が大きくなるため顕著になる。
第3レンズL3は、物体側に凸面を向けた正レンズである。
(1) -3.5 < (R2+R1) / (R2-R1) < -2.5
(2) 0.40 < d2 / D < 0.55
を満足する。
条件(1)の上限値を超えると、第1面の曲率が弱くなり、広い画角を得ようとすると入射角が大きくなり、良好な軸外収差補正を得ることが困難となる。
また、第1レンズの大型化にも繋がる。
条件(1)の下限値を超えると、第1面と第2面の曲率が近くなり、第1レンズL1のパワーが弱くなり、第2レンズに負のパワーが偏ることになる。
条件(2)の上限値を超えると、ワイドコンバータの全長が短くなるため、第2レンズL2及び第3レンズL3の「形状に対する自由度」が制限される。
(4) 50 < ν < 60
(5) 10 < ν12 - ν3 < 15
(6) -0.75 < f12 / f3 < -0.65
(7) 0.7 < (R6+R5) / (R6-R5) < 1.2
(8) 1.0 < f1 / f2 < 1.7
(9) 0.7 < R2 / R5 < 1.2
(10) -2.0 < (R4+R3) / (R4-R3) < -1.0
(11) 0.8 < R4 / R5 < 1.5
(12) 0.20 < d5 / D < 0.50 。
「na」は、d線(波長λ=587.6 nm)に対する「第1または第2レンズの一方の材質の屈折率、「ν」は、第1または第2レンズの一方の材質のアッベ数である。
「Ri」は、物体側から第i番目のレンズ面の曲率半径である。「f1」は、第1レンズの焦点距離、「f2」は、第2レンズの焦点距離である。
条件(3)を満足することにより、負レンズによる負のパワーを過不足なく得ることができ、正レンズ(第3レンズ)1枚でも良好な収差補正が十分に可能である。
条件(4)を満足することにより、負・負・正の3枚構成で「倍率色収差の補正」を容易にしている。
条件(5)を満足する光学材料で第3レンズを構成することにより、ワイドコンバータレンズ装着時に、過不足なく色収差の良好な補正を得られる。
条件(6)の上限を超えると、ワイドコンバータレンズの倍率は小さくなるが、諸収差が大きくなり補正が困難となりやすい。
条件(6)の下限を超えると、ワイドコンバータレンズの倍率が大きくなりやすく、ワイドコンバータレンズの焦点距離縮小効果が小さくなり易い。
条件(7)の上限値を超えると、第3レンズの「物体側レンズ面の曲率が強く」なり、球面収差がアンダーに発生しやすくなる。
条件(7)の下限値を超えると、第3レンズの「物体側レンズ面の曲率が弱く」なり、負レンズによって発生した収差の良好な補正が困難となりやすい。
条件(8)の範囲を超えると、第1、第2レンズのどちらかに負のパワーが偏り、収差補正が困難となりやすい。
条件(9)の範囲を超えると、第1レンズの像側レンズ面と第3レンズの物体側レンズ面でやりとりしている収差をバランスよく補正することが困難になりやすい。
条式(10)を満足することでバランスの良い収差補正が容易になる。
条件(11)の範囲を超えると「第2レンズの像側レンズ面と第3レンズの物体側レンズ面でやりとりしている収差」のバランスよい補正が困難となりやすい。
条件(12)の上限値を超えると、第3レンズの厚さが厚くなり、ワイドコンバータレンズが巨大化し易い。
または、第2レンズ、第3レンズの形状の自由度が減り、良好な収差補正が困難となりやすい。
条件(12)の下限値を超えると、物体側の負レンズで発生する諸収差を第3レンズで補正する効果が減じ、収差補正の上で不利となりやすい。
実施例における記号の意味は以下の通りである。
f:全系の焦点距離
F :Fナンバ
ω:半画角
R :曲率半径
D :面間隔
Nd:屈折率
νd:アッベ数
φ:最大有効光線径
K :非球面の円錐定数
A4:4次の非球面係数
A6:6次の非球面係数
A8:8次の非球面係数
A10:10次の非球面係数 。
ズームレンズMLNにおける可変量のデータを表2に挙げる。
ズームレンズMLNの非球面(表1において「*」印を付した面)のデータを表3に挙げる。
実施例1のデータを表4に挙げる。
可変量のデータを表5に挙げる。
実施例2のデータを表7に挙げる。
可変量のデータを表8に挙げる。
実施例3のデータを表10に挙げる。
可変量のデータを表11に挙げる。
実施例4のデータを表13に挙げる。
可変量のデータを表14に挙げる。
MLN 主レンズ(ズームレンズ)
L1 第1レンズ
L2 第2レンズ
L3 第3レンズ
Claims (10)
- 主レンズの物体側に着脱可能に装着されるワイドコンバータレンズであって、
物体側から順に、物体側に凸面を向けたメニスカス状の負の第1レンズと、物体側に凸面を向けたメニスカス状の負の第2レンズと、物体側に凸面を向けた正の第3レンズを配してなり、
物体側から第i番目のレンズ面の曲率半径:Ri、第1レンズの像側面と第2レンズの物体側面との間の光軸上の距離:d2、第1レンズの物体側面と第3レンズの像側面との間の光軸上の距離:Dが、条件:
(1) -3.5 < (R2+R1) / (R2-R1) < -2.5
(2) 0.40 < d2 / D < 0.55
を満足することを特徴とするワイドコンバータレンズ。 - 請求項1記載のワイドコンバータレンズにおいて、
第1または第2レンズの一方の材質のd線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率:na、第1または第2レンズの一方の材質のアッベ数:νが、条件:
(3) 1.60 < na <1.75
(4) 50 < ν < 60
を満足することを特徴とするワイドコンバータレンズ。 - 請求項1または2記載のワイドコンバータレンズにおいて、
第1レンズと第2レンズの材質のアッベ数の平均値:ν12、第3レンズの材質のアッベ数:ν3が、条件:
(5) 10 < ν12 - ν3 < 15
を満足することを特徴とするワイドコンバータレンズ。 - 請求項1〜3の任意の1に記載のワイドコンバータレンズにおいて、
第1レンズと第2レンズの合成焦点距離:f12、第3レンズの焦点距離:f3が、条件:
(6) -0.75 < f12 / f3 < -0.65
を満足することを特徴とするワイドコンバータレンズ。 - 請求項1〜4の任意の1に記載のワイドコンバータレンズにおいて、
物体側から第i番目のレンズ面の曲率半径:Riが、条件:
(7) 0.7 < (R6+R5) / (R6-R5) < 1.2
を満足することを特徴とするワイドコンバータレンズ。 - 請求項1〜5の任意の1に記載のワイドコンバータレンズにおいて、
第1レンズの焦点距離:f1、第2レンズの焦点距離:f2が、条件:
(8) 1.0 < f1 / f2 < 1.7
を満足することを特徴とするワイドコンバータレンズ。 - 請求項1〜6の任意の1に記載のワイドコンバータレンズにおいて、
物体側から第i番目のレンズ面の曲率半径:Riが、条件:
(9) 0.7 < R2 / R5 < 1.2
を満足することを特徴とするワイドコンバータレンズ。 - 請求項1〜7の任意の1に記載のワイドコンバータレンズにおいて、
物体側から第i番目のレンズ面の曲率半径:Riが、条件:
(10) -2.0 < (R4+R3) / (R4-R3) < -1.0
を満足することを特徴とするワイドコンバータレンズ。 - 請求項1〜8の任意の1に記載のワイドコンバータレンズにおいて、
物体側から第i番目のレンズ面の曲率半径:Riが、条件:
(11) 0.8 < R4 / R5 < 1.5
を満足することを特徴とするワイドコンバータレンズ。 - 請求項1〜9の任意の1に記載のワイドコンバータレンズにおいて、
第3レンズの中心肉厚:d5、第1レンズの物体側面と第3レンズの像側面との間の光軸上の距離:Dが、条件:
(12) 0.20 < d5 / D < 0.50
を満足することを特徴とするワイドコンバータレンズ。
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- 2012-09-03 JP JP2012193562A patent/JP5983203B2/ja active Active
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