JP2014048267A - Pet装置における同時計数判定方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】Luの放射性同位体を含むシンチレータを放射線検出器として用いたPET装置の自己発光によるバックグラウンドノイズを除去する。
【解決手段】自己発光によるバックグラウンドノイズを内包している放射性同位体のシンチレータを放射線検出器22として用い、複数の該放射線検出器22で所定時間内に検出された一対の消滅放射線14a、14bを、同一の核種12から発生したとみなして計数するPET装置における同時計数判定において、前記自己発光によるバックグラウンドノイズを多重同時計数として検出可能な広いエネルギーウインドウで同時計数を判定し、前記多重同時計数を除去した後、前記広いエネルギーウインドウより狭いエネルギーウインドウを用いて、同時計数事象をポジトロン核種からの光電ピーク部のみに制限する。
【選択図】図6
【解決手段】自己発光によるバックグラウンドノイズを内包している放射性同位体のシンチレータを放射線検出器22として用い、複数の該放射線検出器22で所定時間内に検出された一対の消滅放射線14a、14bを、同一の核種12から発生したとみなして計数するPET装置における同時計数判定において、前記自己発光によるバックグラウンドノイズを多重同時計数として検出可能な広いエネルギーウインドウで同時計数を判定し、前記多重同時計数を除去した後、前記広いエネルギーウインドウより狭いエネルギーウインドウを用いて、同時計数事象をポジトロン核種からの光電ピーク部のみに制限する。
【選択図】図6
Description
本発明は、PET装置における同時計数判定方法及び装置に係り、特にLuの放射性同位体を含むシンチレータを放射線検出器として用いたPET装置に用いるのに好適な、自己発光によるバックグラウンドノイズを除去することが可能な、PET装置における同時計数判定方法及び装置に関する。
PET装置で用いられる同時計数法(非特許文献1、2)は、図1に示す如く、数ナノ秒程度の非常に短い時間内に検出された1対の消滅放射線14a、14bを、同一のポジトロン核種12から発生した真の同時計数であるとみなす検出法である。図1において、10は患者等の検査対象、20は、PET装置を構成する複数の放射線検出器(以下、単に検出器とも称する)22が例えば円周上に配設された検出器リング(以下、単にリングとも称する)、24は、各検出器22による放射線の検出位置や時間情報を検出する回路、26は、複数の検出器22による検出時刻の差が所定の同時計数時間幅(コインシデンスウインドウ幅とも称する)内であるときに同時計数(コインシデンスとも称する)と判定する同時計数回路、28は、同時計数データを収集して保存するデータ収集装置である。
ポジトロン核種を判定する時間幅(同時計数時間幅)は、PET装置の持つ時間的な分解能と視野サイズから決定される。現在、PET装置の持つ時間的な分解能を500ピコ秒程度にまで高めた装置が開発されている。また、同時計数時間幅は、ポジトロン核種の存在する位置、検出される検出器のリング径によっても制限され、4ナノ秒程度以下では既存の臨床用PET装置の画像化できる視野を制限してしまう。
同時計数法は有限の時間内でポジトロン核種の判定を行うため、図1に示した真の同時計数の他、図2(A)に例示するような、異なるポジトロン核種からの消滅放射線を同時に検出する偶発同時計数や、図2(B)に例示するような散乱同時計数が発生する。
この同時計数法に関して、出願人は、いくつかの方法を提案している(特許文献1、特許文献2)。
一方、一般的なPET装置では、高い時間分解能等の全体的な性能バランスが良い点で、Luの放射性同位体を含むシンチレータ(LSO、LYSO、LGSO)を採用している。Luの放射性同位体であるLu−176は、図3に示すように、ベータ崩壊して平均420keVのベータ線を放出した後、307keV、202keV、88keVの3本のガンマ線を放出してHf−176になる。従って、Luの放射性同位体を含むシンチレータを用いたPET装置では、Lu−176に起因するバックグラウンドノイズ(自己発光と称する)を内包している。
しかしながら、一般的な臨床PETの測定においては、このような自己発光によるノイズは無視できる(非特許文献3)。一方、極微量のポジトロン核種の画像化においては、Lu−176のノイズ成分によるアーチファクトから画質が劣化することが報告されている(非特許文献4)。
粒子線治療において、PETの原理を応用して、照射が計画通り正しく行われたかどうかをモニタリングする、いわゆるインビーム(in−beam)PETにおいても、重粒子照射によって生成される極微量ポジトロン核種の画像化には、自己発光のノイズが障害となる。
一方、非常に高い時間分解能を持つPET装置では、1対の消滅放射線の飛行時間差(Time−of−Flight、以下TOFと略す)による情報を利用して同時計数線(LOR)上の位置を制限することで装置の感度を改善できるTOF−PET装置が開発されている。
近年では、LSOを用いたTOF−PET装置が実用化されており、このTOF−PET装置では同時計数線(LOR)の書き込みが局所的であるため、ノイズ伝播を低減し画像のS/Nを改善できるだけでなく、偶発同時計数の抑制にも寄与することが報告されている(非特許文献5、非特許文献6)。
このTOF−PET装置は、本質的に偶発同時計数除去が可能であり、Lu−176のバックグラウンド除去にも効果がある。このTOF−PET装置は非常に高い性能を有するが、一方で高価であり、現時点では全てのPET装置に実装されてはいない。
Lu−176を含むシンチレータのバックグラウンドを低減する一般的な方法は、エネルギーウインドウをポジトロン核種の光電ピーク部分のみが入るように狭めることである(非特許文献7及び前記非特許文献3)。十分に狭いエネルギーウインドウを用いれば、既存のPET装置では、臨床上はバックグラウンドの影響は全く問題にならない。
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しかしながら、エネルギーウインドウを狭めても、偶発的に同時計数するバックグラウンド成分は除去できないため、極微量の放射能濃度測定において、画質を低減するという問題点を有していた。
本発明は、前記従来の問題点を解消するべくなされたもので、Luの放射性同位体を含むシンチレータを放射線検出器として用いた場合のPET装置の自己発光によるバックグラウンドノイズを有効に低減することを課題とする。
Lu−176からのベータ線はほぼ検出器内で検出されると考えられ、図4(A)に例示する如く、ベータ線とガンマ線が同時計数される場合(Intrinsic True:IT)と、図4(B)に例示する如く、ベータ線同士が偶発同時計数を引き起こす場合(Intrinsic Random:IR)が想定される。これらのノイズ成分が計数される割合は、PET装置のサイズ、エネルギーウインドウ、コインシデンスウインドウに大きく依存する。
IRは主としてベータ線同士の同時計数として計数されると考えられるが、必ずガンマ線を伴う。これらのガンマ線は最適なエネルギーウインドウ下では検出しないが、非常に広いエネルギーウインドウ下においては多重同時計数(Multiple Coincidence:MC)として検出される。即ち、Lu−176は、図3に示したように3本のガンマ線とベータ線を放出するため、発生場所の異なるLu−176からの放射線が偶発同時計数した場合、エネルギーウインドウの下限値をLu−176からのガンマ線を検出できるように下げることで、多重同時計数になる確率が高くなる。一方、極微量の放射能濃度下のPET測定において、検査対象起因の多重同時計数は、ほぼ発生しない。
また、現在のPET装置は同時計数事象を時系列で収集するリストモード収集を実装している装置が一般的である。リストモードデータにはLORの番地だけでなく、TOF情報や付与したエネルギー情報等を付加できるため、収集後にエネルギーウインドウを変更する等のデータの再処理が可能である。
従って、TOF検出能のないLSO−PET装置においても、非常に広いエネルギーウインドウで計測した後、多重同時計数を除去し、従来のエネルギーウインドウで再度イベントを除去することでIRを低減できると考えられる。
本発明は、この点に着目してなされたもので、自己発光によるバックグラウンドノイズを内包している放射性同位体のシンチレータを放射線検出器として用い、複数の該放射線検出器で所定時間内に検出された一対の消滅放射線を、同一の核種から発生したとみなして計数するPET装置における同時計数判定方法において、前記自己発光によるバックグラウンドノイズを多重同時計数として検出可能な広いエネルギーウインドウで同時計数を判定し、前記多重同時計数を除去した後、前記広いエネルギーウインドウより狭いエネルギーウインドウを用いて、同時計数事象をポジトロン核種からの光電ピーク部のみに制限することにより、前記課題を解決したものである。
本発明は、また、自己発光によるバックグラウンドノイズを内包している放射性同位体のシンチレータを放射線検出器として用いたPET装置と、複数の前記放射線検出器で所定時間内に検出された一対の消滅放射線を、同一の核種から発生したとみなして計数する際に、前記自己発光によるバックグラウンドノイズを多重同時計数として検出可能な広いエネルギーウインドウで同時計数を判定する手段と、前記多重同時計数を除去する手段と、前記広いエネルギーウインドウより狭いエネルギーウインドウを用いて、同時計数事象をポジトロン核種からの光電ピーク部のみに制限する手段と、を備えたことを特徴とするPET装置における同時計数判定装置により、同様に前記課題を解決したものである。
ここで、前記シンチレータは、Luの放射性同位体を含むシンチレータとすることができる。
また、前記広いエネルギーウインドウをオンラインによるウインドウとし、前記狭いエネルギーウインドウをオフラインによるウインドウとすることができる。
また、前記狭いエネルギーウインドウを光電ピークのエネルギー分布内とすることができる。
また、前記広いエネルギーウインドウを検出器が測定可能な下限値及び上限値とすることができる。
また、前記広いエネルギーウインドウによる処理と、前記狭いエネルギーウインドウによる処理を、同じリストモードデータに対して行うことができる。
本発明によれば、エネルギーウインドウをポジトロン核種の光電ピーク部のみが入るように最初から狭めただけでは除去できない偶発的に同時計数するバックグラウンド成分を削減できる。従って、特に、Luの放射性同位体を含むシンチレータを用いた場合の自己発光によるバックグラウンドノイズを有効に低減することができ、極微量の放射能濃度下のPET測定に対して画質を向上することができる。又、エネルギーウインドウの設定値を変えるだけで良いため、既存のPET装置にも実施可能である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
開放型PET装置を放射線治療のビームモニタリングに適用した本発明の実施形態について述べる。図5に、リング状の2つの同一の検出器リング20a、20bを、独立したガントリ(60a、60b)として平行に配置し、検出器リング20a、20b間の空間に、放射線照射装置40を挿入することによって、治療後直ちに同一部位をPETで確認する治療モニタリングを実現した実施形態の構成を示す。
具体的には、視野領域である患者ポート13を形成する検出器リング20a、20b、それぞれを囲うガントリカバー60a、60b、患者10が横たわるベッド8で構成される。
放射線照射装置40から発生された治療ビーム42は、検出器リング20a、20b間の空間隙間領域を通り、PETのガントリ(60a、60b)と干渉することなく、患者10の照射野に向けて照射される。
図5に於いて、放射線照射装置40及びPET装置は、照射計画プログラムが入力された照射装置制御システム44によって制御される。照射装置制御システム44は、放射線の照射位置を設定する照射位置設定手段と、前記放射線の照射位置に照射ビームを照射させる放射線照射手段を含む。
そして、電磁石、コリメータ、散乱体、リッジフィルタ、スリットなどを制御する照射位置設定手段により照射野内の照射位置を設定し、X線やガンマ線を照射する放射線照射手段によりその設定位置に所定形状のビームを照射する。
PET装置は、その照射によって患部近傍から生じる放射線を計測し、その収集データを基にPET画像を再構成する。得られたPET画像は、照射装置制御システム44にフィードバックされ、照射野の位置決め、治療効果の確認や治療計画の修正に用いられる。
次に、計測データの処理方法について述べる。患者10の体内の核種12からは、ほぼ180°の角度をなして飛行する一対の消滅放射線14a、14bが四方八方に放出される。検出器リング20a及び20bにおいて、位置・時間情報検出回路24のいずれかによって得られた一対の消滅放射線14a、14bのうちの片側の計測データであるシングルイベントデータSDは、それぞれ共通の同時計数回路26に送られて、検出器リング20aと20bの間の同時計数ペアの情報であるリストモードデータLDに変換される。
このリストモードデータLDは、データ収集装置28にて記録媒体に保存された後、画像再構成装置30に送られて、画像再構成演算を行なった後、画像表示装置32にて再構成画像が表示される。
以下、本発明の基本的な手順を示す図6及び第1実施形態の具体的な処理手順を示す図7を参照して、本発明の処理手順を説明する。
まず、図8(A)に示すような元データに対して、図6、図7のステップ100で、自己発光によるバックグラウンドノイズを多重同時計数として検出可能な、例えば、オンラインによる、図9(A)に示すような広いエネルギーウインドウ、例えば100〜1000keVで同時計数を判定する。
次いで、ステップ110で、判定された多重同時計数を除去する。
次いでステップ130で、例えばオフラインによる、図9(B)に示すような425−575keVに狭めたエネルギーウインドウにより同時計数事象をポジトロン核種からの光電ピーク部のみに制限する。
これにより、図10に例示するような、エネルギーウインドウをポジトロン核種の光電ピーク部のみが入るように最初から狭めただけの従来法では、図8(B)に示す如く除去することが困難であったIRを、本発明により、図8(C)に示す如く除去することが可能となる。
このエネルギーウインドウを広げたり狭めたりする処理は、リストモードでデータ収集を行う場合において、同じ元データに対して、エネルギーウインドウの設定値を変えるだけで実施可能である。
次に、本発明法とTOF法を組合わせた本発明の第2実施形態の処理手順を図11に示す。
図7のステップ110の多重同時計数判定と、ステップ130のエネルギー判定の間に、TOF判定による偶発除去のステップ120が加えられている点が、第1実施形態と異なる。
図12に、エネルギーウインドウを変えた際のノイズ成分の計数率を示す。ITはエネルギーウインドウ下限値LLDに大きく依存し、IRはエネルギーウインドウ上限値ULDによっても大きく変化することがわかる。15%のエネルギー分解能を加味して最適なエネルギーウインドウは425−575keVとした。また、エネルギーウインドウを最適化することでITは無視できるレベルまで低減できるが、IRはエネルギーウインドウだけでは削除できないことがわかる。
図13に、コインシデンスウインドウ幅を変えた際のノイズ成分の計数率を示す。エネルギーウインドウは425−575keVとした。IRはコインシデンスウインドウ幅に比例して増加した。
図14に、検出器リング数及びLSOシンチレータの厚さを変えた際の本発明のMC法によるバックグラウンド成分の除去効果を示す。縦軸のreduction rateは、バックグラウンドの除去率であり、100%が完全な除去を示す。本試算では1検出器リングあたり約5cmの体軸視野を有する。Lu−176からのガンマ線は様々な方向に放出されるため、検出効率が高いほど多重同時計数が発生しやすくなる。したがって、本発明によるMC法は検出効率が高いほどバックグラウンド成分の除去能力が高くなることがわかる。
図15に、10cm及び20cmの直径の放射線分布を有しない円筒ファントムを仮定した際の、本発明のMC法によるIR低減効果を示す。ここで、ファントムと接しないLORは事前に削除してある。一般的なエネルギーウインドウである425−650keVに対してULDを575keVに制限すると1/3までIRを低減できた。425−575keVに対して本発明によるMC法及びTOF法を適用するとそれぞれ3割、8割のIR低減効果があった(MC法のデータ収集時のエネルギーウインドウは100−1000keVとした)。また、MC法とTOF法を両方適用すると更なるIR低減が可能であった。
なお、前記実施形態においては、本発明が、放射線照射装置とPET装置が組み合わされたin−beamPET装置に適用されていたが、本発明の適用対象は、これに限定されず、放射線照射装置以外の装置が組み合わされたPET装置や、単独のPET装置にも同様に適用できることが明らかである。PET装置も開放型のOpenPET装置に限定されない。
10…検査対象(患者)
12…ポジトロン核種
14a、14b…消滅放射線
20、20a、20b…検出器リング
22…放射線検出器
24…位置・時間情報検出回路
26…同時計数回路
28…データ収集装置
30…画像再構成装置
32…画像表示装置
12…ポジトロン核種
14a、14b…消滅放射線
20、20a、20b…検出器リング
22…放射線検出器
24…位置・時間情報検出回路
26…同時計数回路
28…データ収集装置
30…画像再構成装置
32…画像表示装置
Claims (12)
- 自己発光によるバックグラウンドノイズを内包している放射性同位体のシンチレータを放射線検出器として用い、複数の該放射線検出器で所定時間内に検出された一対の消滅放射線を、同一の核種から発生したとみなして計数するPET装置における同時計数判定方法において、
前記自己発光によるバックグラウンドノイズを多重同時計数として検出可能な広いエネルギーウインドウで同時計数を判定し、
前記多重同時計数を除去した後、
前記広いエネルギーウインドウより狭いエネルギーウインドウを用いて、同時計数事象をポジトロン核種からの光電ピーク部のみに制限することを特徴とするPET装置における同時計数判定方法。 - 前記シンチレータが、Luの放射性同位体を含むシンチレータであることを特徴とする請求項1に記載のPET装置における同時計数判定方法。
- 前記広いエネルギーウインドウがオンラインによるウインドウであり、前記狭いエネルギーウインドウがオフラインによるウインドウであることを特徴とする請求項1又は2に記載のPET装置における同時計数判定方法。
- 前記狭いエネルギーウインドウが光電ピークのエネルギー分布内であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のPET装置における同時計数判定方法。
- 前記広いエネルギーウインドウが検出器が測定可能な下限値及び上限値であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のPET装置における同時計数判定方法。
- 前記広いエネルギーウインドウによる処理と、前記狭いエネルギーウインドウによる処理を、同じリストモードデータに対して行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のPET装置における同時計数判定方法。
- 自己発光によるバックグラウンドノイズを内包している放射性同位体のシンチレータを放射線検出器として用いたPET装置と、
複数の前記放射線検出器で所定時間内に検出された一対の消滅放射線を、同一の核種から発生したとみなして計数する際に、前記自己発光によるバックグラウンドノイズを多重同時計数として検出可能な広いエネルギーウインドウで同時計数を判定する手段と、
前記多重同時計数を除去する手段と、
前記広いエネルギーウインドウより狭いエネルギーウインドウを用いて、同時計数事象をポジトロン核種からの光電ピーク部のみに制限する手段と、
を備えたことを特徴とするPET装置における同時計数判定装置。 - 前記シンチレータが、Luの放射性同位体を含むシンチレータであることを特徴とする請求項7に記載のPET装置における同時計数判定装置。
- 前記広いエネルギーウインドウがオンラインによるウインドウであり、前記狭いエネルギーウインドウがオフラインによるウインドウであることを特徴とする請求項7又は8に記載のPET装置における同時計数判定装置。
- 前記狭いエネルギーウインドウが光電ピークのエネルギー分布内であることを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載のPET装置における同時計数判定装置。
- 前記広いエネルギーウインドウが検出器が測定可能な下限値及び上限値であることを特徴とする請求項7乃至10のいずれかに記載のPET装置における同時計数判定装置。
- 前記広いエネルギーウインドウによる処理と、前記狭いエネルギーウインドウによる処理を、同じリストモードデータに対して行うことを特徴とする請求項7乃至11のいずれかに記載のPET装置における同時計数判定装置。
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