JP2014047938A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Kenji Shiono
謙治 塩野
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Abstract

【課題】断熱箱体における幅狭部や扉の突出部にも真空断熱材を効率的に配置できる断熱性能の高い冷蔵庫を提供する。
【解決手段】この冷蔵庫本体10は、断熱箱体24内に仕切断熱壁21、23により冷凍温度帯室及び冷蔵温度帯室(各貯蔵室)を区画形成し、断熱箱体24の前面に設けられた開口部を開操作・閉操作に応じて露呈・閉塞する各扉16a、16b、17a、17b、18、19を備える。断熱箱体24における開口部周囲の側壁、扉壁、及び仕切断熱壁21、23を含む断熱壁内には、単体形状が幅狭な幅狭タイプ、並びに幅広な幅広タイプに区別される真空断熱材27a、(27b)、27c、27dが選択的に配置されている。断熱箱体24における側壁の端面に対して閉操作時に当接される扉16a、16bの開閉端側の突出部近傍の当接面にパッキン20が設けられ、突出部内に幅狭タイプの真空断熱材が配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、食品や飲料水等を冷蔵又は冷凍して貯留する冷蔵庫に係り、詳しくは本体における扉の断熱性能や幅狭部の断熱性能を向上させた冷蔵庫に関する。
近年、地球温暖化を防止するための社会的な取り組みとして、二酸化炭素(CO2)の排出抑制を図るため、様々な分野で省エネルギー化が推進されている。そこで、昨今の電気製品、特に冷熱関連(熱交換関連)の家電製品である冷蔵庫においても、消費電力量を低減化する観点から断熱性能を向上したものが主流になっている。断熱性能の向上を図るためには、気密性が高く庫内の冷気が外部に逃げない構造とすることが不可欠である。ここで、冷気が外部に逃げることは、冷気そのものが外部に漏れることの他、伝熱によって庫内の冷気温度が外部に伝わることも意味している。
一般的な冷蔵庫は、本体の断熱箱体と、その断熱箱体内に設けられる冷凍温度帯室及び冷蔵温度帯室から成る貯蔵室の前面側の開口部を開閉する扉と、を備えて構成される。係る冷蔵庫において、庫内冷気が外部に逃げないようにするためには、断熱箱体と扉とが重なり合う開口部の断熱性能を改善することが有効である。このために断熱箱体では、その側面に埋設する真空断熱材をなるべく開口部側に近づけるように工夫を凝らしており、開口部付近から洩れる熱を少なくしている。
ところが、冷蔵庫では、基本構造上で開口部付近の側面の壁厚がそもそも薄いため、真空断熱材を開口部に近付けて埋設するには限界がある。そこで、こうした問題を解決するための技術も提案されており、例えば「真空断熱材固定構造」(特許文献1参照)では、扉における突出部には発泡断熱材(硬質なウレタンフォーム)を注入し、平面部には真空断熱材及び発泡断熱材(硬質なウレタンフォーム)を配置している。こうした構成により、断熱性能を向上させて扉からの洩れる熱を少なくできると共に、断熱箱体内の収納容器の容量を増やすことができるようにしている。
実開昭59−120895号公報
上述した特許文献1の技術によれば、扉の平面部における庫内側を真空断熱材で覆っているために平面部からの漏れる熱の量を少なくできる効果があるものの、平面部に真空断熱材を配置しただけでは確かに平面部における断熱性能を向上させることはできても、発泡断熱材による突出部の断熱性能が優れないため、突出部から熱が逃げてしまい、結果として十分な断熱性能が得られないという問題がある。また、ここで用いられている真空断熱材は、断熱箱体における幅狭部や扉の突出部に充填しようとしても、その充填スペースが細くて狭い形状であるために配置し難いという問題もある。
要するに、周知の真空断熱材固定構造では、冷蔵庫の断熱箱体における幅狭部や扉の突出部を対象にすると、真空断熱材を充填性良く配置し、効率的に埋設することができないため、係る要望を具現できる手法が求められている。
本発明は、このような問題点を解決すべくなされたもので、その技術的課題は、断熱箱体における幅狭部や扉の突出部にも真空断熱材を効率的に配置できる断熱性能の高い冷蔵庫を提供することにある。
上記技術的課題を解決するため、本発明は、断熱箱体内に仕切断熱壁により冷凍温度帯室及び冷蔵温度帯室を区画形成した本体と、断熱箱体の前面に設けられた開口部を開操作・閉操作に応じて露呈・閉塞する扉と、備えた冷蔵庫において、断熱箱体における開口部周囲の側壁、扉壁、当該開口部に対向する背面壁、及び仕切断熱壁を含む断熱壁内には、真空断熱材が配置されており、断熱箱体における側壁の端面に対して閉操作時に当接される扉の開閉端側の突出部近傍の当接面には、真空断熱材と協働して冷気の漏れを防ぐパッキンが設けられ、扉壁の前記突出部内に真空断熱材が配置されたことを特徴とする。
本発明によれば、断熱箱体の断熱壁内の幅狭部や扉の突出部にも真空断熱材を効率的に配置できる断熱性能の高い冷蔵庫を提供することができる。
本発明の冷蔵庫の基本構成に係る冷蔵庫本体を正面方向から示した外観図である。 図1に示す冷蔵庫本体のX−X方向における庫内構造を示した側面断面図である。 図2に示される本発明の冷蔵庫本体の断熱構造に適用される実施例1に係る仕切断熱壁周辺の細部構造を示した拡大図である。 図2に示される本発明の冷蔵庫本体の断熱構造に適用される実施例1に係る仕切部材の細部構成を示した斜視図である。 図2に示される本発明の冷蔵庫本体の断熱構造に適用される実施例1に係る断熱壁内に充填される仕切真空断熱材を保護部材で覆った様子を示した斜視図である。 図2に示される本発明の冷蔵庫本体の断熱構造に適用される実施例2に係る断熱壁に含まれる扉壁の開閉端側における側壁の端面に対する当接面周辺の細部構造を拡大して示した図である。
以下に、本発明の冷蔵庫について、図面を参照して詳細に説明する。最初に、本発明の冷蔵庫の技術的概要を説明する。本発明の冷蔵庫は、冷蔵庫本体の断熱箱体における断熱壁の幅狭部に断熱性能の低い発泡ポリスチレンに代えて、断熱性能の高い真空断熱材を使用して充填可能とすることにより、庫内外からの熱移動を抑制でき、幅狭部から冷蔵庫外部に漏れる熱を可及的に少なくできる構成を提供するものである。ここでの幅狭部に充填する断熱材としては、単体形状が幅狭な幅狭タイプの真空断熱材を単独的に使用するか、或いは硬質断熱材である発泡ポリスチレンや発泡断熱材(硬質なウレタンフォーム)と組み合わせて使用して幅狭部の断熱壁内に充填するものである。因みに、本発明の冷蔵庫は、以下に説明する形態のもの(各実施例)に限定されず、冷蔵庫本体10の細部構造が異なる場合にも技術的な概念を適用できれば、種々変形例や応用例についても技術的範囲内に含むものである。
図1は、本発明の冷蔵庫の基本構成に係る冷蔵庫本体10を正面方向から示した外観図である。図2は、冷蔵庫本体10のX−X方向における庫内構造を示した側面断面図である。
この冷蔵庫本体10は、図2を参照すれば、断熱箱体24により庫内を区分けして設けられた複数の貯蔵室として、上方から冷蔵室11、製氷室12a、上段冷凍室12b、下段冷凍室12、及び野菜室13を有する構成となっている。このうち、冷蔵室11及び野菜室13は冷蔵温度帯室、製氷室12a、上段冷凍室12b、及び下段冷凍室12は冷凍温度帯室と呼ばれる。尚、各貯蔵室の配置については特にこれに限定されるものではない。
また、冷蔵庫本体10は、図1を参照すれば、各貯蔵室の前面側開口部が扉によって開閉可能に構成されており、冷蔵室11は扉用上ヒンジ15を中心に回動して前方側に左右に分割された観音開の冷蔵室扉16a、16bを備え、製氷室12a、上段冷凍室12b、下段冷凍室12、及び野菜室13は、それぞれ引き出し式の製氷室扉17a、上段冷凍室扉17b、下段冷凍室扉18、及び野菜室扉19を備えている。以下では、これらの冷蔵室扉16a、16bと製氷室扉17a、上段冷凍室扉17b、下段冷凍室扉18、及び野菜室扉19とを単に扉として略称する。引き出し式の各扉17a、17b、18、19を引き出すと、各貯蔵室を構成する容器が扉と共に引き出される構造となっている。尚、各扉16a、16b、17a、17b、18、19についても、回動による開閉や引き出し式の開閉、並びに扉分割数等の構造は例示したものに限定されない。
各扉16a、16b、17a、17b、18、19の貯蔵室側面の外周縁付近には、冷蔵庫本体10を密閉するために内部に永久磁石を埋設したパッキン20が取り付けられている。また、冷蔵室11と製氷室12a及び上段冷凍室12bとの間を区画して断熱するために配置された仕切断熱壁21は、厚さ30〜50mm程度の断熱壁となるもので、断熱壁内に発泡ポリスチレン32及び真空断熱材27eを充填して配置することにより作製されている。製氷室12a及び上段冷凍室12bと下段冷凍室12との間は、制御温度帯が同じであるため、区画して断熱するための仕切断熱壁ではなく、パッキン20の受面を形成した仕切部材22が設けられている。下段冷凍室12と野菜室13との間を区画して断熱するために配置された仕切断熱壁23は、仕切断熱壁21の場合と同様に30〜50mm程度の断熱壁となるもので、発泡ポリスチレン32及び真空断熱材27eを充填して配置することにより作製されている。但し、仕切断熱壁21、22については、その他に発泡断熱材(硬質なウレタンフォーム)等を充填しても良く、基本構造上では断熱壁内に発泡ポリスチレン32、発泡断熱材(硬質なウレタンフォーム)、真空断熱材27e等をそれぞれ単独で使用するか、或いは複数材を組み合わせて充填して作製すれば良いため、開示したものに限定されない。
冷蔵庫本体10を構成する断熱箱体24は、外箱25と内箱26とを備え、外箱25及び内箱26によって形成される空間に断熱部を設けて断熱箱体24内の各貯蔵室と外部とを断熱している。具体的に云えば、外箱25及び内箱26の間の空間に真空断熱材27a、27b、27c、27d(真空断熱材27bについては後述する図6に示される断熱箱体24における開口部周囲の側壁中に存在する)を配置し、これらの真空断熱材27a、27b、27c、27d以外の空間には硬質なウレタンフォーム等の発泡断熱材24aを充填している。即ち、図2に示されるように断熱箱体24における断熱壁内では、真空断熱材27a、27b、27c、27dを外側に配置していると共に、内側にはこれらと異なる材質の硬質断熱材を充填して配置している。
更に、冷蔵庫本体10の各貯蔵室を所定の温度に冷却するため、下段冷凍室12の背側には冷却器28が備えられており、この冷却器28には圧縮機29や凝縮機30の他、略図するキャピラリーチューブが接続されて冷凍サイクルを構成する。冷却器28の上方には冷却器28により冷却された冷気を庫内に循環して所定の低温温度を保持するための送風機31が配設されている。
加えて、断熱箱体24の頂面後方部には冷蔵庫本体10の運転を制御するための基板や電源基板等を含む電気部品33を備えた制御装置を収納するための収納凹部34が形成されており、これに電気部品33を覆うためのカバー35が設けられている。カバー35の高さは外観意匠性と内容積確保とを考慮して外箱25の頂面とほぼ同じ高さになるように配置されるが、必ずしも係る構成に限定されない。但し、カバー35の高さが外箱25の頂面よりも突き出る場合には10mm以内の範囲に収めることが望ましい。これに伴って、収納凹部34は発泡断熱材24a側に電気部品33を収納する空間だけ窪んだ状態で配置されるので、断熱の厚さを確保するために必然的に内容積が犠牲になってしまう。逆に内容積をより大きくとると収納凹部34と内箱26との間の発泡断熱材24aの厚さが薄くなってしまうので、こうした場合には図2に示されるように収納凹部34の発泡断熱材24a中に真空断熱材27aを配置することにより、断熱性能を確保(強化)する。
図2に示す例では、真空断熱材27aを庫内灯のケース及び電気部品33に跨るように略Z形状に成形した1枚で配備している。尚、カバー35は耐熱性を考慮して鋼板製としている。また、断熱箱体24の背面下部に配置された圧縮機29や凝縮機30は発熱量の大きい部品であるため、庫内への熱侵入を防止するため、内箱26側への投影面に真空断熱材27dを配置している。
本発明の冷蔵庫本体10では、断熱箱体24内に仕切断熱壁21、23により冷凍温度帯室及び冷蔵温度帯室(各貯蔵室)を区画形成し、断熱箱体24の前面に設けられた開口部を開操作・閉操作に応じて露呈・閉塞する各扉16a、16b、17a、17b、18、19を備えるもので、断熱箱体24における開口部周囲の側壁、扉壁、開口部に対向する背面壁、及び仕切断熱壁21、23を含む断熱壁内には、単体形状が短辺長70mm以下の幅狭な幅狭タイプ、並びに幅広な幅広タイプに区別される真空断熱材27a、27b、27c、27d、27eが選択的に充填されて配置されている。
そこで、以下は、上述した冷蔵庫本体10の断熱構造に係る幾つかの実施例を挙げ、具体的に説明する。
図3は、本発明の冷蔵庫本体10の断熱構造に適用される実施例1に係る仕切断熱壁21周辺の細部構造を示した拡大図である。図3では、冷蔵庫本体10の断熱箱体24における幅狭部の断熱構造の一例として仕切断熱壁21の開口付近を拡大して示している。断熱箱体24の開口部に位置する仕切断熱壁21は、その端側部分の細部構成が鋼板21a内に放熱パイプ40が配備されると共に、発泡ポリスチレンの断熱材21bが充填された構造であり、更にその延在部分に単体形状が短辺長70mm以下の幅狭な幅狭タイプの真空断熱材27e、及び発泡ポリスチレンの断熱材21bが充填された構造となっている。尚、上述した仕切断熱23についても、同様な構造となっている。因みに、仕切断熱壁21、23の断熱構造としては、その他に発泡断熱材(硬質なウレタンフォーム)を適用することができる他、各部材を単独又は組み合わせて形成することが可能である。但し、ここでは幅狭タイプの真空断熱材27eについては必備であるとする。
図4は、本発明の冷蔵庫本体10の断熱構造に適用される実施例1に係る仕切部材22の細部構成を示した斜視図である。図4では、冷蔵庫本体10の断熱箱体24における幅狭部の断熱構造の他例として仕切部材22の開口付近を拡大して示している。断熱箱体24の開口部に位置する仕切部材22は、その細部構成が仕切断熱壁21、23の場合と同様な構造である他、開口部の壁内には倒れ防止と位置決めとを兼用したリブ22aが設けられている。
仕切断熱壁21、23や仕切部材22の開口部では、庫内の熱が庫外に移動したり、放熱パイプ40の熱が熱伝達により庫内に侵入したりして熱の移動が多い。この熱の移動を抑制するため、仕切断熱壁21、23や仕切部材22と対向する扉面間の距離を小さくしたり、或いは貯蔵室の壁面と対向する扉面間の距離を極力小さくする等により、熱の漏洩の低減を図っている。また、放熱パイプ40の熱は鋼板21aに伝わることで鋼板21aの結露防止が図られると共に、庫内への熱侵入が軽減される。仕切断熱壁21、23や仕切部材22の開口部高さとしては、30〜50mm程度とする場合を例示できる。
更に、熱漏洩を低減化するに際して、断熱箱体24の開口部に位置する仕切断熱壁21、23や仕切部材22の開口部に使用している発泡ポリスチレンの断熱材21bのみではなく、上述した真空断熱材27eと同様な幅狭タイプの仕切真空断熱材と発泡ポリスチレンの断熱材21bとの組み合わせ、或いは仕切真空断熱材と発泡断熱材(硬質なウレタンフォーム)との組み合わせに置き換えることにより、熱漏洩量の低減化を図ることができる。この際、仕切真空断熱材については垂直又は立てた状態に配置することが望ましい。仕切真空断熱材を配置すれば、放熱パイプ40の熱をより庫内に移動することを防げることができるため、庫内冷却時間を短くすることができる等、消費電力量の低減を図る上で有効となる。
図5は、本発明の冷蔵庫本体10の断熱構造に適用される実施例1に係る断熱壁内に充填される仕切真空断熱材41を保護部材42で覆った様子を示した斜視図である。図5では、仕切真空断熱材41を垂直に立てた状態に配置し、その一部を保護部材42で覆った様子を示している。
この保護部材42は、図4に示したように仕切部材22の開口部の壁内に該当する部分にリブ22aが設けられており、仕切真空断熱材41をそのまま開口部に嵌め込むとその外包材がリブ22aにより傷付けられて真空性を保持することが困難になってしまうため、それを防止するために用いるものである。リブ22aのような仕切真空断熱材41の外包材を傷付ける箇所がない場合には、仕切真空断熱材41をそのまま開口部に配置しても良い。ここで、仕切真空段熱材41の高さを小さくしてリブ22aに触れないようにして充填することは可能であるが、仕切真空段熱材41の高さを小さくしてしまうと断熱効果が減少してしまう。そこで、仕切真空断熱材41を保護部材42等で保護すれば、リブ22aにより外包材が傷付けられることがないので、真空性を保持することができる。保護部材42は、図5に示したように仕切真空断熱材41の一部を覆う他、全体を覆うようにしても良い。保護部材42が柔らかければ、リブ22aの形状に習って変形するので、部材間の隙間を少なくすることができる他、仕切真空断熱材41を小さく変形させることがないため、熱漏洩量の低減化を図ることができる。
このように仕切真空断熱材41を必要に応じて保護部材42で覆って開口部に充填する手法は、仕切断熱壁21、23の開口部についても同様に適用できるもので、真空断熱材27eを保護部材42で覆うことが有効となる場合がある。何れにしても、真空断熱材27eや仕切真空断熱材41の位置決めは、断熱壁の壁面の凹凸形状を利用して行われる。
何れにせよ、実施例1に係る冷蔵庫本体10の断熱構造では、断熱性能が大きい真空断熱材27e、仕切真空断熱材41を断熱箱体24における断熱壁内の幅狭部に埋設することにより、庫内から庫外に向かう熱の移動を抑制でき、幅狭部から庫外に漏れる熱を可及的に少なくすることができる。
図6は、本発明の冷蔵庫本体10の断熱構造に適用される実施例2に係る断熱壁に含まれる扉壁16bの開閉端側における側壁の端面に対する当接面周辺の細部構造を拡大して示した図である。図6では、冷蔵庫本体10の断熱箱体24における幅狭部の断熱構造の別例として扉16b周辺の要部を拡大して示している。断熱箱体24における側壁の端面に対して閉操作時に当接される扉16bの開閉端側の突出部38近傍の当接面には、断熱箱体24及び扉16bを密着させるため、扉16b壁の突出部38内の外側平坦部に充填された幅狭タイプの真空断熱材54と協働して冷気の漏れを防ぐパッキン20が設けられている。尚、扉16aについても同様な構造となっている。
ここで、扉16bの内面側で冷蔵室11に向かって突出する突出部38は、冷蔵室11の壁面と微小な隙間を介して対面している。この突出部38内には、上述したパッキン20側に配置された真空断熱材54の他、扉16b壁内での大部分を閉める硬質発泡断熱材(硬質なウレタンフォーム)16dが充填されている。硬質発泡断熱材16dは扉16bの基礎断熱材を形成する主要基材である。
また、突出部38には、収納容器51を懸架するための突出リブ52が設けられており、段違い箇所に突出リブ52を設けることにより収納容器51の高さを変えることができる構造となっている。突出部38の高さは、内容積低減の度合いや意匠性を考慮して70mm以下とするのが一般的である。ここで、突出部38の高さを部分的に低くして凹部を設ければ、収納容器51に収納した貯蔵物の取出し性を向上させることができる。
突出部38や突出リブ52には、硬質発泡断熱材16dを充填するのに必要なガス抜き穴53が穿孔されており、これによって硬質発泡断熱材16dの充填をスムーズに行うことができる。ガス抜き穴53は、穿孔成形時に貯蔵室側となる面から硬質発泡断熱材16d側に幾分バリが突出するように穿孔されている。
密閉性を高めるために内部に永久磁石を埋設したパッキン20は、断熱性能が低いため、断熱箱体24と扉16bとの間の隙間が大きいとパッキン20自体から熱が移動して断熱性能が低下してしまうが、パッキン20をより外側に配置すれば断熱箱体24からの熱伝達を抑制することができる。更に、パッキン20の外気に暴露される面積を少なくすれば放熱を抑制することができ、熱の移動の少ない扉16bにすることができる。
実施例2では、冷蔵室11の扉16a、16bの平面部や突出部38内に真空断熱材を収納しており、特に突出部38の外側の平面部に沿って真空断熱材54を配置した点を特徴としている。真空断熱材54は、発泡断熱材16dよりも断熱性能が優れており、断熱効果が高い機能を有している。また、突出部38の内側には収納容器51等を懸架するための突出リブ52が設けられているが、突出リブ52が形成される貯蔵室側内板の強度だけでは足りないため、発泡断熱材16dを充填して強度を確保している。即ち、扉16a、16bの突出部38は真空断熱材54を外側に配置し、それを覆うように発泡断熱材16dを配置することにより、突出リブ52の強度を保ちながら断熱性の高い突出部38の形成を可能にしている。
突出部38には発泡断熱材16dを充填するのに必要なガス抜き穴53を設けているため、真空断熱材54を配置する際にはガス抜き穴53を塞がないようにし、ガス抜き穴53の位置を発泡断熱材16dの断熱厚の中央等に配置されるように工夫する必要がある。
また、ガス抜き穴53は、使用者が手を触れても怪我をしないように発泡断熱材16d側にバリが形成されるように穿孔されているため、真空断熱材54を配置する際にはバリに触れて損傷によるリーク(漏れ)が生じないように注意を払う必要がある。
因みに、上述したようにガス抜き穴53の位置を工夫して真空断熱材54を配置し易くする手法も有効であるが、別の手法としてガス抜き穴53に対向する真空断熱材54の位置を保護部材で保護することも有効である。
真空断熱材54の位置決めは、断熱壁の壁面の凹凸形状を利用して突出部38の先端部に合わせるか、突出部38の一部に収納容器38から収納物を取り出し易くするために設けられた凹形状凹形状部を利用して行うことができる他、真空断熱材54に位置決め用部材を付けて位置決めするか、或いは突出部38の壁面に位置決め用部材を配置して行うことができる。位置決め用部材を使用する場合には、ガス抜き穴53を塞がない位置に配置するか、或いは形状的に塞がないように配慮すれば良い。
要するに、真空断熱材54の位置決めは、断熱壁である突出部38の壁面の凹凸形状を利用して行われるか、或いは真空断熱材54又は突出部38の壁面に対してガス抜き穴53を塞がないように設けた位置決め用部材を利用して行われることが望ましい。
何れにせよ、実施例2に係る冷蔵庫本体10の断熱構造では、断熱性能が大きい真空断熱材54を断熱箱体24における扉16a、16bの幅狭部である突出部38に埋設することにより、庫内から庫外に向かう熱の移動を抑制でき、幅狭部から庫外に漏れる熱を可及的に少なくすることができる。
10 冷蔵庫本体
11 冷蔵室
12a 製氷室
12b 上段冷凍室
13 下段冷凍室
14 野菜室
15 扉用上ヒンジ
16a 冷蔵室扉
16b 冷蔵室扉
16d 硬質発泡断熱材
17a 製氷室扉
17b 上段冷凍室扉
18 下段冷凍室扉
19 野菜室扉
20 パッキン
21、23 仕切断熱壁
22 仕切部材
22a リブ
24 断熱箱体
24a 発泡断熱材
25 外箱
26 内箱
27a、27b、27c、27d、27e、54 真空断熱材
32 発泡ポリスチレン
40 放熱パイプ
41 仕切真空断熱材
42 保護部材
51 収納容器
52 突出リブ
53 ガス抜き穴
53a ガス抜き穴バリ

Claims (4)

  1. 断熱箱体内に仕切断熱壁により冷凍温度帯室及び冷蔵温度帯室を区画形成した本体と、前記断熱箱体の前面に設けられた開口部を開操作・閉操作に応じて露呈・閉塞する扉と、備えた冷蔵庫において、
    前記断熱箱体における前記開口部周囲の側壁、前記扉壁、当該開口部に対向する背面壁、及び前記仕切断熱壁を含む断熱壁内には、真空断熱材が配置されており、
    前記断熱箱体における前記側壁の端面に対して閉操作時に当接される前記扉の開閉端側の突出部近傍の当接面には、前記真空断熱材と協働して冷気の漏れを防ぐパッキンが設けられ、
    前記扉壁の前記突出部内に前記真空断熱材が配置されたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 請求項1記載の冷蔵庫において、前記真空断熱材は、保護部材で保護されて配置されたことを特徴とする冷蔵庫。
  3. 請求項1又は2記載の冷蔵庫において、前記断熱壁内では、前記真空断熱材を外側に配置していると共に、内側には当該真空断熱材とは材質が異なる硬質断熱材を充填して配置し、前記断熱壁には、前記硬質断熱材の充填時に発生するガスを逃がすためのガス抜き穴が設けられており、前記真空断熱材は、前記ガス抜き穴を塞がない位置に配置されたことを特徴とする冷蔵庫。
  4. 請求項3記載の冷蔵庫において、前記真空断熱材の位置決めは、前記断熱壁の壁面の凹凸形状を利用して行われるか、或いは当該真空断熱材又は当該壁面に対して前記ガス抜き穴を塞がないように設けた位置決め用部材を利用して行われたことを特徴とする冷蔵庫。
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