JP2014047613A - 足掛具及びその加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高強度かつ安定した足掛部を有し、固定時に充填接着材を不要とした足掛具と、曲げ部分の曲部強度を低下させることなく、曲げ加工が可能な足掛具の加工方法を提供する。
【解決手段】内部に工業用多目的油充填し密閉させたパイプ材1を平面視略コ字状に折曲加工させた足掛具1Eであって、絞り加工を施した端部1A,1Bに外螺子4,4を螺合させ、この外螺子4,4に対して軸方向に係合させるアンカー5を備え、該アンカー5を構成する外筒体5Wの軸線方向に固定時にコンクリート礫体を混入させるための割り部5Vを形成する。さらに、足掛具1Eを塩化ビニル樹脂にて表面加工させ、パイプ形状の足掛部1Kを扁平状に加工すると共に、平ら形状の表面部にさらに凹部状たる凹部加工面の加工を施した。
【選択図】図6

Description

本発明はマンホール等の足掛け用ステップとして使用される足掛具及びその加工方法に関する。
従来、この種のものとして、マンホール等コンクリート壁に形成された取付孔に対して足掛具の脚部を確実に保持するための取付装置であって、両側部から芯金をそれぞれ延長させその外周に複数の抜け止め用突部を形成した脚部と、外周に複数の抜け止め用突部を形成し先端側に軸線方向に複数の割りを有しコンクリート壁孔内に接着材で固定される合成樹脂製のソケットとからなり、該ソケットをコンクリート壁孔内に固定して、該ソケット内に前記足掛具の脚部が挿入されてコンクリート壁孔内に足掛具を固着される構成とした足掛具の取付装置(例えば特許文献1)が提案されている。
また、コンクリート壁孔内から芯金の抜け防止を積極的に強化するために、コンクリート壁面に挿入される脚部を形成する芯金の外周表面に、塑性加工により等間隔で放射方向に突出し芯金の軸線方向に巾をもたせた羽根を成形し、この羽根の群を脚部の軸線方向に複数段形成するマンホール等用足掛具(例えば特許文献2)が提案されている。
上記、特許文献2では、マンホール等の内壁であるコンクリート壁に穿設した有底孔に足掛具の脚部を挿入し、該脚部を形成する芯金の外周表面に突出された複数の羽根が有底孔内に設置され、該羽根と接着剤とが協同してコンクリート壁に穿設した有底孔内から芯金の抜け防止が強化されると共に、芯金に形成した各羽根の側辺と羽根の巾である辺との部分に充分接着剤が充填されて、芯金がコンクリート壁に穿設した有底孔内に強固に固定されることで、足掛具を安定させてマンホール等の内壁に設置されるものである。
さらに、足掛け装置の製造方法に関するものとして、コ字形に曲げた中空金属パイプ材を固定治具により固定し、両端の開口端を閉塞冶具で閉塞させ、一方の閉塞冶具に合成樹脂を注入用に加工させ、かかる閉塞冶具から合成樹脂を圧入し、パイプ材の中空部内に合成樹脂を充填させたマンホール等の壁面に足掛用に取付けられる足掛装置の製造方法(例えば特許文献3)が提案されている。
特開平9−221778号公報 特開2008−144394号公報 特開2003−206542号公報
しかしながら、上記従来の技術では、足掛具の強固な固定を行う際には、接着材の使用が不可欠であり、足掛具本体とコンクリートとの付着を取る為の打ち込み力加減で止り具合が大きく変わる事から均等・確実に固定できないという問題があった。さらに、施工後コンクリート壁内部の足掛具の差し込み孔の奥部は強固な固定が効くが、壁面の入口付近では固定が不安定となる場合が多く、足掛具本体がぐらついてしまう虞がある。
また、パイプ形状の芯材のコ字型加工方法に関しては、従来のパイプベンダーによる曲げ方ではパイプ内部の変形が生じ、曲げ箇所の曲部強度が低下してしまう問題が生じていた。
上記のことにより、本発明で解決しようとする課題は、マンホール等コンクリート壁の内部の足掛具差し込み孔の奥部と壁面の入口付近に強固な固定を為すアンカーを備えることで充填接着材を不要とした足掛具を提供することを目的とする。
さらに、パイプ形状の芯材の強度を向上させ、足掛かりを安定させるための形状を有し、また、グリップ性能が高く、防腐性・防錆性に優れた足掛具を提供する。
そして、足掛具を構成するパイプ状の芯材のコ字型曲げ部分の曲部強度を低下させることなく、曲げ加工が可能な足掛具の加工方法を提供することを目的とする。
請求項1の発明の足掛具は、足掛部と、この足掛部の両側にそれぞれ延設した脚部を有するパイプ形状の芯材からなる平面視略コ字型の足掛具であって、前記脚部両側の先端部に絞り加工を施すと共に、該先端部の内周面に内螺子を設けたことを特徴とする。
請求項2の発明の足掛具は、請求項1において、前記パイプ形状の足掛部を扁平状に加工すると共に、扁平状の前記足掛部の表面部にさらに往凹部状の加工を施したことを特徴とする。
請求項3の発明の足掛具は、請求項1又は2において、前記パイプ形状の芯材の表面を塩化ビニル樹脂にて被覆してなることを特徴とする。
請求項4の発明の足掛具は、請求項1〜3において、前記脚部の内螺子に螺合する該脚部の長手方向の長さ調整を可能とする外螺子と、この外螺子に足掛具固定用のアンカーを軸方向に係合させたことを特徴とする。
請求項5の発明の足掛具は、請求項4において、前記アンカーは両端に備えたテーパー状の内筒体と、この内筒体を嵌合する外筒体から構成され、該外筒体の軸線方向に拡径用の割り部を形成したことを特徴とする。
請求項6の足掛具の加工方法は、請求項1又は2において、前記パイプ形状の芯材の中空内部に、40℃における動粘度100mm2/s以上を有する工業用多目的油を充填させ、前記両側脚部の内螺子にパイプ内部を密閉させるための固定螺子を螺合させて、前記両側脚部の曲げ部分に折曲加工を施したことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、足掛具を構成するパイプ形状の芯材の強度を向上させると共に、内螺子を利用して外螺子の螺合を可能とする。また、絞り加工により脚部の先端部の強度が向上し、この先端部に形成した内螺子の強度を確保することができると共に、先端部の内径が基端側の部分より小径となり、先端部に螺合した外螺子を基端側に挿入して外螺子の螺合位置を調整することができる。
請求項2の発明によれば、パイプ形状本来の丸型断面形状を扁平に成形することで、足掛部に足を掛ける際の幅を充分に確保できると共に扁平状の表面部をさらに凹部形状に加工することで、足掛かりをさらに安定させることができる。
請求項3の発明によれば、防腐性・防錆性に優れた足掛部を形成し、足掛部のグリップ性能も向上させることができる。
請求項4の発明によれば、脚部に螺合する外螺子の長さ調整を可能とすると共に、外螺子とアンカーを任意の位置で固定することができる。
請求項5の発明によれば、コンクリート内部の足掛具の差し込み孔の奥部と壁面の入口付近に対して、強固な固定が為されるので、施工後の足掛具のぐら付きや引っ張り強度不足を解消する。さらに、足掛具の固定時に使用する充填接着材を不要とすることができる。
請求項6の発明によれば、パイプ形状の芯材の本来の形状を維持しつつ、曲げ加工を施すことができ、パイプの内部変形を防ぎ、曲部強度を低下させない加工方法とすることができる。
本発明の実施例1を示すパイプ状の芯材の折曲加工方法の概略図である。 同上、足掛具本体の平面図である。 同上、パイプ状の芯材及び外螺子の螺合状態を示す断面の拡大図である。 同上、アンカーの構成を示す平面図である。 同上、アンカーの作用を示す断面図である。 同上、足掛具本体にアンカー及び固定用ナットを取付けた状態を示す平面図である。 同上、足掛具本体の使用状態を示す断面図である。 本発明の実施例2を示す足掛具本体の平面図である。 同上、足掛部の凹部形状を示す断面図である 本発明の実施例3を示す外螺子とアンカーの斜視図である。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。各実施例では、従来とは異なる新規な足掛具とその加工方法を採用することにより、従来にない足掛具が得られ、その足掛具とその加工方法について記述する。
以下、本発明の実施例について、添付図面を参照して説明する。先ず、図1〔A〕において、本発明の足掛具は、直線形状で中空金属製のパイプ材1を主材料としており、その成形材料としては、スチールやアルミニウム、銅等の各種金属を用いることができる。そして、前記パイプ材1の両側の端部1A,1Bの外径を小さく絞る様にプレス加工を施すことにより、端部1A,1Bの強度を向上し得る構成としている。そして、上記のプレス加工の絞り方法としては、主としてプレス金型等によって成形される。また、プレス加工の一例としては、加工前のパイプ材1の外径Ф27.2(単位mm)、ボルト螺子径M20において、絞り加工後は外径Ф23.8となる。さらに、加工前の外径Ф25.4.ボルト螺子径M16では、絞り加工後、外径Ф21.5となる加工数値となっており、加工前の母材パイプのおおよそ84〜88%となる外径寸法に絞った絞り加工を行うものである。尚、おおよそ外径が90%以下とする絞り加工により所望の強度が得られる。そして、前記パイプ材1の両側の端部1A,1Bの内周面に内螺子部1M,1Nをそれぞれ穿設させる。また、端部を絞り加工することにより、端部1A,1Bの内周面にねじ切り加工を良好に行うことができる。
次に、前記パイプ材1のコ字型形状への曲げ加工方法について説明すると、先ず前記パイプ材1の両側の端部1A,1Bの何れか一方を固定ボルト2によって螺合させて締結を行う。尚、本実施例では一方の端部1Bを固定した場合を図示している。そして、前記パイプ材1の他方の端部1Aより同パイプ内部へ高粘度指数を有する潤滑油、或いは油圧作動油等の工業用多目的油3を充填させる。本実施例で使用する工業用多目的油3は、ISO規格の粘度グレード100mm/s(40℃)以上の油種を使用するものとする。また、前記工業用多目的油3を前記パイプ材1の内部へ満遍なく充填させた後、他方の端部1Aも一方の端部1Bと同様に固定ボルト2によって螺合させて固定することで、前記パイプ材1の内部を閉塞させるようになる。また、この時該パイプ材1の内部は前記工業用多目的油3で充満した状態で維持させるようになっている。そして、図1〔B〕では、パイプベンダーによるベント加工を施した前記パイプ材1本体を示している。また、ベント加工箇所は図中に示すように、曲げ加工部1R及び1R´の2箇所に施されており、この結果前記パイプ材1本体は足掛部1Kと、該足掛部1Kの両側にそれぞれ延設した両側の脚部1J,1Pを備えた平面視略コ字型に成形されるようになっている。尚、固定ボルト2,2の外螺子部2N,2Mには、テフロン(登録商標)(ポリテトラフルオロエチレン)等の材質からなるシールテープ(図示しない)を螺子山の全周に均一に巻き付けてから螺合させることで、ベント加工時における固定ボルト2,2部分からの漏油を防止して前記パイプ材1の変形を防ぐことができる。そして、前述したベント加工後には、前記固定ボルト2,2を緩めて、前記パイプ材1の内部に充填された工業用多目的油3を完全に抜き取るようにする。
以上のように、本実施例では、前記パイプ材1の内部に工業用多目的油3を充填させ、固定ボルト2にて両側の端部1A,1Bを閉塞させた後、ベント加工を行うことでパイプ本来の曲げ加工前のパイプRの変形を防ぎ、曲部強度を低下させること無く形状を維持させることが可能となる。特に、従来のように油脂を充填せずにベント加工した場合に比べ、内尺の変形を防ぐことができるようになる。
さらに本実施例での足掛具本体1Eでは、全体を塩化ビニル樹脂たるプラスチゾル(登録商標)1Cにて面加工が施されており、前記足掛具本体1Eの全体を薄膜状に被覆している。そして、前記プラスチゾル1C(登録商標)は、ザラついた表面処理が可能であり、従来の合成樹脂に比べ、把持の場合や足掛けの際のグリップ性能が高く、滑り止めの効果と高い耐久性を有し、防腐性・防錆性にも優れた素材となっている。また、塩化ビニル樹脂による表面処理では、成形金型を使わずに成形が可能なことから、生産コストも抑えることが可能となる。
次に、図2〜図3を参照して、足掛具本体1Eの両側の端部1A,1Bと棒状の外螺子4との構成について説明すると、前記両側の端部1A,1Bの内周面に穿設された内螺子部1M,1Nの長さ寸法Mと螺子ピッチからなる外螺子4,4が螺合し得るようになっている。前記長さ寸法Mは、屈曲加工された曲げ加工部1Rの基部から端部1Aまでの長さ寸法Nと比べ、同じ長さか、或いは若干短く形成されており、長さ寸法Nの部分に外螺子4を挿入することができる。そして、外螺子4,4は円筒形の本体の外径に螺旋状の溝からなる螺子ピッチが成形されている。また、足掛具本体1Eの両側の端部1A,1Bのパイプ螺子口1Hより、外螺子4,4の先端を右回転させることでパイプ材1本体の下方内部へ挿通される。そして、パイプ材1本体のパイプ中空部1Gを介して長さ寸法Mの範囲において嵌合されるようになっている。さらに、前記外螺子4,4の長さを延長させるような場合には、前記外螺子4,4を左回転させることで、外螺子4,4の上下方向への長さ調整が可能となっている。このように、前記外螺子4,4を左右方向に回転運動させることによって、前記足掛具本体1Eの取付け場所の条件等に合わせて長さ寸法L,L´の変更が容易にできるようになっている。また、所望する長さ寸法L,L´に調整した後、固定ナット4Tをパイプ螺子口1Hの先端部まで螺合させることで、外螺子4,4の固定がなされるようになる。尚、固定ナット4Tは必ずしも用いる必要はない。
また、図4〜図7を参照し、外螺子4,4の先端部分に螺合するアンカー5とその構成及び使用状態における作用について説明する。前記アンカー5は円筒状の外筒体5Wを本体としており、内径に内螺子部6Mを形成させた外周がテーパー形状の内筒体6と、内径が中空かつ外周がテーパー形状からなる中空内筒体7が、前記外筒体5Wの上下の開口部にそれぞれ嵌合される構成となっており、本実施例では、図中、前記内筒体6が下方(基端側)に位置し、前記中空内筒体7が上方(先端側)に位置するようになっている。前記内筒体6の内螺子部6Mは、前記足掛具本体1Eに螺合された外螺子4,4の外径と螺子ピッチに対応した内螺子部6Mとなっている。使用時には、前記外螺子4,4の先端にアンカー5の内筒体6の下部を当て、右回転させることで螺合され外螺子4,4はアンカー5内へ挿通されるようになる。さらに、前記内筒体6の内螺子部6Mの内径aよりも、中空内筒体7の内径bを大きく成形することにより、外螺子4,4は中空内筒体7の内部に接触することなく貫通移動を可能としているので、使用時には、アンカー5を任意の位置に調整でき、上下の調整幅を増加させている。以上のように、アンカー5の内筒体6に内螺子部6Mを形成したことにより、前記アンカー5の上下の取付け位置調整が可能であることと、外螺子4よりアンカー5の抜け止めの役割を果すことができるようになる。
そして、前記外筒体5Wは上下開口部の軸線方向にスリット状の割り部5Vが不規則に形成されている。該割り部5Vは、前記外筒体5Wの開口部から中央付近まで達する切れ込みを有している。尚、割り部5Vを外筒体5Wの軸方向に沿って形成すると共に、複数の周方向等間隔に配置してもよい。また、内筒体6と中空内筒体7は先端側が細く、基端側が太くなるテーパー状をなし、図4及び図5に示すように、外筒部5Wの先端側に、中空内筒体7の上方(先端側)を圧入して配置し、外筒部5Wの下方(基端側)に、内筒体6の先端側を圧入して組み立てている。この組み立て状態で、外筒部5Wの両端は多少拡大した形態となる。
図6に示すように、上記の構成を有したアンカー5は、使用時において、前記内筒体6を介してアンカー5を任意の位置に調整した後、矢印に示すように、予め外螺子4に螺合させておいた固定用のアンカーロックナット8を前記アンカー5の内筒体6下端との当接箇所まで、スパナやモンキーレンチ等の固定工具を用いて回転運動を行い、前記外螺子4とアンカー5との固定を行う。以上のように、アンカーロックナット8の締結と解除の回転動作を繰り返すことにより、前記アンカー5の上下位置の調整と固定を容易に行うことができる。
使用状態においては、図5及び図7に示すように、マンホール等のコンクリート壁面9Fの適所にコンクリートドリル等により切削作業を行って削孔9Aを穿孔させる。この削孔9Aは足掛具本体1Eの脚部1J,1Pの端部1A,1Bがそれぞれ挿通するべく、並行した2箇所の外径と深さを要する孔を穿孔するものであり、さらに拡径する前の状態である外筒体5Wが挿通可能な内径となっている。そして、アンカー5の中空内筒体7の端部を前記コンクリート壁内9の削孔9Aへ挿通させ、削孔9Aの奥部となる削孔底部9Gに向かって、中空内筒体7の端部を挿通させ、図示しない工事用大型ハンマー等を用いて、足掛部1Kを叩打する打ち込み作業を行い、おおよそ前記アンカー5全体がコンクリート壁内9に隠れる位置まで挿入する。この打ち込み作業による叩打力によって、図5の矢印方向に示す如く、テーパー状の内筒体6及び中空内筒体7が、外筒体5Wの内部中央方向にそれぞれ圧入させるようになる。そして、この圧入によって前記内筒体6及び中空内筒体7の内側の嵌着部が前記外筒体5Wの内部に押し込まれることにより、不規則に形成されたスリット状の割り部5Vを拡径する。すると、拡径された割り部5Vが壁面当接部位9C,9Dにそれぞれ圧接することで、固定されるようになる。こうして、前記割り部5Vの拡径により、前記アンカー5はマンホール等のコンクリート壁内9の削孔底部9Gと削孔9A手前部に固定を行うためのアンカー機能が発揮されて、足掛具本体1Eを確実に固定できるようになる。また、コンクリート壁内9の奥部たる削孔底部9Gに位置する中空内筒体7の中空部位9Eは中空状であることから、アンカー5の固定後においても足掛具本体1Eの長さ調整が可能となっている。このように、前記アンカー5がコンクリート壁内9の削孔手前箇所に対して固定する機能を有することによって、エポキシ樹脂パテ等を使用した接着材による固定を不要とすることができる。
さらに、本実施例での足掛具本体1Eでは、中空金属製のパイプ材1の足掛部1Kをプレス成形にて扁平状に加工することで、足掛部1Kの幅を拡大することが可能となり、使用時の安全性、利便性を向上させている。
この様に本実施例では、請求項1に対応して、足掛部1Kと、この足掛部1Kの両側にそれぞれ延設した脚部1J,1Pを有するパイプ形状の芯材たるパイプ材1からなる平面視略コ字型の足掛具本体1Eであって、脚部1J,1Pの両側の先端部たる端部1A,1Bに絞り加工を施すと共に、端部1A,1Bの内周面に内螺子部1M,1Nを設けたので、足掛具本体1Eを構成するパイプ材1の強度を向上させると共に、内螺子部1M,1Nを利用して外螺子4,4の螺合を可能とする。また、絞り加工により脚部1J,1Pの先端部たる端部1A,1Bの強度が向上し、この端部1A,1Bに形成した内螺子1M,1Nの強度を確保することができると共に、端部1A,1Bの内径が基端側の部分より小径となり、端部1A,1Bに螺合した外螺子4,4を基端側に挿入して外螺子4,4の螺合位置を調整することができる。
また、この様に本実施例では、請求項3に対応して、足掛具本体1Eの表面を塩化ビニル樹脂たるプラスチゾル1Cにて被覆したので、防腐性・防錆性に優れた足掛部1Kを形成し、足掛部1Kのグリップ性能も向上させることができる。
また、この様に本実施例では、請求項4に対応して、両側の端部1A,1Bの内螺子部1M,1Nに螺合する脚部1J,1Pの長手方向の長さ調整を可能とする外螺子4,4と、この外螺子4,4に足掛具本体1Eの固定用アンカー5を軸方向に係合させたので、脚部1J,1Pに螺合する外螺子4,4の長さ調整を可能とすると共に、外螺子4,4とアンカー5を任意の位置で固定することができる。
また、この様に本実施例では、請求項5に対応して、アンカー5は両端に備えたテーパー状の内筒体6および中空内筒体7と、この内筒体6および中空内筒体7を嵌合する外筒体5Wから構成され、外筒体5Wの軸線方向に拡径用の割り部5Vを形成したので、コンクリート壁内9の足掛具本体1Eの差し込み孔たる削孔9Aの奥部と壁面の入口付近に対して、強固な固定が為されるので、施工後の足掛具本体1Eのぐら付きや引っ張り強度不足を解消する。さらに、足掛具本体1Eの固定時に使用する充填接着材を不要とすることができる。
また、この様に本実施例では、請求項6に対応して、パイプ形状の芯材たるパイプ材1のパイプ中空部1Gに、40℃における動粘度100mm2/s以上を有する工業用多目的油3を充填させ、両側の端部1A,1Bの内螺子部1M,1Nにパイプ内部を密閉させるための固定ボルト2を螺合させて、両側脚部1J,1Pの曲げ加工部1R,1R´に折曲加工を施したので、パイプ材1の本来の形状を維持しつつ曲げ加工を施すことができ、パイプ材1の折曲箇所の内部変形を防ぎ、曲部強度を低下させない加工方法とすることができる。
図8〜図9は本発明の実施例2を示しており、上記実施例1と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。本実施例での足掛具本体1Eの足掛部1Kは、断面視略楕円形状にプレス成形されたものに、さらに凹部状のプレス成形を施した凹部加工面10を有したものである。このようにして、加工前はパイプ材本来の丸型形状である足掛部1Kを拡幅形状となる扁平状に加工した後、上面部及び下面部に凹部状のプレス加工を施すことで、使用時の足掛けの際に凹部が引っ掛るという利点が生じることで、更なる安定感の向上を可能とするものである。凹部形状の種類としては、断面視湾曲を為した図9(A)に示す湾曲型加工面10Wや、図9(B)に示したように、両端の凹部に湾曲カーブのないV字状の加工面を有するV字型加工面10Vとする形状が好ましく、パイプ材を扁平状に加工しただけの足掛部1Kよりも遥かに足掛りを安定させることができる。尚、本願発明の足掛部1Kの凹部形状は、本実施例で例示した断面形状に限定されるものではなく、断面視凹部状に近似する形状のものであればよい。また、上記実施例1で説明した足掛具本体1E全体を塩化ビニル樹脂たるプラスチゾル1Cにて表面加工を施してあるので、ザラついた表面によって足掛け時のグリップ性の向上も為しえるものである。
この様に本実施例では、請求項2に対応して、パイプ形状の足掛部1Kを扁平状に加工すると共に、扁平状の足掛部1Kの表面部にさらに凹部状たる凹部加工面10の加工を施したので、パイプ形状本来の丸型断面形状を扁平に成形することで、足掛部1Kを足に掛ける際の幅を充分に確保できると共に扁平状の表面部に、さらに凹部加工面10を加工することで、足掛かりをさらに安定させることができる。
図10は本発明の実施例3を示しており、本実施例では、足掛具本体1Eに螺合するアタッチメントの役割を為す外螺子4に装着可能な種々のアンカーの構成を示している。先ず、(A)の外螺子4は、他形状からなる様々なアンカーと係合可能とするため、円筒状の本体の外径に螺旋状の溝からなる螺子ピッチを成形している。そして、(B)に示すようにL字型アンカー51は、外螺子4の先端が上部に屈曲されたL字型形状となっており、コンクリート壁面の削孔の奥部上方に係合させることによって、足掛具本体1Eの抜け出しを防止することができる。また、(C)のT字型アンカー52では、外螺子4に螺合し、左右に突出したT字型の先端部によって、特に左右方向の横揺れ等に強い固定が可能となる。そして、(C)に示した例では、外螺子4に遊嵌されるスペーサ型アンカー53と、該外螺子4の先端部を螺着させるインサートナット53Aにより構成することで、コンクリート壁内の削孔9Aに先に挿通して固定する打ち込み方法による固定や、インサートアンカー方式による固定にも対応させることができる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、本実施例のアンカー5は、テーパー状の内螺子部6Mを形成した内筒体6と中空内筒体7を外筒体5Wにそれぞれ嵌合させた構成としているが、アンカー5の固定を強化させるため、内螺子部6Mを備えた内筒体6を上下の円筒体として構成して螺合させてもよい。
また、コンクリート壁内9の削孔9Aへ挿通されるアンカー5の先端の中空内筒体7の形状は、作業性の向上のため尖端型の形状のものを用いてもよい。
さらに、前記アンカー5がコンクリート壁内9の奥部と削孔手前箇所に対して固定する機能を有することによって、エポキシ樹脂パテ等を不要としているが、削孔9Aよりエポキシ樹脂パテ等の接着材をアンカー5の割り部5Vの間隙に注入し、固化させることで、より強固な固定とすることもできる。
1 パイプ材
1A、1B 端部
1C プラスチゾル(塩化ビニル樹脂)
1E 足掛具本体
1G パイプ中空部
1K 足掛部
1M、1N 内螺子部
1R、1R´ 曲げ加工部
1J、1P 脚部
2 固定ボルト
3 工業用多目的油
4 外螺子
5 アンカー
5V 割り部
5W 外筒体
6 内筒体
7 中空内筒体
10 凹部加工面

Claims (6)

  1. 足掛部と、この足掛部の両側にそれぞれ延設した脚部を有するパイプ形状の芯材からなる平面視略コ字型の足掛具であって、前記脚部両側の先端部に絞り加工を施すと共に、該先端部の内周面に内螺子を設けたことを特徴とする足掛具。
  2. 前記パイプ形状の足掛部を扁平状に加工すると共に、扁平状の前記足掛部の表面部にさらに凹部状の加工を施したことを特徴とする請求項1記載の足掛具。
  3. 前記パイプ形状の芯材の表面を塩化ビニル樹脂にて被覆してなることを特徴とする請求項1又は2記載の足掛具。
  4. 前記脚部の内螺子に螺合する該脚部の長手方向の長さ調整を可能とする外螺子と、この外螺子に足掛具固定用のアンカーを軸方向に係合させたことを特徴とする請求項1〜3記載の足掛具。
  5. 前記アンカーは両端に備えたテーパー状の内筒体と、この内筒体を嵌合する外筒体から構成され、該外筒体の軸線方向に拡径用の割り部を形成したことを特徴とする請求項4記載の足掛具。
  6. 請求項1又は2記載の足掛具の加工方法において、前記パイプ形状の芯材の中空内部に、40℃における動粘度100mm2/s以上を有する工業用多目的油を充填させ、前記両側脚部の内螺子にパイプ内部を密閉させるための固定螺子を螺合させて、前記両側脚部の曲げ部分に折曲加工を施したことを特徴とする足掛具の加工方法。
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