JP2014046784A - 車両用サイドドア - Google Patents

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Abstract

【課題】サイドエアバッグをより適切な展開形状に膨張させることができる技術を提供する。
【解決手段】ドアインナパネル21には、ドア本体11の内部に連通する前側の作業用孔31及び後側の作業用孔32が開けられている。作業用孔31,32の縁には、作業用孔31,32を覆うホールシールを取り付けるためのシール部33が形成されている。ドアインナパネル21では、後側の作業用孔32の縁36に形成されたシール部33のなかの下後部から、第1の延出部37、第2の延出部38及び第3の延出部39が、作業用孔32に向かって延びている。第1の延出部37、第2の延出部38及び第3の延出部39の先端同士は、互いに連結されて一体化している。連結された部位に、サイドエアバッグに押されてドアインナパネル21に向かうドアトリム23の変位を抑制するための、変位抑制部40が備えられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、サイドエアバッグ装置を有する車両に用いられる車両用サイドドアの改良技術に関する。
乗用車等の一般の車両には、車両側突時、シートの側方にサイドエアバッグが膨張展開するサイドエアバッグ装置が搭載されたものがある。サイドエアバッグ装置を搭載した車両については、例えば特許文献1が知られている。
特許文献1で知られているサイドエアバッグ装置は、サイドエアバッグ(以下「バッグ」と略称する。)にガスを供給するインフレータを、車内のシート側部に設けたものである。シートの車両外方に、サイドドアが配置されている。サイドドアは、ドアアウタパネルと、ドアインナパネルと、樹脂製のドアトリムとを有する。該ドアトリムには、物品収納部が設けられている。車両側突によりサイドエアバッグ装置が作動すると、インフレータからバッグにガスが供給され、バッグがシートとサイドドアとの間に膨張して展開する。物品収納部のバッグが当たる位置には、遮蔽部材が設けられている。展開したバッグは、物品収納部の凹部に侵入することを遮蔽部材によって規制される。
しかし、バッグが展開してドアトリムに当たると、ドアトリムを車幅方向外側へ押す力が加わる。この押す力により、ドアトリムが車幅方向外側に変形すると、バッグが車幅方向外側へ膨張する。この場合であっても、バッグは乗員保護のために適切な展開形状に膨張することが求められる。特に、ドアインナパネルにウインドレギュレータ等を取り付けるための大きな作業用孔が形成されている場合、バッグが当たるドアトリムの車幅方向外側の位置において、ドアトリムが押されて作業用孔の中にまで変位しないような配慮をすることが好ましい。バッグをより適切に展開させるには、更なる改良の余地がある。
特開2010−179820号公報
本発明は、サイドエアバッグをより適切な展開形状に膨張させることができる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明によれば、車両の側部に設けられる車両用サイドドアにおいて、ドアインナパネルとドアアウタパネルとから成るドア本体と、前記ドアインナパネルの車内側に位置し且つ前記ドアインナパネルに設けられたドアトリムとを有し、前記ドアインナパネルは、該ドアインナパネルに向かう前記ドアトリムの変位を抑制するための変位抑制部を備え、該変位抑制部の位置は、前記ドアトリムと車室内のシートに座る乗員との間に展開するサイドエアバッグが前記ドアトリムに当たり始める部位に設定されている。
請求項2に記載のごとく、好ましくは、前記ドアインナパネルは、前記ドア本体の内部に配置されている機能部品に対して、前記ドア本体の外部から作業をすることが可能に貫通した作業用孔と、該作業用孔を覆うためのホールシールを取り付けるように、該作業用孔の縁に形成されたシール部と、該シール部から前記作業用孔へ向かって延びた1つ又は複数の延出部とを有し、前記変位抑制部は、前記1つ又は複数の延出部に設けられている。
請求項3に記載のごとく、より好ましくは、前記延出部は、前記シール部から前記作業用孔へ向かうにつれて前記ドアアウタパネルに向かって傾いている。
請求項4に記載のごとく、より好ましくは、前記複数の延出部の先端同士は、互いに連結されており、該連結された部位に、前記変位抑制部が位置している。
請求項5に記載のごとく、より好ましくは、前記複数の延出部の各基端は、前記シール部に対して、ドア厚み方向に互いに異なる高さに位置している。
請求項6に記載のごとく、より好ましくは、前記ドアインナパネルと前記ドアトリムとの間には衝撃吸収部材が設けられ、該衝撃吸収部材の位置は、前記変位抑制部に対してドア厚み方向に、少なくとも一部が重なっている。
請求項7に記載のごとく、より好ましくは、前記ドアトリムは、車内側の面から、前記ドアインナパネルとは反対側へ膨出したアームレストを備え、前記衝撃吸収部材は、前記アームレストの内部に設けられている。
請求項1に係る発明では、ドアインナパネルは、該ドアインナパネルに向かうドアトリムの変位を抑制するための変位抑制部を備える。変位抑制部の位置は、ドアトリムと車室内のシートに座る乗員との間に展開するサイドエアバッグがドアトリムに当たり始める部位に設定されている。従って、変位抑制部によってドアトリムの変位を抑制でき、サイドエアバッグをより適切な展開形状に膨張させることができる。
請求項2に係る発明では、ドアインナパネルの作業用孔の縁にシール部が形成され、シール部から作業用孔へ向かって延びた1つ又は複数の延出部を有する。作業用孔の大きさを最大に確保した際の限界線であるシール部を起点に、作業用孔へ向かって延びる延出部が設けられ、該延出部に変位抑制部が設けられたので、作業用孔の大きさを最大限に確保した上で、変位抑制部を設けることができる。
請求項3に係る発明では、シール部には、作業用孔を塞ぐシート状のシール部材が貼られている。延出部は、シール部から作業用孔へ向かうにつれてドアアウタパネルに向かって傾いているので、延出部は、シール部から作業用孔に向かうにつれてシール部材から離れ、延出部がシール部材に干渉することを防止できる。
請求項4に係る発明では、複数の延出部の先端同士が互いに連結された部位に、変位抑制部が位置しているので、変位抑制部の剛性を高くでき、この結果、ドアトリムの変位を防止できる。また、延出部が複数設けられている。このため、変位抑制部の所定の剛性を維持した状態で、個々の延出部の幅を狭くでき、延出部の軽量化及びドアインナパネルの軽量化を図ることができる。
請求項5に係る発明では、サイドエアバッグが膨張して展開し、ドアトリムに当たった際、延出部先端の変位抑制部に車幅方向外方に荷重が加わる。延出部には、該延出部とシール部との連結位置を中心とした曲げモーメントが発生する。複数の延出部の各基端は、シール部に対して、ドア厚み方向に互いに異なる高さに位置しているので、各延出部の曲げモーメントの回転中心を異ならせることができ、各延出部の曲げモーメントの回転中心を起点として、延出部を変形し難くできる。
請求項6に係る発明では、ドアインナパネルとドアトリムとの間には衝撃吸収部材が設けられ、隙間が埋められている。衝撃吸収部材の位置は、変位抑制部に対してドア厚み方向に、少なくとも一部が重なっている。サイドエアバッグがドアトリムが当たったときに、即座に衝撃吸収部材を介して変位抑制部によってドアトリムを支持することができる。結果、ドアトリムの変形が低減し、サイドエアバッグを適切な形状に膨張展開させることができる。
請求項7に係る発明では、ドアトリムは、車内側の面から、ドアインナパネルとは反対側へ膨出したアームレストを備える。アームレストの内部に、衝撃吸収部材が設けられているので、膨張して展開するサイドエアバッグから押す力を受け易いアームレストの変形を防止することができる。結果、より効果的にサイドエアバッグを適切な展開形状に膨張させることができる。
本発明に係る車両用サイドドアの車外側の側面図である。 図1に示された車両用サイドドアの車内側の側面図である。 図2に示された車両用サイドドアからドアトリムを外した図である。 本発明に係る車両用サイドドアを搭載した車両の図3の4−4線に相当する断面図である。 図4に示された車両用サイドドアの作用図である。 図2の6−6線断面図である。 図3に示された車両用サイドドアの要部側面図である。 図3に示された車両用サイドドアの要部斜視図である。 図8に示された車両用サイドドアのシール部に対する延出部の基端の高さを説明する図である。
本発明を実施するための形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1に示されるように、車両用サイドドア10は、例えば、車両の運転席側の側部に設けられるヒンジ式のドアである。車両用サイドドア10は、ドア本体11と、このドア本体11の上部に設けられるドアサッシ12とを含む。
また、ドア本体11の前上部とドアサッシ12の前下部とのコーナにドアミラー13が設けられ、ドアサッシ12とドア本体11の上縁とによって囲まれた窓開口部14に、該窓開口部14を開閉するドアガラス15が設けられ、ドア本体11の後上部にアウタハンドル16が取り付けられている。
次に車両用サイドドア10を車内側の側面図に基づいて説明する。図2に示されるように、ドア本体11は、金属製のドアインナパネル21と、このドアインナパネル21の車外側に設けられる金属製のドアアウタパネル22とからなる。ドアインナパネル21の車内側には、ドアトリム23が設けられる。
ドアトリム23は、車内側の面24からドアインナパネル21とは反対側へ膨出したアームレスト25と、ドア本体11の内部に配置されている機能部品(詳細後述)を操作する操作スイッチ26及びインナハンドル27と、車内側の面24の前側下部に設けられるスピーカ28とを備える。
次にドアトリム23を外した状態について説明する。図3に示されるように、ドアインナパネル21には、ドア本体11の内部に連通する前側の作業用孔31及び後側の作業用孔32が開けられている。作業用孔31,32の縁には、該作業用孔31,32を覆うホールシールを取り付けるためのシール部33が形成されている。
また、ドアインナパネル21には、前側の作業用孔31の前方にスピーカ28(図2参照)を取り付けるための、スピーカ取付孔34が開けられている。ドア本体11の内部には、機能部品であるウインドレギュレータ41が設けられている。ウインドレギュレータ41により、ドアガラス15が上下動される。なお、機能部品は、ウインドレギュレータ41に限定されず、ドアの機能を補強する部品、例えば、ドアラッチ等も含む。
前側の作業用孔31は、略逆三角形状を呈している。前側の作業用孔31の上部の縁35は、ほぼ直線状に形成されている。後側の作業用孔32は、後上がりに縦長に形成されている。後側の作業用孔32の縁36のなかの下部は、ほぼ直線状に形成されている。
ドアインナパネル21では、後側の作業用孔32の縁36に形成されたシール部33のなかの下後部から、第1の延出部37、第2の延出部38及び第3の延出部39が、作業用孔32に向かって延びている。第1の延出部37、第2の延出部38及び第3の延出部39の先端同士は、互いに連結されて一体化している。複数の延出部37,38,39は、シール部33の一端側の近傍からまとまった状態で延びているので、作業用孔32を塞ぐことはなく、作業用孔32を大きく確保することができる。
該連結された部位に、サイドエアバッグ(詳細後述)に押されてドアインナパネル21に向かうドアトリム23(図2参照)の変位を抑制するための、変位抑制部40が備えられている。なお、連結された部位は、第1の延出部37、第2の延出部38及び第3の延出部39の先端同士が別々に切り離されているのではなく、一体化された部位である。
また、ドアアウタパネル22の内面51には、2本の長尺のドアビーム52,53が横向きに固定されている。ドアビーム52,53は、両端部が固定部材(不図示)によってドアインナパネル21の内面にそれぞれ固定されている。
上側のドアビーム52の長手途中の部位は、第1の連結ブラケット61及び第2の連結ブラケット62によって、ドアアウタパネル22の内面51にシール材(マスチックシーラ)を介して連結されている。下側のドアビーム53の長手途中の部位は、第3の連結ブラケット63によって、ドアアウタパネル22の内面51にシール材(マスチックシーラ)を介して連結されている。
上側のドアビーム52は、前側の作業用孔31の上部の縁35に沿って配置されている。下側のドアビーム53は、後側の作業用孔32の下部の縁36に沿って配置されている。このため、ドアビーム52,53によって、作業用孔31,32を塞ぐことはなく、ドア本体11内部のメンテナンス作業性を良好にすることができる。ドア本体11の内部には、ウインドレギュレータ41のためのハーネスや、アウタハンドル16のためのワイヤハーネスが通されている。
次に本発明に係る車両用サイドドア10が設けられた車両を断面図に基づいて説明する。図4に示されるように、車両80は、該車両80の側部にサイドドア10が設けられている。サイドドア10の下部は、サイドシル81に当接している。サイドシル81から車室82の底部に向かってフロアパネル83が設けられ、該フロアパネル83に乗員84が座るシート85が設けられている。車室82の上部には、ルーフ86が設けられ、サイドドア10の上部は、該ルーフ86に当接している。
シート85は、シートクッション87と、シートバック88と、ヘッドレスト89とを含む。シート85には、サイドエアバッグ装置90が内蔵されている。該サイドエアバッグ装置90は、車両側突時にシート85の側方に膨張して展開するサイドエアバッグ(以下、バッグという。)91と、シートバック88の車両側方側に設けられ、バッグ91にガスを供給してバッグ91を膨張させるインフレータ92とを有する。
平常時、バッグ91は、折り畳まれた状態でシートバック88に収納されている。車両80の側突時、バッグ91は、ドアトリム23とシート85に着座した乗員84との間に膨張して展開する。
ドア本体11は、金属製のドアアウタパネル22と、このドアアウタパネル22の車内側に設けられる金属製のドアインナパネル21とからなり、ドアインナパネル21の車内側には、ドアトリム23が設けられる。さらに、該ドアトリム23とドアインナパネル21との間には、衝撃吸収部材43が設けられる。詳しく述べると、衝撃吸収部材43は、アームレスト25の内部に設けられている。また、衝撃吸収部材の位置は、高さ方向において、ドアインナパネル21の変位抑制部40と同じ高さである。
次にサイドドア10の作用について説明する。図5(a)は、車両80の側突直後のサイドエアバッグ装置90の状態を示す図である。インフレータ92からバッグ91にガスが供給され、シート85に収納されていたバッグ91は、シート85とドアトリム23との間に膨張し始める。
図5(b)は、バッグ91が膨張する途中の状態を示す図である。インフレータ92からバッグ91にさらにガスが供給され、膨張したバッグ91は、ドアトリム23に当たる。バッグ91がドアトリム23に当たり始める部位の、車幅方向外方には、衝撃吸収部材43が位置している。さらに、バッグ91がドアトリム23に当たり始める部位の、車幅方向外方には、変位抑制部40が位置している。
図5(c)は、ドアトリム23が押された状態を示す図である。バッグ91が膨張することにより、ドアトリム23は、車幅方向外方に押されて変位する。衝撃吸収部材43が、インナパネル21の変位抑制部40に当接し、ドアトリム23の変位は抑制される。ドアトリム23の車幅方向内側と変位抑制部40との間は、アームレスト25の幅分の隙間があるが、この間に衝撃吸収部材43を設けることで、樹脂製のドアトリム23が変形することを抑制できる。ドアトリム23の変位が抑制されることで、バッグ91はドア厚み方向外方への膨張が抑制される。結果、バッグ91は、適切な展開形状に膨張する。
次に平面視における断面図に基づいて、変位抑制部40の位置について説明する。図6に示されるように、サイドエアバッグ装置90の車幅方向外方に、ドアトリム23を構成するアームレスト25と、衝撃吸収部材43と、変位抑制部40とが位置する。このため、バッグ91が膨張した際、バッグ91によりドアトリム23が押される力を、変位抑制部40により受けることができる。また、変位抑制部40の車両前後方向の長さは比較的短いが、衝撃吸収部材43が車両前後方向に長いので、車両前後方向に亘り、ドアトリム23の変形を抑制できる。結果、車両前後方向に対しても、バッグ91を適切な展開形状に膨張させることができる。
次にドア厚み方向における、変位抑制部40と衝撃吸収部材43との位置関係について説明する。図7に示されるように、ドアインナパネル21のシール部33から、作業用孔32に向かって、第1の延出部37、第2の延出部38及び第3の延出部39が延びている。第1の延出部37、第2の延出部38及び第3の延出部39の先端同士は連結され、一体化されており、この一体化された部位に変位抑制部40が位置する。また、衝撃吸収部材43は、車両前後方向に長く、該衝撃吸収部材43の位置は、変位抑制部40に対してドア厚み方向に、一部が重なっている。このため、バッグ91(図4参照)の膨張により衝撃吸収部材43が受ける力を、直線的に変位抑制部40で受けることができる。
次に延出部37,38,39の基端の位置について説明する。図8に示されるように、作業用孔32のシール部33は、ドアインナパネル21に平面上に形成されている。第1の延出部37、第2の延出部38及び第3の延出部39の各基端は、シール部33に沿って、離れて位置している。第1の延出部37、第2の延出部38及び第3の延出部39の各基端は、直線状には並んでいない。また、第1の延出部37、第2の延出部38及び第3の延出部39は、シール部33から作業用孔32へ向かうにつれてドアアウタパネル22に向かって傾いて形成されている。シール部33に設けられるシート状のシール部材(ホールシール)は、振動することがあるが、延出部37,38,39はシール部材から離れる方向に位置するので、延出部37,38,39とシール部材は接触することはない。
図9に示されるように、シール部33に対する第1の延出部37の基端のドア厚み方向の高さは、H1である。シール部33に対する第2の延出部38の基端のドア厚み方向の高さは、H2である。シール部33に対する第3の延出部39の基端のドア厚み方向の高さは、H3である。H2<H1<H3の関係が成立する。このように、ドア厚み方向に対して、H1、H2、H3が異なる高さに位置することで、変位抑制部40(図8参照)に車幅方向外方に荷重が加わった際、各延出部37,38,39の曲げモーメントの回転中心を異ならせることができ、各延出部37,38,39の曲げモーメントの回転中心を起点として、延出部37,38,39を変形し難くできる。
なお、高さの関係は、H2<H1<H3に限定されず、H3<H1<H2等でもよく、高さH1,H2,H3が異なっていれば、差し支えない。また、H1,H2,H3のいずれか1つ又は2つの高さが、0であっても差し支えない。
また、延出部37,38,39は、断面視、コ字状であるため、剛性を高めることができる。結果、側突時、バッグ91(図4参照)により変位抑制部40に大きな荷重が加えられても、変位抑制部40を変位し難くできる。
以上に述べた車両用サイドドア10をまとめて以下に記載する。
図4、図5に示されるように、ドアインナパネル21は、該ドアインナパネル21に向かうドアトリム23の変位を抑制するための変位抑制部40を備える。変位抑制部40の位置は、ドアトリム23と車室82内のシート85に座る乗員84との間に展開するサイドエアバッグ91がドアトリム23に当たり始める部位に設定されている。従って、変位抑制部40によってドアトリム23の変位を抑制でき、サイドエアバッグ91をより適切な展開形状に膨張させることができる。
図3、図7に示されるように、ドアインナパネル21の作業用孔32の縁にシール部33が形成され、シール部33から作業用孔32へ向かって延びた1つ又は複数の延出部37,38,39を有する。作業用孔32の大きさを最大に確保した際の限界線であるシール部33を起点に、作業用孔32へ向かって延びる延出部37,38,39が設けられ、該延出部37,38,39に変位抑制部40が設けられたので、作業用孔32の大きさを最大限に確保した上で、変位抑制部40を設けることができる。
図8に示されるように、シール部33には、作業用孔32を塞ぐシート状のシール部材が貼られている。延出部37,38,39は、シール部33から作業用孔32へ向かうにつれてドアアウタパネル22に向かって傾いているので、延出部37,38,39は、シール部33から作業用孔32に向かうにつれてシール部材33から離れ、延出部37,38,39がシール部材に干渉することを防止できる。
図7に示されるように、複数の延出部37,38,39の先端同士が互いに連結された部位に、変位抑制部40が位置しているので、変位抑制部40の剛性を高くでき、この結果、ドアトリム23(図5参照)の変位を防止できる。また、延出部37,38,39が複数設けられている。このため、変位抑制部40の所定の剛性を維持した状態で、個々の延出部37,38,39の幅を狭くでき、延出部37,38,39の軽量化及びドアインナパネル21の軽量化を図ることができる。
図8、図9に示されるように、サイドエアバッグ91(図5参照)が膨張して展開し、ドアトリム23に当たった際、延出部37,38,39先端の変位抑制部40に車幅方向外方に荷重が加わる。延出部37,38,39には、該延出部37,38,39とシール部33との連結位置を中心とした曲げモーメントが発生する。複数の延出部37,38,39の各基端は、シール部33に対して、ドア厚み方向に互いに異なる高さH1,H2,H3に位置しているので、各延出部37,38,39の曲げモーメントの回転中心を異ならせることができ、各延出部37,38,39の曲げモーメントの回転中心を起点として、延出部37,38,39を変形し難くできる。
図5、図7に示されるように、ドアインナパネル21とドアトリム23との間には衝撃吸収部材43が設けられ、隙間が埋められている。衝撃吸収部材43の位置は、変位抑制部40に対してドア厚み方向に、少なくとも一部が重なっている。サイドエアバッグ91がドアトリム23が当たったときに、即座に衝撃吸収部材43を介して変位抑制部40によってドアトリム23を支持することができる。結果、ドアトリム23の変形が低減し、サイドエアバッグ91を適切な形状に膨張展開させることができる。
図4に示されるように、ドアトリム23は、車内側の面24から、ドアインナパネル21とは反対側へ膨出したアームレスト25を備える。アームレスト25の内部に、衝撃吸収部材43が設けられているので、膨張して展開するサイドエアバッグ91から押す力を受け易いアームレスト25の変形を防止することができる。結果、より効果的にサイドエアバッグ91を適切な展開形状に膨張させることができる。
尚、実施例では延出部37,38,39を3箇所としたが、これに限定されず、延出部は、1箇所、4箇所で有っても差し支えない。また、延出部が複数の場合、各々の先端が連結され一体化されているものとする。
本発明に係る技術は、サイドエアバッグ装置を有する車両に用いられる車両用サイドドアに好適である。
10…車両用サイドドア、11…ドア本体、21…ドアインナパネル、22…ドアアウタパネル、32…作業用孔、33…シール部、36…作業用孔の縁、37,38,39…延出部、41…機能部品(ウインドレギュレータ)43…衝撃吸収部材、80…車両、84…乗員、85…シート、91…サイドエアバッグ(バッグ)。

Claims (7)

  1. 車両の側部に設けられる車両用サイドドアにおいて、
    ドアインナパネルとドアアウタパネルとから成るドア本体と、前記ドアインナパネルの車内側に位置し且つ前記ドアインナパネルに設けられたドアトリムとを有し、
    前記ドアインナパネルは、該ドアインナパネルに向かう前記ドアトリムの変位を抑制するための変位抑制部を備え、
    該変位抑制部の位置は、前記ドアトリムと車室内のシートに座る乗員との間に展開するサイドエアバッグが前記ドアトリムに当たり始める部位に設定されている、ことを特徴とする車両用サイドドア。
  2. 前記ドアインナパネルは、
    前記ドア本体の内部に配置されている機能部品に対して、前記ドア本体の外部から作業をすることが可能に貫通した作業用孔と、
    該作業用孔を覆うためのホールシールを取り付けるように、該作業用孔の縁に形成されたシール部と、
    該シール部から前記作業用孔へ向かって延びた1つ又は複数の延出部とを有し、
    前記変位抑制部は、前記1つ又は複数の延出部に設けられていることを特徴とする請求項1記載の車両用サイドドア。
  3. 前記延出部は、前記シール部から前記作業用孔へ向かうにつれて前記ドアアウタパネルに向かって傾いている、ことを特徴とする請求項2記載の車両用サイドドア。
  4. 前記複数の延出部の先端同士は、互いに連結されており、
    該連結された部位に、前記変位抑制部が位置していることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の車両用サイドドア。
  5. 前記複数の延出部の各基端は、前記シール部に対して、ドア厚み方向に互いに異なる高さに位置していることを特徴とする請求項4記載の車両用サイドドア。
  6. 前記ドアインナパネルと前記ドアトリムとの間には衝撃吸収部材が設けられ、
    該衝撃吸収部材の位置は、前記変位抑制部に対してドア厚み方向に、少なくとも一部が重なっている、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の車両用サイドドア。
  7. 前記ドアトリムは、車内側の面から、前記ドアインナパネルとは反対側へ膨出したアームレストを備え、
    前記衝撃吸収部材は、前記アームレストの内部に設けられていることを特徴とする請求項6記載の車両用サイドドア。
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