JP2014046607A - インクジェット記録ヘッドおよびそれを備えたインクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価で、様々な機種別対応が可能なインクジェット記録ヘッドを提供する。
【解決手段】インク供給栓18とインク排出栓24に係止部28,31が設けられ、ケース部材14の挿入孔20にインク供給栓18が圧入され、インク排出挿入孔23にインク排出栓24が圧入され、フィルムカバー32のインク供給栓18とインク排出栓24と対応する箇所にそれぞれ抜け止め片33,35が設けられ、抜け止め片33がインク供給栓18の係止部28と、抜け止め片35がインク排出栓24の係止部31とそれぞれ係合する。
【選択図】図5

Description

本発明は、インクジェット記録装置に用いられるインクジェット記録ヘッドに係り、特に往復移動するキャリッジに記録ヘッド部の他にインクを貯留してインクの圧力変動を抑制するための圧力ダンパ部を搭載したインクジェット記録ヘッドに関するものである。
例えば業務用のインクジェット記録装置においては、多量印刷に対応するため、大容量のインクタンクを装備する必要があり、そのためインクタンクはインクジェット記録装置の本体側に設けられたタンクホルダに装着している。
一方、記録ヘッド部を搭載するキャリッジには、その記録ヘッド部の重力方向上側に所定量のインクを貯留することのできる圧力ダンパ部も一緒に搭載される。そしてインクタンクと圧力ダンパ部の間はタンク側インク供給チューブで接続され、圧力ダンパ部と記録ヘッド部の間はヘッド側インク供給チューブで接続されている。
圧力ダンパ部は、ケース部材の前面にくり抜いた状態の凹部が形成され、その凹部の前面開口部をフレキシブルな合成樹脂製のフィルム部材で閉塞することにより、ケース部材の内部にインク貯留室が形成され、インクの圧力変動をこのインク貯留室で抑制する構造になっている。
また、圧力ダンパ部には、前記タンク側インク供給チューブの先端部を差し込んで、前記インク貯留室と連通するためのインク供給栓と、前記ヘッド側インク供給チューブの基端部を差し込んで、前記インク貯留室と連通するためのインク排出栓を設ける必要がある。
この圧力ダンパ部を設けたインクジェット記録ヘッドに関しては、例えば特開2003−211688号公報(特許文献1)あるいは特開2009−184183号公報(特許文献2)などを挙げることができる。
本発明者らは先に、前記インク供給栓とインク排出栓をケース部材の所定位置にインサートモールドする方法を検討した。
しかし、この方法であると、インクジェット記録装置の機種などの違いによってインク供給栓やインク排出栓の形状、寸法などが多少違う場合に、機種別にそれぞれインク供給栓とインク排出栓をインサートモールドしたケース部材を準備する必要があり、そのためにコスト高を招き、生産効率が良くないという問題を有している。
本発明の目的は、このような技術的背景に基づいてなされたものであり、安価で、様々な機種別対応が可能なインクジェット記録ヘッドを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明の第1の手段は、
記録媒体の幅方向に沿って往復移動するキャリッジと、
前記キャリッジの重力方向下側の位置に搭載された記録ヘッド部と、
前記キャリッジの前記記録ヘッド部よりも重力方向上側の位置に搭載された圧力ダンパ部を備え、
前記圧力ダンパ部は、ケース部材に設けられた凹部の前面開口部をフレキシブルなフィルム部材で閉塞することにより、前記ケース部材の内部にインク貯留室が形成され、インクタンクから延びたタンク側インク供給チューブの先端部が差し込まれる圧力ダンパ部インク供給栓と、前記インク貯留室に貯留されているインクを前記記録ヘッド部に供給するヘッド側インク供給チューブの基端部が差し込まれる圧力ダンパ部インク排出栓と、前記フィルム部材を覆って前記ケース部材に取り付けられるフィルムカバーを備えたインクジェット記録ヘッドを対象とするものである。
そして、前記インク供給栓と前記インク排出栓にそれぞれ係止部が設けられ、
前記ケース部材にインク供給栓挿入孔とインク排出栓挿入孔が形成され、前記インク供給栓挿入孔に前記インク供給栓が圧入され、前記インク排出挿入孔に前記インク排出栓が圧入されて、
前記フィルムカバーの前記インク供給栓と前記インク排出栓と対応する箇所にそれぞれ抜け止め片が設けられ、前記フィルムカバーを前記ケース部材に取り付けることにより、前記抜け止め片が前記インク供給栓の係止部と前記インク排出栓の係止部にそれぞれ係合することを特徴とするものである。
本発明の第2の手段は前記第1の手段において、
前記インク供給栓と前記インク排出栓に設けられる係止部が、鍔部あるいは(ならびに)段差部であることを特徴とするものである。
本発明の第3の手段は前記第1の手段において、
前記フィルムカバー上の対向する位置に前記抜け止め片が突設されていることを特徴とするものである。
本発明の第4の手段は前記第1の手段において、
前記インク供給栓と前記インク排出栓と前記フィルムカバーが、前記ケース部材に対して取り外し可能に取り付けられていることを特徴とするものである。
本発明の第5の手段は前記第1の手段において、
前記ケース部材の重力方向上側で一方に端部に、重力方向と直交するように外側に突出した突出部が設けられ、前記突出部の内側には前記インク貯留室と連通したインク排出流路部が形成され、
前記突出部の重力方向下側でかつ前記ケース部材の横の位置に形成された段差部の所に前記インク排出栓が配置されていることを特徴とするものである。
本発明の第6の手段は前記第5の手段において、
前記ケース部材の重力方向上側に前記インク供給栓挿入孔が形成され、前記インク供給栓挿入孔ならびに前記インク排出流路部の重力方向下側に前記インク貯留室が設けられていることを特徴とするものである。
本発明の第7の手段は、
インクジェット記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置において、
前記インクジェット記録ヘッドが前記第1ないし第6の手段のインクジェット記録ヘッドであることを特徴とするものである。
本発明は前述のような構成になっており、安価で、様々な機種別対応が可能なインクジェット記録ヘッドを提供することができる。
本発明の実施例に係る記録ヘッド・圧力ダンパ集合モジュールの全体構成を示す正面概略図である。 その記録ヘッド・圧力ダンパ集合モジュールの断面概略図である。 その記録ヘッド・圧力ダンパ集合モジュールの上面概略図である。 その記録ヘッド・圧力ダンパ集合モジュールを分解した状態でのフレームと記録ヘッドモジュールの正面図である。 その記録ヘッド・圧力ダンパ集合モジュールに用いるカバーの正面図である。 その記録ヘッド・圧力ダンパ集合モジュールに用いる圧力ダンパモジュール4の正面図である。 その記録ヘッド・圧力ダンパ集合モジュールに用いられる圧力ダンパモジュールを分解した状態での正面図である。 その圧力ダンパモジュールの組み立て後の正面図である。 その圧力ダンパモジュールに用いられるフィルムカバーを裏返しにした状態での斜視図である。 記録ヘッド・圧力ダンパ集合モジュールにおけるインク供給チューブならびに空気抜きチューブの接続状態を説明するための図である。 本発明の実施例で用いられる熱伝導板の斜視図である。 本発明の実施例に係るインクジェット記録装置の全体構成を示す概略斜視図である。 そのインクジェット記録装置に用いるキャリッジの斜視図である。
次に本発明の実施例を図面と共に説明する。図10は本発明の実施例に係るインクジェット記録装置の全体構成を示す概略斜視図、図11(a),(b)はそのインクジェット記録装置に用いるキャリッジの斜視図である。
図10に示すように、用紙供給部71から高速で繰り出された連続した記録媒体(連続用紙)72はインクジェット記録部73で所望の画像が印刷され、用紙回収部74で巻き取り回収される。
インクジェット記録部73は、インクジェット記録装置の本体側に設置されたインクタンク75、記録媒体72上でそれの幅方向に延びた直動ガイド76、その直動ガイド76に沿って記録媒体72の幅方向(X方向)に高速で往復移動するキャリッジ77ならびにケーブルベア(登録商標)78などを備えている。
図11(a)に示すように、キャリッジ77の記録媒体72と対向する平面部78には、記録媒体72の搬送方向(Y方向 図10参照)に沿って長方形に形成されたインク滴吐出開口部79が千鳥状でかつ多数列に形成されている。そしてこの各インク滴吐出開口部79に記録ヘッド・圧力ダンパ集合モジュール80の下端部が嵌合・固定されている(図11(b)参照)。
図1は本発明の実施例に係る記録ヘッド・圧力ダンパ集合モジュール80の全体構成を示す正面概略図、図2はその記録ヘッド・圧力ダンパ集合モジュール80の断面概略図、図3はその記録ヘッド・圧力ダンパ集合モジュール80の上面概略図、図4(a)はその記録ヘッド・圧力ダンパ集合モジュール80を分解した状態でのフレーム1と記録ヘッドモジュール3の正面図、図4(b)はその記録ヘッド・圧力ダンパ集合モジュール80に用いるカバー2の正面図、図4(c)はその記録ヘッド・圧力ダンパ集合モジュール80に用いる圧力ダンパモジュール4の正面図である。なお、図1はカバー2を外した状態での図である。
図4(a)〜(c)に示す略箱型をしたフレーム1とそれの前面開口部を閉塞するカバー2で形成される内側空間部の重力方向(垂直方向)下側に記録ヘッドモジュール3が、また、内側空間部の重力方向(垂直方向)上側に圧力ダンパモジュール4が、それぞれ挿入・設置される。
前記カバー2はインクミストの付着防止のために設けられており、耐インク性のステンレススチールで構成されている。このように耐インク性の材料を用いることにより、様々な組成のインクを使用しても腐食し難い構成になっている。
図1に示すように、フレーム1の下部にはヘッドベース5がフレーム1にスポット溶接により取り付けられており、ヘッドベース5には記録ヘッドモジュール3を挿入するための開口部6が形成されている。また、ヘッドベース5の両端部には、この記録ヘッド・圧力ダンパ集合モジュール80をキャリッジ77に固定する(図11(b)参照)ためのモジュール固定用ネジ7が下方に向いて取り付けられている。
記録ヘッドモジュール3は図4(a)に示すように、記録ヘッド本体8、その記録ヘッド本体8に接続されたヘッド放熱板9ならびに配線基板10、記録ヘッド本体8の図面に向かって右側端部に立設されたヘッド部インク供給栓11、記録ヘッド本体8の図面に向かって左側端部に立設されたヘッド部空気抜き栓12、配線基板10に接続されたコネクタ43ならびにヘッドカバー13などから構成され、図に示すような配置、接続関係になっている。
前記記録ヘッド本体8の下面には、インク滴を吐出する多数のノズル孔が列設されている。また、記録ヘッド本体8の内部には、ノズルプレート、圧力室プレート、リストリクタプレート、ダイアフラムプレート、剛性プレートならびに圧電素子群などが収容・設置されている(いずれも図示せず)。
ヘッドベース5と記録ヘッド本体8の隙間を位置合わせしたのちにネジで固定し、インクシーリングを兼ねた接着剤でヘッドベース5と記録ヘッド本体8を接着固定する。
前記ヘッド放熱板9は本実施例の場合図2に示すように前後2枚設けられており、記録ヘッド本体8内の駆動部に設けられている圧電素子駆動ICなどから発生する熱を有効に逃がす機能を有している。放熱の構造については、図2を用いて後で説明する。
図4(a)に示すように、前記ヘッド部インク供給栓11とヘッド部空気抜き栓12は記録ヘッド本体8の両端部に立設されており、図示していないがヘッド部インク供給栓11は記録ヘッド本体8の内部に形成されたインク流路の一端に連通しており、ヘッド部空気抜き栓12はそのインク流路の他端に連通している。
前記ヘッドカバー13は、インクジェット記録装置の出荷運搬時などに記録ヘッド本体8のノズル面を保護するために用いられており、図1に示すようにヘッドカバー13の両端部はモジュール固定用ネジ7を流用して着脱可能に取り付けられている。このヘッドカバー13は、インクジェット記録装置を製品として出荷するときには取り外される。
前記圧力ダンパモジュール4は、ポリエチレンなどの合成樹脂の成形体からなるケース部材14を有し、そのケース部材14の前面の大部分にくり抜いた状態の凹部15(図5参照)が形成され、その凹部15の前面開口部がフレキシブルな合成樹脂製のフィルム部材16で閉塞されることにより、ケース部材14の内部にインク貯留室17が形成される。
ケース部材14の重力方向上部の一方の端部には、圧力ダンパ部インク供給栓18が設けられている。また、同じく重力方向上部の他方の端部には、圧力ダンパ部空気抜き栓19が設けられている。
図5に示すように、ケース部材14の重力方向上部の一方の端部には、圧力ダンパ部インク供給栓18を圧入・装着するためのインク供給栓挿入孔20が形成され、それの下端開口部は凹部15(インク貯留室17)に連通している。
また、ケース部材14の重力方向上部の他方の端部には、重力方向(垂直方向)と直交するように外側に突出した突出部21が設けられ、この突出部21の内側には凹部15(インク貯留室17)と連通したインク排出流路部22と、それに連なるインク排出栓挿入孔23が形成されている。このインク排出栓挿入孔23には、圧力ダンパ部インク排出栓24が圧入・装着される。従って、圧力ダンパ部インク排出栓24は突出部21の下側でかつケース部材14の横の位置に形成された段差部44(図4(c)〜図6参照)の所に配置されている。
ケース部材14に形成されたインク供給栓挿入孔20の下端開口部とインク排出流路部22の位置は、重力方向(垂直方向)において略同じレベル(略同じ高さ)にあって、それらの重力方向下側に凹部15(インク貯留室17)がある形態になっている。
本実施例の場合、図5ならびに図6に示すように、圧力ダンパ部インク供給栓18の下端部にはOリング27が装着され、途中の部分に鍔部28が設けられている。この圧力ダンパ部インク供給栓18の上部には輸送時用のキャップ26が嵌着されるようになっており、キャップ26の下端部にはOリング29が装着されている。このキャップ26は記録ヘッドの輸送時に使用されるもので、記録ヘッドを記録装置に取り付ける際にはインク供給栓18から取り外される。
この圧力ダンパ部インク供給栓18の下端部がケース部材14に形成されているインク供給栓挿入孔20に圧入されて、圧力ダンパ部インク供給栓18の鍔部28がケース部材14の上面に当接している(図6参照)。
一方、圧力ダンパ部インク排出栓24の上端部にはOリング30が装着され、圧力ダンパ部インク排出栓24の途中の部分に円周状の段差部31が形成されている。この圧力ダンパ部インク排出栓24をケース部材14のインク排出栓挿入孔23に圧入することにより、段差部31が突出部21の下面と略同一面の所で露呈する(図6参照)。
本実施例では、インク供給栓18とインク排出栓24がケース部材14に対して圧入式になっており、前述したインク供給栓とインク排出栓をケース部材にインサートモールドする構成のものよりも、多機種になってもケース部材14の共用化が図れ、コストの低減ならびに組み立て作業の効率化が可能となる。
前述のようにインク貯留室17の一面をフィルム部材16で構成することにより、そのフィルム部材16の柔軟性を利用してダンパ機能を発揮しているが、そのフィルム部材16の過度の伸びを抑制するために、フィルム部材16の外側にフィルムカバー32が配置されている(図5、図6参照)。
フィルムカバー32は金属板あるいは合成樹脂成形体などから構成され、図5に示すように平面形状がケース部材14と略同形になっており、フィルム部材16の上面を覆うようにしてケース部材14に固定されている。
図7は、フィルムカバー32を裏返しにした状態での斜視図である。
同図に示されているように、フィルムカバー32の圧力ダンパ部インク供給栓18と対応する位置には、インク供給栓抜け止め片33が垂設され、それの下端側には略円弧状の切欠部34が形成されている。また、フィルムカバー32の圧力ダンパ部インク排出栓24と対応する位置には、インク排出栓抜け止め片35が垂設され、それの下端側には略円弧状の切欠部36が形成されている。図7に示すように、前記インク供給栓抜け止め片33とインク排出栓抜け止め片35は、斜向かいの状態で対向している。
このフィルムカバー32をケース部材14(フィルム部材16)の上に被せて固定すると、インク供給栓抜け止め片33が圧力ダンパ部インク供給栓18の外周に嵌まり込み、インク供給栓18の鍔部28と係合して、インク供給栓18の抜け止めができる。また、インク排出栓抜け止め片35が圧力ダンパ部インク排出栓24の外周に嵌まり込み、インク排出栓24の段差部31と係合して、インク排出栓24の抜け止めができる(図6参照)。
本実施例では、インク供給栓18に鍔部28を設け、インク排出栓24に段差部31を設けたが、反対にインク供給栓18に段差部を設け、インク排出栓24に鍔部を設けることも可能である。また、インク供給栓18とインク排出栓24の両方に鍔部を設けたり、あるいは段差部を設けたりすることも可能である。
このように本実施例では、フィルムカバー32をインク供給栓18ならびにインク排出栓24の抜け止め手段に利用しているから、部品点数ならびに組み立て工数の削減、コストの低減などが図れる。
図8に示すように、ヘッド部インク供給栓11と圧力ダンパ部インク排出栓24の間は、フレキシブルなヘッド側インク供給チューブ37aで繋がれている。また、ヘッド部空気抜き栓12と圧力ダンパ部空気抜き栓19の間は、フレキシブルな空気抜きチューブ38で繋がれている。図10に示しているように、記録装置の本体側に設けられたインクタンク75側のインク排出栓と圧力ダンパ部インク供給栓18の間は、フレキシブルなタンク側インク供給チューブ37bで繋がれている。
インクをインクジェット記録ヘッドに供給すると、圧力ダンパモジュール4ならびに記録ヘッドモジュール3内にある空気はヘッド部空気抜き栓12、空気抜きチューブ38ならびに圧力ダンパ部空気抜き栓19を通してヘッド外に排出され、その代わりにインクジェット記録ヘッド内にインクがチャージされる。
このようにしてインクのチャージが終了した後の状態では、ヘッド側インク供給チューブ37a内は勿論のこと、空気抜きチューブ38内にもインクが充満された状態になっており、しかもヘッド側インク供給チューブ37aと空気抜きチューブ38はともに柔軟性(フレキシブル性)を有している。
また図8に示すように、記録ヘッド本体8の両端部にそれぞれインク供給栓11と空気抜き栓12が設けられている関係上、それらと接続されるヘッド側インク供給チューブ37aならびに空気抜きチューブ38を、記録ヘッド本体8の側面とフレーム1の側板の間の空間部39内に余裕をもって配置することが可能となる。
このようなことから、フィルム部材16を有するインク貯留室17の他に、記録ヘッド本体8の近くにあるフレキシブルなヘッド側インク供給チューブ37aならびに空気抜きチューブ38もダンパ効果を発揮することができる。
さらに図8に示すように、記録ヘッド本体8とヘッド側インク供給チューブ37aと空気抜きチューブ38の配置は、重力方向と直交する方向、すなわち横並びの方向であるから、キャリッジ77の高さを低く抑えることができ、キャリッジ77の慣性力の低減が図れる。
記録ヘッド本体8内の駆動部に設けられている圧電素子駆動ICなどから発生する熱を有効に放散するため、図2に示すようにフレーム1とそれと対向するヘッド放熱板9aの間、ならびにカバー2とそれと対向するヘッド放熱板9bの間には、それぞれ熱伝導板39が介在されている。
この熱伝導板39は例えば銅やアルミニウムなどの熱伝導性の良好な板材で構成され、図9に示すように、基端部40と、自由端側に設けられた弾接部41と、基端部40と弾接部41を連ねた連結部42から構成されて、基端部40と弾接部41はほぼ平行に配置され、連結部42は基端部40と弾接部41の間において傾斜している。
インクジェット記録ヘッドを組み立てるとき、2枚の熱伝導板39の基端部40はフレーム1とカバー2の対向位置にスポット溶接などで数個所固定され、それにより2枚の熱伝導板39の連結部42どうしの間隔は先細り状になっている。この状態で図2ならびに図4(a)に示すように、記録ヘッドモジュール3をヘッド放熱板9側を先にして、矢印A方向にヘッドベース5の開口部6から挿入する。
ヘッド放熱板9a,9bの先端部が対向して先細り状になっている連結部42の傾斜面に当接し、さらに記録ヘッドモジュール3を所定の位置まで挿入することにより、連結部42が互いに若干外側に押し拡げられて、連結部42に弾性復元力が発生し、その弾性力により熱伝導板39の弾接部41がヘッド放熱板9a,9bに良好に密着する(図2参照)。
従ってヘッド放熱板9a,9bからの熱は2枚の熱伝導板39をそれぞれ通り、ヘッド放熱板9a,9bや熱伝導板39よりも広い表面積を有するフレーム1ならびにカバー2から放散される。従って、ヘッド部で発生した熱が内部でこもることによって起こる印刷上の各種トラブル(例えば記録ヘッド本体の損傷ならびにそれに伴うインク滴の吐出不良など)が解消される。
3:記録ヘッドモジュール,
4:圧力ダンパモジュール,
11:ヘッド部インク供給栓,
12:ヘッド部空気抜き栓,
14:ケース部材,
15:凹部,
16:フィルム部材,
17:インク貯留室,
18:圧力ダンパ部インク供給栓,
19:圧力ダンパ部空気抜き栓,
20:空気抜き栓挿入孔,
21:突出部,
22:インク排出流路部,
24:圧力ダンパ部インク排出栓,
37a:ヘッド側インク供給チューブ,
38:空気抜きチューブ,
72:記録媒体,
73:インクジェット記録部,
77:キャリッジ,
80:記録ヘッド・圧力ダンパ集合モジュール,
X:記録媒体の幅方向。
特開2003−211688号公報 特開2009−184183号公報

Claims (7)

  1. 記録媒体の幅方向に沿って往復移動するキャリッジと、
    前記キャリッジの重力方向下側の位置に搭載された記録ヘッド部と、
    前記キャリッジの前記記録ヘッド部よりも重力方向上側の位置に搭載された圧力ダンパ部を備え、
    前記圧力ダンパ部は、ケース部材に設けられた凹部の前面開口部をフレキシブルなフィルム部材で閉塞することにより、前記ケース部材の内部にインク貯留室が形成され、インクタンクから延びたタンク側インク供給チューブの先端部が差し込まれる圧力ダンパ部インク供給栓と、前記インク貯留室に貯留されているインクを前記記録ヘッド部に供給するヘッド側インク供給チューブの基端部が差し込まれる圧力ダンパ部インク排出栓と、前記フィルム部材を覆って前記ケース部材に取り付けられるフィルムカバーを備えたインクジェット記録ヘッドにおいて、
    前記インク供給栓と前記インク排出栓にそれぞれ係止部が設けられ、
    前記ケース部材にインク供給栓挿入孔とインク排出栓挿入孔が形成され、前記インク供給栓挿入孔に前記インク供給栓が圧入され、前記インク排出挿入孔に前記インク排出栓が圧入されて、
    前記フィルムカバーの前記インク供給栓と前記インク排出栓と対応する箇所にそれぞれ抜け止め片が設けられ、前記フィルムカバーを前記ケース部材に取り付けることにより、前記抜け止め片が前記インク供給栓の係止部と前記インク排出栓の係止部にそれぞれ係合することを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  2. 請求項1に記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、
    前記インク供給栓と前記インク排出栓に設けられる係止部が、鍔部あるいは(ならびに)段差部であることを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  3. 請求項1に記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、
    前記フィルムカバー上の対向する位置に前記抜け止め片が突設されていることを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  4. 請求項1に記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、
    前記インク供給栓と前記インク排出栓と前記フィルムカバーが、前記ケース部材に対して取り外し可能に取り付けられていることを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  5. 請求項1に記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、
    前記ケース部材の重力方向上側で一方に端部に、重力方向と直交するように外側に突出した突出部が設けられ、前記突出部の内側には前記インク貯留室と連通したインク排出流路部が形成され、
    前記突出部の重力方向下側でかつ前記ケース部材の横の位置に形成された段差部の所に前記インク排出栓が配置されていることを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  6. 請求項5に記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、
    前記ケース部材の重力方向上側に前記インク供給栓挿入孔が形成され、前記インク供給栓挿入孔ならびに前記インク排出流路部の重力方向下側に前記インク貯留室が設けられていることを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  7. インクジェット記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置において、
    前記インクジェット記録ヘッドが請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッドであることを特徴とするインクジェット記録装置。
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