JP2012035564A - 圧力緩衝器、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 - Google Patents

圧力緩衝器、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 Download PDF

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潤 川村
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明史 坂田
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Abstract

【課題】圧力緩衝器1内に液溜まりを減少させ、クリーニングや液置換を短時間で行うことができるようにする。
【解決手段】圧力緩衝器1は、表面に凹部3を形成した基体2と、凹部3の開口端を閉塞する可撓性フィルム4と、凹部3の側面又は前記凹部の側面に近接する底面6に開口し、液体を流入する流入口5と、凹部3の側面又は凹部3の側面に近接する底面6であり、流入口5から離間する位置に開口し、液体を流出させる流出口7とを備える。更に、凹部3と可撓性フィルム4に囲まれる扁平なチャンバー11の内表面に、液体の流れを誘導する誘導手段を形成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、配管等の流路に挿入し、流路内に液体を貯留し、または流路内の圧力変動を緩和させる流路部材、その流路部材を用いた液体噴射ヘッド、及び液体噴射装置に関する。
近年、記録紙等にインク滴を吐出し、文字、図形を描画する、あるいは素子基板の表面に液体材料を吐出して機能性薄膜のパターンを形成するインクジェット方式の液体噴射ヘッドが利用されている。この方式は、インクや液体材料を液体タンクから供給管を介して液体噴射ヘッドに供給し、液体噴射ヘッドに形成した微小空間にこのインクを充填し、駆動信号に応じて微小空間の容積を瞬間的に縮小し溝に連通するノズルから液滴を吐出させる。
このインクジェット方式のプリンターは、記録紙とインクジェットヘッドを移動させて記録紙の任意の場所にインク滴を吐出し、パターンを形成する。インクジェットヘッドから吐出されるインクはインクタンクからインクジェットヘッドにチューブを介して供給される。そのため、インクジェットヘッドが移動するとチューブも移動し、チューブ内インクの慣性に基づく圧力変動がインク内部に発生する。インクに圧力変動が発生するとインクジェットヘッドから吐出されるインク滴の吐出速度が変動し、記録紙に記録される画像等の品質が低下する。さらに、圧力変動によってノズルに形成されるメニスカスが破壊され、記録紙にインク滴が吐出されない“ドット抜け”と呼ばれる現象や、ノズルからインクが垂れて記録紙を汚してしまう現象が発生する虞がある。そこで、インクジェットヘッドの移動に伴うインクの圧力変動を緩和させるために、インク流路に圧力緩衝器からなる流路部材を設置している。
図16はこの種のインクジェットヘッドに用いられる流路部材としての圧力緩衝器100の平面図を表す(特許文献1の図4を参照)。圧力緩衝器100は、インクジェットヘッド103の上部に設置されている。インクジェットヘッド103は移動しながら被記録媒体にインクを吐出する。インクジェットヘッド103が移動するとインクタンクとインクジェットヘッド103を結ぶインクチューブも移動する。そのため、チューブ内のインクにこの移動に伴う圧力変動が発生する。圧力緩衝器100はこのインク内圧力変動を除去し、一定圧のインクをインクジェットヘッド103に供給するために設けている。
圧力緩衝器100は側壁106に囲まれる扁平形状のチャンバー105を備えている。チャンバー105の表面は図示しない可撓性フィルムにより封止されている。インク流入口102から扁平な形状のチャンバー105にインクが流入し、上部の開口部101から流路107にインクが流出する。そしてチャンバー105の下部に設置したインク流出口108からインクジェットヘッド103にインクが供給される。インク流入口102からインク内に圧力変動が伝達されると、チャンバー105の表面を覆っている可撓性膜が変位し、インク内の圧力変動は緩和される。そのため、インク流出口108からインクジェットヘッド103に供給されるインクにはこの圧力変動が伝達せず、一定圧のインクを供給することができる。
特許文献1に示される圧力緩衝器100は、チャンバー105にインクが右辺下部から流入し、左辺上部の開口部101からインクが流出する。チャンバー105の左辺に並列してインク流路107が設けられ、開口部101から流出したインクはインク流路107を介してインク流出口108に導かれる。なお、インクジェットヘッド103のノズルにはメニスカス104が形成されるようにインク圧が調整されている。
特開2008−110599号公報
圧力緩衝器は初期にインクが充填され、後にクリーニングやインク交換が行われる。しかし、この初期インク充填時にインク流れの悪い個所に空気の気泡が残る場合がある。この残留気泡はインク流動に対する抵抗となるので、このままインクジェットヘッドからインクを吐出するとインクを正常に吐出することができなくなることがあった。更に、残留気泡がインクジェットヘッドに流れるとノズル面のメニスカスを破壊し、インクを正常に吐出することができなくなる場合があった。また、クリーニングやインク交換の際にインク流れの悪い個所に前回使用したインクが残留し、新しく使用するインクと混ざって混色することがあった。
従って、圧力緩衝器は内部に流れの悪い個所を無くして、残留気泡を除去し、液置換性を向上させる必要がある。しかしながら、図16に示されるチャンバー105は、右辺下部から流入したインクは下辺に沿って流れるが、下辺と左辺の角部には達し難く、そのために、左辺下部には液溜まりが生じてインク置換性が低下し、流路やチャンバー105から気泡を除去するが困難となる場合があった。また、流路やチャンバー105をクリーニングし、インクを置換するのに長時間要することがあった。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、簡便な構造で液置換性を向上させた圧力緩衝器を提供するものである。
本発明による圧力緩衝器は、表面に凹部を形成した基体と、前記凹部の開口端を閉塞する可撓性フィルムと、前記凹部の側面又は前記凹部の側面に近接する底面に開口し、液体を流入する流入口と、前記凹部の側面又は前記凹部の側面に近接する底面であり、前記流入口から離間する位置に開口し、液体を流出させる流出口と、前記凹部と前記可撓性フィルムに囲まれる扁平なチャンバーの内表面に形成され、液体の流れを誘導する誘導手段と、を備える。
また、前記誘導手段は、前記凹部の底面又は前記可撓性フィルムの内表面に設置した溝又は突条からなることとした。
また、前記溝又は突条は、前記流入口又はその近傍を起点として、前記流入口と流出口の間の前記凹部の側面に向けて凸に湾曲することとした。
また、前記溝又は突条は、前記流入口又はその近傍を起点として複数本設置されることとした。
また、前記溝又は突条は、前記流出口又はその近傍を起点として、前記流出口と流入口の間の前記凹部の側面に向けて凸に湾曲することとした。
また、前記溝又は突条は、前記流出口又はその近傍を起点として複数本設置されていることとした。
また、前記複数の溝又は複数の突条は前記起点から扇状に広がるように設置されることとした。
また、前記溝又は突条は、前記流入口から前記流出口に亘って設置されることとした。
また、前記誘導手段は、前記凹部の内側面に設置した溝又は突条からなることとした。
また、前記溝又は突条は、前記流入口又はその近傍を起点として前記流出口に向けて設置されることとした。
また、前記溝又は突条は、前記流出口又はその近傍を起点として前記流入口に向けて設置されることとした。
また、前記流出口は使用時において重力に対して前記領域内の最上位となる位置に設置され、前記誘導手段は前記凹部の下位の側面に向けて凸に湾曲していることとした。
また、前記溝の幅又は複数の前記突条の間隔は、前記流入口から離れるに従って広くなることとした。
また、前記溝の深さ又は前記突条の高さは、前記流入口から離れるに従って深く又は高くなることとした。
また、前記溝の幅又は複数の前記突条の間隔は、前記流入口から離れるに従って狭くなることとした。
また、前記溝の深さ又は前記突条の高さは、前記流入口から離れるに従って浅く又は低くなることとした。
また、前記溝の側面から底面にかけて、又は、前記突条の側面から前記凹部の底面又は前記可撓性フィルムの内表面にかけて滑らかな曲面からなることとした。
また、前記誘導手段は、前記流入口又はその近傍を起点として、前記領域の中心部に向かって渦状に形成されることとした。
また、前記誘導手段は、前記流出口又はその近傍を起点として、前記領域の中心部に向かって渦状に形成されることとした。
本発明の液体噴射ヘッドは、上記いずれかに記載の圧力緩衝器と、液体を前記圧力緩衝部材から供給し被記録媒体に吐出するアクチュエータ部材と、を備える。
本発明の液体噴射装置は、上記液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドを往復移動させる移動機構と、前記液体噴射ヘッドに液体を供給する液体供給管と、前記液体供給管に前記液体を供給する液体タンクと、を備える。
本発明の圧力緩衝器は、基体に形成した凹部と、この凹部の開口端を閉塞する可撓性フィルムと、この凹部の側面又は凹部の側面に近接する底面に開口し、液体を流入する流入口と、凹部の側面又は凹部の側面に近接する底面であり、上記流入口から離間する位置に開口し、液体を流出させる流出口と、凹部と可撓性フィルムに囲まれる扁平な領域からなるチャンバーの内表面に設置され、この領域に充填される液体の流れを誘導する誘導手段と、を備えている。これにより、チャンバーに流入する又はチャンバーから流出する際にチャンバー内に液体の流れが生じ、初期液体充填時の残留気泡を無くし、また、チャンバー内の液置換性を向上させることができる。
本発明の第一実施形態に係る圧力緩衝器を説明するための図である。 本発明の第二実施形態に係る圧力緩衝器の断面模式図である。 本発明の第三実施形態に係る圧力緩衝器の断面模式図である。 本発明の第四実施形態に係る圧力緩衝器の断面模式図である。 本発明の第五実施形態に係る圧力緩衝器の説明図である。 本発明の第六実施形態に係る圧力緩衝器の基体の上面模式図である。 本発明の第七実施形態に係る圧力緩衝器の基体の上面模式図である。 本発明の第八実施形態に係る圧力緩衝器の基体の上面模式図である。 本発明の第九実施形態に係る圧力緩衝器の基体の上面模式図である。 本発明の第十実施形態に係る圧力緩衝器の基体の上面模式図である。 本発明の第十一実施形態に係る圧力緩衝器の断面模式図である。 本発明の第十二実施形態に係る圧力緩衝器の基体の上面模式図である。 本発明の第十三実施形態に係る圧力緩衝器の模式的な分解斜視図である。 本発明の第十四実施形態に係る液体噴射ヘッドの模式的な斜視図である。 本発明の第十五実施形態に係る液体噴射装置の模式的な斜視図である。 従来公知の圧力緩衝器の平面図である。
本発明の圧力緩衝器は、基体に形成した凹部と、この凹部の開口端を覆う可撓性フィルムと、凹部の側面又は凹部の側面に近接する底面に開口し、液体を流入する流入口と、凹部の側面又は凹部の側面に近接する底面であり、上記流入口から離間する位置に開口し、液体を流出させる流出口と、を備えている。更に、凹部と可撓性フィルムに囲まれる扁平な領域からなるチャンバーの内表面に設置され、チャンバーに充填される液体の流れを誘導する誘導手段を備えている。この構成により、流入した液体をチャンバー内の液滞留が発生しやすい領域に誘導して、初期液体充填時の残留気泡を無くし、チャンバーに充填された液体の液置換性を向上させ、また、クリーニングや液交換を短時間で行うことができる。
ここで、誘導手段を、凹部の底面又は可撓性フィルムの内表面に設けた溝又は突条により構成することができる。そして、この溝又は突条を、流入口又はその近傍を起点として流入口と流出口の間であり凹部の側面に向けて凸に湾曲するように設置することができる。また、溝又は突条を流入口又はその近傍を起点として複数本設置する、あるいは溝又は突条を流入口又はその近傍を起点として扇状に拡散するように設置することができる。これにより、扁平な領域からなるチャンバーの角部に流入した液体を回り込ませ、残留気泡の除去及び液置換性を一層向上させることができる。また、扁平なチャンバー内の複数の方向に又は扇状に拡散するように液体の流れを生成し、液置換性を向上させることができる。
また、溝又は突起を流出口又はその近傍を起点として流出口と流入口の間の凹部の側面に向けて凸に湾曲するように設置することができる。そして、この溝又は突条を、流出口又はその近傍を起点として、流出口と流入口の間の凹部の側面に向けて凸に湾曲するように設置することができる。また、溝又は複数の突条を、流出口又はその近傍を起点として複数本設置する、あるいは溝又は突条を流出口又はその近傍を起点として扇状に拡散するように設置することができる。これにより、扁平なチャンバーの角部から液体を流出させ、残留気泡の除去及び液置換性を一層向上させることができる。また、扁平なチャンバー内の複数の方向から又は漏斗状に収束するように液体の流れを生成し、液置換性を向上させることができる。以下、本発明について図面を用いて詳細に説明する。
(第一実施形態)
図1は本発明の第一実施形態に係る液体緩衝器1を説明するための図であり、図1(a)が圧力緩衝器1の分解斜視図であり、図1(b)がチャンバー11の平面模式図であり、図1(c)が部分AAの縦断面模式図である。
圧力緩衝器1は、表面に凹部3を形成した基体2と、この凹部3を覆って閉塞する可撓性フィルム4と、この可撓性フィルム4の外側を覆うように設置した補強板13を備えている。この凹部3と可撓性フィルム4により囲まれる略四角形の領域がチャンバー11となる。チャンバー11の左辺LS中央部に近接する凹部3の底面6に、液体を流入するための流入口5を形成し、チャンバー11の右辺RSと上辺USの角部に、液体を流出させるための流出口7を形成した。流入口5は基体2の上辺左端部に設置した流入連結部18に流路12を介して連通する。チャンバー11の下辺DSから右辺RS側にかけて隔壁14を形成し、基体2の表面の中央部に形成したチャンバー11と基体2の下辺から右辺近傍の表面に形成した液体流出用の流路17とを隔離している。流出口7から流出した液体は流路17を介して基体2の中央下部に設置した流出連結部19から流出する。即ち、流入連結部18を基体2の上部に設置し、流出連結部19を基体2の下部に設置したので、圧力緩衝器1の左右の辺に液体の流入出用の連結部や配管を設置する必要が無く、圧力緩衝器1の左右方向の占有領域を小さくコンパクトに構成することができる。
更に、凹部3の底面6に液体を誘導するための誘導手段としての溝9を形成した。溝9は、流入口5を起点として流出口7に向けて形成した。(逆に言えば、流出口7を起点として流入口5に向けて形成した。)流入口5と流出口7を直線で結んだ場合に溝9はチャンバー11の下辺DS側に凸の形状を有している。より具体的に、溝9はチャンバー11の左辺LSの中央近傍に設置した流入口5から下辺DSの中央、更に右辺RSの中央から流出口7に向かうように形成した。これにより、流入口5から流入した液体は溝9に沿って流れるので下辺DSと右辺RSの角部に液体が回り込む。その結果、下辺DSと右辺RSの角部の液滞留を解消させ、初期液体充填時の残留気泡を無くし、また、クリーニングや液置換を短時間で行うことができる。
なお、本実施例においてチャンバー11は略四角形であるが、本発明はこれに限定されない。チャンバー11は円形であっても台形であっても、四角形よりも角数の多い多角形であってもよい。また、流出口7の位置は実使用時の重力に対してチャンバー11の最上位となるように形成することが望ましい。流出口7を最上位とすることにより、チャンバー11に液体を充填する際にチャンバー11内に気泡を残さないで充填することができるからである。また、基体2の右辺RS近傍に流路17を形成することに代えて、流路17を基体2に背面側に設置してもよい。これにより、圧力緩衝器1の幅を小さく形成することができる。また、可撓性フィルム4の外側に設置した補強板13は本発明の必須要件ではないが、補強板13を設置することにより、チャンバー11内が大きく陽圧となったときに可撓性フィルム4が外側に膨らんで破壊するのを防止することができる。なお、補強板13の空気穴AHは、補強板13と可撓性フィルム4の間の間隙を外気に連通させて、可撓性フィルム4の変位を容易にするためである。
(第二実施形態)
図2は本発明の第二実施形態に係る圧力緩衝器1の断面模式図である。第一実施形態と異なる部分は、誘導手段として突条10、10’を用いた点であり、その他は第一実施形態と同様である。従って、以下異なる部分について説明する。
図2に示すように、基体2に形成した凹部3の底面6に、互いに離間する2つの突条10、10’からなる誘導手段を形成した。この突条10、10’は、図1(b)に示すように、チャンバー11の左辺LSの中央近傍の底面6に開口する流入口5から、下辺DS近傍、右辺RSの中央近傍及び上辺USと右辺RSの角部に形成した流出口7に向けて底面6に連続的に形成した。これにより、流入口5から流入した液体は突条10、10’の間を流れるので下辺DSと右辺RSの角部に液体が回り込む。その結果、下辺DSと右辺RSの角部に生ずる液滞留を解消させ、初期液体充填時の残留気泡を無くし、また、クリーニングや液置換を短時間で行うことができる。
なお、2つの突条10、10’のうち、右辺RS、下辺DS、及び右辺RSに近いほうの突条10’を省略して1本の突条10としても同様の効果を得ることができる。また、誘導手段として第一実施形態の溝9と本第二実施形態の突条10との両方を形成すれば、流入口5から流入する液体を左辺LS、下辺DS及び右辺RSに沿って回流させることができる。これにより、チャンバー11内に液溜まりを減少させ、液置換率を向上させることができる。また、突条10の上面に更に溝を形成する、或いは突条10の上面に更に突条を形成してもよい。
(第三実施形態)
図3は本発明の第三実施形態に係る圧力緩衝器1の断面模式図である。第一及び第二実施形態と異なる部分は、可撓性フィルム4の内表面16側に誘導手段としての突条10、10’を形成した点であり、その他の構成は第一実施形態と同様である。従って、以下異なる部分について説明する。
図3に示すように、可撓性フィルム4のチャンバー11側の内表面16に誘導手段としての突条10、10’を形成した。突条10、10’は、可撓性フィルム4に対面する底面6の流入口5を起点として、図1(b)の溝9に示すように、左辺LSの中央近傍から下辺DSの近傍、右辺RSの中央近傍を経て上辺USと右辺RSの角部の流出口7に向けて連続的に形成した。これにより、チャンバー11内の液溜まりを減少させ、液置換率を向上させることができる。なお、2つの並列する突条10、10’のうち、左辺LS、下辺DS及び右辺RSに近いほうの突条10’を省略して1本の突条10としても、同様の効果を得ることができる。
(第四実施形態)
図4は、本発明の第四実施形態に係る圧力緩衝器1の断面模式図である。第一〜第三実施形態と異なる部分は、誘導手段としての溝9の底面が円弧形状を有する点であり、その他の構成は第一実施形態と同様である。従って、以下異なる部分について説明する。
図4に示すように、基体2の凹部3の底面6に形成した溝9の側面SWと底面BGの間を角のない滑らかな曲面とした。例えば、溝9の側面SWと底面BGとの間を円弧形状とする、また、溝9の幅方向の底面BGの形状を円弧形状又は半円形状とする。これにより、溝9の側面SWと底面BGの角部に付着しやすい残留気泡を除去することができる。なお、誘導手段として溝9に代えて第二又は第三実施形態で示した突条10とした場合に、突条10の側面と凹部3の底面6の間、或いは突条10の側面と可撓性フィルム4の内表面16との間を滑らかな曲面とすれば、同様の作用効果を得ることができる。
(第五実施形態)
図5は、本発明の第五実施形態に係る圧力緩衝器1の説明図であり、図5(a)は基体2の平面模式図であり、(b)は部分BBの縦断面模式図である。第一〜第三実施形態と異なる部分は、誘導手段としての溝9を凹部3の内側面15に形成した点であり、その他の構成は第一実施形態と同様である。従って、以下異なる部分について説明する。
図5に示すように、凹部3の内側面15に誘導手段としての溝9を形成した。即ち、流入口5に近接する左辺LSの中央の内側面15から下辺DS、右辺RSの内側面15を経て右辺RSの上部の流出口7まで連続的に溝9を形成した。これにより、チャンバー11内の液溜まりを減少させ、チャンバー11内の初期残留気泡を除去し、液置換率を向上させることができる。なお、内側面15には溝9に代えて突条を形成してもよい。また、上記第一実施形態から第三実施形態と組み合わせることにより、液置換率を更に向上させることができる。
(第六実施形態)
図6は、本発明の第六実施形態に係る圧力緩衝器1の基体2の上面模式図である。第一〜第五実施形態体と異なる部分は、流入口5から流出口7に向けて凹部3の底面6に複数の溝9を形成した点であり、その他の構成は第一実施形態と同様である。従って、以下、異なる部分について説明する。
図6に示すように、液体の誘導手段として3本の溝9a、9b、9cを凹部3の底面6に形成した。即ち、流入口5を起点として、下辺DS側の溝9aと、中央側の溝9cと、中間の溝9bの3本に分岐し、流出口7で合流して終点となる。このように複数本の溝9a、9b、9cを設置したことにより、流入口5からチャンバー11に流入した液体は下辺DS側に集中することなく中央部にも回流し、チャンバー11内に滞留部が生成され難くなる。これにより、液置換率を高め、初期液体充填時の残留気泡を無くし、また、クリーニングや液交換を迅速に行うことができる。
なお、3本の溝9a、9b、9cに代えて、各溝9a、9b、9cを挟むように突条を形成してもよいし、各溝9a、9b、9cに対応する突条の下辺DS側又は右辺RS側の突条を省略して3本の突条としてもよい。また、第六実施形態において、更に多数の溝9を形成してもよいし、溝9に代えて多数の突条を形成してもよい。これにより、チャンバー11内の液置換率をより一層向上させることができる。
(第七実施形態)
図7は本発明の第七実施形態に係る圧力緩衝器1の基体2の平面模式図である。第一〜第六実施形態と異なる部分は、誘導手段としての複数の溝が流入口5を起点として扇状に拡散するように設置した点であり、その他の構成は第一実施形態と同様である。従って、以下異なる部分について説明する。
図7に示すように、流入口5を起点として複数の溝9a〜9fを扇骨状又は熊手状に開いた形状に凹部3の底面6に形成した。即ち、下辺DS側の溝9aは左辺LSの中間より下辺DS近傍を経由して右辺RSの底部まで延在し、中間の溝9dは、流入口5から流出口7に向かう中間位置まで延在し、溝9fは上辺USの左側に向けて途中まで延在する。これにより、流入口5から流入した液体は溝9a〜9fに沿って拡散するように方向づけられる。その結果、チャンバー11内に液体の滞留部を減少させ、初期液体充填時の残留気泡を無くし、また、液置換率が向上して、クリーニングや液置換を迅速に行うことができる。
(第八実施形態)
図8は、本発明の第八実施形態に係る圧力緩衝器1の基体2の平面模式図である。第一〜第七実施形態と異なる部分は、誘導手段としての複数の溝9a〜9eは流出口7を起点として扇骨状又は熊手状に開いた形状を有する点である。その他の構成は第一実施形態と同様である。従って、以下、異なる点について説明する。
図8に示すように、流出口7を起点として複数の溝9a〜9eを扇骨状又は熊手状に開いた形状に凹部3の底面6に形成した。即ち、溝9aは右辺RS近傍、下辺DS近傍から左辺LSと下辺DSの角部近傍まで連続的に形成した。また、溝9eはほぼ上辺USと平行に、上辺USの中間部の近傍まで形成した。溝9b、9c、9dは溝9aと9eの間にほぼ均等に離間して形成した。その結果、流出口7から流出する液体は溝9a〜9eにより方向づけられてチャンバー11内の液滞留部を減少させ、液置換率を向上させて、初期液体充填時の残留気泡を無くし、また、クリーニングや液置換の迅速化に寄与することができる。なお、第六〜第八実施形態において、溝9に代えて突条とするすることができる。また、第一〜第八実施形態では溝9又は突条10を連続的に形成したがこれに限定されず、溝9や突条10を断続的に形成してもよい。
(第九実施形態)
図9は、本発明の第九実施形態に係る圧力緩衝器1の基体2の平面模式図である。第一実施形態と異なる部分は、誘導手段としての溝9は液体の流入側から流出側にかけて次第に幅が狭くなる点である。その他の構成は第一実施形態と同様なので説明を省略する。
図9に示すように、溝9は流入口5を起点として下辺DSに接近し次に右辺RSに接近するように流出口7に向けて次第に溝幅が狭くなるように形成した。溝9が流入口5から流出口7に向けて溝幅を次第に狭く形成したので、溝9を同一幅で形成した場合と比較して溝9又はその近傍を流れる液体の流速を大きくすることができる。従って、右辺RSと下辺DSの角部に滞留部が形成されることを防止することができる。
なお、第六実施形態から第八実施形態の溝9に本実施形態の溝9を適用することができる。即ち、第五〜第八実施形態の複数の溝9を、起点である流入口5から各溝の幅を次第に狭く形成することができる。これにより、各溝9又はその近傍を流れる液体の流速は元の実施形態の場合よりも早くすることができる。その結果、チャンバー11には液滞留部を減少させることができ、クリーニングや液置換を迅速に行うことができる。
(第十実施形態)
図10は、本発明の第十実施形態に係る圧力緩衝器1の基体2の平面模式図である。第一実施形態と異なる部分は、誘導手段としての溝9は液体の流入側から流出側にかけて溝幅が次第に広くなる点である。その他の構成は第一実施形態と同様なので説明8を省略する。
図10に示すように、溝9は流入口5を起点として下辺DSに接近し、次に右辺RSに接近するように流出口7側に連続的に形成した。溝9は流入口5から流出口7に向けて溝幅を次第に広く形成したので、液体の流速は流出口7に向かって広がる。従って、下辺DSと右辺RSの角部に液体の流れを形成するとともに、他の領域に液体の流れを拡散させることができる。
なお、第六実施形態から第八実施形態の溝9に本実施形態の溝9を適用することができる。即ち、第五〜第八実施形態の複数の溝9を、起点である流入口5から各溝の幅を次第に広く形成することができる。これにより、各溝9又はその近傍を流れる液体の流速は元の実施形態の場合よりも遅くなるが液体の拡散が促進され、やはりチャンバー11の液滞留部を減少させることができ、初期液体充填時の残留気泡を無くし、また、クリーニングや液置換を迅速に行うことができる。
(第十一実施形態)
図11は本発明の第十一実施形態に係る圧力緩衝器1の図1における部分CC、即ち溝9に沿った断面模式図を表す。第一実施形態と異なる部分は、溝9の深さが流入口5から流出口7まで一定しない点である。その他の構成は第一実施形態と同様なので、説明を省略する。
図11(a)に示すように、溝9は流入口5付近において最も深く、流出口7に向かうに従って次第に浅く形成した。これにより、溝9を流れる液体の流速は深さが一定の場合と比較して流出口7に向かうに従って早くなる。また、10(b)に示すように、溝9は流入口5付近において最も浅く、流出口7に向かうに従って次第に深く形成した。これにより、溝9又はその近傍を流れる液体の流速は低下するが液体の容積が増加するのでより遠くまで流れを持続させることができる。その結果、チャンバー11内に流れを生成し、初期液体充填時の残留気泡を無くし、また、クリーニングや液置換を迅速に行うことができる。
なお、第二〜第十実施形態に示した溝9に本実施形態の溝9を適用することができる。即ち、溝9の深さを流入口5から流出口7に向かって次第に浅く形成する、或いは次第に深く形成することができる。また、溝9に代えて突条を形成する場合には、突条の高さを流入口5から流出口7に向かって次第に高くする、又は次第に低く形成することによって、同様の効果を得ることができる。
(第十二実施形態)
図12は本発明の第十二実施形態に係る圧力緩衝器1の基体2の平面模式図である。第一〜第十一実施形態と異なる部分は、溝9を渦巻き状に形成した点である。その他の構成は第一実施形態と同様なので、説明を省略する。図12に示すように、流入口5を起点として溝9を外側から中心へ渦巻き状に形成した。これにより、流入口5から流入した液体は溝9をガイドにして流れようとするのでチャンバー11内の液滞留部を減少させ、クリーニングや液置換を迅速に行うことができる。
(第十三実施形態)
図13は本発明の第十三実施形態に係る圧力緩衝器1の模式的な分解斜視図である。第一実施形態と異なる点は基体2の凹部3の底面と可撓性フィルム4の間に規制板23とバネ22を設置した点でありその他の部分は第一実施形態とほぼ同じである。同一の部分または同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
圧力緩衝器1は、内表面に凹部3を形成した基体2と、可撓性フィルム4と、内表面に凹部24と図示しない空気孔を形成した補強板13を備え、基体2と補強板13により可撓性フィルム4を挟む構造を有している。基体2の凹部3と可撓性フィルム4との間にチャンバー11を構成する。凹部3の底面6に流入口5が開口し、液体を流入するための流入連結部18に連通している。凹部3の+y方向の側壁面と−x方向の側壁面の角部に流出口7が開口し、液体を流出するための流出連結部19に流路17を介して連通している。更に、凹部3の底面6に誘導手段としての溝9を形成した。溝9は、流入口5を起点として凹部3の+x方向の側壁面と+y方向の側壁面に間隔をおいて沿うように流出口7の近傍まで延設した。
可撓性フィルム4と凹部3の底面6との間にアンテナ状の規制板23とコイル状のバネ22を設置した。これは、凹部3が形成するチャンバー11が負圧となった時に可撓性フィルム4が流入口5や流出口7の開口部に貼りついて液体の流入出が阻害されることを防止するためである。バネ22の下端部は凹部3の底面6中央部のバネ受部21に係合し、上端部は規制板23の下面に形成した図示しないばね受けに係合している。これにより、チャンバー11が負圧となる場合でも可撓性フィルム4が凹部3の底面6や流入口5及び流出口7の開口端に貼りつくことを防止する。なお、規制板23やバネ22はこのような形状に限定されるものではなく、四角板や円板状の規制板であってもよいし、板状のばねであってもよい。
なお、液体の誘導手段としての溝9は、すでに説明した第一〜第十二実施形態の溝9を適用することができる。このように誘導手段を形成したことにより、初期液体充填時の残留気泡を無くし、また、チャンバー11や流路のクリーニングや液置換を迅速に行うことができる。
(第十四実施形態)
図14は本発明の第十四実施形態に係る液体噴射ヘッド20の模式的な斜視図である。圧力緩衝器1を液体噴射ヘッドに設置した状態を示す。同一の部分または同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
図14に示すように、液体噴射ヘッド20は、ベース25と、図示しない被記録媒体に液滴を吐出する噴射部27と、噴射部27に液体を供給する圧力緩衝器1と、噴射部27を制御する制御回路を搭載した制御回路基板28を備えている。噴射部27は、駆動信号に応じて液滴を吐出するアクチュエータ26と、アクチュエータ26に液体を供給する流路部材29と、アクチュエータ26と制御回路基板28の間を電気的に接続する図示しないフレキシブル回路基板を備えている。ベース25は、衝立の形状を有し、底部にアクチュエータ26を搭載し、側面に制御回路基板28と圧力緩衝器1を固定している。圧力緩衝器1は、補強板13を外側に、基体2をベース25側に向けてベース25に固定されている。
液体は、流入連結部18を介して圧力緩衝器1の基体2に流入し、流出連結部19を介して流路部材29に、更にアクチュエータ26に流入する。アクチュエータ26は、制御回路からの駆動信号に応じて下部の図示しないノズルから被記録媒体に液滴を吐出する。
このように、凹部3と可撓性フィルム4により囲まれる扁平なチャンバー11の内表面に、液体の流れを誘導する誘導手段、例えば第一〜第十三実施形態に示される溝や突条を形成したことにより、圧力緩衝器1や流路の液交換やクリーニングを迅速に行うことができる液体噴射ヘッドを提供することができる。
(第十五実施形態)
図15は本発明の第十五実施形態に係る液体噴射装置30の模式的な斜視図である。
液体噴射装置30は、上記本発明に係る圧力緩衝器1を搭載した液体噴射ヘッド20、20’を往復移動させる移動機構43と、液体噴射ヘッド20、20’に液体を供給する液体供給管33、33’と、液体供給管33、33’に液体を供給する液体タンク31、31’を備えている。各液体噴射ヘッド20、20’は本発明に係る第一〜第十三実施形態のいずれかに示した圧力緩衝器1を搭載している。
具体的に説明する。液体噴射装置30は、紙等の被記録媒体34を主走査方向に搬送する一対の搬送手段41、42と、被記録媒体34に液体を吐出する液体噴射ヘッド20、20’と、液体タンク31、31’に貯留した液体を液体供給管33、33’に押圧して供給するポンプ32、32’と、液体噴射ヘッド1を主走査方向と直交する副走査方向に走査する移動機構43等を備えている。
一対の搬送手段41、42は副走査方向に延び、ローラ面を接触しながら回転するグリッドローラとピンチローラを備えている。図示しないモータによりグリッドローラとピンチローラを軸周りに移転させてローラ間に挟み込んだ被記録媒体34を主走査方向に搬送する。移動機構43は、副走査方向に延びた一対のガイドレール36、37と、一対のガイドレール36、37に沿って摺動可能なキャリッジユニット38と、キャリッジユニット38を連結し副走査方向に移動させる無端ベルト39と、この無端ベルト39を図示しないプーリを介して周回させるモータ40を備えている。
キャリッジユニット38は、複数の液体噴射ヘッド20、20’を載置し、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4種類の液滴を吐出する。液体タンク31、31’は対応する色の液体を貯留し、ポンプ32、32’、液体供給管33、33’を介して液体噴射ヘッド20、20’に供給する。各液体噴射ヘッド20、20’は駆動信号に応じて各色の液滴を吐出する。液体噴射ヘッド20、20’から液体を吐出させるタイミング、キャリッジユニット38を駆動するモータ40の回転及び被記録媒体34の搬送速度を制御することにより、被記録媒体34上に任意のパターンを記録することできる。
なお、第十三実施形態における圧力緩衝機能を有する圧力緩衝器1を液体噴射ヘッド20、20’に搭載した場合は、液体噴射ヘッド20、20’へ液体を充填するいかなる方法においても使用することができる。例えば吸引充填方法として、図14における液体噴射ヘッド20の噴射部27の図面下側に図示しない吸引キャップと吸引ポンプを設け、液体を吸引充填する方法も使用可能である。この場合は吸引によって、圧力緩衝器1の内部が負圧となるが、前述した規制板14とバネ部材15によって、可撓性フィルム4の過剰な変形を防止することができる。
同様に、図15にて説明する液体を液体供給管33、33’に押圧して供給するポンプ32、32’を用いた加圧充填方法の場合でも、圧力緩衝器1の内部が正圧となるが、前述した補強板13が外側に位置するため、可撓性フィルム4の過剰な変形を防止することができる。この充填方法は、液体噴射装置30の構成によって適宜選択することができる。
以上の通り、液体噴射ヘッド20、20’に用いた圧力緩衝器1は、チャンバー11の内表面に液体の流れを誘導する誘導手段を備えている。そのため、上記吸引充填方式により液体を充填する場合でも、また加圧充填方式により液体を充填する場合でも、チャンバー11内に液体の流れを生じて液滞留部が減少し、初期液体充填時の残留気泡を無くし、また、クリーニングや液置換を迅速に行うことができる。
1 圧力緩衝器
2 基体
3 凹部
4 可撓性フィルム
5 流入口
6 底面
7 流出口
9 溝
10 突条
11 チャンバー
13 補強板
14 隔壁
15 内側面
16 内表面
17 流路
18 流入連結部
19 流出連結部
20 液体噴射ヘッド
30 液体噴射装置

Claims (21)

  1. 表面に凹部を形成した基体と、
    前記凹部の開口端を閉塞する可撓性フィルムと、
    前記凹部の側面又は前記凹部の側面に近接する底面に開口し、液体を流入する流入口と、
    前記凹部の側面又は前記凹部の側面に近接する底面であり、前記流入口から離間する位置に開口し、液体を流出させる流出口と、
    前記凹部と前記可撓性フィルムに囲まれる扁平なチャンバーの内表面に形成され、液体の流れを誘導する誘導手段と、を備える圧力緩衝器。
  2. 前記誘導手段は、前記凹部の底面又は前記可撓性フィルムの内表面に設置した溝又は突条からなる請求項1に記載の圧力緩衝器。
  3. 前記溝又は突条は、前記流入口又はその近傍を起点として、前記流入口と流出口の間の前記凹部の側面に向けて凸に湾曲している請求項2に記載の圧力緩衝器。
  4. 前記溝又は突条は、前記流入口又はその近傍を起点として複数本設置されている請求項2又は3に記載の圧力緩衝器。
  5. 前記溝又は突条は、前記流出口又はその近傍を起点として、前記流出口と流入口の間の前記凹部の側面に向けて凸に湾曲している請求項2〜4のいずれか一項に記載の圧力緩衝器。
  6. 前記溝又は突条は、前記流出口又はその近傍を起点として複数本設置されている請求項2〜5のいずれか一項に記載の圧力緩衝器。
  7. 前記複数の溝又は複数の突条は前記起点から扇状に広がるように設置されている請求項4又は6に記載の圧力緩衝器。
  8. 前記溝又は突条は、前記流入口から前記流出口に亘って設置されている請求項1〜7のいずれか一項に記載の圧力緩衝器。
  9. 前記誘導手段は、前記凹部の内側面に設置した溝又は突条からなる請求項1〜8のいずれか一項に記載の圧力緩衝器。
  10. 前記溝又は突条は、前記流入口又はその近傍を起点として前記流出口に向けて設置されている請求項9に記載の圧力緩衝器。
  11. 前記溝又は突条は、前記流出口又はその近傍を起点として前記流入口に向けて設置されている請求項9又は10に記載の圧力緩衝器。
  12. 前記流出口は使用時において重力に対して前記領域内の最上位となる位置に設置され、前記誘導手段は前記凹部の下位の側面に向けて凸に湾曲している請求項2〜11のいずれか一項に記載の圧力緩衝器。
  13. 前記溝の幅又は複数の前記突条の間隔は、前記流入口から離れるに従って広くなる請求項12に記載の圧力緩衝器。
  14. 前記溝の深さ又は前記突条の高さは、前記流入口から離れるに従って深く又は高くなる請求項12又は13に記載の圧力緩衝器。
  15. 前記溝の幅又は複数の前記突条の間隔は、前記流入口から離れるに従って狭くなる請求項12又は14に記載の圧力緩衝器。
  16. 前記溝の深さ又は前記突条の高さは、前記流入口から離れるに従って浅く又は低くなる請求項12又は13に記載の圧力緩衝器。
  17. 前記溝の側面から底面にかけて、又は、前記突条の側面から前記凹部の底面又は前記可撓性フィルムの内表面にかけて滑らかな曲面からなる請求項2〜16のいずれか一項に記載の圧力緩衝器。
  18. 前記誘導手段は、前記流入口又はその近傍を起点として、前記領域の中心部に向かって渦状に形成されている請求項1〜17のいずれか一項に記載の圧力緩衝器。
  19. 前記誘導手段は、前記流出口又はその近傍を起点として、前記領域の中心部に向かって渦状に形成されている請求項1〜17のいずれか一項に記載の圧力緩衝器。
  20. 請求項1〜19のいずれか一項に記載の圧力緩衝器と、
    液体を前記圧力緩衝部材から供給し被記録媒体に吐出するアクチュエータ部材と、を備える液体噴射ヘッド。
  21. 請求項20に記載の液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射ヘッドを往復移動させる移動機構と、
    前記液体噴射ヘッドに液体を供給する液体供給管と、
    前記液体供給管に前記液体を供給する液体タンクと、を備える液体噴射装置。
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