JP2014045928A - パチンコ遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】演出ボタンの押圧操作を促す操作有効期間を除く非操作期間で、該演出ボタンの無意味な押圧操作を抑制し得るパチンコ遊技機を提案する。
【解決手段】非操作期間で演出ボタンが押圧操作された回数が増加するに伴って、機台前面側の照度レベルを常態レベルから段階的に順次低くなるように、各照度レベルに応じて設定された装飾ランプのランプ発光態様を選択的に実行し、演出ボタンを操作する回数の増加が停止すると、照度レベルを常態レベルに復帰するようにしたものであるから、非操作期間での演出ボタンの押圧操作により機台前面が段々と暗くなっていくこと及び該押圧操作の停止により機台前面が明るくなることによって、非操作期間での演出ボタンの押圧操作を抑制でき、該押圧操作による故障の発生を抑制できる。
【選択図】図5
【解決手段】非操作期間で演出ボタンが押圧操作された回数が増加するに伴って、機台前面側の照度レベルを常態レベルから段階的に順次低くなるように、各照度レベルに応じて設定された装飾ランプのランプ発光態様を選択的に実行し、演出ボタンを操作する回数の増加が停止すると、照度レベルを常態レベルに復帰するようにしたものであるから、非操作期間での演出ボタンの押圧操作により機台前面が段々と暗くなっていくこと及び該押圧操作の停止により機台前面が明るくなることによって、非操作期間での演出ボタンの押圧操作を抑制でき、該押圧操作による故障の発生を抑制できる。
【選択図】図5
Description
本発明は、遊技者によって操作される演出ボタンを機台の前部に備えたパチンコ遊技機に関する。
パチンコ遊技機には、その遊技盤に、液晶表示器等からなる画像表示器が配設されている。この画像表示器には、遊技の進行状況に応じて、興趣性を向上するために様々な演出画像が表示される。近年、この演出画像による演出に遊技者を参加させるようにしたパチンコ遊技機が提案されている(例えば、特許文献1)。これは、遊技者により操作可能な演出ボタンが機台の前部に配設され、遊技者による演出ボタンの操作によって、演出画像を変化させるようにしたものであり、遊技者自らの操作により参加意識を高めることができる。そして、演出画像の変化によって遊技者に利益獲得への期待感を高める効果を生じさせ、遊技の興趣性を向上させている。
上述した演出ボタンを備えた従来のパチンコ遊技機では、該演出ボタンの操作に伴って演出画像を変化させる期間が設定されており、当該期間では遊技者に演出ボタンの操作を促すようにしている。これにより、前記期間となると、遊技者が利益獲得を期待して演出ボタンを連打する。一方、こうした期間以外でも、遊技者により演出ボタンが連打されることがよくある。これは、前記期間以外であっても何らかの利益を獲得できるかもしれないという願いを込めて、遊技者が演出ボタンを連打するためである。しかし、こうした行為は、利益獲得に何ら影響しないばかりか、演出ボタンの故障の一因になるという問題が生じていた。
本発明は、上記した問題点の解決を試みたものであり、演出ボタンの無意味な連打を抑制し得るパチンコ遊技機を提案するものである。
本発明は、演出画像を表示する画像表示器と、機台の前部に配設され、遊技者が操作可能な演出ボタンと、該演出ボタンの押圧操作を遊技者に促す操作有効期間で、該押圧操作に伴って発生する操作信号に従って、画像表示器で所定の操作演出画像を変動表示するボタン遊技制御手段と、機台の前部に配設された複数の装飾ランプと、遊技の進行状況に応じて該装飾ランプを発光制御するランプ制御手段とを備えたパチンコ遊技機において、前記ランプ制御手段は、機台前面側の照度を、所定の常態レベルを含む複数段階の照度レベルに変化可能とするように、各照度レベルに応じて夫々設定された複数のランプ発光態様のいずれかに従って、前記装飾ランプを発光制御する発光態様制御処理を備え、前記ボタン遊技制御手段は、前記操作有効期間を除く非操作期間で、操作信号の発生回数をカウントし、発生回数が所定の閾値を越えると、該発生回数の増加に伴って前記照度が常態レベルから段階的に順次低くなるように、ランプ発光態様を選択して、前記ランプ制御手段の発光態様制御処理を介して装飾ランプを発光制御させる照度変遷処理と、機台前面側の照度が常態レベルよりも低い状態で、操作信号の発生回数の増加が停止すると、照度を常態レベルに復帰させる復帰処理とを備えていることを特徴とするパチンコ遊技機である。
かかる構成によれば、非操作期間で演出ボタンが操作されると、その操作信号の発生回数の増加に伴って機台前面側の照度が段々と低くなるようにランプ発光態様を順次変化するようにしていることから、機台前面側が段々と暗くなっていく。こうした機台前面側の照度の低下は、機台前で遊技中の遊技者にとって視覚的に明らかな変化であることから、例えば周囲の他の機台と見比べることによって、遊技中の機台に生じた異変として気付き易く、遊技者の不安感を誘起させることにもなり得る。これにより、非操作期間での演出ボタンの押圧操作が不要な行為であることを遊技者に知らせることができる。また、非操作期間での演出ボタンの押圧操作を止めれば、機台前面側の照度が明るくなることから、これによっても非操作期間での押圧操作が不要な行為であることを遊技者に知らせることができる。したがって、本構成によれば、遊技者による非操作期間での演出ボタンの押圧操作を抑制することができ、該演出ボタンの不要な連打による故障の発生を抑制することができ得る。
本構成では、非操作期間で操作信号の発生回数が増加するにつれて、機台前面側の照度を段階的に低下させるようにしていることから、演出ボタンの操作を続けていることが照度低下の原因であることを遊技者に知らせる効果も奏し得る。
尚、本発明に係る装飾ランプとしては、電灯、電球、LED等の発光体により構成されるものであり、さらに、単なる演出用のランプに限らず、所定の報知機能を具備するものであっても良い。また、機台前面側の照度は、該機台前面で検知される照度を示し、照度レベルは、前記照度の段階的なレベルを示す。そして、照度レベルに応じて設定されたランプ発光態様としては、ランプ発光態様に従って装飾ランプを発光した場合に、当該ランプ発光態様により定めた照度レベルの照度を機台前面で検知できるようにしたものである。すなわち、装飾ランプを発光するランプ発光態様が決まれば、機台前面側の照度レベルも決まることから、ランプ発光態様の選択によって照度レベルの段階的な変化を実現できる。
上述した本発明のパチンコ遊技機にあって、ボタン遊技制御手段の復帰処理は、操作信号の発生回数の増加が停止すると、機台前面側の照度が常態レベルまで段階的に順次高くなるように、ランプ発光態様を選択して、ランプ制御手段の発光態様制御処理を介して装飾ランプを発光制御させる処理内容を備えている構成が提案される。
かかる構成によれば、非操作期間での演出ボタンの操作により低下した機台前面側の照度が該操作の停止によって常態レベルまで段階的に順次高くなることから、機台前面側が段々と明るくなっていく。これにより、演出ボタンの操作を止めたことによる効果を遊技者に実感させ易くできる。したがって、非操作期間で演出ボタンの操作を抑制するという本発明の作用効果が一層向上する。
ここで、機台前面側の照度を常態レベルまで段階的に復帰させる処理としては、予め定められた時間を費やして徐々に常態レベルまで復帰させたり、常態レベルまでに要する段階数を設定して所定時間毎に一段づつ高くなるようにして復帰させたりする等、様々な処理方法を適用できる。また、常態レベルからの段階的な低下と逆順序で段階的に高くしていくこともできる。
上述した本発明のパチンコ遊技機にあって、ボタン遊技制御手段は、所定開始条件の成立に伴って操作有効期間を開始し、所定満了条件の成立に伴って該操作有効期間を満了する期間処理を備えたものであって、前記期間処理は、機台前面側の照度が常態レベルよりも低い状態で、前記開始条件が成立すると、操作有効期間を開始せずに非操作期間を継続し、前記満了条件が成立する前までに前記照度が常態レベルに復帰すると、操作有効期間を開始する処理内容を備えている構成が提案される。
かかる構成は、機台前面側の照度が常態レベルでない状態では操作有効期間とならないようにしたものであり、遊技者が非操作期間に演出ボタンを操作することによって照度が常態レベルよりも低くなっている状態では、操作有効期間が開始されずに、該操作有効期間が短縮または省略される。すなわち、非操作期間での演出ボタンの操作に対して、操作有効期間の短縮または省略という、所謂罰則が発生する。これにより、遊技者に非操作期間での演出ボタンの操作を抑制させるという上述した本発明の作用効果が一層向上する。
上述した本発明のパチンコ遊技機にあって、ランプ制御手段の発光態様制御処理は、装飾ランプの光量を増減調整可能とし、該光量を増減調整する発光制御により、照度レベルの段階的な変化を実現する複数のランプ発光態様を夫々に生成するようにした処理内容を備えている構成が提案される。
かかる構成にあっては、装飾ランプの光量の増減調整によりランプ発光態様を変換するものであるから、装飾ランプの光量変化によって照度レベルの段階的な変化を遊技者が一層気付き易くなるため、上述した本発明の作用効果が一層向上する。尚、本構成としては、例えば、装飾ランプの光量を複数段階の光量レベルに増減調整可能とし、各光量レベルによりランプ発光態様を夫々生成するようにした構成とできる。又は、装飾ランプの光量をON−OFF制御という二段階に増減調整可能とし、各装飾ランプ毎にON−OFF制御することによりランプ発光態様を夫々生成するように構成とすることもできる。
上述した本発明のパチンコ遊技機にあって、ランプ制御手段の発光態様制御処理は、機台前面側に配設された複数の装飾ランプを予め定められた複数の発光制御群に区分けし、該発光制御群を選択的に発光制御することにより、照度レベルの段階的な変化を実現する複数のランプ発光態様を夫々に生成するようにした処理内容を備えている構成が提案される。ここで、発光制御群を区分けする設定としては、装飾ランプの配設位置に応じて区分けしたり、装飾ランプを発光させるタイミングに応じて区分けしたり、装飾ランプの発光色に応じて区分けしたりする等、様々に設定可能である。
かかる構成にあっては、発光制御群ごとの発光制御によってランプ発光態様の変化を生じさせるようにしたものであるから、該ランプ発光態様の変化が比較的広い範囲で生じるため、これに伴う照度レベルの段階的な変化を遊技者が一層気付き易くなるため、上述した本発明の作用効果が一層向上する。
尚、上述した本発明のランプ発光態様としては、装飾ランプの光量を増減調整することによって生ずるもの、装飾ランプの発光色を変化調整することによって生ずるもの、装飾ランプの点灯・点滅・消灯を制御することによって生ずるもの、又はこれらを組み合わせて生ずるもの等、様々に設定することができる。いずれにあっても、ランプ発光態様の変化に従って、機台前面側の照度レベルが段階的に変化し、該変化を遊技者が比較的容易に気付くことができるようにする構成が好適である。
本発明は、上述したように、非操作期間で遊技者により演出ボタンが押圧操作される回数が増加するに伴って、機台前面側の照度レベルを常態レベルから段階的に順次低くなるように、各照度レベルに応じて設定された装飾ランプのランプ発光態様を選択的に実行し、演出ボタンを操作する回数の増加が停止すると、照度レベルを常態レベルに復帰するようにしたものであるから、演出ボタンの押圧操作により機台前面が段々と暗くなっていくこと及び該押圧操作の停止により機台前面が明るくなることによって、非操作期間での演出ボタンの押圧操作が不要な行為であることを遊技者に知らせることができる。したがって、遊技者による非操作期間での演出ボタンの押圧操作を抑制することができ、該演出ボタンの不要な連打による故障の発生を抑制することができ得る。
本発明にかかる実施例のパチンコ遊技機1を添付図面に従って説明する。
パチンコ遊技機1は、図1に示すように、遊技島設備(図示省略)に固定される外枠2と、この外枠2の前面開口部を覆う遊技機本体3とからなる。遊技機本体3は、中央上部の略円形の開口部に遊技盤10(図2参照)が取り付けられた前枠5を備え、この前枠5の一側縁がヒンジ部材4を介して外枠2に開閉可能に枢着されている。さらに前枠5には、遊技盤10を覆うガラス板6が設けられている。また、前枠5の下部には、上受皿7と下受皿8とが上下に列設されており、下受皿8の右側方に発射ハンドル9が突設される。さらに、上受皿7の右横には、遊技者により押圧操作可能な演出ボタン72が配設されている。この演出ボタン72は、本発明の要部にかかり、その詳細は後述する。ここで、遊技機本体3により本発明の機台が構成されている。
パチンコ遊技機1は、図1に示すように、遊技島設備(図示省略)に固定される外枠2と、この外枠2の前面開口部を覆う遊技機本体3とからなる。遊技機本体3は、中央上部の略円形の開口部に遊技盤10(図2参照)が取り付けられた前枠5を備え、この前枠5の一側縁がヒンジ部材4を介して外枠2に開閉可能に枢着されている。さらに前枠5には、遊技盤10を覆うガラス板6が設けられている。また、前枠5の下部には、上受皿7と下受皿8とが上下に列設されており、下受皿8の右側方に発射ハンドル9が突設される。さらに、上受皿7の右横には、遊技者により押圧操作可能な演出ボタン72が配設されている。この演出ボタン72は、本発明の要部にかかり、その詳細は後述する。ここで、遊技機本体3により本発明の機台が構成されている。
図2は、遊技盤10の正面図である。遊技盤10の前面には、ガイドレール11によって略円形の遊技領域12が区画形成されている。遊技領域12の中央には、画像表示器14等の各種遊技部材を組み込んだセンターケース13が配設される。画像表示器14は、液晶表示器又はCRT表示器等からなり、その画面には各種演出画像等が表示される。
このセンターケース13には、所定個数のLEDを夫々備えた特別始動記憶数表示装置17と普通始動記憶数表示装置18とが配設されている。さらに、所定個数のLEDから夫々構成される特別図柄表示装置15と普通図柄表示装置16も配設されている。ここで、特別図柄表示装置15は、後述するように、所定契機によって、各LEDを点滅させることにより夫々の特別図柄を変動させ、その後にいずれかのLEDが点灯した特別図柄の態様(停止図柄態様)で停止する。そして、特別図柄の停止図柄態様により、当り又はハズレを確定し、当りの場合に後述する特別遊技作動が実行される。また、普通図柄表示装置16は、センターケース13の左側に設けられた普通始動ゲート19を遊技球が通過することにより、各LEDを点滅させることで普通図柄を変動させ、その後に点灯したLEDによって普通図柄の当り又はハズレを確定する。そして、普通図柄が当りの場合に後述の普通電動役物20bを拡開作動する。
さらに、センターケース13には、入賞装置21a、装飾ランプ装置32a〜32f等が配設されている。ここで、装飾ランプ装置32aは、複数のLEDを備え、該LEDにより本実施例のパチンコ遊技機1の演出テーマである「愛」文字を表したものであり、点灯/点滅という発光制御により「愛」文字を遊技者に最も強い印象付けることができるように、画像表示器14の直上位置に配設されている。また、画像表示器14の右下部位には、「家紋」マークを演出するために、複数のLEDを備えた装飾ランプ装置32fが配設されている。さらに、画像表示器14の周囲の上下左右部位には、夫々に複数のLEDを備えた装飾ランプ装置32b〜32eが配設されている。
また、遊技盤10には、センターケース13の下方に、普通電動役物20bと特別電動役物20aとが上下に列設され、該特別電動役物20aのさらに下方にアウト口30が配設されている。さらに、普通電動役物20bと特別電動役物20aとの左右両側に、複数の入賞装置21bも配設されている。ここで、普通電動役物20bは、始動口23と、該始動口23を開閉する左右一対の開閉翼片とを備え、上記した普通図柄表示装置16により普通図柄が当り確定した場合に、該開閉翼片を閉鎖位置から所定時間拡開作動して始動口23を開放する。また、特別電動役物20aは、大入賞口25と横長矩形状の開閉片とを備え、該開閉片を起立位置として大入賞口25を閉鎖し、開閉片を前方へ傾倒して大入賞口25を開放する。この特別電動役物20aは、上記した特別図柄表示装置15により特別図柄が当り確定した場合に、該開閉片を開閉作動することにより、大入賞口25を開放する開閉ラウンドを所定回数繰返す特別遊技作動を実行する。
上記の特別電動役物20aには、夫々に複数のLEDを備えた装飾ランプ装置32gが設けられており、所定タイミングで点灯/点滅するように発光制御される。さらに、遊技盤10の左下部位や右下部位に、複数のLEDを備えた装飾ランプ装置32h,32iが夫々配設されている。
また、上記した入賞装置21a,21b、普通電動役物20b、特別電動役物20aには、それぞれの内部に、入賞した遊技球を検知するスイッチが配設されており、該スイッチにより遊技球を検知することによって所定個数の賞球が発生するように制御される。
また、前枠5の前面には、夫々に複数のLEDを備えた複数の装飾ランプ装置32j〜32tが配設されている。図1のように、中央の円形開口部の上方部位に装飾ランプ装置32jが、左横部位に装飾ランプ装置32kが、右横部位に装飾ランプ装置32lが、下方部位に装飾ランプ装置32mが、それぞれ配設されている。さらに、前枠5の最上部に装飾ランプ装置32nが、左右上部に装飾ランプ装置32o,32pが、左右下部に装飾ランプ装置32q、32rが配設される。さらにまた、上受皿7の前面側に装飾ランプ装置32sが、下受皿8の前面側に装飾ランプ装置32tが、それぞれ配設されている。
上述した前枠5および遊技盤10に配設された装飾ランプ装置32a〜32tは、後述する光源制御基板67によって発光制御され、該発光制御により各LEDの点灯・点滅・消灯が実行される。
次に、本実施例のパチンコ遊技機1の遊技作動を制御する制御回路を、図3を参照して説明する。
マイクロコンピュータを構成する主制御基板60には、パチンコ遊技機1の遊技作動等を制御するための基板回路が設けられている。この主制御基板60は、遊技の統括的な制御を実行するものである。この基板回路上には主制御用中央制御装置CPUが配設される。この主制御用中央制御装置CPUには、演算処理に用いる動作プログラムを格納する記憶装置ROMと、必要なデータを随時読み書きできる記憶装置RAMとが、データを読み書きするアドレスを指定する情報を一方的に伝えるアドレスバス(図示省略)と、データのやり取りを行うデータバス(図示省略)とを介して接続され、主制御基板60の基板回路を構成している。記憶装置ROMには、制御プログラムや、抽選データを参照して特別図柄の当落判定や該特別図柄の変動・停止態様、演出態様等を決定するための各種テーブルが格納されている。一方、記憶装置RAMには、各種球検知スイッチからの球検知信号等が一時的に記憶される記憶エリア、各種のタイマや乱数カウンタ、計数カウンタ等を構成するレジスタ領域、及びワークエリア等が設けられている。
マイクロコンピュータを構成する主制御基板60には、パチンコ遊技機1の遊技作動等を制御するための基板回路が設けられている。この主制御基板60は、遊技の統括的な制御を実行するものである。この基板回路上には主制御用中央制御装置CPUが配設される。この主制御用中央制御装置CPUには、演算処理に用いる動作プログラムを格納する記憶装置ROMと、必要なデータを随時読み書きできる記憶装置RAMとが、データを読み書きするアドレスを指定する情報を一方的に伝えるアドレスバス(図示省略)と、データのやり取りを行うデータバス(図示省略)とを介して接続され、主制御基板60の基板回路を構成している。記憶装置ROMには、制御プログラムや、抽選データを参照して特別図柄の当落判定や該特別図柄の変動・停止態様、演出態様等を決定するための各種テーブルが格納されている。一方、記憶装置RAMには、各種球検知スイッチからの球検知信号等が一時的に記憶される記憶エリア、各種のタイマや乱数カウンタ、計数カウンタ等を構成するレジスタ領域、及びワークエリア等が設けられている。
さらに、この主制御基板60の基板回路には、所定のクロックパルスを出力するクロック装置(図示省略)が設けられ、主制御用中央制御装置CPUに接続されている。そして主制御用中央制御装置CPUは、一定間隔のクロックパルスによって時系列的に演算処理を行い、一連の処理作動を順次実行する。また、このクロック装置により出力されたクロックパルスをカウントして、時間を計測するタイマTMも接続されている。
ここで主制御用中央制御装置CPU、及び後述する各制御基板62〜68に設置される各中央制御装置CPUは、所定のデータの処理を行う演算ユニット(ALU)を連成した演算装置と、この演算装置に入出力するデータや読み込んだ命令を保管しておくレジスタと、命令を解読するデコーダ等によって構成されている。そして、この主制御用中央制御装置CPUは、所定の形式で生成したデータ又はコマンドを四つの制御基板62,63,64,68へ出力し、これらの制御基板62,63,64,68の中央制御装置CPUがこのデータ等に従って所定の制御を処理実行することとなる。
また、この主制御基板60の基板回路には、主制御用中央制御装置CPUが周辺機器とデータ通信を行う入力ポート(図示省略)及び出力ポート(図示省略)が設けられており、この出力ポートを介して主制御基板60からの制御指令信号が、演出制御基板62、図柄制御基板63、払出制御基板64、及び発射制御基板68の各入力ポートに向け、一方向に出力される。また、主制御基板60の入力ポートには、盤面中継基板61を介して、特別電動役物20aなどに配設された各種スイッチやセンサ等が接続されている。そして、主制御基板60が2msごとに、これらに内蔵された各スイッチの遊技球検出状態を調べ、遊技球検出があると、その球検出信号が波形整形回路により波形整形されて主制御用中央制御装置CPUに入力され、その情報を記憶装置RAMに記憶する。また、主制御基板60の出力ポートには、盤面中継基板61を介して普通電動役物ソレノイドや特別電動役物ソレノイド等が接続されており、主制御用中央制御装置CPUが所定の条件を選出した場合に、これらに内蔵されたソレノイドやモータを作動させる。
上記の演出制御基板62には、パチンコ遊技機1で実行される演出全般を制御するための基板回路が設けられる。この基板回路は、演出を制御処理する演出制御用中央制御装置CPUに、多岐にわたる演出態様に関する固定データが格納された記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きできる記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。演出制御基板62の出力ポートには、画像表示器14を制御する画像制御基板65、音声演出を制御する音源制御基板66、及びLED等の発光体による演出を制御する光源制御基板67が接続されている。そして、演出制御基板62は、主制御基板60からの演出コマンドが入力ポートに入力されると、演出制御用中央制御装置CPUにおいて演算処理し、該演出コマンドで指示に従って、画像制御基板65、音源制御基板66、及び光源制御基板67へ向けて制御コマンドを送信する。
上記の画像制御基板65には、画像表示器14の表示態様を制御するための基板回路が設けられる。画像制御基板65は、演出制御基板62から入力されたデータ又はコマンドを演算処理し、所定の演出画像を表示するためのデータにしたがって表示用ドライバにより画像表示器14で演出画像を表出させる(図示せず)。
上記の音源制御基板66には、図示しないスピーカから発生する効果音等を制御するための基板回路が設けられる。この音源制御基板66は、演出制御基板62から入力されたデータ又はコマンドを演算処理し、所定の音データにしたがってサウンドジェネレータによりスピーカで効果音を出力させる。
上記の光源制御基板67には、上記した装飾ランプ装置32a〜32t等を発光制御するための基板回路が設けられている。この光源制御基板67は、演出制御基板62から入力されたデータ又はコマンドを演算処理し、所定の光データにしたがって光源作動基板によって、各装飾ランプ装置32a〜32tの各LEDを夫々に点灯、点滅させる。
上記の図柄制御基板63には、特別図柄表示装置15、普通図柄表示装置16、特別始動記憶数表示装置17、普通始動記憶数表示装置18を制御するための基板回路が設けられている。この図柄制御基板63は、上記の主制御基板60から入力ポートを介して入力されたデータ又はコマンドを演算処理し、所定の光データに従って各装置のLEDを点灯、点滅させる。
上記の払出制御基板64には、遊技球の貸球や賞球等の払出しを制御するための基板回路が設けられている。この払出制御基板64は、主制御基板60から入力されたデータ又はコマンドを演算処理し、所定のデータにしたがって貸球ユニットや賞球ユニット等の各種ソレノイドを作動し、所定の貸球や賞球の払出しを実行する。また、払出制御基板64は、プリペイドカードの読込みや書込みを行うプリペイドカードユニットがCR接続基板を介して接続され、遊技球の残球データ等をやり取りする。
上記の発射制御基板68には、球発射装置41を制御するための基板回路が設けられている。この発射制御基板68は、発射ハンドル9からの入力信号に応じた電圧強度で球発射装置41を駆動することにより、発射ハンドル9の回動角度に応じた強さで遊技球を打圧発射する。
次に、本実施例のパチンコ遊技機1の基本的な作動について説明する。なお、本実施例のパチンコ遊技機1の基本的な作動は、既存のパチンコ遊技機と同様であるため詳細な説明は省略する。
遊技者による発射ハンドル9の操作により発射された遊技球が上記の普通電動役物20bの始動口23へ流入すると、各種カウンタ値が抽出されて特別図柄用の特別始動記憶が発生する。そして、図示しない特別図柄処理により特別始動記憶を消化することにより、特別図柄表示装置15でLEDが点滅して特別図柄が変動開始し、変動開始から所定時間経過すると、いずれかのLEDを点灯して特別図柄が変動停止して停止図柄態様を表示して確定する。このように、特別始動記憶の消化によって特別図柄の変動開始から確定停止までの一連の図柄生成行程を実行する。そして、特別図柄の停止図柄態様により当りが確定すると、大入賞口25を開閉する特別遊技作動を実行する。この特別遊技作動は、大入賞口25が開閉する開閉ラウンドを所定回数実行する作動であり、遊技者は多量の賞球を獲得することが可能である。
また、通常、図柄生成行程を実行している状態では、スピーカや装飾ランプ装置32a〜32tが所定の演出態様で作動すると共に、画像表示器14の画面で演出用の画像が変動表示する。ここで、図柄生成行程では、スピーカにより発生する音と、装飾ランプ装置32a〜32tによる各LEDの点灯・点滅と、画像表示器14で表示する演出画像とを、それぞれ連係してなる一連の演出態様が実行される。すなわり、画像表示器14での演出画像を表示実行するための複数の表示パターンデータと、各表示パターンデータ毎に夫々割り当てられた発声パターンデータおよび発光パターンデータとが夫々に設定されており、図柄生成行程を実行する際に表示パターンを選定して、これに伴って当該表示パターンに割り当てられている発声パターンデータと発光パターンデータとを選定する。そして、これら選定した各パターンデータに従って、上記した画像制御基板65、音源制御基板66、光源制御基板67により前記一連の演出態様が実行される。ここで、光源制御基板67は、前記のように選定した発光パターンデータに従って各装飾ランプ装置32a〜32tを点灯・点滅作動させる。こうした発光パターンデータに従う点灯・点滅作動により発光演出態様が実現される。そのため、この発光演出態様としては、発光パターンデータのデータ設定数に応じて複数種類を実行可能となっている。
次に本発明の要部について説明する。
遊技機本体3の前枠5には、図1のように、上記した演出ボタン72を備えた演出ボタン装置71が配設されている。この演出ボタン装置71には、演出ボタン72の押圧操作を検知する押圧検知センサ74を備え、該押圧検知センサ74が上記の主制御基板60に接続されている(図3参照)。遊技者により演出ボタン72が押圧操作される毎に、押圧検知センサ74により操作信号が発生して主制御基板60へ出力される。この操作信号は、押圧操作一回毎に発生し、連続して複数回押圧操作されると、その操作回数と同数発生する。
遊技機本体3の前枠5には、図1のように、上記した演出ボタン72を備えた演出ボタン装置71が配設されている。この演出ボタン装置71には、演出ボタン72の押圧操作を検知する押圧検知センサ74を備え、該押圧検知センサ74が上記の主制御基板60に接続されている(図3参照)。遊技者により演出ボタン72が押圧操作される毎に、押圧検知センサ74により操作信号が発生して主制御基板60へ出力される。この操作信号は、押圧操作一回毎に発生し、連続して複数回押圧操作されると、その操作回数と同数発生する。
さらに、演出ボタン装置71は、その内部にボタン用LED77が配設されており、該ボタン用LED77を発光させることにより演出ボタン72を光輝させて、遊技者に該演出ボタン72の押圧操作を促すことができる。このボタン用LED77は光源制御基板67に接続されており、後述する操作有効期間で点灯するように発光制御される(図3参照)。
上述した演出ボタン72を備えた演出ボタン装置71は、一般的な押圧操作用のボタン構造のものを適用することができるため、その詳細については省略する。
また、上記した特別図柄の図柄生成行程の実行中に、遊技者による演出ボタン72の押圧操作を促す操作有効期間が設定されている。この操作有効期間では、画像表示器14で操作演出画像(図示せず)が変動表示される。操作演出画像としては、演出ボタン72の押圧操作に従って表示変化するようにした操作演出画像パターンに従って表示制御されるものであり、図示しない特別図柄処理により操作演出画像の表示実行を選定した場合に、予め定められた複数の操作演出画像パターンから選択されたパターンに従って表示制御される(図4中の操作演出表示処理)。ここで、操作有効期間(操作期間フラグ=1)では、図4の操作演出処理によって、演出ボタン72の押圧操作により発生した操作信号の回数をカウントし、その累積数を発生回数として記憶する。この発生回数の増加に従って、画像表示器14で操作演出画像を変動表示する。この操作演出画像としては、前記発生回数の増加に従って当該図柄生成行程で当り確定を期待させるような演出に複数回変化するようにしており、変化を繰り返す毎に期待感が高まる演出となっている。これにより、遊技者の遊技への参加意識を高めることができる。尚、操作有効期間中でカウントした発生回数は、操作有効期間の満了に伴ってリセットする。
このような操作有効期間は、特別図柄処理により選定された操作演出画像パターンに従って決まるようにしており、図柄生成工程の実行中の所定タイミングで開始され、その後の所定時間経過したタイミングで満了する。すなわち、図柄生成工程の実行中に所定タイミングとなることにより、本発明にかかる開始条件が成立して操作有効期間を開始し、その後に所定時間経過することにより、本発明にかかる満了条件が成立して操作有効期間を満了する(図4参照)。具体例としては、図柄生成行程の実行中に、画像表示器14でリーチ発生する演出画像を表出させるタイミングにより、開始条件の成立が設定され、当該図柄生成行程における特別図柄の確定したタイミングにより、満了条件の成立が設定されている。
一方、上記の操作有効期間を除く期間が非操作期間(操作期間フラグ=0)であり、該非操作期間は演出ボタン72の押圧操作を遊技者に求めない期間である。この非操作期間であっても、演出ボタン装置71から操作信号を入力すると、その回数をカウントして、非操作期間における発生回数として累積加算する。そして、この発生回数の増加に従って、上記した装飾ランプ装置32a〜32tを所定のランプ発光態様により発光制御する照度変遷処理(図5参照)を実行するようにしている。この照度変遷処理では、発生回数が予め設定した複数の回数値に達することによりランプ発光態様を変化する処理を行う。ここで、ランプ発光態様を変化する前記回数値としては、互いに異なる複数の値を設定しており、最も小さい値の閾値から、第一判定値、第二判定値、第三判定値、第四判定値まで順に大きい回数となるように設定されている。本実施例では、例えば、閾値が20回に設定され、第一判定値が30回、第二判定値が40回、第三判定値が50回、第四判定値が60回というように夫々設定されている。
本実施例のランプ発光態様としては、図柄生成行程で装飾ランプ装置32a〜32tの発光制御により実行される上記の発光演出態様を、該装飾ランプ装置32a〜32tの全部または一部により実行するようにしたものとして夫々設定されている。具体的には、装飾ランプ装置32a〜32tの全てにより発光演出態様を実行する常態のランプ発光態様と、装飾ランプ装置32a〜32tの一部を選択して発光演出態様を実行する第一〜第五照度レベルのランプ発光態様とが設定されている。ここで、第一照度レベルのランプ発光態様は、上記した前枠5の最上部の装飾ランプ装置32nと、左右上部および左右下部の装飾ランプ装置32o〜32rと、上受皿7の装飾ランプ装置32sと、下受皿8の装飾ランプ装置32tとを消灯し、残りの装飾ランプ装置32a〜32mを点灯・点滅作動することによって、発光演出態様を実行するものである。また、第二照度レベルのランプ発光態様は、装飾ランプ装置32n〜32tに加えて、前枠5の円形開口部周りに配設された装飾ランプ装置32j〜32mを消灯し、残りの装飾ランプ装置32a〜32iにより発光演出態様を実行するものである。この第二照度レベルでは、前枠5に配設された装飾ランプ装置32j〜32tが全て消灯し、遊技盤10に配設された装飾ランプ装置32a〜32iのみを発光制御する。また、第三照度レベルのランプ発光態様は、装飾ランプ装置32j〜32tに加えて、遊技盤10の左右下部位の装飾ランプ装置32h,32iと「家紋」マークの装飾ランプ装置32fと特別電動役物20aの装飾ランプ装置32gとを消灯し、残りの装飾ランプ装置32a〜32eを点灯・点滅作動することによって、発光演出態様を実行するものである。また、第四照度レベルのランプ発光態様は、装飾ランプ装置32f〜32tに加えて、画像表示器14の上下左右周囲の装飾ランプ装置32b〜32eを消灯し、装飾ランプ装置32aを点灯・点滅作動することによって、発光演出態様を実行するものである。また、第五照度レベルのランプ発光態様は、装飾ランプ装置32a〜32tの全てを消灯するものであり、実質的に発光演出態様を実行しないものである。こうした各照度レベルのランプ発光態様としては、各ランプ発光態様で点灯・点滅作動する装飾ランプ装置32a〜32tが機台前面の外側周囲から中央に向かって段階的に変化するものとなっており、該装飾ランプ装置32a〜32tの配設位置に従って設定したものとなっている。
こうした第一〜第五照度レベルのランプ発光態様は、上述したように装飾ランプ装置32a〜32tの一部または全部を消灯するものであるから、常態のランプ発光態様に比して、機台前面側の照度が低くなる。そして、第一照度レベルから第五照度レベルへ向かって、消灯するランプ個数が段階的に増加することから、前記照度が段々と低くなっていく。すなわち、機台前面側の照度は、常態のランプ発光態様(以下、常態レベル)で最も高く、第一照度レベルから第五照度レベルまで段階的に低下していく。これは、機台前面側で照度計測しても明らかである。このように機台前面側の照度レベルが段階的に低下するように、常態レベルのランプ発光態様、第一照度レベルから第五照度レベルの各ランプ発光態様が夫々に設定されている。
尚ここで、第一照度レベルで消灯される装飾ランプ装置32n〜32tにより、第一発光制御群が構成される。同様に、第二照度レベルで消灯される装飾ランプ装置32j〜32mにより第二発光制御群が構成され、第三照度レベルで消灯される装飾ランプ装置32f〜32hにより第三発光制御群が構成され、第四照度レベルで消灯される装飾ランプ装置32b〜32eにより第四発光制御群が構成される。このように装飾ランプ装置32a〜32tは、第一〜第四発光制御群および装飾ランプ装置32aに区分けされて、夫々発光制御される。
上記した非操作期間での演出ボタン72の押圧操作により実行する処理を、各ランプ発光態様に従って以下説明する。
上記した操作有効期間(操作期間フラグ=1)や、非操作期間(操作期間フラグ=0)で演出ボタン72が操作されていなければ、装飾ランプ装置32a〜32tの全てを点灯・点滅作動することによって発光演出態様を実行し、常態レベルのランプ発光態様により発光制御されている。上述したように、操作有効期間では、演出ボタン72の押圧操作に従って操作演出処理(図4)により画像表示器14で操作演出画像が表示変化すると共に、該操作演出画像に合わせた発光演出態様が装飾ランプ装置32a〜32tの全てを点灯・点滅作動することにより実行される。
上記した操作有効期間(操作期間フラグ=1)や、非操作期間(操作期間フラグ=0)で演出ボタン72が操作されていなければ、装飾ランプ装置32a〜32tの全てを点灯・点滅作動することによって発光演出態様を実行し、常態レベルのランプ発光態様により発光制御されている。上述したように、操作有効期間では、演出ボタン72の押圧操作に従って操作演出処理(図4)により画像表示器14で操作演出画像が表示変化すると共に、該操作演出画像に合わせた発光演出態様が装飾ランプ装置32a〜32tの全てを点灯・点滅作動することにより実行される。
一方、例えば、図柄生成行程の実行中の非操作期間(操作期間フラグ=0)で、遊技者により演出ボタン72が押圧操作されると、演出ボタン装置71は操作信号を発して、該操作信号が主制御基板60へ入力する。ここで、主制御基板60が操作信号を入力することにより、操作期間フラグ=0であることから、図5の照度変遷処理を実行する。そして、この照度変遷処理により、操作信号を入力する毎に、その入力した回数をカウントし、非操作期間における発生回数として累積加算する。尚、この発生回数が閾値よりも少なければ、演出ボタン72が操作されていない状態と同様に、常態レベルのランプ発光態様を継続して、装飾ランプ装置32a〜32tの全てで発光演出態様を実行する。
演出ボタン72の押圧操作が連続的に発生して発生回数が閾値(20回)に達すると、第一照度レベルを選択して、上記した光源制御基板67を介して、前枠5の最上部の装飾ランプ装置32n、左右上部および左右下部の装飾ランプ装置32o〜32r、上受皿7の装飾ランプ装置32s、および下受皿8の装飾ランプ装置32tにより構成された第一発光制御群を消灯し、残りの装飾ランプ装置32a〜32mにより発光演出態様を継続して、第一照度レベルのランプ発光態様を実行する。これに伴って、機台前面側の照度レベルが常態レベルから一段階低下して暗くなる。こうして機台前面の外側周囲に配設された第一発光制御群が一斉に消灯して暗くなることにより、遊技者が装飾ランプ装置32n〜32t(第一発光制御群)の消灯に気付き易く、周囲の他の機台と見比べること等によって該消灯を異変としてとらえ易い。ここで、前記照度レベルが常態レベルより低下すると(第一〜第五のいずれかの照度レベルを選択すると)、低下フラグ=1とする。さらに、本実施例にあっては、画像表示器14で、演出ボタン72の押圧操作を止めるように呼びかけるメッセージ画像(図示せず)を表示して、該押圧操作の停止を促す。
これ以降も連続的に操作信号を入力すると、これに伴って発生回数が増加し、該発生回数が第一判定値(30回)となると、第二照度レベルを選択して、前枠5の円形開口部周りに配設された装飾ランプ装置32j〜32mにより構成された第二発光制御群を消灯し、残りの装飾ランプ装置32a〜32iにより発光演出態様を継続して第二照度レベルのランプ発光態様を実行する。これにより、前枠5に配設された装飾ランプ装置32j〜32t(第一発光制御群および第二発光制御群)を全て消灯して、機台前面側の照度レベルがさらに一段階低下する。同様に、操作信号の継続した入力により発生回数が第二判定値(40回)となると、第三照度レベルを選択して、遊技盤10の装飾ランプ装置32f〜32iにより構成された第三発光制御群を消灯し、残りの装飾ランプ装置32a〜32eにより発光演出態様を継続して第三照度レベルのランプ発光態様を実行する。これにより、画像表示器14の周囲を除く装飾ランプ装置32f〜32t(第一〜第三発光制御群)を全て消灯し、照度レベルをさらに一段階低下する。さらに発生回数が第三判定値(50回)となると、第四照度レベルを選択し、画像表示器14の周囲の装飾ランプ装置32b〜32eにより構成された第四発光制御群を消灯して、装飾ランプ装置32aのみで発光演出態様を継続して第四照度レベルのランプ発光態様を実行する。さらに発生回数が第四判定値(60回)となると、第五照度レベルを選択して、装飾ランプ装置32aを消灯して、全ての装飾ランプ装置32a〜32tで発光演出態様を実行しない第五照度レベルのランプ発光態様とする。
このように非操作期間における操作信号の発生回数が増加するに従って、前枠5と遊技盤10に配設された装飾ランプ装置32a〜32tが、機台前面の外側周囲から中央部分に向かって順次段階的に消灯していき、機台前面側の照度レベルを順次低下するように制御実行している。そのため、各低下毎に、装飾ランプ装置の消灯に遊技者が気付き易く、該消灯という異変を解消することを求める感情が遊技者に誘起され得る。そして、演出ボタン72の押圧操作に従って、装飾ランプ装置32a〜32tが徐々に消灯していることから、該消灯という異変と演出ボタン72との因果関係を遊技者に気付かせ易く、遊技者に演出ボタン72の押圧操作を停止させ易くできる。
上述したように装飾ランプ装置32a〜32tの段階的な消灯により、遊技者が演出ボタン72の押圧操作を止めた場合には、操作信号の入力が停止する。そして、この入力停止から新たな入力が無いまま、所定の入力時間が経過すると、低下フラグ=1により復帰フラグ=1として、機台前面側の照度レベルを常態レベルに復帰させる図6の復帰処理を実行する。復帰処理では、先ず、機台前面側の照度レベルを一段階高くするように各装飾ランプ装置32a〜32tを発光制御し、一段階高い照度レベルのランプ発光態様を実行する。ここで、一段階高くした照度レベルが常態レベルであると、非操作期間における発生回数をリセットして、低下フラグ=0かつ復帰フラグ=0として復帰処理を満了する。一方、一段階高くした照度レベルが第一照度レベル以下であれば、予め設定したインターバル時間の時間消化を開始し、該インターバル時間が経過すると、照度レベルをさらに一段階高くする。さらに、常態レベルに復帰する前では、照度レベルを一段階高くする毎に、非操作期間における発生回数を10回づつ減算する。
例えば、第三照度レベルのランプ発光態様に従って装飾ランプ装置32a〜32eにより発光演出態様を継続している状態(発生回数=42回)で、図6の復帰処理(復帰フラグ=1)が開始されたとすると、第二照度レベルを選択し、第一発光制御群および第二発光制御群の消灯を維持して、装飾ランプ装置32f〜32iを加えた装飾ランプ装置32a〜32iにより発光演出態様を継続してランプ発光態様を実行する。これにより、機台前面側の照度レベルが一段階高くなる。さらに、累積した発生回数から10回を減算する(発生回数=32回)。そして、インターバル時間の時間消化を開始する。その後、インターバル時間が経過すると、第一照度レベルを選択し、第一発光制御群を維持して、装飾ランプ装置32j〜32mを加えた装飾ランプ装置32a〜32mにより発光演出態様を継続してランプ発光態様を実行すると共に、累積した発生回数から10回を減算する(発生回数=22回)。そして、再びインターバル時間の時間消化を開始し、時間経過すると、常態レベルを選択して、全ての装飾ランプ装置32a〜32tにより発光演出態様を実行する。これに伴って低下フラグ=0かつ復帰フラグ=0として、非操作期間における発生回数をリセットする。
尚、図6の復帰処理により照度レベルを順次復帰している際に、遊技者が演出ボタン72を押圧操作することによって新たな操作信号が入力すると、復帰フラグ=0として、図5の照度変遷処理により操作信号の入力した回数をカウントして発生回数に累積加算する。ここで、非操作期間における発生回数は、復帰処理により減算した値に、新たな操作信号の入力に従って発生回数を累積加算していくことにより、上述と同様に図5の照度変遷処理で照度レベルを段階的に低下するために発光制御する処理が実行される。例えば、図6の復帰処理により第一照度レベルに高くした状態で(発生回数=22回)、新たな操作信号の入力があると、その回数を照度変遷処理により発生回数に累積加算していき、該発生回数が第一判定値(=30回)に達すると、第二照度レベルを選択して、装飾ランプ装置32j〜32m(第二発光制御群)を消灯し、残りの装飾ランプ装置32a〜32iにより発光演出態様を継続して実行する。このように、復帰処理を実行している途中でも演出ボタン72が押圧操作されれば、それに応じて機台前面側の照度レベルを低下するようにし、照度変遷処理と復帰処理とを演出ボタン72の押圧操作に応じて適宜実行するように制御している。
また、上述したように非操作期間(操作期間フラグ=0)で演出ボタン72の押圧操作により常態レベルよりも低い照度レベルでランプ発光態様が実行されている場合では(低下フラグ=1)、図7の待機処理により待機フラグ=1とする。この待機フラグ=1の状態で、図柄生成行程が進行することにより操作有効期間を開始する開始条件が成立するタイミングとなったとしても、該操作有効期間を開始せずに、非操作期間(操作期間フラグ=0)を維持する。これは、復帰処理により照度レベルを段階的に高くしている途中であっても、常態レベルよりも照度レベルが低ければ(低下フラグ=1)、図7の待機処理により待機フラグ=1であることから、操作期間フラグ=0を維持する。この待機フラグ=1の状態で、復帰処理により常態レベルに復帰すると、低下フラグ=0により待機フラグ=0とし(図7参照)、前記した開始条件の成立により操作期間フラグ=1として操作有効期間を開始する。この場合には、待機フラグ=1である間も図柄生成行程が継続して進行していることから、操作有効期間が短縮される。一方、前記した開始条件の成立するタイミングを経過した後も待機フラグ=1のままで図柄生成行程が進行して、操作有効期間を満了する満了条件が成立するタイミングとなると、待機フラグ=0とする。これにより、当該図柄生成行程では操作有効期間が発生せずに、非操作期間が継続する。このように、非操作期間で遊技者による演出ボタン72の押圧操作によって機台前面側の照度が常態レベルよりも低い第一〜第五照度レベルである状態では、本来ならば操作有効期間が開始される場合にも非操作期間が継続し、操作有効期間が短縮または発生しない。これは、遊技者が本来得られるはずの遊技参加という利益が低減または未発生となることであり、換言すれば、非操作期間で演出ボタン72を押圧操作したことによる罰則である。
上述したように、本実施例の構成は、遊技者により演出ボタン72を操作させる操作有効期間以外の非操作期間で、遊技者により演出ボタン72が押圧操作されると、その操作した回数が増加するにつれて、機台前面側の照度を段階的に低下させるように装飾ランプ装置32a〜32tを順次消灯していることから、該装飾ランプ装置32a〜32tの段階的な消灯を遊技者が認識し易く、該消灯の発生を周囲の機台と見比べることによって異常として遊技者がとらえ易い。これにより、非操作期間での遊技者による演出ボタン72の押圧操作を抑制することができるため、演出ボタン72の故障が発生することを抑制でき、演出ボタン装置71の安定した作動が比較的長期に亘って維持できる。さらに、装飾ランプ装置32a〜32tの全部または一部が消灯した状態で演出ボタン72の押圧操作を停止すると、段階的に装飾ランプ装置32a〜32tを点灯・点滅作動するようにしていることから、照度レベルの低下が演出ボタン72の操作が原因であることを、遊技者に知らせる効果が一層向上する。これにより、次回以降に非操作期間で演出ボタン72が操作されることを抑制する効果も一層向上し、前記した故障の発生を抑制する効果がさらに高まる。
尚、本実施例にあって、主制御基板60、演出制御基板62、および光源制御基板67により、本発明にかかるボタン遊技制御手段が実現される。また、光源制御基板67により、本発明にかかるランプ制御手段が実現され、上記した照度変遷処理により、本発明にかかる発光態様制御処理および照度変遷処理を実現している。また、上記した操作演出処理と待機処理とにより、本発明にかかる期間処理を実現している。また、上記した各装飾ランプ装置32a〜32tにより、本発明にかかる装飾ランプが構成されている。
上述した本実施例の構成にあっては、装飾ランプ装置32a〜32tを第一〜第四発光制御群と装飾ランプ装置32aとに区分けして発光制御するようにしたものであるが、この区分けするパターンは適宜変更可能である。例えば、機台の上方から下方に向かって順次区分けしたり、下方から上方に向かって順次区分けすることもできる。また、本実施例では、五グループに区分けした構成であるが、区分け数も適宜設定することができる。
また、上述した本実施例の構成にあっては、第一〜第五照度レベルとするランプ発光態様として、第一〜第四発光制御群および装飾ランプ装置32aを順次消灯するようにした構成であり、各装飾ランプ装置32a〜32tを夫々にON−OFF制御するようにしたものである。これは、装飾ランプ装置32a〜32tをON作動とOFF作動という二段階に光量を増減調整したものである。この他の構成として、各装飾ランプ装置32a〜32tを夫々に複数段階の光量レベルに増減調整可能とし、各照度レベルに応じて各装飾ランプ装置32a〜32tの光量レベルを増減調整するように制御する構成としても良い。又は、各装飾ランプ装置の発光色を段階的に変化させることにより各照度レベルを達成するようにした構成とすることもできる。いずれにしても、機台前面側の照度が段階的に低下するように、複数のランプ発光態様を設定することができる。
本発明にあっては、上述した実施例に限定されるものではなく、上述の実施例以外の構成についても本発明の趣旨の範囲内で適宜変更して実施可能である。
1 パチンコ遊技機
14 画像表示器
32a〜32t 装飾ランプ装置(装飾ランプ)
72 演出ボタン
14 画像表示器
32a〜32t 装飾ランプ装置(装飾ランプ)
72 演出ボタン
Claims (5)
- 演出画像を表示する画像表示器と、
機台の前部に配設され、遊技者が操作可能な演出ボタンと、
該演出ボタンの押圧操作を遊技者に促す操作有効期間で、該押圧操作に伴って発生する操作信号に従って、画像表示器で所定の操作演出画像を変動表示するボタン遊技制御手段と、
機台の前部に配設された複数の装飾ランプと、
遊技の進行状況に応じて該装飾ランプを発光制御するランプ制御手段と
を備えたパチンコ遊技機において、
前記ランプ制御手段は、機台前面側の照度を、所定の常態レベルを含む複数段階の照度レベルに変化可能とするように、各照度レベルに応じて夫々設定された複数のランプ発光態様のいずれかに従って、前記装飾ランプを発光制御する発光態様制御処理を備え、
前記ボタン遊技制御手段は、
前記操作有効期間を除く非操作期間で、操作信号の発生回数をカウントし、発生回数が所定の閾値を越えると、該発生回数の増加に伴って前記照度が常態レベルから段階的に順次低くなるように、ランプ発光態様を選択して、前記ランプ制御手段の発光態様制御処理を介して装飾ランプを発光制御させる照度変遷処理と、
機台前面側の照度が常態レベルよりも低い状態で、操作信号の発生回数の増加が停止すると、照度を常態レベルに復帰させる復帰処理と
を備えていることを特徴とするパチンコ遊技機。 - ボタン遊技制御手段の復帰処理は、操作信号の発生回数の増加が停止すると、機台前面側の照度が常態レベルまで段階的に順次高くなるように、ランプ発光態様を選択して、ランプ制御手段の発光態様制御処理を介して装飾ランプを発光制御させる処理内容を備えていることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。
- ボタン遊技制御手段は、所定開始条件の成立に伴って操作有効期間を開始し、所定満了条件の成立に伴って該操作有効期間を満了する期間処理を備えたものであって、
前記期間処理は、機台前面側の照度が常態レベルよりも低い状態で、前記開始条件が成立すると、操作有効期間を開始せずに非操作期間を継続し、前記満了条件が成立する前までに前記照度が常態レベルに復帰すると、操作有効期間を開始する処理内容を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパチンコ遊技機。 - ランプ制御手段の発光態様制御処理は、装飾ランプの光量を増減調整可能とし、該光量を増減調整する発光制御により、照度レベルの段階的な変化を実現する複数のランプ発光態様を夫々に生成するようにした処理内容を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のパチンコ遊技機。
- ランプ制御手段の発光態様制御処理は、機台前面側に配設された複数の装飾ランプを予め定められた複数の発光制御群に区分けし、該発光制御群を選択的に発光制御することにより、照度レベルの段階的な変化を実現する複数のランプ発光態様を夫々に生成するようにした処理内容を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のパチンコ遊技機。
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Cited By (2)
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JP2021003503A (ja) * | 2019-06-27 | 2021-01-14 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
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-
2012
- 2012-08-31 JP JP2012190917A patent/JP2014045928A/ja active Pending
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