JP2014044502A - データ処理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】アプリケーションの実行中に受付可能となる複数種の指示情報(コマンド)を表現した各指標(マーク)の配列の中から任意の指標がユーザ指定されるだけで、その指標に割り当てられている動作を実行できるようにする。
【解決手段】書画カメラ3による紙シート7の撮影画像を解析することによりユーザによって指示され紙シート7上のマーク8を認識し(ステップS37)、そのマーク8に基づいてマークテーブルYを参照することによって(ステップS38)、そのマーク8に対応するコマンドを読み出すと共に(ステップS38)、そのコマンドに応じた動作の実行を現在実行中のアプリケーションに対して指示する(ステップS39)。
【選択図】 図12

Description

本発明は、複数のアプリケーションを備えたデータ処理装置及びプログラムに関する。
従来、パーソナルコンピュータなどのデータ処理装置に対してコマンド(指示情報)を入力する場合、そのコマンド入力を簡素化する技術としては、コマンド入力媒体として紙シートを使用する技術、すなわち、紙シートに印刷されている複数の指標(マーク)のいずれかをユーザが指先などで指定している様子をカメラで撮影し、その撮影画像を解析することによって、どの指標が指示されたのかを判別し、その指標に割り当てられているコマンドを入力するようにした技術が存在している(特許文献1参照)。
特開2012−14606号公報
しかしながら、上述した特許文献の技術は、紙媒体パンフレット(紙シート)上でユーザ指定されたマークを認識し、そのマークに対応する情報コンテンツを床面に表示させる案内システムであり、マークと情報コンテンツとを対応付けによって表示可能なコンテンツ数が増えると、紙媒体上のマーク数も多くなり、全体として煩雑なものとなり、かえって操作性を損なう危険性があった。
本発明の課題は、アプリケーションの実行中に受付可能となる複数種の指示情報を表現した各指標の配列の中から任意の指標がユーザ指定されるだけで、その指標に割り当てられている動作を実行できるようにすることである。
上述した課題を解決するために本発明のデータ処理装置は、
複数のアプリケーションを備えたデータ処理装置であって、
アプリケーション毎にそのアプリケーションの実行中に受付可能となる複数種の指示情報とこの各指示情報を表現した複数種の指標とを対応付けて記憶管理する指標記憶手段と、
現在実行中のアプリケーションで受付可能となる複数種の指示情報に対応する各指標が配列出力されている出力媒体内からユーザ操作によって任意に指定された指標を判別する判別手段と、
前記判別手段によって判別された指標に基づいて前記指標記憶手段を参照することによりその指標に対応する指示情報を選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された指示情報にしたがった動作を現在実行中のアプリケーションに行わせるための制御を行う制御手段と、
を備えたことを特徴とするデータ処理装置である。
上述した課題を解決するために本発明の他のデータ処理装置は、
複数のアプリケーションを備えたデータ処理装置であって、
アプリケーションの実行中に受付可能となる複数種の指示情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された複数種の指示情報毎に、各指示情報を表現した複数種の指標を生成する生成手段と、
前記取得手段によって取得された複数種の指示情報と前記生成手段によって生成された複数種の指標とを対応付けて記憶管理する指標記憶手段と、
前記生成手段によって生成された複数種の指標を配列出力する出力手段と、
を備えたことを特徴とするデータ処理装置である。
本発明によれば、アプリケーションの実行中に受付可能となる複数種の指示情報を表現した各指標の配列の中から任意の指標がユーザ指定されるだけで、その指標に割り当てられている動作を実行することができ、操作性の更なる向上を期待することが可能となる。
ビデオ会議システム(通信システム)を示したブロック図。 ビデオ会議システムを構成するデータ処理装置1側の書画カメラ3を説明するための図。 コマンド入力媒体としての紙シート7を説明するための図。 紙シート7を利用してユーザが所望するマーク8を指差す指差し操作を行った場合に、そのマーク認識方法を説明するための図。 内蔵カメラ付きデータ処理装置(例えば、ノート型のパーソナルコンピュータ)1の基本的な構成を示したブロック図。 アプリケーション実行中に表示される画面の構成ファイルXを説明するための図。 構成ファイルX内に設けられた内部テーブルの設定内容を具体的に示すと共に、この内部テーブルの設定内容に基づいて自動生成されたマークテーブルYの内容を説明するための図。 アプリケーション画面を例示した図。 シート管理テーブルZを説明するための図。 起動対象のアプリケーションの選択に応じて実行開始されるデータ処理装置1の動作(本実施形態の特徴的な動作)を説明するためのフローチャート。 図10の動作に続くフローチャート。 図11の動作に続くフローチャート。 本実施形態の変形例として、紙シート7を利用してユーザが所望するマーク8を指差した場合に、そのマーク認識方法の他の例を説明するための図。
以下、図1〜図12を参照して実施形態を説明する。
図1は、ビデオ会議システム(通信システム)を示したブロック図である。
ビデオ会議システムは、遠隔の会議参加者(発言者)同士が相手の顔画像(例えば、動画)や資料画像を自己の端末画面で見ながら相手と音声通話を行うことが可能な通信システムである。このビデオ会議システムは、内蔵カメラ付きデータ処理装置1として、例えば、ディスクトップ型やノート型のパーソナルコンピュータ、タブレット端末などの携帯端末装置が公衆通信網(インターネット、無線通信網)2を介して接続されており、各データ処理装置1の間で高速双方向通信が可能な遠隔会議システムである。
データ処理装置1には、会議用の資料などを撮影する書画カメラ3、マイクとヘッドフォンを一体化したヘッドセット4、印刷装置5が有線接続あるいは無線接続されている。この場合、会議参加者(発言者)S1、S2、S3、…の全員あるいはその何人かには、データ処理装置1、ヘッドセット4のほか、書画カメラ3、印刷装置5が備えられている。なお、図示の例では、発言者S1、S2側に書画カメラ3、印刷装置5を備えた場合を例示し、また、発言者S1、S2、S3、…のうち、その一人(発言者S2)を議長(調停者)としている。
データ処理装置1は、自己の内蔵カメラ(図1では図示省略)から取得した自己の顔画像データや書画カメラ3から取得した資料画像データ、ヘッドセット4から取得した自己の音声データを圧縮処理して他の各データ処理装置1に送信し、また、他のデータ処理装置1から遠隔会議相手の顔画像データや資料画像データ、相手の音声データを受信取得すると、この画像データ、音声データを解凍処理して自己の端末画面に表示させたり、ヘッドセット4に音声出力させたり、また、資料画像データを印刷装置5に送信して印刷出力させたりする。
図2は、データ処理装置1側に有線接続あるいは無線接続されている書画カメラ3を説明するための図である。
書画カメラ3は、机面などに載置された会議用の資料6などをその上方向(略真上方向)から撮影するスタンド型のデジタルカメラであり、図示省略したが、撮影レンズからの被写体像が撮像素子(CCDやCMOSなど)に結像されることにより静止画像、動画像を高精細に撮影可能となっている。また、書画カメラ3は、会議用の資料6を撮影するカメラとして機能するほか、その撮影範囲内に載置されたコマンド入力用の紙シート7を撮影するカメラとして機能するようにしている。なお、書画カメラ3は、撮影レンズや撮像素子を含む画像テータ生成部のほか、中央演算処理装置や画像処理装置などを含む画像データ処理部を有する構成となっているが、この画像データ処理部をデータ処理装置1側に備えるようにしてもよい。
紙シート7は、アプリケーション(例えば、会議)毎にそのアプリケーションで受付可能となる複数種の指示情報(コマンド)を表現した各指標(マーク)8が配列印刷されている紙シートであり、アプリケーション(例えば、会議)毎に印刷装置5から印刷発行されたものである。この会議用として最適な紙シート7が書画カメラ3の撮影範囲内に載置されている状態において、ユーザ(会議参加者)が紙シート7上の所望する指標(マーク)8を指先でなどで指差しする指差し操作を行うと、書画カメラ3は、そのユーザがマーク8を指差している様子を撮影する。データ処理装置1は、書画カメラ3からその撮影画像を取得し、その撮影画像を解析することによって、どのマーク8がユーザ指定されたのかを判別して、そのマーク8に割り当てられているコマンドを入力するようにしている。なお、指差し操作は、マーク8に指先を接触させても接近させてもよく、どのマーク8がユーザ指定されたかを認識できれば、その接近具合も問わない。このように紙シート7は、マーク8への指差し操作とデータ処理装置1側の動作(マーク8の種類に応じた動作)とを連動させる際に使用される。
図3は、紙シート7を説明するための図である。
紙シート7は、複数種のマーク8が配列印刷された帯状の紙シートで、図示の例では、矩形のマーク8を2×4のマトリックス状に配列印刷した場合を例示している。紙シート7の上部右端側にはシート名「会議(1)」と共にシート識別情報(シートID)を示したバーコード情報9が印刷されている。各マーク8上の文字列は、入力されるコマンド名を明記したもので、例えは、図中、上段の左側のマーク7から“資料(1)”、“資料(2)”、“発言者(S1)”、“発言者(S2)”の文字列(コマンド名)が印刷され、また、下段の左側のマーク7から“発言者(S3)”、“発言”、“賛成”、“印刷”の文字列(コマンド名)が印刷されている。
ここで、“資料(1)”、“資料(2)”のマーク8は、その資料データの送信を要求する際にユーザ指定されるマークである。“発言者(S1)”、“発言者(S2)”、“発言者(S3)”のマーク8は、発言者の映像(顔画像)の送信を要求する際にユーザ指定されるマークである。“発言”のマーク8は、自己が発言する際に議長に対して調停を要求する際にユーザ指定されるマークである。“賛成”のマーク8は、相手の発言内容が良かった場合など、その発言者に賛同したことを伝える際にユーザ指定されるマークである。このように紙シート7に印刷されている各種のマーク8とそのマーク8の種類に応じた動作とは1対1に関連付けられている。なお、紙シート7上の各種マーク8は、アプリケーション毎に異なり、アプリケーション毎に異なる動作に関連付けられている。
図4は、紙シート7を利用してユーザが所望するマーク8を指差す指差し操作を行った場合に、そのマーク認識方法を説明するための図である。
紙シート7上のマーク8をユーザが指差している様子が書画カメラ3によって撮影されると、データ処理装置1は、その撮影画像を基に、どのマーク8が指示されたのかを次のようにして判別(認識)するようにしている。すなわち、紙シート7上の矩形マーク8の全体は、その赤色の矩形枠(赤枠)によって構成されている。書画カメラ3は、色フィルタ機能によって赤色のみを撮影する。
データ処理装置1は、書画カメラ3から取得した撮影画像の中からマーク8の矩形枠に最も近いサイズの赤枠画像を抽出する。図示の例では、資料(1)と資料(2)のマーク7の赤枠画像を抽出した場合を例示したもので、この赤枠画像の中からユーザの指差しによって赤枠が欠けた(指で切られた)部分を有する赤枠画像を特定し、その赤枠画像がユーザによって指差しされたマーク8として認識するようにしている。なお、図示の例では資料(1)と資料(2)のマーク7のうち、資料(2)のマーク8が指差し操作によってユーザ指定されたマーク8として認識された場合である。これによって資料(2)を入手して自己の端末画面に表示させることが可能となる。
図5は、内蔵カメラ付きデータ処理装置(例えば、ノート型のパーソナルコンピュータ)1の基本的な構成を示したブロック図である。
データ処理装置1の中核を成すCPU11は、電源部12からの電力供給によって動作し、記憶部13内の各種のプログラムに応じてこのデータ処理装置1の全体動作を制御する中央演算処理装置である。記憶部13は、各種のプログラムや情報を記憶するもので、図10〜図12に示した動作手順に応じて本実施形態を実現するためのプログラムや各種のアプリケーションなどが格納されているプログラム領域13aのほか、このデータ処理装置1で必要とされる各種のデータを記憶するデータ領域13bと、一時記憶用のワーク領域13cを有し、データ領域13bには、後述する構成ファイルX、マークテーブルY、シート管理テーブルZなどが記憶されている。
通信部14は、電子メール機能、インターネット接続機能などの動作時に、ブロードバンドの公衆通信網に接続(例えば、光通信接続)される。キー操作部15は、押しボタン式の各種のキーを備え、データやコマンドを入力する。ポインティングデバイス(マウス)16は、画面上のアイコン、ボタンを選択指定してデータやコマンドを入力する。ここで、本実施形態においては、現在実行中のアプリケーションで受付可能なコマンドを入力する手段として、上述のように紙シート7上を利用したコマンド入力に限らず、マウス16を利用して表示画面上のアイコン、ボタンをポイント指定することによって同様のコマンドを入力したり、キー操作部15のキー操作によって同様のコマンドを入力したりすることも可能としている。
表示部17は、縦横比の異なる画面を有した高精細液晶ディスプレイあるいは有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイで、作業画面などを表示する。内蔵カメラ18は、対面するユーザ(会議参加者)を撮影するデジタルカメラで、図示省略したが、撮影レンズからの被写体像が撮像素子(CCDやCMOSなど)に結像されることにより静止画像、動画像を高精細に撮影可能となっている。外部接続部19は、USB(Universal Serial Bus)コネクタを有し、会議用の資料などを撮影する書画カメラ3、ヘッドセット4、印刷装置5などが接続可能となっている。
図6は、アプリケーション実行中に表示される画面の構成ファイルXを説明するための図である。
構成ファイルXは、アプリケーション画面のレイアウト用で、アプリケーションの実行時に表示される画面上にアイコンをどこに配置するか、どのような大きさで配置するかなどの画面レイアウトの構成が設定されるファイルである。このような構成ファイルXは、アプリケーションの画面毎に設けられ、一つのアプリケーションで複数の画面を使用する場合には、画面数に対応して複数の構成ファイルXが設けられる。このように一つのアプリケーションに複数の構成ファイルXが設けられている場合には、紙シート7は、構成ファイルX毎に用意されている。すなわち、紙シート7は、上述したようにアプリケーション毎に用意されたものであるが、更に、一つのアプリケーションに複数の構成ファイルXが設けられている場合には、構成ファイルX毎に用意されている。
図示の例は、各種のアプリケーションA、B、Cの画面レイアウト用として、「構成ファイル(1)会議(1)」、「構成ファイル(2)会議(2)」、「構成ファイル(3)会議(3)」が設けた場合である。この「構成ファイル(1)会議(1)」には、内部テーブル(11)、内部テーブル(12)が設定され、「構成ファイル(2)会議(2)」には、内部テーブル(21)、内部テーブル(22)、内部テーブル(23)が設定され、「構成ファイル(3)会議(3)」には、内部テーブル(31)、内部テーブル(32)が設定されている。
図7は、構成ファイルX内に設けられた内部テーブルの設定内容を具体的に示すと共に、この内部テーブルの設定内容に基づいて自動生成されたマークテーブルYの内容を説明するための図である。
図示の例は、構成ファイルXの内部テーブルとして、「構成ファイル(1)会議(1)」の内部テーブル(11)、内部テーブル(12)を示し、内部テーブル(11)は「コマンド」、「マウス指示画面座標位置」、「キー」の各項目を有している。「コマンド」は、アプリケーション画面上に表示されるアイコンを示すと共にそのアイコンに割り当てられているコマンドを示し、図示の例は、“発言”、“賛成”、“印刷”、…が設定されている場合を示している。
「マウス指示画面座標位置」は、マウス操作によってアイコンを選択する場合のアイコン(“発言”、“賛成”、“印刷”、…)の座標位置を示している。図8は、アプリケーション画面上のアイコンの表示例を示した図である。図示のアプリケーション画面には、複数人の相手の顔画像が配置表示されていると共に、各種の資料として、資料(1)、資料(2)が配置表示され、更にアプリケーション画面上の所定位置には、複数のアイコンが表示されている状態を例示している。「マウス指示画面座標位置」は、このアプリケーション画面上のアイコンの表示座標位置を示している。「キー」は、マウス操作でのアイコン選択に代わるキー操作を示し、アイコン“発言”、“賛成”、“印刷”、に対応して、“F1”、“F2”、“F3”、…の各キーが割り当て設定されている。
内部テーブル(12)は、「コマンド」、「マウス指示画面座標位置」、「キー」の各項目を有し、「コマンド」には、“資料(1)”、“資料(2)”、“資料(3)”、“発信者(S1)”、“発信者(S2)”、“発信者(S3)”、…が設定されている。このような内部テーブル(11)、内部テーブル(12)の設定内容に基づいてマークテーブルYが自動生成される。マークテーブルYは、アプリケーションの実行中に受付可能となる複数種のコマンドとこの各コマンドを表現した複数種のマーク8とを対応付けた紙シート7をアプリケーション毎に記憶管理する情報シートであり、「コマンド」、「マーク」の各項目を有している。また、マークテーブルYには、各紙シート7の個々を識別するシートIDが記憶されている。
図示の例において、内部テーブル(11)に対応するマークテーブルYには、“発言”、“賛成”、“印刷”、…の「コマンド」に対応する「マーク」として、“M1”、“M2”、“M3”、…が設定され、内部テーブル(12)に対応するマークテーブルYには、“資料(1)”、“資料(2)”、“資料(3)”、“発言者(S1)”、“発言者(S2)”、“発言者(S3)”の「コマンド」に対応する「マーク」として、“M11”、“M12”、“M13”、“M14”、“M15”、“M16”が設定されている。更に、マークテーブルYには、それを識別する「シートID」として“ID1”が設定されている。
図9は、シート管理テーブルZを説明するための図である。
シート管理テーブルZは、マークテーブルYが自動生成される毎に、マークテーブルYに関する情報を記憶管理するテーブルであり、「構成ファイルID」、「内部テーブルID」、「シートID」の各項目を有している。このようにシート管理テーブルZは、各紙シート7の個々とアプリケーションの個々とを対応付けるシートIDをリンク情報として記憶管理するもので、図示の例は、「構成ファイルID」が“アプリケーションA(会議(1))”、「内部テーブルID」が“(11)”、「シートID」が“ID1”が設定され、また、「構成ファイルID」が“アプリケーションA(会議(1))”、「内部テーブルID」が“(12)”、「シートID」が“ID2”が設定され、更に「構成ファイルID」が“アプリケーションA(会議(2))”、「内部テーブルID」が“(21)”、「シートID」が“ID3”のシート管理テーブルZが設定されている場合である。
次に、本実施形態におけるデータ処理操作1の動作概念を図10〜図12に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、ネットワークなどの伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。すなわち、記録媒体のほかに、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用して本実施形態特有の動作を実行することもできる。なお、図10〜図12は、データ処理装置1の全体動作のうち、本実施形態の特徴部分の動作概要を示したフローチャートであり、この図10〜図12のフローから抜けた際には、全体動作のメインフロー(図示省略)に戻る。
図10〜図12は、起動対象のアプリケーションの選択に応じて実行開始されるデータ処理装置1の動作(本実施形態の特徴的な動作)を説明するためのフローチャートである。
先ず、データ処理装置1のCPU11は、ユーザ操作などにより選択指定されたアプリケーションを起動(図10のステップS1)させた後、そのデフォルト画面を表示部17にレイアウト表示(ステップS2)させると共に、その構成ファイルXの内部テーブルに対してデフォルト画面の表示内容に基づいてデフォルト設定を行う(ステップS3)。この状態において、ユーザ操作により画面構成の変更設定が指示されたかを調べる(ステップS4)。ここで、ユーザは、選択したアプリケーションの画面レイアウトを、例えば、会議(1)用として設定する場合には、その会議が開催される前に、その画面レイアウトを会議(1)用に適宜変更設定するために画面構成の変更設定を指示する。
いま、ユーザ操作により画面構成の変更設定が指示されたときには(ステップS4でYES)、アイコン、ボタンの追加、削除など、画面レイアウトをユーザ操作に応じて任意に変更する処理を行う(ステップS5)。これによって画面レイアウトを変更すると、その変更後の画面レイアウトを構成ファイルXとして登録することがユーザ操作によって指示されたかを調べる(ステップS6)。いま、その登録指示が無ければ(ステップS6でNO)、上述のステップS4に戻るが、その登録指示が有れば(ステップS6でYES)、アプリケーション画面上のアイコン、ボタンを抽出すると共に(ステップS7)、抽出したアイコン、ボタンを基に内部テーブルを設定する処理を行う(ステップS8)。この場合、抽出したアイコン、ボタン毎にそのアイコン、ボタンに割り当てられているコマンドを取得して、「コマンド」、「マウス指示画面座標位置」の各項目への設定を行うほかに、特定のアイコン、ボタンに対応してそのアイコン、ボタンに割り当てられているコマンドを入力する「キー」項目への設定を行う。
次に、ユーザ操作により画面構成の変更設定の終了が指示されたかを調べ(ステップS9)、変更設定の終了が指示されるまで(ステップS9でNO)、上述のステップS4に戻り、以下、上述の動作を繰り返すが(ステップS4〜S9)、変更設定の終了が指示されたときには(ステップS9でYES)、上述のように設定した内部テーブルを含む構成ファイルXを記憶すると共に、その構成ファイルIDを生成して構成ファイルXに付加する(ステップS10)。次に、ユーザ操作によりマークテーブル(情報シート)Yの作成が指示されたかを調べ(ステップS11)、その作成指示が無ければ(ステップS11でNO)、図10〜図12のフローの終了となる。
また、マークテーブルYの作成指示が有れば(ステップS11でYES)、上述のステップS7で抽出した各アイコンに対応するマーク8を生成し(ステップS12)、このマーク8を基にマークテーブルYを自動生成する(ステップS13)。この場合、抽出したアイコン、ボタン毎に、そのアイコン、ボタンに割り当てられているコマンドと、上述のようにして生成したマーク8とを対応付けたマークテーブルYを自動生成する。そして、シートIDを生成してマークテーブルYに記憶させる(ステップS14)。これによってマークテーブルYを生成すると、そのシートに関する情報として「構成ファイルID」、「内部テーブルID」、「シートID」の各項目を持ったレコードを生成してシート管理テーブルZに追加登録する(ステップS15)。
そして、「シートID」をバーコード情報9に変換して、そのバーコード情報9と共に、マークテーブルY内の各「マーク」を外部接続部19から印刷装置5に送信して印刷出力させる(ステップS16)。この場合、印刷装置5側では、所定の印刷フォームに応じてバーコード情報を所定の位置に印刷すると共に、マークテーブルYの「マーク」を順次配列印刷させる。例えば、“マークM1”、“マークM2”を配列印刷させるが、この場合、“マークM1”にはコマンド名として“発言”、“マークM2”には、コマンド名として“賛成”が印刷される。
これによって紙シート7が自動発行されるが、この紙シート7は、アプリケーション毎(更にはアプリケーション実行中に表示される画面(構成ファイルX)毎)に生成される。すなわち、アプリケーション実行中に表示される画面が複数存在している場合には、そのアプリケーション画面毎にアイコン、ボタン(コマンド)を取得し、複数の画面毎に取得した各アイコン、ボタンに基づいて複数種のマークを生成し、複数の画面毎にマークテーブルYを生成すると共に、複数の画面毎に紙シート7を印刷発行させる。このような印刷が終わると、図10〜図12のフローの終了となる。
一方、画面構成の変更設定が指示されなければ(ステップS4でNO)、図11のフローに移り、ユーザ操作により構成ファイルXの読み出しが指示されたかを調べる(ステップS17)。ここで、ユーザは、会議の開催に当たり、予め会議用として設定しておいた構成ファイルXの読み出しをユーザ操作により指示する。いま、構成ファイルXの読み出しが指示されたときには(ステップS17でYES)、シート管理テーブルZを参照して、各構成ファイルXの一覧を表示させる(ステップS18)。そして、この一覧画面の中からユーザ操作によって任意の構成ファイルXが選択指定されると(ステップS19)、シート管理テーブルZを参照して、その選択指定の構成ファイルXから内部テーブルを読み出し(ステップS20)、その内部テーブルの設定内容に応じたアプリケーション画面を表示部17に表示させる(ステップS21)。
このようにして所望する会議用のアプリケーション画面が表示されている状態において、書画カメラ3からの撮影画像を取得し(ステップS22)、その撮影画像を解析することにより紙シート7上のいずれかのマーク8がユーザによる指差し操作によって指定されたかを調べる(ステップS23)。ここで、マーク8が指差し操作によって指定されていなければ(ステップS23でNO)、キー操作又はマウス操作のいずれかが行われたかを調べ(ステップS24)、キー操作又はマウス操作のいずれも行われなければ(ステップS24でNO)、上述のステップS22に戻る。
いま、キー操作又はマウス操作を検出したときには(ステップS24でYES)、どのキーが操作されたのか、どのアイコンやボタンの位置がマウス操作されたのかに応じて,その操作キーに対応付けられているコマンド又はマウス操作された位置(アイコンやボタン)の個々に対応付けられているコマンドを内部テーブルから読み出し(ステップS25)、そのコマンドに応じた動作の実行を、現在実行中のアプリケーションに対して指示する(ステップS26)。
このようなアプリケーションの動作実行により他の内部テーブルへの移行を要するかを調べ(ステップS27)、他の内部テーブルへの移行が不要なときには(ステップS27でNO)、上述のステップS22に戻って操作待ち状態となるが、他の内部テーブルへの移行を要するときには(ステップS27でYES)、当該他の内部テーブルを読出対象として指定(ステップS28)した後、上述のステップS20に戻り、その内部テーブルの設定内容を読み出し、以下、上述の動作を繰り返す。
また、書画カメラ3からの撮影画像を解析することにより紙シート7上のいずれかのマーク8が指差し操作によって指定されたときには(ステップS23でYES)、図12のフローに移り、撮影画像を解析することにより紙シート7上のバーコード情報を読み込んでシートIDに変換する(ステップS29)。そして、現在実行中の構成ファイルXの内部テーブルに対応付けられている「シートID」をシート管理テーブルZから読み出し、紙シート7から読み込んだシートIDと比較して両者は一致するかを調べる(ステップS30)。つまり、書画カメラ3の前に置いた紙シート7は、現在実行中のアプリケーション画面に対応する紙シート7であるかを調べる。
いま、両者の不一致を検出したときには(ステップS30でNO)、現在実行中のアプリケーション画面に対応する紙シート7ではないので、予め任意に設定されている優先フラグ(図示省略)を参照し、紙シート7から読み込んだシートIDをシート管理テーブルZから読み出したシートIDよりも優先するかを調べる(ステップS31)。つまり、書画カメラ3の前に置いた紙シート7を現在実行中のアプリケーション画面よりも優先するかを調べ、優先しないことが設定されているときには(ステップS30でNO)、つまり、シート管理テーブルZから読み出したシートIDを優先する場合には、紙シート7の交換を要求するメッセージを表示(ステップS36)させた後、図11のステップS22に戻る。
また、紙シート7から読み込んだシートIDを優先する場合には(ステップS31でYES)、このシートIDに基づいてシート管理テーブルZを参照し、それに対応付けられている構成ファイルXを読み出し(ステップS32)、現在実行中のアプリケーションと同一であるかを調べる(ステップS33)。つまり、シートIDは一致しないが、アプリケーションは同一であるかを調べ、同一のアプリケーションであれば(ステップS33でYES)、例えば、紙シート7から読み込んだシートIDが“ID1”、シート管理テーブルZから読み出したシートIDが“ID2”の場合、アプリケーションは“A”で同一であるため、次のステップS34に移り、その構成ファイルXから内部テーブルを読み出してレイアウト表示させる(ステップS35)。また、両者のアプリケーションが同一でなければ(ステップS33でNO)、紙シート7から読み込んだシートID対応のアプリケーションを起動(ステップS34)させた後、その構成ファイルXから内部テーブルを読み出してレイアウト表示させる(ステップS35)。
また、紙シート7から読み込んだシートIDとシート管理テーブルZから読み出したシートIDとが一致する場合には(ステップS30でYES)、書画カメラ3による紙シート7の撮影画像を解析することによりユーザによって指示され紙シート7上のマーク8を認識し(ステップS37)、そのマーク8に基づいてマークテーブルYを参照することによって(ステップS38)、そのマーク8に対応するコマンドを読み出すと共に(ステップS38)、そのコマンドに応じた動作の実行を現在実行中のアプリケーションに対して指示する(ステップS39)。その後、図11のステップS27に移る。
以上のように、本実施形態においてデータ処理装置1は、現在実行中のアプリケーションで受付可能となる複数種の指示情報(コマンド)に対応する各指標(マーク)8が配列印刷されている紙シート7上において、ユーザが任意のマーク8を指差すと、そのマーク8を判別すると共に、そのマーク8に基づいてマークテーブルYを参照することによりそのマーク8に対応するコマンドを選択し、そのコマンドにしたがった動作を現在実行中のアプリケーションに行わせるようにしたので、紙シート7上の各マーク8の配列をアプリケーション単位とすることができ、ユーザにあっては、数少ないマーク配列の中から所望のマーク8を指差すだけで、そのマーク8に割り当てられている動作を実行させることができ、操作性の更なる向上を期待することが可能となる。すなわち、アプリケーション実行中(会議中)の画面全体は、図8に示したように煩雑で見づらく、正確な位置で操作する必要があり、操作に不慣れなユーザにあっては、操作性の悪いものとなっていたが、アプリケーション単位の紙シート7上で任意のマーク8を指差す指差し操作だけで良いために操作性の向上を期待することが可能となり、会議に専念することができる。
CPU11は、紙シート7から取得したバーコード情報(シートID)に基づいてシート管理テーブルZを参照することによりそのシートID対応のアプリケーションを特定し、このアプリケーションが現在実行中である場合に、紙シート7上でユーザ指定された任意のマーク8を判別するようにしたので、紙シート7からアプリケーションを特定することができると共に、そのアプリケーションが現在実行中である場合に紙シート7を使用したマーク指定を有効とすることができ、紙シート7とアプリケーションとの対応関係を維持することが可能となる。
紙シート7から特定したアプリケーションが現在実行中ではない場合に、その旨をメッセージ表示によって報知するようにしたので、ユーザにあっては紙シート7の交換を行うことにより、紙シート7とアプリケーションとの対応関係を維持することが可能となる。
紙シート7から特定したアプリケーションが現在実行中ではない場合に、そのアプリケーションを起動させるようにしたので、ユーザにあっては特別な操作を行うこと無しに紙シート7とアプリケーションとの対応関係を維持することが可能となる。
現在実行中のアプリケーションで受付可能なコマンドを入力する手段として、紙シート7上を利用したコマンド入力に限らず、マウス16を利用して表示画面上のアイコンをポイント指定することによってコマンドを入力することもできるので、操作に慣れたユーザにあっては、入力手段を選択することができ、使い勝手が良くなる。
現在実行中のアプリケーションで受付可能なコマンドを入力する手段として、紙シート7を利用したコマンド入力に限らず、キー操作によってコマンドを入力することもできるので、操作に慣れたユーザにあっては、入力手段を選択することができ、使い勝手が良くなる。
マークテーブルYは、一つのアプリケーション内の構成ファイルX毎にその構成ファイルXを当該アプリケーションが実行した際に受付可能となる複数種のコマンドと、この各コマンドを表現した複数種のマーク8とを対応付けて記憶管理するようにしたので、アプリケーションの実行時に表示される画面レイアウトの構成と複数種のマーク8とを対応付けることが可能となる。
アプリケーションの実行中に受付可能となる複数種のコマンドを取得して、この各コマンドを表現するマーク8を生成してマークテーブルYに記憶するようにしたので、マークテーブルYの自動生成が可能となる。
紙シート7上で任意のマーク8がユーザ指定されている状態を書画カメラ3で撮影された際に、データ処理装置1は、その撮影画像を解析することによってどのマーク8が指定されたかを判別するようにしたので、ユーザにあってはマーク8の方向を指差すだけでアプリケーション処理が可能となる。
アプリケーションの実行中に受付可能となる複数種のコマンドを取得すると共に、各コマンドを表現した複数種のマーク8を生成し、この複数種のコマンドと複数種のマークとを対応付けてマークテーブルYに記憶させると共に、生成した複数種のマークを配列出力するようにしたので、ユーザにあっては、自動生成された紙シート7上で任意のマーク8を指差すだけで、そのマーク8に割り当てられている動作を実行させることができ、操作性の更なる向上を期待することが可能となる。
アプリケーションの実行中に受付可能となる複数種のコマンドは、マウス16の操作によりポイント指定が可能な表示画面上の各アイコンやボタンに割り当てられているコマンドとすることもできるので、現在実行中のアプリケーションで受付可能なコマンドを入力する手段として、紙シート7上を利用したコマンド入力に限らず、マウス16を利用してのコマンド入力も可能となり、操作に慣れたユーザにあっては、入力手段を選択することができ、より使い勝手の向上を期待することができる。
アプリケーションの実行中に受付可能となる複数種のコマンドは、キー操作部15上の各キーに割り当てられているコマンドとすることもできるので、現在実行中のアプリケーションで受付可能なコマンドを入力する手段として、紙シート7上を利用したコマンド入力に限らず、キー操作によるコマンド入力も可能となり、操作に慣れたユーザにあっては、入力手段を選択することができ、より使い勝手の向上を期待することが可能となる。
アプリケーション実行中に表示される複数の画面(構成ファイルX)毎に受付可能となる複数種のコマンドを取得し、複数の画面毎に取得した各コマンドに基づいて複数種のマークを生成し、複数の画面毎に、複数種のコマンドと複数種のマークとを対応付けてマークテーブルYに記憶させると共に、複数の画面毎に、生成した複数種のマークを配列出力するようにしたので、アプリケーション実行中に表示される複数の画面毎に紙シート7を自動生成することができる。
なお、上述した実施形態においては、紙シート7を利用してユーザが所望するマーク8を指差す指差し操作を行った場合に、そのマーク認識方法として、図4に示したように、各マーク8の中から指差しによって赤枠が欠けた(指で切られた)部分を有する赤枠画像を特定し、その赤枠画像がユーザによって指差しされたマーク8として認識するようにしたが、一部が欠けた赤枠画像が複数存在するような場合には、その複数の赤枠画像の中からその一つを次のようにして選択するようにしてもよい。
例えば、図13に示すように紙シート7上に3行×4列にわたってマーク8が配列印刷されている場合には、指差しによって複数のマーク8(図中、塗り潰したマーク部分)、つまり、図示の例では上から2行目左から3列目のマーク8と、3行3列目及び4列目のマーク8の一部が欠けた(指で切られた)状態となる。このような場合、一部が欠けた複数のマーク8のうち、例えば、最も上側のマーク8、図示の例では、2行3列目のマーク8を特定し、そのマーク8をユーザによって指差しされたマーク8として認識するようにしてもよい。なお、指差しする方向によっては、最も左側のマーク8あるいは最も右側のマーク8を指差しされたマーク8として認識するようにしてもよい。
上述した実施形態においては、複数種のマーク8が配列印刷されている紙シート7を印刷発行するようにしたが、表示部17上に複数種のマーク8を配列表示させるようにしてもよい。このように複数種のマーク8を配列表示させるようにすれば、印刷装置5が不要となる。
上述した実施形態においては、ユーザが紙シート7上のマーク8を指差している状態を書画カメラ3で撮影するようにしたが、表示パネル上にタッチパネルを配置したタッチ表示部(図示省略)を設け、このタッチ表示部に複数種のマーク8を配列表示させている状態において、ユーザが任意のマーク表示位置をタッチした際に、タッチされたマークを認識するようにしてもよい。このように複数種のマーク8を配列表示させるようにすれば、印刷装置5及び書画カメラなどの撮像装置が不要となる。
上述した実施形態においては、コマンドを表現した複数種の指標としてマーク8を示したが、マークに限らず、文字列、記号などであってもよい。また、例えば、指標の数が少ないような場合には、上下左右の位置・領域を複数種の指標としてもよい。
また、上述した実施形態においては、ビデオ会議システムに適用した場合を例示したが、ビデオ会議以外の通信システムであってもよく、更にシステムに限らず、データ処理装置単体であってもよい。更に、データ処理装置としては、ディスクトップ型やノート型のパーソナルコンピュータ、タブレット端末などの携帯端末装置であってもよく、スマートフォンなどの携帯電話機、電子ゲーム、音楽プレイヤー、デジタルカメラであってもよい。また、
また、上述した実施形態において示した“装置”や“部”とは、機能別に複数の筐体に分離されていてもよく、単一の筐体に限らない。また、上述したフローチャートに記述した各ステップは、時系列的な処理に限らず、複数のステップを並列的に処理したり、別個独立して処理したりするようにしてもよい。
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明は、これに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下、本願出願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、
複数のアプリケーションを備え、アプリケーション毎にその実行に応じて対応するデータ処理を行うデータ処理装置であって、
アプリケーション毎にそのアプリケーションの実行中に受付可能となる複数種の指示情報とこの各指示情報を表現した複数種の指標とを対応付けて記憶管理する指標記憶手段と、
現在実行中のアプリケーションで受付可能となる複数種の指示情報に対応する各指標が配列出力されている出力媒体内からユーザ操作によって任意に指定された指標を判別する判別手段と、
前記判別手段によって判別された指標に基づいて前記指標記憶手段を参照することによりその指標に対応する指示情報を選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された指示情報にしたがった動作を現在実行中のアプリケーションに行わせるための制御を行う制御手段と、
を備えたことを特徴とするデータ処理装置である。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のデータ処理装置において、
前記指標記憶手段は、アプリケーションの実行中に受付可能となる複数種の指示情報とこの各指示情報を表現した複数種の指標とを対応付けた情報シートをアプリケーション毎に記憶管理すると共に、前記情報シートの個々とアプリケーションの個々とを対応付けるリンク情報を記憶管理し、
前記複数種の指標が配列出力されていると共に前記リンク情報が出力されている出力媒体内から当該リンク情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得したリンク情報に基づいて前記指標記憶手段を参照することによりそのリンク情報に対応付けられているアプリケーションを特定する特定手段と、
を更に備え、
前記判別手段は、前記特定手段により特定されたアプリケーションが現在実行中である場合に、前記出力媒体内からユーザ操作によって任意に指定された指標を判別する、
ようにしたことを特徴とするデータ処理装置である。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のデータ処理装置において、
前記特定手段によって特定されたアプリケーションが現在実行中ではない場合に、その旨を報知する報知手段を更に備える、
ようにしたことを特徴とするデータ処理装置である。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載のデータ処理装置において、
前記特定手段によって特定されたアプリケーションが現在実行中ではない場合に、そのアプリケーションを起動させる起動手段を更に備える、
ようにしたことを特徴とするデータ処理装置である。
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載のデータ処理装置において、
表示画面上に表示されているアイコンあるいはボタンをポイント指定することによって前記現在実行中のアプリケーションで受付可能となる指示情報を入力するポインティング入力手段を備え、
前記制御手段は、前記ポインティング入力手段によって入力された指示情報、前記選択手段によって選択された指示情報のいずれかに応じて、その指示情報にしたがった動作を現在実行中のアプリケーションに行わせるための制御を行う、
ようにしたことを特徴とするデータ処理装置である。
(請求項6)
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載のデータ処理装置において、
前記現在実行中のアプリケーションで受付可能となる指示情報をキー操作によって入力するキー入力手段を備え、
前記制御手段は、前記キー入力手段によって入力された指示情報、前記選択手段によって選択された指示情報のいずれかに応じて、その指示情報にしたがった動作を現在実行中のアプリケーションに行わせるための制御を行う、
ようにしたことを特徴とするデータ処理装置である。
(請求項7)
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6のいずれかに記載のデータ処理装置において、
前記指標記憶手段は、一つのアプリケーション内の構成ファイル毎に、その構成ファイルを当該アプリケーションで実行した際に受付可能となる複数種の指示情報と、この各指示情報を表現した複数種の指標とを対応付けて記憶管理する、
ようにしたことを特徴とするデータ処理装置である。
(請求項8)
請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項7のいずれかに記載のデータ処理装置において、
アプリケーションの実行中に受付可能となる複数種の指示情報を取得してこの各指示情報を表現する指標を生成する指標生成手段を更に備え、
前記指標記憶手段は、前記取得された各指示情報と前記生成された各指標とを対応付けて記憶管理する、
ようにしたことを特徴とするデータ処理装置である。
(請求項9)
請求項9に記載の発明は、請求項1〜請求項8のいずれかに記載のデータ処理装置において、
前記判別手段は、前記各指標が配列印刷されている紙媒体あるいは前記各指標が配列表示されている表示媒体内からユーザ操作によって任意の指標が指定された状態を撮像手段によって撮影された画像を解析することによってどの指標が指定されたかを判別する、
ようにしたことを特徴とするデータ処理装置である。
(請求項10)
請求項10に記載の発明は、請求項1〜請求項8のいずれかに記載のデータ処理装置において、
前記判別手段は、前記各指標が配列表示されているタッチ表示部上においてユーザ操作によってタッチされた位置に基づいてどの指標が指定されたかを判別する、
ようにしたことを特徴とするデータ処理装置である。
(請求項11)
請求項11に記載の発明は、
複数のアプリケーションを備え、アプリケーション毎にその実行に応じて対応するデータ処理を行うデータ処理装置であって、
アプリケーションの実行中に受付可能となる複数種の指示情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された複数種の指示情報毎に、各指示情報を表現した複数種の指標を生成する生成手段と、
前記取得手段によって取得された複数種の指示情報と前記生成手段によって生成された複数種の指標とを対応付けて記憶管理する指標記憶手段と、
前記生成手段によって生成された複数種の指標を配列出力する出力手段と、
を備えたことを特徴とするデータ処理装置である。
(請求項12)
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載のデータ処理装置において、
アプリケーションの実行中に受付可能となる複数種の指示情報は、ポインティング入力手段によりポイント指定が可能な表示画面上の各アイコンあるいは各ボタンに割り当てられている指示情報である、
ことを特徴とするデータ処理装置である。
(請求項13)
請求項13に記載の発明は、請求項11あるいは請求項12に記載のデータ処理装置において、
アプリケーションの実行中に受付可能となる複数種の指示情報は、キー入力手段上の各キーに割り当てられている指定情報である、
ことを特徴とするデータ処理装置である。
(請求項14)
請求項14に記載の発明は、請求項11〜請求項13のいずれかに記載のデータ処理装置において、
前記取得手段は、前記アプリケーション実行中に表示される複数の画面毎に受付可能となる複数種の指示情報を取得し、
前記生成手段は、前記アプリケーション実行中に表示される複数の画面毎に前記取得手段により取得した各指示情報に基づいて複数種の指標を生成し、
前記指標記憶手段は、前記アプリケーション実行中に表示される複数の画面毎に前記取得手段によって取得された複数種の指示情報と前記生成手段によって生成された複数種の指標とを対応付けて記憶管理し、
前記出力手段は、前記アプリケーション実行中に表示される複数の画面毎に前記生成手段によって生成された複数種の指標を配列出力する、
ようにしたことを特徴とするデータ処理装置である。
(請求項15)
請求項15に記載の発明は、請求項11〜請求項15のいずれかに記載のデータ処理装置において、
前記出力手段は、前記生成手段によって生成された複数種の指標を紙媒体に配列印刷、あるいは表示媒体に配列表示する、
ようにしたことを特徴とするデータ処理装置である。
(請求項16)
請求項16に記載の発明は、
コンピュータに対して、
アプリケーション毎にそのアプリケーションの実行中に受付可能となる複数種の指示情報とこの各指示情報を表現した複数種の指標とを対応付けて記憶管理する機能と、
現在実行中のアプリケーションで受付可能となる複数種の指示情報に対応する各指標が配列出力されている出力媒体内からユーザ操作によって任意に指定された指標を判別する機能と、
前記判別された指標に基づいて前記指標記憶手段を参照することによりその指標に対応する指示情報を選択する機能と、
前記選択された指示情報にしたがった動作を現在実行中のアプリケーションに行わせるための制御を行う機能と、
を実現させるためのプログラムである。
(請求項17)
請求項17に記載の発明は、
コンピュータに対して、
アプリケーションの実行中に受付可能となる複数種の指示情報を取得する機能と、
前記取得された複数種の指示情報毎に、各指示情報を表現した複数種の指標を生成する機能と、
前記取得された複数種の指示情報と前記生成された複数種の指標とを対応付けて記憶管理する機能と、
前記生成された複数種の指標を配列出力する機能と、
を実現させるためのプログラムである。
1 データ処理装置
3 書画カメラ
5 印刷装置
11 CPU
13 記憶部
15 キー操作部
16 マウス
17 表示部
18 内蔵カメラ
19 外部接続部
X 構成ファイル
Y マークテーブル
Z シート管理テーブル

Claims (17)

  1. 複数のアプリケーションを備えたデータ処理装置であって、
    アプリケーション毎にそのアプリケーションの実行中に受付可能となる複数種の指示情報とこの各指示情報を表現した複数種の指標とを対応付けて記憶管理する指標記憶手段と、
    現在実行中のアプリケーションで受付可能となる複数種の指示情報に対応する各指標が配列出力されている出力媒体内からユーザ操作によって任意に指定された指標を判別する判別手段と、
    前記判別手段によって判別された指標に基づいて前記指標記憶手段を参照することによりその指標に対応する指示情報を選択する選択手段と、
    前記選択手段によって選択された指示情報にしたがった動作を現在実行中のアプリケーションに行わせるための制御を行う制御手段と、
    を備えたことを特徴とするデータ処理装置。
  2. 前記指標記憶手段は、アプリケーションの実行中に受付可能となる複数種の指示情報とこの各指示情報を表現した複数種の指標とを対応付けた情報シートをアプリケーション毎に記憶管理すると共に、前記情報シートの個々とアプリケーションの個々とを対応付けるリンク情報を記憶管理し、
    前記複数種の指標が配列出力されていると共に前記リンク情報が出力されている出力媒体内から当該リンク情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得したリンク情報に基づいて前記指標記憶手段を参照することによりそのリンク情報に対応付けられているアプリケーションを特定する特定手段と、
    を更に備え、
    前記判別手段は、前記特定手段により特定されたアプリケーションが現在実行中である場合に、前記出力媒体内からユーザ操作によって任意に指定された指標を判別する、
    ようにしたことを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
  3. 前記特定手段によって特定されたアプリケーションが現在実行中ではない場合に、その旨を報知する報知手段を更に備える、
    ようにしたことを特徴とする請求項2に記載のデータ処理装置。
  4. 前記特定手段によって特定されたアプリケーションが現在実行中ではない場合に、そのアプリケーションを起動させる起動手段を更に備える、
    ようにしたことを特徴とする請求項2に記載のデータ処理装置。
  5. 表示画面上に表示されているアイコンあるいはボタンをポイント指定することによって前記現在実行中のアプリケーションで受付可能となる指示情報を入力するポインティング入力手段を備え、
    前記制御手段は、前記ポインティング入力手段によって入力された指示情報、前記選択手段によって選択された指示情報のいずれかに応じて、その指示情報にしたがった動作を現在実行中のアプリケーションに行わせるための制御を行う、
    ようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のデータ処理装置。
  6. 前記現在実行中のアプリケーションで受付可能となる指示情報をキー操作によって入力するキー入力手段を備え、
    前記制御手段は、前記キー入力手段によって入力された指示情報、前記選択手段によって選択された指示情報のいずれかに応じて、その指示情報にしたがった動作を現在実行中のアプリケーションに行わせるための制御を行う、
    ようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のデータ処理装置。
  7. 前記指標記憶手段は、一つのアプリケーション内の構成ファイル毎に、その構成ファイルを当該アプリケーションで実行した際に受付可能となる複数種の指示情報と、この各指示情報を表現した複数種の指標とを対応付けて記憶管理する、
    ようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載のデータ処理装置。
  8. アプリケーションの実行中に受付可能となる複数種の指示情報を取得してこの各指示情報を表現する指標を生成する指標生成手段を更に備え、
    前記指標記憶手段は、前記取得された各指示情報と前記生成された各指標とを対応付けて記憶管理する、
    ようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載のデータ処理装置。
  9. 前記判別手段は、前記各指標が配列印刷されている紙媒体あるいは前記各指標が配列表示されている表示媒体内からユーザ操作によって任意の指標が指定された状態を撮像手段によって撮影された画像を解析することによってどの指標が指定されたかを判別する、
    ようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載のデータ処理装置。
  10. 前記判別手段は、前記各指標が配列表示されているタッチ表示部上においてユーザ操作によってタッチされた位置に基づいてどの指標が指定されたかを判別する、
    ようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載のデータ処理装置。
  11. 複数のアプリケーションを備えたデータ処理装置であって、
    アプリケーションの実行中に受付可能となる複数種の指示情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された複数種の指示情報毎に、各指示情報を表現した複数種の指標を生成する生成手段と、
    前記取得手段によって取得された複数種の指示情報と前記生成手段によって生成された複数種の指標とを対応付けて記憶管理する指標記憶手段と、
    前記生成手段によって生成された複数種の指標を配列出力する出力手段と、
    を備えたことを特徴とするデータ処理装置。
  12. アプリケーションの実行中に受付可能となる複数種の指示情報は、ポインティング入力手段によりポイント指定が可能な表示画面上の各アイコンあるいは各ボタンに割り当てられている指示情報である、
    ことを特徴とする請求項11に記載のデータ処理装置。
  13. アプリケーションの実行中に受付可能となる複数種の指示情報は、キー入力手段上の各キーに割り当てられている指定情報である、
    ことを特徴とする請求項11あるいは請求項12に記載のデータ処理装置。
  14. 前記取得手段は、前記アプリケーション実行中に表示される複数の画面毎に受付可能となる複数種の指示情報を取得し、
    前記生成手段は、前記アプリケーション実行中に表示される複数の画面毎に前記取得手段により取得した各指示情報に基づいて複数種の指標を生成し、
    前記指標記憶手段は、前記アプリケーション実行中に表示される複数の画面毎に前記取得手段によって取得された複数種の指示情報と前記生成手段によって生成された複数種の指標とを対応付けて記憶管理し、
    前記出力手段は、前記アプリケーション実行中に表示される複数の画面毎に前記生成手段によって生成された複数種の指標を配列出力する、
    ようにしたことを特徴とする請求項11〜請求項13のいずれかに記載のデータ処理装置。
  15. 前記出力手段は、前記生成手段によって生成された複数種の指標を紙媒体に配列印刷、あるいは表示媒体に配列表示する、
    ようにしたことを特徴とする請求項11〜請求項15のいずれかに記載のデータ処理装置。
  16. コンピュータに対して、
    アプリケーション毎にそのアプリケーションの実行中に受付可能となる複数種の指示情報とこの各指示情報を表現した複数種の指標とを対応付けて記憶管理する機能と、
    現在実行中のアプリケーションで受付可能となる複数種の指示情報に対応する各指標が配列出力されている出力媒体内からユーザ操作によって任意に指定された指標を判別する機能と、
    前記判別された指標に基づいて前記指標記憶手段を参照することによりその指標に対応する指示情報を選択する機能と、
    前記選択された指示情報にしたがった動作を現在実行中のアプリケーションに行わせるための制御を行う機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  17. コンピュータに対して、
    アプリケーションの実行中に受付可能となる複数種の指示情報を取得する機能と、
    前記取得された複数種の指示情報毎に、各指示情報を表現した複数種の指標を生成する機能と、
    前記取得された複数種の指示情報と前記生成された複数種の指標とを対応付けて記憶管理する機能と、
    前記生成された複数種の指標を配列出力する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
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