JP2014044343A - 現像剤収容器およびそれを備えた現像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 現像剤収容器から現像室に補給する現像剤が過剰となった場合においても、現像剤が押し固められることのない現像剤収容器を実現する。
【解決手段】 撹拌羽部材は、現像剤供給口に位置する部分に存在する第1の供給口部撹拌羽および第2の供給口部撹拌羽からなり、回転時に現像剤供給口から突出しない長さである第1の供給口部撹拌羽が過剰な現像剤を取り除き、回転時に前記現像剤供給口から突出する長さである第2の供給口部撹拌羽が現像剤供給口付近に滞留した現像剤をほぐす。
【選択図】 図4

Description

本発明は、現像剤収容器およびそれを備えた現像装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、感光体、帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段、および定着手段を用いて、シート状の記録媒体に画像を形成する装置である。
そのうち、現像手段を用いた現像工程では、現像ローラに現像剤供給ローラを接触させて新しい現像剤を供給し、現像剤層規制部材を通過する際に現像剤を帯電させると同時に均一な現像剤層を得る。その後、現像ローラ上に形成された均一な現像剤層を感光体に接触させ、感光体上の静電潜像を顕像する。
この現像工程においては、画像の形成を繰り返すことによって現像剤が減少する。そのため、現像装置内には現像剤を補給するための現像剤収容器が配置されている。この現像剤収容器は、現像装置に対して交換可能とし、現像剤が少なくなった際に新しい現像剤収容器と交換することができるようにしたものも存在する。
現像剤収容器は、内部に設けられた現像剤撹拌部材を回転させることで、現像剤供給口である現像剤収容器の開口部に現像剤を運搬し、現像剤供給口につながる現像室内に現像剤を供給する。この現像剤撹拌部材の形状については、過去から様々な提案がなされている。
例えば、特許文献1の現像剤収容器の撹拌部43bは、図9(a)および図9(b)に示したように、軸部43aの長手方向の中心に位置する第1の領域KAならびに、第1の領域KAの長手方向における側方に位置する第2の領域KAおよび第3の領域KAとを備える。撹拌供給部材43は、軸部43aの軸線を中心として、図9(b)のA方向に回転を行う。そして、第1の領域KAの撹拌部43bが、状態Bのように、第1の領域KAの撹拌供給部材43の回転方向とは逆方向にたわみながらアウターフレーム41の内側面に接触する状態となる。その際、第1の領域KAの撹拌部43bは、アウターフレーム41の内部に収容されたトナーを、撹拌供給部材43の回転方向に搬送する。
そして、撹拌供給部材43のうち第1の領域KAの撹拌部43bの先端が、状態Cのように、アウターフレーム41のトナー供給口42の位置にまで到達する。そしてその直後に、状態Dのように、第1の領域KAの撹拌部43bの先端が、トナー供給口42の外に突出する。
これによって、アウターフレーム41の内部に収容されたトナーをトナーホッパ36の内側方向に押し出し、また、トナーホッパ36のトナー受入口36a付近に停滞しているトナーを第1の領域KAの撹拌部43bの先端がほぐすことで、トナーの停滞を防止することができる。
また、特許文献2の現像装置では、図10に示したように、攪拌部材143がトナー室145のトナー供給開口145a近傍に配置され、不図示の駆動手段によって矢印R3方向に回転駆動される。攪拌部材143はトナー室145を構成する枠体に回転自在に支持された取付軸143aに剛体棒143bが取り付けられ、それに攪拌シート143cを設け、更に回転方向に対して下流側に攪拌シート143dを設けたものである。攪拌シート143cは厚み188μm、長さ3.0mmで、攪拌シート143dは厚み50μm、長さ6.0mmである。さらに、トナー室145の傾斜面145b上に、弾性部材147が攪拌部材143の回転領域に突出するように配設される。
トナー量が満載時の場合、トナーの自重によって攪拌部材の攪拌シート143dは大きくたわんでしまい、殆どトナーを攪拌、搬送する能力は得られない。したがって、実際にトナーを攪拌、搬送する作用を担うのは回転方向上流側に配設された攪拌シート143cと剛体棒143bになる。そのため、トナー満載時の初期の段階でトナーの送り込み過ぎによる画像抜けを抑制することができる。しかも、攪拌シート143cが弾性部材147に衝突することによる弾性部材147を振動させる力も当然小さくなるために、傾斜面上部にあるトナーが現像剤担持体141の方向に落下する量も少なくなり、必要以上のトナーの送り込みを押さえることができる。
逆に、或る程度トナーが消費されてトナー残量が少なくなってきた場合、攪拌シート143cが衝突することによる弾性部材147の振動運動は大きくなるため、弾性部材147の傾斜面上部に残ったトナーを落下させることができる。
特開2011−99894号公報 特開2006−64740号公報
しかしながら、特許文献1の現像剤収容器において、特に印字率の低い原稿を大量に出力した場合、トナーの消費量に比べて供給量が多くなるため、トナーホッパ36内にトナーが満杯になった状態になってしまう。そして、図9(b)の状態Dのように、第1の領域KAの撹拌部43bの先端がトナー供給口42の外に突出した際に、第1の領域KAの撹拌部43bの先端によってトナー供給口42付近のトナーが押し固められてしまう。そして、塊になったトナーがトナーホッパ36に供給されることで、トナーの搬送性が低下したり、トナーが現像剤層規制部材と現像ローラの間をふさいだりする原因となっていた。これにより、現像ローラにトナーが均一に供給されず、白帯や白筋といった画像欠陥が発生していた。また、トナーホッパ36内のトナーの圧力が大きくなってしまい、トナーホッパ36内部の現像ローラの両端部や、現像ローラを回転するシャフトと外壁部の隙間などからトナー漏れが起きる原因となっていた。
一方、特許文献2に記載の現像装置は、トナー満載時に、回転方向下流側に設けられた薄くて長い攪拌シート143dが大きくたわむことによりトナーの供給量を少なくすることはできるが、特に印字率の低い原稿が大量に出力され、トナー供給開口145aからトナーがあふれた場合には、特許文献1の現像剤収容装置と同様に、長い撹拌シート143dによってトナーが押し固められてしまっていた。
そこで本発明は、現像剤収容器から現像室に供給する現像剤が過剰となった場合においても、現像剤が押し固められることのない現像剤収容器を実現することを目的とする。
本発明の現像剤収容器は、現像剤供給口を有する筒状の現像剤室及び現像剤室の内部に設けられた現像剤撹拌部材を備える現像剤収容器において、現像剤撹拌部材は、現像剤室の長手方向に伸びる回転軸部材及び該回転軸部材に一端が取り付けられた撹拌羽部材からなり、撹拌羽部材は、回転軸部材の現像剤供給口に位置する部分に取り付けられた第1の供給口部撹拌羽及び第2の供給口部撹拌羽、並びに、回転軸部材の、第1の供給口部撹拌羽及び前記第2の供給口部撹拌羽が取り付けられた位置以外に取り付けられた非供給口部撹拌羽からなり、第1の供給口部撹拌羽は、前記現像剤供給口から突出しない長さであり、
第2の供給口部撹拌羽は、現像剤供給口から突出する長さであることを特徴とする。
本発明によれば、現像剤収容器から現像室に補給する現像剤が過剰となった場合においても、現像剤が押し固められることのない現像剤収容器を実現することができる。
本発明の画像形成装置の断面図である。 本発明の作像ユニットの断面図である。 本発明の定着部の断面図である。 本発明の現像剤収容器の断面図である。 本発明の現像剤収容器および現像剤撹拌部材の斜視図である。 本発明の現像剤撹拌部材の裏面図、上面図、正面図である。 本発明の現像剤撹拌部材の断面図である。 本発明の第2の実施形態における現像剤撹拌部材の断面図である。 先行技術文献1の説明図である。 先行技術文献2の説明図である。
以下、この発明の好ましい態様について説明する。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、この発明を限定するものと解されるべきではない。なお、本明細書において、回転方向の上流・下流とは、それぞれの回転において、先に各地点に到達する側のことを指し、例えば反時計回りにおいて、真下を基準としたとき、左側が上流、右側が下流となる。
(第1の実施形態)
(画像形成部)
以下に、図1を用いて画像形成装置1の構成を説明する。
画像形成装置1は、作像ユニット10b、10c、10m、10yを含み、転写搬送ベルト21の移動方向である矢印80の方向に、この順番で一列に並んで配列される。作像ユニット10b、10c、10m、10yは、各色相の画像情報に対応する静電潜像を形成し、その静電潜像を現像して、各色の現像剤で現像剤像を形成する。作像ユニット10b、10c、10m、10yは、それぞれブラック色、シアン色、マゼンタ色、イエロー色の画像情報に対応する現像剤像を形成する。
以降は、作像ユニット10b、10c、10m、10yのうち、イエロー色に対応する作像ユニット10yを例として説明し、他の作像ユニットについては説明を省略する。他の作像ユニットとの相違点は、現像剤の色および画像形成部に入力される画像情報の画素信号が対応する色である。
なお、各色に対応する作像ユニット10などを個々に示す場合には、ブラック色、シアン色、マゼンタ色、イエロー色について、それぞれアルファベットの添字b、c、m、yを付して表す。
図2は、作像ユニット10yの構成を示す図である。作像ユニット10yは、感光体ドラム11、帯電ローラ12、光走査ユニット13、現像室79、およびドラムクリーナ15を含む。
感光体ドラム11は、イエロー色の現像剤像が表面に形成される像担持体であり、軸線回りに回転駆動可能に支持され、導電性基体89と、導電性基体89の表面に形成される有機感光層87とを含む。なお、導電性基体89は円筒状であることが好ましいが、円柱状や薄膜シート状であってもよい。
感光体ドラム11は、図2には図示しない駆動手段によって、図2の紙面手前から見て反時計周りの方向である矢印88の方向に、たとえば周速度220mm/sで回転する。感光体ドラム11は画像形成部制御手段(図示せず)によって回転速度が制御される。
帯電ローラ12は、感光体ドラム11の表面を所定の極性の電位に帯電させる帯電手段である。作像ユニット10yでは、感光体ドラム11をその軸線回りに回転駆動させながら、図示しない電源により帯電ローラ12にたとえば−1200Vを印加する。そして、帯電ローラ12から放電させることよって、感光体ドラム11の表面をたとえば−600Vに帯電させる。次に、帯電状態にある感光体ドラム11の表面に、光走査ユニット13からイエロー色の画像情報に対応するレーザ光を照射し、イエロー色の画像情報に対応する露光電位−70Vの静電潜像を形成する。
次いで、感光体ドラム11の表面と現像ローラ17表面に担持されるイエロー色現像剤とを近接させる。現像ローラ17には現像電位として−200Vの直流電圧が印加されており、現像ローラ17と感光体ドラム11との電位差によって、静電潜像にイエロー色現像剤が付着し、感光体ドラム11の表面にイエロー色現像剤像が形成される。このイエロー色現像剤像は、感光体ドラム11の表面に圧接し、転写搬送ベルト21上の記録媒体に転写される。感光体ドラム11の表面に残留するイエロー色現像剤はドラムクリーナ15により除去回収される。以後、同様にしてイエロー色の現像剤像の形成動作が繰り返し実行される。なお、現像ローラ17は、感光体ドラム11の回転駆動方向と逆の方向に回転駆動する。
(一成分現像剤)
以下に、本実施形態の画像形成装置1で用いられる一成分現像剤について詳細に説明する。ただし、本実施形態の画像形成装置1で用いられる現像剤は一成分現像剤に限らず、二成分現像剤であっても良い。
現像剤は、結着樹脂、着色剤および離型剤を含有する現像剤粒子で構成される。結着樹脂としてはこの分野で常用されるものを使用でき、たとえば、ポリスチレン、スチレンの置換体の単独重合体、スチレン系共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリウレタンなどが挙げられる。結着樹脂は1種以上を使用できる。
現像剤の体積平均粒径は、2μm以上8μm以下のものが多く用いられる。現像剤の体積平均粒径が2μm未満では、現像剤の流動性が低下し、現像動作の際に、現像剤の供給、撹拌および帯電が不十分になるので、感光体ドラム11に供給される現像剤量の不足や逆極現像剤の増加などが発生し、高画質画像が得られないおそれがある。現像剤の体積平均粒径が8μmを超えると、定着時に中心部分まで軟化し難い大粒径の現像剤粒子が多くなるので、記録媒体8への現像剤像の定着性が低下するとともに、画像の発色が悪くなり、特にOHPシートへの定着の場合には、画像が暗くなる。
本実施形態の画像形成装置1で用いられる現像剤は、ガラス転移点が60℃であり、軟化点が120℃であり、体積平均粒径が6μmの負帯電性の絶縁性非磁性現像剤である。
(転写搬送部)
図1に示すように、画像形成装置1は、転写搬送手段として、転写搬送ベルト21と、転写ローラ22b、22c、22m、22yと、支持ローラ23、24を含む。
転写搬送ベルト21は、支持ローラ23、24との間に張架されてループ状の移動経路を形成する無端ベルト状の像担持体である。転写搬送ベルト21は、感光体ドラム11b、11c、11m、11yとほぼ同じ周速度で、図1の紙面手前から見て反時計回りである矢印80の方向に回転駆動される。
転写搬送ベルト21の像担持面は、転写搬送ベルト21の回転駆動方向における上流側から、感光体ドラム11b、11c、11m、11yにこの順番で圧接する。転写搬送ベルト21の感光体ドラム11b、11c、11m、11yに圧接する位置が、各色現像剤像の転写位置である。
転写ローラ22b、22c、22m、22yは、それぞれ、転写搬送ベルト21、記録媒体8を介して感光体ドラム11b、11c、11m、11yに対向するように設けられるローラ状部材であり、転写搬送ベルト21における像担持面の反対面に圧接する。
支持ローラ23、24は、図示しない駆動手段によって軸線回りに回転駆動可能に設けられ、転写搬送ベルト21を張架して回転駆動させる。
転写部3によれば、感光体ドラム11b、11c、11m、11y上に形成される現像剤像は、転写ローラ22b、22c、22m、22yに現像剤の帯電極性とは逆極性の高電圧が均一に印加される。これによって、転写搬送ベルト21上の記録媒体の所定位置に重ね合わされて転写され、多色の現像剤像が形成される。
(定着部)
図3は、定着部6を拡大して示す模式図である。図3に示すように、定着部6は、加熱ローラ50と加圧ローラ60とを含んで構成される。
加熱ローラ50は、図示しない支持手段によって回転自在に支持され、且つ、図示しない駆動手段によって、図3の紙面手前から見て時計回りである矢印81の方向に所定の速度で回転するローラ状部材である。
加熱ローラ50は、担持される現像剤像を構成する現像剤を加熱溶融させて記録媒体8に定着させる。本実施形態では、加熱ローラ50として、芯金51と、弾性体層52と、表面層53とを含むローラ状部材を使用する。
加熱ローラ50の内部には、熱源54が設けられる。これは、画像形成装置1の電源ONから画像形成可能になるまでの立ち上げ時間の短縮、現像剤像定着時に記録媒体8に熱が移行することに起因する加熱ローラ50の表面温度の低下等を防止するために用いられる。本実施形態では、熱源54にハロゲンランプを用いる。
加圧ローラ60は、加熱ローラ50の鉛直方向最下点よりも加熱ローラ50の回転方向下流側において、図示しない加圧機構により加熱ローラ50に圧接された状態で回転自在に設けられるローラ状部材である。
加熱ローラ50と加圧ローラ60との圧接部が定着ニップ部55である。加圧ローラ60は、加熱ローラ50の回転に従動回転する。すなわち、本実施形態においては矢印82の方向に回転し、加熱ローラ50による現像剤像の記録媒体8への加熱定着に際し、溶融状態にある現像剤を記録媒体8に対して押圧することによって、現像剤像の記録媒体8への定着を促進する。
本実施形態では、加圧ローラ60として、芯金61、弾性体層62、表面層63とを含むローラ状部材を使用する。
(現像剤収容器)
以下に、本実施形態の現像装置に着脱可能な現像剤収容器7の構成を図4および図5を用いて説明する。図4は、筒状の現像剤収容器7の長手方向中心部の断面図であり、図4(a)および図4(b)は、現像剤撹拌部材72が回転した際の二つの状態を示す。図5は、現像剤収容器7の斜視図である。
現像剤収容器7は、図4に示す通り、現像剤室71、現像剤撹拌部材72、現像剤供給口77で構成され、内部には現像剤76が収容されている。現像剤供給口77は、現像剤収容器7から現像部に現像剤を供給するための供給口である。
現像剤収容器7は、図5の斜視図で示したように、筒状の直方体となっている。現像剤室71の大きさは、長手方向に垂直な断面において縦横それぞれ35mmであり、長手方向の長さは140mmである。ただし、形状については直方体に限定される訳ではなく、画像形成装置1のスペース等の制約によって、円柱や角柱など適宜変更可能である。
現像剤撹拌部材72は、現像剤収容器7内の現像剤を撹拌、運搬するための部材であり、回転軸部材78と、撹拌羽部材74で構成される。撹拌羽部材74は回転軸部材78に取り付けられている。そして、回転軸部材78に連動して撹拌羽部材74が回転することによって現像剤を撹拌し、現像剤供給口77から現像剤を供給する。なお、回転軸部材78は、供給ローラ16または現像ローラ17と共通の駆動装置からの力によって回転するようにしてもよいし、専用の駆動装置によって回転するようにしても良い。また、回転軸部材78の回転方向は、図4の紙面手前から見た場合は反時計回りである矢印83の方向であるが、これに限られるものではなく、時計回りであっても良い。
図5に示したように、撹拌羽部材74は第1の供給口部撹拌羽75a、第2の供給口部撹拌羽75b、および非供給口部撹拌羽75cからなる。第1の供給口部撹拌羽75aおよび第2の供給口部撹拌羽75bは、回転軸部材78のうち、現像剤室71の長手方向の中央に存在する現像剤供給口77に位置する部分に、その一端が取り付けられている。一方、非供給口部撹拌羽75cは、回転軸部材78のうち、第1の供給口部撹拌羽75aおよび第2の供給口部撹拌羽75bが取り付けられた位置の両方の側方である、現像剤室71の長手方向の中央を除く部分に取り付けられている。
なお、現像剤供給口77は必ずしも現像剤室71の中央に設けられていなくてもよく、現像剤室71の端部に設けられていても良い。また、特に現像剤供給口77が現像剤室71の端部に設けられている場合は、非供給口部撹拌羽75cは、必ずしも第1の供給口部撹拌羽75aおよび第2の供給口部撹拌羽75bが取り付けられた位置の両方の側方に取り付けられていなくてもよく、いずれか片方の側方に取り付けられていても良い。
本発明の第1の実施形態における撹拌羽部材74は、図4(b)に示したように、次のような特徴がある。
第一に、第1の供給口部撹拌羽75aは、その羽の先端が現像剤供給口77の外に出ない長さとなっている。
第二に、第2の供給口部撹拌羽75bは、その羽の先端が現像剤供給口77の外に出る長さとなっている。
第三に、第1の供給口部撹拌羽75aは、第2の供給口部撹拌羽75bよりも回転方向下流側に重なるように取り付けられている。すなわち、第1の供給口部撹拌羽75aと第2の供給口部撹拌羽75bは、接触するように取り付けられており、回転軸部材78の回転によって、第1の供給口部撹拌羽75aは第2の供給口部撹拌羽75bよりも先に現像剤供給口77に到達する。
なお、本明細書における撹拌羽の長さとは、回転軸部材78の取り付け位置から、撹拌羽の先端までの長さを指す。また、本明細書における撹拌羽の幅とは、回転軸部材78に平行な方向の撹拌羽の長さを指す。また、撹拌羽が「重なるように取り付けられている」とは、必ずしも厳密に接触していなくてもよく、それぞれの撹拌羽の間にわずかな隙間があるものでも良い。
本実施形態においては、現像剤収容器7の長手方向に垂直な断面の大きさは、先述の通り縦横それぞれ35mmである。また、回転軸部材78は現像剤収容器7の中心に存在するため、回転軸部材78から現像剤供給口77までの長さは17.5mmとなる。したがって、上記の第一から第三の特徴を満たす撹拌羽の長さおよび幅の一例として、第1の供給口部撹拌羽75aの長さが16mm、幅が14.2mm、第2の供給口部撹拌羽75bの長さが25mm、幅が14.2mmとする。また、大きく二つに分かれた非供給口部撹拌羽75cについては、それぞれ、長さが20mm、幅が50mmであるとする。
図6は、現像剤撹拌部材72を三方向から見た図であり、図6(a)が背面図、図6(b)が上面図、図6(c)が正面図である。図7(a)は図6(c)のA−A´部分の断面図であり、図7(b)は図6(c)のB−B´部分の断面図である。
図7(a)に示したように、第1の供給口部撹拌羽75aと第2の供給口部撹拌羽75bは重なるようにして回転軸部材78に取り付けられている。一方、図7(b)に示したように、非供給口部撹拌羽75cは他の撹拌羽と重なりは持たない。
第1の供給口部撹拌羽75aおよび第2の供給口部撹拌羽75bには、回転軸部材78に垂直な方向にそれぞれスリット84とスリット85があり、独立した二つの部分に分かれている。非供給口部撹拌羽75cについても同様に、回転軸部材78に垂直な方向によるスリット86によって、全部で6つの部分に分かれている。これらのスリットがあることで、撹拌羽部材74のそれぞれの部分が独立して動くことができるため、撹拌羽部材74に過大な力がかかることがなく、現像剤を均等に撹拌することができる。なお、撹拌羽部材74のスリットの数はこれに限定されるものではなく、スリットがなくてもよい。
次に、本実施形態における現像剤撹拌部材72がもたらす効果について、図4を用いて説明する。なお、図4においては、現像剤76の動きを分かりやすくするため、現像剤76の一部を、実際の粒子の大きさよりはるかに大きな白い円によって模式的に描いている。
画像形成装置1において印字割合の低い画像が大量に出力された場合、現像剤76の消費量よりも供給量の方が多くなってしまい、図4(a)のように、現像剤76が現像剤供給口77からあふれることがある。その際、撹拌羽部材74のうち、現像剤供給口77に対応する部分に、現像剤供給口77の外に出ない長さの第1の供給口部撹拌羽75aが取り付けられているため、図4(b)のように、回転軸部材78の回転に合わせて、現像剤供給口77からあふれた現像剤を第1の供給口部撹拌羽75aが持ち去ることができる。
さらに、撹拌羽部材74のうち、現像剤供給口77に対応する部分に、現像剤供給口77の外に出る長さである第2の供給口部撹拌羽75bが取り付けられているため、現像剤供給口77付近に現像剤が滞留している場合、現像剤供給口77の外に出た第2の供給口部撹拌羽75bの先端によって、現像剤供給口77近くに溜まった現像剤76をほぐすことができる。その際、過剰な現像剤76は第1の供給口部撹拌羽75aによって除去されているので、第2の供給口部撹拌羽75bによって現像剤76が押し固められることを防ぐことができる。また、現像剤76が押し固められることがないことから、現像室79内の現像剤の圧力が過剰にならず、現像室79からの現像剤漏れを防ぐことができる。
なお、第1の供給口部撹拌羽75aに関して、材質、厚みが非供給口部撹拌羽75cと同じであって、長さが非供給口部撹拌羽75cよりも短い場合、第1の供給口部撹拌羽75aのたわみ量が非供給口部撹拌羽75cよりも少なくなる。その結果、第1の供給口部撹拌羽75aが非供給口部撹拌羽75cよりも常に回転方向下流側に位置することになってしまう。その場合、回転方向下流側の第1の供給口部撹拌羽75aから、上流側の非供給口部撹拌羽75cの方に流れる現像剤76の量が多くなってしまうため、現像剤供給口77に供給される現像剤76の量が減ってしまう。したがって、現像剤供給口77に供給される現像剤76の量を減らさないようにするため、第1の供給口部撹拌羽75aと非供給口部撹拌羽75cは、そのたわみ量が同じになるように、材質、厚さなどを調整することが望ましい。
例えば、材質を変更する場合、第1の供給口部撹拌羽75aと非供給口部撹拌羽75cの厚さがともに0.05mmであるときは、第1の供給口部撹拌羽75aのヤング率を9600N/mm、非供給口部撹拌羽75cのヤング率を15000N/mmとすると、両者のたわみ量が等しくなる。
また、厚さを変更する場合、第1の供給口部撹拌羽75aと非供給口部撹拌羽75cのヤング率がともに15000N/mmであるときは、第1の供給口部撹拌羽75aの厚さを0.043mm、非供給口部撹拌羽75cの厚さを0.05mmとすると、両者のたわみ量が等しくなる。
このように、たわみ量を同じとすることで、現像剤がいずれか一方の撹拌羽に偏ることが無くなるため、現像剤の搬送量を安定させることができる。
本実施形態では、撹拌羽部材74として、ポリエチレンテレフタレート製のフィルムを用いた。撹拌羽部材74の厚みは、0.03mm〜0.15mmの範囲であるものが用いられる。
なお、第1の供給口部撹拌羽75aのたわみ量が、第2の供給口部撹拌羽75bのたわみ量よりもさらに小さくなるように、第1の供給口部撹拌羽75aをより厚くしても良く、ヤング率のより高い素材を用ようにしても良い。このようにすることで、第2の供給口部撹拌羽75bが現像剤を押し固める作用に比べて、第1の供給口部撹拌羽75aが過剰な現像剤を取り除く作用が大きくなるため、第2の供給口部撹拌羽75bによって現像剤が押し固められることをさらに抑制することができる。
(第2の実施形態)
続いて、本発明の第2の実施形態について、図8を用いて説明を行う。なお、第1の実施形態とは現像剤撹拌部材72についてのみ異なり、それ以外の部分については第1の実施形態と同様であるため説明を省く。
第1の供給口部撹拌羽75aが過剰な現像剤を持ち去り、第2の供給口部撹拌羽75bが現像剤供給口77付近に滞留している現像剤をほぐすという作用は、第1の供給口部撹拌羽75aと第2の供給口部撹拌羽75bとが交互に現像剤供給口77に近づくことで実現される。
ただし、図8(a)のように、第2の供給口部撹拌羽75bからみた、第1の供給口部撹拌羽75aとのなす回転方向の角度θが270度よりも大きくなると、第1の供給口部撹拌羽75aの回転方向下流側が第2の供給口部撹拌羽75bによって阻まれるようになってしまうため、第1の供給口部撹拌羽75aが過剰な現像剤を取り去る効果を十分に発揮することができなくなる。
したがって、第2の供給口部撹拌羽75bからみた、第1の供給口部撹拌羽75aとのなす回転方向の角度θは、図8(a)の270度、図8(b)の180度、図8(c)の45度のように、270度以下になっていればよい。
なお、非供給口部撹拌羽75cは、第1の供給口部撹拌羽75aと同一平面上になるように回転軸部材78に取り付けられているが、これに限るものではなく、第2の供給口部撹拌羽75bと同一平面上にあってもよいし、第1および第2の供給口部撹拌部材のいずれとも異なる平面上に取り付けられていてもよい。
1 画像形成装置
6 定着部
7 現像剤収容器
8 記録媒体
10、10b、10c、10m、10y 作像ユニット
11、11b、11c、11m、11y 感光体ドラム
12 帯電ローラ
13 光走査ユニット
15 ドラムクリーナ
16 供給ローラ
17 現像ローラ
18 層厚規制部材
21 転写搬送ベルト
22、22b、22c、22m、22y 転写ローラ
23、24 支持ローラ
50 加熱ローラ
51 芯金
52 弾性体層
53 表面層
54 熱源
55 定着ニップ部
60 加圧ローラ
61 芯金
62 弾性体層
63 表面層
71 現像剤室
72 現像剤撹拌部材
74 撹拌羽部材
75a 第1の供給口部撹拌羽
75b 第2の供給口部撹拌羽
75c 非供給口部撹拌羽
76 現像剤
77 現像剤供給口
78 回転軸部材
79 現像室
84、85、86 スリット
87 有機感光層
89 導電性基体

Claims (7)

  1. 現像剤供給口を有する筒状の現像剤室及び前記現像剤室の内部に設けられた現像剤撹拌部材を備える現像剤収容器において、
    前記現像剤撹拌部材は、前記現像剤室の長手方向に伸びる回転軸部材及び該回転軸部材に一端が取り付けられた撹拌羽部材からなり、
    前記撹拌羽部材は、前記回転軸部材の前記現像剤供給口に位置する部分に取り付けられた第1の供給口部撹拌羽及び第2の供給口部撹拌羽、並びに、前記回転軸部材の、前記第1の供給口部撹拌羽及び前記第2の供給口部撹拌羽が取り付けられた位置以外に取り付けられた非供給口部撹拌羽からなり、
    前記第1の供給口部撹拌羽は、前記現像剤供給口から突出しない長さであり、
    前記第2の供給口部撹拌羽は、前記現像剤供給口から突出する長さであることを特徴とする現像剤収容器。
  2. 前記第1の供給口部撹拌羽は、前記第2の供給口部撹拌羽に対し、前記回転軸部材の回転方向下流側に重ねて取り付けられていることを特徴とする、請求項1に記載の現像剤収容器。
  3. 前記第2の供給口部撹拌羽から、前記第1の供給口部撹拌羽までの前記回転軸部材の回転方向の角度が、0度より大きく、かつ270度以内であることを特徴とする、請求項1に記載の現像剤収容器。
  4. 前記第1の供給口部撹拌羽と前記非供給口部撹拌羽のたわみ量が同じであることを特徴とする、請求項1に記載の現像剤収容器。
  5. 前記第1の供給口部撹拌羽が、前記非供給口部撹拌羽よりも柔らかい素材からなることを特徴とする、請求項4に記載の現像剤収容器。
  6. 前記第1の供給口部撹拌羽が、前記非供給口部撹拌羽よりも厚さが薄いことを特徴とする、請求項4に記載の現像剤収容器。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の現像剤収容器を備えた現像装置。
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