JP2014043710A - 親子式フラップゲート - Google Patents

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Abstract

【課題】1台の子ゲート用開閉装置だけで、親ゲートと子ゲートとを所定のタイミングで開閉制御することができる親子式フラップゲートを提供する。
【解決手段】子ゲート4を第4上揺動位置U4に上揺動させることで親ゲート3の開口3aが開かれ、第4上揺動位置U4の状態で子ゲート4を上方に引き上げるのに連動して、親ゲート3が第2上揺動位置U2に上揺動されることで水路1が開かれる。第4上揺動位置U4の状態で子ゲート4を下方に引き下げるのに連動して、親ゲート3が第1下揺動位置D1に下揺動されることで水路1が閉じられ、子ゲート4を第3下揺動位置D3に下揺動させることで親ゲート3の開口3aが閉じられるようになる。
【選択図】図1

Description

本発明は、親子式フラップゲートに関する。
従来、図5に示すように、水路30に上端部が支持されて、水路30を閉じる第1下揺動位置D1と水路30を開く第2上揺動位置U2とに揺動自在な親ゲート31と、この親ゲート31に上端部が支持されて、親ゲート31の開口31aを閉じる第3下揺動位置D3と親ゲート31の開口31aを開く第4上揺動位置U4とに揺動自在な子ゲート32とを備えた親子式フラップゲートがある(特許文献1参照)。
この親ゲート31は第1の開閉手段であるチェーン33で開閉操作され、子ゲート32は第2の開閉手段であるチェーン34で開閉操作されるようになっている。
常時は、親ゲート31は水路30を閉じる第1下揺動位置D1に揺動され、子ゲート32は開口31aを閉じる第3下揺動位置D3に揺動されている。
そして、放流開始時は、先ずチェーン34を引いて子ゲート32を第4上揺動位置U4に上揺動させて開口31aを開き、水位が下がった段階で、次にチェーン33を引いて親ゲート31を第2上揺動位置U2に上揺動させて水路30を全開する。
これにより、子ゲート32は親ゲート31に比べて、水圧が作用する面積が小さいため、子ゲート32を開くとき、親ゲート31を開く程の大きな労力や動力を要しない。また、子ゲート32を先に開けて放流すると水位が低下するので、親ゲート31を開くのに要する労力や動力が軽減されるというものである。
特開2002−285529号公報
しかしながら、親ゲート31は第1の開閉手段(チェーン)33で開閉操作し、子ゲート32は第2の開閉手段(チェーン)34で開閉操作するようになっている。
したがって、開閉手段は、親ゲートと子ゲートとは別系統になっているため、2系統の開閉手段が必要であり、部品が増加してコストが高くなるとともに、構造が複雑で設置スペースも大きくなるという問題がある。
本発明は、前記問題を解消するためになされたもので、1台の子ゲート用開閉装置だけで、親ゲートと子ゲートとを所定のタイミングで開閉制御することができる親子式フラップゲートを提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明は、水路に上端部が支持されて、水路を閉じる第1下揺動位置と水路を開く第2上揺動位置とに揺動自在な親ゲートと、この親ゲートに上端部が支持されて、親ゲートの開口を閉じる第3下揺動位置と親ゲートの開口を開く第4上揺動位置とに揺動自在な子ゲートとを備えた親子式フラップゲートにおいて、前記水路の上部に、前記子ゲートを、前記開口を開いた第4上揺動位置の状態で上方に引き上げ、前記開口を開いた第4上揺動位置の状態で下方に引き下げ可能な1台の開閉装置が設置されて、前記開閉装置により、前記子ゲートを第4上揺動位置に上揺動させることで前記親ゲートの開口が開かれ、第4上揺動位置の状態で前記子ゲートを上方に引き上げるのに連動して、前記親ゲートが第2上揺動位置に上揺動されることで前記水路が開かれ、前記開閉装置により、第4上揺動位置の状態で前記子ゲートを下方に引き下げるのに連動して、前記親ゲートが第1下揺動位置に下揺動されることで前記水路が閉じられ、前記子ゲートを第3下揺動位置に下揺動させることで前記親ゲートの開口が閉じられるようにしたことを特徴とする親子式フラップゲートを提供するものである。
請求項2のように、前記子ゲートにストッパー部が設けられ、このストッパー部は、前記子ゲートが第4上揺動位置に上揺動された時に前記親ゲートに当て止められる構成とすることができる。
請求項3のように、前記開閉装置は、ロープを巻き取り・巻き戻す回転ドラムを有する電動ウインチで構成され、前記ロープに連結された前記子ゲートは、第4上揺動位置の状態で上方に引き上げられ、第4上揺動位置の状態で下方に引き下げられるようになっている構成とすることができる。
請求項4のように、前記水路に、第2上揺動位置に上揺動した前記親ゲートを略水平状態で当て止める上ストッパー部が設けられている構成とすることができる。
請求項5のように、前記親ゲートと子ゲートは、水路の取水口に設けられている構成とすることができる。
請求項6のように、前記親ゲートと子ゲートは、水路の排水口に設けられている構成とすることができる。
本発明によれば、子ゲートが第3下揺動位置で親ゲートの開口を閉じ、親ゲートが第1下揺動位置で水路が全閉されている状態から、開閉装置により、子ゲートを第4上揺動位置に上揺動させることで親ゲートの開口が開かれ、この開口から取水または排水することができる。そして、第4上揺動位置の状態で子ゲートを上方に引き上げるのに連動して、親ゲートが第2上揺動位置に上揺動されることで水路が開かれ、この水路から取水または排水することができる。
一方、開閉装置により、第4上揺動位置の状態で子ゲートを下方に引き下げるのに連動して、親ゲートが第1下揺動位置に下揺動されることで水路が閉じられるが、子ゲートが第4上揺動位置に上揺動されたままであるから、親ゲートの開口が開かれ、この開口から取水または排水することができる。そして、子ゲートを第3下揺動位置に下揺動させることで親ゲートの開口が閉じられ、水路が全閉されるようになる。
このように、1台の子ゲート用開閉装置だけで、親ゲートと子ゲートとを所定のタイミングで開閉制御することができるから、特許文献1のような2系統の開閉手段と比べれば、部品が減少してコストが安くなるとともに、構造が簡単で設置スペースも小さくなる。
請求項2によれば、子ゲートが第4上揺動位置に上揺動された状態で、ストッパー部が親ゲートに当て止められることで、子ゲートを上方に引き上げるのに連動して、親ゲートを第2上揺動位置に上揺動させることができ、子ゲートを下方に引き下げるのに連動して、親ゲートを第1下揺動位置に下揺動させることができる。このように、子ゲートにストッパー部を設けるという簡単な構成だけで、親ゲートと子ゲートとを所定のタイミングで開閉制御することができる。また、ストッパー部の有る子ゲートは、ストッパー部の無い子ゲートよりも、子ゲートの開閉時間が短く、電動モータ等の小型化を図ることができる。
請求項3によれば、子ゲートに連結したロープを電動ウインチの回転ドラムで巻き取ることにより、子ゲートが第4上揺動位置に上揺動されることで親ゲートの開口が開かれ、ついで子ゲートが上方に引き上げられるのに連動して、親ゲートが第2上揺動位置に上揺動されるようになる。また、子ゲートに連結したロープを電動ウインチの回転ドラムから巻き戻すだけで、第4上揺動位置の状態で子ゲートが下方に引き下げられるのに連動して、親ゲートが第1下揺動位置に下揺動され、ついで子ゲートが第3下揺動位置に下揺動されるようになる。
したがって、1台の電動ウインチの回転ドラムの巻き取り、巻き戻しタイミングだけを制御すればよいから、親ゲートと子ゲートの自動開閉のための制御装置を簡略化することができる。
また、停電時には、電動ウインチのブレーキが解除されるように設定しておけば、親ゲートは自重でロープを巻き戻しながら、第1下揺動位置に下揺動して水路を閉じ、その後、子ゲートは自重でロープを巻き戻しながら、第3下揺動位置に下揺動して開口を閉じるようにすることもできる。
請求項4によれば、水路に、第2上揺動位置に上揺動した親ゲートを略水平状態で当て止める上ストッパー部を設けているから、親ゲートを上ストッパー部で当て止めた状態に保持しておけば、水流によって親ゲートが振動しなくなるので、開閉装置(例えばロープ)に異常な振動力が伝わらなくなって、開閉装置の耐久性が向上するようになる。
請求項5によれば、水路が発電施設の取水用水路である場合には、例えば津波来襲で水路を緊急に閉じる際には、親ゲートが第1下揺動位置に下揺動されて水路を閉じたとき、子ゲートは親ゲートの開口を開いたままであるから、発電施設の補機の冷却水だけは最低限で確保することができる。また、親ゲートを閉じた後、必要に応じて、子ゲートを第2下揺動位置に下揺動させることで、親ゲートの開口も閉じることもできる。
また、水路が河川や用水路である場合には、親ゲートが第1下揺動位置に下揺動されて水路を閉じたとき、子ゲートは親ゲートの開口を開いたままであるから、水路の維持放流量を確保することができる。
さらに、親ゲートが第1下揺動位置で水路が全閉されている状態から、子ゲートを第4上揺動位置に上揺動させることで親ゲートの開口を先に開くことができるから、子ゲートを充水用ゲートとして利用できる。すなわち、親ゲートの開口から、親ゲートの上流側と下流側での水位差がなくなるまで充水すれば、親ゲートの開閉荷重は自重のみになり、水圧荷重を軽減できるようになる。
請求項6によれば、親子共にフラップゲートであるから、低水位で子ゲートが先に開き、高水位で親ゲートが開くので、排水が無動力で行えるようになる。
本発明の親子式フラップゲートの側面断面図である。 (a)は図1の平面図、(b)は図1の正面図である。 ロープ弛み検出装置を備えた本発明の親子式フラップゲートの側面断面図である。 (a)は図3の平面図、(b)はロープ弛み検出装置の断面図である。 特許文献1の親子式フラップゲートの断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は親子式フラップゲート2の側面断面図、図2(a)は図1の平面図、同(b)は図1の正面図である。
コンクリート壁で四角筒状に形成された取水用(若しくは排水用)の水路1が設けられている。取水用水流(矢印a参照)は、図1において、左側から右側に流れるものとする。また、WLは、最大水位である。
親子式フラップゲート2は、水路1を開閉する親ゲート3と、この親ゲート3に形成された左右2箇所の開口3aをそれぞれ開閉する子ゲート4とで構成されている。なお、開口3aおよび子ゲート4は、2箇所である必要はなく、1箇所または3箇所以上であってもよい。
親ゲート3は、水路1の立ち上がり壁1aに上端部がヒンジ軸6で支持されて、水路1を閉じる第1下揺動位置D1と水路1を開く第2上揺動位置U2とに揺動自在になっている。水路1の底壁1bには、第1下揺動位置D1に下揺動した親ゲート3を前傾斜状態で当て止める下ストッパー部1cが設けられている。また、水路1の上壁1dの下面には、第2上揺動位置U2に上揺動した親ゲート3を略水平状態で当て止める上ストッパー部1eが設けられている。
子ゲート4は、親ゲート3に上流側面に上端部がヒンジ軸7で支持されて、親ゲート3の開口3aを閉じる第3下揺動位置D3と親ゲート3の開口3aを開く第4上揺動位置U4とに揺動自在になっている。
親ゲート3と子ゲート4は、いずれも自重で第1、第3下揺動位置D1,D3に下揺動する重量に設定されている。
子ゲート4の後端には、略L形に折り曲げられたストッパー部4aが形成され、このストッパー部4aは、親ゲート3の開口3aを開く略水平な第4上揺動位置U4で、親ゲート3に当て止められて保持されるようになる(二点鎖線参照)。
ここで、図1を参照すれば、親ゲート3の自重モーメントをWLとする。また、ストッパー部4aの有る子ゲート4の第4上揺動位置U4に対して、ストッパー部の無い子ゲート4の第4上揺動位置をcの位置とした場合、引き上げモーメントはL>Lとなる。
そして、WL=P=Pであるから、ストッパー部4aの有る子ゲート4は、ストッパー部4aの無い子ゲート4よりも、ロープ15の巻き取りストロークが短く、巻上げ荷重Pが小さくなる。このため、子ゲート4の開閉時間が短く、電動モータ13(後述)の小型化を図ることができる。
水路1の上壁1dの上面には、子ゲート用開閉装置である電動ウインチ12が設置されている。この電動ウインチ12は、電動モータ13と、減速機14と、左右のロープ15をそれぞれ巻き取り・巻き戻す回転ドラム16とで構成され、各ロープ15の一端部は各子ゲート4の下端に係止され、他端部は回転ドラム16に係止されている。電動ウインチ12には、親ゲート3と子ゲート4の自重降下用のブレーキとクラッチを内蔵したブレーキユニット20が取付けられている。
前記のような親子式フラップゲート2であれば、図1の実線のように、子ゲート4が第3下揺動位置D3で親ゲート3の開口3aを閉じ、親ゲート3が第1下揺動位置D1で水路1が全閉されているとする。
この状態から、回転ドラム16の巻き取り回転でロープ15が巻き取られると、子ゲート4が第4上揺動位置U4に上揺動されて親ゲート3の開口3aを開くようになるから、この開口3aから取水(若しくは排水)することができる。
続いてロープ15が巻き取られると、子ゲート4のストッパー部4aが親ゲート3に当て止められて保持されるから、子ゲート4は開口3aを開いた第4上揺動位置U4の状態で上方に引き上げられる。
これに連動して、親ゲート3は、第2上揺動位置U2に上揺動されることで水路1が開かれ、この水路1から取水(若しくは排水)することができる。
この状態から、回転ドラム16の巻き戻し回転でロープ15が巻き戻されると、先ず、子ゲート4が親ゲート3の開口を開いた第4上揺動位置U4の状態で下方に引き下げられる。これに連動して、親ゲート3は、水路1を閉じる第1下揺動位置D1に下揺動されるようになる。
この親ゲート3が水路1を閉じた第1下揺動位置D1では、子ゲート4は親ゲート3の開口3aを開いた第4上揺動位置U4の状態であるから、開口3aを介して取水(若しくは排水)することができる。
この状態で、さらにロープ15が巻き戻されると、子ゲート4は第3下揺動位置D3に下揺動されて親ゲート3の開口3aを閉じるようになる。これにより、水路1が全閉されるようになる。
このように、1台の子ゲート用開閉装置(電動ウインチ12等)だけで、親ゲート3と子ゲート4とを所定のタイミングで開閉制御することができるから、特許文献1のような2系統の開閉手段と比べれば、部品が減少してコストが安くなるとともに、構造が簡単で設置スペースも小さくなる。
また、子ゲート4が第4上揺動位置U4に上揺動された状態で、ストッパー部4aが親ゲート3に当て止められることで、子ゲート4を上方に引き上げるのに連動して、親ゲート3を第2上揺動位置U2に上揺動させることができ、子ゲート4を下方に引き下げるのに連動して、親ゲート3を第1下揺動位置D1に下揺動させることができる。このように、子ゲート4にストッパー部4aを設けるという簡単な構成だけで、親ゲート3と子ゲート4とを所定のタイミングで開閉制御することができる。
さらに、子ゲート4に連結したロープ15を電動ウインチ12の回転ドラム16で巻き取ることにより、子ゲート4が第4上揺動位置U4に上揺動されることで親ゲート3の開口3aが開かれ、ついで子ゲート4が上方に引き上げられるのに連動して、親ゲート3が第2上揺動位置U2に上揺動されるようになる。また、子ゲート4に連結したロープ15を電動ウインチ12の回転ドラム16から巻き戻すだけで、第4上揺動位置U4の状態で子ゲート4が下方に引き下げられるのに連動して、親ゲート3が第1下揺動位置U1に下揺動され、ついで子ゲート4が第3下揺動位置D3に下揺動されるようになる。
したがって、1台の電動ウインチ12の回転ドラム16の巻き取り、巻き戻しタイミングだけを制御すればよいから、親ゲート3と子ゲート4の自動開閉のための制御装置を簡略化することができる。
また、停電時には、電動ウインチ12のブレーキがブレーキユニット20で解除されるように設定しておけば、親ゲート3は自重でロープ15を巻き戻しながら、第1下揺動位置D1に下揺動して水路1を閉じ、その後、子ゲート4は自重でロープ15を巻き戻しながら、第3下揺動位置D3に下揺動して開口3aを閉じるようにすることもできる。
さらに、水路1の上壁1dの下面に、第2上揺動位置U2に上揺動した親ゲート3を略水平状態で当て止める上ストッパー部1eを設けているから、親ゲート3を上ストッパー部1eで当て止めた状態に保持しておけば、水流によって親ゲート3が振動しなくなるので、ロープ15に異常な振動力が伝わらなくなって、ロープ(開閉装置)の耐久性が向上するようになる。
一方、水路1が発電施設の取水用水路である場合には、例えば津波来襲で水路1を緊急に閉じる際には、親ゲート3が第1下揺動位置D1に下揺動されて水路1を閉じたとき、子ゲート4は親ゲート3の開口3aを開いたままであるから、発電施設の補機の冷却水だけは最低限で確保することができる。また、親ゲート3を閉じた後、必要に応じて、子ゲート4を第3下揺動位置D3に下揺動させることで、親ゲート3の開口3aも閉じることもできる。
また、水路1が河川や用水路である場合には、親ゲート3が第1下揺動位置D1に下揺動されて水路1を閉じたとき、子ゲート4は親ゲート3の開口3aを開いたままであるから、水路1の維持放流量を確保することができる。
さらに、親ゲート3が第1下揺動位置D1で水路1が全閉されている状態から、子ゲート4を第4上揺動位置D4に上揺動させることで親ゲート3の開口3aを先に開くことができるから、子ゲート4を充水用ゲートとして利用できる。すなわち、親ゲート3の開口3aから、親ゲート3の上流側と下流側での水位差がなくなるまで充水すれば、親ゲート3の開閉荷重は自重のみになり、水圧荷重を軽減できるようになる。
また、水路1が排水用水路である場合には、親子共にフラップゲートであるから、排水用水流(矢印b参照)は、図1において右側から左側に流れるものとすると、低水位で子ゲート4が先に開き、高水位で親ゲート3が開くので、排水が無動力で行えるようになる。
このように、水路1が排水用水路である場合には、子ゲート4と親ゲート3を無動力で開くことができるが、子ゲート4と親ゲートに開き揺動に伴ってロープ15が弛むようになる。
そこで、図3および図4に示すように、ロープ15の一端部を子ゲート4の下端に係止するのではなく、ロープ15を子ゲート4の下端のシーブ(滑車)22で上方にUターンさせて、その一端部を水路1の上壁1dの上面に設置したロープ弛み検出装置23に接続する。
図4(b)のように、ロープ弛み検出装置23は、ベース板24の球面座金24aを上壁1dの球面座金受け25で揺動自在に支持する。また、ベース板24上のガイド24bに沿って上下動可能なばねケース26とベース板24との間に、ばねケース26を上動方向に付勢するコイルばね27を設ける。また、ばねケース26とベース板24と球面座金24aと球面座金受け25と上壁1dとを一連に貫通するテンションボルト28を設ける。
このテンションボルト28の上部には、ばねケース26から突出した部位にナット40をねじ込むとともに、テンションボルト28の下部には、ロープ15の一端部のソケット41をピン42で係止する。また、ベース板24の上には、ばねケース26の上動を検出するリミットスイッチ43を設ける。
コイルばね27の押し上げ力はロープ15の吊り上げ荷重より小さく、ロープ15の自重より大きく設定する。また、ロープ15の調整は、ナット40の操作でテンションボルト28を上げ下げすることにより行う。
常時は、図4(b)のように、ロープ15の張力で、テンションボルト28とともにばねケース26が下動された状態に維持されている。そして、ロープ15が弛むと、コイルばね27の押し上げ力でばねケース26が上動され、上動するばねケース26でリミットスイッチ43がオンすることで、電動ウインチ12がオンしてロープ15を巻き取るようになって、ロープの弛みが無くなるようになる。ロープ15の弛みが無くなると、テンションボルト28とともにばねケース26が下動されるので、リミットスイッチ43がオフすることで、電動ウインチ12がオフするようになる。このようにして、ロープ15を弛みのない状態に保つことができる。
前記実施形態は、子ゲート用開閉装置として電動ウインチ12を用いたが、電動ポンプで流体を給排するシリンダを用いて、子ゲート4を上方に引き上げ、下方に引き下げる構成とすることもできる。
1 水路
1a 取水口
1d 上壁
1e 上ストッパー部
2 親子式フラップゲート
3 親ゲート
3a 開口
4 子ゲート
4a ストッパー部
12 電動ウインチ
13 電動モータ
15 ロープ
16 回転ドラム
D1 第1下揺動位置
U2 第2上揺動位置
D3 第3下揺動位置
U4 第4上揺動位置

Claims (6)

  1. 水路に上端部が支持されて、水路を閉じる第1下揺動位置と水路を開く第2上揺動位置とに揺動自在な親ゲートと、この親ゲートに上端部が支持されて、親ゲートの開口を閉じる第3下揺動位置と親ゲートの開口を開く第4上揺動位置とに揺動自在な子ゲートとを備えた親子式フラップゲートにおいて、
    前記水路の上部に、前記子ゲートを、前記開口を開いた第4上揺動位置の状態で上方に引き上げ、前記開口を開いた第4上揺動位置の状態で下方に引き下げ可能な1台の開閉装置が設置されて、
    前記開閉装置により、前記子ゲートを第4上揺動位置に上揺動させることで前記親ゲートの開口が開かれ、第4上揺動位置の状態で前記子ゲートを上方に引き上げるのに連動して、前記親ゲートが第2上揺動位置に上揺動されることで前記水路が開かれ、
    前記開閉装置により、第4上揺動位置の状態で前記子ゲートを下方に引き下げるのに連動して、前記親ゲートが第1下揺動位置に下揺動されることで前記水路が閉じられ、前記子ゲートを第3下揺動位置に下揺動させることで前記親ゲートの開口が閉じられるようにしたことを特徴とする親子式フラップゲート。
  2. 前記子ゲートにストッパー部が設けられ、このストッパー部は、前記子ゲートが第4上揺動位置に上揺動された時に前記親ゲートに当て止められることを特徴とする請求項1に記載の親子式フラップゲート。
  3. 前記開閉装置は、ロープを巻き取り・巻き戻す回転ドラムを有する電動ウインチで構成され、前記ロープに連結された前記子ゲートは、第4上揺動位置の状態で上方に引き上げられ、第4上揺動位置の状態で下方に引き下げられるようになっていることを特徴とする請求項1または2に記載の親子式フラップゲート。
  4. 前記水路に、第2上揺動位置に上揺動した前記親ゲートを略水平状態で当て止める上ストッパー部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の親子式フラップゲート。
  5. 前記親ゲートと子ゲートは、水路の取水口に設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の親子式フラップゲート。
  6. 前記親ゲートと子ゲートは、水路の排水口に設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の親子式フラップゲート。
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