JP2014039996A - スラリの濃度測定装置およびこの装置を用いたスラリの濃度の測定方法 - Google Patents

スラリの濃度測定装置およびこの装置を用いたスラリの濃度の測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
湿式のブラスト加工装置において、実際にノズルから噴射されるスラリの濃度を測定できる濃度測定装置を提供する。
【解決手段】
濃度測定装置は、濃度測定容器と排気部と開閉部と導入部材と連結部材とを備える。連結部材にはノズルを連結することができる。ノズルより噴射されたスラリを含む固気液三相流は、導入部材および開閉部を通過し、濃度測定容器に導入される。濃度測定容器で採取されたスラリの質量または体積の少なくともいずれかを測定して演算することで、ノズルより噴射されるスラリの濃度を算出することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、湿式のブラスト加工装置においてノズルより噴射されるスラリの濃度を測定する装置、およびその装置を用いてスラリの濃度を測定する方法に関する。
ブラスト加工は、バリ取り、スケールの除去、表面粗さの調整、薄膜層の除去、エッチング等の微細加工において、広く用いられている。ブラスト加工には、微小粒子やショット等の噴射材を圧縮空気等の高圧ガスと共にノズルより被加工物に向けて噴射する乾式のブラスト加工と、前記噴射材を水などの液体に分散させたスラリを圧縮空気等の高圧ガスと共にノズルより被加工物に向けて噴射する湿式のブラスト加工と、が含まれる。湿式のブラスト加工は、乾式のブラスト加工に比べて、噴射材やブラスト加工で生じた切削粉等の微粒子の飛散が少ないことから、作業環境がよい点や、被加工物の表面への噴射材の付着が少ないので、加工後の被加工物の洗浄が容易である点において優れており、将来的に湿式のブラスト加工が用いられる機会が増えることが予想される。
湿式のブラスト加工における加工性能は、スラリ中の噴射材の含有量の割合を示すスラリの濃度に応じて変化する。従って、被加工物の仕上がり精度を管理するために、スラリの濃度を管理してブラスト加工することが必要である。スラリの濃度を管理するための装置として、例えば特許文献1には、スラリを可撓性管にスラリを流入させた後、この重量を測定し、測定結果を演算することによってスラリの濃度を測定する装置が開示されている。
実開平06−066952号公報
特許文献1に開示されているスラリの濃度測定装置は、スラリ槽からノズルに向かう経路から分岐された経路に設けられている。このスラリの濃度測定装置は、ブラスト加工中であってもスラリの濃度を測定できるという利点がある。しかしながら、ノズルから噴射されるスラリの濃度は、ノズルに導入される高圧ガスの影響を受けるため、分岐された経路を流れるスラリの濃度、すなわち、濃度測定装置により測定されたスラリの濃度と必ずしも一致しない。そのため、特許文献1に開示されているスラリの濃度測定装置では、スラリの濃度を十分精度良く管理することができない。本発明は、ノズルから噴射されるスラリの濃度を測定するためのスラリの濃度測定装置、およびこのスラリの濃度測定装置を用いたスラリの濃度の測定方法を提供することを目的とする。
以下の説明において「ブラスト加工」は、特に断りのない限り「湿式のブラスト加工」を意味するものとする。また、「スラリの濃度」とは、スラリに対する噴射材の含有率を示し、質量%、体積%、等で表される。
本発明は、湿式のブラスト加工装置のノズルから高圧ガスとともに噴射された、液中に噴射材が分散されたスラリの濃度を測定するためのスラリの濃度測定装置であって、前記スラリを内部に導入するための開口部を有する濃度測定容器と、前記濃度測定容器の開口部に一端が接続され、前記ノズルから噴射されたスラリが通過する経路を開閉する機構を備えた開閉部材と、を備え、前記濃度測定容器には、ノズルより噴射された高圧ガスを排出するための排気部が設けられている。本発明により、ブラスト加工を行う前にノズルから噴射されるスラリの濃度を予め測定できるので、被加工物の仕上がり精度を管理することができる。さらに、濃度測定容器に排気部が設けられているので、高圧ガスの影響を受けることなく、スラリの濃度を測定することができる。
本発明において、好ましくは、さらに、前記開閉部材の他端に一端が接続され、前記スラリを前記開閉部材に導入する中空状の導入部材であって、該導入部材は、前記一端の外周と、前記開閉部材の他端の内周との間に隙間が設けられるように前記開閉部材に接続された導入部材と、前記導入部材の他端と、前記ノズルの噴射口とを連結するための連結部材と、を備える。かかる発明により、開閉部材を閉止した状態であっても、高圧ガスを導入部材の外周と、開口部材の内周との間の隙間から排出することができる。
本発明において、好ましくは、前記濃度測定容器の開口部には、該濃度測定容器の内部に導入されたスラリの流れを整流するための整流部材が連結されている。濃度測定容器の内部では、排気部に向かう気流が発生している。かかる構成の本発明では、前記整流部材によって、前記濃度測定容器に導入されるスラリの流れが整流されるので、導入されたスラリがこの気流に乗って前記排気部より外部に漏出されるのを防ぐことができる。
本発明において、好ましくは、前記濃度測定容器の内部には、導入されたスラリが跳ね返るのを防ぐための飛散防止部材が配置されている。スラリがスラリの濃度測定容器の底部に落下した際に滴として跳ね返ると、該スラリの濃度測定容器中で発生している気流にのって排気部より外部に漏出される恐れがある。かかる構成の本発明では、飛散防止部材が設けられているため、滴として跳ね返ったスラリは該飛散防止部材に阻害されて該気流に乗ることを防ぐことができる。
本発明において、好ましくは、前記スラリ中の噴射材の沈降速度が0.20〜200mm/secである。かかる構成の本発明により、多大な時間を要さずにスラリの濃度測定容器中の噴射材を沈降させ、噴射材と液体とを分離することができる。
本発明スラリの濃度の測定方法は、前記開閉部材の経路を閉止する工程と、前記ノズルにスラリを送る工程と、前記ノズルに高圧ガスを導入すると共に前記スラリと高圧ガスとを混合して固気液三相流として該ノズルから噴射する工程と、前記固気液三相流を噴射してから所定時間が経過した後に前記開閉部材の前記経路を開放する工程と、前記スラリを前記濃度測定容器により捕集すると共に、前記スラリと共に該濃度測定容器に流入された高圧ガスを前記排気部により排気する工程と、前記濃度測定容器により捕集されたスラリを用いてスラリの濃度を求める工程と、を備える。本発明により、ブラスト加工を行う前に予めノズルから噴射されるスラリの濃度を測定できるので、被加工物の加工精度を管理することができる。
本発明において、好ましくは、前記ノズルより噴射された固気液三相流が前記開閉部材に到達するまでの間に、該固気液三相流の速度を減速させる。かかる構成の本発明により、該開閉部が固気液三相流の切削力によって損耗することを防ぐことができる。
本発明において、好ましくは、前記濃度測定容器で捕集したスラリおよび噴射材の質量または体積の少なくともいずれかを測定し、この結果に基づいてスラリの濃度を算出する。かかる構成の本発明により、簡便な方法でスラリの濃度を測定することができる。
本発明において、好ましくは、前記開閉部材の経路が閉止している間に前記開閉部材に堆積したスラリの質量または体積の少なくともいずれかを測定する初期測定工程と、前記開閉部材に堆積したスラリおよび前記ノズルより所定時間噴射したスラリの質量または体積の少なくともいずれかを測定する定常期測定工程と、を含み、前記初期測定工程および定常期測定工程で測定された値よりノズルから噴射されるスラリの濃度を算出する。かかる構成の本発明では、開閉部に堆積したスラリの影響を除外できるので、より正確にスラリの濃度を測定することができる。
また、本発明は、噴射材が液中に分散されたスラリを高圧ガスと共にノズルより噴射する湿式のブラスト加工装置において、ノズルから噴射されるスラリの濃度を測定するためのスラリの濃度測定装置であって、前記ノズルより噴射されたスラリを捕集するスラリ捕集容器と、該スラリ捕集容器内にスラリを導入するための開口部が設けられた、該スラリ捕集容器の上端を閉止する天井部と、を備える濃度測定容器と、前記開口部に一端が連結されており、前記スラリ捕集容器内にスラリを導入する開閉部材であって、前記スラリが通過する経路を開閉する機構を備えた開閉部材と、前記開閉部材の他端に一端が接続されており、前記スラリを前記開閉部材に導入する導入部材であって、該導入部材の外周と前記開閉部材の内側との間に隙間を設けて接続された導入部材と、前記導入部材の他端と前記ノズルの噴射口とを連結するための連結部材と、を備え、前記濃度測定容器には、ノズルより噴射された高圧ガスを排出するための排気部が設けられている。かかる発明では、ブラスト加工を行う前にノズルから噴射されるスラリの濃度を予め測定できるので、被加工物の仕上がり精度を管理することができる。
ブラスト加工の加工能力は、噴射される固気液三相流中のスラリの濃度に依存する。ノズルより噴射されるスラリの濃度を測定することは、被加工物の仕上がり精度を管理する上で非常に重要である。スラリの濃度は、スラリ槽中やスラリ槽からノズルへの経路中で測定するより、ノズルから噴射されるスラリを直接測定する方が、より正確な濃度を測定できる。本発明によって、実際に噴射されるスラリの濃度を、ブラスト加工を行う前に測定できるので、被加工物の加工精度を管理し、安定したブラスト加工を行うことができる。
湿式のブラスト加工装置の一例を示す図である。 本発明の実施形態を説明するための模式図である。 本発明の実施形態におけるスラリの濃度を測定する工程を説明するフロー図である。 本発明の実施形態におけるノズルからのスラリの噴射量(吐出量)と、ポンプ、エアコンプレッサ、及び開閉部材、の状態を示す説明図である。
本発明のスラリの濃度測定装置の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明における上下左右方向は特に断りのない限り図中の方向を示す。
図1は、本実施形態のブラスト加工装置20を示す図である。同図に示すように、ブラスト加工装置20は、ブラスト加工室21と、このブラスト加工室21の下方に設けられたスラリ槽22とを備える。スラリ貯留槽はスラリを貯留する為の槽であり、スラリが満たされている。スラリは液体(本実施形態では水)に噴射材が分散されて成る。スラリ槽22は、ポンプP2を介してノズルNと連結されている。ポンプP2を駆動させることで、スラリ槽22内のスラリがノズルNに送られる。
なお、噴射材とは、ブラスト加工を行うための砥粒(研磨材)である。前記砥粒は、鉄製および非鉄金属製の粒子(ショットやグリッドやカットワイヤ等)、セラミックス系粒子、植物系粒子、樹脂系粒子といった、乾式や湿式を問わず一般にブラスト加工に用いることができる各種粒子であれば、特に限定されない。
また、ノズルNは高圧ガス発生機構(本実施形態では、エアコンプレッサ27)と連結されており、エアコンプレッサ27から高圧ガス(本実施形態では圧縮空気)がノズルNに送られる。ノズルNに送られたスラリおよび圧縮空気はノズルNの内部で混合され、固気液三相流として被加工物Wに向けて噴射される。噴射された固気液三相流中のスラリが被加工物Wに衝突することでブラスト加工が行われる。そして、被加工物Wに向けて噴射されたスラリはスラリ槽22に流入し、回収される。
さらに、ブラスト加工装置20は、選別機構23と、分離機構24と、を備える。選別機構23は、スラリ槽22からスラリを汲み上げるためのポンプP1を含む。ブラスト加工を行うと、噴射材とワークとの衝突により微粒子が発生し、これらの微粒子はスラリ槽22に流入してしまう。このような微粒子としては、噴射材の一部に割れや欠けが生じて、ブラスト加工適さない大きさとなった噴射材や、噴射材と被加工物Wとの衝突によって生じた被加工物Wの切削粉などが挙げられる。
スラリ槽22中のスラリは、微粒子を含んだ状態でポンプP1により選別機構23に送られる。選別機構23は、送られたスラリに含まれる微粒子と、ブラスト加工に適した再利用可能な噴射材とを分別する。選別機構23によって選別されたブラスト加工に適した噴射材はスラリ槽22に戻される。また、選別機構23によって選別された微粒子は分離機構24に送られる。分離機構24に送られた微粒子は、固液分離され、固形物はスラッジとしてスラッジ槽25に、液体は貯液槽26に、それぞれ回収される。
また、ポンプP2からノズルNへ延びる経路は、途中において分岐しており、この分岐した経路により、ポンプP2によりくみ上げられたスラリの一部はスラリ槽22に戻される。このように、ポンプP2を駆動させるとスラリの一部がスラリ槽22に戻るので、スラリ槽22中のスラリが攪拌される。
図2は、本実施形態のスラリの濃度を測定するための濃度測定装置10を示す断面図である。本実施形態の濃度測定装置10は、ノズルNの先端に取り付けられ、ノズルNより噴射されるスラリを直接採取して、濃度を測定するものである。濃度測定装置10は、濃度測定容器11と、該濃度測定容器11の側壁に設けられた排気部12と、濃度測定容器11の上部に接続された円筒状の開閉部材13と、開閉部材13の上部に接続された導入部材14と、導入部材14とノズルNとを連結する連結部材15と、を備える。開閉部材13は円筒状の部材であり、その上部に導入部材14の下端が挿入されている。後に詳述するように開閉部材13の上端部と導入部材14の下端部との間には隙間Sが形成されている。
濃度測定容器11は、上下両端が開口された円筒形状の上部ケーシング11a、及び上部ケーシング11aの下端に着脱自在に取り付けられた有底円筒形状の下部ケーシング11aを有するスラリ捕集容器11aと、スラリ捕集容器11aの天井部を形成する蓋11bと、で構成される。上部ケーシング11aの上部側面には複数の開口部11cが設けられている。
ノズルNから固気液三相流が噴射されると、固気液三相流における圧縮空気は開口部11cより外部に排気(流出)される。しかしながら、開口部11cの断面積Aが小さすぎると、ノズルNから固気液三相流が噴射された際にスラリ捕集容器11a内の圧力が高くなり、開閉部材13と導入部材14との間に形成されている隙間Sからも圧縮空気が排気される。その結果、スラリの一部が隙間Sから排気される圧縮空気の流れに乗り、漏出する。このため、本実施形態では、開口部11cの断面積の合計が、2.2×10―3より大きくなるように設定している。
また、導入部材出口14bの断面積Aに対して開口部11cの断面積の合計Aが小さすぎると、固気液三相流が濃度測定容器11に導入された際に、濃度測定容器11の内部の圧力が高くなる。その結果、スラリを良好に濃度測定容器11に導入することが出来ない。逆に、導入部材出口14bの面積Aに対して開口部11cの面積の合計Aが大きすぎると、濃度測定容器11が大型化してしまう。そこで、導入部材出口14bの断面積Aに対する開口部11cの断面積の合計Aの比(A/A)を10〜45とするのが好ましく、10〜25の範囲とするのがさらに好ましい。
下部ケーシング11aの側面には、スラリの容量を外部より確認する為の確認窓(図示せず)が設けられており、この確認窓には目盛が記されている。上部ケーシング11aの内壁の開口部11cの下方には、飛散防止部材11fが設けられている。また、蓋11bの中央には、スラリを濃度測定容器11に導入するための開口部11dが設けられている。
排気部12は、開口部11cに、両端が開口された中空の排気部材がそれぞれ連結されることで形成されている。排気部12は、スラリと共に濃度測定容器11へ導入された圧縮空気を排気するための経路を画成している。排気部材の形状は特に限定されないが、本実施形態では、曲線状のL字形状とした。
蓋11bの開口部11dの周縁部には、スラリが濃度測定容器11に導入される際にその流れを整流する整流部材11eが下方に向かって延びるように設けられている。本実施形態では、整流部材11eとして、開口部11dと同形状の内径を有する円筒形状の部材を用いている。ここで、開口部11dの直径Dに対する整流部材11eの長さLの比(L/D)が小さすぎると整流する効果が小さい。逆に、開口部11dの直径Dに対する整流部材11eの長さLの比(L/D)が大きすぎると、濃度測定容器11に導入されるスラリの直進性が増加するので、濃度測定容器11の底部へスラリが衝突する力が増加する。このため、底部で跳ね返るスラリの量が多くなり、後述のように排気部12の出口である排気口12aから外部に漏出されるスラリの量が多くなる。これらの理由から、開口部11dの直径Dに対する整流部材11eの長さLの比(L/D)は0.1〜6.5とするのが好ましく、0.2〜5.0とするのがさらに好ましい。
開口部11dの上方側には、内側にスラリが通過する経路を画成し、かつ経路を開閉できる機構を備えた開閉部材13が連結されている。開閉部材13は、経路を開閉することさえできればその機構は特に限定されないが、スラリが通過するので耐摩耗性材料で構成されていることが好ましい。本実施形態の開閉部材13は、両端が開口された円筒形のケーシング13cと、ケーシング13cの内側に配置され、内側に貫通路を有する耐摩耗性の弾性管体13dと、で構成されている。ケーシング13cの両端にはフランジ部が設けられており、その一端が蓋11bに固定されている。これにより、開閉部材13の一端(開閉部材出口13b)は、濃度測定容器11の蓋11bに形成された開口部11dに連結されている。
ケーシング13cと弾性管体13dとの間には空隙が設けられている。この空隙は、ケーシング13cに接続されたコネクタ13eと、ホース(図示せず)と、開閉弁(図示せず)と、を介してエアコンプレッサ27と連結されている。圧縮空気をこの空隙に圧入すると、この空隙の圧力の上昇に伴って弾性管体13dが中心方向に向かって膨らむ。これによって、弾性管体13dの内側の貫通路が閉じられ、開閉部材13が閉止される。開閉部材13は、弾性管体の内側の貫通路がスラリが流れる経路として機能するため、この空隙に圧縮空気を圧入・排出することによって、このスラリの経路の開閉を行うことができる。
開閉部材13の上端(開閉部材入口13a)には、導入部材14が配置されている。導入部材14は、両端が開口された中空形状の部材から成る。導入部材14は、開閉部材13の上端に固定された架台16により、導入部材14の下端(導入部材出口14b)が開閉部材13のスラリの経路の上部内に配置されるように固定されている。
導入部材出口14bの外径は開閉部材入口13aの内径より小さい。このため、開閉部材入口13a内に、導入部材14の下端が挿入され、開閉部材入口13aと導入部材出口14bとの間に隙間Sが形成されている。開閉部材入口13aに対する導入部材出口14bの高さ位置h(図2において、開閉部材入口13aの高さ位置を0とし、上方向を正とする)は任意に設定することができるが、開閉部材入口13aの直径Dに対する導入部材出口14bの高さ位置hの比(h/D)が−0.5〜0.5とするのが好ましく、−0.3〜0.3とするのがさらに好ましい。これは次の理由からである。開閉部材入口13aの直径Dに対する導入部材出口14bの高さ位置hの比(h/D)が小さすぎると、導入部材出口14bが開閉部材13に必要以上に入り込んでいるので、開閉部材13を閉止した際にスラリが隙間Sより流出しづらくなる。また、開閉部材入口13aの直径Dに対する導入部材出口14bの高さ位置hの比(h/D)が大きすぎると開閉部材入口13aと導入部材出口14bとの間隔が必要以上に広くなるので、開閉部材13を開放した際にスラリが開閉部材入口13aと導入部材出口14bとの間に形成された隙間Sより外部に漏出し、全てのスラリを導入部材14に導入することができなくなる。
導入部材14の上端(導入部材入口14a)には、両端が開口された中空形状の連結部材15の一端が連結されている。連結部材15の他端は、ノズルNに連結される。スラリの濃度を測定する際に、連結部材15にはノズルNより噴射された固気液三相流が通過するため、連結部材15は耐摩耗性材料から構成されることが好ましい。本実施形態ではポリ塩化ビニル(PVC)製の可撓性の管体である部材を用いている。
ノズルNの噴射口の断面積Aに対して導入部材出口14bの断面積Aが小さすぎると、開閉部材13を開放してもスラリを濃度測定容器11に良好に導入することが出来ず、スラリが導入部材14および連結部材15に堆積してしまう。また、ノズルNの噴射口の断面積Aに対して導入部材出口14bの断面積Aが大きすぎると開閉部材13のサイズを大型化する必要があり、結果として濃度測定装置自体が大型になる。このため、ノズルNの噴射口の断面積Aに対する導入部材出口14bの断面積Aの比(A/A)は、3.5〜25.0とするのが好ましく、5〜15の範囲とするのがさらに好ましい。
以下、濃度測定装置10を用いてノズルNから噴射されたスラリの濃度を測定する方法について、さらに図3および図4を参照して説明する。図3は、本実施形態のスラリの濃度を測定する工程を説明するフロー図であり、図4は、本実施形態におけるノズルからのスラリの噴射量(吐出量)と、ポンプ、エアコンプレッサ、開閉部材の状態を示す説明図である。なお、以下のスラリ濃度の測定は、ブラスト加工を行う前、又は途中に行うものである。
図3に示すように、開閉部材13を閉にし(S01)、連結部材15にノズルNの噴射口を連結した後(S02)、ポンプP2を駆動させる(S03)。ポンプP2が駆動すると、スラリ槽22内のスラリが攪拌されると共に、スラリがノズルNに送られる。ノズルNに送られたスラリは、ノズルNの噴射口より吐出される。この際、開閉部材13におけるスラリの経路は閉止されている。これにより、スラリは、濃度測定容器11に流入されず、開閉部材13と導入部材14との間に形成されている隙間Sより外部に流出する。なお、導入部材出口14bの断面積Aに対して開閉部材13と導入部材14との間に形成されている隙間Sの断面積Aが小さすぎると、スラリが隙間Sから流出することが出来ず、スラリが開閉部材13、導入部材14、及び連結部材15に滞留する。また、導入部材出口14bの断面積Aに対して開閉部材13と導入部材14との間に形成されている隙間Sの断面積Aが大きすぎると隙間Sから排出されるスラリの流速が遅くなり、スラリ中の噴射材が開閉部材13に滞留する。隙間Sの断面積が大きすぎても小さすぎても、スラリの滞留によって、スラリ中の噴射材が閉止部材13におけるスラリの経路に沈降し、堆積した噴射材によって、このスラリの経路が閉止される。このため、導入部材出口14bの断面積Aに対して開閉部材13と前記導入部材14との間に形成されている隙間Sの断面積Aの比(A/A)は0.2〜6.0とするのが好ましく、好ましくは0.5〜3.5とするのがさらに好ましい。
ポンプP2の駆動後、所定時間tが経過するとノズルNより吐出されるスラリの量が一定となる。しかし、この時点ではスラリの攪拌が不十分なため、ノズルNに送られるスラリの濃度は不安定である。そのため、さらに、この状態で所定時間t、待機する。これにより、スラリの濃度およびノズルNからの吐出量が一定となる。
所定時間(t+t)が経過したら(S04でYes)、エアコンプレッサ27により圧縮空気をノズルに供給し(S05)、スラリを固気液三相流としてノズルNより噴射させる。この際、スラリが開閉部材13と衝突して開閉部材13が損耗する恐れがある。このような損耗を防ぐためには、固気液三相流が開閉部材13に到達するまでに十分に減速する必要がある。このため、本実施形態では、圧縮空気の圧力が0.3〜0.5MPaの時において、連結部材15の長さを300mm程度とした。また、さらに減速する必要がある場合は、連結部材15を湾曲させることで流動抵抗によって減速させることができる。その際、湾曲部に固気液三相流が衝突することよる損耗を防ぐために、固気液三相流の衝突する箇所を耐摩耗性材料(例えば耐摩耗性ゴム)で補強することが好ましい。
ノズルNからのスラリの吐出量、すなわち噴射量は圧縮空気の流れによって減少し、エアコンプレッサ27の駆動後、所定時間tが経過すると一定となる。しかし、所定時間tが経過した直後は噴射材が脈動して噴射する恐れがある。このため、さらに所定時間tが経過した後(S06でYes)に開閉部材13の経路を開放し(S07)、濃度測定容器11内に固気液三相流を導入させる。この際、固気液三相流として導入された圧縮空気は、排気部12より排気される。
濃度測定容器11の内部では、排気部12に向かう気流が発生している。このため、蓋11bの開口部11dより導入された固気液三相流が図2における左右方向に分散してしまい、スラリがこの気流に乗って排気部12の出口である排気口12aより外部に漏出される恐れがある。これに対して、本実施形態では、開口部11dに設けられている整流部材11eによって、導入部材11に導入される固気液三相流の流れを整流することで、導入されたスラリが内部の気流によって外部に漏出されるのを防ぐことができる。
濃度測定容器11の内部に固気液三相流が導入されると、濃度測定容器11の底部にスラリが堆積する。この際、濃度測定容器11内に堆積したスラリに、新たに導入されたスラリが衝突した結果、滴として跳ね返ると、跳ね返ったスラリが上記のような導入部材14の内部の気流に乗って、排気口12aから外部に漏出される恐れがある。これに対して、本実施形態では、上部ケーシング11aの内壁に飛散防止部材11fが設けられているので、この跳ね返りによる、スラリの外部への漏出を防止できる。飛散防止部材11fは、本実施形態ではリング状の板材を用い、内側が底面方向に向かって傾くように(例えば、上部ケーシング11aの側壁とのなす角度αが45〜75度)、スラリ捕集容器11aの内壁に沿って固定した。飛散防止部材11fの長さは、底部で跳ね返ったスラリが、前述の気流に乗らず、かつ濃度測定容器11に導入されたスラリの落下を妨げないよう、適宜選択すればよい。
開閉部材13を開放した際、開閉部材13に堆積していたスラリも濃度測定容器11に導入されてしまう。このため、この影響を排除する必要がある。そこで、まず導入初期のスラリを測定する「初期測定工程」を行う(S08で「初期測定」)。すなわち、S07で開閉部材13を開放した状態のまま、スラリを濃度測定容器11に導入する。そして、開閉部材13の経路に堆積したスラリが濃度測定容器11に導入されるのに十分な時間tが経過した後(S09でYes)、開閉部材13を閉止する(S10)。その後。ポンプP2の稼働を停止し(S11)、さらに圧縮空気のノズルへの供給を停止する(S12)。
下部ケーシング11aを取り外し、下部ケーシング11a内のスラリの体積Vsを確認窓の目盛りより算出する。また、スラリの質量Msを質量計にて測定する(S13)。測定後、下部ケーシング11aを空にし、再び上部ケーシング11aと連結させる(S15)。
次に、実際に噴射されるスラリの濃度を測定する「定常期測定工程」を行う(S08で「定常期測定」)。先述の工程S03〜S07を再び行い、開閉部材13の経路を開放してスラリを濃度測定容器11に導入する。所定時間(t+t)が経過した後(S16でYes)、開閉部材13を閉止する(S17)。所定時間(t+t)は、濃度測定容器11に導入されるスラリの量が確認窓の上限値を超えないように適宜選択する。
下部ケーシング11aを取り外した後、下部ケーシング11a内のスラリの体積Vsを確認窓の目盛りから算出する。また、質量Msを質量計にて測定する(S18)。この下部ケーシング11a内のスラリには、開閉部材13の開放前に開閉部材13に滞留していたスラリも含まれる。
固形物の真比重をρとし、下記の式(1)よりスラリの濃度を質量%として算出することができる。式(1)において、VはVs−Vsを示し、MはMs−Msを示す。固形物の真比重ρは噴射材の真比重としてもよいが、より正確に測定する為に、工程S15において、下部ケーシング11aを静置して固形物を沈降させた後、この固形物を採取して真比重を測定してもよい。固形物の沈降速度が遅すぎると測定するのに多大な時間を要し、速すぎるとノズルに一定の濃度のスラリを供給するのが困難となるので、スラリ中の噴射材は、沈降速度が0.2〜200mm/secであることが好ましい。換算すると、粒子径が30〜1,000μmかつ比重が1.2〜9.0である。
Figure 2014039996
スラリの濃度を演算後(S19)、ノズルNを連結部材15より取り外し(S20)、スラリの濃度の測定を終了する。
(変更例)
スラリおよび噴射材の質量のみからスラリの濃度を質量%で算出することも可能である。例えば、工程S13および工程S18において、スラリを固形物(すなわち、噴射材)と液体とに分離し、固形物の質量Mp、Mpをそれぞれ測定する工程を行い、式(2)を用いて濃度(質量%)を算出することも可能である。なお、式(2)中のMpはMp−Mpを示し、Mpは、「定常期測定工程」における固形物の質量であり、Mpは、「初期測定工程」における固形物の質量である、また、Mは、上記と同様にMs−Msを表す。スラリから固形物を分離させる方法は、例えば下部ケーシング11aを静置して固形物を沈降させた後に上澄み液を排出した後、残った固形物および液体を篩、比重分離、吸引濾過、等公知の技術でそれぞれに分離することで、効率よく分離することができる。
Figure 2014039996
また、上記の実施形態ではスラリの濃度を質量%で算出したが、体積%で算出してもよい。例えば、工程S13およびS18において、下部ケーシング11aを静置して固形物を沈降させた後に沈降した固形物の体積Vp、Vpをそれぞれ算出する工程をさらに行い、Vp−VpをVpとすると式(3)を用いて算出することができる。なお、Vp、Vpは、それぞれ、「初期測定工程」及び「定常期測定工程」における固形物の体積を示す。また、体積%から質量%へと換算する換算係数を予め算出しておき、式(3)と換算係数からスラリ濃度を質量%として算出してもよい。
Figure 2014039996
所定量のスラリを測定した際の基準となる質量(基準値)および閾値を予め設定しておき、基準値と測定値とを比較してもよい。測定値が基準値の閾値の範囲外の場合はノズルNより噴射されるスラリの濃度が目的とするブラスト加工に適さない濃度であるとして不合格と判定し、スラリ槽22中のスラリの濃度を調整する。その後再びノズルNから噴射されるスラリを測定する。測定値が閾値の範囲内になるまでこの工程を繰り返せばよい。また、基準値および閾値は体積としてもよい。
本実施形態によれば、ブラスト加工を行う前にノズルから噴射されるスラリの濃度を予め測定できるので、被加工物の仕上がり精度を管理することができる。さらに、濃度測定容器11に排気部12が設けられているため、圧縮空気の影響を受けることなく、スラリ濃度を測定することができる。
(実施形態の効果)
本実施形態によれば、ブラスト加工を行う前にノズルから噴射されるスラリの濃度を予め測定できるので、被加工物の仕上がり精度を管理することができる。さらに、濃度測定容器11に排気部12が設けられているため、圧縮空気の影響を受けることなく、スラリ濃度を測定することができる。
そして、このように、ブラスト加工装置から噴射されるスラリの濃度を正確に測定することができるため、ブラスト加工における被加工物の加工精度を管理することができる。このようにブラスト加工における被加工物の加工精度を管理することができることにより、例えば以下の効果が得られる。
(1)加工毎の面粗度が安定する。
(2)加工時間が予想できるので、無駄な加工時間を必要としない。
(3)エッチング等、高い加工精度が要求される加工においても適用できる。
また、本実施形態によれば、導入部材14の外周と、開閉部材13の内周との間に隙間Sが形成されているため、開閉部材13を閉止した状態であっても圧縮空気を隙間Sから外部へ流出することができる。
また、本実施形態によれば、濃度測定容器11の開口部11dに整流部材11eが設けられており、この整流部材11eにより濃度測定容器11に導入されるスラリの流れが整流されるため、導入されたスラリがこの気流に乗って排気部12より外部に漏出されるのを防ぐことができる。
また、本実施形態によれば、スラリ中の噴射材の沈降速度が0.20〜200mm/sであるため、多大な時間を要さずにスラリの濃度測定容器11中の噴射材を沈降させ、噴射材と液体とを分離することができる。
また、本実施形態によれば、スラリが固気液三相流として噴射されることで、スラリが開閉部材13と衝突した際に開閉部材13が損耗するおそれがあるが、スラリを十分に減速させているため、開閉部材13の損耗を防止できる。
また、本実施形態によれば、初期測定工程において測定されたスラリの質量または体積の少なくとも何れかと、定常期測定工程において測定されたスラリの質量または体積の少なくとも何れかに基づきスラリの濃度を算出しているため、開閉部材13に滞留したスラリの影響を除外できるので、より正確にスラリの濃度を測定することができる。
10 濃度測定装置
11 濃度測定容器
11a スラリ捕集容器
11a 上部ケーシング
11a 下部ケーシング
11b 蓋
11c 開口部(側面)
11d 開口部(蓋)
11e 整流部材
11f 飛散防止部材
12 排気部
12a 排気口
13 開閉部
13a 開閉部材入口
13b 開閉部材出口
14 導入部材
14a 導入部材入口
14b 導入部材出口
15 連結部材
16 架台
20 ブラスト加工装置
21 ブラスト加工室
22 スラリ槽
23 選別機構
24 分離機構
25 スラッジ槽
26 貯液槽
27 エアコンプレッサ
N ノズル
P1、P2 ポンプ
W 被加工物
S 隙間

Claims (10)

  1. 湿式のブラスト加工装置のノズルから高圧ガスとともに噴射された、液中に噴射材が分散されたスラリの濃度を測定するためのスラリの濃度測定装置であって、
    前記スラリを内部に導入するための開口部を有する濃度測定容器と、
    前記濃度測定容器の開口部に一端が接続され、前記ノズルから噴射されたスラリが通過する経路を開閉する機構を備えた開閉部材と、を備え、
    前記濃度測定容器には、ノズルより噴射された高圧ガスを排出するための排気部が設けられていることを特徴とするスラリの濃度測定装置。
  2. さらに、前記開閉部材の他端に一端が接続され、前記スラリを前記開閉部材に導入する中空状の導入部材であって、該導入部材は、前記一端の外周と、前記開閉部材の他端の内周との間に隙間が設けられるように前記開閉部材に接続された導入部材と、
    前記導入部材の他端と、前記ノズルの噴射口とを連結するための連結部材と、を備えることを特徴とする請求項1に記載されたスラリの濃度測定装置。
  3. 前記濃度測定容器の開口部には、該濃度測定容器の内部に導入されたスラリの流れを整流するための整流部材が連結されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスラリの濃度測定装置。
  4. 前記濃度測定容器の内部には、導入されたスラリが跳ね返るのを防ぐための飛散防止部材が配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載のスラリの濃度測定装置。
  5. 前記スラリ中の噴射材の沈降速度が0.20〜200mm/secであることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1つに記載のスラリの濃度測定装置。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載のスラリの濃度測定装置を用いたスラリの濃度の測定方法であって、
    前記開閉部材の経路を閉止する工程と、
    前記ノズルにスラリを送る工程と、
    前記ノズルに高圧ガスを導入すると共に前記スラリと高圧ガスとを混合して固気液三相流として該ノズルから噴射する工程と、
    前記固気液三相流を噴射してから所定時間が経過した後に前記開閉部材の前記経路を開放する工程と、
    前記スラリを前記濃度測定容器により捕集すると共に、前記スラリと共に該濃度測定容器に流入された高圧ガスを前記排気部により排気する工程と、
    前記濃度測定容器により捕集されたスラリを用いてスラリの濃度を求める工程と、
    を備えることを特徴とするスラリの濃度の測定方法。
  7. 前記スラリと高圧ガスとを混合して固気液三相流として該ノズルから噴射する工程では、前記ノズルより噴射された固気液三相流が前記開閉部材に到達するまでの間に、該固気液三相流の速度を減速させることを特徴とする請求項6に記載のスラリの濃度の測定方法。
  8. 前記スラリの濃度を求める工程では、前記濃度測定容器で捕集したスラリおよび噴射材の質量または体積の少なくともいずれかを測定し、この結果に基づいてスラリの濃度を算出することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のスラリの濃度の測定方法。
  9. 前記スラリの濃度を求める工程は、前記開閉部材の経路が閉止している間に前記開閉部材に堆積したスラリの質量または体積の少なくともいずれかを測定する初期測定工程と、前記開閉部材に堆積したスラリおよび前記ノズルより所定時間噴射したスラリの質量または体積の少なくともいずれかを測定する定常期測定工程と、を含み、
    前記初期測定工程および定常期測定工程で測定された値よりノズルから噴射されるスラリの濃度を算出することを特徴とする請求項8に記載のスラリの濃度の測定方法。
  10. 噴射材が液中に分散されたスラリを高圧ガスと共にノズルより噴射する湿式のブラスト加工装置において、ノズルから噴射されるスラリの濃度を測定するためのスラリの濃度測定装置であって、
    前記ノズルより噴射されたスラリを捕集するスラリ捕集容器と、該スラリ捕集容器内にスラリを導入するための開口部が設けられた、該スラリ捕集容器の上端を閉止する天井部と、を備える濃度測定容器と、
    前記開口部に一端が連結されており、前記スラリ捕集容器内にスラリを導入する開閉部材であって、前記スラリが通過する経路を開閉する機構を備えた開閉部材と、
    前記開閉部材の他端に一端が接続されており、前記スラリを前記開閉部材に導入する導入部材であって、該導入部材の外周と前記開閉部材の内側との間に隙間を設けて接続された導入部材と、
    前記導入部材の他端と前記ノズルの噴射口とを連結するための連結部材と、を備え、
    前記濃度測定容器には、ノズルより噴射された高圧ガスを排出するための排気部が設けられていることを特徴とするスラリの濃度測定装置。
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