JP2014038668A - 半導体装置 - Google Patents

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Hiroyuki Obata
弘之 小畑
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Abstract

【課題】小型化できるSRAMを提供する。
【解決手段】行方向で隣接する第1、第2のSRAMセルと、前記第1SRAMセルにおいて一方の記憶ノードの論理レベルを決定するインバータと前記第2SRAMセルの一方の記憶ノードの論理レベルを決定するインバータとにセル電源を与えるセル電源線と、を備える。そして、前記セル電源線と上位電源との間に電位切替回路を設ける。電位切替回路は、前記セル電源線と前記上位電源との間に設けられる抵抗素子と、前記抵抗素子と並列に設けられ、導通状態と遮断状態とを切り換えられる切替トランジスタと、を備えている。
【選択図】図5

Description

本発明は、半導体装置に関し、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(Static Random Access Memory、SRAM)に関する。
近年、LSI(大規模集積回路)に求められる性能の向上として、動作の安定性、消費電力の削減、さらには小型化などがあり、SRAMにおいてもこれらは当然に求められている技術課題である。さらにSRAMにおいては、当然のことながら、書込みマージンの改善、データ保持の安定性などの要請もある。SRAMにおいて、書込みマージンの改善やデータ保持の安定性を図りながら、さらに、消費電力の削減や小型化を同時に達成することは容易なことではない。
ここで、電源電圧がスケーリングされた場合でも(電源電圧が低電圧化された場合でも)、データの書込み、保持および読出しを安定的に行うことができるSRAMがこれまでにもいくつか提案されている(例えば特許文献1、特許文献2)。
特開2006−85786号公報 特表2001−525098号公報 特開2004−206745号公報 特開昭60−246089号公報
しかし、上記特許文献の構成では、小型化の要請に応えることができないという問題があった。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態による半導体装置は、
行方向で隣接する第1、第2のSRAMセルと、
前記第1SRAMセルにおいて一方の記憶ノードの論理レベルを決定するインバータと前記第2SRAMセルの一方の記憶ノードの論理レベルを決定するインバータとにセル電源を与えるセル電源線と、を備える。
そして、前記セル電源線と上位電源との間に電位切替回路を設ける。
電位切替回路は、
前記セル電源線と前記上位電源との間に設けられる抵抗素子と、
前記抵抗素子と並列に設けられ、導通状態と遮断状態とを切り換えられる切替トランジスタと、を備えている。
上記一実施の形態によれば、SRAMを小型化することができる。
背景を説明するための図。 背景を説明するための図。 背景を説明するための図。 第1実施形態に係るSRAMシステムの構成を示す図。 第1実施形態において、メモリセルアレイおよびプルダウン回路の回路配線図。 第1実施形態において、メモリセルアレイおよびプルダウン回路のレイアウト図。 第1実施形態において、SRAMの動作を説明するためのタイミングチャート。 対比例として、ワード線の駆動タイミングとデータ書込みのタイミングとの間に時間的ズレが無い場合のタイミングチャート。 第2実施形態の回路図。 第2実施形態のレイアウトを示す図。 第3実施形態の回路図。 第3実施形態のレイアウトを示す図。 電源線のノイズがメモリデータに与える影響を説明するためのタイミングチャート。 第4実施形態に係るSRAMシステムを示す図。 第4実施形態において、切り離し制御部の構成を示す図。 第4実施形態において、メモリセルアレイとプルダウン回路の回路図。 第4実施形態において、メモリセルアレイおよびプルダウン回路のレイアウト図。 第4実施形態の動作を説明するためのタイミングチャート。 第4実施形態において、メモリセルの部分断面図。 第5実施形態を示す図である。 第6実施形態に係るSRAMシステムの構成を示す図。 第6実施形態において、プルアップ回路の回路図。 第6実施形態において、切り離し制御部の構成を示す図。 第6実施形態において、メモリセルアレイおよびプルアップ回路のレイアウト図。 第6実施形態の動作を説明するためのタイミングチャート。 第6実施形態において、メモリセルの部分断面図。 第7実施形態の回路図。 第7実施形態のレイアウトを示す図。 第8実施形態の回路図。 第8実施形態のレイアウトを示す図。 第9実施形態の回路図。 第10実施形態としてのタイミングチャート。
実施の形態を説明する前に、背景について図面を参照しながら説明する。
まず、図1は、特表2001−525098号公報の図5に相当する図である。
特表2001−525098号公報には、書き込みマージンを改善しつつ書き込み時の消費電力を低減する手法が開示されている。図1において、一のメモリセルに関する配線接続関係を示している。特表2001−525098号公報に開示された技術の特徴の一つは、各メモリセルのセルグランド線(VGND)が接地制御回路34を介して全体グランド電位(VSS)に接続されている点にある。接地制御回路34は、二つのnMOSトランジスタで構成されており、一方は強い(低抵抗)トランジスタTSTRONGであり、他方は弱い(高抵抗)トランジスタTWEAKである。二つとも、ドレインはセルグランド線(VGND)に接続されており、ソースは全体グランド電位(VSS)に接続されている。ただし、強い(低抵抗)トランジスタTSTRONGのゲートには書込み制御信号WR#が印加され、弱い(高抵抗)トランジスタTWEAKのゲートには電源電圧VCCが接続されている。
このような構成において、書き込み期間には書込み制御信号WR#をLowに設定する。すると、強い(低抵抗)トランジスタTSTRONGがオフになるので、セルグランド線(VGND)は弱い(高抵抗)トランジスタTWEAKによる高抵抗を介して全体グランド電位(VSS)に繋がることになる。
ここで、例えば、一方の記憶ノードBを0→1に、他方の記憶ノードB#を1→0に書き換える場合を考える。このとき、書き込み開始時においては、記憶ノードB#がHighであり、ドライバトランジスタTPDがオン状態にある。
したがって、Highにバイアスされたビット線BLからパストランジスタTXを介してドライバトランジスタTPDに電流が流れ込む。すると、弱い(高抵抗)トランジスタTWEAKによる抵抗によって、セルグランド線(VGND)の電位が上昇することになる。セルグランド線(VGND)電位が上昇すると、記憶ノードBのLowレベルが上昇し、これによって、ロードトランジスタTpのオン抵抗が高くなることになる。その結果、記憶ノードB#は、パストランジスタTXDを介してビット線(BL#)のLowレベルに引き込まれ易くなる。すなわち、記憶ノードB#が容易にHighデータからLowデータに書き換わるようになり、書き込みマージンが改善する。また、弱い(高抵抗)トランジスタTWEAKによる高抵抗が電流パスに接続され、書き込み時の初期に流れる電流が制限される。すなわち、ビット線BL、パストランジスタTXDおよびドライバトランジスタTPDに流れる電流は、全体グランド電位VSSに繋がる前に弱い(高抵抗)トランジスタTWEAKによる高抵抗で制限される。これによって消費電力も小さく抑えられることになる。
たしかに特表2001−525098号公報に開示された構成によれば書込みマージンを改善するとともに低消費電力とできるのであるが、セルグランド線(VGND)がメモリセルごとに分離していなければならないという問題がある。実際のレイアウト構造を考えてみた場合、メモリセルごとにセルグランド線(VGND)を分離しておかなければならないというのは、かなりの面積増加を招来してしまうことは理解できるであろう。
図2、図3を参照して、メモリセルごとにセルグランド線GNDCを分離した場合のレイアウトについて考えてみる。SRAMでは、行方向および列方向に複数のメモリセルMCが配置されたマトリックスアレイ構成をとる。図2には、二つのメモリセルMC10、MC20を行方向に並べて配置した場合の配線図を示している。
図2において、左のメモリセルMC10のセルグランド線GNDC10、GNDC10が列方向に2系統ある。また、右のメモリセルMC20のセルグランド線GNDC20、GNDC20が列方向に2系統ある。図2の配線を実際のレイアウトで示すと図3のようになる。
図3において、どの配線をどの配線層に配置するかは限定されるものではないが、図3においては次のようにしている。すなわち、メモリセル内部配線は一層目メタルに形成する。これを図3中では2重線で表現している。ビット線(BL10_T、BL10_B、BL20_T、BL20_B)と高位側セル電源線(VDDC10、VDDC20)とは二層目メタルに形成する。これを図3中では点線で表現している。セルグランド線(GNDC10の2系統、GNDC20の2系統)は四層目メタルに形成する。これを図3中では破線で表現している。なお、ワード線WL0については、図3中では示していないが、3層目メタルにおいて行方向に金属配線を形成する。
この図3のレイアウト構造をみればわかるように、隣接する二つのメモリセルMC10、MC20の間に二本のセルグランド線GNDC10、GNDC20を配線するとなると、面積の増大は相当のものである。SRAMには膨大なメモリセルを配置しなければならないのであり、隣接する二つのメモリセルの間が広がってしまうと、全体としては相当の面積増加になってしまう。
本発明者らは、書込みマージンの改善および消費電力の削減を図り、かつ、面積の縮小を図ることを考え、鋭意研究の末、これを為し得た。
(第1実施形態)
図4は、第1実施形態に係るSRAMシステム100の構成を示す図である。
SRAMシステム100は、全体としては半導体集積回路して構成されている。SRAMシステム100は、SRAM200と、SRAM200を制御する中央制御回路110と、を備える。中央制御回路110は、SRAM200に対して、アドレス信号、読出し制御信号(READ)、書き込み制御信号(WR)および入力データ(Din)を与え、SRAM200から出力データ(Dout)をもらう。
SRAM200は、メモリセルアレイ210と、プルダウン回路(電位切替回路)220と、列選択回路230と、行選択回路240と、読み出し回路250と、遅延回路260と、書き込み回路270と、を備える。
メモリセルアレイ210は、マトリックス状に配列された複数のメモリセルMCと、メモリセルMCを列方向に接続するビット線(BL10_T、BL10_B、BL20_T、BL20_B)と、メモリセルMCを行方向に複数個接続するワード線(WL0、WL1)と、を有する。
プルダウン回路220は、所定のタイミングでセルグランド線GNDCの電位を下げたり上げたりする。メモリセルアレイ210とプルダウン回路220とについては後ほど図5、図6を参照しながらその構成を詳細に説明する。
列選択回路230は、データの書込み時および読出し時にビット線(BL10_T、BL10_B、BL20_T、BL20_B)を選択する。列選択回路230にはアドレス信号が入力され、列選択回路230は、アドレス信号で指定されたビット線(BL10_T、BL10_B、BL20_T、BL20_B)を選択する。行選択回路240は、データの書込み時および読出し時にワード線(WL0、WL1)を選択する。行選択回路240にはアドレス信号が入力され、行選択回路240は、アドレス信号で指定されたワード線(WL0、WL1)を選択する。
読み出し回路250は、読出し制御信号(READ)を受けて、選択されたメモリセルMCのデータを読み出す。読み出し回路250は、読み出したデータを出力データ(Dout)として中央制御回路110に出力する。
遅延回路260は、書込み制御信号(WR)を遅延させるための回路である。遅延回路260にて遅延された遅延書込み信号(WRdelay)は分岐され、一方は書込み回路270に入力される。また、遅延書込み信号(WRdelay)の他方は、インバータ261による反転を介して、プルダウン回路220に入力される。遅延回路260の働きや、書込み信号WRをどの程度遅延させればよいか、については後の説明のなかで明らかになる。
書き込み回路270は、データ書込み時にメモリセルMCにデータを書き込む。書込み回路270には、遅延書込み信号(WRdelay)と入力データ(Din)とが入力される。そして、書き込み回路270は、列選択回路230および行選択回路240にて選択されたメモリセルMCに対し、遅延書込み信号(WRdelay)を受けたことをトリガとして入力データ(Din)に従ってデータの書込みを行う。
図5、図6を参照してメモリセルアレイ210およびプルダウン回路220の構成について詳しく説明する。
図5は、メモリセルアレイ210およびプルダウン回路220の回路配線図である。
メモリセルアレイ210は、マトリックス状に配列された複数のメモリセルMCと、複数のメモリセルMCを列方向に接続するビット線(BL10_T、BL10_B、BL20_T、BL20_B)と、複数のメモリセルMCを行方向に接続するワード線WL0と、を有する。
図5には、代表して、行方向に隣り合う二つのメモリセルMC10、MC20を示している。図5中、左側のメモリセルの符号をMC10とし、右側のメモリセルの符号をMC20とする。メモリセルMC10とメモリセルMC20とは構造が同じであるので、ここでは主としてメモリセルMC10の構成について説明する。メモリセルMC20の構成については、メモリセルMC10の説明中の符号を20番台に読み替えられたい。
メモリセルMC10は、二つのインバータ回路IV11、IV12と、二つのトランスファーゲートトランジスタNM13、NM14と、メモリセルMC10の高位側セル電源を与える高位側セル電源線VDDC10と、基準電位を与えるセルグランド線GNDC01、GNDC12と、列方向に並んだメモリセルMCを選択するビット線対BL10_T、BL10_Bと、行方向に並んだメモリセルMCを選択するワード線WL0と、を有する。
二つのインバータ回路IV11、IV12によってフリップフロップが構成されている。
第1インバータ回路IV11は、PチャネルMOS電界効果トランジスタ(以下、PMOSトランジスタ)であるロードトランジスタPM11と、NチャネルMOS電界効果トランジスタ(以下、NMOSトランジスタ)であるドライバトランジスタNM11と、で構成される。
ロードトランジスタPM11のドレインは、ドライバトランジスタNM11のドレインに接続され、この接続点が第1記憶ノードT10となる。ロードトランジスタPM11のソースは高位側セル電源線VDDC10につながり、ロードトランジスタPM11のソースには高位側セル電源が供給される。ドライバトランジスタNM11のソースはセルグランド配線GNDC01に接続され、ドライバトランジスタNM11のソースには基準電位が与えられる。
そして、第1記憶ノードT10は、トランスファーゲートトランジスタNM13の電流経路を介してビット線BL10_Tに接続されている。トランスファーゲートトランジスタNM13はNMOSトランジスタで構成されている。さらに、トランスファーゲートトランジスタNM13のゲートはワード線WL0に接続されている。
第2インバータ回路IV12は、第1インバータ回路IV11と同様の構成であり、符号の1桁目を"2"に置き換えられたい。第2インバータ回路IV12の構成を簡単に説明すると、第2インバータ回路IV12は、ドレイン同士が接続されたロードトランジスタPM12とドライバトランジスタNM12とを有し、この接続点が第2記憶ノードB10となっている。ロードトランジスタPM12のソースは高位側セル電源線VDDC10に接続され、ドライバトランジスタNM12のソースはセルグランド配線GNDC12に接続されている。第2記憶ノードB10は、トランスファーゲートトランジスタNM14を介してビット線BL10_Bに接続されている。トランスファーゲートトランジスタNM14のゲートはワード線WL0に接続されている。
そして、第1インバータ回路IV11の記憶ノードT10が第2インバータ回路IV12の入力ノードに接続されている。すなわち、第1インバータ回路IV11の記憶ノードT10は、ロードトランジスタPM12およびドライバトランジスタNM12のゲートに共通して接続されている。同様に、第2インバータ回路IV12の記憶ノードB10が第1インバータ回路IV11の入力ノードに接続されている。すなわち、第2インバータ回路IV12の記憶ノードB10は、ロードトランジスタPM11およびドライバトランジスタNM11のゲートに共通して接続されている。
右側のメモリセルMC20については、前述のようにメモリセルMC10と同様の構成であって、符号を20番台に読み替えればよいので、詳細な説明は省略する。
ここで、本実施形態の特徴の一つとして、行方向に隣り合う二つのメモリセルMC10、MC20がセルグランド線GNDC12を共用している。
図5に示すように、メモリセルMC10とメモリセルMC20との間にはセルグランド線GNDC12が一本しかない。そして、メモリセル10の第2インバータ回路IV12はドライバトランジスタNM12を有するところ、ドライバトランジスタNM12のソースはセルグランド線GNDC12に接続されている。
また、メモリセルMC20の第1インバータ回路IV21はドライバトランジスタNM21を有するところ、ドライバトランジスタNM21のソースはセルグランド線GNDC12に接続されている。すなわち、メモリセルMC10の第2記憶ノードB10とメモリセルMC20の第1記憶ノードT20とは、同じセルグランド線GNDC12によって同じ基準電位を与えられるということである。
メモリセルMC10とメモリセルMC20とがセルグランド線GNDC12を共有している例からわかるように、本実施形態では、行方向で隣り合う二つのメモリセルMCは一つのセルグランド線GNDCを共有する関係にある。図示しないが、メモリセルMC10の左側にメモリセルMC00があるとすると、メモリセルMC00の第2インバータ回路はセルグランド線GNDC01に接続される。同様に図示しないが、メモリセルMC20の右側にメモリセルMC30があるとすると、メモリセルMC30の第1インバータ回路はセルグランド線GNDC23に接続される。
次に、プルダウン回路220について説明する。
プルダウン回路220は、各セルグランド線(GNDC01、GNDC12、GNDC23)と全体グランド電位VSSとの間に配置されており、各セルグランド線(GNDC01、GNDC12、GNDC23)の電位(セルグランド電位)を制御信号で指示されるタイミングで上げたり下げたりする。プルダウン回路220は、セルグランド線GNDC01、GNDC12、GNDC23ごとに抵抗切替回路RS01、RS12、RS23を有する。すなわち、プルダウン回路220は、一本のセルグランド線GNDCに対して一つの抵抗切替回路RSを有するので、セルグランド線GNDCの本数分の抵抗切替回路RSを有する。
一つの抵抗切替回路RSは、二つのnMOSトランジスタで構成されている。
一方のnMOSトランジスタは、強い(低抵抗)トランジスタTSTRONG(切替トランジスタ)であり、他方のnMOSトランジスタは弱い(高抵抗)トランジスタTWEAKである。すなわち、強い(低抵抗)トランジスタTSTRONGのオン抵抗<弱い(高抵抗)トランジスタTWEAKのオン抵抗である。
ここでは、セルグランド線GNDC12と全体グランド電位VSSとの間に配置された抵抗切替回路RS12を説明する。
強い(低抵抗)トランジスタTSTRONG12のドレインと弱い(高抵抗)トランジスタTWEAK12のドレインとは、共通してセルグランド線GNDC12に接続されている。また、強い(低抵抗)トランジスタTSTRONG12のソースと弱い(高抵抗)トランジスタTWEAK12のソースとは、共通して全体グランド電位VSSに接続されている。そして、弱い(高抵抗)トランジスタTWEAK12のゲートは高位側電源VDDに接続されている。したがって、弱い(高抵抗)トランジスタTWEAK12はノーマリーONになる。一方、強い(低抵抗)トランジスタTSTRONG12のゲートには遅延回路260からの反転遅延書込み信号/WRdelayが印加される。反転遅延書き込み制御信号/WRdelayは、遅延回路260からの遅延書込み信号WRdelayをインバータ261で反転させた信号である。
同様にして、セルグランド線GNDC01と全体グランド電位VSSとの間に抵抗切替回路RS01が配置されており、抵抗切替回路RS01は強い(低抵抗)トランジスタTSTRONG01と弱い(高抵抗)トランジスタTWEAK01とで構成されている。
セルグランド線GNDC23と全体グランド電位VSSとの間に抵抗切替回路RS23が配置されており、抵抗切替回路RS23は強い(低抵抗)トランジスタTSTRONG23と弱い(高抵抗)トランジスタTWEAK23とで構成されている。
図6は、メモリセルアレイ210およびプルダウン回路220のレイアウト図である。図6中においては、図3の場合と同様に、二重線は一層目メタルに形成されていることを示し、点線は二層目メタルに形成されていることを示し、破線は四層目メタルに形成されていることを示す。
なお、ワード線WL0については、図6中では示していないが、3層目メタルにおいて行方向に金属配線を形成する。ワード線とのコンタクトにはWL0の符号を付す。
プルダウン回路220とメモリセルアレイ210とは、セルグランド線GNDC01、GNDC12、GNDC23が延在する方向に並んで配設されている。図6において、セルグランド線GNDC01、GNDC12、GNDC23が延在する方向を縦方向とする。
複数のセルグランド線GNDC01、GNDC12、GNDC23は横方向に互いに平行に並んでいる。なお、上下左右や縦、横といった方向は、図6の描画状態に基づいて定めることとする。
ビット線BL10_T、BL10_B、BL20_T、BL20_Bもセルグランド線GNDC01、GNDC12、GNDC23と同じく縦方向に延在し、横方向において互いに平行に配列されている。
プルダウン回路220のレイアウトに注目すると、複数の抵抗切替回路RSは左右方向(横方向)に並置されている。そして、プルダウン回路220を通過するように二本の全体グランド線GNDが横方向に延在するとともに、高電位電源VDDを印加するゲート電極と、反転遅延書込み信号/WRdelayを印加するゲート電極と、が同じく横方向に延在している。また、抵抗切替回路RSにおいて、強い(低抵抗)トランジスタTSTRONGは、弱い(高抵抗)トランジスタTWEAKよりも大きな面積を占める。そして、高電位電源VDDを印加するゲート電極に対応する位置に弱い(高抵抗)トランジスタTWEAKが形成され、反転遅延書込み信号/WRdelayを印加するゲート電極に対応する位置に強い(低抵抗)トランジスタTSTRONGが形成されている。図6の例では、弱い(高抵抗)トランジスタTWEAKを上方に形成し、強い(低抵抗)トランジスタTSTRONGを下方に形成する。
このとき、強い(低抵抗)トランジスタTSTRONGを大きく形成するにあたって、強い(低抵抗)トランジスタTSTRONGは横方向に幅を持つように形成する。
弱い(高抵抗)トランジスタTWEAKのソースはプルダウン回路220の上側を通過する全体グランド線GNDにコンタクトし、強い(低抵抗)トランジスタTSTRONGのソースはプルダウン回路220の下側を通過するグランド線GNDにコンタクトしている。
そして、弱い(高抵抗)トランジスタTWEAKのドレインと強い(低抵抗)トランジスタTSTRONGのドレインとは、共通してセルグランド線GNDCに接続されている。
メモリセルアレイ210の構成としては、互いに横方向に隣接する二つのメモリセルMC10、MC20の間にセルグランド線GNDC12が延在している。そして、メモリセルMC10のドライバトランジスタNM12と、メモリセルMC20のドライバトランジスタNM21と、はそのソースが共通してセルグランド線GNDC12に繋がっている。すなわち、ドライバトランジスタNM12のソースとドライバトランジスタNM21のソースとを横方向の配線で接続し、そして、二つのメモリセルMC10、MC20の間に配線されたセルグランド線GNDC12に対し前記配線をコンタクトさせる。
次に、SRAM200の動作を説明する。
図7は、SRAMの動作を説明するためのタイミングチャートである。
(読出し動作)
第1実施形態におけるデータ読出し動作を説明する。
例として、メモリセルMC10の第1記憶ノードT10にhighが記憶され、第2記憶ノードB10にlowが記憶されている。さらに、メモリセルMC20の第1記憶ノードT20のlowが記憶され、第2記憶ノードB20にHighが記憶されている。そして、メモリセルMC10に記憶されたデータを読み出すとする。
読出し動作においては、まず、プリチャージでビット線(BL10_T、BL10_B、BL20_T、BL20_B)をHighにプリチャージする。その後、読出し信号(READ)をHighにすると共にアドレス信号で選択したワード線(本例ではWL0)をHighにする。すると、選択されたメモリセル(本例ではMC10)の記憶データに応じてビット線(本例ではBL10_B)がLowレベルに引き落とされる。これにより、ビット線間電位差(本例ではBL10_BとBL10_Tとの間の電位差)が生じる。列選択回路230を介してこのビット線間電位差を読み出し、読み出したデータを読み出し回路250に送る。
これにより、所望の出力データ(Dout)が読み出し回路250から出力される。
ここで、選択されたワード線(本例ではWL0)に繋がっている非選択のメモリセル(本例ではMC20)を考える。
(メモリセルMC20の第1記憶ノードT20にLowが記憶され、第2記憶ノードB20にHighが記憶されている。)
ワード線(本例ではWL0)のHighによって非選択のビット線(本例ではBL20_T)もLowレベルに引き落とされることになるが、ビット線同士は互いに分離しているのであるから、非選択のメモリセル(MC20)のデータが出力データ(Dout)に影響を与えることはない。
さらに、記憶ノードの電位変化を詳細に見てみる。
図7に示すように、ワード線(本例ではWL0)がHighになるタイミングでLowを保持しているセルノード(メモリセルMC10の第2記憶ノードB10、メモリセルMC20の第1記憶ノードT20)電位が一時的に浮き上がることになる(図7中では点線で囲んで示した)。これは、Highにプリチャージされたビット線(BL10_B、BL20_T)から記憶ノード(B10、T20)に電流が流れ込むためである。
しかし、インバータIVをこの程度の電位の浮き上がりで反転しないようにしておけばデータ破壊が生じることはない。
例えば、メモリセルMC10の第2記憶ノードB10は第1インバータIV11の入力になっているところ、ロードトランジスタPM11とドライバトランジスタNM11の論理閾値電圧を前記の電位浮き上がりの幅より高くしておけばよい。
そして、プリチャージ期間および読出し期間(READ)において、書込み信号(WR)はLowを維持している。当然ながら、遅延回路260から遅延書込み信号WRdelayが出力されるとしても、遅延書込み信号WRdelayを反転した信号(/WRdelay)はHighを維持する。すると、プルダウン回路220の抵抗切替回路RSにおいて、強い(低抵抗)トランジスタTSTRONGはオン状態を維持し、さらに、弱い(高抵抗)トランジスタTWEAKはノーマリーオンである。
したがって、セルグランド線(GNDC01、GNDC12、GNDC23)は、全体グランド電位VSSと低インピーダンスで接続されていることになる。
この読出し動作自体は、既存のメモリセルにおける読出し動作と同じである。
(書込み動作)
次に、第1実施形態におけるデータ書込み動作を説明する。
メモリセルMC10の第1記憶ノードT10をhighからLowに書き換え、第2記憶ノードB10をlowからhighに書き換える。
なお、メモリセルMC20の第1記憶ノードT20にはlowが保持され、第2記憶ノードB20にはhighが保持されるようにする。
書き込み動作の開始にあたり、プリチャージでビット線(BL10_T、BL10_B、BL20_T、BL20_B)をHighにプリチャージする。その後、書込み信号(WR)をHighにすると共にアドレス信号で選択したワード線(本例ではWL0)をhighにする。
なお、書込み信号WRは遅延回路260による遅延を受けるのに対し、アドレス信号は遅延なく行選択回路240および列選択回路230に入力される。したがって、ワード線およびビット線の選択動作は、遅延した書込み信号WRdelayの到達よりも先行することになる。
ワード線(本例ではWL0)がHighになると、Lowを保持しているセルノード(本例ではメモリセルMC10の第2記憶ノードB10、メモリセルMC20の第1記憶ノードT20)の電位が一時的に浮き上がることとなる。しかしこれは、ビット線(本例ではBL10_B、BL20_T)の電荷の放電が進むにつれてセルノード(本例ではメモリセルMC10の第2記憶ノードB10、メモリセルMC20の第1記憶ノードT20)電位も低下していくのであり、読出し動作で説明したようにデータ破壊などの不都合が起こることはない。
さて、遅延回路260によって書込み信号WRに遅延が与えられていたところ、遅延回路260から遅延書込み信号(WRdelay)が書き込み回路270に入力され、同時に、遅延書込み信号(WRdelay)を反転した反転遅延書込み信号(/WRdelay)がプルダウン回路220に入力される。遅延書込み信号(WRdelay)によって書き込み回路270が動作を開始すると、書き換え対象のビット線が駆動されることになる。すなわち、ビット線BL10_TがLowに駆動され、ビット線BL10_BがHighに駆動される。
これにより、選択されたメモリセルMC10の第1記憶ノードT10にLowが書き込まれ、メモリセルMC10の第2記憶ノードB10にHighが書き込まれる。
また同時に、遅延書込み信号(WRdelay)を反転させた反転遅延書込み信号(/WRdelay)がプルダウン回路220に入力され、これにより、抵抗切替回路RSの強い(低抵抗)トランジスタ(TSTRONG01、TSTRONG12、TSTRONG23)がオフになる。
したがって、セルグランド線GNDC01、GNDC12、GNDC23は、弱い(高抵抗)トランジスタ(TWEAK01、TWEAK12、TWEAK23)を介して全体グランド電位VSSに繋がることになる。
ここで、メモリセルMC10の第2記憶ノードB10をlowからHighに書き換えるためにビット線BL10_Bはhighに駆動されている。また一方、メモリセルMC10の第1記憶ノードT10がHighを保持している間は、第1記憶ノードT10のHighによってドライバトランジスタNM12がオン状態にある。したがって、トランスファーゲートトランジスタNM14およびドライバトランジスタNM12を介してHighのビット線BL10_Bからセルグランド線GNDC12に書込み電流が流れ込むことになる。このとき、セルグランド線GNDC12に流れ込んだ書込み電流は弱い(高抵抗)トランジスタTWEAK12を介して全体グランド電位VSSに流れる。すると、セルグランド線GNDC12のlowレベルが上昇する(図7中では破線の囲みで示した)。
セルグランド線GNDC12のlowレベルが上昇すると、ドライバトランジスタNM12を介して第2記憶ノードB10のlowレベルも上昇する。そして、第2記憶ノードB10は第1インバータ回路IV11の入力になっているので、第2記憶ノードB10のlowレベルが上昇したことによって第1インバータ回路IV11のロードトランジスタPM11のオン抵抗が高くなる。これにより、メモリセルMC10の第1記憶ノードT10は、トランスファーゲートトランジスタNM13を介してビット線BL10_TのLowレベルに引き込まれやすくなる。
つまり、第1記憶ノードT10をhighからlowに容易に書き換えることができるようになり、すなわち、書込みマージンを改善することができる。
なお、第1記憶ノードT10の記憶データがhighからlowに反転してデータの書き込みが終了すると、ドライバトランジスタNM12はオフになる。したがって、ビット線BL10_Bの書き込み電流がセルグランド線GNDC12に流れることはなくなり、セルグランド線GNDC12の電位は全体グランド電位VSSに戻る。
さて、選択されたメモリセルMC10に隣接している非選択のメモリセルMC20について考える。メモリセルMC20は、第1記憶ノードT20にlowを記憶し、第2記憶ノードB20にhighを記憶し、これを維持しなければならない。選択されたメモリセルMC10の書き込み期間には、同じワード線WL0に接続されている非選択のメモリセルMC20においてもワード線WL0がHighになるタイミングで第1ノードT20の電位が一時的に浮き上がる。第1ノードT20の電位は一時的に浮き上がるが、ビット線BL20_Tの電荷が放電されるに従って第1ノードT20の電位は次第に低下する。
遅延回路260では、この電位の浮き上がりが低下する程度の時間だけ書込み信号WRに遅延(Tdelay)を与えるようになっている。すると、ワード線WL0がHighになるタイミングから遅延時間(Tdelay)分遅れた後にメモリセルMCの書き込みが開始されることになる。前述のように、書込みを開始してビット線BL10_Bをhighに駆動するタイミングでは、書込みマージンを改善するためにプルダウン回路220(抵抗切替回路RS)によってセルグランド線GNDC12のLowレベルを上昇させている。そして、セルグランド線GNDC12のlowレベルが上昇すると、ドライバトランジスタNM21を介して非選択メモリセルMC20の第1記憶ノードT20の電位が上昇することになる。しかし、ワード線WL0の駆動タイミングと書込みのタイミングとをずらしており、これにより、セルグランド線GNDC12のLowレベルが上昇するタイミングは、非選択メモリセルMC20の第1記憶ノードT20の電位が全体グランド電位近傍まで低下したタイミングとなる。すなわち、ビット線BL20_Tの電荷放電とセルグランド線GNDC12の電位上昇とは重畳しないようになっている。これにより、非選択メモリセルMC20の第1記憶ノードT20の電位は浮き上がりを繰り返すとしても、その記憶データ(ここではLow)が破壊されずに保持される。
ここで、対比説明のために、ワード線WL0の駆動タイミングとデータ書込みのタイミングとに間に十分な時間的ズレを与えなかった場合の動作を考える。図8は、ワード線WL0の駆動タイミングとデータ書込みのタイミングとの間に時間的ズレが無い場合のタイミングチャートである。メモリセルMC20の第1記憶ノードT20に、ビット線BL20_Tからの電荷放電とセルグランド線GNDC12の浮き上がりとが当時に到達してしまっているために、非選択のメモリセルMC20の第1記憶ノードT20および第2記憶ノードB20のデータ反転してしまっている。セルグランド線GNDC12の電位の浮き上がりタイミングがビット線BL20_Tの放電タイミングに重なってしまうと、メモリセルで保持されるべきデータが破壊されてしまう。
このように本実施形態によれば次の効果を奏することができる。
(1)本実施形態では、行方向で隣接するメモリセル(MC10、MC20)がセルグランド線(GNDC12)を共有する構造を採用している。これにより、メモリセルアレイ210を小面積にすることができる。
(2)本実施形態によれば、書込みマージンの改善および小型化を同時に達成することができる。書込みマージンの改善のためにセルグランド線GNDCの電位を上げたり下げたりしようとすると、SNM(スタティックノイズマージン)を確保するためにセルグランド線GNDCをメモリセルMCごとに分離させる必要があるが、これではSRAMの大型化を招来してしまう。この点、本実施形態では、書込み動作時に生じる電位の変化を詳細に検討することにより、セルグランド線(GNDC12)の電位の浮き上がりタイミングとビット線(BL20_T)の放電タイミングとを所定時間ずらせばよいことに気付いた。これにより、セルグランド線GNDCを隣接メモリセル同士で共有させる小面積構造を採りながらも、正確に動作するSRAMを提供することに成功した。
(3)書込み期間においてセルグランド線(GNDC12)は弱い(高抵抗)トランジスタ(TWEAK12)を介して全体グランド電位VSSに繋がるので、Highのビット線(BL10_B)から全体グランド電位VSSに電流が流れるとしても、その電流量を低く抑え、低消費電力化を図ることができる。
(変形例1)
上記第1実施形態においては、書込み信号WRを遅延回路260で遅延させて、遅延書込み信号(WRdelay)を書込み回路270に入力し、さらに、遅延書込み信号(WRdelay)を反転させた反転遅延書込み信号(/WRdelay)をプルダウン回路220に入力していた。
ワード線WLを駆動するタイミングと、ビット線BLを駆動させるタイミングと、プルダウン回路220を駆動させるタイミングと、について遅延時間(Tdelay)を考慮しながらうまく調整することを考えると、書込み信号WRをうまく利用して、書込み信号WRを遅延や反転させた制御信号(WRdelay、/WRdelay)を書込み回路270やプルダウン回路220の駆動制御信号に使用することは効率がよい。また、図4に示すように、遅延回路260を設けるだけなので、回路設計上も簡単であるというメリットがある。しかしながら、ワード線WLを駆動するタイミングと、ビット線BLを駆動させるタイミングと、プルダウン回路220を駆動させるタイミングと、をうまく調整するための制御信号をどのように生成するかについては、別の手段もあり得る。要は、三者のタイミングがうまくとれていれば良いのである。例えば、ワード線WLの選択信号がHighになるタイミングを利用することとし、ワード線の選択信号を遅延や反転させた信号を書込み回路270やプルダウン回路220に入力してもよいであろう。あるいは、全く別個にプルダウン回路220を駆動させる駆動制御信号を生成するとしてもよいであろう。または、遅延回路260を介することなく書込み信号WRをそのままプルダウン回路220の制御信号として入力させるようにしてもよい。例えば、強い(低抵抗)トランジスタTSTRONG自身がもつスイッチング遅延によって動作タイミングが自動的にコントロールされるとしてもよい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を説明する。
第2実施形態の基本的構成は第1実施形態と同様であるが、プルダウン回路の抵抗切替回路を抵抗体とトランジスタとで構成した点に特徴を有する。
図9は第2実施形態の回路図である。
第1実施形態では、ノーマリーオンである弱い(高抵抗)トランジスタTWEAKを使用していたが、これに代えて、第2実施形態のプルダウン回路320では、抵抗体R01、R12、R23を使用している。
図10は第2実施形態のレイアウトを示す図である。
セルグランド線(GNDC01、GNDC12、GNDC23)の延在方向でメモリセルアレイ210に隣接させてプルダウン回路320を配置する点は第1実施形態と同じであるが、第2実施形態では、トランジスタで構成される第1プルダウン回路部321と、抵抗体で構成される第2プルダウン回路部322と、を分離して配設している。すなわち、第1プルダウン回路部321と第2プルダウン回路部322との間にメモリセルアレイ210を配置している。このように第1プルダウン回路部321と第2プルダウン回路部322と分離させることでSRAM200のレイアウトの自由度が高まる。なお、抵抗体Rは、例えば、ポリシリコンで形成することができる。
第2実施形態の動作については、第1実施形態のノーマリーオンである弱い(高抵抗)トランジスタTWEAKを抵抗体Rに代えただけであるので、第1実施形態と同じ動作ができ、その作用効果も同じあることは理解されるであろう。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態を説明する。
第3実施形態の基本的構成は第1実施形態と同様であるが、複数のセルグランド線GNDC01、GNDC12、GNDC23が束ねられ、一つの抵抗切替回路RSを介して全体グランド電位VSSに繋がっている点に特徴を有する。
図11は第3実施形態の回路図である。
図11において、プルダウン回路330は、一つの抵抗切替回路RSで構成されている。抵抗切替回路RSは、強い(低抵抗)トランジスタTSTRONGと抵抗体Rとで構成されている。メモリセルMCを間にして複数のセルグランド線GNDC01、GNDC12、GNDC23が縦方向に配線されているところ、複数のグランド線GNDC01、GNDC12、GNDC23は接続点で一つに結線されている。そして、結線された共通線CLが抵抗切替回路RSを介して全体グランド電位VSSに繋がっている。したがって、複数のセルグランド線GNDC01、GNDC12、GNDC23は同じ電位を持つことになる。
図12は第3実施形態のレイアウトを示す図である。プルダウン回路330は、一つの強い(低抵抗)トランジスタTSTRONGと一つの抵抗体Rとで構成されている。ここで、第3実施形態ではプルダウン回路330を構成する素子数が少なくなるので面積を小さくすることができる。第1実施形態と比べると、強い(低抵抗)トランジスタTSTRONGを横方向に大きくとるとしても、数多くの弱い(高抵抗)トランジスタTWEAKを設ける必要はないので、その分第3実施形態のプルダウン回路330は小さくなる。また、抵抗体Rの数も少なくてよいので、第2実施形態に比べて第2プルダウン回路部322のような多くの抵抗体を配設するスペースをとる必要はない。
ここで、例えば、1ワードを構成する複数のメモリセルMCで複数のセルグランド線GNDCを共有し、これらを一つに結線したとすると、セルグランド線GNDCを共有する2個以上のメモリセルMCが同時に書込まれることはなくなる。この場合、書き込み期間においてHighのビット線BLからセルグランド線GNDCに流れる書き込み電流は第1実施形態と同じになる。したがってこの場合、第3実施形態のプルダウン回路330(抵抗切替回路RS)を構成する抵抗体Rの抵抗値は弱い(高抵抗)トランジスタTWEAKのオン抵抗と同様の値とすればよい。
ここまで説明した第1実施形態から第3実施形態によって、書込みマージンの改善および消費電力の削減を図り、かつ、面積の縮小を図ることができる半導体装置(SRAM)を説明した。
ここで、第1実施形態から第3実施形態においては、セルグランド線がプルダウン回路(抵抗切替回路)を介して全体グランド電位に繋がっていた。そして、書込み期間においてだけ強い(低抵抗)トランジスタTSTRONGをスイッチオフするが、その他の期間は強い(低抵抗)トランジスタTSTRONGがオンになっているのですべてのセルグランド線GNDCが全体グランド電位GNDにほぼ直結された状態となっていた。
(なお、仮にプルダウン回路が無い様な既存のSRAMにおいては、常時、セルグランド線が全体グランド電位にほぼ直結されているということになる。例えば、特開2004−206745号公報、特開昭60−246089号公報。)
ここで、SRAMがスタンバイ状態から動作状態に移行する際に問題が生じることに本発明者らは気付いた。SRAMがスタンバイ状態から動作状態に移行する際にはSRAMの他にも多くの周辺回路が動作状態に移行する。すると、大きな電源電流が急激に消費され、電源電圧VDDやグランド電位GNDに大きなノイズが乗る。
図13は、スタンバイ状態から動作状態に移行する際に、全体グランド電位GNDおよびセルグランド線GNDCにノイズが乗る様子を示すタイミングチャートである。スタンバイ信号STB_Bがlowからhighになることでスタンバイが解除されて動作状態に移行する。このとき、SRAMおよび周辺回路で電力が急激に消費されて全体グランド電位にノイズが入って、電位が浮き上がる。すると、この全体グランド電位GNDのノイズはセルグランド線GNDCに伝搬し、セルグランド線GNDCの電位も浮き上がる。このノイズがさらにメモリセルMCの記憶ノードにまで達すると、意図しない記憶データの反転が起こってしまう。すると、データ読出し動作(R1)において誤ったデータを読み出すことになってしまい、誤動作が発生することになる。特に、先端プロセス技術によって半導体素子の超微細化が進み、さらに低電圧化も押し進められているため、何の対策も講じないままでは、前記のような電源ノイズがSRAMの記憶データを破壊するに至る可能性は高い。
(第4実施形態)
第4実施形態について説明する。
第4実施形態に係るSRAMシステムを図14に示す。
中央制御回路110は、SRAMに対して、アドレス信号、読出し制御信号(READ)、書き込み制御信号(WR)および入力データ(Din)を与え、SRAMから出力データ(Dout)をもらう。さらに、中央制御回路110は、スタンバイ状態から動作状態に復帰させるスタンバイ信号STB_BをSRAMに出力する。当然のことながら、中央制御回路110は装置全体を動作状態に復帰させるため、SRAMの他にも周辺回路全体にスタンバイ信号STB_Bを出力する。
第4実施形態にはおいて、SRAM200は、切り離し制御部460を有する。切り離し制御部460は、スタンバイ信号STB_Bを受けて、プルダウン回路420を制御するための切り離し制御信号を生成する。切り離し制御信号は、スタンバイ状態が解除された後の所定時間だけセルグランド線(GNDC)を全体グランド電位GNDから切り離すための制御信号である。
切り離し制御部460は、例えば、図15に示す回路で実現できる。切り離し制御部460は、遅延回路461と、インバータ(NOT回路)462と、NAND回路463と、を備えている。スタンバイ信号STB_Bは、分岐され、分岐された一方はNAND回路463の一方の入力端子にそのまま入力される。分岐された他方は、遅延回路461およびインバータ(NOT回路)462を介して、NAND回路463の他方の入力端子に入力される。このような切り離し制御部460にLowからHighに変化するスタンバイ信号STB_Bが入力されたとする。すると、NAND回路463の一方の入力端子にスタンバイ信号STB_BのHighが届き、かつ、他方の入力端子には遅延回路461による遅延よってまだスタンバイ信号STB_Bの変化が届かないという時間が生じる。この時間の間だけNAND回路463からの出力(すなわち切り離し制御信号)がLowになる。
図16は、メモリセルアレイ210とプルダウン回路420の回路配線図である。メモリセルアレイ210の基本的な構成は上記第1から第3実施形態と同じであるので説明を省略する。プルダウン回路420は、各セルグランド線GNDCと全体グランド電位GNDとの間に設けられたスイッチトランジスタN01、N12、N23を有する。スイッチトランジスタはNMOSトランジスタN01、N12、N23である。そして、NMOSトランジスタN01、N12、N23のゲートに前記切り離し制御信号が印加される。
図17は、メモリセルアレイ210およびプルダウン回路420のレイアウト図である。基本的には、図6に示した第1実施形態のレイアウト図と同じであるが、プルダウン回路420はスイッチトランジスタ(NMOSトランジスタ)N01、N12、N23で構成されている。スイッチトランジスタ(NMOSトランジスタ)N01、N12、N23のゲート電極が横方向に配線され、このゲート電極に切り離し制御信号が印加される。
(動作)
第4実施形態の動作を説明する。
図18は、第4実施形態の動作を説明するためのタイミングチャートである。最初、スタンバイ状態にある。すなわち、スタンバイ制御信号STB_Bがlowである。そして、スタンバイ状態が解除され、動作状態に移行する。すなわち、スタンバイ制御信号STB_Bがlowからhighに遷移する。このとき、同時に多くの回路が動作を開始するので、大きな電源電流が流れることになる。そのため、電源電位VDDや全体グランド電位GNDに大きなノイズが乗る。図18では、全体グランド電位GNDにノイズが乗った場合を示している。ノイズの発生期間をtNOISEとする。
SRAM200において、中央制御回路110からのスタンバイ制御信号STB_Bは切り離し制御部460に入力される。スタンバイ制御信号STB_Bがlowからhighに遷移すると、遅延回路461での遅延時間分だけ切り離し制御信号がlowになる。切り離し制御信号がlowになると、プルダウン回路420を構成するスイッチトランジスタ(NMOSトランジスタN01、N12、N23)がオフになる。プルダウン回路420のスイッチトランジスタN01、N12、N23がオフになることにより、その間(tCUT)だけセルグランド線GNDCと全体グランド電位GNDとが切り離される。これにより、全体グランド電位GNDにノイズが入ったとしても、このノイズがセルグランド線GNDCに伝搬することはなくなる。したがって、セルグランド線GNDCを経由してノイズがメモリセルMCに侵入することがなくなり、メモリセルMCのデータは安定に保持されることになる。
そして、遅延時間(tCUT)が経過してしまうと切り離し制御信号がhighに復帰する。したがって、プルダウン回路420のスイッチトランジスタN01、N12、N23がオンになり、各セルグランド線GNDCは全体グランド電位GNDに接続される。この後のデータ読出し(READ1、READ2、READ3)やデータ書込み動作(WRITE1、WRITE2、WRITE3)は既知の動作となる。
ここで、図19は、メモリセルMC10の部分断面図である。(ただし配線層の詳しい構造は省略した。)
具体的には、ドライバトランジスタNM11とトランスファーゲートトランジスタNM13との断面図であり、図17中のA−A線断面に相当する。
図19において、P−well基板のなかにN型不純物層が3つ形成されている。図19において、左から順に第1N型不純物層、第2N型不純物層、第3N型不純物層とする。第1N型不純物層はドライバトランジスタNM11のソース電極である。第2N型不純物層は、ドライバトランジスタNM11のドレイン電極であるが、同時に、ロードトランジスタPM11のドレインであり、トランスファーゲートトランジスタNM13のドレインであり、そして、第1記憶ノードT10でもある。第3N型不純物層は、トランスファーゲートトランジスタNM13のソース電極である。そして、第1N型不純物層はセルグランド線GNDC01にコンタクトし、第3N型不純物層はビット線BL10_Tにコンタクトしている。
このように見てみると、セルグランド線GNDC01にコンタクトしている第1N型不純物層(ソース電極)とP−well基板との間には接合容量CGNDC01が存在する。図示は省略するが、セルグランド線GNDC12が接続されているドライバトランジスタNM12のソース電極(N+)においても同様に半導体基板(P−Well)との間に接合容量(CGNDC12)が存在することは明らかであろう。そして、切り離し制御信号がlowとなってセルグランド線GNDC01、GNDC12が全体グランド電位GNDから切り離されたときでも、これらの接合容量(CGNDC)がセルグランド線GNDC01、GNDC12に接続されることになる。したがって、セルグランド線GNDC01、GNDC12が全体グランド電位GNDから切り離されている期間においても、セルグランド線GNDC01、GNDC12の電位は安定し、データを保持するという点において支障が生じることはない。
このような第4実施形態によれば次の効果を奏する。
スタンバイ状態から動作状態に移行する際に大きな電流が流れて電源(全体グランド電位)に変動ノイズが生じることがあるが、本第4実施形態では電源にノイズが乗る所定時間の間はセルグランド線GNDC01、GNDC12、GNDC23を全体グランド線GNDから切り離すようにする。これにより、仮に電源(全体グランド電位GND)にノイズが生じたとしても、このノイズがメモリセルMCに侵入しないようにできる。その結果、SRAM200のデータ保持能力が向上する。SRAM200の更なる微細化や低電圧化を図りつつも、SRAM200の安定性を向上させることができる。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態を説明する。
第5実施形態としては、第1実施形態の構成で第4実施形態の制御を適用した場合に相当する。
第5実施形態の構成としては第1実施形態と同じである。第1実施形態では、反転遅延書込み信号/WRdelayをプルダウン回路(抵抗切替回路)に入力していた(図5参照)。これに対し、第5実施形態では、反転遅延書込み信号/WRdelayに代えて、切り離し制御信号をプルダウン回路(抵抗切替回路)220に入力するとする。
第5実施形態を図20に示す。
第5実施形態の動作については第4実施形態の動作説明から明らかであろう。ここで、第5実施形態において、切り離し制御信号のLowによってプルダウン回路(抵抗切替回路)220の強い(低抵抗)トランジスタTSTRONGがオフになったとする。この場合でも、セルグランド線GNDC01、GNDC12、GNDC23は完全に全体グランド電位GNDから切り離されるのではなく、ノーマリーオンである弱い(高抵抗)トランジスタTWEAKによって全体グランド電位GNDに接続されている。このようにセルグランド線GNDC01、GNDC12、GNDC23が全体グランド線GNDに接続された状態を維持するので、セルグランド線GNDC01、GNDC12、GNDC23の電位は安定を保つ。
ここで、弱い(高抵抗)トランジスタTWEAKのオン抵抗を、
"ノイズ発生期間(tNOISE)/(n×CGNDC)"以上に設定する。
ただし、nは、1本のセルグランド線(GNDC)に接続されている接合容量(CGNDC)の個数である。
このように弱い(高抵抗)トランジスタTWEAKのオン抵抗を設定しておけば、全体グランド電位GNDに生じたノイズがセルグランド線GNDC01、GNDC12、GNDC23に伝搬することは防止される。
なお、第5実施形態中の弱い(高抵抗)トランジスタTWEAKを抵抗体に替えてもよいことは明らかであろう。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態を説明する。
第6実施形態の基本的構成は第4実施形態と同様であるが、プルダウン回路420に代えて、プルアップ回路620を有する点に特徴を有する。
図21は、第6実施形態に係るSRAMシステム400の構成を示す図である。図21において、SRAM200はプルアップ回路620を有する。プルアップ回路620は、メモリセルMCの高位側電源を与える高位側セル電源線VDDCと全体高位側電源VDDとを切り離し制御信号に従って所定時間だけ切り離す。
図22は、プルアップ回路620の回路図である。プルアップ回路620の構成としては、図16のプルダウン回路420に対して、セルグランド線GNDCを高位側セル電源線VDDCとし、スイッチトランジスタをNMOSトランジスタからPMOSトランジスタに変更すればよい。すなわち、メモリセルMC10の高位側セル電源を与える高位側セル電源線VDDC10は、スイッチトランジスタ(PMOSトランジスタ)P10を介して全体高位側電源VDDに接続されている。
また、メモリセルMC20の高位側セル電源を与える高位側セル電源線VDDC20は、スイッチトランジスタ(PMOSトランジスタ)P20を介して全体高位側電源VDDに接続されている。
スイッチトランジスタ(PMOSトランジスタ)P10、P20のゲートには、切り離し制御信号が印加される。
切り離し制御部660には中央制御回路110からのスタンバイ制御信号STB_Bが入力される。そして、切り離し制御部660は、スタンバイ信号STB_Bを受けて、プルアップ回路620を制御するための切り離し制御信号を生成するのであるが、第4実施形態と比べて第6実施形態としてはPMOSトランジスタP10、P20を所定時間だけオフにする制御信号を生成しなければならない。
切り離し制御部660は、例えば、図23に示す回路で実現できる。
これは図15に示した回路に対し、NAND回路463の出力をさらに反転させるインバータ(NOT回路)664を付加したものである。
スタンバイ制御信号STB_Bがlowからhighになったとすると、図23に示す回路により、切り離し制御信号が所定の時間だけhighになることが理解されるであろう。
図24はメモリセルアレイ210およびプルアップ回路620のレイアウト図である。
メモリセルアレイ210とプルアップ回路620とは、高位側セル電源線VDDC10、VDDC20が延在する方向に並んで配設されている。具体的には、メモリセルMC10の高位側セル電源線VDDC10の延在方向にはスイッチトランジスタ(PMOSトランジスタ)P10が配設されている。また、メモリセルMC20の高位側セル電源線VDDC20の延在方向にはスイッチトランジスタ(PMOSトランジスタ)P20が配設されている。スイッチトランジスタ(PMOSトランジスタ)P10、P20のゲート電極が横方向に配線され、このゲート電極に切り離し制御信号が印加される。
第6実施形態の動作を説明する。
図25は、第6実施形態の動作を説明するためのタイミングチャートである。
最初、スタンバイ状態にある。すなわち、スタンバイ制御信号STB_Bがlowである。そして、スタンバイ状態が解除され、動作状態に移行する。すなわち、スタンバイ制御信号STB_Bがlowからhighに遷移する。このとき、同時に多くの回路が動作を開始するので、大きな電源電流が流れることになる。そのため、電源電位VDDや全体グランド電位GNDに大きなノイズが乗る。図25では、全体電源電位VDDにノイズが乗った場合を示している。ノイズの発生期間をtNOISEとする。
SRAM200において、中央制御回路110からのスタンバイ制御信号STB_Bは切り離し制御部660に入力される。切り離し制御部660において、スタンバイ制御信号STB_Bがlowからhighに遷移すると、遅延回路461での遅延時間分だけ切り離し制御信号がhighになる。切り離し制御信号がhighになると、プルアップ回路620を構成するスイッチトランジスタ(PMOSトランジスタP10、P20)がオフになる。プルアップ回路620のスイッチトランジスタP10、P20がオフになることにより、その間(tCUT)だけメモリセルMC10、MC20の高位側セル電源線VDDC10、VDDC20は全体高位側電源VDDから切り離される。
これにより、全体高位側電源電位VDDにノイズが入ったとしても、このノイズが各メモリセルMC10、MC20の高位側セル電源線VDDC10、VDDC20に伝搬することはなくなる。したがって、高位側セル電源線VDDC10、VDDC20を経由してノイズがメモリセルMCに侵入することがなくなり、メモリセルMCのデータは安定に保持されることになる。
そして、遅延時間(tCUT)が経過してしまうと切り離し制御信号がlowに復帰する。したがって、プルアップ回路620のスイッチトランジスタP10、P20がオンになり、各高位側セル電源線VDDC10、VDDC20は全体高位側電源電位VDDに接続される。この後のデータ読出し(READ1、READ2、READ3)やデータ書込み動作(WRITE1、WRITE2、WRITE3)は既知の動作となる。
ここで、図26は、メモリセルMC10の部分断面図である。
具体的には、ロードトランジスタPM11の断面図であり、図24中のB−B線断面に相当する。図26において、N−well基板のなかにP型不純物層が2つ形成されている。図26において、左から順に第1P型不純物層、第2P型不純物層とする。
第1P型不純物層は、ロードトランジスタPM11のソース電極である。第2P型不純物層は、ロードトランジスタPM11のドレイン電極であるが、同時に、ドライバトランジスタNM11のドレインであり、トランスファーゲートトランジスタNM13のドレインであり、そして、第1記憶ノードT10でもある。そして、第1P型不純物層は高位側セル電源線VDDC10にコンタクトしている。
このように見てみると、高位側セル電源線VDDC10にコンタクトしている第1P型不純物層(ソース電極)とN−well基板との間には接合容量CVDDC10が存在する。図示は省略するが、同じく高位側セル電源線VDDC10に接続されているロードトランジスタPM12のソース電極においても同様に半導体基板(N−Well)との間に接合容量(CVDDC10)が存在することは明らかであろう。そして、切り離し制御信号がhighとなって高位側セル電源線VDDC10が全体高位側電源VDDから切り離されたときでも、これらの接合容量(CVDDC10)が高位側セル電源線VDDC10に接続されることになる。したがって、高位側セル電源線VDDC10が全体高位側電源VDDから切り離されている期間においても、高位側セル電源線VDDC10の電位は安定し、データを保持するという点において支障が生じることはない。
(第7実施形態)
次に、第7実施形態について説明する。
第7実施形態においては、第6実施形態におけるスイッチトランジスタ(PMOSトランジスタP10、P20)と並列にノーマリーオンであるPMOSトランジスタPR10、PR20を設ける。
図27に第7実施形態の回路図を示す。
図27において、スイッチトランジスタ(PMOSトランジスタ)P10と並列にPMOSトランジスタPR10が設けられている。
また、スイッチトランジスタ(PMOSトランジスタ)P20と並列にPMOSトランジスタPR20が設けられている。PMOSトランジスタPR10、PR20のゲートは全体グランド電位GNDに接続されている。したがって、PMOSトランジスタPR10、PR20はノーマリーオンであり、抵抗として機能する。ここで、スイッチトランジスタ(PMOSトランジスタ)P10、P20を強い(低抵抗)トランジスタとし、ノーマリーオンであるPMOSトランジスタPR10、PR20は弱い(高抵抗)トランジスタとする。
図28は、第7実施形態のレイアウトを示す図である。
メモリセルアレイ210とプルアップ回路720とは高位側セル電源線VDDC10、VDDC20が延在する方向に並んで配設されている。スイッチトランジスタ(PMOSトランジスタ)P10とスイッチトランジスタ(PMOSトランジスタ)P20との間に、PMOSトランジスタPR10とPMOSトランジスタPR20とが配設されている。PMOSトランジスタPR10のドレイン電極は、スイッチトランジスタ(PMOSトランジスタ)P10のドレイン電極と横方向の配線で接続され、この配線がメモリセルMC10の高位側セル電源を与える高位側セル電源線VDDC10にコンタクトしている。同じく、PMOSトランジスタPR20のドレイン電極は、スイッチトランジスタ(PMOSトランジスタ)P20のドレイン電極と横方向の配線で接続され、この配線がメモリセルMC20の高位側電源を与える高位側セル電源線VDDC20にコンタクトしている。また、スイッチトランジスタ(PMOSトランジスタ)P10、P20のゲート電極は横方向に配線された切り離し制御信号の配線とコンタクトしているが、PMOSトランジスタPR10、PR20のゲート電極は、縦方向に延びるセルグランド線GNDC12にコンタクトしている。そして、スイッチトランジスタP10、スイッチトランジスタP20、PMOSトランジスタPR10およびPMOSトランジスタPR20のソース電極はすべて横方向の配線で接続され、この配線には全体高位側電源VDDが供給されている。
第7実施形態の動作については第6実施形態の動作説明から明らかであろう。
ここで、第7実施形態において、切り離し制御信号のhighによってプルアップ回路(抵抗切替回路)720のスイッチトランジスタ(PMOSトランジスタ)P10、P20がオフになったとする。
この場合でも、メモリセルMC10、MC20の高位側セル電源線VDDC10、VDDC20は全体高位側電源VDDから完全に切り離されるわけではなく、ノーマリーオンであるPMOSトランジスタPR10、PR20によって高位側セル電源線VDDC10、VDDC20は全体高位側電源VDDに接続されている。このように高位側セル電源線VDDC10、VDDC20が全体高位側電源VDDに接続された状態を維持するので、メモリセルMC10,MC20の高位側電源VDDC10、VDDC20の電位は安定を保つ。
切り離し制御信号がlowに復帰すると、高位側セル電源線VDDC10、VDDC20と全体高位側電源VDDとはスイッチトランジスタ(PMOSトランジスタ)P10、P20によって低抵抗で繋がることになる。
ここで、PMOSトランジスタPR10、PR20のオン抵抗を、
"ノイズ発生期間(tNOISE)/(m×CVDDC)"以上に設定する。
ただし、mは、1本の高位側セル電源線VDDCに接続されている接合容量(CVDDC)の個数である。
PMOSトランジスタPR10、PR20のオン抵抗をこのように設定しておけば、全体高位側電源VDDに生じたノイズが高位側セル電源線VDDC10、VDDC20に伝搬することは防止される。
なお、第7実施形態中のPMOSトランジスタPR10、PR20をポリシリコンの抵抗体に替えてもよいことは明らかであろう。
(第8実施形態)
第8実施形態について説明する。
SRAMのデータ読み出し動作においては、ビット線(BL_T、BL_B)に充電された電荷がNMOSトランジスタ(トランスファゲートトランジスタNM13、NM14、ドライバトランジスタNM12、NM11)を介してセルグランド線GNDC01、12に放電される。
したがって、セルグランド線GNDC01、12には大きな電流が流れることになる。
一方、メモリセルを構成するロードトランジスタPM11、PM12はメモリセル動作マージン(書き込みマージン)を確保するために高抵抗に設定されるものである。
したがって、SRAM200の動作時においても高位側セル電源線VDDC10、VDDC20に大きな電流が流れることはない。
したがって、メモリセルMCの高位側セル電源線VDDC10、VDDC20にある程度の抵抗が存在したとしてもSRAM200の動作には特段の支障は生じない。
そこで図29に示すように、プルアップ回路820を抵抗素子のみで構成してもよい。
図29においては、高位側セル電源線VDDC10、VDDC20と全体高位側電源VDDとの間にノーマリーオンとなるPMOSトランジスタPR10、PR20を配設している。
(言い換えると、第6実施形態において、スイッチトランジスタ(PMOSトランジスタ)P10、P20のオンオフ制御を廃して、常時オンにしておくことに等価である。したがって、第8実施形態に切り離し制御回路は必要ない。)
そして、第7実施形態と同じように、PMOSトランジスタPR10、PR20のオン抵抗を、
"ノイズ発生期間(tNOISE)/(m×CVDDC)"以上に設定する。
図30は第8実施形態のレイアウトを示す図である。
プルアップ回路820は、常時オンになるPMOSトランジスタPR10、PR20で構成されている。
PMOSトランジスタPR10のドレインはメモリセルMC10の高位側セル電源線VDDC10に接続され、PMOSトランジスタPR20のドレインはメモリセルMC20の高位側セル電源線VDDC20に接続されている。
PMOSトランジスタPR10のソース電極とPMOSトランジスタPR20のソース電極とは、横方向の配線で全体高位側電源VDDに接続されている。そして、PMOSトランジスタPR10およびPMOSトランジスタPR20のゲート配線はセルグランド配線GNDC12にコンタクトしている。
第7実施形態と同様に、PMOSトランジスタPR10、PR20をポリシリコンの抵抗体に替えてもよいことは明らかであろう。
(第9実施形態)
第9実施形態について説明する。
ここまでの第6から第8実施形態においては、スイッチトランジスタ(P10、P20)や抵抗素子となるPMOSトランジスタ(PR10、PR20)を高位側セル電源線(VDDC10、VDDC20)ごとに設けていた。これに対し、第9実施形態においては、図31に示すように、複数の高位側セル電源線(VDDC10、VDDC20)を一つに結線して、結線された共通線が抵抗素子を介して全体高位側電源VDDに繋がっている。
図31においては、抵抗素子はノーマリーオンであるPMOSトランジスタPRである。この一つの抵抗素子(PMOSトランジスタPR)によってプルアップ回路が構成されている。
このとき、抵抗素子(PMOSトランジスタPR)の抵抗値を、
"ノイズ発生期間(tNOISE)/(k×CVDDC)"以上に設定する。
ただし、kは、まとめられた高位側セル電源線(VDDC10、VDDC20)に接続されている接合容量(CVDDC)の個数である。
これにより、全体高位側電源に生じたノイズが高位側セル電源線VDDC10、VDDC20に伝搬することは防止される。
なお、レイアウト図は省略するが、プルアップ回路920は一つの抵抗素子(PMOSトランジスタPR)でよいので、メモリセルアレイ210の近傍にある適切な空き領域にこの抵抗素子(PMOSトランジスタPR)を配設すればよい。
言い換えると、メモリセル210とプルアップ回路920とを高位側セル電源線VDDC10、VDDC20の延在方向に並べなくても小面積化を図ることができる。
なお、第9実施形態としてはノーマリーオンであるPMOSトランジスタPRをプルアップ回路920とした。したがって、切り離し制御信号を生成するため切り離し制御回路は必要ない。ここで、PMOSトランジスタPRをスイッチ制御するようにしてもよいのであり、その場合は、PMOSトランジスタPRのゲートに切り離し制御信号を印加すればよい。
また、ノーマリーオンであるPMOSトランジスタPRは、ポリシリコン等を使用した抵抗体に置き換えてもよいことは明らかであろう。
(第10実施形態)
これまでの第4から第9実施形態においては、スタンバイ状態から動作状態に遷移する際に電源電位(高位側電源VDD、グランド電位GND)にノイズが入ってもデータが破壊されないようにするための構成を説明した。具体的には、スタンバイ状態から動作状態に遷移する際の所定時間だけセルグランド線と全体グランド電位とを切り離すなどの処置をとるようにした。
ここで、状態遷移の際に電源電位(全体高位側電源VDD、全体グランド電位GND)にノイズが入るという現象自体は、スタンバイ状態からの動作復帰時に限らず、クロックやその他の信号の遷移時にも同様に出現する可能性がある。
従って、スタンバイ信号に代えて、切り離し制御部にクロック信号やその他の制御信号を入力し、これによって生成された切り離し制御信号によってプルアップ回路またはプルダウン回路を駆動させるようにしてもよい。
例えば、第4実施形態において、スタンバイ信号に代えてクロック信号(CLK)を切り換え制御部に入力するようにする。すると、クロック信号の立ち下がりから所定時間だけlowになる切り離し制御信号を生成できる。この切り離し制御信号をプルダウン回路に入力するようにすれば、セルグランド線と全体グランド電位とを切り離すことができる。この動作を示すタイミングチャートを図32に示した。
これにより、全体グランド電位GNDにノイズが生じたとしてもメモリセルのデータは安定に保持されるようにできる。
先端プロセス技術によって半導体素子の超微細化が進み、さらに低電圧化も押し進められているため、わずかなノイズに対してもデータ破壊の恐れが生じるが、本実施形態のように状態遷移の際には電源からのノイズがメモリセルに進入しないようにすることでSRAMをさらに安定化することができる。
クロック信号の立ち下がりではなく、クロック信号の立ち上がりに対応するようにしてもよい。また、これまでに説明してきたように、各種信号の遷移時に全体高位側電源VDDにノイズが生じるとしても、このノイズが高位側セル電源線VDDC10、VDDC20に進入しないようにできることは明らかであろう。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
(付記1)
行方向で隣接する第1、第2のSRAMセルと、
前記第1SRAMセルにおいて一方の記憶ノードの論理レベルを決定するインバータと前記第2SRAMセルの一方の記憶ノードの論理レベルを決定するインバータとにセル電源を与えるセル電源線と、
前記セル電源線と上位電源との間に設けられ、導通状態と遮断状態とを切り換えられる切替トランジスタと、
動作タイミングを制御する制御信号の立ち上がりまたは立ち下りのタイミングから所定時間の間だけ前記切替えトランジスタを遮断状態にする切り離し制御信号を生成する切り離し制御部と、を備える
半導体装置。
(付記2)
SRAMセルと、
SRAMセルに高位側のセル電源を供給する高位側セル電源線と、
前記高位側セル電源線と全体高位側電源との間に設けられた抵抗素子と、を備える
半導体装置。
MC、MC10、MC20・・・メモリセル、100・・・SRAMシステム、110・・・中央制御回路、210・・・メモリセルアレイ、220・・・プルダウン回路、230・・・列選択回路、240・・・行選択回路、250・・・読み出し回路、260・・・遅延回路、261・・・インバータ、270・・・書き込み回路、321・・・第1プルダウン回路部、322・・・第2プルダウン回路部、330・・・プルダウン回路、400・・・SRAMシステム、420・・・プルダウン回路、460・・・切り離し制御部、461・・・遅延回路、462・・・インバータ(NOT回路)、463・・・NAND回路、620・・・プルアップ回路、660・・・切り離し制御部、720・・・プルアップ回路、820・・・プルアップ回路、920・・・プルアップ回路。

Claims (8)

  1. 行方向で隣接する第1、第2のSRAMセルと、
    前記第1SRAMセルにおいて一方の記憶ノードの論理レベルを決定するインバータと前記第2SRAMセルの一方の記憶ノードの論理レベルを決定するインバータとにセル電源を与えるセル電源線と、
    前記セル電源線と上位電源との間に設けられた電位切替回路と、を備え、
    前記電位切替回路は、
    前記セル電源線と前記上位電源との間に設けられる抵抗素子と、
    前記抵抗素子と並列に設けられ、導通状態と遮断状態とを切り換えられる切替トランジスタと、を備える
    半導体装置。
  2. 書込み動作時において、前記切替トランジスタは、ワード線の駆動タイミングから所定時間経過後に導通状態から遮断状態に切り替わる
    請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記切替トランジスタの制御端子には、書込み信号を所定時間遅延させた制御信号が印加される
    請求項1に記載の半導体装置。
  4. 一つの前記セル電源線ごとに一つの前記電位切替回路が設けられている
    請求項1に記載の半導体装置。
  5. 複数の前記セル電源線が一つの共通線で結線されており、
    一つの前記共通線ごとに一つの前記電位切替回路が設けられている
    請求項1に記載の半導体装置。
  6. 複数の前記SRAMセルが行方向および列方向にマトリックス状に配設されたメモリセルアレイを有し、
    前記セル電源線は列方向に延在し、
    前記電位切替回路と前記メモリセルアレイとは前記セル電源線が延在する方向に並置されている
    請求項1に記載の半導体装置。
  7. 前記電位切替回路は、複数の前記切替トランジスタを集合的に配設した第1電位切替回路部と、複数の前記抵抗素子を集合的に配設した第2電位切替回路部と、を有し、
    前記第1電位切替回路部と第2電位切替回路部とは前記メモリセルアレイを間にして反対側に配設されている
    請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記抵抗素子は、ノーマリーオンのトランジスタであり、この抵抗素子としてのトランジスタのオン抵抗は前記切替トランジスタのオン抵抗よりも大きい
    請求項1に記載の半導体装置。
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