JP2014037838A - ロケット用噴射器、ロケット用燃焼器及び液体燃料ロケット - Google Patents
ロケット用噴射器、ロケット用燃焼器及び液体燃料ロケット Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014037838A JP2014037838A JP2013220184A JP2013220184A JP2014037838A JP 2014037838 A JP2014037838 A JP 2014037838A JP 2013220184 A JP2013220184 A JP 2013220184A JP 2013220184 A JP2013220184 A JP 2013220184A JP 2014037838 A JP2014037838 A JP 2014037838A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rocket
- injector
- oxidant
- hole
- fuel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Testing Of Engines (AREA)
Abstract
【解決手段】燃料および酸化剤を混合して燃焼室内に噴射するロケット用噴射器20であって、その中心部に、長手方向に沿って前記酸化剤を流す流路27が穿設され、その一端部に、肉厚方向に貫通する多数の貫通孔28と、その外周面から外側に向かって突出するとともに、前記流路27および前記貫通孔28の内部空間と連通する空間Sを形成するライナ29とが設けられている。
【選択図】図3
Description
また、燃焼振動による圧力変動が、ロケット用噴射器の中心部に長手方向に沿って穿設された流路を介して供給される酸化剤に伝播し、燃焼室内に噴射される酸化剤の流量および圧力が変動して、燃焼室内における燃焼振動がさらに助長されるといった問題点があった。
また、燃焼室内における燃焼振動が著しくなると、振動による亀裂等の損傷がロケット用燃焼器に発生してしまうといった問題点もあった。
本発明に係るロケット用噴射器は、酸化剤マニホールドと燃料マニホールドとを区画する第1の隔壁に形成されて、当該第1の隔壁を板厚方向に貫通する貫通穴内に、絞り部を有する一端部が挿入され、前記燃料マニホールドと燃焼室とを区画する第2の隔壁に形成されて、当該第2の隔壁を板厚方向に貫通する貫通穴内に他端部が挿入されるとともに、燃料および酸化剤を混合して前記燃焼室内に噴射するロケット用噴射器であって、その中心部に、長手方向に沿って前記酸化剤を流す流路が穿設され、前記一端部が前記第1の隔壁を板厚方向に貫通する貫通穴内に一端部が挿入され、前記他端部が前記第2の隔壁を板厚方向に貫通する貫通穴内に挿入された際に、前記燃料マニホールド内で、かつ、前記絞り部の下流側に位置する第1の隔壁の近傍に、肉厚方向に貫通する多数本の貫通孔と、その外周面から外側に向かって突出するとともに、前記流路および前記貫通孔の内部空間と連通する空間を形成するライナとが設けられている。
これにより、酸化剤の流量変動および圧力変動による燃焼振動を抑制することができる。
さらに、本発明に係るロケット用燃焼器によれば、振動による亀裂等の損傷が防止されることになるので、ロケット用燃焼器の信頼性を向上させることができる。
これにより、酸化剤の流量変動および圧力変動による燃焼振動の発生を抑制することができ、燃焼室の内部に発生する燃焼振動を低減させることができて、振動による亀裂等の損傷を防止することができる。
また、振動による亀裂等の損傷が防止されることになるので、ロケット用燃焼器の信頼性を向上させることができる。
また、本発明に係る液体燃料ロケットによれば、振動による亀裂等の損傷が防止されることになるので、液体燃料ロケットの信頼性を向上させることができる。
図1は本実施形態に係るロケット用噴射器を具備したロケット用燃焼器の概略構成図、図2は本実施形態に係るロケット用噴射器がロケット用燃焼室の噴射面規定位置に配置された概略構成図、図3は本実施形態に係るロケット用噴射器の断面図である。
図2および図3に示すように、ロケット用噴射器20の一端部(図2および図3において上側に位置する端部)は、酸化剤マニホールド11と燃料マニホールド12とを区画する(仕切る)第1の隔壁13に形成されて、第1の隔壁13を板厚方向に貫通する貫通穴13a内に挿入されている(取り付けられている)。一方、ロケット用噴射器20の他端部(図2および図3において下側に位置する端部)は、燃料マニホールド12と燃焼室40とを区画する(仕切る)第2の隔壁14に形成されて、第2の隔壁14を板厚方向に貫通する貫通穴14a内に挿入されている(取り付けられている)。
外筒22の長手方向における中央部には、周方向に沿って肉厚方向(径方向)に貫通する貫通穴23が複数形成されており、燃料マニホールド12内に供給された燃料は、これら貫通穴23を介して内筒21の外周面と外筒22の内周面との間に形成された流路(隙間)24内に導かれた後、燃料出口25から燃焼室40に向かって噴射される。
また、外筒22の一端面(図3において上側に位置する端面)22aは、ロケット用噴射器20の長手方向における中央部において段部を形成する端面26と密接しており、外筒22の他端部外周面22bは、貫通穴14aを形成する内周面と密接している。
さらに、貫通穴14aを形成する内周面には、段部が形成されており、外筒22が単独で第2の隔壁14に取り付けられた場合でも、外筒22が燃料マニホールド12内に抜け落ちないようになっている。
なお、ロケット用噴射器20は、ロケットエンジンの推力にもよるが、通常数百本が燃焼室40の噴射面60の背面側(図2において上側)に、ロケット用燃焼器10の推力方向の中心軸に対して概ね円周方向に均一になるように配設されている。
これにより、酸化剤の流量変動および圧力変動による燃焼振動を抑制することができる。
さらに、本実施形態に係るロケット用燃焼器10によれば、振動による亀裂等の損傷が防止されることになるので、ロケット用燃焼器10の信頼性を向上させることができる。
さらに、本実施形態に係るロケット用燃焼器10を具備した液体燃料ロケットによれば、振動による亀裂等の損傷が防止されることになるので、液体燃料ロケットの信頼性を向上させることができる。
図4に示すように、本参考例に係るロケット用噴射器35は、貫通穴13aを形成する内周面に、空間Sを形成する凹所36を周方向に沿って設け、ライナ29を取り除いてなくした(省略した)という点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
その他の作用効果は、上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
11 酸化剤マニホールド
12 燃料マニホールド
13 第1の隔壁
13a 貫通穴
20 ロケット用噴射器
27 流路
28 貫通孔
29 ライナ
35 ロケット用噴射器
36 凹所
40 燃焼室
S 空間
Claims (3)
- 酸化剤マニホールドと燃料マニホールドとを区画する第1の隔壁に形成されて、当該第1の隔壁を板厚方向に貫通する貫通穴内に、絞り部を有する一端部が挿入され、前記燃料マニホールドと燃焼室とを区画する第2の隔壁に形成されて、当該第2の隔壁を板厚方向に貫通する貫通穴内に他端部が挿入されるとともに、燃料および酸化剤を混合して前記燃焼室内に噴射するロケット用噴射器であって、
その中心部に、長手方向に沿って前記酸化剤を流す流路が穿設され、前記一端部が前記第1の隔壁を板厚方向に貫通する貫通穴内に一端部が挿入され、前記他端部が前記第2の隔壁を板厚方向に貫通する貫通穴内に挿入された際に、前記燃料マニホールド内で、かつ、前記絞り部の下流側に位置する第1の隔壁の近傍に、肉厚方向に貫通する多数本の貫通孔と、その外周面から外側に向かって突出するとともに、前記流路および前記貫通孔の内部空間と連通する空間を形成するライナとが設けられていることを特徴とするロケット用噴射器。 - 請求項1に記載のロケット用噴射器を具備していることを特徴とするロケット用燃焼器。
- 請求項2に記載のロケット用燃焼器を具備していることを特徴とする液体燃料ロケット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013220184A JP5787957B2 (ja) | 2013-10-23 | 2013-10-23 | ロケット用噴射器、ロケット用燃焼器及び液体燃料ロケット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013220184A JP5787957B2 (ja) | 2013-10-23 | 2013-10-23 | ロケット用噴射器、ロケット用燃焼器及び液体燃料ロケット |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009083365A Division JP5455411B2 (ja) | 2009-03-30 | 2009-03-30 | ロケット用噴射器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014037838A true JP2014037838A (ja) | 2014-02-27 |
JP5787957B2 JP5787957B2 (ja) | 2015-09-30 |
Family
ID=50286130
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013220184A Active JP5787957B2 (ja) | 2013-10-23 | 2013-10-23 | ロケット用噴射器、ロケット用燃焼器及び液体燃料ロケット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5787957B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107939551A (zh) * | 2017-11-29 | 2018-04-20 | 北京航天动力研究所 | 一种预燃室喷注器结构 |
US10557439B2 (en) | 2015-11-02 | 2020-02-11 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Injection device, combustor, and rocket engine with restrictors shaped to amplify predetermined pressure oscillation |
CN110805506A (zh) * | 2019-09-29 | 2020-02-18 | 北京航天动力研究所 | 一种组合式燃烧稳定装置 |
CN111852691A (zh) * | 2020-08-13 | 2020-10-30 | 北京星际荣耀空间科技有限公司 | 一种一体化双组元喷注器及其制造方法及航天设备 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60250934A (ja) * | 1984-05-29 | 1985-12-11 | Tsuchiya Mfg Co Ltd | 合成樹脂製共鳴型消音器の箱体と内管の接続方法 |
US4621492A (en) * | 1985-01-10 | 1986-11-11 | The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration | Low loss injector for liquid propellant rocket engines |
JPS6345015U (ja) * | 1986-09-10 | 1988-03-26 | ||
JPH02115560A (ja) * | 1988-09-14 | 1990-04-27 | Soc Europ Propulsion <Sep> | 燃焼室から出る高温ガスの排出装置及び高温ガス排出装置のインジエクタヘッド |
US5456065A (en) * | 1993-02-19 | 1995-10-10 | Daimler-Benz Aerospace Ag | Injection element of coaxial design for rocket combustion chambers |
JPH10231754A (ja) * | 1997-02-18 | 1998-09-02 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 燃料噴射装置 |
JPH11280479A (ja) * | 1998-03-27 | 1999-10-12 | Calsonic Corp | インタークーラ |
JP2006097639A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-13 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ロケット用噴射器 |
-
2013
- 2013-10-23 JP JP2013220184A patent/JP5787957B2/ja active Active
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60250934A (ja) * | 1984-05-29 | 1985-12-11 | Tsuchiya Mfg Co Ltd | 合成樹脂製共鳴型消音器の箱体と内管の接続方法 |
US4621492A (en) * | 1985-01-10 | 1986-11-11 | The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration | Low loss injector for liquid propellant rocket engines |
JPS6345015U (ja) * | 1986-09-10 | 1988-03-26 | ||
JPH02115560A (ja) * | 1988-09-14 | 1990-04-27 | Soc Europ Propulsion <Sep> | 燃焼室から出る高温ガスの排出装置及び高温ガス排出装置のインジエクタヘッド |
US5456065A (en) * | 1993-02-19 | 1995-10-10 | Daimler-Benz Aerospace Ag | Injection element of coaxial design for rocket combustion chambers |
JPH10231754A (ja) * | 1997-02-18 | 1998-09-02 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 燃料噴射装置 |
JPH11280479A (ja) * | 1998-03-27 | 1999-10-12 | Calsonic Corp | インタークーラ |
JP2006097639A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-13 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ロケット用噴射器 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10557439B2 (en) | 2015-11-02 | 2020-02-11 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Injection device, combustor, and rocket engine with restrictors shaped to amplify predetermined pressure oscillation |
CN107939551A (zh) * | 2017-11-29 | 2018-04-20 | 北京航天动力研究所 | 一种预燃室喷注器结构 |
CN107939551B (zh) * | 2017-11-29 | 2024-02-09 | 北京航天动力研究所 | 一种预燃室喷注器结构 |
CN110805506A (zh) * | 2019-09-29 | 2020-02-18 | 北京航天动力研究所 | 一种组合式燃烧稳定装置 |
CN111852691A (zh) * | 2020-08-13 | 2020-10-30 | 北京星际荣耀空间科技有限公司 | 一种一体化双组元喷注器及其制造方法及航天设备 |
CN111852691B (zh) * | 2020-08-13 | 2024-02-06 | 北京星际荣耀空间科技股份有限公司 | 一种一体化双组元喷注器及其制造方法及航天设备 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5787957B2 (ja) | 2015-09-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5787957B2 (ja) | ロケット用噴射器、ロケット用燃焼器及び液体燃料ロケット | |
JP5811979B2 (ja) | 燃料噴射弁 | |
KR102055493B1 (ko) | 연소기 및 가스 터빈 | |
JP6638935B2 (ja) | 燃料噴射装置 | |
US10018361B2 (en) | Pintle-swirl hybrid injection device | |
KR102396908B1 (ko) | 연소기 및 그것을 구비하는 가스 터빈 | |
JP5455411B2 (ja) | ロケット用噴射器 | |
WO2020071399A1 (ja) | 航空機用のアニュラ型ガスタービン燃焼器 | |
KR102655031B1 (ko) | 연소기 부품, 이 연소기 부품을 구비하는 연소기, 및 이 연소기를 구비하는 가스 터빈 | |
EP3372820A1 (en) | Combustor and rocket engine | |
JP5481978B2 (ja) | ロケットエンジン | |
WO2017077873A1 (ja) | 噴射装置、燃焼器、ロケットエンジン | |
RU2593315C2 (ru) | Инжекционный элемент | |
JP2008111340A (ja) | ロケット用噴射器及び燃焼器 | |
US11486336B2 (en) | Propulsion device for liquid propellant rocket engine | |
JP6100295B2 (ja) | 燃料ノズル、これを備えた燃焼器及びガスタービン | |
JP5054988B2 (ja) | 燃焼器 | |
KR100666161B1 (ko) | 액체로켓 연소기의 분사기형 배플 | |
JP2015090073A (ja) | ガスタービン燃焼器 | |
JP5762481B2 (ja) | 燃料ノズル、これを備えた燃焼器及びガスタービン | |
JP2017223415A (ja) | バーナー |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140930 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140930 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141201 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150630 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150728 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5787957 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |