JP2006097639A - ロケット用噴射器 - Google Patents

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Abstract

【課題】LOXポスト内に発生する定在波の周波数調整機能、およびLOXポスト内における定在波の発生防止機能を有したロケット用噴射器を提供することである。
【解決手段】ロケット用噴射器のLOXポスト3Aaに備えられるオリフィス3Abの配設位置を調整することにより、ロケット用噴射器内で発生する定在波の周波数が、燃焼室内の面モードの音響周波数からズラされる。これにより、燃焼器内におけるロケット用噴射器からの定在波に起因する燃焼振動の増幅が抑制される。LOXポストのオリフィス下流の流路を緩やかな拡大流路形状とすることにより、従来当該箇所において発生していたLOXの渦流、すなわち剥離流れによる噴射器内における定在波の形成が抑制される。さらに、オリフィスの下流部にポーラス材または金網の積層材が充填される。これにより、従来当該箇所において発生して燃焼室まで伝播していた定在波の形成および伝播が抑制される。
【選択図】図3B

Description

本発明は、LOXポスト内に発生する定在波の周波数調整機能、およびLOXポスト内における定在波の発生防止機能を有したロケット用噴射器に関する。
従来のロケット用燃焼器は、図1に示されるように燃料および酸化剤を混合して燃焼室内に噴射する噴射器20と、燃焼室を形成するCombustion Chamber40と、燃焼室から噴射される燃焼ガスを絞り込むことにより推力を出すためのノズル50とを備えている。噴射器20は、既述したように燃料および酸化剤を混合して燃焼室内に噴射するためのものであり、円筒形状のLOXポスト20aを備えている。酸化剤として、例えばLOX(液体酸素)20cがLOXポスト20aの入口から注入され、入口近傍に配設されているオリフィス20bにより整流されて、LOXポスト20aに形成された図示せぬ燃料入口から注入される燃料とLOXポスト20a出口下流で混合される。LOX20cと燃料との混合物は、燃焼室へと噴出される。燃焼室内に注入されたLOX20cと燃料との混合物は、図示せぬ点火器により着火された後、燃焼室(Combustion Chamber)40内部で燃焼される。燃焼室(Combustion Chamber)40内部における燃焼で発生した燃焼ガスは、ノズル50により絞られて燃焼ガス排出方向へ排出されて推力が生じる。ここで噴射器20は、ロケットエンジンの推力にもよるが、通常数百本が燃焼室の噴射面60の背面側に、燃焼器10の推力方向の中心軸に対して概ね円周方向に均一になるように配設されている(詳細については非特許文献1参照のこと)。
近年のロケットエンジンの高効率化要求により、ロケット用燃焼器10では、燃焼室内で局所的にエネルギー密度の高い高負荷の燃焼を行う必要があるため、燃焼室内の面モード(〜5、6次)の音響と共鳴する燃焼振動の発生が問題となる。
特に、燃焼室の内径がRc(一定)であるような燃焼器においては、
Figure 2006097639
f;固有振動数
;音速
Rc;燃焼室の内径
rn;面モードの固有値
なる固有振動数をもつ燃焼振動が生じ、燃焼時に問題となる。
図2に、図1における噴射器20の断面の拡大図を示す。図2に示されるように、従来の噴射器20においては、酸化剤として、例えばLOX(液体酸素)20cがLOXポスト20aの入口から注入されて図示せぬ燃料とLOXポスト20a出口下流で混合され、燃焼室に噴射されるが、この際LOXポスト20a内にオリフィス20b下流部のLOXポスト20a長さに対応する波長(LOXポスト定在波波長λ0;20d)を有する定在波が発生する。これは、オリフィス20bの下流部(LOXポストの管内半径が変化する位置)において、LOX20cに渦流が生じる「剥離流れ領域20e」が存在するためである。噴射器20からの定在波が燃焼室に運ばれて燃焼室内の面モードの音響と共鳴すると、燃焼器10の燃焼振動が増幅される。
燃焼室内における共鳴現象を抑制する目的で図1に示されるように噴射面60近傍にBaffle Blade(30a)およびBaffle Hub(30b)が装着されて燃焼振動の抑制がなされる。この場合の問題点は、高温の燃焼ガス中にBaffle Blade(30a)およびBaffle Hub(30b)を挿入するため、これらを冷却する必要があり、燃焼器10の構造が複雑化すると伴に、冷却効果により燃焼効率の低下を招くことである。
また、Baffle Blade(30a)およびBaffle Hub(30b)の装着そのものがロケット用燃焼器10の自重の増加となり、ロケットエンジンの高効率化要求に反した要因となる。
このような技術に関連して、以下に示すような提案がなされている。
特開平5−296385号公報に開示されている「気柱振動防止装置」では、母管から分岐状に設けられて端部が閉になっている管台を有し、かつ、管台の途中から分岐状に設けられて該管台の中の気柱の静止気体を流動状態にする連通管を備えている気柱振動防止装置が提案されている。
特開平5−296385号公報 Harrje,D.J.,and Reardon,F.H.,Liquid Propellant Rocket Instability,NASA SP−194、1972、p157
本発明の目的は、LOXポスト内に発生する定在波の周波数調整機能、およびLOXポスト内における定在波の発生防止機能を有したロケット用噴射器を提供することである。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用する番号・符号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]の記載との対応関係を明らかにするために付加されたものであるが、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明のロケット用噴射器(3、3A、3B、3C、3D、4、5、6、7A、7B、8、9)は、燃焼室の噴射面が形成される壁の背面に接続されたLOXポスト(3a、3Aa、3Ba、3Ca、3Da、4a、5a、6a、7Aa、7Ba、8a、9a)と、LOX(3c、3Ac、3Bc、3Cc、3Dc、4c、5c、6c、7Ac、7Bc、8c、9c)と燃料とがLOXポスト出口下流で混合されて、壁を介して燃焼室に噴射され、LOXポスト内に設けられ、LOXポスト内でLOXの流れを整流するオリフィス(3b、3Ab、3Bb、3Cb、3Db、4b、5b、6b、7Ab、7Bb、8b、9b)とを備え、LOXポスト内に形成される定在波と燃焼室の面モードの音響周波数とが共鳴しないように、噴射時にLOXポスト内に形成される定在波の周波数が燃焼室の面モードの音響周波数から離調するように、又は定在波を抑制するように、オリフィスのLOXポスト内での設置位置、オリフィスの形状と部材、又はLOXポスト内に設けられる緩衝部材が決定される。
また、本発明のロケット用噴射器(3、3A、3B、3C、3D)におけるオリフィス(3b、3Ab、3Bb、3Cb、3Db)のLOXポスト(3a、3Aa、3Ba、3Ca、3Da)内での設置位置は、ロケット用噴射器が背面に接続される位置における燃焼室の内径により決定される。
また、本発明のロケット用噴射器(4)のLOXポスト(4a)は、さらに、LOXポストは、オリフィス(4b)の下流部とLOXポストの内壁とを緩やかな経路により接続させる内管形状を備える。
また、本発明のロケット用噴射器(5)において、オリフィス(5b)の下流部分が緩衝部材(5d)で形成される。
また、本発明のロケット用噴射器(6)において、LOXポスト(6a)内のオリフィス(6b)の下流部に緩衝部材(6d)が隙間無く充填される。
また、本発明のロケット用噴射器(7A)において、LOXポスト(7Aa)内のオリフィス(7Ab)の下流部に円筒形状の緩衝部材(7Ad)が配置され、LOXポストの内壁と緩衝部材との間には空間が形成される。
また、本発明のロケット用噴射器(7B)は、LOXポスト(7Ba)内のオリフィス(7Bb)の下流部に円筒形状の緩衝部材(7Bd)が配置され、LOXポストの内壁と緩衝部材とは隙間無く接続される。
また、本発明のロケット用噴射器(8)において、LOXポスト(8a)は、オリフィス(8b)の下流部とLOXポストの内壁とを緩やかな経路により接続させる内管形状を備え、さらに、LOXポスト内のオリフィスの下流部に緩衝部材(8e)が隙間無く充填される。
また、本発明のロケット用噴射器(9)において、LOXポスト(9a)のLOXと燃料との混合物の出口に壁が設けられ、壁に多孔穴(9d)が形成される。
また、本発明のロケット用燃焼器は、LOX(3c、3Ac、3Bc、3Cc、3Dc、4c、5c、6c、7Ac、7Bc、8c、9c)および燃料を混合して燃焼室内に噴射するロケット用噴射器(3、3A、3B、3C、3D、4、5、6、7A、7B、8、9)と、LOXと燃料の混合物が燃焼される燃焼室と、燃焼室から噴射される燃焼ガスを絞り込むことにより推力を出すためのノズルとを備え、ロケット用噴射器は、燃焼室の噴射面が形成される壁の背面に接続されたLOXポスト(3a、3Aa、3Ba、3Ca、3Da、4a、5a、6a、7Aa、7Ba、8a、9a)と、LOXと燃料とがLOXポスト出口下流で混合されて、壁を介して燃焼室に噴射され、LOXポスト内に設けられ、LOXポスト内でLOXの流れを整流するオリフィス(3b、3Ab、3Bb、3Cb、3Db、4b、5b、6b、7Ab、7Bb、8b、9b)とを備え、噴射時にLOXポスト内に形成される定在波の周波数が燃焼室の面モードの音響周波数から離調するように、又は定在波を抑制するように、オリフィスのLOXポスト内での設置位置、オリフィスの形状と部材、又はLOXポスト内に設けられる緩衝部材が決定される。
また、本発明の液体燃料ロケットは、請求項1乃至9の何れかに記載のロケット用噴射器(3、3A、3B、3C、3D、4、5、6、7A、7B、8、9)を備える。
また、本発明の液体燃料ロケットは、請求項10に記載のロケット用燃焼器を備える。
本発明により、LOXポスト内に発生する定在波の周波数調整機能、およびLOXポスト内における定在波の発生防止機能を有したロケット用噴射器および燃焼器を提供することができる。また、これらを備えた液体燃料ロケットを提供することが出来る。
添付図面を参照して、本発明によるロケット用噴射器を実施するための最良の形態を以下に説明する。
ロケット用噴射器は、ロケット用燃焼器に備えられ、その信頼性を高めることはロケット用燃焼器全体の信頼性を向上させる上で重要な機器である。
(実施の形態1)
図3Aに、本発明の実施の形態1に係わるロケット用噴射器3の断面を示す。本実施の形態に係わるロケット用噴射器3は、円筒形状のLOXポスト3aと、LOXポストの内壁上に円周方向に沿って配置されるオリフィス3bとを備えている。
本実施の形態のロケット用噴射器3においては、図3Aに示されるようにLOXポスト3aの左端に位置するLOX3c入口からLOX3cが注入される。LOXポスト3aに注入されたLOX3cは、LOXポスト3aの内壁上に円周方向に配置されているオリフィス3bにより整流されて、LOXポスト3aに形成された図示せぬ燃料入口から注入される燃料とLOXポスト3a出口下流で混合される。LOX3cと燃料との混合物は、燃焼室へと噴出される。燃焼室内に注入されたLOX3cと燃料との混合物は、図示せぬ点火器により着火された後、燃焼室内部で発生した燃焼ガスがノズルにより絞られ、燃焼ガス排出方向へ排出されて推力が生じる。
本実施の形態のロケット用噴射器3が設置されるロケット用燃焼器では、燃焼室内で局所的にエネルギー密度の高い高負荷の燃焼を行う必要があるため、燃焼室内の面モード(〜5、6次)の音響と共鳴する燃焼振動が発生する。
ここで、従来の噴射器20においては、背景技術として既述したように、LOX20cがLOXポスト20aの入口から注入されて図示せぬ燃料とLOXポスト20a出口下流で混合されて燃焼室に噴射される。この際、LOXポスト20a内に、オリフィス20b下流部のLOXポスト20a長さに対応する波長(LOXポスト定在波波長λ0;20d)を有する定在波が発生していた。そして、噴射器20からの定在波が燃焼室に運ばれて燃焼室内の面モード(〜5、6次)の音響と共鳴すると、ロケット用燃焼器10の燃焼振動が増幅された。
本実施の形態のロケット用噴射器3においては、ロケット用噴射器3からの定在波と、燃焼室内の面モードの音響との共鳴を防止するために、ロケット用噴射器3のLOXポスト3aの内壁に配設されているオリフィス3bの配設位置をLOX3cの流れ方向に変化させて、ロケット用噴射器3からの定在波の周波数を、燃焼室内の面モードの音響周波数からズラしている。燃焼室内の面モードの音響周波数は、背景技術において説明したように燃焼室の内径に依存する。従って、本実施の形態に係わるロケット用噴射器3に生じる定在波の波長(λ1)3dも、燃焼室の噴射面中心からのロケット用噴射器3の配置されている距離に応じて、それぞれのLOXポスト3aにおけるオリフィス3bの配設位置を変化させる必要がある。
図3Bに、本実施の形態のロケット用噴射器が実際に噴射面3Eに対して配置された断面を示す。図3Bにおいては、理解が容易になるように、本実施の形態に係わるロケット用噴射器3A〜3Dの7本のみが示されているが、実際には通常数百本のロケット用噴射器が燃焼室の噴射面60の背面側に、燃焼器の推力方向の中心軸に対して概ね円周方向に均一になるように配設されている(詳細については非特許文献1参照のこと)。
燃焼室内の面モードの音響周波数は半径に比例して高くなる([数1]参照)。従って、図3Bに示されるように、ロケット用噴射器3A〜3DそれぞれのLOXポスト内壁に配設されるオリフィス3Aa〜3Dbは、それぞれが配設されるLOXポストに対して、それぞれの定在波波長が一定になるように設定される。
本実施の形態においては、ロケット用噴射器3からの定在波の周波数が、燃焼室内の面モードの音響周波数からズラされる。そして、燃焼器内におけるロケット用噴射器3からの定在波に起因する燃焼振動の増幅が抑制される。これにより、高効率化要求に合致し、燃焼振動の抑制された信頼性の高いロケット用噴射器および燃焼器が実現される。
(実施の形態2)
図4に、本発明の実施の形態2に係わるロケット用噴射器4の断面を示す。実施の形態1では、ロケット用噴射器3に生じるの定在波の周波数を、燃焼室内の面モードの音響周波数からズラすことを目的としていたのに対して、本実施の形態に係わるロケット用噴射器4では、ロケット用噴射器4における定在波の発生を抑制することを目的としている。
本実施の形態に係わるロケット用噴射器4は、円筒形状のLOXポスト4aと、LOXポスト4aの内壁上に円周方向に沿って配設されるオリフィス4bとを備えている。
本実施の形態のロケット用噴射器4においては、図4に示されるようにLOXポスト4aの左端に位置するLOX4c入口からLOX4cが注入される。LOXポスト4aに注入されたLOX4cは、LOXポスト4aの内壁上に円周方向に配設されているオリフィス4bにより整流されて、LOXポスト4aに形成された図示せぬ燃料入口から注入される燃料とLOXポスト4a出口下流で混合される。LOX4cと燃料との混合物は、燃焼室へと噴出される。従来のロケット用噴射器20においては、この際LOXポスト20a内にオリフィス20b下流部のLOXポスト20a長さに対応する波長を有する定在波が発生する。これは、オリフィス20bの下流部(管内半径が変化する位置)において、LOX20cに渦流が生じる「剥離流れ領域20e」が存在するためである。そして、噴射器20からの定在波が燃焼室に運ばれて燃焼室内の面モード(〜5、6次)の音響と共鳴すると、ロケット用燃焼器の燃焼振動が増幅された。
本実施の形態のロケット用噴射器4においては、ロケット用噴射器4そのもので発生する定在波を抑制するために、オリフィス4bの下流部(管内半径が変化する位置)においてLOX4cに渦流が生じる「剥離流れ領域」の形成が困難となるLOXポスト4aの内管形状を採用した。つまり、オリフィス4bの下流部(管内半径が変化する位置)において、オリフィス4b下流の流路を緩やかな拡大流路形状4dとすることにより、従来当該箇所において発生していたLOX4cの渦流、すなわち剥離流れの発生が抑制される。これにより、LOXポスト4a管内におけるLOX4cの反射および渦巻きが抑制されて、本実施の形態のロケット用噴射器4における定在波の形成が未然に防止される。
本実施の形態においては、LOXポスト4aのオリフィス4b下流の流路を緩やかな拡大流路形状4dとすることにより、従来当該箇所において発生していたLOX4cの渦流、すなわち剥離流れによる噴射器の定在波の形成が抑制される。そして、燃焼器内におけるロケット用噴射器4からの定在波に起因して起こる共鳴による燃焼振動の増幅が抑制される。これにより、高効率化要求に合致し、燃焼振動の抑制された信頼性の高いロケット用噴射器および燃焼器が実現される。
(実施の形態3)
図5に、本発明の実施の形態3に係わるロケット用噴射器5の断面を示す。本実施の形態に係わるロケット用噴射器5では、実施の形態2の係わるロケット用噴射器4と同様に、噴射器内に形成される定在波を抑制することを目的としている。
本実施の形態に係わるロケット用噴射器5は、円筒形状のLOXポスト5aと、LOXポスト5aの内壁上に円周方向に沿って配設されるオリフィス4bとを備えている。本実施の形態に係わるオリフィス4bの下流部分は、ポーラスな金属材5dにより形成されている。
本実施の形態における基本的な構成および動作原理は、実施の形態2と同様である。本実施の形態のロケット用噴射器5においては、図5に示されるようにLOXポスト5aの左端に位置するLOX5c入口から酸化剤として、例えばLOX(液体酸素)5cが注入される。LOXポスト5aに注入されたLOX(液体酸素)5cは、LOXポスト5aの内壁上に円周方向に配設されているオリフィス5bにより整流されて、LOXポスト5aに形成された図示せぬ燃料入口から注入される燃料とLOXポスト5a出口下流で混合される。LOX5cと燃料との混合物は、燃焼室へと噴出される。従来の噴射器では、この際LOXポスト内にオリフィス下流部のLOXポスト長さに対応する波長を有する定在波が発生する。これは、オリフィスの下流部(管内半径が変化する位置)において、LOXに渦流が生じる「剥離流れ領域」が存在するためである。そして、噴射器からの定在波が燃焼室に運ばれて燃焼室内の面モード(〜5、6次)の音響と共鳴すると、ロケット用燃焼器の燃焼振動が増幅された。
本実施の形態のロケット用噴射器5においては、オリフィス5bの下流部がポーラスな金属材5dにより形成されているため、LOXポスト5a内のオリフィス5b下流部で圧力波が吸収され、LOXポスト5a内における定在波の形成が阻止される。これにより、本実施の形態に係わるロケット用噴射器4から燃焼室への定在波の伝播が未然に防止される。
本実施の形態においては、オリフィス5bの下流部がポーラスな金属材5dにより形成されることにより、従来当該箇所において発生して燃焼室まで伝播していた定在波の形成および伝播が抑制される。そして、燃焼器内におけるロケット用噴射器5からの定在波に起因する燃焼振動の増幅が抑制される。これにより、高効率化要求に合致し、燃焼振動の抑制された信頼性の高いロケット用噴射器および燃焼器が実現される。
(実施の形態4)
図6に、本発明の実施の形態4に係わるロケット用噴射器6の断面を示す。本実施の形態に係わるロケット用噴射器6では、実施の形態2および3に係わるロケット用噴射器4、5と同様に、噴射器内に形成される定在波を抑制することを目的としている。
本実施の形態に係わるロケット用噴射器6は、円筒形状のLOXポスト6aと、LOXポスト6aの内壁上に円周方向に沿って配設されるオリフィス6bと、ポーラス材または金網の積層材6dとを備えている。
本実施の形態における基本的な構成および動作原理は、実施の形態2および3と同様である。但し、LOXポスト6a内のオリフィス6b下流部には、ポーラス材または金網の積層材6dが充填されている。
本実施の形態のロケット用噴射器6においては、図6に示されるようにLOXポスト6aの左端に位置する、例えばLOX(液体酸素)6cなどの酸化剤入口からLOX6cが注入される。LOXポスト6aに注入されたLOX6cは、LOXポスト6aの内壁上に円周方向に配設されているオリフィス6bにより整流されて、LOXポスト6aに形成された図示せぬ燃料入口から注入される燃料とLOXポスト6a出口下流で混合される。LOX6cと燃料との混合物は、燃焼室へと噴出される。従来の噴射器では、この際LOXポスト内にオリフィス下流部のLOXポスト長さに対応する波長を有する定在波が発生する。これは、オリフィスの下流部(管内半径が変化する位置)において、LOXに渦流が生じる「剥離流れ領域」が存在するためである。そして、噴射器からの定在波が燃焼室に運ばれて燃焼室内の面モード(〜5、6次)の音響と共鳴すると、ロケット用燃焼器の燃焼振動が増幅された。
本実施の形態のロケット用噴射器6においては、オリフィス6bの下流部が、ポーラス材または金網の積層材6dで充填されている。これにより、LOXポスト6a内のオリフィス6b下流部でLOXに渦流が生じる「剥離流れ領域」が形成されるのが防止されると共に圧力波が吸収されて、定在波の形成が抑制される。
本実施の形態においては、オリフィス6bの下流部にポーラス材または金網の積層材6dが充填される。これにより、従来当該箇所において発生して燃焼室まで伝播していた定在波の形成および伝播が抑制される。そして、燃焼器内におけるロケット用噴射器6からの定在波に起因する燃焼振動の増幅が抑制される。これにより、高効率化要求に合致し、燃焼振動の抑制された信頼性の高いロケット用噴射器および燃焼器が実現される。
(実施の形態5)
図7Aに、本発明の実施の形態5に係わるロケット用噴射器7Aの断面を示す。本実施の形態に係わるロケット用噴射器7Aでは、実施の形態2から4までに係わるロケット用噴射器4〜6と同様に、噴射器内に形成される定在波を抑制することを目的としている。
本実施の形態に係わるロケット用噴射器7Aは、円筒形状のLOXポスト7Aaと、LOXポスト7Aaの内壁上に円周方向に沿って配設されるオリフィス7Abと、ポーラスな金属円筒部材7Adとを備えている。
本実施の形態における基本的な構成および動作原理は、実施の形態2から4までと同様である。但し、LOXポスト7Aa内のオリフィス7Ab下流部には、ポーラスな金属円筒部材7Adが挿入されている。図7Aに示されるように、ポーラスな金属円筒部材7Adは、LOXポスト7Aaとポーラスな金属円筒部材7Adとの間に空間が形成されるようにLOXポスト7Aa内に挿入される。LOXポスト7Aa右端のLOX7Ac出口において、ポーラスな金属円筒部材7Adは、Stuff(7Ae)により支持されてLOXポスト7Aaの内壁に固定される。
本実施の形態のロケット用噴射器7Aにおいては、図7Aに示されるようにLOXポスト7Aaの左端に位置するLOX7Ac入口からLOX7Acが注入される。LOXポスト7Aaに注入されたLOX7Acは、LOXポスト7Aaの内壁上に円周方向に配設されているオリフィス7Abにより整流されて、LOXポスト7Aaに形成された図示せぬ燃料入口から注入される燃料とLOXポスト7Aa出口下流で混合される。LOX7Acと燃料との混合物は、燃焼室へと噴出される。従来の噴射器では、この際LOXポスト内にオリフィス下流部のLOXポスト長さに対応する波長を有する定在波が発生する。これは、オリフィスの下流部(管内半径が変化する位置)において、LOXに渦流が生じる「剥離流れ領域」が存在するためである。そして、噴射器からの定在波が燃焼室に運ばれて燃焼室内の面モード(〜5、6次)の音響と共鳴すると、ロケット用燃焼器の燃焼振動が増幅された。
本実施の形態のロケット用噴射器7Aにおいては、LOXポスト7Aa内のオリフィス7Ab下流部にポーラスな金属円筒部材7Adが挿入される。図7Aに示されるように、ポーラスな金属円筒部材7Adは、LOXポスト7Aaとポーラスな金属円筒部材7Adとの間に空間が形成されるようにLOXポスト7Aa内に挿入される。これにより、LOX7Acがポーラスな金属円筒部材7Adの内外間を移動する際に減衰効果が生じて、LOXポスト7Aa内における定在波の形成および伝播が防止される。但し、本実施の形態においては、図7Aに示される形態以外にも、図7Bに示される形態で構成されても良い。つまり、噴射器7Aにおいては、LOXポスト7Aa内における定在波抑制のために、LOXポスト7Aa内にポーラスな金属円筒部材7Adを挿入したが、図7Bに示されるポーラス円筒部材7Bdを挿入した構成であっても良い。ポーラス円筒部材7BdとLOXポスト7Baとの間には空間が設けられないが、ポーラス円筒部材7Bdにおいては半径方向の肉厚が増加しているため、ポーラスな金属円筒部材7Adの内外間をLOX7Acが移動する際に減衰効果が生じたのと同様な減衰効果がある。
本実施の形態においては、オリフィス7Abまたは7Bbの下流部にポーラスな金属円筒部材7Ad、またはポーラス円筒部材7Bdが挿入される。これにより、従来当該箇所において発生して燃焼室まで伝播していた定在波の形成および伝播が抑制される。そして、燃焼器内におけるロケット用噴射器7Aまたは7Bからの定在波に起因する燃焼振動の増幅が抑制される。これにより、高効率化要求に合致し、燃焼振動の抑制された信頼性の高いロケット用噴射器および燃焼器が実現される。
(実施の形態6)
図8に、本発明の実施の形態6に係わるロケット用噴射器8の断面を示す。本実施の形態に係わるロケット用噴射器8では、実施の形態2から5までに係わるロケット用噴射器4〜7Bと同様に、噴射器内に形成される定在波を抑制することを目的としている。
本実施の形態は、実施の形態2の機能と実施の形態4の機能とを合わせたものを実現するものである。
本実施の形態に係わるロケット用噴射器8は、円筒形状のLOXポスト8aと、LOXポスト8aの内壁上に円周方向に沿って配設されるオリフィス8bと、ポーラス材または金網の積層材8eとを備えている。
本実施の形態のロケット用噴射器8においては、図8に示されるようにLOXポスト8aの左端に位置するLOX8c入口からLOX8cが注入される。LOXポスト8aに注入されたLOX8cは、LOXポスト8aの内壁上に円周方向に配設されているオリフィス8bにより整流されて、LOXポスト8aに形成された図示せぬ燃料入口から注入される燃料とLOXポスト8a出口下流で混合される。LOX8cと燃料との混合物は、燃焼室へと噴出される。従来の噴射器では、この際LOXポスト内にオリフィス下流部のLOXポスト長さに対応する波長を有する定在波が発生する。これは、オリフィスの下流部(管内半径が変化する位置)において、LOXに渦流が生じる「剥離流れ領域」が存在するためである。そして、噴射器からの定在波が燃焼室に運ばれて燃焼室内の面モード(〜5、6次)の音響と共鳴すると、ロケット用燃焼器の燃焼振動が増幅された。
本実施の形態のロケット用噴射器8においては、ロケット用噴射器8そのもので発生する定在波を抑制するために、オリフィス8bの下流部(管内半径が変化する位置)においてLOX8cに渦流が生じる「剥離流れ領域」の形成が困難となるLOXポスト8aの内管形状を採用した。つまり、オリフィス8bの下流部(管内半径が変化する位置)において、オリフィス8b下流の流路を緩やかな拡大流路形状8dとすることにより、従来当該箇所において発生していたLOX8cの渦流、すなわち剥離流れの発生が抑制される。これにより、LOXポスト8a管内におけるLOX8cの反射および渦巻きが抑制されて、定在波の形成が未然に防止される。さらに、本実施の形態においては、拡大流路形状8dの下流部が、ポーラス材または金網の積層材8eで充填されている。これにより、LOXポスト8a内のオリフィス8b下流部で定在波が吸収されることにより、定在波の形成および伝播が抑制される。
本実施の形態においては、LOXポスト8aのオリフィス8b下流の流路を緩やかな拡大流路形状8dとすることにより、従来当該箇所において発生していたLOX8cの渦流、すなわち剥離流れによる噴射器の定在波の形成が抑制される。さらに、オリフィス8bの下流部にポーラス材または金網の積層材8eが充填される。これにより、従来当該箇所において発生して燃焼室まで伝播していた定在波の形成および伝播が抑制される。そして、燃焼器内におけるロケット用噴射器8からの定在波に起因する燃焼振動の増幅が抑制される。その結果、高効率化要求に合致し、燃焼振動の抑制された信頼性の高いロケット用噴射器および燃焼器が実現される。
(実施の形態7)
図9に、本発明の実施の形態7に係わるロケット用噴射器9の断面を示す。本実施の形態に係わるロケット用噴射器9では、実施の形態2から6までに係わるロケット用噴射器4〜8と同様に、噴射器内に形成される定在波を抑制することを目的としている。
本実施の形態における基本的な構成および動作原理は、実施の形態2から6までと同様である。
本実施の形態に係わるロケット用噴射器9は、円筒形状のLOXポスト9aと、LOXポスト9aの内壁上に円周方向に沿って配設されるオリフィス9bとを備えている。LOXポスト9aのLOX9c出口面には多孔穴9dが形成されている。
本実施の形態のロケット用噴射器9においては、図9に示されるようにLOXポスト9aの左端に位置するLOX9c入口からLOX9cが注入される。LOXポスト9aに注入されたLOX9cは、LOXポスト9aの内壁上に円周方向に配設されているオリフィス9bにより整流されて、LOXポスト9aに形成された図示せぬ燃料入口から注入される燃料とLOXポスト9a出口下流で混合される。LOX9cと燃料との混合物は、燃焼室へと噴出される。従来の噴射器では、この際LOXポスト内にオリフィス下流部のLOXポスト長さに対応する波長を有する定在波が発生する。これは、オリフィスの下流部(管内半径が変化する位置)において、LOXに渦流が生じる「剥離流れ領域」が存在するためである。そして、噴射器からの定在波が燃焼室に運ばれて燃焼室内の面モード(〜5、6次)の音響と共鳴すると、ロケット用燃焼器の燃焼振動が増幅された。
本実施の形態のロケット用噴射器9においては、LOXポスト9aのLOX9c出口面に多孔穴9dが形成されている。これにより、仮に噴射器9のLOXポスト9a内でオリフィス9b下流部のLOXポスト長さに対応する波長を有する定在波が発生した場合においても、ロケット用噴射器9と燃焼室との間に上記多孔穴9dを介していることにより、ロケット用噴射器9で発生した定在波が燃焼室にまで伝播することはない。
本実施の形態においては、LOXポスト9aのLOX9c出口面に多孔穴9dが形成される。これにより、従来のロケット用噴射器において発生して燃焼室にまで伝播していた定在波の伝播が抑制される。そして、燃焼器内におけるロケット用噴射器9からの定在波に起因する燃焼振動の増幅が抑制される。これにより、高効率化要求に合致し、燃焼振動の抑制された信頼性の高いロケット用噴射器および燃焼器が実現される。
従来のロケット用燃焼器の概略図である。 従来のロケット用燃焼器に備わる噴射器の拡大断面図である。 本発明の実施の形態1に係わるロケット用噴射器の断面図である。 本発明の実施の形態1に係わるロケット用噴射器が燃焼室の噴射面規定位置に配置された構成図である。 本発明の実施の形態2に係わるロケット用噴射器の断面図である。 本発明の実施の形態3に係わるロケット用噴射器の断面図である。 本発明の実施の形態4に係わるロケット用噴射器の断面図である。 本発明の実施の形態5に係わるロケット用噴射器の断面図である。 本発明の実施の形態5に係わるロケット用噴射器の断面図である。 本発明の実施の形態6に係わるロケット用噴射器の断面図である。 本発明の実施の形態7に係わるロケット用噴射器の断面図である。
符号の説明
3、4、5、6、7A、7B、8、9…ロケット用噴射器
20…噴射器
3A、3B、3C、3D…ロケット用噴射器
2a、3a、4a、5a、6a、7Aa、7Ba…LOXポスト
8a、9a、20a…LOXポスト
2b、3b、4b、5b、6b、7Ab、7Bb…オリフィス
8b、9b、20b…オリフィス
2c、3c、4c、5c、6c、7Ac、7Bc、8c、9c、20c…LOX
20d…LOXポスト定在波波長(λ0)
20e…剥離流れ領域
3Aa、3Ba、3Ca、3Da…LOXポスト
3Ab、3Bb、3Cb、3Db…オリフィス
3d…LOXポスト定在波波長(λ1)
3E…噴射面
4d、8d…拡大流路形状
5d…ポーラス金属材
6d…ポーラス材または金網の積層材
7Ad、7Bd…ポーラスな円筒部材
9d…多孔穴
10…ロケット用燃焼器
30a…Baffle Blade
30b…Baffle Hub
40…Combustion Chamber
50…ノズル
60…噴射面

Claims (12)

  1. 燃焼室の噴射面が形成される壁の背面に接続されたLOXポストと、
    酸化剤と燃料とが前記LOXポストの出口下流で混合されて、前記壁を介して前記燃焼室に噴射され、
    前記LOXポスト内に設けられ、前記LOXポスト内で前記LOXの流れを整流するオリフィスと
    を備え、
    前記LOXポスト内に形成される定在波と前記燃焼室の面モードの音響周波数とが共鳴しないように、前記噴射時に前記LOXポスト内に形成される定在波の周波数が前記燃焼室の面モードの音響周波数から離調するように、又は前記定在波を抑制するように、前記オリフィスの前記LOXポスト内での設置位置、前記オリフィスの形状と部材、又は前記LOXポスト内に設けられる緩衝部材が決定されるロケット用噴射器。
  2. 請求項1に記載のロケット用噴射器において、
    前記オリフィスの前記LOXポスト内での設置位置は、前記ロケット用噴射器が前記背面に接続される位置における前記燃焼室の内径により決定されるロケット用噴射器。
  3. 請求項1に記載のロケット用噴射器において、
    さらに、前記LOXポストは、前記オリフィスの下流部と前記LOXポストの内壁とを緩やかな経路により接続させる内管形状を備えるロケット用噴射器。
  4. 請求項1に記載のロケット用噴射器において、
    前記オリフィスの下流部分が緩衝部材で形成されるロケット用噴射器。
  5. 請求項1に記載のロケット用噴射器において、
    前記LOXポスト内の前記オリフィスの下流部に前記緩衝部材が隙間無く充填されるロケット用噴射器。
  6. 請求項1に記載のロケット用噴射器において、
    前記LOXポスト内の前記オリフィスの下流部に円筒形状の前記緩衝部材が配置され、前記LOXポストの内壁と前記緩衝部材との間には空間が形成されるロケット用噴射器。
  7. 請求項1に記載のロケット用噴射器において、
    前記LOXポスト内の前記オリフィスの下流部に円筒形状の前記緩衝部材が配置され、前記LOXポストの内壁と前記緩衝部材とは隙間無く接続されるロケット用噴射器。
  8. 請求項1に記載のロケット用噴射器において、
    前記LOXポストは、前記オリフィスの下流部と前記LOXポストの内壁とを緩やかな経路により接続させる内管形状を備え、さらに、前記LOXポスト内の前記オリフィスの下流部に前記緩衝部材が隙間無く充填されるロケット用噴射器。
  9. 請求項1に記載のロケット用噴射器において、
    前記LOXポストの出口に壁が設けられ、前記壁に多孔穴が形成されるロケット用噴射器。
  10. 酸化剤および燃料を混合して燃焼室内に噴射するロケット用噴射器と、
    前記LOXと前記燃料の混合物が燃焼される燃焼室と、
    前記燃焼室から噴射される燃焼ガスを絞り込むことにより推力を出すためのノズルとを具備し、
    前記ロケット用噴射器は、
    前記燃焼室の噴射面が形成される壁の背面に接続されたLOXポストと、
    前記LOXと前記燃料とが前記LOXポスト出口下流で混合されて、前記壁を介して前記燃焼室に噴射され、
    前記LOXポスト内に設けられ、前記LOXポスト内で前記LOXの流れを整流するオリフィスと
    を備え、
    前記噴射時に前記LOXポスト内に形成される定在波の周波数が前記燃焼室の面モードの音響周波数から離調するように、又は前記定在波を抑制するように、前記オリフィスの前記LOXポスト内での設置位置、前記オリフィスの形状と部材、又は前記LOXポスト内に設けられる緩衝部材が決定される
    ロケット用燃焼器。
  11. 前記請求項1乃至9の何れかに記載のロケット用噴射器を備える液体燃料ロケット。
  12. 請求項10に記載のロケット用燃焼器を備える液体燃料ロケット。
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