JP2014037816A - 弁制御装置および弁制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】タービン運転中であっても、タービンの運転状態に大きな影響を与えることなく、弁調整及び弁調整後の動作確認試験を実施し得る装置及び方法を提供する。
【解決手段】第1の弁制御装置10Aは、蒸気タービン3に蒸気を供給する多重化された各蒸気ラインにそれぞれ配設される蒸気弁2−1〜2−nの各々について弁調整を実施する際の開度指令を流量指令に変換する開度流量変換器51と、弁調整に伴う流量変化量を求める減算器52と、前記流量変化量を弁調整を実施しない蒸気弁に分配する際の分配量に対応した流量を与える第1の流量指令を生成する弁流量補償指令生成部54Aと、弁調整の実施許否に応じて、前記流量変化量を弁流量補償指令生成部に送るか否かを切り替える弁流量補償切替器53と、弁調整を実施しない蒸気弁の流量指令に前記第1の流量指令を加算する加算器55Aと、を具備する。
【選択図】 図3

Description

本発明は弁制御装置および弁制御方法に関する。
従来の弁制御装置の一例としては、例えば、特許第4357221号公報(特許文献1)に記載される装置がある。
特許文献1に記載されるような従来の弁制御装置では、蒸気弁に設置された弁開度センサから発信される弁実開度が、例えば、弁開き始め位置から全開までを0%〜100%となるように、レベル変換設定器によって変換される。
レベル変換設定器によって変換された後の弁実開度(レベル変換後弁開度)は、調整用弁位置指令生成手段によって生成された弁位置指令の値から減算器によって減算され、弁位置制御偏差となる。弁位置制御偏差は、弁制御ゲインによって乗算された後、バイアス設定器の値が加算されて弁位置制御指令となって、蒸気弁に入力される。蒸気弁は弁位置制御指令を受けて弁開度が操作(制御)される。
なお、タービンの通常運転中(常用時)と弁調整実施時とで弁位置指令を切り替え可能にするために調整用弁位置指令生成手段の前段に切替器が設けられている場合もある。調整用弁位置指令生成手段の前段に切替器が設けられている弁制御装置では、常用中に入力される常用弁位置指令と調整用弁位置指令とが切替器に入力される。常用弁位置指令は、例えば、弁流量指令を蒸気弁の特性に合わせて流量/開度関数により換算することで生成される。
切替器は、常用時においては常用弁位置指令が有効になるように出力する指令を切り替えて常用弁位置指令を弁位置指令として減算器へ出力する一方、弁調整実施時においては調整用弁位置指令が有効になるように出力する指令を切り替えて調整用弁位置指令を弁位置指令として減算器へ出力する。
タービン制御に用いる蒸気弁の全開位置、全閉位置、およびバイアスの設定は、弁開度センサの取付位置やアクチュエータの特性に影響されるため、弁の調整および動作確認試験を実施する必要がある。
弁の本体の特性として、現場サイトで弁を組み立てると、設計通りの全開位置または全閉位置にならなかったり、設計通りのバイアスにならなかったりすることが挙げられる。また、定期検査等で弁を分解して組み立てし直した場合においても、当該分解前の全開位置、全閉位置、およびバイアスに対してずれが生じる場合がある。
さらに、分解(および再組立)をしなくても、経年変化や温度変化による弁構成部品間の熱伸び差の影響によって、全開位置、全閉位置、またはバイアスが変化する場合もある。弁本体の全開位置、全閉位置、およびバイアスの変化を補正するためには弁制御装置側で弁の全開位置、全閉位置、およびバイアスの再設定をする必要がある。
上述したような弁の調整および動作確認試験は、タービン運転中に弁の開度を動かすと、例えばタービン出力や入口圧力等のタービンの運転状態に影響を及ぼしてしまうことから、従来、タービンを停止した状態で行なっている。従来の弁の調整および動作確認試験を実施する技術については、例えば、特許第4831299号公報(特許文献2)や特開平8−49505号公報(特許文献3)に記載されるものがある。
特許文献2に記載される弁の調整および動作確認試験を実施する装置および方法では、タービンの運転中に行なう周期的動作試験中において、当該動作試験中ではない弁の流量を増大させて流量を補償している。
特許文献3に記載される弁の調整および動作確認試験を実施する装置および方法では、タービンの運転中に行なう周期的動作試験中において、流量補償を併用することにより、タービンの蒸気圧力信号のみを用いた補正を行なう場合に生じる時間遅れを補い速い補正を可能としている。
特許第4357221号公報 特許第4831299号公報 特開平8−49505号公報
前述したように従来の弁調整および弁調整後の動作確認試験は、タービンが停止しているときに行なっている。
しかしながら、弁の調整および動作確認試験を実施してタービンの運転を再開した後においても、再度、弁の調整および動作確認試験の実施が必要になる場合も生じる。弁の調整および動作確認試験の実施が必要になる度にタービンを停止させていてはタービンの稼働率が低下してしまい好ましくない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、タービン運転中であっても、タービンの運転状態に大きな影響を与えることなく、弁調整および弁調整後の動作確認試験を実施し得る弁制御装置および弁制御方法を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る弁制御装置は、上述した課題を解決するため、蒸気タービンに蒸気を供給する複数本に多重化された各蒸気ラインにそれぞれ配設される蒸気弁の開度を制御する弁位置制御装置から受け取る前記蒸気弁の各々について弁調整を実施する際の開度指令を前記蒸気弁の流量指令に変換する開度流量変換手段と、前記開度流量変換手段から受け取る前記蒸気弁の各々についての変換後の流量指令を前記蒸気弁の各々についての流量指令から減算して前記弁調整に伴う流量変化量を求める弁流量補償量演算手段と、前記蒸気弁の各々についての流量指令と前記弁流量補償量演算手段が演算して得る前記流量変化量とを受け取り、受け取った前記蒸気弁の各々についての流量指令に基づいて、受け取った前記流量変化量を前記蒸気弁のうち前記弁調整を実施しない蒸気弁に分配する際の分配量に対応した流量を与える第1の流量指令を生成する補償指令生成手段と、前記弁調整の実施が許可されているか否かに応じて、前記弁流量補償量演算手段が演算して得る前記流量変化量を前記補償指令生成手段に送るか否かを切り替える切替手段と、前記弁調整を実施しない蒸気弁の流量指令に前記補償指令生成手段が生成する前記第1の流量指令を加算する加算手段と、を具備することを特徴とする。
本発明の実施形態に係る弁制御方法は、上述した課題を解決するため、蒸気タービンに蒸気を供給する複数本に多重化された各蒸気ラインにそれぞれ配設される蒸気弁の各々について弁調整を実施する際の開度指令を前記蒸気弁の流量指令に変換する開度流量変換手段と、前記開度流量変換手段から受け取る前記蒸気弁の各々についての変換後の流量指令と前記蒸気弁の各々についての流量指令から減算して弁調整に伴う流量変化量を求める弁流量補償量演算手段と、前記蒸気弁の各々についての流量指令に基づいて、前記流量変化量を前記蒸気弁のうち前記弁調整を実施しない蒸気弁に分配する際の分配量に対応した流量を与える第1の流量指令を生成する補償指令生成手段と、前記弁調整を実施しない蒸気弁の流量指令に前記補償指令生成手段が生成する前記第1の流量指令を加算する加算手段と、バイアス設定の際の前記バイアス設定値の変化を所定範囲内に制限するバイアス設定値変化制限手段と、レベル変換設定を際の前記レベル変換設定値の変化を所定範囲内に制限するレベル変換設定値変化制限手段とを具備する弁制御装置を用いて行なう弁制御方法であり、前記開度流量変換手段が、前記弁位置制御装置から前記蒸気弁の各々について弁調整を実施する際の開度指令を受け取り、受け取った開度指令を前記流量指令に変換するステップと、前記弁流量補償量演算手段が、前記開度流量変換手段から受け取る前記蒸気弁の各々についての変換後の流量指令を前記蒸気弁の各々についての流量指令から減算して前記弁調整に伴う流量変化量を求めるステップと、前記補償指令生成手段が、前記弁調整の実施が許可されている場合に、前記蒸気弁の各々についての流量指令と前記弁流量補償量演算手段が演算して得る前記流量変化量とを受け取り、受け取った前記蒸気弁の各々についての流量指令に基づいて、受け取った前記流量変化量を前記蒸気弁のうち前記弁調整を実施しない蒸気弁に分配する際の分配量に対応した流量を与える第1の流量指令を生成するステップと、前記加算手段が、前記弁調整を実施しない蒸気弁の流量指令に前記第1の流量指令を生成するステップで生成された前記第1の流量指令を加算するステップと、前記バイアス設定値変化制限手段が、前記弁調整を実施することにより前記バイアス設定が必要となった場合、前記バイアス設定値の変化を前記所定範囲内に制限するステップと、前記レベル変換設定値変化制限手段が、前記弁調整を実施することにより前記レベル変換設定が必要となった場合、前記レベル変換設定値の変化を所定範囲内に制限するステップと、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、タービン運転中であっても、タービンの運転状態に大きな影響を与えることなく弁調整および弁調整後の動作確認試験を実施することができる。
本発明の実施形態に係る弁制御装置によって制御される蒸気タービンの構成を示す概略図。 本発明の実施形態に係る弁制御装置の構成を示す概略図。 本発明の第1の実施形態に係る弁制御装置の構成を示す概略図。 本発明の第2の実施形態に係る弁制御装置の構成を示す概略図。 本発明の第2の実施形態に係る弁制御装置に具備される流量補償装置(第2の流量補償装置)が備える圧力補償ユニットの構成を示す概略図。 本発明の第3の実施形態に係る弁制御装置に具備される流量補償装置(第3の流量補償装置)の構成を示す概略図。 本発明の第3の実施形態に係る弁制御装置に具備される流量補償装置が備える切替許可信号生成部の構成を示す概略図。 本発明の第4の実施形態に係る弁制御装置の構成を示す概略図。
以下、本発明の実施形態に係る弁制御装置および弁制御方法について、添付の図面を参照して説明する。
なお、以下の説明において、例えば、第nの蒸気弁2−n等の図面中に枝番号付きの符号を付した構成要素については、特に区別する必要のない場合、枝番号を省略して説明している。
図1は本発明の実施形態に係る弁制御装置の一例である弁制御装置10によって制御される蒸気タービンの構成を示す概略図であり、図2は弁制御装置10の構成を示す概略図である。なお、符号5は蒸気タービン3の入口圧力Pinを検出する蒸気タービン入口圧力検出手段としての圧力計である。
弁制御装置10は、例えば、n(nは2以上の整数)本の同様に構成される蒸気ラインによって多重化されている蒸気タービンにおいて、蒸気タービン3を運転中であっても、蒸気タービン3の運転状態に大きな影響を与えることなく、n個の蒸気弁2−1〜2−nについて弁調整および調整後の動作確認試験(以下、「弁調整等」と省略する場合もある。)を実施可能とする装置である。ここで、蒸気弁2−1〜2−nは、それぞれ、蒸気タービン3のタービン軸方向において同じ位置に供給される多重化された蒸気の流路である第1〜第nの蒸気ラインを開閉する第1〜第nの蒸気弁である。
弁制御装置10は、例えばn個の弁位置制御装置20−1〜20−n(または弁位置制御装置7−1〜7−n)と、流量補償装置50と、を具備する。
弁位置制御装置20−1〜20−n(または弁位置制御装置7−1〜7−n)は、n個の蒸気弁2−1〜2−nに対応しており、例えば、第1の弁位置制御装置20−1が第1の蒸気弁2−1の弁位置を制御し、第nの弁位置制御装置20−nが第nの蒸気弁2−nの弁位置を制御する等して、各蒸気弁2−1〜2−nの個々の弁位置を制御する。
流量補償装置50は、蒸気弁2−1〜2−nのうち何れか1個について弁調整等を実施する場合、当該弁調整等を実施している間、当該弁調整等を実施している蒸気弁を除くn−1個の蒸気弁の一部または全部を用いて、当該弁調整等を実施している蒸気弁に供給されるはずであった流量分を補償する。
弁制御装置10には、入力される各種のプロセス値に基づいて各蒸気弁2−1〜2−nに分配する流量を決定する流量指令生成装置1から弁流量指令D6−1〜D6−nが入力される。弁制御装置10は、流量指令生成装置1から入力された弁流量指令D6−1〜D6−nに基づいて、弁位置制御指令D2−1〜D2−nを生成し、生成した弁位置制御指令D2−1〜D2−nを各蒸気弁2−1〜2−nへ出力する。
ここで、弁流量指令D6−1〜D6−nは、それぞれ、各蒸気弁2−1〜2−nに分配する流量を決定する指令であり、弁位置制御指令D2−1〜D2−nは、それぞれ、各蒸気弁2−1〜2−nの弁位置を制御する指令である。
より詳細に説明すれば、弁制御装置10では、入力される弁流量指令D6−1〜D6−nが、それぞれ、流量補償装置50と、各弁位置制御装置20−1〜20−nとに入力される。
流量補償装置50は、入力される弁流量指令D6−1〜D6−nと、各弁位置制御装置20−1〜20−nがそれぞれ生成する調整用弁位置指令D4−1〜D4−nと、圧力計5によって計測される蒸気タービン入口圧力Pinとに基づいて、弁流量補償指令D8−1〜D8−n、圧力補償流量指令D9−1〜D9−nを生成して各弁位置制御装置20−1〜20−nにそれぞれ出力する。
ここで、調整用弁位置指令D4−1〜D4−nは、それぞれ、蒸気弁2−1〜2−nの弁調整等を実施する際における各蒸気弁2−1〜2−nの弁位置指令である。また、弁流量補償指令D8−1〜D8−nは、弁調整等を実施する際において、当該弁調整等を実施している蒸気弁に供給されるはずであった流量分を補償する指令(流量指令)である。さらに、圧力補償流量指令D9−1〜D9−nは、弁調整等を実施して蒸気タービン3の入口圧力Pinに圧力変動が生じた場合、この圧力変動を打ち消す(抑制する)蒸気弁2−1〜2−nの弁位置(開度)に対応した流量を与える指令(流量指令)である。
各弁位置制御装置20−1〜20−nは、入力される弁流量指令D6−1〜D6−nと流量補償装置50が生成した弁流量補償指令D8−1〜D8−nおよび圧力補償流量指令D9−1〜D9−nとに基づき、各蒸気弁2−1〜2−nの開度が弁調整等を実施時における流量補償量を考慮した開度となるように各蒸気弁2−1〜2−nの開度を制御する弁位置制御指令D2−1〜D2−nを生成する。各弁位置制御装置20−1〜20−nは、弁位置制御指令D2−1〜D2−nを生成すると、生成した弁位置制御指令D2−1〜D2−nを各蒸気弁2−1〜2−nへ出力する。
次に、本発明の各実施形態に係る弁制御装置および弁制御方法について説明する。
[第1の実施形態]
図3は本発明の第1の実施形態に係る弁制御装置の一例である第1の弁制御装置10Aの構成を示す概略図である。なお、図3にそれぞれ二つずつ記載される丸A1〜丸An、丸B1〜丸Bn、および丸E1〜丸Enは、それぞれ、図を簡略化する観点から導入した結合子であり、図4等の他の図についても同様である。
第1の弁制御装置10Aは、例えば、n個の弁位置制御装置20−1〜20−nと、第1の流量補償装置50Aと、を具備する。第1の弁位置制御装置20−1〜第nの弁位置制御装置20−nの各装置は、実質的に同様の構成であるため、以下の第1の弁位置制御装置20−1についての説明をもって、他の弁位置制御装置20−2〜20−nについての説明を省略する。
第1の弁位置制御装置20−1は、流量開度変換器22と、切替器23と、減算器24と、弁制御ゲイン調整器25と、変化率制限付きバイアス設定器26と、加算器27と、変化率制限付きレベル変換設定器28と、調整用弁位置指令生成部29とを備える。
流量開度変換器22は、流量開度関数Fxが設定されており、入力される弁流量についての指令を弁開度(弁位置)についての指令に変換する機能を有する。第1の弁位置制御装置20−1における流量開度変換器22では、第1の蒸気弁2−1の特性に合わせて、加算器55Aから受け取る弁流量についての指令を、流量開度関数Fxによって換算して蒸気タービン3の通常運転時における弁開度(弁位置)についての指令としての常用弁位置指令D5−1を得る。流量開度変換器22は、得られた常用弁位置指令D5−1を切替器23に送る。
切替器23は、受け取る複数の指令から送信する一つの指令を選択する機能を有する。第1の弁位置制御装置20−1における切替器23は、流量開度変換器22から常用弁位置指令D5−1を、調整用弁位置指令生成部29から調整用弁位置指令D4−1を受け取り、別途入力される切替許可信号S1の状態に応じて、減算器24へ送信する指令を常用弁位置指令D5−1または調整用弁位置指令D4−1に切り替える。
切替許可信号S1が、例えば0(Low)等の弁調整実施のための切替を許可しない状態である場合、減算器24へ送る弁位置指令D1−1として、常用弁位置指令D5−1が選択される。一方、切替許可信号S1が、例えば1(High)等の弁調整実施のための切替を許可する状態である場合、減算器24へ送る弁位置指令D1−1として、調整用弁位置指令D4−1が選択される。
減算器24は、二つの指令を受け取り、受け取る指令の一方から他方を減算する機能を有する。第1の弁位置制御装置20−1における減算器24は、切替器23から送られる弁位置指令D1−1と変化率制限付きレベル変換設定器28から送られる弁実開度P1−1をレベル変換した後のレベル変換後弁開度P2−1を受け取り、弁位置指令D1−1からレベル変換後弁開度P2−1を減算する。減算結果は、弁位置制御偏差D3−1として、減算器24から弁制御ゲイン調整器25へ送られる。
弁制御ゲイン調整器25は、弁制御ゲインを調整する機能を有し、例えば、弁制御ゲインG1を乗算する乗算器で構成される。第1の弁位置制御装置20−1における弁制御ゲイン調整器25は、受け取る弁位置制御偏差D3−1に弁制御ゲインG1を乗算して加算器27へ送る。
変化率制限付きバイアス設定器26は、バイアス値を設定する機能と、現在設定されるバイアス値に対する設定更新後のバイアス値の変化率を所定範囲内に制限する機能とを有し、設定したバイアス値を加算器27へ送る。
第1の弁位置制御装置20−1における変化率制限付きバイアス設定器26は、弁制御ゲインを調整した後の弁位置制御偏差D3−1に加算するバイアス値の設定要求を受け取ると、当該設定要求に係るバイアス値の現在設定されるバイアス値に対する変化率が予め設定した上限値を超えないようにバイアス値を設定する。設定要求に係るバイアス値が現在設定されるバイアス値に対して予め設定した変化率の上限を超えて変化(増加または減少)する場合、段階的にバイアス値を増加または減少させ、複数回に分けて最終的なバイアス値を設定する。
すなわち、変化率制限付きバイアス設定器26は、バイアス値を設定する各回において、バイアス値の変化率が予め設定した許容変化率の上限値以下となるように、バイアス値を増加または減少させながら設定を行ない、当初設定要求のあったバイアス値に達するまで、バイアス値の設定を繰り返す。
加算器27は、受け取る各指令を加算する機能を有する。第1の弁位置制御装置20−1における加算器27は、弁制御ゲイン調整器25から送られるゲイン調整された後の弁位置制御偏差D3−1と変化率制限付きバイアス設定器26から送られるバイアス設定値とを加算して第1の蒸気弁2−1の弁位置を制御する弁位置制御指令D2−1を生成し、第1の蒸気弁2−1へ出力する。
変化率制限付きレベル変換設定器28は、弁開き始め位置(全閉)から全開までの弁位置に対して弁開度が0%〜100%となるように、弁実開度P1(P1−1〜P1−n)を示す弁開度信号を工学単位(Engineering Unit:EU)に換算するレベル変換設定値を設定(更新)する機能と、設定されたレベル変換設定値を保持する機能とを有する。
第1の弁位置制御装置20−1における変化率制限付きレベル変換設定器28は、弁開度センサ4−1から発信される弁開度信号である第1の蒸気弁2−1の弁実開度P1−1を受け取り、受け取った弁実開度P1−1を現在設定されるレベル変換設定値を用いてEU値に換算したレベル変換後弁開度P2−1を減算器24へ送る。
また、変化率制限付きレベル変換設定器28は、急峻な換算設定変化を抑制するため、設定の前後で、レベル変換設定値の変化が予め設定した上限値を超える変化率となる場合、変化率制限付きバイアス設定器26と同様に、複数回に分けてレベル変換設定値を変更する。すなわち、変化率制限付きレベル変換設定器28は、各変更の前後でのレベル変換設定値の変化率が予め設定した許容変化率の上限値以下となるように、段階的にレベル変換設定値を増加または減少させて当初の設定要求係るレベル変換設定値まで変化させる。
調整用弁位置指令生成部29は、弁調整用に設定される弁位置の指令である調整用弁位置指令を生成する機能を有し、生成した調整用弁位置指令を、切替器23と流量補償装置50とに送信する。第1の弁位置制御装置20−1における調整用弁位置指令生成部29では、調整用弁位置指令D4−1が生成される。生成された調整用弁位置指令D4−1は、切替器23と第1の流量補償装置50Aへ送られる。
第1の流量補償装置50Aは、例えば、n個の開度流量変換器51と、n個の減算器52と、弁流量補償切替器53と、弁流量補償指令生成部54Aと、n個の加算器55Aと、を備える。
開度流量変換器51は、開度流量関数Fx−1が設定されており、入力される弁開度(弁位置)についての指令を弁流量についての指令に変換する機能を有する。
第1の流量補償装置50Aでは、第1の弁位置制御装置20−1〜第nの弁位置制御装置20−nからそれぞれ調整用弁位置指令D4−1〜D4−nがn個ある各開度流量変換器(第1〜第nの開度流量変換器)51に送られる。
第1〜第nの開度流量変換器51は、弁開度(弁位置)についての指令である調整用弁位置指令D4−1〜D4−nを弁流量についての指令である調整中弁流量指令D7−1〜D7−nに変換してn個ある各減算器(第1〜第nの減算器)52へ送る。
減算器52は、弁流量指令D6−1〜D6−nから調整中弁流量指令D7−1〜D7−nを減算し、減算結果を流量補償量C1−1〜C1−nとして弁流量補償切替器53へ送る。
すなわち、第1の流量補償装置50Aでは、弁流量指令D6−1および調整中弁流量指令D7−1を受け取る第1の減算器52が、弁流量指令D6−1から調整中弁流量指令D7−1を減算して得た結果を流量補償量C1−1として弁流量補償切替器53へ送る。残りn−1個の減算器52についても同様に、弁流量指令D6−2〜D6−nから調整中弁流量指令D7−2〜D7−nを減算して得た結果を流量補償量C1−2〜C1−nとして弁流量補償切替器53へ送る。
弁流量補償切替器53は、第1〜第nの減算器52からそれぞれ流量補償量C1−1〜C1−nを受け取る一方、弁調整等を実施する場合、弁調整等の実施を許可する旨の信号、すなわち、切替許可信号S1(1:High)を受け取る。弁流量補償切替器53は、切替許可信号S1を受け取ると、受け取る流量補償量C1−1〜C1−nを流量補償するための指令である弁流量補償指令D8を弁流量補償指令生成部54Aへ送る。
ここで、流量補償量C1−1〜C1−nは、例えば、k(1≦k≦nを満たす整数)番目の第kの蒸気弁2−kについて弁調整等を実施する場合、蒸気弁2−kに供給するはずの流量(流量補償量)が流量補償量C1−k(≠0)として算出されるが、その他は0となる。換言すれば、複数の蒸気弁を同時に弁調整等しないことを前提とした場合、流量補償量C1−k(≠0)は、n個の流量補償量C1−1〜C1−nの総和に等しくなる。
弁流量補償指令生成部54Aは、流量指令生成装置(図3において省略)から送られる弁流量指令D6−1〜D6−nと、弁流量補償切替器53から弁流量補償指令D8とを受け取り、弁流量指令D6−1〜D6−nに基づいて、弁流量補償指令D8により補償される流量補償量を弁調整等を実施する蒸気弁を除いた残りの蒸気弁に分配する分配量を決定する。
弁流量補償指令生成部54Aは、弁調整等を実施しない蒸気弁への分配量を決定すると、決定した分配量に対応した流量となるように、流量指令である弁流量補償指令D8を弁流量補償指令D8−1〜D8−nに分配して、各弁流量補償指令D8−1〜D8−nを各加算器55Aへ送る。
各加算器55Aは、弁流量補償指令生成部54Aが生成した弁流量補償指令D8−1〜D8−nをそれぞれ弁流量指令D6−1〜D6−nに加算し、加算後の指令を各弁位置制御装置20−1〜20−nの流量開度変換器22へ送る。すなわち、弁流量補償指令D8−1と弁流量指令D6−1とを加算する加算器55Aは、加算後の指令を第1の弁位置制御装置20−1の流量開度変換器22へ送る。同様にして、弁流量補償指令D8−nと弁流量指令D6−nとを加算する加算器55Aは、加算後の指令を第nの弁位置制御装置20−nの流量開度変換器22へ送る。
このように構成される第1の弁制御装置10Aでは、各蒸気弁2−1〜2−nに対して設置される各弁開度センサ4−1〜4−nから発信される各弁実開度P1−1〜P1−nが各弁位置制御装置20−1〜20−nの変化率制限付きレベル変換設定器28に入力される。
例えば、第1の弁位置制御装置20−1について説明すると、変化率制限付きレベル変換設定器28に入力された弁実開度P1−1は、弁開き始め位置から全開までの弁位置に対して弁開度が0%〜100%となるように、レベル変換後弁開度P2−1にレベル変換(設定)され、減算器24へ送られる。また、減算器24には、切替器23から弁位置指令D1−1が送られる。
ここで、弁位置指令D1−1は、蒸気タービン3の通常運転中(弁調整時以外のタイミング)においては常用弁位置指令D5−1であり、弁調整や動作確認試験の実施時においては調整用弁位置指令生成部29が生成した調整用弁位置指令D4−1である。
減算器24では、弁位置指令D1−1からレベル変換後弁開度P2−1が減算され、当該減算結果である弁位置制御偏差D3−1が弁制御ゲイン調整器25へ送られる。
弁位置制御偏差D3−1は、弁制御ゲイン調整器25で弁制御ゲインG1が乗算され、加算器27で変化率制限付きバイアス設定器26が現在設定されるバイアス値と加算されて弁位置制御指令D2−1となる。弁位置制御指令D2−1は第1の蒸気弁2−1へ送られ、第1の蒸気弁2−1の弁位置(弁開度)が操作される。
また、第1の流量補償装置50Aでは、例えば、n個の開度流量変換器51および減算器52によって、n個の流量補償量C1−1〜C1−nが算出される。算出された流量補償量C1−1〜C1−nは切替手段としての弁流量補償切替器53へ送られる。
弁流量補償切替器53は、弁調整等の実施を許可することを示す切替許可信号S1(1:High)が与えられているか否(0:Low)かに応じて、弁流量補償指令D8を弁流量補償指令生成部54Aへ送るか否かを切り替える。ここで、弁流量補償指令D8により補償される流量補償量は、n個の流量補償量C1−1〜C1−nの総和であり、例えば、第kの蒸気弁2−kの弁調整等を実施する場合には、第kの蒸気弁2−kに供給するはずの流量(流量補償量C1−k)(≠0)となる。
弁流量補償指令生成部54Aでは、弁流量指令D6−1〜D6−nに基づいて、弁流量補償指令D8により補償される流量補償量をどのような割合で弁調整等を実施しない残りの蒸気弁に分配するかが決定され、決定された分配量を与える流量指令、すなわち、弁流量補償指令D8−1〜D8−nが生成される。弁流量補償指令生成部54Aで生成された弁流量補償指令D8−1〜D8−nは、それぞれ、加算器55Aによって、弁流量指令D6−1〜D6−nに加算され、各弁位置制御装置20−1〜20−nに入力される。
弁流量補償指令D8により補償される流量補償量を分配するにあたっては、各蒸気弁2−1〜2−nにおける現在の流量、すなわち、弁位置(弁開度)が考慮される。各蒸気弁2−1〜2−nの弁位置は、蒸気タービン3へ供給する総量が同じであっても、蒸気弁2−1〜2−nの制御方法により異なるため、各蒸気弁2−1〜2−nでの供給余力も異なってくる。
そこで、具体例として、蒸気タービン3に蒸気を供給する蒸気ラインが4重化(n=4)されており、蒸気弁2−1〜2−4の個々の最大流量(弁開度100%時の流量)が100、蒸気タービン3に供給する蒸気の流量が240であり、第1の蒸気弁2−1について弁調整を実施する場合について説明する。
4個の蒸気弁2−1〜2−4を同じ弁開度にそろえて制御する制御方法の場合、第1の蒸気弁2−1の弁調整を実施する前における各蒸気弁2−1〜2−4の弁開度は60%(流量は60)となるため、弁調整を実施しない蒸気弁2−2,2−3,2−4の供給余力は、それぞれ40(=100−60)となる。
第1の蒸気弁2−1の弁調整を実施することにより流量補償が必要となる60の流量は、例えば、弁調整を実施しない蒸気弁2−2,2−3,2−4にそれぞれ20ずつ均等に分配されて弁調整を実施しない蒸気弁2−2,2−3,2−4の流量に加算される。従って、弁調整実施中における蒸気弁2−2,2−3,2−4の流量は、それぞれ80(=60+20)となる。
なお、弁流量補償指令D8により補償される流量補償量の各蒸気弁2−1〜2−nへの分配方法は、必ずしも、蒸気弁2−1〜2−nの制御方法と同じである必要はなく、別途設定できる。例えば、蒸気弁2−1〜2−nを同じ弁開度にそろえる制御方法の場合において、弁調整を実施しない蒸気弁に流量補償量を均等に分配せずに、任意の比率で分配することもできる。流量補償量の分配率は、予め弁流量補償指令生成部54Aに設定することができる。
一方、各蒸気弁2−1〜2−4を1番目から2,3,4番目と順次開けて制御する制御方法の場合、第1の蒸気弁2−1の弁調整を実施する前における第1の蒸気弁2−1および第2の蒸気弁2−2の弁開度は100%(流量は100)、第3の蒸気弁2−3の弁開度は40%(流量は40)、第4の蒸気弁2−4の弁開度は0%(流量は0)となる。従って、弁調整を実施しない蒸気弁2−2,2−3,2−4の供給余力は、それぞれ、0(=100−100),60(=100−40),100(=100−0)である。
第1の蒸気弁2−1の弁調整を実施することにより流量補償が必要となる100の流量は、例えば、弁調整を実施しない蒸気弁2−2,2−3,2−4のうち、蒸気弁2−2,2−3,2−4の順番で優先的に分配される。すなわち、流量補償が必要となる100の流量は、供給余力が0である第2の蒸気弁2−2に続く優先順位にあって供給余力を有する第3の蒸気弁2−3に供給余力と同じ60が分配され、第3の蒸気弁2−3に続く優先順位にあって供給余力を有する第4の蒸気弁2−4に残りの40が分配される。
当該分配量は、弁調整を実施しない蒸気弁2−2,2−3,2−4の流量に加算され、加算後の蒸気弁2−2,2−3,2−4の流量は、それぞれ、100,100(=40+60),40(=0+40)となる。
なお、上述した弁調整を実施しない蒸気弁2−2,2−3,2−4への分配方法は、一例であり、他の分配方法によって行なうこともできる。例えば、第1の蒸気弁2−1の弁調整を実施することにより流量補償が必要となる100の流量を、当該流量補償量と同じ供給余力を有する第4の蒸気弁2−4に全て分配する等することもできる。これらの分配方法については、予め弁流量補償指令生成部54Aに設定することができる。
次に、本発明の第1の実施形態に係る弁制御方法について説明する。
本発明の第1の実施形態に係る弁制御方法は、例えば、第1の弁制御装置10Aが第1の弁制御手順を実行することで行なわれる。
第1の弁制御手順は、例えば、開度流量変換ステップと、弁流量補償量演算ステップと、補償指令生成ステップと、補償指令加算ステップと、バイアス設定値変化制限ステップと、レベル変換設定値変化制限ステップと、を具備する。
第1の弁制御手順では、まず、開度流量変換ステップが行なわれる。開度流量変換ステップでは、開度流量変換手段としての開度流量変換器51が、蒸気弁2−1〜2−nについて弁調整等を実施する際の開度指令である調整用弁位置指令D4−1〜4−nを受け取り、受け取った開度指令を流量指令である調整中弁流量指令D7−1〜D7−nに変換する。
開度流量変換ステップに続いては、弁流量補償量演算ステップが行なわれる。弁流量補償量演算ステップでは、弁流量補償量演算手段としての各減算器52が、各開度流量変換器51から受け取る蒸気弁2−1〜2−nについての調整中弁流量指令D7−1〜D7−nを蒸気弁2−1〜2−nについての弁流量指令D6−1〜D6−nから減算して弁調整等に伴う流量変化量である流量補償量C1−1〜C1−nを求める。
弁流量補償量演算ステップに続いては、補償指令生成ステップが行なわれる。補償指令生成ステップでは、補償指令生成手段としての弁流量補償指令生成部54Aが、弁調整等の実施が許可されている場合に、蒸気弁2−1〜2−nについての弁流量指令D6−1〜D6−nと弁流量補償量演算ステップで得られる流量補償量C1−1〜C1−nとを受け取り、受け取った弁流量指令D6−1〜D6−nに基づいて、受け取った流量補償量C1−1〜C1−nを弁調整等を実施しない蒸気弁に分配する際の分配量に対応した流量を与える弁流量補償指令(第1の流量指令)D8−1〜D8−nを生成する。
補償指令生成ステップに続いては、補償指令加算ステップが行なわれる。補償指令加算ステップでは、加算手段としての各加算器55Aが、弁調整等を実施しない蒸気弁の弁流量指令D6−1〜D6−nに補償指令生成ステップで生成された弁流量補償指令D8−1〜D8−nを加算する。
補償指令加算ステップが行なわれると、続いて、弁調整等を実施することによりバイアス設定が必要となった場合にはバイアス設定値変化制限ステップが行なわれ、レベル変換設定が必要となった場合にはレベル変換設定値変化制限ステップが行なわれ、その後、第1の弁制御手順は終了する。
ここで、バイアス設定値変化制限ステップは、第1の弁位置制御装置20−1〜20−nが備える変化率制限付きバイアス設定器26によって行なわれ、レベル変換設定値変化制限ステップは、変化率制限付きレベル変換設定器28によって行なわれる。
第1の弁制御装置10Aおよび第1の弁制御装置10Aを用いて行なう弁制御方法によれば、第1の流量補償装置50Aが弁調整または動作確認試験を実施中の蒸気弁から換算した流量を多重化された残りの蒸気弁で補償することができる。
例えば、第1の蒸気弁2−1の弁調整として0%位置を再調整する場合には、第1の蒸気弁2−1の弁位置を制御する第1の弁位置制御装置20−1の調整用弁位置指令生成部29から全閉を示す調整用弁位置指令D4−1を出力するため、全閉を示す調整用弁位置指令D4−1が第1の流量補償装置50Aに送られる。
全閉を示す調整用弁位置指令D4−1を受け取る第1の流量補償装置50Aでは、第1の蒸気弁2−1が全閉されることにより減少する流量である弁流量補償量C1−1が計算され、当該弁流量補償量C1−1を残りの多重化された蒸気弁2−2〜2−nに分配する弁流量補償指令D8−2〜D8−nが生成されて蒸気弁2−2〜2−nの弁流量指令D6−2〜D6−nに加算される。
第1の蒸気弁2−1が全閉されることにより減少する流量分が弁流量補償指令D8−2〜D8−nとして弁流量指令D6−2〜D6−nに加算される結果、蒸気弁2−2〜2−nの弁実開度P1−2〜P1−nは上昇し、多重化されている蒸気弁2−1〜2−n全体では弁調整実施前の蒸気量を確保することができるので、運転中の蒸気タービン3の回転数、出力、または圧力に与える影響を低減させることができる。
一方、第1の蒸気弁2−1の弁調整として100%位置を再調整する場合には、第1の蒸気弁2−1の弁位置を制御する第1の弁位置制御装置20−1の調整用弁位置指令生成部29から全開を示す調整用弁位置指令D4−1を出力するため、全開を示す調整用弁位置指令D4−1が第1の流量補償装置50Aに送られる。
全開を示す調整用弁位置指令D4−1を受け取る第1の流量補償装置50Aでは、第1の蒸気弁2−1が全開されることにより増加する流量である弁流量補償量C1−1が計算され、当該弁流量補償量C1−1を残りの多重化された蒸気弁2−2〜2−nに分配する弁流量補償指令D8−2〜D8−nが生成されて蒸気弁2−2〜2−nの弁流量指令D6−2〜D6−nに加算される。
第1の蒸気弁2−1が全開されることにより増加する流量分が弁流量補償指令D8−2〜D8−nとして弁流量指令D6−2〜D6−nに加算される結果、蒸気弁2−2〜2−nの弁実開度P1−2〜P1−nは下降し、多重化されている蒸気弁2−1〜2−n全体では弁調整実施前の蒸気量を確保することができるので、運転中の蒸気タービン3の回転数、出力、または圧力に与える影響を低減させることができる。
また、第1の弁制御装置10Aおよび第1の弁制御装置10Aを用いて行なう弁制御方法では、当該弁調整または動作確認試験の実施に伴ってバイアス設定値およびレベル変換設定値を更新する必要が生じる場合があるが、その場合においても、弁制御設定値の更新時において、蒸気弁2−1〜2−nの急な開度変化を防止するように、バイアス設定値およびレベル変換設定値の変化率が所定範囲内(許容変化率の上限値以下)に制限されるため、蒸気弁2−1〜2−nの急な開度変化を防止し、蒸気タービン3の運転に与える影響を最小限にとどめることができる。従って。蒸気タービン3の運転中であっても、弁調整および動作確認試験を実施することができる。
[第2の実施形態]
図4は本発明の第2の実施形態に係る弁制御装置の一例である第2の弁制御装置10Bの構成を示す概略図である。なお、図4にそれぞれ二つずつ記載される丸H1〜丸Hnは、丸A1等と同様の結合子である。
第2の弁制御装置10Bは、上述した第1の弁制御装置10Aに対して、弁調整等を実施する際の流量を、蒸気タービン3の入口圧力に基づいて補償する機能を追加している。すなわち、第2の弁制御装置10Bは、上述した第1の弁制御装置10Aに対して、第1の流量補償装置50Aの代わりに、第2の流量補償装置50Bを具備する点で相違するが、その他の点では実質的に相違しない。そこで、本実施形態の説明においては、第1の弁制御装置10Aと実質的に相違しない構成要素については同じ符号を付して説明を省略する。
第2の弁制御装置10Bは、例えば、n個の弁位置制御装置20−1〜20−nと、第2の流量補償装置50Bと、を具備し、蒸気タービン3の出力とほぼ比例の関係のある蒸気タービン3の入口圧力Pinを監視して蒸気弁2−1〜2−nについて必要な流量調整を行い得るように構成した装置である。すなわち、第2の弁制御装置10Bは、弁調整等の実施に伴い生じ得る蒸気タービン3の入口圧力Pinの変動を極小化することによって、蒸気タービン3の運転への外乱の極小化を図る装置である。
第2の流量補償装置50Bは、例えば、n個の開度流量変換器51とn個の減算器52と弁流量補償切替器53とで構成される流量補償ユニット60と、弁流量補償指令生成部54Aと、加算器55Aを備える第1の流量補償装置50Aに対して、弁流量補償指令生成部54Aおよび加算器55Aの代わりに弁流量補償指令生成部54Bおよび加算器55Bを具備し、さらに、蒸気タービン3の入口圧力Pinの変化を打ち消すように蒸気弁2−1〜2−nの弁位置(弁開度)を調整して蒸気タービン3の入口圧力の変動を抑制する蒸気弁2−1〜2−nを流れる蒸気の流量を決定する圧力補償ユニット70を具備する。
弁流量補償指令生成部54Bは、弁流量補償指令生成部54Aに対して、さらに、圧力補償流量指令D9により蒸気タービン3の入口圧力を補償するための流量(圧力補償流量)を弁調整等を実施しない蒸気弁への分配量を決定する機能と、決定した分配量となるように圧力補償流量指令D9を圧力補償流量指令D9−1〜D9−nに分配する機能とを有する。
弁流量補償指令生成部54Bは、弁流量補償指令D8−1〜D8−nと同様に、圧力補償流量指令D9についても、流量指令生成装置(図4において省略)から送られる弁流量指令D6−1〜D6−nに基づいて、弁調整等を実施する蒸気弁を除いた残りの蒸気弁に分配する分配量を決定する。弁流量補償指令生成部54Bは、弁流量補償指令D8を弁流量補償指令D8−1〜D8−nに分配し、圧力補償流量指令D9を圧力補償流量指令D9−1〜D9−nに分配すると、弁流量補償指令D8−1〜D8−nおよび圧力補償流量指令D9−1〜D9−nをそれぞれ、各加算器55Bへ送る。
加算器55Bは、加算器55Aに対して加算する対象が1つ増えており、圧力補償流量指令D9−1〜D9−nについても流量指令D6−1〜D6−nに加算する。
すなわち、第1の弁位置制御装置20−1の流量開度変換器22へ流量についての指令を与える加算器55Bは、弁流量指令D6−1に対して、弁流量補償指令D8−1と圧力補償流量指令D9−1とを加算する。同様にして、第nの弁位置制御装置20−nの流量開度変換器22へ流量についての指令を与える加算器55Bは、弁流量指令D6−nに対して、弁流量補償指令D8−nと圧力補償流量指令D9−nとを加算する。
圧力補償ユニット70は、弁調整等の実施に伴い生じ得る蒸気タービン3の入口圧力Pinの変動を抑制するような蒸気弁2−1〜2−nの蒸気の流量(圧力補償流量)を決定し、決定した圧力補償流量に対応する流量指令である圧力補償流量指令D9を生成する。
ここで、蒸気タービン3の入口圧力Pinとほぼ比例する蒸気タービン3の出力は、蒸気タービン3の蒸気流量ともほぼ比例関係になることから、圧力補償ユニット70は、蒸気タービン3内の圧力変動値を一種の蒸気流量変動値として計算している。すなわち、蒸気タービン3内の圧力変動値の比例量を圧力補償流量指令D9としている。
圧力補償ユニット70は、数値を記憶する記憶手段としての記憶部71と、減算器72と、圧力補償ゲイン調整器73と、を備える。
記憶部71は、切替許可信号S1を受け取ると、弁調整等の開始時に圧力計5が検出する蒸気タービン3の入口圧力Pinの圧力値を記憶するとともに、記憶した圧力値を減算器72へ送る。
減算器72は、圧力計5から蒸気タービン3の入口圧力Pinの現在の圧力値を受け取るとともに記憶部71から蒸気タービン3の入口圧力Pinの弁調整等開始時の圧力値を受け取り、例えば、弁調整等開始時の圧力値から現在の圧力値を減算して両圧力値の差分を計算する。減算器72は、蒸気タービン3の入口圧力Pinの弁調整等開始時の圧力値と現在の圧力値との差分を計算すると、当該計算結果を圧力補償ゲイン調整器73へ送る。
圧力補償ゲイン調整器73は、圧力補償ゲインを調整する機能を有し、例えば、圧力補償ゲインG2を乗算する乗算器で構成される。圧力補償ゲインG2は初回の弁調整時に実際に弁調整を行ない、その蒸気タービン3に最適なゲインの値に調整しても良い。圧力補償ゲイン調整器73は、圧力補償ゲインG2を乗算することで得られる圧力補償流量指令D9を弁流量補償指令生成部54Bへ送る。
弁流量補償指令生成部54Bから分配されて各弁位置制御装置20−1〜20−nに送られる圧力補償流量指令D9−1〜D9−nは、弁調整等の実施に伴い生じ得る蒸気タービン3の入口圧力Pinの変動を抑制する方向に蒸気弁2−1〜2−nの弁位置(弁開度)を調整して流量を変更する流量指令であり、当該圧力補償流量指令D9−1〜D9−nが弁流量指令D6−1〜6−nに加算されることによって、蒸気弁2−1〜2−nを流れる蒸気流量が蒸気タービン3の入口圧力Pinの変動を抑制する方向に増減する。
次に、本発明の第2の実施形態に係る弁制御方法について説明する。
本発明の第2の実施形態に係る弁制御方法は、例えば、第2の弁制御装置10Bが第2の弁制御手順を実行することで行なわれる。第2の弁制御手順は、第1の弁制御手順に対して、さらに、基準値記憶ステップと、圧力補償流量算出ステップと、を具備する点と、第1の弁制御手順が具備する補償指令生成ステップおよび補償指令加算ステップの処理内容とで相違する。
第2の弁制御手順では、開度流量変換ステップおよび弁流量補償量演算ステップと並列に(独立に)、基準値記憶ステップおよび圧力補償流量算出ステップが行なわれ、基準値記憶ステップおよび圧力補償流量算出ステップに続いて、補償指令生成ステップ、補償指令加算ステップ、バイアス設定値変化制限ステップ、およびレベル変換設定値変化制限ステップが行なわれる。
記憶基準値記憶ステップでは、記憶部71が、切替許可信号S1を受け取る(弁調整等の実施が許可される)と、圧力計5から弁調整等を開始した時点における蒸気タービン3の入口圧力Pin(圧力値)を基準値として記憶する。
基準値記憶ステップに続いては、圧力補償流量算出ステップが行なわれる。圧力補償流量算出ステップでは、減算器72が圧力計5によって検出される現在の蒸気タービン3の入口圧力値と基準値記憶ステップにおいて記憶部71に記憶された基準値(弁調整等を開始した時点における蒸気タービン3の入口圧力Pinの圧力値)との差分を算出する。そして、圧力補償ゲイン調整器73が、減算器72によって算出された圧力値の差分を打ち消すような弁調整等を実施しない蒸気弁の開度に対応した圧力補償流量を求める。
基準値記憶ステップおよび圧力補償流量算出ステップが行なわれると、第2の弁制御手順における補償指令生成ステップでは、弁流量補償指令生成部54Bが圧力補償流量算出ステップで算出された圧力補償流量を受け取り、受け取った圧力補償流量を弁調整等を実施しない蒸気弁に分配する際の分配量に対応した流量を与える圧力補償流量指令D9−1〜D9−nを生成する。
また、第2の弁制御手順における補償指令加算ステップでは、各加算器55Bが、弁流量補償指令D8−1〜D8−nおよび圧力補償流量指令D9−1〜D9−nをそれぞれ、流量指令D6−1〜D6−nに加算する。
第2の弁制御装置10Bおよび第2の弁制御装置10Bを用いて行なう弁制御方法によれば、第1の弁制御装置10Aおよび第1の弁制御装置10Aを用いて行なう弁制御方法と同様の効果を奏するとともに、第1の弁制御装置10Aおよび第1の弁制御装置10Aを用いて行なう弁制御方法では補償しきれない流量(机上計算と実機との差)を補償し、弁調整中にタービン入口圧力Pinが変化した場合は、その変化を打ち消す向きに弁を動作させて、タービン内の圧力変動を最小にすることで運転への外乱を最小にすることができる。
なお、図4に示される第2の弁制御装置10Bは、弁流量補償指令生成部54Bと、加算器55Bと、流量補償ユニット60と、圧力補償ユニット70と、を備える第2の流量補償装置50Bを具備する構成であるが、第2の流量補償装置50Bにおいて、流量補償ユニット60を省略しても良い。すなわち、第2の弁制御装置10Bにおける第2の流量補償装置50Bを弁流量補償指令生成部54Bと、加算器55Bと、圧力補償ユニット70とを備える構成としても良い。
[第3の実施形態]
図6は本発明の第3の実施形態に係る弁制御装置の一例である第3の弁制御装置10Cに具備される第3の流量補償装置50Cの構成を示す概略図である。
第3の弁制御装置10Cは、上述した第1の弁制御装置10Aまたは第2の弁制御装置10Bに対して、第1の流量補償装置50Aまたは第2の流量補償装置50Bの代わりに、第3の流量補償装置50Cを具備する点で相違するが、その他の点では実質的に相違しない。本実施形態の説明においては、上述した弁制御装置10A,10Bと実質的に相違しない構成要素については同じ符号を付して説明を省略する。
図6に示される第3の弁制御装置10Cは、例えば、第1の弁制御装置10Aが具備する第1の流量補償装置50Aの代わりに、第3の流量補償装置50Cを具備する構成である。第3の流量補償装置50Cは、第1の流量補償装置50Aに対して切替許可信号生成部56をさらに備えて構成される。
切替許可信号生成部56は、弁調整または動作確認試験を実施する旨の要求を受け取ると、当該要求に係る弁調整または動作確認試験の実施を許可できるか否かを判定し、許可できる場合には切替許可信号S1(1:High)を、許可できない場合には切替不許可信号としての0(Low)を出力する。
図7は、第3の流量補償装置50Cが備える切替許可信号生成部56の構成を示す概略図である。
切替許可信号生成部56は、例えば、m(mは2以上の整数)個の入力端子を有し、入力されるm個の異なる信号が全て1(High)の場合に1(High)を出力するAND演算器57等の論理演算器で構成される。
AND演算器57には、例えば、弁調整等を開始しても蒸気タービン3の運転状態に影響を及ぼさないと判断できる条件の成否が0(Low),1(High)で示されるm個の信号が入力される。AND演算器57は、入力される全ての条件が成立している場合には切替許可信号S1としての1(High)を出力し、その他の場合(m個の条件のうち1つでも条件が成立しない場合)には切替不許可信号としての0(Low)を出力する。
ここで、弁調整等を開始しても蒸気タービン3の運転状態に影響を及ぼさないと判断できる条件の一例としては、弁調整等を実施する蒸気弁の弁調整等の開始時の流量よりも弁調整等を実施しない蒸気弁の供給余力の合計が大きい等がある。
切替許可信号生成部56が生成した切替許可信号S1としての1(High)または切替不許可信号としての0(Low)は、第3の流量補償装置50Cが備える弁流量補償切替器53および各弁位置制御装置20−1〜20−nがそれぞれ備える切替器23に送られる。なお、第3の流量補償装置50Cが圧力補償ユニット70を備える場合には記憶部71にも送られる。
次に、本発明の第3の実施形態に係る弁制御方法について説明する。
本発明の第3の実施形態に係る弁制御方法は、例えば、第3の弁制御装置10Cが第3の弁制御手順を実行することで行なわれる。第3の弁制御手順は、第1の弁制御手順において、切替許可信号生成部56が弁調整実施可否判定を行ない、弁調整実施を許可できる場合に弁調整等の実施を許可することを示す切替許可信号S1を生成する切替許可信号生成ステップをさらに備える点で相違する。
切替許可信号生成ステップでは、弁調整実施可否判定手段としての切替許可信号生成部56が、例えば、m個の弁調整等を開始しても蒸気タービン3の運転状態に影響を及ぼさないと判断できる条件がすべて成立しているか否かを判定する弁調整実施可否判定を行ない、判定結果を示す信号を生成する。
第3の弁制御装置10Cおよび第3の弁制御装置10Cを用いて行なう弁制御方法によれば、第1の弁制御装置10Aおよび第1の弁制御装置10Aを用いて行なう弁制御方法や第2の弁制御装置10Bおよび第2の弁制御装置10Bを用いて行なう弁制御方法と同様の効果を奏するのに加えて、弁調整等の実施が可能であるか否かを第3の弁制御装置10Cが自動で判定するので、ユーザが誤入力により弁調整等の実施を許可して切替許可信号S1を切替器23等に誤って与えてしまう事態を回避して、蒸気タービン3の運転の外乱を発生させることなく、弁調整等を実施することができる。
なお、図6に示される第3の弁制御装置10Cは、第1の弁制御装置10Aにおける第1の流量補償装置50Aに切替許可信号生成部56をさらに設けた第3の流量補償装置50Cを具備する構成であるが、切替許可信号生成部56は、必ずしも第3の流量補償装置50Cに設けられる必要はない。例えば、第1の弁制御装置10Aにおいて、弁位置制御装置20−1〜20−nの何れかに切替許可信号生成部56を設ける構成としたり、弁位置制御装置20−1〜20−nおよび第1の流量補償装置50Aとは独立した構成要素として切替許可信号生成部56を設ける構成としても良い。
[第4の実施形態]
図8は本発明の第4の実施形態に係る弁制御装置の一例である第4の弁制御装置10Dの構成を示す概略図である。
第4の弁制御装置10Dは、例えば第1の弁制御装置10A等のバイアス設定値およびレベル変換設定値の変化率制限機能を弁位置制御装置20−1〜20−nが有する弁制御装置10に対して、バイアス設定値およびレベル変換設定値の変化率制限機能を有する弁位置制御装置20−1〜20−nの代わりに従来の弁位置制御装置等のバイアス設定値およびレベル変換設定値の変化率制限機能を有さない弁位置制御装置7−1〜7−nを具備し、第1の流量補償装置50A等のバイアス設定値およびレベル変換設定値の変化率制限機能を有さない流量補償装置50の代わりに、バイアス設定値およびレベル変換設定値の変化率制限機能を有する第4の流量補償装置50Dを具備する点で相違する。
しかしながら、第4の弁制御装置10Dは、上記相違点の他は、バイアス設定値およびレベル変換設定値の変化率制限機能を弁位置制御装置20−1〜20−nが有する弁制御装置10と実質的に相違しないので、本実施形態の説明においては、上述した各弁制御装置10A,10B,10Cと実質的に相違しない構成要素については同じ符号を付して説明を省略する。
図8に示される第4の弁制御装置10Dは、各弁位置制御装置20−1〜20−nがバイアス設定値およびレベル変換設定値の変化率制限機能を有する弁制御装置10の一例である第1の弁制御装置10Aに対して、バイアス設定値およびレベル変換設定値の変化率制限機能を有する弁位置制御装置20−1〜20−nの代わりにバイアス設定値およびレベル変換設定値の変化率制限機能を有さない弁位置制御装置7−1〜7−nを具備し、バイアス設定値およびレベル変換設定値の変化率制限機能を有さない流量補償装置50の一例である第1の流量補償装置50Aの代わりにバイアス設定値およびレベル変換設定値の変化率制限機能を有する第4の流量補償装置50Dを具備する。
第1の弁位置制御装置7−1〜第nの弁位置制御装置7−nの各々は、各弁位置制御装置20−1〜20−nに対して、バイアス設定値の変化率制限付きバイアス設定器26およびレベル変換設定値の変化率制限付きレベル変換設定器28の代わりに、バイアス設定値の変化率制限機能を有さないバイアス設定器31およびレベル変換設定値の変化率制限機能を有さないレベル変換設定器32を備える。
第4の流量補償装置50Dは、例えば、第1の流量補償装置50A等のバイアス設定値およびレベル変換設定値の変化率制限機能を有さない流量補償装置50に対して、バイアス設定器用変化率制限装置58と、レベル変換設定器用変化率制限装置59と、をさらに備える。
バイアス設定器用変化率制限装置58は、バイアス設定器31にバイアス設定値の変化率制限機能を付加する装置である。すなわち、第4の弁制御装置10Dでは、バイアス設定器用変化率制限装置58およびバイアス設定器31が変化率制限付きバイアス設定器26と同等の役割を果たす。
レベル変換設定器用変化率制限装置59は、レベル変換設定器32にレベル変換設定値の変化率制限機能を付加する装置である。すなわち、第4の弁制御装置10Dでは、レベル変換設定器用変化率制限装置59およびレベル変換設定器32が変化率制限付きレベル変換設定器28と同等の役割を果たす。
このように構成される第4の弁制御装置10Dでは、第4の流量補償装置50Dがバイアス設定値およびレベル変換設定値の変化率制限機能を有するため、弁位置制御装置側にバイアス設定値およびレベル変換設定値の変化率制限機能を有していなくても、上述した弁制御装置10A,10B,10Cおよび弁制御装置10A,10B,10Cを用いて行なう弁制御方法と同様に、蒸気タービン3の運転中であっても、タービンの運転状態に大きな影響を与えることなく、弁調整等を実施することができる。
すなわち、既存の弁制御装置がバイアス設定値およびレベル変換設定値の変化率制限機能を有していない場合であっても、第4の流量補償装置50Dを追設することによって、蒸気タービン3が運転中であっても、蒸気タービン3の運転状態に大きな影響を与えることなく、弁調整等を実施可能な弁制御装置10(第4の弁制御装置10D)を構築できるので、弁制御装置10を新設する場合に限らず、既存の弁制御装置を改修する場合においても、蒸気タービン3の運転中における弁調整等が可能な弁制御装置10を構築できる。
なお、図8に示される第4の流量補償装置50Dでは、第4の流量補償装置50Dが、バイアス設定器用変化率制限装置58と、レベル変換設定器用変化率制限装置59とを備える構成であるが、バイアス設定器用変化率制限装置58およびレベル変換設定器用変化率制限装置59は第4の流量補償装置50Dとは独立した装置構成とすることもできる。
また、図8に示される第4の流量補償装置50Dは、第1の弁制御装置10Aの変形例であるが、例えば、弁制御装置10B,10C等の他の弁制御装置についても第1の弁制御装置10Aと同様に変形できる。
以上、弁制御装置10(10A〜10D)および弁制御装置10(10A〜10D)を用いて行なう弁制御方法によれば、蒸気タービン3の運転中であっても、タービンの運転状態に大きな影響を与えることなく、弁調整および動作確認試験を実施できる。
なお、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階では、上述した実施形態以外にも様々な形態で実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、追加、置き換え、変更を行なうことができる。また、上述した実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…流量指令生成装置、2−1〜2−n…蒸気弁、3…蒸気タービン、4−1〜4−n…弁開度センサ、5…圧力計、7−1〜7−n…(バイアス設定およびレベル変換の変化率制限機能を有さない)弁位置制御装置、10…弁制御装置、10A…第1の弁制御装置、10B…第2の弁制御装置、10C…第3の弁制御装置、10D…第4の弁制御装置、20−1〜20−n…(バイアス設定およびレベル変換の変化率制限機能を有する)弁位置制御装置、22…流量開度変換器、23…切替器、24…減算器、25…弁制御ゲイン調整器、26…変化率制限付きバイアス設定器、27…加算器、28…変化率制限付きレベル変換設定器、29…調整用弁位置指令生成部、31…バイアス設定器、32…レベル変換設定器、50…流量補償装置、50A…第1の流量補償装置、50B…第2の流量補償装置、50C…第3の流量補償装置、50D…第4の流量補償装置、51…開度流量変換器(開度流量変換手段)、52…減算器(流量補償量演算手段)、53…弁流量補償切替器(切替手段)、54A,54B…弁流量補償指令生成部(補償指令生成手段)、55A,55B…加算器(加算手段)、56…切替許可信号生成部(弁調整実施可否判定手段)、57…AND演算器、58…バイアス設定器用変化率制限装置、59…レベル変換設定器用変化率制限装置、60…流量補償ユニット、70…圧力補償ユニット、71…記憶部(記憶手段)、72…減算器、73…圧力補償ゲイン調整器、D1−1〜D1−n…弁位置指令、D2−1〜D2−n…弁位置制御指令、D3−1〜D3−n…弁位置制御偏差、D4−1〜D4−n…調整用弁位置指令、D5−1〜D5−n…常用弁位置指令、D6−1〜D6−n…弁流量指令、D7−1〜D7−n…調整中弁流量指令、D8,D8−1〜D8−n…弁流量補償指令、D9,D9−1〜D9−n…圧力補償流量指令、P1−1〜P1−n…弁実開度、P2−1〜P2−n…レベル変換後弁開度、C1−1〜C1−n…流量補償量、S1…切替許可信号、Fx…流量開度関数、Fx−1…開度流量関数、Pin…蒸気タービン3の入口圧力。

Claims (7)

  1. 蒸気タービンに蒸気を供給する複数本に多重化された各蒸気ラインにそれぞれ配設される蒸気弁の開度を制御する弁位置制御装置から受け取る前記蒸気弁の各々について弁調整を実施する際の開度指令を前記蒸気弁の流量指令に変換する開度流量変換手段と、
    前記開度流量変換手段から受け取る前記蒸気弁の各々についての変換後の流量指令を前記蒸気弁の各々についての流量指令から減算して前記弁調整に伴う流量変化量を求める弁流量補償量演算手段と、
    前記蒸気弁の各々についての流量指令と前記弁流量補償量演算手段が演算して得る前記流量変化量とを受け取り、受け取った前記蒸気弁の各々についての流量指令に基づいて、受け取った前記流量変化量を前記蒸気弁のうち前記弁調整を実施しない蒸気弁に分配する際の分配量に対応した流量を与える第1の流量指令を生成する補償指令生成手段と、
    前記弁調整の実施が許可されているか否かに応じて、前記弁流量補償量演算手段が演算して得る前記流量変化量を前記補償指令生成手段に送るか否かを切り替える切替手段と、
    前記弁調整を実施しない蒸気弁の流量指令に前記補償指令生成手段が生成する前記第1の流量指令を加算する加算手段と、を具備することを特徴とする弁制御装置。
  2. 前記弁調整の実施が許可されると、前記蒸気タービンの入口圧力を検出する蒸気タービン入口圧力検出手段から前記弁調整を開始した時点における前記蒸気タービンの入口圧力の値を基準値として記憶する記憶手段と、
    前記蒸気タービン入口圧力検出手段が検出する前記蒸気タービンの入口圧力の現在値と、前記記憶手段に記憶される前記基準値との差分を算出し、算出される前記差分を打ち消すような前記弁調整を実施しない蒸気弁の開度に対応した圧力補償流量を求める圧力補償流量演算手段と、をさらに具備し、
    前記補償指令生成手段は、さらに、前記圧力補償流量を受け取り、受け取った前記圧力補償流量を前記蒸気弁のうち前記弁調整を実施しない蒸気弁に分配する際の分配量に対応した流量を与える第2の流量指令を生成するように構成され、
    前記加算手段は、前記第1の流量指令と前記弁調整を実施しない蒸気弁の流量指令との和に、さらに、前記補償指令生成手段が生成する前記第2の流量指令を加算するように構成されることを特徴とする請求項1記載の弁制御装置。
  3. 前記弁調整の実施が許可されていることを示す信号を生成し、前記切替手段および前記記憶手段の少なくとも何れかに送る弁調整実施可否判定手段をさらに具備し、
    前記弁調整実施可否判定手段は、複数の入力される前記弁調整の実施を許可するのに必要な条件が成立しているか否かを示す信号の全てが前記弁調整の実施を許可するのに必要な条件が成立している場合に前記弁調整の実施が許可されていることを示す信号を出力するように構成されることを特徴とする請求項1または2記載の弁制御装置。
  4. 前記弁位置制御装置がバイアス設定の際の前記バイアス設定値の変化を所定範囲内に制限するバイアス設定値変化制限手段をさらに具備し、
    前記バイアス設定値変化制限手段は、前記弁位置制御装置がバイアス設定値の変化率制限機能を有していない場合、前記弁調整を実施することにより必要となった前記バイアス設定の際に前記バイアス設定値の変化を前記所定範囲内に制限することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の弁制御装置。
  5. 前記弁位置制御装置がレベル変換設定を際の前記レベル変換設定値の変化を所定範囲内に制限するレベル変換設定値変化制限手段をさらに具備し、
    前記レベル変換設定値変化制限手段は、前記弁位置制御装置がレベル変換設定値の変化率制限機能を有していない場合、前記弁調整を実施することにより必要となった前記レベル変換設定の際に前記レベル変換設定値の変化を所定範囲内に制限することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の弁制御装置。
  6. 開度を調整可能な蒸気弁が配設される蒸気ラインが複数本に多重化された蒸気タービンの入口圧力を検出する蒸気タービン入口圧力検出手段から前記弁調整を開始した時点における前記蒸気タービンの入口圧力の値を基準値として記憶する記憶手段と、
    前記蒸気タービン入口圧力検出手段が検出する前記蒸気タービンの入口圧力の現在値と、前記記憶手段に記憶される前記基準値との差分を算出し、算出される前記差分を打ち消すような前記弁調整を実施しない蒸気弁の開度に対応した圧力補償流量を求める圧力補償流量演算手段と、
    前記弁調整の実施が許可されているか否かに応じて、前記記憶手段に記憶される前記基準値を前記圧力補償流量演算手段に送るか否かを切り替える切替手段と、
    前記補償指令生成手段は、さらに、前記圧力補償流量を受け取り、受け取った前記圧力補償流量を前記蒸気弁のうち前記弁調整を実施しない蒸気弁に分配する際の分配量に対応した流量を与える流量指令を生成する補償指令生成手段と、
    前記補償指令生成手段が生成する前記流量指令を、前記弁調整を実施しない蒸気弁の流量指令に加算する加算手段と、を具備することを特徴とする弁制御装置。
  7. 蒸気タービンに蒸気を供給する複数本に多重化された各蒸気ラインにそれぞれ配設される蒸気弁の各々について弁調整を実施する際の開度指令を前記蒸気弁の流量指令に変換する開度流量変換手段と、前記開度流量変換手段から受け取る前記蒸気弁の各々についての変換後の流量指令と前記蒸気弁の各々についての流量指令から減算して弁調整に伴う流量変化量を求める弁流量補償量演算手段と、前記蒸気弁の各々についての流量指令に基づいて、前記流量変化量を前記蒸気弁のうち前記弁調整を実施しない蒸気弁に分配する際の分配量に対応した流量を与える第1の流量指令を生成する補償指令生成手段と、前記弁調整を実施しない蒸気弁の流量指令に前記補償指令生成手段が生成する前記第1の流量指令を加算する加算手段と、バイアス設定の際の前記バイアス設定値の変化を所定範囲内に制限するバイアス設定値変化制限手段と、レベル変換設定を際の前記レベル変換設定値の変化を所定範囲内に制限するレベル変換設定値変化制限手段とを具備する弁制御装置を用いて行なう弁制御方法であり、
    前記開度流量変換手段が、前記弁位置制御装置から前記蒸気弁の各々について弁調整を実施する際の開度指令を受け取り、受け取った開度指令を前記流量指令に変換するステップと、
    前記弁流量補償量演算手段が、前記開度流量変換手段から受け取る前記蒸気弁の各々についての変換後の流量指令を前記蒸気弁の各々についての流量指令から減算して前記弁調整に伴う流量変化量を求めるステップと、
    前記補償指令生成手段が、前記弁調整の実施が許可されている場合に、前記蒸気弁の各々についての流量指令と前記弁流量補償量演算手段が演算して得る前記流量変化量とを受け取り、受け取った前記蒸気弁の各々についての流量指令に基づいて、受け取った前記流量変化量を前記蒸気弁のうち前記弁調整を実施しない蒸気弁に分配する際の分配量に対応した流量を与える第1の流量指令を生成するステップと、
    前記加算手段が、前記弁調整を実施しない蒸気弁の流量指令に前記第1の流量指令を生成するステップで生成された前記第1の流量指令を加算するステップと、
    前記バイアス設定値変化制限手段が、前記弁調整を実施することにより前記バイアス設定が必要となった場合、前記バイアス設定値の変化を前記所定範囲内に制限するステップと、
    前記レベル変換設定値変化制限手段が、前記弁調整を実施することにより前記レベル変換設定が必要となった場合、前記レベル変換設定値の変化を所定範囲内に制限するステップと、を具備することを特徴とする弁制御方法。
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