JP2014036338A - 通信装置、通信装置の制御方法、基地局、通信システム、制御プログラム、および記録媒体 - Google Patents

通信装置、通信装置の制御方法、基地局、通信システム、制御プログラム、および記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】通信端末の状況に応じた帯域および通信方式の組み合わせを利用可能にする。
【解決手段】複数の基準に基づいて、帯域2aおよび通信方式2bの複数の組み合わせの中から、最適な組み合わせを決定する帯域方式決定部15と、当該組み合わせが基地局200により選択されるように、環境情報1aを補正する情報補正部16と、当該補正された環境情報1bを、基地局200に送信する送信部41〜4nとを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、基地局により選択された帯域および通信方式にしたがって通信する通信装置等に関するものである。
無線通信技術が進歩するに伴って、複数の周波数帯域および複数の通信方式(例えばGSM(登録商標)、WCDMA、LTEなど)を利用可能な通信端末が、広く普及している。こうしたマルチモード・マルチバンドの通信に対応した通信端末において、より効率的な通信を実現することを目的として、通信方法に関する多くの技術が開発されている。
例えば、下記の特許文献1には、無線移動局に機能を追加することなく、不必要なハンドオーバーをなくすことのできる無線基地局システム等が開示されている。下記の特許文献2には、通信システムにおいて第1および第2のセルにわたってマルチバンドネットワークに関連付けられた周波数帯域を割り振る方法が開示されている。下記の特許文献3には、無線通信システムにおけるセル再選択の方法が開示されている。
特開2010−212988号公報(2010年9月24日公開) 特開2006−211645号公報(2006年8月10日公開) 特開2010−521876号公報(2010年6月24日公開)
上記通信端末が利用可能な帯域および通信方式の複数の組み合わせのうち、当該通信端末が通信に用いる上記組み合わせは、基地局によって選択される。このとき、原則として端末による受信品質が最も高い上記組み合わせが選択され、当該端末に基地局から通知される。
すなわち、上記組み合わせの選択には、「通信端末と基地局との通信が途切れない」ことを重視するという基地局側の都合のみが反映され、端末側の都合は反映されない。無線通信技術では、通信端末が利用する上記組み合わせを、基地局が集中管理するという構造が採用されているため、通信端末の詳細な状況を基地局が把握した上で、当該状況に応じた上記組み合わせを多数の通信端末に当該基地局が割り当てることは困難だからである。
一方で、上記組み合わせが基地局側の都合のみで当該基地局によって選択されると、通信端末がマルチモード・マルチバンドの通信に対応している利点を、当該通信端末は十分に活用できない。
例えば、同一の帯域および通信方式の組み合わせによる通信を継続することによって、同一の通信回路を利用し続けると、継続する時間に比例して端末温度が上昇する。したがって、この状況例においては、受信品質が劣っていても端末温度を低く保てる組み合わせに、当該通信端末が能動的に変更できる(すなわち、端末側の都合を当該基地局による上記組み合わせの選択に反映させる)ことが好ましい。
しかし、上記したように、通信端末は当該端末側の都合に合わせて上記組み合わせを変更できないため、マルチモード・マルチバンドの通信に対応している利点は、単に「基地局側の都合に幅広く対応できる」という程度の意味しか持たない。上記の特許文献1〜3に開示された技術、およびこれまでに開発された他の技術は、いずれも「端末側の都合を反映させる」ことを目的としておらず、上記問題点を有効に解決可能なものではない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、基地局による帯域および通信方式の組み合わせの選択に通信装置側の都合を反映させることにより、当該通信装置の状況に応じた上記組み合わせを利用可能にする通信装置等を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明の通信装置は、
(1)電波を受信する環境を示す環境情報を基地局に送信し、当該環境情報に基づいて当該基地局により選択された帯域において、当該基地局により選択された通信方式にしたがって通信する通信装置であって、
(2)複数の基準に基づいて、帯域および通信方式の複数の組み合わせの中から、最適な組み合わせを決定する決定手段と、
(3)前記決定手段によって決定された組み合わせが前記基地局により選択されるように、前記環境情報を補正する補正手段と、
(4)前記補正手段によって補正された環境情報を、前記基地局に送信する送信手段とを備えたことを特徴としている。
また、上記の課題を解決するために、本発明の通信装置の制御方法は、
(1)電波を受信する環境を示す環境情報を基地局に送信し、当該環境情報に基づいて当該基地局により選択された帯域において、当該基地局により選択された通信方式にしたがって通信する通信装置の制御方法であって、
(2)複数の基準に基づいて、帯域および通信方式の複数の組み合わせの中から、最適な組み合わせを決定する決定ステップと、
(3)前記決定ステップにおいて決定された組み合わせが前記基地局により選択されるように、前記環境情報を補正する補正ステップと、
(4)前記補正ステップにおいて補正された環境情報を、前記基地局に送信する送信ステップとを含むことを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明の通信装置および当該装置の制御方法は、複数の基準に基づいて、帯域および通信方式の複数の組み合わせの中から、最適な組み合わせを決定する。すなわち、上記通信装置等は、基地局が上記組み合わせを選択するための基準に、他の基準を追加した複数の基準に基づいて、当該通信装置にとって好ましい上記組み合わせを決定できる。
そして、上記通信装置等は、上記決定された組み合わせが基地局により選択されるように環境情報を補正し、補正した環境情報を基地局に送信する。すなわち、帯域および通信方式の組み合わせは、上記環境情報に基づいて基地局により選択されるところ、上記通信装置等は、当該通信装置にとって好ましい組み合わせが基地局により選択されるように、環境情報を補正できる。
したがって、本発明の通信装置および当該装置の制御方法は、基地局による帯域および通信方式の組み合わせの選択に通信装置側の都合を反映させることができ、当該通信装置の状況に応じた上記組み合わせを利用可能にすることができる。
また、本発明の通信装置は、
(1)所定の帯域において所定の通信方式にしたがう通信が、所定の時間を超過しているか否かを判定する第1の判定手段をさらに備え、
(2)前記決定手段は、前記第1の判定手段によって判定された結果を前記複数の基準の1つとして用いることによって、前記帯域および通信方式の複数の組み合わせの中から、前記所定の帯域および所定の通信方式の組み合わせとは異なる帯域および通信方式の組み合わせに変更することを特徴としている。
上記の構成によれば、上記通信装置は、所定の帯域において所定の通信方式にしたがう通信が、所定の時間を超過しているか否かを判定する。すなわち、上記通信装置は、同一の帯域および通信方式の組み合わせによる通信を、所定の時間以上に継続しているか否かを判定できる。
そして、上記通信装置は、当該結果を複数の基準の1つとして用いることによって、帯域および通信方式の複数の組み合わせの中から、所定の帯域および所定の通信方式の組み合わせとは異なる帯域および通信方式の組み合わせに変更する。
したがって、本発明の通信装置は、同一の帯域および通信方式の組み合わせによる通信を、所定の時間以上に継続することによって発生する問題(例えば、端末温度が上昇するなど)を、回避できる。すなわち、上記通信装置は、当該通信端末の状況に応じた上記組み合わせを利用可能にすることができる。
また、本発明の通信装置は、
(1)電波を受信する環境に基づいて、前記基地局との通信のために消費される電流を推定する推定手段をさらに備え、
(2)前記決定手段は、前記推定手段によって推定された電流を前記複数の基準の1つとして用いることによって、前記帯域および通信方式の複数の組み合わせの中から、前記所定の帯域および所定の通信方式の組み合わせとは異なる帯域および通信方式の組み合わせに変更することを特徴としている。
上記の構成によれば、上記通信装置は、電波を受信する環境に基づいて、前記基地局との通信のために消費される電流を推定する。すなわち、上記消費される電流は上記通信装置の送信電力に対して非線形に増加するところ、上記通信装置は、当該消費される電流と送信電力との関係に基づいて、当該消費される電流を推定できる。
そして、上記通信装置は、推定された電流を複数の基準の1つとして用いることによって、帯域および通信方式の複数の組み合わせの中から、所定の帯域および所定の通信方式の組み合わせとは異なる帯域および通信方式の組み合わせに変更する。
したがって、本発明の通信装置は、上記消費される電流を節約できる帯域および通信方式の組み合わせによって、基地局と通信することができる。すなわち、上記通信装置は、当該通信端末の状況に応じた上記組み合わせを利用可能にすることができる。
また、本発明の通信装置は、
(1)前記帯域および通信方式の複数の組み合わせのそれぞれの評価を、前記複数の基準に含まれるそれぞれの基準にしたがって見積る見積手段と、
(2)前記見積手段によって見積られた評価のそれぞれを統合する統合手段とをさらに備え、
(3)前記決定手段は、前記統合手段によって統合された結果に基づいて、前記帯域および通信方式の複数の組み合わせの中から、最適な組み合わせを決定することを特徴としている。
上記の構成によれば、上記通信装置は、帯域および通信方式の複数の組み合わせのそれぞれの評価を、複数の基準に含まれるそれぞれの基準にしたがって見積り、当該評価のそれぞれを統合する。すなわち、上記通信装置は、基地局が上記組み合わせを選択するための基準だけでなく、他の基準を追加した複数の基準に基づいて当該通信装置にとっての評価を見積り、当該複数の基準をすべて加味するように評価を統合する。
そして、上記通信装置は、統合された結果に基づいて、帯域および通信方式の複数の組み合わせの中から、最適な組み合わせを決定する。すなわち、上記通信装置は、「複数の基準」に基づいて、上記組み合わせを決定していると言える。
したがって、本発明の通信装置は、当該通信装置のさまざまな側面(例えば、通信の品質、端末温度、消費される電流など)に基づいて、上記組み合わせを基地局に選択させることができる。すなわち、上記通信装置は、当該通信端末の状況に応じた上記組み合わせを利用可能にすることができる。
また、本発明の通信装置では、
(1)前記統合手段は、前記見積手段によって見積られた評価のそれぞれに重み付けを行い、重み付けられた評価のそれぞれを統合することを特徴としている。
上記の構成によれば、上記通信装置は、帯域および通信方式の組み合わせを選択するための基準に、軽重をつけて評価を統合することができる。
したがって、本発明の通信装置および当該装置の制御方法は、基地局による帯域および通信方式の組み合わせの選択に通信装置側の都合を、よりきめ細かく反映させることができ、当該通信装置の状況に応じた上記組み合わせを利用可能にすることができる。
また、本発明の通信装置は、
(1)前記基地局による所定の通信領域における通信の品質と、当該通信領域とは異なる他の通信領域における通信の品質との差を検出する検出手段をさらに備え、
(2)前記補正手段は、前記検出手段によって検出された差によって、前記環境情報を補正しても前記決定手段によって決定された組み合わせが前記基地局により選択されないと判定できる場合、当該環境情報を補正しないことを特徴としている。
上記の構成によれば、上記通信装置は、上記品質の差によって環境情報を補正しても決定された組み合わせが基地局により選択されないと判定できる場合、当該環境情報を補正しない。したがって、本発明の通信装置は、冗長な処理の実行を回避することができる。
また、本発明の通信装置は、
(1)前記環境情報に基づいて、前記基地局との通信が所定の品質を下回っているか否かを判定する第2の判定手段をさらに備え、
(2)前記決定手段は、前記第2の判定手段によって下回っていると判定された場合、最適な組み合わせを決定することを特徴としている。
上記の構成によれば、上記通信装置は、環境情報に基づいて、基地局との通信が所定の品質を下回っているか否かを判定し、下回っていると判定された場合、最適な組み合わせを決定する。
したがって、本発明の通信装置は、通信の品質が優れている場合は、他の組み合わせに変更しないようにすることができる。
また、本発明の基地局は、
(1)上記通信装置から環境情報を受信し、当該環境情報に基づいて当該通信装置の通信に使用される帯域および通信方式の組み合わせを選択することを特徴としている。
したがって、本発明の基地局は、上記通信装置と同様の効果を奏する。
また、本発明の通信システムは、
(1)上記通信装置と、
(2)上記基地局とを含むことを特徴としている。
したがって、本発明の通信システムは、上記通信装置および基地局と同様の効果を奏する。
なお、前記通信装置はコンピュータによって実現してもよい。この場合には、コンピュータを前記通信装置の各手段として動作させることにより、前記通信装置をコンピュータで実現させる制御プログラム、およびこれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の範疇に入る。
以上のように、本発明の通信装置は、複数の基準に基づいて、帯域および通信方式の複数の組み合わせの中から、最適な組み合わせを決定する決定手段と、前記決定手段によって決定された組み合わせが前記基地局により選択されるように、前記環境情報を補正する補正手段と、前記補正手段によって補正された環境情報を、前記基地局に送信する送信手段とを備えた構成である。
また、本発明の通信装置の制御方法は、複数の基準に基づいて、帯域および通信方式の複数の組み合わせの中から、最適な組み合わせを決定する決定ステップと、前記決定ステップにおいて決定された組み合わせが前記基地局により選択されるように、前記環境情報を補正する補正ステップと、前記補正ステップにおいて補正された環境情報を、前記基地局に送信する送信ステップとを含む構成である。
したがって、本発明の通信装置および当該装置の制御方法は、基地局による帯域および通信方式の組み合わせの選択に通信装置側の都合を反映させることができ、当該通信装置の状況に応じた上記組み合わせを利用可能にすることができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施の形態に係るスマートフォンの要部構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る通信システムの構成を表した模式図である。 第3世代(3G)通信における環境情報の内容を示す表であり、(a)はRSCPと呼ばれる情報、(b)はEc/N0と呼ばれる情報である。 帯域a〜dおよび通信方式A〜Dの組み合わせのそれぞれで通信を行った場合の、受信品質(縦軸)と端末温度(横軸)との関係を示した散布図である。 図1に示したスマートフォンが環境情報を補正することを示した模式図であり、(a)は、当該スマートフォンと基地局のセルA〜Cとの関係を示し、(b)は、当該スマートフォンによる電波の受信品質の、通信時間に対する時系列変化を示すグラフである。 図1に示したスマートフォンが実行する処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係るスマートフォンの要部構成を示すブロック図である。 端末に要求される送信電力に対する消費電流のグラフを示す。 図7に示したスマートフォンが実行する処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係るスマートフォンの要部構成を示すブロック図である。 受信品質および消費電流という複数の基準のそれぞれで、通信方式AまたはBにしたがう帯域aまたはbにおける通信を評価し、それぞれの評価を統合することによって、帯域および通信方式の組み合わせを総合的に評価する様子を示す模式図である。 図10に示したスマートフォンが実行する処理の一例を示すフローチャートである。
以下では、ある部材が複数存在することを明示するために、同一の部材番号にアルファベットをさらに付して当該部材を示すことがある。例えば、「環境情報1a」、「環境情報1b」などと示す。また、上記アルファベットを省略し、当該部材を総称することがある。例えば、環境情報1aと環境情報1bとを、「環境情報1」と総称することがある。
ある部材が互いに関連していることを明示するために、異なる部材名に同一の部材番号を付し、アルファベットをさらに付して当該異なる部材名を有するそれぞれの部材を示すことがある。例えば、「帯域2a」、「通信方式2b」などと示す。
〔第1の実施の形態〕
図1〜図6に基づいて、本発明の第1の実施の形態を詳細に説明する。
〔通信システム300の概要〕
図2に基づいて、通信システム300の構成を説明する。図2は、通信システム300の構成を表した模式図である。図2に示すように、通信システム300は、スマートフォン100と基地局200とを含む。
スマートフォン(通信装置)100は、電波4を受信する環境を示す環境情報1bを基地局200に送信し、当該環境情報に基づいて当該基地局により選択された帯域2aにおいて、当該基地局により選択された通信方式2bにしたがって通信する通信装置である。
なお、スマートフォン100と同等の機能は、携帯電話、パーソナルコンピュータ、タブレット型端末などでも実現できる。すなわち、基地局200と通信可能な電子機器でありさえすれば、当該電子機器はスマートフォンに限られない。
基地局200は、スマートフォン100から環境情報1bを受信し、当該環境情報に基づいて当該スマートフォンの通信に使用される帯域2aおよび通信方式2bの組み合わせを選択する機器である。
図3に基づいて、環境情報1を説明する。図3は、第3世代(3G)通信における環境情報(報告値)の内容を示す表であり、(a)はRSCPと呼ばれる情報、(b)はEc/N0と呼ばれる情報である。
図3の(a)および(b)に示すように、環境情報1は、スマートフォン100による電波4の受信品質(通信の品質)を示す。スマートフォン100は、環境情報1を基地局200に送信することにより、基地局200に現在の電波4の受信品質を報告できる。なお、LTEの場合、環境情報1はRSRPまたはRSRQ、GSMの場合、環境情報1はRXLevelまたはRXQualityである。
ここで、環境情報1は、所定の範囲の誤差が許容されていることに注意する(図3の表中「Accuracy[dB]」の欄)。すなわち、スマートフォン100は、許容された誤差の範囲内(図3の(a)では通常の条件において±6dB)で任意の受信品質を報告できる。
基地局200は、スマートフォン100から受信した環境情報1に基づき、当該スマートフォンが当該基地局との通信に使用すべき帯域および通信方式の組み合わせを決定し、当該スマートフォンに通知する。このとき、基地局200は、主に上記受信品質(図3の例によれば、RSCPおよびEc/N0)の高い帯域および通信方式の組み合わせを選択する(基地局200は、回線の混雑状況なども考慮して上記組み合わせを選択する場合がある)。言い換えれば、基地局200は、スマートフォン100との通信が途切れないことを重視し、上記組み合わせを選択する。
なお、環境情報1は所定の通信規格に定められたフォーマットに則った情報であることが好ましいが、必ずしもこれに限られない。例えば、環境情報1は、受信品質を直接的に示す数値(例えば、電波の電界強度、ビット誤り率など)、受信品質のレベルを段階的に示すように当該数値から算出される記号情報(例えば、「強」、「中」、「弱」など)、受信品質を示す数値に対して演算を行うことによって得られる数値など、受信品質を定量化できる情報が含まれてさえすれば、どのような形式であってもよい。
〔スマートフォン100の動作の概要〕
図4および図5に基づいて、スマートフォン100の動作を概説する。図4は、帯域a〜dおよび通信方式A〜Dの組み合わせのそれぞれで通信を行った場合の、受信品質(縦軸)と端末温度(横軸)との関係を示した散布図である。
図5は、スマートフォン100が環境情報1aを補正することを示した模式図であり、(a)は、スマートフォン100と基地局200のセルA〜Cとの関係を示し、(b)は、スマートフォン100による電波4の受信品質の、通信時間に対する時系列変化を示すグラフである。
図4に示すように、受信品質という単一の基準で帯域および通信方式の組み合わせをそれぞれ評価した場合、通信方式Aにしたがう帯域aにおける通信が最適である。したがって、基地局200は帯域aおよび通信方式Aの組み合わせを決定し、当該スマートフォンに通知する。
しかし、例えばスマートフォン100の温度(端末温度)を評価の基準に追加した場合(すなわち、受信品質および端末温度という「複数の基準」で上記組み合わせを評価した場合)、通信方式Bにしたがって帯域bで通信を行うことが、スマートフォン100にとって最適となる場合が考えられる。例えば、通信方式Aにしたがう帯域aにおける通信を長時間継続したことにより、当該通信に使用する回路(例えばパワーアンプなど)の温度上昇が著しい場合、受信品質が劣っていても端末温度を低く保てる組み合わせが、スマートフォン100にとっては好ましいと考えられる。
そこで、スマートフォン100は、「帯域および通信方式の組み合わせによる通信を継続することによって、同一の回路を利用し続けると、当該継続する時間に比例して端末温度が上昇する」という事実に基づいて、上記組み合わせを継続する時間を監視する。
そして、スマートフォン100は、通信方式Aにしたがう帯域aにおける通信が所定の時間以上に継続した場合、「許容された誤差の範囲内で任意の受信品質を報告できる」という性質(図3を参照して前述)を利用して、通信方式Aにしたがう帯域aにおける通信の品質よりも、通信方式Bにしたがう帯域bにおける通信の品質の方が良くなるように、上記範囲内で環境情報1aを環境情報1bに補正する(図5の(b)参照)。そして、スマートフォン100は、当該補正した後の環境情報1bを基地局200に送信する。
基地局200は、通常どおりに受信品質のみを基準として上記組み合わせを決定するため、環境情報1bに基づいて、帯域bおよび通信方式Bの組み合わせを選択してスマートフォン100に通知する。
すなわち、図5の(a)に示すように、例えばサービングセルがセルAであった場合、環境情報1aを環境情報1bに補正することにより、セルBにハンドオーバーおよびセルリセレクションすることが可能となる(「ハンドオーバー」とは、移動通信制御局が基地局を切り替えて通信が継続できるようにすることをいい、「セルリセレクション」とは、端末がサービングセルを再選択することをいう)。
したがって、スマートフォン100は、同一の回路を長時間使用することによる過度の温度上昇を防ぐ、または分散させることができる。これにより、スマートフォン100は、端末温度を低く保てる上記組み合わせで通信を行うことができるため、例えばユーザが低温火傷することを防止したり、温度上昇による不安定な動作を回避したりすることができる。
なお、スマートフォン100の周辺のセルに対して受信品質を確認した結果がすでに存在する場合、サービングセルの受信品質と周辺のセルの受信品質との差が大きいことにより、上記補正を適用しても品質の順位を入れ替えることができないと判定できるときは、スマートフォン100は当該環境情報を補正しなくともよい。
また、上記の場合において、スマートフォン100が環境情報を補正して品質の順位を入れ替えても、基地局200によって選択される帯域および通信方式のうち少なくとも一方が、現在利用している帯域および通信方式の少なくとも一方と同一となるとき、スマートフォン100は、当該環境情報を補正しなくともよい。
以上の概要をまとめると、スマートフォン100は次の(1)〜(3)のステップで動作する。すなわち、スマートフォン100は、
(1)複数の基準(例えば、受信品質および端末温度)に基づいて、帯域2aおよび通信方式2bの複数の組み合わせの中から、最適な組み合わせを決定し、
(2)当該組み合わせが基地局200により選択されるように、通信規格で許容される誤差の範囲内で環境情報1aを補正し、
(3)補正された環境情報1bを、基地局200に送信する。
これにより、「スマートフォン100と基地局200との通信が途切れないこと」という基地局側の都合だけでなく、端末側の都合(例えば、「温度上昇による機器の負担を軽減すること」)を、当該基地局による上記組み合わせの選択に反映させることができ、当該スマートフォンの状況に応じた上記組み合わせを利用可能にすることができる。
〔スマートフォン100の構成〕
図1に基づいて、スマートフォン100の構成を説明する。なお、記載の簡潔性を担保する観点から、本実施の形態に直接関係のない部分は構成の説明およびブロック図から省略した。ただし、実施の実情に則して、スマートフォン100は当該省略した構成を含んでもよい。
以下、アンテナ切替部50、通信処理部20(通信部21〜2n、受信部31〜3n、送信部41〜4n)、制御部10(受信状況評価部11、品質判定部12、品質差検出部13、時間判定部14、帯域方式決定部15、情報補正部16)の順序で各構成が担う機能を説明する。
アンテナ切替部50は、通信部21〜2nのうち通信を行っている通信部に対応するアンテナに切り替え、基地局200からの電波4を受信する。例えば、アンテナ切替部50は、スイッチおよびデュプレクサを含む。アンテナ切替部50は、アンテナによって受信された電波4を電波信号5aに変換し、当該電波信号を当該アンテナに対応する受信部に出力する。
通信処理部20は、受信部31〜3nおよび送信部41〜4nが送受信した信号を処理するものであり、例えばRF ICおよびBB ICである。通信処理部20は、通信部21〜2nを含む。なお、通信部21〜2nの表記は、通信処理部20が通信部をn(nは1以上の整数)個含むことを示す(受信部31〜3n、送信部41〜4nの表記も同様である)。
通信部21〜2nは、所定の帯域2aおよび通信方式2bで基地局200と通信する。上記通信方式は、WCDMA、LTE、GSMなど、任意の方式でよく、特定の方式に限定されない。
なお、それぞれの通信部は互いに異なる帯域2aおよび通信方式2bの組み合わせで通信を行う。すなわち、「帯域2aおよび通信方式2bの複数の組み合わせ」は、それぞれ通信部21〜2nに対応する。通信部21〜2nは、受信部31〜3nと送信部41〜4nとをそれぞれ含む。
受信部31〜3nは、アンテナ切替部50から入力された電波信号5aに所定のフィルタを適用し、フィルタ適用後の電波信号5bを受信状況評価部11に出力する。
送信部(送信手段)41〜4nは、情報補正部16から補正された環境情報1bが入力されると、当該環境情報を基地局200に送信する。それぞれの送信部には、環境情報1bを含む送信信号を、所定のレベルまで増幅するパワーアンプなどが含まれる。
制御部(制御手段)10は、スマートフォン100の各種機能を統括的に制御するものである。制御部10は、複数の基準に基づいて、帯域および通信方式の組み合わせを変更する設定が行われているか否かを判定する。
なお、制御部10の機能を中心とするスマートフォン100のすべての機能は、例えばRAM(Random Access Memory)やフラッシュメモリなどの記憶素子に格納されたプログラムを、CPU(Central Processing Unit)が実行することによって実現されてもよい(後で詳しく説明する)。制御部10は、受信状況評価部11、品質判定部12、品質差検出部13、時間判定部14、帯域方式決定部15、および情報補正部16を含む。
受信状況評価部(評価手段)11は、受信部31〜3nから電波信号5bが入力されると、当該電波信号に基づいて電波4の受信品質を示す環境情報1a(図3参照)を生成し、生成した環境情報1aを品質判定部12に出力する。
品質判定部(第2の判定手段)12は、環境情報1aに基づいて、基地局200との通信が所定の品質を下回っているか否かを判定する。具体的には、受信状況評価部11から環境情報1aが入力されると、品質判定部12は、環境情報1aが示す受信品質が所定のしきい値を下回っているか否かを判定する。下回っていると判定する場合、品質判定部12は、当該環境情報を品質差検出部13および帯域方式決定部15に出力する。
言い換えれば、スマートフォン100は、現在の通信の受信品質が所定の品質以上である場合は、ハンドオーバーおよびセルリセレクションを行わなくともよい。一方で、スマートフォン100は、上記判定の結果にかかわらず、ハンドオーバーおよびセルリセレクションを行うようにしてもよい。
品質差検出部(検出手段)13は、基地局200による所定のセル(通信領域)における通信の品質と、当該セルとは異なる他のセルにおける通信の品質との差(品質差3)を検出する。具体的には、品質判定部12から環境情報1aが入力されると、品質差検出部13は、現在のセルにおける電波4の受信品質と他のセルにおける受信品質との品質差3を計算し、計算した品質差3を情報補正部16に出力する。
時間判定部(第1の判定手段)14は、所定の帯域2aにおいて所定の通信方式2bにしたがう通信が、所定の時間を超過しているか否かを判定する。具体的には、時間判定部14は現在の通信が継続している時間を計測し、当該時間が所定の時間を超過すると、超過したことを示す判定結果7を帯域方式決定部15に出力する。
帯域方式決定部(決定手段)15は、複数の基準に基づいて、帯域2aおよび通信方式2bの複数の組み合わせの中から、最適な組み合わせを決定する。
例えば、帯域方式決定部15は、時間判定部14によって判定された判定結果7を、上記複数の基準の1つとして用いる。具体的には、時間判定部14から入力された判定結果7が所定の時間を超過していることを示す結果であった場合、帯域方式決定部15は、現在の通信に使用している帯域2aおよび所定の通信方式2bの組み合わせとは異なる帯域2aおよび通信方式2bの組み合わせに変更する。
すなわち、所定の通信方式にしたがう所定の帯域における通信を長時間継続したことにより、当該通信に使用する回路の温度上昇が著しい場合など、受信品質が劣っていても端末温度を低く保てる組み合わせがスマートフォン100にとっては好ましいと考えられる場合、帯域方式決定部15は、通信に使用する帯域および通信方式の組み合わせを変更する。これは、帯域方式決定部15が受信品質および端末温度という「複数の基準」に基づいて、上記組み合わせを決定していると言える。
なお、帯域方式決定部15は、品質判定部12によって下回っていると判定された場合、上記組み合わせを決定する。具体的には、品質判定部12から環境情報1aが入力された場合のみ上記組み合わせを決定し、当該組み合わせに係る帯域2aおよび通信方式2bを情報補正部16に出力する。
また、帯域方式決定部15が決定する上記組み合わせは、1つであってもよいし複数であってもよい。すなわち、複数の基準に照らして、最適な組み合わせが複数存在する場合、帯域方式決定部15は、当該複数の最適な組み合わせを情報補正部16に出力する。このとき、情報補正部16(後述)は、帯域方式決定部15から入力されたそれぞれの組み合わせに対応するすべての環境情報1aを補正し、送信部41〜4nは、補正後のすべての環境情報1bを基地局200に送信する。
情報補正部(補正手段)16は、帯域方式決定部15によって決定された組み合わせが基地局200により選択されるように、通信規格で許容される誤差の範囲内で環境情報1aを補正し、補正後の環境情報1bを送信部41〜4nに出力する。
ただし、情報補正部16は、品質差検出部13によって検出された品質差3によって、環境情報1aを補正しても帯域方式決定部15によって決定された組み合わせが基地局200により選択されないと判定できる場合、当該環境情報を補正しない。
すなわち、品質差3によりサービングセルの受信品質と周辺のセルの受信品質との差が大きいことが判明し、当該差によって上記補正を適用しても品質の順位を入れ替えることができないと判定できる場合、情報補正部16は当該環境情報を補正しない。
また、品質差3によって、スマートフォン100が環境情報を補正して品質の順位を入れ替えても、基地局200によって選択される帯域および通信方式のうち少なくとも一方が、サービングセルの帯域および通信方式の少なくとも一方と同一となるとき、スマートフォン100は、当該環境情報を補正しなくともよい。
なお、情報補正部16は、環境情報1aを直接補正するのではなく、当該環境情報に関係するスマートフォン100の内部パラメータを補正することにより、環境情報1aを変更してもよい。
〔スマートフォン100が実行する処理〕
図6に基づいて、スマートフォン100が実行する処理の流れを説明する。図6は、スマートフォン100が実行する処理の一例を示すフローチャートである。なお、以下の説明において、カッコ書きの「〜ステップ」は制御方法の各ステップを表す(図9および図12においても同様である)。
制御部10は、複数の基準に基づいて、帯域および通信方式の組み合わせを変更する設定が行われているか否かを判定する(ステップ1:S1のように略記する)。設定が行われていると判定される場合(S1においてYES)、受信状況評価部11は環境情報1aを生成し(S2)、品質判定部12はサービングセルの受信品質が、所定のしきい値を下回っているか否かを判定する(S3)。
下回っていると判定される場合(S3においてYES)、品質差検出部13はセル間の受信品質の差を計算する(S4)。並行して、時間判定部14は、通信の継続時間が所定の時間を超過したか否かを判定する(S5)。
超過したと判定される場合(S5においてYES)、帯域方式決定部15は、複数の基準に基づいて、帯域および通信方式の複数の組み合わせを決定する(S6、決定ステップ)。情報補正部16は、受信品質の差(品質差3)が補正可能な範囲内である場合(S7においてYES)、環境情報1aを補正する(S8、補正ステップ)。送信部41〜4nは、補正後の環境情報1bを基地局200に送信する(S9、送信ステップ)。
なお、環境情報1bを基地局200に送信することによっても、所望の帯域および通信方式の組み合わせに変更できなかった場合、スマートフォン100は、環境情報1aの補正を解除し、当該環境情報を補正する前から通信に使用していた組み合わせの使用を継続する。
一方、所望の帯域および通信方式の組み合わせに変更できた場合、スマートフォン100は、当該組み合わせの使用を維持する。そして、スマートフォン100は、所望の動作を確認した後、環境情報1aの補正を元に戻して正常終了し、通常の動作に復帰する。
また、スマートフォン100が実行する上記一連の処理は、複数の基準に基づいて、帯域および通信方式の組み合わせを変更する設定が行われている場合に開始する(S1)。ただし、スマートフォン100は、電波4の環境変動が少ない安定した環境においてのみ、上記処理を実行するようにしてもよい。上記環境変動が大きい不安定な環境で上記処理を実行した場合、スマートフォン100は不必要にハンドオーバーまたはセルリセレクションを繰り返し、通信が安定しないことがあるからである。すなわち、安定した環境においてのみ上記処理を実行することにより、スマートフォン100は、効率的なハンドオーバーまたはセルリセレクションを実現できる。
〔スマートフォン100が奏する効果〕
スマートフォン100は、基地局200による帯域2aおよび通信方式2bの組み合わせの選択に、当該スマートフォンの都合を反映させることができ、当該スマートフォンの状況に応じた上記組み合わせを利用可能にすることができるという効果を奏する。
特に、スマートフォン100は、同一の帯域2aおよび通信方式2bの組み合わせによる通信を、所定の時間以上に継続することによって発生する問題(端末温度が上昇する)を、回避できるという効果を奏する。
〔第2の実施の形態〕
図7〜図9に基づいて、本発明の第2の実施の形態を詳細に説明する。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態に追加される構成や、第1の実施の形態の構成とは異なる構成のみについて説明し、同一の構成には同一の符号を付すことにより説明を省略する。また、第1の実施の形態で記載した用語の定義は、第2の実施の形態においても同じである。
さらに、第1の実施の形態に含まれる構成と第2の実施の形態に含まれる構成とは、適宜組み合わせられることに注意する。例えば、前述した「時間判定部14」は図7に示されていないが、スマートフォン101(図7参照)は時間判定部14を備えていてもよい。逆に、スマートフォン100(図1参照)が、図7のみに示された(図1には示されていない)「電流推定部17」を備えていてもよい。
〔スマートフォン101の動作の概要(第1の実施の形態との相違点)〕
本実施の形態に係る通信システム301は、スマートフォン(通信装置)101と、基地局200とを含む。なお、同一の符号が示すように、本実施の形態における基地局200は、第1の実施の形態における基地局200と同一でよい。
図8に基づいて、スマートフォン101が受信品質から消費電流を推定することを説明する。図8は、端末に要求される送信電力に対する消費電流のグラフを示す。
基地局200からの受信品質と当該基地局への送信電力とは相関するため、スマートフォン101は環境情報1から上記送信電力の概算値を得ることができる。また、図8に示すように、送信電力の増加に伴ってスマートフォン101の消費電流も増加する(すなわち、送信電力および消費電流も相関する)。
ただし、送信電力と消費電流とは単純な比例関係になく、消費電流は送信電力に対して非線形に増加する。両者の関係は、端末の設計等に複雑に依存するためである。したがって、環境情報1に基づく消費電流の推定は、上記設計等に関する情報が(例えば、両者の関係をルックアップテーブルとして保持する等によって)所与となる端末自身(スマートフォン101)にしか行えないことに注意する。
第1の実施の形態と同様に、スマートフォン101の消費電流を評価の基準に追加した場合(すなわち、受信品質および消費電流という複数の基準で上記組み合わせを評価した場合)、通信方式Aにしたがって帯域aで通信を行うよりも、通信方式Bにしたがって帯域bで通信を行うことが、スマートフォン101にとって最適となる場合が考えられる。
例えば、スマートフォン101が型落ちしたパワーアンプを含む送信部41を備え、当該送信部による帯域2aにおける通信の消費電流が、他の送信部42〜4nによる他の帯域における通信の消費電流よりも、所定のしきい値を超えて大きい場合、受信品質が劣っていても消費電流を節約できる帯域2aおよび通信方式2bの組み合わせが、スマートフォン101にとっては好ましいと考えられる。
そこで、スマートフォン101は「許容された誤差の範囲内で任意の受信品質を報告できる」という性質(図3を参照して前述)を利用し、通信方式Aにしたがう帯域aにおける通信の品質よりも、通信方式Bにしたがう帯域bにおける通信の品質の方が良くなるように、上記範囲内で環境情報1aを環境情報1bに補正する(図5の(b)参照)。そして、スマートフォン101は、補正した後の環境情報1bを基地局200に送信する。
基地局200は、通常どおりに受信品質のみを基準として上記組み合わせを決定するため、環境情報1bに基づいて、帯域bおよび通信方式Bの組み合わせを選択してスマートフォン101に通知する。したがって、スマートフォン101は、消費電流を節約できる上記組み合わせで通信を行うことができる。
〔スマートフォン101の構成〕
図7に基づいて、スマートフォン101の構成を説明する。図7は、スマートフォン101の要部構成を示すブロック図である。
電流推定部(推定手段)17は、電波4を受信する環境に基づいて、基地局200との通信のために消費される電流を推定する。具体的には、品質判定部12から環境情報1aが入力されると、電流推定部17は前述した非線形の関係にしたがって、環境情報1aが示す受信品質から、当該環境情報に対応する帯域および通信方式の組み合わせで通信した場合の消費電流を推定し、推定結果8を帯域方式決定部15に出力する。
帯域方式決定部(決定手段)15は、複数の基準に基づいて、帯域2aおよび通信方式2bの複数の組み合わせの中から、最適な組み合わせを決定する。
例えば、帯域方式決定部15は、電流推定部17によって推定された電流(消費電流)を複数の基準の1つとして用いる。具体的には、電流推定部17から電流の推定結果8が入力された場合、帯域方式決定部15は、当該推定された電流と他の帯域および通信方式の組み合わせで通信した場合の消費電流とを比較する。
前者の消費電流が後者の消費電流よりも所定のしきい値を超えて大きい場合、帯域方式決定部15は、帯域2aおよび通信方式2bの複数の組み合わせの中から、上記所定の帯域および所定の通信方式の組み合わせとは異なる帯域および通信方式の組み合わせに変更する。
すなわち、特定の帯域および通信方式の組み合わせによる通信の消費電流が著しく大きい場合など、受信品質が劣っていても消費電流を節約できる帯域2aおよび通信方式2bの組み合わせが、スマートフォン101にとっては好ましいと考えられる場合、帯域方式決定部15は、通信に使用する帯域および通信方式の組み合わせを変更する。これは、帯域方式決定部15が受信品質および消費電流という「複数の基準」に基づいて、上記組み合わせを決定していると言える。
〔スマートフォン101が実行する処理〕
図9に基づいて、スマートフォン101が実行する処理の流れを説明する。図9は、スマートフォン101が実行する処理の一例を示すフローチャートである。なお、図9において、図6を参照して説明した処理と同一の処理の説明を、先と同一の符号を振ることにより省略することがある(S1、S2、S7〜S9の説明を省略した)。
品質判定部12によって、サービングセルの受信品質が所定のしきい値を下回っていると判定される場合(S3においてYES)、品質差検出部13はセル間の受信品質の差を計算する(S4)。並行して、電流推定部17は、電波4を受信する環境に基づいて、基地局200との通信のために消費される電流を推定する(S10)。
帯域方式決定部15は、当該推定された電流と他の帯域および通信方式の組み合わせで通信した場合の消費電流とを比較し、前者の消費電流が後者の消費電流よりも所定のしきい値を超えて大きいか否かを判定する(S11)。大きいと判定される場合(S11においてYES)、帯域方式決定部15は、複数の基準に基づいて、帯域および通信方式の複数の組み合わせを決定する(S6)。
〔スマートフォン101が奏する効果〕
スマートフォン101は、基地局200による帯域2aおよび通信方式2bの組み合わせの選択に、当該スマートフォンの都合を反映させることができ、当該スマートフォンの状況に応じた上記組み合わせを利用可能にすることができるという効果を奏する。
特に、上記消費電流を節約できる帯域2aおよび通信方式2bの組み合わせによって、基地局200と通信することができるという効果を奏する。
〔第3の実施の形態〕
図10〜図12に基づいて、本発明の第3の実施の形態を詳細に説明する。なお、本実施の形態では、前述した第1・2の実施の形態に追加される構成や、第1・2の実施の形態の構成とは異なる構成のみについて説明し、同一の構成には同一の符号を付すことにより説明を省略する。また、第1・2の実施の形態で記載した用語の定義は、第3の実施の形態においても同じである。
さらに、第1・2の実施の形態に含まれる構成と第3の実施の形態に含まれる構成とは、適宜組み合わせられることに注意する。例えば、前述した「時間判定部14」は図10に示されていないが、スマートフォン102(図10参照)は時間判定部14を備えていてもよい。逆に、スマートフォン100またはスマートフォン101が、図10のみに示された(図1・7には示されていない)「評価見積部18」または「評価統合部19」を備えていてもよい。
〔スマートフォン102の動作の概要(第1・2の実施の形態との相違点)〕
本実施の形態に係る通信システム302は、スマートフォン(通信装置)102と、基地局200とを含む。なお、同一の符号が示すように、本実施の形態における基地局200は、第1・2の実施の形態における基地局200と同一でよい。
図11に基づいて、帯域および通信方式の組み合わせを総合的に評価することを説明する。図11は、受信品質および消費電流という複数の基準のそれぞれで、通信方式AまたはBにしたがう帯域aまたはbにおける通信を評価し、それぞれの評価を統合することによって、帯域および通信方式の組み合わせを総合的に評価する様子を示す模式図である。
図11に示すように、受信品質という単一の基準で帯域および通信方式の組み合わせをそれぞれ評価した場合、通信方式Bにしたがう帯域bにおける通信よりも、通信方式Aにしたがう帯域aにおける通信の方が高い評価を示す。
しかし、スマートフォン100の消費電流を評価の基準に追加し(すなわち、受信品質および消費電流という複数の基準で上記組み合わせを評価した場合)、複数の基準のそれぞれで評価したものを統合すると、通信方式Aにしたがう帯域aにおける通信よりも、通信方式Bにしたがう帯域bにおける通信の方が高い評価を示す。
以下、通信方式Aにしたがう帯域aにおける通信の品質よりも、通信方式Bにしたがう帯域bにおける通信の品質の方が良くなるように、スマートフォン102が環境情報1aを補正し、補正後の環境情報1bを基地局200に送信することは、前述と同様であるため説明を省略する。
〔スマートフォン102の構成〕
図10に基づいて、スマートフォン102の構成を説明する。図10は、スマートフォン102の要部構成を示すブロック図である。
評価見積部(見積手段)18は、帯域2aおよび通信方式2bの複数の組み合わせのそれぞれの評価を、複数の基準に含まれるそれぞれの基準にしたがって見積る。具体的には、品質判定部12から環境情報1aが入力されると、評価見積部18は所定の基準(例えば、受信品質、端末温度、消費電流など)のそれぞれにしたがって、帯域2aおよび通信方式2bの組み合わせのそれぞれを評価し、当該評価6aを評価統合部19に出力する。
評価統合部(統合手段)19は、評価見積部18によって見積られた評価のそれぞれを統合する。具体的には、評価見積部18から評価6aが入力されると、評価統合部19は、例えばすべての基準に対する評価6aの和を計算することによって統合し、統合後の評価6bを帯域方式決定部15に出力する。あるいは、評価統合部19は、評価見積部18によって見積られた評価のそれぞれに重み付けを行い、重み付けられた評価のそれぞれを統合してもよい。
帯域方式決定部(決定手段)15は、評価統合部19によって統合された結果に基づいて、帯域2aおよび通信方式2bの複数の組み合わせの中から、最適な組み合わせを決定する。具体的には、評価統合部19から統合後の評価6bが入力されると、帯域方式決定部15は、評価6bの最も高い帯域および通信方式の組み合わせに変更する。すなわち、帯域方式決定部15は、評価統合部19によって統合された「複数の基準」に基づく評価を用いて上記組み合わせを決定する。
〔スマートフォン102が実行する処理〕
図12に基づいて、スマートフォン102が実行する処理の流れを説明する。図12は、スマートフォン102が実行する処理の一例を示すフローチャートである。なお、図12において、図6を参照して説明した処理と同一の処理の説明を、先と同一の符号を振ることにより省略することがある(S1、S2、S7〜S9の説明を省略した)。
品質判定部12によって、サービングセルの受信品質が所定のしきい値を下回っていると判定される場合(S3においてYES)、評価見積部18は、帯域2aおよび通信方式2bの組み合わせのそれぞれの評価6aを、それぞれの基準にしたがって見積る(S12)。そして、評価統合部19は、見積られた評価のそれぞれを統合する(S13)。帯域方式決定部15は、複数の基準に基づいて、帯域および通信方式の複数の組み合わせを決定する(S6)。
〔スマートフォン102が奏する効果〕
スマートフォン102は、基地局200による帯域2aおよび通信方式2bの組み合わせの選択に、当該スマートフォンの都合を反映させることができ、当該スマートフォンの状況に応じた上記組み合わせを利用可能にすることができるという効果を奏する。
特に、スマートフォン102は、当該スマートフォンのさまざまな側面(例えば、受信品質、端末温度、消費電流など)に基づいて、上記組み合わせを基地局200に選択させることができるという効果を奏する。
〔各実施の形態に含まれる構成(技術的手段)の組み合わせについて〕
繰り返すが、上述した第1〜第3の実施の形態に含まれる構成は、適宜組み合わせられることに注意する。すなわち、上記の第1〜第3実施の形態で説明したすべての構成は、当該説明に係る実施の形態のみならず、他の実施の形態においても当該構成の全部または一部を組み合わせて利用でき、それによって得られる実施の形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
最後に、スマートフォン100、スマートフォン101、およびスマートフォン102の各ブロックは、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPUを用いてソフトウェア的に実現してもよい。
後者の場合、スマートフォン100、スマートフォン101、およびスマートフォン102は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備える。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるスマートフォン100、スマートフォン101、およびスマートフォン102の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記スマートフォン100、スマートフォン101、またはスマートフォン102に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても達成可能である。
上記記録媒体としては、一時的でない有形の媒体(non-transitory tangible medium)、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、マスクROM/EPROM/EEPROM(登録商標)/フラッシュROM等の半導体メモリ類、あるいはPLD(Programmable logic device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理回路類などを用いることができる。
また、スマートフォン100、スマートフォン101、およびスマートフォン102を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークは、プログラムコードを伝送可能であればよく、特に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(Digital Living Network Alliance)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
このように、本明細書においては、手段とは必ずしも物理的手段を意味せず、各手段の機能がソフトウェアによって実現される場合も含む。また、1つの手段の機能が2つ以上の物理的手段により実現されてもよいし、2つ以上の手段の機能が1つの物理的手段により実現されてもよい。
本発明は、スマートフォン、携帯電話、パーソナルコンピュータ、タブレット型端末など、一般に電波を受信する環境を示す環境情報を基地局に送信し、当該環境情報に基づいて当該基地局により選択された帯域において、当該基地局により選択された通信方式にしたがって通信する通信装置に広く適用できる。
1a 環境情報(環境情報)
1b 環境情報(環境情報)
2a 帯域(帯域)
2b 通信方式(通信方式)
3 品質差(差)
4 電波(電波)
6a 評価(評価)
6b 評価(評価)
12 品質判定部(第2の判定手段)
13 品質差検出部(検出手段)
14 時間判定部(第1の判定手段)
15 帯域方式決定部(決定手段)
16 情報補正部(補正手段)
41〜4n 送信部(送信手段)
100 スマートフォン(通信装置)
101 スマートフォン(通信装置)
102 スマートフォン(通信装置)
200 基地局(基地局)
300 通信システム(通信システム)
301 通信システム(通信システム)
302 通信システム(通信システム)

Claims (12)

  1. 電波を受信する環境を示す環境情報を基地局に送信し、当該環境情報に基づいて当該基地局により選択された帯域において、当該基地局により選択された通信方式にしたがって通信する通信装置であって、
    複数の基準に基づいて、帯域および通信方式の複数の組み合わせの中から、最適な組み合わせを決定する決定手段と、
    前記決定手段によって決定された組み合わせが前記基地局により選択されるように、前記環境情報を補正する補正手段と、
    前記補正手段によって補正された環境情報を、前記基地局に送信する送信手段とを備えたことを特徴とする通信装置。
  2. 所定の帯域において所定の通信方式にしたがう通信が、所定の時間を超過しているか否かを判定する第1の判定手段をさらに備え、
    前記決定手段は、前記第1の判定手段によって判定された結果を前記複数の基準の1つとして用いることによって、前記帯域および通信方式の複数の組み合わせの中から、前記所定の帯域および所定の通信方式の組み合わせとは異なる帯域および通信方式の組み合わせに変更することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 電波を受信する環境に基づいて、前記基地局との通信のために消費される電流を推定する推定手段をさらに備え、
    前記決定手段は、前記推定手段によって推定された電流を前記複数の基準の1つとして用いることによって、前記帯域および通信方式の複数の組み合わせの中から、前記所定の帯域および所定の通信方式の組み合わせとは異なる帯域および通信方式の組み合わせに変更することを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 前記帯域および通信方式の複数の組み合わせのそれぞれの評価を、前記複数の基準に含まれるそれぞれの基準にしたがって見積る見積手段と、
    前記見積手段によって見積られた評価のそれぞれを統合する統合手段とをさらに備え、
    前記決定手段は、前記統合手段によって統合された結果に基づいて、前記帯域および通信方式の複数の組み合わせの中から、最適な組み合わせを決定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の通信装置。
  5. 前記統合手段は、前記見積手段によって見積られた評価のそれぞれに重み付けを行い、重み付けられた評価のそれぞれを統合することを特徴とする請求項4に記載の通信装置。
  6. 前記基地局による所定の通信領域における通信の品質と、当該通信領域とは異なる他の通信領域における通信の品質との差を検出する検出手段をさらに備え、
    前記補正手段は、前記検出手段によって検出された差によって、前記環境情報を補正しても前記決定手段によって決定された組み合わせが前記基地局により選択されないと判定できる場合、当該環境情報を補正しないことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の通信装置。
  7. 前記環境情報に基づいて、前記基地局との通信が所定の品質を下回っているか否かを判定する第2の判定手段をさらに備え、
    前記決定手段は、前記第2の判定手段によって下回っていると判定された場合、最適な組み合わせを決定することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の通信装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の通信装置から環境情報を受信し、当該環境情報に基づいて当該通信装置の通信に使用される帯域および通信方式の組み合わせを選択することを特徴とする基地局。
  9. 請求項1から7のいずれか1項に記載の通信装置と、請求項8に記載の基地局とを含むことを特徴とする通信システム。
  10. 電波を受信する環境を示す環境情報を基地局に送信し、当該環境情報に基づいて当該基地局により選択された帯域において、当該基地局により選択された通信方式にしたがって通信する通信装置の制御方法であって、
    複数の基準に基づいて、帯域および通信方式の複数の組み合わせの中から、最適な組み合わせを決定する決定ステップと、
    前記決定ステップにおいて決定された組み合わせが前記基地局により選択されるように、前記環境情報を補正する補正ステップと、
    前記補正ステップにおいて補正された環境情報を、前記基地局に送信する送信ステップとを含むことを特徴とする通信装置の制御方法。
  11. 請求項1から7のいずれか1項に記載の通信装置を動作させるための制御プログラムであって、コンピュータを前記各手段として機能させるための制御プログラム。
  12. 請求項11に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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