JP6073569B2 - 通信端末及び測定方法 - Google Patents

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Description

本発明は通信端末及び測定方法に関連する。
(1)複数のセルが設けられている移動通信システムの場合、移動局又はユーザ装置(User Equipment:UE)は、1つのセルから他のセルに移動する際に、セルを切り替えて通信を継続するように構成されている。セルの切り替えは、移動制御又はMobility制御と呼ばれ、切り替えの形態に応じて「セルリセレクション」又は「ハンドオーバ」と呼ばれている。例えば、移動局UEが周辺セルに移動し、周辺セルからの信号の受信電力または受信品質が、サービングセル(Serving Cell)からの信号の受信電力または受信品質よりも強くなったとする。このような場合に、移動局UEは周辺セルに対してセルリセレクション又はハンドオーバを行う。「セルセレクション」は、待ち受け状態又はアイドル(Idle)状態において移動局UEがサービングセルから周辺セルに遷移する際の処理である。「ハンドオーバ」は、通信中において、すなわちコネクション状態(Connected状態)において、移動局UEがサービングセルから周辺セルに遷移する際の処理である。
(2)移動局UEは、待ち受け状態であってもコネクション状態であっても、サービングセル及び周辺セルからの信号の受信電力または受信品質を測定する必要がある。周辺セル又はサービングセルからの信号の受信電力は、例えば、周辺セル又はサービングセルから送信される下りリンクの参照信号(Reference Signal:RS)の受信電力(RSRP:Reference Signal Received Power)や、下りリンクの全受信電力である受信信号強度インジケータ(Received Signal Strength Indicator:RSSI)等であってもよい。RSSIは、移動局UEにおいて観測される全体の受信レベルであり、自セルからの希望信号の電力だけでなく、熱雑音や他セルからの干渉電力等の全てを含む受信レベルである。受信品質は、例えば、RSRPとRSSIとの割合又は相対比であるRSRQ(Reference Signal Received Quality)により表現されてもよい。RSRP及びRSRQ等については、非特許文献1に記載されている。なお、参照信号は、送信機と受信機の間で予め既知である既知信号であり、リファレンス信号、パイロット信号、トレーニング信号等と言及されてもよい。
(3)受信電力や受信品質は移動局UEがセルを遷移すべきか否かを決める基礎となる重要なパラメータであるので、正確に測定される必要がある。仮に、移動局UEが、サービングセル又は周辺セルの受信電力や受信品質を正確に測定できなかったとする。例えば測定値が実際よりも高く又は低く判定されたとする。この場合、本来は、現状のサービングセルに引き続き在圏すべき移動局UEが無駄に周辺セルに遷移したり、逆に、周辺セルに移動すべき移動局UEが不適切にサービングセルに留まろうとすることになる。その結果、移動局UEのユーザに対してサービス品質が劣化してしまうことが懸念される。
(4)また、移動局UEは、待ち受け状態において、セルリセレクションのための測定に加えて、サービングセルの受信電力や受信品質に基づいて、移動局UEが圏内であるか又は圏外であるかの判定も行っている。例えば、移動局UEは、サービングセルからの信号の受信電力や受信品質と所定の閾値とを比較し、サービングセルからの信号の受信電力や受信品質が所定の閾値以下である場合には圏外であると判定し、それ以外の場合には圏内であると判定する。圏外圏内判定に使用される所定の閾値は、ネットワーク(すなわち、無線基地局eNB)からのシグナリングによって移動局UEに通知されてもよい。一例として、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution:LTE)方式の移動通信システムの場合、圏外圏内判定に使用される所定の閾値は、「Qrxlevmin」や「Qqualmin」と呼ばれる。
(5)移動局UEが、圏内であるにも関わらず圏外であると判定した場合、本来、移動通信サービスの提供を受けることが可能なエリアに移動局UEが存在しているにもかかわらず、その移動局UEは移動通信サービスの提供を受けることができなくなってしまう。逆に、移動局UEが、圏外であるにも関わらず圏内であると判定した場合、例えば、本来、通信が成立しないほど無線品質が悪かった場合であるにも関わらず圏内であると判定されたとする。この場合、ユーザ装置は圏外にいることを認識できないため、通信信号を無駄に受信しようとしてしまうことに加えて、圏外であることをユーザが認識できないことも懸念される。従って、圏外及び圏内の判定を正確に行う観点からも、受信電力や受信品質の測定は正確に行われる必要がある。
(6)ところで、移動局UEにおける受信電力や品質の測定については、標準仕様において厳密な規定があるわけではなく、例えば測定を行う帯域幅や測定区間(測定する期間や間隔)等については、実装依存となっている。一例として、LTE方式の移動通信システムを考察する。LTE方式は、ワイドバンド符号分割多重接続(Wideband Code Division Multiple Access:W−CDMA)方式や、高速ダウンリンクパケットアクセス(High Speed Downlink Packet Access:HSDPA)方式の後継である。LTE方式の場合、移動局UEが測定に用いる下りリンクの参照信号は、周波数軸方向にも時間軸方向にも規則的に2次元的に分散して配置されている。リファレンス信号(Reference Signal:RS)の配置の仕方については、非特許文献2に記載されている。このように配置されたリファレンス信号を用いて移動局UEは受信電力や受信品質を測定するが、移動局UEは、ある一定の測定精度を満たす範囲内において、測定対象の帯域幅や測定区間等を任意に設定することができる。
(7)図1は、LTE方式において使用可能な様々なシステム帯域幅を示す。図示されているように、基地局及びユーザ装置の能力に応じて広狭様々なシステム帯域幅が存在する。具体的には、6〜100リソースブロックまで(1.4〜20MHz)の可変システム帯域幅が使用可能である。例えば、LTE方式のある移動通信システムでは6リソースブロックのシステム帯域幅が用いられ、LTE方式の別の移動通信システムでは15、25、50、75又は100リソースブロックのシステム帯域幅が用いられてもよい。なお、リソースブロック(Resource Block:RB)とは、周波数方向の1送信単位であり、1リソースブロックの周波数帯域幅は180kHzである(この点については、非特許文献3、4参照)。なお、システム帯域幅は、チャネル帯域幅(ChannelBandwidth)とも呼ばれてもよい。
3GPP TS36.214 V10.1.0 3GPP TS36.211 V10.3.0 3GPP TS36.101 V10.4.0 3GPP TS36.104 V10.4.0
上述したように、LTE方式の移動通信システムにおいては、移動局UEが測定に用いる下りリンクの参照信号であるRSは、周波数軸方向にも時間軸方向にも規則的に分散して配置されている。そして、ある一定の測定精度を満たす限り、移動局UEは測定帯域、測定帯域幅及び測定期間等を任意に設定することができる。
一般に、測定帯域幅が広ければ広いほど、また、測定期間が長ければ長いほど、測定精度は、向上する傾向にあるが、処理負荷及び電力の消費量も多く必要になってしまう。更に、無線品質に応じて測定精度の向上にも限界がある。そこで、できるだけ狭い帯域幅及び短い時間区間において、サービングセル及び周辺セルにおける無線品質の測定を行うように工夫することが望ましい。例えば、移動局UEは、キャリア周波数を中心とする所定の帯域幅(システム帯域幅より狭い)の信号のみを用いて、無線品質の測定を行うように構成され、これにより、処理負荷の低減効果やバッテリーセービング効果を促すことができる。
具体的には、1.4MHzから20MHzまでの可変のステム帯域各々の中心の6リソースブロックを用いて、同期チャネル(Synchronization Channel:SCH)及び物理報知チャネル(Physical Broadcast Channel:PBCH)が送信される。このようにすることで、どのシステム帯域幅であっても、図2に示すような中心の6リソースブロック分の信号を受信することで、移動局UEは同期チャネルSCH及び報知チャネルPBCHを受信でき、受信電力や受信品質を測定することができる。
しかしながら、システム帯域幅の範囲内で無線品質が大きく変動している場合、すなわち無線品質が周波数帯域により異なる環境の場合、測定帯域幅を、中心の6リソースブロックに限定してしまうと、他セルからの干渉量を適切に測定できなくなってしまう。その結果、移動局UEは無線品質を適切に測定できず、測定精度の劣化を招いてしまう。例えば、図3に示すように、セル1のシステム帯域幅は20MHzであり、セル2、3のシステム帯域幅は10MHzであり、各セルのシステム帯域の中心周波数が、図のような位置関係になっているとする。この場合、セル1−3各々で使用されているシステム帯域の中心周波数f−fは互いに異なり、セル1の20MHzのシステム帯域幅の中に10MHzのシステム帯域幅が2つ含まれ、それら2つ各々はセル2及びセル3に対応する。図4に示す例の場合、セル1のシステム帯域幅は10MHzであり、セル2、3のシステム帯域幅は10MHzであり、各セルのシステム帯域の中心周波数は、図のような位置関係になっている。この場合、セル1−3各々で使用されているシステム帯域の中心周波数f−fは互いに異なり、セル1の10MHzのシステム帯域幅の中に5MHzのシステム帯域幅が2つ含まれ、それら2つ各々はセル2及びセル3に対応する。図3、4に示す例では、一方のシステム帯域の中に他方のシステム帯域の全部が含まれているが、より一般的には一方のシステム帯域の中に他方のシステム帯域の一部分が含まれていてもよいし、全く含まれていなくてもよい。
図3、4に示す例におけるセル1がサービングセルであり、セル2、3が周辺セルであったとする。この場合、サービングセルの中心の特定帯域幅(具体的には、fを中心とする6リソースブロック分の周波数)で測定が実施される。測定の対象が受信品質であったとする。上述したように、受信品質RSRQは、参照信号の受信電力RSRPと全受信電力RSSIとの比率である(RSRQ=RSRP/RSSI)。この場合、移動局UEは、サービングセル1からの参照信号の受信電力RSRPだけでなく、周辺セル2、3からの電力(サービングセル1から見ると干渉電力)も測定する必要がある。しかしながら周波数f付近において、セル2、3から到来する信号の電力は、周波数f、fにおける電力よりもかなり低い。このため、周波数f付近で測定した受信品質は見かけ上良く見えるが、これは、他のキャリア周波数f、fに起因する干渉を正確に反映していないからである。このことを図5を参照しながら説明する。
図5は図4に示す例について、セル1−3のシステム帯域を具体的に示す。セル1のシステム帯域幅は10MHzであるが、実際に通信信号が含まれる帯域幅は9MHzである。同様に、セル2、3のシステム帯域幅は5MHzであるが、実際に通信信号が含まれる帯域幅は4.5MHzである。移動局UEは、サービングセル1からの参照信号の受信電力RSRPだけでなく、総受信電力RSSIを測定するために周辺セル2、3からの電力(サービングセル1から見ると干渉電力)も測定する必要がある。しかしながら、周波数f付近はセル2にとってはシステム帯域の境界であるので、周波数f付近においてセル2からの信号はかなり弱いことが予想される。同様に、周波数f付近はセル3にとってもシステム帯域の境界であるので、周波数f付近においてセル3からの信号もかなり弱いことが予想される。その結果、周波数f付近を対象としたセル1に対する受信品質RSRQはかなり良い品質を示すことになる。しかしながら、サービングセル1において通信を行う場合、周波数f付近だけでなく、9MHzの帯域幅全体にわたって通信が行われる。周波数f付近以外の周波数、例えば、周波数f、f等においては、セル2、3からの信号がかなり強く受信され、サービングセル1における受信品質は、周波数f付近の値よりも悪くなる。このように、測定を行う周波数に依存して受信品質が異なる場合に、中心周波数f付近の受信品質が見かけ上良いことに基づいてセル遷移の要否や圏外圏内の判定を行うと、セル遷移の要否や圏外圏内の判定を必ずしも適切に判断できないことが懸念される。
本発明の課題は、サービングセルのキャリア周波数とは異なるキャリア周波数のシステム帯域が周辺セルで使用される通信環境において、サービングセルに在圏する移動局が、周辺セルからの干渉量を適切に考慮して受信品質等を正確に測定できるようにすることである。
本発明の実施形態による通信端末は、
無線基地局と通信する通信端末であって、
所定の複数のシステム帯域幅の内の何れかが使用されているサービングセル及び該所定の複数のシステム帯域幅の内の何れかが使用されている周辺セルの各々におけるキャリア周波数を示す周波数情報を前記無線基地局から取得する情報取得部と、
前記サービングセルに対する第1の無線品質及び前記周辺セルに対する第2の無線品質を測定し、前記第1及び第2の無線品質の測定値の差分を求める測定部と、
前記サービングセル及び前記周辺セル各々におけるキャリア周波数が所定の関係を満たし、かつ前記差分が所定値以上であった場合に、該差分が小さくなるように前記無線品質の測定値を補正する補正部と
を有する、通信端末である。
本発明によれば、サービングセルのキャリア周波数とは異なるキャリア周波数のシステム帯域が周辺セルで使用される通信環境において、サービングセルに在圏する移動局が、周辺セルからの干渉量を適切に考慮して受信品質等を正確に測定することができる。
可変システム帯域幅の具体例を示す図。 ユーザ装置が測定する帯域を示す図。 異なるシステム帯域幅のセル間の周波数関係を示す図。 異なるシステム帯域幅のセル間の周波数関係を示す図。 異なるシステム帯域幅のセル間の信号関係を示す図。 本発明の実施形態による移動通信システムの全体図。 本発明の実施形態による移動局の機能ブロック図。 本発明の実施形態による移動局の動作例を示すフローチャート。 圏外圏内判定を行う移動局の動作例を示すフローチャート。 セルリセレクションを行う移動局の動作例を示すフローチャート。 ハンドオーバを行う移動局の動作例を示すフローチャート。
本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、サービングセル及び周辺セル各々の全受信電力RSSIを用いて測定値の比較を行い、比較結果に応じて測定値を補正するか否かを決定する。比較結果に応じて測定値を補正することで、測定精度の劣化を防止しつつ、処理負荷や消費電力の低減を可能とする移動局及び移動通信方法を提供することができる。
本発明の実施形態による移動局は、サービングセル及び周辺セルの無線品質を測定する測定部と、サービングセル及び周辺セルのキャリア周波数の位置関係を管理するキャリア周波数管理部と、キャリア周波数管理部の情報をもとに、測定部による測定結果を比較する測定比較部と、比較結果に応じて測定値の補正の要否を判断し、補正を要する測定値に補正を実施する補正部とを具備することを要旨とする。
本発明の実施形態による移動局が行う測定方法は、サービングセル及び周辺セルの無線品質を測定する工程と、測定値を比較し、サービングセル及び周辺セルのキャリア周波数の位置関係及び測定値の比較結果に応じて、測定値を補正する工程を有することを要旨とする。
本発明によれば、システム帯域幅にわたる無線品質が、周波数帯により異なる環境において、サービングセル及び周辺セルのキャリア周波数の位置関係及び測定値の比較結果に応じて、測定結果を補正する。これにより、測定対象の帯域幅を拡大することなく中心の特定帯域幅(例えば、6リソースブロック)に限定して測定が行われたとしても、他セルからの干渉を適切に考慮して受信品質を測定し、測定精度を一定以上に保ちつつ、処理負荷や消費電力を低減させることができる。
添付図面を参照しながら以下の観点から実施形態を説明する。図中、同様な要素には同じ参照番号又は参照符号が付されている。
1.移動通信システム
2.移動局
3.受信品質を測定する動作例
4.受信品質に基づいて圏外圏内を判定する動作例
5.受信品質に基づいてセルリセレクションを行う動作例
6.受信品質に基づいてハンドオーバを行う動作例
7.実施形態による作用効果
これらの項目の区分けは本発明に本質的ではなく、2以上の項目に記載された事項が必要に応じて組み合わせて使用されてよいし、ある項目に記載された事項が、別の項目に記載された事項に(矛盾しない限り)適用されてよい。
<1.移動通信システム>
図6は本発明の実施形態による移動通信システムを概略的に示す。一例として、移動通信システムは、LTE方式の移動通信システムであるが、様々なシステム帯域幅を使用することが可変な適切な如何なる移動通信システムが使用されてもよい。例えば、LTEアドバンスト(LTE−Advanced)方式の移動通信システムが使用されてもよい。図示の移動通信システムにおける無線アクセス方式は、下りリンクについては直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:OFDM)方式であり、上りリンクについてはシングルキャリア周波数分割多重接続(Single-Carrier Frequency Division Multiple Access:SC-FDMA)方式である。
移動局UEは、典型的には携帯電話であるが、他の装置でもよい。例えば、移動局UEは、ユーザ装置、情報端末、高機能携帯電話、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、パーソナルディジタルアシスタント(PDA)、携帯用パーソナルコンピュータ、パームトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ等であるが、これらに限定されない。
図示の移動通信システムにおいて、無線基地局eNBは様々な信号を移動局UEとやり取りする。例えば、無線基地局eNBは、下りリンクにおいて、物理報知チャネルPBCH、同期チャネルSCH、リファレンス信号RS、物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel:PDCCH)、物理下りリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel:PDSCH)等を移動局UEに送信する。
一方、移動局UEは、上りリンクにおいて、復調用の参照信号(DM−RS)、品質測定用の参照信号(Soundig Reference Signal:SRS)、物理上りリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel:PUCCH)、物理の上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel:PUSCH)等を無線基地局eNBに送信する。
<2.移動局>
図7は移動局UEの機能ブロック図を示す。図7は、移動局に備わる様々な機能部又は処理部のうち、本実施形態に特に関連するものを例示している。図示の移動局UEは、パラメータ取得部11と、キャリア周波数管理部12と、測定部13と、測定比較部14と、測定結果補正部15と、フィルタリング部16と、判定部17と、通知部18とを具備している。
パラメータ取得部11は、無線基地局eNBから、セルの切り替えに関するパラメータ(具体的には、Mobility制御に関するパラメータ)を取得する。例えば、Mobility制御に関するパラメータには、周辺セルのキャリア周波数を示す「EARFCN」や、圏内/圏外判定に用いられる所定の閾値である「Qrxlevmin」等が含まれる。また、Mobility制御に関するパラメータには、セルリセレクションの判定に使用される閾値を表すパラメータ「Qhyst」、「Qoffset」及び「Treselection」等が含まれていてもよい。更に、Mobility制御に関するパラメータには、ハンドオーバ制御に関わるパラメータである「Time-to-trigger」、ヒステリシス、オフセット及びフィルタ係数等が含まれていてもよい。ここで、「Qhyst」は、セルリセレクションの判定の際に、サービングセルの無線品質に与えるプラスのオフセットであり、「Qoffset」は、セルリセレクションの判定の際に、サービングセルの無線品質に与えるマイナスのオフセットである。また、「Treselection」は、セルリセレクションの判定の際に用いられる時間方向のヒステリシスであり、ハンドオーバにおける「Time-to-trigger」に相当するパラメータである。上述のフィルタ係数はフィルタリング部16に通知される。
キャリア周波数管理部12は、パラメータ取得部11から通知されたキャリア周波数に基づいて、各キャリア周波数の周波数領域における位置関係を記憶することに加えて、その位置関係に応じて、各キャリア周波数の測定結果を比較するように測定結果比較部14に指示する。各キャリア周波数の周波数領域における位置関係は、例えば、キャリア周波数を示す「EARFCN」に基づいて、各キャリア周波数が同じバンド内に含まれているか否かを示してもよい。同じバンド内に含まれているか否かの判定は、例えば、キャリア周波数間の差分の程度により判定されてもよい。「EARFCN」は、各セルのキャリア周波数を一意に示す絶対値で表現されてもよい。更に、複数のキャリア周波数が同じバンド内に含まれているか否かを判定する際、比較対象の周波数は、サービングセルのキャリア周波数でもいいし、周辺セルのキャリア周波数でもよい。また、周辺セルのキャリア周波数がサービングセルのシステム帯域内に存在するか否かが判定されてもよいし、周辺セルのキャリア周波数がサービングセルのシステム帯域の端から一定の周波数範囲に存在するか否かが判定されてもよい。
測定部13は、移動局UEのサービングセル及び周辺セルにおける受信電力、無線品質又は受信品質を測定する。無線品質は、例えば、移動局UEのサービングセル及び周辺セルから受信した信号(例えば、参照信号RS等)の受信電力により測定されてもよい。より具体的には、参照信号の受信電力RSRP及び総受信電力RSSIが測定され、それらの相対的な比率RSRQから無線品質が測定されてもよい。RSSIは、移動局UEにおいて観測される全体の受信レベルであり、自セルからの希望信号の電力だけでなく、熱雑音や他セルからの干渉電力等の全てを含む受信レベルである。測定部13は、適切な時間間隔で無線品質の測定を行ってもよい。時間間隔(すなわち、測定間隔)は例えば200msのように長期間でもよいし、あるいは測定精度を保つことができるのであれば、1msのように短時間でもよい。更に、測定部13は、間欠受信(Discontinuous Reception:DRX)周期ごとに、無線品質を測定してもよい。測定部13は、所定の周波数範囲にわたって無線品質の測定を行う。例えば、中心周波数付近の6リソースブロック分の範囲内で無線品質の測定が行われてもよい。6リソースブロック分の範囲は単なる一例に過ぎず、システム帯域幅以下の適切な任意の値が使用されてもよい。
上記の説明において無線品質又は受信品質は、参照信号の受信電力RSRPや、RSRPと総受信電力RSSIとの相対的な比率RSRQにより表現されたが、このことは本発明に必須ではない。無線品質は、RSRPやRSRQの代わりに、SIR(Signal to Interference Ratio)や、CQI(Channel Quality Indicator)等が用いられてもよい。CQIは、下りリンクの無線品質情報であり、具体的には3GPP TS36.213 V10.3.0等に記載されている。
測定部13は、移動局UEのサービングセル及び周辺セルにおける無線品質の測定結果を、フィルタリング部16及び、測定結果比較部14に通知する。
測定結果比較部14は、測定部13からの測定結果である測定値を、キャリア周波数管理部12からの指示に基づいて比較し、その比較結果を測定結果補正部15に通知する。例えば、測定値の比較に用いる測定結果としては、全受信電力RSSIが使用されてもよい。測定結果補正部15に通知する情報は、各々のセルのRSSIの差分であってもよい。
測定結果補正部15は、測定結果比較部14からの情報に基づいて、測定部13から通知された測定値を補正する。例えば、測定結果比較部14からの通知された測定結果の差分が、所定値を超えるか否によって補正が行われるか否かが決定されてもよい。補正が行われる場合、測定結果補正部15は、測定結果比較部14から通知された差分を、測定値に加算することで補正を行ってもよい。更に、その差分に応じたフィルタリングがフィルタリング部16で行われてもよい。
例えば、サービングセルをセルxとし、周辺セルをセルyとし、サービングセルに対するRSSIの補正前の測定値をDx−1及び補正後の測定値をDとし、周辺セルに対するRSSIの測定値をDyとする。この場合、次式に従ってDに対する補正が行われてもよい。
=Dx-1+d・k・・・(1)
d=D−Dx-1 ・・・(2)
k=0〜1 ・・・(3)
ここで、dは、サービングセルに対するRSSIの測定値の差分を示す。kは0から1までの値を取るフィルタ係数である。フィルタ係数kは測定差分dが補正後の測定値Dxにどの程度寄与するかを決めるパラメータである。上記の数式は単なる一例に過ぎず、サービングセル及び周辺セルに対する測定値同士の差分が小さくなるようにする適切な如何なる補正が行われてもよい。
フィルタリング部16は、パラメータ取得部11からフィルタ係数k(所定係数)を受け取ることに加えて、測定部13又は測定結果補正部15から、移動局UEのサービングセル及び周辺セルにおける無線品質の測定値を受け取り、それらを用いてフィルタリング又は平均化を行う。例えば、ある時点の測定タイミングのインデックスを「n」とし、フィルタリング後の測定結果を「F」とし、フィルタ係数を「k」とし、1つ前の時点の測定タイミングにおけるフィルタリング後の測定結果を「Fn-1」とし、測定部13における測定結果を「M」とする。この場合、フィルタリングは次の関係が成立するように行われる。
=(1−a)・Fn-1+a・M ・・・(4)
a=(1/2)(k/4) ・・・(5)
aは忘却係数を表す。なお、フィルタリング後の測定結果「F」を算出する際に、フィルタ係数「a」を調整することによって、測定部13における最新の測定結果「M」及び過去のフィルタリング後の測定結果「Fn-1」の寄与率が調整される。
判定部17は、フィルタリング部16によるフィルタリング後の測定結果を受信することに加えて、測定部13からフィルタリング前の測定結果も受信している。判定部17は、測定部13によって測定された無線品質の測定結果を用いて、移動局UEが圏内に在圏しているか否か(又は圏外であるか否か)を判定する。例えば、待ち受け時(Idle状態)において、判定部17は、上述のフィルタリング部16からではなく、直接、測定部13から測定結果を受信して、圏内/圏外判定を行ってもよい。
判定部17は、測定部13によって測定された無線品質の測定結果を用いて、セルリセレクション又はハンドオーバを行うべきか否かも判定する。例えば、判定部17は、所定期間以上継続して所定条件が満たされている場合に、セルリセレクション又はハンドオーバを行うべきであると判定してもよい。判定の条件は以下の数式により表現されてもよい。なお、所定期間は、「Treselection」と呼ばれてもよい。
(周辺セルからの信号の受信電力)+(Qhyst)>(サービングセルからの信号の受信電力) ・・・(6)
判定部17は、上述のフィルタリング部16から受信したフィルタリング後の測定結果を通知すべきであるか否かを判定する。例えば、判定部17は、所定期間以上長く継続して所定条件が満たされている場合に、上述の測定結果を通知すべきであると判定してもよい。所定条件は以下の数式により表現されてもよい。なお、所定期間は、「Time-to-trigger」と呼ばれてもよい。
(周辺セルからの信号の受信電力)+(ヒステリシス)>(サービングセルからの信号の受信電力) ・・・(7)
通知部18は、判定部17によって測定結果を送信すべきであると判定された場合、その測定結果を無線基地局eNBに通知する。具体的には、通知部18は、物理上りリンク共有チャネルPUSCHを介して、測定結果を無線基地局eNBに対して通知する。なお、測定結果の報告は、メジャーメントレポート(Measurement Report)と呼ばれてもよい。
<3.受信品質を測定する動作例>
図8乃至図11を参照しながら、本発明の実施形態による移動局UEの動作例を説明する。図8は本発明の実施形態による移動局UEにおいて行われる無線品質の測定手順の一例を示す。
ステップS100において、移動局UEは無線品質を測定する。上述したように、移動局UEは、サービングセル及び周辺セル各々に対する無線品質を測定する。
ステップS101において、移動局UEは、サービングセル及び周辺セルのキャリア周波数の周波数位置を確認し、サービングセルと周辺セルのキャリア周波数が同じバンド内に位置するか否かを判定する。同じバンド内に位置していた場合、フローはステップS102に進む。
ステップS102において、移動局UEは、サービングセルのRSSIと周辺セルのRSSIとの間に一定値以上の差分があるか否かを判定する。一定値以上の差分があった場合、フローはステップS103に進む。
ステップS103において、移動局UEは、サービングセルのRSSI及び周辺セルのRSSIを補正する。
ステップS104において、移動局UEは、測定結果をフィルタリングし、品質を測定するフローは終了する。
一方、ステップS101において、サービングセル及び周辺セルのキャリア周波数が同じバンド内に位置しないと判定された場合、フローはステップS104に進み、測定結果がフィルタリングされる。また、ステップS102において、サービングセルのRSSIと周辺セルのRSSIとの間の差分が一定値未満であった場合、フローはステップS104に進み、この場合、補正は行われない。
例えば、移動局UEが、図3に示すようなセル1に在圏し、セル1がサービングセルであるとする。この場合、周辺セルはセル2、3である。この移動局UEは、ステップS101において、キャリア周波数f−fの位置関係に基づいて、サービングセル及び周辺セルの帯域が同じバンド内に或るか否かを判定する。目下の例の場合、キャリア周波数f−fは同じバンド内にあるので、フローはステップS102に進む。移動局UEは、サービングセル1に対するRSSI(RSSI)と周辺セル2、3に対するRSSI(RSSI及びRSSI)とを比較する。サービングセル1に対するRSSIは、中心周波数又はキャリア周波数fの近辺(例えば、6リソースブロック分の周波数範囲内)で測定される。キャリア周波数f付近は、セル2、3のシステム帯域の端にあるので、セル2、3からの信号はかなり弱く、RSSIの内ほとんどがセル1からの信号に起因している。これに対して、キャリア周波数f付近は、セル1のシステム帯域内にあるので、RSSIはセル2からの信号だけでなく、セル1からの信号もかなり含んでいることが予想される。同様に、キャリア周波数f付近は、セル1のシステム帯域内にあるので、RSSIはセル3からの信号だけでなく、セル1からの信号もかなり含んでいることが予想される。従って、セル1からの信号しか含まないRSSIは、セル1及びセル2双方からの信号を含むRSSIと大きく異なることが予想される。また、セル1からの信号しか含まないRSSIは、セル1及びセル3双方からの信号を含むRSSIと大きく異なることも予想される。このため、フローはステップS102からステップS103に進む。そして、ステップS103において、移動局UEは、例えば上記の数式(1)−(3)に従ってサービングセルに対するRSSI(RSSI)を補正する。サービングセル1に対する補正後のRSSIは、RSSI+k・dとなり(k=0〜1)、d=RSSI−RSSI(又はd=RSSI−RSSIで)ある。すなわち、サービングセル1に対する総受信電力RSSIは、増えるように補正され、その結果、サービングセル1に対する受信品質RSRQ(=RSRP/RSSI)は低くなるように補正される。このように、キャリア周波数f付近では見えていないセル2、3からの干渉の影響を、サービングセル1に対する受信品質に適切に反映させることができる。
<4.受信品質に基づいて圏外圏内を判定する動作例>
図9は、移動局UEが圏内であるか又は圏外であるかを判定する手順を示す。
ステップS201において、移動局UEは、サービングセルからの信号の受信電力を測定する。この受信電力は、図8に示す手順に従って測定され、必要に応じて補正され、そしてフィルタリングされることによって求められる。
ステップS202において、移動局UEは、サービングセルからの信号の受信電力が所定閾値Sを下回っているか否かを判定する。
サービングセルからの信号の受信電力が所定閾値Sを下回っていた場合、ステップS203において、移動局UEは、サービングセルからの信号の受信電力が所定閾値Sを下回った回数が所定の回数Nを上回っているか否かを判定する。移動局UEは受信電力が所定閾値を下回った数や上回った数をカウントしている。
カウントした回数が回数Nを上回っていた判定した場合、ステップS204において、移動局UEは、一定期間(例えば、10秒間)の間、サービングセル及び周辺セルからの信号の受信電力が所定閾値Sを下回っているか否かを判定する。
所定閾値Sを上回るセルを検出しなかった場合、ステップS205において、移動局UEは圏外であると判定し、所定閾値Sを上回るセルを検出した場合、移動局UEは圏内であると判定する。
<5.受信品質に基づいてセルリセレクションを行う動作例>
図10は、移動局UEにおいてセルリセレクションを行う手順の一例を示す。
ステップS301において、移動局UEは、サービングセル及び周辺セルからの信号の受信電力を測定する。この受信電力も、図8に示す手順に従って測定され、必要に応じて補正され、そしてフィルタリングされることによって求められる。
ステップS302において、移動局UEは、周辺セルからの信号の受信電力について、以下の数式が満たされているか否かについて判定する。
(周辺セルからの信号の受信電力)+(Qhyst)>(サービングセルからの信号の受信電力)・・・(8)
数式(8)が満たされていると判定された場合、ステップS303において、移動局UEは、該当する周辺セルへ在圏するようにセルリセレクションを行う。
<6.受信品質に基づいてハンドオーバを行う動作例>
図11は、移動局UEにハンドオーバを行う手順の一例を示す。
ステップS401において、移動局UEは、サービングセル及び周辺セルからの信号の受信電力を測定する。この受信電力も、図8に示す手順に従って測定され、必要に応じて補正され、そしてフィルタリングされることによって求められる。
ステップS402において、移動局UEは、周辺セルからの信号の受信電力について、以下の数式が満たされているか否かを判定する。
(周辺セルからの信号の受信電力)+(ヒステリシス)>(サービングセルからの信号の受信電力)・・・(9)
数式(9)が満たされていると判定された場合、移動局UEは、上述の測定結果を報告するためのイベントを、ネットワークに通知する。LTE方式の場合、このイベントは「イベント(Event)A3」と呼ばれる。
ここで、以下の数式(10)及び(11)によって算出された値が、信号の受信電力(無線品質)Fに使用されるものとする。具体的には、上位レイヤは、移動局UEが物理レイヤによる測定値に対して数式(10)に示すフィルタリング処理(L3 Filtering)を行うように通知する。
=(1−a)・Fn-1+a・M・・・(10)
a=1/2(k/4)・・・(11)
数式(11)におけるフィルタ係数「k」の値は、無線基地局eNBから移動局UEに対して事前に通知されている。数式(10)において、「n」は、測定タイミングを指定するインデックスであり、「F」は、フィルタリング後の測定結果であり、「Fn-1」は、1つ前の時点の測定タイミングにおけるフィルタリング後の測定結果であり、「M」は、測定部における測定結果である。
ステップS403において、ネットワークは、イベントA3の報告を受信すると、その報告を行った移動局UEが、イベントA3で示されているセルにハンドオーバすべきであることを決定する。
なお、上述の実施形態に係る移動通信システムでは、1種類の無線品質に対する判定基準が用いられたが、複数種類の無線品質に対する判定基準が用いられてもよい。
<7.実施形態による作用効果>
本発明の実施形態による移動通信システムによれば、移動局UEは、システム帯域内において他セルからの干渉が周波数帯域により差分がある場合であっても、無線品質を適切に測定することが可能となる。移動局UEが適切なタイミングでネットワークに対して適切な測定結果を報告することによって、通信断を起こすことなく通信を継続することができ、ネットワークにおける負荷や、移動局UEの消費電流の抑制、更にはユーザの利便性を向上させることができる。
以上に述べた本実施形態の特徴は、以下のように表現されていてもよい。
本実施形態による移動局UEは、無線基地局eNBと通信する移動局UEであって、移動局UEにおけるサービングセル及び周辺セルの無線品質を測定する測定部13と、キャリア周波数を管理するキャリア周波数管理部11と、前記キャリア周波数管理部11からの情報に基づき前記測定部13から通知された測定結果を比較する測定結果比較部14と、前記測定結果比較部からの情報に基づき測定結果を補正する測定結果補正部15とを具備し、測定結果補正部15は、パラメータ取得部12から取得したキャリア周波数を用いて、測定結果比較部14によって通知された情報に基づき、測定結果補正部15にて、測定結果の補正を実施するように構成されている。
上記移動局UEにおいて、測定部13によって測定された無線品質の測定結果を用いて、圏内であるか或いは圏外であるかを判定する判定部17が、更に備わっていてもよい。
上記移動局UEにおいて、測定部13によって測定された無線品質の測定結果を用いて、セルリセレクションを行うべきか否かを判定する判定部17が、更に備わっていてもよい。
上記移動局UEにおいて、所定係数を用いて、測定部13によって測定された無線品質の測定結果をフィルタリングするフィルタリング部16と、フィルタリングされた測定結果を通知すべきであるか否かを判定する判定部17とが、更に備わっていてもよい。
本実施形態による移動通信方法は、移動局におけるサービングセル及び周辺セルの無線品質を測定する工程を有し、前記工程により求められた測定結果を、サービングセル及び周辺セルのキャリア周波数及び測定結果に基づいて、測定結果を補正する。
上述の無線基地局eNB及び移動局UEの動作は、ハードウェアによって実現されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実現されてもよいし、両者の組み合わせによって実現されてもよい。ソフトウェアモジュールは、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM等のような任意の記憶媒体に設けられてもよい。そのような記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体に情報を読み書きできるように、プロセッサに接続されている。また、記憶媒体は、プロセッサに集積されていてもよい。更に、記憶媒体及びプロセッサは、特定用途向け集積回路(ASIC))内に設けられていてもよい。ASICは、無線基地局eNB及び移動局UE内に設けられていてもよい。記憶媒体及びプロセッサは、ディスクリートコンポーネントとして無線基地局eNB及び移動局UE内に設けられていてもよい。
以上本発明は特定の実施例を参照しながら説明されてきたが、それらは単なる例示に過ぎず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。例えば、本発明は、複数のシステム帯域幅の内の何れかを用いて通信を行う適切な如何なる移動通信システムに適用されてもよい。発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてもよい。また、発明の理解を促すため具体的な数式を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数式は単なる一例に過ぎず、同様な結果をもたらす他の数式が使用されてもよい。上記の説明における項目の区分けは本発明に本質的ではなく、2以上の項目に記載された事項が必要に応じて組み合わせて使用されてよいし、ある項目に記載された事項が、別の項目に記載された事項に(矛盾しない限り)適用されてよい。機能ブロック図における機能部又は処理部の境界は必ずしも物理的な部品の境界に対応するとは限らない。複数の機能部の動作が物理的には1つの部品で行われてもよいし、あるいは1つの機能部の動作が物理的には複数の部品により行われてもよい。本発明は上記実施例に限定されず、本発明の精神から逸脱することなく、様々な変形例、修正例、代替例、置換例等が本発明に包含される。
以下、本発明の具体的な実施形態を例示的に列挙する。
(付記項1)
無線基地局と通信する移動局であって、
前記無線基地局からサービングセル及び周辺セルのキャリア周波数を取得するように構成されているパラメータ取得部を具備し、
前記移動局におけるサービングセル及び周辺セルの無線品質を測定するように構成されている測定部を具備し、
前記パラメータ取得部により取得されたキャリア周波数を管理するキャリア周波数管理部を具備し、
前記キャリア周波数管理部に指示に基づき、前記測定部より通知された測定結果を比較する測定結果比較部を具備し、
前記測定結果比較部からの情報に基づき、前記測定部より通知された測定結果を補正する測定結果補正部を具備し、
前記測定結果補正部は、前記キャリア周波数と測定結果比較結果に応じて、測定結果を補正するように構成されていることを特徴とする移動局。
(付記項2)
前記測定部によって測定された前記無線品質の測定結果を用いて、圏内であるか或いは圏外であるかについて判定するように構成されている判定部を更に具備することを特徴とする付記項1に記載の移動局。
(付記項3)
前記測定部によって測定された前記無線品質の測定結果を用いて、セルリセレクションを行うべきか否かについて判定するように構成されている判定部を更に具備することを特徴とする付記項1に記載の移動局。
(付記項4)
所定係数を用いて、前記測定部によって測定された前記無線品質の測定結果をフィルタリングするように構成されているフィルタリング部と、
フィルタリングされた前記測定結果を通知すべきであるか否かについて判定するように構成されている判定部とを更に具備することを特徴とする付記項1に記載の移動局。
(付記項5)
移動局における無線基地局からサービングセル及び周辺セルのキャリア周波数を取得する工程を有し、サービングセル及び周辺セルの無線品質を測定する工程を有し、前記キャリア周波数を管理する工程と前記工程により求められた測定結果を比較する工程とを有し、
前記工程において、測定結果の比較結果に応じて、測定結果を補正することを特徴とする移動通信方法。
11 パラメータ取得部
12 キャリア周波数管理部
13 測定部
14 測定比較部
15 測定結果補正部
16 フィルタリング部
17 判定部
18 通知部

Claims (6)

  1. 無線基地局と通信する通信端末であって、
    所定の複数のシステム帯域幅の内の何れかが使用されているサービングセル及び該所定の複数のシステム帯域幅の内の何れかが使用されている周辺セルの各々におけるキャリア周波数を示す周波数情報を前記無線基地局から取得する情報取得部と、
    前記サービングセルに対する第1の無線品質及び前記周辺セルに対する第2の無線品質を測定し、前記第1及び第2の無線品質の測定値の差分を求める測定部と、
    前記サービングセル及び前記周辺セル各々におけるキャリア周波数が所定の関係を満たし、かつ前記差分が所定値以上であった場合に、該差分が小さくなるように前記無線品質の測定値を補正する補正部と
    を有し、前記所定の関係は、前記サービングセル及び前記周辺セルのキャリア周波数は互いに異なっているが同一バンド内に含まれることである、通信端末。
  2. 前記補正部により補正された無線品質の測定値を平均化するフィルタリング部を更に有する請求項1記載の通信端末。
  3. 前記フィルタリング部からの測定値を用いて、当該通信端末が通信システムの圏内又は圏外に存在することを判定する判定部を更に有する、請求項2記載の通信端末。
  4. 前記フィルタリング部からの測定値を用いて、当該通信端末が在圏セルを変更すべきか否かを判定する判定部を更に有する、請求項2又は3に記載の通信端末。
  5. 前記測定部は、前記サービングセルにおけるキャリア周波数を含む一部の帯域幅において前記第1の無線品質を測定し、かつ前記周辺セルにおけるキャリア周波数を含む一部の帯域幅において前記第2の無線品質を測定する、請求項1ないし4の何れか1項に記載の通信端末。
  6. 無線基地局と通信する通信端末が行う測定方法であって、
    所定の複数のシステム帯域幅の内の何れかが使用されているサービングセル及び該所定の複数のシステム帯域幅の内の何れかが使用されている周辺セルの各々におけるキャリア周波数を示す周波数情報を前記無線基地局から取得するステップと、
    前記サービングセルに対する第1の無線品質及び前記周辺セルに対する第2の無線品質を測定し、前記第1及び第2の無線品質の測定値の差分を求めるステップと、
    前記サービングセル及び前記周辺セル各々におけるキャリア周波数が所定の関係を満たし、かつ前記差分が所定値以上であった場合に、該差分が小さくなるように前記無線品質の測定値を補正するステップと
    を有し、前記所定の関係は、前記サービングセル及び前記周辺セルのキャリア周波数は互いに異なっているが同一バンド内に含まれることである、測定方法。
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