JP2014034955A - 排気冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シール部材を高温の排気ガスから遮断してシール性能のロバスト性を向上することができるとともに、熱膨張やエンジンの振動によるEGRクーラコアの振れを抑制することができる排気冷却装置を提供する。
【解決手段】EGRクーラコアハウジング59、60の外周側には、冷却水出口通路30を内部通路34やハウジング部31の外部から液密的に仕切るシール部材63、64が装着され、EGRパイプフランジ51、52と配管接続部43、44との間には、内部通路34やEGRパイプ36、37の内部をハウジング部31の外部から気密的に遮断するEGRパイプガスケット55、56が装着され、EGRパイプガスケット55、56には、EGRクーラコアハウジング59、60とEGRパイプフランジ51、52との間で弾性的に圧縮され、内部通路34を通過する排気ガスを63、64から遮断する弾性ガスシール部55a、56aが設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用内燃機関の排気再循環装置に設けられた排気冷却装置に関する。
従来、排気冷却装置は、一般に、ハウジング内のEGRクーラコアに排気ガス(EGRガス、還流排気ガス)を通し、ハウジングとEGRクーラコアの間に導いた冷却水とEGRクーラコア内を通る排気ガスとの間で熱交換させることにより、吸気側に還流する排気ガスを冷却するようになっている。
従来のこの種の排気冷却装置としては、例えば、鋼鉄、ステンレス鋼、プラスチックまたはセラミックスからなる第1部品と、アルミニウムからなる第2部品と、を備え、第1部品および第2部品を、接合領域において摩擦撹拌溶接接合によって互いに堅く接合したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−78084号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたものは、第1部品としてのEGRクーラコアをステンレス鋼から構成し、第2部品としてのハウジングをアルミニウムから構成したような場合に、異種金属間の熱膨張率の差異によって双方の接合部に金属疲労が生じるため、接合部のシール性能のロバスト性が低下してしまうという問題があった。
一方、EGRクーラコアとハウジングとを溶接ではなくОリング等のシール部材によってシールする構成を用いることにより、金属疲労によるシール性能のロバスト性の低下を回避し得るが、この場合、シール部材として一般的に用いられるゴム材が高温の排気ガスに晒されて劣化してしまうという問題があった。
本発明は、上述のような従来技術の問題に鑑みてなされたものであり、シール部材を高温の排気ガスから遮断してシール性能のロバスト性を向上することができるとともに、熱膨張やエンジンの振動によるEGRクーラコアの振れを抑制することができる排気冷却装置を提供するものである。
本発明に係る排気冷却装置は、上記課題の解決のため、(1)排気再循環可能な内燃機関の排気ガスを吸気側に還流させる内部通路を有するEGRクーラコアと、前記EGRクーラコアを内方に収納して該EGRクーラコアとの間に冷却水通路を形成するとともに、前記排気ガスの還流方向における前記EGRクーラコアの上流側および下流側のうち少なくとも一方側に配管接続部を有するハウジングと、前記ハウジングの前記配管接続部に接続された接続端部を有するEGRパイプと、を備えた排気冷却装置であって、前記EGRクーラコアが、前記EGRパイプの前記接続端部側に対向する対向端部を有し、該対向端部の外周側には、前記冷却水通路を前記内部通路および前記ハウジングの外部から液密的に仕切るシール部材が装着されており、前記EGRパイプの前記接続端部と前記ハウジングの前記配管接続部との間には、前記内部通路および前記EGRパイプの内部を前記ハウジングの外部から気密的に遮断するガスケット部材が装着され、該ガスケット部材には、前記EGRクーラコアの前記対向端部と前記EGRパイプの前記接続端部との間で弾性的に圧縮され、前記内部通路を通過する排気ガスを前記シール部材から遮断する弾性ガスシール部が設けられているものから構成されている。
この構成により、ガスケット部材の弾性ガスシール部によりシール部材を高温の排気ガスから遮断でき、シール部材が排気ガスに晒されてシール性能が劣化することを防止することができる。
また、弾性ガスシール部がEGRクーラコアの対向端部とEGRパイプの接続端部との間で弾性的に圧縮される構造であることにより、EGRクーラコアがハウジング内で弾性的に支持されることとなるため、EGRクーラコアの熱膨張や内燃機関の振動によるEGRクーラコアの振れを抑制することができる。
したがって、シール部材を高温の排気ガスから遮断してシール性能のロバスト性を向上することができるとともに、熱膨張やエンジンの振動によるEGRクーラコアの振れを抑制することができる排気冷却装置を提供することができる。
上記(1)に記載の排気冷却装置においては、(2)前記EGRクーラコアの上流側および下流側の一方側に、前記EGRパイプの前記接続端部に代えて、前記EGRクーラコアに連結されて前記内部通路を通過する前記排気ガスの流量を可変制御するとともに、その一部が前記冷却水通路を通過する冷却水に接触するEGRバルブを備え、前記EGRクーラコアの上流側および下流側の他方側に、前記シール部材および前記弾性ガスシール部が配置されることが好ましい。
この構成により、内燃機関の運転時に、EGRバルブを冷却水通路を通過する冷却水で冷却できるとともに、低温時はEGRバルブの凍結を防止することができる。
上記(1)または(2)に記載の排気冷却装置においては、(3)前記ハウジングは、前記EGRクーラコアの前記内部通路の上流側および下流側に位置する上流側および下流側の接続穴を有するとともに、該上流側および下流側の接続穴の内周壁面をそれぞれ複数に分割可能な複数のハウジング分割体で構成されていることが好ましい。
この構成により、冷却水との接触面積増大のためにEGRクーラコアの形状を湾曲させたり大型化しても、ハウジングを分割してEGRクーラコアをハウジング内に組み付けることができるため、冷却能力を高めることができる。
上記(1)〜(3)に記載の排気冷却装置においては、(4)前記シール部材は、ゴム弾性を有する素材を含んで構成されていることが好ましい。
この構成により、シール部材がゴム弾性を有する素材から構成されていても、シール部材が排気ガスの熱により劣化することを防止することができる。
上記(1)〜(4)に記載の排気冷却装置においては、(5)前記ガスケット部材の前記弾性ガスシール部は、前記EGRクーラコアの前記対向端部と前記EGRパイプの前記接続端部とが対向する方向に伸縮可能な蛇腹状に形成されていることが好ましい。
この構成により、弾性ガスシール部を伸縮可能な蛇腹状に形成することで、弾性ガスシール部にスプリングのような弾性を与えることができる。
上記(1)〜(5)に記載の排気冷却装置においては、(6)前記EGRクーラコアの前記対向端部は、前記EGRクーラコアの本体部分から放射外方に突出する環状凸形状をなしており、前記ガスケット部材の前記弾性ガスシール部は、前記環状凸形状の前記対向端部の一側面と前記EGRパイプの前記接続端部との間で圧縮されていることが好ましい。
この構成により、EGRクーラコアの対向端部を放射外方に突出する環状凸形状としたことにより、弾性ガスシール部に対する対向端部の接触面積を十分に安定して確保できるので、弾性ガスシール部によって、内部通路を通過する排気ガスをシール部材から確実に遮断することができる。
本発明によれば、シール部材を高温の排気ガスから遮断してシール性能のロバスト性を向上することができるとともに、熱膨張やエンジンの振動によるEGRクーラコアの振れを抑制することができる排気冷却装置を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る排気冷却装置の概略構成を示す上面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る排気冷却装置の他の例の概略構成を示す上面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る排気冷却装置のハウジングへのEGRクーラコアの取付け状態を示す断面図であり、図1のA−A矢視断面図である。 (a)、(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る排気冷却装置の弾性ガスシール部の形状を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る排気冷却装置の概略構成を示す上面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る排気冷却装置のハウジングへのEGRクーラコアの取付け状態を示す断面図であり、図5のA−A矢視断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る排気冷却装置のハウジングを示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係る排気冷却装置のハウジングを示す正面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る排気冷却装置のハウジングの下側分割体を示す斜視図である。 (a)、(b)は、本発明の第3の実施の形態に係る排気冷却装置のEGRクーラコアの形状を示す断面図である。 (a)、(b)は、本発明の第3の実施の形態に係る排気冷却装置の弾性ガスシール部およびEGRクーラコアハウジングの構成を示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る排気冷却装置のシリンダブロックへの取り付け態様を示す側面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る排気冷却装置が取り付けられるシリンダブロックの斜視図である。 (a)、(b)は、本発明の第3の実施の形態に係る排気冷却装置のハウジングを示す斜視図および側面図である。 (a)は、本発明の第4の実施の形態に係る排気冷却装置のEGRクーラコアの形状を示す上面図であり、(b)は(a)のB−B矢視断面図である。 (a)は、本発明の第4の実施の形態に係る排気冷却装置のEGRクーラコアの形状の他の例を示す上面図であり、(b)は(a)のB−B矢視断面図である。 (a)は、本発明の第4の実施の形態に係る排気冷却装置のEGRクーラコアの形状の他の例を示す上面図であり、(b)は(a)のB−B矢視断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施の形態)
図1〜図4は、本発明の第1の実施の形態に係る排気冷却装置を示している。
図1において、EGRクーラ23(排気冷却装置)は、多気筒のエンジン10(内燃機関)に、EGR装置20(排気再循環装置)の一部として実装されている。
エンジン10は、エンジン10の排気の一部を排気マニホールド14側から吸気マニホールド13側に還流させ再循環させるEGR装置20を備えている。
EGR装置20は、排気マニホールド14内の排気通路14aと吸気マニホールド13内の吸気通路13aとを連通させる排気還流用のEGRガス通路21(排気還流通路)を有している。
EGRガス通路21の途中には、EGRガス通路21を通って還流する排気を冷却する排気冷却装置としてのEGRクーラ23が設けられている。なお、EGRガス通路21の途中には、排気還流量を調整する図示しない電磁式のEGRバルブ(排気還流バルブ)が設けられている。
EGRガス通路21は、エンジン10の排気通路14a側から吸気通路13a側に排気の一部を還流させる排気還流通路であり、そのEGRガス通路21の一部の区間がEGRクーラ23中の排気ガス(EGRガス、還流排気ガス)の冷却通路となっている。
EGRクーラ23は、アルミダイカスト合金等からなるシリンダヘッド12の端部に、このシリンダヘッド12の一部位として一体的に形成されたハウジング部31に設けられている。換言すると、図1において、EGRクーラ23は、シリンダヘッド12を筺体(ハウジング)として、このシリンダヘッド12の内部に配置されている。EGRクーラ23は、このハウジング部31の内部において、冷却水と排気通路14a側からの排気ガスとの間で熱交換をさせる熱交換器となっており、この熱交換により排気ガスを冷却するようになっている。
具体的には、ハウジング部31は、シリンダヘッド12の内部を通過する冷却水の下流側の端部に形成されており、シリンダヘッド12の高さ方向および短手方向の幅においてシリンダヘッド12と略同等の幅を有する比較的大きな凹状をなしている。ハウジング部31には、冷却水を排出するウォータアウトレット72が一体的に設けられている。
これにより、ハウジング部31の内部には、シリンダヘッド12内の各部を冷却した冷却水をウォータアウトレット72から図示しないウォータポンプ側に流出させる比較的容積の大きい略直方体形状の冷却水出口通路30(図3参照)が形成されている。
なお、図2に示すように、EGRクーラ23は、シリンダヘッド12の端部にこのシリンダヘッド12とは別体で形成されたヘッドリヤハウジング32の内部において冷却水と排気通路14a側からの排気ガスとの間で熱交換をさせて排気ガスを冷却する熱交換器であってもよい。
すなわち、EGRクーラ23の筺体としては、図1のようなシリンダヘッド12と一体構造のハウジング部31に代えて、図2のようなシリンダヘッド12と別体構造のヘッドリヤハウジング32を用いることができる。ヘッドリヤハウジング32は、ボルト等によってシリンダヘッド12に固定されており、冷却水が通過する内部空間がシリンダヘッド12の内部空間と連通している。
以下、図1のハウジング部31の内部構成について説明する。なお、図2のヘッドリヤハウジング32の内部もハウジング部31と同様に構成されている。
図3に示すように、ハウジング部31には、排気ガスを通すEGRクーラコア33が、冷却水出口通路30における冷却水の通過方向に直交する方向に向けた姿勢で収容されている。
このEGRクーラコア33は、ハウジング部31に対し線膨張係数が小さい素材、例えばステンレス鋼からなるパイプで構成されており、冷却水出口通路30における冷却水の流通方向である図1〜図3中の左右方向(右から左への向き)に対して略直交する上下方向に延在している。
また、EGRクーラコア33は、その内周側にエンジン10のEGRガス通路21の一部となる内部通路34を形成するとともに、その外周側で冷却水出口通路30中の冷却水に接触するように、その軸方向の両端側でハウジング部31に支持されている。
なお、EGRガス通路21のうち内部通路34より排気通路14a側の通路部分21aは、排気マニホールド14とハウジング部31との間に介装された排気側のEGRパイプ36によって形成されている。
また、EGRガス通路21のうち内部通路34より吸気通路13a側の通路部分21bは、吸気マニホールド13とハウジング部31との間に介装された吸気側のEGRパイプ37によって形成されている。
EGRパイプ36、37のハウジング部31側の端部には、フランジ形状のEGRパイプフランジ51、52がそれぞれ設けられている。
また、図3に示すように、ハウジング部31には、それらEGRパイプ36、37のEGRパイプフランジ51、52を締結するための複数のボルト穴部41が形成されている。
ハウジング部31のボルト穴部41が形成された部位は、EGRパイプフランジ51、52をボルト締結によりハウジング部31に接続するための配管接続部43、44となっており、この配管接続部43、44には接続穴45、46が形成されている。
EGRパイプフランジ51、52と配管接続部43、44との間には、ステンレス鋼等の金属からなるEGRパイプガスケット55、56が設けられている。
EGRパイプガスケット55、56は、EGRパイプフランジ51、52が配管接続部43、44にボルト締結された状態で、これらEGRパイプフランジ51、52と配管接続部43、44に挟持されることにより位置が固定されるとともに、EGRパイプフランジ51、52と配管接続部43、44との間をシールしている。
EGRパイプガスケット55、56は、全体として円環状に形成されており、その中心部には、蛇腹状に形成されることでEGRクーラコア33の側に向って弾性変形可能な弾性ガスシール部55a、56aを有している。
弾性ガスシール部55a、56aは、軸長の短い略円筒状をなし、EGRクーラコア33の端部33aまたは33bの周りでEGRクーラコア33の径方向に凹凸をなすように断面が湾曲する蛇腹状に形成されたスプリング構造を有しており、EGRパイプガスケット55、56の中心部に一体的に設けられている。
この弾性ガスシール部55a、56aは、後述するEGRクーラコアハウジング59、60側に対向する面がEGRクーラコアハウジング59、60にそれぞれ弾性的に圧接されている。
ここで、弾性ガスシール部55a、56aは、EGRクーラコア33がハウジング部31との熱膨張差によってハウジング部31に対し伸縮するとき、その伸縮に応じてEGRクーラコア33の伸縮方向(本実施の形態では軸線方向と一致する方向)に変形することにより、EGRクーラコア33やハウジング部31に熱膨張差に伴う応力が生じることを抑制するようになっている。
また、弾性ガスシール部55a、56aは、EGRクーラコア33をハウジング部31内で弾性的に支持することにより、EGRクーラコア33に生じる振動を抑制するようになっている。
なお、弾性ガスシール部55a、56aの形状は、図3に示す形状に限定されるものではない。例えば、弾性ガスシール部55aの形状は、図4(a)に示す断面上で湾曲部を2つ有する構成であっても、また、図4(a)に示す断面上で湾曲部を1つ有する構成であってもよい。
すなわち、弾性ガスシール部55a、56aは、少なくとも1回の折返し形状を有し波形に湾曲した断面の蛇腹状をなすことにより、弾性変形可能なスプリング構造を備えるようになっている。また、弾性ガスシール部55a、56aを有するEGRパイプガスケット55、56は、ステンレス鋼に限らず、耐熱性やばね性を持ち得る素材から構成することができる。
一方、EGRクーラコア33は、その少なくとも一方側の端部、例えば両側の端部33a、33bに、EGRパイプ36、37のEGRパイプフランジ51、52側に対向するEGRクーラコアハウジング59、60を有している。
このEGRクーラコアハウジング59、60の外周側には、冷却水出口通路30を内部通路34およびハウジング部31の外部から液密的に仕切るシール部材63、64が装着されている。
EGRクーラコアハウジング59、60は、EGRクーラコア33の本体部分から放射外方に突出する環状凸形状をなしており、本実施の形態では、断面が略コの字状の円環状に形成されている。
そして、EGRパイプガスケット55、56の弾性ガスシール部55a、56aは、EGRクーラコアハウジング59、60の一側面とEGRパイプ36、37のEGRパイプフランジ51、52との間で圧縮されている。
EGRクーラコアハウジング59、60は、その内周部においてEGRクーラコア33に溶接またはロウ付けにより接合され、その外周部においてシール部材63、64が装着されている。
このように、EGRクーラコアハウジング59、60の断面を略コの字状としたことにより、EGRクーラコア33の熱がEGRクーラコアハウジング59、60を介してシール部材63、64に伝達されることが抑制される。
EGRクーラコアハウジング59、60の外周部には、シール部材63、64が装着される凹部が形成されている。EGRクーラコア33は、両端にEGRクーラコアハウジング59、60が固定され、さらにEGRクーラコアハウジング59、60の外周部にシール部材63、64が装着された状態で、ハウジング部31内への組み付けが行われる。シール部材63、64としては、ゴム材からなる環状のОリングまたはゴムガスケットを用いることができる。
具体的には、ハウジング部31の接続穴45、46の一方が他方に対して大径に形成されており、接続穴45、46のうち大径側の方を入口として、EGRクーラコア33にEGRクーラコアハウジング59、60を固定およびシール部材63、64を装着した組立体を挿入することにより、ハウジング部31内へのEGRクーラコア33の組み付けが行われる。
図3において、接続穴45の径であるφaは、接続穴46の径であるφbより大きく形成されており、接続穴45を入口としてEGRクーラコア33の組み付けが行われる。また、接続穴45と接続穴46の径の差異に対応させるため、EGRクーラコアハウジング59およびシール部材63は、EGRクーラコアハウジング60およびシール部材64より大径に形成されている。
ハウジング部31内へのEGRクーラコア33の組み付けの際には、組み付け作業者は、EGRクーラコア33にEGRクーラコアハウジング59、60を固定およびシール部材63、64を装着した組立体を、入口側である大径に形成された接続穴45に概ね挿入した状態で、奥側のシール部材64がEGRクーラコアハウジング60に正しく装着された状態を維持したままEGRクーラコアハウジング60と接続穴46との間をシールしているか否かを、接続穴45とEGRクーラコア33の隙間から目視で確認して、組み付けを行う。
本実施の形態では、接続穴45の径であるφaは、接続穴46の径であるφbより大きく形成されているため、接続穴45からの目視によるシール部材64の設置状態の確認が容易となるので、ハウジング部31内へのEGRクーラコア33の組み付け作業の確実性が向上し、結果としてシール性能のロバスト性が向上する。
次に、その作用について説明する。
上述のように構成された本実施の形態のEGRクーラ23およびEGR装置20においては、エンジン10の運転中に高温の排気ガスがEGRクーラコア33を通るときには、EGRクーラコア33が冷却水を通すハウジング部31に対し熱膨張差により伸長する。このとき、ハウジング部31とEGRクーラコア33との間に介在する弾性ガスシール部55a、56aが、そのEGRクーラコア33の伸長分を吸収するように軸方向に圧縮され、収縮する。
一方、EGRクーラコア33が冷却水出口通路30内の冷却水により冷却されてハウジング部31に対し収縮するときには、ハウジング部31とEGRクーラコア33との間で弾性ガスシール部55a、56aがそのEGRクーラコア33の収縮分を吸収するように弾性回復し、伸長する。
このため、EGRクーラコア33およびハウジング部31には、熱膨張差に起因する大きな熱応力が生じることがない。
また、EGRクーラコア33が、EGRパイプガスケット55、56の弾性ガスシール部55a、56aによりハウジング部31に弾性的に支持されているため、EGRクーラコア33の振動を抑制することができる。
また、EGRパイプガスケット55、56の弾性ガスシール部55a、56aとEGRクーラコア33のEGRクーラコアハウジング59、60との圧接により、EGRクーラコア33の内部から高温の排気ガスがシール部材63、64の側に漏えいすることが防止されるため、シール部材63、64が高温の排気ガスから遮断され、シール性能のロバスト性を向上することができる。また、弾性ガスシール部55a、56aがEGRクーラコア33のEGRクーラコアハウジング59、60とEGRパイプ36、37の接続端部との間で弾性的に圧縮される構造であることにより、EGRクーラコア33がハウジング部31内で弾性的に支持されることとなるため、EGRクーラコア33の熱膨張やエンジン10の振動によるEGRクーラコア33の振れを抑制することができる。
以上のように、本実施の形態では、EGRクーラコア33が、EGRパイプ36、37のEGRパイプフランジ51、52側に対向するEGRクーラコアハウジング59、60を有し、このEGRクーラコアハウジング59、60の外周側には、冷却水出口通路30を内部通路34およびハウジング部31の外部から液密的に仕切るシール部材63、64が装着されており、EGRパイプ36、37のEGRパイプフランジ51、52とハウジング部31の配管接続部43、44との間には、内部通路34およびEGRパイプ36、37の内部をハウジング部31の外部から気密的に遮断するEGRパイプガスケット55、56が装着され、このEGRパイプガスケット55、56には、EGRクーラコア33のEGRクーラコアハウジング59、60とEGRパイプ36、37のEGRパイプフランジ51、52との間で弾性的に圧縮され、内部通路34を通過する排気ガスを63、64から遮断する弾性ガスシール部55a、56aが設けられている。
この構成により、EGRパイプガスケット55、56の弾性ガスシール部55a、56aによりシール部材63、64を高温の排気ガスから遮断でき、シール部材63、64が排気ガスに晒されてシール性能が劣化することを防止することができる。
また、弾性ガスシール部55a、56aがEGRクーラコア33のEGRクーラコアハウジング59、60とEGRパイプ36、37の接続端部との間で弾性的に圧縮される構造であることにより、EGRクーラコア33がハウジング部31内で弾性的に支持されることとなるため、EGRクーラコア33の熱膨張やエンジン10の振動によるEGRクーラコア33の振れを抑制することができる。
したがって、シール部材63、64を高温の排気ガスから遮断してシール性能のロバスト性を向上することができるとともに、熱膨張やエンジン10の振動によるEGRクーラコア33の振れを抑制することができる。
また、本実施の形態では、シール部材63、64は、ゴム弾性を有する素材を含んで構成されている。
この構成により、シール部材63、64がゴム弾性を有する素材から構成されていても、シール部材63、64が排気ガスの熱により劣化することを防止することができる。
また、本実施の形態では、EGRパイプガスケット55、56の弾性ガスシール部55a、56aは、EGRクーラコア33のEGRクーラコアハウジング59、60とEGRパイプ36、37のEGRパイプフランジ51、52とが対向する方向に伸縮可能な蛇腹状に形成されている。
この構成により、弾性ガスシール部55a、56aを伸縮可能な蛇腹状に形成することで、弾性ガスシール部55a、56aにスプリングのような弾性を与えることができる。
また、本実施の形態では、EGRクーラコア33のEGRクーラコアハウジング59、60は、EGRクーラコア33の本体部分から放射外方に突出する環状凸形状をなしており、EGRパイプガスケット55、56の弾性ガスシール部55a、56aは、環状凸形状のEGRクーラコアハウジング59、60の一側面とEGRパイプ36、37のEGRパイプフランジ51、52との間で圧縮されている。
この構成により、EGRクーラコアのEGRクーラコアハウジング59、60を放射外方に突出する環状凸形状としたことにより、弾性ガスシール部55a、56aに対するEGRクーラコアハウジング59、60の接触面積を十分に安定して確保できるので、弾性ガスシール部55a、56aによって、内部通路34を通過する排気ガスをシール部材63、64から確実に遮断することができる。
(第2の実施の形態)
図5、図6は、本発明の第2の実施の形態に係る排気冷却装置の要部の構成を示している。なお、第1の実施の形態と同一または類似の構成要素については第1の実施の形態と同一の符号を用い、第1の実施の形態との相違点についてのみ以下に述べる。
図5に示すように、本実施の形態では、EGRパイプ37の端部には、第1の実施の形態のEGRパイプフランジ52に代わって、EGRクーラコア33を通過する排気ガスの流量を制御するEGRバルブ80が設けられている。
図6に示すように、EGRバルブ80は、ボルト74によりハウジング部31に固定されるフランジ部81と、このフランジ部81内に設けられたバルブ本体82と、バルブ本体82が開いているときに排気ガスをEGRパイプ37側に排出する排出口83と、バルブ本体82を開閉する電磁ソレノイド84およびスプリング85とを備えている。
EGRクーラコア33とEGRバルブ80は、これらEGRクーラコア33とEGRバルブ80の双方に固定されたEGRバルブ連結ハウジング86によって一体的に構成されている。
具体的には、EGRクーラコア33とEGRバルブ連結ハウジング86の間、および、EGRバルブ80とEGRバルブ連結ハウジング86の間は、溶接またはロウ付け等によって接合されている。
また、EGRバルブ80のフランジ部81とハウジング部31との間には、EGRパイプガスケット57が設けられている。EGRパイプガスケット57は、ステンレス鋼等の金属から構成されており、EGRバルブ80のフランジ部81とハウジング部31との間を液密的に遮断している。
すなわち、EGRパイプガスケット57は、冷却水がEGRバルブ80のフランジ部81とハウジング部31との間から漏洩することを防止する水シールの役割を果たす。
本実施の形態でも、ハウジング部31の接続穴45、46の一方は他方に対して大径に形成されており、接続穴45、46のうち大径側の方を入口として、EGRクーラコア33にEGRクーラコアハウジング59とEGRバルブ80を固定およびシール部材63を装着した組立体を挿入することにより、ハウジング部31内へのEGRクーラコア33の組み付けが行われる。
図6において、接続穴46の径であるφbは、接続穴45の径であるφaより大きく形成されており、接続穴46を入口としてEGRクーラコア33を挿入することで組み付けが行われる。
本実施の形態では、EGRクーラコア33にEGRクーラコアハウジング59とEGRバルブ80を固定およびシール部材63を装着してなる組立体を接続穴46に挿入することにより、ハウジング部31内へのEGRクーラコア33の組み付けが行われるため、EGRバルブ80を含めた組立体を一度にハウジング部31に組み付けることができ、組み付け作業性を向上することができる。
また、接続穴46の径であるφbは、接続穴45の径であるφaより大きく形成されているため、接続穴46からの目視によるシール部材63の設置状態の確認が容易となるので、ハウジング部31内へのEGRクーラコア33の組み付け作業の確実性が向上し、結果としてシール性能のロバスト性が向上する。
また、EGRバルブ80がハウジング部31を通過する冷却水に晒される構造であるため、エンジン10の運転中において、EGRバルブ80の高温化を防止できるとともに、低温時でのEGRバルブ80の凍結を防止することができる。
以上のように、本実施の形態では、EGRクーラコア33の上流側および下流側の一方側に、EGRパイプ37のEGRパイプフランジ52に代えて、EGRクーラコア33に連結されて内部通路34を通過する排気ガスの流量を可変制御するとともに、その一部が冷却水出口通路30を通過する冷却水に接触するEGRバルブ80を備え、EGRクーラコア33の上流側および下流側の他方側に、シール部材63および弾性ガスシール部55aが配置されたものから構成されている。
この構成により、エンジン10の運転時に、EGRバルブ80を冷却水出口通路30を通過する冷却水で冷却できるとともに、低温時はEGRバルブ80の凍結を防止することができる。
(第3の実施の形態)
図7〜図14は、本発明の第3の実施の形態に係る排気冷却装置の要部の構成を示している。
図7に示すように、本実施の形態では、EGRクーラ23の筺体として、シリンダヘッド12と別体構造のヘッドリヤハウジング32を用いている。また、図7、図8、図9に示すように、ヘッドリヤハウジング32は、接続穴45、46の内周壁面をそれぞれ複数に分割可能な上側分割体32a、下側分割体32bで構成されている。
この接続穴45、46を通過する空間には、EGRクーラコア33が収められるため、ヘッドリヤハウジング32は、EGRクーラコア33の中央となる位置で上側分割体32aおよび下側分割体32bに分割されている。
上側分割体32aおよび下側分割体32bは、ボルトによってそれぞれヘッドリヤハウジング32に固定される。また、上側分割体32aと下側分割体32bとの合わせ面(図9でハッチングで表示された面)は、FIPG(Formed in Place Gasket:液状成型ガスケット)等でシールされる。
ヘッドリヤハウジング32は、図3、図6のハウジング部31と同様にウォータアウトレット72を有しており、上側分割体32aと下側分割体32bとの分割面は、ウォータアウトレット72の内周壁面も通過する。
ヘッドリヤハウジング32を上側分割体32aと下側分割体32bからなる分割構造としたことにより、ヘッドリヤハウジング32内へのEGRクーラコア33の組み付け作業は、接続穴45または接続穴46からEGRクーラコア33を挿入する代わりに、上側分割体32aと下側分割体32bとを分割した状態で行うことができる。
このため、図10(a)に示すように、拡大されたEGRクーラコア33、すなわち接続穴45、46より大径のEGRクーラコア33をヘッドリヤハウジング32に収容する構成としたり、図10(b)に示すように、湾曲されたEGRクーラコア33をヘッドリヤハウジング32に収容する構成とすることができる。
したがって、EGRクーラコア33の拡大または湾曲により、EGRクーラコア33の表面積を増加することができ、EGRクーラ23の冷却能力を向上することができる。
また、ヘッドリヤハウジング32内へのEGRクーラコア33の組み付けを接続穴45、46を介して行う必要がなくなるため、接続穴45の径φaと接続穴46の径φbを同径(φa=φb)とすることができるため、EGRクーラコア33の両端部にそれぞれ設けられるEGRクーラコアハウジング59とEGRクーラコアハウジング60を同形状の共通部品とすることができる。
同様に、EGRクーラコア33の両端部にそれぞれ配置されるシール部材63とシール部材64を同形状の共通部品とすることができる。さらに、EGRクーラコア33の両端部となる位置にそれぞれ配置されるEGRパイプガスケット55とEGRパイプガスケット56を同形状の共通部品とすることができる。
また、図11(a)に示すように、EGRパイプガスケット56の弾性ガスシール部56aとEGRクーラコアハウジング60とを、溶接等で接合することにより一体化することができる。図11(a)において、EGRパイプガスケット56の弾性ガスシール部56aとEGRクーラコアハウジング60とは、溶接部65において接合されている。
さらに、EGRパイプガスケット56の弾性ガスシール部56aとEGRクーラコアハウジング60に代わって、図11(b)に示すように、これらを同一部材から構成することで一体化したEGRクーラコアガスケットハウジング66を用いることができる。
このため、EGRパイプガスケット56とEGRクーラコアハウジング60とを一体化することで、EGRクーラコアハウジング60を通過する排気ガスがシール部材63側に漏えいすることがなくなるため、シール部材63を高温の排気ガスから完全に遮断することができる。
なお、図12〜図14に示すように、EGRクーラ23の筺体として、シリンダブロック11の側面に配置されるブロック側面ハウジング38を用いるとともに、このブロック側面ハウジング38を、図7〜図9のヘッドリヤハウジング32と同様に、上側分割体38aと下側分割体38bとから構成してもよい。
シリンダブロック11には、シリンダ11eを冷却するウォータジャケット11cと、シリンダヘッド12に結合するためのヘッドボルト穴11dと、シリンダヘッド12からオイルを流下させるオイル落とし穴11fとが設けられている。
また、シリンダブロック11には、ウォータジャケット11cに通じるウォータジャケット開口部11aと、このウォータジャケット開口部11aの周囲に形成されたボルト穴座面11bが設けられている。
上側分割体38aと下側分割体38bとから構成されるブロック側面ハウジング38は、ウォータジャケット開口部11aにボルト締結により固定される。ブロック側面ハウジング38は、図7〜図9のヘッドリヤハウジング32と同様に、接続穴45、46およびウォータアウトレット72を有している。
ウォータアウトレット72から排出された冷却水は、金属またはゴム等からなる外部配管によって図示しないウォータポンプに還流される。ブロック側面ハウジング38には、図7〜図9のヘッドリヤハウジング32と同様に、EGRパイプ36、37を有している。
図12〜図14に示すように、EGRクーラ23の筺体として分割構造のブロック側面ハウジング38を用いる場合も、図7〜図9の分割構造のヘッドリヤハウジング32を用いる場合と同様の作用効果を有する。
また、図12〜図14に示すように、EGRクーラ23の筺体として分割構造のブロック側面ハウジング38を用いる場合は、EGRパイプ36、37の取り回しがやや複雑化するが、シリンダブロック11の側面のウォータジャケット開口部11aにブロック側面ハウジング38を設置できるため、ブロック側面ハウジング38の設置のレイアウトの自由度が高くなる。
以上のように、本実施の形態では、ヘッドリヤハウジング32は、EGRクーラコア33の内部通路34の上流側および下流側に位置する上流側および下流側の接続穴45、46を有するとともに、上流側および下流側の接続穴45、46の内周壁面をそれぞれ複数に分割可能な上側分割体32a、下側分割体32bで構成され、ブロック側面ハウジング38も同様に、上側分割体38aと下側分割体38bで構成されている。
この構成により、冷却水との接触面積増大のためにEGRクーラコア33の形状を湾曲させたり大型化しても、ヘッドリヤハウジング32、ブロック側面ハウジング38を分割した状態でEGRクーラコア33をヘッドリヤハウジング32、ブロック側面ハウジング38内に組み付けることができるため、冷却能力を高めることができる。
(第4の実施の形態)
図15〜図17は、本発明の第4の実施の形態に係る排気冷却装置の要部の構成を示している。
本実施の形態では、EGRクーラコア33の種々の形状について例示し、EGRクーラコア33の形状に適合するようにEGRクーラコアハウジング59、60の形状を変化させることにより、EGRクーラコア33とEGRクーラコアハウジング59、60との接合が可能であり、かつ、EGRクーラコア33を通過する排気ガスと冷却水との熱交換が可能であることを説明する。
図15(a)、図15(b)において、EGRクーラコア33は、このEGRクーラコア33の外周を構成する円筒形状の円筒部33cと、円筒部33cの内部に断面が格子状に配置され、軸線方向に延在するとともに軸線方向と直交する方向に互いに離間する複数の仕切り部33sとを有している。
仕切り部33sによって仕切られた各区画は、EGRクーラコア33の一方側から他方側に連通している。これにより、円筒部33cの内部は仕切り部33sによって断面が略正方形の複数の通路に区画されている。
EGRクーラコアハウジング59、60は、溶接またはロウ付けにより円筒部33cの両端にそれぞれ接合されている。また、冷却水は、円筒部33cの外側を通過するときに、仕切り部33sから円筒部33cに伝わった排気ガスの熱を冷却する。
図16(a)、図16(b)および図17(a)、図17(b)において、EGRクーラコア33は、軸線方向と直交する方向に互いに離間する複数の管状部33tから構成されている。また、EGRクーラコアハウジング59、60は、複数の管状部33tの端部同士の集合管の機能を有する略円盤形状の円盤部59a、60aを有している。各管状部33tの両端は、溶接またはロウ付けにより円盤部59a、60aにそれぞれ接合されている。
図16(a)、図16(b)に示す構成では、EGRクーラコア33は、断面が矩形の2つの管状部33tを有しており、これら管状部33tは、円盤部59a、60aとの接合部では相対的に広い断面積を有するとともに対向面が互いに密着している。また、各管状部33tは、両端部以外では、相対的に狭い断面積を有するとともに互いに離隔しており、各管状部33tの隙間が冷却水の通路となっている。
図17(a)、図17(b)に示す構成では、EGRクーラコア33は、円筒状の5つの管状部33tを有しており、これら管状部33tは互いに離隔しており、各管状部33tの間の空間が冷却水の通路となっている。
このように、図15〜図17の何れの構成であっても、EGRクーラコア33とEGRクーラコアハウジング59、60との接合が可能であり、かつ、EGRクーラコア33を通過する排気ガスと冷却水との熱交換が可能である。
以上説明したように、本発明は、シール部材を高温の排気ガスから遮断してシール性能のロバスト性を向上することができるとともに、熱膨張やエンジンの振動によるEGRクーラコアの振れを抑制することができるという効果を奏するものであり、車両用内燃機関の排気再循環装置に設けられた排気冷却装置全般に有用である。
10…エンジン(内燃機関)、11…シリンダブロック、12…シリンダヘッド、13…吸気マニホールド、14…排気マニホールド、20…EGR装置、21…EGRガス通路、23…EGRクーラ(排気冷却装置)、30…冷却水出口通路(冷却水通路)、31…ハウジング部(ハウジング)、32…ヘッドリヤハウジング(ハウジング)、32a…上側分割体(ハウジング分割体)、32b…下側分割体(ハウジング分割体)、33…EGRクーラコア、33a,33b…端部、34…内部通路、36,37…EGRパイプ、38…ブロック側面ハウジング(ハウジング)、38a…上側分割体(ハウジング分割体)、38b…下側分割体(ハウジング分割体)、43,44…配管接続部、45,46…接続穴、51,52…EGRパイプフランジ(接続端部)、55,56,57…EGRパイプガスケット(ガスケット部材)、55a,56a…弾性ガスシール部、59,60…EGRクーラコアハウジング(対向端部)、63,64…シール部材、72…ウォータアウトレット、80…EGRバルブ

Claims (6)

  1. 排気再循環可能な内燃機関の排気ガスを吸気側に還流させる内部通路を有するEGRクーラコアと、
    前記EGRクーラコアを内方に収納して該EGRクーラコアとの間に冷却水通路を形成するとともに、前記排気ガスの還流方向における前記EGRクーラコアの上流側および下流側のうち少なくとも一方側に配管接続部を有するハウジングと、
    前記ハウジングの前記配管接続部に接続された接続端部を有するEGRパイプと、を備えた排気冷却装置であって、
    前記EGRクーラコアが、前記EGRパイプの前記接続端部側に対向する対向端部を有し、該対向端部の外周側には、前記冷却水通路を前記内部通路および前記ハウジングの外部から液密的に仕切るシール部材が装着されており、
    前記EGRパイプの前記接続端部と前記ハウジングの前記配管接続部との間には、前記内部通路および前記EGRパイプの内部を前記ハウジングの外部から気密的に遮断するガスケット部材が装着され、
    該ガスケット部材には、前記EGRクーラコアの前記対向端部と前記EGRパイプの前記接続端部との間で弾性的に圧縮され、前記内部通路を通過する排気ガスを前記シール部材から遮断する弾性ガスシール部が設けられていることを特徴とする排気冷却装置。
  2. 前記EGRクーラコアの上流側および下流側の一方側に、前記EGRパイプの前記接続端部に代えて、前記EGRクーラコアに連結されて前記内部通路を通過する前記排気ガスの流量を可変制御するとともに、その一部が前記冷却水通路を通過する冷却水に接触するEGRバルブを備え、
    前記EGRクーラコアの上流側および下流側の他方側に、前記シール部材および前記弾性ガスシール部が配置されたことを特徴とする請求項1に記載の排気冷却装置。
  3. 前記ハウジングは、前記EGRクーラコアの前記内部通路の上流側および下流側に位置する上流側および下流側の接続穴を有するとともに、該上流側および下流側の接続穴の内周壁面をそれぞれ複数に分割可能な複数のハウジング分割体で構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の排気冷却装置。
  4. 前記シール部材は、ゴム弾性を有する素材を含んで構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の排気冷却装置。
  5. 前記ガスケット部材の前記弾性ガスシール部は、前記EGRクーラコアの前記対向端部と前記EGRパイプの前記接続端部とが対向する方向に伸縮可能な蛇腹状に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の排気冷却装置。
  6. 前記EGRクーラコアの前記対向端部は、前記EGRクーラコアの本体部分から放射外方に突出する環状凸形状をなしており、
    前記ガスケット部材の前記弾性ガスシール部は、前記環状凸形状の前記対向端部の一側面と前記EGRパイプの前記接続端部との間で圧縮されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の排気冷却装置。
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