JP2014034261A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】シートクッションを簡便な操作によって乗員の体格に合わせた適切な状態に調整できるようにする。
【解決手段】シートクッション3のフロア面Fに対する高さを調整可能なリフター機構10と、シートクッション3の前後長さを調整可能なクッション長可変機構20と、を有する車両用シート1であって、リフター機構10とクッション長可変機構20とを一緒に動かせるようにする連動装置30を有する。連動装置30は、リフター機構10によりシートクッション3の高さを下げる動作に併せて、クッション長可変機構20によりシートクッション3の前後長さを長くし、リフター機構10によりシートクッション3の高さを上げる動作に併せて、クッション長可変機構20によりシートクッション3の前後長さを短くする構成となっている。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両用シートに関する。詳しくは、シートクッションのフロア面に対する高さを調整可能なリフター機構と、シートクッションの前後長さを調整可能なクッション長可変機構と、を有する車両用シートに関する。
従来、車両用シートにおいて、シートクッションのフロア面に対する高さを調整可能なリフター機構が装備されたものが知られている(特許文献1)。上記リフター機構は、4節リンクの動きを利用して、シートクッションをフロア面に対して前方上側へ引き上げたり後方下側へ落とし込んだりする構成となっている。
特開2011−31652号公報
しかし、上述したようなリフター機構による高さ調整のみでは、シートクッションを乗員の体格に合わせた最適な状態に調整することができない。そこで、別途、車両用シートに、シートクッションの前後位置を調整可能なスライド装置や、シートクッションのクッション長を調整可能な可変機構が設けられるなどしているが、各操作を個別に行わなければならず、操作が面倒となる。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シートクッションを簡便な操作によって乗員の体格に合わせた適切な状態に調整できるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、シートクッションのフロア面に対する高さを調整可能なリフター機構と、シートクッションの前後長さを調整可能なクッション長可変機構と、を有する車両用シートであって、リフター機構とクッション長可変機構とを一緒に動かせるようにする連動装置を有する。連動装置は、リフター機構によりシートクッションの高さを下げる動作に併せて、クッション長可変機構によりシートクッションの前後長さを長くし、リフター機構によりシートクッションの高さを上げる動作に併せて、クッション長可変機構によりシートクッションの前後長さを短くする構成となっている。
この第1の発明によれば、連動装置により、着座乗員の体格が大きい場合には、シートクッションの着座高さを下げる調整と、シートクッションの前後長さを伸ばす調整と、が一緒に行われて、シートクッションが乗員の体格に合った適切な状態に調整される。また、着座乗員の体格が小さい場合にも、上記連動装置により、シートクッションの着座高さを上げる調整と、シートクッションの前後長さを縮める調整と、が一緒に行われて、シートクッションが乗員の体格に合った適切な状態に調整される。このように、乗員の体格差に合わせて調整される2種類の機構が、連動装置によって同じ目的を果たす方向に一緒に動かされるようになっていることにより、簡便な操作によってシートクッションを乗員の体格に合わせた適切な状態に調整することができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、連動装置が、リフター機構とクッション長可変機構とを動力伝達可能な状態に連結するリンク機構として構成され、リフター機構によりシートクッションの高さが上げ下げされる動きをクッション長可変機構に伝達して、シートクッションの前後長さを短くしたり長くしたりする構成となっているものである。
この第2の発明によれば、連動装置を、リフター機構とクッション長可変機構とを機械的に連結するリンク機構として構成することにより、連動装置を電気的な制御装置等の複雑な構造を用いることなく簡素に具現化することができる。
第3の発明は、上述した第2の発明において、次の構成とされているものである。リフター機構が、シートクッションをフロア上のベースに対して前後一対の揺動リンクで繋ぐ4節リンク機構として構成されている。クッション長可変機構が、シートクッションの底部にシートクッションの前面部を上向きに持ち上げられるように揺動可能に配設された支持リンクとして構成されている。連動装置が、リフター機構を構成する前側の揺動リンクとクッション長可変機構の支持リンクとを動力伝達可能な状態に連結する連結リンクとして構成されている。
この第3の発明によれば、リフター機構を4節リンク機構によって構成し、連動装置を4節リンク機構の前側の揺動リンクとクッション長可変機構の支持リンクとを連結する連結リンクとして構成することにより、リフター機構及び連動装置を単純な構造によって具現化することができる。
第4の発明は、上述した第3の発明において、次の構成とされているものである。リフター機構は、4節リンク機構が後方側に倒し込まれる動きによってシートクッションの高さを下げ、4節リンク機構が前方側に起こし上げられる動きによってシートクッションの高さを上げる構成となっている。連動装置を構成する連結リンクは、4節リンク機構を構成する前側の揺動リンクのベースとの連結点から下方側へ延びる延出部とクッション長可変機構の支持リンクとを動力伝達可能な状態に連結する構成となっている。
この第4の発明によれば、乗員の体格が大きい場合に、シートクッションの高さを下げる動きに合わせてシートクッションを後方側に移動させることができ、シートクッションをより乗員の体格に合わせた適切な状態に調整することができる。また、このように4節リンク機構が後方側に倒し込まれるタイプであっても、前側の揺動リンクが後方側に倒し込まれる動きを連結リンクを介して支持リンクに上方側に持ち上げる動きとして伝達することができ、シートクッションの前面部を上向きに持ち上げられるようにすることができる。
車両用シートの概略構成を示した斜視図である。 リフター機構の要部の分解斜視図である。 リフター機構の要部斜視である。 シートクッションの高さが上げられた状態を示した側面図である。 シートクッションの高さが下げられた状態を示した側面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の車両用シート1の構成について、図1〜図5を用いて説明する。本実施例の車両用シート1は、図1に示すように、自動車の運転席シートとして構成されており、着座乗員の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、を備えて構成されている。上記車両用シート1は、そのフロア面Fに対する前後方向の位置を調整可能なスライド装置4と、シートクッション3のフロア面Fに対する高さを調整可能なリフター機構10と、シートクッション3の前後長さを調整可能なクッション長可変機構20(支持リンク21)と、リフター機構10とクッション長可変機構20とを一緒に動かせるようにする連動装置30(連結リンク31)と、を備えている。
上述したスライド装置4は、シートクッション3の底部とフロア面Fとの間に左右一対で設けられており、それぞれ、シートクッション3をフロア面Fに対してシート前後方向にスライドロック可能にスライドガイドする構成となっている。具体的には、スライド装置4は、フロア面F上に設置されたシート前後方向に長尺な左右一対のロアレール4Aと、各ロアレール4Aに対してそれぞれ長手方向(シート前後方向)にスライド可能な状態に組み付けられてシートクッション3の底部に固定された左右一対のアッパレール4Bと、各アッパレール4Bに設けられて各ロアレール4Aとの係合により各アッパレール4Bのスライドをロック可能な図示しないロック装置と、これらロック装置のロック状態を一斉に解除操作可能な解除レバー4Dと、から構成されている。
解除レバー4Dは、平面視略U字状の形に折り曲げられており、各端部が上述した図示しない各ロック装置に解除操作可能に連結されて、中央の操作部がシートクッション3の前下部まで延出した状態として設けられている。上記解除レバー4Dは、着座乗員がシートクッション3の前下部に延出する操作部を把持して引き上げ操作することにより、各ロック装置のロック状態を一斉に解除操作することができるように構成されている。
上述したスライド装置4は、常時は、上記図示しない各ロック装置が、通常時、附勢によりロックされた状態に保持される構成により、各アッパレール4Bのスライドをロックした状態として、シートクッション3のスライド位置を固定した状態となって保持されている。各スライド装置4は、着座乗員(使用者)が上記解除レバー4Dの操作部を引き上げ操作することにより、各ロック装置のロック状態が解除されて、シートクッション3の設置位置をシート前後方向に自由にスライドさせて調整することのできる状態へと切り替えられる。
そして、シートクッション3の設置位置を所望のスライド位置に調整し、上記解除レバー4Dの引き上げ操作をやめることにより、解除レバー4Dが元の位置に戻されると共にスライド装置4が再びスライドロックした状態に戻されて、シートクッション3がその調整されたスライド位置に固定された状態となる。なお、上述したスライド装置4の基本構造は、特開2010−221935号公報等の文献に開示されたものと同じ構成となっているため、その詳細な説明は省略することとする。
リフター機構10は、上述したスライド装置4の各アッパレール4Bとシートクッション3との間に介在する各位置に左右一対で設けられており、それぞれ、シートクッション3と各アッパレール4Bとを前側の揺動リンク11と後側の揺動リンク12とで繋ぐ4節リンク機構として構成されている。上記リフター機構10は、上述した各前側の揺動リンク11と各後側の揺動リンク12とをそれぞれ前後に揺動させる動きによって、シートクッション3のフロア面Fに対する高さを上げ下げすることのできる構成となっている。具体的には、上述した各前側の揺動リンク11と各後側の揺動リンク12は、それぞれ、シートクッション3の骨格を成すクッションフレーム3Fの各サイドフレーム3F1と、各アッパレール4Bの天板面上に結合された立板状のブラケット4Cと、にそれぞれ上端部と下端部とが前後回転可能に枢着された状態として設けられている。ここで、各ブラケット4Cが本発明の「ベース」に相当する。
上記クッションフレーム3Fは、シートクッション3の左右両側部の骨格を成すシート前後方向に長尺な左右一対のサイドフレーム3F1と、シートクッション3の前縁部の骨格を成す横長板状のフロントパネル3F2と、によって、平面視略U字状の形に組まれて構成されている。各サイドフレーム3F1は、それぞれ、シート前後方向に長尺な形にカットされたプレス鋼板により形成されており、互いにシート幅方向に対向するように立てられた向きに配設されている。フロントパネル3F2は、シート幅方向に長尺な形にカットされたプレス鋼板により形成されており、上述した各サイドフレーム3F1の前縁部の上面間に架け渡されて、溶接により強固に一体的に結合された状態とされている。
リフター機構10の各前側の揺動リンク11は、図4〜図5に示すように、それらの上端部が、回転軸11Aにより上述した各サイドフレーム3F1の前部にそれぞれ前後回転可能な状態に枢着され、それらの下端部が、回転軸11Bにより各アッパレール4Bの上部に結合された立板状のブラケット4Cの前部にそれぞれ前後回転可能な状態に枢着されて設けられている。また、各後側の揺動リンク12は、それらの上端部が、回転軸12Aにより上述した各サイドフレーム3F1の後部にそれぞれ前後回転可能な状態に枢着され、それらの下端部が、回転軸12Bにより上述した各ブラケット4Cの後部にそれぞれ前後回転可能な状態に枢着されて設けられている。
上述した各後側の揺動リンク12の上端部を各サイドフレーム3F1に連結する各回転軸12Aは、これらの間に架け渡された円鋼管製の補強パイプ13の各端部に嵌め込まれて互いに一体的に溶接されて結合された状態とされている。これにより、図示向かって左側に示される車両外側の後側の揺動リンク12が、後述するブレーキ付き駆動ユニット40のブレーキ力によって回転が止められるブレーキ力が、補強パイプ13を介して車両内側の後側の揺動リンク12にも伝えられて、両後側の揺動リンク12において、その回転止め時に、シートクッション3を下方側から支える力が発揮されるようになっている。
上述した各前側の揺動リンク11や各後側の揺動リンク12は、それぞれ、直立状態から後方側へ傾いた角度領域内を前後に揺動するように設けられている。これら前側の揺動リンク11や後側の揺動リンク12の可動領域は、図2〜図3に示すように、車両外側の後側の揺動リンク12に形成された長孔12C内を、同側のサイドフレーム3F1に一体的に設けられたスライドピン3A2がスライドすることのできる角度領域として設定されている。上記長孔12Cは、後側の揺動リンク12の上端側の回転中心である回転軸12Aを中心に描かれる円弧形状に形成されており、後側の揺動リンク12が回転する動きによって、その孔内に通されたスライドピン3A2をスライドさせて、スライドピン3A2が孔の一方もしくは他方の端部に当たる位置にて後側の揺動リンク12のその方向の回転を係止させるようになっている。
上記構成により、リフター機構10は、図4に示すように、各前側の揺動リンク11と各後側の揺動リンク12とが前方側に起こし上げられる動きによって、シートクッション3を前上側に持ち上げて、シートクッション3を同図に示す上限位置まで移動させられるようになっている。この上限位置までの間の移動により、シートクッション3の着座高さを、比較的体格の小さな乗員に適した高い位置へと持ち上げる調整を行うことができる。また、リフター機構10は、図5に示すように、各前側の揺動リンク11と各後側の揺動リンク12とが後方側に倒し込まれる動きによって、シートクッション3を後下側に沈み込ませて、シートクッション3を同図に示す下限位置まで移動させられるようになっている。この下限位置までの間の移動により、シートクッション3の着座高さを、比較的体格の大きな乗員に適した低い位置へと沈み込ませる調整を行うことができる。
上述したリフター機構10は、図1〜図3に示すように、シートクッション3の車両外側の側部に設けられた高さ調整レバー5を引き上げたり押し下げたりする操作によって、各前側の揺動リンク11と各後側の揺動リンク12とが前方側に起こし上げられたり後方側に沈み込まされたりするように操作されるようになっている。具体的には、高さ調整レバー5が上げ下げ操作されることにより、この操作移動量がブレーキ付き駆動ユニット40とギアの連結機構50とを介して車両外側の後側の揺動リンク12に伝達され、各前側の揺動リンク11と各後側の揺動リンク12とが互いに同じ方向に一斉に回転操作されるようになっている。また、リフター機構10は、高さ調整レバー5を操作する前や操作した後は、ブレーキ付き駆動ユニット40のブレーキ力によって車両外側の後側の揺動リンク12が回転止めされることにより、各位置で回転止めされた状態に保持されるようになっている。
上述したブレーキ付き駆動ユニット40は、図2〜図3に示すように、略円筒状の形に形成されており、シートクッション3の車両外側のサイドフレーム3F1の外側面に一体的に結合されて設けられている。上記ブレーキ付き駆動ユニット40は、その円筒の外筒部分が入力軸41として、高さ調整レバー5に一体的に嵌合されて組み付けられることで、高さ調整レバー5の操作時の回転軸として機能するようになっている。入力軸41に入力された高さ調整レバー5の操作力(回動力)は、ブレーキ付き駆動ユニット40の筒内に設けられた伝達機能部42を介してその中心部から軸方向に延出する出力軸43から出力されて、ギアの連結機構50に伝達されるようになっている。
上述した入力軸41は、常時は、初期位置となるニュートラル位置に向けて附勢力が掛けられた状態とされており、高さ調整レバー5からの入力を受ける前の初期時には、高さ調整レバー5を水平姿勢とするニュートラル位置に保持された状態とされている。また、入力軸41は、高さ調整レバー5が上下どちらかの方向に操作された後に手が離されることにより、上記の附勢により、ニュートラル位置に戻されて保持されるようになっている。伝達機能部42は、入力軸41に高さ調整レバー5の操作力(回動力)が入力される前の常時は、出力軸43にブレーキ力をかけて出力軸43の回転を止めた状態となっており、入力軸41に高さ調整レバー5が上げ下げされることによる操作力(回動力)が入力されることにより、この回動力を増大させて出力軸43に伝達して出力するようになっている。また、伝達機能部42は、高さ調整レバー5が上げ下げされた位置から元のニュートラル位置まで戻される移動の際には、この動きを逃がして、出力軸43にこの戻す力(回動力)が伝達されないようにして、出力軸43を回転させた位置に保持することのできる構成となっている。
上記ブレーキ付き駆動ユニット40の構成により、高さ調整レバー5を軽い力で上げ下げする操作によって、後述するギアの連結機構50を介してリフター機構10をその操作された方向に昇降動作させることができ、また、高さ調整レバー5を操作していないときには、リフター機構10を定位置に止めた状態に保持することができるようになっている。なお、上述したブレーキ付き駆動ユニット40の基本構造は、特開2007−137245号公報等の文献に開示されたものと同じ構成となっているため、細部の詳しい説明は省略することとする。
図2〜図3に示すように、ギアの連結機構50は、互いに動力伝達可能な状態に噛合して組み付けられるピニオンギア51とセクタギア52とから構成されている。ピニオンギア51は、上述したブレーキ付き駆動ユニット40の出力軸43に一体的に連結されて設けられており、セクタギア52は、車両外側の後側の揺動リンク12の前面部に歯車状に突出した形となって形成されている。詳しくは、セクタギア52は、後側の揺動リンク12の前面部に、上側の回転軸12Aを中心とした円弧状に歯面が並ぶ形に形成されており、ピニオンギア51からの動力伝達を受けることにより、後側の揺動リンク12を回転軸12Aを中心に送り回転させるようになっている。
上述したピニオンギア51と、セクタギア52が形成された後側の揺動リンク12と、の間には、これらの間に作用する軸間反発力を抑えるための支持アーム3Aが架け渡されて設けられている。具体的には、支持アーム3Aは、シート前後方向にアームが延びる形に形成され、そのシート前側の端部が、固定ピン3A1により、シートクッション3のサイドフレーム3F1に一体的に締結されて固定されている。また、支持アーム3Aのシート後方側の端部には、軸方向に突出するスライドピン3A2が結合されている。このスライドピン3A2は、前述した後側の揺動リンク12に形成された円弧状の長孔12C内にスライド可能に嵌合された状態とされている。また、支持アーム3Aの上記固定ピン3A1とスライドピン3A2との間の中間部には、上述したピニオンギア51が通されたブレーキ付き駆動ユニット40の出力軸43が挿通されており、ブッシュ43Aにより抜け止めされた状態とされている。これにより、出力軸43が通されたピニオンギア51と、スライドピン3A2が通された後側の揺動リンク12と、の間に働くピニオンギア51とセクタギア52との噛合に伴う軸間反発力が、これらの間に架かる支持アーム3Aによって支えられて、ピニオンギア51とセクタギア52との噛合いが強い力で保たれるようになっている。
図1に示すように、クッション長可変機構20は、横長板状に形成された支持リンク21によって構成されている。上記支持リンク21は、その左右両側部が後方側に折り曲げられた形に形成されており、折り曲げられた各側部の上端部が、それぞれ支軸21Aによって各サイドフレーム3F1の前端部に前後回転可能に枢着された状態として設けられている。これにより、支持リンク21は、図4に示す下方側に垂下した姿勢位置と、図5に示す前方側に起こし上げられた姿勢位置と、の間で、各支軸21Aを中心に前後回転することのできる状態とされている。
ここで、図1及び図4〜図5に示すように、シートクッション3は、上述したクッションフレーム3Fの上部に発泡ウレタン製のクッションパッド3Pが設置され、更にその表面全体を覆うように布製の表皮材3Cがクッションパッド3Pの上側から被せ付けられて装着された構成となっている。上述したクッションパッド3Pは、クッションフレーム3Fを構成する各サイドフレーム3F1やフロントパネル3F2によって、それぞれ下方側から支えられた状態とされると共に、フロントパネル3F2の前側から下方に巻き返されたシートクッション3の前側部を覆う部分3Paが、上述した横長板状の支持リンク21によって、内側から面で支えられた状態とされるようになっている。
詳しくは、支持リンク21は、図4に示すように、その姿勢位置が前方側に面を向ける垂下位置の状態とされている時には、上述したクッションパッド3Pの前側部を覆う部分3Paを、後方側から面で支えた状態として保持するようになっている。この時の支持リンク21がクッションパッド3Pの前側部を覆う部分3Paを支える力は、支持リンク21が上記垂下位置にて各サイドフレーム3F1に設けられたストッパ3Sに前側から当たって係止される力によって担保されるようになっている。
また、支持リンク21は、図5に示すように、その姿勢位置が上記垂下位置から上方側に面を向ける水平位置まで前方側に起こし上げられることにより、上述したクッションパッド3Pの前側部を覆う部分3Paを上方側に起こし上げて、クッションパッド3Pの一般面(着座面)と面一状の状態とするようになっている。この支持リンク21を前方側に起こし上げる操作は、支持リンク21の各側部と上述したリフター機構10の各前側の揺動リンク11とを繋ぐ連動装置30(連結リンク31)によって、リフター機構10を下降動作させる動きに連動して行われるようになっている。
具体的には、上述した連結リンク31は、上述した支持リンク21の左右の折り曲げられた各側部と、各前側の揺動リンク11のブラケット4Cとの連結点(回転軸11B)から下方側へ延びる延出部11Cと、をそれぞれ繋ぐように、これらに回転可能に枢着されて連結された状態とされている。詳しくは、連結リンク31の各上端部は、連結軸31Aにより、支持リンク21の左右の折り曲げられた各側部にそれぞれ回転可能に枢着された状態とされている。また、連結リンク31の各下端部は、同下端部に形成されたリンク長方向に延びる各長孔31Cを通して連結軸31Bにより各前側の揺動リンク11の延出部11Cの下端部と連結されている。この連結により、連結リンク31の各下端部は、各前側の揺動リンク11の延出部11Cに対して、回転可能かつスライド可能な状態に枢着された状態とされている。
これにより、連結リンク31は、図4に示すように、リフター機構10が上昇動作する動き(各前側の揺動リンク11が前方側に起こし上げられる動き)に伴って、各前側の揺動リンク11の延出部11Cにより下方側に引き込まれるように操作されて、支持リンク21を垂下位置へと落とし込むように操作するようになっている。また、連結リンク31は、図5に示すように、リフター機構10が下降動作する動き(各前側の揺動リンク11が後方側に倒し込まれる動き)に伴って、各前側の揺動リンク11の延出部11Cにより上方側に押し上げられるように操作されて、支持リンク21を水平位置へと起こし上げるように操作するようになっている。支持リンク21が水平位置へと起こし上げられることにより、クッションパッド3Pの上記前側部を覆う部分3Paがクッションパッド3Pの一般面(着座面)と面一状の状態に持ち上げられて、シートクッション3の実質的な前後方向のクッション長が前に延ばされた状態となる。
上記動作構造により、図4に示すように、上述したリフター機構10によってシートクッション3の着座高さが、比較的体格の小さな乗員に適した高い位置へと持ち上げられた状態においては、上述した連結リンク31を介して支持リンク21が垂下位置に落とし込まれた状態に保持されるため、シートクッション3の前後方向のクッション長は、比較的体格の小さな乗員に適した短めな長さに調整された状態に保たれる。しかし、図5に示すように、上述したリフター機構10によって、シートクッション3の着座高さが、比較的体格の大きな乗員に適した低い位置へと落とし込まれることにより、この動きに連動して、上述した連結リンク31を介して支持リンク21が水平位置まで起こし上げられた状態となって、シートクッション3の前後方向のクッション長が、比較的体格の大きな乗員に適した長めな長さに調整された状態となる。この時の支持リンク21が上記クッションパッド3Pの持ち上げられた部分3Paを支える力は、リフター機構10が図1で前述したブレーキ付き駆動ユニット40のブレーキ力によって回転止めされた状態に保たれる力によって担保されるようになっている。
このように、本実施例の車両用シート1の構成では、リフター機構10とクッション長可変機構20(支持リンク21)とを一緒に動かせるようにする連動装置30(連結リンク31)が設けられていることにより、着座乗員の体格が大きい場合には、シートクッション3の着座高さを下げる調整と、シートクッション3の前後長さを伸ばす調整と、が一緒に行われて、シートクッション3が乗員の体格に合った適切な状態に調整される。また、着座乗員の体格が小さい場合にも、上記連動装置30(連結リンク31)により、シートクッション3の着座高さを上げる調整と、シートクッション3の前後長さを縮める調整と、が一緒に行われて、シートクッション3が乗員の体格に合った適切な状態に調整される。このように、乗員の体格差に合わせて調整される2種類の機構が、連動装置30(連結リンク31)によって同じ目的を果たす方向に一緒に動かされるようになっていることにより、簡便な操作によってシートクッション3を乗員の体格に合わせた適切な状態に調整することができる。
また、連動装置30を、リフター機構10とクッション長可変機構20とを機械的に連結するリンク機構(連結リンク31)として構成することにより、連動装置30を電気的な制御装置等の複雑な構造を用いることなく簡素に具現化することができる。詳しくは、リフター機構10が4節リンク機構によって構成され、連動装置30が上記4節リンク機構の各前側の揺動リンク11とクッション長可変機構20の支持リンク21とを連結する連結リンク31として構成されていることにより、リフター機構10及び連動装置30を単純な構造によって具現化することができる。
詳しくは、リフター機構10は、4節リンク機構が後方側に倒し込まれる動きによってシートクッション3の高さを下げ、4節リンク機構が前方側に起こし上げられる動きによってシートクッション3の高さを上げる構成となっている。また、連動装置30を構成する連結リンク31は、4節リンク機構を構成する各前側の揺動リンク11のブラケット4C(ベース)との連結点から下方側へ延びる延出部11Cとクッション長可変機構20の支持リンク21とを動力伝達可能な状態に連結する構成となっている。
このような構成となっていることにより、乗員の体格が大きい場合に、シートクッション3の高さを下げる動きに合わせてシートクッション3を後方側に移動させることができ、シートクッション3をより乗員の体格に合わせた適切な状態に調整することができる。また、このように4節リンク機構が後方側に倒し込まれるタイプであっても、前側の揺動リンク11が後方側に倒し込まれる動きを連結リンク31を介して支持リンク21に上方側に持ち上げる動きとして伝達することができ、シートクッション3の前面部(クッションパッド3Pの持ち上げられる部分3Pa)を上向きに持ち上げられるようにすることができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施できるものである。例えば、上記実施例では、本発明の「シートクッションのフロア面に対する高さを調整するリフター機構」として、直立状態から後方側へ傾いた角度領域内を前後に揺動するタイプの4節リンク機構から成るリフター機構10を例示したが、「リフター機構」は、直立状態から前方側へ傾いた角度領域内を前後に揺動してシートクッションのフロア面に対する高さを調整する4節リンク機構から成るものであってもよい。また、「リフター機構」は、シート幅方向に揺動してシートクッションのフロア面に対する高さを調整する4節リンク機構から成るものであってもよい。また、「リフター機構」は、いわゆるパンタグラフ式のリンク運動によりシートクッションのフロア面に対する高さを調整するXリンク機構から成るものであってもよい。また、「リフター機構」は、直動式のアクチュエータによってシートクッションのフロア面に対する高さを調整する直動タイプの構成から成るものであってもよい。
また、上記実施例では、リフター機構10の駆動及び回転止めの手段として、ブレーキ付き駆動ユニット40を用いた手動式の駆動構造を例示したが、電気モータの駆動力及びブレーキ力を利用した電動式の駆動構造を採用してもよい。また、上記実施例では、本発明の「クッション長可変機構」として、回転移動によりシートクッション3の実質的なクッション長を調整可能な支持リンク21を例示したが、「クッション長可変機構」は、シートクッションに対してスライド部材が前後方向にスライドすることでクッション長を調整するスライド式の可変機構であってもよい。また、「クッション長可変機構」は、シートクッションのフレーム構造が前後にスライド可能に分割されていて、スライドによりクッション長を変えられるように構成されたものであってもよい。
また、上記実施例では、本発明の「連動装置」として、リフター機構10とクッション長可変機構20とを動力伝達可能な状態に連結するリンク機構(連結リンク31)としたものを例示したが、「連動装置」は、リフター機構とクッション長可変機構とを電気制御によって一緒に動かすように構成されたものであってもよい。
1 車両用シート
2 シートバック
3 シートクッション
3F クッションフレーム
3F1 サイドフレーム
3F2 フロントパネル
3A 支持アーム
3A1 固定ピン
3A2 スライドピン
3S ストッパ
3P クッションパッド
3Pa 部分
3C 表皮材
4 スライド装置
4A ロアレール
4B アッパレール
4C ブラケット(ベース)
4D 解除レバー
5 高さ調整レバー
10 リフター機構
11 前側の揺動リンク
11A 回転軸
11B 回転軸
11C 延出部
12 後側の揺動リンク
12A 回転軸
12B 回転軸
12C 長孔
13 補強パイプ
20 クッション長可変機構
21 支持リンク
21A 支軸
30 連動装置
31 連結リンク
31A 連結軸
31B 連結軸
31C 長孔
40 ブレーキ付き駆動ユニット
41 入力軸
42 伝達機能部
43 出力軸
43A ブッシュ
50 ギアの連結機構
51 ピニオンギア
52 セクタギア
F フロア面

Claims (4)

  1. シートクッションのフロア面に対する高さを調整可能なリフター機構と、前記シートクッションの前後長さを調整可能なクッション長可変機構と、を有する車両用シートであって、
    前記リフター機構と前記クッション長可変機構とを一緒に動かせるようにする連動装置を有し、
    前記連動装置は、前記リフター機構により前記シートクッションの高さを下げる動作に併せて前記クッション長可変機構により前記シートクッションの前後長さを長くし、前記リフター機構により前記シートクッションの高さを上げる動作に併せて前記クッション長可変機構により前記シートクッションの前後長さを短くする構成となっていることを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項1に記載の車両用シートであって、
    前記連動装置が、前記リフター機構と前記クッション長可変機構とを動力伝達可能な状態に連結するリンク機構として構成され、前記リフター機構により前記シートクッションの高さが上げ下げされる動きを前記クッション長可変機構に伝達して、前記シートクッションの前後長さを短くしたり長くしたりする構成となっていることを特徴とする車両用シート。
  3. 請求項2に記載の車両用シートであって、
    前記リフター機構が、前記シートクッションをフロア上のベースに対して前後一対の揺動リンクで繋ぐ4節リンク機構として構成され、前記クッション長可変機構が、前記シートクッションの底部に前記シートクッションの前面部を上向きに持ち上げられるように揺動可能に配設された支持リンクとして構成され、前記連動装置が、前記リフター機構を構成する前側の揺動リンクと前記クッション長可変機構の前記支持リンクとを動力伝達可能な状態に連結する連結リンクとして構成されていることを特徴とする車両用シート。
  4. 請求項3に記載の車両用シートであって、
    前記リフター機構は、前記4節リンク機構が後方側に倒し込まれる動きによって前記シートクッションの高さを下げ、前記4節リンク機構が前方側に起こし上げられる動きによって前記シートクッションの高さを上げる構成となっており、前記連動装置を構成する前記連結リンクは、前記4節リンク機構を構成する前記前側の揺動リンクの前記ベースとの連結点から下方側へ延びる延出部と前記クッション長可変機構の前記支持リンクとを動力伝達可能な状態に連結する構成となっていることを特徴とする車両用シート。
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