JP2014034037A - 蓄冷熱交換器およびその製造方法 - Google Patents

蓄冷熱交換器およびその製造方法 Download PDF

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アウン 太田
Yusuke Kito
佑輔 鬼頭
Atsushi Abei
淳 安部井
Daisuke Hasenami
大輔 長谷波
Eiichi Torigoe
栄一 鳥越
Toshiya Nagasawa
聡也 長沢
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Abstract

【課題】接合部への犠牲腐食材料の流入を抑制する。
【解決手段】蒸発器6は、冷媒管20に隣接して配置された蓄冷材容器30を備える。蓄冷材容器30は板材31により形成される。板材13の外側ろう材の厚さは、内側ろう材の厚さより小さい。また、内側ろう材のケイ素含有率は、外側ろう材のケイ素含有率より高い。内側ろう材は多くの溶融したろう材を供給するから、外側ろう材から接合部32への犠牲腐食材料の流入が抑制される。側板部分33、34の縁部37、38は、隣接する冷媒管20に接触しており、外側ろう材から供給される溶融したろう材は、フィレット41、42を形成し、流動が制限される。側板部分33、34は、縁を巻き付けることなく、プレス加工によって形成された嵌合形状の連結部335によって連結されている。よって、内側ろう材と外側ろう材との直接的な接触が回避される。
【選択図】図15

Description

本発明は、冷凍サイクルに用いられる蓄冷熱交換器およびその製造方法に関する。
特許文献1に開示されるように、冷凍サイクルの熱交換器のひとつである蒸発器に蓄冷材を付加した蓄冷熱交換器が知られている。これら蓄冷熱交換器は、冷媒通路管に接触するように蓄冷材容器を備えている。
特開2011−12947号公報
従来技術の構成では、蓄冷材容器は、板材をろう付けすることによって形成されている。このような構成においては、板材の腐食による穴あきを抑制することが求められる。穴あきを抑制するために、板材の外側表面に犠牲腐食材料を混入することがある。ところが、2つの板部分の接合部に犠牲腐食材料が流入すると、2つの板部分の接合部において優先腐食が発生することがある。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、接合部への犠牲腐食材料の流入を抑制した蓄冷熱交換器およびその製造方法を提供することである。
開示された発明のひとつは上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、開示された発明の技術的範囲を限定するものではない。
開示された発明のひとつは、冷媒通路を有し、互いに間隔を設けて配置された複数の冷媒管(20)と、蓄冷材(50)を収容する部屋を区画する蓄冷材容器であって、少なくともひとつの冷媒管に隣接して配置され、当該冷媒管と接合された蓄冷材容器(30)とを備え、冷媒管および/または蓄冷材容器は空気と熱交換するための空気通路を区画している蓄冷熱交換器の製造方法において、蓄冷材容器を構成する第1の側板部分(33)および第2の側板部分(34)を外縁部位の接合部(32)において重ねて配置し、冷媒管に隣接するように配置する組立て工程と、組立て工程において組立てられた組立て品をろう付け炉の内部において加熱し、第1の側板部分および第2の側板部分の両面に形成されたろう材を溶融させて、第1の側板部分および第2の側板部分を接合部においてろう付けするとともに、蓄冷材容器と冷媒管とをろう付けするろう付け工程とを含み、第1の側板部分および第2の側板部分は、蓄冷材容器の内側に位置付けられ、接合部において第1の側板部分と第2の側板部分とを接合する内側ろう材(31bi)と、蓄冷材容器の外側に位置付けられ、蓄冷材容器と冷媒管とを接合し、内側ろう材より多くの犠牲腐食材料を含む外側ろう材(31bs)とを備え、ろう付け工程における内側ろう材の溶融量が、接合部への外側ろう材の流入を抑制するように、外側ろう材の溶融量より多く設定されていることを特徴とする。
この構成によると、内側ろう材の溶融量が外側ろう材の溶融量より多いから、接合部への外側ろう材の流入が抑制される。この結果、接合部への犠牲腐食材料の混入が抑制される。
開示された発明のひとつは、冷媒通路を有し、互いに間隔を設けて配置された複数の冷媒管(20)と、蓄冷材(50)を収容する部屋を区画する蓄冷材容器であって、少なくともひとつの冷媒管に隣接して配置され、当該冷媒管と接合された蓄冷材容器(30)とを備え、冷媒管および/または蓄冷材容器は空気と熱交換するための空気通路を区画しており、蓄冷材容器は、外縁部位の接合部(32)において重ねて配置され、ろう付けによって接合された第1の側板部分(33)および第2の側板部分(34)と、蓄冷材容器の内側に設けられ、接合部において第1の側板部分と第2の側板部分とを接合する内側ろう材(31bi)と、蓄冷材容器の外側に設けられ、蓄冷材容器と冷媒管とを接合し、内側ろう材より多くの犠牲腐食材料を含む外側ろう材(31bs)とを備え、外側ろう材(31bs)のケイ素含有率(Rs)は、内側ろう材(31bi)のケイ素含有率(Ri)より小さい(Rs<Ri)ことを特徴とする。
この構成によると、外側ろう材のケイ素含有率と、内側ろう材のケイ素含有率とを設定することにより、ろう付け工程における内側ろう材の溶融量が、外側ろう材の溶融量より多く設定される。
開示された発明のひとつは、冷媒通路を有し、互いに間隔を設けて配置された複数の冷媒管(20)と、蓄冷材(50)を収容する部屋を区画する蓄冷材容器であって、少なくともひとつの冷媒管に隣接して配置され、当該冷媒管と接合された蓄冷材容器(30)とを備え、冷媒管および/または蓄冷材容器は空気と熱交換するための空気通路を区画しており、蓄冷材容器は、外縁部位の接合部(32)において重ねて配置され、ろう付けによって接合された第1の側板部分(33)および第2の側板部分(34)と、蓄冷材容器の内側に設けられ、接合部において第1の側板部分と第2の側板部分とを接合する内側ろう材(31bi)と、蓄冷材容器の外側に設けられ、蓄冷材容器と冷媒管とを接合し、内側ろう材より多くの犠牲腐食材料を含む外側ろう材(31bs)とを備え、内側ろう材と外側ろう材とが接触することがないように第1の側板部分および第2の側板部分が配置されていることを特徴とする。
この構成によると、内側ろう材と外側ろう材との接触が回避されるから、接合部への外側ろう材の流入が抑制される。
本発明の第1実施形態に係る冷凍サイクルを示すブロック図である。 第1実施形態の蓄冷熱交換器の正面図である。 第1実施形態の蓄冷熱交換器の側面図である。 第1実施形態の蓄冷熱交換器の部分断面図である。 第1実施形態の蓄冷熱交換器の部分断面図である。 第1実施形態の蓄冷材容器の斜視図である。 第1実施形態の蓄冷材容器の部分断面斜視図である。 第1実施形態の板材の断面図である。 アルミニウムとケイ素との状態図である。 本発明の第2実施形態の蓄冷熱交換器の部分断面図である。 第2実施形態の蓄冷熱交換器の部分断面図である。 第2実施形態の蓄冷材容器の部分断面斜視図である。 本発明の第3実施形態の蓄冷熱交換器の部分断面図である。 第3実施形態の蓄冷熱交換器の部分断面図である。 第3実施形態の蓄冷材容器の部分断面斜視図である。 本発明の第4実施形態の蓄冷材容器の部分断面斜視図である。
以下に、図面を参照しながら開示された発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。また、後続の実施形態においては、先行する実施形態で説明した事項に対応する部分に百以上の位だけが異なる参照符号を付することにより対応関係を示し、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示してなくとも実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態としての冷凍サイクル1の構成を示すブロック図である。冷凍サイクル1は、車両用の空調装置に用いられる。車両は、車両に搭載された動力源2を備える。動力源2は、走行用の内燃機関、または冷凍サイクル1のための電動機である。冷凍サイクル1は、圧縮機3、放熱器4、減圧器5、および蒸発器6を有する。これら構成部品は、配管によって環状に接続され、冷媒循環路を構成する。
圧縮機3は、動力源2によって駆動される。このため、動力源2が停止すると、圧縮機3も停止する。圧縮機3は、蒸発器6から冷媒を吸引し、圧縮し、放熱器4へ吐出する。放熱器4は、高温冷媒を冷却する。放熱器4は、凝縮器とも呼ばれる。減圧器5は、放熱器4によって冷却された冷媒を減圧する。減圧器5は、固定の絞り、温度式膨張弁、あるいはエジェクタによって提供されうる。蒸発器6は、減圧器5によって減圧された冷媒を蒸発させ、媒体を冷却する。蒸発器6は、車室に供給される空気を冷却する。蒸発器6は、蓄冷熱交換器である。冷凍サイクル1は、さらに、高圧側液冷媒と低圧側ガス冷媒とを熱交換する内部熱交換器、および余剰冷媒を蓄えるレシーバまたはアキュムレータなどのタンク要素を備えることができる。
図2は、蒸発器6の平面図である。図3は、図2の側面図である。図4は、図2のIV−IV断面の一部を示す拡大断面図である。
図2および図3において、蒸発器6は蓄冷熱交換器である。蒸発器6は、複数の冷媒管20、複数のフィン25、および複数の蓄冷材容器30を備える。蒸発器6は、複数に分岐した冷媒通路部材を有する。この冷媒通路部材は、アルミニウム等の金属製の通路部材によって提供される。冷媒通路部材は、組をなして位置づけられたヘッダ11、12、13、14と、それらヘッダの間を連結する複数の冷媒管20とによって提供されている。複数の冷媒管20は、冷媒通路を有し、互いに間隔を設けて配置されている。
第1ヘッダ11と第2ヘッダ12とは、組をなしており、互いに所定距離れて平行に配置されている。第1ヘッダ11と第2ヘッダ12との間には、複数の冷媒管20が等間隔に配列されている。冷媒管20の長手方向Yは、蒸発器6の高さ方向Yに一致している。各冷媒管20は、その端部において対応するヘッダ11、12内に連通している。これら第1ヘッダ11と、第2ヘッダ12と、それらの間に配置された複数の冷媒管20によって第1熱交換部15が形成されている。
第3ヘッダ13と第4ヘッダ14とも、組をなしており、互いに所定距離れて平行に配置されている。第3ヘッダ13と第4ヘッダ14との間には、複数の冷媒管20が等間隔に配列されている。各冷媒管20は、その端部において対応するヘッダ13、14内に連通している。これら第3ヘッダ13と、第4ヘッダ14と、それらの間に配置された複数の冷媒管20によって第2熱交換部16が形成されている。
この結果、蒸発器6は、2層に配置された第1熱交換部15と第2熱交換部16とを有する。空気の流れ方向、すなわち通風方向ARに関して、第2熱交換部16が上流側に配置され、第1熱交換部15が下流側に配置されている。通風方向ARは、蒸発器6の幅方向Zに一致している。
複数の冷媒管20は、互いに平行になるように、配列方向Xに沿って配列されている。複数の冷媒管20は、配列方向Xに関して、ほぼ一定の間隔で配置されている。配列方向Xは、蒸発器6の長さ方向Xに対応している。長さ方向Xに関して、複数の冷媒管20の間には、複数の隙間が形成されている。これら複数の隙間には、複数のフィン25と複数の蓄冷材容器30とが、所定の規則性をもって配置されることが望ましい。隙間のうちの一部は、空気通路である。隙間のうちの残部は、収容部である。複数の冷媒管20の間に形成された合計間隔のうちの10%以上50%以下が収容部とされる。収容部には、蓄冷材容器30が配置されている。蓄冷材容器30は、少なくともひとつの冷媒管20に隣接して配置され、その冷媒管20と熱的に、かつ機械的に接合されている。蓄冷材容器30は、蒸発器6の全体にほぼ均等に分散して配置されている。蓄冷材容器30の両側に位置する2つの冷媒管20は、蓄冷材容器30とは反対側において空気と熱交換するための空気通路を区画している。別の観点では、2つのフィン25の間に2つの冷媒管20が配置され、さらにこれら2つの冷媒管20の間にひとつの蓄冷材容器30が配置されている。
第1ヘッダ11の端部には、冷媒入口としてのジョイントが設けられている。第1ヘッダ11内は、その長さ方向Xのほぼ中央に設けられた仕切板によって、第1区画と第2区画とに区画されている。これに対応して、複数の冷媒管20は、第1群と第2群とに区分されている。冷媒は、第1ヘッダ11の第1区画に供給される。冷媒は、第1区画から、第1群に属する複数の冷媒管20に分配される。冷媒は、第1群を通して第2ヘッダ12に流入し、集合される。冷媒は、第2ヘッダ12から、第2群に属する複数の冷媒管20に再び分配される。冷媒は、第2群を通して第1ヘッダ11の第2区画に流入する。このように、第1熱交換部15においては、冷媒をU字状に流す流路が形成される。
第3ヘッダ13の端部には、冷媒出口としてのジョイントが設けられている。第3ヘッダ13内は、その長さ方向Xのほぼ中央に設けられた仕切板によって、第1区画と第2区画とに区画されている。これに対応して、複数の冷媒管20は、第1群と第2群とに区分されている。第3ヘッダ13の第1区画は、第1ヘッダ11の第2区画に隣接している。第3ヘッダ13の第1区画と第1ヘッダ11の第2区画とは連通している。冷媒は、第1ヘッダ11の第2区画から、第3ヘッダ13の第1区画に流入する。冷媒は、第1区画から、第1群に属する複数の冷媒管20に分配される。冷媒は、第1群を通して第4ヘッダ14に流入し、集合される。冷媒は、第4ヘッダ14から、第2群に属する複数の冷媒管20に再び分配される。冷媒は、第2群を通して第3ヘッダ13の第2区画に流入する。このように、第2熱交換部16においては、冷媒をU字状に流す流路が形成される。第3ヘッダ13の第2区画内の冷媒は、冷媒出口から流出し、圧縮機3へ向けて流れる。
図4および図5は、蒸発器6の部分断面を示している。図4は、図6のIV−IV断面を示す。図5は、図6のV−V断面を示す。
図4および図5において、冷媒管20は、内部に複数の冷媒通路を有する多穴管である。冷媒管20は、扁平管とも呼ばれる。この多穴管は、押出製法によって得ることができる。複数の冷媒通路は、冷媒管20の長手方向Yに沿って延びており、冷媒管20の両端に開口している。複数の冷媒管20は、第1熱交換部15に属する第1冷媒管21と、第2熱交換部16に属する第2冷媒管22とを含む。複数の冷媒管20は、蒸発器6の幅方向Zに関して複列をなすように配列されている。複数の冷媒管20は、上記第1熱交換部15と第2熱交換部16とを形成するように、蒸発器6の幅方向Zに関して二列をなすように配列されている。各列において、複数の冷媒管20は、その主面が対向するように配置されている。複数の冷媒管20は、互いに隣接する2つの冷媒管20の間に、空気と熱交換するための空気通路と、後述する蓄冷材容器30を収容するための収容部とを区画している。
蒸発器6は、車室へ供給される空気と接触面積を増加させるためのフィン部材25を備える。フィン部材25は、複数のコルゲート型のフィン25によって提供されている。フィン25は、隣接する2つの冷媒管20の間に区画された空気通路に配置されている。フィン25は、隣接する2つの冷媒管20と熱的に結合している。フィン25は、熱伝達に優れた接合材によって、隣接する2つの冷媒管20に接合されている。接合材としては、ろう材を用いることができる。フィン25は、薄いアルミニウム等の金属板が波状に曲げられた形状をもっており、ルーバーと呼ばれる空気通路を備える。
蒸発器6は、さらに、複数の蓄冷材容器30を有している。蓄冷材容器30は、蓄冷材50を収容する部屋を区画する。蓄冷材容器30は、パラフィンなどの蓄冷材50を収容している。蓄冷材50は、冷凍サイクル1の運転時に与えられる温度と停止時に与えられる温度との間の温度において固相と液相との間で相転移し、蓄冷と放冷とを可逆的に提供できる材料である。蓄冷材50は、冷凍サイクル1の運転時に冷媒によって提供される低温によって冷却され固相に転移する。蓄冷材50は、冷凍サイクル1の停止時に空気を冷却することによって加熱され液相に転移する。
蓄冷材容器30は、アルミニウム等の金属製である。蓄冷材容器30は、細長く、扁平な、直方体に近い形状をもつ。蓄冷材容器30は、蒸発器6の長さ方向Xに沿って厚さを有し、蒸発器6の高さ方向Yに沿って長手方向を有し、蒸発器6の幅方向Zに沿って短手方向を有する。蓄冷材容器30は、広い主面を両面に有している。これら2つの主面を提供する2つの主壁は、それぞれが冷媒管20と平行に配置されている。
蓄冷材容器30は、インナーフィン60を収容している。インナーフィン60は、アルミニウムなどの金属薄板を波形に曲げて形成されている。インナーフィン60は、蓄冷材容器30の内面に接合されている。
蓄冷材容器30は、隣接する2つの冷媒管20の間に配置されている。蓄冷材容器30は、その両側に配置された2つの冷媒管20に熱的に結合している。蓄冷材容器30は、熱伝達に優れた接合材によって、隣接する2つの冷媒管20に接合されている。接合材としては、ろう材または接着剤などの樹脂材料を用いることができる。蓄冷材容器30は、冷媒管20にろう付けされている。この結果、蓄冷材容器30は、冷媒管20との間で良好な熱伝導を示す。
蓄冷材容器30の厚さは、空気通路の厚さとほぼ等しい。よって、蓄冷材容器30の厚さは、フィン25の厚さとほぼ等しい。フィン25と蓄冷材容器30とは、入れ替え可能である。この結果、複数のフィン25と複数の蓄冷材容器30との配置パターンを、高い自由度をもって設定することができる。蓄冷材容器30の厚さは、冷媒管20の厚さよりも明らかに大きい。この構成は、大量の蓄冷材50を収容するために有効である。蓄冷材容器30は、フィン25とほぼ同じ長さLを有する。この結果、蓄冷材容器30は、隣接する2つの冷媒管20の間に区画された収容部の長手方向Yのほぼ全体を占めている。
蓄冷材容器30と、その両側に位置する2つの冷媒管20とがひとつの蓄冷単位を構成している。蒸発器6には、同じ構成をもつ複数の蓄冷単位が配置されている。これらの蓄冷単位は、等間隔に配置されている。また、複数の蓄冷単位は、蒸発器6の長さ方向Xにおいて、左右均等に配置されている。また、複数の蓄冷単位は、蒸発器6の長さ方向Xにおいて、左右に対称に配置されている。
また、第1熱交換部15に属する複数の第1蓄冷単位と、第2熱交換部16に属する複数の第2蓄冷単位とは、通風方向ARに関して積層して配置されている。そして、ひとつの蓄冷材容器30が、通風方向ARに沿って、第1蓄冷単位と第2蓄冷単位との両方にわたって延びている。フィン25も、通風方向ARに沿って、第1蓄冷単位と第2蓄冷単位との両方にわたって延びている。 図4および図5に図示されるように、蓄冷材容器30は、板材31によって形成されている。板材31は、接合部32において接合されることにより、内部に部屋を区画するように袋状に形成されている。板材31は、接合部32においてろう付けされている。接合部32は、蓄冷材容器30の外縁部に沿って形成されている。接合部32においては、ろう材層が、側板部分33、34を接合するとともに、それらの間の隙間を閉塞している。このろう材層は、ろう付け工程において一旦は溶融し、その後に再び固まり、フィレット状となったろう材である。
蓄冷材容器30は、第1の側板部分33と第2の側板部分34とを有する。これらの側板部分33、34は、互いに平行に配置され、それらの間に蓄冷材50を収容するための部屋を区画している。側板部分33、34は、プレス加工によって凹凸形状を与えられている。側板部分33、34は、独立した板材により提供されている。側板部分33、34は、蓄冷材容器30の一辺において折り曲げられた1枚の板材の2つの半部分によって提供することができる。
図4および図5に図示されるように、第1の側板部分33の外縁と第2の側板部分34の外縁とは、外側の薄い端面が完全に一致することがないように所定の幅だけずらして配置されている。図示の例では、第1の側板部分33の外縁が、第2の側板部分34の外縁より、図中の上方に所定の幅だけずれて配置されている。すなわち、一方の側板部分33の外縁が他方の側板部分34の外縁より外側に突出して配置されている。
図6には、蓄冷材容器30の外観が図示されている。蓄冷材容器30は、蓄冷材50を注入するための注入管30aを有する。注入管30aは、薄い直方体形状の蓄冷材容器30の角部に設けられている。
図7には、蒸発器6における冷媒管20と蓄冷材容器30との一部の斜視図が図示されている。図中には、一部が断面によって図示されている。図4ないし図7に図示されるように、蓄冷材容器30は、連結部35を備える。連結部35は、第1の側板部分33と第2の側板部分34とを機械的に連結する。蓄冷材容器30は、少なくともその外側の縁部において、複数の連結部35を有する。複数の連結部35は、互いに所定の間隔を上回る距離だけ離れて配置されている。
連結部35は、第1の側板部分33および/または第2の側板部分34を機械的に変形させることによって形成されている。連結部35は、一方の側板部分の縁を他方の側板部分の縁に巻き付けて形成される。連結部35は、ろう付け工程の前において、第1の側板部分33と第2の側板部分34とを連結する仮留めの役割を果たす。ろう付け工程においては、冷媒管20および蓄冷材容器30を含む蒸発器6の全体がろう付け炉の内部に配置され、蒸発器6の全体がろう材が溶融する温度に加熱され、蒸発器6を構成する複数の部材がろう付けされる。
連結部35は、第1の側板部分33の縁において外側へ突出して形成され、第2の側板部分34の縁に巻き付けられた舌片によって提供されている。連結部35は、巻かしめ部分とも呼ぶことができる。舌片は、第2の側板部分34に設けられてもよい。
連結部35においては、一方の側板部分33の内面と、他方の側板部分34の外面とが直接的に接触する。言い換えると、連結部35においては、後述の外側ろう材31bsと内側ろう材31biとが直接的に接触する。ろう付け工程においては、外側ろう材31bsから供給される溶融したろう材と、内側ろう材31biから供給された溶融したろう材とが混ざりあう。この結果、連結部35においては、外側ろう材31bsの材料と内側ろう材31biの材料とが連続する。
また、連結部35においては、一方の側板部分33の細い端面が、他方の側板部分34の上に位置付けられる。その部位には、細いV字型の谷形状が形成される。このような谷形状は、外側ろう材31bsから供給される溶融したろう材を、内側ろう材31biから供給される溶融したろう材に向けて流し、混入させる。
上述のように、側板部分33、34の縁が互いにずらされているから、外縁部位のうち、連結部35を除く多くの長さにわたって、第1の側板部分33の薄い端面と第2の側板部分34の薄い端面とは、互いに離れている。しかし、連結部35においては、第1の側板部分33の薄い端面と第2の側板部分34の薄い端面とが近接して配置される。それら2つの端面の間の距離は、ろう付け工程において、溶融したろう材が端面から端面へ流れうる程度の距離である。
図8には、ろう付け工程の前における板材31の断面が図示されている。板材31は、アルミニウム合金からなる主材31aを有する。板材31は、蓄冷材容器30の外側に配置される外側ろう材31bsを有する。外側ろう材31bsは、アルミニウム系ろう材である。板材31は、蓄冷材容器30の内側に配置される内側ろう材31biを有する。内側ろう材31biは、アルミニウム系ろう材である。
外側ろう材31bsは、アルミニウム系ろう材に添加された亜鉛Znなどの犠牲腐食材料を含む。言い換えると、外側ろう材31bsは、主材31aより多くの犠牲腐食材料を含む。この結果、外側ろう材31bsは、主材31aより腐食しやすい。また、外側ろう材31bsは、内側ろう材31biより多くの犠牲腐食材料を含む。この結果、外側ろう材31bsは、内側ろう材31biより腐食しやすい。外側ろう材31bsは、腐食環境において優先的に腐食することにより、主材31aと内側ろう材31biとの腐食を抑制する。
外側ろう材31bsの厚さTbsと、内側ろう材31biの厚さTbiとは異なる。これらの厚さTbs、Tbiは、主材31aの厚さより小さい。外側ろう材31bsの厚さTbsは、内側ろう材31biの厚さTbiより小さい(Tbs<Tbi)。外側ろう材31bsのクラッド率CLsは、CLs=厚さTbs/板材31の厚さTtで与えられる。内側ろう材31biのクラッド率CLiは、CLi=厚さTbi/板材31の厚さTtで与えられる。外側ろう材31bsのクラッド率CLsは、内側ろう材31biのクラッド率CLiより小さい(CLs<CLi)。
外側ろう材31bsのケイ素(Si)含有率Rsは、内側ろう材31biのケイ素含有率Riとは異なる。外側ろう材31bsのケイ素含有率Rsは、内側ろう材31biのケイ素含有率Riより小さい(Rs<Ri)。例えば、Rs=5%、Ri=7%とすることができる。
図9は、Al−Si合金における二元状態図を示す。アルミニウム系ろう材におけるケイ素含有率(重量%(w%))は、共晶温度と融点との間の任意の温度における液相のろう材の量に影響を与える。例えば、ケイ素含有率が7%の場合、共晶温度T1と融点T2との間において、液相のろう材の量Liquidと、固相のろう材の量Alphaとの比率は、図示されるような比率となる。液相比は、液相比=Liquid/(Liquid+Alpha)で与えられる。この実施形態では、Rs<Riとすることにより、ろう付け工程における共晶温度T1と融点T2との間の任意の温度において、内側ろう材31biが供給できる溶融したろう材量は、外側ろう材31bsが供給できる溶融したろう材量より多い。Rs<Riとすることにより、ろう材の厚さが同じであっても、内側ろう材31biが供給できる溶融したろう材量は、外側ろう材31bsが供給できる溶融したろう材量より多い。
蒸発器6の製造方法は、組立て工程と、ろう付け工程とを含む。組立て工程においては、冷媒管20および蓄冷材容器30を含む複数の部品が、蒸発器6の形状に組み合わせられ、仮固定される。組立て工程では、蓄冷材容器30を構成する第1の側板部分33および第2の側板部分34を外縁部位の接合部32において重ねて配置し、冷媒管20に隣接するように配置する。外縁部位は、蓄冷材容器30の4辺に沿って延びる細長い領域である。組立て工程では、第1の側板部分33および第2の側板部分34の一方の縁を他方の縁に巻きつけて第1の側板部分33と第2の側板部分34とを機械的に連結する連結部35が形成される。連結部35においては外側ろう材31bsと内側ろう材31biとが接触している。
組立て工程において組立てられた組立て品は、ろう付け工程において、ろう付け炉の内部に配置される。さらに、ろう付け工程においては、組立て工程において組立てられた組立て品の全体が加熱される。ろう付け工程では、第1の側板部分33および第2の側板部分34の両面に形成されたろう材を溶融させて、第1の側板部分33および第2の側板部分34を接合部32においてろう付けする。さらに、ろう付け工程においては、蓄冷材容器30と冷媒管20とをろう付けする。
加熱の過程においては、外側ろう材31bsおよび内側ろう材31biの温度は、それらの共晶温度T1から融点T2にむけて徐々に上昇する。ろう付け工程においては、外側ろう材31bsおよび内側ろう材31biが溶融する。その後、蒸発器6は冷却され、ろう付け工程が終了する。ろう付け工程においては、蒸発器6を構成する部品がろう付けによって接合され、蒸発器6が提供される。ろう付け工程においては、接合部32がろう材によって接合され、しかも冷媒管20と蓄冷材容器30とが接合される。
この実施形態では、ろう付け工程の前においてTbs<Tbiに設定されているから、ろう付け工程において内側ろう材31biから供給できる液相の溶融したろう材量は、外側ろう材31bsから供給できる液相の溶融したろう材量より多い。別の観点では、CLs<CLiに設定されているから、ろう付け工程において内側ろう材31biから供給できる溶融したろう材量は、外側ろう材31bsから供給できる溶融したろう材量より多い。
また、この実施形態では、ケイ素含有率がRs<Riに設定されているから、加熱の過程の共晶温度T1と融点T2との間の任意の温度において、単位体積の内側ろう材31biから供給できる液相の溶融したろう材量は、単位体積の外側ろう材31bsから供給できる液相の溶融したろう材量より多い。ケイ素含有率の関係Rs<Riは、ろう付け工程の前においても、ろう付け工程の後においても維持されている。
この実施形態では、Tbs<Tbiに設定し、かつRs<Riに設定している。ろう材が供給できる液相のろう材量は、液相比×ろう材厚さによって与えられる。よって、加熱の過程の共晶温度T1と融点T2との間の任意の温度において、さらには、融点T2以上の温度においても、内側ろう材31biから供給できる液相の溶融したろう材量は、外側ろう材31bsから供給できる液相の溶融したろう材量より多い。
この結果、外側ろう材31bsの溶融成分が、板材31の端面を乗り越えて、内側ろう材31biの形成領域に到達することが抑制される。また、内側ろう材31biの溶融成分は、板材31の端面を乗り越えて、外側ろう材31biの形成領域に流れ出しやすくなる。
例えば、図4に図示される接合部32においては、第1の側板部分33の内側ろう材31biと、第2の側板部分34の内側ろう材31biとが平行に重ねられている。ろう付け工程においては、接合部32には、内側ろう材31biの溶融成分が大量に供給される。この結果、内側ろう材31biの溶融成分は、接合部32からあふれ出して板材31の端面を乗り越え、蓄冷材容器30の外側にまで流出することもある。その一方で、外側ろう材31bsは、比較的少ない溶融成分を供給する。このため、外側ろう材31bsの溶融成分が板材31の端面を乗り越え、接合部32に到達し、内側ろう材31biの溶融成分に混入することが抑制される。
このように、ろう付け工程における内側ろう材31biの溶融量が、接合部32への外側ろう材31bsの流入を抑制するように、外側ろう材31bsの溶融量より多く設定されている。このため、外側ろう材31bsに含まれる犠牲腐食材料が内側ろう材31biの形成領域に混入することが抑制される。接合部32においては、外側ろう材31bsに含まれる犠牲腐食材料が第1の側板部分33と第2の側板部分34との間に位置するろう材に流入することが抑制される。
この実施形態では、外側ろう材31bsと内側ろう材31biとを接近させて位置付ける連結部35が設けられている。しかし、外側ろう材31bsが供給できる溶融したろう材量は、内側ろう材31biが供給できる溶融したろう材量より少ない。このため、連結部35においても、外側ろう材31bsから供給される犠牲腐食材料の内側ろう材31biの形成領域および接合部32への流入を抑制することができる。
この結果、接合部32における腐食が抑制される。この構成では、蒸発器6の外側に向けて露出する接合部32における腐食が抑制されるから、蓄冷材容器30および蒸発器6の耐腐食性を向上することができる。また、蒸発器6の空気流入側に面する接合部32の耐腐食性を向上できるから、腐食性成分が付着しやすい部位の耐腐食性を向上することができる。
(第2実施形態)
図10−図12は、上記実施形態を基礎的な構成とする第2実施形態を示す。図10および図11は、先行する実施形態の図4および図5に対応する部位を示す。図12は、先行する実施形態の図7に対応する部位を示す。
上記実施形態では、第1の側板部分33と第2の側板部分34との外縁部位を互いに平行に形成した。これに代えて、この実施形態では、第1の側板部分33の縁と、第2の側板部分34との外縁とを互いに離れるように形成する。さらに、第1の側板部分33の縁と、第2の側板部分34との縁とは、それらの外側ろう材31bsが蒸発器6の他の構成部品に接触するように配置される。
第1の側板部分33は、接合部32からさらに延び出す第1の縁部37を有する。第1の縁部37は、接合部32から離れるように形成されている。接合部32は、蒸発器6の高さ方向Yと厚さ方向Zとで規定される平面に沿って広がっている。第1の縁部37は、接合部32からほぼ直角に曲げられている。第1の縁部37は、蒸発器6の長さ方向Xと高さ方向Yとで規定される平面に沿って広がっている。第1の縁部37の先端は隣接する冷媒管20の表面に接触している。第1の縁部37は、第1の側板部分33の外側ろう材31bsが形成された外面が冷媒管20に接触するように形成されている。第1の縁部37の先端は、冷媒管20に沿うようにわずかに曲げられている。
第1の縁部37と冷媒管20との間には、フィレット41が形成されている。フィレット41は、外側ろう材31bsから供給されたろう材が固まって形成されたろう材の塊である。第1の縁部37と冷媒管20とは、フィレット41によって接合されている。
第2の側板部分34は、接合部32からさらに延び出す第2の縁部38を有する。第2の縁部38は、接合部32から離れるように形成されている。縁部38は、接合部32からほぼ直角に曲げられている。第2の縁部38は、蒸発器6の長さ方向Xと高さ方向Yとで規定される平面に沿って広がっている。第2の縁部38の先端は隣接する冷媒管20の表面に接触している。第2の縁部38は、第2の側板部分34の外側ろう材31bsが形成された外面が冷媒管20に接触するように形成されている。第2の縁部38の先端は、冷媒管20に沿うようにわずかに曲げられている。
第1の縁部37と、第2の縁部38とは、接合部32から互いに反対方向へ向けて延び出すように形成されている。第1の縁部37と、第2の縁部38とは、互いに離れるように形成されている。
第2の縁部38と冷媒管20との間には、フィレット42が形成されている。フィレット42は、外側ろう材31bsから供給されたろう材が固まって形成されたろう材の塊である。第2の縁部38と冷媒管20とは、フィレット42によって接合されている。
この実施形態では、組み立て工程において、第1の側板部分33および第2の側板部分34は、外縁部位において互いに離れるように配置された縁部37、38を有する。このため、後のろう付け工程において、外側ろう材の流れる距離が長くなり、接合部32への外側ろう材の流入が抑制される。さらに、組立て工程では、縁部37、38の先端は、蓄冷材容器以外の他の構成部品、すなわち冷媒管20に接触するように配置される。その上で、ろう付け工程において、縁部37、38と他の構成部品20との間に外側ろう材が捕捉されフィレット41、42が形成される。このため、接合部への外側ろう材の流入が抑制される。
この構成によると、縁部37、38は、付加的な内側ろう材31biを提供する。縁部37、38が提供する内側ろう材31biから供給される溶融したろう材は、接合部32に流入する。この結果、接合部32には、内側ろう材31biから供給されるろう材が大量に供給される。よって、外側ろう材31bsに含まれる犠牲腐食材料が流入する可能性が低くなる。
内側ろう材31biから接合部32に供給される大量のろう材は、連結部35へあふれ出すことがある。このようなあふれ出すろう材の流れは、犠牲腐食材料の流入を阻止する。
この実施形態によると、第1の側板部分33および第2の側板部分34は、外縁部位において互いに離れるように配置された縁部37、38を有する。この構成によると、縁部37、38が互いに離れるように形成されるから、外側ろう材の流れる距離が長くなり、接合部32への外側ろう材の流入が抑制される。この結果、接合部32への犠牲腐食材料の混入が抑制される。
この実施形態によると、縁部37、38の先端は、蓄冷材容器30以外の他の構成部品、すなわち冷媒管20に接触するように配置されている。しかも、縁部37、38と他の構成部品との間に外側ろう材が捕捉されたフィレット41、42が形成されている。外側ろう材31bsから供給される溶融したろう材は、縁部37、38と冷媒管20との間の隙間に捕捉されるから、流動が制限される。このため、接合部32への外側ろう材の流入が抑制される。この結果、接合部32への犠牲腐食材料の混入が抑制される。
(第3実施形態)
図13−図15は、上記実施形態を基礎的な構成とする第3実施形態を示す。図13および図14は、先行する実施形態の図4および図5に対応する部位を示す。図15は、先行する実施形態の図7に対応する部位を示す。
上記実施形態では、連結部35は、第1の側板部分33の縁に形成された舌片を折り曲げることによって形成されている。これに代えて、この実施形態では、第1および第2の側板部分33、34の縁から離れた板状部分において連結部35を形成する。
第1の側板部分33と、第2の側板部分34とは、接合部32において、蒸発器6の高さ方向Yと厚さ方向Zとで規定される平面に沿って広がっている。言い換えると、接合部32においては、第1の側板部分33と、第2の側板部分34とは、平行に配置されている。接合部32においては、第1の側板部分33と、第2の側板部分34とは、平らな板状部分を形成している。
この実施形態では、組立て工程では、第1の側板部分33および第2の側板部分34を接合部において互いに噛み合わせて第1の側板部分33と第2の側板部分34とを機械的に連結する連結部335が形成される。
連結部335は、第1の側板部分33と、第2の側板部分34とをそれらの厚さ方向に沿ってプレス加工することによって形成されている。連結部335は、第1の側板部分33に形成された凹部に、第2の側板部分34に形成された凸部を入れ、さらに噛みこませている。連結部335は、第1の側板部分33および第2の側板部分34の縁を加工することなく形成されている。側板部分33、34は、縁を巻き付けることなく、プレス加工によって形成された嵌合形状の連結部335によって連結されている。蓄冷材容器30は、その外周縁に沿って所定の距離を上回る間隔で設けられた複数の連結部335を有する。
この構成によると、接合部32において側板部分33、34が互いに噛み合わせられる。このため、外側ろう材31bsばと内側ろう材31biとを接触させることなく機械的な連結部335が提供される。よって、接合部32への外側ろう材31bsの流入が抑制される。この結果、接合部32への犠牲腐食材料の混入が抑制される。
この実施形態では、ろう付け工程の後において、犠牲腐食材料は外側ろう材31bsの形成範囲にだけ残留する。犠牲腐食材料は、接合部32におけるろう材、すなわち内側ろう材31biには混入していない。
この構成によると、一方の側板部分の縁を他方の側板部分の縁に巻き付けて形成される連結部35がない。このため、外側ろう材31bsと内側ろう材31biとの直接的な接触が回避される。蓄冷材容器30には、外側ろう材31bsと内側ろう材31biとが連続する部位がない。また、外側ろう材31bsから供給される溶融したろう材を内側ろう材31biから供給される溶融したろう材に向けて流し、混入させるための細いV字型の谷形状を形成するがない。よって、第1の側板部分33と、第2の側板部分34との機械的な連結を提供しながら、接合部32への犠牲腐食材料の混入を抑制することができる。よって、内側ろう材と外側ろう材との直接的な接触が回避される。
しかも、この実施形態によると、蓄冷材容器30の外側縁部において、長い距離にわたって延びるように縁部37、38を形成することができる。よって、縁部37、38による犠牲腐食材料の混入防止効果をより高めることができる。
(第4実施形態)
図16は、上記実施形態を基礎的な構成とする第4実施形態を示す。図16は、先行する実施形態の図7に対応する部位を示す。
前図の実施形態では、縁部37、38の先端を隣接する冷媒管20の表面に接触させた。これに代えて、この実施形態では、先端が冷媒管20に接触しない縁部437、438を採用する。この実施形態でも、複数の連結部335が採用されている。
第1の側板部分33は、接合部32からさらに延び出す第1の縁部437を有する。第1の縁部437は、第1の縁部37に相当する。第1の縁部437の先端は、冷媒管20など蒸発器6の部品表面に到達していない。
第2の側板部分34は、接合部32からさらに延び出す第2の縁部438を有する。第2の縁部438は、第2の縁部38に相当する。第2の縁部438の先端は、冷媒管20など蒸発器6の部品表面に到達していない。
この実施形態でも、第1の縁部37と、第2の縁部38とは、接合部32から互いに反対方向へ向けて延び出すように形成されている。よって、接合部32には、内側ろう材31biから供給される溶融したろう材が大量に供給される。この結果、犠牲腐食材料の流入が阻止される。
(他の実施形態)
以上、開示された発明の好ましい実施形態について説明したが、開示された発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、種々変形して実施することが可能である。上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、開示された発明の技術的範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。開示された発明の技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
例えば、上記実施形態では、内側ろう材31biから供給できる液相の溶融したろう材量が、外側ろう材31bsから供給できる液相の溶融したろう材量より多くなるように、ろう材31bs、31biの厚さと、ろう材31bs、31biのケイ素含有率との両方を上記関係に設定した。これに代えて、ろう材31bs、31biの厚さと、ろう材31bs、31biのケイ素含有率との一方だけを、内側ろう材31biから供給できる液相の溶融したろう材量が、外側ろう材31bsから供給できる液相の溶融したろう材量より多くなるように設定してもよい。例えば、Rs<Riを採用したまま、Tbs=Tbiとしてもよい。また、Tbs<Tbiを採用したまま、Rs=Riとしてもよい。
また、第1および第2の側板部分33、34は、側板部分33を提供する一枚の板材と、側板部分34を提供する一枚の板材とによって提供されうる。また、第1および第2の側板部分33、34は、蓄冷材容器30の一辺に位置付けられた折り曲げ部において1枚の板材を折り曲げることによって提供されてもよい。
また、上記実施形態では、ひとつの蓄冷材容器30の両側に冷媒管20を配置し、その蓄冷材容器30を両方の冷媒管20に接合した。これに代えて、ひとつの蓄冷材容器30の一方側面にのみ冷媒管20を配置して接合し、他方側面にはフィン25を配置してもよい。すなわち、蓄冷材容器30は、少なくともひとつの冷媒管20に隣接して配置され、当該冷媒管に接合されることができる。
また、上記実施形態では、冷媒管20と冷媒管20との間に空気通路を形成し、フィン25を配置した。これに代えて、冷媒管20と蓄冷材容器30との間、または蓄冷材容器30と蓄冷材容器30との間に空気通路を形成し、フィン25を配置してもよい。
また、上記実施形態では、空気通路にフィン25を配置した。これに代えて、空気通路だけを形成し、フィン25を備えないフィンレス構造を採用してもよい。
1 冷凍サイクル、2 動力源、3 圧縮機、4 放熱器、5 減圧器、
6 蒸発器(蓄冷熱交換器)、20 冷媒管、25 フィン、
30 蓄冷材容器、30a 注入部、31 板部材、
31a 主材、31bs 外側ろう材、31bi 内側ろう材、
32 接合部、33 第1の側板部分、32 第2の側板部分、
35 連結部、37、38 縁部、41、42 フィレット、
50 蓄冷材、60 インナーフィン、
335 連結部、 437、438 縁部。

Claims (13)

  1. 冷媒通路を有し、互いに間隔を設けて配置された複数の冷媒管(20)と、
    蓄冷材(50)を収容する部屋を区画する蓄冷材容器であって、少なくともひとつの前記冷媒管に隣接して配置され、当該冷媒管と接合された蓄冷材容器(30)とを備え、
    前記冷媒管および/または前記蓄冷材容器は空気と熱交換するための空気通路を区画している蓄冷熱交換器の製造方法において、
    前記蓄冷材容器を構成する第1の側板部分(33)および第2の側板部分(34)を外縁部位の接合部(32)において重ねて配置し、前記冷媒管に隣接するように配置する組立て工程と、
    前記組立て工程において組立てられた組立て品をろう付け炉の内部において加熱し、前記第1の側板部分および第2の側板部分の両面に形成されたろう材を溶融させて、前記第1の側板部分および第2の側板部分を前記接合部においてろう付けするとともに、前記蓄冷材容器と前記冷媒管とをろう付けするろう付け工程とを含み、
    前記第1の側板部分および前記第2の側板部分は、
    前記蓄冷材容器の内側に位置付けられ、前記接合部において前記第1の側板部分と前記第2の側板部分とを接合する内側ろう材(31bi)と、
    前記蓄冷材容器の外側に位置付けられ、前記蓄冷材容器と前記冷媒管とを接合し、前記内側ろう材より多くの犠牲腐食材料を含む外側ろう材(31bs)とを備え、
    前記ろう付け工程における前記内側ろう材の溶融量が、前記接合部への前記外側ろう材の流入を抑制するように、前記外側ろう材の溶融量より多く設定されていることを特徴とする蓄冷熱交換器の製造方法。
  2. 前記ろう付け工程の前において、前記外側ろう材(31bs)の厚さ(Tbs)は、前記内側ろう材(31bi)の厚さ(Tbi)より小さい(Tbs<Tbi)ことを特徴とする請求項1に記載の蓄冷熱交換器の製造方法。
  3. 前記外側ろう材(31bs)のケイ素含有率(Rs)は、前記内側ろう材(31bi)のケイ素含有率(Ri)より小さい(Rs<Ri)ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の蓄冷熱交換器の製造方法。
  4. 前記組立て工程では、前記第1の側板部分(33)および前記第2の側板部分(34)の一方の縁を他方の縁に巻きつけて前記第1の側板部分(33)と前記第2の側板部分(34)とを機械的に連結する連結部(35)が形成され、前記連結部においては前記外側ろう材(31bs)と前記内側ろう材(31bi)とが接触していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の蓄冷熱交換器の製造方法。
  5. 前記組立て工程では、前記第1の側板部分(33)および前記第2の側板部分(34)を前記接合部において互いに噛み合わせて前記第1の側板部分(33)と前記第2の側板部分(34)とを機械的に連結する連結部(335)が形成されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の蓄冷熱交換器の製造方法。
  6. 前記第1の側板部分(33)および前記第2の側板部分(34)は、前記外縁部位において互いに離れるように配置された縁部(37、38、437、438)を有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の蓄冷熱交換器の製造方法。
  7. 前記組立て工程では、前記縁部(37、38)の先端は、前記蓄冷材容器以外の他の構成部品(20)に接触するように配置され、
    前記ろう付け工程において、前記縁部と前記他の構成部品との間に前記外側ろう材が捕捉されフィレット(41、42)を形成することを特徴とする請求項6に記載の蓄冷熱交換器の製造方法。
  8. 冷媒通路を有し、互いに間隔を設けて配置された複数の冷媒管(20)と、
    蓄冷材(50)を収容する部屋を区画する蓄冷材容器であって、少なくともひとつの前記冷媒管に隣接して配置され、当該冷媒管と接合された蓄冷材容器(30)とを備え、
    前記冷媒管および/または前記蓄冷材容器は空気と熱交換するための空気通路を区画しており、
    前記蓄冷材容器は、
    外縁部位の接合部(32)において重ねて配置され、ろう付けによって接合された第1の側板部分(33)および第2の側板部分(34)と、
    前記蓄冷材容器の内側に設けられ、前記接合部において前記第1の側板部分と前記第2の側板部分とを接合する内側ろう材(31bi)と、
    前記蓄冷材容器の外側に設けられ、前記蓄冷材容器と前記冷媒管とを接合し、前記内側ろう材より多くの犠牲腐食材料を含む外側ろう材(31bs)とを備え、
    前記外側ろう材(31bs)のケイ素含有率(Rs)は、前記内側ろう材(31bi)のケイ素含有率(Ri)より小さい(Rs<Ri)ことを特徴とする蓄冷熱交換器。
  9. 冷媒通路を有し、互いに間隔を設けて配置された複数の冷媒管(20)と、
    蓄冷材(50)を収容する部屋を区画する蓄冷材容器であって、少なくともひとつの前記冷媒管に隣接して配置され、当該冷媒管と接合された蓄冷材容器(30)とを備え、
    前記冷媒管および/または前記蓄冷材容器は空気と熱交換するための空気通路を区画しており、
    前記蓄冷材容器は、
    外縁部位の接合部(32)において重ねて配置され、ろう付けによって接合された第1の側板部分(33)および第2の側板部分(34)と、
    前記蓄冷材容器の内側に設けられ、前記接合部において前記第1の側板部分と前記第2の側板部分とを接合する内側ろう材(31bi)と、
    前記蓄冷材容器の外側に設けられ、前記蓄冷材容器と前記冷媒管とを接合し、前記内側ろう材より多くの犠牲腐食材料を含む外側ろう材(31bs)とを備え、
    前記内側ろう材と前記外側ろう材とが接触することがないように前記第1の側板部分および前記第2の側板部分が配置されていることを特徴とする蓄冷熱交換器。
  10. 前記外側ろう材(31bs)のケイ素含有率(Rs)は、前記内側ろう材(31bi)のケイ素含有率(Ri)より小さい(Rs<Ri)ことを特徴とする請求項9に記載の蓄冷熱交換器。
  11. 前記第1の側板部分(33)および前記第2の側板部分(34)を前記接合部において互いに噛み合わせることにより、前記第1の側板部分(33)と前記第2の側板部分(34)とを機械的に連結する連結部(335)を備えることを特徴とする請求項8から請求項10のいずれかに記載の蓄冷熱交換器。
  12. 前記第1の側板部分(33)および前記第2の側板部分(34)は、前記外縁部位において互いに離れるように配置された縁部(37、38、437、438)を有することを特徴とする請求項8から請求項11のいずれかに記載の蓄冷熱交換器。
  13. 前記縁部(37、38)の先端は、前記蓄冷材容器以外の他の構成部品(20)に接触するように配置され、
    前記縁部と前記他の構成部品との間に前記外側ろう材が捕捉されたフィレット(41、42)が形成されていることを特徴とする請求項12に記載の蓄冷熱交換器。
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