JP2019120412A - 熱交換器 - Google Patents

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Masakazu Morimoto
正和 森本
浜田 浩
Hiroshi Hamada
浩 浜田
敬太 森本
Keita Morimoto
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Abstract

【課題】熱交換性能の低下を抑制しつつ、温熱または冷熱を蓄えることができる熱交換器を提供する。【解決手段】内部に冷媒が流れる複数のチューブ45と、チューブ45に接合されてチューブ45周りを流れる空気との熱交換面積を増大させるフィン46と、複数のチューブ45の端部に接続されるとともに、複数のチューブ45に対して冷媒の分配または集合を行うヘッダタンク41〜44と、を備え、チューブ45には、冷熱を蓄える蓄冷材51がカプセル52に内包された蓄冷カプセル50が塗布されている。【選択図】図4

Description

本発明は、冷熱または温熱を蓄える蓄熱材を備える熱交換器に関するものである。
従来、空調装置には、冷凍サイクル装置が用いられている。この冷凍サイクル装置が停止している状態においても、限定された冷房を提供する試みがなされている。例えば、車両用空調装置では、走行用エンジンによって冷凍サイクル装置の圧縮機が駆動される。このため、車両が一時的に停車している間にエンジンが停止すると、冷凍サイクル装置が停止する。このような一時的な停車中に、限定された冷房を提供するために、冷凍サイクル装置の蒸発器に冷熱を蓄える蓄冷材を付加した蓄冷熱交換器が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の蓄冷熱交換器では、冷媒が流れる複数のチューブを備えている。そして、隣り合う2つのチューブ間の隙間(以下、チューブ間隙間という)に、チューブに接合されてチューブ周りを流れる空気との熱交換面積を増大させるフィン、または、蓄冷材が収容された蓄冷材容器が設けられている。すなわち、蓄冷熱交換器における複数のチューブ間隙間の一部に、フィンに代えて蓄冷材容器が設けられている。
特許第5920087号公報
上記特許文献1に記載の蓄冷熱交換器では、複数のチューブ間隙間のうち、蓄冷材容器が設けられているチューブ間隙間には、フィンが配置されていない。このため、空気との伝熱面積が減少することにより蓄冷熱交換器の熱交換性能が低下し、その結果、冷房性能の低下につながるおそれがある。
本発明は上記点に鑑みて、熱交換性能の低下を抑制しつつ、温熱または冷熱を蓄えることができる熱交換器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、内部に第1流体が流れる複数のチューブ(45)と、チューブに接合されてチューブ周りを流れる第2流体との熱交換面積を増大させるフィン(46)と、複数のチューブの端部に接続されるとともに、複数のチューブに対して第1流体の分配または集合を行うヘッダタンク(41〜44)と、を備え、チューブ、フィンおよびヘッダタンクのうち少なくとも1つの部品には、冷熱または温熱を蓄える蓄熱材(51)がカプセル(52)に内包された蓄熱カプセル(50)が塗布されている。
これによれば、チューブ(45)、フィン(46)およびヘッダタンク(41〜44)のうち少なくとも1つの部品に蓄熱カプセル(50)を塗布することで、蓄熱カプセル(50)に冷熱または温熱を蓄えることが可能となる。このため、冷熱または温熱を蓄える蓄熱材が収容された蓄熱材容器の数を減らすことができる、もしくは蓄熱材容器を廃止することができる。これにより、複数のチューブ間隙間(460)のうち、フィン(46)が配置されるチューブ間隙間(460)を増加させることができるため、熱交換性能の低下を抑制することが可能となる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態における車両用空調装置を構成する冷凍サイクル装置の構成図である。 第1実施形態に係る蒸発器を示す正面図である。 図2の矢印III方向から見た側面図である。 第1実施形態におけるチューブの表面を示す説明図である。 第2実施形態におけるチューブの表面を示す説明図である。 第3実施形態に係る蒸発器を示す正面図である。 他の実施形態(4)に係る蒸発器の一部を示す拡大図である。 他の実施形態(4)に係る蒸発器の一部を示す拡大図である。 他の実施形態(5)に係る蒸発器を示す正面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態となる車両用空調装置を構成する冷凍サイクル装置の構成を図1に示す。この空調装置を構成する冷凍サイクル装置1は、圧縮機10、放熱器20、減圧器30、および蒸発器40を有する。これら構成部品は、配管によって環状に接続され、冷媒循環路を構成する。
圧縮機10は、車両の走行用の動力源2である内燃機関あるいは電動機等によって駆動される。動力源2が停止すると、圧縮機10も停止する。圧縮機10は、蒸発器40から冷媒を吸引し、圧縮し、放熱器20へ吐出する。放熱器20は、高温冷媒を冷却する。放熱器20は、凝縮器とも呼ばれる。減圧器30は、放熱器20によって冷却された冷媒を減圧する。蒸発器40は、減圧器30によって減圧された冷媒を蒸発させ、車室内空気を冷却する。
図2および図3において、蒸発器40は、2層に配置された第1熱交換部48と第2熱交換部49とを有する。そして、第2熱交換部49が空気流れ上流側に配置され、第1熱交換部48が空気流れ下流側に配置されている。
具体的には、蒸発器40は、複数に分岐した冷媒通路部材を有する。この冷媒通路部材は、アルミニウム等の金属製の通路部材によって提供される。冷媒通路部材は、組をなして位置づけられた第1〜第4ヘッダタンク41〜44と、それらヘッダタンク41〜44の間を連結する複数のチューブ45によって提供されている。そして、第1〜第4ヘッダタンク41〜44内およびチューブ45に冷媒流路が形成されている。
第1ヘッダタンク41と第2ヘッダタンク42とは、組をなしており、互いに所定距離れて平行に配置されている。第3ヘッダタンク43と第4ヘッダタンク44も組をなしており、互いに所定距離れて平行に配置されている。
第1ヘッダタンク41と第2ヘッダタンク42との間には、内部に冷媒が流れる複数のチューブ45が等間隔に積層されている。各チューブ45は、その端部において対応するヘッダタンク41、42内に連通している。これら第1ヘッダタンク41と、第2ヘッダタンク42と、それらの間に配置された複数のチューブ45とによって第1熱交換部48(図3参照)が形成されている。なお、本実施形態における冷媒が、本発明の第1流体に相当している。
以下、チューブ45の長手方向をチューブ長手方向といい、チューブ45の積層方向をチューブ積層方向という。
第1熱交換部48を構成する複数のチューブ45におけるチューブ長手方向の一端部は第1ヘッダタンク41内に配置されている。第1熱交換部48を構成する複数のチューブ45におけるチューブ長手方向の他端部は、第2ヘッダタンク42内に配置されている。
すなわち、第1ヘッダタンク41および第2ヘッダタンク42は、第1熱交換部48を構成する複数のチューブ45の端部に接続されている。そして、第1ヘッダタンク41および第2ヘッダタンク42は、第1熱交換部48を構成する複数のチューブ45に対して、冷媒の分配または集合を行う。
第3ヘッダタンク43と第4ヘッダタンク44との間には、複数のチューブ45が等間隔に積層されている。各チューブ45は、その端部において対応するヘッダタンク43、44内に連通している。これら第3ヘッダタンク43と、第4ヘッダタンク44と、それらの間に配置された複数のチューブ45によって第2熱交換部49(図3参照)が形成されている。
第2熱交換部49を構成する複数のチューブ45におけるチューブ長手方向の一端部は、第3ヘッダタンク43内に配置されている。第2熱交換部49を構成する複数のチューブ45におけるチューブ長手方向の他端部は、第4ヘッダタンク42内に配置されている。
すなわち、第3ヘッダタンク43および第4ヘッダタンク44は、第2熱交換部49を構成する複数のチューブ45の端部に接続されている。そして、第3ヘッダタンク43および第4ヘッダタンク44は、第2熱交換部49を構成する複数のチューブ45に対して、冷媒の分配または集合を行う。
第1ヘッダタンク41の端部には、冷媒入口としての図示しないジョイントが設けられている。第1ヘッダタンク41内は、チューブ積層方向のほぼ中央に設けられた図示しない仕切板によって、第1区画と第2区画とに区画されている。これに対応して、複数のチューブ45は、第1群と第2群とに区分されている。
冷媒は、第1ヘッダタンク41の第1区画に供給される。冷媒は、第1区画から、第1群に属する複数のチューブ45に分配される。冷媒は、第1群を通して第2ヘッダタンク42に流入し、集合される。冷媒は、第2ヘッダタンク42から、第2群に属する複数のチューブ45に再び分配される。冷媒は、第2群を通して第1ヘッダタンク41の第2区画に流入する。
このように、第1熱交換部48においては、冷媒をU字状に流す流路が形成される。すなわち、第1熱交換部48は、その内部で冷媒流れがUターンするように構成されている。
第3ヘッダタンク43の端部には、冷媒出口としての図示しないジョイントが設けられている。第3ヘッダタンク43内は、チューブ積層方向のほぼ中央に設けられた図示しない仕切板によって、第1区画と第2区画とに区画されている。これに対応して、複数のチューブ45は、第1群と第2群とに区分されている。第3ヘッダタンク43の第1区画は、第1ヘッダタンク41の第2区画に隣接している。第3ヘッダタンク43の第1区画と第1ヘッダタンク41の第2区画とは連通している。
冷媒は、第1ヘッダタンク41の第2区画から、第3ヘッダタンク43の第1区画に流入する。冷媒は、第1区画から、第1群に属する複数のチューブ45に分配される。冷媒は、第1群を通して第4ヘッダタンク44に流入し、集合される。冷媒は、第4ヘッダタンク44から、第2群に属する複数のチューブ45に再び分配される。冷媒は、第2群を通して第3ヘッダタンク43の第2区画に流入する。
このように、第2熱交換部49においても、冷媒をU字状に流す流路が形成される。すなわち、第2熱交換部49は、その内部で冷媒流れがUターンするように構成されている。そして、第3ヘッダタンク43の第2区画内の冷媒は、冷媒出口から流出し、圧縮機10へ向けて流れる。
図2において、複数のチューブ45は、略一定の間隔で配置されている。複数のチューブ45の間には、隙間がそれぞれ形成されている。以下、隣り合う2つのチューブ45の間に形成される隙間を、チューブ間隙間460という。
複数のチューブ間隙間460には、フィン46がそれぞれ設けられている。チューブ間隙間460は、空気が流通するとともに、空気と熱交換するための冷却用空気通路を構成している。すなわち、隣り合う2つのチューブ45は、空気と熱交換するための冷却用空気通路を区画している。
チューブ45は、断面扁平状に形成されている。チューブ45は、内部に複数の冷媒通路を有する多穴管である。チューブ45は、例えば押出製法によって形成されている。複数の冷媒通路は、チューブ長手方向に沿って延びており、チューブ45の両端に開口している。複数のチューブ45は、列をなして並べられている。各列において、複数のチューブ45は、その主面(すなわち扁平面)が対向するように配置されている。
チューブ間隙間460には、チューブ45周りを流れる空気との熱交換面積(すなわち接触面積)を増加させるためのフィン46が設けられている。フィン46は、隣接する2つのチューブ45と熱的に結合している。
具体的には、フィン46は、ろう材によって、隣り合う2つのチューブ45に接合されている。フィン46は、薄いアルミニウム等の金属板を波状に曲げることにより形成されている。フィン46は、鎧窓状のルーバ(図示せず)を複数有している。なお、本実施形態における空気が、本発明の第2流体に相当している。
蒸発器40は、サイドプレート455を備えている。サイドプレート455は、熱交換コア部(すなわちチューブ45およびフィン46)を補強する補強部材である。サイドプレート455は、チューブ45およびフィン46と同じ材質で形成されている。サイドプレート455は、複数のフィン46のうち、チューブ積層方向の両端部に配置されるフィン46に、ろう付けにより接合されている。
ところで、本実施形態の蒸発器40は、蒸発器40にて冷媒を蒸発させて吸熱作用を発揮させる際に、蓄冷材を凝固させて冷熱を蓄え、蓄冷材が融解する際に蓄えられた冷熱を放冷する蓄冷熱交換器である。
図4に示すように、チューブ45の表面には、多数の蓄冷カプセル50が塗布されている。蓄冷カプセル50は、冷熱を蓄える蓄冷材51がカプセル52に内包されたものである。本実施形態では、蓄冷材51として、パラフィンを採用している。もちろん、蓄冷材51としては、パラフィン以外の冷熱を蓄えることができる物質を採用してもよい。
なお、本実施形態における蓄冷カプセル50が、本発明の蓄熱カプセルに相当している。また、本実施形態における蓄冷材51が、本発明の蓄熱材に相当している。
チューブ45の表面には、蓄冷カプセル50を保持する保持層60が設けられている。保持層60は、親水性を有する親水性樹脂にて構成されている。保持層60の厚み寸法t1は、蓄冷カプセル50の直径d1よりも小さい。これにより、保持層60から蓄冷カプセル50を露出させることができる。
次に、本実施形態における蓄冷カプセル50の固定方法について説明する。まず、保持層60を構成する親水性樹脂に蓄冷カプセル50を混合する。そして、蓄冷カプセル50が混合された親水性樹脂を、チューブ45の表面に塗布する。これにより、チューブ45の表面に、保持層60を介して蓄冷カプセル50が保持固定される。
以上説明したように、本実施形態の蒸発器40では、チューブ45の表面に多数の蓄冷カプセル50を塗布している。これによれば、蓄冷カプセル50に冷熱を蓄えることができるので、蓄冷材が収容された蓄熱材容器を廃止することができる。このため、複数のチューブ間隙間460の全てにフィン46を配置することができるので、熱交換性能の低下を防止できる。つまり、本実施形態の蒸発器40では、熱交換性能の低下を抑制しつつ、冷熱を蓄えることが可能となる。
また、本実施形態では、複数のチューブ間隙間460の蓄冷材容器を廃止することができるので、蓄冷材容器による通風抵抗の増大を防止できる。さらに、部品点数を削減できるため、製造コストを低減できる。
ところで、近年、蒸発器40の伝熱面(すなわちチューブ45やフィン46等)における霜の成長を抑制するため、伝熱面に親水性樹脂をコーティングすることが行われている。これにより、凝縮水が接触する面を親水化して、凝縮水の接触角を小さくすることで霜の成長を遅延させることができる。
これに対し、本実施形態のように、親水性樹脂に蓄冷カプセル50を混合させることで、伝熱面に親水性樹脂をコーティングする工程で、同時に蓄冷カプセル50を塗布することができる。したがって、蓄冷カプセル50を塗布する工程を新たに設ける必要がないため、製造工数の増加を抑制できる。
また、本実施形態では、チューブ45の表面に多数の蓄冷カプセル50を塗布することにより、チューブ45の表面の表面積が増大する。このため、チューブ45の表面の親水性が向上するので、霜の成長を確実に抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図に基づいて説明する。本実施形態は、上記第1実施形態と比較して、チューブ45の表面形状が異なるものである。
図5に示すように、チューブ45の表面、すなわち蓄冷カプセル50が塗布されている面には、溝部70が設けられている。本実施形態では、溝部70は複数設けられている。また、溝部70の深さ寸法d2は、100μm以下である。
溝部70の内部には、多数の蓄冷カプセル50が収容されている。具体的には、溝部70の内周面にも、保持層60が設けられており、この保持層60により溝部70内に蓄冷カプセル50が保持されている。
その他の蒸発器40の構成は、第1実施形態と同様である。したがって、本実施形態の蒸発器40においても第1実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、本実施形態では、溝部70の内部に多数の蓄冷カプセル50を収容しているので、蓄冷性能を向上させることが可能となる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図に基づいて説明する。本実施形態は、上記第1実施形態と比較して、蒸発器40に後述する蓄冷材容器47を設けた点が異なるものである。
図6に示すように、本実施形態の蒸発器40は、複数の蓄冷材を収容する部屋を区画する蓄冷材容器47を有している。蒸発器40では、複数のチューブ間隙間460に、複数のフィン46と複数の蓄冷材容器47とが、ろう付けにより接合されている。すなわち、複数のチューブ間隙間460には、それぞれ、フィン46または蓄冷材容器47がろう付けにより接合されている。
複数のフィン46と複数の蓄冷材容器47は、例えば所定の規則性をもって配置されている。チューブ間隙間460のうちの一部は、フィン46が配置されている冷却用空気通路である。チューブ間隙間460のうちの残部は、蓄冷材容器47が配置されている収容部である。
複数のチューブ45間に形成された合計間隔のうちの10%以上50%以下が収容部とされる。蓄冷材容器47は、蒸発器40の全体に分散して配置されている。蓄冷材容器47の両側に位置する2つのチューブ45は、蓄冷材容器47とは反対側において空気と熱交換するための冷却用空気通路を区画している。すなわち、蓄冷材容器47の両側に位置する2つのチューブ45は、蓄冷材容器47とは反対側にフィン46が接合されている。
蓄冷材容器47は、アルミニウム等の金属製であり、扁平な容器状に形成されている。蓄冷材容器47は、断面略コの字状(すなわちバスタブ状)の一対のプレート部材を備えている。そして、一対のプレート部材を、当該プレート部材により形成される空間同士が連通するように(すなわち最中合わせ状に)接合することにより、内部に蓄冷材を収容するための部屋が区画されている。本実施形態では、蓄冷材としてパラフィンを採用している。
蓄冷材容器47は、広い主面(すなわち扁平面)を両面に有している。これら2つの主面を提供する2つの主壁は、それぞれがチューブ45と平行に配置されている。これら2つの主壁は、凹凸形状を有している。
蓄冷材容器47は、隣接する2つのチューブ45の間に配置されている。蓄冷材容器47は、その両側に配置された2つのチューブ45に熱的に結合している。蓄冷材容器47は、熱伝達に優れた接合材によって、隣接する2つのチューブ45に接合されている。接合材としては、ろう材または接着材などの樹脂材料を用いることができる。本例の蓄冷材容器47は、チューブ45にろう付けされている。より詳細には、蓄冷材容器47の外側表面には、第1熱交換部48を構成するチューブ45および第2熱交換部49を構成するチューブ45の双方が接合されている。
蓄冷材容器47とチューブ45との間には、それらの間を広い断面積によって連結するためにろう材が配置されている。このろう材は、蓄冷材容器47とチューブ45との間にろう材の箔を配置することによっても提供することができる。この結果、蓄冷材容器47は、チューブ45との間で良好な熱伝導を行う。
本実施形態のチューブ45の表面構造は、第1実施形態と同様である。すなわち、チューブ45の表面には、保持層60および蓄冷カプセル50が塗布されている。したがって、本実施形態の蒸発器40においても、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、本実施形態の蒸発器40は、蓄冷材容器47を備えているので、蓄冷性能をより向上させることが可能となる。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、以下のように種々変形可能である。
(1)上記実施形態では、本発明の蓄熱材として、冷熱を蓄える蓄冷材51を採用した例について説明したが、蓄熱材はこれに限定されない。例えば、蓄熱材として、温熱を蓄える蓄熱材を採用してもよい。
この場合、本発明の熱交換器として、ヒートポンプサイクルの暖房用熱交換器(すなわち、圧縮機から吐出された冷媒を放熱させる放熱器等)を採用してもよい。これによれば、圧縮機が停止した場合でも、蓄熱材に蓄えた温熱を用いた暖房を行うことができる。
(2)上記実施形態では、蓄冷カプセル50をチューブ45の表面に塗布した例について説明したが、蓄冷カプセル50を塗布する部位はこれに限定されない。例えば、蓄冷カプセル50を、フィン46の表面に塗布してもよいし、第1〜第4ヘッダタンク41〜44の表面に塗布してもよい。また、蓄冷カプセル50を、サイドプレート455の表面に塗布してもよいし、蓄冷材容器47の表面に塗布してもよい。すなわち、チューブ45、フィン46、第1〜第4ヘッダタンク41〜44、サイドプレート455および蓄冷材容器47のうち、少なくとも1つの部品の表面に、蓄冷カプセル50が塗布してあればよい。
(3)上記実施形態では、第1熱交換部48および第2熱交換部49を、それぞれ、冷媒流れがUターンするように構成した例について説明したが、第1熱交換部48および第2熱交換部49の構成はこれに限定されない。例えば、第1熱交換部48および第2熱交換部49のうち少なくとも一方を、冷媒流れがターンしないように構成してもよい。また第1熱交換部48および第2熱交換部49のうち少なくとも一方を、冷媒流れが2回以上ターンするように構成してもよい。
(4)上記実施形態では、1つの蓄冷材容器47を、2つのチューブ45に接合した例について説明したが、これに限らず、図7に示すように、蓄冷材容器47を、チューブ45とフィン46の双方に接合してもよい。
また、図8に示すように、チューブ45の2つの主面それぞれに、蓄冷材容器47を接合してもよい。この場合、蓄冷材容器47におけるチューブ45に接合されている主面と反対側の主面に、フィン46を接合してもよい。
(5)上記実施形態では、蒸発器40を、複数のチューブ45、および複数のチューブ45を流通する冷媒の集合あるいは分配を行う第1〜第4ヘッダタンク41〜44等を有して構成される、いわゆるタンクアンドチューブ型の熱交換器として構成した例について説明した。しかしながら、蒸発器40の構成はこれに限定されない。
すなわち、図9に示すように、蒸発器40を、いわゆるドロンカップ型の熱交換器として構成してもよい。なお、ドロンカップ型の熱交換器は、断面略コの字状の一対の板状部材同士を、当該板状部材により形成される空間同士が連通するように(すなわち最中合わせ状に)接合することによって冷媒流路が形成される流路プレート500を備えている。そして、ドロンカップ型熱交換器は、流路プレート500を、フィン46または蓄冷材容器47を介在させながら、複数枚積層配置して構成されている。このとき、複数積層した流路プレート500により、チューブ45および第1〜第4ヘッダタンク41〜44が構成されている。
(6)上記した各実施形態同士は、実施可能な範囲で適宜組み合わせてもよい。
45 チューブ
50 蓄冷カプセル(蓄熱カプセル)
51 蓄冷材(蓄熱材)
52 カプセル

Claims (5)

  1. 内部に第1流体が流れる複数のチューブ(45)と、
    前記チューブに接合されて前記チューブ周りを流れる第2流体との熱交換面積を増大させるフィン(46)と、
    前記複数のチューブの端部に接続されるとともに、前記複数のチューブに対して前記第1流体の分配または集合を行うヘッダタンク(41〜44)と、を備え、
    前記チューブ、前記フィンおよび前記ヘッダタンクのうち少なくとも1つの部品には、冷熱または温熱を蓄える蓄熱材(51)がカプセル(52)に内包された蓄熱カプセル(50)が塗布されている熱交換器。
  2. 前記少なくとも1つの部品における前記蓄熱カプセルが塗布されている面には、溝部(70)が設けられている請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記少なくとも1つの部品には、前記蓄熱カプセルを保持する保持層(60)が設けられている請求項1または2に記載の熱交換器。
  4. 前記保持層の厚み寸法(t1)は、前記蓄熱カプセルの直径(d1)よりも小さい請求項3に記載の熱交換器。
  5. 前記保持層は、親水性樹脂にて構成されている請求項3または4に記載の熱交換器。
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